JP2003535938A - フッ素化樹脂を含む防汚コーティング組成物 - Google Patents

フッ素化樹脂を含む防汚コーティング組成物

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Abstract

(57)【要約】 海洋汚染環境における基体の汚染を防止する方法において、該環境に曝す前に、一般式: 【化1】 [ここで、Wは、一般式‐Si(R1α(OR23-αの基(ここで、α=0、1又は2、好ましくはα=0であり、R1及びR2は独立して、一つ以上のエーテル基を含んでいてもよい、直鎖若しくは分枝のC1〜C6のアルキル基、又はC7〜C12のアリール若しくはアルキル基の意味を有し、かつ好ましくはR1及びR2はC1〜C4のアルキル基である)であり、Lは、有機連結基であり、Yは、F又はCF3であり、及びRfは、350〜8000、好ましくは500〜3000の数平均分子量を有し、かつ鎖に沿ってランダムに分布された、少なくとも一つの下記構造: 【化2】 (ここで、Xは、F又はCF3であり、R4及びR5は独立して、H、Cl、又はC1〜C4のパーフルオロアルキルの意味を有する)を有する繰り返し単位を含む基である]の硬化可能なフッ素化樹脂を含むコーティングを基体上に形成することを含む方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、フッ素化樹脂及び海洋適用のための防汚コーティング組成物におけ
るその使用に関する。
【0002】
【従来の技術】
人工構造物、例えば、水中に沈められるところの船体、ブイ、掘削用基壇(dr
illing platform)、油製造用装備、及び配管は、水中生物、例えば、緑色及び
褐色藻類、海産甲殻動物(barnacle)、イガイ(mussel)等により汚染される傾
向にある。そのような構造物は普通金属製であるが、また、他の構造物質、例え
ば、コンクリートを含み得る。この汚染は船体に有害である。何故ならば、それ
は、水を通って移動する間に摩擦抵抗を増大させ、その結果として、速度が減じ
られ、かつ燃料コストが増大するからである。それは、静的構造物、例えば、掘
削用基壇及び油製造用装備の脚に有害である。何故ならば、第一に、波及び流れ
に対する汚染の厚い層の抵抗が、該構造に予測できないかつ潜在的に危険な応力
を生じさせ得るからであり、及び第二に、汚染が、欠陥、例えば、応力割れ及び
応力腐食について構造を検査することを困難にするからである。それは、配管、
例えば、冷却水の取り入れ口及び出口に有害である。何故ならば、有効断面積が
汚染により減じられ、その結果、流速が減じられるからである。汚染を防止する
商業的に最も成功した方法は、水中生物に対して有毒な物質、例えば、トリブチ
ルスズクロリド又は酸化第一銅を含む防汚コーティングの使用を含んでいた。し
かし、そのようなコーティングは、そのような毒素が水中の環境に放たれ得るな
ら生ずる損害の故に、不利益を増大すると考えられる。従って、毒性物質を著し
くは含まないところの非汚コーティング(non-fouling)の必要性がある。
【0003】 シリコーンゴムコーティングが水中生物による汚染を阻止することは、例えば
、英国特許第1,307,001公報及び米国特許第3,702,778号明細
書に記載されているように長年に亘って知られている。そのようなコーティング
は、生物が容易に付着することができないところの表面を与えることが信じられ
ており、そして従って、それらは、防汚コーティングと言うよりむしろ無汚コー
ティング(non-fouling coating)と呼ばれ得る。シリコーンゴム及びシリコー
ン化合物は通常、非常に低い毒性を有する。しかし、シリコーンゴムコーティン
グは、殆ど商業的には受け入れられていない。保護されるべき基体表面にそれら
を良好に付着せしめることは困難であり、かつ機械的にそれらはむしろ弱くかつ
損害を受け易い。
【0004】 防汚又は無汚コーティング組成物において汚染制御のためにフッ素化ポリマー
を使用することは公知である。特開平4−45170号公報に、末端基にオレフ
ィン性飽和結合を有するシリコーン樹脂にフッ素含有アクリレートをグラフトす
