JP2004019713A - 自動変速機の変速制御装置および変速制御方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ECT_ECUは、ダウンシフトの指示を検出したとき(S302にてYES)、油温が予め定められた温度以上であって、アクセル開度変化率が予め定められた変化率以上であるときは、判定時間算出処理(S400)、油圧の時間変化率算出処理(S500)およびトルク調整量算出処理(S600)において、それらの条件に対応したモードを設定する。ECT_ECUは、設定されたモードに対応した判定時間、油圧の時間変化率およびトルク調整量に基づいて、ダウンシフトを実行することにより(S310)、変速応答性を向上し、かつ、変速ショックを抑制する。
【選択図】 図2
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両に搭載された自動変速機を制御する技術に関し、特に、変速応答性を調整し、変速ショックを抑制する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、車両に搭載される自動変速機は、運転者の加速要求、車両の走行状態、自動変速機の作動状態などに基づいて変速する。たとえば、運転者がアクセルを深く踏み込むと、その踏み込み量、スロットル開度、および車速等に基づいて変速段が算出され、変速を行なう。
【0003】
ところで、変速段を低速段に切り換える変速、すなわちダウンシフトには、車両の減速に伴って低速段に変速するダウンシフト(以下「減速ダウンシフト」という。)と、車両を加速させるために一時的に低速段に変速するダウンシフト(以下「キックダウンシフト」という。)とがある。これらの、自動変速機に求められる制御特性は異なる。すなわち、減速ダウンシフトの場合には、変速応答性はある程度許容されるが、変速ショックは許容されにくい。一方、キックダウンシフトの場合には、変速応答性が求められ、変速ショックはある程度許容される。
【0004】
このように、変速要求に対応させて自動変速機を制御するために、たとえば、特開平9−217826号公報は、車両の自動変速機に含まれる油圧制御弁をデューティ制御により、第1の変速段から1段離れた第2の変速段にダウンシフトする場合の変速を制御する制御装置を開示する。この制御装置は、急加速の要求がある場合には、加速操作直前のスロットル開度量と、車速と、加速操作直後のスロットル開度の変化量とを感知するための感知回路と、感知されたスロットル開度量、車速およびスロットル開度の変化量と、予め定められた基準値とを比較して車両の状態を判別するための判別回路と、時間変化に対応して複数のデューティ制御を実行するための制御回路とを含む。
【0005】
この変速制御装置によると、スロットル開度量と、車速と、スロットル開度の変化量とが予め定められた値以下である場合に、すなわち、感知されたデータに基づいて、運転者による急加速の要求がないということが判定された場合には、変速ショックの抑制を重視した変速(ダウンシフト)を実行する。このとき、2つ以上の信号が油圧制御弁に出力される。これにより、それぞれの信号に対応して変速の動作が処理される。その結果、変速時におけるショックが抑制される。
【0006】
一方、スロットル開度量と、車速と、スロットル開度の変化量とのいずれかが、予め定められた値以上である場合には、すなわち、これらのデータに基づいて、運転者による急加速の要求があるということが判定された場合には、変速応答性を重視した変速を実行する。このとき、1つの信号が油圧制御弁に出力される。これにより、第1の変速段から第2の変速段への変速は、迅速に実行される。その結果、運転者による急加速の要求に対応して、変速応答性が確保される。
【0007】
このようして、1段離れた変速段への減速は、上記の公報に開示された変速制御装置により制御される。また、変速が、予め定められた時間内に2以上の変速指示が検出される、いわゆる「多重変速」である場合は、上述の制御装置により制御された動作を、変速するギアの数だけ繰り返して実行することにより変速できる。
【0008】
ところで、最近の自動変速機は、燃費、あるいはドライバビリティと称される運転性などを向上させるため、多段化されている。したがって、1段ずつ変速する通常の変速パターンに加えて、現在の変速段から2段以上離れた変速段への変速、すなわち多重変速が実行される機会が多く発生する。この多重変速は、たとえば、アクセルが急に深く踏み込まれたとき、あるいは、運転者のシフト操作によって選択されたシフトポジションが現在の変速段から2段以上離れた変速段であるときに、実行される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の公報に開示された制御装置は、1段離れた変速段への減速を前提にして自動変速機に含まれる油圧を制御する。そのため、この制御装置において、多重変速が検出されると、原則として、1段変速の場合の2倍の時間を要することになる。したがって、変速指示が多重変速の指示であるとき、変速応答性を十分確保できない場合がある。
【0010】
たとえば、変速の指示が5速から3速への変速指示である場合、最初の変速処理において、5速から4速に変速し、次の変速処理において、4速から3速に変速することになる。この場合、4速へ変速したことが確認された後、3速への変速が開始される。このとき、4速への変速が完了してから、4速から3速への変速を開始するための指示信号が出力されるまでの時間は、多重変速でない通常の変速指示に基づいて4速から3速へ変速する場合に、変速の完了が確認されるまでの時間と同じである。
【0011】
この場合、多重変速の応答性を向上するために、第1の変速段(たとえば5速)から第2の変速段(たとえば4速)への変速(以下「第1の変速」という。)を通常よりも短時間で実行して、第2の変速段(4速)から第3の変速段(たとえば3速)への変速(以下「第2の変速」という。)を実行する方法が考えられる。このとき、第1の変速を通常よりも早く完了させるために、変速処理、たとえば、摩擦係合要素の係合処理を通常より早く完了することになる。しかし、短時間に摩擦係合要素を係合すると、自動変速機からの出力トルクも短時間に変動することにより、変速ショックが生じやすくなる。
【0012】
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであって、自動変速機に関する情報に対応させて、変速応答性を調整し、かつ、変速ショックを抑制できる変速制御装置および変速制御方法を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
第1の発明に係る変速制御装置は、自動変速機に関する情報を検出するための検出手段と、情報が予め定められた条件を満足すると、係合処理条件を算出するための第1の条件算出手段と、情報が予め定められた条件を満足すると、変速段が成立してから変速が完了したと判定されるまでの判定時間を算出するための時間算出手段と、変速段が成立してから予め定められた基準時間が経過すると、指示に基づく処理が完了したと判定するための判定手段と、判定時間を基準時間として設定するための設定手段とを含む。
【0014】
第1の発明によると、変速制御装置は、車両に搭載された自動変速機を制御する。この変速制御装置の検出手段は、自動変速機に関する情報(たとえば、変速指示、自動変速機の入出力回転数、作動油の温度、入力軸のトルク等)を検出あるいは推定する。自動変速機に関する情報が予め定められた条件を満足する場合(たとえば、変速指示が多重変速の指示であって、変速応答性を向上させる必要がある場合、あるいは、作動油の油温が十分に高く、油圧応答性が良好で変速動作が速い場合)、第1の条件算出手段は、係合処理条件を算出する。この係合処理条件とは、自動変速機への指示に基づいて、第1の摩擦係合要素を係合するための油圧の指令値が出力されてから、その指示に基づく変速段が成立するまでに実行される処理に関する条件(たとえば、摩擦係合要素を係合するために供給される油圧の時間変化率に関する条件、あるいは、摩擦係合要素を係合する時間に関する条件等)である。このとき、時間算出手段は、判定時間を算出する。この判定時間とは、その指示に基づく変速段が成立してから変速が完了したと判定されるまでの時間である。設定手段は、判定時間を予め定められた基準時間として設定する。判定手段は、第1の摩擦係合要素を係合するための油圧の指令値が出力されてからその基準時間が経過すると、指示に基づく処理(たとえば、係合処理)が完了したと判定する。すなわち、自動変速機に関して変速応答性が要求される場合、第1の条件算出手段は、その要求を満足する係合処理条件(たとえば、予め設定された油圧の時間変化率よりも大きな変化率に基づいて、第1の摩擦係合要素を係合させるという条件等)を算出する。時間算出手段は、予め設定された基準時間よりも短い判定時間を算出する。その判定時間が経過すると、判定手段は、指示に基づく処理が完了したと判定する。したがって、自動変速機は、変速応答性を確保する必要がない場合よりも速く変速する。一方、自動変速機に関して変速ショックの抑制が要求される場合、第1の条件算出手段は、その要求を満足する係合処理条件(たとえば、予め設定された油圧の時間変化率よりも小さな変化率に基づいて、第1の摩擦係合要素を係合させるという条件等)を算出する。時間算出手段は、予め設定された基準時間よりも長い判定時間を算出する。したがって、自動変速機は、変速ショックの発生を抑制するように緩やかに変速する。これにより、自動変速機は、自動変速機に関する情報に対応して、変速応答性を調整する変速処理と、変速ショックの発生を抑制する変速処理とを実行することができる。その結果、自動変速機に関する情報に対応させて、変速応答性を調整し、変速ショックの発生を抑制することができる変速制御装置を提供することができる。
【0015】
第2の発明に係る変速制御装置は、第1の発明の構成に加えて、検出手段は、自動変速機への変速指示を検出するための手段を含む。第1の条件算出手段は、2以上の変速指示が予め定められた時間内に検出されると、予め設定された第1の変化率よりも大きくするように、第1の油圧の時間変化率を算出するための手段を含む。
