JP4039102B2 - チップ状電子部品の取扱装置および取扱方法 - Google Patents

チップ状電子部品の取扱装置および取扱方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、チップ状電子部品の取扱装置および取扱方法に関するもので、特に、複数個のチップ状電子部品を、たとえば良品か否かによって選別しようとする際に有利に適用される、チップ状電子部品の取扱装置および取扱方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
多数個のチップ状電子部品に対して、特性検査のための測定工程を実施したり、外部電極を形成するための工程を実施したり、商品名等の表示を施す工程を実施したりするとき、板状のホルダが用いられ、このホルダによって、複数個のチップ状電子部品が平面的に整列された状態で保持されることが多い。
【0003】
上述したホルダには、種々の形態のものがある。たとえば、特開平4−291712号公報には、その一方主面側にチップ状電子部品をそれぞれ粘着により保持するための粘着面が形成されたホルダが記載されている。他方、たとえば米国特許第4,395,184号明細書には、複数個の貫通孔を形成した弾性体を備えるホルダが記載され、チップ状電子部品は、各貫通孔内に挿入され、各貫通孔の内周面に弾性的に接触した状態で保持される。
【0004】
前者の粘着面を備えるホルダにあっては、チップ状電子部品をホルダから離脱させるため、粘着面上に粘着されたチップ状電子部品を適宜の部材によって掻き取ったり、より強い粘着力を与える粘着面を備える別のホルダを用意し、粘着力の差に基づき、この別のホルダに移し替えることが行なわれる。
【0005】
他方、後者の貫通孔を形成した弾性体を備えるホルダにあっては、チップ状電子部品をホルダから離脱させるため、貫通孔内にプッシャーピンを挿入し、それによって、貫通孔内のチップ状電子部品を押し出すことが行なわれる。
【0006】
前者の粘着面を備えるホルダを用いた場合であっても、上述のようなプッシャーピンによるチップ状電子部品のホルダからの離脱を可能とするものとして、特開2001−118755号公報では、ホルダに貫通孔を設けたものが記載されている。この場合、貫通孔の周囲部分にチップ状電子部品が粘着され、チップ状電子部品が保持されている側とは逆側からプッシャーピンを貫通孔内に挿入することによって、チップ状電子部品をホルダから離脱させることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上述したホルダによって保持された複数個のチップ状電子部品は、いずれの形態のホルダを用いた場合であっても、また、いずれの離脱手段を用いた場合であっても、ホルダから離脱されるとき、すべてのものが区別なく一挙に離脱されてしまう。
【0008】
他方、ホルダによって保持された複数個のチップ状電子部品は、区別なく一挙にホルダから離脱されるのではなく、その特定のもののみががホルダから離脱されることが望ましい場合がある。たとえば、ホルダによって保持された状態で、複数個のチップ状電子部品に対して、特性検査のための測定工程が実施された場合、その後、特性検査の結果に基づき、良品か否かによって、チップ状電子部品を選別し、良品と判定されたチップ状電子部品のみを次の工程に供給するため、ホルダから離脱させたい場合がある。このような要望は、従来のホルダおよび離脱手段を用いる限り、これを満たすことができない。
【0009】
そこで、この発明の目的は、上述したような要望を満たし得る、チップ状電子部品の取扱装置および取扱方法を提供しようとすることである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この発明は、チップ状電子部品をそれぞれ保持するための複数個の保持部が与えられるとともに、各保持部に連通する貫通孔が設けられ、かつ全体として板状をなす、ホルダと、このホルダに対向するように配置される、ピン取付けブロックと、その突出動作に応じて各貫通孔内に挿入されるようにピン取付けブロックによって保持された、複数個のプッシャーピンと、ホルダの周縁部を、ピン取付けブロックが配置された側とは逆側で受ける、ホルダ位置決めフレームとを備える、チップ状電子部品の取扱装置にまず向けられるものであって、上述した技術的課題を解決するため、次のような構成を備えることを特徴としている。
【0011】
すなわち、上述した複数個のプッシャーピンは、互いに独立して突出動作するように制御され、突出動作したプッシャーピンが貫通孔内に挿入されたとき、当該プッシャーピンに押されることによって、保持部に保持されたチップ状電子部品がホルダから離脱するように構成されることを特徴としている。
【0012】