ることにより得られるところのフッ素化シリコーン樹脂が記載されている。特開
昭61−43668号公報に、フッ素含有モノマーをアクリレートポリマーと反
応させることにより製造されるポリマーとアルキド樹脂とをコンパウンド化する
ことにより製造されるところの防汚性を有するコーティング組成物が記載されて
いる。特開平6−322294号公報に、フィルム形成性樹脂及びオキシアルキ
レン基とパーフルオロアルキル基とを有するオルガノポリシロキサンを含む腐食
防止防汚コーティングが記載されている。
【0005】 フッ素化ポリマーはまた、他の使用のために公知である。特開平6−2398
76号公報に、接着剤において使用される、優れたぬれ性を有するフッ素化ポリ
マーが記載されている。米国特許第4,900,474号明細書に、シリコーン
消泡剤として使用されるところのパーフルオロエーテル基含有オルガノポリシロ
キサンが記載されている。
【0006】 当業者に公知のフッ素化ポリマーはいずれも、防汚コーティング組成物におけ
る広範な適用は見出されていない。何故ならば、それらの防汚性/汚れ放出性(
foul release property)が十分ではなく、及び/又はそれらの機械的性質が
、これらの組成物を、水中に沈められる様々な種類の構造物に使用するために適
切にさせないからである。とりわけ、機械的性質は、もし、船体のためのコーテ
ィング組成物として施与されるなら、該コーティング組成物が、数年の耐用年数
を有するために十分な強度及び耐磨耗性を有しなければならないようなものでな
ければならない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、非常に良好な防汚性/汚れ放出性及び十分な機械的強度を持
つ新しい防汚コーティング組成物、並びにこの新しい防汚コーティング組成物が
使用されるところの、海洋汚染環境における基体の汚染を防止する方法を提供す
ることである。
【課題を解決するための手段】
この方法は、海洋汚染環境に基体を曝す前に、一般式:
【化14】 [ここで、 Lは、有機連結基であり、 Yは、F又はCF3であり、 Wは、一般式‐Si(R1α(OR23-αの基(ここで、α=0、1又は2、
好ましくはα=0であり、R1及びR2は独立して、任意的に一つ以上のエーテル
基を含んでいてもよい、直鎖若しくは分枝のC1〜C6のアルキル基、又はC7
12のアリール若しくはアルキル基の意味を有し、かつ好ましくはR1及びR2
、C1〜C4アルキル基である)であり、 Rfは、350〜8000、好ましくは500〜3000の数平均分子量を有し
、かつ鎖に沿ってランダムに分布された、少なくとも一つの下記構造:
【化15】 (ここで、 Xは、F又はCF3であり、 R4及びR5は独立して、H、Cl、又はC1〜C4のパーフルオロアルキルの意味
を有する) を有する繰り返し単位を含む基である] の硬化可能なフッ素化樹脂を含むコーティングを基体上に形成することを含む。
【0008】
【発明の実施の形態】
Lは、好ましくは二価の連結基であり、より好ましくは次式:
【化16】 (ここで、 R1は、H、C1〜C4のアルキル基又はフェニル基であり、 mは、0又は1の整数、好ましくは1であり、 nは、0〜8、好ましくは0〜5の範囲の整数であり、 qは、1〜8、好ましくは1〜3の範囲の整数である)
【化17】 の一つ又はそれ以上から選ばれる。
【0009】 Lはまた、三価の基であり得る。この場合に、式(I)において、-L‐Wは
‐L‐(W)2となる。
【0010】 Lが、m=1、n=0〜5、及びq=1〜3を持つA)であるところの化合物
が好ましい。
【0011】 更に好ましくはRfは、下記構造:
【化18】 (ここで、a’/b’は0.2〜2であり、a’及びb’は、上記の分子量を与
える整数である)、
【化19】 (ここで、r/bは0.5〜2であり、かつ(r+b)/tは10〜30であり
、b、r及びtは、上記の分子量を与える整数である)、
【化20】 (ここで、t’は0より大きく、r’/t’は10〜30であり、r’及びt’
は、上記の分子量を与える整数であり、yは0又は1であり、かつR’fは、C1 〜C4のフルオロアルキル基である)、
