JP2004012982A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】両面印刷の迅速化を図る。
【解決手段】両面印刷を行う際に、最大循環枚数の記録用紙について先行して表の面のみに印刷を行い,その後に表の面のみに印刷された各記録用紙に対して順番に裏の面の印刷を行う循環両面印刷機能を有する画像形成装置において、最大循環枚数の記録用紙の次の記録用紙の裏の面に印刷すべき印刷データの有無を判定する裏面印刷判定部と、裏面印刷判定部により裏の面に印刷すべき印刷データが不存在と判定した場合に、循環両面印刷機能による両面印刷を行うことなく、最大循環枚数の次の記録用紙の表面にのみ片面印刷を行い排紙する片面印刷制御部と、を備えている。
【選択図】 図3
【解決手段】両面印刷を行う際に、最大循環枚数の記録用紙について先行して表の面のみに印刷を行い,その後に表の面のみに印刷された各記録用紙に対して順番に裏の面の印刷を行う循環両面印刷機能を有する画像形成装置において、最大循環枚数の記録用紙の次の記録用紙の裏の面に印刷すべき印刷データの有無を判定する裏面印刷判定部と、裏面印刷判定部により裏の面に印刷すべき印刷データが不存在と判定した場合に、循環両面印刷機能による両面印刷を行うことなく、最大循環枚数の次の記録用紙の表面にのみ片面印刷を行い排紙する片面印刷制御部と、を備えている。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像形成装置にかかり、片面印刷と両面印刷とのそれぞれを可能に行う画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
片面印刷と両面印刷の各々を行うことが可能である従来の画像形成装置では、途中に印刷手段が設けられた印刷経路と、この印刷経路の下流域で分岐して、記録用紙の表裏を反転させた上で印刷経路の上流域に記録用紙を戻すという循環経路を備えている。そして、片面印刷を行う場合には、印刷経路のみに記録用紙を搬送させて印刷手段で印刷を行った後に排紙を行い、両面印刷を行う場合には、片面印刷と同様に記録用紙の表面に印刷を行った後に、当該記録用紙を循環経路に搬送して表裏反転を行い、再び印刷経路に搬送して裏面印刷を行った後に記録用紙を排紙していた。
【0003】
さらに、従来の画像形成装置は、両面印刷の所要時間を短縮するために、両面印刷範囲指定された複数ページ分の印刷データが外部から入力されると、予め設定された循環可能な最大枚数分の記録用紙について先行して表の面のみに印刷を行い,その後に表の面のみに印刷された各記録用紙に対して順番に裏の面の印刷を行うことを繰り返す循環両面印刷機能を有していた。
【0004】
つまり、複数記録用紙単位でまとめて表面印刷を行い、表面印刷が行われた記録用紙を循環経路に搬送して表裏反転を行いつつ順次経路内を循環して搬送され、循環可能な最大枚数分(記録用紙の搬送方向幅と循環経路の経路長とにより決定される当該循環経路内を搬送可能な最大枚数)の表面印刷を行い、循環されてきた記録用紙を一枚ずつ印刷経路に戻して順番に裏面印刷を行う、そしてこれを最大枚数単位で繰り返す、という手法を採っていた。
一枚の記録用紙ごとに表面印刷を行い,記録用紙を反転し,裏面を印刷する、という工程の繰り返しで複数枚の両面印刷を行う場合には、表面印刷から裏面印刷を行うまでの間に記録用紙が循環経路を搬送する間の空き時間を生じるが、上記循環両面印刷機能に基づいて両面印刷を行う場合には、所定枚数の表面印刷が行われている間に先行する記録用紙は循環経路内を順次搬送され続けるので、表面印刷と裏面印刷との間の空き時間が短縮され、その結果、複数ページ数分の両面印刷の迅速化が図られるようになっていた。かかる手法によれば、循環経路内を搬送可能な最大枚数単位で記録用紙の両面印刷を行うことにより、より印刷の迅速化を図ることが可能であった。
【0005】
次に、上記循環両面印刷機能を有する画像形成装置に対して、両面印刷指定された1〜11ページに相当する印刷データと片面印刷指定指定された12〜14ページに相当する印刷データとが混在する一つのジョブ(例えば、上位装置から一度に入力される複数ページ分の印刷データの集合)が入力された場合の印刷動作制御を図6に基づいて具体的に説明する。
【0006】
上記画像形成装置の循環経路内に循環可能な記録用紙の最大枚数を5枚とすると、まず、1〜5枚までの記録用紙の表面に1,3,5,7,9ページの印刷データが順番に印刷される。その間、印刷された各記録用紙は循環経路内で表裏反転されると共にその下流側に順次搬送されて循環される。そして、最大枚数である5枚まで表面印刷がされた記録用紙が循環経路内に搬送されると、順番に再び印刷経路内に搬送され、2,4,6,8,10ページの印刷データに基づいて裏面印刷が行われ、排紙される。
さらに、11ページ目の印刷データは両面印刷指定されているので、6枚目の記録用紙の表面に対して当該印刷データに従い表面印刷が行われ、循環経路内に搬送される。そして、表裏反転が行われた後に再び印刷経路に戻される。しかし、6枚目の記録用紙の裏面に印刷されるべき印刷データは存在しない状態にある。かかる場合、便宜的に裏面の印刷データとして白紙データが用意されるか又は印刷すべきデータがないままの状態で印刷経路を搬送され、いずれにしても裏面には何も印刷されない状態で排紙される。
その後の12〜14ページに相当する印刷データは片面印刷指定されているので、順次記録用紙が搬送されて、各ページの印刷データに従って印刷が順次行われて排紙される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の画像形成装置によれば、循環可能な記録用紙の最大枚数単位で繰り返し両面印刷を行うことが両面印刷の迅速化について最も効果的である。そして、両面印刷指定された印刷データが循環可能な記録用紙の最大枚数に相当するページ分に満たない場合であっても、記録用紙二枚分以上に相当するページ数分の印刷データが存在する場合には、記録用紙一枚ごとに表面印刷と裏面印刷を繰り返すよりも両面印刷の迅速化を図ることが可能である。
【0008】
しかし、図6に示した印刷動作のように、両面印刷指定された印刷データのページ数が残り1ページ分しかないような場合に、その記録用紙が循環経路内に搬送されると、かえって印刷時間が余分に消費されることになり、印刷の迅速化の妨げとなっていた。
本発明は、循環両面印刷において、その迅速化を可能とする画像形成装置を提供することを、その目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、片面印刷と両面印刷の各々を行うことが可能であると共に、循環可能な最大枚数単位で繰り返し記録用紙に両面印刷を行う画像形成装置であって、当該最大枚数の記録用紙について先行して表の面のみに印刷を行い,その後に表の面のみに印刷された各記録用紙に対して順番に裏の面の印刷を行うことを繰り返す循環両面印刷機能を有する画像形成装置において、両面印刷指定された連続する複数ページの印刷データに対して印刷を行う場合に、最大枚数の記録用紙の次の記録用紙の裏の面に印刷すべき印刷データの有無を判定する裏面印刷判定部と、裏面印刷判定部により最大枚数の記録用紙の次の記録用紙の裏の面に印刷すべき印刷データが不存在と判定した場合に、循環両面印刷機能による両面印刷を行うことなく、最大枚数の記録用紙の次の記録用紙の表面にのみ片面印刷を行い排紙する片面印刷制御部と、を備えている。
【0010】
上記循環両面印刷機能を有する画像形成装置では、記録用紙の一面に印刷するための印刷経路と、この印刷経路の下流側から分岐して記録用紙を反転し印刷経路の上流側に戻すための循環経路とを備えている。そして、片面印刷処理においては、記録用紙を印刷経路に沿って搬送し、表面のみに印刷して排紙する。また、複数ページ分の印刷データに対する両面印刷処理を行う場合には、最大循環枚数(循環可能な最大枚数)の記録用紙ごとに両面印刷が行われる。例えば、両面印刷指定された複数ページ分の印刷データがあると、最大循環枚数の記録用紙に対して、先頭ページから一つ飛びで順番に各記録用紙の表面に印刷を行ってから、それらの記録用紙の裏面に二番目のページから一つ飛びで裏面に印刷を行う。そして、かかる最大循環枚数分の両面印刷が行われると、その都度、裏面印刷判定部では、最大循環枚数目の次の記録用紙の裏面に印刷されるべき印刷データの有無を判定する。
そして、印刷データが不存在の場合には、片面印刷制御部により、最大循環枚数目の次の記録用紙の表面に片面印刷処理されて排紙される。また、これ以降の記録用紙に印刷すべき両面印刷指定された印刷データが存在する場合には、未処理の印刷データが最大循環枚数分のページ数に満たない場合であっても、両面印刷処理が行われる。
【0011】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明と同様の構成を備えると共に、裏面印刷判定部は、最大枚数の記録用紙の次の記録用紙の裏の面に印刷すべき印刷データが白紙データである場合に、最大枚数の記録用紙の次の記録用紙の裏の面に印刷すべき印刷データが不存在であると判定する。
上記構成では、請求項1記載の発明と同様の動作が行われると共に、裏面印刷判定部の判定において、規定ページ数の次のページのさらに次ページの印刷データが白紙データである場合に、裏の面に印刷すべき印刷データが不存在と判定し、片面印刷制御部による片面印刷処理が行われる。
【0012】
請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明と同様の構成を備えると共に、裏面印刷判定部は、両面印刷指定された連続する複数ページ数分の印刷データが、最大枚数の記録用紙分のページ数の次のページまでしかなく,当該最大枚数の記録用紙分のページ数の次のページが最終ページである場合に、裏の面に印刷すべき印刷データが不存在であると判定する。