上述のように、複数個のプッシャーピンが互いに独立して突出動作するように制御されるので、所望のプッシャーピンのみを突出動作させることにより、所望のチップ状電子部品のみをホルダから離脱させることができる。
【0013】
この発明に係るチップ状電子部品の取扱装置は、好ましくは、ピン取付けブロックとホルダとの間に配置されながら、ピン取付けブロックによって保持され、かつプッシャーピンの貫通を許容する貫通部を有する、ホルダ押さえ部材をさらに備えている。この場合、ピン取付けブロックは、ホルダ位置決めフレームに対して近接・離隔可能に設けられ、ホルダ位置決めフレームに近接したとき、ホルダ押さえ部材がホルダをホルダ位置決めフレームに向かって押圧するように構成される。これによって、板状のホルダが、チップ状電子部品の離脱動作中において、不所望にも、反るなどの変形に遭遇するといった不都合を生じにくくすることができる。
【0014】
また、この発明に係るチップ状電子部品の取扱装置は、ホルダの、ピン取付けブロックが配置された側とは逆側に配置される、ベース部材を備えることをさらなる特徴としているこれによって、ホルダから離脱したチップ状電子部品は、ベース部材によって受けられることになる。
【0015】
さらに、この発明に係るチップ状電子部品の取扱装置において、上述したベース部材は、ホルダに対して近接・離隔可能に設けられ、プッシャーピンの突出動作によってホルダから離脱しようとするチップ状電子部品を受けた後、プッシャーピンの突出動作と同期してホルダから離隔するように構成されることをさらなる特徴としている
【0016】
の発明に係るチップ状電子部品の取扱装置は、上述のようなベース部材を備えるので、ベース部材上で移動可能であり、この移動によって、チップ状電子部品をベース部材から掻き出す、掻き出し部材と、掻き出されたチップ状電子部品を受けかつ収容する、回収箱とをさらに備えることが好ましい。
【0017】
この発明に係るチップ状電子部品の取扱装置に備えるホルダには、次のような実施態様がある。第1の実施態様では、ホルダは、その一方主面側にチップ状電子部品をそれぞれ粘着により保持するための粘着面を備え、この粘着面の、各貫通孔の周囲部分に各保持部を与えている。第2の実施態様では、ホルダは、各貫通孔内に各保持部を与えており、少なくとも各貫通孔の内周面が弾性体によって構成され、各チップ状電子部品は、各貫通孔の内周面に弾性的に接触した状態で、各貫通孔内に保持される。
【0018】
この発明に係るチップ状電子部品の取扱装置において、各プッシャーピンは、その突出動作がエアシリンダによって駆動されるように構成されることが好ましい。簡単な構成によって、複数個のプッシャーピンを互いに独立して突出動作させるように制御できるからである。
【0019】
この発明は、また、チップ状電子部品の取扱方法にも向けられる。
【0020】
この発明に係るチップ状電子部品の取扱方法は、チップ状電子部品をそれぞれ保持するための複数個の保持部が与えられるとともに、各保持部に連通する貫通孔が設けられ、かつ全体とした板状をなす、ホルダを用意する工程と、ホルダの各保持部にチップ状電子部品が保持された状態とする工程と、ホルダによって保持された複数個のチップ状電子部品のうち、特定のチップ状電子部品を保持している保持部に連通する貫通孔内に、プッシャーピンを挿入し、それによって、特定のチップ状電子部品のみを押してホルダから離脱させる工程とを備えることを特徴としている。
【0021】
この発明に係るチップ状電子部品の取扱方法は、好ましくは、ホルダから離脱された特定のチップ状電子部品を回収箱に収容する工程をさらに備えている。
【0022】
また、この発明に係るチップ状電子部品の取扱方法において、前述したようにホルダから離脱された特定のチップ状電子部品を除く、残りのチップ状電子部品を保持している保持部に連通する貫通孔内に、プッシャーピンを挿入し、それによって、残りのチップ状電子部品を押してホルダから離脱させる工程がさらに実施されてもよい。この場合、残りのチップ状電子部品のすべてをホルダから離脱させることを行なえば、チップ状電子部品を2種類に選別できるが、残りのチップ状電子部品の一部のみをホルダから離脱させ、さらに残りのチップ状電子部品に対して同様の工程を実施すれば、チップ状電子部品を3種類以上に選別することができる。
【0023】
上述の場合において、ホルダから離脱された残りのチップ状電子部品の少なくとも1個を第2の回収箱に収容するようにすれば、選別された各グループ毎に、チップ状電子部品を各回収箱に収容することができる。
【0024】
この発明に係るチップ状電子部品の取扱方法において、前述した特定のチップ状電子部品と残りのチップ状電子部品とは、たとえば、良品か否かによって区別される。
【0025】
この発明に係るチップ状電子部品の取扱方法、ホルダから離脱されたチップ状電子部品を受けるベース部材が用いられることをさらなる特徴としているそして、貫通孔内にプッシャーピンを挿入することによってチップ状電子部品をホルダから離脱させる工程では、ベース部材によってチップ状電子部品を受けた状態で、プッシャーピンと同期させてベース部材をホルダから離隔させることが行なわれることを特徴としている
