JP2003535182A - 難燃性の帯電防止性ポリカーボネート成形用組成物 - Google Patents

難燃性の帯電防止性ポリカーボネート成形用組成物

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、塩素および臭素を有さずかつ非可燃性の帯電防止性ポリカーボネート組成物であって、良好な機械特性および熱特性を有し、そして射出成形プロセスでの作業性に問題を有しないこと、すなわち、溶融した塊の良好な流動性および低いjuicing傾向を特徴とするポリカーボネート組成物に関する。本発明は、あらゆる種類の成形品および成形部品の製造における本発明のポリカーボネート成形用材料の使用、およびそれから得られる成形品および部品にも関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、塩素および臭素を用いずに難燃性を提供する帯電防止特性を有する
衝撃変性ポリカーボネート成形用組成物であって、良好な機械特性および熱特性
、並びに射出成形プロセスでの問題のない加工性を特徴とするポリカーボネート
成形用組成物に関する。
【0002】 塩素および臭素を用いずに難燃性を提供する衝撃変性ポリカーボネート成形用
組成物は公知である。
【0003】 欧州特許出願公開第A-0345522号明細書には、モノリン酸エステルによって難
燃性が提供される、芳香族ポリカーボネート、ABSグラフトポリマーおよび/
またはスチレン含有コポリマーのポリマー混合物が開示されている。
【0004】 米国特許第A-5,204,394号明細書および同第5,672,645号明細書には、オリゴ
ホスホン酸エステルまたはオリゴ-およびモノ-ホスホン酸エステル混合物によっ
て難燃性が付与されたPC/ABS成形用組成物が開示されている。
【0005】 特開平11-199768号明細書には、モノマー性およびオリゴマー性リン酸エステ
ルによって難燃性が付与されたPC/ABSブレンドが記載されている。この難
燃性は、タルクなどの無機フィラーの添加によって顕著に向上する。
【0006】 米国特許第A-5,849,827号明細書には、レゾルシノール系オリゴホスフェート
によって難燃性が付与されたPC/ABS成形用組成物が記載されている。この
後-燃焼時間は、低濃度のナノスケール無機材料を添加することによって顕著に
短縮される。国際公開第99/07782号パンフレットには、ビスフェノールAから誘
導される特定のオリゴホスフェートと相乗的な量のナノスケール無機化合物を含
むPC/ABS成形用組成物が記載されている。
【0007】 大抵のプラスチック、すなわち前記特許および特許出願に記載されている成形
用組成物は、高い表面電気抵抗を有する電気絶縁体である。プラスチック材料の
表面の電荷は、材料の加工中、他の材料との接触や摩擦によって容易に上がり、
そのため、消散するのが極めて遅く、しかも実際問題として様々な障害や問題を
引き起こす。特に、望ましくない特徴的なダストフィギュアの展開によってプラ
スチック成分の迅速な汚染やダスティングを引き起こす。
【0008】 プラスチックの表面抵抗およびダスト誘引傾向は、いわゆる帯電防止剤で別途
処理することによって低減することがある。用いられるプラスチック材料の帯電
処理用の市販の添加物は、例えば、アルキル-およびアリールスルホネート、エ
トキシル化アルキルアミン、4級アンモニウムおよびホスホニウム塩および脂肪
酸エステルである(例えば、エイ・リヒトブラウ(A. Lichtblau)著、「アンチス
タティカ(Antistatika)」、クンシュトストッフェ(Kunststoffe)、7、955〜958
頁および欧州特許出願公開第A-0897950号明細書参照)。プラスチックの帯電処
