JP2004006460A - チップ状電子部品の取扱装置および取扱方法 - Google Patents

チップ状電子部品の取扱装置および取扱方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ホルダの粘着面上に保持されたチップ状電子部品を、貫通孔内に挿入されるプッシャーピンによってホルダから確実に離脱させることができるようにする。
【解決手段】ホルダ2とベース部材27との間の間隔35を、チップ状電子部品3の側面36の対角線方向寸法37より短くかつチップ状電子部品3の高さ方向寸法38より長くなるように設定しながら、貫通孔5内にプッシャーピン12を挿入することによって、チップ状電子部品3をホルダ2から離脱させかつベース部材27に面接触させる。
【選択図】    図7

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、チップ状電子部品の取扱装置および取扱方法に関するもので、特に、チップ状電子部品を第1の部材から第2の部材に移し替えようとする際に有利に適用される、チップ状電子部品の取扱装置および取扱方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
多数個のチップ状電子部品に対して、特性検査のための測定工程を実施したり、外部電極を形成するための工程を実施したり、特性等の表示を施す工程を実施したりするとき、板状のホルダが用いられ、このホルダによって、複数個のチップ状電子部品が平面的に整列された状態で保持されることが多い。
【0003】
上述したホルダには、種々の形態のものがある。たとえば、特開平4−291712号公報には、その一方主面側にチップ状電子部品をそれぞれ粘着により保持するための粘着面が形成されたホルダが記載されている(以下、「第1の従来技術」と言う。)。他方、たとえば米国特許第4,395,184号明細書には、複数個の貫通孔を形成した弾性体を備えるホルダが記載され、チップ状電子部品は、各貫通孔内に挿入され、各貫通孔の内周面に弾性的に接触した状態で保持される(以下、「第2の従来技術」と言う。)。
【0004】
前者の第1の従来技術による粘着面を備えるホルダにあっては、チップ状電子部品をホルダから離脱させるため、粘着面上に粘着されたチップ状電子部品を適宜の部材によって掻き取ったり、より強い粘着力を与える粘着面を備える別のホルダを用意し、粘着力の差に基づき、この別のホルダに移し替えることが行なわれる。
【0005】
他方、後者の第2の従来技術による貫通孔を形成した弾性体を備えるホルダにあっては、チップ状電子部品をホルダから離脱させるため、貫通孔内にプッシャー部材を挿入し、それによって、貫通孔内のチップ状電子部品を押し出すことが行なわれる。
【0006】
前者の第1の従来技術による粘着面を備えるホルダを用いた場合であっても、上述のようなプッシャー部材によるチップ状電子部品のホルダからの離脱を可能とするものとして、特開2001−118755号公報では、ホルダに貫通孔を設けたものが記載されている(以下、「第3の従来技術」と言う。)。この場合、貫通孔を閉じるようにチップ状電子部品が粘着され、チップ状電子部品が保持されている側とは逆側からプッシャー部材を貫通孔内に挿入することによって、チップ状電子部品をホルダから離脱させることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ホルダによって保持された複数個のチップ状電子部品は、区別なく一挙にホルダから離脱されるのではなく、その特定のもののみががホルダから離脱されることが望ましい場合がある(以下、「第1の要望」と言う。)。たとえば、ホルダによって保持された状態で、複数個のチップ状電子部品に対して、特性検査のための測定工程が実施された場合、その後、特性検査の結果に基づき、良品か否かによって、チップ状電子部品を選別し、良品と判定されたチップ状電子部品のみを次の工程に供給するため、ホルダから離脱させたい場合がある。
【0008】
また、ホルダからチップ状電子部品を離脱させる場合、その離脱が確実に行なわれることが望まれる(以下、「第2の要望」と言う。)。
【0009】
さらに、ホルダから離脱させたチップ状電子部品は、適当なベース部材へ移し替えられることになるが、この場合、ホルダにおいて保持されたチップ状電子部品の姿勢と同じ姿勢をもってベース部材へとチップ状電子部品を移し替えることができれば、ベース部材上でのチップ状電子部品のその後の取り扱いが容易になる。したがって、ホルダにおいて保持されたチップ状電子部品の姿勢と同じ姿勢をもってベース部材へとチップ状電子部品を移し替えることが望まれる(以下、「第3の要望」と言う。)。
【0010】
これら第1ないし第3の要望のうち、第1の要望は、前述した第1の従来技術では、これを満たすことができない。他方、第2および第3の従来技術によれば、複数個のプッシャー部材が互いに独立して各貫通孔内への挿入動作を行なうように制御されれば、この第1の要望を満たすことができる。
【0011】
しかしながら、第2および第3の従来技術は、第2および第3の要望を確実に満たすことができない場合がある。このことを、以下に図面を参照しながら説明する。
【0012】
図10は、第2の従来技術の場合の問題を説明するためのものである。図10には、チップ状電子部品61、ホルダ62およびプッシャー部材63が示されている。
【0013】
ホルダ62は、貫通孔64を形成した弾性体65を備えている。したがって、貫通孔64の少なくとも内周面は弾性体65から構成される。図10(1)に示すように、チップ状電子部品61は、その長手方向をホルダ62の主面方向に向けた状態、すなわち横向きの状態で、貫通孔64の内周面に弾性的に接触した状態で保持される。
【0014】
上述のように、貫通孔64に保持されたチップ状電子部品61をホルダ62から離脱させるため、プッシャー部材63が、矢印66で示すように、貫通孔64内に上方から挿入される。それによって、チップ状電子部品61は、ホルダ62から離脱し、下方へ落下し、図示しないベース部材上に受けられる。
【0015】
しかしながら、たとえば図10(2)に示すように、チップ状電子部品61の一部が貫通孔64の内周面に挟まれた状態のまま、チップ状電子部品61が傾いてしまい、ホルダ62からチップ状電子部品61を適正に離脱させ得ないことがある。そのため、前述した第2の要望を満たし得ない結果を招く。
【0016】
図11は、第3の従来技術の場合の問題を説明するためのものである。図11には、チップ状電子部品61、ホルダ68およびプッシャー部材69が示されている。
【0017】
ホルダ68は、その下方主面側にチップ状電子部品61を粘着により保持するための粘着面70を有している。また、ホルダ68には、貫通孔71が上下方向に向く状態で設けられている。
【0018】
図11(1)に示すように、チップ状電子部品61は、その長手方向をホルダ68の主面方向に向けた状態、すなわち横向きの状態で、貫通孔70を閉じる位置において粘着面70上に保持される。このチップ状電子部品61をホルダ68から離脱させるため、プッシャー部材69が、矢印72で示すように、貫通孔71内に上方から挿入される。それによって、チップ状電子部品61は、粘着面70から剥がされ、ホルダ68から離脱し、下方へ落下し、図示しないベース部材上に受けられる。
【0019】
