JP4570860B2 - 弁ロック装置 - Google Patents

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Description

本発明は、レバーハンドルで弁箱内の弁体を回動することにより、前記弁箱内の流路を開閉する弁装置において、前記レバーハンドルの回転をロックすることにより弁体の回転をロックする弁ロック装置に関するものである。
従来、弁装置のレバーハンドルに不用意に衝突して、レバーハンドルが回転することを防止するために、レバーハンドルをロックし、レバーハンドルを回転させたいときに速やかにロック解除できる弁ロック機構が種々案出されている。
例えば、下記特許文献1には、ステム(弁棒)の突出部分に嵌合したレバーハンドルにより弁体を回して開閉するボール弁が記載されている。該ボール弁において、レバーハンドルより上のステムには、スプリングが圧縮されて設けられている。また、ボデー(弁箱)の上面には、レバーハンドルの可動域を規制するストッパと、弁体が閉の位置でレバーハンドルの係止部が移動不能に嵌まる溝とが設けられている。
上記の構成において、スプリングがレバーハンドルを下降付勢することにより、閉位置のレバーハンドルの係止部が溝内に保持され、これにより、レバーハンドルが閉位置でロックされることになる。また、スプリングの付勢力に抗して係止部を溝内から離間させることにより、ロック状態が解除される。
また、下記特許文献2には、ステムが貫通する回転規制部材を上昇付勢して抜け止め支持し、該回転規制部材を下降させることによりステムの回転を可能にする弁軸の回転・ロック装置が記載されている。該装置において、回転規制部材は、ステム上方に上下動自在で回転不能に嵌合され、ステム上端に固定した抜止め部材で抜け止めされている。回転規制部材の外方には突片が設けられ、ボデー側には、上記突片が嵌合する溝を設けた阻止部材が固定されている。
回転規制部材の突片と阻止部材の溝とは、弁体の開、閉、または設定開度で嵌合して回転規制部材がロックされるようになっている。これにより、回転規制部材と一体に回転するステムが、弁体の開、閉、または設定開度でロックされることになる。また、回転規制部材を下降させることにより、回転規制部材の突片が阻止部材の溝から離間してロック状態が解除される。
特開2000−161531号公報(2000年6月16日公開) 特開2000−193134号公報(2000年7月14日公開)
しかしながら、上記特許文献に記載のように、弁装置自体にロック機構を組み込むことは、弁装置の構造を複雑化し、かつ製造工程を増やすことになる。その結果、弁装置が大型化し、製造コストが嵩むことになっていた。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、その目的は、簡便な構造で弁装置のレバーハンドルをロックできる弁ロック装置を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明に係る弁ロック装置は、レバーハンドルで弁箱内の弁体を回動することにより、前記弁箱内の流路を開閉する弁装置に対し、前記レバーハンドルの回転をロックすることにより前記弁体の回転をロックする弁ロック装置であって、基体と、該基体を前記弁箱に取り付ける取付け手段と、前記基体に取り付けられ、前記レバーハンドルの回転をロックするロック手段とを備えることを特徴としている。
さらに、本発明に係る弁ロック装置は、上記の構成において、前記ロック手段は、前記レバーハンドルの回転の阻止を行う回転阻止手段と、前記阻止を行わない位置である阻止解除位置から、前記阻止を行う阻止位置へ前記回転阻止手段の付勢を行う付勢手段とを備えることを特徴としている。
さらに、本発明に係る弁ロック装置は、上記の構成において、前記ロック手段は、前記レバーハンドルの回動の阻止を行う回動阻止手段と、前記阻止を行わない位置である阻止解除位置から、前記阻止を行う阻止位置へ前記回動阻止手段を付勢する付勢手段と、前記阻止解除位置に前記阻止手段の保持を行う保持手段であって、前記レバーハンドルが回転して所定方向を向いたときに、前記保持の解除を行う保持手段とを備えることを特徴としている。
上記のように、本発明に係る弁ロック装置は、基体と、該基体を前記弁箱に取り付ける取付け手段と、前記基体に取り付けられ、前記レバーハンドルの回転をロックするロック手段とを備える構成である。