上記「最終ページ」とは、両面印刷指定された連続する複数ページ数分の印刷データの範囲の中での最終ページを示す。従って、例えば、上記構成の発明が、両面印刷指定された複数ページ分の印刷データと片面印刷指定された複数ページ分の印刷データとが混在する一つのジョブに対して両面印刷処理と片面印刷処理とを行う画像形成装置に適用された場合には、そのジョブ全体における最終ページではなく、当該ジョブに含まれる両面指定された連続する複数ページ数分の印刷データにおける最終ページが上記「最終ページ」に該当する。
上記構成では、請求項1記載の発明と同様の動作が行われると共に、裏面印刷判定部の判定において、最大枚数の記録用紙分のページ数の次のページが両面印刷指定範囲の最終ページであってが奇数ページであれば、当該最終となるページは記録用紙の表面に印刷されるが、裏面に印刷すべき印刷データが存在しないこととなる。従って、そのような場合には、裏の面に印刷すべき印刷データが不存在と判定し、片面印刷制御部による片面印刷処理が行われる。
【0013】
請求項4記載の発明は、片面印刷と両面印刷の各々を行うことが可能であると共に、循環可能な最大枚数単位で繰り返し記録用紙に両面印刷を行う画像形成装置であって、当該最大枚数の記録用紙について先行して表の面のみに印刷を行い,その後に表の面のみに印刷された各記録用紙に対して順番に裏の面の印刷を行うことを繰り返す循環両面印刷機能を有する画像形成装置において、読取原稿の表裏面を読取可能な原稿読取手段と、原稿読取手段により読みとられた連続する複数ページ数分の印刷データに基づいて循環両面印刷機能に基づく印刷を行う場合に、最大枚数の記録用紙の次の記録用紙の裏の面に印刷すべき印刷データが白紙データか否かを判定する裏面印刷判定部と、裏面印刷判定部により最大枚数の記録用紙の次の記録用紙の裏の面に印刷すべき印刷データが白紙データと判定した場合に、循環両面印刷機能による両面印刷を行うことなく、最大枚数の記録用紙の次の記録用紙の表面にのみ片面印刷を行い排紙する片面印刷制御部と、を備える。
【0014】
上記構成にあっては、原稿読取手段により両面印刷された原稿が読み取られると、読取原稿枚数の二倍のページ数の印刷データが取得される。そして、これらの印刷データが全て両面印刷指定されていると仮定した場合において請求項1記載の発明が行う両面印刷処理と同様の処理が行われる。
そして、最大枚数の記録用紙分のページ数の両面印刷が行われると、裏面印刷判定部では、最大枚数の記録用紙の次の記録用紙の裏面に印刷されるべきページの印刷データが白紙データか否かが判定される。この裏面に印刷されるべき印刷データが白紙データとなるのは、読み取られた原稿がもともと表面に片面印刷しか行われていなかったことを示す。
そして、印刷データが白紙データである場合には、片面印刷制御部により、最大枚数の記録用紙の次の記録用紙は片面印刷処理されて排紙される。また、最大枚数の記録用紙の次の記録用紙の裏面に印刷されるべき印刷データが白紙データではない場合には、未処理の印刷データが最大枚数分のページ数に満たない場合であっても、両面印刷処理が行われる。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態について図1乃至図3に基づいて説明する。図1は本実施形態たる画像形成装置10の概略構成図であり、図2は画像形成装置10の制御系を示すブロック図であり、図3は画像形成装置10の印刷処理を示すフローチャートである。
【0016】
(全体構成)
図1に示すように、画像形成装置10は、途中に印刷手段11が設けられた印刷経路20と、この印刷経路20の下流域で分岐して、記録用紙の表裏を反転させた上で印刷経路20の上流域に記録用紙を戻すという循環経路30と、印刷経路20の下流側において排紙口又は循環経路30へと切り替え可能に案内する切り替え手段12と、複数種の記録用紙をサイズ別に格納する用紙トレイ13と、用紙トレイ13から印刷経路20に給紙する給紙経路14と、読取原稿の表裏面を読取可能な原稿読取手段17と、各部の動作制御を行う制御手段40とを備えている。図1中の符号15は印刷手段11の一部である定着器である。また、各経路20,30,14の随所には記録用紙を搬送するための搬送ローラが設けられている。
【0017】
上記各用紙トレイ13は複数種のサイズの記録用紙が積層状態で載置され、これら各記録用紙は繰り出しローラにより給紙経路14に搬送される。給紙経路14は、印刷経路20に繋がっており、いずれかの用紙トレイ13から選択されたサイズの記録用紙が印刷経路20に供給される。
【0018】
印刷経路20は、給紙経路14の終端から始まり、印刷手段11を通って装置の外部に排紙する排紙口まで記録用紙を案内する。印刷手段11は、図示しないトナーケース,現像ユニット,転写ユニット等を備えている。そして、印刷経路20を搬送される記録用紙の一面に対して制御手段により動作指令に従って印刷を行うと共にその下流側に設けられた定着器15によりトナー像の定着が行われる。
【0019】
循環経路30は、印刷手段11の下流側において印刷経路20から分岐し,印刷手段11の上流側で再び印刷経路に合流する記録用紙の搬送経路であり、印刷経路20に沿って搬送される記録用紙は前述した切り換え手段12により、反転経路32に搬送され、スイッチバックして排紙するか表裏反転部31内に搬送するかが切り換えられる。循環経路30の先には記録用紙をスイッチバックにより表裏反転させる表裏反転部31が設けられている。従って、印刷経路20にて表面に印刷が行われた記録用紙を循環経路30に案内することで、その表裏が反転させられるので、かかる記録用紙を再び印刷経路20に戻すことにより、記録用紙への両面印刷が行われる。また、片面印刷の場合には、一旦、反転経路32に入り、スイッチバックして排紙される。
【0020】
原稿読取部17は、原稿搬送機能を備えたいわゆるスキャナであり、図示を省略するが、原稿スタッカに積まれた複数の原稿を一枚ずつ搬送する搬送部と、搬送された原稿の一面側の画像を読み取るCCD等の読取センサと、両面読取指示指令を受けて一面側を読み取られた原稿を表裏反転して読取センサ位置に再び搬送する反転部と、読取済みの原稿が排紙される排紙スタッカとを備えている。読み取りにより読取センサから出力された画像読取信号は後述する制御手段40の画像処理部44により画像データに変換され,RAM43に一時的に記憶される。
【0021】
(制御手段)
次に、制御手段40について図2に基づいて説明する。制御手段40は、画像形成装置10の後述する動作制御等を行う制御プログラムが記憶されたROM41と、ROM41に記憶された各プログラムに基づく処理を行い画像形成装置10の各部を集中制御するCPU42と、CPU42が実行するプログラムや処理を行うデータを一時的に記憶するRAM43と、CPU42から入力される指示に従ってRAM43に記憶された印刷データについて種々の処理(例として出力倍率の変更等)を施す画像処理部44と、CPU42の動作指令に従って装置各部のアクチュエータ,モータ等の駆動を制御する駆動制御部45と、画像形成装置10の本体表面に備える操作入力部16を制御手段40に接続する為のインターフェースである操作制御部46と、外部のネットワークとの間でデータを送受信する為のインターフェース(アダプタ)である通信制御部47と、上記各部を接続するシステムバス48とを備えている。
【0022】
なお、上記の如く、画像形成装置10は、制御手段40に対して印刷動作の設定入力や指示を入力するための操作入力部16が設けられている(図1では図示略)。かかる操作入力部16は、いわゆるタッチパネル型の情報表示と入力操作の双方が行われるものであり、画像形成装置10の各動作の開始指示や印刷設定の変更等を入力したり、画像形成装置の現在状態やエラー状態,現在設定の内容等を表示する。
【0023】
上記ROM41は、読み出し専用の半導体メモリであり、CPU42が実行する基本プログラムや、画像形成装置10の後述する各種処理を実行する為のプログラムが格納されている。例えば、システム全体を制御するためのシステムプログラム、初期化プログラム、後述する処理をCPU42が実行する為のプログラム、などを記憶する。なお、ROM41は、フラッシュメモリなどの消去/書込み可能な記憶媒体であってもよく、通信制御部47を介して外部から新規のプログラムやデータを取り込んで更新可能としても良い。
【0024】
上記CPU42は、具体的には、通信制御部47や操作入力部16から入力される信号に応答して、ROM41に記憶されるプログラムを読み出してRAM43に一時記憶し、係るプログラムに基づく各種処理を実行して、画像形成装置10の各部について所定の機能を実現させる。その際、CPU41は、RAM43内に各種処理結果を格納するとともに、必要に応じて操作入力部16にその処理結果を表示させる。
【0025】
CPU42がROM41内のプログラム及びデータに従い、RAM43との協動により実現する各機能について、さらに詳述する。
まず、CPU42は、片面印刷指示を操作入力部16により入力されている場合や外部ネットワークから入力された複数ページ分の印刷データが片面印刷指定されている場合には、片面印刷処理を行う片面印刷機能を実現する。かかる片面印刷処理を行う場合には、CPU42による動作指令に従い、給紙経路14の各搬送ローラが駆動し、所定サイズの記録用紙が印刷経路20に供給されると共に、切り替え手段12が排紙口側に切り換えられる。さらに、印刷経路20の搬送ローラが駆動して記録用紙が搬送され、印刷手段11では用紙の一面(表面)に印刷が行われ、排紙される。