理のための特定のポリアルキレンエーテル/ポリアルキレングリコールの使用も
、前記特許公報に記載されている。
【0009】 独国特許出願公開第A-1297341号明細書には、例えば、炭素と水素から排他的
にまたは支配的に構成されたポリマー(特にポリエチレン)を、表面処理または
ポリアルキレングリコールの混入による帯電処理方法が開示されている。
【0010】 仏国特許発明第B-1239902号明細書には、ポリマーの帯電防止処理のためのエ
チレンオキサイド/プロピレンオキサイドトリプルブロックコポリマーの使用が
記載されている。トリプルブロックコポリマーは、ポリメチルメタクリレート、
PVC、ポリエチレン、ポリスチレンおよびABS成形用組成物の中でその帯電
防止作用を表すとされている。
【0011】 独国特許出願公開第A1-19817993号明細書には、プロピレンオキサイド単位の
中央のブロックYとエチレンオキサイド単位の末端ブロックXから成る式X-Y-
Xで表される特定のトリプルブロックコポリマーにより帯電防止特性が付与され
たABSプラスチックが開示されている。このトリプルブロックコポリマー中の
エチレンオキサイドの平均含量は2〜35重量%である。
【0012】 独国特許出願公開第A-1244398号明細書には、ABS樹脂用の帯電防止剤とし
てポリプロピレングリコールの使用が開示されている。しかし、有意の効果を達
成するためには、ポリプロピレングリコールを大量に(一般には5重量%)使用
しなければならず、完成部品に斑点の付いたべとべとした表面をもたらしたり、
プラスチックの完成部品および/または射出成形鋳型内に表面体積物を引き起こ
すこともある。
【0013】 ポリアルキレンエーテル/ポリアルキレングリコールを含有するPC/ABS
成形用組成物も公知である。
【0014】 欧州特許出願公開第A-0135801号明細書には、PC/ABSマトリックスに対
して0.1〜3重量%の、プロピレンオキサイド単位の中央のブロックYとエチ
レンオキサイド単位の末端ブロックXから成る式X-Y-Xで表されるトリプルブ
ロックコポリマーで処理された衝撃変性ポリカーボネート成形用組成物が開示さ
れている。前記特許出願に記載のトリプルブロックコポリマーの効果は、材料の
機械特性を低下させずに離型性、流動性および溶接ライン強度を特徴とする成形
用組成物の射出成形プロセスにおける加工特性を向上することである。
【0015】 欧州特許出願公開第A-0278348号明細書には、特定のポリアルキレンエーテル
を用いて帯電防止特性が付与されたPC/ABS成形用組成物が記載されている
。用いられるポリアルキレンエーテルは、遊離基を形成しかつ帯電防止剤として
の有効性を高める物質での処理によって変性されていた。
【0016】 前記特許出願に記載されているポリアルキレンエーテルを含むPC/ABS成
形用組成物は、実際、帯電特性を有するが、前記形態では難燃性を示さない。し
かし、多数の使用に対して、難燃性は必ず必要であり、しかも帯電防止特性も望
まれている。しかし、PC/ABS成形用組成物の難燃性と帯電防止性の同時処
理は、用いられる帯電防止剤が一般に易燃性であって、その成形用組成物への添
加が難燃処理をより難しくすることによって難燃処理に逆効果を招くため、極め
て困難であることが分かっている。
【0017】 欧州特許出願公開第A-0979840号明細書には、帯電防止性および難燃性のポリ
カーボネート成形用組成物であって、衝撃変性ポリスチレンを含有し、そしてモ
ノマー性またはオリゴマー性リン酸エステルによって難燃性が付与されかつ特定
のナトリウムドデシルベンゼンスルホネートで帯電防止特性が付与されたものが
が開示されている。この成形用組成物は、特にポリアルキレングリコールを任意
