JP2004012185A - 移動体搭載装置における軸調整装置 - Google Patents

移動体搭載装置における軸調整装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2004012185A
JP2004012185A JP2002162970A JP2002162970A JP2004012185A JP 2004012185 A JP2004012185 A JP 2004012185A JP 2002162970 A JP2002162970 A JP 2002162970A JP 2002162970 A JP2002162970 A JP 2002162970A JP 2004012185 A JP2004012185 A JP 2004012185A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
jig
shutter member
opening
switching mechanism
axis
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002162970A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3676758B2 (ja
Inventor
Hayato Kikuchi
菊池 隼人
Yasuaki Miyazaki
宮崎 泰明
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2002162970A priority Critical patent/JP3676758B2/ja
Publication of JP2004012185A publication Critical patent/JP2004012185A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3676758B2 publication Critical patent/JP3676758B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Radar Systems Or Details Thereof (AREA)

Abstract

【課題】レーダー装置等の移動体搭載装置の軸調整部材の操作性を維持しながら、その軸調整部材が妄りに操作されるのを防止する。
【解決手段】レーダー装置の軸調整を行うためのボルト部材21と、グリルカバー35の治具挿入孔35bとの間に設けられた切換機構34Lのシャッター部材37は、断面L字状に屈曲した遮蔽部37aと、開口37cが形成された連通部37bとを備える。通常状態ではシャッター部材37の連通部37bをハウジング36の内壁36aに沿わせ、連通部37bの開口37cに治具28を挿入できなくしてボルト部材21の操作を防止することができ、また治具21を所定の挿入方法で挿入することでシャッター部材37を支軸38まわりに揺動させ、連通部37bの開口37cに治具28を挿入可能にしてボルト部材21の操作を許容することができる。
【選択図】   図13

