JP2003535867A - 抗癌剤として有用なチオフェン誘導体 - Google Patents

抗癌剤として有用なチオフェン誘導体

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JP2003535867A
JP2003535867A JP2002501902A JP2002501902A JP2003535867A JP 2003535867 A JP2003535867 A JP 2003535867A JP 2002501902 A JP2002501902 A JP 2002501902A JP 2002501902 A JP2002501902 A JP 2002501902A JP 2003535867 A JP2003535867 A JP 2003535867A
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ルッツィオ,マイケル・ジョセフ
マークス,マシュー・アーノルド
ヤン,ビンウェイ・ヴェラ
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ファイザー プロダクツ インコーポレイテッド
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、X、Y、R1、R2及びR11が本明細書において定義した通りである式(1)の化合物類またはその薬学的に許容可能な塩、並びにその薬学的に許容可能な塩類及び水和物類に関する。本発明はまた、式(1)の化合物を含有する医薬組成物と式(1)の化合物を投与することで哺乳類における過増殖性障害を治療する方法とに関する。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 発明の背景 本発明は、哺乳類における癌のような過増殖性疾患の治療において有用な新規
なチオフェン誘導体に関する。本発明はまた、哺乳類、特にヒトにおける過増殖
性疾患の治療においてこのような化合物を使用する方法とこのような化合物を含
む医薬組成物とに関する。
【0002】 過増殖性疾患の治療において有用な化合物は、以下の特許出願において言及さ
れている:PCT国際特許出願第PCT/IB97/00675号(1997年6月11日に出
願)、米国仮特許出願第60/041846号(1997年4月9日に出願)、米国仮特
許出願第60/031862号(1996年11月27日に出願)、米国仮特許出願第60/
028881号(1996年10月17日に出願)、PCT国際特許出願第PCT/IB97/0
0584号(1997年5月22日に出願)、米国特許出願第08/653,786号(199
6年5月28日に出願)、PCT国際特許出願公開第WO 96/40142号(1996
年12月19日に公開)、PCT国際特許出願公開第WO 97/13771号(1997
年4月17日に公開)、PCT国際特許出願公開第WO 95/23141号(1995年
8月31日に公開)及び代理人参照番号第PC9882B号を有する米国特許出願(2
000年2月10日に出願)。前述の米国及びPCT国際特許出願の各々を、本
明細書において、参照によりその全体を援用する。
【0003】 DNAの一部が癌遺伝子(すなわち、活性化すると、悪性腫瘍細胞の形成をも
たらす遺伝子)へと形質転換することによって、細胞が癌性になることがあるこ
とは周知である。多くの癌遺伝子は、細胞形質転換を引き起こし得る異常なチロ
シンキナーゼであるタンパク質をコードする。他に、正常な原発腫瘍形成性チロ
シンキナーゼの過剰発現も増殖性障害を引き起こすことがあり、時として悪性表
現型を生じる。
【0004】 受容体チロシンキナーゼは、細胞膜にまたがる大きな酵素であり、上皮増殖因
子のような増殖因子のための細胞外結合ドメイン、膜貫通ドメイン、およびタン
パク質中の特定のチロシン残基をリン酸化するキナーゼとして作用し、従って細
胞増殖に影響を及ぼす細胞内部分を有する。前述のチロシンキナーゼは、増殖因
子受容体(例えば、EGFR、PDGFR、FGFR及びerbB2)または非
受容体(例えば、c−src及びbcr−abl)キナーゼとして分類できる。
このようなキナーゼがしばしば、ヒトの一般的な癌、例えば乳癌;結腸癌、直腸
癌または胃癌のような消化器癌;白血病;及び卵巣癌、気管支癌または膵癌にお
いて異常発現することは周知である。異常なerbB2活性は、乳癌、卵巣癌、
非小細胞性肺癌、膵癌、胃癌及び結腸癌に関係している。また、上皮増殖因子受
容体(EGFR)が、ヒトの多くの癌、例えば脳の癌、肺癌、扁平上皮癌、膀胱
癌、胃癌、乳癌、頭部癌及び頸部癌、食道癌、婦人科癌並びに甲状腺癌において
突然変異または過剰発現されることも示されている。従って、本発明の化合物の
ような受容体チロシンキナーゼの阻害剤は、哺乳類の癌細胞の増殖の選択的阻害
剤として有用であると考えられる。
【0005】 EGFR阻害剤が、膵炎及び腎疾患(例えば、増殖性糸球体腎炎及び糖尿病誘
発腎臓疾患)の治療において有用となることができることと、未分化胚芽細胞の
着床の成功を低減させることができ、従って避妊薬として有用となることができ
ることも示されている。PCT国際出願公開第WO 95/19970号(1995年7月
27日に公開)を参照されたい。
【0006】 ヒトキナーゼ挿入ドメイン含有受容体(KDR)またはネズミ胎仔肝臓キナー
ゼ1(FLK−1)受容体に対して高い親和性を有する血管内皮増殖因子(VE
GF)のようなポリペプチド増殖因子が、内皮細胞の増殖、より詳細には血管形
成及び脈管形成に関連していることは周知である。PCT国際出願公開第WO 95/
21613号(1995年8月17日に公開)を参照されたい。KDR/FLK−1
受容体に結合するかまたはこれを調節することができる本発明の化合物のような
薬剤は、例えば糖尿病、糖尿病網膜症、血管腫、グリオーマ、メラノーマ、カポ
ジ肉腫、並びに卵巣癌、乳癌、肺癌、膵癌、前立腺癌、結腸癌及び類表皮癌のよ
うな脈管形成または血管形成に関係する障害の治療に使用できる。
【0007】 発明の要約 本発明は、式1
【0008】
【化6】 [式中、Xは、N、CHまたはC(CN)であり; Yは、N、CH、CF、またはN→Oであり; R1は、HまたはC1〜C6アルキルであり; R2は、5〜13員の複素環式であり、ここで、該R2基は、1〜5個のR5
換基で所望により置換され; 各R5は、ハロ、シアノ、トリフルオロメトキシ、トリフルオロメチル、−C
(O)R8、−NR6C(O)R7、−C(O)NR67、−NR67、−OR9
−SO2NR67、−SO26、−NR6SO27、−NR6SO2NR910、C1 〜C6アルキル、C2〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニル、−(CH2jO(
CH2qNR67、−(CH2tO(CH2qOR9、−(CH2tOR9、−S
(O)j(C1〜C6アルキル)、−(CH2t(C6〜C10アリール)、−(CH2t(5〜10員の複素環式)、−(CH2tO(CH2q(5〜10員の複素
環式)、−C(O)(CH2t(5〜10員の複素環式)、−(CH2jNR7
(CH2qNR67、−(CH2jNR7CH2C(O)NR67、−(CH2j NR7(CH2qNR9C(O)R8、−(CH2jNR7(CH2tO(CH2q OR9、−(CH2jNR7(CH2qS(O)j(C1〜C6アルキル)、−(C
2jNR7(CH2t6、−SO2(CH2t(C6〜C10アリール)、及び−
SO2(CH2t(5〜10員の複素環式)から独立して選択され、ここで、j
は、0〜2の整数であり、tは、0〜6の整数であり、qは、2〜6の整数であ
り、前述のR5基の−(CH2q−及び−(CH2t−部分は、所望により炭素
−炭素二重結合または三重結合を含み、ここで、tは、2〜6の整数であり、前
述のR5基のアルキル、アリール及び複素環部分は、ハロ、シアノ、トリフルオ
ロメチル、−C(O)R8、−NR6C(O)R7、−C(O)NR67、−(C
2tNR67、−SO26、−SO2NR67、C1〜C6アルキル、−(CH2t(5〜10員の複素環式)、−(CH2tO(CH2qOR9、及び−(CH2tOR9から独立して選択される1〜3個の置換基で所望により置換され、こ
こで、tは、0〜6の整数であり、qは、2〜6の整数であり; 各R6及びR7は、H、C1〜C6アルキル、−(CH2t(C6〜C10アリール
)、−(CH2t(5〜10員の複素環式)、−(CH2tO(CH2qOR9
、及び−(CH2tOR9から独立して選択され、ここで、tは、0〜6の整数
であり、qは、2〜6の整数であり、前述のR6及びR7基のアルキル、アリール
及び複素環部分は、ハロ、シアノ、トリフルオロメチル、−C(O)R8、−N
9C(O)R10、−C(O)NR910、−NR910、C1〜C6アルキル、−
(CH2t(C6〜C10アリール)、−(CH2t(5〜10員の複素環式)、
−(CH2tO(CH2qOR9、及び−(CH2tOR9から独立して選択され
る1〜3個の置換基で所望により置換され、ここで、tは、0〜6の整数であり
、qは、2〜6の整数であり、但し、R6及びR7が両方とも同じ窒素と結合する
場合、R6及びR7の両方ともが、酸素を介して直接窒素と結合することはなく; 各R8は、H、C1〜C10アルキル、−(CH2t(C6〜C10アリール)、及
び−(CH2t(5〜10員の複素環式)から独立して選択され、ここで、tは
、0〜6の整数であり; 各R9及びR10は、H及びC1〜C6アルキルから独立して選択され; R11は、−C(O)NR1213、−(CH2tNR1213、−NR12C(=O
)R13、−SO212、−SO2NR1213、−NR9SO212、−NR9SO2
1213、−C(=N−OR12)R13、−C(=NR12)R13、−NR9C(=
NR12)R13、−C(=NR12)NR913、−NR9C(=NR12)NR913
、−C(O)R12、及び−CO212であり、ここで、各R12及びR13は、H、
1〜C6アルキル、−(CH2t(C3〜C10シクロアルキル)、−(CH2t
(C6〜C10アリール)、−(CH2t(5〜10員の複素環式)、−(CH2t O(CH2qOR9、−(CH2tOR9から独立して選択され、ここで、tは
、0〜6の整数であり、qは、2〜6の整数であり、前述のR12及びR13基のア
ルキル、アリール及び複素環部分は、R5から独立して選択される1〜3個の置
換基で所望により置換され、または、R12及びR13は、自らが結合した窒素と一
緒になって、C5〜C9アザ二環式、アジリジニル、アゼチジニル、ピロリジニル
、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、イソキノリ
ニル、若しくはジヒドロイソキノリニル環を形成し、ここで、該C5〜C9アザ二
環式、アジリジニル、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニ
ル、モルホリニル、チオモルホリニル、イソキノリニル、またはジヒドロイソキ
ノリニル環は、1〜5個のR5置換基で所望により置換され、但し、R12及びR1 3 の両方ともが、酸素を介して直接窒素と結合することはない。] の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、プロドラッグ若しくは水和物に関
する。
【0009】 より好ましい化合物は、Xは、CHであり;Yは、CH、CF、またはNであ
るような式1の化合物を含む。 最も好ましい化合物は、Xは、CHであり;Yは、Nであるような式1の化合
物を含む。
【0010】 好ましい化合物は、R11は、−C(O)NR1213、−SO212、−SO2
1213、−C(=N−OR12)R13、及び−C(=NR12)R13であるような
式1の化合物を含む。
【0011】 一つの好ましい態様においては、本発明の化合物は、R11は−C(O)NR1213であり、ここで、各R12及びR13は、H、C1〜C6アルキル、−(CH2t OR9から独立して選択され、ここで、tは、0〜6の整数であり、前述のR12
及びR13基のアルキル部分は、ハロ、シアノ、トリフルオロメチル、−C(O)
8、−NR9C(O)R10、−C(O)NR910、−NR910、C1〜C6アル
キル、−(CH2t(C6〜C10アリール)、−(CH2t(5〜10員の複素
環式)、−(CH2tO(CH2qOR9、及び−(CH2tOR9から独立して
選択される1〜3個の置換基で所望により置換され、ここで、tは、0〜6の整
数であり、qは、2〜6の整数であり、または、R12及びR13は、自らが結合し
た窒素と一緒になって、C5〜C9アザ二環式、アジリジニル、アゼチジニル、ピ
ロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、若しくはモルホリニル環を形成し、
ここで、該C5〜C9アザ二環式、アジリジニル、アゼチジニル、ピロリジニル、
ピペリジニル、ピペラジニル、またはモルホリニル環は、1〜5個のR5置換基
で所望により置換され、但し、R12及びR13の両方ともが、酸素を介して直接窒
素と結合することはないような式1の化合物を含む。
【0012】 別の好適な態様においては、本発明の化合物は、R11は−C(O)N1213
あり、ここで、R12及びR13は、自らが結合した窒素と一緒になって、C5〜C9 アザ二環式、アジリジニル、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペ
ラジニル、またはモルホリニル環を形成し、ここで、該C5〜C9アザ二環式、ア
ジリジニル、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、また
はモルホリニル環は、1〜5個のR5置換基で所望により置換されるような式1
の化合物を含む。
【0013】 式1のより好ましい化合物は、R11は−C(O)NR213であり、ここで、
12及びR13は、自らが結合した窒素と一緒になって、C5〜C9アザ二環式、ア
ジリジニル、アゼチジニル、またはピロリジニル環を形成し、ここで、該C5
9アザ二環式、アジリジニル、アゼチジニル、またはピロリジニル環は、1〜
5個のR5置換基で所望により置換されるような化合物を含む。
【0014】 式1の最も好ましい化合物は、R11は−C(O)NR1213であり、ここで、
12及びR13は、自らが結合した窒素と一緒になって、C5〜C9アザ二環式、ア
ゼチジニルまたはピロリジニル環を形成し、ここで、該C5〜C9アザ二環式、ア
ゼチジニルまたはピロリジニル環は、1〜5個のR5置換基で所望により置換さ
れるような化合物を含む。
【0015】 他の好ましい化合物は、R2は、式
【0016】
【化7】 [式中、X2は、−S−、−N(R6)−またはOであり;X3、X4、X5、X6 、及びZは、NまたはCHであり;式2の破線は所望による二重結合を表し;上
記の式2、4及び6のR2基は、1〜5個のR5置換基で所望により置換され;式
3及び5のR2基は、1〜3個のR5置換基で所望により置換される。] の基であるような式1の化合物を含む。
【0017】 本発明の一態様は、式1
【0018】
【化8】 [式中、X、R1、R2、R5、R6、R7、R8、R9、R10、R11、R12、及び
13は、上記に定義した通りである。] の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、プロドラッグ若しくは水和物に関
する。
【0019】 本発明の一つの好ましい態様は、Xは、CHであり;Yは、Nであり;R1
、Hであり;R2は、式
【0020】
【化9】 [式中、X2は−N(R6)−であり;式2の破線は所望による二重結合を表し
;Zは、CHまたはNであり;上記の式2及び6のR2基は、1〜5個のR5で所
望により置換され、ここで、R5、R6、R7、R8、R9、R10、R11、R12、及
びR13は、上記に定義した通りである。] であるような式1の化合物に関する。
【0021】 本発明はまた、Xは、CHであり;Yは、Nであり;R1は、Hであり;R2
、式
【0022】
【化10】 であり、ここで、R5、R6、R7、R8、R9、R10、R11、R12、及びR13は上
記に定義した通りであるような式1の化合物に関する。
【0023】 特に好ましい化合物は、R2基は、式2または6の基であり、ここで、前記式
2及び6は、1〜5個のR5置換基で所望により置換されるような化合物を含む
【0024】 以下のものは、本発明の具体的な化合物である: 7−(2−メチル−1H−インドール−5−イルアミノ)−チエノ[3,2−b
]ピリジン−2−カルボン酸メチル−ピリジン−3−イルメチル−アミド; アゼチジン−1−イル−[7−(2−メチル−1H−インドール−5−イルアミ
ノ)−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル]−メタノン; [7−(2−メチル−1H−インドール−5−イルアミノ)−チエノ[3,2−
b]ピリジン−2−イル]−ピロリジン−1−イル−メタノン; 7−(2−メチル−1H−インドール−5−イルアミノ)−チエノ[3,2−b
]ピリジン−2−カルボン酸シクロヘキシルメチル−アミド; (2−メトキシメチル−ピロリジン−1−イル)−[7−(2−メチル−1H−
インドール−5−イルアミノ)−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル]−
メタノン; 7−(2−メチル−1H−インドール−5−イルアミノ)−チエノ[3,2−b
]ピリジン−2−カルボン酸メチル−(2−モルホリン−4−イル−エチル)−
アミド; N−{1−[7−(2−メチル−1H−インドール−5−イルアミノ)−チエノ
[3,2−b]ピリジン−2−カルボニル]−ピロリジン−3−イル}−アセト
アミド; N−エチル−N−{1−[7−(2−メチル−1H−インドール−5−イルアミ
ノ)−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−カルボニル]−ピロリジン−3−イ
ル}−アセトアミド; (3−メチルアミノ−ピロリジン−1−イル)−[7−(2−メチル−1H−イ
ンドール−5−イルアミノ)−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル]−メ
タノン; (3−ジメチルアミノ−ピロリジン−1−イル)−[7−(2−メチル−1H−
インドール−5−イルアミノ)−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル]−
メタノン; (6−アミノ−3−アザ−ビシクロ[3.1.0]ヘキス−3−イル)−[7−
(2−メチル−1H−インドール−5−イルアミノ)−チエノ[3,2−b]ピ
リジン−2−イル]−メタノン; (3−ジメチルアミノ−ピロリジン−1−イル)−[7−(2−メチル−1H−
インドール−5−イルアミノ)−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル]−
メタノン; (2−メトキシメチル−ピロリジン−1−イル)−[7−(2−メチル−1H−
インドール−5−イルアミノ)−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル]−
メタノン; (3−ヒドロキシ−ピロリジン−1−イル)−[7−(2−メチル−1H−イン
ドール−5−イルアミノ)−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル]−メタ
ノン; (2−ヒドロキシメチル−ピロリジン−1−イル)−[7−(2−メチル−1H
−インドール−5−イルアミノ)−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル]
−メタノン; (3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−[7−(2−メチル−1H−インド
ール−5−イルアミノ)−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル]−メタノ
ン; (3−エトキシ−アゼチジン−1−イル)−[7−(2−メチル−1H−インド
ール−5−イルアミノ)−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル]−メタノ
ン; N−メチル−N−{1−[7−(2−メチル−1H−インドール−5−イルアミ
ノ)−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−カルボニル]−ピロリジン−3−イ
ル}−アセトアミド; シクロブタンカルボン酸{1−[7−(2−メチル−1H−インドール−5−イ
ルアミノ)−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−カルボニル]−ピロリジン−
3−イル}−アミド;該化合物の薬学的に許容可能な塩;該化合物の溶媒和物;
及び該化合物のプロドラッグ。
【0025】 以下のものは、本発明の具体的な好ましい化合物である: (2S)−(2−メトキシメチル−ピロリジン−1−イル)−[7−(2−メチ
ル−1H−インドール−5−イルアミノ)−チエノ[3,2−b]ピリジン−2
−イル]−メタノン; (+/−)−N−エチル−N−{1−[7−(2−メチル−1H−インドール−
5−イルアミノ)−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−カルボニル]−ピロリ
ジン−3−イル}−アセトアミド; (3S)−(3−ジメチルアミノ−ピロリジン−1−イル)−[7−(2−メチ
ル−1H−インドール−5−イルアミノ)−チエノ[3,2−b]ピリジン−2
−イル]−メタノン; (+/−)−N−メチル−N−{1−[7−(2−メチル−1H−インドール−
5−イルアミノ)−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−カルボニル]−ピロリ
ジン−3−イル}−アセトアミド; (2R)−(2−メトキシメチル−ピロリジン−1−イル)−[7−(2−メチ
ル−1H−インドール−5−イルアミノ)−チエノ[3,2−b]ピリジン−2
−イル]−メタノン; (3S)−(3−ヒドロキシ−ピロリジン−1−イル)−[7−(2−メチル−
1H−インドール−5−イルアミノ)−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イ
ル]−メタノン; (3R)−(3−ヒドロキシ−ピロリジン−1−イル)−[7−(2−メチル−
1H−インドール−5−イルアミノ)−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イ
ル]−メタノン; (+/−)−シクロブタンカルボン酸{1−[7−(2−メチル−1H−インド
ール−5−イルアミノ)−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−カルボニル]−
ピロリジン−3−イル}−アミド; 6−アミノ−3−アザ−ビシクロ[3.1.0]ヘキス−3−イル−[7−(2
−メチル−1H−インドール−5−イルアミノ)−チエノ[3,2−b]ピリジ
ン−2−イル]−メタノン; (3S)−(3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−[7−(2−メチル−1
H−インドール−5−イルアミノ)−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル
]−メタノン;該化合物の薬学的に許容可能な塩;該化合物の溶媒和物;及び該
化合物のプロドラッグ。
【0026】 一態様においては、本発明は、式1
【0027】
【化11】 の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、プロドラッグ若しくは水和物を製
造する方法であって、式22
【0028】
【化12】 の化合物を、HNR12を用いて処理することを含む方法に関する[式中、X、
Y、R1、R2、及びR11は、上記に定義した通りである。]。
【0029】 上述の方法の一つの好適な態様においては、YはNである。 本発明はまた、哺乳類における膵炎及び腎疾患(増殖性糸球体腎炎及び糖尿病
誘発腎臓疾患を含む)の治療のための医薬組成物であって、治療上有効な量の式
1の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、プロドラッグ若しくは水和物、
及び薬学的に許容可能なキャリアを含む医薬組成物に関する。
【0030】 本発明はまた、哺乳類における未分化胚芽細胞の着床の防止のための医薬組成
物であって、治療上有効な量の式1の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩
、プロドラッグ若しくは水和物、及び薬学的に許容可能なキャリアを含む医薬組
成物に関する。
【0031】 本発明はまた、哺乳類における脈管形成または血管形成に関係する疾患を治療
するための医薬組成物であって、治療上有効な量の式1の化合物、またはその薬
学的に許容可能な塩、プロドラッグ若しくは水和物、及び薬学的に許容可能なキ
ャリアを含む医薬組成物に関する。一態様においては、前記医薬組成物は、腫瘍
の血管形成;慢性炎症性疾患、例えば慢性関節リウマチ;アテローム性動脈硬化
症;皮膚疾患、例えば乾癬、エクセマ(excema)、及び強皮症;糖尿病;糖尿病
網膜症;未熟児網膜症;加齢黄斑変性症;血管腫;グリオーマ;メラノーマ;カ
ポジ肉腫;並びに卵巣癌、乳癌、肺癌、膵癌、前立腺癌、結腸癌及び類表皮癌か
らなる群から選択される疾患を治療するためのものである。
【0032】 本発明はまた、哺乳類における過増殖性障害を治療する方法であって、治療上
有効な量の式1の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、プロドラッグ若し
くは水和物を、前記哺乳類に投与することを含む方法に関する。一態様において
は、該方法は、癌、例えば脳の癌、扁平上皮癌、膀胱癌、胃癌、膵癌、乳癌、頭
部癌、頸部癌、食道癌、前立腺癌、結腸直腸癌、肺癌、腎臓部の癌、腎臓癌、卵
巣癌、婦人科癌または甲状腺癌の治療に関する。別の態様においては、前記方法
は、非癌性過増殖性障害、例えば皮膚の良性過形成(例えば、乾癬)または前立
腺の良性過形成(例えば、良性前立腺肥大症(BPH))の治療に関する。
【0033】 本発明はまた、哺乳類における過増殖性障害の治療のための方法であって、治
療上有効な量の式1の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、プロドラッグ
若しくは水和物を、有糸分裂阻害剤、アルキル化剤、代謝拮抗物質、挿入剤、増
