JP2004009912A - ワイパ制御装置 - Google Patents

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Kazuhiro Kubota
久保田 和弘
Akihiko Torigoe
鳥越 昭彦
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Abstract

【課題】モータロック状態からの自動復帰を可能にするワイパ制御装置を提供すること。
【解決手段】コントローラ3は、制御手段3aと、第1のタイマ3bと、第2のタイマ3cと、第1のタイマ3bのカウントアップ時にロックフラグを設定するフラグ設定手段3dと、第2のタイマ3cのカウントアップ後のASスイッチ8の信号のレベル変化時にロックフラグを解除するフラグ解除手段3eとを含み、制御手段3aは、フラグ設定手段3dのロックフラグの設定に基づいて半導体スイッチ素子4をオフ制御すると共に、第2のタイマ3cのカウントアップ時に半導体スイッチ素子4をオン制御しかつフラグ解除手段3eのロックフラグの解除に基づいて半導体スイッチ素子4のオン制御を継続する。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ワイパ制御装置に関し、特にモータロック状態からの自動復帰機能を有するワイパ制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ワイパ制御装置において、ワイパモータが何らかの異常(たとえば、ワイパの凍結、ゴミ詰まり、故障など)により、ワイパモータがロックしてしまうことがある。このモータロック状態を検出して、ワイパモータへの電源供給を遮断する保護機能があり、このような保護機能は、たとえば特開2000−335374号公報に開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述の公開公報に記載のものでは、モータロック状態を検出して停止させた状態からワイパモータを復帰させるには、再び何らかのワイパスイッチ(コンビスイッチ)を操作しなければならなかった。
【0004】
ところが、モータロックの原因は様々であり、たとえばゴミ詰まり等であれば、ゴミが自然にとれてしまうこともあり、また、ワイパの凍結であれば、凍結が溶けてしまい、運転者が気が付かないうちにモータロックを起こした原因が解決されてしまうこともある。このような場合でも、上述の公報記載の技術では、スイッチ操作を行う必要があった。
【0005】
そこで、本発明の目的は、上述の問題点を解決し、モータロック状態からの自動復帰を可能にするワイパ制御装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記した目的にかんがみて、請求項1記載の発明のワイパ制御装置は、図1の基本構成図に示すように、ワイパの動作モードを設定するコンビスイッチ2と、上記コンビスイッチ2で設定された動作モードに応じて駆動されるワイパモータ7と、上記ワイパモータ7の回転にしたがって上記ワイパのパーク位置とパーク位置以外の位置とに対応してハイレベルとローレベル間でレベル変化する信号を出力するオートストップスイッチ8と、バッテリ11からの上記ワイパモータ7への通電をオンオフする半導体スイッチ素子4と、上記コンビスイッチ2および上記オートストップスイッチ8からの信号が入力され、上記半導体スイッチ素子4のオンオフを制御する制御信号を供給する制御手段3aを含むコントローラ3とを備えたワイパ制御装置であって、上記コントローラ3は、さらに、上記半導体スイッチ素子4のオン時にスタートして予め設定された異常検出期間をカウントすると共に、上記オートストップスイッチ8の信号のレベル変化時にリセットされる第1のタイマ3bと、上記第1のタイマ3bのカウントアップ時にスタートし、予め設定された待機期間をカウントする第2のタイマ3cと、上記第1のタイマ3bのカウントアップ時にロックフラグを設定するフラグ設定手段3dと、上記第2のタイマ3cのカウントアップ後の上記オートストップスイッチ8の信号のレベル変化時に上記ロックフラグを解除するフラグ解除手段3eとを含み、上記制御手段3aは、上記フラグ設定手段3dのロックフラグの設定に基づいて上記半導体スイッチ素子4をオフ制御すると共に、上記第2のタイマ3cのカウントアップ時に上記半導体スイッチ素子4をオン制御しかつ上記フラグ解除手段3eのロックフラグの解除に基づいて上記半導体スイッチ素子4のオン制御を継続することを特徴とするワイパ制御装置に存する。
