JP2004016674A - 図柄変動表示ゲームの制御方法およびスロットマシン - Google Patents

図柄変動表示ゲームの制御方法およびスロットマシン Download PDF

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Abstract

【課題】複数種の当選フラグが重複設定されている場合に、遊技者の希望に応じた入賞を成立できるようにする。
【解決手段】3個のリールに対し、右側のリールを第1に停止操作する「逆押し」に応じてベル小役を高確率で成立させるリバースゲームが実行される。このリバースゲームにおいて、ベルのフラグとボーナスフラグとが重複設定されている状態下において、遊技者が告知選出に逆らって「順押し」を行うと、ボーナス図柄を優先して引き込む制御が実行される。ベル以外の小役フラグとボーナスフラグとがセットされている場合にも、同様に、遊技者の停止順序によって引き込み対象の図柄が変更される。
【選択図】 図11

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、複数個の表示器にそれぞれ図柄の変動表示を行わせた後に、複数種の図柄組合せを対象とする抽選の結果に応じて各表示器の変動表示の停止動作を制御する図柄変動表示ゲームを実行するための方法、およびこの図柄変動表示ゲームを実行するためのスロットマシンに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般にスロットマシンは、図柄を変動表示させるための3個のリールを具備しており、入賞にかかる図柄組合せ(一般に「役」と呼ばれる。)として、複数種の小役のほかに、ビッグボーナス(BB),レギュラーボーナス(RB)と賞される大当たり状態に移行する図柄組合せが設定されている。
【0003】
従来のスロットマシンでは、リール始動後に、いずれかの役を揃えるか否かを抽選により決定し、その抽選結果に応じて各リールの停止動作を制御するようにしている。この抽選は「内部抽選」と呼ばれており、いずれかの役に当選すると、その役に固有のフラグがオンに設定されて当選状態が維持される(この明細書では、このフラグを「当選フラグ」と呼び、当選フラグをオンに設定することを「当選フラグをセットする。」という。)。いずれかの当選フラグがセットされている状態下では、リールを停止させる際には、前記セットされた当選フラグに対応する図柄(以下、「当選図柄」という。)を入賞ラインに引き込んで停止させる「引き込み制御」が実行される。
【0004】
現行のスロットマシンでは、停止操作後にリールを滑らせることのできる時間に制限が設けられているので、当選フラグがセットされていても、当選図柄を引き込みできない位置で停止操作が行われた場合には、ゲーム結果は「はずれ」となる。小役の当選フラグ(以下、「小役フラグ」という。)は、ゲーム結果に関わらず、ゲーム終了とともにリセットされるが、前記したBBやRBなどの大当たりに対応する当選フラグ(以下、「ボーナスフラグ」と総称する。)については、役を揃えられなかった場合には、そのボーナスフラグは、つぎのゲームに持ち越しされる。
【0005】
さらに近年のスロットマシンでは、ボーナスフラグが持ち越されているゲームでも内部抽選を実行しており、この新たな抽選で小役に当選した場合、すなわちボーナスフラグと小役フラグとが重複設定された場合には、小役の当選図柄を優先的に引き込むようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながらこのように小役の当選図柄の引き込みを優先させると、状況によっては、遊技者にボーナス入賞を獲得させることが困難になる場合がある。たとえば、当選図柄の目押しを支援する報知を行う遊技モード(以下「アシストモード」と呼ぶ。)では、小役入賞を高頻度で成立させることができるが、このアシストモードに入ると、ボーナスフラグがセットされても、アシストモードが終了するまでボーナス入賞を成立できなくなる可能性がある。したがって閉店前など遊技者の時間が限られているときにアシストモードに入ると、ボーナス入賞が成立する前、またはボーナスゲームの実行中に「時間切れ」となる虞がある。
【0007】
一般に、ボーナス入賞によりBBやRBのボーナスゲームを実行する方が、アシストモードにより小役を成立させる場合よりも出玉率が大きくなるから、上記のケースにおいては、アシストモードを早期に終了してボーナス入賞を成立させる方が、遊技者にとっての便宜が良い。一方、遊技者に十分な時間がある場合には、アシストモードをフル活用して十分にメダルを獲得した後にボーナス入賞を成立させたい、という要望が出る可能性が高い。
【0008】
しかしながら現行のスロットマシンでは、前記したように、ボーナスフラグと小役フラグとが重複設定されている場合には、小役に優先的に入賞させる制御しか実行されないので、遊技者の都合に合わせた展開でゲームを進行させることは甚だ困難である。