殖因子阻害剤、細胞周期阻害剤、酵素、トポイソメラーゼ阻害剤、生物学的応答
調節剤、抗ホルモン、キナーゼ阻害剤、マトリックスメタロプロテアーゼ阻害剤
、遺伝子療法薬(genetic therapeutics)及び抗アンドロゲンからなる群から選
択されるがこれらに限定されるものではない抗腫瘍薬と組み合わせて、前記哺乳
類に投与することを含む方法に関する。
【0034】 本発明はまた、哺乳類における膵炎または腎疾患を治療する方法であって、治
療上有効な量の式1の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、プロドラッグ
若しくは水和物を、前記哺乳類に投与することを含む方法に関する。
【0035】 本発明はまた、哺乳類における未分化胚芽細胞の着床を防止する方法であって
、治療上有効な量の式1の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、プロドラ
ッグ若しくは水和物を、前記哺乳類に投与することを含む方法に関する。
【0036】 本発明はまた、哺乳類における脈管形成または血管形成に関係する疾患を治療
する方法であって、有効な量の式1の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩
、プロドラッグ若しくは水和物を、前記哺乳類に投与することを含む方法に関す
る。一態様においては、前記方法は、腫瘍の血管形成;慢性炎症性疾患、例えば
慢性関節リウマチ;アテローム性動脈硬化症;皮膚疾患、例えば乾癬、エクセマ
、及び強皮症;糖尿病;糖尿病網膜症;未熟児網膜症;加齢黄斑変性症;血管腫
;グリオーマ;メラノーマ;カポジ肉腫;並びに卵巣癌、乳癌、肺癌、膵癌、前
立腺癌、結腸癌及び類表皮癌からなる群から選択される疾患を治療するためのも
のである。
【0037】 本発明の方法に従って、式1の化合物、並びに該化合物の薬学的に許容可能な
塩、プロドラッグ及び水和物を用いて治療できる患者としては、例えば、乾癬、
BPH、肺癌、骨の癌、膵癌、皮膚癌、頭部及び頸部の癌、皮膚若しくは眼内メ
ラノーマ、子宮癌、卵巣癌、直腸癌、肛門領域の癌、胃癌、結腸癌、乳癌、婦人
科腫瘍(例えば、子宮肉腫、卵管癌、子宮内膜の癌、子宮頸管の癌、腟の癌また
は外陰癌の癌)、ホジキン病、食道の癌、小腸癌、内分泌系の癌(例えば、甲状
腺、副甲状腺または副腎の癌)、軟部組織の肉腫、尿道の癌、陰茎の癌、前立腺
癌、慢性若しくは急性白血病、小児期の充実性腫瘍、リンパ球性リンパ腫、膀胱
の癌、腎臓若しくは尿管の癌(例えば、腎細胞癌、腎盂の癌)、または中枢神経
系の新生物(例えば、原発性CNSリンパ腫、脊髄軸腫瘍、脳幹膠腫または下垂
体腺腫)を有すると診断された患者が挙げられる。
【0038】 本発明はまた、哺乳類における異常細胞増殖を阻害するための医薬組成物であ
って、ある量の式1の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物若し
くはプロドラッグを、ある量の化学療法薬と組み合わせて含む(ここで、本化合
物、塩、溶媒和物、またはプロドラッグ、及び化学療法薬の量は、一緒になって
、異常細胞増殖を阻害する上で有効なものである)医薬組成物に関する。現在、
多くの化学療法薬が、技術分野において周知である。一態様においては、化学療
法薬は、有糸分裂阻害剤、アルキル化剤、代謝拮抗物質、挿入性抗生物質(inte
rcalating antibiotics)、増殖因子阻害剤、細胞周期阻害剤、酵素、トポイソ
メラーゼ阻害剤、生物学的応答調節剤、抗ホルモン、例えば抗アンドロゲンから
なる群から選択される。
【0039】 本発明はさらに、哺乳類における異常細胞増殖を阻害するための方法であって
、ある量の式1の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物若しくは
プロドラッグを、放射線療法と組み合わせて前記哺乳類に投与することを含む(
ここで、本化合物、塩、溶媒和物、またはプロドラッグの量は、放射線療法と組
み合わせて、哺乳類における異常細胞増殖を阻害する上で有効なものである)方
法に関する。放射線療法を行うための技術は技術分野において周知であり、こう
した技術を、本明細書において説明する併用療法において使用できる。この併用
療法における本発明の化合物の投与は、本明細書において説明するように決定で
きる。
【0040】 式1の化合物は、異常細胞を殺す及び/または異常細胞の増殖を阻害するため
の放射線を用いた治療に対して、このような異常細胞をより敏感にすることがで
きると考えられている。従って、本発明はさらに、放射線を用いた治療に対して
哺乳類の異常細胞を敏感にするための方法であって、放射線を用いた治療に対し
て異常細胞を敏感にする上で有効なある量の式1の化合物、またはその薬学的に
許容可能な塩、プロドラッグ若しくは溶媒和物を、前記哺乳類に投与することを
含む方法に関する。この方法における本化合物、塩、または溶媒和物の量は、本
明細書において説明するこのような化合物の有効な量を確定するための手段に従
って決定できる。
【0041】 本発明はまた、ヒトを含む哺乳類における異常細胞増殖を阻害するための医薬
組成物であって、ファルネシルタンパク質トランスフェラーゼを阻害する上で有
効なある量の上記に定義した式1の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、
プロドラッグ若しくは溶媒和物、及び薬学的に許容可能なキャリアを含む医薬組
成物に関する。
【0042】 本発明はさらに、哺乳類における異常細胞増殖を阻害するための医薬組成物で
あって、異常細胞増殖を阻害する上で有効なある量の式1の化合物、またはその
薬学的に許容可能な塩、溶媒和物若しくはプロドラッグ、及び薬学的に許容可能
なキャリアを含む医薬組成物に関する。
【0043】 本発明はまた、哺乳類における異常細胞増殖を阻害する方法及び阻害するため
の医薬組成物であって、ある量の式1の化合物、その薬学的に許容可能な塩若し
くは溶媒和物、そのプロドラッグ、またはその同位体標識誘導体、並びに抗血管
形成剤、情報伝達阻害剤、及び抗増殖剤から選択されるある量の一つまたはそれ
より多い物質を含む方法及び医薬組成物に関する。
【0044】 本発明はまた、ヒトを含む哺乳類における異常細胞増殖を阻害するための医薬
組成物であって、ファルネシルタンパク質トランスフェラーゼを阻害する上で有
効なある量の上記に定義した式1の化合物、または薬学的に許容可能な塩若しく
は溶媒和物、及び薬学的に許容可能なキャリアを含む医薬組成物に関する。
【0045】 MMP−2(マトリックス−メタロプロテイナーゼ2)阻害剤、MMP−9(
マトリックス−メタロプロテイナーゼ9)阻害剤、及びCOX−II(シクロオ
キシゲナーゼII)阻害剤のような抗血管形成剤を、本明細書において説明する
式1の化合物及び医薬組成物と共に使用できる。有用なCOX−II阻害剤の例
としては、セレブレックスTM(CELEBREXTM)(アレコキシブ(alecoxib))、バ
ルデコキシブ(valdecoxib)、及びロフェコキシブが挙げられる。有用なマトリ
ックス−メタロプロテイナーゼ阻害剤の例は、:WO 96/33172(1996年10
月24日に公開)、WO 96/27583(1996年3月7日に公開)、欧州特許出願
第97304971.1号(1997年7月8日に出願)、欧州特許出願第99308617.2号(
1999年10月29日に出願)、WO 98/07697(1998年2月26日に公開
)、WO 98/03516(1998年1月29日に公開)、WO 98/34918(1998年8
月13日に公開)、WO 98/34915(1998年8月13日に公開)、WO 98/33768
(1998年8月6日に公開)、WO 98/30566(1998年7月16日に公開)
、欧州特許公開第606,046号(1994年7月13日に公開)、欧州特許公開第9
31,788号(1999年7月28日に公開)、WO 90/05719(1990年5月31
日に公開)、WO 99/52910(1999年10月21日に公開)、WO 99/52889(1
999年10月21日に公開)、WO 99/29667(1999年6月17日に公開)
、PCT国際出願第PCT/IB98/01113号(1998年7月21日に出願)、欧州特
許出願第99302232.1号(1999年3月25日に出願)、英国特許出願第991296
1.1号(1999年6月3日に出願)、米国仮出願第60/148,464号(1999年
8月12日に出願)、米国特許第5,863,949号(1999年1月26日に発行)
、米国特許第5,861,510号(1999年1月19日に発行)、及び欧州特許公開
第780,386号(1997年6月25日に公開)に記載されており、これら全ては
、本明細書において、参照によりその全体を援用する。好ましいMMP阻害剤は
、関節痛を示さないものである。より好ましいのは、他のマトリックス−メタロ
プロテイナーゼ(すなわち、MMP−1、MMP−3、MMP−4、MMP−5
、MMP−6、MMP−7、MMP−8、MMP−10、MMP−11、MMP
−12、及びMMP−13)よりもMMP−2及び/またはMMP−9を選択的
に阻害するものである。
【0046】 本発明において有用なMMP阻害剤の幾つかの具体的な例は、AG−3340
、RO 32−3555、RS 13−0830、及び以下の一覧に記載する化
合物である: 3−[[4−(4−フルオロ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニル]−(1−ヒ
ドロキシカルバモイル−シクロペンチル)−アミノ]−プロピオン酸; 3−エキソ−3−[4−(4−フルオロ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニルア
ミノ]−8−オキサ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−3−カルボン酸ヒドロ
キシアミド; (2R,3R)1−[4−(2−クロロ−4−フルオロ−ベンジルオキシ)−ベ
ンゼンスルホニル]−3−ヒドロキシ−3−メチル−ピペリジン−2−カルボン
酸ヒドロキシアミド; 4−[4−(4−フルオロ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニルアミノ]−テト
ラヒドロ−ピラン−4−カルボン酸ヒドロキシアミド; 3−[[4−(4−フルオロ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニル]−(1−ヒ
ドロキシカルバモイル−シクロブチル)−アミノ]−プロピオン酸; 4−[4−(4−クロロ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニルアミノ]−テトラ
ヒドロ−ピラン−4−カルボン酸ヒドロキシアミド; (R)3−[4−(4−クロロ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニルアミノ]−
テトラヒドロ−ピラン−3−カルボン酸ヒドロキシアミド; (2R,3R)1−[4−(4−フルオロ−2−メチル−ベンジルオキシ)−ベ
ンゼンスルホニル]−3−ヒドロキシ−3−メチル−ピペリジン−2−カルボン
酸ヒドロキシアミド; 3−[[4−(4−フルオロ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニル]−(1−ヒ
ドロキシカルバモイル−1−メチル−エチル)−アミノ]−プロピオン酸; 3−[[4−(4−フルオロ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニル]−(4−ヒ
ドロキシカルバモイル−テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−アミノ]−プロピ
オン酸; 3−エキソ−3−[4−(4−クロロ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニルアミ
ノ]−8−オキサ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−3−カルボン酸ヒドロキ
シアミド; 3−エンド−3−[4−(4−フルオロ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニルア
ミノ]−8−オキサ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−3−カルボン酸ヒドロ
キシアミド;及び (R)3−[4−(4−フルオロ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニルアミノ]
−テトラヒドロ−フラン−3−カルボン酸ヒドロキシアミド; 並びに該化合物の薬学的に許容可能な塩及び溶媒和物。
【0047】 式1の化合物はまた、情報伝達阻害剤、例えばEGFR(上皮増殖因子受容体
)応答を阻害できる薬剤、例えばEGFR抗体、EGF抗体、及びEGFR阻害
剤である分子;VEGF(血管内皮増殖因子)阻害剤、例えばVEGF受容体及
びVEGFを阻害できる分子;並びにerbB2受容体阻害剤、例えばerbB
2受容体に結合する有機分子または抗体、例えば、ヘルセプチンTM(HERCEPTINT M )(ジェネンテクInc.サウスサンフランシスコ、カリフォルニア、USA
(Genentech, Inc. of South San Francisco, California, USA))と共に使用
できる。
【0048】 EGFR阻害剤は、例えばWO 95/19970(1995年7月27日に公開)、WO
98/14451(1998年4月9日に公開)、WO 98/02434(1998年1月22日
に公開)、及び米国特許第5,747,498号(1998年5月5日に発行)に記載さ
れており、このような物質は、本明細書において説明するように本発明において
使用できる。EGFR阻害性薬剤としては以下のものを含むが、これらに限定さ
れるものではない:モノクローナル抗体C225及び抗EGFR 22Mab(
イムクローン・システムズ・インコーポレーテッド、ニューヨーク、ニューヨー
ク、USA(ImClone Systems Incorporated of New York, New York, USA))
、ABX−EGF(アブジェニックス/セル・ジェネシス(Abgenix/Cell Genes
ys))、EMD−7200(メルクKgaA)、EMD−5590(メルクKg
aA)、MDX−447/H−477(メダレックスInc.、アナンデイル、
ニュージャージー、USA(Medarex Inc. of Annandale, New Jersey, USA)及
びメルクKgaA)、並びに化合物ZD−1834、ZD−1838及びZD−
1839(アストラゼネカ)、PKI−166(ノバルティス)、PKI−16
6/CGP−75166(ノバルティス)、PTK 787(ノバルティス)、
CP 701(セファロン(Cephalon))、レフルノミド(leflunomide)(フ
ァルマシア/スジェン(Pharmacia/Sugen))、CI−1033(ワーナーラン
バート・パークデービス)、CI−1033/PD 183,805(ワーナー
ランバート・パークデービス)、CL−387,785(ワイエス−エアスト(
Wyeth-Ayerst))、BBR−1611(ベーリンガー・マンハイムGmbH/ロ
シュ)、ナアミジン A(Naamidine A)(ブリストルマイヤーズスクイブ)、
RC−3940−II(ファルマシア)、BIBX−1382(ベーリンガー・
インゲルハイム)、OLX−103(メルク&Co.、ホワイトハウス・ステー
ション、ニュージャージー、USA(Merck & Co. of Whitehouse Station, New
Jersey, USA))、VRCTC−310(ヴェンテック・リサーチ(Ventech Re
search))、EGF融合毒素(セラジェンInc.、ホプキントン、マサチュー
セッツ(Seragen Inc. of Hopkinton, Massachusettes))、DAB−389(
セラジェン/リルガンド(Seragen/Lilgand))、ZM−252808(インペ
リカル・キャンサー・リサーチ・ファンド(Imperical Cancer Research Fund)
)、RG−50864(INSERM)、LFM−A12(パーカー・ヒューズ
・キャンサー・センター(Parker Hughes Cancer Center))、WHI−P97
(パーカー・ヒューズ・キャンサー・センター)、GW−282974(グラク
ソ)、KT−8391(協和発酵(Kyowa Hakko))及びEGFRワクチン(ヨ
ーク・メディカル/セントゥロ・デ・インムノロヒア・モレクラル(CIM)(
York Medical/Centro de Immunologia Molecular (CIM)))。こうしたEGFR
阻害性薬剤及び他のEGFR阻害性薬剤を、本発明において使用できる。
【0049】 VEGF阻害剤、例えばSU−5416及びSU−6668(スジェンInc
.、サウスサンフランシスコ、カリフォルニア、USA)、SH−268(シェ
ーリング)、並びにNX−1838(ネクスター(NeXstar))も、本発明の化
合物と組み合わせることができる。VEGF阻害剤は、例えば、:WO 99/24440
(1999年5月20日に公開)、PCT国際出願第PCT/IB99/00797号(199
9年5月3日に出願)、WO 95/21613(1995年8月17日に公開)、WO 99/61
422(1999年12月2日に公開)、米国特許第5,834,504号(1998年11
月10日に発行)、WO 98/50356(1998年11月12日に公開)、米国特許
第5,883,113号(1999年3月16日に発行)、米国特許第5,886,020号(19
99年3月23日に発行)、米国特許第5,792,783号(1998年8月11日に
発行)、WO 99/10349(1999年3月4日に公開)、WO 97/32856(1997年
9月12日に公開)、WO 97/22596(1997年6月26日に公開)、WO 98/540
93(1998年12月3日に公開)、WO 98/02438(1998年1月22日に公
開)、WO 99/16755(1999年4月8日に公開)、及びWO 98/02437(1998
年1月22日に公開)に記載されており、これら全ては、本明細書において、参
照によりその全体を援用する。本発明において有用な幾つかの具体的なVEGF
阻害剤の他の例は、IM862(サイトランInc.、カークランド、ワシント
ン、USA(Cytran Inc. of Kirkland, Washington, USA));抗VEGFモノ
クローナル抗体(ジェネンテクInc.、サウスサンフランシスコ、カリフォル
ニア);並びにアンギオザイム(すなわち、リボザイム(ボールダー、コロラド
)(Ribozyme (Boulder, Colorado))及びカイロン(エメリーヴィル、カリフォ
ルニア)(Chiron (Emeryville, California))製の合成リボザイム)である。
こうしたVEGF阻害剤及び他のVEGF阻害剤を、本明細書において説明する
ように本発明において使用できる。
【0050】 erbB2受容体阻害剤、例えばGW−282974(グラクソウェルカムp
lc)、並びにモノクローナル抗体AR−209(アロネクス・ファーマシュー
ティカルズInc.、ザ・ウッドランズ、テキサス、USA(Aronex Pharmaceu
ticals Inc. of The Woodlands, Texas, USA))及び2B−1(カイロン)を、
さらに本発明の化合物と組み合わせることができ、これらは、例えば、WO 98/02
434(1998年1月22日に公開)、WO 99/35146(1999年7月15日に公
開)、WO 99/35132(1999年7月15日に公開)、WO 98/02437(1998年
1月22日に公開)、WO 97/13760(1997年4月17日に公開)、WO 95/199
70(1995年7月27日に公開)、米国特許第5,587,458号(1996年12月
24日に発行)、及び米国特許第5,877,305号(1999年3月2日に発行)に
示されており、全て、本明細書において、参照によってその全体を援用する。本
発明において有用なerbB2受容体阻害剤はまた、米国仮出願第60/117,341号
(1999年1月27日に出願)及び米国仮出願第60/117,346号(1999年1
月27日に出願)に記載されており、これらを両方とも、本明細書において、参
照によってその全体を援用する。上述のPCT出願、米国特許、及び米国仮出願
に記載されたerbB2受容体阻害剤化合物及び物質、並びにerbB2受容体
を阻害する他の化合物及び物質を、本発明に従って本発明の化合物と共に使用で
きる。
【0051】 本発明の化合物はまた、異常細胞増殖または癌を治療する上で有用な他の薬剤
と共に使用でき、こうした他の薬剤としては以下のものを含むが、これらに限定
されるものではない:抗腫瘍免疫応答を強化することができる薬剤、例えばCT
LA4(細胞傷害性リンパ球抗原4)抗体、及びCTLA4を遮断することがで
きる他の薬剤;並びに抗増殖剤、例えば他のファルネシルタンパク質トランスフ
ェラーゼ阻害剤及びその他同様なもの。本発明において使用できる具体的なCT
LA4抗体としては、米国仮出願第60/113,647号(1998年12月23日に出
願)(参照によってその全体を援用する)に記載されているものを含むが、他の
CTLA4抗体を本発明において使用できる。
【0052】 他の抗血管形成剤(他のCOX−II阻害剤、他のMMP阻害剤、他の抗VE
GF抗体または脈管形成の他のエフェクターの阻害剤を含むが、これらに限定さ
れるものではない)もまた本発明において使用できる。
【0053】 本発明はまた、一つまたはそれより多くの原子が、自然界に普通に見られる原
子質量または質量番号と異なる原子質量または質量番号を有する原子によって置
換されているという事実を別にすれば、式1において記載するものと同一である
同位体標識化合物を含む。本発明の化合物中に取り入れることができる同位体の
例としては、水素、炭素、窒素、酸素、リン、フッ素及び塩素の同位体の、それ
ぞれ例えば2H、3H、13C、14C、15N、18O、17O、31P、32P、35S、18
、及び36Clが含まれる。上述の同位体及び/または他の原子の他の同位体を含
む本発明の化合物、そのプロドラッグ、及び前記化合物または前記プロドラッグ
の薬学的に許容可能な塩は、本発明の範囲内に含まれる。本発明の特定の同位体
標識化合物、例えばその中に放射性同位体の例えば3H及び14Cが取り入れられ
ているものは、薬物及び/または基質組織分布アッセイにおいて有用である。ト
リチウム化、すなわち3H、及び炭素−14、すなわち14C同位体は、それらの
製造の容易さや検出性のため特に好ましい。さらに、例えばジュウテリウム、す
なわち2H等のより重い同位体で置換することで、インビボの半減期の向上また
は用量の要件の低減等のより大きな代謝安定性に由来する特定の治療上の利点を
与えることができ、従って、幾つかの状況においては好ましいかもしれない。本
発明の式1の同位体標識化合物及びそのプロドラッグは一般に、下記のスキーム
において及び/または実施例において開示している手順の非同位体標識試薬を、
容易に入手可能な同位体標識試薬で置き換えて実行することで、製造できる。
【0054】 式1の化合物並びにその薬学的に許容可能な塩及び溶媒和物を、各々独立して
、さらに、本明細書において記載する疾患に関連する症状並びに異常細胞増殖に
関連する症状を軽減する緩和的ネオアジュバント/アジュバント治療において使
用できる。このような治療は単独療法とすることができ、または、化学療法及び
/または免疫療法との組合せとすることができる。
【0055】 “異常細胞増殖”及び“過増殖性障害”という用語は、本出願において互換性
がある。 本明細書において使用する“異常細胞増殖”は、正常な調節機構に無関係な(
例えば、接触阻害の喪失)細胞増殖を指し、正常細胞の異常増殖及び異常細胞の
増殖を含む。こうしたものとしては以下のものを含むが、これらに限定されるも
のではない:(1)活性化Ras癌遺伝子を発現する良性及び悪性の両方の腫瘍
細胞(腫瘍)の異常増殖;(2)別の遺伝子中での癌遺伝子突然変異の結果とし
てRasタンパク質が活性化される良性及び悪性の両方の腫瘍細胞の異常増殖;
(3)異常なRas活性化が起きる他の増殖性疾患の良性及び悪性細胞の異常増
殖。上述の良性増殖性疾患の例は、乾癬、良性前立腺肥大症、ヒト乳頭腫ウイル
ス(HPV)、及び再狭窄である。また、“異常細胞増殖”は、酵素ファルネシ
ルタンパク質トランスフェラーゼの活性に起因する良性及び悪性の両方の細胞の
異常増殖を指し、また含む。
【0056】 本明細書において使用する“治療する”という用語は、特に断らない限り、こ
のような用語が適用される障害若しくは状態、またはこのような障害若しくは状
態の一つまたはそれより多くの症状の進行を逆転、軽減、阻害させるか、または
予防することを意味する。本明細書において使用する“治療”という用語は、治
療する行為を指し、“治療する”は直前に定義した通りである。
【0057】 本明細書において使用する“ハロ”という用語は、特に断らない限り、フルオ
ロ、クロロ、ブロモまたはヨードを意味する。好ましいハロ基は、フルオロ、ク
ロロ及びブロモである。
【0058】 本明細書において使用する“アルキル”という用語は、特に断らない限り、直
鎖、環状または枝分れ部分を有する飽和一価炭化水素ラジカル類を意味する。該
“アルキル”基は、該アルキル基が少なくとも2個の炭素原子を含む場合、所望
による炭素−炭素二重結合または三重結合を含んでよい。環状部分の場合、少な
くとも3個の炭素原子が前記アルキル基中に必要であることは理解されよう。
【0059】 本明細書において使用する“アルケニル”という用語は、特に断らない限り、
少なくとも1つの炭素−炭素二重結合を有する直鎖または枝分れ鎖アルキル部分
を意味する。限定するものではないが、アルケニル基の例としては、1−プロペ
ニル、1−及び2−ブテニル等が挙げられる。
【0060】 本明細書において使用する“アルキニル”という用語は、特に断らない限り、
少なくとも1つの炭素−炭素三重結合を有する直鎖または枝分れ鎖アルキル部分
を意味する。限定するものではないが、アルキニル基の例としては、1−プロピ
ニル、1−及び2−ブチニル等が挙げられる。
【0061】 本明細書において使用する“アルコキシ”という用語は、特に断らない限り、