【0007】
請求項1記載の発明によれば、ワイパ制御装置は、ワイパの動作モードを設定するコンビスイッチ2と、コンビスイッチ2で設定された動作モードに応じて駆動されるワイパモータ7と、ワイパモータ7の回転にしたがってワイパのパーク位置とパーク位置以外の位置とに対応してハイレベルとローレベル間でレベル変化する信号を出力するオートストップスイッチ8と、バッテリ11からのワイパモータ7への通電をオンオフする半導体スイッチ素子4と、コンビスイッチ2およびオートストップスイッチ8からの信号が入力され、半導体スイッチ素子4のオンオフを制御する制御信号を供給する制御手段3aを含むコントローラ3とを備えたワイパ制御装置であって、コントローラ3は、さらに、半導体スイッチ素子4のオン時にスタートして予め設定された異常検出期間をカウントすると共に、オートストップスイッチ8の信号のレベル変化時にリセットされる第1のタイマ3bと、第1のタイマ3bのカウントアップ時にスタートし、予め設定された待機期間をカウントする第2のタイマ3cと、第1のタイマ3bのカウントアップ時にロックフラグを設定するフラグ設定手段3dと、第2のタイマ3cのカウントアップ後のオートストップスイッチ8の信号のレベル変化時にロックフラグを解除するフラグ解除手段3eとを含み、制御手段3aは、フラグ設定手段3dのロックフラグの設定に基づいて半導体スイッチ素子4をオフ制御すると共に、第2のタイマ3cのカウントアップ時に半導体スイッチ素子4をオン制御しかつフラグ解除手段3eのロックフラグの解除に基づいて半導体スイッチ素子4のオン制御を継続するので、モータロック状態からの自動復帰が可能となる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明によるワイパ制御装置の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0009】
図2は、本発明によるワイパ制御装置の実施の形態を示すブロック図である。ワイパ制御装置は、コンビスイッチ2、コントローラ3、MOS−FET4,5およびツェナーダイオード6からなる制御部1と、ワイパモータ7と、AS(オートストップ)スイッチ8と、ウォッシャモータ9とから構成されている。
【0010】
コンビ(コンビネーション)スイッチ2は、車両の運転者が操作してワイパの種々の動作モードを設定するものであり、ON端子、INT端子、GND端子およびWASH端子の接続組み合わせにより、ワイパの動作モードとしてたとえばOFF(停止)モード、INT(間欠ワイパ動作)モード、ON(連続ワイパ動作)モードおよびWASH(ウォッシャ後ふき動作)モード等を選択することができる。また、コンビスイッチ2は、間欠ワイパ動作モード時の間欠時間設定用の可変抵抗10を接続するVR端子も備えている。
【0011】
コントローラ3は、図3にその構成例を示すように、デジタル制御部3A、5ボルトレギュレータ3B、リセット回路3C、発振回路3D、入力回路3E、レベルシフト回路3F、VR変換回路3Gおよび、MOS−FETゲートドライブ3Hを含む。
【0012】
デジタル制御部3Aは、ワイパ制御装置の全体動作を制御するものであり、上述の制御手段3a、第1のタイマ3b、第2のタイマ3c、フラグ設定手段3dおよびフラグ解除手段3eの各機能も実行する。
【0013】
5ボルトレギュレータ3Bは、車両の電源であるバッテリ11からIG(イグニッション)スイッチ12およびヒューズ13を介してバッテリ電源電圧(たとえば、13.5ボルト)が供給され、デジタル制御部3Aの駆動用電圧、たとえば5ボルト、を供給する。
