JP2004012077A - 廃棄物溶融炉の溶融物排出口から流出する炉内ガスの処理方法 - Google Patents
廃棄物溶融炉の溶融物排出口から流出する炉内ガスの処理方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004012077A JP2004012077A JP2002168975A JP2002168975A JP2004012077A JP 2004012077 A JP2004012077 A JP 2004012077A JP 2002168975 A JP2002168975 A JP 2002168975A JP 2002168975 A JP2002168975 A JP 2002168975A JP 2004012077 A JP2004012077 A JP 2004012077A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- furnace
- gas
- flowing out
- melting furnace
- treating
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P10/00—Technologies related to metal processing
- Y02P10/25—Process efficiency
Abstract
【解決手段】廃棄物溶融炉1の溶融物排出口2から流出した炉内ガスを、前記溶融物排出口2を覆いかつ下端部3aが水封されている囲みフ−ド3に収容し、収容された前記流出炉内ガスを、前記溶融炉1に付設されたガス燃焼炉6に導き、溶融炉1から排出されるガスの処理フロ−に合流させることを特徴とする廃棄物溶融炉の溶融物排出口から流出する炉内ガスの処理方法。
【選択図】 図1
Description
【産業上の利用分野】
この発明は、廃棄物を溶融処理する廃棄物溶融炉において、溶融炉の溶融物排出口から溶融物とともに流出する炉内ガスを処理する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
図3に示すように、廃棄物を溶融処理する溶融炉21では、溶融物22を
炉底に設けた排出口23から排出している。そして、排出口23には、排出される溶融物22が固化して排出口23が閉塞されるのを防ぐために、溶融物22を高温に保つためのバ−ナ−25を備えた保熱炉24が設けられている。
【0003】
排出口23からは、溶融物22以外に溶融炉内ガスやダストが保熱炉24内に流出している。これらの炉内ガスとダストは、吸引ファン30によって吸引され、ダクト26、ダンパ−27を経由して集塵機28でダストが除去された後、残りの炉内ガスはガス処理装置29で有害物質が除去され、大気へ放散されている。
【0004】
排出口23から排出される溶融物22は、排出口23の下方に設けられた水砕水槽31に落下し、水砕スラグや水砕メタルになる。水砕水槽31と保熱炉24の下端24aとの間には隙間があり、吸引ファン28で排出ガスを過剰に吸引すると、保熱炉24の内圧が負圧となって、周辺の空気を保熱炉24の下端24aから吸引して、保熱炉24内の温度が低下するので、ダンパ−26で排ガスの吸引量を調整するようにしている。
【0005】
廃棄物溶融炉21から発生したガスの処理フロ−を、図4により説明する。
廃棄物を溶融処理する際に発生するガスには、可燃性ガスとダストが含まれている。
【0006】
溶融炉21から排出されるガスは、誘引ファン37で誘引され、ガス燃焼炉32で可燃性ガスが燃焼される。燃焼された後の高温ガスは、ボイラ33で熱回収され、減温塔34で後段の集塵機35およびガス処理装置36での処理に適した温度に冷却され、集塵機35でダストを除去され、ガス処理装置36で有害物質が除去されて、煙突38から大気中へ放散される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の廃棄物溶融炉の溶融物排出口から流出する炉内ガスを処理する方法は、そのための集塵器や吸引ファンが特別に必要であるため、設備費や運転費がかさむという問題がある。
【0008】
この発明は、従来技術の上述のような問題点を解消するためになされたものであり、廃棄物溶融炉の溶融物排出口から流出する炉内ガスを、安価に処理する方法を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る廃棄物溶融炉の溶融物排出口から流出する炉内ガスの処理方法は、廃棄物溶融炉の溶融物排出口から流出した炉内ガスを、前記溶融物排出口を覆いかつ下端部が水封されている囲みフ−ドに収容し、収容された前記流出炉内ガスを、前記溶融炉に付設されたガス燃焼炉に導き、溶融炉から排出されるガスの処理フロ−に合流させるものである。
【0010】
また、前記ガス燃焼炉に前記流出炉内ガスを吸引する通路の途中にエジェクタ−を設け、該エジェクタ−の誘引効果により流出炉内ガスを吸引するものである。
【0011】
この発明に係る廃棄物溶融炉の溶融物排出口から流出する炉内ガスの処理方法においては、ガス燃焼炉の内圧が負圧になるように制御されているので、囲みフ−ドに収容した流出炉内ガスを、吸引ファンを使用することなくガス燃焼炉に吸引し、燃焼させるようにしているので、排出口から流出する炉内ガスの処理のための集塵機や吸引ファンを必要とせず、処理のための設備費や運転費を安くすることができる。