【0016】
第2の発明によると、係合処理条件は、第1の摩擦係合要素を係合するために、第1の摩擦係合要素に供給される第1の油圧の時間変化率に関する条件である。2以上の変速指示(たとえば、5速→4速→3速)が予め定められた時間内に検出されると、第1の条件算出手段は、予め設定された第1の変化率よりも大きくするように、第1の油圧の時間変化率を算出する。これにより、第1の摩擦係合要素は、1つの変速指示が検出された場合よりも速く係合する。その結果、変速制御装置は、自動変速機に関する情報に対応させて、変速応答性を調整することができる。
【0017】
第3の発明に係る変速制御装置は、第1の発明の構成に加えて、検出手段は、自動変速機の入力回転数を検出するための手段と、自動変速機への変速指示を検出するための手段とを含む。第1の条件算出手段は、2以上の変速指示が予め定められた時間内に検出された場合であって、入力回転数が予め定められた条件を満足すると、予め設定された第1の変化率よりも大きくするように、第1の油圧の時間変化率を算出するための手段を含む。
【0018】
第3の発明によると、係合処理条件は、第1の摩擦係合要素を係合するために、第1の摩擦係合要素に供給される第1の油圧の時間変化率に関する条件である。2以上の変速指示が予め定められた時間内に検出された場合であって、入力回転数が予め定められた条件を満足すると(たとえば、入力回転数は、自動変速機のイナーシャ相が開始する前の回転数であるとき、あるいは、入力回転数の時間変化率が予め定められた範囲内にあるとき)、第1の条件算出手段は、予め設定された第1の変化率よりも大きくするように、第1の油圧の時間変化率を算出する。なお、イナーシャ相とは自動変速機の状態の1つをいう。イナーシャ相が開始すると自動変速機の入力回転数が変化し始め、変速処理のための制御パラメータを切り換えにくくなる。したがって、入力回転数を確認した上で(たとえば、入力回転数から判断するとイナーシャ相は開始していないということを確認した上で)係合処理条件(すなわち、第1の油圧の時間変化率に関する条件)を算出すると、自動変速機は、2以上の変速指示が検出されない場合よりも速く変速する。これにより、変速制御装置は、自動変速機に関する情報に対応させて、変速応答性を調整することができる。
【0019】
第4の発明に係る変速制御装置は、第1の発明の構成に加えて、検出手段は、自動変速機への変速指示を検出するための手段を含む。時間算出手段は、2以上の変速指示が予め定められた時間内に検出されると、予め設定された基準時間よりも短くするように、判定時間を算出するための手段を含む。
【0020】
第4の発明によると、2以上の変速指示が予め定められた時間内に検出されると、時間算出手段は、予め設定された基準時間よりも短くするように判定時間を算出する。したがって、2以上の変速指示が予め定められた時間内に検出されると、最初の変速指示に基づく変速処理の完了を確認するための時間は短くなり、次の変速指示に基づく変速処理が早く開始される。これにより、変速制御装置は、自動変速機に関する情報に対応させて、変速応答性を調整することができる。
【0021】
第5の発明に係る変速制御装置は、第1の発明の構成に加えて、検出手段は、自動変速機への変速指示を検出するための手段と、自動変速機の入力回転数を検出するための手段とを含む。時間算出手段は、2以上の変速指示が予め定められた時間内に検出された場合であって、入力回転数が予め定められた条件を満足すると、予め設定された基準時間よりも短くするように判定時間を算出するための手段を含む。
【0022】
第5の発明によると、2以上の変速指示が予め定められた時間内に検出されたときであって、入力回転数が予め定められた条件を満足すると(たとえば、入力回転数は、自動変速機のイナーシャ相が開始する前の回転数であるとき、あるいは、入力回転数の時間変化率が予め定められた範囲内にあるとき等)、時間算出手段は、予め設定された基準時間よりも短くするように判定時間を算出する。イナーシャ相が開始する前に、判定時間を短く設定することにより、変速処理の完了を確認するまでの時間を短くすることができる。その結果、次の変速が開始されるまでの時間が短くなり、変速応答性を向上することができる。
【0023】
第6の発明に係る変速制御装置は、第1の発明の構成に加えて、情報が予め定められた条件を満足すると、解放処理条件を算出するための第2の条件算出手段をさらに含む。
【0024】
第6の発明によると、第2の条件算出手段は、解放処理条件を算出する。この解放処理条件とは、自動変速機への指示が出力されてから、第2の摩擦係合要素が解放されるまでに実行される処理に関する条件である。すなわち、自動変速機に関して変速応答性が要求される場合、第2の条件算出手段は、その要求を満足する解放処理条件(たとえば、予め設定された油圧の時間変化率よりも大きな変化率に基づいて、第2の摩擦係合要素を解放するという条件等)を算出する。このとき、自動変速機は、変速応答性が要求されない場合よりも早く変速する。一方、自動変速機に関して変速ショックの抑制が要求される場合、第2の条件算出手段は、その要求を満足する解放処理条件(たとえば、予め設定された油圧の時間変化率よりも小さな変化率に基づいて、第2の摩擦係合要素を係合させるという条件等)を算出する。このとき、自動変速機は変速ショックの抑制が要求されない場合よりも緩やかに変速する。これにより、変速制御装置は、自動変速機に関する情報に対応させて、変速応答性を調整し、変速ショックの発生を抑制することができる。
【0025】
第7の発明に係る変速制御装置は、第6の発明の構成に加えて、検出手段は、自動変速機への変速指示を検出するための手段を含む。第1の条件算出手段は、2以上の変速指示が予め定められた時間内に検出されると、予め設定された第1の変化率よりも大きくするように、第1の油圧の時間変化率を算出するための手段を含む。第2の条件算出手段は、2以上の変速指示が予め定められた時間内に検出されると、予め設定された第2の変化率よりも大きくするように、第2の油圧の時間変化率を算出するための手段を含む。
【0026】
第7の発明によると、係合処理条件は、第1の摩擦係合要素を係合するために、第1の摩擦係合要素に供給される第1の油圧の時間変化率に関する条件である。解放処理条件は、第2の摩擦係合要素を解放するために、第2の摩擦係合要素に供給される第2の油圧の時間変化率に関する条件である。2以上の変速指示が予め定められた時間内に検出されると、第1の条件算出手段は、予め設定された第1の変化率よりも大きくするように、第1の油圧の時間変化率を算出する。第2の条件算出手段は、予め設定された第2の変化率よりも大きくするように、第2の油圧の時間変化率を算出する。すなわち、第2の摩擦係合要素は速く解放され、第1の摩擦係合要素は速く係合される。これにより、変速制御装置は、自動変速機に関する情報に対応させて、変速応答性を調整することができる。
【0027】
第8の発明に係る変速制御装置は、自動変速機に関する情報を検出するための検出手段と、情報が予め定められた条件を満足すると、係合処理条件を算出するための条件算出手段と、情報が予め定められた条件を満足すると、予め算出された第1の調整量に基づいて入力トルクを調整するための第1の指示を出力するための第1の出力手段を含む。
【0028】
第8の発明によると、変速制御装置は、車両に搭載された自動変速機を制御する。この自動変速機への入力トルクは、車両の動力源(たとえば、エンジン)のトルク制御手段により制御される。この変速制御装置の検出手段は、自動変速機に関する情報(たとえば、変速指示、自動変速機の入出力回転数、作動油の温度、入力軸のトルクなど)を検出あるいは推定する。情報が予め定められた条件を満足すると(たとえば、2以上の変速指示が予め定められた時間内に検出されると)、条件算出手段は、係合処理条件を算出する。この係合処理条件とは、自動変速機への指示に基づいて摩擦係合要素を係合するための油圧の指令値が出力されてから、指示に基づく変速段が成立するまでに実行される処理に関する条件である。第1の出力手段は、予め算出された第1の調整量に基づいて入力トルクを調整するための第1の指示を出力する。この第1の指示が出力されると、動力源の出力トルクがトルク調整手段により調整され、調整されたトルクが自動変速機に入力される。これにより、自動変速機の変速段が成立したときに生じるショックを抑制することができる。その結果、自動変速機に関する情報に対応させて、変速ショックを抑制することができる変速制御装置を提供することができる。
【0029】
第9の発明に係る変速制御装置は、第8の発明の構成に加えて、検出手段は、自動変速機への変速指示を検出するための手段を含む。条件算出手段は、2以上の変速指示が予め定められた時間内に検出されると、予め設定された変化率よりも大きくするように、油圧の時間変化率を算出するための手段を含む。第1の出力手段は、2以上の変速指示が予め定められた時間内に検出されると、第1の指示を出力するための手段を含む。
【0030】
第9の発明によると、係合処理条件は、摩擦係合要素に供給される油圧の時間変化率に関する条件である。2以上の変速指示が予め定められた時間内に検出されると、条件算出手段は、予め設定された変化率よりも大きくするように、油圧の時間変化率を算出する。これにより、摩擦係合要素は通常よりも速く係合する。第1の出力手段は、第1の指示を出力する。これにより、自動変速機への入力トルクは、第1の調整量に基づいて調整される。その結果、変速制御装置は、自動変速機に関する情報に対応させて、変速応答性を調整し、変速ショックを抑制することができる。
【0031】
第10の発明に係る変速制御装置は、第8の発明の構成に加えて、検出手段は、自動変速機への変速指示を検出するための手段と、自動変速機の入力回転数を検出するための手段とを含む。条件算出手段は、2以上の変速指示が予め定められた時間内に検出された場合であって、入力回転数が予め定められた条件を満足すると、予め設定された変化率よりも大きくするように、油圧の時間変化率を算出するための手段を含む。第1の出力手段は、2以上の変速指示が予め定められた時間内に検出された場合であって、入力回転数が予め定められた条件を満足すると、第1の指示を出力するための手段を含む。