【0026】
また、CPU42は、両面印刷指示を操作入力部16により入力されている場合や外部ネットワークから入力された複数ページ分の印刷データが両面印刷指定されている場合には、両面印刷処理を行う循環両面印刷機能を実現する。かかる両面印刷処理を行う場合には、CPU42による動作指令に従い、給紙経路14の各搬送ローラが駆動し、所定サイズの記録用紙が所定枚数連続して印刷経路20に供給されると共に、切り替え手段12が循環経路30側に切り換えられる。さらに、印刷経路20の搬送ローラが駆動して各記録用紙を搬送し、印刷手段11では順番に記録用紙の表面に印刷を行われる。さらに、表面に印刷された記録用紙から順番に循環経路30内に搬送され、さらに、循環経路30内の搬送ローラの駆動により各用紙は順番に表裏反転が行われる。そして、所定枚数の記録用紙が全て循環経路30内に蓄積されると、切り替え手段12は排紙口側に切り換えられる。そして、再び、各記録用紙は印刷経路20に供給され、各搬送ローラの駆動及び印刷手段11の印刷動作により、順番に裏面の印刷が行われて排紙される。
【0027】
上述のように循環両面印刷機能では、複数枚数単位で記録用紙の表面印刷を行いしかる後にまとめて裏面印刷を行うが、一度に処理する単位枚数は、記録用紙のサイズとこれらを蓄積する循環経路30の経路長により決定される。通常、記録用紙は規格に従い複数種のサイズが決定されているので、CPU42では、外部から入力される印刷指令が指定する用紙サイズや原稿読取手段17により読み込まれた原稿の大きさをセンサ等で検出し、これらにより使用する記録用紙のサイズを決定する。一方、ROM41は記録用紙のサイズごとに循環経路に蓄積可能な枚数が予め記憶されており、CPU42はこれを参照して、一度に処理する単位枚数(以下、「最大循環枚数」とする。)を決定し、これに従って両面印刷処理を行う。
なお、連続して両面印刷を行うページ数が上記最大循環枚数の二倍を越えている場合には、後述する片面印刷制御部による処理を行う場合を除いて、上記最大循環枚数の二倍のページ数単位で繰り返し両面印刷が行われる。
また、連続して両面印刷を行うページ数が当初から上記最大循環枚数の二倍を越えない場合、或いは、既に両面印刷を行われ,残りのページ数が上記最大循環枚数の二倍を越えない場合にも、後述する片面印刷制御部による処理を行う場合を除いて、必要となる記録用紙の枚数で循環両面印刷処理が行われる。
【0028】
また、CPU42は、外部ネットワークから入力された複数ページ分の印刷データや原稿読取手段17の両面読取に基づく印刷データが両面印刷指定されている場合には、各ページごとの印刷データについて印刷を行う順番を特定する印刷順序特定機能を実現する。
かかる機能では、両面指定された連続する複数ページ数の印刷データに対して、先頭の印刷データから表面に印刷される印刷データと裏面に印刷される印刷データとに交互に振り分けを行う。そして、両面指定が奇数ページで行われた場合には、最終となる表面の印刷データが印刷される記録用紙の裏面に印刷される印刷データが存在しないことになるが、その場合には、当該裏面に対応する印刷データとして白紙データが設定される。
次に、連続する複数ページ数の印刷データの処理する順番が設定される。つまり、上述した循環両面印刷処理を行う場合には、最大循環枚数単位で各記録用紙の表面に印刷すべきページを先行して印刷し、その後、最大循環枚数単位で各記録用紙の裏面に印刷すべきページについて印刷を行うので、ページの並び順通りに印刷データの処理は行われない。従って、両面印刷を行う複数ページの印刷データに対して、最大循環枚数の二倍(両面分)のページ数分の印刷データの範囲で、表面に印刷される全ての印刷データについて、連番となる順番を設定し、残りの偶数ページとなる印刷データに対して順番に、続きの連番となる順番が設定される。
具体例で説明すると、最大循環枚数が五枚で、両面印刷指定された16ページ分の連続するページの印刷データについては、1,3,5,7,9ページの印刷データに対して1〜5番目の順番が設定され、2,4,6,8,10ページの印刷データに対して6〜10番目の順番が設定され、11,13,15ページの印刷データに対して11〜13番目の順番が設定され、12,14,16ページの印刷データに対して14〜16番目の順番が設定されることとなる。
【0029】
さらに、CPU42は、ROM41に記憶されたプログラムにより、両面印刷指定された連続する複数ページ数分の印刷データに対して循環両面印刷処理を行う場合に、最大循環枚数の二倍のページ数の次のページの印刷データに基づいて表の面が印刷される記録用紙の裏の面に印刷すべき印刷データの有無を判定する裏面印刷判定部としての機能と、裏面印刷判定部により裏の面に印刷すべき印刷データが白紙データと判定した場合に、循環両面印刷機能による両面印刷を行うことなく、最大循環枚数目の次の記録用紙の表面に印刷すべき印刷データに基づいて片面印刷を行い排紙する片面印刷制御部としての機能とを実現する。なお、この「片面印刷制御部としての機能」は、前述した「片面印刷機能」とは全く別の機能である。即ち、「片面印刷機能」は予め片面印刷指定された印刷データをその指定に従って片面印刷処理を実行する機能であって、「片面印刷制御部としての機能」とは所定の場合に両面印刷指定された印刷データについて片面印刷処理を実行する機能である。
【0030】
通常、循環両面印刷処理においては、両面印刷指定された連続する複数ページ数分の印刷データに対して最大循環枚数の二倍のページ数単位で循環両面印刷処理が行われる。上記裏面印刷判定部に基づく処理では、循環両面印刷の単位ページ数の処理後において、最大循環枚数の次の1枚目の記録用紙の表面に印刷される印刷データ(最大循環枚数をnとすると、2n+1ページ目)に対応する裏面の印刷データ(2n+2ページ目)が白紙データであるか否かを判定する。
【0031】
上記裏面印刷判定部の機能の実現のため、CPU42では、両面指定されている印刷データを処理する際に,循環両面印刷処理における循環経路30へ搬送される用紙枚数をカウントし、最大循環枚数を超えた直後の記録用紙の裏面に印刷されるべき印刷データ(2n+2ページ目)が白紙データであるかを否かを判定する。
また、この場合、当該両面指定されている印刷データが連続して処理される場合の連続処理ページ数をカウントし、その値が2n+1の時に2n+2ページ目の印刷データが白紙データであるかを否かを判定する構成としても良い。
ここで、白紙データとは、前述した印刷順序特定機能において裏面に相当する印刷データがない場合に便宜的に介挿された白紙データである場合や、片面が白紙の原稿を原稿読取手段17で読み込んだ場合に得られる印刷データである場合がこれに相当する。また、白紙データであるか否かの判定の際には、印刷画像を構成する各ドットごとに輝度の閾値を設定し、これを越えるか否かで判定したり、全ドットの輝度を合計したときの全体的な閾値を設定し、これを越えるか否かで判定しても良い。
【0032】
次に、片面印刷制御部の機能の実現のため、CPU42では、2n+2ページ目の印刷データが白紙データであると判定した場合に、それが両面印刷指定されていても、片面印刷処理に切り換える。つまり、記録用紙の表面に2n+1ページ目の印刷が行われ、反転経路32でスイッチバックして排紙される。
排紙後は、裏面印刷判定部では、再び両面指定されている印刷データが連続して処理される場合の連続処理数をリセットしてカウントを再開する。
また、白紙データと判定されなかった場合には、カウント値を最大循環枚数(ページ数でカウントする場合には2n+1)をリセットして0に変換して、通常の循環両面印刷処理が再び行われる。
【0033】
(処理の説明)
上記画像形成装置10における処理を図3,4に基づいて説明する。
図3は、印刷順序特定機能により各印刷データの順番が特定されてからの処理を示すものとする。
まず、処理される印刷データについて先頭から順に各印刷データが両面指定されているかを確認する(ステップS1)。もし、片面印刷指定されている場合には、表面印刷が行われ、排紙される(ステップS5,6)。即ち、反転経路32でスイッチバックして排紙される。
【0034】
ステップS1において、両面印刷指定が確認されると、当該印刷データが表面に印刷されるべき印刷データであるか確認される(ステップS2)。通常、循環両面印刷処理においては印刷順序特定機能により表面に印刷されるべき印刷データから処理されるので、かかる場合には、「YES」と判定され、ステップS3の処理に移行する。
【0035】
ステップS3では、裏面印刷判定部の機能の一部が実行される。即ち、裏面印刷判定部における連続処理数のカウント値の確認が行われる。「循環枚数」とは循環両面印刷処理において循環経路30内に搬送された記録用紙の枚数を示し、カウントされるページ数の半数と一致する(ページ数が奇数の場合には[ページ数+1]の半数と一致する)。即ち、カウントを行うのと同義である。
循環両面印刷処理における1ページ目の印刷データである場合には、カウントがまだ0なので「YES」と判定され、ステップS4の処理に移行する。
【0036】
ステップS4では、裏面印刷判定部の機能の他の一部が実行される。即ち、裏面印刷判定部における当該処理対象となる印刷データの次ページの印刷データが白紙データであるか否かの判定が行われる。循環両面印刷処理における1ページ目の印刷データの次ページが白紙データではない場合には「NO」と判定され、ステップS8の処理に移行する。
【0037】
ステップS8では、裏面印刷判定部の機能のさらに他の一部が実行される。即ち、裏面印刷判定部における連続処理数のカウントが行われる。ステップS8では、表面に印刷が行われた記録用紙が一枚循環経路30に搬送されると循環枚数に1の加算を行う。かかる加算により循環枚数が最大循環枚数に到達するとリセットされて0となる。