に含有し得る。ABSを含むポリカーボネート成形用組成物は前記特許公報には
開示されていない。しかし、ポリマー成分の相溶性がPC/ABSブレンドより
も低いため、欧州特許出願公開第A-0979840号明細書に記載のPC/HIPSブ
レンドは、流動線強度(flow line strength)に関して問題があり、その結果、射
出成形プロセス、特に複雑な構造の厚い壁の完成部品の製造における加工性に問
題があることが分かっている。そのため、射出成形鋳型の完全な充填を達成する
には幾つかのゲートが必要である。
【0018】 米国特許第A-4,920,166号明細書は、ポリマー成形用組成物に、一方では遊離
基を形成する試薬と反応したポリアルキレングリコールを帯電防止剤として、他
方ではモノリン酸エステルをFR添加物として、そしてテフロン(登録商標)を
滴り落ち防止剤として添加することによって、難燃性と帯電防止性の同時処理の
問題を解決している。場合により、低分子量の有機臭素化合物をFR添加物とし
て更に用いる。前記成形用組成物は、多くの用途のために十分な熱変形温度を有
さず、しかも射出成形プロセスにおける加工中に、「ジューシング(juicing)」
、すなわち、成形用組成物の揮発性成分(特にFR添加物)のブリーディングと
、射出成形鋳型表面上のこの望ましくない析出の形成に関する傾向が顕著である
【0019】 本発明の目的は、帯電防止特性と塩素も臭素も含まずに難燃性が付与され、良
好な機械特性と熱特性、特に高い熱変形温度とノッチ付き衝撃強度を有し、しか
も射出成形プロセスにおける良好な加工性を特徴とする成形用組成物を提供する
ことであった。後者は、優れた流動性(低い溶融粘度)と、成形用組成物の揮発
性成分のブリーディングによる鋳型内での体積物の形成する傾向が低いこと要求
される。
【0020】 特定のポリアルキレンエーテルと低揮発性のハロゲンを有しないリン化合物を
含有する衝撃変性ポリカーボネート組成物が、求められる要件プロフィールを満
たすことが分かった。
【0021】 従って、本発明は、 ・芳香族ポリカーボネートまたはポリエステル-カーボネート、 ・少なくとも1種の衝撃変性剤、 ・オリゴマー性リン酸エステル、ホスホネート-アミンおよびホスファゼンから
成る物質群から選択される少なくとも1種のハロゲンを有しないリン化合物、お
よび ・プロピレンオキサイド系またはプロピレンオキサイドおよびエチレンオキサイ
ド系ポリアルキレンエーテル化合物であって、プロピレンオキサイド含量が(ポ
リアルキレンエーテル重量に対して)60重量%以上、特に70重量%以上であ
るもの を含有するポリカーボネート組成物を提供する。
【0022】 場合により、前記成形用組成物は、 ・フッ素化ポリオレフィン、 ・細かく粉砕されて無機材料、 ・別のポリマー成分、および ・別の市販のポリマー添加物 を更に含有してよい。
【0023】 好ましい成形用組成物は、 A)芳香族ポリカーボネート30〜98重量部、好ましくは40〜95重量部、
特に好ましくは50〜90重量部 B)少なくとも1種のグラフトポリマー0.5〜50重量部、好ましくは1〜3
5重量部、特に好ましくは2〜25重量部、 C)オリゴマー性リン酸エステル、ホスホネート-アミンおよびホスファゼンか
ら成る物質群から選択される少なくとも1種のハロゲンを有しないリン化合物0
.5〜40重量部、好ましくは1〜30重量部、特に2〜20重量部、 D)フッ素化ポリオレフィン0〜5重量部、好ましくは0.1〜1重量部、特に
0.1〜0.5重量部、 E)ビニル(コ)ポリマーおよび/またはポリアルキレンテレフタレート0〜50
重量部、好ましくは1〜30重量部、特に2〜25重量部、 F)粒子、フレークまたは繊維の形態の細かく粉砕された無機材料0〜10重量