【0009】
この発明は上記問題点に着目してなされたもので、複数種の当選フラグが重複設定されている場合に、これらの当選フラグに対応する当選図柄の中から引き込み対象の図柄を選択して停止表示できるようにすることにより、遊技者の希望に応じた入賞を成立できるようにすることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この発明は、複数個の表示器にそれぞれ図柄の変動表示を行わせた後に、複数種の図柄組合せを対象とする抽選の結果に応じて各表示器の変動表示の停止動作を制御する方法において、前記抽選によって2種類以上の図柄組合せに当選した状態が設定されているとき、少なくとも最初に停止操作された表示器に応じて前記当選したいずれかの図柄組合せを選択した後、前記選択された図柄組合せを構成する図柄が停止表示されるように、各表示器の図柄変動表示の停止タイミングを制御するようにしている。
【0011】
前記表示器は、たとえば複数種の図柄が配列された単一のリールと、このリールを回転させる駆動機構とにより構成することができる。またリールに代えて、複数種の図柄が配列された帯状体の両端部を繋いだものを使用してもよい。
さらに表示器は、複数種の図柄の画像をスクロール表示することが可能な表示パネルにより構成することもできる。この場合、複数個の表示器をそれぞれ個別のパネルにより構成することもできるが、1枚のパネル上に複数の表示領域を設けて、これらの表示領域を各表示器として機能させるようにしてもよい。また各表示器は、少なくとも1個の図柄を表示できる大きさにすれば良いが、停止表示時に複数の図柄を表示できる大きさにするのが望ましい。
【0012】
前記の抽選は、複数種の図柄組合せの中から各表示器に停止表示させる図柄組合せを選択するためのものである。この発明では、抽選により2種類以上の図柄組合せに当選した状態にあるとき、たとえば最初の停止操作をいずれの表示器に対して行うかによって成立させる図柄組合せを選択し、その選択された図柄組合せを停止表示させることができる。
【0013】
上記の発明は、図柄を変動させて表示することが可能な表示器を複数個備え、各表示器の図柄変動表示を停止させる際に引き込みの対象とする図柄を抽選により決定するようにしたスロットマシンに適用することができる。
【0014】
各表示器は、前記したのと同様に、単一のリールや図柄のスクロール表示が可能な表示パネルなどにより構成される。
前記引き込み対象の図柄を決定するための抽選は、複数種の入賞を構成する図柄の組合せを対象とした抽選、すなわち前記した内部抽選に相当する。この抽選により各図柄組合せに当選した状態は、それぞれ固有の当選フラグにより記憶される。また変動表示中の表示器を停止させる際には、前記当選フラグに対応する図柄組合せに基づき、引き込み対象の図柄が決定される(一般に、各表示器とも同じ図柄が引き込み対象となるが、異なる図柄の組合せによる入賞が設定されている場合には、引き込み対象の図柄は表示器によって変化する。)。また前記内部抽選の結果が「はずれ」の場合、すなわちいずれの当選フラグもセットされていない場合には、最終的に「はずれ」の図柄組合せが揃うように、各表示器毎に引き込み対象の図柄が選択される。
【0015】
この発明にかかるスロットマシンは、複数種の図柄について当選フラグが重複して設定されているとき、少なくとも最初に停止操作された表示器に応じて前記設定されたいずれかの入賞フラグを選択する選択手段と、前記選択手段により選択された当選フラグに対応する図柄を引き込み制御の対象として、各表示器の図柄変動表示の停止タイミングを制御する制御手段とが設けられる。
【0016】
上記のスロットマシンによれば、複数種の入賞にかかる当選フラグが重複設定されている場合に、たとえば最初の停止操作をいずれの表示器に対して行うかによって、停止表示の対象となる図柄を変更することができる。したがって遊技者の希望に応じた入賞を優先させて成立させることが可能となり、スロットマシンの利便性を高めることができる。
【0017】
上記スロットマシンの好ましい態様では、選択手段が選択対象とする複数種の当選フラグには、対応する図柄の組合せが成立するまで持ち越しすることが可能な当選フラグが少なくとも1種類含まれる。
【0018】
上記態様では、たとえばBB用またはRB用のボーナスフラグと所定の小役フラグとが重複設定されている場合に、停止操作に応じていずれか一方のフラグを選択し、そのフラグに対応する入賞を成立させることができる。
ここでその具体例として3個のリールが横一列に並んでいるスロットマシンを想定すると、たとえば一番左のリールが最初に停止操作されたときはボーナス入賞が成立し、一番右のリールが最初に停止操作されたときは小役入賞が成立するように、各リールの停止動作を制御することができる。このようにすれば、従来は優先されていた小役入賞の成立をキャンセルしてボーナス入賞を成立させることができる上、従来通り、小役入賞を優先させて成立させた上で、ボーナス入賞の成立を以後のゲームに持ち越すこともでき、遊技者にとっての利便性を大幅に向上することができる。