【0032】
第10の発明によると、2以上の変速指示が予め定められた時間内に検出された場合であって、入力回転数が予め定められた条件を満足すると(たとえば、入力回転数はイナーシャ相が開始する回転数ではないとき)、条件検出手段は、予め設定された変化率よりも大きくするように、油圧の時間変化率を算出する。これにより、摩擦係合要素は通常よりも速く係合する。第1の出力手段は、第1の指示を出力する。これにより、自動変速機への入力トルクは、第1の調整量に基づいて調整される。その結果、変速制御装置は、自動変速機に関する情報に対応させて、変速ショックを抑制することができる。
【0033】
第11の発明に係る変速制御装置は、第8の発明の構成に加えて、車両の運転者の加速要求を検出するための加速要求検出手段と、加速要求が予め定められた条件を満足すると、予め算出された第2の調整量に基づいて入力トルクを調整するための第2の指示を出力するための第2の出力手段と、加速要求が予め定められた条件を満足すると、第1の調整量および第2の調整量のいずれかに基づいて、入力トルクを調整するのかを判断するための判断手段とをさらに含む。
【0034】
第11の発明によると、係合処理条件は、摩擦係合要素に供給される油圧の時間変化率が満足する条件である。加速要求検出手段は、車両の運転者の加速要求(たとえば、定加速するか、急加速するか、減速するか等)を検出する。加速要求が予め定められた条件を満足すると(たとえば、スロットル開度の時間変化率が予め定められた変化率よりも大きいとき)、判断手段は、その加速要求に基づいて、第1の調整量および第2の調整量のいずれかに基づいて、入力トルクを調整するのかを判断する。たとえば、運転者がアクセルを急に踏み込むと、判断手段は、第2の調整量に基づいて自動変速機への入力トルクを調整すると判断する。第2の出力手段が第2の指示を出力する。これにより、入力トルクは、第2の調整量に基づいて調整される。その結果、変速制御装置は、運転者の加速要求に対応して、変速ショックを抑制することができる。
【0035】
第12の発明に係る変速制御装置は、第11の発明の構成に加えて、検出手段は、自動変速機への変速指示を検出するための手段と、自動変速機の入力回転数を検出するための手段とを含む。加速要求検出手段は、車両のスロットル開度を検出するための手段を含む。判断手段は、スロットル開度が予め定められた開度よりも大きく、予め定められた時間内に2以上の変速指示が検出された場合であって、入力回転数が予め定められた条件を満足すると、第2の調整量に基づいて、入力トルクを調整すると判断するための手段を含む。
【0036】
第12の発明によると、第2の調整量は第1の調整量よりも大きな調整量である。加速要求検出手段は、車両のスロットル開度を検出する。スロットル開度が予め定められた開度よりも大きく、予め定められた時間内に2以上の変速指示が検出された場合であって、入力回転数が予め定められた条件を満足すると(たとえば、入力回転数はイナーシャ相が開始する回転数まで到達していないとき)、判断手段は、第2の調整量に基づいて、入力トルクを調整すると判断する。第2の出力手段は、第2の指示を出力する。したがって、このような場合には、通常の変速ショックを抑制するための調整量よりも大きな調整量に基づいて、入力トルクが調整される。その結果、変速制御装置は、変速応答性を調整しつつ、変速ショックを抑制することができる。
【0037】
第13の発明に係る変速制御方法は、自動変速機に関する情報を検出する検出ステップと、情報が予め定められた条件を満足すると、係合処理条件を算出する第1の条件算出ステップと、情報が予め定められた条件を満足すると、変速段が成立してから変速が完了したと判定されるまでの判定時間を算出する時間算出ステップと、変速段が成立してから予め定められた基準時間が経過すると、指示に基づく処理が完了したと判定する判定ステップと、判定時間を基準時間として設定する設定ステップとを含む。
【0038】
第13の発明によると、変速制御方法は、車両に搭載された自動変速機を制御する。この変速制御方法の検出ステップは、自動変速機に関する情報(たとえば、変速指示、自動変速機の入出力回転数、作動油の温度、入力軸のトルク等)を検出あるいは推定する。自動変速機に関する情報が予め定められた条件を満足する場合(たとえば、変速指示が多重変速の指示であって、変速応答性を向上させる必要がある場合、あるいは、作動油の油温が十分に高く、油圧応答性が良好で変速動作が速い場合)、第1の条件算出ステップは、係合処理条件を算出する。この係合処理条件とは、自動変速機への指示に基づいて、第1の摩擦係合要素を係合するための油圧の指令値が出力されてから、その指示に基づく変速段が成立するまでに実行される処理に関する条件(たとえば、摩擦係合要素を係合するために供給される油圧の時間変化率に関する条件、あるいは、摩擦係合要素を係合する時間に関する条件等)である。このとき、時間算出ステップは、判定時間を算出する。この判定時間とは、その指示に基づく変速段が成立してから変速が完了したと判定されるまでの時間である。設定ステップは、判定時間を予め定められた基準時間として設定する。判定ステップは、第1の摩擦係合要素を係合するための油圧の指令値が出力されてからその基準時間が経過すると、指示に基づく処理(たとえば、係合処理)が完了したと判定する。すなわち、自動変速機に関して変速応答性が要求される場合、第1の条件算出ステップは、その要求を満足する係合処理条件(たとえば、予め設定された油圧の時間変化率よりも大きな変化率に基づいて、第1の摩擦係合要素を係合させるという条件等)を算出する。時間算出ステップは、予め設定された基準時間よりも短い判定時間を算出する。その判定時間が経過すると、判定ステップは、指示に基づく処理が完了したと判定する。したがって、自動変速機は、変速応答性を確保する必要がない場合よりも速く変速する。一方、自動変速機に関して変速ショックの抑制が要求される場合、第1の条件算出ステップは、その要求を満足する係合処理条件(たとえば、予め設定された油圧の時間変化率よりも小さな変化率に基づいて、第1の摩擦係合要素を係合させるという条件等)を算出する。時間算出ステップは、予め設定された基準時間よりも長い判定時間を算出する。したがって、自動変速機は、変速ショックの発生を抑制するように緩やかに変速する。これにより、自動変速機は、自動変速機に関する情報に対応して、変速応答性を調整する変速処理と、変速ショックの発生を抑制する変速処理とを実行することができる。その結果、自動変速機に関する情報に対応させて、変速応答性を調整し、変速ショックの発生を抑制することができる変速制御方法を提供することができる。
【0039】
第14の発明に係る変速制御方法は、第13の発明の構成に加えて、検出ステップは、自動変速機への変速指示を検出するステップを含む。第1の条件算出ステップは、2以上の変速指示が予め定められた時間内に検出されると、予め設定された第1の変化率よりも大きくするように、第1の油圧の時間変化率を算出するステップを含む。
【0040】
第14の発明によると、係合処理条件は、第1の摩擦係合要素を係合するために、第1の摩擦係合要素に供給される第1の油圧の時間変化率に関する条件である。2以上の変速指示(たとえば、5速→4速→3速)が予め定められた時間内に検出されると、第1の条件算出ステップは、予め設定された第1の変化率よりも大きくするように、第1の油圧の時間変化率を算出する。これにより、第1の摩擦係合要素は、1つの変速指示が検出された場合よりも速く係合する。その結果、変速制御方法は、自動変速機に関する情報に対応させて、変速応答性を調整することができる。
【0041】
第15の発明に係る変速制御方法は、第13の発明の構成に加えて、検出ステップは、自動変速機の入力回転数を検出するステップと、自動変速機への変速指示を検出するステップとを含む。第1の条件算出ステップは、2以上の変速指示が予め定められた時間内に検出された場合であって、入力回転数が予め定められた条件を満足すると、予め設定された第1の変化率よりも大きくするように、第1の油圧の時間変化率を算出するステップを含む。
【0042】
第15の発明によると、係合処理条件は、第1の摩擦係合要素を係合するために、第1の摩擦係合要素に供給される第1の油圧の時間変化率に関する条件である。2以上の変速指示が予め定められた時間内に検出された場合であって、入力回転数が予め定められた条件を満足すると(たとえば、入力回転数は、自動変速機のイナーシャ相が開始する前の回転数であるとき、あるいは、入力回転数の時間変化率が予め定められた範囲内にあるとき)、第1の条件算出ステップは、予め設定された第1の変化率よりも大きくするように、第1の油圧の時間変化率を算出する。なお、イナーシャ相とは自動変速機の状態の1つをいう。イナーシャ相が開始すると自動変速機の入力回転数が変化し始め、変速処理のための制御パラメータを切り換えにくくなる。したがって、入力回転数を確認した上で(たとえば、入力回転数から判断するとイナーシャ相は開始していないということを確認した上で)係合処理条件(すなわち、第1の油圧の時間変化率に関する条件)を算出すると、自動変速機は、2以上の変速指示が検出されない場合よりも速く変速する。これにより、変速制御方法は、自動変速機に関する情報に対応させて、変速応答性を調整することができる。
【0043】
第16の発明に係る変速制御方法は、第13の発明の構成に加えて、検出ステップは、自動変速機への変速指示を検出するステップを含む。時間算出ステップは、2以上の変速指示が予め定められた時間内に検出されると、予め設定された基準時間よりも短くするように、判定時間を算出するステップを含む。
【0044】
第16の発明によると、2以上の変速指示が予め定められた時間内に検出されると、時間算出ステップは、予め設定された基準時間よりも短くするように判定時間を算出する。したがって、2以上の変速指示が予め定められた時間内に検出されると、最初の変速指示に基づく変速処理の完了を確認するための時間は短くなり、次の変速指示に基づく変速処理が早く開始される。これにより、変速制御方法は、自動変速機に関する情報に対応させて、変速応答性を調整することができる。
【0045】