【化21】 (ここで、zは、上記の分子量を与える整数であり、yは0又は1であり、かつ
R’fは、C1〜C4のフルオロアルキル基である)、
【化22】 (ここで、q及びsは、上記の分子量を与える整数であり、R4及びR5は上記の
意味を有し、yは0又は1であり、かつR’fは、C1〜C4のフルオロアルキル
基である) の一つから選ばれる。
【0012】 上記の構造において、‐(C36O)‐は、‐(CF(CF3)CF2O)‐又
は‐(CF2CF(CF3)O)‐で有り得る。式(I)の生成物は、米国特許第
4,746,550号明細書に開示されている方法により製造され得る。
【0013】 汚れ放出及び/又は機械強度における良好な結果は、下記に定義されるような
シリコーン化合物を、一般式:
【化23】 (ここで、Rf及びnは、上記で定義された意味を有する) の‐OH又は‐COOR末端基(ここで、R=H又はC1〜C3である)を有する
二官能性パーフルオロポリエーテルと反応させることにより得られ得るところの
式(I)のフッ素化樹脂を含むコーティング組成物について見出された。これら
の化合物は、商標Fomblin ZDOL、ZDEAL、ZDOL−TXによりAusim
ontから市販されている。しかし、また、他の末端基、例えば、エポキシ基を有
する二官能性パーフルオロエーテルを使用することもできる。
【0014】 上記の二官能性パーフルオロポリエーテル前駆体と反応されることができると
ころの適切なシリコーン化合物の例は、一般式
【化24】 (ここで、R3は、フッ素化ポリエーテルにシリコーン化合物を結合し得る基で
あり、かつR4基は夫々独立して、エーテル又はエステル基、好ましくは1〜4
個の炭素原子を有する直鎖又は分枝のアルキル部分を含む基の意味を有する) の化合物である。例えば、R3がイソシアネート官能性基であるところのシリコ
ーン化合物が、ヒドロキシル、アミン、又はカルボン酸官能性基から選ばれる少
なくとも二つの官能性基を有するフッ素化ポリエーテルに結合され得る。R3
アミン官能性基であるところのシリコーン化合物が、カルボン酸エステル又はエ
ポキシ官能性基から選ばれる少なくとも二つの官能性基を有するフッ素化ポリエ
ーテルに結合され得る。R3がチオール官能性基であるところのシリコーン化合
物は、少なくとも二つのエポキシ官能性基を有するフッ素化ポリエーテルに結合
され得る。
【0015】 好ましいシリコーン化合物の例は、アルコキシアルキルシリルイソシアネート
、アルコキシシリルアルキルイソシアネート、アルコキシシラン、アルコキシア
ルキルシラン、並びにアルコキシアルキルシリルメルカプト‐、アミノ‐、及び
グリシジル‐官能性化合物、例えば、3‐メチルジメトキシシリルプロピルイソ
シアネート、3‐トリメトキシシリルプロピルイソシアネート、3‐トリエトキ
シシリルプロピルイソシアネート、3‐メルカプトプロピルトリメトキシシラン
、3‐メルカプトプロピルメチルジメトキシシラン、3‐アミノプロピルトリメ
トキシシラン、3‐アミノプロピルトリエトキシシラン、及び3‐グリシドキシ
プロピルトリメトキシシランである。このようにして得られるフッ素化樹脂はま
た、本発明の対象である。
【0016】 通常、防汚性/無汚性及び機械的強度の両方における良好な結果は、フッ素化
樹脂が、−120〜20℃の範囲のTg及び10〜25mN/mの範囲の表面エ
ネルギーを有するときに見出される。通常、樹脂のTgが増大されるとき機械的
性質が改善され、物質のTgが低下されるとき汚れ放出性が改善される。それ故
、夫々のフッ素化樹脂のために、最適バランスが、樹脂のTgを調整することに
より機械的性質と汚れ放出性との間に見出されなければならない。この調整は、
例えば、Rfセグメント又はWセグメントの長さを変えることによりなされ得る
【0017】 コーティング組成物は、フッ素化樹脂、硬化触媒、例えば、縮合触媒、任意的
に助触媒、任意的に樹脂用架橋剤、反応性又は非反応性流動添加剤、溶剤、フィ
ラー、顔料及び/又はチキソトロピー剤を混合することにより製造され得る。
【0018】 使用され得る触媒の例は、種々の金属、例えば、スズ、亜鉛、鉄、鉛、バリウ