O−アルキル基を意味し、ここで“アルキル”は上記に定義した通りである。 本明細書において使用する“アリール”という用語は、特に断らない限り、1
個の水素の除去によって芳香族炭化水素から誘導される有機ラジカル、例えばフ
ェニルまたはナフチルを意味する。
【0062】 本明細書において使用する“シクロアルキル”という用語は、特に断らない限
り、全て炭素の単環を意味する。限定するものではないが、シクロアルキル基の
例としては、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、及びシクロヘキ
シルが挙げられる。
【0063】 本明細書において使用する“5〜10員の複素環式”または“5〜13員の複
素環式”という用語は、特に断らない限り、O、S及びNから各々選択される1
〜4個のヘテロ原子を含む芳香族及び非芳香族複素環式基を意味し、ここで、各
複素環式基は、その環系中に5〜10または5〜13個の原子を有する。複素環
式基は、ベンゾ縮合環系及び1または2個のオキソ(=O)部分で置換された環
系、例えばピロリジン−2−オンを含む。5員複素環式基の例はチアゾリルであ
り、10員複素環式基の例はキノリニルであり、13員複素環式基の例はカルバ
ゾール基である。非芳香族複素環式基の例は、ピロリジニル、テトラヒドロフラ
ニル、テトラヒドロチエニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロチオピラニ
ル、ピペリジノ、モルホリノ、チオモルホリノ、チオキサニル、ピペラジニル、
ホモピペリジニル、オキセパニル、チエパニル、オキサゼピニル、ジアゼピニル
、チアゼピニル、1,2,3,6−テトラヒドロピリジニル、2−ピロリニル、
3−ピロリニル、インドリニル、2H−ピラニル、4H−ピラニル、ジオキサニ
ル、1,3−ジオキソラニル、ピラゾリニル、ジチアニル、ジチオラニル、ジヒ
ドロピラニル、ジヒドロチエニル、ジヒドロフラニル、ピラゾリジニル、イミダ
ゾリニル、イミダゾリジニル、3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサニル、3
−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタニル、3H−インドリル、及びキノリジニ
ルである。芳香族複素環式基の例は、イミダゾリル、ピリミジニル、ピラゾリル
、トリアゾリル、ピラジニル、テトラゾリル、フリル、チエニル、イソオキサゾ
リル、チアゾリル、オキサゾリル、イソチアゾリル、ピロリル、キノリニル、イ
ソキノリニル、インドリル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾフラニル、シンノリニ
ル、インダゾリル、インドリジニル、フタラジニル、ピリダジニル、トリアジニ
ル、イソインドリル、プテリジニル、プリニル、オキサジアゾリル、チアジアゾ
リル、フラザニル、ベンゾフラザニル、ベンゾチオフェニル、ベンゾチアゾリル
、ベンゾオキサゾリル、ベンゾ[1,3]ジオキソリル、キナゾリニル、キノキ
サリニル、ナフチリジニル、及びフロピリジニルである。上記に列記した化合物
から誘導される前述の基は、可能な場合にはC−結合またはN−結合することが
ある。例えば、ピロールから誘導される基は、ピロール−1−イル(N−結合)
またはピロール−3−イル(C−結合)となることがある。
【0064】 本明細書において使用する“薬学的に許容可能な塩(類)”という句は、特に
断らない限り、式1の化合物中に存在することがある酸性基または塩基性基の塩
を含む。事実上塩基性である式1の化合物は、様々な無機酸類及び有機酸類と共
に広範囲の塩類を形成できる。このような式1の塩基性化合物の薬学的に許容可
能な酸付加塩類を製造するために使用してよい酸類は、非毒性酸付加塩類を形成
するものであり、すなわち、薬理学的に許容可能な陰イオン類を含有する塩類、
例えば、塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、硝酸塩、硫酸塩、重硫酸塩、
リン酸塩、酸性リン酸塩、イソニコチン酸塩、酢酸塩、乳酸塩、サリチル酸塩、
クエン酸塩、酸性クエン酸塩、酒石酸塩、パントテン酸塩、重酒石酸塩、アスコ
ルビン酸塩、コハク酸塩、マレイン酸塩、ゲンチシン酸塩(gentisinate)、フ
マル酸塩、グルコン酸塩、グルカロネート(glucaronate)、糖酸塩、ギ酸塩、
安息香酸塩、グルタミン酸塩、メタンスルホン酸塩、エタンスルホン酸塩、ベン
ゼンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩及びパモエート[すなわち、1,
1’−メチレン−ビス−(2−ヒドロキシ−3−ナフトエート)]塩である。
【0065】 事実上酸性である式1の化合物は、様々な薬理学的に許容可能な陽イオン類と
共に塩基塩類を形成できる。このような塩類の例としては、アルカリ金属または
アルカリ土類金属塩類、特にナトリウム及びカリウム塩類が挙げられる。
【0066】 本発明の化合物は不斉中心を有し、従って、様々な鏡像異性またはジアステレ
オ異性形態で存在する。本発明は、本発明の化合物の全ての光学異性体及び立体
異性体並びにこれらの混合物の使用と、これらを用いるかまたは含むことができ
る全ての医薬組成物及び治療方法とに関する。式1の化合物はまた互変異性体と
して存在することがある。本発明は、全てのこのような互変異性体及びこれらの
混合物の使用に関する。
【0067】 本発明はまた、式1の化合物のプロドラッグを含む医薬組成物と、式1の化合
物のプロドラッグを投与することを通して増殖性障害または異常細胞増殖を治療
する方法とを包含する。遊離アミノ基、アミド基、ヒドロキシ基、またはカルボ
キシル基(carboxylic group)を有する式1の化合物を、プロドラッグに変換す
ることができる。プロドラッグは、アミノ酸残基または2個またはそれより多い
(例えば、2、3または4個)のアミノ酸残基を有するポリペプチド鎖が、式1
の化合物の遊離アミノ基、ヒドロキシ基、またはカルボキシル基に、アミド結合
またはエステル結合を介して共有結合的に結合するような化合物を含む。アミノ
酸残基としては、通常3文字記号で示される20種類の天然に存在するアミノ酸
が含まれるが、これらに限定されるものではなく、および4−ヒドロキシプロリ
ン、ヒドロキシリシン、デモシン(demosine)、イソデモシン(isodemosine)
、3−メチルヒスチジン、ノルバリン(norvalin)、β−アラニン、γ−アミノ
酪酸、シトルリン ホモシステイン、ホモセリン、オルニチン、及びメチオニン
スルホンもまた含まれる。別のタイプのプロドラッグも包含される。例えば、遊
離カルボキシル基は、アミドまたはアルキルエステルとして誘導体化することが
できる。遊離ヒドロキシ基は、Advanced Drug Delivery Reviews, 1996, 19, 11
5に略述されているように、ヘミスクシネート、リン酸エステル、ジメチルアミ
ノアセテート、及びホスホリルオキシメチルオキシカルボニルを含むがこれらに
限定されるものではない基を使用して誘導体化することができる。ヒドロキシ基
及びアミノ基を有するカルバメートプロドラッグも、ヒドロキシ基のカーボネー
トプロドラッグ、スルホン酸エステル、及び硫酸エステルとして含まれる。ヒド
ロキシ基を、(アシルオキシ)メチルエーテル及び(アシルオキシ)エチルエー
テル(ここで、アシル基は、例えば、エーテル、アミン、及びカルボン酸官能基
(functionalities)を含むがこれらに限定されるものではない基で所望により
置換されたアルキルエステルであることがあるか、またはアシル基は、上記に説
明したようなアミノ酸エステルである)として誘導体化することも包含される。
このタイプのプロドラッグは、J. Med. Chem. 1996, 39, 10に説明されている。
また、遊離アミンも、アミド、スルホンアミド、またはホスホンアミドとして誘
導体化することができる。こうしたプロドラッグ部分の全ては、エーテル、アミ
ン、及びカルボン酸官能基を含むがこれらに限定されるものではない基を取り入
れることができる。
【0068】 スキーム1
【0069】
【化13】 スキーム2
【0070】
【化14】 スキーム3
【0071】
【化15】 発明の詳細な説明 本発明の化合物の製造をスキーム1〜3に示す。
【0072】 本発明の化合物は、当業者であれば熟知している合成法に従って容易に製造さ
れる。スキーム1は、本発明の化合物を製造するための一般的な合成手順を示す
。式(式中、Xは上記に定義した通りである)の化合物は、公開されたPCT国
際出願第WO 95/19774号(1995年7月27日に公開)、第WO 95/19970号(1
995年7月27日に公開)、及び第WO 97/13771号(1997年4月17日に
公開)に記載されている1つのまたはそれより多い手順によって製造してよい。
加えて、4−クロロチエノ[3,2−d]ピリミジンは、例えばメイブリッジ・
ケミカルCo.Ltd(Maybridge Chemical Co. Ltd)から市販されている。4
−クロロチエノ[3,2−d]ピリジンを製造する好ましい方法は、スキーム2
の工程1〜3を参照して下記に説明する。
【0073】 スキーム1の工程1において、式7の化合物は、出発化合物を、例えばリチウ
ムジイソプロピルアミンまたはn−ブチルリチウムを用い、次に、二酸化炭素ガ
スを用い、テトラヒドロフラン(THF)のような無極性溶媒中、約−78℃の
温度で約15〜30分間処理し、次いで混合物を徐々に室温(20〜25℃)に
温めることで、式8の対応するカルボキシ誘導体に変換できる。
【0074】 スキーム1の工程2において、式8の化合物を、HNR12[式中、R1及び
2は、上記に定義した通りである。]の化合物と、所望により塩基、例えばピ
リジン、トリエチルアミンまたは水素化ナトリウムの存在下、及び所望により触
媒としてのピリジン塩酸塩の存在下、乾燥窒素ガスのような不活性雰囲気下、溶
媒、例えばC1〜C6アルコール、ジメチルホルムアミド(DMF)、1,2−ジ
クロロエタン(DCE)、N−メチルピロリジン−2−オン(NMP)、クロロ
ホルム、アセトニトリル、テトラヒドロフラン(THF)、ジメチルスルホキシ
ド(DMSO)、1,4−ジオキサン若しくはピリジン、または2種又はそれよ
り多くの前述の溶媒の混合物、好ましくはt−ブチルアルコールとDCEとの混
合物中、周囲温度〜還流温度、好ましくは80〜125℃で、約2〜72時間カ
ップリングさせて、式9の化合物を得ることができる。
【0075】 式HNR12の化合物が、所望により置換されたインドールまたはインドリン
部分である場合、このような化合物は、当業者には周知の1つまたはそれより多
くの方法に従って製造することができる。このような方法は、上記に言及したP
CT国際特許出願公開第WO 95/23141号、及びW.C. Sumpter and F.M. Miller, "
Heterocyclic Compounds with Indole and Carbazole Systems", in volume 8 o
f "The Chemistry of Heterocyclic Compounds", Interscience Publishers Inc
., New York (1954)に記載されている。式HNR12の化合物が、所望により置
換されたキノリン、イソキノリン、またはキナゾリン誘導体である場合、このよ
うな化合物は、当業者には周知の1つまたはそれより多くの方法に従って製造す
ることができる。このような方法は、A. R. Katrizky, C. W. Rees, and E. F.
V. Scriven, "Comprehensive Heterocyclic Chemistry II", volumes 5, 6, and
7, Elsevier Science Ltd., Oxford (1996)に記載されている。所望による置換
基は適宜、スキーム1に示したカップリング工程の前または後に含めることがで
きる。カップリング工程の前に、第1級及び第2級アミノ部分(前記式HNR1
2のアミン以外)を好ましくは、当業者には周知の窒素保護基を使用して保護
する。このような保護基及びその使用は、T.W. Greene and P.G.M. Wuts, "Prot
ective Groups in Organic Synthesis," Second Edition, John Wiley & Sons,
New York, 1991に説明されている。
【0076】 スキーム1の工程3において、式8のカルボキシ誘導体から式9の化合物への
転換を、例えば、B.S. Furniss, A. J. Hannaford, P.W.G. Smith and A.R. Tat
chell, "Vogel's Textbook of Practical Organic Chemistry," Fifth Edition,
Longman, Harlow, England, 1996に記載されている、当業者には周知の標準的
な合成法を使用して実行する。R11基上の所望による置換基は適宜、当業者には
周知の方法を使用して、スキーム1の工程3の前または後に含めることができる
【0077】 あるいは、スキーム1の工程2及び3を逆にしてもよい。すなわち、R11基を
式8の化合物に導入して式9Aの化合物を形成し、その後、上記に説明したよう
にHNR12を加えて、式1の化合物Aを形成してよい。
【0078】 スキーム2は、XがCHである式1の化合物を製造するための手順を示す。ス
キーム2の工程1において、式10の化合物(3−アミノ−チオフェン−2−カ
ルボン酸メチルエステル)を水酸化ナトリウム中に溶解させ、約2時間還流する
。次に、溶液を0℃に冷却し、濃HClを用いてpH5に酸性化すると、この時点
で沈殿物が形成される。沈殿物を分離し、プロパノール及びシュウ酸を用いて処
理し、溶液を約38℃で約45分間撹拌して、式11の化合物(チオフェン−3
−イルアミン)を得る。スキーム2の工程2において、式11の化合物をオルト
ギ酸トリエチル中に溶解させ、溶解が完了するまで室温で撹拌する。次に、2,
2−ジメチル−[1,3]ジオキサン−4,6−ジオンを室温で分けて加えると
、添加完了時に沈殿物が形成する。その後、混合物を85℃で一晩加熱する。次
いで、中間体(2,2−ジメチル−5−(チオフェン−3−イルアミノメチレン
)−[1,3]ジオキサン−4,6−ジオン)である得られた沈殿物を分離し、
洗浄する。中間体をダウサームA(dowtherm A)(260℃に加熱した)に加え
、得られた混合物を30分間加熱し、次に室温に冷却して、式12の化合物を得
る。スキーム2の工程3において、式12の化合物を塩化メチレンとDMFとの
混合物中の塩化オキサリルに加え、約2時間加熱還流して、式13の化合物を得
る。式13の化合物は、スキーム1の工程1に関して上記に説明したように、式
14の化合物に変換できる。式14の化合物は、スキーム1の工程2に関して上
記に説明したように、式15の化合物に変換できる。式15の化合物は、スキー
ム1の工程3に関して上記に説明したように、式16の化合物に変換できる。
【0079】 スキーム3は、XがCHであり、YがNであり、R11がケトンまたはオキシム
誘導体ある式1の化合物を製造するための手順を示す。スキーム3の工程1にお
いて、式17の化合物を、ジクロロメタンのような不活性溶媒中でSOCl2
用いて処理し、約2時間還流する。その後に、ジメチルヒドロキシルアミンを用
いて処理して式18の化合物を与える。化合物18を、形態R13M[式中、Mは
マグネシウムまたはリチウムのような金属イオンである。]の有機金属誘導体を
用いて処理して、式19のケトンを与える。形態HNR12のアミノ基の付加を
、スキーム1の工程2と類似の手順によってこの時点で実行できる。他に、式1
9の化合物と形態R12ONH2のアミン誘導体との縮合を脱水条件下で実行して
、式20のオキシム誘導体を与える。スキーム3の工程4を、スキーム1の工程
2に関して説明したように実行して、式21の化合物を得る。
【0080】 R11がC(O)NR1213である式1の化合物を製造するために、当業者には
周知のカップリング方法を使用して、式9の化合物を例えばHNR1213とカッ
プリングさせる。本明細書において参照によってその全体を援用するPCT国際
出願第WO 94/07910を参照されたい。他に、式8の化合物を、塩化オキサリルま
たは塩化チオニルを用い、ジクロロメタン中、室温で2〜4時間処理することで
、酸塩化物誘導体に転換できる。得られた酸塩化物を次に、式HNR1213の化
合物を用いて処理して、R11がアミド誘導体である所望の式1の化合物を得る。
【0081】 R11がスルホニル誘導体である式1の化合物は、式7の化合物を、二酸化炭素
の代わりにスルホニルまたはスルホンアミジルハライド(sulfonamidyl halide
)を用いて、スキーム1の工程1において説明したように処理することで製造で
きる。
【0082】 式1のR11置換基を、アミノ基を介して連結する場合、化合物8のカルボキシ
基(carboxy group)からアミノ基への転換がまず必要である。これはクルチウ
ス反応を使用して成し遂げることができ、ここで、化合物8の酸塩化物誘導体を
、例えばアジ化ナトリウムを用いて処理し、得られたアシルアジドを酸の存在下
で分解して、アミノ誘導体を与える。得られたアミノ化合物は、様々なカルボン
酸、酸塩化物、スルホン酸、酸塩化物、またはグアニル化剤を用いてアシル化し
て、様々なR11基、例えば−NR12C(=O)R13、−NR9SO212、−NR9 SO2NR1213、−NR9C(=NR12)R13、及び−NR9C(=NR12)N
913を生じることで、さらに官能基化できる。
【0083】 本発明の化合物は不斉炭素原子を有することがある。このようなジアステレオ
マー混合物は、それらの物理的化学的相異に基づいて、当業者には周知の方法で
、例えばクロマトグラフィーまたは分別結晶によって、それらの個々のジアステ
レオマーに分けることができる。エナンチオマーは、エナンチオマー混合物を適
切な光学活性化合物(例えばアルコール)と反応させることによってジアステレ
オマー混合物に変換し、ジアステレオマーを分離し、そして個々のジアステレオ
マーを対応する純粋なエナンチオマーに変換する(例えば加水分解する)ことに
よって分離できる。ジアステレオマー混合物及び純粋なエナンチオマーを含めた
全てのこのような異性体が、本発明の一部であるとみなされる。
【0084】 事実上塩基性である式1の化合物は、様々な無機酸類及び有機酸類と共に広範
囲の異なる塩類を形成できる。このような塩類は、動物に投与するためには薬学
的に許容可能でなければならないが、実際にはしばしば望ましいのは、最初に式
1の化合物を反応混合物から薬学的に許容可能でない塩として単離し、次に単に
後者を変換して遊離塩基化合物に戻すためにアルカリ性試薬を用いて処理して、
その後に後者の遊離塩基を薬学的に許容可能な酸付加塩に変換することである。
水性溶媒媒質中またはメタノール若しくはエタノールのような適切な有機溶媒中
において、塩基化合物を実質的に同等な量の選択された鉱酸または有機酸を用い
て処理することで、本発明の塩基化合物の酸付加塩類を容易に製造できる。溶媒
を注意深く蒸発させると、所望の固体塩が容易に得られる。所望の酸性塩はまた
、有機溶媒中の遊離塩基の溶液に適切な鉱酸または有機酸を加えることで、この
ような溶液から沈殿させることができる。
【0085】 事実上酸性である式1の化合物は、様々な薬理学的に許容可能な陽イオン類と
共に塩基塩類を形成できる。このような塩類の例としては、アルカリ金属または
アルカリ土類金属塩類、特にナトリウム及びカリウム塩類が挙げられる。こうし
た塩類は全て、従来の技術によって製造される。本発明の薬学的に許容可能な塩
基塩類を製造するための試薬類として使用する化学的塩基類は、式1の酸性化合
物と共に非毒性塩基塩類を形成するものである。このような非毒性塩基塩類とし
ては、ナトリウム、カリウム、カルシウム及びマグネシウム等のような薬理学的
に許容可能な陽イオン類から得られるものを含む。こうした塩類は、対応する酸
性化合物を、所望の薬理学的に許容可能な陽イオン類を含む水溶液を用いて処理
し、次に得られた溶液を蒸発乾固(好ましくは減圧下で)させることで、容易に
製造できる。他にこれは、酸性化合物の低級アルカノール性溶液と所望のアルカ
リ金属アルコキシドとを一緒に混合し、次に得られた溶液を前と同じ方法で蒸発
乾固することで製造できる。どちらの場合にも、確実に反応を完了させかつ所望
の最終生成物の最大収率を得るためには、化学量論的量の試薬類を用いることが
好ましい。
【0086】 本発明の化合物は、血管内皮増殖因子受容体(“VEGFR”)、上皮増殖因
子受容体(EGFR)、erbB2、HER3またはHER4のような腫瘍形成
性及び原発腫瘍形成性タンパク質チロシンキナーゼのerbBファミリーの阻害
剤であり、従って、全てが、哺乳類、特にヒトにおける抗増殖剤(例えば、抗癌
剤)としての治療上の使用に適応している。本発明の化合物はまた、血管形成及
び/または脈管形成の阻害剤でもある。特に、本発明の化合物は、ヒトの様々な
過増殖性障害、例えば、肝臓、腎臓、膀胱、胸部、胃、卵巣、結腸直腸、前立腺
、膵臓、肺、外陰部、甲状腺、肝臓癌、肉腫、膠芽腫、頭部及び頸部の悪性及び
良性腫瘍、並びに他の過形成状態、例えば皮膚の良性過形成(例えば、乾癬)及
び前立腺の良性過形成(例えば、BPH)の予防並びに治療において有用である
。加えて、本発明の化合物は、ある範囲の白血病及びリンパ球系悪性腫瘍に対し
て活性を有するかもしれないと予想される。
【0087】 本発明の化合物はまた、様々なタンパク質チロシンキナーゼに関係する異常発
現リガンド/受容体相互作用若しくは活性化またはシグナリング現象を伴うさら
なる障害の治療において有用である。このような障害は、erbBチロシンキナ
ーゼの異常な作用、発現、活性化またはシグナリングを伴う、ニューロンの、膠
の、星状細胞の、視床下部の、および他の腺の、マクロファージの、上皮の、間
質の、並びに分割腔の性質の障害を含む。加えて、本発明の化合物は、本発明の
化合物によって阻害される同定された及び今までのところ未同定のチロシンキナ
ーゼの両方に関係のある炎症性、血管形成性及び免疫学的障害において治療上の
有用性を有する。
【0088】 受容体チロシンキナーゼ(従って、その後の増殖性応答、例えば癌)を阻害す
る式1の化合物のインビトロ活性を、以下の手順によって測定してよい。式1の
化合物のインビトロ活性は、対照と比較して、上皮増殖因子受容体キナーゼによ
る外因性基質(例えば、Lys3−ガストリンまたはポリGluTyr(4:1
)ランダムコポリマー(I. Posner ら, J. Biol. Chem. 267 (29), 20638-47 (1
992))のチロシンのリン酸化を試験化合物によって阻害する量によって測定する
ことができる。アフィニティー精製済みの(affinity purified)可溶性ヒトE
GF受容体(96ng)は、G. N. Gill, W. Weber, Methods in Enzymology 146,
82-88 (1987)の手順に従ってA431細胞(アメリカ基準培養コレクション (A
merican Type Culture Collection)、ロックヴィル、MD)から得られ、総体積
10μlで、20〜30分間、室温で、リン酸化緩衝液+バナジン酸塩(PBV
:50mMのHEPES、pH7.4;125mMのNaCl;24mMのMgCl2
100μMのオルトバナジン酸ナトリウム)中のEGF(2μg/ml)と共にマイ
クロチューブ(microfuge tube)中でプレインキュベートされる。ジメチルスル
ホキシド(DMSO)中に溶解させた試験化合物をPBV中で希釈し、10μl
をEGFR/EGF混合物と混合し、10〜30分間30℃でインキュベートす
る。リン酸化反応は、20μlの33P−ATP/基質混合物(120μMのLys3 −ガストリン(アミノ酸に関する1文字コードでの配列、KKKGPWLEE
EEEAYGWLDF)、50mMのHepes(pH7.4)、40μMのATP
、2μCi γ−[33P]−ATP)をEGFr/EGF混合物に加えることに
よって開始し、室温で20分間インキュベートする。反応は、10μlの停止溶
液(0.5MのEDTA、pH8;2mMのATP)及び6μlの2N HClを加え
ることによって停止させる。チューブを4℃、10分間、14,000RPMで遠
心分離する。各チューブから得た35μlの上澄みをピペットで2.5cmの円形
のワットマンP81紙上に移し、1回の洗浄当り1リットルの5%酢酸中で4回
バルク洗浄(bulk wash)を行い、次に空気乾燥する。これによって、基質が紙
に結合し、洗浄によって遊離ATPはなくなる。組み込まれた[33P]を液体シ
ンチレーション計数によって測定する。基質(例えば、Lys3−ガストリン)
の無い状態での組み込みを、バックグラウンドとして全ての値から引き、阻害率
は、試験化合物が存在しない対照と比較して計算する。投与量範囲の試験化合物
を用いて実行するこのようなアッセイで、EGFRキナーゼ活性のインビトロ阻
害に関するおおよそのIC50値を測定することができる。
【0089】 式1の化合物のインビボ活性は、対照と比較して、試験化合物によって腫瘍増
殖を阻害する量によって測定することができる。様々な化合物の腫瘍増殖阻害効
果は、Corbett T. H.ら、 "Tumor Induction Relationships in Development of
Transplantable Cancers of the Colon in Mice for Chemotherapy Assays, wi
th a Note on Carcinogen Structure", Cancer Res., 35, 2434-2439 (1975) お
よび、 Corbett, T. H. ら, "A Mouse Colon-tumor Model for Experimental Th
erapy", Cancer Chemother. Rep. (Part 2)", 5, 169-186 (1975)の方法をわず
かに修正した方法に従って測定する。腫瘍は、0.10mlのRPMI 1640
中に懸濁させた1×106対数期培養腫瘍細胞(ヒトMDA−MB−468乳癌
細胞またはヒトHN5頭部及び頸部癌細胞)の皮下注射によって左脇腹に誘発さ
せる。腫瘍が触診できるようになる(直径2〜3mmになる)のに十分な時間が経
過した後、試験動物(無胸腺症マウス)を、毎日2回(すなわち、12時間毎)
、連続して5日間、腹腔内(ip)または経口(po)投与経路によって、活性
化合物(典型的には50〜100mg/mlの濃度でDMSO中に溶解させ、続いて
生理的食塩水中で1:9に希釈するか、または、0.9%生理的食塩水中の0.