しかしながら、図11(2)に示すように、チップ状電子部品61の一部が粘着面70に粘着した状態のまま、チップ状電子部品61が傾いてしまい、チップ状電子部品61をホルダ68から適正に離脱させ得ないことがある。そのため、前述した第2の要望を満たし得ない結果を招く。
【0020】
図12には、上述したホルダ62または68から離脱したチップ状電子部品61を受けるためのベース部材74が図示されている。
【0021】
図10(2)または図11(2)に示すように傾いたチップ状電子部品61が、ホルダ62または68から離脱した後、ベース部材74によって受けられたとき、図12において実線で示すように、チップ状電子部品61は、縦向きに立った姿勢、すなわち、ホルダ62または68において保持されていた姿勢とは異なる姿勢でベース部材74によって受けられることがある。そのため、前述した第3の要望を満たし得ない結果を招いてしまう。
【0022】
さらに、第3の要望を満たさないだけでなく、多くの場合、次のような不都合も招く。
【0023】
図12において、ベース部材74によって受けられたチップ状電子部品61が適正な姿勢および位置にあるときの状態が破線で示されている。この破線で示したチップ状電子部品61と実線で示したチップ状電子部品61とを比較すればわかるように、図10(2)または図11(2)に示した状態を経てホルダ62または68から離脱したチップ状電子部品61は、ホルダ62または68において保持されていた姿勢についてだけでなく位置についても異なる状態でベース部材74へと移し替えられることなる。
【0024】
そこで、この発明の目的は、上述したような問題を解決し得る、チップ状電子部品の取扱装置および取扱方法を提供しようとすることである。
【0025】
【課題を解決するための手段】
この発明は、チップ状電子部品の取扱装置および取扱方法に向けられるものである。
【0026】
この発明に係るチップ状電子部品の取扱装置には、ホルダの構成の違いによって、第1の実施態様と第2の実施態様とがあり、第2の実施態様には、ベース部材が与える作用の違いによって、第1の局面と第2の局面とがある。
【0027】
この発明に係るチップ状電子部品の取扱装置は、第1の実施態様では、その下方主面側にチップ状電子部品を粘着により保持するための粘着面を有し、粘着面上に保持されたチップ状電子部品によって閉じられる貫通孔が上下方向に向く状態で設けられている、ホルダと、粘着面上に保持されたチップ状電子部品をホルダから離脱させるように貫通孔内に上方から挿入される、プッシャー部材と、ホルダの下方に配置される、ホルダから離脱したチップ状電子部品を受けるためのベース部材とを備え、前述した技術的課題を解決するため、ホルダとベース部材との間隔が、チップ状電子部品を側方から見た状態での寸法において、チップ状電子部品の長手方向に延びる側面の対角線方向寸法より短くかつチップ状電子部品のベース部材上での高さ方向寸法より長くなるように設定されていることを特徴としている。
【0028】
上述のベース部材は、ホルダに対して近接・離隔可能に構成されていることが好ましい。
【0029】
また、ホルダは、全体として板状なし、複数個の貫通孔を備え、かつ、各貫通孔に対応して、複数個のプッシャー部材を備えることが好ましい。この場合、複数個のプッシャー部材は、互いに独立して各貫通孔内への挿入動作が行なわれるように制御されることがより好ましい。
【0030】
この発明に係るチップ状電子部品の取扱装置は、第2の実施態様では、チップ状電子部品を保持するための上下方向に向く貫通孔を有し、貫通孔の少なくとも内周面は弾性体から構成され、チップ状電子部品を貫通孔の内周面に弾性的に接触させた状態で保持する、ホルダと、貫通孔に保持されたチップ状電子部品をホルダから離脱させるように貫通孔内に上方から挿入される、プッシャー部材と、ホルダの下方に配置される、ホルダから離脱したチップ状電子部品を受けるためのベース部材とを備えている。
【0031】
このようなチップ状電子部品の取扱装置に係る第2の実施態様は、第1の局面では、前述した技術的課題を解決するため、ホルダとベース部材との間の間隔は、チップ状電子部品を側方から見た状態での寸法において、チップ状電子部品の長手方向に延びる側面の対角線方向寸法より短くかつチップ状電子部品のベース部材上での高さ方向寸法より長くなるように設定されていることを特徴としている。
【0032】
上述の第1の局面において、ベース部材は、ホルダに対して近接・離隔可能に構成されていることが好ましい。
【0033】
他方、第2の実施態様によるチップ状電子部品の取扱装置における第2の局面では、前述した技術的課題を解決するため、ベース部材が、ホルダに対して近接・離隔可能に設けられ、プッシャー部材の貫通孔内への挿入動作によってホルダから離脱しようとするチップ状電子部品を面接触態様で受けた状態としながら、プッシャー部材の貫通孔内への挿入動作と同期してホルダから離隔するように構成されていることを特徴としている。
【0034】
以上のような第2の実施態様において、ホルダは、全体として板状をなし、複数個の貫通孔を備え、かつ、各貫通孔に対応して、複数個のプッシャー部材を備えることが好ましい。この場合において、複数個のプッシャー部材は、互いに独立して各貫通孔内への挿入動作が行なわれるように制御されることがより好ましい。
【0035】
この発明に係るチップ状電子部品の取扱方法にも、ホルダの構成の違いによって、第1の実施態様と第2の実施態様とがあり、第2の実施態様には、ベース部材が与える作用の違いによって、第1の局面と第2の局面とがある。
【0036】
この発明に係るチップ状電子部品の取扱方法は、第1の実施態様では、その下方主面側にチップ状電子部品を粘着により保持するための粘着面を有し、粘着面上に保持されたチップ状電子部品によって閉じられる貫通孔が上下方向に向く状態で設けられている、ホルダを用意する工程と、ホルダの下方に配置される、ホルダから離脱したチップ状電子部品を受けるためのベース部材を用意する工程と、ホルダの粘着面上にチップ状電子部品が保持された状態とする工程と、ベース部材上にチップ状電子部品を受けるため、貫通孔内にプッシャー部材を上方から挿入することによって、チップ状電子部品をホルダから離脱させる工程とを備え、前述した技術的課題を解決するため、次のような構成を備えることを特徴としている。
【0037】
すなわち、チップ状電子部品をホルダから離脱させる工程は、チップ状電子部品を側方から見た状態での寸法において、ホルダとベース部材との間隔を、チップ状電子部品の長手方向に延びる側面の対角線方向寸法より短くかつチップ状電子部品のベース部材上での高さ方向寸法より長くなるように設定しながら、貫通孔内にプッシャー部材を挿入することによって、チップ状電子部品をホルダから離脱させかつチップ状電子部品をベース部材に面接触させる工程を備えることを特徴としている。
【0038】
上述したチップ状電子部品をホルダから離脱させる工程の初期の段階において、チップ状電子部品が傾いた状態でベース部材に接触する場合、チップ状電子部品の下方に向く面とベース部材の上方に向く面との内側に形成される角度が45度以下となるようにされることが好ましい。
【0039】
また、チップ状電子部品をホルダから離脱させる工程は、チップ状電子部品をベース部材に面接触させた後、ベース部材をプッシャー部材と同期させてホルダから離隔させる工程をさらに備えていてもよい。
【0040】