上記の構成によると、ロック手段によりレバーハンドルの回転がロックされるから、不用意または無意識にレバーハンドルに衝突してレバーハンドルが回転することを防止できるという効果を奏する。また、取付け手段により、通常の弁装置の弁箱に弁ロック装置を着脱可能に取り付けることができるので、弁装置にロック機構を組み込む必要がない。その結果、弁装置の大型化および製造コストの上昇を防止できるという効果を奏する。
ところで、ユーザの用途によっては、弁装置をロックする必要が無い場合もあり、この場合、弁装置自体にロック機構が組み込まれていると、該ロック機構が無駄となる。一方、ユーザが弁装置を実際に利用して初めて、弁装置をロックする必要性が生じる場合もある。
これに対し、本発明に係るロック装置は、既に設置されている弁装置の弁箱にも容易に装着させることができるので、ユーザの要求に応じて、弁装置のロック機構を提供できるという効果を奏する。
さらに、本発明に係る弁ロック装置は、上記の構成において、前記ロック手段は、前記レバーハンドルの回転の阻止を行う回転阻止手段と、前記阻止を行わない位置である阻止解除位置から、前記阻止を行う阻止位置へ前記回転阻止手段の付勢を行う付勢手段とを備える構成である。
ここで、回転阻止手段は、阻止位置と阻止解除位置との間を移動可能に設けられる必要があるが、この移動方法としては、並進移動や回転移動など、任意の移動方法を利用することができる。
上記の構成によると、回転阻止手段は、付勢手段の付勢力により阻止位置に保持されている。したがって、ユーザがレバーハンドルを回転させようとするときには、ユーザが付勢力に抗して回転阻止手段を阻止解除位置に移動させればよく、レバーハンドルの回転阻止を意識的かつ速やかに解除できるという効果を奏する。
さらに、本発明に係る弁ロック装置は、上記の構成において、前記ロック手段は、前記レバーハンドルの回動の阻止を行う回動阻止手段と、前記阻止解除位置から前記阻止位置へ前記回動阻止手段を付勢する付勢手段と、前記阻止解除位置に前記阻止手段の保持を行う保持手段であって、前記レバーハンドルが回転して所定方向を向いたときに、前記保持の解除を行う保持手段とを備える構成である。
ここで、回動阻止手段は、阻止位置と阻止解除位置との間を移動可能に設けられる必要があるが、この移動方法としては、並進移動や回転移動など、任意の移動方法を利用することができる。
なお、本願では、「回転の阻止」とは一方向の回転を阻止することをいい、「回動の阻止」とは双方向の回転を阻止することをいう。
上記の構成によると、レバーハンドルが回転して所定方向を向く場合には、保持手段による回動阻止手段の保持が解除される。このとき、回動阻止手段は、付勢手段の付勢力により阻止解除位置から阻止位置に速やかに移動して、レバーハンドルの回動を阻止する。これにより、レバーハンドルの回動を容易かつ速やかにロックできるという効果を奏する。
また、回動阻止手段は、付勢手段の付勢力により阻止位置に保持されている。したがって、ユーザがレバーハンドルを回動させようとするときには、ユーザが付勢力に抗して阻止手段を阻止解除位置に移動させればよく、レバーハンドルの回動阻止を意識的かつ速やかに解除できるという効果を奏する。さらに、ユーザがレバーハンドルを回動させると、阻止手段が保持手段によって阻止解除位置に保持されて、元の状態に戻る。したがって、再びレバーハンドルが所定方向を向く場合には、レバーハンドルの回動を阻止できるという効果を奏する。
〔実施の形態1〕
以下、本発明の一実施形態について、図1および図2に基づいて説明する。本発明に係る弁ロック装置は、レバーハンドルで弁箱内の弁体を回動することにより、前記弁箱内の流路を開閉する弁装置であれば、ボール弁、仕切り弁、コック、バタフライ弁など任意の弁装置に適用可能である。
図1は、本実施形態の弁ロック装置を分解した各構成を示している。また、図2は、図1に示される各構成を組み立てた弁ロック装置が弁装置に取り付けられた状態を示している。図2に関して、同図(a)は、レバーハンドル22のロックが解除されたロック解除状態を示しており、同図(b)は、レバーハンドル22がロックされたロック状態を示している。
なお、以下では、弁ロック装置および弁装置の方向は、図2の上側を「前側」とし、同図の表面側を「上側」とする。また、レバーハンドル22および作動レバー52の回転方向(右回り・左回り)は、上方からみた回転方向とする。
図2に示されるように、弁装置20は、弁箱21と、弁箱21内の弁体(図示せず)を回動させるレバーハンドル22とを備える構成である。レバーハンドル22には、取っ手部の反対側に凸部23が突き出て設けられている。