1%プルロニックTM P105(PluronicTM P105)中で1:9に希釈すること
により配合した)を用いて処理する。抗腫瘍効果を測定するために、Geran, R.I
.ら、"Protocols for Screening Chemical Agents and Natural Products Again
st Animal Tumors and Other Biological Systems", 第3版, Cancer Chemother . Rep., 3, 1-104 (1972)の方法に従って、腫瘍の交差する2つの直径のミリメ
ートルをノギスで測定し、腫瘍の大きさ(mg)を次の式を使用して計算する:腫
瘍の重量(Tumor weight)=(長さ×[幅]2)/2。結果は、次の式に従って
阻害率で表す:阻害率(%)=(TuW(対照)−TuW(試験))/TuW(
対照)×100%。腫瘍を移植した脇腹部位は、様々な化学療法剤に対して再現
性のある用量/反応効果を示し、この測定(腫瘍直径)方法は、腫瘍増殖速度を
評価するための信頼性の高い方法である。
【0090】 本発明の化合物の活性を評価する他の方法は、本明細書において参照により援
用するPCT国際出願公開第WO 95/21613号(1995年8月17日に公開)に
おいて言及されている。
【0091】 KDR/VEGF受容体を阻害する式1の化合物のインビトロ活性を、以下の
手順によって測定してよい。 チロシンキナーゼ活性を本発明の化合物が阻害する能力は、外因性基質ポリG
luTyr(PGT、シグマTM、4:1)のリン酸化を化合物が阻害する能力を
測定するアッセイにおいて組み換え酵素を使用して測定してよい。ヒトKDR/
VEGF受容体のキナーゼドメイン(アミノ酸805−1350)は、バキュロ
ウイルス発現系を使用して、グルタチオンS−トランスフェラーゼ(GST)−
融合タンパク質としてSf9昆虫細胞中に発現させる。タンパク質は、グルタチ
オンアガロースアフィニティーカラムを使用してこうした細胞の溶解産物から精
製する。酵素アッセイは、PGT基質でコートされている96穴プレート(1つ
のウェル当り0.625μgのPGT)中で実行する。試験化合物をジメチルス
ルホキシド(DMSO)中で希釈し、アッセイにおけるDMSOの最終濃度が1
.6%(v/v)となるようにPGTプレートに加える。組み換え酵素をリン酸化
緩衝液(50mMのHepes、pH7.3;125mMのNaCl;24mMのMgC
2)中で希釈する。反応は、ATPを10μMの最終濃度となるように加えるこ
とによって開始する。振とうしながら、室温で30分間インキュベートした後、
反応混合物を吸引し、プレートを、洗浄緩衝液(0.1%トゥイーン−20含有
PBS)を用いて洗浄する。リン酸化されたPGTの量は、HRP結合(HRP
は西洋ワサビペルオキシダーゼである)PY−54抗体(トランスダクション・
ラブズ(Transduction Labs))と共にインキュベートし、TMBペルオキシダ
ーゼ(TMBは3,3’,5,5’−テトラメチルベンジジンである)で発色し
、反応をバイオラッドTMマイクロプレートリーダー(BioRadTM Microplate read
er)で450nmで定量する、ことで定量する。試験化合物によるキナーゼ酵素
活性の阻害は、吸光度の低下として検出し、信号を50%阻害するのに必要な化
合物の濃度を試験化合物のIC50値として報告する。
【0092】 細胞組織に存在する全長タンパク質に対するKDRチロシンキナーゼ活性を化
合物が阻害する能力を測定するためには、ヒトKDRをトランスフェクトした豚
の大動脈内皮(PAE)細胞(Waltenberger ら, J. Biol. Chem. 269:26988, 1
994)を使用してよい。細胞を平板培養し、10%v/vFBS(ウシ胎仔血清)を
有する同じ培地(Ham’s F12)中で96穴皿に結合させる。次に、細胞
を洗浄し、0.1%(v/v)ウシ血清アルブミン(BSA)を含む血清除去培地
(serum depleted medium)(0.1%v/vFBS)を再供給し、16〜24時間
インキュベートする。化合物を投与する直前に、細胞に、血清除去培地(0.1
%v/vFBS)(BSAを含まない)を再供給する。DMSO中に溶解させた試
験化合物を、培地中で希釈する(最終DMSO濃度0.5%(v/v))。2時間
インキュベートした終わりに、VEGF165(50ng/ml最終)を培地に加え、8
分間インキュベートする。細胞を洗浄し、50μlの溶解緩衝液(20mMのTr
is−HCL(pH8)、150mMのNaCl、1%v/vのNP40、2mMのNa
VO4、500μMのEDTA、1mMのPMSF、及び1タブレット/25mlの無
EDTAコンプリート(登録商標)プロテアーゼ阻害剤タブレット(ロシュ)(
EDTA free complete(R) Protease Inhibitor Table, Roche)を含む)中で溶解
する。次に細胞溶解物を、PBS/1mMのNaVO4中で最終体積150μlに希
釈する。KDRのリン酸化の程度は、ELISAアッセイを使用して測定する。
リアクティバインドヤギ抗ウサギプレート(ピアース)(Reactibind Goat-anti
Rabbit plates (Pierce))を、スーパーブロック緩衝液(Superblock buffer)
(ピアース)を用いてブロッキングし、その後抗−flk−1 C−20抗体を
加える(1ウェル当り0.5μg、サンタクルーズ(Santa Cruz))。いかなる
非結合抗体もプレートから洗い去り、その後100μlの細胞溶解物を加える。
flk−1抗体を有する溶解物を2時間インキュベートした後、KDR会合ホス
ホチロシンを、上記に説明したようにHRP結合PY−54抗体及びTMBを用
いた発色によって定量する。VEGF刺激対照と比較して、VEGF刺激自己リ
ン酸化反応を50%阻害する化合物の能力を、試験化合物のIC50値として報告
する。
【0093】 ヒト内皮細胞における有糸分裂生起を化合物が阻害する能力は、HUVE細胞
(ヒト臍帯静脈内皮細胞、クロンティクスTM(CloneticsTM))への3H−チミジ
ンの組み込みを化合物が阻害する能力によって測定する。このアッセイは、文献
(Waltenberger J ら, J. Biol. Chem. 269: 26988, 1994; Cao Y ら, J. Biol.
Chem. 271: 3154, 1996)において適切に記載されている。簡単に述べると、1
4の細胞を、コラーゲンを塗布した24穴プレート中で平板培養し、結合させ
る。細胞に無血清培地を再供給し、24時間後に様々な濃度の化合物(DMSO
中で作製、アッセイにおけるDMSOの最終濃度は0.2%v/vである)及び2
〜30ng/mlのVEGF165を用いて処理する。24時間の化合物処理の最後の3
時間の間に、細胞を、3H−チミジン(NEN、1ウェル当り1μCi)を用い
てパルスする(pulsed)。次に、培地を除去し、細胞を、氷冷したハンクスの平
衡塩類溶液をで十分に洗浄し、次いで氷冷したトリクロロ酢酸(10%v/v)を
用いて2回洗浄する。0.2mlの0.1NNaOHを加えることによって細胞を
溶解し、溶解物をシンチレーション瓶に移す。次に、ウェルを0.2mlの0.1
N HClを用いて洗浄し、次いでこの洗浄液を瓶に移す。3H−チミジン組み込
みの程度をシンチレーション計数によって測定する。対照(DMSOビヒクルの
みを用いたVEGF処理)と比較して、組み込みを50%阻害する化合物の能力
を、試験化合物のIC50として報告する。
【0094】 本発明の化合物(以後、“活性化合物”)の投与は、作用点への本化合物の送
達を可能にする任意の方法によって達成することができる。こうした方法として
は、経口経路、十二指腸内経路、非経口注射(静脈内、皮下、筋肉内、血管内ま
たは注入を含む)、局所、及び直腸投与が挙げられる。
【0095】 本活性化合物の投与量は、治療対象、障害または状態の重症度、投与割合及び
処方する医師の判断によって決まる。しかしながら、有効な用量は、単一または
分割量で、約0.001〜約100mg/kg体重/日、好ましくは約1〜約35mg
/kg/日である。70kgのヒトの場合、これは、約0.05〜約7g/日、好ま
しくは約0.2〜約2.5g/日となると思われる。場合によっては、前述の範
囲の下限未満の用量レベルが十分であることがある一方、他の場合には、さらに
より高い用量がいかなる有害な副作用も引き起こすこと無く用いられることがあ
るが、但しこのようなより高い投与量は最初に、1日を通した投与のために幾つ
かの低用量に分割する。
【0096】 本活性化合物は単独治療として適用しても、または、1種又はそれより多くの
他の抗腫瘍物質、例えば、有糸分裂阻害剤、例えばビンブラスチン;アルキル化
剤、例えばシスプラチン、カルボプラチン及びシクロホスファミド;代謝拮抗物
質、例えば5−フルオロウラシル、シトシン・アラビノシド及びヒドロキシ尿素
、若しくは欧州特許出願第239362号に開示されている好ましい代謝拮抗物質のう
ちの1つ、例えばN−(5−[N−(3,4−ジヒドロ−2−メチル−4−オキ
ソキナゾリン−6−イルメチル)−N−メチルアミノ]−2−テノイル)−L−
グルタミン酸;増殖因子阻害剤;細胞周期阻害剤;挿入性抗生物質、例えばアド
リアマイシン及びブレオマイシン;酵素、例えばインターフェロン;並びに抗ホ
ルモン、例えばノルヴァデックスTM(タモキシフェン)のような抗エストロゲン
、若しくはカソデックスTM(CasodexTM)(4’−シアノ−3−(4−フルオロ
フェニルスルホニル)−2−ヒドロキシ−2−メチル−3’−トリフルオロメチ
ル)プロピオンアニリド)のような抗アンドロゲンを伴ってもよい。このような
同時治療は、個々の治療成分の同時、逐次または分離投与によって実現してよい
【0097】 本医薬組成物は、例えば、錠剤、カプセル、丸剤、散剤、徐放性配合物、液剤
、懸濁液剤として経口投与に;滅菌した液剤、懸濁液剤若しくはエマルションと
して非経口注射に;軟膏剤若しくはクリームとして局所投与に;または坐剤とし
て直腸投与に適した形態としてよい。本医薬組成物は、正確な用量を有する単一
投与に適した単位剤形としてよい。本医薬組成物は、従来の薬剤用キャリアまた
は賦形剤、及び活性成分としての本発明による化合物を含むだろう。加えて、他
の医薬品、キャリア、アジュバント等を含んでよい。
【0098】 模範的な非経口投与形態としては、滅菌した水溶液の例えば水性プロピレング
リコールまたはデキストロース溶液中の活性化合物の液剤または懸濁液剤が含ま
れる。このような剤形は、希望するなら、適切に緩衝化することができる。
【0099】 適切な薬剤用キャリアには、不活性希釈剤または充填剤、水及び様々な有機溶
媒が含まれる。本医薬組成物は、希望するなら、追加成分、例えば香味剤、結合
剤、賦形剤及びその他同様なものを含んでよい。従って、経口投与の場合、様々
な賦形剤の例えばクエン酸を含む錠剤を、様々な崩壊剤の例えばデンプン、アル
ギン酸及びある一定の複合ケイ酸塩類と共に、並びに結合剤の例えばショ糖、ゼ
ラチン及びアラビアゴムと共に用いてよい。加えて、滑沢剤の例えばステアリン
酸マグネシウム、ラウリル硫酸ナトリウム及びタルクはしばしば、錠剤化のため
に有用である。同様のタイプの固体組成物も、軟質及び硬質充填ゼラチンカプセ
ル中に用いてよい。このための好ましい材料としては、ラクトースすなわち乳糖
及び高分子量ポリエチレングリコール類が含まれる。水性懸濁液剤またはエリキ
シル剤が経口投与にとって望ましい場合、その中の本活性化合物は、様々な甘味
剤、香味剤、着色物質または染料、及び希望するなら、乳化剤または懸濁化剤と
、並びに希釈剤の例えば水、エタノール、プロピレングリコール、グリセリンま
たはその組合せと合わせてよい。
【0100】 特定の量の活性化合物を用いて様々な医薬組成物を製造する方法は周知である
か、または、当業者にとっては明白であろう。例えば、Remington's Pharmaceut ical Sciences , Mack Publishing Company, Easter, Pa., 第15版 (1975)を参
照されたい。
【0101】 下記の実施例及び製造例は、本発明の化合物及びこのような化合物を製造する
方法を、さらに示し、例示するものである。本発明の範囲は、以下の実施例及び
製造例の範囲によっていかなる点でも限定されないことは理解できるはずである
【0102】 下記の製造例及び実施例においてHPLCクロマトグラフィーについて言及す
る場合、特に断らない限り、使用する一般的な条件は次の通りである。使用する
カラムは、長さ150mm及び内径4.0mmのODSハイパーシルカラム(ヒュー
レット・パッカード製)である。試料を、ヒューレット・パッカード−1050
システム上で移動させる。勾配溶媒法(gradient solvent method)を使用し、
10分間にわたって100%酢酸アンモニウム/酢酸緩衝液(0.2M)〜10
0%アセトニトリルを流す。次にシステムを、100%アセトニトリルを用いた
1.5分間の、次いで100%緩衝溶液を用いた3分間の洗浄サイクルに進める
。この間の流量は3ml/分で一定である。ピーク検出を、ダイオードアレイ検出
器を用いて波長254及び300nmで実行する。
【0103】
【実施例】実施例1 A.リチウム7−クロロ−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−カルボキシラー n−ブチルリチウム(0.13mol、52mL)を、−78℃でTHF(200m
L)中の7−クロロ−チエノ[3,2−b]ピリジン(20g、0.12mol)の
溶液に滴下して加え、内部の温度を−70℃未満に保った。1時間後、黄色の溶
液を、CO2(g)を用いて、白色の懸濁液が生じるまでクエンチした。得られた混
合物を室温に温め、次に減圧下で濃縮して、白色の固体を与えた。得られた固体
をエーテルと共に粉砕し、次に真空中で乾燥して、標題化合物を白色の固体(2
3.5g、90%)として得た。MS:213(MH+);HPLC Rf:2
.50min;HPLC純度:94%。B.(7−クロロ−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル)−ピロリジン− 1−イル−メタノン リチウム7−クロロ−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−カルボキシラート
(0.50g、2.4mmol)と塩化チオニル(3.5mmol、1.8ml)とCH2
2(20ml)とDMF(0.2ml)との溶液を加熱して還流させた。3時間後
、得られた黄色の溶液を減圧下で濃縮し、残留分をCH2Cl2(20mL)中に懸
濁させた。次にピロリジン(2.35mmol、167mg)を滴下した。12時間後
、反応混合物をシリカゲル(5mL)上で濃縮し、CH2Cl2/MeOH(97/
3)を用いて溶出するシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによって精
製して、標題化合物を白色の固体(360mg、57%)として得た。MS:26
6.9/268.9(MH+);HPLC Rf:4.51min;HPLC純度
:98%。C.[7−(2−メチル−1H−インドール−5−イルアミノ)−チエノ[3, 2−b]ピリジン−2−イル]−ピロリジン−1−イル−メタノン EtOH(10mL)中の(7−クロロ−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−
イル)−ピロリジン−1−イル−メタノン(0.359g、1.34mmol)と2
−メチル−1H−インドール−5−イルアミン(0.19g、1.3mmol)との
溶液を加熱して48時間還流させた。反応混合物を室温に冷却し、シリカゲル(
5mL)上で濃縮した。CH2Cl2/NEt3(99.5/0.5)を用いて溶出
するシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、標題化合
物を黄色の固体(550mg)として得た。MS:377.2(MH+);HPL
C Rf:4.45min;HPLC純度:97%。実施例2 A.7−クロロ−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−カルボン酸エチルアミド 標題化合物を、エチルアミン及びリチウム7−クロロ−チエノ[3,2−b]
ピリジン−2−カルボキシラートから、実施例1Bと類似の手順によって製造し
た。MS:n.d.;HPLC Rf:4.18min;HPLC純度:98%。B.7−(2−メチル−1H−インドール−5−イルアミノ)−チエノ[3,2 −b]ピリジン−2−カルボン酸エチルアミド 標題化合物を、2−メチル−1H−インドール−5−イルアミン及び7−クロ
ロ−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−カルボン酸エチルアミドから、実施例
1Cと類似の手順によって製造した。MS:351(MH+);HPLC Rf
:4.33min;HPLC純度:98%。実施例3 A.7−クロロ−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−カルボン酸アミド リチウム7−クロロ−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−カルボキシラート
(1.0g、4.7mmol)と塩化チオニル(7.0mmol、3.5mL)とCH2Cl2 (40mL)とDMF(0.4mL)との溶液を加熱して還流させた。3時間後、
得られた黄色の溶液を減圧下で濃縮し、得られた残留分をCH2Cl2(60mL)
中に懸濁させ、NH3ガスを、混合物を通して10分間通気した。反応混合物を
ろ過して、標題化合物を白色の固体(1.17g、100%)として得た。MS
:213.0/215.1(MH+);HPLC Rf:3.44min;HPL
C純度:98%。B.7−(2−メチル−1H−インドール−5−イルアミノ)−チエノ[3,2 −b]ピリジン−2−カルボン酸アミド 標題化合物を、2−メチル−1H−インドール−5−イルアミン及び7−クロ
ロ−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−カルボン酸アミドから、実施例1Cと
類似の手順によって製造した。MS:323(MH+);HPLC Rf:3.