この発明に係るチップ状電子部品の取扱方法は、第2の実施態様では、チップ状電子部品を保持するための上下方向に向く貫通孔を有し、貫通孔の少なくとも内周面は弾性体から構成され、チップ状電子部品を貫通孔の内周面に弾性的に接触させた状態で保持する、ホルダを用意する工程と、ホルダの下方に配置される、ホルダから離脱したチップ状電子部品を受けるためのベース部材を用意する工程と、ホルダの貫通孔によってチップ状電子部品が保持された状態とする工程と、ベース部材上にチップ状電子部品を受けるため、貫通孔内にプッシャー部材を上方から挿入することによって、チップ状電子部品をホルダから離脱させる工程とを備えている。
【0041】
このような第2の実施態様によるチップ状電子部品の取扱方法における第1の局面では、前述した技術的課題を解決するため、チップ状電子部品をホルダから離脱させる工程は、チップ状電子部品を側方から見た状態での寸法において、ホルダとベース部材との間の間隔を、チップ状電子部品の長手方向に延びる側面の対角線方向寸法より短くかつチップ状電子部品のベース部材上での高さ方向寸法より長くなるように設定しながら、貫通孔内にプッシャー部材を挿入することによって、チップ状電子部品をホルダから離脱させかつチップ状電子部品をベース部材に面接触させる工程を備えることを特徴としている。
【0042】
上述したチップ状電子部品をホルダから離脱させる工程の初期の段階において、チップ状電子部品が傾いた状態でベース部材に接触する場合、チップ状電子部品の下方に向く面とベース部材の上方に向く面との内側に形成される角度が45度以下となるようにされることが好ましい。
【0043】
また、チップ状電子部品をホルダから離脱させる工程は、チップ状電子部品をベース部材に面接触させた後、ベース部材をプッシャー部材と同期させてホルダから離隔させる工程をさらに備えていてもよい。
【0044】
この発明に係るチップ状電子部品の取扱方法の第2の実施態様における第2の局面では、前述した技術的課題を解決するため、チップ状電子部品をホルダから離脱させる工程は、チップ状電子部品をベース部材によって面接触態様で受けた状態とした後、貫通孔内へのプッシャー部材の挿入動作と同期させながら、ベース部材をホルダから離隔させる工程を備えることを特徴としている。
【0045】
【発明の実施の形態】
図1ないし図7は、この発明の第1の実施形態を説明するためのものである。ここで、図1は、チップ状電子部品の取扱装置1の全体を示す正面図である。
【0046】
取扱装置1は、まず、ホルダ2を備えている。ホルダ2は、全体として板状をなしている。図2には、ホルダ2の一部が拡大されて断面図で示されている。ホルダ2には、上下方向に向く複数個の貫通孔5が設けられている。ホルダ2は、また、その下方主面側にチップ状電子部品3をそれぞれ粘着により保持するための粘着面6を備えている。貫通孔5は、粘着面6上に保持されたチップ状電子部品3によって閉じられる。粘着面6は、ホルダ2の材質自身が有する粘着性によって与えられても、別の粘着剤をコートすることによって与えられてもよい。
【0047】
貫通孔5と位置合わせされながら、複数個のチップ状電子部品3がホルダ2によって保持された状態を得るため、たとえば、ホルダ2は、粘着面6を上方へ向けた状態とされ、その上に振込配向装置(図示せず。)が重ねられる。この振込配向装置は、その上に複数個のチップ状電子部品を置いた状態で、チップ状電子部品3を所定の方向に向けながら、粘着面6上の所定の位置に案内するためのものである。振込配向装置によって、粘着面6上の所定の位置に所定の方向を向けて案内された複数個のチップ状電子部品3は、粘着面6に向かって押圧される。これによって、複数個のチップ状電子部品3が粘着面6に確実に粘着された状態が得られる。
【0048】
この実施形態では、チップ状電子部品3は、その長手方向をホルダ2の主面方向に向けた状態、すなわち横向きの状態でホルダ2によって保持されている。チップ状電子部品3は、その長手方向の両端部にそれぞれ形成された外部電極7を備えている。したがって、ホルダ2によって保持された状態で、チップ状電子部品3に対して、特性検査のための測定工程を実施したり、商品名等の表示を施す工程を実施したりすることできる。
【0049】
図4には、上述の測定工程を実施している状態が示されている。チップ状電子部品3をホルダ2によって保持した状態としたまま、外部電極7の各々に測定用プローブ8を接触させて、チップ状電子部品3の特性検査を行なうことができる。
【0050】
この実施形態による取扱装置1は、たとえば、図4に示すような測定工程を終えた後のチップ状電子部品3を、良品か否かによって選別するために用いられる。したがって、以下の説明を行なうにあたり、図1に示した複数個のチップ状電子部品3のうち、右から3番目のチップ状電子部品3(a)が不良品と判定されたものとする。
【0051】
上述の測定工程を終えた後、ホルダ2が取扱装置1に供給される。このとき、ホルダ2は、ホルダ位置決めフレーム9上に置かれる。ホルダ位置決めフレーム9は、ホルダ2の周縁部を受ける形状を有している。
【0052】
取扱装置1は、また、ホルダ位置決めフレーム9が配置された側とは逆側において、ホルダ2に対向するように配置される、ピン取付けブロック10を備えている。ピン取付けブロック10は、矢印11で示すように、ホルダ位置決めフレーム9に対して近接・離隔可能に設けられる。
【0053】
ピン取付けブロック10は、プッシャーピン部材としての複数個のプッシャーピン12を保持している。プッシャーピン12は、ピン取付けブロック10に対して、矢印13で示すように、突出および引っ込み動作可能である。前述した第1の要望を満たすようにするため、複数個のプッシャーピン12は、制御装置14によって、互いに独立して突出動作するように制御される。
【0054】
1個のプッシャーピン12およびそれに関連する構成の詳細が、図2に示されている。
【0055】
プッシャーピン12は、ピン取付けブロック10内に設けられたエアシリンダ15によって、その突出動作が駆動されるように構成されている。エアシリンダ15において、プッシャーピン12自身がピストンとして機能し、エアシリンダ15に導管16を介して矢印17で示すように導入される圧縮空気によって、プッシャーピン12には、突出動作が与えられる。プッシャーピン12の基部には、気密性を保つためのパッキン18が配置されることが好ましい。また、プッシャーピン12の基部とエアシリンダ15の端面壁との間であって、プッシャーピン12のまわりには、圧縮ばね19が配置され、それによって、プッシャーピン12は、圧縮空気が導入されないときには引っ込むように付勢される。
【0056】
図2に示すように、ホルダ2は、そこに設けられた貫通孔5の中心軸線がプッシャーピン12と中心軸線と一致するように位置合わせされる。後述する動作から明らかなように、プッシャーピン12は、その突出動作に応じて、貫通孔5内に上方から挿入される。
【0057】
プッシャーピン12は、たとえば、円形、楕円形、三角形、四角形、その他の多角形など、任意の断面形状とすることができる。また、プッシャーピン12の径については、大きいほど、後述するチップ状電子部品3に対する押圧動作が安定する。しかしながら、プッシャーピン12の径が大きくなるほど、貫通孔5の径を大きくしなければならないため、チップ状電子部品3に接する粘着面6の面積が小さくなり、ホルダ2によるチップ状電子部品3の保持がより不安定になる。したがって、ホルダ2によるチップ状電子部品3の保持の安定性を考慮して、プッシャーピン12の径が選ばれる。