【0026】
【発明の実施の形態】
図1ないし図6は、この発明の一実施形態を説明するためのものである。ここで、図1は、チップ状電子部品の取扱装置1の全体を示す正面図である。
【0027】
取扱装置1は、まず、ホルダ2を備えている。ホルダ2は、全体として板状をなし、そこには、チップ状電子部品3をそれぞれ保持するための複数個の保持部4が与えられている。図2には、ホルダ2の一部が拡大されて断面図で示されている。ホルダ2には、各保持部4に連通する貫通孔5が設けられている。
【0028】
この実施形態では、ホルダ2は、その一方主面、すなわち、図示の状態では、下方主面側にチップ状電子部品3をそれぞれ粘着により保持するための粘着面6を備え、上述した保持部4は、粘着面6の、各貫通孔5の周囲部分に与えられている。粘着面6は、ホルダ2の材質自身が有する粘着性によって与えられても、別の粘着剤をコートすることによって与えられてもよい。
【0029】
貫通孔5と位置合わせされながら、複数個のチップ状電子部品3がホルダ2によって保持された状態を得るため、たとえば、ホルダ2は、粘着面6を上方へ向けた状態とされ、その上に振込配向装置(図示せず。)が重ねられる。この振込配向装置は、その上に複数個のチップ状電子部品を置いた状態で、チップ状電子部品3を所定の方向に向けながら、粘着面6上の所定の位置に案内するためのものである。振込配向装置によって、粘着面6上の所定の位置に所定の方向を向けて案内された複数個のチップ状電子部品3は、粘着面6に向かって押圧される。これによって、複数個のチップ状電子部品3が粘着面6に確実に粘着された状態が得られる。
【0030】
この実施形態では、チップ状電子部品3は、その長手方向をホルダ2の主面方向に向けた状態、すなわち横向きの状態でホルダ2によって保持されている。チップ状電子部品3は、その長手方向の両端部にそれぞれ形成された外部電極7を備えている。したがって、ホルダ2によって保持された状態で、チップ状電子部品3に対して、特性検査のための測定工程を実施したり、商品名等の表示を施す工程を実施したりすることできる。
【0031】
図4には、上述の測定工程を実施している状態が示されている。チップ状電子部品3をホルダ2によって保持した状態としたまま、外部電極7の各々に測定用プローブ8を接触させて、チップ状電子部品3の特性検査を行なうことができる。
【0032】
この実施形態による取扱装置1は、たとえば、図4に示すような測定工程を終えた後のチップ状電子部品3を、良品か否かによって選別するために用いられる。したがって、以下の説明を行なうにあたり、図1に示した複数個のチップ状電子部品3のうち、右から3番目のチップ状電子部品3(a)が不良品と判定されたものとする。
【0033】
上述の測定工程を終えた後、ホルダ2が取扱装置1に供給される。このとき、ホルダ2は、ホルダ位置決めフレーム9上に置かれる。ホルダ位置決めフレーム9は、ホルダ2の周縁部を受ける形状を有している。
【0034】
取扱装置1は、また、ホルダ位置決めフレーム9が配置された側とは逆側において、ホルダ2に対向するように配置される、ピン取付けブロック10を備えている。ピン取付けブロック10は、矢印11で示すように、ホルダ位置決めフレーム9に対して近接・離隔可能に設けられる。
【0035】
ピン取付けブロック10は、複数個のプッシャーピン12を保持している。プッシャーピン12は、ピン取付けブロック10に対して、矢印13で示すように、突出および引っ込み動作可能である。複数個のプッシャーピン12は、制御装置14によって、互いに独立して突出動作するように制御される。
【0036】
1個のプッシャーピン12およびそれに関連する構成の詳細が、図2に示されている。
【0037】
プッシャーピン12は、ピン取付けブロック10内に設けられたエアシリンダ15によって、その突出動作が駆動されるように構成されている。エアシリンダ15において、プッシャーピン12自身がピストンとして機能し、エアシリンダ15に導管16を介して矢印17で示すように導入される圧縮空気によって、プッシャーピン12には、突出動作が与えられる。プッシャーピン12の基部には、気密性を保つためのパッキン18が配置されることが好ましい。また、プッシャーピン12の基部とエアシリンダ15の端面壁との間であって、プッシャーピン12のまわりには、圧縮ばね19が配置され、それによって、プッシャーピン12は、圧縮空気が導入されないときには引っ込むように付勢される。
【0038】
図2に示すように、ホルダ2は、そこに設けられた貫通孔5の中心軸線がプッシャーピン12と中心軸線と一致するように位置合わせされる。後述する動作から明らかなように、プッシャーピン12は、その突出動作に応じて、貫通孔5内に挿入される。