本実施形態の弁ロック装置10は、基板(基体)11と、基板11を弁装置20の弁箱21に取り付けるU字状の取付け部材(取付け手段)12と、弁装置20のレバーハンドル22をロックするロック部材(ロック手段)13と、レバーハンドル22が閉位置に回転すると、ロック部材13を作動させるロック作動機構(ロック手段)14とを備える構成である。以下、各構成について順に詳述する。
図2に示されるように、弁ロック装置10は、レバーハンドル22の前側から右側にかけて配備されている。このため、レバーハンドル22の可動領域と重なる基板11の後部中央から左側が切り欠かれて、切欠き部30が形成されている。また、基板11の前部中央および前部左側には、取付け部材12の両端が貫通する貫通孔31・32が設けられている。
また、基板11の後部右側には、ロック部材13を左右方向にスライド可能に取り付けるための長孔33が、左右方向に延びている。また、基板11の中央部には、後記するロック部材13の係止部が摺動する溝孔34が、左右方向に延びており、切欠き部30に連通している。
また、基板11の右部には、ロック作動機構14の各種構成が取り付けられる軸ピン35、ストッパピン36、軸孔37、および止め片38が設けられる。なお、前記構成要素35〜38の基板11上での位置関係については後述する。
次に、取付け部材12の前記両端部にはネジ山が形成されている。取付け部材12は、中央部が弁箱21に沿って配備され、両端部が基板11の貫通孔31・32を貫通して、ナット40・41により螺合される。これにより、基板11が弁箱21に固定される。
次に、ロック部材13には、板部42が配備され、板部42の右側には、ボルト44が貫通する貫通孔43が設けられる。ボルト44は、上方から板部42の貫通孔43を貫通し、スペーサとして機能するナット45と螺合または貫通し、ワッシャ46を貫通し、基板11の長孔33を貫通した後、ナット47・48と螺合する。これにより、ロック部材13は、基板11の長孔33の長手方向、すなわち左右方向にスライド可能に取り付けられる。
さらに、基板11へのロック部材13の取付けを、ボルト44に2個のナット47・48を螺合することにより行っているので、ナットが強く締まることを防止できる。これにより、ロック部材13を滑らかにスライドさせることができるとともに、板部42と基板11との間隔を一定に保持することができる。
なお、ボルト44に2個のナット47・48を螺合する代わりに、ボルト44にナット48を所定の間隔で溶接し、該間隔に変動が生じないようにさせてもよい。このように、板部42が基板11に対して所定の間隔でスライド可能であるならば、板部42を基板11に取り付ける任意の取付け手段を利用することができる。
また、板部42の前端部左側には、レバーハンドル22の凸部23を係止する係止部(回動阻止手段)50が配備される。係止部50は、板部42から下方に突出して設けられ、ロック部材13が基板11に取り付けられた場合には、基板11の溝孔34を摺動するように設けられる。さらに、係止部50は、ロック部材13が基板11に対して左側にスライドした場合には、一部が切欠き部30から突出し、右側にスライドした場合には、溝孔34に収容されるように設けられる。
また、板部42の中央部には、当接ピン51(保持手段)が下方に突出して設けられる。当接ピン51は、ロック部材13が基板11に対して右側にスライドした場合には、後記する作動レバーの右端面に当接するように設けられる。
次に、ロック作動機構14には、作動レバー(保持手段)52と、2つのトーションコイルバネ53・54とが配備される。作動レバー52は、基板11の軸ピン35に回動自在に支持される。
また、作動レバー52が左端部前面にてレバーハンドル22の凸部23と当接し、右端面にてロック部材13の当接ピン51と当接するように、作動レバー52、軸ピン35、および当接ピン51が配置される。また、作動レバー52は、レバーハンドル22の凸部23と当接し易いように、左端部が下方に屈曲しており、ロック部材13の当接ピン51と当接し易いように、右端部が後側に延在している。
また、作動レバー52の長手方向が左右方向である位置から、作動レバー52が右回りに回転することを防止するストッパピン36が、基板11上における軸ピン35の左前近傍に配備されている。