循環両面印刷処理における1ページ目の印刷データである場合には、カウントがまだ0なので加算されて1となる。
【0038】
循環枚数の加算後は、当該印刷データに基づいて記録用紙の表面に印刷が行われ、表面印刷された記録用紙は循環経路に搬送される(ステップS9,10)。
即ち、切り替え手段12は循環経路30側に切り替えられ、記録用紙が印刷経路20に搬送され、印刷手段11においてその表面に印刷データに従って印刷が行われ、循環経路30に搬送され、表裏反転されて循環される。
【0039】
また、表面に印刷される印刷データであってまだ最大循環枚数に至らない場合には、ステップS3おいて「NO」と判定されてステップS8に移行し、ステップS8〜10において前述と同様の処理が行われる。
【0040】
さらに、表面に印刷される印刷データの処理が終わり、次に裏面に印刷される印刷データの処理が開始されると、裏面の当初の印刷データはステップS2の表裏面の判定において「NO」と判定されてステップS7に移行する。そして、ステップS7において裏面印刷処理が行われる。即ち、切り替え手段12に排紙口側に切り替えられ、循環経路30内に蓄積された記録用紙が先頭から順に再び印刷経路20に戻され、当該記録用紙の表面に印刷された印刷データに対応する裏面の印刷データに基づく印刷が行われる。さらに、裏面印刷が行われた記録用紙は排紙口から排紙される(ステップS6)。
また、これ以降続く裏面に印刷されるべき印刷データについても同様の処理が行われる。
【0041】
また、最大循環枚数分の記録用紙について循環両面印刷が1セット行われると、循環枚数をカウントするカウンタは前述したように0にリセットされる。その後さらに、循環両面印刷の1セット完了後、さらに、両面印刷指定された表面の印刷データに対する処理が行われる場合、ステップS3において循環枚数=0なので「YES」と判定され、ステップS4の処理に移行する。ステップS4では、当該処理対象となっている表面の印刷データに対応する裏面の印刷データを参照してこの裏面の印刷データが白紙データか否かが判定される。そして、裏面となる印刷データが白紙データと判定されると、ステップS5の処理に移行する。
かかるステップS5では、循環両面印刷の1セット完了後の印刷データが両面印刷指定されているにかかわらず、片面印刷処理が行われる。即ち、切り替え手段12は排紙口側に切り替えられ、記録用紙が印刷経路20に搬送され、表面に印刷が行われ、排紙される。かかる場合におけるステップS5及びS6の処理は片面印刷制御部の機能に基づく処理である。
【0042】
さらに、印刷動作における一つのジョブにおいて、両面印刷指定範囲と片面印刷指定範囲の双方が存在する場合、途中で両面印刷から片面印刷に切り替わった場合には、ステップS1において片面指定との判定を受けて、ステップS5,S6により片面印刷処理が行われる。
【0043】
以上のように、画像形成装置10によれば、循環両面印刷処理において、記録用紙の最大循環枚数の次の用紙の裏面に印刷すべき印刷データが白紙データである場合に、その表面に印刷すべき印刷データが両面印刷指定を受けている場合であっても、片面印刷処理行って排紙する。従って、実際上は裏面に印刷が行われないにもかかわらず循環経路30に搬送されるという不都合を解消し、印刷の迅速化を図ることが可能である。なお、画像形成装置10では、最大循環枚数の次の記録用紙についてのみ上記判定が行われる。これは、循環両面印刷処理にあっては、最大循環枚数単位で行うことが最も効率が良く、最大循環枚数に至るまでの途中の記録用紙の裏面に印刷すべき印刷データが白紙データである場合に、その時点で循環両面印刷処理をうち切って片面印刷処理に切り替えると、かえって迅速化を図れない場合があるからである。従って、最大循環枚数単位で循環両面印刷処理が行われた直後の記録用紙のみを片面切り替え処理を行う対象とすれば、安定した印刷の迅速化が図られる。
【0044】
(その他)
なお、上述した画像形成装置10の処理にあっては、印刷順序特定機能により、両面印刷指定範囲の最終となる表面の印刷データが印刷される記録用紙の裏面に印刷される印刷データが存在しないときに当該裏面に対応する印刷データとして白紙データが設定されるとともに、裏面印刷判定部の機能により、最大循環枚数の両面印刷後、次のターンの最初の用紙の裏面に印刷されるべき印刷データが白紙データであるか否かの判定に従って片面印刷の切換が行われる。
しかしながら、上記印刷順序特定機能による白紙データの設定を行わず、最大循環枚数の両面印刷後における次のターンの最初の用紙裏面に印刷されるべき印刷データが両面印刷範囲の最終ページである場合に、片面印刷処理を行う構成としても良い。
かかる場合、印刷順序特定機能による白紙データの設定を行わず、その代わりに両面印刷指定範囲の最終ページとなる印刷データについてはその旨を識別可能とするデータが付与されると共に、各印刷データについて奇数ページか偶数ページかが特定され、その旨を識別可能とするデータが付与される。
【0045】
上記処理に基づいて、両面印刷指定された1〜11ページに相当する印刷データと片面印刷指定指定された12〜14ページに相当する印刷データとが混在する一つのジョブ(例えば、上位装置から一度に入力される複数ページ分の印刷データの集合)が入力された場合の印刷動作制御を図4に示し、上記他の構成例に従う処理のフローチャートを図5に示す。
【0046】
図5において、前述した図3に示す処理と等しい部分については同符号を付して重複する説明は省略する。図5に示す処理においては、最大循環枚数分の循環両面印刷処理が1セット終了後において初めて処理される印刷データに対するその後の処理が異なる。即ち、ステップS24において、上記初めて処理される印刷データが連続する両面指定範囲内の最終ページの印刷データであるか否かが判定される。そして、最終ページではない場合には、ステップS8に処理が移行し、それ以降の印刷データの含めて、再び通常の循環両面印刷処理が行われる。
また、ステップS24で最終ページと判定された場合には、処理がステップS5に移行し、両面印刷指定されているにかかわらず片面印刷処理が行われて排紙される。
【0047】
また、図4に示すように、画像形成装置10の循環経路30内に蓄積可能な記録用紙の最大枚数を5枚とすると、まず、1〜5枚までの記録用紙の表面に1,3,5,7,9ページの印刷データに従い順番に印刷される。その間、印刷された各記録用紙は循環経路30内で表裏反転されると共にその下流側に順次搬送されて循環される。そして、最大枚数である5枚まで表面印刷がされた記録用紙が反転経路30内に循環されると、順番に再び印刷経路20内に搬送され、2,4,6,8,10ページの印刷データに基づいて裏面印刷が行われ、排紙される。
【0048】
ここまでの段階で、循環両面印刷処理が1セット完了し、次の11ページ目の印刷データの処理の際には、当該印刷データが両面印刷指定範囲の最終ページであって奇数ページであるため、片面印刷処理に切り替えられる。従って、当該印刷データに従って片面印刷処理が行われ、排紙される。さらにその後の12〜14ページに相当する印刷データは片面印刷指定されているので、順次記録用紙が搬送されて、各ページの印刷データに従って印刷が順次行われて排紙される。
【0049】
上記図5に示す例では、循環両面印刷処理において、最大循環枚数の次の記録用紙の裏面に印刷すべき印刷データが存在しないことを両面指定された印刷ページ数の最終ページであることから判定する。かかる処理においても、図3に示す画像形成装置10と同様の効果を奏することが可能である。
【0050】
【発明の効果】
本発明は、最大循環枚数の記録用紙単位で循環両面印刷機能に基づく循環両面印刷を行い、その次の記録用紙の裏面に印刷すべき印刷データが存在しない場合又は白紙データである場合に当該記録用紙について表面のみに片面印刷を行って排紙する。従って、実質上は裏面印刷が行われない記録用紙について、両面印刷と同じ処理を行うことなく片面印刷分の処理で排紙されるので、印刷における迅速化を図ることが可能である。また、最大循環枚数の記録用紙の次の記録用紙を判定の対象とするので、循環両面印刷を最大循環枚数の記録用紙単位で行うことを阻害せず、もともと有する循環両面印刷の迅速性を損なうことはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態たる画像形成装置の概略構成図である。
【図2】画像形成装置の制御系を示すブロック図である。
【図3】画像形成装置の印刷処理を示すフローチャートである。
【図4】他の処理の例に基づく印刷データの処理順を示す説明図である。
【図5】他の処理の例を示すフローチャートである。
【図6】従来の処理の例に基づく印刷データの処理順を示す説明図である。
【符号の説明】
10 画像形成装置
11 印刷手段
17 原稿読取手段
20 印刷経路
30 循環経路
40 制御手段
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像形成装置にかかり、片面印刷と両面印刷とのそれぞれを可能に行う画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
片面印刷と両面印刷の各々を行うことが可能である従来の画像形成装置では、途中に印刷手段が設けられた印刷経路と、この印刷経路の下流域で分岐して、記録用紙の表裏を反転させた上で印刷経路の上流域に記録用紙を戻すという循環経路を備えている。そして、片面印刷を行う場合には、印刷経路のみに記録用紙を搬送させて印刷手段で印刷を行った後に排紙を行い、両面印刷を行う場合には、片面印刷と同様に記録用紙の表面に印刷を行った後に、当該記録用紙を循環経路に搬送して表裏反転を行い、再び印刷経路に搬送して裏面印刷を行った後に記録用紙を排紙していた。