【0039】
取扱装置1は、また、ピン取付けブロック10とホルダ2との間に配置されながら、ピン取付けブロック10によって保持された、ホルダ押さえ部材20を備えている。ホルダ押さえ部材20は、図2にその一部が拡大されて断面図で示されているように、プッシャーピン12の貫通を許容する貫通部21を備えている。この実施形態では、貫通部21は、各プッシャーピン12毎に設けられたが、ホルダ押さえ部材20全体をたとえばフレーム状に構成し、このフレーム状の形態の内側において、複数個のプッシャーピン12に共通した貫通部を設けるようにしてもよい。
【0040】
図3には、ホルダ押さえ部材20の、ピン取付けブロック10に対する取付け部分が拡大されて断面図で示されている。
【0041】
ホルダ押さえ部材20の周縁部には、適当数のガイドシャフト22が取り付けられる。ガイドシャフト22は、ピン取付けブロック10を貫通するように設けられたガイド孔23内に挿入され、実線および想像線で示すように、ガイド孔23に沿って移動可能とされる。したがって、ホルダ押さえ部材20は、実線および想像線で示すように、移動可能であり、図1において矢印24で示すように、ピン取付けブロック10に対して近接・離隔可能とされる。
【0042】
ガイドシャフト22の一方端には、フランジ25が設けられ、それによって、ガイドシャフト22の移動の一方終端が規定される。また、ホルダ押さえ部材20とピン取付けブロック10との間であって、ガイドシャフト22のまわりには、圧縮ばね26が配置される。圧縮ばね26は、ホルダ押さえ部材20を、ピン取付けブロック10から離隔させる方向へ付勢する。
【0043】
取扱装置1は、また、ホルダ2の、ピン取付けブロック10が配置された側とは逆側に配置される、ベース部材27を備えている。ベース部材27は、ホルダ2から離脱したチップ状電子部品3を受けるためのものである。ベース部材27は、図1において矢印28で示すように、ホルダ2に対して近接・離隔可能に設けられる。
【0044】
また、取扱装置1は、ベース部材27上で、矢印29で示すように移動可能であり、この移動によって、チップ状電子部品3をベース部材27から掻き出す、掻き出し部材30を備えている。
【0045】
取扱装置1は、また、上述のように掻き出されたチップ状電子部品3を受け入れかつ収容する、回収箱31を備えている。回収箱31は、矢印32で示すように移動可能とされる。この移動の方向は、矢印32で示すように、図1において左右方向とされても、図1の紙面に対して垂直方向とされてもよく、あるいは、回収箱31が回転方向に移動するようにされてもよい。
【0046】
回収箱としては、上述の回収箱31のほか、図1において破線で示すように、必要に応じて、第2の回収箱33が用いられても、さらに第3の回収箱34が用いられても、図示しないが、なおも他の回収箱が用いられてもよい。
【0047】
次に、取扱装置1の動作、すなわち、取扱装置1を用いてのチップ状電子部品3の取扱方法について、主として図5および図6を参照しながら説明する。以下の説明において、ホルダ位置決めフレーム9は、固定位置にあるものとする。
【0048】
図5(1)には、取扱装置1における、ピン取付けブロック10、プッシャーピン12、ホルダ押さえ部材20およびベース部材27がそれぞれ初期位置にある状態が示されている。すなわち、ピン取付けブロック10がホルダ位置決めフレーム9から離隔した状態にあり、プッシャーピン12がピン取付けブロック10に対して引っ込んだ状態にあり、ホルダ押さえ部材20がピン取付けブロック10から離隔した状態にあり、ベース部材27がホルダ位置決めフレーム9内に位置するように上昇した状態にある。
【0049】
次に、図5(2)に示すように、複数個のチップ状電子部品3を保持したホルダ2が、ホルダ位置決めフレーム9上に置かれる。このとき、チップ状電子部品3はベース部材27と接触した状態となっていて、板状のホルダ2が下方へ湾曲するように撓むことが防止されている。
【0050】
次に、図5(3)に示すように、ピン取付けブロック10が下降し、ホルダ押さえ部材20がホルダ2に接触する状態とされる。これによって、ホルダ押さえ部材20とベース部材27との間に、ホルダ2およびチップ状電子部品3が挟み込まれた状態となる。また、この状態において、ホルダ押さえ部材20は、図3に示した圧縮ばね26の弾性に抗して、ピン取付けブロック10に近接する方向にわずかに変位している。
【0051】
次に、図5(4)に示すように、プッシャーピン12に対して、突出動作が与えられる。すなわち、図2に示した導管16を介して矢印17で示すように圧縮空気が導入され、プッシャーピン12は、圧縮ばね19の弾性に抗して、突出するように駆動される。突出したプッシャーピン12は、ホルダ押さえ部材20の貫通部21(図2参照)を通って、ホルダ2の貫通孔5(図2参照)内に挿入される。このとき、プッシャーピン12は、チップ状電子部品3に当接してもよい。
【0052】
なお、複数個のプッシャーピン12のすべてが、上述のような突出動作を必ずしもするわけではない。前述したように、ホルダ2によって保持された複数個のチップ状電子部品3のうち、チップ状電子部品3(a)は、不良品と判定されたものである。この不良品としてのチップ状電子部品3(a)に対応するプッシャーピン12(a)については、引っ込んだ状態に維持されている。このような複数個のプッシャーピン12の互いに独立した突出動作は、制御装置14(図1参照)によって制御される。
【0053】
制御装置14は、特性検査のための測定工程において不良品と判定されたチップ状電子部品3(a)のホルダ2上での位置を記憶し、この位置に対応する位置にあるプッシャーピン12(a)を駆動するための圧縮空気を供給しないように制御する。
【0054】
次に、図6(1)に示すように、ピン取付けブロック10が、ホルダ2に向かってさらに下降される。これによって、ホルダ押さえ部材20は、ホルダ2をホルダ位置決めフレーム9に向かってより強く押圧する。また、図5(4)に示した段階でチップ状電子部品3に当接している、上述したプッシャーピン12にあっては、ピン取付けブロック10の下降分だけ、圧縮空気による圧力に打ち勝って、引っ込んだ状態となる。他方、図5(4)に示した段階で引っ込んだ状態に維持されているプッシャーピン12(a)にあっては、チップ状電子部品3(a)に当接することはない。
【0055】
次に、図6(2)に示すように、ベース部材27がホルダ2から離隔するように下降する。このとき、プッシャーピン12には、圧縮空気によって突出する方向の力が加えられているので、プッシャーピン12は、チップ状電子部品3に当接した状態を維持しながら、ベース部材27の下降に追従して突出動作し、チップ状電子部品3をホルダ2から離脱させる。すなわち、ベース部材27は、プッシャーピン12の突出動作によってホルダ2から離脱しようとするチップ状電子部品3を受けた後、プッシャーピン12の突出動作と同期してホルダ2から離隔するように下降する。
【0056】
上述のようにして、ベース部材27が、プッシャーピン12の突出動作によってホルダ2から離脱しようとするチップ状電子部品3を受けた後、プッシャーピン12の突出動作と同期してホルダ2から離隔するように構成されると、ホルダ2によって保持されていたチップ状電子部品3の位置および姿勢を維持したまま、ベース部材27上にチップ状電子部品3を受けることができる。
【0057】
また、仮に、ホルダ2から離脱しようとするチップ状電子部品3を受けるベース部材27が、ホルダ2の下方の比較的離れた位置にあると、プッシャーピン12の突出動作の速さまたは強さによっては、チップ状電子部品3がホルダ2から勢いよく離脱し、ベース部材27等に強く衝突し、機械的損傷を受けることがあるが、上述のように、ベース部材27がプッシャーピン12の突出動作と同期してホルダ2から離隔するように構成されていると、このようなチップ状電子部品3の損傷の問題を引き起こすことはない。また、プッシャーピン12を突出させるように駆動する圧縮空気の制御も容易になる。
【0058】
前述したようなプッシャーピン12の突出動作に際して、チップ状電子部品3のホルダ2に対する粘着力のため、ホルダ2は下降へ撓む変形を生じさせるように反ることがあるが、このような反りは、ホルダ押さえ部材20がホルダ2をホルダ位置決めフレーム9に向かって強く押圧しているので、有利に抑制されることができる。
【0059】
なお、不良品としてのチップ状電子部品3(a)にあっては、それに対応するプッシャーピン12(a)が引っ込んだ状態に維持されているので、ベース部材27の下降に関わらず、ホルダ2に保持された状態が維持される。
【0060】
次に、プッシャーピン12を突出させている圧縮空気の供給が停止される。これによって、圧縮ばね19(図2参照)の作用により、図6(3)に示すように、プッシャーピン12が引っ込んだ状態となる。
【0061】
また、同じく図6(3)に示すように、ベース部材27が、掻き出し部材30の位置まで下降される。
【0062】
なお、プッシャーピン12を突出させている圧縮空気の供給を停止するタイミングは、チップ状電子部品3がベース部材27上に移し替えられた後であるならば、任意に変更することができる。
【0063】
次に、掻き出し部材30がベース部材27に沿って移動し、それによって、図6(4)に示すように、チップ状電子部品3がベース部材27から掻き出される。このような掻き出しを終えた後、掻き出し部材30は、図6(3)に示したような元の位置に戻される。
【0064】
ベース部材27から掻き出されたチップ状電子部品3は、回収箱31によって受けられかつ収容される。このように、回収箱31に収容されたチップ状電子部品3は、すべて良品である。
【0065】
次に、取扱装置1は、図5(2)に示した状態に戻され、次いで、ホルダ2が次のチップ状電子部品3を保持しているホルダ2と交換される。
【0066】
なお、上述したようなホルダ2の交換を行なう前に、不良品としてのチップ状電子部品3(a)に対して、図5(3)および(4)ならびに図6(1)〜(4)に示した各工程が繰り返されてもよい。この場合、図6(4)に示した工程では、たとえば、図1に示した第2の回収箱33が用いられることにより、不良品としてのチップ状電子部品3(a)を良品と区別して回収することができ、チップ状電子部品3を、良品と不良品との2種類に選別することができる。
【0067】
また、上述した工程をさらに繰り返すことにより、複数個のチップ状電子部品3をたとえば特性に基づき3種類以上に選別することもできる。
【0068】
以上、この発明を、図1ないし図6に示した実施形態に関連して説明したが、この発明の範囲内において、その他、種々の変形例が可能である。
【0069】
たとえば、上述した実施形態では、プッシャーピン12を駆動するため、エアシリンダ15を用いたが、これに代えて、油圧シリンダが用いられても、あるいは、サーボモータまたはパルスモータ等が用いられてもよい。
【0070】
また、図7に示すように、チップ状電子部品3は、その長手方向がホルダ2の主面と直交する方向に向く状態すなわち縦向き状態でホルダ2によって保持されてもよい。この場合、図4に示した測定工程を実施するとき、1対の測定用プローブ(図示せず。)は、互いに上下に対向するように配置され、一方の測定用プローブ8については、ホルダ2の貫通孔5を介して外部電極7に接触するようにされる。
【0071】
図7に示したチップ状電子部品3の保持状態から類推できるように、取扱装置1は、チップ状電子部品3に一方の外部電極7を形成した後、他方の外部電極7を形成するための準備工程でのチップ状電子部品3の取り扱いにおいて適用することもできる。
【0072】
より詳細には、ホルダ2によって保持された複数個のチップ状電子部品3の一方端部を、外部電極7となるべき導電性ペースト中にディップし、導電性ペーストを付与した後、他方の端部にも導電性ペーストを付与するため、別のホルダ2にチップ状電子部品3を移し替えることが行なわれる。このような移し替えを行なうにあたっては、ベース部材27上に別のホルダ2を配置しておき、前述したような取扱方法を実施すれば、図6(2)に示した工程において、別のホルダ2上にチップ状電子部品3を移し替えることができる。
【0073】
また、この発明は、チップ状電子部品3の外観選別においても適用することができる。
【0074】
取扱装置1において用いられるホルダとしては、図8に示すようなホルダ35であってもよい。ホルダ35は、複数個の貫通孔36を形成した弾性体37を備え、各貫通孔36内にチップ状電子部品3をそれぞれ保持するための保持部38を与えている。このようにして、各貫通孔36の内周面は弾性体によって構成され、各チップ状電子部品3は、各貫通孔36の内周面に弾性的に接触した状態で、各貫通孔36内に保持される。
【0075】
なお、ホルダ35は、各貫通孔36の内周面にのみ弾性体が設けられたものであってもよい。
【0076】
図8に示した実施形態では、チップ状電子部品3の長手方向が貫通孔36の軸線方向に向いた状態、すなわち、縦向き状態で、貫通孔36内に保持されている。したがって、図9によく示されているように、チップ状電子部品3の外部電極7の各々は、貫通孔36の各開口側に向いていて、チップ状電子部品3の特性検査のための測定工程を実施するとき、測定用プローブ39は、貫通孔36の各開口から挿入され、外部電極7の各々に接触するようにされる。
【0077】
なお、図8に示したホルダ35において、チップ状電子部品3は、その長手方向が貫通孔36の軸線方向と直交する方向に向けられた状態、すなわち横向き状態で、ホルダ35によって保持されてもよい。
【0078】
この発明において取り扱われるチップ状電子部品3としては、図示したようなチップ状の形態を有していればよく、たとえば、チップ状のコンデンサ、インダクタ、LCフィルタ、ノイズフィルタ、高周波デバイス、抵抗器などがある。
【0079】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、ホルダによって保持された複数個のチップ状電子部品をホルダから離脱させるための複数個のプッシャーピンが、互いに独立して突出動作するように制御されるので、たとえば、良品か否かの区別に従って、プッシャーピンを動作させ、特定のチップ状電子部品のみをホルダから離脱させることができる。その結果、一定の基準に基づき、複数個のチップ状電子部品を選別することが容易になる。
【0080】
この発明に係るチップ状電子部品の取扱装置において、ホルダ押さえ部材がピン取付けブロックによって保持された状態で設けられ、ピン取付けブロックがホルダ位置決めフレームに近接したとき、ホルダ押さえ部材がホルダをホルダ位置決めフレームに向かって押圧するように構成されていると、プッシャーピンの突出動作によって、チップ状電子部品がホルダから離脱されようとするとき、ホルダが不所望にも変形することを防止することができる。
【0081】
そのため、ホルダの損傷を防止することができる。また、ホルダの不所望な反りのためにプッシャーピンによるチップ状電子部品の円滑な離脱が阻害されることも防止することができる。さらに、ホルダの不所望な反りを防止するため、ホルダを厚く構成する必要がない。ホルダの厚みの増加は、プッシャーピンの長さの増大を招き、プッシャーピンを折れやすくしてしまう。前述したように、ホルダ押さえ部材が設けられると、ホルダが比較的薄い場合であっても、その変形を防止することができるので、上述したプッシャーピンをそれほど長くする必要がなく、これが折れやすくなるという問題を回避することができる。
【0082】
また、この発明に係るチップ状電子部品の取扱装置によれば、ホルダから離脱したチップ状電子部品を受けるためのベース部材が設けられ、このベース部材が、ホルダに対して近接・離隔可能とされ、プッシャーピンの突出動作によってホルダから離脱しようとするチップ状電子部品を受けた後、プッシャーピンの突出動作と同期してホルダから離隔するように構成されるので、プッシャーピンの突出動作についての速さや強さをそれほど厳密に制御することなく、衝撃が及ぼされない状態で、チップ状電子部品をベース部材上に移し替えることができる。
【0083】
また、ホルダによって保持されていた位置および姿勢を維持しながら、チップ状電子部品をベース部材上に移し替えることができる。したがって、ベース部材上に別のホルダを配置すれば、この別のホルダにチップ状電子部品を容易に移し替えることができる。
【0084】
また、この発明に係るチップ状電子部品の取扱装置において、プッシャーピンの突出動作がエアシリンダによって駆動されるように構成されると、簡単な構成によって、複数個のプッシャーピンを互いに独立して突出動作させるように制御することができる。
【0085】
この発明に係るチップ状電子部品の取扱方法において、ホルダによって保持された複数個のチップ状電子部品のうち、特定のチップ状電子部品のみをホルダから離脱させた後、残りのチップ状電子部品を保持しているホルダに対して、プッシャーピンを突出動作させる工程等を繰り返し、残りのチップ状電子部品をホルダから離脱させるようにすれば、チップ状電子部品を2種類またはそれ以上の種類に選別することができる。
【0086】
上述の場合において、複数の回収箱を用い、選別された各グループ毎に、チップ状電子部品を各回収箱に収容するようにすれば、チップ状電子部品の選別に応じた回収箱への収容が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態によるチップ状電子部品の取扱装置1の全体を示す正面図である。
【図2】図1に示したプッシャーピン12がピン取付けブロック10に保持された部分、ホルダ押さえ部材20の一部、およびチップ状電子部品3を保持したホルダ2の一部を拡大して示す断面図である。
【図3】図1に示したホルダ押さえ部材20がピン取付けブロック10に保持された部分を拡大して示す断面図である。
【図4】ホルダ2によって保持されたチップ状電子部品3に対して特性検査のための測定工程を実施している状態を示す正面図である。
【図5】図1に示した取扱装置1を用いて実施されるチップ状電子部品3の取扱方法において実施されるいくつかの典型的な工程を順次示す正面図である。
【図6】図1に示した取扱装置1を用いて実施されるチップ状電子部品3の取扱方法において図5に示した工程の後に実施されるいくつかの典型的な工程を順次示す正面図である。
【図7】この発明の他の実施形態を説明するためのもので、チップ状電子部品3を保持したホルダ2の一部を示す断面図である。
【図8】この発明のさらに他の実施形態を説明するためのもので、図1に示したホルダ2に代えて用いられるホルダ35の一部を示す断面図である。
【図9】図8に示したホルダ35によって保持されたチップ状電子部品3に対して特性検査のための測定工程を実施している状態を示す正面図である。
【符号の説明】
1 チップ状電子部品の取扱装置
2,35 ホルダ
3 チップ状電子部品
4,38 保持部
5,36 貫通孔
6 粘着面
9 ホルダ位置決めフレーム
10 ピン取付けブロック
12 プッシャーピン
14 制御装置
15 エアシリンダ
20 ホルダ押さえ部材
21 貫通部
22 ガイドシャフト
23 ガイド孔
27 ベース部材
30 掻き出し部材
31,33,34 回収箱
37 弾性体

Claims (11)

  1. チップ状電子部品をそれぞれ保持するための複数個の保持部が与えられるとともに、各前記保持部に連通する貫通孔が設けられ、かつ全体として板状をなす、ホルダと、