部、好ましくは0〜5重量部、特に0〜3重量部、 G)少なくとも1種の市販のポリマー添加物0〜20重量部、好ましくは0〜1
0重量部、特に0〜5重量部、および H)プロピレンオキサイド系またはエチレンオキサイド系ポリアルキレンエーテ
ルであって、プロピレンオキサイド含量が(ポリアルキレンエーテル重量に対し
て)60重量%以上、好ましくは70重量%以上であるもの 0.05〜5重量部、好ましくは0.1〜4重量部、特に0.5〜3重量部 を含有する。
【0024】 成分(AからHおよび任意に別の成分)全ての重量部の合計は100である。
【0025】 特に好ましいポリカーボネート組成物は、成分Hとして数平均分子量3,00
0g/モル以上、好ましくは3,000g/モル以上、特に3,500g/モル以
上のポリアルキレンエーテルを含有することを特徴とする。
【0026】成分A 本発明において好適な成分Aに係る芳香族ポリカーボネートおよび/または芳
香族ポリエステル-カーボネートは、文献から公知であるか、あるいは文献から
公知の方法で調製できる(芳香族ポリカーボネートの調製については、例えば、
シュネル著、「ケミストリー・アンド・フィジックス・オブ・ポリカーボネーツ
」、インターサイエンス・パブリッシャーズ、1964年および独国特許出願公開第
AS-1495626号明細書、同第A-2232877号明細書、同第A-2703376号明細書、同
第A-2714544号明細書、同第A-3000610号明細書および同第A-3832396号明細書
を、そして芳香族ポリエステル-カーボネートの調製については、例えば、独国
特許出願公開第A-3077934号明細書を参照)。
【0027】 芳香族ポリカーボネートは、ジフェノールと炭酸ハライドおよび/または芳香
族ジカルボン酸ジハライド(好ましくはベンゼンジカルボン酸ジハライド)との
反応によって、任意に連鎖停止剤(例えば、モノフェノール)を使用しかつ任意
に3官能以上の枝分かれ剤(例えば、トリフェノールまたはテトラフェノール)
を使用した相境界法により調製される。
【0028】 芳香族ポリカーボネートおよび/または芳香族ポリエステル-カーボネートの
調製のためのジフェノールは、好ましくは下記式(I)で表されるものである。
【化4】 (式中、Aは、単結合、C〜C-アルキレン、C〜C-アルキリデン、C 〜C-シクロアルキリデン、-O-、-SO-、-CO-、-S-、-SO-、C
〜C12-アリーレン(これらは任意にヘテロ原子を含有する別の芳香環と誘導
していてよい。)、または式(II)もしくは(III):
【化5】 で表される基であり、Bはそれぞれ、C〜C12-アルキル、好ましくはメチ
ルであり、xはそれぞれ、互いに独立して、0、1または2であり、およびpは
、1または0であり、そしてRおよびRは、各Xについて別個に選択でき
、かつ互いに独立して水素またはC〜C-アルキル、、好ましくは水素、メ
チルまたはエチルを表し、Xは炭素を表し、およびmは、少なくとも1個の原
子Xが同時にアルキルであれば、4〜7の整数、好ましくは4または5を表す
。)
【0029】 好ましいジフェノールは、ヒドロキノン、レゾルシノール、ジヒドロキシジフ
ェノール、ビス-(ヒドロキシフェニル)-C〜C-アルカン、ビス-(ヒドロキ
シフェニル)-C〜C-シクロアルカン、ビス-(ヒドロキシフェニル)エーテル
、ビス-(ヒドロキシフェニル)スルホキシド、ビス-(ヒドロキシフェニル)ケトン
、ビス-(ヒドロキシフェニル)スルホンおよびα,α-ビス-(ヒドロキシフェニル)
-ジイソプロピルベンゼンである。
【0030】 特に好ましいジフェノールは、4,4'-ジヒドロキシジフェニル、ビスフェノー
ルA、2,4-ビス-(4-ヒドロキシフェニル)-2-メチルブタン、1,1-ビス-(4-ヒドロ