ム、及びジルコニウムのカルボン酸塩を含む。該塩は好ましくは、長鎖カルボン
酸の塩、例えば、ジブチルスズジラウレート、ジブチルスズジオクテート、鉄ス
テアレート、スズ(II)オクトエート、及び鉛オクトエートである。適切な触媒の
更なる例は、有機ビスマス及び有機チタン化合物及び有機ホスフェート、例えば
、2‐エチル‐ヘキシルハイドロジェンホスフェートを含む。他の可能な触媒は
、キレート、例えば、ジブチルスズアセトアセトネートを含む。更に、該触媒は
、酸基に対してα位にある炭素原子に少なくとも一つのハロゲン置換基及び/又
は酸基に対してβ位にある炭素原子に少なくとも一つのハロゲン置換基を有する
ところのハロゲン化有機酸、又は縮合反応の条件下においてそのような酸を形成
するために加水分解可能であるところの誘導体を含み得る。
【0019】 もし、該樹脂が縮合により硬化できないなら、樹脂用架橋剤の存在が単に必要
である。これは、フッ素化樹脂に存在するところの官能基に依存する。通常、フ
ッ素化樹脂がアルコキシ基を含むとき、架橋剤の存在は必要ではない。もし、フ
ッ素化樹脂がアルコキシ‐シリル基を含むなら、通常、縮合触媒及び水の少量の
存在が、施与後のコーティングの十分な硬化を達成するために十分である。これ
らの組成物のために、通常、大気中の水分が、硬化を引起すために十分であり、
かつ通常、施与後にコーティング組成物を加熱することは必要でないであろう。
【0020】 任意的に存在するところの架橋剤は、官能性シラン及び/又は一つ以上のオキ
シム基を含む架橋剤であり得る。そのような架橋剤の例は、国際特許出願公開第
99/33927号公報に与えられている。種々の架橋剤の混合物がまた使用さ
れ得る。
【0021】 本発明に従うコーティング組成物に使用され得るところの反応性又は非反応性
流動添加剤の例は、非官能性又は一官能性フッ素化ポリエーテルである。これら
の化合物は、下記構造:
【化25】 (ここで、 kは、0又は1の整数であり、 Tは、‐CF3、‐C25、‐C37、CF2Cl、C24Cl、C36Clから
選ばれ、 k=0のときT1=‐O‐Tであり、kが1のときT1=Wであり、 かつここで、Rf、Y、及びLは、上記で定義した意味を有する) により表され得る。
【0022】 市販製品は、例えば、Fomblin(商標)Y25をAusimontから入手し得る。他の非
反応性油、例えば、シリコーンオイル、特にメチル‐フェニルシリコーンオイル
、ペトロラタム、ポリオレフィン油、又はポリアロマティック油がまた使用され
得る。これらの反応性又は非反応性流動添加剤の割合は、コーティング組成物の
合計重量に基いて、0〜25重量%の範囲であり得る。
【0023】 本発明に従うコーティング組成物に使用され得るところの溶剤の例は、極性溶
剤又はそれらの混合物、例えば、メチルイソブチルケトン又はブチルアセテート
を含む。無極性溶剤又はそれらの混合物、例えば、キシレンが、共溶剤として使
用され得る。
【0024】 本発明に従うコーティング組成物において使用され得るところのフィラーの例
は、バリウムサルフェート、カルシウムサルフェート、カルシウムカーボネート
、シリカ又はシリケート(例えば、タルク、長石、及び陶土)、アルミニウムペ
ースト/フレーク、ベントナイト又は他のクレーである。いくつかのフィラーは
、コーティング組成物に有効なチキソトロピー性を有し得る。フィラーの割合は
、コーティング組成物の合計重量に基いて、0〜25重量%の範囲であり得る。
【0025】 本発明に従うコーティング組成物に使用され得るところの顔料の例は、黒色酸
化鉄及び二酸化チタンである。顔料の割合は、コーティング組成物の合計重量に
基いて、0〜10重量%の範囲であり得る。
【0026】 該コーティング組成物は、通常の技術、例えば、ブラシ、ローラー又はスプレ
ー(空気なし及び慣用)により施与され得る。基体への適切な接着を達成するた
めに、下塗りされた基体に防汚/無汚コーティング組成物を施与することが好ま
しい。プライマーは、任意の慣用のプライマー/シーラーコーティング系であり
得る。良好な結果は、アクリルシロキシ官能性ポリマー、溶剤、チキソトロピー