【0058】
なお、プッシャーピン12によって例示されるプッシャー部材は、プッシャーピン12のようなピン形状のものに限らず、チップ状電子部品3に直接接触して押圧動作が可能なものであればよい。
【0059】
取扱装置1は、また、ピン取付けブロック10とホルダ2との間に配置されながら、ピン取付けブロック10によって保持された、ホルダ押さえ部材20を備えている。ホルダ押さえ部材20は、図2にその一部が拡大されて断面図で示されているように、プッシャーピン12の貫通を許容する貫通部21を備えている。この実施形態では、貫通部21は、各プッシャーピン12毎に設けられたが、ホルダ押さえ部材20全体をたとえばフレーム状に構成し、このフレーム状の形態の内側において、複数個のプッシャーピン12に共通した貫通部を設けるようにしてもよい。
【0060】
図3には、ホルダ押さえ部材20の、ピン取付けブロック10に対する取付け部分が拡大されて断面図で示されている。
【0061】
ホルダ押さえ部材20の周縁部には、適当数のガイドシャフト22が取り付けられる。ガイドシャフト22は、ピン取付けブロック10を貫通するように設けられたガイド孔23内に挿入され、実線および想像線で示すように、ガイド孔23に沿って移動可能とされる。したがって、ホルダ押さえ部材20は、実線および想像線で示すように、移動可能であり、図1において矢印24で示すように、ピン取付けブロック10に対して近接・離隔可能とされる。
【0062】
ガイドシャフト22の一方端には、フランジ25が設けられ、それによって、ガイドシャフト22の移動の一方終端が規定される。また、ホルダ押さえ部材20とピン取付けブロック10との間であって、ガイドシャフト22のまわりには、圧縮ばね26が配置される。圧縮ばね26は、ホルダ押さえ部材20を、ピン取付けブロック10から離隔させる方向へ付勢する。
【0063】
取扱装置1は、また、ホルダ2の下方に配置されるベース部材27を備えている。ベース部材27は、ホルダ2から離脱したチップ状電子部品3を受けるためのものである。ベース部材27は、図1において矢印28で示すように、ホルダ2に対して近接・離隔可能に設けられる。
【0064】
また、取扱装置1は、ベース部材27上で、矢印29で示すように移動可能であり、この移動によって、チップ状電子部品3をベース部材27から掻き出す、掻き出し部材30を備えている。
【0065】
取扱装置1は、また、上述のように掻き出されたチップ状電子部品3を受け入れかつ収容する、回収箱31を備えている。回収箱31は、矢印32で示すように移動可能とされる。この移動の方向は、矢印32で示すように、図1において左右方向とされても、図1の紙面に対して垂直方向とされてもよく、あるいは、回収箱31が回転方向に移動するようにされてもよい。
【0066】
回収箱としては、上述の回収箱31のほか、図1において破線で示すように、必要に応じて、第2の回収箱33が用いられても、さらに第3の回収箱34が用いられても、図示しないが、なおも他の回収箱が用いられてもよい。
【0067】
次に、取扱装置1の動作、すなわち、取扱装置1を用いてのチップ状電子部品3の取扱方法について、主として図5および図6を参照しながら説明する。以下の説明において、ホルダ位置決めフレーム9は、固定位置にあるものとする。
【0068】
図5(1)には、取扱装置1における、ピン取付けブロック10、プッシャーピン12およびホルダ押さえ部材20がそれぞれ初期位置にある状態が示されている。すなわち、ピン取付けブロック10がホルダ位置決めフレーム9から離隔した状態にあり、プッシャーピン12がピン取付けブロック10に対して引っ込んだ状態にあり、ホルダ押さえ部材20がピン取付けブロック10から離隔した状態にある。図5(1)には図示されないが、ベース部材27の初期位置は、図1に示した位置に相当する。
【0069】
次に、図5(2)に示すように、複数個のチップ状電子部品3を保持したホルダ2が、ホルダ位置決めフレーム9上に置かれる。
【0070】
次に、図5(3)に示すように、ピン取付けブロック10が下降し、ホルダ押さえ部材20がホルダ2に接触する状態とされる。これによって、ホルダ押さえ部材20とベース部材27との間に、ホルダ2およびチップ状電子部品3が挟み込まれた状態となる。また、この状態において、ホルダ押さえ部材20は、図3に示した圧縮ばね26の弾性に抗して、ピン取付けブロック10に近接する方向にわずかに変位している。
【0071】
次に、同じく図5(3)に示すように、ベース部材27がホルダ位置決めフレーム9内に位置するように上昇した状態とされる。このとき、ベース部材27とチップ状電子部品3との間には所定の間隔が残される。これによって、ベース部材27の上昇動作ストロークに誤差が生じた場合であっても、あるいは、ホルダ2によって保持された複数個のチップ状電子部品3の間で寸法のばらつきが存在する場合であっても、ベース部材27がチップ状電子部品3に衝突して、チップ状電子部品3に機械的損傷を及ぼすことを防止することができる。
【0072】
このようなベース部材27の上昇動作の結果、ホルダ2とベース部材27との間に形成される間隔の大きさについては、この発明の特徴的構成となるもので、図7を参照して後述する。
【0073】
なお、ベース部材27の上昇動作は、図5(1)または同(2)に示した段階で行なわれてもよい。
【0074】
次に、図5(4)に示すように、プッシャーピン12に対して、突出動作が与えられる。すなわち、図2に示した導管16を介して矢印17で示すように圧縮空気が導入され、プッシャーピン12は、圧縮ばね19の弾性に抗して、突出するように駆動される。突出したプッシャーピン12は、ホルダ押さえ部材20の貫通部21(図2参照)を通って、ホルダ2の貫通孔5(図2参照)へと近づく。
【0075】
なお、前述した第1の要望を満たすようにするため、複数個のプッシャーピン12のすべてが、上述のような突出動作を必ずしもするわけではない。前述したように、ホルダ2によって保持された複数個のチップ状電子部品3のうち、チップ状電子部品3(a)は、不良品と判定されたものである。この不良品としてのチップ状電子部品3(a)に対応するプッシャーピン12(a)については、引っ込んだ状態に維持されている。このような複数個のプッシャーピン12の互いに独立した突出動作は、制御装置14(図1参照)によって制御される。
【0076】
制御装置14は、特性検査のための測定工程において不良品と判定されたチップ状電子部品3(a)のホルダ2上での位置を記憶し、この位置に対応する位置にあるプッシャーピン12(a)を駆動するための圧縮空気を供給しないように制御する。
【0077】
次に、図6(1)に示すように、ピン取付けブロック10が、ホルダ2に向かってさらに下降される。これによって、ホルダ押さえ部材20は、ホルダ2をホルダ位置決めフレーム9に向かってより強く押圧する。
【0078】
また、ピン取付けブロック10の下降によって下降するプッシャーピン12は、ホルダ2の貫通孔5(図2参照)内に上方から挿入され、粘着面6に粘着しているチップ状電子部品3をホルダ2から離脱させる。その結果、チップ状電子部品3は、ベース部材27上に移し替えられる。
【0079】
なお、図5(4)に示した段階で引っ込んだ状態に維持されているプッシャーピン12(a)にあっては、チップ状電子部品3(a)に当接せず、したがって、チップ状電子部品(a)はホルダ2から離脱されない。
【0080】