【0014】
リセット回路3Cは、IGスイッチ12のオンによるワイパ制御装置への電源電圧投入時に、デジタル制御部3Aの動作を初期値にする。
【0015】
発振回路3Dは、デジタル制御部3A用のクロック信号を発生し、デジタル制御部3Aに供給する。
【0016】
入力回路3Eは、コンビスイッチ2のINTおよびON端子に電流を流し、各端子のオンオフを検出して、INTモードオン信号またはONモードオン信号をデジタル制御部3Aに供給する。
【0017】
レベルシフト回路3Fは、コンビスイッチ2のWASH端子およびASスイッチの共通端子aで検出されるバッテリ電源電圧(13.5ボルト)を5ボルトに変換して、検出信号をデジタル制御部3Aに供給する。
【0018】
VR変換回路3Gは、コンビスイッチ2のVR端子に接続され、INTモード時の間欠時間設定のために設けられている。
【0019】
MOS−FETゲートドライブ3Hは、デジタル制御部3Aから出力されるMOS−FET制御用デジタル出力をMOS−FETの動作レベル電圧に変換して、制御出力端子FET−aおよび制御出力端子FET−bに出力する。
【0020】
コントローラ3は、デジタル制御部3Aの制御の下で、図4から図8に示すタイミング図に基づいて後述するように、ワイパの各動作モード時の時間的制御機能を働かせている。
【0021】
MOS−FET4は、上述の半導体スイッチ素子として働くNチャンネル型MOS−FETであり、そのオンオフによりワイパモータ7への駆動電圧を供給または遮断するための半導体スイッチ素子として働き、ドレインがワイパモータ7に接続され、ソースがコンビスイッチ2のGND端子と接地に接続され、ゲートがコントローラ3の制御出力FET−aに接続されている。
【0022】
MOS−FET5は、Pチャンネル型MOS−FETであり、そのオンオフによりワイパモータ7のブレーキ動作を行うための半導体スイッチ素子として働き、ソースがツェナーダイオード6を介してヒューズ13に接続され、ドレインがMOS−FET4のドレインに接続され、ゲートがコントローラ3の制御出力FET−bに接続されている。
【0023】
ツェナーダイオード6は、そのツェナー電圧Vzがバッテリ電圧(たとえば、13.5ボルト)<Vz<MOS−FET4の定格電圧VDSSなる定格を持つように選択される。これにより、ツェナーダイオード6は、後述するように、MOS−FET4が過熱遮断したときのワイパモータ7の逆起電圧を逃がす働きと、バッテリ11の接続ミスによる逆接続時の保護と、MOS−FET5のオフ時そのゲート電位を0.7ボルトシフトして確実にオフさせる働きとの3つの働きを兼ね備えている。
【0024】
ワイパモータ7は、そのプラス端子がヒューズ13に接続され、マイナス端子がMOS−FET4のドレインに接続されている。
【0025】
ASスイッチ8は、その共通接点aがコントローラのAS入力に接続され、ハイレベル接点bがバッテリ11からの電源電圧に接続され、ローレベル接点cが接地に接続されている。このASスイッチ8は、周知のように、その共通接点aが、ワイパモータ7の回転に伴って、ワイパのパーク位置にあるときにハイレベル接点bに接続されると共に、ワイパがパーク位置以外の場所にあるとローレベル接点cに接続されるものである。
【0026】
ウォッシャモータ9は、そのプラス端子がヒューズ13に接続され、マイナス端子がコンビスイッチ2のWASH端子に接続されている。
【0027】
上述の構成による本発明のワイパ制御装置の通常時の動作モードには、間欠ワイパ動作モード、連続ワイパ動作モードおよびウォッシャ後ふき動作モードの3つがある。以下の各々の動作について説明する。
【0028】