また、トーションコイルバネ(保持手段)53は、コイル部が軸ピン35に嵌合し、その上に作動レバー52が嵌合するように配置される。トーションコイルバネ53は、一端が作動レバー52の右端部前面に当接し、他端がストッパピン36の右側に当接する。これにより、トーションコイルバネ53は作動レバー52を右回りに付勢することになる。
また、トーションコイルバネ(付勢手段)54は、そのコイル部をボルト55が貫通し、該ボルト55が、貫通孔32の右側に開設された軸孔37を貫通して、図示しないナットと螺合している。トーションコイルバネ54は、一端がロック部材13の係止部50の右端に当接し、他端が、軸孔37の右側に設けられた止め片38の後側に当接している。これにより、トーションコイルバネ54は、ロック部材13を左方向に付勢することになる。
上記の構成において、レバーハンドル22を図2(a)に示される向きから、同図(b)に示される向きに回転させると、レバーハンドル22の凸部23が作動レバー52に当接して、作動レバー52が左回りに回転する。これにより、作動レバー52の右端面からロック部材13の当接ピン51が離間するので、トーションコイルバネ54の付勢力によりロック部材13が左方向に移動する。このとき、ロック部材13の係止部50が、基板11の切欠き部30から突出して、レバーハンドル22の凸部23を係止する。これにより、レバーハンドル22がロックされるので、不用意に動かされることを防止する。
次に、ユーザがロック部材13を右側に移動させる。このとき、ロック部材13の係止部50が基板11の溝孔34に収容されるから、レバーハンドル22のロック状態が解除される。そして、レバーハンドル22を左回りに回転させると、レバーハンドル22の凸部23は、作動レバー52から離間する。このとき、トーションコイルバネ53の付勢力により、作動レバー52が右回りに回転して、作動レバー52の右端面にロック部材13の当接ピン51が当接する。これにより、ユーザがロック部材13を離しても、ロック部材13が右側に保持され、図2(a)に示される状態に戻る。
したがって、本実施形態の弁ロック装置10は、ロック部材13の係止部50がレバーハンドル22の回転を阻止することにより、人や物が不用意にレバーハンドル22に衝突してレバーハンドル22が回転することを防止できる。また、弁ロック装置10は、取付け部材12によって、通常の弁装置20の弁箱21に着脱可能に取り付けられるので、弁装置20にロック機構を組み込む必要がない。その結果、弁装置20の大型化および製造コストの上昇を防止することができる。
また、ユーザがレバーハンドル22を回転させようとするときには、ロック部材13の係止部50を溝孔34に収容するように、ユーザがトーションコイルバネ54の付勢力に抗してロック部材13を右方向に移動させればよく、レバーハンドル22の回転阻止を意識的かつ速やかに解除することができる。
また、ロック部材13がレバーハンドル22の近くに配置されているので、例えば、レバーハンドル22を左手で順手に握り、左手の親指がロック部材13の左端に当接してロック部材13を右方向に移動させることにより、ロックの解除とレバーハンドル22の回転とを片手で容易に行うことができる。
なお、本実施形態では、ロック部材13の係止部50は、レバーハンドル22が左回りに回転することを阻止しているが、例えば、弁ロック装置10および弁装置20が図2(a)に示されるような状態であるときに、作動レバー52を作動させて、ロック部材13を左側に移動させると、ロック部材13の係止部50は、レバーハンドル22が右回りに回転することを阻止することができる。この場合、弁装置20が不用意に閉じることを防止することができる。
このように、本実施形態の弁ロック装置10は、ロック作動機構14を適宜変更することにより、レバーハンドル22の左回りおよび右回りの回転、すなわち回動を阻止することができる。
〔実施の形態2〕
次に、本発明の他の実施形態について、図3〜図8に基づいて説明する。図3は、本実施形態の弁ロック装置を分解した各構成を示しており、図4は、弁ロック装置におけるロック部材を分解した各構成を示している。なお、本実施形態の弁ロック装置が取り付けられる弁装置は、図2に示される弁装置20と同様の構成であるので、同一の符号を付して、その説明を省略する。
図5〜図8は、図3および図4に示される各構成を組み立てた弁ロック装置が弁装置に取り付けられた状態を示している。このうち、図5および図6は、レバーハンドル22が開位置から右向きに45度回転した状態を示しており、図7および図8は、レバーハンドル22が右向きに90度回転して閉位置に達した状態を示している。さらに、図8に関して、同図(a)は、レバーハンドル22がロックされたロック状態を示しており、同図(b)は、レバーハンドル22のロックが解除されたロック解除状態を示している。