65min;HPLC純度:98%。実施例4 A.7−クロロ−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−カルボン酸ジメチルアミ 標題化合物を、ジメチルアミン及びリチウム7−クロロ−チエノ[3,2−b
]ピリジン−2−カルボキシラートから、実施例1Bと類似の手順によって製造
した。MS:239/241(MH+);HPLC Rf:n.d.;HPLC
純度:n.d.B.7−(2−メチル−1H−インドール−5−イルアミノ)−チエノ[3,2 −b]ピリジン−2−カルボン酸ジメチルアミド 標題化合物を、2−メチル−1H−インドール−5−イルアミン及び7−クロ
ロ−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−カルボン酸ジメチルアミドから、実施
例1Cと類似の手順によって製造した。MS:351(MH+);HPLC R
f:3.87min;HPLC純度:94%。実施例5 A.7−クロロ−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−カルボン酸(ピリジン− 3−イルメチル)−アミド 標題化合物を、3−アミノメチルピリジン及びリチウム7−クロロ−チエノ[
3,2−b]ピリジン−2−カルボキシラートから、実施例1Bと類似の手順に
よって製造した。MS:n.d.;HPLC Rf:n.d.;HPLC純度:
n.d.B.7−(2−メチル−1H−インドール−5−イルアミノ)−チエノ[3,2 −b]ピリジン−2−カルボン酸(ピリジン−3−イルメチル)−アミド 標題化合物を、2−メチル−1H−インドール−5−イルアミン及び7−クロ
ロ−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−カルボン酸(ピリジン−3−イルメチ
ル)−アミドから、実施例1Cと類似の手順によって製造した。MS:414(
MH+);HPLC Rf:4.12min;HPLC純度:97%。実施例6 A.7−クロロ−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−カルボン酸メチルアミド 標題化合物を、メチルアミン及びリチウム7−クロロ−チエノ[3,2−b]
ピリジン−2−カルボキシラートから、実施例1Bと類似の手順によって製造し
た。MS:n.d.;HPLC Rf:3.70min;HPLC純度:89%。B.7−(2−メチル−1H−インドール−5−イルアミノ)−チエノ[3,2 −b]ピリジン−2−カルボン酸メチルアミド 標題化合物を、2−メチル−1H−インドール−5−イルアミン及び7−クロ
ロ−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−カルボン酸メチルアミドから、実施例
1Cと類似の手順によって製造した。MS:337(MH+);HPLC Rf
:3.86min;HPLC純度:98%。実施例7 A.7−クロロ−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−カルボン酸(ピリジン− 2−イルメチル)−アミド 標題化合物を、2−アミノメチルピリジン及びリチウム7−クロロ−チエノ[
3,2−b]ピリジン−2−カルボキシラートから、実施例1Bと類似の手順に
よって製造した。MS:304/306(MH+);HPLC Rf:4.36
min;HPLC純度:97%。B.7−(2−メチル−1H−インドール−5−イルアミノ)−チエノ[3,2 −b]ピリジン−2−カルボン酸(ピリジン−2−イルメチル)−アミド 標題化合物を、2−メチル−1H−インドール−5−イルアミン及び7−クロ
ロ−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−カルボン酸(ピリジン−2−イルメチ
ル)−アミドから、実施例1Cと類似の手順によって製造した。MS:414(
MH+);HPLC Rf:4.34min;HPLC純度:97%。実施例8 A.7−クロロ−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−カルボン酸(2−ジメチ ルアミノ−エチル)−アミド 標題化合物を、2−ジメチルアミノエチルアミン及びリチウム7−クロロ−チ
エノ[3,2−b]ピリジン−2−カルボキシラートから、実施例1Bと類似の
手順によって製造した。MS:284/286(MH+);HPLC Rf:3
.47min;HPLC純度:95%。B.7−(2−メチル−1H−インドール−5−イルアミノ)−チエノ[3,2 −b]ピリジン−2−カルボン酸(2−ジメチルアミノ−エチル)−アミド 標題化合物を、2−メチル−1H−インドール−5−イルアミン及び7−クロ
ロ−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−カルボン酸(2−ジメチルアミノ−エ
チル)−アミドから、実施例1Cと類似の手順によって製造した。MS:394
(MH+);HPLC Rf:3.43;HPLC純度:98%。実施例9 A.7−クロロ−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−カルボン酸[3−(4− メチル−ピペラジン−1−イル)−プロピル]−アミド 標題化合物を、3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−プロピルアミン及
びリチウム7−クロロ−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−カルボキシラート
から、実施例1Bと類似の手順によって製造した。MS:353/355(MH
+);HPLC Rf:n.d.;HPLC純度:n.d.B.7−(2−メチル−1H−インドール−5−イルアミノ)−チエノ[3,2 −b]ピリジン−2−カルボン酸[3−(4−メチル−ピペラジン−1−イル) −プロピル]−アミド 標題化合物を、2−メチル−1H−インドール−5−イルアミン及び7−クロ
ロ−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−カルボン酸[3−(4−メチル−ピペ
ラジン−1−イル)−プロピル]−アミドから、実施例1Cと類似の手順によっ
て製造した。MS:463(MH+);HPLC Rf:3.41min;HPL
C純度:99%。実施例10 A.7−クロロ−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−カルボン酸(3−モルホ リン−4−イル−プロピル)−アミド 標題化合物を、3−モルホリン−4−イルプロピルアミン及びリチウム7−ク
ロロ−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−カルボキシラートから、実施例1B
と類似の手順によって製造した。MS:340/342(MH+);HPLC
Rf:3.45min;HPLC純度:89%。B.7−(2−メチル−1H−インドール−5−イルアミノ)−チエノ[3,2 −b]ピリジン−2−カルボン酸(3−モルホリン−4−イル−プロピル)−ア ミド 標題化合物を、2−メチル−1H−インドール−5−イルアミン及び7−クロ
ロ−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−カルボン酸(3−モルホリン−4−イ
ル−プロピル)−アミドから、実施例1Cと類似の手順によって製造した。MS
:450(MH+);HPLC Rf:3.48min;HPLC純度:96%。実施例11 A.7−クロロ−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−カルボン酸(ピリジン− 4−イルメチル)−アミド 標題化合物を、4−アミノメチルピリジン及びリチウム7−クロロ−チエノ[
3,2−b]ピリジン−2−カルボキシラートから、実施例1Bと類似の手順に
よって製造した。MS:304/306(MH+);HPLC Rf:4.08
min;HPLC純度:78%。B.7−(2−メチル−1H−インドール−5−イルアミノ)−チエノ[3,2 −b]ピリジン−2−カルボン酸(ピリジン−4−イルメチル)−アミド 標題化合物を、2−メチル−1H−インドール−5−イルアミン及び7−クロ
ロ−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−カルボン酸(ピリジン−4−イルメチ
ル)−アミドから、実施例1Cと類似の手順によって製造した。MS:414(
MH+);HPLC Rf:3.97min;HPLC純度:94%。実施例12 A.7−クロロ−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−カルボン酸(2−ピリジ ン−2−イル−エチル)−アミド 標題化合物を、2−ピリジン−2−イル−エチルアミンピリジン及びリチウム
7−クロロ−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−カルボキシラートから、実施
例1Bと類似の手順によって製造した。MS:318/320(MH+);HP
LC Rf:4.33min;HPLC純度:97%。B.7−(2−メチル−1H−インドール−5−イルアミノ)−チエノ[3,2 −b]ピリジン−2−カルボン酸(2−ピリジン−2−イル−エチル)−アミド 標題化合物を、2−メチル−1H−インドール−5−イルアミン及び7−クロ
ロ−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−カルボン酸(2−ピリジン−2−イル
−エチル)−アミドから、実施例1Cと類似の手順によって製造した。MS:4
28(MH+);HPLC Rf:4.33min;HPLC純度:99%。実施例13 A.7−クロロ−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−カルボン酸ピリジン−4 −イルアミド 標題化合物を、4−アミノピリジン及びリチウム7−クロロ−チエノ[3,2
−b]ピリジン−2−カルボキシラートから、実施例1Bと類似の手順によって
製造した。MS:290/292(MH+);HPLC Rf:4.63min;
HPLC純度:99%。B.7−(2−メチル−1H−インドール−5−イルアミノ)−チエノ[3,2 −b]ピリジン−2−カルボン酸ピリジン−4−イルアミド 標題化合物を、2−メチル−1H−インドール−5−イルアミン及び7−クロ
ロ−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−カルボン酸ピリジン−4−イルアミド
から、実施例1Cと類似の手順によって製造した。MS:400(MH+);H
PLC Rf:4.24min;HPLC純度:99%。実施例14 A.7−クロロ−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−カルボン酸(2−モルホ リン−4−イル−エチル)−アミド 標題化合物を、2−モルホリン−4−イル−エチルアミン及びリチウム7−ク
ロロ−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−カルボキシラートから、実施例1B
と類似の手順によって製造した。MS:326/328(MH+);HPLC
Rf:3.45min;HPLC純度:94%。B.7−(2−メチル−1H−インドール−5−イルアミノ)−チエノ[3,2 −b]ピリジン−2−カルボン酸(2−モルホリン−4−イル−エチル)−アミ 標題化合物を、2−メチル−1H−インドール−5−イルアミン及び7−クロ
ロ−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−カルボン酸(2−モルホリン−4−イ
ル−エチル)−アミドから、実施例1Cと類似の手順によって製造した。MS:
436(MH+);HPLC Rf:3.45min;HPLC純度:94%。実施例15 A.7−クロロ−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−カルボン酸(2−ピリジ ン−4−イル−エチル)−アミド 標題化合物を、2−ピリジン−4−イル−エチルアミン及びリチウム7−クロ
ロ−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−カルボキシラートから、実施例1Bと
類似の手順によって製造した。MS:318/320(MH+);HPLC R
f:4.08min;HPLC純度:99%。B.7−(2−メチル−1H−インドール−5−イルアミノ)−チエノ[3,2 −b]ピリジン−2−カルボン酸(2−ピリジン−4−イル−エチル)−アミド 標題化合物を、2−メチル−1H−インドール−5−イルアミン及び7−クロ
ロ−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−カルボン酸(2−ピリジン−4−イル
−エチル)−アミドから、実施例1Cと類似の手順によって製造した。MS:4
28(MH+);HPLC Rf:4.09min;HPLC純度:99%。実施例16 A.7−クロロ−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−カルボン酸(2−ピペリ ジン−1−イル−エチル)−アミド 標題化合物を、2−ピペリジン−1−イル−エチルアミン及びリチウム7−ク
ロロ−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−カルボキシラートから、実施例1B
と類似の手順によって製造した。MS:324/326(MH+);HPLC
Rf:3.64min;HPLC純度:93%。B.7−(2−メチル−1H−インドール−5−イルアミノ)−チエノ[3,2 −b]ピリジン−2−カルボン酸(2−ピペリジン−1−イル−エチル)−アミ 標題化合物を、2−メチル−1H−インドール−5−イルアミン及び7−クロ
ロ−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−カルボン酸(2−ピペリジン−1−イ
ル−エチル)−アミドから、実施例1Cと類似の手順によって製造した。MS:
434(MH+);HPLC Rf:3.82min;HPLC純度:99%。実施例17 A.7−クロロ−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−カルボン酸ピリジン−3 −イルアミド 標題化合物を、3−アミノピリジン及びリチウム7−クロロ−チエノ[3,2
−b]ピリジン−2−カルボキシラートから、実施例1Bと類似の手順によって
製造した。MS:290/292(MH+);HPLC Rf:4.72min;
HPLC純度:95%。B.7−(2−メチル−1H−インドール−5−イルアミノ)−チエノ[3,2 −b]ピリジン−2−カルボン酸ピリジン−3−イルアミド 標題化合物を、2−メチル−1H−インドール−5−イルアミン及び7−クロ
ロ−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−カルボン酸ピリジン−3−イルアミド
から、実施例1Cと類似の手順によって製造した。MS:400(MH+);H
PLC Rf:4.58min;HPLC純度:99%。実施例18 A.7−クロロ−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−カルボン酸(2−ピリジ ン−3−イル−エチル)−アミド 標題化合物を、2−ピリジン−3−イル−エチルアミン及びリチウム7−クロ
ロ−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−カルボキシラートから、実施例1Bと
類似の手順によって製造した。MS:318/320(MH+);HPLC R
f:4.27min;HPLC純度:76%。B.7−(2−メチル−1H−インドール−5−イルアミノ)−チエノ[3,2 −b]ピリジン−2−カルボン酸(2−ピリジン−3−イル−エチル)−アミド 標題化合物を、2−メチル−1H−インドール−5−イルアミン及び7−クロ
ロ−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−カルボン酸(2−ピリジン−3−イル
−エチル)−アミドから、実施例1Cと類似の手順によって製造した。MS:4
28(MH+);HPLC Rf:4.34min;HPLC純度:99%。実施例19 A.7−クロロ−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル−モルホリン−4− イル−メタノン 標題化合物を、モルホリン及びリチウム7−クロロ−チエノ[3,2−b]ピ
リジン−2−カルボキシラートから、実施例1Bと類似の手順によって製造した
。MS:282/284(MH+);HPLC Rf:3.96min;HPLC
純度:98%。B.[7−(2−メチル−1H−インドール−5−イルアミノ)−チエノ[3, 2−b]ピリジン−2−イル]−モルホリン−4−イル−メタノン 標題化合物を、2−メチル−1H−インドール−5−イルアミン及び7−クロ
ロ−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル−モルホリン−4−イル−メタノ
ンから、実施例1Cと類似の手順によって製造した。MS:393(MH+);
HPLC Rf:3.90min;HPLC純度:96%。実施例20 A.7−クロロ−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−カルボニトリル n−ブチルリチウム(2.2mmol、0.88mL)を、−78℃でTHF(10
mL)中の7−クロロ−チエノ[3,2−b]ピリジン(0.250g、1.48m
mol)の溶液に滴下して加え、その間、内部の温度を−70℃未満に保った。1
時間後、TsCN(0.804mg、4.44mmol)を加えた。3時間後、反応を
、蒸留水(10mL)を用いてクエンチし、rtに温め、各層を分離した。水性層
をさらに、酢酸エチル(3×10mL)を用いて抽出した。合わせた有機抽出物を
乾燥し(Na2SO4)、次に減圧下で濃縮した。バイオテージ 40S(Biotag
e 40 S)カラムを使用し、ヘキサン/酢酸エチル(7/3)を用いて溶出するフ
ラッシュクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物を白色の固体(92
mg、32%)として得た。MS:195/197(MH+);HPLC Rf:
4.89min;HPLC純度:85%。B.7−(2−メチル−1H−インドール−5−イルアミノ)−チエノ[3,2 −b]ピリジン−2−カルボニトリル 標題化合物を、2−メチル−1H−インドール−5−イルアミン及び7−クロ
ロ−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−カルボニトリルから、実施例1Cと類
似の手順によって製造した。MS:305(MH+);HPLC Rf:4.8
6min;HPLC純度:85%。実施例21 A.7−(2−メチル−1H−インドール−5−イルアミノ)−チエノ[3,2 −b]ピリジン−2−カルボン酸 リチウム7−クロロ−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−カルボキシラート
(1.00g、4.68mmol)及び2−メチル−1H−インドール−5−イルア
ミン(822mg、5.62mmol)を、エタノール(90mL)とジクロロエタン(
10mL)との混合物中に溶解させた。反応混合物を還流にて40時間加熱した。
冷却すると黄色の沈殿物が形成され、これをろ過によって集め、エーテルを用い
て洗浄した。真空下で乾燥した後、標題化合物を黄色の粉末(1.13g、75
%)として得た。MS:324(MH+);HPLC Rf:3.10min;H
PLC純度:97%。B.(+/−)−(3−ヒドロキシ−ピロリジン−1−イル)[7−(2−メチ ル−1H−インドール−5−イルアミノ)−チエノ[3,2−b]ピリジン−2 −イル]−メタノン DMF(3mL)中の7−(2−メチル−1H−インドール−5−イルアミノ)
−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−カルボン酸(0.10g、0.31mmol
)とHATU(0.17g、0.46mmol)とDMAP(0.040g、0.31
mmol)との溶液に、ラセミの3−ヒドロキシ−ピロリジン(0.040g、0.
46mmol)を加えた。3時間後、反応を、NaHCO3の飽和水溶液(10mL)
及びEtOAC(10mL)を用いてクエンチした。水性層をさらに、EtOAC
(2×10mL)を用いて抽出した。合わせた有機抽出物を乾燥し(Na2SO4
、減圧下で濃縮した。シリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィー(CH2
2/MeOH(85:15))によって精製して、標題化合物を黄色の固体(
0.093g、76%)として得た。MS:393(MH+);HPLC Rf
:3.41;HPLC純度:87%。実施例22〜60 実施例22〜60によって得た化合物は、以下の2つの方法のうちの1つによ
って合成した。方法Aは、実施例1B/Cにおいて説明したものと類似の二段法
である。各々の場合に、実施例1Bと類似の手順によって、市販のアミンをリチ
ウム7−クロロ−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−カルボキシラートにカッ
プリングさせ、得られたアミドを、実施例1Cに従って、2−メチル−1H−イ
ンドール−5−イルアミンを用いて処理して、標題化合物を得た。方法Bは、実
施例21Bと類似の方法によって、アミンを7−(2−メチル−1H−インドー
ル−5−イルアミノ)−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−カルボン酸にカッ
プリングさせることを伴う。
【0104】
【表1】
【0105】
【表2】
【0106】
【表3】
【0107】
【表4】
【0108】
【表5】 実施例61 A.7−クロロ−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−カルボン酸メチル−ピリ ジン−4−イルメチル−アミド NaH(0.244g、6.09mmol)を、DMF(10mL)中の7−クロロ
−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−カルボン酸(ピリジン−4−イルメチル
)−アミド(0.616g、2.03mmol、実施例11において説明したように
して製造した)の溶液に加えた。泡立ちが止まった時に、MeI(0.576g
、4.06mmol)を滴下して加えた。3時間後、反応混合物を、飽和水性KCN
(10mL)を用いてクエンチした。水性層を、CH2Cl2(3×10mL)を用い
て抽出した。合わせた有機抽出物を乾燥し(Na2SO4)、溶媒を減圧下で除去
した。シリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィー(CH2Cl2/MeOH(
94:6))によって精製して、標題化合物を黄色の油状物(0.15g、23
%)として得た。MS:318.0/320.0(MH+);HPLC Rf:
4.24min;HPLC純度:93%。B.7−(2−メチル−1H−インドール−5−イルアミノ)−チエノ[3,2 −b]ピリジン−2−カルボン酸メチル−ピリジン−4−イルメチル−アミド 標題化合物を、7−クロロ−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−カルボン酸
メチル−ピリジン−4−イルメチル−アミド及び2−メチル−1H−インドール
−5−イルアミンから、実施例1Cと類似の方法によって製造した。MS:42
8(MH+);HPLC Rf:4.26min;HPLC純度:93%。実施例62 A.7−クロロ−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−カルボン酸メチル−ピリ ジン−2−イルメチル−アミド 標題化合物を、MeI及び7−クロロ−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−
カルボン酸(ピリジン−2−イルメチル)−アミド(実施例7A)から、実施例
61Aにおいて説明したようにして製造した。MS:318/320(MH+)
;HPLC Rf:4.40min;HPLC純度:90%。B.7−(2−メチル−1H−インドール−5−イルアミノ)−チエノ[3,2 −b]ピリジン−2−カルボン酸メチル−ピリジン−2−イルメチル−アミド 標題化合物を、7−クロロ−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−カルボン酸
メチル−ピリジン−2−イルメチル−アミド及び2−メチル−1H−インドール
−5−イルアミンから、実施例1Cと類似の手順によって製造した。MS:42
8(MH+);HPLC Rf:4.30min;HPLC純度:97%。実施例63 A.7−クロロ−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−カルボン酸メチル−(2 −モルホリン−4−イル−エチル)−アミド 標題化合物を、MeI及び7−クロロ−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−
カルボン酸(2−モルホリン−4−イル−エチル)−アミド(実施例14A)か
ら、実施例61Aと類似の手順によって製造した。MS:340/342(MH
+);HPLC Rf:3.29min;HPLC純度:99%。B.7−(2−メチル−1H−インドール−5−イルアミノ)−チエノ[3,2 −b]ピリジン−2−カルボン酸メチル−(2−モルホリン−4−イル−エチル )−アミド 標題化合物を、7−クロロ−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−カルボン酸
メチル−(2−モルホリン−4−イル−エチル)−アミド及び2−メチル−1H
−インドール−5−イルアミンから、実施例1Cと類似の手順によって製造した
。MS:450(MH+);HPLC Rf:3.58min;HPLC純度:9
9%。実施例64 A.(+/−)−[1−(7−クロロ−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−カ ルボニル)−ピロリジン−3−イル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル 標題化合物を、リチウム7−クロロ−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−カ
ルボキシラート及びラセミのピロリジン−3−イル−カルバミン酸tert−ブ
チルエステルから、実施例1Bと類似の方法によって製造した。MS:382/
384(MH+);HPLC Rf:5.21min;HPLC純度:99%。B.(+/−)−(3−アミノ−ピロリジン−1−イル)−(7−クロロ−チエ ノ[3,2−b]ピリジン−2イル)−メタノン HCl(g)を、MeOH(10mL)中の[1−(7−クロロ−チエノ[3,
2−b]ピリジン−2−カルボニル)−ピロリジン−3−イル]−カルバミン酸
tert−ブチルエステル(0.472g、1.23mmol)の溶液を通して通気
した。10分後、TLC(CH2Cl2/MeOH(9:1))は、反応が完了し
たことを示した。反応混合物をEt2O(50mL)中に注ぐと、白色の沈殿物が
形成された。白色の固体をろ過によって集め、Et2Oを用いて洗浄して、標題
化合物を得た。MS:281.0/283.0(MH+);HPLC Rf;3
.02min;HPLC純度:99%。C.(+/−)−シクロブタンカルボン酸{1−[7−クロロ−チエノ[3,2 −b]ピリジン−2−カルボニル]−ピロリジン−3−イル}−アミド CH2Cl2(20mL)中の(3−アミノ−ピロリジン−1−イル)−(7−ク
ロロ−チエノ[3,2−b]ピリジン−2イル)−メタノン(0.40g、1.