【0019】
またこの発明は、セットされた当選フラグに対する当選図柄の引き込み処理を保留する「フラグの蓄積処理」や、蓄積されたフラグを解除して当選図柄の引き込み制御を開始する「フラグの放出処理」を行うスロットマシンに適用することもできる。このようなスロットマシンでは、所定の入賞に関わる当選フラグがセットされているときに、他の入賞に関わる当選フラグが放出されたり、複数種の当選フラグが同時に放出されるなどして、フラグの重複設定が起こる場合がある。より具体的に言うと、BBの当選フラグとRBの当選フラグが重複設定されたり、複数種の小役フラグが重複設定されたり、3種類以上の当選フラグが重複されたりする場合などを想定することができる。
【0020】
この発明によれば、上記のように種々の条件によるフラグの重複設定が起こった場合には、遊技者は、自分の都合に応じた入賞を選択して成立させることができ、遊技者にとっての利便性を大幅に向上することができる。
【0021】
なお、この発明にかかるスロットマシンでは、遊技者の停止操作順序に基づき、重複設定されている当選フラグに対する選択を行うようにしているから、遊技者に対し、当選フラグが重複設定されていることを示唆する報知を行うようにするのが望ましい。
【0022】
さらにこの発明にかかるスロットマシンでは、前記選択手段の選択対象となる各当選フラグに、それぞれ各表示器に対する停止操作順序について異なる順序を対応づけるとともに、前記選択手段を、実行された停止操作の順序に対応する入賞フラグを選択するように構成することができる。なお、各入賞フラグに対応づける停止操作順序は1通りに限らず、複数とおりの停止操作順序を対応づけてもよい。ただし各フラグにそれぞれ特定の一の停止操作順序を対応づけ、この順序で停止操作が行われたときのみ、当選図柄の引き込み制御を行うようにしてもよい。
【0023】
【発明の実施の形態】
図1は、この発明の一実施例にかかるスロットマシンの外観を、図2はその機体本体部の内部構造を示す。
図示例のスロットマシン1は、前面開口の機体本体部2の開口部に扉部3を組み付けて成る。機体本体部2の底部には、ホッパー6aを備えたメダル払出機6や電源ユニット10などが、さらにその上方に、リールブロック4や制御基板5などが、それぞれ配備される。なお、メダル払出機6を除く各部品は、機体本体部2の内面にビス止めされるが、メダル払出機6は、前方向にスライド可能に配備されている。また図中の14は、低音出力用のスピーカーであり、機体本体部2の後板に取り付けられている。
【0024】
前記リールブロック4は、樹脂製のフレーム7に3個のリール8a,8b,8cが組み付けられて成る。各リール8a,8b,8cは、リール枠の外周面に複数の図柄(文字を模したシンボルを含む。)が配列された帯状テープを貼設して成るもので、駆動源となるステッピングモータ9a,9b,9cとともに前記リールブロック4に取り付けられる。
【0025】
前記扉部3は、金属製の枠体に3枚のパネル11,12,13などが組み付けられている。これらのパネル11,12,13は、透明な合成樹脂板または強化ガラスの表面にシルクスクリーン印刷を施して形成される。
【0026】
上方の上部パネル12には、各種入賞の内容を示す情報として、シンボルの組合せや入賞時のメダルの払出枚数などが印刷され、下方の下部パネル13には、機種名などの情報が印刷される。
上部パネル12の両側には、効果音出力用のスピーカー15,15が設けられ、さらに上部パネル12の上方には、入賞成立や後記するリバースタイムの開始などを報知するための報知用ランプ16が設けられる。また下部パネル13の下方には、メダル払出口17,メダル受け皿18などが設けられる。
【0027】
中央の正面パネル11は、ゲームの進行状態を表示するエリアとして使用される。この正面パネル11の中央部には、無着色で透明のリール表示窓20が形成され、さらにこのリール表示窓20の下方には、貯留枚数表示器21,払出枚数表示器22,役物用表示器23などが形成される。
【0028】
前記リール表示窓20は、前記リールユニット4に対向する位置に形成されており、図3に示すように、横方向の長さが3個のリール8a,8b,8cが外部から見えるように、また縦方向の長さがリールの停止時に3駒分のシンボルSが外部から見えるように、横に長い矩形状に形成される。なおこのスロットマシン1には、各シンボルの停止表示位置を結ぶように、水平方向に3本、斜め方向に2本、計5本の仮想の入賞ラインL1〜L5が設定される。これら入賞ラインL1〜L5は、メダルの賭け枚数に応じて有効化されるもので、賭け枚数が1枚のときは中央の入賞ラインL1が、賭け枚数が2枚のときは3本の水平な入賞ラインL1〜L3が、賭け枚数が3枚のときはすべての入賞ラインL1〜L5が、それぞれ有効化される。
【0029】