なお、以下では、弁ロック装置および弁装置の方向は、図5および図7の上側を「前側」とし、同図の表面側を「上側」とする。また、レバーハンドル22の回転方向(右回り・左回り)は、上方からみた回転方向とし、後記するロック部材63の可動板90の回転方向は、後方から見た回転方向とする。
本実施形態の弁ロック装置60は、逆L字状の基板(基体)61と、基板61を弁装置20の弁箱21に取り付ける取付け部材(取付け手段)62と、弁装置20のレバーハンドル22をロックするロック部材(ロック手段)63とを備える構成である。以下、各構成について順に詳述する。
基板61は、前部と右側部とからなる。基板61の前部には、取付け部材62を取り付けるためにボルトが貫通する貫通孔70・71が設けられている。また、基板61の右側部の中央には、ロック部材63の可動板が左下方へ傾斜するための傾斜溝72が設けられている。また、基板61の右側部の前側および後側には、ロック部材63を取り付けるためにボルトが貫通する貫通孔73〜76が設けられている。
次に、取付け部材62は、コ字状に形成された板状部材であり、その両端に、基板61に取り付けられるために外側に延在した延在部80・81を有している。延在部80・81には、ネジ孔82・83がそれぞれ設けられている。取付け部材62は、コ字状の中央部が弁箱21に沿って配備され、ボルト84が基板61の貫通孔70を貫通して延在部80のネジ孔82に螺合するとともに、ボルト84が基板61の貫通孔71を貫通して延在部81のネジ孔83に螺合する。これにより、基板61が弁箱21に固定される。なお、ネジ孔82・83を貫通孔として、ボルト84・85をナットで螺合してもよい。
次に、ロック部材13は、可動板(回転阻止手段)90と、可動板90を回動可能に支持する固定板91・92と、可動板90を左回りに付勢するトーションコイルバネ(付勢手段)93とを備える。可動板90は、左前方下部の頂点を切り欠くことにより傾斜部94が形成されている。また、可動板90の前面中央部および後面中央部には、回転軸となる軸ピン95・96がそれぞれ突設されている。
また、固定板91は、可動板90の前方に配置され、固定板91の後面には、嵌合穴97が設けられ、該嵌合穴97に可動板90の軸ピン95が回動可能に嵌合している。さらに、固定板91には、基板61に取り付けるためのネジ孔98・99が設けられている。
同様に、固定板92は、可動板90の後方に配置され、固定板92の前面には、嵌合穴100が設けられ、該嵌合穴100に可動板90の軸ピン96が回動可能に嵌合している。さらに、固定板92には、基板61に取り付けるためのネジ孔101・102が設けられている。
また、トーションコイルバネ93は、そのコイル部が軸ピン96に嵌合し、一端が可動板90の上面左側に当接し、他端が基板61の上面に当接している。これにより、トーションコイルバネ93は、可動板90を左回りに付勢することになる。
上記構成のロック部材63は、可動板90が基板61の傾斜溝72に収容されるように、基板61の上面に配置される。
次に、ボルト103が基板61の貫通孔73を貫通して固定板91のネジ孔98に螺合するとともに、ボルト104が基板61の貫通孔74を貫通して固定板91のネジ孔99に螺合する。これにより固定板91が基板61に取り付けられる。なお、ネジ孔98・99を貫通孔として、ボルト103・104をナットで螺合してもよい。
同様に、ボルト105が基板61の貫通孔75を貫通して固定板92のネジ孔101に螺合するとともに、ボルト106が基板61の貫通孔76を貫通して固定板92のネジ孔102に螺合する。これにより固定板92が基板61に取り付けられる。なお、ネジ孔101・102を貫通孔として、ボルト105・106をナットで螺合してもよい。
このとき、トーションコイルバネ93が可動板90を左回りに付勢するので、可動板90の左側は、下方に傾斜して、レバーハンドル22の凸部23と当接することになる。
上記の構成の弁装置20および弁ロック装置60において、レバーハンドル22が図5に示される向きに回転すると、図6に示されるように、レバーハンドル22の凸部23がロック部材63の可動板90の傾斜部94に当接する。このとき、トーションコイルバネ93の付勢力に抗して、レバーハンドル22に右回りの力を加えると、可動板90が回転して傾斜部94が上方に移動し、これにより、レバーハンドル22をさらに右回りに回転させることができる。