【0003】
さらに、従来の画像形成装置は、両面印刷の所要時間を短縮するために、両面印刷範囲指定された複数ページ分の印刷データが外部から入力されると、予め設定された循環可能な最大枚数分の記録用紙について先行して表の面のみに印刷を行い,その後に表の面のみに印刷された各記録用紙に対して順番に裏の面の印刷を行うことを繰り返す循環両面印刷機能を有していた。
【0004】
つまり、複数記録用紙単位でまとめて表面印刷を行い、表面印刷が行われた記録用紙を循環経路に搬送して表裏反転を行いつつ順次経路内を循環して搬送され、循環可能な最大枚数分(記録用紙の搬送方向幅と循環経路の経路長とにより決定される当該循環経路内を搬送可能な最大枚数)の表面印刷を行い、循環されてきた記録用紙を一枚ずつ印刷経路に戻して順番に裏面印刷を行う、そしてこれを最大枚数単位で繰り返す、という手法を採っていた。
一枚の記録用紙ごとに表面印刷を行い,記録用紙を反転し,裏面を印刷する、という工程の繰り返しで複数枚の両面印刷を行う場合には、表面印刷から裏面印刷を行うまでの間に記録用紙が循環経路を搬送する間の空き時間を生じるが、上記循環両面印刷機能に基づいて両面印刷を行う場合には、所定枚数の表面印刷が行われている間に先行する記録用紙は循環経路内を順次搬送され続けるので、表面印刷と裏面印刷との間の空き時間が短縮され、その結果、複数ページ数分の両面印刷の迅速化が図られるようになっていた。かかる手法によれば、循環経路内を搬送可能な最大枚数単位で記録用紙の両面印刷を行うことにより、より印刷の迅速化を図ることが可能であった。
【0005】
次に、上記循環両面印刷機能を有する画像形成装置に対して、両面印刷指定された1〜11ページに相当する印刷データと片面印刷指定指定された12〜14ページに相当する印刷データとが混在する一つのジョブ(例えば、上位装置から一度に入力される複数ページ分の印刷データの集合)が入力された場合の印刷動作制御を図6に基づいて具体的に説明する。
【0006】
上記画像形成装置の循環経路内に循環可能な記録用紙の最大枚数を5枚とすると、まず、1〜5枚までの記録用紙の表面に1,3,5,7,9ページの印刷データが順番に印刷される。その間、印刷された各記録用紙は循環経路内で表裏反転されると共にその下流側に順次搬送されて循環される。そして、最大枚数である5枚まで表面印刷がされた記録用紙が循環経路内に搬送されると、順番に再び印刷経路内に搬送され、2,4,6,8,10ページの印刷データに基づいて裏面印刷が行われ、排紙される。
さらに、11ページ目の印刷データは両面印刷指定されているので、6枚目の記録用紙の表面に対して当該印刷データに従い表面印刷が行われ、循環経路内に搬送される。そして、表裏反転が行われた後に再び印刷経路に戻される。しかし、6枚目の記録用紙の裏面に印刷されるべき印刷データは存在しない状態にある。かかる場合、便宜的に裏面の印刷データとして白紙データが用意されるか又は印刷すべきデータがないままの状態で印刷経路を搬送され、いずれにしても裏面には何も印刷されない状態で排紙される。
その後の12〜14ページに相当する印刷データは片面印刷指定されているので、順次記録用紙が搬送されて、各ページの印刷データに従って印刷が順次行われて排紙される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の画像形成装置によれば、循環可能な記録用紙の最大枚数単位で繰り返し両面印刷を行うことが両面印刷の迅速化について最も効果的である。そして、両面印刷指定された印刷データが循環可能な記録用紙の最大枚数に相当するページ分に満たない場合であっても、記録用紙二枚分以上に相当するページ数分の印刷データが存在する場合には、記録用紙一枚ごとに表面印刷と裏面印刷を繰り返すよりも両面印刷の迅速化を図ることが可能である。
【0008】
しかし、図6に示した印刷動作のように、両面印刷指定された印刷データのページ数が残り1ページ分しかないような場合に、その記録用紙が循環経路内に搬送されると、かえって印刷時間が余分に消費されることになり、印刷の迅速化の妨げとなっていた。
本発明は、循環両面印刷において、その迅速化を可能とする画像形成装置を提供することを、その目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、片面印刷と両面印刷の各々を行うことが可能であると共に、循環可能な最大枚数単位で繰り返し記録用紙に両面印刷を行う画像形成装置であって、当該最大枚数の記録用紙について先行して表の面のみに印刷を行い,その後に表の面のみに印刷された各記録用紙に対して順番に裏の面の印刷を行うことを繰り返す循環両面印刷機能を有する画像形成装置において、両面印刷指定された連続する複数ページの印刷データに対して印刷を行う場合に、最大枚数の記録用紙の次の記録用紙の裏の面に印刷すべき印刷データの有無を判定する裏面印刷判定部と、裏面印刷判定部により最大枚数の記録用紙の次の記録用紙の裏の面に印刷すべき印刷データが不存在と判定した場合に、循環両面印刷機能による両面印刷を行うことなく、最大枚数の記録用紙の次の記録用紙の表面にのみ片面印刷を行い排紙する片面印刷制御部と、を備えている。
【0010】
上記循環両面印刷機能を有する画像形成装置では、記録用紙の一面に印刷するための印刷経路と、この印刷経路の下流側から分岐して記録用紙を反転し印刷経路の上流側に戻すための循環経路とを備えている。そして、片面印刷処理においては、記録用紙を印刷経路に沿って搬送し、表面のみに印刷して排紙する。また、複数ページ分の印刷データに対する両面印刷処理を行う場合には、最大循環枚数(循環可能な最大枚数)の記録用紙ごとに両面印刷が行われる。例えば、両面印刷指定された複数ページ分の印刷データがあると、最大循環枚数の記録用紙に対して、先頭ページから一つ飛びで順番に各記録用紙の表面に印刷を行ってから、それらの記録用紙の裏面に二番目のページから一つ飛びで裏面に印刷を行う。そして、かかる最大循環枚数分の両面印刷が行われると、その都度、裏面印刷判定部では、最大循環枚数目の次の記録用紙の裏面に印刷されるべき印刷データの有無を判定する。
そして、印刷データが不存在の場合には、片面印刷制御部により、最大循環枚数目の次の記録用紙の表面に片面印刷処理されて排紙される。また、これ以降の記録用紙に印刷すべき両面印刷指定された印刷データが存在する場合には、未処理の印刷データが最大循環枚数分のページ数に満たない場合であっても、両面印刷処理が行われる。
【0011】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明と同様の構成を備えると共に、裏面印刷判定部は、最大枚数の記録用紙の次の記録用紙の裏の面に印刷すべき印刷データが白紙データである場合に、最大枚数の記録用紙の次の記録用紙の裏の面に印刷すべき印刷データが不存在であると判定する。
上記構成では、請求項1記載の発明と同様の動作が行われると共に、裏面印刷判定部の判定において、規定ページ数の次のページのさらに次ページの印刷データが白紙データである場合に、裏の面に印刷すべき印刷データが不存在と判定し、片面印刷制御部による片面印刷処理が行われる。
【0012】
請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明と同様の構成を備えると共に、裏面印刷判定部は、両面印刷指定された連続する複数ページ数分の印刷データが、最大枚数の記録用紙分のページ数の次のページまでしかなく,当該最大枚数の記録用紙分のページ数の次のページが最終ページである場合に、裏の面に印刷すべき印刷データが不存在であると判定する。
上記「最終ページ」とは、両面印刷指定された連続する複数ページ数分の印刷データの範囲の中での最終ページを示す。従って、例えば、上記構成の発明が、両面印刷指定された複数ページ分の印刷データと片面印刷指定された複数ページ分の印刷データとが混在する一つのジョブに対して両面印刷処理と片面印刷処理とを行う画像形成装置に適用された場合には、そのジョブ全体における最終ページではなく、当該ジョブに含まれる両面指定された連続する複数ページ数分の印刷データにおける最終ページが上記「最終ページ」に該当する。
上記構成では、請求項1記載の発明と同様の動作が行われると共に、裏面印刷判定部の判定において、最大枚数の記録用紙分のページ数の次のページが両面印刷指定範囲の最終ページであってが奇数ページであれば、当該最終となるページは記録用紙の表面に印刷されるが、裏面に印刷すべき印刷データが存在しないこととなる。従って、そのような場合には、裏の面に印刷すべき印刷データが不存在と判定し、片面印刷制御部による片面印刷処理が行われる。
【0013】
請求項4記載の発明は、片面印刷と両面印刷の各々を行うことが可能であると共に、循環可能な最大枚数単位で繰り返し記録用紙に両面印刷を行う画像形成装置であって、当該最大枚数の記録用紙について先行して表の面のみに印刷を行い,その後に表の面のみに印刷された各記録用紙に対して順番に裏の面の印刷を行うことを繰り返す循環両面印刷機能を有する画像形成装置において、読取原稿の表裏面を読取可能な原稿読取手段と、原稿読取手段により読みとられた連続する複数ページ数分の印刷データに基づいて循環両面印刷機能に基づく印刷を行う場合に、最大枚数の記録用紙の次の記録用紙の裏の面に印刷すべき印刷データが白紙データか否かを判定する裏面印刷判定部と、裏面印刷判定部により最大枚数の記録用紙の次の記録用紙の裏の面に印刷すべき印刷データが白紙データと判定した場合に、循環両面印刷機能による両面印刷を行うことなく、最大枚数の記録用紙の次の記録用紙の表面にのみ片面印刷を行い排紙する片面印刷制御部と、を備える。