正面パネル11の裏側には、各入賞ラインL1〜L5に対応する5個の有効化ランプ29がリール表示窓20の片側に沿って配備されている。これらのランプ29の点灯状態は、正面パネル13の表側から視認可能であり、これにより遊技者は、有効な入賞ラインの数および位置を確認することができる。
さらに前記リール表示窓20を挟んで前記有効化ランプ29に対向する側に、3個の告知用ランプ37A,37B,37Cが縦一列に並べて配備される。これらの告知用ランプ37A,37B,37Cは、それぞれベル図柄による小役,スイカ図柄による小役,およびリプレイへの当選状態を報知するためのものである。
【0030】
前記貯留枚数表示器21,払出枚数表示器22,役物用表示器23は、いずれも、7セグメントのLEDを用いた表示器である。貯留枚数表示器21には、後記するクレジットメダルの貯留枚数が、前記払出枚数表示器22には、ゲームにより入賞が成立したときに報賞として払い出されるメダルの枚数が、それぞれ表示される。役物用表示器23は、ボーナス入賞の成立に伴って役物ゲームと称される特別ゲームを実行する際に、期待できる入賞回数やゲーム実行回数などを表示するためのものである。
【0031】
正面パネル11と下部パネル13との間には、遊技のためのメダルを受け付けるメダル投入口24,各リール8a,8b,8cを一斉に回転させるための始動レバー25,各リール8a,8b,8cを個別に停止させるための停止釦スイッチ26a,26b,26cのほか、ベット釦スイッチ27,精算スイッチ28などのスイッチが配備される。
【0032】
前記ベット釦スイッチ27は、実物のメダルを投入する代わりに、電子データ形式で貯留されたクレジットメダルを引き落としてゲームに賭ける場合に使用されるもので、このベット釦スイッチ27の操作により、3枚のクレジットメダルが引き落としされる。精算スイッチ28は、クレジットメダルを精算して、メダル払出口17より払い出しさせるためのものである。なお、メダル投入口24より投入されるメダル数が3枚までであれば、これらのメダル数に応じた入賞ラインが有効化されてゲームを実行可能な状態が設定される。メダル投入口24に投入されたメダルが3枚を超えると、これらのメダルはクレジットメダルとして貯留される。
【0033】
図4は、前記スロットマシン1の電気的構成を示す。
図中、30は、このスロットマシン1の制御部であり、制御主体となるCPU31のほか、ROM32,RAM33の各メモリや乱数発生器34などが含まれる。なお、乱数発生器34は、後記する2種類の抽選処理を行う際に用いられる。またROM32には、プログラムのほかに、各リール8a,8b,8cの図柄配列を示す図柄配列テーブルや、各抽選についてそれぞれ当選に対応する乱数値を設定した抽選テーブルなどが格納される。
【0034】
前記制御部30には、バス35を介して各種入出力部が接続される。入力部としては、前記した機体前面の各種スイッチ(始動レバー25を含む。)のほか、メダル投入口24への投入メダルを検出するためのメダル検知センサ38などが接続される。また出力部としては、前記リールユニット4の各ステッピングモータ9a,9b,9cを駆動するリール駆動部36a,36b,36c,メダル払出機6,貯留枚数表示器21,払出枚数表示器22,役物用表示器23,報知用ランプ16,3個の告知用ランプ37A,37B,37Cなどが接続される。
【0035】
なお、制御部30には、個別のCPUやメモリを具備する音声制御部39が接続される。この音声制御部39のメモリには、各種の効果音,演出用の楽曲,および告知用の音声などを出力するための音データが格納されている。音声制御部39のCPUは、制御部30からの指令に応じて所定の音データを選択し、これを前記スピーカー14,15から出力する。
【0036】
上記構成のスロットマシン1では、遊技者のゲーム開始操作がなされると、各リール8a,8b,8cを一斉始動するのに先立ち、制御部内で各入賞に対応する役を対象に内部抽選を実行する。各役にはそれぞれ個別の当選フラグが用意されており、内部抽選でいずれかの役に当選すると、対応する当選フラグをセットするようにしている。
【0037】
前記内部抽選に当選している場合には、各リール8a,8b,8cを停止させる際に、当選図柄を入賞ライン上に引き込んで停止させる引き込み制御を実行する。この当選図柄の引き込みのために滑らせることができる駒数には制限があり、リプレイを含む各小役用の当選フラグ(小役フラグ)は、当選図柄が揃えられたか否かに関わらず、1ゲーム限りでリセットされる。一方、BB用またはRB用のボーナスフラグは、当選図柄が揃うまで維持される。
【0038】
図5は、前記内部抽選に使用される抽選テーブルの設定例を示すもので、各役の種類とその役に当選する確率とを対応づけて示してある。図中のBB,RBは、ビッグボーナス,レギュラーボーナスの各大当たり状態に移行する図柄組合せを示す目的で使用している。(以下、このBB,RBへの内部当選をそれぞれ「BB当選」,「RB当選」と呼び、両者をまとめていう場合には「ボーナス当選」という。)