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、移動体に軸調整部材を介して取り付けられ、軸調整部材を治具で操作することで軸調整可能な移動体搭載装置における軸調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ACCシステム(アダプティブ・クルーズ・コントロール・システム)、Stop&Goシステム(渋滞追従システム)、車間警報システム等に使用されるレーダー装置を車両に取り付ける場合、そのレーダー装置の対象物検知軸の方向が予め設定した目標とする対象物検知軸の方向を正しく指向していないと、隣車線の対向車を誤検知してシステムが誤作動したり、路面、陸橋、看板だけを検知して先行車を検知しないためにシステムが作動しないという問題が発生する。そこで、レーダー装置の対象物検知軸の方向を目標とする対象物検知軸の方向に一致させるエイミングを行う必要がある。
【0003】
このようなレーダー装置の光軸調整を、ねじ機構を備えた光軸調整杆を回転させることで行うものが、特開平5−27037号公報により公知である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、製造工場やサービス工場でレーダー装置のエイミングを完了した車両がユーザーに渡った後、ユーザーが対象物検知軸調整用のねじ機構を不用意に弄ると対象物検知軸が再びずれてしまう虞がある。これを防止するために、ねじ機構をカバーで覆って操作できなくすることが考えられるが、このようにすると、サービス工場でエイミングを行う場合に、カバーを取り外す余分な工数が発生してしまう問題がある。
【0005】
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、移動体搭載装置の軸調整部材の操作性を維持しながら、その軸調整部材が妄りに操作されるのを防止することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明によれば、移動体に取り付けられて軸調整部材を治具で操作することで軸調整可能な移動体搭載装置において、軸調整部材に至るまでの治具挿入経路に位置し、治具の挿入を阻止する遮蔽状態と治具の挿入を許容する連通状態との間を切換可能な切換機構を備え、切換機構は治具の所定の挿入方法によって遮蔽状態から連通状態に切り換わることを特徴とする移動体搭載装置における軸調整装置が提案される。
【0007】
上記構成によれば、遮蔽状態と連通状態との間を切換可能な切換機構を軸調整部材に至るまでの治具挿入経路に設けたので、治具を通常の挿入方法で挿入すると切換機構が遮蔽状態になって軸調整部材が操作されるのを防止し、治具を所定の挿入方法で挿入すると切換機構が連通状態になって軸調整部材を操作することができる。これにより、軸調整部材の操作性を維持しながら、その軸調整部材が妄りに操作されるのを防止することができる。
【0008】
また請求項2に記載された発明によれば、請求項1の構成に加えて、切換機構は、少なくとも治具の通過を阻止可能な遮蔽部と治具が通過可能な開口を有する連通部とを備え、通常状態では遮蔽部が治具挿入経路に位置し、前記所定の挿入方法がなされたときに、遮蔽部に代えて連通部を治具挿入経路に位置させ、連通部の開口を通して治具を軸調整部材まで挿入可能としたことを特徴とする移動
体搭載装置における軸調整装置が提案される。
【0009】
上記構成によれば、切換機構に少なくとも治具の挿入を阻止可能な遮蔽部と治具を挿入可能な開口を有する連通部とを設けたので、通常状態では遮蔽部を治具挿入経路に位置させ、治具を遮蔽部で阻止して軸調整部材まで挿入できないようにすることができ、また治具を所定の挿入方法で挿入することで遮蔽部に代えて連通部を治具挿入経路に位置させ、連通部の開口を通して治具を軸調整部材まで挿入することができる。
【0010】
また請求項3に記載された発明によれば、請求項2の構成に加えて、切換機構は、断面L字状ないしV字状に屈曲した遮蔽部および連通部を有するシャッター部材と、シャッター部材の屈曲部あるいは端部を揺動自在に支持する支軸と、シャッター部材を囲むハウジングと、シャッター部材の連通部がハウジングの内壁に沿うように付勢する弾発部材とを備えたことを特徴とする移動体搭載装置における軸調整装置が提案される。
【0011】
上記構成によれば、断面L字状ないしV字状に屈曲した遮蔽部および連通部を有するシャッター部材と、シャッター部材の屈曲部あるいは端部を揺動自在に支持する支軸と、シャッター部材を囲むハウジングと、シャッター部材の連通部がハウジングの内壁に沿うように付勢する弾発部材とで切換機構を構成したので、通常状態ではシャッター部材の連通部をハウジングの内壁に沿わせ、連通部の開口に治具を挿入できなくして軸調整装置の操作を防止することができ、また治具を所定の挿入方法で挿入することでシャッター部材を弾発部材に抗して支軸まわりに揺動させ、シャッター部材の連通部の開口に治具を挿入可能にして軸調整装置の操作を許容することができる。
【0012】
また請求項4に記載された発明によれば、請求項3の構成に加えて、前記所定の挿入方法は、連通部とハウジングの内壁との間に治具を挿入して弾発部材に抗して支軸まわりにシャッター部材を揺動させることで、連通部の開口を治具挿入経路に臨ませた状態で、治具を開口を通して軸調整部材まで挿入するものであることを特徴とする移動体搭載装置における軸調整装置が提案される。
【0013】
上記構成によれば、治具を所定の挿入方法で挿入し、連通部とハウジングの内壁との間に治具を挿入して弾発部材に抗して支軸まわりにシャッター部材を揺動させると、連通部の開口が治具挿入経路に臨むため、治具を開口を通して軸調整部材まで挿入することができる。
【0014】
また請求項5に記載された発明によれば、請求項3または請求項4の構成に加えて、シャッター部材の遮蔽部は、前記所定の挿入方法以外の方法で治具を挿入したときに、治具の挿入操作により支軸まわりに揺動してハウジングの内壁との協働で治具の挿入を阻止することを特徴とする移動体搭載装置における軸調整装置が提案される。
【0015】
上記構成によれば、治具を所定の挿入方法以外の方法で挿入すると、シャッター部材の遮蔽部が支軸まわりに揺動してハウジングの内壁と協働して治具の挿入を阻止するので、治具が軸調整部材に達するのを確実に阻止することができる。
【0016】
また請求項6に記載された発明によれば、請求項1の構成に加えて、切換機構は、治具を挿入可能な開口を有して治具挿入経路を閉塞する隔壁と、隔壁の開口を開放する位置と閉塞する位置との間を移動するシャッター部材とを備え、前記所定の挿入方法は、治具によりシャッター部材を隔壁の開口を閉塞する位置から開放する位置へと移動させた状態で、治具を前記開口を通して軸調整部材まで挿入するものであることを特徴とする移動体搭載装置における軸調整装置が提案される。
【0017】
上記構成によれば、切換機構に、治具を挿入可能な開口を有して治具挿入経路を閉塞する隔壁と、隔壁の開口を開放する位置と閉塞する位置との間を移動するシャッター部材とを設けたので、通常状態では隔壁の開口をシャッター部材で覆って治具の挿入を阻止し、また治具を所定の挿入方法で挿入してシャッター部材を移動させることで、隔壁の開口を開いて治具の挿入を許容することができる。
【0018】