まず初期状態では、IGスイッチ12がオン状態で、最初はワイパがパーク位置にあるため、ASスイッチ8は、共通接点aが、ハイレベル接点bに接続されている。また、各FET4,5へのコントローラ3からの制御出力は、制御出力FET−bと制御出力FET―aが共にローであり、MOS−FET5がオン、MOS−FET4がオフとなっている。MOS−FET4は、Nチャンネル型なので、ハイレベルの制御信号がゲートに入力されるとオンとなり、ドレインとソース間に電流が流れ、ローレベルの制御信号がゲートに入力されるとオフとなる。これに対して、MOS−FET5は、Pチャンネル型なので、ローレベルの制御信号がゲートに入力されるとオンになり、ハイレベルの制御信号が入力されるとオフになる。ハイまたはローの制御信号は、それぞれのMOS−FETの動作しきい値よりも十分高いまたは低いレベルに設定される。
【0029】
(間欠ワイパ動作モード)
まず、間欠ワイパ動作モード(INTモード)について、図2のブロック図と、図4に示すこの動作モード時のコントローラ3の各部信号のタイミング図とを参照しながら説明する。
【0030】
初期状態から、コンビスイッチ2をINTポジションに切り換えると、コンビスイッチ2からコントローラ3にINTオン信号(ローレベル)が入力される。INTオン信号が入力されると、コントローラ3は、INTオン信号の立ち下がりで直ちに、制御出力FET−bをローレベルからハイレベルにして、MOS−FET5をオフになるように制御し、続いてデッドタイムtdの経過後に、制御出力FET−aをローレベルからハイレベルにして、MOS−FET4をオンになるように制御する。
【0031】
デッドタイムtdは、上述のコントローラ3の機能Aとして、MOS−FET5とMOS−FET4が同時にオン状態となって貫通電流が流れるのを防ぐために設けられており、FETの応答時間よりも十分に長い時間とすれば良い。
【0032】
MOS−FET4がオンになると、バッテリ11→IGスイッチ12→ヒューズ13→ワイパモータ7→MOS−FET4→グラウンド(接地)の経路で電流が流れ、ワイパモータ7は回転を始める。ワイパモータ7の回転に同期しているASスイッチ8は、ハイレベル接点bからローレベル接点cに切り替わるため、コントローラ3のAS入力は、ハイレベルからローレベルに変わる。ワイパモータ7が回転を続け、ワイパが車両のウインドシールドガラス上を1往復すると、ワイパはパーク位置に戻る。このとき、ASスイッチ8は、ローレベル接点cからハイレベル接点bに戻り、コントローラ3のAS入力にハイレベル信号が再度入力される。
【0033】
コントローラ3のAS入力にハイレベル信号が再入力されると、コントローラ3は、直ちに制御出力FET−aをハイレベルからローレベルにして、MOS−FET4をオフし、続いてデッドタイムtdの経過後制御出力FET−bをハイレベルからローレベルにして、MOS−FET5をオンする。ワイパモータ7は、MOS−FET4のオフにより通電が止められたため、逆起電力を生じるが、MOS−FET5がオンするので、ワイパモータ7のプラス端子→ツェナーダイオード6→MOS−FET5→ワイパモータのマイナス端子の閉回路が形成される。そのため、ワイパモータ7に逆電流(ブレーキ電流)が急激に流れて逆起電力を消費するので、ワイパモータ7はブレーキがかかって急速に停止し、ワイパはパーク位置からはみ出ることなく停止する。
【0034】
MOS−FET5は、MOS−FET4がオフしている間は常にオンされている。このため、サージ電圧を逃がすことができ、VDSS電圧定格を低いものにすることができる。MOS−FET5のVDSS電圧定格を、MOS−FET4の2/3〜1/3程度とすることにより、小型かつ低コストになっている。さらに、MOS−FET5には、ワイパモータ7の停止動作時のブレーキ電流のみが流れるように構成されている。ブレーキ電流は、数十〜数百ミリ秒の短時間流れるだけなので、MOS−FET5のRDSON定格を、MOS−FET4の2〜20倍と大きくしている。そのため、MOS−FET5は、さらに小型、低コストとなっている。
【0035】
コントローラ3は、MOS−FET4をオフにした後、可変抵抗10により設定されたINT時間(ワイパが停止している時間)をカウントした後再びMOS−FET5をオンからオフにし、以後上述と同様の動作を繰り返す。このようにして間欠ワイパ動作が行われる。
【0036】