第17の発明に係る変速制御方法は、第13の発明の構成に加えて、検出ステップは、自動変速機への変速指示を検出するステップと、自動変速機の入力回転数を検出するステップとを含む。時間算出ステップは、2以上の変速指示が予め定められた時間内に検出された場合であって、入力回転数が予め定められた条件を満足すると、予め設定された基準時間よりも短くするように判定時間を算出するステップを含む。
【0046】
第17の発明によると、2以上の変速指示が予め定められた時間内に検出されたときであって、入力回転数が予め定められた条件を満足すると(たとえば、入力回転数は、自動変速機のイナーシャ相が開始する前の回転数であるとき、あるいは、入力回転数の時間変化率が予め定められた範囲内にあるとき等)、時間算出ステップは、予め設定された基準時間よりも短くするように判定時間を算出する。イナーシャ相が開始する前に、判定時間を短く設定することにより、変速処理の完了を確認するまでの時間を短くすることができる。その結果、次の変速が開始されるまでの時間が短くなり、変速応答性を向上することができる。
【0047】
第18の発明に係る変速制御方法は、第13の発明の構成に加えて、情報が予め定められた条件を満足すると、解放処理条件を算出する第2の条件算出ステップをさらに含む。
【0048】
第18の発明によると、第2の条件算出ステップは、解放処理条件を算出する。この解放処理条件とは、自動変速機への指示が出力されてから、第2の摩擦係合要素が解放されるまでに実行される処理に関する条件である。すなわち、自動変速機に関して変速応答性が要求される場合、第2の条件算出ステップは、その要求を満足する解放処理条件(たとえば、予め設定された油圧の時間変化率よりも大きな変化率に基づいて、第2の摩擦係合要素を解放するという条件等)を算出する。このとき、自動変速機は、変速応答性が要求されない場合よりも早く変速する。一方、自動変速機に関して変速ショックの抑制が要求される場合、第2の条件算出ステップは、その要求を満足する解放処理条件(たとえば、予め設定された油圧の時間変化率よりも小さな変化率に基づいて、第2の摩擦係合要素を係合させるという条件等)を算出する。このとき、自動変速機は変速ショックの抑制が要求されない場合よりも緩やかに変速する。これにより、変速制御方法は、自動変速機に関する情報に対応させて、変速応答性を調整し、変速ショックの発生を抑制することができる。
【0049】
第19の発明に係る変速制御方法は、第18の発明の構成に加えて、検出ステップは、自動変速機への変速指示を検出するステップを含む。第1の条件算出ステップは、2以上の変速指示が予め定められた時間内に検出されると、予め設定された第1の変化率よりも大きくするように、第1の油圧の時間変化率を算出するステップを含む。第2の条件算出ステップは、2以上の変速指示が予め定められた時間内に検出されると、予め設定された第2の変化率よりも大きくするように、第2の油圧の時間変化率を算出するステップを含む。
【0050】
第19の発明によると、係合処理条件は、第1の摩擦係合要素を係合するために、第1の摩擦係合要素に供給される第1の油圧の時間変化率に関する条件である。解放処理条件は、第2の摩擦係合要素を解放するために、第2の摩擦係合要素に供給される第2の油圧の時間変化率に関する条件である。2以上の変速指示が予め定められた時間内に検出されると、第1の条件算出ステップは、予め設定された第1の変化率よりも大きくするように、第1の油圧の時間変化率を算出する。第2の条件算出ステップは、予め設定された第2の変化率よりも大きくするように、第2の油圧の時間変化率を算出する。すなわち、第2の摩擦係合要素は速く解放され、第1の摩擦係合要素は速く係合される。これにより、変速制御方法は、自動変速機に関する情報に対応させて、変速応答性を調整することができる。
【0051】
第20の発明に係る変速制御方法は、自動変速機に関する情報を検出する検出ステップと、情報が予め定められた条件を満足すると、係合処理条件を算出する条件算出ステップと、情報が予め定められた条件を満足すると、予め算出された第1の調整量に基づいて入力トルクを調整するための第1の指示を出力する第1の出力ステップを含む。
【0052】
第20の発明によると、変速制御方法は、車両に搭載された自動変速機を制御する。この自動変速機への入力トルクは、車両の動力源(たとえば、エンジン)のトルク制御手段により制御される。この変速制御方法の検出ステップは、自動変速機に関する情報(たとえば、変速指示、自動変速機の入出力回転数、作動油の温度、入力軸のトルクなど)を検出あるいは推定する。情報が予め定められた条件を満足すると(たとえば、2以上の変速指示が予め定められた時間内に検出されると)、条件算出ステップは、係合処理条件を算出する。この係合処理条件とは、自動変速機への指示に基づいて摩擦係合要素を係合するための油圧の指令値が出力されてから、指示に基づく変速段が成立するまでに実行される処理に関する条件である。第1の出力ステップは、予め算出された第1の調整量に基づいて入力トルクを調整するための第1の指示を出力する。この第1の指示が出力されると、動力源の出力トルクがトルク調整ステップにより調整され、調整されたトルクが自動変速機に入力される。これにより、自動変速機の変速段が成立したときに生じるショックを抑制することができる。その結果、自動変速機に関する情報に対応させて、変速ショックを抑制することができる変速制御方法を提供することができる。
【0053】
第21の発明に係る変速制御方法は、第20の発明の構成に加えて、検出ステップは、自動変速機への変速指示を検出するステップを含む。条件算出ステップは、2以上の変速指示が予め定められた時間内に検出されると、予め設定された変化率よりも大きくするように、油圧の時間変化率を算出するステップを含む。第1の出力ステップは、2以上の変速指示が予め定められた時間内に検出されると、第1の指示を出力するステップを含む。
【0054】
第21の発明によると、係合処理条件は、摩擦係合要素に供給される油圧の時間変化率に関する条件である。2以上の変速指示が予め定められた時間内に検出されると、条件算出ステップは、予め設定された変化率よりも大きくするように、油圧の時間変化率を算出する。これにより、摩擦係合要素は通常よりも速く係合する。第1の出力ステップは、第1の指示を出力する。これにより、自動変速機への入力トルクは、第1の調整量に基づいて調整される。その結果、変速制御方法は、自動変速機に関する情報に対応させて、変速応答性を調整し、変速ショックを抑制することができる。
【0055】
第22の発明に係る変速制御方法は、第20の発明の構成に加えて、検出ステップは、自動変速機への変速指示を検出するステップと、自動変速機の入力回転数を検出するステップとを含む。条件算出ステップは、2以上の変速指示が予め定められた時間内に検出された場合であって、入力回転数が予め定められた条件を満足すると、予め設定された変化率よりも大きくするように、油圧の時間変化率を算出するステップを含む。第1の出力ステップは、2以上の変速指示が予め定められた時間内に検出された場合であって、入力回転数が予め定められた条件を満足すると、第1の指示を出力するステップを含む。
【0056】
第22の発明によると、2以上の変速指示が予め定められた時間内に検出された場合であって、入力回転数が予め定められた条件を満足すると(たとえば、入力回転数はイナーシャ相が開始する回転数ではないとき)、条件検出ステップは、予め設定された変化率よりも大きくするように、油圧の時間変化率を算出する。これにより、摩擦係合要素は通常よりも速く係合する。第1の出力ステップは、第1の指示を出力する。これにより、自動変速機への入力トルクは、第1の調整量に基づいて調整される。その結果、変速制御方法は、自動変速機に関する情報に対応させて、変速ショックを抑制することができる。
【0057】
第23の発明に係る変速制御方法は、第20の発明の構成に加えて、車両の運転者の加速要求を検出する加速要求検出ステップと、加速要求が予め定められた条件を満足すると、予め算出された第2の調整量に基づいて入力トルクを調整するための第2の指示を出力する第2の出力ステップと、加速要求が予め定められた条件を満足すると、第1の調整量および第2の調整量のいずれかに基づいて、入力トルクを調整するのかを判断する判断ステップとをさらに含む。
【0058】
第23の発明によると、係合処理条件は、摩擦係合要素に供給される油圧の時間変化率が満足する条件である。加速要求検出ステップは、車両の運転者の加速要求(たとえば、定加速するか、急加速するか、減速するか等)を検出する。加速要求が予め定められた条件を満足すると(たとえば、スロットル開度の時間変化率が予め定められた変化率よりも大きいとき)、判断ステップは、その加速要求に基づいて、第1の調整量および第2の調整量のいずれかに基づいて、入力トルクを調整するのかを判断する。たとえば、運転者がアクセルを急に踏み込むと、判断ステップは、第2の調整量に基づいて自動変速機への入力トルクを調整すると判断する。第2の出力ステップが第2の指示を出力する。これにより、入力トルクは、第2の調整量に基づいて調整される。その結果、変速制御方法は、運転者の加速要求に対応して、変速ショックを抑制することができる。
【0059】
第24の発明に係る変速制御方法は、第23の発明の構成に加えて、検出ステップは、自動変速機への変速指示を検出するステップと、自動変速機の入力回転数を検出するステップとを含む。加速要求検出ステップは、車両のスロットル開度を検出するステップを含む。判断ステップは、スロットル開度が予め定められた開度よりも大きく、予め定められた時間内に2以上の変速指示が検出された場合であって、入力回転数が予め定められた条件を満足すると、第2の調整量に基づいて、入力トルクを調整すると判断するステップを含む。
【0060】