また請求項7に記載された発明によれば、請求項6の構成に加えて、シャッター部材は隔壁の開口を開放する位置から閉塞する位置へと弾発部材で付勢されることを特徴とする移動体搭載装置における軸調整装置が提案される。
【0019】
上記構成によれば、弾発部材がシャッター部材を隔壁の開口を開放する位置から閉塞する位置へと付勢するので、通常状態において隔壁の開口をシャッター部材で確実に覆うことができる。
【0020】
また請求項8に記載された発明によれば、請求項1の構成に加えて、切換機構は、支軸によって自己の軸線まわりに回転自在に支持され、前記軸線に直交するように貫通する開口が形成された円柱状のシャッター部材と、シャッター部材を囲むハウジングと、シャッター部材の開口がハウジングの内壁に対向するように付勢する弾発部材とを備え、前記所定の挿入方法は、治具により弾発部材に抗してシャッター部材を回転させ、シャッター部材の開口の方向を治具挿入経路に沿わせた状態で、治具を前記開口を通して軸調整部材まで挿入するものであることを特徴とする移動体搭載装置における軸調整装置が提案される。
【0021】
上記構成によれば、切換機構に、支軸により回転自在に支持された円柱状のシャッター部材と、シャッター部材を囲むハウジングと、シャッター部材を貫通する開口がハウジングの内壁に対向するように付勢する弾発部材とを設けたので、通常状態ではシャッター部材の開口をハウジングの内壁に対向させて治具の挿入を阻止し、また治具を所定の挿入方法で挿入してシャッター部材を弾発部材に抗して支軸まわりに回転させることで、シャッター部材の開口の方向を治具挿入経路に沿わせた状態で治具の挿入を許容することができる。
【0022】
また請求項9に記載された発明によれば、請求項8の構成に加えて、シャッター部材は係止部を備えており、治具を係止部に係合させてシャッター部材を回転させることを特徴とする移動体搭載装置における軸調整装置が提案される。
【0023】
上記構成によれば、シャッター部材に係止部を設けたので、治具を係止部に係合させてシャッター部材を容易に回転させることができる。
【0024】
また請求項10に記載された発明によれば、請求項1の構成に加えて、切換機構は、治具挿入経路を囲むハウジングと、ハウジングの内部に支軸を介して一端側を支持され、治具挿入経路を開放する位置と閉塞する位置との間を揺動するシャッター部材とを備え、前記所定の挿入方法は、治具をシャッター部材の他端側に設けた係止部に係合させて、該シャッター部材を治具挿入経路を閉塞する位置から開放する位置へと揺動させた状態で、治具を軸調整部材まで挿入するものであることを特徴とする移動体搭載装置における軸調整装置が提案される。
【0025】
上記構成によれば、切換機構に、治具挿入経路を囲むハウジングと、ハウジングの内部に支軸を介して一端側を支持され、治具挿入経路を開放する位置と閉塞する位置との間を揺動するシャッター部材とを設けたので、通常状態では治具挿入経路をシャッター部材で閉塞して治具の挿入を阻止し、また治具を所定の挿入方法で挿入してシャッター部材を弾発部材に抗して支軸まわりに揺動させることで、治具挿入経路を開放して治具の挿入を許容することができる。
【0026】
また請求項11に記載された発明によれば、請求項2〜請求項9の何れか1項の構成に加えて、切換機構に対して軸調整部材の反対側に治具挿入孔を設け、前記所定の挿入方法で治具を挿入したとき、治具挿入孔、切換機構の開口および軸調整部材が直線上に位置することを特徴とする移動体搭載装置における軸調整装置が提案される。
【0027】
上記構成によれば、治具挿入孔、切換機構の開口および軸調整部材が直線上に位置するので、治具を治具挿入孔から軸調整部材へと容易に導くことができる。
【0028】
尚、実施例のレーダー装置Srは本発明の移動体搭載装置に対応し、実施例のボルト部材20,21は本発明の軸調整部材に対応し、実施例の捩じりばね39,42,45は本発明の弾発部材に対応する。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、添付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0030】
図1〜図13は本発明の第1実施例を示すもので、図1はレーダー装置を備えた車両の平面図、図2は図1の2方向矢視図、図3はレーダー装置の斜視図、図4は図3の4方向矢視図、図5は図3の5方向矢視図、図6は図3の6方向矢視図、図7は図5の7部拡大断面図、図8は図5の8部拡大断面図、図9は図4の9部拡大図、図10は図9の10−10線断面図、図11は図9の11−11線断面図、図12は治具を不正に操作した場合の作用説明図、図13は治具を適正に操作した場合の作用説明図である。
【0031】
図1および図2に示すように、車両Vの進行方向に存在する前走車等の対象物を検知するレーダー装置Srは、フロントバンパー1の中央上部に固定されたフロントグリル2の後方であって、ボンネット3で開閉されるエンジンルーム4の前端部に配置される。尚、本明細書中で使用される前後左右の用語はシートに着座した乗員を基準とするもので、その定義は図3に示される。
【0032】
図3〜図8から明らかなように、レーダー装置Srを支持板12に支持するためのブラケット13は、金属板をL字状断面に折り曲げた左右のブラケット本体13a,13bと、両ブラケット本体13a,13bの上端間および下端間を接続する上下の連結部材13c,13dとで構成されており、その四隅が4本のボルト14…で支持板12に固定される。レーダー装置Srはレドーム31およびケーシング32を備えており、それらの内部に収納したレーダー機構部のフレーム15から突出する3個のステー15a,15b,15cに合成樹脂製のナット部材16,17,18が支持される。
【0033】
各々のステー15a,15b,15cの後方に位置するように、左右のブラケット本体13a,13bに3個のボルト支持部材22,23,24が固定される。図7に示すように、右上のステー15aの後方に位置するボルト支持部材22を貫通するボルト部材19の基端はプッシュナット25により軸方向に固定され、雄ねじ部19aはナット部材16に螺合する。
【0034】
図8に示すように、右下および左上のステー15b,15cの後方に位置するボルト支持部材23,24を貫通するボルト部材20,21に基端はプッシュナット26,27により軸方向に固定され、雄ねじ部20a,21aはナット部材17,18に螺合する。ボルト部材20,21の頭部20b,21bの前面にはギヤ歯20c,21cが形成されており、このギヤ歯20c,21cに対向するガイド突起23a,24aがボルト支持部材23,24の後面に突出する。支持部材23,24の上面には、後述する治具28を挿入するための開口23b,24bが形成される。
【0035】
図4に示すように、右上のボルト支持部材22は右下のボルト支持部材23に対して前方にずれており、従って上方から見たときに、右下のボルト支持部材23の上面の開口23bは右上のボルト支持部材22に遮られることなく露出する。
【0036】
右下のボルト支持部材23に支持したボルト部材20と、左上のボルト支持部材24に支持したボルト部材21とは、本発明の軸調整部材を構成する。治具28によるボルト部材20,21の操作を許容する状態と阻止する状態とを切り換えるための切換機構34L,34Rが、左右のブラケット本体13a,13bにそれぞれ設けられる。左右の切換機構34L,34Rの構造は同一であり、その詳細は後から説明する。
【0037】