次に、間欠ワイパ動作中、コンビスイッチ2がINTポジションからOFFポジションに切り替えられると、コントローラ3のINT入力にはオフ信号(ハイレベル)が入力される。このとき、ワイパがまだウインドシールドガラス上にあり、ASスイッチ8がローレベル接点c側であると、コントローラ3のAS入力はローレベルであるので、コントローラ3は制御出力FET−aおよびFET−bの制御信号をハイレベルのままに保つ。したがって、MOS−FET4がオン、MOS−FET5がオフのままに保たれ、ワイパモータ7は回転し続ける。ワイパモータ7が回転を続けて、ワイパがパーク位置まで戻り、ASスイッチ8がハイレベル接点b側に切り替わると、コントローラ3のAS入力にハイレベル信号が供給され、コントローラ3は、直ちに制御出力FET−aをハイレベルからローレベルにして、MOS−FET4をオフし、続いてデッドタイムtdの経過後制御出力FET−bをハイレベルからローレベルにして、MOS−FET5をオンし、ワイパモータ7の回転が停止する。
【0037】
なお、コンビスイッチ2がINTポジションからOFFポジションに切り替えられたとき、ASスイッチ8がハイレベル接点b側になっていれば(したがって、ワイパがパーク位置になっていれば)、直ちにコントローラ3からのローレベルの制御信号がMOS−FET4およびMOS−FET5に供給され、MOS−FET4がオフ、MOS−FET5がオンとなり、ワイパモータ7も直ちに停止状態となる。
【0038】
このようにして、コンビスイッチ2をOFFポジションに切り替える段階で、ワイパがどの位置にあっても、IGスイッチ12がオンされている限り、ワイパは必ずパーク位置で停止する。ASスイッチ8は、単にワイパのパーク位置を検出するためだけに用いられており、ワイパモータ7の駆動電流が流れないので、その接点を小電流容量型とすることができ、小型かつ低コストにできる。さらに、接点の信頼性も高まる。
【0039】
(連続ワイパ動作モード)
次に、連続ワイパ動作モード(ONモード)について、図2のブロック図と、図5に示すこの動作モード時のコントローラ3の各部信号のタイミング図とを参照しながら説明する。
【0040】
初期状態から、コンビスイッチ2をONポジションに切り替えると、コンビスイッチ2からコントローラ3のON入力にオン信号(ローレベル)が入力される。オン信号が入力されると、コントローラ3は、制御出力FET−aおよびFET−bにより、直ちにMOS−FET5をオフし、続いてデッドタイムtdの経過後MOS−FET4をオンになるように制御する。
【0041】
MOS−FET4がオンすると、ワイパモータ7が回転を始める。ワイパモータ7の回転に同期しているASスイッチ8は、ハイレベル接点b側からローレベル接点c側に切り替わるため、コントローラ3のAS入力はローレベルに変わる。ワイパモータ7が回転を続けると、ワイパは、ウインドシールドガラス上を1往復するたびにパーク位置を通過する。このとき、ASスイッチ8は一時的にハイレベル接点b側に戻り、コントローラ3のAS入力にハイレベル信号が入力されるが、コントローラ3は、MOS−FET4およびMOS−FET5の各ゲートへハイレベルの制御信号を出力し続ける。そのため、ワイパモータ7は回転を続ける。
【0042】
コンビスイッチがONポジションからOFFポジションに切り替えられると、コントローラのON入力端子にはオフ信号(ハイレベル)が入力される。このとき、ワイパがまだウインドシールドガラス上にあり、ASスイッチ8がローレベル接点c側であると、コントローラ3は、MOS−FET4およびMOS−FET5への制御信号出力をハイレベルのままに保つ。したがって、ワイパモータ7が回転を続けて、ワイパがパーク位置まで戻り、コントローラ3のAS入力にハイレベル信号が入力され、コントローラ3は、制御出力FET−aおよびFET−bにより、直ちにMOS−FET4をオフし、続いてデッドタイムtdの経過後MOS−FET5をオンになるように制御し、ワイパモータの回転を停止させる。このときのブレーキ動作は前述の通りである。
【0043】