第24の発明によると、第2の調整量は第1の調整量よりも大きな調整量である。加速要求検出ステップは、車両のスロットル開度を検出する。スロットル開度が予め定められた開度よりも大きく、予め定められた時間内に2以上の変速指示が検出された場合であって、入力回転数が予め定められた条件を満足すると(たとえば、入力回転数はイナーシャ相が開始する回転数まで到達していないとき)、判断ステップは、第2の調整量に基づいて、入力トルクを調整すると判断する。第2の出力ステップは、第2の指示を出力する。したがって、このような場合には、通常の変速ショックを抑制するための調整量よりも大きな調整量に基づいて、入力トルクが調整される。その結果、変速制御方法は、変速応答性を調整しつつ、変速ショックを抑制することができる。
【0061】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
【0062】
図1に、本発明の実施の形態に係る変速制御装置を含む、自動変速システムの制御ブロック図を示す。この車両は、エンジン100と、車速センサ102と、スロットルポジションセンサ104と、ECT(Electronically Controlled Automatic Transmission)_ECU(Electronic Control Unit)106と、リニアソレノイド108と、入力回転数センサ110と、出力回転数センサ112と、油温センサ114と、自動変速機116と、シフトポジションセンサ118と、点火システム120とを含む。
【0063】
ECT_ECU106は、リニアソレノイド108と、入力回転数センサ110と、出力回転数センサ112と、油温センサ114とを介して、自動変速機116に接続される。ECT_ECU106は、スロットルポジションセンサ104と、点火システム120とを介して、エンジン100に接続される。ECT_ECU106は、さらに、車速センサ102とシフトポジションセンサ118に接続される。
【0064】
ECT_ECU106は、エンジン用CPU(Central Processing Unit)と、トランスミッション用CPUと、メモリとを含む。このメモリは、点火システム120によるエンジン100の点火タイミングおよび燃料噴射量を記憶する。
【0065】
自動変速機116は、変速段を成立するための摩擦係合要素を含む。ECT_ECU106は、リニアソレノイド108を介して摩擦係合要素に供給する油圧を制御することにより、その摩擦係合要素の係合状態を切り換える。
【0066】
ECT_ECU106は、車速センサ102を介して車速を検出する。ECT_ECU106は、スロットルポジションセンサ104を介して車両のアクセル開度を検出する。ECT_ECU106は、入力回転数センサ110を介して自動変速機116の入力回転数を検出する。ECT_ECU106は、出力回転数センサ112を介して自動変速機116の出力回転数を検出する。ECT_ECU106は、油温センサ114を介して自動変速機116の作動油の温度を検出する。
【0067】
ECT_ECU106は、シフトポジションセンサ118を介して運転者に選択されたシフトポジションを検出する。ECT_ECU106は、このシフトポジションに基づいて変速段を算出すると、リニアソレノイド108に、その変速段を成立させるための信号を送信する。リニアソレノイド108は、その信号に基づいて、算出された変速段が成立するように、摩擦係合要素に供給する油圧を制御する。
【0068】
ECT_ECU106は、点火システム120を介してエンジン100の出力トルクを調整する。すなわち、点火システム120は、トルクの調整量に基づいて算出された点火タイミングにより、エンジン100に点火する。このトルクの調整量は、車両の走行特性(たとえば、スロットル開度の時間変化率、エンジン回転数、エンジン出力トルクなど)あるいは自動変速機の作動特性(たとえば、入力回転数、変速パターンなど)に基づいて、予め算出される。なお、このようなトルクの調整は、点火システムを持つエンジン、たとえば、ガソリンエンジンにおいて実行できる。ディーゼルエンジンの場合は、たとえば、燃料の噴射量を制御することにより、そのエンジンの出力トルクを調整することができる。
【0069】
図2を参照して、本実施の形態に係る自動変速システムが自動変速機を制御する手順を、フローチャートに基づいて説明する。
【0070】
S302にて、ECT_ECU106は、ダウンシフトの指示を検出したか否かを判断する。ダウンシフトの指示を検出したと判断されると(S302にてYES)、処理はS400に移される。そうでないと(S302にてNO)、処理はS302に戻される。
【0071】
S400にて、ECT_ECU106は、後述する判定時間算出処理を実行する。この処理を実行することにより、自動変速機116に関する情報(たとえば、変速指示の数、入力回転数、作動油の温度など)に対応した判定時間が算出される。なお、ここで判定時間とは、変速指示に基づく摩擦係合要素の係合処理が完了してから、変速が終了したと判定されるまでの時間である。
【0072】
S500にて、ECT_ECU106は、後述する油圧の時間変化率算出処理を実行する。この処理を実行することにより、自動変速機116に関する情報(たとえば、変速指示の数、入力回転数、作動油の温度、入力トルクなど)に対応した、解放処理と係合処理とにおける油圧の時間変化率が算出される。
【0073】
S600にて、ECT_ECU106は、後述するトルク調整量算出処理を実行する。この処理を実行することにより、自動変速機116に関する情報(たとえば、変速指示の数、入力回転数、作動油の温度、入力トルクなど)に対応したトルク調整量(たとえば、第1の調整量、第2の調整量等。ここで、第1の調整量<第2の調整量)が算出される。
【0074】
S310にて、ECT_ECU106は、判定時間、およびトルク調整量に基づいて、変速処理を実行する。すなわち、ECT_ECU106は、変速指示を検出すると、リニアソレノイド108を介して、係合していた摩擦係合要素を解放させるために、算出された油圧の時間変化率に基づいて、油圧を制御する。ECT_ECU106は、油圧の指令値が出力されてから判定時間が経過するまでに摩擦係合要素を係合させるために、リニアソレノイド108を介して、算出された油圧の時間変化率に基づいて油圧を供給する。
【0075】
ECT_ECU106は、さらに、その指令値に対応させて、エンジン100の出力トルクを調整する。すなわち、エンジン用CPUは、点火システム120を介してエンジン100の出力トルクを調整する。この調整は、たとえば、燃料に点火するタイミングを変更することにより行なわれる。ECT_ECU106は、摩擦係合要素が係合されてから判定時間が経過したとき、変速は完了したと判定する。ECT_ECU106は、この判定の後、次の変速指示を出力する。
【0076】
[判定時間算出処理]
図3を参照して、本発明の実施の形態に係る判定時間を算出する手順を、フローチャートを用いて説明する。
【0077】
S402にて、ECT_ECU106は、イナーシャ相が自動変速機116において開始しているか否かを判断する。ここで、イナーシャ相とは自動変速機116の状態の1つをいう。イナーシャ相が開始すると、自動変速機116の入力回転数が変化し始める。イナーシャ相が自動変速機116において開始しているとき(S402にてYES)、処理は判定時間算出処理を終了して、メイン処理に戻される。そうでないと(S402にてNO)、処理はS404に移される。
【0078】
S404にて、ECT_ECU106は、自動変速機116の作動油の温度が予め定められた温度以上であるか否かを判断する。作動油の温度が予め定められた温度以上であると判断されると(S404にてYES)、処理はS408に移される。そうでないと(S404にてNO)、処理はS406に移される。S406にて、ECT_ECU106は、S422において使用するモードを「モード1」に設定する。
【0079】
S408にて、ECT_ECU106は、変速指示が多重変速の指示であるか否かを判断する。変速指示が多重変速の指示であると判断されると(S408にてYES)、処理はS412に移される。そうでないと(S408にてNO)、処理はS410に移される。S410にて、ECT_ECU106は、S422において使用するモードを「モード2」に設定する。
【0080】
S412にて、ECT_ECU106は、アクセル開度の時間変化率が予め定められた変化率以上であるか否かを判断する。アクセル開度の時間変化率が予め定められた変化率以上であると判断されると(S412にてYES)、処理はS414に移される。そうでないと(S412にてNO)、処理はS416に移される。S414にて、ECT_ECU106は、S422において使用するモードを「モード3」に設定する。
【0081】
S416にて、ECT_ECU106は、自動変速機116が変速しているときのアクセル開度の最大値が予め定められた値以上であるか否かを判断する。自動変速機116が変速しているときのアクセル開度の最大値が予め定められた値以上であると判断されると(S416にてYES)、処理はS418に移される。そうでないと(S416にてNO)、処理はS420に移される。
【0082】
S418にて、ECT_ECU106は、S422において使用するモードを「モード4」に設定する。S420にて、ECT_ECU106は、S422において使用するモードを「モード5」に設定する。
【0083】
S422にて、ECT_ECU106は、設定されたモードに対応させて、判定時間を算出する。その後、ECT_ECU106は、判定時間算出処理を終了し、メイン処理に戻る。
【0084】
[油圧の時間変化率算出処理]
図4を参照して、本発明の実施の形態に係る油圧の時間変化率を算出する手順を、フローチャートを用いて説明する。
【0085】
S502にて、ECT_ECU106は、イナーシャ相が自動変速機116において開始しているか否かを判断する。イナーシャ相が自動変速機116において開始していると判断されると(S502にてYES)、ECT_ECU106は、油圧の時間変化率算出処理を終了して、メイン処理に戻る。そうでないと(S502にてNO)、処理はS504に移される。
【0086】
S504にて、ECT_ECU106は、自動変速機116の作動油の温度が予め定められた温度以上であるか否かを判断する。作動油の温度が予め定められた温度以上であると判断されると(S504にてYES)、処理はS508に移される。そうでないと(S504にてNO)、処理はS506に移される。S506にて、ECT_ECU106は、S522において使用するモードを「モード1」に設定する。