右側の切換機構34Rは、右下のボルト支持部材23の開口23bの上方に位置しており、かつレーダー装置Srを覆うグリルカバー35に形成した治具挿入孔35aの下方に位置している。つまり、グリルカバー35の治具挿入孔35a、右側の切換機構34Rおよび右下のボルト支持部材23の開口23bは治具挿入経路P(図12および図13参照)を構成する直線上に位置している。同様に、左側の切換機構34Lは、左上のボルト支持部材24の開口24bの上方に位置しており、かつレーダー装置Srを覆うグリルカバー35に形成した治具挿入孔35bの下方に位置している。つまり、グリルカバー35の治具挿入孔35b、左側の切換機構34Lおよび左上のボルト支持部材24の開口24bは治具挿入経路P(図13(D)参照)を構成する直線上に位置している。
【0038】
次に、図9〜図11に基づいて左右の切換機構34L,34Rの構造を説明する。左右の切換機構34L,34Rは実質的に同一の構造であるため、その代表として左側の切換機構34Lの構造を説明する。
【0039】
切換機構34Lは上下面が開放した四角筒状のハウジング36を備えており、その内部にL字状に屈曲したシャッター部材37が支軸38を介して揺動自在に支持される。シャッター部材37は支軸38から相互に直交する方向に延びる遮蔽部37aと連通部37bとを備えており、連通部37bの中央には治具28を挿入可能な円形の開口37cが形成されるとともに、連通部37bの先端には治具28が係合可能な係止部37dが形成される。シャッター部材37は支軸38に支持した捩じりばね39により、連通部37bがハウジング36の内壁36aに沿う位置に付勢されており、この状態で遮蔽部37aがハウジング36の上下面間を遮っている。
【0040】
次に、上記構成を備えた本発明の第1実施例の作用について説明する。
【0041】
レーダー装置Srの対象物検知軸Arの調整は以下のようにして行われる。即ち、レーダー装置Srの実際の対象物検知軸Arが目標とする方向に対して上下方向にずれている場合には、治具28の先端部28aを右下のボルト部材20の頭部20bのギヤ歯20cに係合させて回転させる。このとき治具28の先端部28aとボルト部材20のギヤ歯20cとの係合が外れないように、ボルト支持部材23のガイド突起23aによって治具28の先端部28aの背面が支持される(図8参照)。
【0042】
右下のボルト部材20を回転させてフレーム15のステー15bを前方に押し出すと、上側の2本のボルト部材19,21を支点としてレーダー装置Srが上向きに揺動し、対象物検知軸Arが上向きに調整される。逆に、フレーム15のステー15bを後方に引き戻すと、上側の2本のボルト部材19,21を支点としてレーダー装置Srが下向きに揺動し、対象物検知軸Arが下向きに調整される。
【0043】
同様にして、治具28を用いて左上のボルト部材21を回転させてフレーム15のステー15cを前方に押し出すと、右側の2本のボルト部材19,20を支点としてレーダー装置Srが右向きに揺動し、対象物検知軸Arが右向きに調整される。逆に、フレーム15のステー15cを後方に引き戻すと、右側の2本のボルト部材19,20を支点としてレーダー装置Srのが左向きに揺動し、対象物検知軸Arが左向きに調整される。
【0044】
以上のように、個々のレーダー装置Srの組立上の誤差により対象物検知軸Arの方向がずれていても、その対象物検知軸Arの方向を目標とする方向に正しく一致させることができる。
【0045】
ところで、レーダー装置Srの軸調整が正しく行われていても、例えばユーザーが治具28を用いてボルト部材20,21を操作してしまうと、せっかく調整した対象物検知軸Arの方向がずれてしまう問題がある。このような不具合を解消すべく、治具28の特別な操作方法を知らない者はボルト部材20,21を操作できないようになっている。
【0046】
図12に示すように、治具28の特別な操作方法を知らない者が、ボルト部材21を操作しようとグリルカバー35の治具挿入孔35bから、治具挿入経路Pに沿って治具28を挿入すると、治具28の先端部28aが切換機構34Lのシャッター部材37の遮蔽部37aに当接する(図12(A)参照)。治具28を更に押し下げると、遮蔽部37aが下方に押圧されることでシャッター部材37が捩じりばね39に抗して支軸38まわりに反時計方向に揺動し、連通部37bの先端の係止部37dが治具28の側面を押すことになる(図12(B)参照)。その結果、治具28は治具挿入経路Pから側方にずれるため、その先端部28aがハウジング36の内壁36aとシャッター部材37の遮蔽部37aの先端との間に挟まれてしまい、ボルト支持部材24の開口24bに挿入することが不可能になる(図12(C)参照)。
【0047】
図13に示すように、治具28の特別な操作方法を知る者は、グリルカバー35の治具挿入孔35bから斜めに治具28を挿入し、その先端部28aをシャッター部材37の連通部37bの先端の係止部37dに当接させる(図13(A)参照)。続いて、治具28を係止部37dとハウジング36の内壁36aとの間に挿入しながら、シャッター部材37の連通部37bを捩じりばね39に抗して支軸38まわりに反時計方向に揺動させる(図13(B)参照)。その結果、治具28の先端部28aはシャッター部材37の連通部37bの開口37cに嵌合する(図13(C)参照)。この状態から治具28を治具挿入経路Pに沿って更に挿入すると、治具28の先端部28aが遮蔽部37aを押し下げてシャッター部材37が更に反時計方向に揺動するため、治具28の先端部28aはボルト支持部材24の開口24bに挿入されてボルト部材21のギヤ歯21cに噛み合うことができる(図13(D)参照)。
【0048】
以上のように、治具28の特別な操作方法を知るものだけがボルト部材20,21を操作することができるので、ボルト部材20,21が妄りに弄られてせっかく調整した対象物検知軸Arの方向がずれてしまうのを防止することができる。またグリルカバー35の治具挿入孔35a,35b、切換機構34L,34Rの開口37c,37cおよびボルト部材20,21が治具挿入経路Pに沿って直線上に配置されているので、治具28を治具挿入孔35a,35bからボルト部材20,21へと容易に導くことができる。
【0049】
図14〜図19は切換機構34L,34Rの第2実施例を示すもので、図14は切換機構の平面図、図15は図14の15−15線断面図、図16は図14の16−16線断面図、図17はシャッター部材の斜視図、図18は治具を不正に操作した場合の作用説明図、図19は治具を適正に操作した場合の作用説明図である。左右の切換機構34L,34Rは実質的に同一構造であるため、その代表として左側の切換機構34Lの構造を説明する。
【0050】
切換機構34Lは上下面が開放した四角筒状のハウジング36を備えており、その内部にシャッター部材37が支軸38を介して揺動自在に支持される。シャッター部材37は遮蔽部37aと、連通部37bと、補強部37eとを備える。遮蔽部37aは開口を持たない板状部材であり、支軸38の反対側で遮蔽部37aにV字状に結合された連通部37bには治具28が挿通可能な開口37cが形成され、遮蔽部37aの下端と連通部37bの下端とが治具28を挿通可能な開口37fを有する補強部37eで連結される。遮蔽部37aの先端には治具28が係合可能な切欠状の係止部37dが形成される。ハウジング36は、治具28を挿通可能な開口36bを有する隔壁36cが設けられており、シャッター部材37は、補強部37eが隔壁36cの上面に当接するように支軸38まわりに捩じりばね39によって付勢される。