【0014】
上記構成にあっては、原稿読取手段により両面印刷された原稿が読み取られると、読取原稿枚数の二倍のページ数の印刷データが取得される。そして、これらの印刷データが全て両面印刷指定されていると仮定した場合において請求項1記載の発明が行う両面印刷処理と同様の処理が行われる。
そして、最大枚数の記録用紙分のページ数の両面印刷が行われると、裏面印刷判定部では、最大枚数の記録用紙の次の記録用紙の裏面に印刷されるべきページの印刷データが白紙データか否かが判定される。この裏面に印刷されるべき印刷データが白紙データとなるのは、読み取られた原稿がもともと表面に片面印刷しか行われていなかったことを示す。
そして、印刷データが白紙データである場合には、片面印刷制御部により、最大枚数の記録用紙の次の記録用紙は片面印刷処理されて排紙される。また、最大枚数の記録用紙の次の記録用紙の裏面に印刷されるべき印刷データが白紙データではない場合には、未処理の印刷データが最大枚数分のページ数に満たない場合であっても、両面印刷処理が行われる。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態について図1乃至図3に基づいて説明する。図1は本実施形態たる画像形成装置10の概略構成図であり、図2は画像形成装置10の制御系を示すブロック図であり、図3は画像形成装置10の印刷処理を示すフローチャートである。
【0016】
(全体構成)
図1に示すように、画像形成装置10は、途中に印刷手段11が設けられた印刷経路20と、この印刷経路20の下流域で分岐して、記録用紙の表裏を反転させた上で印刷経路20の上流域に記録用紙を戻すという循環経路30と、印刷経路20の下流側において排紙口又は循環経路30へと切り替え可能に案内する切り替え手段12と、複数種の記録用紙をサイズ別に格納する用紙トレイ13と、用紙トレイ13から印刷経路20に給紙する給紙経路14と、読取原稿の表裏面を読取可能な原稿読取手段17と、各部の動作制御を行う制御手段40とを備えている。図1中の符号15は印刷手段11の一部である定着器である。また、各経路20,30,14の随所には記録用紙を搬送するための搬送ローラが設けられている。
【0017】
上記各用紙トレイ13は複数種のサイズの記録用紙が積層状態で載置され、これら各記録用紙は繰り出しローラにより給紙経路14に搬送される。給紙経路14は、印刷経路20に繋がっており、いずれかの用紙トレイ13から選択されたサイズの記録用紙が印刷経路20に供給される。
【0018】
印刷経路20は、給紙経路14の終端から始まり、印刷手段11を通って装置の外部に排紙する排紙口まで記録用紙を案内する。印刷手段11は、図示しないトナーケース,現像ユニット,転写ユニット等を備えている。そして、印刷経路20を搬送される記録用紙の一面に対して制御手段により動作指令に従って印刷を行うと共にその下流側に設けられた定着器15によりトナー像の定着が行われる。
【0019】
循環経路30は、印刷手段11の下流側において印刷経路20から分岐し,印刷手段11の上流側で再び印刷経路に合流する記録用紙の搬送経路であり、印刷経路20に沿って搬送される記録用紙は前述した切り換え手段12により、反転経路32に搬送され、スイッチバックして排紙するか表裏反転部31内に搬送するかが切り換えられる。循環経路30の先には記録用紙をスイッチバックにより表裏反転させる表裏反転部31が設けられている。従って、印刷経路20にて表面に印刷が行われた記録用紙を循環経路30に案内することで、その表裏が反転させられるので、かかる記録用紙を再び印刷経路20に戻すことにより、記録用紙への両面印刷が行われる。また、片面印刷の場合には、一旦、反転経路32に入り、スイッチバックして排紙される。
【0020】
原稿読取部17は、原稿搬送機能を備えたいわゆるスキャナであり、図示を省略するが、原稿スタッカに積まれた複数の原稿を一枚ずつ搬送する搬送部と、搬送された原稿の一面側の画像を読み取るCCD等の読取センサと、両面読取指示指令を受けて一面側を読み取られた原稿を表裏反転して読取センサ位置に再び搬送する反転部と、読取済みの原稿が排紙される排紙スタッカとを備えている。読み取りにより読取センサから出力された画像読取信号は後述する制御手段40の画像処理部44により画像データに変換され,RAM43に一時的に記憶される。
【0021】
(制御手段)
次に、制御手段40について図2に基づいて説明する。制御手段40は、画像形成装置10の後述する動作制御等を行う制御プログラムが記憶されたROM41と、ROM41に記憶された各プログラムに基づく処理を行い画像形成装置10の各部を集中制御するCPU42と、CPU42が実行するプログラムや処理を行うデータを一時的に記憶するRAM43と、CPU42から入力される指示に従ってRAM43に記憶された印刷データについて種々の処理(例として出力倍率の変更等)を施す画像処理部44と、CPU42の動作指令に従って装置各部のアクチュエータ,モータ等の駆動を制御する駆動制御部45と、画像形成装置10の本体表面に備える操作入力部16を制御手段40に接続する為のインターフェースである操作制御部46と、外部のネットワークとの間でデータを送受信する為のインターフェース(アダプタ)である通信制御部47と、上記各部を接続するシステムバス48とを備えている。
【0022】
なお、上記の如く、画像形成装置10は、制御手段40に対して印刷動作の設定入力や指示を入力するための操作入力部16が設けられている(図1では図示略)。かかる操作入力部16は、いわゆるタッチパネル型の情報表示と入力操作の双方が行われるものであり、画像形成装置10の各動作の開始指示や印刷設定の変更等を入力したり、画像形成装置の現在状態やエラー状態,現在設定の内容等を表示する。
【0023】
上記ROM41は、読み出し専用の半導体メモリであり、CPU42が実行する基本プログラムや、画像形成装置10の後述する各種処理を実行する為のプログラムが格納されている。例えば、システム全体を制御するためのシステムプログラム、初期化プログラム、後述する処理をCPU42が実行する為のプログラム、などを記憶する。なお、ROM41は、フラッシュメモリなどの消去/書込み可能な記憶媒体であってもよく、通信制御部47を介して外部から新規のプログラムやデータを取り込んで更新可能としても良い。
【0024】
上記CPU42は、具体的には、通信制御部47や操作入力部16から入力される信号に応答して、ROM41に記憶されるプログラムを読み出してRAM43に一時記憶し、係るプログラムに基づく各種処理を実行して、画像形成装置10の各部について所定の機能を実現させる。その際、CPU41は、RAM43内に各種処理結果を格納するとともに、必要に応じて操作入力部16にその処理結果を表示させる。
【0025】
CPU42がROM41内のプログラム及びデータに従い、RAM43との協動により実現する各機能について、さらに詳述する。
まず、CPU42は、片面印刷指示を操作入力部16により入力されている場合や外部ネットワークから入力された複数ページ分の印刷データが片面印刷指定されている場合には、片面印刷処理を行う片面印刷機能を実現する。かかる片面印刷処理を行う場合には、CPU42による動作指令に従い、給紙経路14の各搬送ローラが駆動し、所定サイズの記録用紙が印刷経路20に供給されると共に、切り替え手段12が排紙口側に切り換えられる。さらに、印刷経路20の搬送ローラが駆動して記録用紙が搬送され、印刷手段11では用紙の一面(表面)に印刷が行われ、排紙される。
【0026】
また、CPU42は、両面印刷指示を操作入力部16により入力されている場合や外部ネットワークから入力された複数ページ分の印刷データが両面印刷指定されている場合には、両面印刷処理を行う循環両面印刷機能を実現する。かかる両面印刷処理を行う場合には、CPU42による動作指令に従い、給紙経路14の各搬送ローラが駆動し、所定サイズの記録用紙が所定枚数連続して印刷経路20に供給されると共に、切り替え手段12が循環経路30側に切り換えられる。さらに、印刷経路20の搬送ローラが駆動して各記録用紙を搬送し、印刷手段11では順番に記録用紙の表面に印刷を行われる。さらに、表面に印刷された記録用紙から順番に循環経路30内に搬送され、さらに、循環経路30内の搬送ローラの駆動により各用紙は順番に表裏反転が行われる。そして、所定枚数の記録用紙が全て循環経路30内に蓄積されると、切り替え手段12は排紙口側に切り換えられる。そして、再び、各記録用紙は印刷経路20に供給され、各搬送ローラの駆動及び印刷手段11の印刷動作により、順番に裏面の印刷が行われて排紙される。
【0027】
上述のように循環両面印刷機能では、複数枚数単位で記録用紙の表面印刷を行いしかる後にまとめて裏面印刷を行うが、一度に処理する単位枚数は、記録用紙のサイズとこれらを蓄積する循環経路30の経路長により決定される。通常、記録用紙は規格に従い複数種のサイズが決定されているので、CPU42では、外部から入力される印刷指令が指定する用紙サイズや原稿読取手段17により読み込まれた原稿の大きさをセンサ等で検出し、これらにより使用する記録用紙のサイズを決定する。一方、ROM41は記録用紙のサイズごとに循環経路に蓄積可能な枚数が予め記憶されており、CPU42はこれを参照して、一度に処理する単位枚数(以下、「最大循環枚数」とする。)を決定し、これに従って両面印刷処理を行う。
なお、連続して両面印刷を行うページ数が上記最大循環枚数の二倍を越えている場合には、後述する片面印刷制御部による処理を行う場合を除いて、上記最大循環枚数の二倍のページ数単位で繰り返し両面印刷が行われる。