【0039】
「ベル」「スイカ」「チェリー」は、それぞれ小役を構成する図柄の名称であり、「リプレイ」は、再ゲーム入賞を意味する。なお、一般の小役のうち、「チェリー」は、左のリール8aにチェリー図柄が停止することにより成立するが、この停止位置が中央であるか上下位置であるかによって、「チェリーA」と「チェリーB」との2種の小役を設定している。
【0040】
この実施例のスロットマシン1では、前記内部抽選のほかに、「リバースタイム」と呼ぶ特別のゲームモードを実行するかどうかを決定するための抽選(以下、「リバースタイム抽選」と呼ぶ。)を実行するようにしている。一般にスロットマシンでは、左側のリール(図1でいうところのリール8a)が第1に停止操作されることが多いが、前記リバースタイムでは、右側のリール8cに対する停止操作を第1に行うことによって、ベル図柄による小役(以下、「ベル小役」という。)に高い確率で入賞するゲームを実行するようにしている(以下、このゲームを「リバースゲーム」と呼ぶ。)。
【0041】
なお、この実施例では、いずれのリール8a,8b,8cについても、ベル図柄を必ず引き込みできる間隔で配置しているが、リバースタイムに入るまでは、ベル図柄に当選しても、実際のベル図柄の引き込み制御は、1/7の確率でしか実行されないようにしている。
【0042】
図6は、前記リバースタイム抽選のための抽選テーブルの設定例を示す。このリバースタイム抽選は、リバースゲームの実行回数を決定する抽選として実行されるもので、「実行回数ゼロ」に当選した場合は、リバースタイムは実行されないことになる。またこのリバースタイム抽選では、BB当選時、RB当選時、およびいずれのボーナス当選も成立していないボーナス非当選時のそれぞれについて、当選確率を個別に設定するようにしている。
【0043】
図6の抽選テーブルによれば、BB当選時、RB当選時、ボーナス非当選時のいずれにおいても、それぞれ1/2(50%)の確率でリバースタイムが実行される。ただし、リバースゲームの実行回数は内部当選状態によって異なるものとなる。具体的には、BB当選時には、25回以上、最高100回までのリバースゲームを実行することが可能であるが、RB当選時のリバースゲームは10回となる。さらにボーナス非当選時のリバースゲームは、5回に限定される。
【0044】
上記の設定によれば、遊技者は、図7に示すように、リバースタイム開始後のリバースゲームの実行回数によって、BB当選,RB当選,ボーナス非当選の各状態を認識することができる。しかしながら、BB,RBのいずれかへの当選が確定する6回目のリバースゲームが実行されるまでの間、およびBBへの当選が確定する11回目のリバースゲームが実行されるまでの間、遊技者は当選の有無を把握できない不安定な状態におかれるから、リバースゲームの進行に応じて遊技者のハラハラ感,ドキドキ感を高めることができる。また6回目、11回目のリバースゲームが実行されたときは、遊技者に大きな喜びを与えることができる一方、リバースゲームが10回で終了した場合には、若干の失望感が惹き起こされ、さらにリバースゲームが5回で終了した場合には、大きな失望感が惹き起こされるなど、リバースタイムの終了,継続に対する遊技者の反応を、ゲーム実行回数によって大幅に異なるものにすることができる。
【0045】
ボーナスフラグのセットに応じてランプ点灯や音声出力などによる報知を開始する従来の「フラグ告知」では、ボーナスフラグが設定されたことが短絡的に示されるだけで、上記のように遊技者をハラハラ,ドキドキさせるような報知を行うことは困難である。
【0046】
また従来のスロットマシンには、リール停止時に、リーチ目またはパターン目となる図柄組合せを揃えたり、リールのバックライト照明により所定のパターンを出現させるような報知も行われているが、このような報知は初心者にはわかりづらく、熟練者を対象とした報知に限定される可能性が高くなる。これに対し、この実施例では、リバースゲームの実行回数によってボーナス当選の有無を容易に理解することができ、初心者までを報知の対象に含めることができる。
【0047】
つぎに図8〜11を用いて、上記スロットマシン1におけるゲーム制御の詳細を説明する。なお、図8は、1回分のゲームを実行するための制御手順であり、各ステップを「ST」と示す。また図9,10,11は、それぞれ前記図8のST2,7,9における詳細な制御手順であり、それぞれの手順におけるステップを、ST2.*,ST7.*,ST9.*(*は任意の数字)と示す。
また各リール8a,8b,8cに対する停止操作について、左のリール8aに対する停止操作を第1にした場合の停止操作(一般に、「左,中央,右」の順に行われる。)を「順押し」と総称し、右のリール8cに対する停止操作を第1にした場合の停止操作(一般に、「右,中央,左」の順に行われる。)を「逆押し」と総称することにする。
【0048】
図8において、ST1では、遊技者のゲーム開始操作に待機する。ここで前記したベット操作および始動レバー25の操作があると、ST2の内部抽選処理に進む。