【0051】
図18に示すように、治具28の特別な操作方法を知らない者が、ボルト部材21を操作しようとしてグリルカバー35の治具挿入孔35bから治具挿入経路Pに沿って治具28を挿入すると、治具28の先端部28aが切換機構34Lのシャッター部材37の遮蔽部37aに当接する(図18(A)参照)。治具28を更に押し下げると、シャッター部材37が隔壁36cに当接して下方への揺動を規制されているため、治具28の先端部28aは遮蔽部37aの上面を滑って支軸28の上部のケーシング36の内壁36aに当接し、ボルト支持部材24の開口24bに挿入することが不可能になる(図18(B)参照)。
【0052】
図19に示すように、治具28の特別な操作方法を知る者は、グリルカバー35の治具挿入孔35bから斜めに治具28を挿入し、その先端部28aをシャッター部材37の遮蔽部37aの先端の係止部37dに当接させる(図19(A)参照)。続いて、治具28を係止部37dとハウジング36の内壁36aとの間に挿入しながら、シャッター部材37の遮蔽部37aを捩じりばね39に抗して支軸38まわりに時計方向に揺動させる(図19(B)参照)。その結果、治具28の先端部28aはシャッター部材37の連通部37bの開口37cに嵌合するため、そのまま治具28を治具挿入経路Pに沿って更に挿入すると、治具28の先端部28aが補強部37eの開口37fを通過する。その結果、治具28の先端部28aはボルト支持部材24の開口24bを通過してボルト部材21のギヤ歯21cに噛み合うことができる(図19(C)参照)。
【0053】
この第2実施例によっても、治具28の特殊な操作方法を知るものだけがボルト部材20,21を操作することができるので、ボルト部材20,21が妄りに弄られてせっかく調整した対象物検知軸Arの方向がずれてしまうのを防止することができる。尚、第2実施例のシャッター部材37の補強部37eは省略することも可能である。
【0054】
図20〜図23は本発明の第3実施例を示すもので、図20は切換機構の平面図、図21は図20の21−21線断面図、図22は図20の22−22線断面図、図23は治具を適正に操作した場合の作用説明図である。左右の切換機構34L,34Rは実質的に同一構造であるため、その代表として左側の切換機構34Lの構造を説明する。
【0055】
切換機構34Lのハウジング36は、治具28を挿通可能な開口36bが形成された隔壁36cを備えており、その上面に沿って配置された扇形のシャッター部材40が支軸41によって揺動自在に支持される。シャッター部材40は捩じりばね42で反時計方向に付勢されており、シャッター部材40の側縁に形成した切欠状の係止部40aに荷重を加えて時計方向に揺動させると、シャッター部材40はハウジング36に形成したスリット36dに嵌合し、隔壁36cの開口36bを開放する。
【0056】
しかして、治具28の特別な操作方法を知らない者が、ボルト部材21を操作しようとしてグリルカバー35の治具挿入孔35bから治具挿入経路Pに沿って治具28を挿入すると、治具28の先端部28aが切換機構34Lのシャッター部材40に当接するため、ボルト支持部材24の開口24bに挿入することが不可能になる。
【0057】
図23に示すように、治具28の特別な操作方法を知る者は、グリルカバー35の治具挿入孔35bから挿入した治具28の先端部28aをシャッター部材40の係止部40aに係合させる(図23(A)参照)。続いて、治具28で係止部40aを押してシャッター部材40を時計方向に揺動させると隔壁36cの開口36bが開放するため、その開口36bを通して治具28を挿入することでボルト部材21を操作することができる(図23(B)参照)。
【0058】
この第3実施例によっても、上述した第1、第2実施例と同様の作用効果を達成することができる。
【0059】
図24〜図28は本発明の第4実施例を示すもので、図24は切換機構の平面図、図25は図24の25−25線断面図、図26は図24の26−26線断面図、図27は治具を不正に操作した場合の作用説明図、図28は治具を適正に操作した場合の作用説明図である。左右の切換機構34L,34Rは実質的に同一構造であるため、その代表として左側の切換機構34Lの構造を説明する。
【0060】
切換機構34Lのハウジング36の内部に、概略円柱状のシャッター部材43が支軸44を介して回転自在に支持される。シャッター部材43は、その軸線Lに直交する方向に開口43aが貫通するとともに、開口43aの入口に凹状の係止部43bが形成される。シャッター部材43は一対の捩じりばね45,45で回転方向に位置決めされており、その開口43aがハウジング36の内壁36aに対向している。
【0061】
図27に示すように、治具28の特別な操作方法を知らない者が、ボルト部材21を操作しようとしてグリルカバー35の治具挿入孔35bから治具挿入経路Pに沿って治具28を挿入すると(図27(A)参照)、治具28の先端部28aが切換機構34Lのシャッター部材43に当接して側方に滑るため、治具28はシャッター部材43とハウジング36の内壁36aとの間に挟まれて開口43aに嵌合することができず、ボルト支持部材24の開口24bに挿入することが不可能になる(図27(B)参照)。
【0062】
図28に示すように、治具28の特別な操作方法を知る者は、グリルカバー35の治具挿入孔35bから挿入した治具28の先端部28aをシャッター部材43の係止部43bに係合させ(図23(A)参照)、治具28を操作してシャッター部材43を捩じりばね45,45に抗して回転させる(図28(B)参照)。そしてシャッター部材43の開口43aが治具挿入経路Pに沿う状態になると、治具28はシャッター部材43の開口43aおよびボルト支持部材24の開口24bを貫通し、ボルト部材21に達することができる(図28(C)参照)。
【0063】
この第4実施例によっても、上述した第1〜第3実施例と同様の作用効果を達成することができる。
【0064】
図29〜図31は本発明の第5実施例を示すもので、図29は切換機構の平面図、図30は図29の30−30線断面図、図31は治具を適正に操作した場合の作用説明図である。左右の切換機構34L,34Rは実質的に同一構造であるため、その代表として左側の切換機構34Lの構造を説明する。
【0065】
切換機構34Lのハウジング36の内部に、概略板状のシャッター部材46のの一端部が、水平方向に配置された支軸47を介して揺動自在に支持される。シャッター部材46は重力もしくは図示せぬばねで下向きに付勢され、ハウジング36の内部に突出するストッパ36eに当接して傾斜姿勢に維持される。シャッター部材46の他端部には、治具28の先端部28aが係合可能な係止部46aが形成される。
【0066】
しかして、治具28の特別な操作方法を知らない者が、ボルト部材21を操作しようとしてグリルカバー35の治具挿入孔35bから治具挿入経路Pに沿って治具28を挿入すると、治具28に先端部28aが切換機構34Lのシャッター部材46に当接して支軸47側に滑るため、ボルト支持部材24の開口24bに挿入することが不可能になる。
【0067】
図31に示すように、治具28の特別な操作方法を知る者は、グリルカバー35の治具挿入孔35bから挿入した治具28の先端部28aをシャッター部材46の係止部46aに係合させる(図31(A)参照)。そして治具28で係止部46aを引き上げてシャッター部材46を上向きに揺動させることで(図31(B)参照)、治具28の先端部28aはボルト支持部材24の開口24bを通過してボルト部材21のギヤ歯21cに噛み合うことができる(図31(C)参照)。