次に、図6(2)に示すように、ベース部材27がホルダ2から離隔するように下降する。このとき、プッシャーピン12には、圧縮空気によって突出する方向の力が加えられているので、プッシャーピン12は、チップ状電子部品3に当接した状態を維持しながら、ベース部材27の下降に追従して突出動作し、チップ状電子部品3をホルダ2からさらに離隔させる。すなわち、ベース部材27は、プッシャーピン12の突出動作によってホルダ2から離脱しようとするチップ状電子部品3を受けた後、プッシャーピン12の突出動作と同期してホルダ2から離隔するように下降する。
【0081】
上述のようにして、ベース部材27が、プッシャーピン12の突出動作によってホルダ2から離脱しようとするチップ状電子部品3を受けた後、プッシャーピン12の突出動作と同期してホルダ2から離隔するように構成されると、ホルダ2によって保持されていたチップ状電子部品3の位置および姿勢を確実に維持したまま、かつチップ状電子部品3に大きな衝撃を及ぼすことなく、ベース部材27上にチップ状電子部品3を受けることができるとともに、ベース部材27をホルダ2から十分に離隔させることができる。
【0082】
すなわち、仮に、ホルダ2から離脱しようとするチップ状電子部品3を受けるベース部材27が、ホルダ2の下方の比較的離れた位置にあると、プッシャーピン12の突出動作の速さまたは強さによっては、チップ状電子部品3がホルダ2から勢いよく離脱し、ベース部材27等に強く衝突し、機械的損傷を受けることがあるが、上述のように、ベース部材27がプッシャーピン12の突出動作と同期してホルダ2から離隔するように構成されていると、このようなチップ状電子部品3の損傷の問題を引き起こすことはない。また、プッシャーピン12を突出させるように駆動する圧縮空気の制御も容易になる。
【0083】
前述したようなプッシャーピン12の突出動作に際して、チップ状電子部品3のホルダ2に対する粘着力のため、ホルダ2は下降へ撓む変形を生じさせるように反ることがあるが、このような反りは、ホルダ押さえ部材20がホルダ2をホルダ位置決めフレーム9に向かって強く押圧しているので、有利に抑制されることができる。
【0084】
なお、不良品としてのチップ状電子部品3(a)にあっては、ホルダ2によって保持された状態にあるので、ベース部材27の下降に関わらず、ホルダ2に保持された状態が維持される。
【0085】
次に、プッシャーピン12を突出させている圧縮空気の供給が停止される。これによって、圧縮ばね19(図2参照)の作用により、図6(3)に示すように、プッシャーピン12が引っ込んだ状態となる。
【0086】
また、同じく図6(3)に示すように、ベース部材27が、掻き出し部材30の位置まで下降される。
【0087】
なお、プッシャーピン12を突出させている圧縮空気の供給を停止するタイミングは、チップ状電子部品3がベース部材27上に移し替えられた後であるならば、任意に変更することができる。
【0088】
次に、掻き出し部材30がベース部材27に沿って移動し、それによって、図6(4)に示すように、チップ状電子部品3がベース部材27から掻き出される。このような掻き出しを終えた後、掻き出し部材30は、図6(3)に示したような元の位置に戻される。
【0089】
ベース部材27から掻き出されたチップ状電子部品3は、回収箱31によって受けられかつ収容される。このように、回収箱31に収容されたチップ状電子部品3は、すべて良品である。
【0090】
次に、取扱装置1は、図5(2)に示した状態に戻され、次いで、ホルダ2が次のチップ状電子部品3を保持しているホルダ2と交換される。
【0091】
なお、上述したようなホルダ2の交換を行なう前に、不良品としてのチップ状電子部品3(a)に対して、図5(3)および(4)ならびに図6(1)〜(4)に示した各工程が繰り返されてもよい。この場合、図6(4)に示した工程では、たとえば、図1に示した第2の回収箱33が用いられることにより、不良品としてのチップ状電子部品3(a)を良品と区別して回収することができ、チップ状電子部品3を、良品と不良品との2種類に選別することができる。
【0092】
また、上述した工程をさらに繰り返すことにより、複数個のチップ状電子部品3をたとえば特性に基づき3種類以上に選別することもできる。
【0093】
このような取扱装置1において、前述した第1の要望に加えて、第2および第3の要望をも満たすように配慮されている。第2および第3の要望は、以下に図7を参照して説明するような対策を採用することによって満たされるものである。
【0094】
図7は、ホルダ2とチップ状電子部品3とプッシャーピン12とベース部材27とを拡大して示すもので、図11および図12に示すような不都合を回避して第2および第3の要望を満たすようにするための構成を説明するためのものである。図7(1)に示す状態は、図5(4)に示した状態に対応し、図7(2)に示す状態は、図5(4)に示した状態と図6(1)に示した状態との中間の段階で得られる状態に対応し、図7(3)に示す状態は、図6(1)に示した状態に対応している。
【0095】
前述した図5(3)を参照しての説明において、ベース部材27の上昇動作の結果、ホルダ2とベース部材27との間に所定の間隔が形成されるとした。この間隔は、図7(1)において「35」で示されるものであるが、図6(1)すなわち図7(3)に示した状態まで維持される。
【0096】
上述の間隔35は、チップ状電子部品3を側方から見た状態での寸法において、図7(1)に示した、チップ状電子部品3の長手方向に延びる側面36の長手方向寸法37より短くされるとともに、図7(3)に示した、チップ状電子部品3のベース部材27上での高さ方向寸法38より長くなるように設定される。
【0097】
したがって、図7(1)に示すように、プッシャーピン12が矢印39方向へ動作し、貫通孔5内に上方から挿入され、次いで、図7(2)に示すように、チップ状電子部品3をホルダ2から離脱させようとするとき、前述の図11に示した場合と同様、チップ状電子部品3の一部が粘着面6に粘着したままの状態で、矢印40で示すように傾いたとしても、前述したように、ホルダ2とベース部材27との間の間隔35がチップ状電子部品3の対角線方向寸法37より短く設定されているので、チップ状電子部品3の粘着面6に粘着している部分とは対角線方向に対向する部分がベース部材27に必ずと当接する。
【0098】
そのため、プッシャーピン12の矢印39方向へのさらなる動作のため、チップ状電子部品3は、次には、ベース部材27に当接している部分を中心として、矢印41方向へ回動され、最終的に、図7(3)に示すように、ベース部材27に面接触した状態にもたらされる。ここで、ホルダ2とベース部材27との間の間隔35が、チップ状電子部品3のベース部材27上での高さ方向寸法38より長くされたのは、チップ状電子部品3がホルダ2から完全に離脱した状態になり得るためである。
【0099】
このようにして、チップ状電子部品3は、ホルダ2から確実に離脱させることができ、そのため、前述の第2の要望を満たすとともに、ホルダ2において保持されたチップ状電子部品3の姿勢と同じ姿勢をもってベース部材27へとチップ状電子部品3を移し替えることができ、そのため、前述した第3の要望を満たすことができる。
【0100】
図7(2)に示すように、チップ状電子部品3が傾いた状態でベース部材27に接触する場合、チップ状電子部品3の下方に向く面とベース部材27の上方に向く面との内側に形成される角度42は、45度以下となるようにされることが好ましい。この角度42が45度以下とされることにより、プッシャーピン12の押圧により、チップ状電子部品3をより円滑に矢印41方向へ回動させることができるからである。