(ウォッシャ後ふき動作モード)
次に、ウォッシャ後ふき動作モード(WASHモード)について、図2のブロック図と、図6に示すこの動作モード時のコントローラ3の各部信号のタイミング図とを参照しながら説明する。
【0044】
コンビスイッチ2が、OFFポジションからWASHポジションに切り替えられると、バッテリ11→IGスイッチ12→ヒューズ13→ウォッシャモータ9→コンビスイッチ2のWASH端子→GND端子→グラウンド(接地)の経路で電流が流れ、ウォッシャモータ9は回転を始める。ウォッシャモータ9は、ポンプ(図示しない)を作動させ、洗浄液タンク(図示しない)から洗浄液がウインドシールドガラス上に送出される。
【0045】
このとき、ウォッシャモータ9への通電と同時に、コントローラ3のWS入力にオン信号(ローレベル)が入力される。コントローラ3は、オン信号の立ち下がりから遅れ時間taの経過後、制御出力FET−bをローレベルからハイレベルにして、MOS−FET5をオフし、続いてデッドタイムtdの経過後制御出力FET−aをローレベルからハイレベルにして、MOS−FET4をオンする。MOS−FET4がオンすると、ワイパモータ7は回転を始め、ワイパがウインドシールドガラス上を往復運動して洗浄液によるウインドシールドガラスの洗浄を行う。コンビスイッチ2がWASHポジションにある期間中は、コントローラ3は、MOS−FET4及びMOS−FET5にハイレベルの制御信号を出し続ける。遅れ時間taは、ウォッシャモータ9が回転を始めてから洗浄液がウインドシールドガラス上に届くまでの時間遅れを想定して設けられている。
【0046】
コンビスイッチ2が、WASHポジションからOFFポジションに切り替えられると、コントローラ3のWS入力端子にはオフ信号(ハイレベル)が入力される。コントローラ3は、WS入力にオフ信号が入力された後、ASスイッチ8からのAS入力がローレベルからハイレベルに戻ったのを確認し、さらに、ワイパが規定回数、たとえば3回、往復するまで(すなわち、ASスイッチ8のローレベル接点cからハイレベル接点bへの切り替わりを3回カウントするまで)、MOS−FET4およびMOS−FET5にハイレベルの制御信号を出し続け、その後ローレベルの制御信号にすることにより、MOS−FET4をオフにして、ワイパをパーク位置で止める。
【0047】
コントローラ3は、上述の規定回数を予め設定して内部メモリ(図示しない)に格納しておき、ASスイッチ8のローレベル接点cからハイレベル接点bへの切り替わり回数をAS入力で監視し、内部メモリに格納されている規定回数と比較して一致したときに、制御出力FET−aおよびFET−bをハイレベルからローレベルにして、ワイパモータ7の通電を止める。
【0048】
したがって、このウォッシャ後ふき動作では、コンビスイッチ2のポジションをWASHポジションにしてウォッシャ動作をさせ、ウォッシャ動作を止めるためにOFFポジションにしたときは、さらに規定回数だけ後ふき作業を行った後、動作が完了するものである。
【0049】
一方、コンビスイッチ2がWASHポジションからONポジションに切り替えられた場合は、コントローラ3は、そのまま連続ワイパ動作を継続するように制御する。また、WASHポジションからONポジション、さらにOFFポジションと切り替えられたとき、まだ後ふきの規定回数(この例では3回)に達していなかった場合は、コントローラ3は、ワイパが残りの回数後ふきを行った上でパーク位置で停止するように制御する。
【0050】
次に、本発明のワイパ制御装置では、上述の各種動作モードにおいて、ワイパモータ7がモータロックの異常を起こしたときに保護および自動復帰動作を行う。以下、この保護および自動復帰動作について、図2のブロック図と、図7および図8に示すワイパ制御装置の各部信号のタイミング図とを参照しながら説明する。
【0051】
すなわち、コンビスイッチ2が、図7において時刻t1でOFFポジションからONポジションに切り替えられ、連続ワイパ動作モードが指示されると、コンビスイッチ2からのON信号(ローレベル)がコントローラ3に入力される。それにより、コントローラ3の制御出力FET−aがローレベルからハイレベルにされ、MOS−FET4がオンとなって、ワイパモータ7に通電が始まる。