キシフェニル)-シクロヘキサン、1,1-ビス-(4-ヒドロキシフェニル)-3,3,5-トリ
メチルシクロヘキサン、4,4'-ジヒドロキシジフェニルスルフィドおよび4,4'-ジ
ヒドロキシジフェニルスルホンである。
【0031】 2,2-ビス-(4-ヒドロキシフェニル)-プロパン(ビスフェノールA)が特に好ま
しい。
【0032】 ジフェノールは、単独でまたは所望の混合物として使用してよい。
【0033】 ジフェノールは、文献から公知であるか、あるいは文献から公知の方法で得ら
れる。
【0034】 熱可塑性芳香族ポリカーボネートの調製に好適な連鎖停止剤は、例えば、フェ
ノールおよびp-tert-ブチルフェノール、および独国特許出願公開第A-2842005
号明細書に記載の4-(1,3-テトラメチルブチル)-フェノールなどの長鎖アルキル
フェノール、あるいはアルキル置換基中の合計炭素数が8〜20のモノアルキル
フェノールまたはジアルキルフェノール(例えば、3,5-ジ-tert-ブチルフェノー
ル、p-イソ-オクチルフェノール、p-tert-オクチルフェノール、p-ドデシル
フェノールおよび2-(3,5-ジメチルヘプチル)-フェノールおよび4-(3,5-ジメチル
ヘプチル)-フェノール)である。使用される連鎖停止剤の量は、一般に、用いら
れる特定のジフェノールの合計モル数に対して0.5モル%〜10モル%である
【0035】 熱可塑性芳香族ポリカーボネートは、公知の方法で、特に好ましくは用いられ
る合計ジフェノールに対して0.05〜2.0モル%の3官能以上の化合物、例
えば、フェノール性基を3個以上有するものを混入することによって枝分かれさ
れてよい。
【0036】 ホモポリカーボネートおよびコポリカーボネートが適している。本発明の成分
Aに係るコポリカーボネートを調製するために、(用いられるジフェノールの総
量に対して)1〜25重量%、好ましくは2.5〜25重量%のヒドロキシ-ア
リーロキシ末端基を有するポリジオルガノシロキサンが使用され得る。これは、
文献から公知であるか(例えば、米国特許第A-3,419,634号明細書)、あるいは
文献から公知の方法で調製され得る。ポリジオルガノシロキサンを含有するコポ
リカーボネートの調製は、例えば、独国特許出願公開第A-3334782号明細書に記
載されている。
【0037】 好ましいポリカーボネートは、ビスフェノールAホモポリカーボネートに加え
て、ビスフェノールA以外のジフェノールをジフェノールの合計モル数に対して
15モル%まで含むビスフェノールAのコポリカーボネートが好ましいか、また
は特に好ましい。
【0038】 芳香族ポリエステルカーボネートの調製のための芳香族ジカルボン酸ジハライ
ドは、好ましくはイソフタル酸、テレフタル酸、ジフェニルエーテル-4,4'-ジカ
ルボン酸およびナフタレン-2,6-ジカルボン酸の二酸ジクロライドである。
【0039】 イソフタル酸とテレフタル酸の二酸ジクロライドの比1:20〜20:1の混
合物が特に好ましい。
【0040】 更に、炭酸ハライド、好ましくはホスゲンを2官能の酸誘導体としてポリエス
テルカーボネートの調製に同時に使用する。
【0041】 芳香族ポリエステル-カーボネートの調製に使用できる連鎖停止剤は、前記モ
ノフェノールに加えて、そのクロロ炭酸エステルおよび芳香族モノカルボン酸の
酸クロライドである。これは、および脂肪族C〜C22-モノカルボン酸クロ
ライドで置換されていてよい。
【0042】 連鎖停止剤の量は、フェノール系連鎖停止剤の場合はジフェノールのモル数に
対して、およびモノカルボン酸クロライド系連鎖停止剤の場合はジカルボン酸ジ
クロライドのモル数に対して、それぞれ0.1〜10モル%である。
【0043】 芳香族ポリエステル-カーボネートは、混入された芳香族ヒドロキシカルボン