そして、レバーハンドル22が図7に示される向きに回転すると、レバーハンドル22の凸部23が可動板90から離間するので、図8(a)に示されるように、トーションコイルバネ93の付勢力により可動板90が回転して傾斜部94が下方に移動する。このとき、レバーハンドル22の凸部23が可動板90の後面と当接するので、レバーハンドル22が左回りに回転することを防止する。これにより、レバーハンドル22がロックされるので、不用意に動かされることを防止する。
次に、ユーザが、トーションコイルバネ93の付勢力に抗して、可動板90の右側を下方に押圧すると、図8(b)に示されるように、可動板90が回転して、可動板90の傾斜部94が上方に移動する。これにより、レバーハンドル22のロック状態が解除され、レバーハンドル22を左回りに回転することができる。
したがって、本実施形態の弁ロック装置60は、ロック部材63の可動板90がレバーハンドル22の左回転を阻止することにより、人や物が不用意にレバーハンドル22に衝突してレバーハンドル22が回転することを防止できる。また、弁ロック装置60は、取付け部材62によって、通常の弁装置20の弁箱21に着脱可能に取り付けられるので、弁装置20にロック機構を組み込む必要がない。その結果、弁装置20の大型化および製造コストの上昇を防止することができる。
また、ユーザがレバーハンドル22を左回りに回転させようとするときには、ロック部材63の可動板90が回転してその左側が上方に移動するように、ユーザがトーションコイルバネ54の付勢力に抗して可動板90の右側を下方へ押圧すればよく、レバーハンドル22の回転阻止を意識的かつ速やかに解除することができる。
また、本実施形態の弁ロック装置60では、レバーハンドル22を右回りに回転する場合、レバーハンドル22の凸部23が可動板90の前面ではなく可動板90の傾斜部94と当接するので、右回りの回転が阻止されない。したがって、レバーハンドル22の回転を阻止しない阻止解除位置に可動板90を保持する保持手段を設ける必要がない。
また、ロック部材63がレバーハンドル22の近くに配置されているので、例えば、レバーハンドル22を右手で順手に握り、右手の小指が可動板90の右側を押し下げることにより、ロックの解除とレバーハンドル22の回転とを片手で容易に行うことができる。
最後に、上記の実施形態は、本発明の範囲を限定するものではなく、本発明の範囲内で種々の変更が可能であり、例えば、以下のように構成することができる。
上記実施形態では、レバーハンドル22が、図2(b)および図7に示される閉位置にあるときに、レバーハンドル22の回転阻止を行っている。しかしながら、図2(a)に示される開位置にあるときにレバーハンドル22の回転阻止を行ってもよく、さらには、所定の回転位置でレバーハンドル22の回転阻止を行ってもよい。
また、上記実施形態では、ロック部材13の係止部50やロック部材63の可動板90が係止するレバーハンドル22の凸部23は、レバーハンドル22の取っ手部の反対側に設けられている。しかしながら、レバーハンドル22の凸部23をレバーハンドル22の任意の位置に配備し、該位置に応じてロック部材13およびロック作動機構14やロック部材63を配備してもよい。
さらには、レバーハンドル22に凸部23を設けることなく、レバーハンドル22の取っ手部をロック部材13の係止部50やロック部材63の可動板90が係止するように、ロック部材13およびロック作動機構14やロック部材63を配備してもよい。このように、レバーハンドル22の回転を阻止する任意の公知手段を利用することができる。
また、上記実施形態では、ロック部材13・63を付勢する付勢手段としてトーションコイルバネ54・93を利用しているが、板バネ、スプリングバネ、ゴムなど公知の弾性体を利用することができる。
以上のように、本発明に係る弁ロック装置は、弁装置のレバーハンドルが不用意に回転することを防止する装置として有用であり、特に、弁ロック機構を有していない弁装置に用いるのに適している。