【0052】
ワイパモータ7に通電され、ワイパモータ7が回転したとき、ワイパモータ7にモータロックの異常が発生すると(時刻t2)、ワイパモータ7の回転が止まり、ワイパモータ7に大きな負荷電流が流れ続ける。ワイパモータ7が途中で止まったまま回っていないので、ASスイッチ8は、ローレベル接点c側になったままである。
【0053】
そこで、コントローラ3は、制御出力FET−aをハイレベルとしてMOS−FET4がオンとなった後、AS入力に供給されるASスイッチ8からの信号のレベル変化を監視する。そして、MOS−FET4のオン後、AS周期(すなわち、ワイパが1往復してパーク位置に戻るまでにかかる時間)よりも十分長い時間(以下、異常検出期間T1という)の間、ASスイッチ8が変化しなかったことを検出した場合は、時刻t3で、デジタル制御部3A内のフラグ設定手段(図1の3dで示される)によりロックフラグを設定すると共に、このロックフラグの設定に基づいて制御出力FET−aを強制的にハイレベルからローレベルに変更する。それにより、MOS−FET4がオフとなり、ワイパモータ7への通電が、異常発生から異常検出期間T1の経過後遮断され、ワイパモータ7に大きな負荷電流が流れ続けるのを防止する。
【0054】
上述の異常検出期間T1の時間経過は、デジタル制御部3A内の第1のタイマ(図1の3bで示される)のカウントアップで検出される。この第1のタイマは、MOS−FET4のオン時にカウントをスタートして異常検出期間T1の経過後カウントアップするが、ASスイッチ8からAS入力に供給される信号のレベル変化時毎にリセットとスタートを繰り返す。すなわち、第1のタイマは、MOS−FET4のオン時にスタートして、AS入力に供給されるASスイッチ8からの信号がローレベルからハイレベルに変化するときにリセットされ、続いてハイレベルからローレベルに変化するときにカウントを再スタートする。
【0055】
その後、コントローラ3は、第1のタイマのカウントアップ後の時間経過をデジタル制御部3A内の第2のタイマ(図1の3cで示される)でカウントし、この第2のタイマがカウントアップする予め設定された待機期間T2の経過後、時刻t4で、再び制御出力FET−aをローレベルからハイレベルに変更し、MOS−FET4をオンとして、ワイパモータ7へ通電する。それと同時に、コントローラ3は、再びMOS−FET4がオンとなった後、AS入力に供給されるASスイッチ8からの信号のレベル変化を監視する。
【0056】
そして、時刻t5で、ASスイッチ8からの信号のレベル変化が検出された場合は、待機期間T2の経過中に上述のような理由でモータロックの原因がなくなり、ワイパモータ7が回転していることを意味するので、コントローラ3は、デジタル制御部3A内のフラグ解除手段(図1の3eで示される)によりロックフラグを解除する。次いで、コントローラ3は、ロックフラグの解除に基づいて、制御出力FET−aをハイレベルに維持し、MOS−FET4のオンを継続するように制御する。その結果、ワイパモータ7は回転し続け、ワイパは、連続ワイパ動作モードでの動作に自動復帰する。
【0057】
一方、図8に示すように、時刻t4で再びMOS−FET4がオンとなった後、異常検出期間T1経過しても、AS入力に供給されるASスイッチ8からの信号のレベル変化が無かった場合は、依然としてモータロック状態が続いており、ワイパモータ7が回転していないことを意味するので、ロックフラグは解除されず、コントローラ3は、時刻t6で、再び制御出力FET−aを強制的にハイレベルからローレベルに変更する。それにより、MOS−FET4がオフとなり、ワイパモータ7への通電が、異常検出期間T1の経過後遮断される。そして、時刻t6から時刻t7まで再び待機期間T2の間待機する。
【0058】