4mmol)とDMAP(0.693g、5.68mmol)との溶液に、シクロブタン
カルボン酸クロリド(0.20g、1.7mmol)を加えた。3時間後、反応を、
蒸留水(10mL)を用いてクエンチした。水性層を、CH2Cl2(2×10mL)
を用いて抽出した。合わせた有機抽出物を乾燥し(Na2SO4)、シリカゲル(
5mL)上で濃縮した。シリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィー(CH2
2/MeOH(97:3))によって精製して、標題化合物を白色の固体(0
.36g、69%)として得た。MS:364/366(MH+);HPLC
Rf:4.24min;HPLC純度:94%。D.(+/−)−シクロブタンカルボン酸{1−[7−(2−メチル−1H−イ ンドール−5−イルアミノ)−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−カルボニル ]−ピロリジン−3−イル}−アミド 標題化合物は、(+/−)−シクロブタンカルボン酸{1−[7−クロロ−チ
エノ[3,2−b]ピリジン−2−カルボニル]−ピロリジン−3−イル}−ア
ミド及び2−メチル−1H−インドール−5−イルアミンから、実施例1Cと類
似の手順によって製造した。MS:474(MH+);HPLC Rf:4.3
7min;HPLC純度:97%。実施例65 A.{3−[7−クロロ−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−カルボニル]− 3−アザ−ビシクロ[3.1.0]ヘキス−6−イル}−カルバミン酸tert −ブチルエステル 標題化合物は、(3−アザ−ビシクロ[3.1.0]ヘキス−6−イル)−カ
ルバミン酸tert−ブチルエステル及びリチウム7−クロロ−チエノ[3,2
−b]ピリジン−2−カルボキシラートから、実施例1Bと類似の手順によって
製造した。MS:394/396(MH+);HPLC Rf:5.30min;
HPLC純度:72%。B.{3−[7−(2−メチル−1H−インドール−5−イルアミノ)−チエノ [3,2−b]ピリジン−2−カルボニル]−3−アザ−ビシクロ[3.1.0 ]ヘキス−6−イル}−カルバミン酸tert−ブチルエステル 標題化合物を、{3−[7−クロロ−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−カ
ルボニル]−3−アザ−ビシクロ[3.1.0]ヘキス−6−イル}−カルバミ
ン酸tert−ブチルエステル及び2−メチル−1H−インドール−5−イルア
ミンから、実施例1Cと類似の手順によって製造した。MS:504(MH+)
;HPLC Rf:5.31min;HPLC純度:95%。C.6−アミノ−3−アザ−ビシクロ[3.1.0]ヘキス−3−イル−[7− (2−メチル−1H−インドール−5−イルアミノ)−チエノ[3,2−b]ピ リジン−2−イル]−メタノン 標題化合物は、実施例64Bにおいて説明したようにして、{3−[7−(2
−メチル−1H−インドール−5−イルアミノ)−チエノ[3,2−b]ピリジ
ン−2−カルボニル]−3−アザ−ビシクロ[3.1.0]ヘキス−6−イル}
−カルバミン酸tert−ブチルエステルを、HClガスを用いて処理すること
で製造した。MS:404(MH+);HPLC Rf:3.42min;HPL
C純度:97%。実施例66 A.4−[7−クロロ−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−カルボニル]−ピ ペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル 標題化合物は、ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル及びリ
チウム7−クロロ−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−カルボキシラートから
、実施例1Bと類似の手順によって製造した。MS:382/384(MH+)
;HPLC Rf:5.72min;HPLC純度:94%。B.4−[7−(2−メチル−1H−インドール−5−イルアミノ)−チエノ[ 3,2−b]ピリジン−2−カルボニル]−ピペラジン−1−カルボン酸ter t−ブチルエステル 標題化合物は、4−[7−クロロ−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−カル
ボニル]−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル及び2−メチ
ル−1H−インドール−5−イルアミンから、実施例1Cと類似の方法によって
製造した。MS:492(MH+);HPLC Rf:5.42min;HPLC
純度:95%。C.[7−(2−メチル−1H−インドール−5−イルアミノ)−チエノ[3, 2−b]ピリジン−2−イル]−ピペラジン−1−イル−メタノン 標題化合物は、実施例64Bにおいて説明したようにして、4−[7−(2−
メチル−1H−インドール−5−イルアミノ)−チエノ[3,2−b]ピリジン
−2−カルボニル]−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルを
、HClガスを用いて処理することで製造した。MS:392(MH+);HP
LC Rf:3.51min;HPLC純度:93%。実施例67 A.(+/−)−(3−ヒドロキシ−ピロリジン−1−イル)−[7−クロロ− チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル]−メタノン この化合物は、(+/−)−3−ヒドロキシピロリジン及びリチウム7−クロ
ロ−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−カルボキシラートから、実施例1Bと
類似の手順によって製造した。MS:283/285(MH+);HPLC R
f:3.44min;HPLC純度:91%。B.(+/−)−(3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−[7−クロロ−チ エノ[3,2−b]ピリジン−2−イル]−メタノン NaH(0.07g、1.3mmol)を、0℃でDMF(10mL)中の(+/−
)−(3−ヒドロキシ−ピロリジン−1−イル)−[7−クロロ−チエノ[3,
2−b]ピリジン−2−イル]−メタノン(0.25g、0.88mmol)の溶液
に加えた。反応混合物を20分間撹拌し、MeI(0.188g、1.33mmol
)を滴下して加えた。3時間後、反応を、飽和水性KCN(10mL)を用いてク
エンチした。水性層を、CH2Cl2(3×10mL)を用いて抽出した。合わせた
有機抽出物を乾燥し(Na2SO4)、溶媒を除去した。シリカゲル上のフラッシ
ュクロマトグラフィー(CH2Cl2/MeOH(94:6))によって精製して
、標題化合物を白色の固体(0.13g、50%)として得た。MS:297/
299(MH+);HPLC Rf:4.11min;HPLC純度:93%。C.(+/−)−(3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−[7−(2−メチ ル−1H−インドール−5−イルアミノ)−チエノ[3,2−b]ピリジン−2 −イル]−メタノン 標題化合物は、(3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−[7−クロロ−チ
エノ[3,2−b]ピリジン−2−イル]−メタノン及び2−メチル−1H−イ
ンドール−5−イルアミンから、実施例1Cと類似の手順によって製造した。M
S:407(MH+);HPLC Rf:4.22min;HPLC純度:96%
実施例68 (3R)−(3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−[7−(2−メチル−1 H−インドール−5−イルアミノ)−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル ]−メタノン この化合物は、出発物質としてエナンチオマー的に純粋な(3R)−3−ヒド
ロキシ−ピロリジンを使用して、実施例67と類似の方法によって製造した。M
S:407(MH+);HPLC Rf:4.23min;HPLC純度:98%
実施例69 (3S)−(3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−[7−(2−メチル−1 H−インドール−5−イルアミノ)−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル ]−メタノン この化合物は、出発物質としてエナンチオマー的に純粋な(3S)−3−ヒド
ロキシ−ピロリジンを使用して、実施例67と類似の方法によって製造した。M
S:407(MH+);HPLC Rf:4.21min;HPLC純度:97%
実施例70 A.(+/−)−[1−(7−クロロ−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−カ ルボニル)−ピロリジン−3−イル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル 標題化合物を、リチウム7−クロロ−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−カ
ルボキシラート及び(+/−)−ピロリジン−3−イル−カルバミン酸tert
−ブチルエステルから、実施例1Bと類似の方法によって製造した。MS:38
2/384(MH+);HPLC Rf:5.21min;HPLC純度:99%
B.(+/−)−[1−[7−(2−メチル−1H−インドール−5−イルアミ ノ)−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−カルボニル]−ピロリジン−3−イ ル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル 標題化合物を、(+/−)−[1−(7−クロロ−チエノ[3,2−b]ピリ
ジン−2−カルボニル)−ピロリジン−3−イル]−カルバミン酸tert−ブ
チルエステル及び2−メチル−1H−インドール−5−イルアミンから、実施例
1Cと類似の手順によって製造した。MS:492(MH+);HPLC Rf
:5.23min;HPLC純度:96%。C.(+/−)−3−アミノ−ピロリジン−1−イル−[7−(2−メチル−1 H−インドール−5−イルアミノ)−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル ]−メタノン 標題化合物は、実施例64Bにおいて説明したようにして、(+/−)−[1
−[7−(2−メチル−1H−インドール−5−イルアミノ)−チエノ[3,2
−b]ピリジン−2−カルボニル]−ピロリジン−3−イル]−カルバミン酸t
ert−ブチルエステルを、HClガスを用いて処理することで製造した。MS
:392(MH+);HPLC Rf:3.30min;HPLC純度:99%。実施例71 A.(+/−)−ジメチルスルファミン酸{1−[7−クロロ−チエノ[3,2 −b]ピリジン−2−カルボニル]−ピロリジン−3−イル}−アミド 標題化合物を、ジメチルスルファモイルクロリド及び(3−アミノ−ピロリジ
ン−1−イル)−(7−クロロ−チエノ[3,2−b]ピリジン−2イル)−メ
タノンから、実施例64Cと類似の手順によって製造した。MS:389/39
1(MH+);HPLC Rf:4.26min;HPLC純度:99%。B.(+/−)−ジメチルスルファミン酸{1−[7−(2−メチル−1H−イ ンドール−5−イルアミノ)−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−カルボニル ]−ピロリジン−3−イル}−アミド 標題化合物を、(+/−)−ジメチルスルファミン酸{1−[7−クロロ−チ
エノ[3,2−b]ピリジン−2−カルボニル]−ピロリジン−3−イル}−ア
ミド及び2−メチル−1H−インドール−5−イルアミンから、実施例1Cと類
似の手順によって製造した。MS:499(MH+);HPLC Rf:4.0
4min;HPLC純度:96%。実施例72 A.(+/−)−メタンスルホン酸{1−[7−クロロ−チエノ[3,2−b] ピリジン−2−カルボニル]−ピロリジン−3−イル}−アミド 標題化合物を、メタンスルホニルクロリド及び(3−アミノ−ピロリジン−1
−イル)−(7−クロロ−チエノ[3,2−b]ピリジン−2イル)−メタノン
から、実施例64Cと類似の手順によって製造した。MS:360/362(M
H+);HPLC Rf:3.22min;HPLC純度:98%。B.(+/−)−メタンスルホン酸{1−[7−(2−メチル−1H−インドー ル−5−イルアミノ)−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−カルボニル]−ピ ロリジン−3−イル}−アミド 標題化合物を、(+/−)−メタンスルホン酸{1−[7−クロロ−チエノ[
3,2−b]ピリジン−2−カルボニル]−ピロリジン−3−イル}−アミド及
び2−メチル−1H−インドール−5−イルアミンから、実施例1Cと類似の手
順によって製造した。MS:470(MH+);HPLC Rf:3.23min
;HPLC純度:93%。実施例73 A.(+/−)−シクロブタンカルボン酸メチル−{1−[7−クロロ−チエノ [3,2−b]ピリジン−2−カルボニル]−ピロリジン−3−イル}−アミド 標題化合物を、シクロブタンカルボニルクロリド及び(3−メチルアミノ−ピ
ロリジン−1−イル)−(7−クロロ−チエノ[3,2−b]ピリジン−2イル
)−メタノンから、実施例64Cと類似の手順によって製造した。MS:378
/380(MH+);HPLC Rf:4.71min;HPLC純度:98%。B.(+/−)−シクロブタンカルボン酸メチル−{1−[7−(2−メチル− 1H−インドール−5−イルアミノ)−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−カ ルボニル]−ピロリジン−3−イル}−アミド 標題化合物を、(+/−)−シクロブタンカルボン酸メチル−{1−[7−ク
ロロ−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−カルボニル]−ピロリジン−3−イ
ル}−アミド及び2−メチル−1H−インドール−5−イルアミンから、実施例
1Cと類似の手順によって製造した。MS:488(MH+);HPLC Rf
:4.84min;HPLC純度:95%。実施例74 A.(+/−)−ジメチルスルファミン酸メチル−{1−[7−クロロ−チエノ [3,2−b]ピリジン−2−カルボニル]−ピロリジン−3−イル}−アミド 標題化合物を、ジメチルスルファモイルクロリド及び(3−メチルアミノ−ピ
ロリジン−1−イル)−(7−クロロ−チエノ[3,2−b]ピリジン−2イル
)−メタノンから、実施例64Cと類似の手順によって製造した。MS:403
/405(MH+);HPLC Rf:4.76min;HPLC純度:98%。B.(+/−)−ジメチルスルファミン酸メチル{1−[7−(2−メチル−1 H−インドール−5−イルアミノ)−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−カル ボニル]−ピロリジン−3−イル}−アミド 標題化合物を、(+/−)−ジメチルスルファミン酸メチル−{1−[7−ク
ロロ−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−カルボニル]−ピロリジン−3−イ
ル}−アミド及び2−メチル−1H−インドール−5−イルアミンから、実施例
1Cと類似の手順によって製造した。MS:513(MH+);HPLC Rf
:4.76min;HPLC純度:92%。実施例75 A.(+/−)−メタンスルホン酸メチル−{1−[7−クロロ−チエノ[3, 2−b]ピリジン−2−カルボニル]−ピロリジン−3−イル}−アミド 標題化合物を、メタンスルホニルクロリド及び(3−メチルアミノ−ピロリジ
ン−1−イル)−(7−クロロ−チエノ[3,2−b]ピリジン−2イル)−メ
タノンから、実施例64Cと類似の手順によって製造した。MS:374/37
6(MH+);HPLC Rf:4.14min;HPLC純度:98%。B.(+/−)−メタンスルホン酸メチル−{1−[7−(2−メチル−1H− インドール−5−イルアミノ)−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−カルボニ ル]−ピロリジン−3−イル}−アミド 標題化合物を、(+/−)−メタンスルホン酸メチル−{1−[7−クロロ−
チエノ[3,2−b]ピリジン−2−カルボニル]−ピロリジン−3−イル}−
アミド及び2−メチル−1H−インドール−5−イルアミンから、実施例1Cと
類似の手順によって製造した。MS:484(MH+);HPLC Rf:3.
69min;HPLC純度:91%。実施例76 A.(+/−)−7−クロロ−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−カルボニル )−ピロリジン−3−イル]−プロピオンアミド 標題化合物を、塩化プロピオニル及び((+/−)−3−アミノ−ピロリジン
−1−イル)−(7−クロロ−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル)−メ
タノンから、実施例70Aと類似の手順によって製造した。MS:340.0/
338.0(MH+);HPLC Rf:3.675min;HPLC純度:98
%。B.(+/−)−{1−[7−(2−メチル−1H−インドール−5−イルアミ ノ)−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−カルボニル]−ピロリジン−3−イ ル}−プロピオンアミド 標題化合物を、(+/−)−7−クロロ−チエノ[3,2−b]ピリジン−2
−カルボニル−ピロリジン−3−イル−プロピオンアミド及び2−メチル−1H
−インドール−5−イルアミンから、実施例1Cと類似の手順によって製造した
。MS:448.1(MH+);HPLC Rf:3.18min;HPLC純度
:94%。実施例77 A.(3S)−(7−クロロ−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル)−( 3−エトキシ−ピロリジン−1−イル)−メタノン 標題化合物を、ヨードエタン及び(3S)−(3−ヒドロキシ−ピロリジン−
1−イル)−[7−クロロ−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル]−メタ
ノンから、実施例67Bと類似の手順によって製造した。MS:311.2/3
13.2(MH+);HPLC Rf:4.692min;HPLC純度:96%
B.(3S)−(3−エトキシ−ピロリジン−1−イル)−[7−(2−メチル −1H−インドール−5−イルアミノ)−チエノ[3,2−b]ピリジン−2− イル]−メタノン 標題化合物を、(3S)−(7−クロロ−チエノ[3,2−b]ピリジン−2
−イル)−(3−エトキシ−ピロリジン−1−イル)−メタノン及び2−メチル
−1H−インドール−5−イルアミンから、実施例1Cと類似の手順によって製
造した。MS:421.3(MH+);HPLC Rf:4.786min;HP
LC純度:95%。実施例78 A.(3R)−(7−クロロ−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル)−( 3−エトキシ−ピロリジン−1−イル)−メタノン 標題化合物を、ヨードエタン及び(3R)−(3−ヒドロキシ−ピロリジン−
1−イル)−[7−クロロ−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル]−メタ
ノンから、実施例67Bと類似の手順によって製造した。MS:311.2/3
13.2(MH+);HPLC Rf:4.697min;HPLC純度:98%
B.(3R)−(3−エトキシ−ピロリジン−1−イル)−[7−(2−メチル −1H−インドール−5−イルアミノ)−チエノ[3,2−b]ピリジン−2− イル]−メタノン 標題化合物を、(3R)−(7−クロロ−チエノ[3,2−b]ピリジン−2
−イル)−(3−エトキシ−ピロリジン−1−イル)−メタノン及び2−メチル
−1H−インドール−5−イルアミンから、実施例1Cと類似の手順によって製
造した。MS:421.3(MH+);HPLC Rf:4.79min;HPL
C純度:97%。実施例79 A.(3R)−(7−クロロ−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル)−( 3−シクロプロピルメトキシ−ピロリジン−1−イル)−メタノン 標題化合物を、ブロモメチル−シクロプロパン及び(3R)−(3−ヒドロキ
シ−ピロリジン−1−イル)−[7−クロロ−チエノ[3,2−b]ピリジン−
2−イル]−メタノンから、実施例67Bと類似の手順によって製造した。MS
:337.2/339.2(MH+);HPLC Rf:5.232min;HP
LC純度:85%。B.(3R)−(3−シクロプロピルメトキシ−ピロリジン−1−イル)−[7 −(2−メチル−1H−インドール−5−イルアミノ)−チエノ[3,2−b] ピリジン−2−イル]−メタノン 標題化合物を、(3R)−(7−クロロ−チエノ[3,2−b]ピリジン−2
−イル)−(3−シクロプロピルメトキシ−ピロリジン−1−イル)−メタノン
及び2−メチル−1H−インドール−5−イルアミンから、実施例1Cと類似の
手順によって製造した。MS:447.2(MH+);HPLC Rf:5.3
41min;HPLC純度:100%。実施例80 A.(3S)−(7−クロロ−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル)−( 3−シクロプロピルメトキシ−ピロリジン−1−イル)−メタノン 標題化合物を、ブロモメチル−シクロプロパン及び(3S)−(3−ヒドロキ
シ−ピロリジン−1−イル)−[7−クロロ−チエノ[3,2−b]ピリジン−
2−イル]−メタノンから、実施例67Bと類似の手順によって製造した。MS
:337.2/339.2(MH+);HPLC Rf:5.232min;HP
LC純度:85%。B.(3S)−(3−シクロプロピルメトキシ−ピロリジン−1−イル)−[7 −(2−メチル−1H−インドール−5−イルアミノ)−チエノ[3,2−b] ピリジン−2−イル]−メタノン 標題化合物を、(3S)−(7−クロロ−チエノ[3,2−b]ピリジン−2
−イル)−(3−シクロプロピルメトキシ−ピロリジン−1−イル)−メタノン
及び2−メチル−1H−インドール−5−イルアミンから、実施例1Cと類似の
手順によって製造した。MS:447.2(MH+);HPLC Rf:5.3
41min;HPLC純度:100%。実施例81 A.(3R)−(7−クロロ−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル)−[ 3−(2−メトキシ−エトキシ)−ピロリジン−1−イル]−メタノン 標題化合物を、1−ブロモ−2−メトキシ−エタン及び(3R)−(3−ヒド
ロキシ−ピロリジン−1−イル)−[7−クロロ−チエノ[3,2−b]ピリジ
ン−2−イル]−メタノンから、実施例67Bと類似の手順によって製造した。
MS:341.2/343.2(MH+);HPLC Rf:4.082min;
HPLC純度:96%。B.(3R)−[3−(2−メトキシ−エトキシ)−ピロリジン−1−イル]− [7−(2−メチル−1H−インドール−5−イルアミノ)−チエノ[3,2− b]ピリジン−2−イル]−メタノン 標題化合物を、(3R)−(7−クロロ−チエノ[3,2−b]ピリジン−2
−イル)−[3−(2−メトキシ−エトキシ)−ピロリジン−1−イル]−メタ
ノン及び2−メチル−1H−インドール−5−イルアミンから、実施例1Cと類
似の手順によって製造した。MS:451.3(MH+);HPLC Rf:4
.385min;HPLC純度:97%。実施例82 A.(3S)−(7−クロロ−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル)−[ 3−(2−メトキシ−エトキシ)−ピロリジン−1−イル]−メタノン 標題化合物を、1−ブロモ−2−メトキシ−エタン及び(3S)−(3−ヒド
ロキシ−ピロリジン−1−イル)−[7−クロロ−チエノ[3,2−b]ピリジ
ン−2−イル]−メタノンから、実施例67Bと類似の手順によって製造した。
MS:341.2/343.2(MH+);HPLC Rf:4.236min;
HPLC純度:77%。B.(3S)−[3−(2−メトキシ−エトキシ)−ピロリジン−1−イル]− [7−(2−メチル−1H−インドール−5−イルアミノ)−チエノ[3,2− b]ピリジン−2−イル]−メタノン 標題化合物を、(3S)−(7−クロロ−チエノ[3,2−b]ピリジン−2
−イル)−[3−(2−メトキシ−エトキシ)−ピロリジン−1−イル]−メタ
ノン及び2−メチル−1H−インドール−5−イルアミンから、実施例1Cと類
似の手順によって製造した。MS:451.2(MH+);HPLC Rf:4
.357min;HPLC純度:97%。実施例83〜88 実施例83〜88によって得た化合物は、以下の2つの方法のうちの1つによ
って合成した。方法Aは、実施例1B/Cにおいて説明したものと類似の二段法
である。方法Bは、実施例21Bと類似の方法によって、アミンの7−(2−メ
チル−1H−インドール−5−イルアミノ)−チエノ[3,2−b]ピリジン−
2−カルボン酸へのカップリングを伴う。
【0109】
【表6】 実施例89 A.(3S,4S)−(7−クロロ−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル )−(3,4−ジヒドロキシ−ピロリジン−1−イル)−メタノン 標題化合物を、リチウム7−クロロ−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−カ
ルボキシラート及び(3S,4S)−ピロリジン−3,4−ジオールから、実施
例1Bと類似の手順によって製造した。MS:299.3/301.3(MH+
);HPLC Rf:3.091min;HPLC純度:99%。B.(3S,4S)−(7−クロロ−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル )−(3,4−ジメトキシ−ピロリジン−1−イル)−メタノン NaH(254mg、6.37mmol)を、0℃でDMF中の(3S,4S)−(
7−クロロ−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル)−(3,4−ジヒドロ
キシ−ピロリジン−1−イル)−メタノン(543mg、1.82mmol)の溶液に
加えた。30分後、MeI(645mg、4.55mmol)を滴下して加えた。得ら
れた溶液を室温に温め、12時間撹拌した。反応を、飽和KCN(aq)及び飽
和塩化アンモニウム(aq)を用いて処理した。水性層を、EtOAc(2×)
を用いて抽出し、合わせた有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥した。得られた材
料を、CH2Cl2/MeOH(98/2)を用いて溶出するシリカゲル上のフラ
ッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物を白色の固体(
220mg、37%)として得た。MS:327.2/329.2(MH+);H
PLC Rf:4.448min;HPLC純度:99%。C.(3S,4S)−(3,4−ジメトキシ−ピロリジン−1−イル)−[7− (2−メチル−1H−インドール−5−イルアミノ)−チエノ[3,2−b]ピ リジン−2−イル]−メタノン 標題化合物を、(3S,4S)−(7−クロロ−チエノ[3,2−b]ピリジ
ン−2−イル)−(3,4−ジメトキシ−ピロリジン−1−イル)−メタノン及
び2−メチル−1H−インドール−5−イルアミンから、実施例1Cと類似の手
順によって製造した。MS:437.4(MH+);HPLC Rf:4.43
2min;HPLC純度:98%。実施例90 (3R,4R)−(3,4−ジメトキシ−ピロリジン−1−イル)−[7−(2 −メチル−1H−インドール−5−イルアミノ)−チエノ[3,2−b]ピリジ ン−2−イル]−メタノン 標題化合物は、出発物質として(3R,4R)−ピロリジン−3,4−ジオー
ルを使用して、実施例89と類似の手順によって製造した。MS:437.4(
MH+);HPLC Rf:4.052min;HPLC純度:98%。実施例91 メソ−(3,4−ジメトキシ−ピロリジン−1−イル)−[7−(2−メチル− 1H−インドール−5−イルアミノ)−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イ ル]−メタノン 標題化合物は、出発物質としてメソ−ピロリジン−3,4−ジオールを使用し
て、実施例89と類似の手順によって製造した。MS:437.2(MH+);
HPLC Rf:4.141min;HPLC純度:97%。実施例92 A.(S)−2−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−ピロリジン−1− カルボン酸ベンジルエステル 臭化メチルマグネシウム(3.8mL、3.80mmol、Et2O中の3.0M)を
、0℃でTHF中の(S)−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸1−ベンジルエ
ステル2−メチルエステル(1.0g、3.8mmol)の溶液に滴下して加えた。
3時間後、反応を、飽和NH4Cl(aq)を用いてクエンチし、水性層を、E
2O(3×)を用いて抽出した。合わせた有機抽出物をNa2SO4上で乾燥し
、得られた材料を、シリカゲル上のフラッシュカラムクロマトグラフィー(CH2 Cl2/MeOH(97/3))によって精製して、標題化合物を白色の固体(
727mg、72%)として得た。MS:264.2(MH+);HPLC Rf
:n.d.;HPLC純度:n.d.。B.(S)−2−ピロリジン−2−イル−プロパン−2−オール EtOH中の(S)−2−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−ピロリ
ジン−1−カルボン酸ベンジルエステル(0.727g、2.76mmol)とPd
/C(10%、72mg)との混合物を、パール瓶(Parr bottle)中、50psiで
、H2と共に振とうした。12時間後、反応混合物を、セライトを通してろ過し
た。HCl(9mmol、Et2O中の1N)をろ液に加え、次にろ液を濃縮して、白
色の固体(350mg、98%)を得た。C.(2S)−[2−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−ピロリジン− 1−イル]−[7−(2−メチル−1H−インドール−5−イルアミノ)−チエ ノ[3,2−b]ピリジン−2−イル]−メタノン 標題化合物を、7−(2−メチル−1H−インドール−5−イルアミノ)−チ
エノ[3,2−b]ピリジン−2−カルボン酸及び(S)−2−ピロリジン−2
−イル−プロパン−2−オールから、実施例21Bと類似の手順によって製造し
た。MS:435.3;HPLC Rf:4.134min;HPLC純度:95
%。実施例93 A.(6−アミノ−3−アザ−ビシクロ[3.1.0]ヘキス−3−イル)−( 7−クロロ−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル)−メタノン トリフルオロ酢酸(2mL)を、CH2Cl2中の{3−[7−クロロ−チエノ[
3,2−b]ピリジン−2−カルボニル]−3−アザ−ビシクロ[3.1.0]
ヘキス−6−イル}−カルバミン酸tert−ブチルエステル(1.43g、3
.63mmol)の懸濁液に加えた。24時間後、反応混合物を濃縮し、得られた油
状物を、シリカゲル上のフラッシュカラムクロマトグラフィー(CH2Cl2/M
eOH(80/20))によって精製して、標題化合物を白色の固体(1.27
g、99%)として得た。MS:294.2/296.2(MH+);HPLC
Rf:3.085min;HPLC純度:97%。B.(7−クロロ−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル)−(6−ジメチ ルアミノ−3−アザ−ビシクロ[3.1.0]ヘキス−3−イル)−メタノン NaBH3CN(211mg、3.36mmol)を、0℃でCH3CN中の(6−ア
ミノ−3−アザ−ビシクロ[3.1.0]ヘキス−3−イル)−(7−クロロ−
チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル)−メタノン(250mg、0.85mm
ol)とホルムアルデヒド(1.14mL、17mmol)との溶液に加えた。30分後
、AcOH(0.5mL)を加え、反応混合物を室温に温めた。1時間後、反応混
合物を濃縮し、得られた残留分をH2O中に溶解させた。得られた水性層を、6N
NaOHを用いてpH9に調節した。得られた溶液を、CH2Cl2(2×)を用い
て抽出し、合わせた有機抽出物をNa2SO4上で乾燥し、ろ過し、次に濃縮した
。得られた材料を、シリカゲル上のフラッシュカラムクロマトグラフィー(CH2 Cl2/MeOH(85/15))によって精製して、標題化合物を白色の固体
(44mg、16%)として得た。MS:322.2/324.2(MH+);H
PLC Rf:3.62min;HPLC純度:95%。C.(6−アミノ−3−アザ−ビシクロ[3.1.0]ヘキス−3−イル)−[ 7−(2−メチル−1H−インドール−5−イルアミノ)−チエノ[3,2−b ]ピリジン−2−イル]−メタノン 標題化合物を、(7−クロロ−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル)−
(6−ジメチルアミノ−3−アザ−ビシクロ[3.1.0]ヘキス−3−イル)
−メタノン及び2−メチル−1H−インドール−5−イルアミンから、実施例1
Cと類似の手順によって製造した。MS:432.2(MH+);HPLC R
f:4.346min;HPLC純度:99%。実施例94 A.(S)−2−モルホリン−4−イルメチル−ピロリジン−1−カルボン酸t ert−ブチルエステル メタンスルホニルクロリド(1.7g、14.9mmol)を、0℃でCH2Cl2
中の(S)−2−ヒドロキシメチル−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブ
チルエステル(1.5g、7.45mmol)とトリエチルアミン(753mg、7.