【0012】
また、前記ガス燃焼炉に前記流出炉内ガスを吸引する通路の途中にエジェクタ−を設けたものにおいては、炉内圧の変動の大きいガス燃焼炉において、流出炉内ガスの吸引力が低下したときに、エジェクタ−に吹き込まれた空気に、流出炉内ガスを随伴させてガス燃焼炉に送り込むことができる。
【0013】
また、常温の空気を吹き込むので、流出炉内ガスの温度が低下し、流出炉内ガスの通路に耐火物を使用する必要がなくなる。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は本発明の廃棄物溶融炉の溶融物排出口から流出する炉内ガスの処理方法の第1の実施の形態を示す側面図である。この溶融炉の溶融物排出口から流出する炉内ガスの処理方法は、溶融炉1の溶融物排出口2から流出する炉内ガスを、前記溶融物排出口2を覆いかつ下端部3aが水砕水槽4の水砕水により水封されている囲みフ−ド3に収容する。そして、収容された前記流出炉内ガスを、ダクト5を通して前記溶融炉1に付設されたガス燃焼炉6に導き、溶融炉1から排出されるガスの処理フロ−に合流させる。ガス燃焼炉6に導かれた流出炉内ガスは、溶融炉1から排出されたガスと合流され、そのうちの可燃性ガスが燃焼された後、ダストが集塵機で除去され、次いでガス処理装置で有害物質が除去され、大気中に放散される。
【0015】
ガス燃焼炉6内は、ガス処理フロ−に設けられた誘引ファンにより、負圧に保たれているので、水封されている囲みフ−ド24に収容された流出炉内ガスは、外部に流出することなくガス燃焼炉6に吸引される。
【0016】
この処理方法においては、溶融物排出口2から流出する炉内ガスの処理のための集塵機や吸引ファンを必要としないので、処理のための設備費や運転費を安くすることができる。
【0017】
また、囲みフ−ド24として、溶融物の固化を防ぐバ−ナ−を備えた保熱炉を用いてもよい。この場合、バ−ナ−の排ガスもガス燃焼炉6に導かれ、流出炉内ガス同様に処理される。
【0018】
図2は、本発明の廃棄物溶融炉の溶融物排出口から流出する炉内ガスの処理方法の第2の実施の形態を示す側面図である。この廃棄物溶融炉の溶融物排出口から流出する炉内ガスの処理方法は、溶融炉1の溶融物排出口2から流出する炉内ガスを、前記溶融物排出口2を覆いかつ下端部3aが水砕水槽4の水砕水により水封されている囲みフ−ド3に収容し、収容された前記流出炉内ガスを、ダクト5を通して前記溶融炉1に付設されたガス燃焼炉6に導き、溶融炉1から排出されるガスの処理フロ−に合流させるということにおいては、第一の実施の形態の処理方法と同じである。しかしながら、第一の実施の形態の処理方法においては、ガス燃焼炉6の内圧が大きく変動しない炉の場合は問題ないが、内圧が大きく変動する炉においては、炉内圧が正圧に近づいて、吸引力不足を生じる場合がある。その問題を解消するために、第二の実施の形態においては、ダクト5の途中にエジェクタ−7を配置し、このエジェクタ−7に送風機8により空気を吹き込み、この空気に随伴せて流出炉内ガスをガス燃焼炉6に送り込むようにしている。
【0019】
この場合、第一の実施の形態の処理方法と異なり、集塵機をなくすことはできるが、送風機は必要になる。しかしながら、送風機の仕様は、容量では従来の吸引ファンの容量の1/5程度ですみ、使用温度も160℃程度の温度から常温となるので、設備費は大幅に安くなる。
【0020】
それに加えて、ダクト内に空気を吹き込むので、流出炉内ガスの温度が低下し、ダクトは耐火物を使用しなくてもよいという効果ももたらされる。
【0021】
【発明の効果】
本発明により、廃棄物溶融炉の溶融物排出口から流出する炉内ガスを、処理するための設備費や運転費を安くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の廃棄物溶融炉の溶融物排出口から流出する炉内ガスの処理方法の第1の実施の形態を示す側面図である。
【図2】本発明の廃棄物溶融炉の溶融物排出口から流出する炉内ガスの処理方法の第2の実施の形態を示す側面図である。
【図3】従来の廃棄物溶融炉の溶融物排出口から流出する炉内ガスの処理方法を示す側面図である。
【図4】溶融炉で発生する排ガスの処理工程を表す図である。
【符号の説明】
1 廃棄物溶融炉
2 溶融物排出口
3 囲みフ−ド
4 水砕水槽
5 ダクト
6 ガス燃焼炉
7 エジェクタ−
8 送風機
Claims (2)
- 廃棄物溶融炉の溶融物排出口から流出した炉内ガスを、前記溶融物排出口を覆いかつ下端部が水封されている囲みフ−ドに収容し、収容された前記流出炉内ガスを、前記溶融炉に付設されたガス燃焼炉に導き、溶融炉から排出されるガスの処理フロ−に合流させることを特徴とする廃棄物溶融炉の溶融物排出口から流出する炉内ガスの処理方法。