【0101】
また、上述の角度42は、より小さいほうが好ましい。角度42がより小さくされることにより、ホルダ2において保持されたチップ状電子部品3の位置により近い位置で、チップ状電子部品3をベース部材27へ移し替えることができるからである。
【0102】
図8は、この発明の第2の実施形態を説明するための図7に対応する図である。図8において、図7に示した要素に相当する要素には同様の参照符号を付し、重複する説明は省略する。
【0103】
図8に示した第2の実施形態では、第1の実施形態におけるホルダ2に代えて、図10に示したホルダ62の場合と同様、弾性体43を備えるホルダ44が用いられる。弾性体43には、上下方向に向く貫通孔45が設けられ、チップ状電子部品3は、貫通孔45の内周面に弾性的に接触した状態で保持される。
【0104】
なお、弾性体43は、貫通孔45の内周面にのみ設けられてもよい。
【0105】
この第2の実施形態においても、ホルダ44とベース部材27との間の間隔35が、チップ状電子部品3を側方から見た状態での寸法において、チップ状電子部品3の長手方向に延びる側面36の対角線方向寸法37より短くかつチップ状電子部品3のベース部材27上での高さ方向寸法38より長くなるように設定される。
【0106】
したがって、図8(1)に示すように、プッシャーピン12が矢印39で示すように貫通孔45へ上方から挿入され、チップ状電子部品3をホルダ44から離脱させようとしたとき、図8(2)に示すように、チップ状電子部品3の一部が貫通孔71の内周面に挟まれた状態となって矢印40で示す方向に傾いたとしても、この挟まれた部分とは対角線方向に対向する部分がベース部材27に当接し、ここを中心として、矢印41方向に回動され、最終的に、図8(3)に示すように、ベース部材27に面接触する状態となる。
【0107】
このようにして、この第2の実施形態によっても、ホルダ44からチップ状電子部品3を確実に離脱させることができるという第2の要望を満たすとともに、ホルダ44において保持されたチップ状電子部品3の姿勢と同じ姿勢をもってベース部材27へとチップ状電子部品3を移し替えることができるという第3の要望を満たすことができる。
【0108】
この第2の実施形態においても、図8(2)に示すように、チップ状電子部品3が傾いた状態でベース部材27に接触する場合、チップ状電子部品3の下方に向く面とベース部材27の上方に向く面との内側に形成される角度42が45度以下となるようにされることが好ましい。
【0109】
また、第2の実施形態においても、図8(3)に示すように、チップ状電子部品3をベース部材27に面接触させた後、ベース部材27をプッシャーピン12と同期させてホルダ44から離隔させるようにしてもよい。
【0110】
第2の実施形態においても、プッシャーピン12は、たとえば、円形、楕円形、三角形、四角形、その他の多角形など、任意の断面形状とすることができる。なお、第2の実施形態では、プッシャーピン12の径は、貫通孔45の径の範囲内で任意に大きくすることができる。
【0111】
図9は、この発明の第3の実施形態を説明するための図8に相当する図である。図9において、図8に示した要素に相当する要素には同様の参照符号を付し、重複する説明は省略する。
【0112】
図9に示した第3の実施形態では、図8に示した第2の実施形態の場合と同様、貫通孔45が設けられた弾性体43を備えるホルダ44が用いられる。
【0113】
この実施形態では、図9(1)に示すように、まず、チップ状電子部品3をベース部材27によって面接触態様で受けた状態とされる。この状態を達成するため、ベース部材27は、チップ状電子部品3に接触するまで上昇される。このとき、ベース部材27の上昇速度やホルダ44の下方へのチップ状電子部品3の突出度合いによっては、ベース部材27がチップ状電子部品3に強く衝突することもあり得るが、チップ状電子部品3は、貫通孔45内において上方へ移動することが可能であるので、このような衝突による衝撃を強く受けることはない。
【0114】
なお、図9(1)に示すようなチップ状電子部品3がベース部材27に面接触した状態を実現するため、プッシャーピン12によって、チップ状電子部品3を貫通孔45内において下方へ移動させることが行なわれてもよい。
【0115】
次に、プッシャーピン12が、矢印39で示すように、貫通孔45内に上方から挿入され、チップ状電子部品3に当接した後、この貫通孔45内へのプッシャーピン12の挿入動作と同期させながら、ベース部材27が、矢印46で示すように、ホルダ44から離隔される。
【0116】
このようにして、この第3の実施形態によっても、ホルダ44からチップ状電子部品3を確実に離隔させることができるという第2の要望を満たすとともに、ホルダ44において保持されたチップ状電子部品3の姿勢と同じ姿勢をもってベース部材27へとチップ状電子部品3を移し替えることができるという第3の要望を満たすことができる。
【0117】
また、第3の実施形態によれば、ホルダ44において保持されたチップ状電子部品3の姿勢だけでなく位置をも実質的に同じにしながらベース部材27へとチップ状電子部品3を移し替えることができる。さらに、チップ状電子部品3に衝撃をほとんど及ぼすことなく、チップ状電子部品3をベース部材27上に移し替えることができ、チップ状電子部品3に対する損傷の問題を回避することができる。
【0118】
なお、図8(1)および図9(1)に示したチップ状電子部品3は、貫通孔45内においてホルダ43の下方主面側へ突出した状態で保持されていたが、チップ状電子部品3は、ホルダ44の下方主面から突出しない状態で保持されていてもよい。したがって、図9(1)に示した段階に相当する段階において、チップ状電子部品3の下面がホルダ44の下方主面より上に位置している場合には、チップ状電子部品3をベース部材27によって面接触態様で受けた状態は、プッシャーピン12の矢印39方向への動作の途中で得られることになる。
【0119】
以上、この発明を、図示した各実施形態に関連して説明したが、この発明の範囲内において、その他、種々の変形例が可能である。
【0120】
たとえば、上述した実施形態では、プッシャーピン12を駆動するため、エアシリンダ15を用いたが、これに代えて、油圧シリンダが用いられても、あるいは、サーボモータまたはパルスモータ等が用いられてもよい。
【0121】
また、チップ状電子部品3は、その長手方向がホルダの主面と直交する方向に向く状態すなわち縦向き状態でホルダによって保持されてもよい。この場合、この発明に係る取扱装置および取扱方法は、チップ状電子部品3に一方の外部電極7を形成した後、他方の外部電極7を形成するための準備工程でのチップ状電子部品3の取り扱いにおいて適用することもできる。
【0122】
また、ベース部材27は、回収箱としても用いることができる。
【0123】
また、この発明は、チップ状電子部品3の外観選別においても適用することができる。
【0124】
また、この発明は、前述した第1の要望を満たさないもの、すなわち、複数個のチップ状電子部品が区別なく一挙にホルダから離脱されるものにも適用することができる。
【0125】
また、この発明において用いられるホルダは、単に1個のチップ状電子部品を保持するだけのものであってもよい。