【0068】
この第5実施例によっても、上述した第1〜第4実施例と同様の作用効果を達成することができる。
【0069】
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
【0070】
例えば、本発明の移動体搭載装置はレーダー装置Srに限定されず、ソナー、カメラ、灯火等を含むものとする。
【0071】
【発明の効果】
以上のように請求項1に記載された発明によれば、遮蔽状態と連通状態との間を切換可能な切換機構を軸調整部材に至るまでの治具挿入経路に設けたので、治具を通常の挿入方法で挿入すると切換機構が遮蔽状態になって軸調整部材が操作されるのを防止し、治具を所定の挿入方法で挿入すると切換機構が連通状態になって軸調整部材を操作することができる。これにより、軸調整部材の操作性を維持しながら、その軸調整部材が妄りに操作されるのを防止することができる。
【0072】
また請求項2に記載された発明によれば、切換機構に少なくとも治具の挿入を阻止可能な遮蔽部と治具を挿入可能な開口を有する連通部とを設けたので、通常状態では遮蔽部を治具挿入経路に位置させ、治具を遮蔽部で阻止して軸調整部材まで挿入できないようにすることができ、また治具を所定の挿入方法で挿入することで遮蔽部に代えて連通部を治具挿入経路に位置させ、連通部の開口を通して治具を軸調整部材まで挿入することができる。
【0073】
また請求項3に記載された発明によれば、断面L字状ないしV字状に屈曲した遮蔽部および連通部を有するシャッター部材と、シャッター部材の屈曲部あるいは端部を揺動自在に支持する支軸と、シャッター部材を囲むハウジングと、シャッター部材の連通部がハウジングの内壁に沿うように付勢する弾発部材とで切換機構を構成したので、通常状態ではシャッター部材の連通部をハウジングの内壁に沿わせ、連通部の開口に治具を挿入できなくして軸調整装置の操作を防止することができ、また治具を所定の挿入方法で挿入することでシャッター部材を弾発部材に抗して支軸まわりに揺動させ、シャッター部材の連通部の開口に治具を挿入可能にして軸調整装置の操作を許容することができる。
【0074】
また請求項4に記載された発明によれば、治具を所定の挿入方法で挿入し、連通部とハウジングの内壁との間に治具を挿入して弾発部材に抗して支軸まわりにシャッター部材を揺動させると、連通部の開口が治具挿入経路に臨むため、治具を開口を通して軸調整部材まで挿入することができる。
【0075】
また請求項5に記載された発明によれば、治具を所定の挿入方法以外の方法で挿入すると、シャッター部材の遮蔽部が支軸まわりに揺動してハウジングの内壁と協働して治具の挿入を阻止するので、治具が軸調整部材に達するのを確実に阻止することができる。
【0076】
また請求項6に記載された発明によれば、切換機構に、治具を挿入可能な開口を有して治具挿入経路を閉塞する隔壁と、隔壁の開口を開放する位置と閉塞する位置との間を移動するシャッター部材とを設けたので、通常状態では隔壁の開口をシャッター部材で覆って治具の挿入を阻止し、また治具を所定の挿入方法で挿入してシャッター部材を移動させることで、隔壁の開口を開いて治具の挿入を許容することができる。
【0077】
また請求項7に記載された発明によれば、弾発部材がシャッター部材を隔壁の開口を開放する位置から閉塞する位置へと付勢するので、通常状態において隔壁の開口をシャッター部材で確実に覆うことができる。
【0078】
また請求項8に記載された発明によれば、切換機構に、支軸により回転自在に支持された円柱状のシャッター部材と、シャッター部材を囲むハウジングと、シャッター部材を貫通する開口がハウジングの内壁に対向するように付勢する弾発部材とを設けたので、通常状態ではシャッター部材の開口をハウジングの内壁に対向させて治具の挿入を阻止し、また治具を所定の挿入方法で挿入してシャッター部材を弾発部材に抗して支軸まわりに回転させることで、シャッター部材の開口の方向を治具挿入経路に沿わせた状態で治具の挿入を許容することができる。
【0079】
また請求項9に記載された発明によれば、シャッター部材に係止部を設けたので、治具を係止部に係合させてシャッター部材を容易に回転させることができる。
【0080】
また請求項10に記載された発明によれば、切換機構に、治具挿入経路を囲むハウジングと、ハウジングの内部に支軸を介して一端側を支持され、治具挿入経路を開放する位置と閉塞する位置との間を揺動するシャッター部材とを設けたので、通常状態では治具挿入経路をシャッター部材で閉塞して治具の挿入を阻止し、また治具を所定の挿入方法で挿入してシャッター部材を弾発部材に抗して支軸まわりに揺動させることで、治具挿入経路を開放して治具の挿入を許容することができる。
【0081】
また請求項11に記載された発明によれば、治具挿入孔、切換機構の開口および軸調整部材が直線上に位置するので、治具を治具挿入孔から軸調整部材へと容易に導くことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】レーダー装置を備えた車両の平面図
【図2】図1の2方向矢視図
【図3】レーダー装置の斜視図
【図4】図3の4方向矢視図
【図5】図3の5方向矢視図
【図6】図3の6方向矢視図
【図7】図5の7部拡大断面図
【図8】図5の8部拡大断面図
【図9】図4の9部拡大図
【図10】図9の10−10線断面図
【図11】図9の11−11線断面図
【図12】治具を不正に操作した場合の作用説明図
【図13】治具を適正に操作した場合の作用説明図
【図14】第2実施例の切換機構の平面図
【図15】図14の15−15線断面図
【図16】図14の16−16線断面図
【図17】シャッター部材の斜視図
【図18】治具を不正に操作した場合の作用説明図
【図19】治具を適正に操作した場合の作用説明図
【図20】第3実施例の切換機構の平面図
【図21】図20の21−21線断面図
【図22】図20の22−22線断面図
【図23】治具を適正に操作した場合の作用説明図
【図24】第4実施例の切換機構の平面図
【図25】図24の25−25線断面図
【図26】図24の26−26線断面図
【図27】治具を不正に操作した場合の作用説明図
【図28】治具を適正に操作した場合の作用説明図
【図29】第5実施例の切換機構の平面図
【図30】図29の30−30線断面図
【図31】治具を適正に操作した場合の作用説明図
【符号の説明】
20    ボルト部材(軸調整部材)
21    ボルト部材(軸調整部材)
28    治具
34L   切換機構
34R   切換機構
35a   治具挿入孔
35b   治具挿入孔
36    ハウジング
36a   内壁
36b   開口
36c   隔壁
37    シャッター部材
37a   遮蔽部
37b   連通部
37c   開口
38    支軸
39    捩じりばね(弾発部材)
40    シャッター部材
42    捩じりばね(弾発部材)
43    シャッター部材
43a   開口
43b   係止部
45    捩じりばね(弾発部材)
46    シャッター部材
46a   係止部
47    支軸
L     軸線
P     治具挿入経路
V     車両(移動体)