【0049】
この内部抽選処理では、図9に示すように、ボーナスフラグがオン状態か否かによって処理内容が切り換えられる。すなわちボーナスフラグがオフであれば、前記図5の抽選テーブルを用いて全ての役を対象とした抽選を実行し、BBまたはRBに当選すると、その当選した役に対応するボーナスフラグをセットする(ST2.1〜ST2.4)。一方、既にBBまたはRB用のボーナスフラグがオン状態になっている場合には、ST2.1からST2.5に進み、小役のみを対象とした抽選を実行する。なお、この場合の抽選も、前記図5の当選確率に基づいて実行することができる。
【0050】
ST2.2またはST2.5のいずれかにおける抽選で、「ベル」以外の小役に当選すると、ST2.6が「NO」、ST2.11が「YES」となって、ST2.12に進み、当選した小役に対応する当選フラグをセットする。一方、ベル小役に当選した場合(ST2.6が「YES」)は、ST2.7において、前記ベル小役の当選フラグ(以下、「ベルのフラグ」という。)をセットした後に、続くST2.8において、ベル図柄を引き込みするか否かを決めるための抽選を実行する。このST2.8での抽選は、1/7の確率で当選が得られるように設定されており、当選すると、「ベル図柄の引き込みが可」であることを示すフラグ(以下、「引き込み可フラグ」という。)がセットされる(ST2.9,2.10)。
【0051】
このようにして内部抽選処理が終了すると、図8のメインルーチンに戻り、ST3において、カウンタNの値をチェックする。このカウンタNは、リバースゲームの実行設定回数を示すもので、N=0、すなわちリバースタイムに入っていない場合には、ST4に進んで、前記したリバースタイム抽選を実行する。
【0052】
このリバースタイム抽選については、詳細な手順は図示していないが、前記図6の抽選テーブルに基づき、BB,RBの各ボーナスフラグの設定状態に応じた抽選を実行する。さらにこの抽選により5回以上のゲーム実行回数に当選した場合には、そのゲーム実行回数により前記カウンタNの値を書き換える。
【0053】
リバースタイム抽選の後は、ST5において、各リール8a,8b,8cを始動させる。つぎのST6では、再度、カウンタNの値をチェックする。ここでN=0、すなわちリバースタイムを実行しない状態のままであれば、ST7に進んで、通常時のリール停止制御を実行する。
【0054】
この通常時リール停止制御では、停止釦スイッチ26a,26b,26cが操される都度、図10のST7.1〜ST7.12のループを実行することで、停止操作されたリールをそれぞれその時点での当選フラグの設定状態に応じた位置で停止させる。なお、この通常時リール停止制御は、各リール8a,8b,8cに対する停止操作がいずれの順序で行われても、引き込み対象の図柄の選択は、同様の条件で実行される。
【0055】
図10によれば、まずベルのフラグがオンの場合(ST7.2が「YES」)には、前記引き込み可フラグがオンであることを条件に、ベル図柄を対象とする引き込み制御を実行する(ST7.4,7.5)。またベル以外の小役フラグがオンの場合(ST7.3)には、そのセットされている小役フラグに対応する図柄(当選図柄)を対象に引き込み制御を実行する(ST7.9)。
【0056】
上記の小役図柄の引き込み制御は、BBまたはRBのいずれかのボーナスフラグがオンであっても、優先的に実行される。ボーナス図柄の引き込み制御は、各小役フラグがいずれもオフであるか、または前記ベルのフラグがオン状態で引き込み可フラグがオフになっているときに、実行される(ST7.6,7.7)。いずれの当選フラグもオフの場合には、ST7.8に進み、「はずれ」の図柄組合せを成立させるためのリール停止制御を実行する。
【0057】
通常時リール停止制御によりすべてのリール8a,8b,8cが停止すると、図8のメインルーチンに復帰し、ST11において入賞の有無をチェックする。ここで有効な入賞ライン上にいずれかの役が揃っていると、「入賞」と判定してST12に進み、その入賞に応じた数のメダルの払出を行う。さらに成立した入賞がボーナス入賞であれば、ST13が「YES」となり、図示しないボーナスゲーム処理用の制御に移行する。
【0058】
つぎに前記リバースタイム抽選で5回以上のゲーム実行回数に当選して前記カウンタNの値が書き換えられた場合には、リール始動後のST6の判定が「YES」となる。これにより、リバースタイムが開始され、ST8において、開始時の告知演出が行われる。
【0059】
前記ST8では、前記報知用ランプ16を点灯するとともに、『リバースゲーム・スタート』のような音声や効果音を出力し、その後も、所定の楽曲用の音データが出力されるように、前記音声制御部39を制御する。つぎに、ST9では、リバースゲーム時リール停止制御により、各リール8a,8b,8cを停止操作された順に停止させる。(この制御の詳細については、後述する。)