【0126】
この発明において取り扱われるチップ状電子部品3としては、図示したようなチップ状の形態を有していればよく、たとえば、チップ状のコンデンサ、インダクタ、LCフィルタ、ノイズフィルタ、高周波デバイス、抵抗器などがある。
【0127】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、貫通孔にプッシャー部材を挿入することによって、ホルダによって保持されたチップ状電子部品をホルダから離脱させかつベース部材へと移し替えるにあたって、ホルダとベース部材との間の間隔が、チップ状電子部品を側方から見た状態での寸法において、チップ状電子部品の長手方向に延びる側面の対角線方向寸法より短くかつチップ状電子部品のベース部材上での高さ方向寸法より長くなるように設定され、あるいは、ベース部材がホルダに対して近接・離隔可能に設けられ、プッシャー部材の貫通孔内への挿入動作によってホルダから離脱しようとするチップ状電子部品を面接触態様で受けた状態としながら、プッシャー部材の貫通孔内への挿入動作と同期してホルダが離隔するようにされているので、ホルダからチップ状電子部品を確実に離脱させることができるとともに、ホルダにおいて保持されたチップ状電子部品の姿勢と同じ姿勢をもってベース部材へとチップ状電子部品を移し替えることができる。そのため、たとえば方向性のあるチップ状電子部品であっても、そのままの方向性を保つことができる。
【0128】
したがって、ホルダからベース部材への移し替えといったチップ状電子部品の取り扱いを順調にかつ能率的に行なうことができるとともに、ベース部材上に移し替えられたチップ状電子部品のその後の取り扱いを容易に行なうことができる。
【0129】
特に、チップ状電子部品をホルダから離脱させるに際して、チップ状電子部品をベース部材によって面接触態様で受けた状態とした後、貫通孔内へのプッシャー部材の挿入動作と同期させながら、ベース部材をホルダから離隔させるようにすれば、ホルダにおいて保持されたチップ状電子部品の姿勢だけでなく位置をも実質的に同じにしながらベース部材へとチップ状電子部品を移し替えることができるので、上述の取り扱いが一層容易になる。
【0130】
また、上述の場合には、チップ状電子部品に衝撃を及ぼすことなく、チップ状電子部品をベース部材上に移し替えることができ、チップ状電子部品に対する損傷の問題を回避することができる。
【0131】
チップ状電子部品をホルダから離脱させる工程の初期の段階において、チップ状電子部品が傾いた状態でベース部材に接触する場合、チップ状電子部品の下方に向く面とベース部材の上方に向く面との内側に形成される角度が45度以下となるようにされると、プッシャー部材の貫通孔内への挿入動作によって、チップ状電子部品をより円滑にホルダから離脱させかつベース部材に面接触させることができる。また、この角度がより小さいほど、ホルダにおいて保持されたチップ状電子部品の位置をそれほど変えることなく、ベース部材へとチップ状電子部品を移し替えることができる。
【0132】
また、この発明において、ホルダが、全体として板状をなし、複数個の貫通孔を備え、各貫通孔に対応して、複数個のプッシャー部材が設けられる場合には、複数個のチップ状電子部品を同時に取り扱うことができ、取扱工程を能率的に進めることができる。
【0133】
上述の場合において、複数個のプッシャー部材が互いに独立して動作するように制御されると、たとえば、良品か否かの区別に従って、プッシャー部材を動作させ、特定のチップ状電子部品のみをホルダから離脱させることができ、その結果、一定の基準に基づき、複数個のチップ状電子部品を選別することが容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態によるチップ状電子部品の取扱装置1の全体を示す正面図である。
【図2】図1に示したプッシャーピン12がピン取付けブロック10に保持された部分、ホルダ押さえ部材20の一部、およびチップ状電子部品3を保持したホルダ2の一部を拡大して示す断面図である。
【図3】図1に示したホルダ押さえ部材20がピン取付けブロック10に保持された部分を拡大して示す断面図である。
【図4】ホルダ2によって保持されたチップ状電子部品3に対して特性検査のための測定工程を実施している状態を示す正面図である。
【図5】図1に示した取扱装置1を用いて実施されるチップ状電子部品3の取扱方法において実施されるいくつかの典型的な工程を順次示す正面図である。
【図6】図1に示した取扱装置1を用いて実施されるチップ状電子部品3の取扱方法において図5に示した工程の後に実施されるいくつかの典型的な工程を順次示す正面図である。
【図7】図5および図6に示した工程において生じ得る図11および図12に示すような不都合を回避するための構成を説明するための図である。
【図8】この発明の第2の実施形態を説明するための図7に対応する図である。
【図9】この発明の第3の実施形態を説明するための図7に対応する図である。
【図10】この発明が解決しようとする課題を説明するための図である。
【図11】この発明が解決しようとする他の課題を説明するための図である。
【図12】この発明が解決しようとするさらに他の課題を説明するための図である。
【符号の説明】
1 チップ状電子部品の取扱装置
2,44 ホルダ
3 チップ状電子部品
5,45 貫通孔
6 粘着面
12 プッシャーピン
14 制御装置
27 ベース部材
35 ホルダとベース部材との間の間隔
36 チップ状電子部品の長手方向に延びる側面
37 側面の対角線方向寸法
38 チップ状電子部品の高さ方向寸法
42 チップ状電子部品とベース部材との内側に形成される角度
43 弾性体

Claims (16)

  1. その下方主面側にチップ状電子部品を粘着により保持するための粘着面を有し、前記粘着面上に保持された前記チップ状電子部品によって閉じられる貫通孔が上下方向に向く状態で設けられている、ホルダと、
    前記粘着面上に保持された前記チップ状電子部品を前記ホルダから離脱させるように前記貫通孔内に上方から挿入される、プッシャー部材と、
    前記ホルダの下方に配置される、前記ホルダから離脱した前記チップ状電子部品を受けるためのベース部材と
    を備える、チップ状電子部品の取扱装置であって、
    前記ホルダと前記ベース部材との間の間隔は、前記チップ状電子部品を側方から見た状態での寸法において、前記チップ状電子部品の長手方向に延びる側面の対角線方向寸法より短くかつ前記チップ状電子部品の前記ベース部材上での高さ方向寸法より長くなるように設定されていることを特徴とする、チップ状電子部品の取扱装置。
  2. 前記ベース部材は、前記ホルダに対して近接・離隔可能に構成されている、請求項1に記載のチップ状電子部品の取扱装置。
  3. 前記ホルダは、全体として板状をなし、複数個の前記貫通孔を備え、かつ、各前記貫通孔に対応して、複数個の前記プッシャー部材を備える、請求項1または2に記載のチップ状電子部品の取扱装置。
  4. 複数個の前記プッシャー部材は、互いに独立して各前記貫通孔内への挿入動作が行なわれるように制御される、請求項3に記載のチップ状電子部品の取扱装置。
  5. チップ状電子部品を保持するための上下方向に向く貫通孔を有し、前記貫通孔の少なくとも内周面は弾性体から構成され、前記チップ状電子部品を前記貫通孔の内周面に弾性的に接触させた状態で保持する、ホルダと、