【0087】
S508にて、ECT_ECU106は、変速指示が多重変速の指示であるか否かを判断する。変速指示が多重変速の指示であると判断されると(S508にてYES)、処理はS512に移される。そうでないと(S508にてNO)、処理はS510に移される。S510にて、ECT_ECU106は、S522において使用するモードを「モード2」に設定する。
【0088】
S512にて、ECT_ECU106は、アクセル開度の時間変化率が予め定められた変化率以上であるか否かを判断する。アクセル開度の時間変化率が予め定められた変化率以上であると判断されると(S512にてYES)、処理はS516に移される。そうでないと(S512にてNO)、処理はS514に移される。S514にて、ECT_ECU106は、S522において使用するモードを「モード3」に設定する。
【0089】
S516にて、ECT_ECU106は、変速指示が出力される直前において、自動変速機116の入力トルクが予め定められた値以上であるか否かを判断する。変速指示が出力される直前において、入力トルクが予め定められた値以上であると判断されると(S516にてYES)、処理はS518に移される。そうでないと(S516にてNO)、処理はS520に移される。
【0090】
S518にて、ECT_ECU106は、S522において使用するモードを「モード4」に設定する。S520にて、ECT_ECU106は、S522において使用するモードを「モード5」に設定する。
【0091】
S522にて、ECT_ECU106は、設定されたモードに対応させて、摩擦係合要素の解放処理に使用される油圧の時間変化率と、摩擦係合要素の係合処理に使用される油圧の時間変化率を算出する。その後、ECT_ECU106は、油圧の時間変化率算出処理を終了し、メイン処理に戻る。
【0092】
[トルク調整量算出処理]
図5を参照して、ECT_ECU106によるトルク調整量の算出処理をフローチャートを用いて説明する。なお、S622にて使用するモードを特定するための判断処理、すなわち、S502、S504、S508、S512およびS516の内容は、前述の「油圧の時間変化率算出処理」の内容と同じであるので、ここでは繰り返さない。
【0093】
S606にて、ECT_ECU106は、S622において使用するモードを「モード1」に設定する。S610にて、ECT_ECU106は、S622において使用するモードを「モード2」に設定する。S614にて、ECT_ECU106は、S622において使用するモードを「モード3」に設定する。S618にて、ECT_ECU106は、S622において使用するモードを「モード4」に設定する。S620にて、ECT_ECU106は、S622において使用するモードを「モード5」に設定する。
【0094】
S622にて、ECT_ECU106は、設定されたモードに対応させて、トルク調整量を算出する。すなわち、モード1から3のいずれかが設定されると、第2の調整量が算出される。モード4および5のいずれかが設定されると、第1の調整量が算出される。ここで、第1の調整量は第2の調整量よりも大きい。その後、処理はトルク調整量算出処理を終了し、メイン処理に戻される。
【0095】
図6に、モード別に設定される判定時間の内容を示す。「内容」は、「モード1」〜「モード5」のそれぞれに対応して、そのモードを設定するための要件を表わす。判定時間は、自動変速機116の油温、アクセル開度の時間変化率などに対応して、「モード1」のときに設定される判定時間より短くするように設定される。使用する条件の組み合わせを増やすと、判定時間をより細かく算出することができる。その結果、精度の高い変速制御を実行できる。
【0096】
図7に、モード別に設定される油圧の内容を示す。「内容」は、「モード1」〜「モード5」のそれぞれに対応して、そのモードを設定するための要件を表わす。油圧の時間変化率は、自動変速機116の油温、アクセル開度の時間変化率などに対応して、「モード1」のときに設定される時間変化率より大きくするように設定される。使用する条件の組み合わせを増やすと、より細かく油圧の時間変化率を算出することができる。その結果、精度の高い変速制御を実行できる。
【0097】
以上のような構造およびフローチャートに基づく、本実施の形態に係る自動変速システムの動作について説明する。車両が5速で走行しているときに、運転者がアクセルを急に踏み込み、その踏み込み量と車速から3速にシフトダウン(いわゆる「キックダウン」)する場合を説明する。
【0098】
[5速から3速への変速]
運転者によるダウンシフトの指示を検出すると(S302にてYES)、判定時間算出処理が実行される(S400)。自動変速機116の作動油の温度が予め定められた温度以上であって(S404にてYES)、変速指示が多重変速(すなわち、5速から3速)の指示であり(S408にてYES)、アクセル開度の時間変化率が予め定められた変化率以上である(S412にてYES)ことから、「モード3」に設定される(S414)。
【0099】
判定時間が、「モード3」に基づいて算出される(S422)。この場合の変速は、アクセルが急に踏み込まれた多重変速であることから、変速応答性を重視した判定時間が算出される。すなわち、判定時間は、最初の変速(5速から4速への変速)を許容範囲で最も短くする時間となる。したがって、5速から4速への変速が完了してから、すぐに4速から3速への変速が開始されることになる。
【0100】
判定時間が算出された後、油圧の時間変化率算出処理が実行される(S500)。自動変速機116の作動油の温度が予め定められた温度以上であり(S504にてYES)、変速指示が多重変速の指示であり(S508にてYES)、アクセル開度の時間変化率が予め定められた変化率以上であり(S512にてYES)、変速指示が出力される直前における自動変速機116への入力トルクが予め定められた値以上(S516にてYES)であることから、「モード4」に設定される(S518)。
【0101】
油圧の時間変化率が、「モード4」に基づいて算出される(S522)。この場合の変速は、アクセルが急に踏み込まれた多重変速であるので、応答性を確保するために、摩擦係合要素の係合状態の切り換えを速くするような時間変化率が算出される。したがって、係合している摩擦係合要素を短時間で解放するための油圧と、解放している摩擦係合要素を短時間で係合するための油圧とが供給される。
【0102】
油圧の時間変化率が算出された後、トルク調整量算出処理が実行される(S600)。この処理に使用される条件は、油圧の時間変化率を算出するときに使用される条件と同じであることから、設定されるモードは「モード4」となる。
【0103】
トルク調整量が、「モード4」に基づいて算出される(S622)。この場合の変速は、摩擦係合要素が短時間で係合するため、ショックが発生しやすい。したがって、摩擦係合要素が係合したときにトルクがオーバーシュートしない程度の調整量が算出される。この調整量は、たとえば、変速が多重変速でないときに算出される調整量よりも大きくなる。
【0104】
判定時間、油圧の時間変化率およびトルク調整量が算出されると、それらの値に基づいて自動変速機116は変速する。すなわち、変速指示に基づいて摩擦係合要素の切換が行なわれる。5速から4速に変速するとき、4速を通常よりも早く成立させるため、摩擦係合要素の油圧の切り換えは早くなる。係合の指示が出力されたタイミングから、トルクダウンの指示に基づいて、自動変速機116への入力トルクが調整される。この調整では、たとえば、エンジン100の点火タイミングは通常とは別のタイミングとなる。さらに、4速の摩擦係合要素の係合が完了した後、4速の変速が完了したと判定されるまでの時間は、最小限まで短くなる。3速への変速指示は、その判定後出力される。その結果、多重変速の場合の変速応答性は向上する。
【0105】
なお、判定時間の算出は、多重変速であるか否かの判断に加えて、運転者の加速要求に基づいてもよい。たとえば、アクセル開度の時間変化率あるいはアクセル開度の最大値である。これにより、判定時間をより詳細に算出することができる。その結果、より精密な制御が可能になる。
【0106】
図8に、本発明の実施の形態に係る自動変速システムにおいて、多重変速のときに摩擦係合要素の油圧を制御する場合に関する特性値の推移を示す。図8(A)は、ECT_ECU106が出力する変速指示を示す。5速から3速への多重変速の指示が検出された場合において、4速から3速への変速指示は、5速から4速への変速が完了したと判定された(すなわち、時刻cから時刻dまでの判定時間を経過した)後に出力される。このときの時間(d−c)は、1段変速の場合の時間より短くするように設定される。図8(B)は、自動変速機の入力回転数(タービン回転数)を示す。
【0107】
図8(C)は、解放される摩擦係合要素の指令値の推移を示す。この場合、解放処理を早めるために、通常よりも速く摩擦係合要素を解放する油圧の指令値が、時刻a以降出力される。図8(D)は、係合される摩擦係合要素の指令値を示す。この場合、4速の完了を早めるために、係合圧が供給される程度の油圧の指令値が、時刻bにおいて出力される。図8(E)は、図8(C)に示された指令値に基づいて供給される油圧の推移を示す。この油圧は、通常よりも大きな時間変化率に基づいて、時刻aと時刻bとの間の時刻まで低下する。図8(F)は、図8(D)に示された指令値に基づいて供給される油圧の推移を示す。時刻bから応答遅れの時間だけ遅れて、油圧は係合圧まで上昇し続ける。この場合、油圧の時間変化率は、多重変速でない変速の場合の変化率よりも大きくなる。
【0108】
図8(G)は、エンジン100の出力トルクの推移を示す。時刻bにおいて、摩擦係合要素を係合する指示が出力されると、そのトルクは予め定められた調整量に基づいて低下する。このトルクの調整は、4速への変速が終了するまで(時刻dまで)継続する。その後、4速への変速が終了したと判定されると、出力トルクは、徐々にもとの水準まで復帰する。
【0109】