剤、フィラー、及び任意的に水分補足剤を含むところのプライマーを使用すると
き、とりわけ、接着に関して見出された。そのようなプライマーは、国際特許出
願公開第99/33927号公報に開示されている。
【0027】 老化した防汚コーティング層を含む基体に本発明に従う方法でコーティング組
成物を施与することがまた可能である。該コーティング組成物はそのような老化
した層に施与される前に、この古い層は、任意の汚れを除去するために高圧水洗
浄により清掃される。国際特許出願公開第99/33927号公報に記載されて
いるプライマーは、老化されたコーティング層と本発明に従うコーティング組成
物との間に結合コートとして使用され得る。通常、低表面エネルギーコーティン
グ、例えば、シリコーン又はフッ素ポリマーを含むコーティングは、結合コート
の施与後でさえなくても、本発明に従うコーティング組成物の施与のための正常
な素地を提供しない。何故ならば、老化されたコーティング層と新たに施与され
たコーティング層との間の接着が通常不十分だからである。
【0028】 該コーティングが硬化された後、それは直ちに沈められることができ、かつ直
ちに防汚及び汚れ放出保護を与える。
【0029】 上記のように、本発明に従う方法において使用されるコーティング組成物は、
高い機械的強度と共に、非常に良好な防汚及び汚れ放出性を有する。これは、こ
れらのコーティング組成物を、海洋適用のための防汚又は無汚コーティングとし
ての使用に非常に適するものにする。該コーティングは、動的な又は静的な構造
物の両方、例えば、水中に沈められるところの船体、ブイ、掘削用基壇、油製造
用装備、及び配管のために使用され得る。該コーティングは、これらの構造物の
ために使用されるところのあらゆる基体、例えば、金属、コンクリート、木又は
繊維強化樹脂に施与され得る。
【0030】 本発明に従う方法に使用されるところのコーティング組成物は好ましくは、高
固体組成物として施与される。これらの組成物は、30重量%より少ない、好ま
しくは20重量%より少ない、更に好ましくは10重量%より少ない溶剤を含む
。これらの組成物は、無溶剤コーティングの部類に属する。そのようなコーティ
ングは、それらの低溶剤含有量の故に最小の環境影響力を有する。
【0031】 樹脂の低温(環境温度)硬化とコーティング組成物の高固体含有量との組合せ
が、本発明に従うコーティング組成物を、開放された野外での適用に適したもの
にする。
【0032】 本発明は、下記の実施例に関して説明される。これらは、本発明を説明するこ
とを意図しており、いかなる意味においてもその範囲を限定するとして解釈され
るべきではない。
【0033】
【実施例】
【実施例1】 パーフルオロエーテルのアダクトの製造 n=0及び1000の数平均分子量を有する式(II)の二官能性のパーフルオ
ロポリエーテルの200重量部が、機械式攪拌機、温度プローブ、水コンデンサ
ー、及び供給物入口を持つ上部フランジ付き反応容器に加えられた。ジブチルス
ズジラウレート(DBTDL)の0.02重量部の添加後、反応容器は70℃に
加熱された。この温度で、3‐(トリメトキシシリルプロピル)イソシアネート
(TMSPI)の88重量部が、2時間に亘って滴下添加された。該添加の間、
温度が、温度制御ユニットを使用して70℃に維持された。供給が完了した後、
溶液が更に1時間攪拌されて、反応が完結された。反応の進行は、〜2270c
-1におけるTMSPIの赤外吸収の減少を測定することにより監視されること
ができた。該アダクトは、4.1ポイズ(0.41Pa.s)の25℃における
粘度及び−26℃のTgを有する。
【0034】
【実施例2】 エトキシル化パーフルオロエーテルのアダクトの製造 実施例1に記載されたと同一の方法を使用して、n=1,5及び2000の数
平均分子量を有する式(II)の二官能性のパーフルオロポリエーテルが、反応に
おいてパーフルオロエーテル出発成分として使用された。形成されたアダクトは
、8.1ポイズ(0.81Pa.s)の25℃における粘度及び−97℃のTg
を有する。
【0035】
【実施例3】 実施例1の方法を使用して、パーフッ素化アダクトが、2000の数平均分子