このように、本発明によれば、モータロック状態からの自動復帰が可能となる。なお、上述の保護および自動復帰動作は、連続ワイパ動作モード時を例として説明したが、他の動作モード、すなわち、間欠ワイパ動作モードおよびウォッシャ後ふき動作モード時においても、同様に、保護および自動復帰動作が行われる。
【0059】
以上のように、本発明の実施の形態について説明したが、本発明はこれに限らず種々の変形、応用が可能である。
【0060】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、モータロック状態からの自動復帰が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるワイパ制御装置の基本構成図である。
【図2】本発明によるワイパ制御装置の実施の形態を示すブロック図である。
【図3】図2のワイパ制御装置におけるコントローラの構成例を示すブロック図である。
【図4】図2のワイパ制御装置における間欠ワイパ動作モード時のコントローラの各部信号のタイミング図である。
【図5】図2のワイパ制御装置における連続ワイパ動作モード時のコントローラの各部信号のタイミング図である。
【図6】図2のワイパ制御装置におけるウォッシャ後ふき動作モード時のコントローラの各部信号のタイミング図である。
【図7】図2のワイパ制御装置における保護および自動復帰動作を説明するためのワイパ制御装置の各部信号のタイミング図である。
【図8】図2のワイパ制御装置における保護および自動復帰動作を説明するためのワイパ制御装置の各部信号のタイミング図である。
【符号の説明】
2  コンビスイッチ
3  コントローラ
3a 制御手段
3b 第1のタイマ
3c 第2のタイマ
3d フラグ設定手段
3e フラグ解除手段
4  MOS−FET(半導体スイッチ素子)
7  ワイパモータ
8  オートストップ(AS)スイッチ
11 バッテリ

Claims (1)

  1. ワイパの動作モードを設定するコンビスイッチと、上記コンビスイッチで設定された動作モードに応じて駆動されるワイパモータと、上記ワイパモータの回転にしたがって上記ワイパのパーク位置とパーク位置以外の位置とに対応してハイレベルとローレベル間でレベル変化する信号を出力するオートストップスイッチと、バッテリからの上記ワイパモータへの通電をオンオフする半導体スイッチ素子と、上記コンビスイッチおよび上記オートストップスイッチからの信号が入力され、上記半導体スイッチ素子のオンオフを制御する制御信号を供給する制御手段を含むコントローラとを備えたワイパ制御装置であって、
    上記コントローラは、さらに、
    上記半導体スイッチ素子のオン時にスタートして予め設定された異常検出期間をカウントすると共に、上記オートストップスイッチの信号のレベル変化時にリセットされる第1のタイマと、
    上記第1のタイマのカウントアップ時にスタートし、予め設定された待機期間をカウントする第2のタイマと、
    上記第1のタイマのカウントアップ時にロックフラグを設定するフラグ設定手段と、
    上記第2のタイマのカウントアップ後の上記オートストップスイッチの信号のレベル変化時に上記ロックフラグを解除するフラグ解除手段とを含み、
    上記制御手段は、さらに、上記フラグ設定手段のロックフラグの設定に基づいて上記半導体スイッチ素子をオフ制御すると共に、上記第2のタイマのカウントアップ時に上記半導体スイッチ素子をオン制御しかつ上記フラグ解除手段のロックフラグの解除に基づいて上記半導体スイッチ素子のオン制御を継続する
    ことを特徴とするワイパ制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011050190A (ja) * 2009-08-27 2011-03-10 Autonetworks Technologies Ltd モータシステムおよびモータ制御回路
JP2013163476A (ja) * 2012-02-13 2013-08-22 Denso Corp ワイパ駆動装置

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