Claims (11)

  1. 移動体(V)に取り付けられて軸調整部材(20,21)を治具(28)で操作することで軸調整可能な移動体搭載装置において、
    軸調整部材(20,21)に至るまでの治具挿入経路(P)に位置し、治具(28)の挿入を阻止する遮蔽状態と治具(28)の挿入を許容する連通状態との間を切換可能な切換機構(34L,34R)を備え、切換機構(34L,34R)は治具(28)の所定の挿入方法によって遮蔽状態から連通状態に切り換わることを特徴とする移動体搭載装置における軸調整装置。
  2. 切換機構(34L,34R)は、少なくとも治具(28)の通過を阻止可能な遮蔽部(37a)と治具(28)が通過可能な開口(37c)を有する連通部(37b)とを備え、
    通常状態では遮蔽部(37a)が治具挿入経路(P)に位置し、前記所定の挿入方法がなされたときに、遮蔽部(37a)に代えて連通部(37b)を治具挿入経路(P)に位置させ、連通部(37b)の開口(37c)を通して治具(28)を軸調整部材(20,21)まで挿入可能としたことを特徴とする、請求項1に記載の移動体搭載装置における軸調整装置。
  3. 切換機構(34L,34R)は、断面L字状ないしV字状に屈曲した遮蔽部(37a)および連通部(37b)を有するシャッター部材(37)と、シャッター部材(37)の屈曲部あるいは端部を揺動自在に支持する支軸(38)と、シャッター部材(37)を囲むハウジング(36)と、シャッター部材(37)の連通部(37b)がハウジング(36)の内壁(36a)に沿うように付勢する弾発部材(39)とを備えたことを特徴とする、請求項2に記載の移動体搭載装置における軸調整装置。
  4. 前記所定の挿入方法は、連通部(37b)とハウジング(36)の内壁(36a)との間に治具(28)を挿入して弾発部材(39)に抗して支軸(38)まわりにシャッター部材(37)を揺動させることで、連通部(37b)の開口(37c)を治具挿入経路(P)に臨ませた状態で、治具(28)を開口(37c)を通して軸調整部材(20,21)まで挿入するものであることを特徴とする、請求項3に記載の移動体搭載装置における軸調整装置。
  5. シャッター部材(37)の遮蔽部(37a)は、前記所定の挿入方法以外の方法でで治具(28)を挿入したときに、治具(28)の挿入操作により支軸(38)まわりに揺動してハウジング(36)の内壁(36a)との協働で治具(28)の挿入を阻止することを特徴とする、請求項3または請求項4に記載の移動体搭載装置における軸調整装置。
  6. 切換機構(34L,34R)は、治具(28)を挿入可能な開口(36b)を有して治具挿入経路(P)を閉塞する隔壁(36c)と、隔壁(36c)の開口(36b)を開放する位置と閉塞する位置との間を移動するシャッター部材(40)とを備え、
    前記所定の挿入方法は、治具(28)によりシャッター部材(40)を隔壁(36c)の開口(36b)を閉塞する位置から開放する位置へと移動させた状態で、治具(28)を前記開口(36b)を通して軸調整部材(20,21)まで挿入するものであることを特徴とする、請求項1に記載の移動体搭載装置における軸調整装置。
  7. シャッター部材(40)は隔壁(36c)の開口(36b)を開放する位置から閉塞する位置へと弾発部材(42)で付勢されることを特徴とする、請求項6に記載の移動体搭載装置における軸調整装置。
  8. 切換機構(34L,34R)は、支軸(44)によって自己の軸線(L)まわりに回転自在に支持され、前記軸線(L)に直交するように貫通する開口(43a)が形成された円柱状のシャッター部材(43)と、シャッター部材(43)を囲むハウジング(36)と、シャッター部材(43)の開口(43a)がハウジング(36)の内壁(36a)に対向するように付勢する弾発部材(45)とを備え、
    前記所定の挿入方法は、治具(28)により弾発部材(45)に抗してシャッター部材(43)を回転させ、シャッター部材(43)の開口(43a)の方向を治具挿入経路(P)に沿わせた状態で、治具(28)を前記開口(36b)を通して軸調整部材(20,21)まで挿入するものであることを特徴とする、請求項1に記載の移動体搭載装置における軸調整装置。
  9. シャッター部材(43)は係止部(43b)を備えており、治具(28)を係止部(43b)に係合させてシャッター部材(43)を回転させることを特徴とする、請求項8に記載の移動体搭載装置における軸調整装置。
  10. 切換機構(34L,34R)は、治具挿入経路(P)を囲むハウジング(36)と、ハウジング(36)の内部に支軸(47)を介して一端側を支持され、治具挿入経路(P)を開放する位置と閉塞する位置との間を揺動するシャッター部材(46)とを備え、
    前記所定の挿入方法は、治具(28)をシャッター部材(46)の他端側に設けた係止部(46a)に係合させて、該シャッター部材(46)を治具挿入経路(P)を閉塞する位置から開放する位置へと揺動させた状態で、治具(28)を軸調整部材(20,21)まで挿入するものであることを特徴とする、請求項1に記載の移動体搭載装置における軸調整装置。
  11. 切換機構(34L,34R)に対して軸調整部材(20,21)の反対側に治具挿入孔(35a,35b)を設け、前記所定の挿入方法で治具(28)を挿入したとき、治具挿入孔(35a,35b)、切換機構(34L,34R)の開口(36b,37c,43a)および軸調整部材(20,21)が直線上に位置することを特徴とする、請求項2〜請求項9の何れか1項に記載の移動体搭載装置における軸調整装置。
JP2002162970A 2002-06-04 2002-06-04 移動体搭載装置における軸調整装置 Expired - Fee Related JP3676758B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002162970A JP3676758B2 (ja) 2002-06-04 2002-06-04 移動体搭載装置における軸調整装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002162970A JP3676758B2 (ja) 2002-06-04 2002-06-04 移動体搭載装置における軸調整装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004012185A true JP2004012185A (ja) 2004-01-15
JP3676758B2 JP3676758B2 (ja) 2005-07-27