量を有する式(III)の二官能性のジエステル(ここで、R=CH3である)と3
‐アミノプロピルトリメトキシシランとの間の70℃における反応により得られ
た。該反応の間に、約1800cm-1におけるエステルのIR‐バンドが完全に
消失するまで、メタノールが蒸留により除去された。
【0036】
【実施例4】 1パックのコーティング組成物が、 100グラムの実施例1のパーフルオロエーテルのアダクト 10グラムのブチルアセテート 0.2グラムの3‐アミノプロピルトリメトキシシラン 0.1グラムのジブチルスズジラウレート を一緒にすることにより製造された。
【0037】 木製基体にこのコーティング組成物を施与し、そして硬化を完了した後に、(
ASTM D1708に従って測定された)42.5MPaの20℃におけるモ
ジュラス及び(ASTM D3363に従って測定された)3Hの鉛筆硬度を持
つコーティングが得られた。
【0038】
【実施例5】 1パックのコーティング組成物が、 100グラムの実施例1のパーフルオロエーテルのアダクト 20グラムのブチルアセテート 0.2グラムの3‐アミノプロピルトリメトキシシラン 0.1グラムのジブチルスズジラウレート 3グラムのFomblin Y−25(パーフッ素化ポリエーテル、Ausimont製) を一緒にすることにより製造された。
【0039】
【実施例6】 2パックのコーティング組成物が、 1パックに実施例2のパーフルオロエーテルのアダクトの100グラムを有する
ことにより、 他のパックに 10グラムのブチルアセテート 0.2グラムの3‐アミノプロピルトリメトキシシラン 0.1グラムのジブチルスズジラウレート を一緒にすることにより製造された。
【0040】 木製基体にこのコーティング組成物を施与し、そして硬化を完了した後に、(
ASTM D1708に従って測定された)3.1MPaの20℃におけるモジ
ュラス及び(ASTM D3363に従って測定された)4Bの鉛筆硬度を持つ
コーティングが得られた。
【0041】
【実施例7】 1パックのコーティング組成物が、 100グラムの実施例1のパーフルオロエーテルのアダクト 10グラムのブチルアセテート 0.2グラムの3‐アミノプロピルトリメトキシシラン 0. 1グラムのジブチルスズジラウレート 30グラムのタルク 6グラムの黒色酸化鉄 25グラムのアルミニウムフレーク を一緒にすることにより製造された。
【0042】
【実施例8】 1パックのコーティング組成物が、 100グラムの実施例2のパーフルオロエーテルのアダクト 20グラムのブチルアセテート 1グラムの2‐エチルヘキシルハイドロジェンホスフェート 3グラムのFomblin Y−25(パーフッ素化ポリエーテル、Ausimont製) を一緒にすることにより製造された。
【0043】 実施例4〜8のコーティング組成物が、耐腐食性アンダコート与え、かつ国際
特許出願公開第99/33927号公報に記載されたプライマーを被覆する木製
の基体に施与された。コーティング組成物は、ブラシ及びローラーにより施与さ
れて、25〜75μmの範囲の平均乾燥フィルム厚を持つ層が与えられた。静的
防汚評価のために、被覆された基体が、海草、スライム、硬い殻及び軟らかい殻
の動物付着物について公知の海の入江に沈められた。一シーズン(2月〜10月
)後に、蓄積された付着物は、該組成物で被覆されていない対照基体のそれより
明らかに少なく、かつ同期間に亘って同一の条件下に維持された。実施例4〜8
の組成物を持つ基体における何らかの蓄積物は、軽くこすることにより、又は低
圧水ジェットにより容易に除去されることができた。同期間に亘って沈められた
対照基体上の蓄積された付着物は、同様の方法において除去され得なかった。
【0044】 これらのコーティング組成物のために、下記の定量的な汚れの性質が見出され
た。
【0045】
【表1】 * )甲殻動物(barnacle)タイプSemibalanus BalanoidesをASTM標準D−5618
に従って測定した
【0046】