    前記貫通孔に保持された前記チップ状電子部品を前記ホルダから離脱させるように前記貫通孔内に上方から挿入される、プッシャー部材と、
    前記ホルダの下方に配置される、前記ホルダから離脱した前記チップ状電子部品を受けるためのベース部材と
    を備える、チップ状電子部品の取扱装置であって、
    前記ホルダと前記ベース部材との間の間隔は、前記チップ状電子部品を側方から見た状態での寸法において、前記チップ状電子部品の長手方向に延びる側面の対角線方向寸法より短くかつ前記チップ状電子部品の前記ベース部材上での高さ方向寸法より長くなるように設定されていることを特徴とする、チップ状電子部品の取扱装置。
  6. 前記ベース部材は、前記ホルダに対して近接・離隔可能に構成されている、請求項5に記載のチップ状電子部品の取扱装置。
  7. チップ状電子部品を保持するための上下方向に向く貫通孔を有し、前記貫通孔の少なくとも内周面は弾性体から構成され、前記チップ状電子部品を前記貫通孔の内周面に弾性的に接触させた状態で保持する、ホルダと、
    前記貫通孔に保持された前記チップ状電子部品を前記ホルダから離脱させるように前記貫通孔内に上方から挿入される、プッシャー部材と、
    前記ホルダの下方に配置される、前記ホルダから離脱した前記チップ状電子部品を受けるためのベース部材と
    を備える、チップ状電子部品の取扱装置であって、
    前記ベース部材は、前記ホルダに対して近接・離隔可能に設けられ、前記プッシャー部材の前記貫通孔内への挿入動作によって前記ホルダから離脱しようとする前記チップ状電子部品を面接触態様で受けた状態としながら、前記プッシャー部材の前記貫通孔内への挿入動作と同期して前記ホルダから離隔するように構成されていることを特徴とする、チップ状電子部品の取扱装置。
  8. 前記ホルダは、全体として板状をなし、複数個の前記貫通孔を備え、かつ、各前記貫通孔に対応して、複数個の前記プッシャー部材を備える、請求項5ないし7のいずれかに記載のチップ状電子部品の取扱装置。
  9. 複数個の前記プッシャー部材は、互いに独立して各前記貫通孔内への挿入動作が行なわれるように制御される、請求項8に記載のチップ状電子部品の取扱装置。
  10. その下方主面側にチップ状電子部品を粘着により保持するための粘着面を有し、前記粘着面上に保持された前記チップ状電子部品によって閉じられる貫通孔が上下方向に向く状態で設けられている、ホルダを用意する工程と、
    前記ホルダの下方に配置される、前記ホルダから離脱した前記チップ状電子部品を受けるためのベース部材を用意する工程と、
    前記ホルダの前記粘着面上に前記チップ状電子部品が保持された状態とする工程と、
    前記ベース部材上に前記チップ状電子部品を受けるため、前記貫通孔内にプッシャー部材を上方から挿入することによって、前記チップ状電子部品を前記ホルダから離脱させる工程と
    を備える、チップ状電子部品の取扱方法であって、
    前記チップ状電子部品を前記ホルダから離脱させる工程は、前記チップ状電子部品を側方から見た状態での寸法において、前記ホルダと前記ベース部材との間の間隔を、前記チップ状電子部品の長手方向に延びる側面の対角線方向寸法より短くかつ前記チップ状電子部品の前記ベース部材上での高さ方向寸法より長くなるように設定しながら、前記貫通孔内にプッシャー部材を挿入することによって、前記チップ状電子部品を前記ホルダから離脱させかつ前記チップ状電子部品を前記ベース部材に面接触させる工程を備えることを特徴とする、チップ状電子部品の取扱方法。
  11. 前記チップ状電子部品を前記ホルダから離脱させる工程の初期の段階において、前記チップ状電子部品が傾いた状態で前記ベース部材に接触する場合、前記チップ状電子部品の下方に向く面と前記ベース部材の上方に向く面との内側に形成される角度が45度以下となるようにされる、請求項10に記載のチップ状電子部品の取扱方法。
  12. 前記チップ状電子部品を前記ホルダから離脱させる工程は、前記チップ状電子部品を前記ベース部材に面接触させた後、前記ベース部材を前記プッシャー部材と同期させて前記ホルダから離隔させる工程をさらに備える、請求項10または11に記載のチップ状電子部品の取扱方法。
  13. チップ状電子部品を保持するための上下方向に向く貫通孔を有し、前記貫通孔の少なくとも内周面は弾性体から構成され、前記チップ状電子部品を前記貫通孔の内周面に弾性的に接触させた状態で保持する、ホルダを用意する工程と、
    前記ホルダの下方に配置される、前記ホルダから離脱した前記チップ状電子部品を受けるためのベース部材を用意する工程と、
    前記ホルダの前記貫通孔によって前記チップ状電子部品が保持された状態とする工程と、
    前記ベース部材上に前記チップ状電子部品を受けるため、前記貫通孔内にプッシャー部材を上方から挿入することによって、前記チップ状電子部品を前記ホルダから離脱させる工程と
    を備える、チップ状電子部品の取扱方法であって、
    前記チップ状電子部品を前記ホルダから離脱させる工程は、前記チップ状電子部品を側方から見た状態での寸法において、前記ホルダと前記ベース部材との間の間隔を、前記チップ状電子部品の長手方向に延びる側面の対角線方向寸法より短くかつ前記チップ状電子部品の前記ベース部材上での高さ方向寸法より長くなるように設定しながら、前記貫通孔内にプッシャー部材を挿入することによって、前記チップ状電子部品を前記ホルダから離脱させかつ前記チップ状電子部品を前記ベース部材に面接触させる工程を備えることを特徴とする、チップ状電子部品の取扱方法。
  14. 前記チップ状電子部品を前記ホルダから離脱させる工程の初期の段階において、前記チップ状電子部品が傾いた状態で前記ベース部材に接触する場合、前記チップ状電子部品の下方に向く面と前記ベース部材の上方に向く面との内側に形成される角度が45度以下となるようにされる、請求項13に記載のチップ状電子部品の取扱方法。
  15. 前記チップ状電子部品を前記ホルダから離脱させる工程は、前記チップ状電子部品を前記ベース部材に面接触させた後、前記ベース部材を前記プッシャー部材と同期させて前記ホルダから離隔させる工程をさらに備える、請求項13または14に記載のチップ状電子部品の取扱方法。
  16. チップ状電子部品を保持するための上下方向に向く貫通孔を有し、前記貫通孔の少なくとも内周面は弾性体から構成され、前記チップ状電子部品を前記貫通孔の内周面に弾性的に接触させた状態で保持する、ホルダを用意する工程と、
    前記ホルダの下方に配置される、前記ホルダから離脱した前記チップ状電子部品を受けるためのベース部材を用意する工程と、
    前記ホルダの前記貫通孔によって前記チップ状電子部品が保持された状態とする工程と、
    前記ベース部材上に前記チップ状電子部品を受けるため、前記貫通孔内にプッシャー部材を上方から挿入することによって、前記チップ状電子部品を前記ホルダから離脱させる工程と
    を備える、チップ状電子部品の取扱方法であって、
    前記チップ状電子部品を前記ホルダから離脱させる工程は、前記チップ状電子部品を前記ベース部材によって面接触態様で受けた状態とした後、前記貫通孔内への前記プッシャー部材の挿入動作と同期させながら、前記ベース部材を前記ホルダから離隔させる工程を備えることを特徴とする、チップ状電子部品の取扱方法。
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