酸を含有していてもよい。
【0044】 芳香族ポリエステル-カーボネートは、直鎖であっても、あるいは公知の方法
で枝分かれされていてもよい(この場合、独国特許出願公開第A-2940024号明細
書および同第A-3007934号明細書参照)。
【0045】 使用できる枝分かれ剤は、例えば、トリメシン酸トリクロライド、シアヌール
酸トリクロライド、3,3',4,4'-ベンゾフェノン-テトラカルボン酸テトラクロラ
イド、1,4,5,8-ナフタレンテトラカルボン酸テトラクロライドまたはピロメリッ
ト酸テトラクロライドのような3官能以上のカルボン酸クロライドを(用いられ
るジカルボン酸ジクロライドに対して)0.01〜1.0モル%か、あるいはフ
ロログルシノール、4,6-ジメチル-2,4,6-トリ-(4-ヒドロキシフェニル)-ヘプテ
ン、2,4,4-トリメチル-2,4,6-トリ-(4-ヒドロキシフェニル)-ヘプタン、1,3,5-
トリ-(4-ヒドロキシフェニル)-ベンゼン、1,1,1-トリ-(4-ヒドロキシフェニル)-
エーテル、トリ-(4-ヒドロキシフェニル)-フェニルメタン、2,2-ビス[4,4-(4-ヒ
ドロキシフェニル)-シクロヘキシル]-プロパン、2,4-ビス(4-ヒドロキシフェニ
ル-イソプロピル)-フェノール、テトラ-(4-ヒドロキシフェニル)-メタン、2,6-
ビス(2-ヒドロキシ-5-メチルベンジル)-4-メチル-フェノール、2-(4-ヒドロキシ
フェニル)-2-(2,4-ジヒドロキシフェニル)-プロパン、テトラ-(4-[4-ヒドロキシ
フェニル-イソプロピル]-フェノキシ)-メタンまたは1,4-ビス[4,4'-ジヒドロキ
シトリフェニル)-メチル]-ベンゼンのような3官能以上のフェノールを(用いら
れるジフェノールに対して)0.01〜1.0モル%である。フェノール系枝分
かれ剤は、ジフェノールと一緒に反応容器に最初に導入され、そして酸クロライ
ド系枝分かれ剤は、酸ジクロライドと一緒に導入されてよい。
【0046】 熱可塑性芳香族ポリエステル-カーボネート中のカーボネート構造単位の含量
は所望により変化してよい。カーボネート基の含量は、エステル基およびカーボ
ネート基の合計に対して、好ましくは100モル%まで、特に80モル%まで、
特に好ましくは50モル%までである。芳香族ポリエステル-カーボネートのエ
ステルおよびカーボネートの含量は、ブロック形態またはランダムな分布で重縮
合物中に含まれていてよい。
【0047】 芳香族ポリカーボネートおよびポリエステル-カーボネートの相対溶液粘度(
ηrel)は、1.18〜1.4の範囲である(塩化メチレン100mL中ポリ
カーボネートまたはポリエステル-カーボネート0.5gの溶液について25℃
で測定されるもの)。
【0048】 熱可塑性芳香族ポリカーボネートおよびポリエステル-カーボネートは、単独
で、または互いの所望の混合物で使用されてよい。
【0049】成分B 成分Bは、 B.1 少なくとも1種のビニルモノマー5〜95重量%、好ましくは30〜9
0重量%の B.2 ガラス転移温度10℃未満、好ましくは0℃未満、特に好ましくは−2
0℃未満の1種以上のグラフトベース95〜5重量%、好ましくは70〜10重
量%への 1種以上のグラフトポリマーを含有する。 前記グラフトベースB.2の平均粒径(d50値)は一般に、0.05〜10
μm、好ましくは0.1〜5μm、特に好ましくは0.2〜1μmである。
【0050】 モノマーB.1は、好ましくは B.1.1 ビニル芳香族および/または核置換されたビニル芳香族(例えば、
好ましくはスチレン、α-メチルスチレンおよびp-メチルスチレン)および/ま
たはメタクリル酸(C〜C)-アルキルエステル(例えば、好ましくはメチル