【実施例9】 コーティング組成物が、 100グラムの実施例3のパーフルオロエーテルのアダクト 20グラムのブチルアセテート 1グラムの2‐エチルヘキシルハイドロジェンホスフェート 3グラムのFomblin Y−04(パーフッ素化ポリエーテル、Ausimont製) を一緒にすることにより製造された。
【0047】
【実施例10】 コーティング組成物が、 100グラムの実施例2のパーフルオロエーテルのアダクト 20グラムのブチルアセテート 15グラムのチタンジオキシド 1グラムの2‐エチルヘキシルハイドロジェンホスフェート 6グラムのFomblin Y−25(パーフッ素化ポリエーテル、Ausimont製) を一緒にすることにより製造された。
【0048】 実施例9及び10のコーティング組成物が、耐腐食性アンダコートを与え、か
つ国際特許出願公開第99/33927号公報に記載されたプライマーを被覆す
る木製基体に施与された。コーティング組成物は、ブラシ及びローラーにより施
与されて、25〜75μmの範囲の平均乾燥フィルム厚の層が与えられた。静的
防汚評価のために、被覆された基体が、海草、スライム、硬い殻及び軟らかい殻
の動物付着物のために公知の海の入江に沈められた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CO,CR,CU,CZ,DE ,DK,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD, GE,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,I S,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK ,LR,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG, MK,MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,P T,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL ,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,US, UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 ラインズ, ロバート イギリス国, ノーサンバーランド エヌ イー20 8エルエル, パークランズ ポ ンテランド 14 (72)発明者 ウィリアムズ, ディビッド, ネイル イギリス国, ニューキャッスル アポン タイン エヌイー13 8エーアール, ウールシントン, ウールシントン ガー デンズ 22エー (72)発明者 タリ, ステファノ イタリア国, 20047 ブルグヘリオ, 80/セドリ, ヴィア ヴォルトゥールノ (番地なし) Fターム(参考) 4J038 DF011 DF041 GA08 GA12 GA13 GA15 MA13 MA14 NA05

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 海洋汚染環境における基体の汚染を防止する方法において、該環
    境に曝す前に、一般式: 【化1】 [ここで、 Lは、有機連結基であり、 Yは、F又はCF3であり、 Wは、一般式‐Si(R1α(OR23-αの基(ここで、α=0、1又は2で
    あり、R1及びR2は独立して、一つ以上のエーテル基を含んでいてもよい、直鎖
    若しくは分枝のC1〜C6のアルキル基、又はC7〜C12のアリール若しくはアル
    キル基の意味を有する)であり、 Rfは、350〜8000の数平均分子量を有し、かつ鎖に沿ってランダムに分
    布された、少なくとも一つの下記構造: 【化2】 (ここで、 Xは、F又はCF3であり、 R4及びR5は独立して、H、Cl、又はC1〜C4のパーフルオロアルキルの意味
    を有する) を有する繰り返し単位を含む基である] の硬化可能なフッ素化樹脂を含むコーティングを基体上に形成することを含む方
    法。