図8と図12とを比較して、変速応答性の相違を説明する。図12は、従来の変速制御装置による多重変速(5速から3速への変速)における特性値の推移を示す。この場合、時刻aから時刻dまでの時間(5速から4速へ変速する時間)は、多重変速でも1段変速の場合の時間と変わらない。すなわち、2×(d−a)の時間を要する。一方、図8における(d−a)の時間は、4速の状態が短縮された分、短くなる。
【0110】
図9に、本発明の実施の形態に係る自動変速システムにおいて、多重変速のときにトルクを調整する場合に関する特性値の推移を示す。なお、図9(A)、(B)、(C)および(E)の内容は、それぞれ、図8(A)、(B)、(D)および(E)の内容と同じであるので、ここでは繰り返さない。
【0111】
図9(D)は、エンジン100の回転数の推移を示す。図9(F)は、ECT_ECU106が出力したトルクダウンの指令値の推移を示す。トルクをダウンする指令は、時刻bにおいて出力される。この指令は、4速が成立したと判定される時刻dまで出力される。図9(G)は、自動変速機116の出力軸トルクの波形を示す。トルクの調整が時刻bから開始することに応答して、時刻bから時刻dまでの出力軸トルクは、通常よりも変動しない。その結果、変速ショックも生じない。
【0112】
図10に、本発明の実施の形態に係る自動変速システムにおいて、1段変速のときに摩擦係合要素の油圧を制御する場合に関する特性値の推移を示す。図10において、(A)〜(F)の特性値の内容は、図8の(A)〜(F)の特性値の内容と同じであるので、繰り返さない。ここでは、1段変速の特性値の推移が多重変速のそれと異なる点について説明する。
【0113】
図10(C)を参照して、油圧の指令値は、解放される摩擦係合要素が変速ショックを生じないように、緩やかに出力される。図10(D)を参照して、油圧の指令値は、係合される摩擦係合要素がショックを生じないように、緩やかに出力される。図10(E)を参照して、油圧は、図10(C)に対応して、変速ショックを生じない程度の油圧の時間変化率に基づいて低下する。図10(F)を参照して、油圧は、図10(D)に対応して上昇する。なお、時間(d−c)で表わされる判定時間(図10において「変速終了タイマ」)は、多重変速の場合の時間より長くなるように設定される。
【0114】
図11に、本発明の実施の形態に係る自動変速システムにおいて、1段変速のときにトルクを調整する場合に関する特性値の推移を示す。なお、図11の(A)〜(G)の特性値の内容は、図9の(A)〜(G)のそれと同じであるので繰り返さない。ここでは、1段変速の特性値の推移が多重変速のそれと異なる点について説明する。
【0115】
図11(F)を参照して、トルクダウンの指令値は、1段変速に対応して必要最小限の指令値が出力される。すなわち、図11(C)において、油圧が時刻bより緩やかに上昇するのに応答して、トルクダウンの指令値が出力される。図11(G)を参照して、出力軸トルクは、4速が成立する時刻cまで低下する。その後トルクは増加するが、4速の変速が完了すると判定される時刻dまで、緩やかに増加する。その結果、変速ショックは生じない。
【0116】
以上により、解放処理条件(たとえば、摩擦係合要素を解放するための油圧の時間変化率)に基づいて摩擦係合要素を解放し、係合処理条件(すなわち、摩擦係合要素を係合するための油圧の時間変化率)に基づいて摩擦係合要素を係合し、判定時間に基づいて、次の変速指示を出力することにより、自動変速機に関する情報に対応させて、変速応答性を調整することができる。さらに、自動変速機に関する情報に対応させて、動力源(エンジン)の出力トルクを調整することにより、自動変速機への入力トルクが調整され、変速ショックの発生が抑制される。その結果、自動変速機に関する情報に対応させて、変速応答性を調整し、さらに、変速ショックを抑制することができる変速制御装置を提供することができる。
【0117】
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る自動変速システムを含んだ車両の制御ブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る変速制御の処理の手順を表わすフローチャート(その1)である。
【図3】本発明の実施の形態に係る変速制御の処理の手順を表わすフローチャート(その2)である。
【図4】本発明の実施の形態に係る変速制御の処理の手順を表わすフローチャート(その3)である。
【図5】本発明の実施の形態に係る変速制御の処理の手順を表わすフローチャート(その4)である。
【図6】本発明の実施の形態に係る変速制御において設定されるモードとその内容を表わす図(その1)である。
【図7】本発明の実施の形態に係る変速制御において設定されるモードとその内容を表わす図(その2)である。
【図8】本発明の実施の形態に係る変速における特性値の推移を表わすタイミングチャート(その1)である。
【図9】本発明の実施の形態に係る変速における特性値の推移を表わすタイミングチャート(その2)である。
【図10】本発明の実施の形態に係る変速における特性値の推移を表わすタイミングチャート(その3)である。
【図11】本発明の実施の形態に係る変速における特性値の推移を表わすタイミングチャート(その4)である。
【図12】従来の変速制御装置による変速の特性値の推移を表わすタイミングチャートである。
【符号の説明】
100 エンジン、102 車速センサ、104 アクセル開度センサ、106 ECT_ECU、108 リニアソレノイド、110 入力回転数センサ、112 出力回転数センサ、114 油温センサ、116 自動変速機、118
シフトポジションセンサ、120 点火システム。
Claims (24)
- 車両に搭載された自動変速機を制御する変速制御装置であって、前記変速制御装置は、
前記自動変速機に関する情報を検出するための検出手段と、
前記情報が予め定められた条件を満足すると、係合処理条件を算出するための第1の条件算出手段とを含み、
前記係合処理条件は、前記自動変速機への指示に基づいて第1の摩擦係合要素を係合する油圧の指令値が出力されてから、前記指示に基づく変速段が成立するまでに実行される処理に関する条件であって、
前記変速制御装置はさらに、
前記情報が前記予め定められた条件を満足すると、前記変速段が成立してから変速が完了したと判定されるまでの判定時間を算出するための時間算出手段と、
前記変速段が成立してから予め定められた基準時間が経過すると、前記指示に基づく処理が完了したと判定するための判定手段と、
前記判定時間を前記基準時間として設定するための設定手段とを含む、変速制御装置。 - 前記係合処理条件は、前記第1の摩擦係合要素を係合するために、前記第1の摩擦係合要素に供給される第1の油圧の時間変化率に関する条件であって、
前記検出手段は、前記自動変速機への変速指示を検出するための手段を含み、
前記第1の条件算出手段は、2以上の変速指示が予め定められた時間内に検出されると、予め設定された第1の変化率よりも大きくするように、前記第1の油圧の時間変化率を算出するための手段を含む、請求項1に記載の変速制御装置。 - 前記係合処理条件は、前記第1の摩擦係合要素を係合するために、前記第1の摩擦係合要素に供給される第1の油圧の時間変化率に関する条件であって、
前記検出手段は、
前記自動変速機の入力回転数を検出するための手段と、
前記自動変速機への変速指示を検出するための手段とを含み、
前記第1の条件算出手段は、2以上の変速指示が予め定められた時間内に検出された場合であって、前記入力回転数が予め定められた条件を満足すると、予め設定された第1の変化率よりも大きくするように、前記第1の油圧の時間変化率を算出するための手段を含む、請求項1に記載の変速制御装置。 - 前記検出手段は、前記自動変速機への変速指示を検出するための手段を含み、
前記時間算出手段は、2以上の変速指示が予め定められた時間内に検出されると、予め設定された基準時間よりも短くするように、前記判定時間を算出するための手段を含む、請求項1に記載の変速制御装置。 - 前記検出手段は、
前記自動変速機への変速指示を検出するための手段と、
前記自動変速機の入力回転数を検出するための手段とを含み、
前記時間算出手段は、2以上の変速指示が予め定められた時間内に検出された場合であって、前記入力回転数が予め定められた条件を満足すると、予め設定された基準時間よりも短くするように前記判定時間を算出するための手段を含む、請求項1に記載の変速制御装置。 - 前記変速制御装置は、前記情報が前記予め定められた条件を満足すると、解放処理条件を算出するための第2の条件算出手段をさらに含み、
前記解放処理条件は、前記自動変速機への指示が出力されてから第2の摩擦係合要素が解放されるまでに実行される処理に関する条件である、請求項1に記載の変速制御装置。 - 前記係合処理条件は、前記第1の摩擦係合要素を係合するために、前記第1の摩擦係合要素に供給される第1の油圧の時間変化率に関する条件であり、
前記解放処理条件は、前記第2の摩擦係合要素を解放するために、前記第2の摩擦係合要素に供給される第2の油圧の時間変化率に関する条件であって、
前記検出手段は、前記自動変速機への変速指示を検出するための手段を含み、
前記第1の条件算出手段は、2以上の変速指示が予め定められた時間内に検出されると、予め設定された第1の変化率よりも大きくするように、前記第1の油圧の時間変化率を算出するための手段を含み、
前記第2の条件算出手段は、2以上の変速指示が予め定められた時間内に検出されると、予め設定された第2の変化率よりも大きくするように、前記第2の油圧の時間変化率を算出するための手段を含む、請求項6に記載の変速制御装置。 - 車両に搭載された自動変速機を制御する変速制御装置であって、前記自動変速機への入力トルクは前記車両の動力源のトルク制御手段により制御され、前記変速制御装置は、
前記自動変速機に関する情報を検出するための検出手段と、
前記情報が予め定められた条件を満足すると、係合処理条件を算出するための条件算出手段とを含み、
前記係合処理条件は、前記自動変速機への指示に基づいて摩擦係合要素を係合する油圧の指令値が出力されてから、前記指示に基づく変速段が成立するまでに実行される処理に関する条件であって、
前記変速制御装置はさらに、