- 前記ガス燃焼炉に前記流出炉内ガスを吸引する通路の途中にエジェクタ−を設け、該エジェクタ−の誘引効果により流出炉内ガスを吸引することを特徴とする請求項1に記載の廃棄物溶融炉の溶融物排出口から流出する炉内ガスの処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002168975A JP2004012077A (ja) | 2002-06-10 | 2002-06-10 | 廃棄物溶融炉の溶融物排出口から流出する炉内ガスの処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002168975A JP2004012077A (ja) | 2002-06-10 | 2002-06-10 | 廃棄物溶融炉の溶融物排出口から流出する炉内ガスの処理方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004012077A true JP2004012077A (ja) | 2004-01-15 |
Family
ID=30435737
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002168975A Pending JP2004012077A (ja) | 2002-06-10 | 2002-06-10 | 廃棄物溶融炉の溶融物排出口から流出する炉内ガスの処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004012077A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5909583B1 (ja) * | 2015-07-30 | 2016-04-26 | 新日鉄住金エンジニアリング株式会社 | 廃棄物ガス化溶融炉の運転方法 |
JP5909584B1 (ja) * | 2015-07-30 | 2016-04-26 | 新日鉄住金エンジニアリング株式会社 | 廃棄物ガス化溶融炉の運転方法 |
-
2002
- 2002-06-10 JP JP2002168975A patent/JP2004012077A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5909583B1 (ja) * | 2015-07-30 | 2016-04-26 | 新日鉄住金エンジニアリング株式会社 | 廃棄物ガス化溶融炉の運転方法 |
JP5909584B1 (ja) * | 2015-07-30 | 2016-04-26 | 新日鉄住金エンジニアリング株式会社 | 廃棄物ガス化溶融炉の運転方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN1759941A (zh) | 新型加热熔融处理垃圾焚烧飞灰方法及设备 | |
JP3271476B2 (ja) | 焼却飛灰の溶融処理方法 | |
JP2004012077A (ja) | 廃棄物溶融炉の溶融物排出口から流出する炉内ガスの処理方法 | |
JP4822849B2 (ja) | 灰溶融炉の排ガス処理装置 | |
JP2007127355A (ja) | ごみ焼却溶融方法及びこれに用いるごみ焼却溶融装置 | |
JP3688944B2 (ja) | 焼却飛灰溶融処理用酸素バーナ | |
JP2002089813A (ja) | 灰溶融炉の排ガス処理方法およびその装置 | |
JP4004476B2 (ja) | 焼却炉及び焼却炉内清掃・補修方法 | |
TWI815003B (zh) | 電爐的排氣處理裝置 | |
JP2005156022A (ja) | 溶融炉の排ガス処理システム | |
JP3072456B2 (ja) | 製鋼用アーク炉の排ガス処理設備 | |
JPH11169628A (ja) | 燃焼炉の排ガス処理方法及びその装置 | |
JPH116019A (ja) | 含油スラッジの処理方法及び装置 | |
JP4056189B2 (ja) | 排ガス処理方法および排ガス処理装置 | |
JP3680127B2 (ja) | 熱処理装置 | |
JP2005164097A (ja) | 溶融炉装置 | |
JPS6238221Y2 (ja) | ||
JP2006023052A (ja) | 灰溶融炉の排ガス処理方法およびその処理設備 | |
JP3959313B2 (ja) | 焼却残渣の溶融処理システム | |
JP2004044907A (ja) | 溶融処理設備 | |
JP3071172B2 (ja) | 廃棄物の溶融装置 | |
JP5177839B2 (ja) | 溶融炉の排ガス処理装置 | |
JPS5815714B2 (ja) | スクラツプ装入方法 | |
JP2004181323A (ja) | 灰処理システムの操業方法及び灰処理システム | |
JP2004251469A (ja) | 金属溶解炉の排ガス二次燃焼の安定化方法及び二次燃焼装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040921 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050530 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20070606 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20071218 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20080507 |