メタクリレートおよびエチルメタクリレート)50〜90重量部と、 B.1.2 ビニルシアニド(例えば、好ましくはアクリロニトリルおよびメタ
クリロニトリルなどの不飽和ニトリル)および/またはメタクリル酸(C〜C
)-アルキルエステル(例えば、好ましくはメチルメタクリレート、n-ブチル
アクリレートおよびt-ブチルアクリレート)および(好ましくは無水物およびイ
ミドなどの)不飽和カルボン酸の誘導体(例えば、好ましくは無水マレイン酸お
よびN-フェニル-マレイミド)1〜50重量部と の混合物である。
【0051】 好ましいモノマーB.1.1は、モノマースチレン、α-メチルスチレンおよ
びメチルメタクリレートのうち少なくとも1種から選択され、そして好ましいモ
ノマーB.1.2は、モノマーアクリロニトリル、無水マレイン酸およびメチル
メタクリレートのうち少なくとも1種から選択される。
【0052】 特に好ましいモノマーは、B.1.1スチレンおよびB.1.2アクリロニト
リルである。
【0053】 グラフトポリマーBに好適なグラフトベースB.2は、例えば、ジエンゴム、
RP(D)Mゴム、すなわちエチレン/プロピレンおよび任意にジエンをベースと
スルもの、並びにアクリレートゴム、ポリウレタンゴム、シリコーンゴムおよび
エチレン/酢酸ビニルゴムである。
【0054】 好ましいグラフトベースB.2は、成分B.2のガラス転移温度が10℃未満
、好ましくは0℃未満、特に好ましくは−10℃未満であれば、ジエンゴム(例
えば、ブタジエン系、イソプレン系など)またはジエンゴムの混合物、ジエンゴ
ムのコポリマー、またはそれらとそれら以外の共重合性モノマー(例えば、B.
1.1およびB.1.2に係る)との混合物である。
【0055】 純粋なポリブタジエンゴムが特に好ましい。
【0056】 特に好ましいポリマーBは、例えば、独国特許出願公開第A-2035390号明細書
(=米国特許第A-3,644,574号明細書)または独国特許出願公開第A-2248242号
明細書(=英国特許第A-1409275号明細書)およびウルマン(Ulmann)著、エンツ
ィクロペディー・デル・テクニッシェン・ヘミー(Enzyklopadie der Technische
n Chemie)、第19巻(1980年)、280頁以降に記載のABSポリマーである(エマ
ルション、塊および懸濁ABS)。グラフトベースB.2のゲル含量は、一般に
少なくとも30重量%、好ましくは少なくとも40重量%である(トルエン中で
測定されるもの)。
【0057】 グラフトコポリマーBは、遊離基重合、例えば、エマルション重合、懸濁重合
、溶液重合または塊重合により、好ましくはエマルション重合または塊重合によ
り調製され得る。
【0058】 エマルションABSおよび塊ABSが、成分Bとして特に好ましい。
【0059】 好適なグラフトゴムは、特に、米国特許A-4,937,285号明細書に記載の有機ヒ
ドロペルオキシドおよびアスコルビン酸の開始剤系を用いたレドックス開始反応
により調製されるABSポリマーでもある。
【0060】 ポリマーBのB.2に係る好適なアクリレートゴムは、好ましくはアクリル酸
アルキルエステルの、任意にB.2に対して40重量%までの別の重合性エチレ
ン性不飽和モノマーとのポリマーである。好ましい重合性アクリル酸エステルと
しては、C〜C-アルキルエステル、例えば、メチル、エチル、ブチル、n-
オクチルおよび2-エチルヘキシルエステル、およびこれらモノマーの混合物が挙
げられる。
【0061】 架橋するために、1個以上の重合性2重結合を有するモノマーを共重合しても
よい。架橋性モノマーの好ましい例は、炭素数3〜8の不飽和モノカルボン酸と
炭素数3〜12の不飽和の1価アルコールまたはOH基2〜4個を有しかつ炭素