45mmol)との溶液に滴下して加えた。3時間後、反応混合物を濃縮して、白色
の固体を得た。得られた固体をトルエン中に懸濁させ、モルホリン(1.3g、
14.9mmol)を加え、得られた混合物を、封管中で110℃に加熱した。12
時間後、反応混合物を濃縮し、得られた残留分をEtOAc及び水中に溶解させ
、各層を分離し、水性部分を、EtOAcを用いてさらに抽出した。合わせた有
機抽出物をNa2SO4上で乾燥し、材料を、シリカゲル上のフラッシュカラムク
ロマトグラフィー(CH2Cl2/MeOH/NH4OH(98.5/1/0.5
))によって精製して、標題化合物を白色の固体(800mg、40%)として得
た。MS:271.2(MH+);HPLC Rf:n.d.;HPLC純度:
n.d.B.(S)−4−ピロリジン−2−イルメチル−モルホリン HCl(g)を、MeOH中の(S)−2−モルホリン−4−イルメチル−ピ
ロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(400mg、1.47mmol
)の溶液中に導入した。5分後、反応溶液を減圧下で濃縮して、白色の固体(3
00mg、99%)を得た。MS:170.9(MH+);HPLC Rf:n.
d.;HPLC純度:n.d.C.(2S)−[7−(2−メチル−1H−インドール−5−イルアミノ)−チ エノ[3,2−b]ピリジン−2−イル]−(2−モルホリン−4−イルメチル −ピロリジン−1−イル)−メタノン 標題化合物を、(S)−4−ピロリジン−2−イルメチル−モルホリン及び7
−(2−メチル−1H−インドール−5−イルアミノ)−チエノ[3,2−b]
ピリジン−2−カルボン酸から、実施例21Bと類似の手順によって製造した。
MS:476.3(MH+);HPLC Rf:5.378min;HPLC純度
:92%。
【0110】 実施例95〜98によって得た化合物は、実施例94と類似の手順によって合
成した。
【0111】
【表7】 実施例99 (3R)−[7−(2,3−ジメチル−1H−インドール−5−イルアミノ)− チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル]−(3−メトキシ−ピロリジン−1 −イル)−メタノン EtOH(10mL)中の(3R)−(7−クロロ−チエノ[3,2−b]ピリ
ジン−2−イル)−(3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−メタノン(13
9mg、0.47mmol)と2,3−ジメチル−1H−インドール−5−イルアミン
(75mg、0.47mmol)との溶液を加熱して還流させた。12時間後、反応混
合物をシリカゲル(5mL)上で濃縮し、シリカゲル上のフラッシュカラムクロマ
トグラフィー(CH2Cl2/MeOH/NH4OH(98.5/1/0.5))
によって精製して、標題化合物を黄色の固体(190mg)として得た。MS:4
21.3(MH+);HPLC Rf:4.708min;HPLC純度:99%
実施例100 (3S)−[7−(2,3−ジメチル−1H−インドール−5−イルアミノ)− チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル]−(3−メトキシ−ピロリジン−1 −イル)−メタノン 標題化合物を、(3S)−(7−クロロ−チエノ[3,2−b]ピリジン−2
−イル)−(3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−メタノン及び2,3−ジ
メチル−1H−インドール−5−イルアミンから、実施例99と類似の手順によ
って製造した。MS:421.2(MH+);HPLC Rf:4.80min;
HPLC純度:99%。実施例101〜102 実施例101〜102によって得た化合物は、実施例1B/99Aにおいて説
明した手順と類似の手順によって合成した。
【0112】
【表8】 実施例103 (3R)−[7−(3−クロロ−2−メチル−1H−インドール−5−イルアミ ノ)−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル]−(3−メトキシ−ピロリジ ン−1−イル)−メタノン EtOH(10mL)中の(3R)−(7−クロロ−チエノ[3,2−b]ピリ
ジン−2−イル)−(3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−メタノン(75
mg、0.25mmol)と3−クロロ−2−メチル−1H−インドール−5−イルア
ミン(45mg、0.25mmol)との溶液を加熱して還流させた。48時間後、反
応混合物をシリカゲル(5mL)上で濃縮し、シリカゲル上のフラッシュカラムク
ロマトグラフィー(CH2Cl2/MeOH/NH4OH(95/4/1))によ
って精製して、標題化合物を黄色の固体(94mg)として得た。MS:441.
2/443.2、407.2(MH+);HPLC Rf:4.93min;HP
LC純度:98%。実施例104 (3S)−[7−(3−クロロ−2−メチル−1H−インドール−5−イルアミ ノ)−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル]−(3−メトキシ−ピロリジ ン−1−イル)−メタノン 標題化合物を、(3S)−(7−クロロ−チエノ[3,2−b]ピリジン−2
−イル)−(3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−メタノン及び3−クロロ
−2−メチル−1H−インドール−5−イルアミンから、実施例103と類似の
手順によって製造した。MS:441.2/443.2;407.2(MH+)
;HPLC Rf:4.96min;HPLC純度:98%。実施例105〜106 実施例105〜106によって得た化合物は、実施例1B/103Aにおいて
説明した手順と類似の手順によって合成した。
【0113】
【表9】 実施例107 A.1−(1−ベンズヒドリル−アゼチジン−3−イル)−ピロリジン ピロリジン(142mg、2mmol)及びトリエチルアミン(100mg、1mmol)
を、DMF(6mL)中のメタンスルホン酸1−ベンズヒドリル−アゼチジン−3
−イルエステル(317.4mg、1mmol)の溶液に加えた。(メタンスルホン酸
1−ベンズヒドリル−アゼチジン−3−イルエステルは、J. Org. Chem. 1991,
56, 6729-6730に記載のようにして製造した)。反応混合物を70℃で一晩加熱
した。室温に冷却した後、反応混合物を、水を用いて処理した。水性層を、Et
OAc(3×15mL)を用いて抽出した。合わせた有機抽出物を、ブラインを用
いて洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥した。次に溶媒を減圧下で除去した。シリ
カゲル上のフラッシュクロマトグラフィー(CH2Cl2/MeOH(96:4)
)によって精製して、標題化合物を油状物(184mg、65%)として得た。M
S:293(MH+);HPLC Rf:5.95min;HPLC純度:92%
B.1−アゼチジン−3−イル−ピロリジン HCl(ガス)を、MeOH(10mL)中の1−(1−ベンズヒドリル−アゼ
チジン−3−イル)−ピロリジン(184mg、0.63mmol)の溶液を通して通
気した。15分後、TLCは、反応が完了したことを示した。得られたHCl塩
は、溶媒の除去後に淡黄色の固体として得た。次にHCl塩をMeOH中に再溶
解させ、Pd(OH)2(53mg)の存在下で4時間水素にさらした。Pd(O
H)2を、セライトを通したろ過によって除去し、MeOHを用いて洗浄した。
ろ液を減圧下で濃縮した後に、標題化合物を淡黄色の固体(105mg、92%)
として得た。MS:363(MH+)。C.[7−(2−メチル−1H−インドール−5−イルアミノ)−チエノ[3, 2−b]ピリジン−2−イル]−(3−ピロリジン−1−イル−アゼチジン−1 −イル)−メタノン 標題化合物を、1−アゼチジン−3−イル−ピロリジン及び7−(2−メチル
−1H−インドール−5−イルアミノ)−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−
カルボン酸から、実施例21Bと類似の手順によって製造した。MS:312(
MH+);HPLC Rf:3.211min;HPLC純度:96%。実施例108〜110 実施例108〜110によって得た化合物は、実施例107に関して説明した
方法と同じ方法によって合成した。
【0114】
【表10】 実施例111 A.4−(7−クロロ−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−カルボニル)−ピ ペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル 標題化合物を、リチウム7−クロロ−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−カ
ルボキシラート及びピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルから
、実施例1Bと類似の手順によって製造した。MS:383(MH+);HPL
C Rf:5.69;HPLC純度:99%。B.1−[4−(7−クロロ−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−カルボニル )−ピペラジン−1−イル]−エタノン HCl(ガス)を、MeOH(5mL)中の4−(7−クロロ−チエノ[3,2
−b]ピリジン−2−カルボニル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブ
チルエステル(270mg、0.71mmol)の溶液を通して通気した。15分後、
TLCは、反応が完了したことを示した。得られたHCl塩は、溶媒を圧力下で
除去した後に黄色の油状物(199mg、99%)として得た。標題化合物を、得
られたHCl塩及び塩化アセチルから、実施例70Aと類似の手順によって製造
した。MS:325(MH+);HPLC Rf:3.62;HPLC純度:9
5%。C.1−{4−[7−(2−メチル−1H−インドール−5−イルアミノ)−チ エノ[3,2−b]ピリジン−2−カルボニル]−ピペラジン−1−イル}−エ タノン 標題化合物を、1−[4−(7−クロロ−チエノ[3,2−b]ピリジン−2
−カルボニル)−ピペラジン−1−イル]−エタノン及び2−メチル−1H−イ
ンドール−5−イルアミンから、実施例1Cと類似の手順によって製造した。M
S:434(MH+);HPLC Rf:3.52;HPLC純度:99%。実施例112〜113 実施例112〜113によって得た化合物は、実施例111に関して説明した
方法と同じ方法によって合成した。各々の場合に、4−(7−クロロ−チエノ[
3,2−b]ピリジン−2−カルボニル)−ピペラジン−1−カルボン酸ter
t−ブチルエステルを、HCl(ガス)を用いて処理した。得られたHCl塩を
、市販の塩化スルホニルを用いて、実施例64Bと類似の手順によって処理して
、対応するスルホンアミドを得た。次に、実施例1Cに従って、スルホンアミド
を、2−メチル−1H−インドール−5−イルアミンとカップリングさせて、標
題化合物を得た。
【0115】
【表11】 実施例114 A.1−ベンズヒドリル−アゼチジン−3−イルアミン アンモニアガスを、MeOH(15mL)中のメタンスルホン酸1−ベンズヒド
リル−アゼチジン−3−イルエステル(952.4mg、3mmol)の溶液を通して
通気した。2時間後、TLCは、反応が完了したことを示した。標題化合物は、
溶媒の除去後に、白色の固体(643.5mg、90%)として得た。MS:23
9(MH+);HPLC Rf:3.54min;HPLC純度:98%。B.N−(1−ベンズヒドリル−アゼチジン−3−イル)−アセトアミド 標題化合物を、1−ベンズヒドリル−アゼチジン−3−イルアミン及び塩化ア
セチルから、実施例70Aと類似の手順によって製造した。MS:281(MH
+);HPLC Rf:5.57min;HPLC純度:93%。C.N−アゼチジン−3−イル−アセトアミド 標題化合物を、実施例70Aと類似の方法によって製造した。MS:115(
MH+)。D.N−{1−[7−(2−メチル−1H−インドール−5−イルアミノ)−チ エノ[3,2−b]ピリジン−2−カルボニル]−アゼチジン−3−イル}−ア セトアミド 標題化合物を、実施例21Bと類似の方法によって製造した。MS:421(
MH+);HPLC Rf:4.43min;HPLC純度:95%。実施例115 A.(7−クロロ−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル)−(2R)−( 2−エトキシメチル−ピロリジン−1−イル)−メタノン NaH(80mg、2mmol)を、0℃でDMF(5mL)中の(2R)−(2−ヒ
ドロキシメチル−ピロリジン−1−イル)−[7−クロロ−チエノ[3,2−b
]ピリジン−2−イル]−メタノン(297mg、1mmol)の溶液に加えた。反応
混合物を20分間撹拌し、EtI(234mg、1.5mmol)を滴下して加えた。
3時間後、反応を、飽和水性KCN(10mL)を用いてクエンチした。水性層を
、CH2Cl2(3×15ml)を用いて抽出した。合わせた有機抽出物を乾燥し(
Na2SO4)、溶媒を除去した。シリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィー
(CH2Cl2/MeOH(94:6))によって精製して、標題化合物を白色の
固体(145mg、50%)として得た。MS:326(MH+);HPLC R
f:5.11min;HPLC純度:97%。B.(2R)−(2−エトキシメチル−ピロリジン−1−イル)−[7−(2− メチル−1H−インドール−5−イルアミノ)−チエノ[3,2−b]ピリジン −2−イル]−メタノン EtOH(5mL)中の(7−クロロ−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イ
ル)−ピロリジン−1−イル−メタノン(130mg、0.4mmol)と2−メチル
−1H−インドール−5−イルアミン(70mg、0.48mmol)との溶液を、加
熱して48時間還流させた。反応混合物を室温に冷却し、シリカゲル上で濃縮し
た。CH2Cl2/MeOH/NEt3(94.5/5/0.5)を用いて溶出す
るシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物
を黄色の固体(150mg、86%)として得た。MS:435(MH+);HP
LC Rf:5.37min;HPLC純度:98%。実施例116〜122 実施例116〜122によって得た化合物は、実施例115に関して説明した
方法と同じ方法によって合成した。各々の場合に、実施例115と類似の手順に
よって、市販のヨウ化アルキル(alkyl iodide)を、3Rまたは3S−(3−ヒ
ドロキシ−ピロリジン−1−イル)−[7−クロロ−チエノ[3,2−b]ピリ
ジン−2−イル]−メタノンとカップリングさせ、得られたチエノピリジンクロ
リドを、実施例1Cに従って、2−メチル−1H−インドール−5−イルアミン
を用いて処理して、標題化合物を得た。
【0116】
【表12】 実施例123 A.(2S)−(7−クロロ−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル)−( 2−メトキシメチル−ピロリジン−1−イル)−メタノン この化合物は、出発物質として(2S)−2−メトキシメチルピロリジンを使
用して、実施例1Bに関して説明したようにして製造した。B.(2S)−(2−メトキシメチル−ピロリジン−1−イル)−[7−(2− メチル−キノリン−6イルアミノ)−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル ]−メタノン 炭酸セシウム(117mg、0.36mmol)を、DMF(4mL)中の(7−クロ
ロ−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル)−(2−ヒドロキシメチル−ピ
ロリジン−1−イル)−メタノンI(56mg、.18mmol)の溶液に加えた。反
応混合物を、撹拌しながら1.5時間、85℃に加熱した。室温に冷却した後、
2−メチル−キノリン−6−イルアミン(57mg、0.36mmol)を反応混合物
に加え、得られた混合物を48時間、90℃に加熱した。反応混合物を、水を用
いて処理し、EtOAc(3×15mL)を用いて抽出した。合わせた有機抽出物
を硫酸ナトリウム上で乾燥し、溶媒を減圧下で除去した。CH2Cl2/MeOH
(95/5)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによって精
製して、標題化合物を白色の固体として得た。MS:435(MH+);HPL
C Rf:5.35min;HPLC純度:97%。実施例124 (2R)−(2−メトキシメチル−ピロリジン−1−イル)−[7−(2−メチ ル−キノリン−6−イルアミノ)−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル] −メタノン 標題化合物は、出発物質として(2R)−2−メトキシメチル−ピロリジンを
使用して、実施例123と類似の方法によって製造した。MS:435(MH+
);HPLC Rf:5.34min;HPLC純度:98%。実施例125 A.(2R)−(2−メトキシメチル−ピロリジン−1−イル)−[7−(2− メチル−1H−インドール−5−イルアミノ)−チエノ[3,2−b]ピリジン −2−イル]−メタノン この化合物は、出発物質として(2R)−2−メトキシメチル−ピロリジンを
使用して、実施例1と類似の方法によって製造した。B.N−(1−アセチル−2−メチル−1H−インドール−5−イル)−N−[ 2−(2R)−(2−メトキシメチル−ピロリジン−1−カルボニル)−チエノ [3,2−b]ピリジン−7−イル]−アセトアミド 標題化合物は、出発物質として(2R)−(2−メトキシメチル−ピロリジン
−1−イル)−[7−(2−メチル−1H−インドール−5−イルアミノ)−チ
エノ[3,2−b]ピリジン−2−イル]−メタノン及び塩化アセチルを使用し
て、実施例70Aと類似の方法によって製造した。MS:505(MH+);H
PLC Rf:4.11min;HPLC純度:99%。実施例126 A.(2R)−(2−メトキシメチル−ピロリジン−1−イル)−[7−(2− メチル−1H−インドール−5−イルアミノ)−チエノ[3,2−b]ピリジン −2−イル]−メタノン この化合物は、出発物質としてエナンチオマー的に純粋な(2R)−2−メト
キシメチル−ピロリジンを使用して、実施例1と類似の方法によって製造した。B.1−{5−[2−(2R)−(2−メトキシメチル−ピロリジン−1−カル ボニル)−チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルアミノ]−2−メチル−イ ンドール−1−イル}−エタノン 標題化合物は、出発物質として(2R)−(2−メトキシメチル−ピロリジン
−1−イル)−[7−(2−メチル−1H−インドール−5−イルアミノ)−チ
エノ[3,2−b]ピリジン−2−イル]−メタノン及び塩化アセチルを使用し
て、実施例70Aと類似の方法によって製造した。MS:463(MH+);H
PLC Rf:4.88min;HPLC純度:94%。実施例127 A.(2R)−(2−メトキシメチル−ピロリジン−1−イル)−[7−(2− メチル−1H−インドール−5−イルアミノ)−チエノ[3,2−b]ピリジン −2−イル]−メタノン この化合物は、出発物質としてエナンチオマー的に純粋な(2R)−2−メト
キシメチル−ピロリジンを使用して、実施例1と類似の方法によって製造した。B.{7−[エチル−(1−エチル−2−メチル−1H−インドール−5−イル )−アミノ]−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル}−(2R)−2−メ トキシメチル−ピロリジン−1−イル−メタノン 標題化合物を、(2R)−2−メトキシメチル−ピロリジン−1−イル−[7
−(2−メチル−1H−インドール−5−イルアミノ)−チエノ[3,2−b]
ピリジン−2−イル]−メタノン及びEtIから、実施例115Aと類似の手順
によって製造した。MS:449(MH+);HPLC Rf:5.53min;
HPLC純度:95%。実施例128 {7−[(1,2−ジメチル−1H−インドール−5−イル)−メチル−アミノ ]−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル}−(2R)−(2−メトキシメ チル−ピロリジン−1−イル)−メタノン 標題化合物は、アルキル化剤としてMeIを使用して、実施例127と類似の
方法によって製造した。MS:435(MH+);HPLC Rf:5.38mi
n;HPLC純度:97%。実施例129 A.(R)−2−(1−ベンジル−ピロリジン−2−イル)−プロパン−2−オ ール 標題化合物を、(R)−1−ベンジル−ピロリジン−2−カルボン酸エチルエ
ステルから、実施例92Aと類似の手順によって製造した。MS:220.2(
MH+);HPLC Rf:2.247min;HPLC純度:80%。B.(R)−2−ピロリジン−2−イル−プロパン−2−オール MeOH中の(R)−2−(1−ベンジル−ピロリジン−2−イル)−プロパ
ン−2−オール(582mg、2.65mmol)とHOAc(3mL)とPd(OH)2 /C(200mg)との混合物を、パール瓶中、50psiのH2と共に24時間振
とうした。次に、反応混合物を、MeOHを用いて溶出してセライトを通してろ
過した。HCl(g)を、ろ液を通過させ、次いでろ液を濃縮して、標題化合物
を灰色の固体(419mg、95%)として得た。MS:130.1(MH+);
HPLC Rf:n.d.;HPLC純度:n.d.C.(2R)−[2−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−ピロリジン− 1−イル]−[7−(2−メチル−1H−インドール−5−イルアミノ)−チエ ノ[3,2−b]ピリジン−2−イル]−メタノン 標題化合物を、7−(2−メチル−1H−インドール−5−イルアミノ)−チ
エノ[3,2−b]ピリジン−2−カルボン酸及び(R)−2−ピロリジン−2
−イル−プロパン−2−オールから、実施例21Bと類似の手順によって製造し
た。MS:435.2;HPLC Rf:4.656min;HPLC純度:97
%。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 31/4725 A61K 31/4725 31/496 31/496 31/5377 31/5377 31/541 31/541 A61P 35/00 A61P 35/00 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CO,CR,CU,CZ,DE ,DK,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD, GE,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,I S,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK ,LR,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG, MK,MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,P T,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL ,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,US, UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 マークス,マシュー・アーノルド アメリカ合衆国コネチカット州06340,グ ロトン,イースタン・ポイント・ロード, ファイザー・グローバル・リサーチ・アン ド・ディベロプメント (72)発明者 ヤン,ビンウェイ・ヴェラ アメリカ合衆国コネチカット州06385,ウ ォーターフォード,リンカーン・ロード 27 Fターム(参考) 4C071 AA01 BB01 CC01 CC21 DD15 EE13 FF06 GG03 GG05 HH01 HH11 HH17 HH28 JJ05 JJ08 KK01 KK11 KK14 LL01 4C086 AA01 AA02 AA03 CB29 MA01 MA04 NA14 ZB26

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式1 【化1】 [式中、Xは、N、CHまたはC(CN)であり; Yは、N、CH、CF、またはN→Oであり; R1は、HまたはC1〜C6アルキルであり; R2は、5〜13員の複素環式であり、ここで、該R2基は、1〜5個のR5
    換基で所望により置換され; 各R5は、ハロ、シアノ、トリフルオロメトキシ、トリフルオロメチル、−C
    (O)R8、−NR6C(O)R7、−C(O)NR67、−NR67、−OR9
    −SO2NR67、−SO26、−NR6SO27、−NR6SO2NR910、C1 〜C6アルキル、C2〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニル、−(CH2jO(
    CH2qNR67、−(CH2tO(CH2qOR9、−(CH2tOR9、−S
    (O)j(C1〜C6アルキル)、−(CH2t(C6〜C10アリール)、−(CH2t(5〜10員の複素環式)、−(CH2tO(CH2q(5〜10員の複素
    環式)、−C(O)(CH2t(5〜10員の複素環式)、−(CH2jNR7
    (CH2qNR67、−(CH2jNR7CH2C(O)NR67、−(CH2j NR7(CH2qNR9C(O)R8、−(CH2jNR7(CH2tO(CH2q OR9、−(CH2jNR7(CH2qS(O)j(C1〜C6アルキル)、−(C
    2jNR7(CH2t6、−SO2(CH2t(C6〜C10アリール)、及び−
    SO2(CH2t(5〜10員の複素環式)から独立して選択され、ここで、j