Family

ID=30431565

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002162970A Expired - Fee Related JP3676758B2 (ja) 2002-06-04 2002-06-04 移動体搭載装置における軸調整装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3676758B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007108126A (ja) * 2005-10-17 2007-04-26 Mazda Motor Corp 車両用障害物検知装置及びその治具
US7675460B2 (en) 2006-11-27 2010-03-09 Fujitsu Ten Limited In-vehicle radar apparatus and method for manufacturing the same
JP2018205088A (ja) * 2017-06-02 2018-12-27 本田技研工業株式会社 位置調整装置

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0527037A (ja) * 1991-06-25 1993-02-05 Kansei Corp 車間距離測定レーダ
JPH08324335A (ja) * 1995-06-02 1996-12-10 Ichikoh Ind Ltd 車両用灯具の光軸調整装置
JPH09113607A (ja) * 1995-10-13 1997-05-02 Mitsubishi Electric Corp 車両用光レーダ装置の光軸調整装置
JPH09183376A (ja) * 1995-12-29 1997-07-15 Tokyo Seat Kk ステアリングホイール
JP2000294028A (ja) * 1999-04-07 2000-10-20 Ichikoh Ind Ltd 光軸調整装置が具備された車両用灯具
JP3142505B2 (ja) * 1996-12-18 2001-03-07 株式会社小糸製作所 自動車用前照灯

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0527037A (ja) * 1991-06-25 1993-02-05 Kansei Corp 車間距離測定レーダ
JPH08324335A (ja) * 1995-06-02 1996-12-10 Ichikoh Ind Ltd 車両用灯具の光軸調整装置
JPH09113607A (ja) * 1995-10-13 1997-05-02 Mitsubishi Electric Corp 車両用光レーダ装置の光軸調整装置
JPH09183376A (ja) * 1995-12-29 1997-07-15 Tokyo Seat Kk ステアリングホイール
JP3142505B2 (ja) * 1996-12-18 2001-03-07 株式会社小糸製作所 自動車用前照灯
JP2000294028A (ja) * 1999-04-07 2000-10-20 Ichikoh Ind Ltd 光軸調整装置が具備された車両用灯具

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007108126A (ja) * 2005-10-17 2007-04-26 Mazda Motor Corp 車両用障害物検知装置及びその治具
US7675460B2 (en) 2006-11-27 2010-03-09 Fujitsu Ten Limited In-vehicle radar apparatus and method for manufacturing the same
JP2018205088A (ja) * 2017-06-02 2018-12-27 本田技研工業株式会社 位置調整装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3676758B2 (ja) 2005-07-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2007146384A (ja) グローブボックス装置
KR20140078600A (ko) 도어 핸들 조립체, 부분조립체 및 그 설치 방법
JP2006255427A (ja) 前方に折畳み可能な自動車座席の背もたれのヒンジマウント
US8025319B2 (en) Motor vehicle door lock
JPH11270211A (ja) 自動車用ドアオープンストッパ装置
JP2004012185A (ja) 移動体搭載装置における軸調整装置
EP1300534B1 (en) Receptacle assembly with a case pivotally mounted in a housing shell
EP2940235B1 (en) Vehicle door latch device
JP2019534962A (ja) 可変のトリガ切替え点を有するロック解除ユニット
JP4776527B2 (ja) 自動車用ドアハンドル装置
JP4021388B2 (ja) 移動体搭載装置の軸調整機構
US6023887A (en) Door opening/closing detector and tool used for the same
JP3252342B2 (ja) 安全機能付き自動車用収納装置
JP4714168B2 (ja) ドアハンドル装置
JP4064719B2 (ja) シフトレバー装置
JP6148047B2 (ja) 車両用ロックユニット
JP3592540B2 (ja) ドアロック装置
JP3889349B2 (ja) 観音扉閉鎖順序保障装置
JP3626729B2 (ja) 車載部材の軸調整装置
JP2003212101A (ja) 自動車のブレーキペダル装置
JP3844945B2 (ja) 車両用アウタミラー装置
JP4570860B2 (ja) 弁ロック装置
JP2008062896A (ja) スライドドア付車両
JP2017115469A (ja) 車両用ハンドル装置
JP3131037U (ja) ゲーム機の施錠装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20041101

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041215

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050214

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050420

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050428

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080513

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090513

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090513

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100513

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110513

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110513

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees