JP2004000588A - 医療器具用の親水性被膜 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】一定の被膜を供給するための組成物は一定のスルホン化ポリエステル、水、および一定の界面活性剤を含有している。一定の医療器具を被覆するための方法はスルホン化ポリエステルおよび界面活性剤を含有する一定の水性分散液を供給する工程、上記医療器具を上記水性分散液に接触させる工程、および上記医療器具を乾燥する工程を含む。また、一定の患者から一定の体液のサンプルを取得する方法は一定の針を一定のスルホン化ポリエステルにより被覆する工程、上記針を上記患者の体内に侵入させる工程、および当該針を通して体液を吸引により取り出す工程を含む。
【選択図】 なし
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は親水性の被膜およびこれらの被膜を、ランス用の針等のような、各種の医療器具に供給するための方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一定の針またはカニューレ等の貫通性の医療器具により患者から得た血液またはその他の体液のサンプルの使用を必要とする多くの医療的アッセイが用いられている。特に、糖尿病患者および抗凝固性の治療に関係する患者は医療的アッセイにおいて使用するための血液サンプルを頻繁に採取する必要がある。この血液をサンプリングする装置は一般的に一定の針を含み、この針は一定の通路を有していて、この針により皮膚が孔あけされると、その通路に沿って血液が移動できるようになる。その後、このようにして得た体液サンプルが一定の試験片に供給され、一定の読取装置またはセンサー装置に導入されるか、その他の様式により一定のアッセイにおいて用いられてグルコース量、またはその体液中に存在している各種の治療用の化合物の量、またはその体液のその他の特性がモニターされる。
【0003】
一定の真空または圧力の供給源あるいはその他の外部手段を用いることなく上記通路に沿う流体の迅速な移動を容易にするために、上記針の表面は体液に対して低い接触角度の特性を有する必要がある。これらの針を安価に製造できる材料は丈夫な各種のプラスチック材または金属材料である。不都合にも、これらの材料の表面特性は疎水性になる傾向があり、その針の中を通る流体の毛細管作用による流れを助長しない。
【0004】
ポリ(2−ヒドロキシエチル・メタクリレート)等の各種の親水性のポリマーが親水性のソフト・コンタクト・レンズにおける使用および各種の薬物配給システムにおける薬物の制御された放出における使用のために当初において開発されている。さらに、この種のアクリル系のヒドロゲル・ポリマーが人体内への挿入中における各種の針の潤滑性を改善するために最近において開発されている。しかしながら、多くの場合に、一定のアクリル系のヒドロゲル等の親水性の材料により一定の針を被覆する前にその針において一定のプライマーの塗布またはその他の表面の予備処理を完了しておく必要がある。表面の予備処理は一般的にコロナ放電またはプラズマ・エッチング処理のいずれかを含み、これらは高価な設備を必要とする。このことは各種の針における親水性の被膜の使用を魅力のないことにしている。また、別の場合において、被膜の浸透性および機械的特性に対して影響を及ぼすために各種の架橋性の基が上記ポリマーに導入されている。しかしながら、この被膜の架橋は多くの場合に、形成前の被膜内に架橋を行なうために、比較的に複雑な配合物の使用および/または一定の強力なUVランプまたは電子ビーム発生器等のような高価なエネルギー供給源の使用を必要とする。
【0005】
特許文献1はポリ(ビニルブチラール)およびポリ(ビニルピロリドン)により構成されている一定の親水性の被膜を付着するためにイソプロパノール、メチル・エチル・ケトンおよびジアセトン・アルコールを含有する一定の毒性で可燃性の溶媒混合物を使用する一定の親水性の被膜を供給するための方法を記載している。しかしながら、このような毒性の有機溶媒の大気中への蒸発は環境ならびに健康および安全性に関する各種の問題を生じる可能性がある。
【0006】
各種のポリウレタンの水性分散液もまた親水性の被膜材料として知られている。しかしながら、このポリマーは当該ポリマー中に存在している可能性のあるあらゆる感応性のモノマー状のイソシアネートを除去するために十分に精製する必要がある。皮膚に対して接触する各種の医療器具のための被膜が非アレルギー性であり、皮膚に対する刺激または感作を最少にすることが望ましいが、各種のウレタンを基材とする被膜はこのような特徴を提供することが一般にできなかった。
【0007】
特許文献2は第1の親水性の被膜の上部における第2の抗遮断性の被膜としてのポリ(アルキレン・グリコール)の使用を記載している。この二次的な被膜は、各種のカテーテルが接触時に互いに接着する等のような、隣接している被覆処理した各種の装置の接着を防止する。不都合にも、このような二次的、三次的およびさらに高次数の被膜の供給は複雑であり、各種の医療器具における全体の被覆処理の費用を高め、安価な針に対してこのような方法を実現不可能にしている。
【0008】
【特許文献1】
米国特許第4,987,182号明細書
【特許文献2】
米国特許第5,509,899号明細書
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
従って、無毒性であり、単一の被覆処理において容易に供給され、極めて濡れ性が高く各種の生物流体に対して相容性であり、実行することが簡単で安価である各種医療装置のための一定の親水性の被膜が要望されている。本発明はこれらの必要性ならびにその他の必要性を満足し、上記背景技術において見られる各種の欠陥を解消する。
【0010】
関連の文献
米国特許第5,509,899号、同第4,987,182号、同第3,734,874号、同第5,925,336号、同第6,001,910号
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は一定の水性で親水性の被膜配合物および当該被膜を一定の医療器具に供給する方法およびその使用方法に関する。本発明の方法および各種組成物は別の表面処理または付加的な被覆処理を必要としない一定の直接的な浸漬および乾燥処理により調製した各種の被覆処理した器具または装置を提供する。この結果として得られる乾燥状態の被膜は無毒性で、非溶血性であり、一定の孔あけ部位からの体液の抽出を容易にするために極めて濡れ性が高い。
【0012】
各種医療器具の被覆処理のための本発明の組成物は、一般に、一定のスルホン化ポリエステル、水、および一定の界面活性剤を含有している。このスルホン化ポリエステルは任意のスルホン化ポリエステルまたは任意の各種のスルホン化ポリエステルの組み合わせ物を含む。特定の実施形態において、このスルホン化ポリエステルは一定のスルホン化ポリアルキレン・フタレート、または各種のスルホン化ポリアルキレン・フタレートの混合物または混和物を含むことができる。特に、上記スルホン化ポリエステルは一定のスルホン化ポリエチレン・イソフタレートを含むことができ、特定の実施形態において、ポリエチレン−4−ソジオスルフェニル・イソフタレートを含むことができる。
【0013】
上記界面活性剤は任意の非イオン性、アニオン性またはカチオン性の界面活性剤またはこれらの混合物または混和物を含むことができる。これらの界面活性剤は本質的に高分子または非高分子のいずれでもよい。特定の実施形態において、この界面活性剤は一定のポリ・オキシエチレン−コ−オキシプロピレン・ブロック・コポリマー、エチレン・オキシド−プロピレン・オキシド−エチレン・オキシド・トリブロック・コポリマー、N−オレイル−N−メチル・タウレート、ジイソオクチルスルホスクシネートを含むことができる。この界面活性剤は約3度乃至約15度、約7度乃至約9度、またはその他の角度範囲の被膜に対する水の接触角度を提供できる。
【0014】
特定の実施形態において、上記の各種医療器具を被覆するための組成物は約0.5重量%乃至約30重量%のスルホン化ポリエステル、約0.1重量%乃至約5重量%の界面活性剤、および約65重量%乃至約99.4重量%の水を含有できる。
【0015】
本発明はまた一定の医療器具に一定の親水性の被膜を形成するための方法を提供し、この方法はスルホン化ポリエステルおよび界面活性剤を含有している一定の水性分散液を供給する工程、上記医療器具を水性分散液中に接触させる工程、および当該医療器具を乾燥する工程を含む。本発明はさらに一定の患者から一定の体液のサンプルを取得する方法を提供し、この方法は一定のスルホン化ポリエステルにより一定の針を被覆する工程、この針を患者の体内に侵入させる工程、この針を通して体液を吸引する工程を含む。
【0016】
さらに、上部において一定のスルホン化ポリエステルの被膜を有する各種の医療器具、および一定の体液のサンプルを吸引するためのキットが本発明により提供され、このキットは上記被覆処理した医療器具と共に上記体液のサンプルを受容するように構成されている一定の試験片を含む。この医療器具における被膜は約80重量%乃至約90重量%の上記スルホン化エステル、および約20重量%乃至約2重量%の界面活性剤を含有できる。
【0017】
本発明の一つの目的は一定の患者から一定の体液のサンプルを取得する方法を提供することであり、この方法は一定のスルホン化ポリエステルおよび一定の界面活性剤により一定の針を被覆する工程、この針を上記患者の体内に侵入させる工程、およびこの針を通して上記体液を一定の貯蔵器の中に吸引する工程を含む。この親水性の被膜は外部手段を伴うことなく上記針の中に上記体液を容易に流すことを可能にする。
【0018】
本発明の別の目的はプラスチック製および金属製の両方の各種の医療器具における良好な接着性を有する一定の被膜を提供することである。
【0019】
本発明の別の目的は各種の医療器具の通常的な取り扱い中において比較的に丈夫で損傷しない一定の被膜を提供することである。
【0020】
本発明の別の目的は非溶血性である一定の被膜を提供することである。
【0021】
本発明の別の目的は容易に利用可能で安価な各種の材料を利用することにより各種の医療器具を被覆する方法を提供することである。
【0022】
本発明の別の目的は各種の体液の存在下において非吸収性で非膨潤性である一定の被膜を提供することである。
【0023】
本発明の別の目的は蒸気、ガンマ線照射またはエチレン・オキシドにより滅菌処理可能である一定の被膜を提供することである。
【0024】
本発明の別の目的は無毒性で人間の皮膚に対して刺激または感作を生じない一定の被膜を提供することである。
【0025】
本発明の別の目的は一定の被膜を提供することであり、この場合に、この被膜の親水性の特性が長期にわたり継続して、被覆処理した各種の医療器具が長期の時間にわたり保管されることを可能にする。
【0026】
本発明の別の目的は、例えば、一定の水性の被膜の浸漬および乾燥等のような、簡単且つ安価で環境に対して穏やかである各種の医療器具を被覆する方法を提供することである。
【0027】
本発明の上記およびその他の目的、利点および特徴がその親水性の被膜およびその使用方法の詳細を読むことにより当該技術分野における熟練者において明らかになり、これらは以下においてさらに完全に説明されている。
【0028】
【発明の実施の形態】
本発明をさらに説明する前に、本発明が以下に説明する本発明の特定の各実施形態に限定されないこと、従って、当然に、変更可能であることが理解されるべきである。さらに、本明細書において使用されている各用語が特定の各実施形態だけを説明することを目的としていて、限定することを目的としていないこと、それゆえ、本発明の範囲が本明細書において記載されている特許請求の範囲のみにより限定されることも理解されるべきである。
【0029】
一定の値の範囲が与えられる場合に、その範囲およびそれ以外に述べられているあらゆる範囲の上限値と下限値との間における各中間の値、または上記述べられている範囲内の各中間の値は、その内容が特別に明示しない限り、その下方の制限値の1/10の単位まで、本発明に含まれる。これらの比較的に小さい範囲における上限値および下限値はそれぞれの比較的に小さい範囲内に独立して含まれることが可能であり、上記述べられている範囲において特定的に除外される制限値として本発明の範囲に含まれることもある。また、述べられている範囲が上記制限値の一方または両方を含む場合に、これらの含まれている制限値のいずれかまたは両方を除外する範囲もまた本発明に含まれる。
【0030】
特別に定めない限り、本明細書において使用されている全ての技術的および科学的な用語は本発明が属する技術分野における通常の熟練者により一般的に理解されている意味と同一の意味を有する。本明細書において記載されている方法および材料に対して類似または等価である任意の方法および材料も本発明の実施または試験において使用可能であるが、好ましい方法および材料を以下に説明する。本明細書において述べられている全ての刊行物または公報はこれら刊行物の引用に関連して上記方法および/または材料を開示および説明するために本明細書に参考文献として含まれる。
【0031】
本明細書および特許請求の範囲において、単数の形態の「1個または一定の(a)または(an)」、および「上記または前記のまたはこの(the)」はその内容が特別に明示しない限り複数の表現も含む場合がある。従って、例えば、「一定のモノマー(a monomer)」に対する表現は複数の同様のモノマーを含む場合があり、「上記スルホン化ポリエステル(the sulfonated polyester)」に対する表現は1種類以上のスルホン化ポリエステルおよび当該技術分野における熟練者において知られているこれらの等価物に対する表現等を含む場合もある。
【0032】
本明細書において記載されている各刊行物または公報は本特許出願の出願日よりも前におけるそれぞれの開示について引用されているのみであり、(この引用を)、本発明が先の発明の効力により当該刊行物または公報よりも先行する権利がないという承認として何ら解釈する必要はない。さらに、それぞれに与えられている刊行物または公報の期日は実際の発表日と異なっている可能性があり、これらについてはそれぞれ別個に確認する必要がある。
【0033】
親水性被膜組成物
一般に、本発明の被膜の配合物および組成物は、一定の水性の分散液または溶液中において、少なくとも1種類のスルホン化ポリエステルおよび少なくとも1種類の界面活性剤を含有している。このスルホン化ポリエステルおよび界面活性剤の濃度および比率は上記親水性の被膜の配合物において選択されるポリエステルおよび界面活性剤、被覆処理される各種医療器具の特定の用途、およびその他の要因に応じて変更可能である。さらに、この親水性の被膜の配合および組成もまた被覆処理される表面の種類により比率および/または濃度において変更可能である。
【0034】
本発明の親水性の被膜の特徴は各種の金属、ガラスおよびプラスチックにおける優れた接着性を有する一定の被膜を含むがこれに限らず、この被膜は各種の滅菌処理に対して耐えることができ、約20度よりも小さい水の接触角度を有する。本発明による幾つかの配合物および組成物は、以下においてさらに完全に説明されているように、これらの特性を提供する。
【0035】
上記水の接触角度の測定により上記親水性の被膜の表面の濡れ性が分かる。本発明の組成物および配合物による一定の被覆処理した微小針(マイクロニードル)における水の接触角度の測定値は約1度乃至約20度、好ましくは約3度乃至約15度、さらに好ましくは約7度乃至約9度の範囲である。本発明の親水性のフィルムまたは被膜により被覆したランス処理用のまたは微小針型の医療装置は一定の孔あけ部位からの血液等のような各種の体液の取得を容易にする。
【0036】
本発明の親水性の被膜の配合物および組成物は廃棄可能な各種の針において使用されるステンレス・スチールおよびプラスチックの表面に対して極めて強く接着することが分かっている。この接着性は一般に上記スルホン化ポリエステルにおける非極性および極性の各種の基に起因している。このような本発明の被膜配合物の強力な接着特性により、多年にわたる被覆処理した各種医療器具の保管ならびに高温および高湿度等の悪条件下における保管が可能になる。この被膜はまた、そのスルホン化ポリエステルの芳香族の構造により、蒸気滅菌処理において使用されるような条件およびガンマ線照射の作用に対して耐えることができる。
【0037】
本発明の親水性の被膜の、特に当該被膜がランス処理用の器具に関連して使用される場合における、一つの重要な特徴はこの被膜が血液中に見られる一部の分析物の読取および分析に影響を及ぼす可能性のある赤血球の溶血を生じないことである。このように赤血球の溶血を生じないことは一定の被膜が生体相容性であることを示すことでもある。
【0038】
本発明の被膜の混合物または配合物におけるスルホン化ポリエステルの濃度は約0.1重量%乃至約40重量%、好ましくは約0.5重量%乃至約30重量%、さらに好ましくは約5重量%乃至約10重量%の範囲内にすることができる。この濃度は選択されるスルホン化ポリエステル、被覆処理される医療器具の性質、所望の被膜の厚さおよび/またはその他の考慮点により決まる。本発明と共に使用可能な多数のスルホン化ポリエステルが市場において入手可能であり、以下においてさらに詳細に説明されている。本発明において有用である例示的な市場において入手可能なスルホン化ポリエステルはイーストマン(Eastman)AQ55S(登録商標)および/またはAQ55D(登録商標)を含む。本発明におけるスルホン化ポリエステルの所望の物理的特性は水の特性、すなわち、低粘度の特定に対して一定した類似性を有する分散特性である。別の望ましい特性は約40℃乃至約70℃、好ましくは約50℃乃至約60℃、最も好ましくは約55℃の一定のガラス転移温度である。
【0039】
本発明の組成物および配合物における界面活性剤はアエロゾルOT(Aerosol OT)(アニオン性)、ゲロポンT77(Geropon T77)(アニオン性)、プルロニックP105(Pluronic P105)(非イオン性)、およびプルロニックF68(Pluronic F68)等のような種々の市場において入手可能な非イオン性およびアニオン性の界面活性剤から選択できる。一部の実施形態において、この界面活性剤は複数のアニオン性および/または非イオン性の界面活性剤またはこれらの任意の組み合わせ物を含むことができ、これらは上記親水性の被膜における表面の濡れ性を高めて各種の生物流体の流れを容易にする。
【0040】
上記乾燥状態の被膜における界面活性剤の濃度はその被膜の全重量の約2%乃至約20%、さらに、約1%乃至約15%の範囲内である。換言すれば、上記被膜配合物の調製において、この界面活性剤はその配合において用いられる水性分散液の重量の約0.1%乃至約5%になる。好ましくは、この界面活性剤の濃度は上記水性分散液の全重量に基づいて1重量%乃至3重量%の範囲内である。
【0041】
スルホン化ポリエステル
上記スルホン化ポリエステルは各種のスルホネート基またはこれらの塩を含む任意の水溶性または水分散性の1種類以上のポリエステル材料を含むことができる。この用語の「スルホン化ポリエステル(sulfonated polyester)」は多様な種類のスルホン化ポリエステルの混合物、ならびに個別の種類のスルホン化ポリエステルを含むことを意味する。これらのスルホン化ポリエステルは縮合重合により形成できる。また、これらのスルホン化ポリエステルは本質的に各種のホモポリマーまたはコポリマーとすることができる。
【0042】
本明細書において用いられている用語の「スルホネート基(sulfonate group)」は各種のスルホネートならびにこれらの対応する種々の金属による塩を含むことを意味する。各種のスルホネート基は一般に化学式−SO3 Mを有し、この場合のMは水素または任意の金属原子またはイオンである。多くの実施形態におけるスルホネート塩はLi、Na、K、Cs等のアルカリ金属およびMg、Ca、Sr、Ba等のアルカリ土類金属に基づく。しかしながら、種々の実施形態において、各種の遷移金属および希土類金属に基づくスルホネート塩もまた使用可能である。一般に、生体医療の用途においては、Li、Na、K、Mg、Ca、Ba、Fe、Cu、ZnおよびAg等の金属を含有している各種のスルホネート塩が好ましい。
【0043】
上記各種のスルホネート基はアリールまたはヘテロアリールのスルホネートの種類または部分の形態で一定のポリエステル中に存在できる。このようなスルホン化ポリエステル中において存在可能な例示的なアリール・スルホネートの種類または部分は、例えば、フェニル・スルホネート、ナフチル・スルホネート、ビフェニル・スルホネート、ジフェニル・エーテル・スルホネート、ジフェニル・チオエーテル・スルホネート、ジフェニル・アルキレン・スルホネート、ビスフェノール・スルホネート、およびその他のアリール・スルホネートを含む。
【0044】
多くの実施形態において、上記スルホン化ポリエステルは各種のジエステル・モノマーおよびグリコール・モノマーの縮合ポリマー生成物を含み、これらのモノマーの内の一方または両方が1種類以上のスルホネート基をその内部に含むことができる。これらのジエステルおよび/またはグリコールの各種モノマーの中に存在できるアリール・スルホネート基はフェニル・スルホネート、ナフチル・スルホネート、ビフェニル・スルホネート、ジフェニル・エーテル・スルホネート、ジフェニル・チオエーテル・スルホネート、ジフェニル・アルキレン・スルホネート、および上述したような同様のアリール・スルホネートの種類を含むスルホン化ポリエステル中に存在可能なアリール・スルホネートの種類または部分を含む。また、スルホン化されていないアリール基を含む各種のモノマーも上記コポリマーの組成物中に存在できる。
【0045】
各種の縮合重合により作成したスルホン化ポリエステルは、特定の実施形態において、以下の化学式(1)を有することができ、この場合に、Xは任意のアリール・スルホネートを含み、Yは任意のアルキレンまたはアリーレンのグリコールを含み、nは3乃至100,000、さらに好ましくは約10乃至約10,000の一定値を有する一定の整数である。
【化1】
【0046】
上記スルホン化ポリエステル(1)は、例えば、1種類以上のアリール・スルホネート・ジエステル、二酸または二酸塩化物のモノマー、および1種類以上のアルキレンまたはアリーレンのグリコール・モノマーの縮合反応により調製できる。さらに、2種類以上のジエステル・コモノマーおよび/またはグリコール・コモノマーが上記スルホン化ポリエステルの調製において使用できる。また、別の実施形態において、上記構造(1)における基Xは任意のアルキレンまたはアリーレンの基を含むことができ、Yは任意のアリール・スルホネート基を含む。さらに、別の実施形態においては、上記XおよびYはそれぞれ一定のアリール・スルホネート基を含むことができる。これらのポリマーは各種のアリール・スルホネート・モノマーによる縮合により形成可能であり、これらのモノマーはそれぞれ一定のエステル、酸または酸塩化物の官能性、および一定のヒドロキシルの官能性を含む。
【0047】
本発明と共に使用可能な例示的なスルホン化ポリエステルが以下の構造式(2)により示されている。
【化2】
この場合に、Yは任意のアルキレンまたはアリーレンの基であり、Zは水素、金属原子、アルキル、アルコキシ、アリール、アリールオキシ、またはその他の基であり、nは3乃至100,000、さらに好ましくは約10乃至約10,000の一定値を有する整数である。特定の実施形態において、Zは一定のフェニル・スルホネート、ナフチル・スルホネート、ビフェニル・スルホネート、ジフェニル・エーテル・スルホネート、ジフェニル・チオエーテル・スルホネート、ジフェニル・アルキレン・スルホネート、ビスフェノール・スルホネート、またはその他のアリール・スルホネート等のような別のアリール・スルホネート基を含むことができる。
【0048】
上記のアリール・スルホネート・ジエステルは、例えば、一定のスルホン化オルトフタレート、イソフタレートまたはテレフタレートのエステル・モノマー、またはこれらの種々の誘導体または塩を含むことができる。また、上記のアルキレンまたはアリーレンのグリコール・モノマーは、例えば、エチレン・グリコール、プロピレン・グリコール、ブチレン・グリコール、一定のビスフェノール化合物、またはこれらの任意の種々の誘導体または塩を含むことができる。これらの種類のモノマーは各種のスルホン化ポリエステルを提供するために種々の組み合わせで用いることができる。例示的なアリール・スルホネート・モノマーは、例えば、スルホニルフェニル−ジカルボメトキシ−ベンゼンスルホネート、スルホフェノキシ−ジカルボメトキシベンゼンスルホネート、およびスルホニルナフチル−ジカルボメトキシベンゼンスルホネートを含む。これらのモノマーによるスルホン化ポリエステルの調製が米国特許第3,734,874号において記載されており、この開示は参照されることによって本明細書の一部をなす。
【0049】
本発明の特定の実施形態において、上記スルホン化ポリエステルは、以下のスルホン化ポリエステル(3)のように、一定のフタレート化合物および一定のアルキレン・グリコールのスルホン化フェニル・スルホネート・エステルにより作成される一定のポリマーを含むことができる。
【化3】
この場合にMは水素、金属原子、アルキル、アリール、またはアリール・スルホネート基であり、R1 およびR2 はそれぞれ別個に水素、アルキル、アリール、アルコキシ、アリールオキシ、スルホネートまたはアリール・スルホネートを含み、pは1乃至10の一定値を有する整数であり、nは3乃至100,000、さらに好ましくは約10乃至約10,000の一定値を有する整数である。
【0050】
本発明の一例の実施形態において、上記スルホン化ポリエステルは以下の一般構造式(4)を有する一定のポリエチレン・ソジオスルホニルフェニル・イソフタリル・スルホネートである。
【化4】
【0051】
上記のスルホン化ポリエステル(4)はエチレン・グリコールと4−ソジオスルホニルフェニル−3,5−ジカルボメトキシベンゼンスルホネートとの一定の高分子縮合反応により調製できる。なお、この4−ソジオスルホニルフェニル−3,5−ジカルボメトキシベンゼンスルホネート・モノマーの一部分を部分的に3,5−ジカルボメトキシベンゼンおよび/または1,4−ジカルボメトキシベンゼンに置き換えてそのスルホン化ポリエステル中に存在するスルホネート基の数または量を減らすことができる。また、上記の4−ソジオスルホニルフェニル−3,5−ジカルボメトキシベンゼンスルホネート・モノマーを全体的にまたは部分的に上述したような種々の別のアリール・スルホネート・ジエステルに置き換えることも可能である。この種のスルホン化ポリエステルの調製は周知であり、上述した米国特許第3,734,874号およびその他の文献において記載されている。各種のアリール・スルホネート・モノマーにより作成したスルホン化ポリエステルが種々の供給源から市場において利用可能である。
【0052】
界面活性剤
本発明において有用な界面活性剤は上記のスルホン化ポリエステル内に取り込まれた後に約20度よりも低く水の接触角度を減少する界面活性剤である。好ましくは、この界面活性剤は一定の固体またはワックス状の固体であり、その被膜の表面からの移動または除去を最少にする。また、この界面活性剤の水中における溶解度は水中に溶けるまたは分散することが困難である程度であることが好ましい。さらに、好ましくは、これらの界面活性剤は環境に対して穏やかであり生体崩壊性であると考えられる物質である。
【0053】
本発明と共に使用可能な一部の適当な界面活性剤の例は(a)例えば、カゼイン、ゼラチン、トラガカント、ワックス、腸内樹脂、パラフィン、アラビア・ゴム(アカシア)、ゼラチン、コレステロール・エステルおよびトリグリセリド等のような天然の界面活性剤、(b)ポリオキシエチレン脂肪族アルコール・エーテル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ソルビタン・エステル、グリセロール・モノステアレート、ポリエチレン・グリコール、セチル・アルコール、セトステアリル、ステアリル・アルコール、ポリキサマー、ポラキサミン、メチルセルロース、ヒドロキシセルロース、ヒドロキシ・プロピルセルロース、ヒドロキシ・プロピルメチルセルロース、非晶質セルロール、ポリビニル・アルコール、ポリビニルピロリドン、および合成リン脂質等の非イオン性界面活性剤、および(c)ラウリン酸カリウム、トリエタノールアミン・ステアレート、ラウリル硫酸ナトリウム、アルキル・ポリオキシエチレン・サルフェート、アルギン酸ナトリウム、スルホコハク酸ジオクチル・ナトリウム、負に荷電したリン脂質(ホスファチジル・グリセロール、ホスファチジル・イノサイト(phosphatidyl inosite)、ホスファチジル・セリン、ホスファチジン酸およびこれらの塩)、および正に荷電したグリセリル・エステル、カルボキシメチルセルロース・ナトリウム、カルボキシメチルセルロース・カルシウム、およびドデシル硫酸ナトリウム等のアニオン性界面活性剤を含む。特定の実施形態において、カチオン性の界面活性剤が代替的にまたは付加的に利用可能である。
【0054】
さらに、天然、非イオン性および/またはアニオン性の各種の界面活性剤の種々の混合物が本発明の親水性被膜の配合において利用できる。さらに、アニオン性界面活性剤の別の例は各種のスルホン酸塩、アルコール硫酸エステル、アルキルベンゼン・スルホネート、リン酸エステル、およびカルボン酸塩を含む。これらのアニオン性界面活性剤は良好な可溶化剤になる傾向があり、良好な濡れ性を有する。
【0055】
本発明と共に使用するための好ましいアニオン性界面活性剤はゲロポン(GEROPON)(商標)T77(N−オレイル−N−メチル・タウレート、ナトリウム塩、ロジア社(Rhodia, Inc.)から入手可能)およびアエロゾルOT(Aerosol OT)(商標)(ジ−イソオクチルスルホスクシネート、ナトリウム塩、サイテック・インダストリーズ社(Cytec Industries, Inc.)から入手可能)を含む。これらのアニオン性界面活性剤は共に強力な濡れ性および分散性を有する。
【0056】
非イオン性の界面活性剤は水中において比較的にイオン化しない親水性の先端基を特徴としている。このような好ましい非イオン性界面活性剤の例はポリオキシエチレン化アルキルフェノール、アルコール・エトキシレート、アルキルフェノール・エトキシレート、およびアルカノールアミドを含む。これらの非イオン性界面活性剤もまた良好な可溶化剤になる傾向があり、比較的に無毒性である。
【0057】
特に、適当な非イオン性の界面活性剤の例は、プルロニック(Pluronic)(商標)F68,F108およびF127等のポロキサマーを含み、これらはBASF社(BASF)から入手可能なエチレン・オキシドおよびプロピレン・オキシドの各種のブロック・コポリマーであり、さらに、テトロニック(Tetronic)(商標)908(T908)等のポロキサミンを含み、この材料はBASF社から入手可能なエチレン・オキシドおよびプロピレン・オキシドのエチレン−ジアミンに対する連続的な付加により誘導した一定の四官能性のブロック・コポリマーであり、さらに、トリトン(Triton)X−100を含み、この材料はユニオン・カーバイド/ダウ・ケミカル社(Union Carbide/Dow Chemical Co.)から入手可能な一定のアルキル・アリール・ポリエーテルである。なお、ポリ(オキシエチレン−コ−オキシプロピレン)ブロック・ポリマー、プルロニック(Pluronic)(商標)F68およびプルロニック(Pluronic)(商標)P105(エチレン・オキシド−プロピレン・オキシド−エチレン・オキシド)トリブロック・コポリマーが優れた可溶化剤であり、一般に非溶血性と考えられている。
【0058】
上記の界面活性剤は上述したような界面活性剤、特に、例えば、アエロゾル(Aerosol)(商標)OT、ゲロポン(Geropon)(商標)T77、プロニック(Pluronic)(商標)P105、およびプルロニック(Pluronic)(商標)F68等の一定範囲の市場において利用可能な各種の界面活性剤から選択できる。また、上記のアニオン性および非イオン性の界面活性剤の種々の組み合わせは本発明の被膜の配合においてそれぞれ十分な結果を提供する。
【0059】
親水性の被覆方法
本発明による一定の親水性の被膜により各種医療器具を被覆する方法はその医療器具を一定のスルホン化ポリエステルおよび一定の界面活性剤の分散液または溶液を含む一定の水性溶液により塗布する工程を含む。さらに、この医療器具を塗布する方法はその被膜が一定の所望の程度の硬度になり、医療器具に対して強力に接着するまで被覆処理した医療器具を乾燥する工程を含むことができる。上記医療器具の被覆処理は上記親水性の被膜の水性分散液または溶液の医療器具への噴霧、浸漬、および/またはロール塗布を含むことができる。さらに、スチール製およびプラスチック製の各種医療装置の技術分野における熟練者において知られている別の塗布技法もまた本発明の方法において有用である。
【0060】
上記の乾燥時間はその乾燥温度により決まり、乾燥温度が高いほど、必要な乾燥時間が短縮され、その逆の場合も言える。さらに、適当な乾燥時間の決定において一定の役割を果たす別の要因は所望の被膜の厚さ、医療器具からの過剰の溶液の除去の効率、被覆される装置の寸法および形状である。なお、当該技術分野における熟練者であれば、本発明による特定の被膜に対応する適当な乾燥温度および乾燥時間の組み合わせを決定できる。
【0061】
一般に、本明細書において記載されている親水性の組成物により浸漬塗布される、一定の毛細管または微小針等のような、各種医療器具に対応する乾燥時間は、45℃乃至約65℃において空気乾燥される場合に、約5分乃至1時間、好ましくは10分乃至約30分の範囲である。さらに、約65℃乃至約70℃から80℃の温度においてさらに速い乾燥工程が達成でき、この場合に、約5分乃至約15分以内に被膜の十分な乾燥状態が得られる。このような一定の医療器具を被覆する浸漬および乾燥の方法において、毒性の溶媒または煙霧が全く放出されず、このことは現状において利用可能な別の被覆処理に優る改善である。
【0062】
一例の実施形態において、一定の微小針を被覆する方法は約5重量%乃至約10重量%の、イーストマン(EASTMAN)(商標)AQ55SまたはAQ55D等の、一定のスルホン化ポリエステル、および約0.1重量%乃至約3重量%の、アエロゾル(Aerosol)(商標)OT(ジ−イソオクチルスルホスクシネート)、ゲロポン(Geropon)(商標)T77(N−オレイル−N−メチル・タウレート)、プルロニック(Pluronic)(商標)P105(エチレン・オキシド−プロピレン・オキシド−エチレン・オキシド・トリブロック・コポリマー)、およびプルロニック(Pluronic)(商標)F68(ポリ・オキシエチレン−コ−オキシプロピレン・ブロック・ポリマー)等の、少なくとも1種類の界面活性剤により構成されている一定の水性分散液の中に一定の微小針を浸漬する工程を含む。その後、過剰の水性溶液が上記微小針から除去されて、この被覆処理した微小針が50℃乃至60℃において20分間にわたり放置乾燥される。
【0063】
本発明はまた一定のスルホン化ポリエステルにより各種医療器具を被覆するためのキットも提供しており、これらのキットは一定のスルホン化ポリエステルの被膜を有する微小針のような各種の医療器具を収容する。これらのキットは、例えば、上述した様式で溶液中において浸漬塗布した後に乾燥することにより被覆処理できる1種類以上の針またはその他の医療器具と共に、上述したような一定の組成を有するスルホン化ポリエステルおよび一定の適当な界面活性剤の水性分散液または溶液のビンまたはその他の容器を含むことができる。さらに、このキットは各種医療器具をスルホン化ポリエステルの分散液により被覆してこの被覆処理した器具を乾燥するための印刷された指示書または説明書を含むことができる。
【0064】
また、別の実施形態において、上記キットはスルホン化ポリエステルの一定の被膜を有する針等の1種類以上の医療器具を含むことができる。さらに、このキットは血液またはその他の体液のサンプルを入手するために上記針を使用するための印刷された指示書または説明書を含むことができる。さらに、このキットは一定の体液サンプルを受容するように構成されている1種類以上の試験片、または一定のモニターまたはセンサーを含むことができる。
【0065】
実施例
以下の各実施例において利用されているスルホン化ポリエステルは約55℃の一定のガラス転移温度を有していて、上述したスルホン化ポリエステル(4)を基材としている。このスルホン化ポリエステルはイーストマン(Eastman)AQ55SまたはAQ55Dのいずれかの製品名でイーストマン・ケミカル社(Eastman Chemical Co.)から市場において入手可能である。このAQ55Sは固体の形態であり、AQ55DはAQ55Sの28%水性分散液である。この被膜混合物の水性配合物における上記ポリエステルの濃度は水中において0.5重量%乃至30重量%、好ましくは約5重量%乃至10重量%の範囲内にできる。このようなスルホン化ポリエステルは上述した米国特許第3,734,874号において記載されている。
【0066】
以下の各実施例は本発明の形成および使用のための方法の一定の完全な開示および説明を当該技術分野における通常の熟練者に提供するために記載されており、本発明者が自分の発明として見なす対象の範囲を限定することを目的としておらず、さらに、これらの実施例は以下の各実験が行なわれた実験の全部または全てであることを示すことを目的としていない。使用されている各種の数値(例えば、量、温度等)に関してその精度を確実にするための努力が成されているが、一部の実験における誤差およびずれは考慮される必要がある。特別に示さない限りにおいて、部は重量部であり、分子量は重量平均分子量であり、温度は摂氏度であり、圧力は大気圧または大気圧に近い圧力である。
【0067】
実施例1
種々の親水性配合物の濡れ性および粘着性
この実施例において、各種の配合物を調製して一定のステンレス・スチールの表面および一定のプラスチックPETフィルムの両方において試験した。これらの配合物をその粘着性、耐久性および濡れ性について試験した。表1は水性の原料スルホン化ポリエステル溶液の各重量部/容量対界面活性剤の原料溶液の各重量部対水の各重量部を示している。このスルホン化ポリエステルの原料溶液は水中における28重量%の固形物により調製した(イーストマン(EASTMAN)AQ55Dは水中における28重量%の固形のスルホン化ポリエステルである)。また、全ての界面活性剤の原料溶液は水中における3重量%の界面活性剤として調製した。なお、試験した界面活性剤はアエロゾル(Aerosol)OT(アニオン性)、ゲロポン(Geropon)T77(アニオン性)、プルロニック(Pluronic)P105(非イオン性)、プルロニック(Pluronic)F68、シルウエット(Silwet)L7600および対照としてのグリセロールであった。これらの界面活性剤の化学的組成は上記において説明されている。
【0068】
上記親水性の各被膜配合物を表1において記載されているように適当な量(重量部)のスルホン化ポリエステルおよび界面剤の各原料溶液を特定量の水と完全に混合することによりそれぞれ調製した。この親水性の被膜の水性分散液中に被覆処理する各表面を浸漬し、これに続いて、過剰の被膜材料をその表面から除去した。その後、この表面を一定の強制通風式オーブン内において80℃乃至90℃で5分間にわたり放置乾燥した。
【0069】
上記被膜の粘着性をその表面被膜の物理的接触により決定し、この表面被膜の濡れ性をレーム・ハート社(Rame Hart Inc.)からの一定のゴニオメーターによる水の接触角度の測定により決定した。さらに、各被膜の耐久性を試験するために、これらの被膜を水により3回洗浄した後に、その被膜の濡れ性を再び測定した。
【0070】
表1は各対照サンプル、すなわち、サンプル1乃至サンプル9がステンレス・スチールまたはプラスチックのいずれにおいても適当な親水性の被膜を形成しないことを示している。さらに、サンプル3、サンプル4およびサンプル7を除く、これらのサンプルの全ては乾燥処理後において非粘着性であることが分かった。
【0071】
さらに、2種類以上の界面活性剤を含有している各種についても試験を完了した。例えば、アエロゾル(Aerosol)OTおよびプルロニック(Pluronic)P105またはゲロポン(Geropon)T77およびプルロニック(Pluronic)P105の組み合わせを含む各配合物も表1におけるサンプル13乃至サンプル16により示されているように非粘着性で濡れ性を有していることが分かった。
【0072】
この実施例は各水性配合物中に約1重量%乃至約3重量%(この量は乾燥状態の配合物の全固形重量における約2%乃至約20%に等しい)の界面活性剤の最終的な濃度範囲で各種の界面活性剤を伴う被膜が耐久性であり、非粘着性で極めて濡れ性が高いという望ましい結果を示した。
【表1】
【0073】
実施例2
親水性の各被膜における水の接触角度
この実施例は一定のプラスチックの表面上、すなわち、デユポン社(DuPont)から入手可能な5ミル(0.127mm)のメリネクス(Melinex)ポリエステル・フィルム上における親水性の被膜の種々の配合物の濡れ性を示している。このメリネクス・フィルムを被覆する方法は上記実施例1において説明されている方法に類似している。さらに、スルホン化ポリエステル(AQ55D)の各種の原料溶液およびこの実施例において使用する各種の界面活性剤を実施例1において記載されているように調製した。
【0074】
表2は本発明の種々の親水性の被膜ならびに対照としての一定の防曇用被膜(3M(商標)アンチフォッグ(Antifog)、部品番号3MM9962/387)により被覆されているメリネクスの水の接触角度の測定値を示している。各組成物の全体の乾燥重量におけるスルホン化ポリエステルの%値はこの表2において示されている全ての配合物において90%乃至95%であった。また、各界面活性剤のパーセント値は各親水性被膜の全体の乾燥重量における界面活性剤のパーセント値である。
【0075】
水滴の左側および右側の両方の接触角度の測定を含む2回乃至5回の水の接触角度の試験を表2において示されているそれぞれの親水性の被膜について完了した。以下の表2は各種の親水性被膜A1乃至E2についての水の接触角度の測定値の範囲ならびに平均の測定値を示している。
【表2】
【0076】
上記実施例は本発明の各種の親水性の被膜の濡れ性が高いことおよび一定のプラスチック表面に対するその被膜の供給方法をさらに明らかにしている。
【0077】
実施例3
溶血試験
2重量部のAQ55D(28%)、0.5重量部のアエロゾル(Aerosol)OT(3%)、0.5重量部のプルロニック(Pluronic)P105(3%)、3重量部の水の配合を有する親水性の被膜を人間の全血に対する溶血作用について試験した。
【0078】
上記親水性の被膜と血液の容積との間の表面接触を最大にするために、毛細管を用いてこの実験を行なった。1mmの内径(ID)を有するそれぞれのプラスチック製の毛細管に上記親水性の被膜を充填して5秒間にわたり放置した。過剰の被覆溶液を毛細管の端部に一定の吸収性のティシュー紙を接触させることにより排出した。その後、これらの毛細管を豊富な量の乾燥剤を収容している気密に密封した一定の容器内において室温で少なくとも20時間にわたり放置乾燥した。
【0079】
一定の人間のドナーからの正常な全血のサンプルを用いた。上記親水性の被膜混合物により内側を被覆したそれぞれの乾燥状態の毛細管を一定の傾斜角度でこれらの毛細管を浸漬することにより上記の全血サンプルで充たした。その後、各毛細管の端部をチェイス・インストルメント社(Chase Instrument Corp.)から入手可能な一定のチューブ・シール用の化合物により速やかに密封した。これらの血液を充たした毛細管をそれぞれ並置して、放置状態において0,1,2,3,4および5分間にわたり室温でインキュベーションした。それぞれのインキュベーション時間の終了時において、それぞれの血液を充たした毛細管をベクトン・ディッケンソン社(Becton Dickenson)から入手可能なリーダクリット・セントリフュージ装置(Readacrit Centrifuge)に配置して、その血液細胞を約1分乃至2分間にわたり回転して沈降させた。
【0080】
上記の遠心処理の後に、溶血を示すと考えられる赤色における何らかの黄色味について血漿を観察した。この結果、5分間のインキュベーション時点を含む、各サンプルのいずれの血漿においても色の変化は見られなかった。
【0081】
従って、上記の実験により、上記親水性の被膜は非溶血性であることが分かった。
【0082】
以上において、本発明をその特定の実施形態に基づいて説明したが、当該技術分野における熟練者において、種々の変更を行なうことが可能であること、および本発明の真の趣旨および範囲から逸脱することなくこれらの実施形態に対して各種の等価物を置き換えることが可能であることが当然に理解されると考える。加えて、多くの変更が本発明の目的、趣旨および範囲に対して、特定の状況、材料、物質の組成、プロセスまたは方法、プロセスまたは方法における1種類以上の工程等を適合するために行なうことが可能である。さらに、これらの変更の全ては本明細書において記載されている特許請求の範囲に当然に含まれると考えられる。
【0083】
本発明の実施態様は以下の通りである。
(1)前記組成物が(a)約0.5重量%乃至約30重量%の前記スルホン化ポリエステル、(b)約0.1重量%乃至約5重量%の前記界面活性剤、(c)約65重量%乃至約99.4重量%の水を含有している請求項1に記載の組成物。
(2)前記医療器具が一定の針を含む請求項1または実施態様(1)に記載の組成物。
(3)一定の医療器具に一定の親水性の被膜を形成するための方法において、(a)実施態様(1)または実施態様(2)に記載の一定の組成物を供給する工程、(b)前記医療器具を前記組成物に接触させる工程、および(c)前記医療器具を乾燥する工程を含む方法。
(4)前記医療器具が一定のランス用器具である請求項2に記載の方法。
(5)前記ランス用器具が一定の微小針である実施態様(3)に記載の方法。
(6)前記方法がさらに前記針を製造する工程を含む請求項3に記載の方法。
【0084】
【発明の効果】
従って、本発明によれば、無毒性であり、単一の被覆処理において容易に供給され、極めて濡れ性が高く各種の生物流体に対して相容性であり、実行することが簡単で安価である各種医療装置のための一定の親水性の被膜が提供できる。
Claims (5)
- 各種の医療器具を被覆するための組成物において、
(a)一定のスルホン化ポリエステル、
(b)水、および
(c)一定の界面活性剤を含有している組成物。 - 一定の医療器具に一定の親水性の被膜を形成するための方法において、
(a)請求項1に記載の一定の組成物を供給する工程、
(b)前記医療器具を前記組成物に接触させる工程、および
(c)前記医療器具を乾燥する工程を含む方法。 - 一定の患者から一定の体液のサンプルを取得するための方法において、
(a)一定のスルホン化ポリエステルを含有する一定の組成物を一定の針に供給する工程、
(b)前記針を前記患者の体内に侵入させる工程、および
(c)前記針を通して前記体液を吸引して取り出す工程を含む方法。 - 一定のスルホン化ポリエステルを含有する一定の被膜を有する一定の針を備えている医療器具。
- 一定の体液のサンプルを吸引して取り出すためのキットにおいて、請求項4に記載の医療器具、および前記体液のサンプルを受容するように構成されている一定の試験片を含むキット。
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