    は、0〜2の整数であり、tは、0〜6の整数であり、qは、2〜6の整数であ
    り、前述のR5基の−(CH2q−及び−(CH2t−部分は、所望により炭素
    −炭素二重結合または三重結合を含み、ここで、tは、2〜6の整数であり、前
    述のR5基のアルキル、アリール及び複素環部分は、ハロ、シアノ、トリフルオ
    ロメチル、−C(O)R8、−NR6C(O)R7、−C(O)NR67、−(C
    2tNR67、−SO26、−SO2NR67、C1〜C6アルキル、−(CH2t(5〜10員の複素環式)、−(CH2tO(CH2qOR9、及び−(CH2tOR9から独立して選択される1〜3個の置換基で所望により置換され、こ
    こで、tは、0〜6の整数であり、qは、2〜6の整数であり; 各R6及びR7は、H、C1〜C6アルキル、−(CH2t(C6〜C10アリール
    )、−(CH2t(5〜10員の複素環式)、−(CH2tO(CH2qOR9
    、及び−(CH2tOR9から独立して選択され、ここで、tは、0〜6の整数
    であり、qは、2〜6の整数であり、前述のR6及びR7基のアルキル、アリール
    及び複素環部分は、ハロ、シアノ、トリフルオロメチル、−C(O)R8、−N
    9C(O)R10、−C(O)NR910、−NR910、C1〜C6アルキル、−
    (CH2t(C6〜C10アリール)、−(CH2t(5〜10員の複素環式)、
    −(CH2tO(CH2qOR9、及び−(CH2tOR9から独立して選択され
    る1〜3個の置換基で所望により置換され、ここで、tは、0〜6の整数であり
    、qは、2〜6の整数であり、但し、R6及びR7が両方とも同じ窒素と結合する
    場合、R6及びR7の両方ともが、酸素を介して直接窒素と結合することはなく; 各R8は、H、C1〜C10アルキル、−(CH2t(C6〜C10アリール)、及
    び−(CH2t(5〜10員の複素環式)から独立して選択され、ここで、tは
    、0〜6の整数であり; 各R9及びR10は、H及びC1〜C6アルキルから独立して選択され; R11は、−C(O)NR1213、−(CH2tNR1213、−NR12C(=O
    )R13、−SO212、−SO2NR1213、−NR9SO212、−NR9SO2
    1213、−C(=N−OR12)R13、−C(=NR12)R13、−NR9C(=
    NR12)R13、−C(=NR12)NR913、−NR9C(=NR12)NR913
    、−C(O)R12、及び−CO212であり、ここで、各R12及びR13は、H、
    1〜C6アルキル、−(CH2t(C3〜C10シクロアルキル)、−(CH2t
    (C6〜C10アリール)、−(CH2t(5〜10員の複素環式)、−(CH2t O(CH2qOR9、−(CH2tOR9から独立して選択され、ここで、tは
    、0〜6の整数であり、qは、2〜6の整数であり、前述のR12及びR13基のア
    ルキル、アリール及び複素環部分は、R5から独立して選択される1〜3個の置
    換基で所望により置換され、または、R12及びR13は、自らが結合した窒素と一
    緒になって、C5〜C9アザ二環式、アジリジニル、アゼチジニル、ピロリジニル
    、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、イソキノリ
    ニル、若しくはジヒドロイソキノリニル環を形成し、ここで、該C5〜C9アザ二
    環式、アジリジニル、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニ
    ル、モルホリニル、チオモルホリニル、イソキノリニル、またはジヒドロイソキ
    ノリニル環は、1〜5個のR5置換基で所望により置換され、但し、R12及びR1 3 の両方ともが、酸素を介して直接窒素と結合することはない。] の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、プロドラッグ若しくは水和物。
  2. 【請求項2】 式1 【化2】 [式中、Xは、N、CHまたはC(CN)であり; Yは、N、CH、CF、またはN→Oであり; R1は、HまたはC1〜C6アルキルであり; R2は、5〜13員の複素環式であり、ここで、該R2基は、1〜5個のR5
    換基で所望により置換され; 各R5は、ハロ、シアノ、トリフルオロメトキシ、トリフルオロメチル、−C
    (O)R8、−NR6C(O)R7、−C(O)NR67、−NR67、−OR9
    −SO2NR67、−SO26、−NR6SO27、−NR6SO2NR910、C1 〜C6アルキル、C2〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニル、−(CH2jO(
    CH2qNR67、−(CH2tO(CH2qOR9、−(CH2tOR9、−S
    (O)j(C1〜C6アルキル)、−(CH2t(C6〜C10アリール)、−(CH2t(5〜10員の複素環式)、−(CH2tO(CH2q(5〜10員の複素
    環式)、−C(O)(CH2t(5〜10員の複素環式)、−(CH2jNR7
    (CH2qNR67、−(CH2jNR7CH2C(O)NR67、−(CH2j NR7(CH2qNR9C(O)R8、−(CH2jNR7(CH2tO(CH2q OR9、−(CH2jNR7(CH2qS(O)j(C1〜C6アルキル)、−(C
    2jNR7(CH2t6、−SO2(CH2t(C6〜C10アリール)、及び−
    SO2(CH2t(5〜10員の複素環式)から独立して選択され、ここで、j
    は、0〜2の整数であり、tは、0〜6の整数であり、qは、2〜6の整数であ
    り、前述のR5基の−(CH2q−及び−(CH2t−部分は、所望により炭素
    −炭素二重結合または三重結合を含み、ここで、tは、2〜6の整数であり、前
    述のR5基のアルキル、アリール及び複素環部分は、ハロ、シアノ、トリフルオ
    ロメチル、−C(O)R8、−NR6C(O)R7、−C(O)NR67、−(C
    2tNR67、−SO26、−SO2NR67、C1〜C6アルキル、−(CH2t(5〜10員の複素環式)、−(CH2tO(CH2qOR9、及び−(CH2tOR9から独立して選択される1〜3個の置換基で所望により置換され、こ
    こで、tは、0〜6の整数であり、qは、2〜6の整数であり; 各R6及びR7は、H、C1〜C6アルキル、−(CH2t(C6〜C10アリール
    )、−(CH2t(5〜10員の複素環式)、−(CH2tO(CH2qOR9
    、及び−(CH2tOR9から独立して選択され、ここで、tは、0〜6の整数
    であり、qは、2〜6の整数であり、前述のR6及びR7基のアルキル、アリール
    及び複素環部分は、ハロ、シアノ、トリフルオロメチル、−C(O)R8、−N
    9C(O)R10、−C(O)NR910、−NR910、C1〜C6アルキル、−
    (CH2t(C6〜C10アリール)、−(CH2t(5〜10員の複素環式)、
    −(CH2tO(CH2qOR9、及び−(CH2tOR9から独立して選択され
    る1〜3個の置換基で所望により置換され、ここで、tは、0〜6の整数であり
    、qは、2〜6の整数であり、但し、R6及びR7が両方とも同じ窒素と結合する
    場合、R6及びR7の両方ともが、酸素を介して直接窒素と結合することはなく; 各R8は、H、C1〜C10アルキル、−(CH2t(C6〜C10アリール)、及
    び−(CH2t(5〜10員の複素環式)から独立して選択され、ここで、tは
    、0〜6の整数であり; 各R9及びR10は、H及びC1〜C6アルキルから独立して選択され; R11は、−C(O)NR1213、−(CH2tNR1213、−NR12C(=O
    )R13、−SO212、−SO2NR1213、−NR9SO212、−NR9SO2
    1213、−C(=N−OR12)R13、−C(=NR12)R13、−NR9C(=
    NR12)R13、−C(=NR12)NR913、−NR9C(=NR12)NR913
    、−C(O)R12、及び−CO212であり、ここで、各R12及びR13は、H、
    1〜C6アルキル、−(CH2t(C3〜C10シクロアルキル)、−(CH2t
    (C6〜C10アリール)、−(CH2t(5〜10員の複素環式)、−(CH2t O(CH2qOR9、−(CH2tOR9から独立して選択され、ここで、tは
    、0〜6の整数であり、qは、2〜6の整数であり、前述のR12及びR13基のア
    ルキル、アリール及び複素環部分は、R5から独立して選択される1〜3個の置
    換基で所望により置換され、または、R12及びR13は、自らが結合した窒素と一
    緒になって、C5〜C9アザ二環式、アジリジニル、アゼチジニル、ピロリジニル
    、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、イソキノリ
    ニル、若しくはジヒドロイソキノリニル環を形成し、ここで、該C5〜C9アザ二
    環式、アジリジニル、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニ
    ル、モルホリニル、チオモルホリニル、イソキノリニル、またはジヒドロイソキ
    ノリニル環は、1〜5個のR5置換基で所望により置換され、但し、R12及びR1 3 の両方ともが、酸素を介して直接窒素と結合することはない。] の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、プロドラッグ若しくは水和物を製
    造する方法であって、式22 【化3】 の化合物を、HNR12[式中、X、Y、R1、R2、及びR11は、上記に定義し
    た通りである。]を用いて処理することを含む方法。
  3. 【請求項3】 YはNである、請求項2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 R11は−C(O)NR1213、−SO212、−SO2NR1213、−C(=N−OR12)R13、及び−C(=NR12)R13であり、ここで、
    各R12及びR13は、H、C1〜C6アルキル、−(CH2tOR9から独立して選
    択され、ここで、tは、0〜6の整数であり、前述のR12及びR13基のアルキル
    部分は、ハロ、シアノ、トリフルオロメチル、−C(O)R8、−NR9C(O)
    10、−C(O)NR910、−NR910、C1〜C6アルキル、−(CH2t
    6〜C10アリール)、−(CH2t(5〜10員の複素環式)、−(CH2t
    O(CH2qOR9、及び−(CH2tOR9から独立して選択される1〜3個の
    置換基で所望により置換され、ここで、tは、0〜6の整数であり、qは、2〜
    6の整数であり、または、R12及びR13は、自らが結合した窒素と一緒になって
    、C5〜C9アザ二環式、アジリジニル、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジ
    ニル、ピペラジニル、若しくはモルホリニル環を形成してよく、ここで、該C5
    〜C9アザ二環式、アジリジニル、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル
    、ピペラジニル、またはモルホリニル環は、1〜5個のR5置換基で所望により
    置換され、但し、R12及びR13の両方ともが、酸素を介して直接窒素と結合する
    ことはない、請求項1に記載の化合物。
  5. 【請求項5】 R11は−C(O)NR1213であり、ここで、各R12及びR13 は、H、C1〜C6アルキル、−(CH2tOR9から独立して選択され、ここ
    で、tは、0〜6の整数であり、前述のR12及びR13基のアルキル部分は、ハロ
    、シアノ、トリフルオロメチル、−C(O)R8、−NR9C(O)R10、−C(
    O)NR910、−NR910、C1〜C6アルキル、−(CH2t(C6〜C10
    リール)、−(CH2t(5〜10員の複素環式)、−(CH2tO(CH2q OR9、及び−(CH2tOR9から独立して選択される1〜3個の置換基で所望
    により置換され、ここで、tは、0〜6の整数であり、qは、2〜6の整数であ
    り、または、R12及びR13は、自らが結合した窒素と一緒になって、C5〜C9
    ザ二環式、アジリジニル、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラ
    ジニル、若しくはモルホリニル環を形成してよく、ここで、該C5〜C9アザ二環
    式、アジリジニル、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル
    、またはモルホリニル環は、1〜5個のR5置換基で所望により置換され、但し
    、R12及びR13の両方ともが、酸素を介して直接窒素と結合することはない、請
    求項4に記載の化合物。
  6. 【請求項6】 R11は−C(O)NR1213であり、ここで、各R12及びR13 は、H、C1〜C6アルキルから独立して選択され、ここで、tは、0〜6の整
    数であり、前述のR12及びR13基のアルキル部分は、ハロ、シアノ、トリフルオ
    ロメチル、−C(O)R8、−NR9C(O)R10、−C(O)NR910、−N
    910、C1〜C6アルキル、−(CH2t(C6〜C10アリール)、−(CH2
    t(5〜10員の複素環式)、−(CH2tO(CH2qOR9、及び−(CH2tOR9から独立して選択される1〜3個の置換基で所望により置換され、こ
    こで、tは、0〜6の整数であり、qは、2〜6の整数であり、または、R12
    びR13は、自らが結合した窒素と一緒になって、C5〜C9アザ二環式、アジリジ
    ニル、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、若しくはモ
    ルホリニル環を形成してよく、ここで、該C5〜C9アザ二環式、アジリジニル、
    アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、またはモルホリニ
    ル環は、1〜5個のR5置換基で所望により置換され、但し、R12及びR13の両
    方ともが、酸素を介して直接窒素と結合することはない、請求項5に記載の化合
    物。
  7. 【請求項7】 R11は−C(O)N1213であり、ここで、R12及びR13
    、自らが結合した窒素と一緒になって、C5〜C9アザ二環式、アジリジニル、ア
    ゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、またはモルホリニル
    環を形成し、ここで、該C5〜C9アザ二環式、アジリジニル、アゼチジニル、ピ
    ロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、またはモルホリニル環は、1〜5個
    のR5置換基で所望により置換される、請求項6に記載の化合物。
  8. 【請求項8】 R11は−C(O)NR213であり、ここで、R12及びR13
    は、自らが結合した窒素と一緒になって、C5〜C9アザ二環式、アジリジニル、
    アゼチジニル、またはピロリジニル環を形成し、ここで、該C5〜C9アザ二環式
    、アジリジニル、アゼチジニル、またはピロリジニル環は、1〜5個のR5置換
    基で所望により置換される、請求項7に記載の化合物。
  9. 【請求項9】 R11は−C(O)NR1213であり、ここで、R12及びR13 は、自らが結合した窒素と一緒になって、C5〜C9アザ二環式、アゼチジニルま
    たはピロリジニル環を形成し、ここで、該C5〜C9アザ二環式、アゼチジニルま
    たはピロリジニル環は、1〜5個のR5置換基で所望により置換される、請求項
    8に記載の化合物。
  10. 【請求項10】 R11は−C(O)NR1213であり、ここで、R12及びR13 は、自らが結合した窒素と一緒になって、C5〜C9アザ二環式環を形成し、こ
    こで、該C5〜C9アザ二環式環は、1〜5個のR5置換基で所望により置換され
    る、請求項9に記載の化合物。
  11. 【請求項11】 R11は−C(O)NR1213であり、ここで、R12及びR13 は、自らが結合した窒素と一緒になって、アゼチジニル環を形成し、ここで、
    該アゼチジニル環は、1〜5個のR5置換基で所望により置換される、請求項9
    に記載の化合物。
  12. 【請求項12】 R11は−C(O)NR1213であり、ここで、R12及びR13 は、自らが結合した窒素と一緒になって、ピロリジニル環を形成し、ここで、
    該ピロリジニル環は、1〜5個のR5置換基で所望により置換される、請求項9
    に記載の化合物。
  13. 【請求項13】 R2は、式 【化4】 [式中、X2は、−S−、−N(R6)−またはOであり;X3、X4、X5、X6 、及びZは、NまたはCHであり;式2の破線は所望による二重結合を表し;式
    2、4または6である場合のR2基は、1〜5個のR5置換基で所望により置換さ
    れ;式3または5である場合のR2基は、1〜3個のR5置換基で所望により置換
    される。] の基である、請求項1に記載の化合物。
  14. 【請求項14】 R2基が、式2または6の基であり、ここで、前記式2及
    び6は、1〜5個のR5置換基で所望により置換される、請求項13に記載の化
    合物。
  15. 【請求項15】 化合物が: 7−(2−メチル−1H−インドール−5−イルアミノ)−チエノ[3,2−b
    ]ピリジン−2−カルボン酸メチル−ピリジン−3−イルメチル−アミド; アゼチジン−1−イル−[7−(2−メチル−1H−インドール−5−イルアミ
    ノ)−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル]−メタノン; [7−(2−メチル−1H−インドール−5−イルアミノ)−チエノ[3,2−
    b]ピリジン−2−イル]−ピロリジン−1−イル−メタノン; 7−(2−メチル−1H−インドール−5−イルアミノ)−チエノ[3,2−b
    ]ピリジン−2−カルボン酸シクロヘキシルメチル−アミド; (2−メトキシメチル−ピロリジン−1−イル)−[7−(2−メチル−1H−
    インドール−5−イルアミノ)−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル]−
    メタノン; 7−(2−メチル−1H−インドール−5−イルアミノ)−チエノ[3,2−b
    ]ピリジン−2−カルボン酸メチル−(2−モルホリン−4−イル−エチル)−
    アミド; N−{1−[7−(2−メチル−1H−インドール−5−イルアミノ)−チエノ
    [3,2−b]ピリジン−2−カルボニル]−ピロリジン−3−イル}−アセト
    アミド; N−エチル−N−{1−[7−(2−メチル−1H−インドール−5−イルアミ
    ノ)−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−カルボニル]−ピロリジン−3−イ
    ル}−アセトアミド; (3−メチルアミノ−ピロリジン−1−イル)−[7−(2−メチル−1H−イ
    ンドール−5−イルアミノ)−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル]−メ
    タノン; (3−ジメチルアミノ−ピロリジン−1−イル)−[7−(2−メチル−1H−
    インドール−5−イルアミノ)−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル]−
    メタノン; (6−アミノ−3−アザ−ビシクロ[3.1.0]ヘキス−3−イル)−[7−
    (2−メチル−1H−インドール−5−イルアミノ)−チエノ[3,2−b]ピ
    リジン−2−イル]−メタノン; (3−ジメチルアミノ−ピロリジン−1−イル)−[7−(2−メチル−1H−
    インドール−5−イルアミノ)−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル]−
    メタノン; (2−メトキシメチル−ピロリジン−1−イル)−[7−(2−メチル−1H−
    インドール−5−イルアミノ)−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル]−
    メタノン; (3−ヒドロキシ−ピロリジン−1−イル)−[7−(2−メチル−1H−イン
    ドール−5−イルアミノ)−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル]−メタ
    ノン; (2−ヒドロキシメチル−ピロリジン−1−イル)−[7−(2−メチル−1H
    −インドール−5−イルアミノ)−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル]
    −メタノン; (3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−[7−(2−メチル−1H−インド
    ール−5−イルアミノ)−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル]−メタノ
    ン; (3−エトキシ−アゼチジン−1−イル)−[7−(2−メチル−1H−インド
    ール−5−イルアミノ)−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル]−メタノ
    ン; N−メチル−N−{1−[7−(2−メチル−1H−インドール−5−イルアミ
    ノ)−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−カルボニル]−ピロリジン−3−イ
    ル}−アセトアミド; シクロブタンカルボン酸{1−[7−(2−メチル−1H−インドール−5−イ
    ルアミノ)−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−カルボニル]−ピロリジン−
    3−イル}−アミド;該化合物の薬学的に許容可能な塩;該化合物の溶媒和物;
    及び該化合物のプロドラッグからなる群から選択される、請求項1に記載の化合
    物。
  16. 【請求項16】 化合物が: (2S)−(2−メトキシメチル−ピロリジン−1−イル)−[7−(2−メチ
    ル−1H−インドール−5−イルアミノ)−チエノ[3,2−b]ピリジン−2
    −イル]−メタノン; (+/−)−N−エチル−N−{1−[7−(2−メチル−1H−インドール−
    5−イルアミノ)−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−カルボニル]−ピロリ
    ジン−3−イル}−アセトアミド; (3S)−(3−ジメチルアミノ−ピロリジン−1−イル)−[7−(2−メチ
    ル−1H−インドール−5−イルアミノ)−チエノ[3,2−b]ピリジン−2
    −イル]−メタノン; (+/−)−N−メチル−N−{1−[7−(2−メチル−1H−インドール−
    5−イルアミノ)−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−カルボニル]−ピロリ
    ジン−3−イル}−アセトアミド; (2R)−(2−メトキシメチル−ピロリジン−1−イル)−[7−(2−メチ
    ル−1H−インドール−5−イルアミノ)−チエノ[3,2−b]ピリジン−2
    −イル]−メタノン; (3S)−(3−ヒドロキシ−ピロリジン−1−イル)−[7−(2−メチル−
    1H−インドール−5−イルアミノ)−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イ
    ル]−メタノン; (3R)−(3−ヒドロキシ−ピロリジン−1−イル)−[7−(2−メチル−
    1H−インドール−5−イルアミノ)−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イ
    ル]−メタノン; (+/−)−シクロブタンカルボン酸{1−[7−(2−メチル−1H−インド
    ール−5−イルアミノ)−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−カルボニル]−
    ピロリジン−3−イル}−アミド; 6−アミノ−3−アザ−ビシクロ[3.1.0]ヘキス−3−イル−[7−(2
    −メチル−1H−インドール−5−イルアミノ)−チエノ[3,2−b]ピリジ
    ン−2−イル]−メタノン; (3S)−(3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−[7−(2−メチル−1
    H−インドール−5−イルアミノ)−チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル
    ]−メタノン;該化合物の薬学的に許容可能な塩;該化合物の溶媒和物;及び該
    化合物のプロドラッグからなる群から選択される、請求項15に記載の化合物。
  17. 【請求項17】 Xは、CHであり;Yは、Nであり;R1は、Hであり;
    2は、式 【化5】 [式中、X2は−N(R6)−であり;式2の破線は所望による二重結合を表し
    ;Zは、CHまたはNであり;式2または6である場合のR2基は、1〜5個の
    5で所望により置換される。] である、請求項1に記載の化合物。
  18. 【請求項18】 哺乳類における過増殖性障害の治療のための医薬組成物で
    あって、治療上有効な量の請求項1に記載の化合物及び薬学的に許容可能なキャ
    リアを含む医薬組成物。
  19. 【請求項19】 哺乳類における過増殖性障害を治療する方法であって、治
    療上有効な量の請求項1に記載の化合物を、前記哺乳類に投与することを含む方
    法。
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