前記情報が前記予め定められた条件を満足すると、予め算出された第1の調整量に基づいて前記入力トルクを調整するための第1の指示を出力するための第1の出力手段を含む、変速制御装置。 - 前記係合処理条件は、前記摩擦係合要素に供給される油圧の時間変化率に関する条件であって、
前記検出手段は、前記自動変速機への変速指示を検出するための手段を含み、
前記条件算出手段は、2以上の変速指示が予め定められた時間内に検出されると、予め設定された変化率よりも大きくするように、前記油圧の時間変化率を算出するための手段を含み、
前記第1の出力手段は、2以上の変速指示が予め定められた時間内に検出されると、前記第1の指示を出力するための手段を含む、請求項8に記載の変速制御装置。 - 前記係合処理条件は、前記摩擦係合要素に供給される油圧の時間変化率に関する条件であって、
前記検出手段は、前記自動変速機への変速指示を検出するための手段と、
前記自動変速機の入力回転数を検出するための手段とを含み、
前記条件算出手段は、2以上の変速指示が予め定められた時間内に検出された場合であって、前記入力回転数が予め定められた条件を満足すると、予め設定された変化率よりも大きくするように、前記油圧の時間変化率を算出するための手段を含み、
前記第1の出力手段は、2以上の変速指示が予め定められた時間内に検出された場合であって、前記入力回転数が予め定められた条件を満足すると、前記第1の指示を出力するための手段を含む、請求項8に記載の変速制御装置。 - 前記係合処理条件は、前記摩擦係合要素に供給される油圧の時間変化率が満足する条件であって、
前記変速制御装置は、
前記車両の運転者の加速要求を検出するための加速要求検出手段と、
前記加速要求が予め定められた条件を満足すると、予め算出された第2の調整量に基づいて前記入力トルクを調整するための第2の指示を出力するための第2の出力手段と、
前記加速要求が予め定められた条件を満足すると、前記第1の調整量および前記第2の調整量のいずれかに基づいて、前記入力トルクを調整するのかを判断するための判断手段とをさらに含む、請求項8に記載の変速制御装置。 - 前記第2の調整量は前記第1の調整量よりも大きな調整量であって、
前記検出手段は、
前記自動変速機への変速指示を検出するための手段と、
前記自動変速機の入力回転数を検出するための手段とを含み、
前記加速要求検出手段は、前記車両のスロットル開度を検出するための手段を含み、
前記判断手段は、前記スロットル開度が予め定められた開度よりも大きく、予め定められた時間内に2以上の変速指示が検出された場合であって、前記入力回転数が前記予め定められた条件を満足すると、前記第2の調整量に基づいて、前記入力トルクを調整すると判断するための手段を含む、請求項11に記載の変速制御装置。 - 車両に搭載された自動変速機を制御する変速制御方法であって、前記変速制御方法は、
前記自動変速機に関する情報を検出する検出ステップと、
前記情報が予め定められた条件を満足すると、係合処理条件を算出する第1の条件算出ステップとを含み、
前記係合処理条件は、前記自動変速機への指示に基づいて第1の摩擦係合要素を係合する油圧の指令値が出力されてから、前記指示に基づく変速段が成立するまでに実行される処理に関する条件であって、
前記変速制御方法はさらに、
前記情報が前記予め定められた条件を満足すると、前記変速段が成立してから変速が完了したと判定されるまでの判定時間を算出する時間算出ステップと、
前記変速段が成立してから予め定められた基準時間が経過すると、前記指示に基づく処理が完了したと判定する判定ステップと、
前記判定時間を前記基準時間として設定する設定ステップとを含む、変速制御方法。 - 前記係合処理条件は、前記第1の摩擦係合要素を係合するために、前記第1の摩擦係合要素に供給される第1の油圧の時間変化率に関する条件であって、
前記検出ステップは、前記自動変速機への変速指示を検出するステップを含み、
前記第1の条件算出ステップは、2以上の変速指示が予め定められた時間内に検出されると、予め設定された第1の変化率よりも大きくするように、前記第1の油圧の時間変化率を算出するステップを含む、請求項13に記載の変速制御方法。 - 前記係合処理条件は、前記第1の摩擦係合要素を係合するために、前記第1の摩擦係合要素に供給される第1の油圧の時間変化率に関する条件であって、
前記検出ステップは、
前記自動変速機の入力回転数を検出するステップと、
前記自動変速機への変速指示を検出するステップとを含み、
前記第1の条件算出ステップは、2以上の変速指示が予め定められた時間内に検出された場合であって、前記入力回転数が予め定められた条件を満足すると、予め設定された第1の変化率よりも大きくするように、前記第1の油圧の時間変化率を算出するステップを含む、請求項13に記載の変速制御方法。 - 前記検出ステップは、前記自動変速機への変速指示を検出するステップを含み、
前記時間算出ステップは、2以上の変速指示が予め定められた時間内に検出されると、予め設定された基準時間よりも短くするように、前記判定時間を算出するステップを含む、請求項13に記載の変速制御方法。 - 前記検出ステップは、
前記自動変速機への変速指示を検出するステップと、
前記自動変速機の入力回転数を検出するステップとを含み、
前記時間算出ステップは、2以上の変速指示が予め定められた時間内に検出された場合であって、前記入力回転数が予め定められた条件を満足すると、予め設定された基準時間よりも短くするように前記判定時間を算出するステップを含む、請求項13に記載の変速制御方法。 - 前記変速制御方法は、前記情報が前記予め定められた条件を満足すると、解放処理条件を算出する第2の条件算出ステップをさらに含み、
前記解放処理条件は、前記自動変速機への指示が出力されてから第2の摩擦係合要素が解放されるまでに実行される処理に関する条件である、請求項13に記載の変速制御方法。 - 前記係合処理条件は、前記第1の摩擦係合要素を係合するために、前記第1の摩擦係合要素に供給される第1の油圧の時間変化率に関する条件であり、
前記解放処理条件は、前記第2の摩擦係合要素を解放するために、前記第2の摩擦係合要素に供給される第2の油圧の時間変化率に関する条件であって、
前記検出ステップは、前記自動変速機への変速指示を検出するステップを含み、
前記第1の条件算出ステップは、2以上の変速指示が予め定められた時間内に検出されると、予め設定された第1の変化率よりも大きくするように、前記第1の油圧の時間変化率を算出するステップを含み、
前記第2の条件算出ステップは、2以上の変速指示が予め定められた時間内に検出されると、予め設定された第2の変化率よりも大きくするように、前記第2の油圧の時間変化率を算出するステップを含む、請求項18に記載の変速制御方法。 - 車両に搭載された自動変速機を制御する変速制御方法であって、前記自動変速機への入力トルクは前記車両の動力源のトルク制御手段により制御され、前記変速制御方法は、
前記自動変速機に関する情報を検出する検出ステップと、
前記情報が予め定められた条件を満足すると、係合処理条件を算出する条件算出ステップとを含み、
前記係合処理条件は、前記自動変速機への指示に基づいて摩擦係合要素を係合する油圧の指令値が出力されてから、前記指示に基づく変速段が成立するまでに実行される処理に関する条件であって、
前記変速制御方法はさらに、
前記情報が前記予め定められた条件を満足すると、予め算出された第1の調整量に基づいて前記入力トルクを調整するための第1の指示を出力する第1の出力ステップを含む、変速制御方法。 - 前記係合処理条件は、前記摩擦係合要素に供給される油圧の時間変化率に関する条件であって、
前記検出ステップは、前記自動変速機への変速指示を検出するステップを含み、
前記条件算出ステップは、2以上の変速指示が予め定められた時間内に検出されると、予め設定された変化率よりも大きくするように、前記油圧の時間変化率を算出するステップを含み、
前記第1の出力ステップは、2以上の変速指示が予め定められた時間内に検出されると、前記第1の指示を出力するステップを含む、請求項20に記載の変速制御方法。 - 前記係合処理条件は、前記摩擦係合要素に供給される油圧の時間変化率に関する条件であって、
前記検出ステップは、前記自動変速機への変速指示を検出するステップと、
前記自動変速機の入力回転数を検出するステップとを含み、
前記条件算出ステップは、2以上の変速指示が予め定められた時間内に検出された場合であって、前記入力回転数が予め定められた条件を満足すると、予め設定された変化率よりも大きくするように、前記油圧の時間変化率を算出するステップを含み、
前記第1の出力ステップは、2以上の変速指示が予め定められた時間内に検出された場合であって、前記入力回転数が予め定められた条件を満足すると、前記第1の指示を出力するステップを含む、請求項20に記載の変速制御方法。 - 前記係合処理条件は、前記摩擦係合要素に供給される油圧の時間変化率が満足する条件であって、
前記変速制御方法は、
前記車両の運転者の加速要求を検出する加速要求検出ステップと、
前記加速要求が予め定められた条件を満足すると、予め算出された第2の調整量に基づいて前記入力トルクを調整するための第2の指示を出力する第2の出力ステップと、
前記加速要求が予め定められた条件を満足すると、前記第1の調整量および前記第2の調整量のいずれかに基づいて、前記入力トルクを調整するのかを判断する判断ステップとをさらに含む、請求項20に記載の変速制御方法。 - 前記第2の調整量は前記第1の調整量よりも大きな調整量であって、
前記検出ステップは、
前記自動変速機への変速指示を検出するステップと、
前記自動変速機の入力回転数を検出するステップとを含み、
前記加速要求検出ステップは、前記車両のスロットル開度を検出するステップを含み、
前記判断ステップは、前記スロットル開度が予め定められた開度よりも大きく、予め定められた時間内に2以上の変速指示が検出された場合であって、前記入力回転数が前記予め定められた条件を満足すると、前記第2の調整量に基づいて、前記入力トルクを調整すると判断するステップを含む、請求項23に記載の変速制御方法。
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