【0060】
前記リバースゲーム用リール停止制御により、すべてのリール8a,8b,8cが停止すると、つぎのST10で前記カウンタNをディクリメントし、ST11に進む。以下の手順は、リバースタイムに入っていないときと同様になる。
【0061】
続いて2回目以降のリバースゲームが開始されると、ST3の判定が「YES」となる。この「YES」判定がなされると、ST14に進むので、リバースタイム抽選は行われずに各リール8a,8b,8cが始動するようになる。つぎのST15では、リバースゲームが継続して行われることを示す告知演出を実行した後にST9に移行して、再びリバースゲーム用リール停止制御を実行する。この後は、1回目のゲームと同様に、ST10でカウンタNをディクリメント処理を実行し、しかる後にST11に進む。
このようにしてST4のリバースタイム抽選の結果に応じた数のリバースゲームが実行され、最後のリバースゲームにおいてST10のディクリメント処理後のNが0となると、つぎのゲームから再び通常時リール停止制御に復帰する。
【0062】
最後に図11を用いて、前記ST9のリバースゲーム用リール停止制御の詳細な手順を説明する。
この手順では、停止操作の都度、ST9.1〜ST9.14のループを実行することにより、停止操作順序が逆押しの場合と順押しの場合とで、異なる図柄を引き込み対象にしたリール停止制御を実行する。
【0063】
まず逆押しが行われた場合について説明する。ベルのフラグがオンの状態で逆押しが行われると、ST9.2,ST9.5がともに「YES」となってST9.8に進み、ベル図柄を対象とする引き込み制御が行われる。前記したようにベル図柄は必ず引き込み可能な位置に配備されているので、各リール8a,8b,8cにつき上記の制御が実行された場合には、ベル小役を必ず揃えることができる。またこの制御は、ベルのフラグとともにボーナスフラグがセットされている場合にも、同様に実行される。
【0064】
つぎにBBまたはRBのボーナスフラグとベル以外の小役フラグとが重複設定されている場合には、ST9.3,ST9.9,ST9.10が順に「YES」となってST9.12に進み、小役の方の当選図柄を対象とした引き込み制御を実行する。
ボーナスフラグが単独でセットされているときには、ST9.3が「YES」、ST9.9が「NO」となってST9.11に進み、ボーナス図柄を対象とする引き込み制御を実行する。
【0065】
ベル以外の小役フラグが単独でセットされている場合には、ST9.2,ST9.3が「NO」、ST9.4が「YES」となってST9.12に進み、当選図柄を対象とする引き込み制御を実行する。すべての当選フラグがオフである場合には、ST9.2〜ST9.4がいずれも「NO」となり、ST9.13において、はずれの図柄組合せを揃えるためのリール停止制御が行われる。
【0066】
つぎに順押しが行われた場合について説明する。
まずベルのフラグとボーナスフラグとが重複設定されている場合には、ST9.2が「YES」、ST9.5が「NO」、ST9.6が「YES」となってST9.11に進み、ボーナス図柄を対象とする引き込み制御を実行する。またベル以外の小役フラグとボーナスフラグとが重複設定されている場合には、ST9.3,ST9.9が「YES」,ST9.10が「NO」となり、同様にST9.11に進んで、ボーナス図柄を引き込む制御を実行する。ボーナスフラグが単独でセットされている場合には、逆押しの場合と同様に、ST9.3からST9.9を経てST9.11に進んで、ボーナス図柄を引き込む制御を実行する。
【0067】
ベルのフラグが単独でセットされている場合には、ST9.2が「YES」の後にST9.5,ST9.6がともに「NO」となり、以下、通常時リール停止制御の場合と同様に、引き込み可フラグがオンであることを条件として、ベル図柄を対象とする引き込み制御を実行する(ST9.7,ST9.8)。引き込み可フラグがオフであれば、ST9.7が「NO」となってST9.13に進み、はずれの図柄組合せを揃えるためのリール停止制御を実行する。
またベル以外の小役フラグが単独でセットされている場合には、逆押しの場合と同様に、ST9.4からST9.12に進み、前記フラグに対応する小役図柄を対象とする引き込み制御を実行する。
【0068】
上記のリバースゲーム時リール停止制御によれば、高い当選確率が設定されたベル小役に内部当選すると、逆押しに応じてこのベル小役が必ず成立するようになる。よってメインルーチンに復帰した後にST12のメダル払出処理が行われる確率が高められ、遊技者は、リバースゲームのために消費したメダル数またはこれを超える数のメダルを還元することができる。
【0069】
また上記のリバースゲーム時リール停止制御によれば、ボーナスフラグと小役フラグ(ベルのフラグを含む)とが重複設定されている場合に、遊技者が告知演出に逆らって順押しを行うと、ボーナス図柄を優先的に引き込んで、ボーナス入賞を成立させることができる。したがって遊技者は、リバースゲームの実行回数によりボーナス当選を認識したときなど、所定の時点で順押しを行って、ボーナス入賞を獲得することができる。