  2. 【請求項2】 有機連結基Lが、下記の基: 【化3】 (ここで、 R1は、H、C1〜C4のアルキル基又はフェニル基であり、 mは、0又は1の整数であり、 nは、0〜8の範囲の整数であり、 qは、1〜8の範囲の整数である) の一つ以上から選ばれることを特徴とする請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 有機連結基Lが、式 【化4】 (ここで、nは、0〜5の範囲の整数であり、かつqは、1〜3の範囲の整数で
    ある) を有することを特徴とする請求項2記載の方法。
  4. 【請求項4】 Rfが、下記の基: 【化5】 (ここで、a’/b’は0.2〜2であり、a’及びb’は、350〜8000
    の範囲の分子量を与える整数である)、 【化6】 (ここで、r/bは0.5〜2であり、かつ(r+b)/tは10〜30であり
    、b、r及びtは、350〜8000の範囲の分子量を与える整数である)、 【化7】 (ここで、t’は0より大きく、r’/t’は10〜30であり、r’及びt’
    は、350〜8000の範囲の分子量を与える整数であり、yは0又は1であり
    、かつR’fは、C1〜C4のフルオロアルキル基である)、 【化8】 (ここで、zは、350〜8000の範囲の分子量を与える整数であり、yは0
    又は1であり、かつR’fは、C1〜C4のフルオロアルキル基である)、 【化9】 (ここで、q及びsは、350〜8000の範囲の分子量を与える整数であり、
    4及びR5は上記の意味を有し、yは0又は1であり、かつR’fは、C1〜C4 のフルオロアルキル基である) [上記の各構造において、‐(C36O)‐は、‐(CF(CF3)CF2O)‐
    又は‐(CF2CF(CF3)O)‐であることができる] の一つ以上から選ばれることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の
    方法。
  5. 【請求項5】 フッ素化樹脂が、−120〜20℃の範囲のTg及び10〜25
    mN/mの範囲の表面エネルギーを有することを特徴とする請求項1〜4のいず
    れか一つに記載の方法。
  6. 【請求項6】 一般式: 【化10】 [ここで、 kは、0又は1の整数であり、 Tは、‐CF3、‐C25、‐C37、CF2Cl、C24Cl、C36Clから
    選ばれ、 k=0のときT1=‐O‐Tであり、kが1のときT1=Wであり、 Lは、有機連結基であり、 Yは、F又はCF3であり、及び Rfは、350〜8000の数平均分子量を有し、かつ鎖に沿ってランダムに分
    布された、少なくとも一つの下記構造: 【化11】 (ここで、 Xは、F又はCF3であり、 R4及びR5は独立して、H、Cl、又はC1〜C4のパーフルオロアルキルの意味
    を有する) を有する繰り返し単位を含む基である] の非官能性又は一官能性樹脂を更に含むことを特徴とする請求項1〜5のいずれ
    か一つに記載の方法。
  7. 【請求項7】 一般式: 【化12】 [ここで、 Lは、有機連結基であり、 Yは、F又はCF3であり、 Wは、一般式‐Si(R1α(OR23-αの基(ここで、α=0、1又は2で
    あり、R1及びR2は独立して、一つ以上のエーテル基を含んでいてもよい、直鎖
    若しくは分枝のC1〜C6のアルキル基、又はC7〜C12のアリール若しくはアル
    キル基の意味を有する)であり、 Rfは、350〜8000の数平均分子量を有し、かつ鎖に沿ってランダムに分
    布された、少なくとも一つの下記構造: 【化13】 (ここで、 Xは、F又はCF3であり、 R4及びR5は独立して、H、Cl、又はC1〜C4のパーフルオロアルキルの意味
    を有する) を有する繰り返し単位を含む基である] の硬化可能なフッ素化樹脂を、海洋使用のための防汚又は無汚コーティング組成
    物に使用する方法。
  8. 【請求項8】 フッ素化樹脂が、−120〜20℃の範囲のTg及び10〜25
    mN/mの範囲の表面エネルギーを有することを特徴とする請求項7記載の方法
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