本発明の一実施形態である弁ロック装置の概略構成を示す分解組立図である。 上記弁ロック装置を弁装置に取り付けた状態を示す平面図であり、同図(a)はレバーハンドルが開位置にある状態を示しており、同図(b)はレバーハンドルが閉位置にあってロックされている状態を示している。 本発明の他の実施形態である弁ロック装置の概略構成を示す分解組立図である。 上記弁ロック装置におけるロック部材の概略構成を示す分解組立図である。 上記弁ロック装置を弁装置に取り付けた状態を示す平面図であり、レバーハンドルが開位置から右向きに45度回転した状態を示している。 図5に示されるA−A線で断面し、矢印方向から見た図である。 上記弁ロック装置を弁装置に取り付けた状態を示す平面図であり、レバーハンドルが開位置から右向きに90度回転して閉位置に達した状態を示している。 図7に示されるA−A線で断面し、矢印方向から見た図であり、同図(a)はレバーハンドルがロックされている状態を示しており、同図(b)はレバーハンドルのロックが解除されたロック解除状態を示している。
符号の説明
10・60 弁ロック装置
11・61 基板(基体)
12・62 取付け部材(取付け手段)
13・63 ロック部材(ロック手段)
14 ロック作動機構(ロック手段)
20 弁装置
21 弁箱
22 レバーハンドル
50 係止部(回動阻止手段)
51 当接ピン(保持手段)
52 作動レバー(保持手段)
53 トーションコイルバネ(保持手段)
54 トーションコイルバネ(付勢手段)
90 可動板(回転阻止手段)
93 トーションコイルバネ(付勢手段)

Claims (2)

  1. レバーハンドルで弁箱内の弁体を回動することにより、前記弁箱内の流路を開閉する弁装置に対し、前記レバーハンドルの回転をロックすることにより前記弁体の回転をロックする弁ロック装置であって、
    基体と、
    該基体を前記弁箱に着脱可能に取り付ける取付け手段と、
    前記基体に取り付けられ、前記レバーハンドルの回転をロックするロック手段とを備え、
    前記ロック手段は、
    前記レバーハンドルの回転の阻止を行う回転阻止手段と、
    前記阻止を行わない位置である阻止解除位置から、前記阻止を行う阻止位置へ前記回転阻止手段の付勢を行う付勢手段とを備え、
    前記回転阻止手段は、
    ユーザにより前記阻止解除位置に位置させられる場合、前記レバーハンドルと当接しないことにより、前記阻止を行わないようになっており、
    前記付勢手段の付勢力により前記阻止位置に位置する場合、
    前記レバーハンドルが一方向の回転を行うとき、前記レバーハンドルが第1の角度位置に達すると、前記レバーハンドルと当接し、前記付勢手段の付勢力に抗して前記レバーハンドルに前記一方向の回転の力が加わると、前記回転阻止手段が前記阻止解除位置の方へ移動することにより、前記一方向の回転が可能となり、前記レバーハンドルが第2の角度位置を過ぎると、前記レバーハンドルと当接しなくなっており、
    前記レバーハンドルと当接しなくなった後に、前記レバーハンドルが前記一方向とは逆方向の回転を行うとき、前記レバーハンドルが第2の角度位置に達すると、前記レバーハンドルと当接することにより前記一方向とは逆方向の回転が阻止されるようになっていることを特徴とする弁ロック装置。
  2. レバーハンドルで弁箱内の弁体を回動することにより、前記弁箱内の流路を開閉する弁装置に対し、前記レバーハンドルの回転をロックすることにより前記弁体の回転をロックする弁ロック装置であって、
    基体と、
    該基体を前記弁箱に着脱可能に取り付ける取付け手段と、
    前記基体に取り付けられ、前記レバーハンドルの回転をロックするロック手段とを備え、
    前記ロック手段は、
    前記レバーハンドルの回動の阻止を行う回動阻止手段と、
    前記阻止を行わない位置である阻止解除位置から、前記阻止を行う阻止位置へ前記回動阻止手段を付勢する付勢手段と、
    前記阻止解除位置に前記回動阻止手段の保持を行う保持手段とを備え、
    前記保持手段は、前記レバーハンドルが回転して第1の角度位置に達すると、前記保持の解除を行う一方、前記回動阻止手段がユーザにより前記阻止解除位置に移動させられ、かつ、前記レバーハンドルが第1の角度位置から回転して第2の角度位置を過ぎると、前記保持を行うようになっており、
    前記回動阻止手段は、
    前記阻止解除位置に位置する場合、前記レバーハンドルの可動領域から離間することにより前記阻止を行わないようになっており、
    前記保持手段の前記保持の解除と前記付勢手段の付勢力とにより前記阻止位置に位置する場合、前記レバーハンドルを係止することにより前記阻止を行うようになっていることを特徴とする弁ロック装置。
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