なお、前記図8には記載していないが、このようにリバースタイムの途中でボーナス入賞を成立させた場合は、ST13の「YES」判定後は、残りのリバースゲーム実行回数であるNをリセットしてからボーナスゲーム処理に進むのが望ましい。
【0070】
なお上記の実施例では、重複設定された当選フラグに対応する図柄をリール停止操作順序に応じて選択して引き込み対象とする制御を、リバースタイム時に限定して実行しているが、これに限らず、図10の通常時リール停止制御においても、同様に当選図柄を選択して停止させる制御を実行するようにしてもよい。またこの通常時リール停止制御では、順押しが行われた場合は小役の当選図柄を引き込み、逆押しが行われた場合はボーナス図柄を引き込む、というように、各当選フラグと停止順序との関係がリバースタイム時とは逆になるように設定してもよい。
【0071】
また近年のスロットマシンでは、ボーナスフラグを蓄積し、所定の条件成立に応じて放出する機能を持つものが出現しているので、BBのフラグとRBのフラグとが重複設定されたり、小役フラグも含む3種類以上のフラグが重複設定される可能性もある。このような場合にも、上記実施例と同様に、リール停止操作順序に応じていずれかのフラグに対応する当選図柄を優先的に引き込むことで、成立させる入賞を変動させることができる。
【0072】
【発明の効果】
この発明によれば、複数の当選フラグが重複設定されている場合に、これらの当選フラグに対応する入賞のいずれを成立させるかを遊技者が選択できるようにしたから、遊技者の都合や希望に応じた展開のゲームを実行することができ、利便性が大幅に向上したスロットマシンを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例にかかるスロットマシンの外観を示す斜視図である。
【図2】スロットマシンの内部構成を示す正面図である。
【図3】正面パネルの構成を示す正面図である。
【図4】スロットマシンの電気構成を示すブロック図である。
【図5】内部抽選用の抽選テーブルの設定例を示す説明図である。
【図6】リバースタイム抽選用の抽選テーブルの設定例を示す説明図である。
【図7】リバースタイムの態様と報知内容との関係を示す説明図である。
【図8】ゲーム実行にかかる制御手順を示すフローチャートである。
【図9】内部抽選処理の手順を示すフローチャートである。
【図10】通常時リール停止制御の手順を示すフローチャートである。
【図11】リバースゲーム時リール停止制御の手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 スロットマシン
8a,8b,8c リール
9a,9b,9c ステッピングモータ
20 リール表示窓
26a,26b,26c 停止釦スイッチ
30 制御部
31 CPU
32 ROM
34 乱数発生器

Claims (4)

  1. 複数個の表示器にそれぞれ図柄の変動表示を行わせた後に、複数種の図柄組合せを対象とする抽選の結果に応じて各表示器の変動表示の停止動作を制御する方法であって、
    前記抽選によって2種類以上の図柄組合せに当選した状態が設定されているとき、少なくとも最初に停止操作された表示器に応じて前記当選したいずれかの図柄組合せを選択した後、前記選択された図柄組合せを構成する図柄が停止表示されるように、各表示器の図柄変動表示の停止タイミングを制御することを特徴とする図柄変動表示ゲームの制御方法。
  2. 図柄を変動させて表示することが可能な表示器を複数個備え、各表示器の図柄変動表示を停止させる際に引き込みの対象とする図柄を抽選により決定するようにしたスロットマシンにおいて、
    複数種の図柄組合せについて前記抽選で当選した状態を示す当選フラグが重複して設定されているとき、少なくとも最初に停止操作された表示器に応じて前記設定されたいずれかの当選フラグを選択する選択手段と、
    前記選択手段により選択された当選フラグに対応する図柄を引き込み制御の対象として、各表示器の図柄変動表示の停止タイミングを制御する制御手段とを具備して成るスロットマシン。
  3. 請求項2に記載されたスロットマシンであって、
    前記選択手段が選択対象とする複数種の当選フラグには、対応する図柄の組合せが成立するまで持ち越しすることが可能な当選フラグが少なくとも1種類含まれて成るスロットマシン。
  4. 請求項2または3に記載されたスロットマシンであって、
    前記選択手段の選択対象となる各当選フラグには、それぞれ各表示器に対する停止操作順序について異なる順序が対応づけられており、
    前記選択手段は、実行された停止操作の順序に対応する当選フラグを選択するように設定されて成るスロットマシン。
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