    前記ホルダに対向するように配置される、ピン取付けブロックと、
    その突出動作に応じて各前記貫通孔内に挿入されるように前記ピン取付けブロックによって保持された、複数個のプッシャーピンと、
    前記ホルダの周縁部を、前記ピン取付けブロックが配置された側とは逆側で受ける、ホルダ位置決めフレームと
    を備え、
    複数個の前記プッシャーピンは、互いに独立して突出動作するように制御され、
    突出動作した前記プッシャーピンが前記貫通孔内に挿入されたとき、当該プッシャーピンに押されることによって、前記保持部に保持された前記チップ状電子部品が前記ホルダから離脱するように構成され
    前記ホルダの、前記ピン取付けブロックが配置された側とは逆側に配置される、ベース部材をさらに備え、前記ホルダから離脱した前記チップ状電子部品は、前記ベース部材によって受けられ、前記ベース部材は、前記ホルダに対して近接・離隔可能に設けられ、前記プッシャーピンの突出動作によって前記ホルダから離脱しようとする前記チップ状電子部品を受けた後、前記プッシャーピンの突出動作と同期して前記ホルダから離隔するように構成される、
    チップ状電子部品の取扱装置。
  2. 前記ピン取付けブロックと前記ホルダとの間に配置されながら、前記ピン取付けブロックによって保持され、かつ前記プッシャーピンの貫通を許容する貫通部を有する、ホルダ押さえ部材をさらに備え、
    前記ピン取付けブロックは、前記ホルダ位置決めフレームに対して近接・離隔可能に設けられ、前記ホルダ位置決めフレームに近接したとき、前記ホルダ押さえ部材が前記ホルダを前記ホルダ位置決めフレームに向かって押圧するように構成される、請求項1に記載のチップ状電子部品の取扱装置
  3. 前記ベース部材上で移動可能であり、この移動によって、前記チップ状電子部品を前記ベース部材から掻き出す、掻き出し部材と、
    掻き出された前記チップ状電子部品を受けかつ収容する、回収箱と
    をさらに備える、請求項またはに記載のチップ状電子部品の取扱装置。
  4. 前記ホルダは、その一方主面側に前記チップ状電子部品をそれぞれ粘着により保持するための粘着面を備え、前記粘着面の、各前記貫通孔の周囲部分に各前記保持部を与えている、請求項1ないしのいずれかに記載のチップ状電子部品の取扱装置。
  5. 前記ホルダは、各前記貫通孔内に各前記保持部を与えており、少なくとも各前記貫通孔の内周面は弾性体によって構成され、各前記チップ状電子部品は、各前記貫通孔の内周面に弾性的に接触した状態で、各前記貫通孔内に保持される、請求項1ないしのいずれかに記載のチップ状電子部品の取扱装置。
  6. 各前記プッシャーピンは、エアシリンダによって駆動されることによって突出動作するように構成される、請求項1ないしのいずれかに記載のチップ状電子部品の取扱装置。
  7. チップ状電子部品をそれぞれ保持するための複数個の保持部が与えられるとともに、各前記保持部に連通する貫通孔が設けられ、かつ全体として板状をなす、ホルダを用意する工程と、
    前記ホルダの各前記保持部に前記チップ状電子部品が保持された状態とする工程と、
    前記ホルダによって保持された複数個の前記チップ状電子部品のうち、特定の前記チップ状電子部品を保持している前記保持部に連通する前記貫通孔内に、プッシャーピンを挿入し、それによって、前記特定のチップ状電子部品のみを押して前記ホルダから離脱させる工程と
    前記ホルダから離脱された前記チップ状電子部品を受けるベース部材を用意する工程と
    を備え
    前記貫通孔内に前記プッシャーピンを挿入することによって前記チップ状電子部品を前記ホルダから離脱させる工程は、前記ベース部材によって前記チップ状電子部品を受けた状態で、前記プッシャーピンと同期させて前記ベース部材を前記ホルダから離隔させる工程を備える、
    チップ状電子部品の取扱方法。
  8. 前記ホルダから離脱された前記特定のチップ状電子部品を回収箱に収容する工程をさらに備える、請求項に記載のチップ状電子部品の取扱方法。
  9. 前記特定のチップ状電子部品を除く、残りの前記チップ状電子部品の少なくとも1個を保持している前記保持部に連通する前記貫通孔内に、プッシャーピンを挿入し、それによって、前記残りのチップ状電子部品の少なくとも1個を押して前記ホルダから離脱させる工程をさらに備える、請求項またはに記載のチップ状電子部品の取扱方法。
  10. 前記ホルダから離脱された前記残りのチップ状電子部品の少なくとも1個を第2の回収箱に収容する工程をさらに備える、請求項に記載のチップ状電子部品の取扱方法。
  11. 前記特定のチップ状電子部品と前記残りのチップ状電子部品とは、良品か否かによって区別される、請求項ないし10のいずれかに記載のチップ状電子部品の取扱方法。
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