また、連続して両面印刷を行うページ数が当初から上記最大循環枚数の二倍を越えない場合、或いは、既に両面印刷を行われ,残りのページ数が上記最大循環枚数の二倍を越えない場合にも、後述する片面印刷制御部による処理を行う場合を除いて、必要となる記録用紙の枚数で循環両面印刷処理が行われる。
【0028】
また、CPU42は、外部ネットワークから入力された複数ページ分の印刷データや原稿読取手段17の両面読取に基づく印刷データが両面印刷指定されている場合には、各ページごとの印刷データについて印刷を行う順番を特定する印刷順序特定機能を実現する。
かかる機能では、両面指定された連続する複数ページ数の印刷データに対して、先頭の印刷データから表面に印刷される印刷データと裏面に印刷される印刷データとに交互に振り分けを行う。そして、両面指定が奇数ページで行われた場合には、最終となる表面の印刷データが印刷される記録用紙の裏面に印刷される印刷データが存在しないことになるが、その場合には、当該裏面に対応する印刷データとして白紙データが設定される。
次に、連続する複数ページ数の印刷データの処理する順番が設定される。つまり、上述した循環両面印刷処理を行う場合には、最大循環枚数単位で各記録用紙の表面に印刷すべきページを先行して印刷し、その後、最大循環枚数単位で各記録用紙の裏面に印刷すべきページについて印刷を行うので、ページの並び順通りに印刷データの処理は行われない。従って、両面印刷を行う複数ページの印刷データに対して、最大循環枚数の二倍(両面分)のページ数分の印刷データの範囲で、表面に印刷される全ての印刷データについて、連番となる順番を設定し、残りの偶数ページとなる印刷データに対して順番に、続きの連番となる順番が設定される。
具体例で説明すると、最大循環枚数が五枚で、両面印刷指定された16ページ分の連続するページの印刷データについては、1,3,5,7,9ページの印刷データに対して1〜5番目の順番が設定され、2,4,6,8,10ページの印刷データに対して6〜10番目の順番が設定され、11,13,15ページの印刷データに対して11〜13番目の順番が設定され、12,14,16ページの印刷データに対して14〜16番目の順番が設定されることとなる。
【0029】
さらに、CPU42は、ROM41に記憶されたプログラムにより、両面印刷指定された連続する複数ページ数分の印刷データに対して循環両面印刷処理を行う場合に、最大循環枚数の二倍のページ数の次のページの印刷データに基づいて表の面が印刷される記録用紙の裏の面に印刷すべき印刷データの有無を判定する裏面印刷判定部としての機能と、裏面印刷判定部により裏の面に印刷すべき印刷データが白紙データと判定した場合に、循環両面印刷機能による両面印刷を行うことなく、最大循環枚数目の次の記録用紙の表面に印刷すべき印刷データに基づいて片面印刷を行い排紙する片面印刷制御部としての機能とを実現する。なお、この「片面印刷制御部としての機能」は、前述した「片面印刷機能」とは全く別の機能である。即ち、「片面印刷機能」は予め片面印刷指定された印刷データをその指定に従って片面印刷処理を実行する機能であって、「片面印刷制御部としての機能」とは所定の場合に両面印刷指定された印刷データについて片面印刷処理を実行する機能である。
【0030】
通常、循環両面印刷処理においては、両面印刷指定された連続する複数ページ数分の印刷データに対して最大循環枚数の二倍のページ数単位で循環両面印刷処理が行われる。上記裏面印刷判定部に基づく処理では、循環両面印刷の単位ページ数の処理後において、最大循環枚数の次の1枚目の記録用紙の表面に印刷される印刷データ(最大循環枚数をnとすると、2n+1ページ目)に対応する裏面の印刷データ(2n+2ページ目)が白紙データであるか否かを判定する。
【0031】
上記裏面印刷判定部の機能の実現のため、CPU42では、両面指定されている印刷データを処理する際に,循環両面印刷処理における循環経路30へ搬送される用紙枚数をカウントし、最大循環枚数を超えた直後の記録用紙の裏面に印刷されるべき印刷データ(2n+2ページ目)が白紙データであるかを否かを判定する。
また、この場合、当該両面指定されている印刷データが連続して処理される場合の連続処理ページ数をカウントし、その値が2n+1の時に2n+2ページ目の印刷データが白紙データであるかを否かを判定する構成としても良い。
ここで、白紙データとは、前述した印刷順序特定機能において裏面に相当する印刷データがない場合に便宜的に介挿された白紙データである場合や、片面が白紙の原稿を原稿読取手段17で読み込んだ場合に得られる印刷データである場合がこれに相当する。また、白紙データであるか否かの判定の際には、印刷画像を構成する各ドットごとに輝度の閾値を設定し、これを越えるか否かで判定したり、全ドットの輝度を合計したときの全体的な閾値を設定し、これを越えるか否かで判定しても良い。
【0032】
次に、片面印刷制御部の機能の実現のため、CPU42では、2n+2ページ目の印刷データが白紙データであると判定した場合に、それが両面印刷指定されていても、片面印刷処理に切り換える。つまり、記録用紙の表面に2n+1ページ目の印刷が行われ、反転経路32でスイッチバックして排紙される。
排紙後は、裏面印刷判定部では、再び両面指定されている印刷データが連続して処理される場合の連続処理数をリセットしてカウントを再開する。
また、白紙データと判定されなかった場合には、カウント値を最大循環枚数(ページ数でカウントする場合には2n+1)をリセットして0に変換して、通常の循環両面印刷処理が再び行われる。
【0033】
(処理の説明)
上記画像形成装置10における処理を図3,4に基づいて説明する。
図3は、印刷順序特定機能により各印刷データの順番が特定されてからの処理を示すものとする。
まず、処理される印刷データについて先頭から順に各印刷データが両面指定されているかを確認する(ステップS1)。もし、片面印刷指定されている場合には、表面印刷が行われ、排紙される(ステップS5,6)。即ち、反転経路32でスイッチバックして排紙される。
【0034】
ステップS1において、両面印刷指定が確認されると、当該印刷データが表面に印刷されるべき印刷データであるか確認される(ステップS2)。通常、循環両面印刷処理においては印刷順序特定機能により表面に印刷されるべき印刷データから処理されるので、かかる場合には、「YES」と判定され、ステップS3の処理に移行する。
【0035】
ステップS3では、裏面印刷判定部の機能の一部が実行される。即ち、裏面印刷判定部における連続処理数のカウント値の確認が行われる。「循環枚数」とは循環両面印刷処理において循環経路30内に搬送された記録用紙の枚数を示し、カウントされるページ数の半数と一致する(ページ数が奇数の場合には[ページ数+1]の半数と一致する)。即ち、カウントを行うのと同義である。
循環両面印刷処理における1ページ目の印刷データである場合には、カウントがまだ0なので「YES」と判定され、ステップS4の処理に移行する。
【0036】
ステップS4では、裏面印刷判定部の機能の他の一部が実行される。即ち、裏面印刷判定部における当該処理対象となる印刷データの次ページの印刷データが白紙データであるか否かの判定が行われる。循環両面印刷処理における1ページ目の印刷データの次ページが白紙データではない場合には「NO」と判定され、ステップS8の処理に移行する。
【0037】
ステップS8では、裏面印刷判定部の機能のさらに他の一部が実行される。即ち、裏面印刷判定部における連続処理数のカウントが行われる。ステップS8では、表面に印刷が行われた記録用紙が一枚循環経路30に搬送されると循環枚数に1の加算を行う。かかる加算により循環枚数が最大循環枚数に到達するとリセットされて0となる。
循環両面印刷処理における1ページ目の印刷データである場合には、カウントがまだ0なので加算されて1となる。
【0038】
循環枚数の加算後は、当該印刷データに基づいて記録用紙の表面に印刷が行われ、表面印刷された記録用紙は循環経路に搬送される(ステップS9,10)。
即ち、切り替え手段12は循環経路30側に切り替えられ、記録用紙が印刷経路20に搬送され、印刷手段11においてその表面に印刷データに従って印刷が行われ、循環経路30に搬送され、表裏反転されて循環される。
【0039】
また、表面に印刷される印刷データであってまだ最大循環枚数に至らない場合には、ステップS3おいて「NO」と判定されてステップS8に移行し、ステップS8〜10において前述と同様の処理が行われる。
【0040】
さらに、表面に印刷される印刷データの処理が終わり、次に裏面に印刷される印刷データの処理が開始されると、裏面の当初の印刷データはステップS2の表裏面の判定において「NO」と判定されてステップS7に移行する。そして、ステップS7において裏面印刷処理が行われる。即ち、切り替え手段12に排紙口側に切り替えられ、循環経路30内に蓄積された記録用紙が先頭から順に再び印刷経路20に戻され、当該記録用紙の表面に印刷された印刷データに対応する裏面の印刷データに基づく印刷が行われる。さらに、裏面印刷が行われた記録用紙は排紙口から排紙される(ステップS6)。
また、これ以降続く裏面に印刷されるべき印刷データについても同様の処理が行われる。
【0041】
また、最大循環枚数分の記録用紙について循環両面印刷が1セット行われると、循環枚数をカウントするカウンタは前述したように0にリセットされる。その後さらに、循環両面印刷の1セット完了後、さらに、両面印刷指定された表面の印刷データに対する処理が行われる場合、ステップS3において循環枚数=0なので「YES」と判定され、ステップS4の処理に移行する。ステップS4では、当該処理対象となっている表面の印刷データに対応する裏面の印刷データを参照してこの裏面の印刷データが白紙データか否かが判定される。そして、裏面となる印刷データが白紙データと判定されると、ステップS5の処理に移行する。
かかるステップS5では、循環両面印刷の1セット完了後の印刷データが両面印刷指定されているにかかわらず、片面印刷処理が行われる。即ち、切り替え手段12は排紙口側に切り替えられ、記録用紙が印刷経路20に搬送され、表面に印刷が行われ、排紙される。かかる場合におけるステップS5及びS6の処理は片面印刷制御部の機能に基づく処理である。
【0042】
さらに、印刷動作における一つのジョブにおいて、両面印刷指定範囲と片面印刷指定範囲の双方が存在する場合、途中で両面印刷から片面印刷に切り替わった場合には、ステップS1において片面指定との判定を受けて、ステップS5,S6により片面印刷処理が行われる。
【0043】
以上のように、画像形成装置10によれば、循環両面印刷処理において、記録用紙の最大循環枚数の次の用紙の裏面に印刷すべき印刷データが白紙データである場合に、その表面に印刷すべき印刷データが両面印刷指定を受けている場合であっても、片面印刷処理行って排紙する。従って、実際上は裏面に印刷が行われないにもかかわらず循環経路30に搬送されるという不都合を解消し、印刷の迅速化を図ることが可能である。なお、画像形成装置10では、最大循環枚数の次の記録用紙についてのみ上記判定が行われる。これは、循環両面印刷処理にあっては、最大循環枚数単位で行うことが最も効率が良く、最大循環枚数に至るまでの途中の記録用紙の裏面に印刷すべき印刷データが白紙データである場合に、その時点で循環両面印刷処理をうち切って片面印刷処理に切り替えると、かえって迅速化を図れない場合があるからである。従って、最大循環枚数単位で循環両面印刷処理が行われた直後の記録用紙のみを片面切り替え処理を行う対象とすれば、安定した印刷の迅速化が図られる。
【0044】
(その他)
なお、上述した画像形成装置10の処理にあっては、印刷順序特定機能により、両面印刷指定範囲の最終となる表面の印刷データが印刷される記録用紙の裏面に印刷される印刷データが存在しないときに当該裏面に対応する印刷データとして白紙データが設定されるとともに、裏面印刷判定部の機能により、最大循環枚数の両面印刷後、次のターンの最初の用紙の裏面に印刷されるべき印刷データが白紙データであるか否かの判定に従って片面印刷の切換が行われる。
しかしながら、上記印刷順序特定機能による白紙データの設定を行わず、最大循環枚数の両面印刷後における次のターンの最初の用紙裏面に印刷されるべき印刷データが両面印刷範囲の最終ページである場合に、片面印刷処理を行う構成としても良い。
かかる場合、印刷順序特定機能による白紙データの設定を行わず、その代わりに両面印刷指定範囲の最終ページとなる印刷データについてはその旨を識別可能とするデータが付与されると共に、各印刷データについて奇数ページか偶数ページかが特定され、その旨を識別可能とするデータが付与される。
【0045】
上記処理に基づいて、両面印刷指定された1〜11ページに相当する印刷データと片面印刷指定指定された12〜14ページに相当する印刷データとが混在する一つのジョブ(例えば、上位装置から一度に入力される複数ページ分の印刷データの集合)が入力された場合の印刷動作制御を図4に示し、上記他の構成例に従う処理のフローチャートを図5に示す。
【0046】
図5において、前述した図3に示す処理と等しい部分については同符号を付して重複する説明は省略する。図5に示す処理においては、最大循環枚数分の循環両面印刷処理が1セット終了後において初めて処理される印刷データに対するその後の処理が異なる。即ち、ステップS24において、上記初めて処理される印刷データが連続する両面指定範囲内の最終ページの印刷データであるか否かが判定される。そして、最終ページではない場合には、ステップS8に処理が移行し、それ以降の印刷データの含めて、再び通常の循環両面印刷処理が行われる。
また、ステップS24で最終ページと判定された場合には、処理がステップS5に移行し、両面印刷指定されているにかかわらず片面印刷処理が行われて排紙される。
【0047】
また、図4に示すように、画像形成装置10の循環経路30内に蓄積可能な記録用紙の最大枚数を5枚とすると、まず、1〜5枚までの記録用紙の表面に1,3,5,7,9ページの印刷データに従い順番に印刷される。その間、印刷された各記録用紙は循環経路30内で表裏反転されると共にその下流側に順次搬送されて循環される。そして、最大枚数である5枚まで表面印刷がされた記録用紙が反転経路30内に循環されると、順番に再び印刷経路20内に搬送され、2,4,6,8,10ページの印刷データに基づいて裏面印刷が行われ、排紙される。
【0048】
ここまでの段階で、循環両面印刷処理が1セット完了し、次の11ページ目の印刷データの処理の際には、当該印刷データが両面印刷指定範囲の最終ページであって奇数ページであるため、片面印刷処理に切り替えられる。従って、当該印刷データに従って片面印刷処理が行われ、排紙される。さらにその後の12〜14ページに相当する印刷データは片面印刷指定されているので、順次記録用紙が搬送されて、各ページの印刷データに従って印刷が順次行われて排紙される。
【0049】
上記図5に示す例では、循環両面印刷処理において、最大循環枚数の次の記録用紙の裏面に印刷すべき印刷データが存在しないことを両面指定された印刷ページ数の最終ページであることから判定する。かかる処理においても、図3に示す画像形成装置10と同様の効果を奏することが可能である。
【0050】
【発明の効果】
本発明は、最大循環枚数の記録用紙単位で循環両面印刷機能に基づく循環両面印刷を行い、その次の記録用紙の裏面に印刷すべき印刷データが存在しない場合又は白紙データである場合に当該記録用紙について表面のみに片面印刷を行って排紙する。従って、実質上は裏面印刷が行われない記録用紙について、両面印刷と同じ処理を行うことなく片面印刷分の処理で排紙されるので、印刷における迅速化を図ることが可能である。また、最大循環枚数の記録用紙の次の記録用紙を判定の対象とするので、循環両面印刷を最大循環枚数の記録用紙単位で行うことを阻害せず、もともと有する循環両面印刷の迅速性を損なうことはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態たる画像形成装置の概略構成図である。
【図2】画像形成装置の制御系を示すブロック図である。
【図3】画像形成装置の印刷処理を示すフローチャートである。
【図4】他の処理の例に基づく印刷データの処理順を示す説明図である。
【図5】他の処理の例を示すフローチャートである。
【図6】従来の処理の例に基づく印刷データの処理順を示す説明図である。
【符号の説明】
10 画像形成装置
11 印刷手段
17 原稿読取手段
20 印刷経路
30 循環経路
40 制御手段
Claims (4)
- 片面印刷と両面印刷の各々を行うことが可能であると共に、循環可能な最大枚数単位で繰り返し記録用紙に両面印刷を行う画像形成装置であって、当該最大枚数の記録用紙について先行して表の面のみに印刷を行い,その後に前記表の面のみに印刷された各記録用紙に対して順番に裏の面の印刷を行うことを繰り返す循環両面印刷機能を有する画像形成装置において、
両面印刷指定された連続する複数ページの印刷データに対して印刷を行う場合に、前記最大枚数の記録用紙の次の記録用紙の裏の面に印刷すべき印刷データの有無を判定する裏面印刷判定部と、
前記裏面印刷判定部により前記最大枚数の記録用紙の次の記録用紙の裏の面に印刷すべき印刷データが不存在と判定した場合に、前記循環両面印刷機能による両面印刷を行うことなく、前記最大枚数の記録用紙の次の記録用紙の表面にのみ片面印刷を行い排紙する片面印刷制御部と、を備えることを特徴とする画像形成装置。 - 前記裏面印刷判定部は、前記最大枚数の記録用紙の次の記録用紙の裏の面に印刷すべき印刷データが白紙データである場合に、前記最大枚数の記録用紙の次の記録用紙の裏の面に印刷すべき印刷データが不存在であると判定することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 前記裏面印刷判定部は、前記両面印刷指定された連続する複数ページ数分の印刷データが、前記最大枚数の記録用紙分のページ数の次のページまでしかなく,当該最大枚数の記録用紙分のページ数の次のページが最終ページである場合に、前記記録用紙の裏の面に印刷すべき印刷データが不存在であると判定することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 片面印刷と両面印刷の各々を行うことが可能であると共に、循環可能な最大枚数単位で繰り返し記録用紙に両面印刷を行う画像形成装置であって、当該最大枚数の記録用紙について先行して表の面のみに印刷を行い,その後に前記表の面のみに印刷された各記録用紙に対して順番に裏の面の印刷を行うことを繰り返す循環両面印刷機能を有する画像形成装置において、
読取原稿の表裏面を読取可能な原稿読取手段と、
前記原稿読取手段により読みとられた連続する複数ページ数分の印刷データに基づいて前記循環両面印刷機能に基づく印刷を行う場合に、前記最大枚数の記録用紙の次の記録用紙の裏の面に印刷すべき印刷データが白紙データか否かを判定する裏面印刷判定部と、
前記裏面印刷判定部により前記最大枚数の記録用紙の次の記録用紙の裏の面に印刷すべき印刷データが白紙データと判定した場合に、前記循環両面印刷機能による両面印刷を行うことなく、前記最大枚数の記録用紙の次の記録用紙の表面にのみ片面印刷を行い排紙する片面印刷制御部と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
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