数2〜20の飽和ポリオールとのエステルであり、例えば、エチレングリコール
ジメタクリレートおよびアリルメタクリレート、トリビニルおよびトリアリルシ
アヌレートなどのポリ不飽和複素環式化合物、ジ-およびトリ-ビニルベンゼンな
どの多官能ビニル化合物、並びにトリアリルホスフェートおよびジアリルフタレ
ートが挙げられる。
【0062】 好ましい架橋性モノマーは、アリルメタクリレート、エチレングリコールジメ
タクリレート、ジアリルフタレートおよび少なくとも3個のエチレン性不飽和基
を有する複素環式化合物である。
【0063】 特に好ましい架橋性モノマーは、環式モノマートリアリルシアヌレート、トリ
アリルイソシアヌレート、トリアクリロイルヘキサヒドロ-s-トリアジンおよび
トリアリルベンゼンである。架橋性モノマーの量は、グラフトベースB.2に対
して、好ましくは0.02〜5重量%、特に0.05〜2重量%である。
【0064】 少なくとも3個のエチレン性不飽和基を有する環式架橋性モノマーの場合、グ
ラフトベースB.2を1重量%未満に制限することが有利である。
【0065】 グラフトベースB.2に任意に使用され得る好ましい「別の」重合性エチレン
性不飽和モノマーは、アクリル酸エステルに加えて、例えば、アクリロニトリル
、スチレン、α-メチルスチレン、アクリルアミド、ビニルC〜C-アルキル
エーテル、メチルメタクリレートおよびブタジエンである。グラフトベースB.
2として好ましいアクリレートゴムは、ゲル含量が少なくとも60重量%のエマ
ルションポリマーである。
【0066】 B.2に係る更に好適なグラフトベースは、独国特許出願公開第A-3704657号
明細書、同第A-3704655号明細書、同第A-3631540号明細書および同第A-36315
39号明細書に記載されているような、グラフト化-活性部位を有するシリコーン
ゴムである。
【0067】 グラフトベースB.2のゲル含量は、25℃において、好適な溶媒中で求めら
れる(エム・ホフマン(M. Hoffmann)、エイチ・クレマー(H. Kromer)、アール・
クーン(R. Kuhn)著、ポリマーアナリティーク(Polymereanalytik)IおよびII、
ゲオルグ・ティエメ-フェルラーク、シュトゥットガルト1977年)。
【0068】 平均粒径d50は、含まれる粒子の50重量%がそれより大きくかつその50
重量%がそれより小さな直径である。これは、超遠心分離測定により求められる
(ダブリュー・ショルタン(W. Scholtan)、エイチ・ランゲ(H. Lange)著、コロイ
ド・ツァイシュリフト・ウント・ツァイシュリフト・フューア・ポリメレ(Koll
oid, Z. und Z. Polymere250(1972年)、782〜1796頁)。
【0069】成分C 本発明の成形用組成物は、難燃剤(C)として、低揮発性のハロゲンを有しな
いリン化合物を少なくとも1種含有する。
【0070】 好ましいリン化合物は、式(IV)で表されるものである。
【化6】 (式中、R、R、RおよびRはそれぞれ、互いに独立して、C-〜C
-アルキルまたはC-〜C-シクロアルキル、C-〜C20-アリールまた
はC-〜C12-アラルキルを表し、これらは任意にアルキル、好ましくはC 〜C-アルキルで置換されていてよく、nは、互いに独立して、0または1を
表し、Nは、0.5〜30を表し、そしてXは、炭素数6〜30の単核-または
多核の芳香族基あるいは炭素数2〜30の直鎖または分枝の脂肪族基を表し、こ
れらはOH置換されていてよく、かつエーテル結合を8個まで含有していてよい
。)
【0071】 好ましくは、R、R、RおよびRはそれぞれ、互いに独立して、C 〜C-アルキル、フェニル、ナフチルまたはフェニル-C〜C-アルキルを
表す。あるいは、芳香族基R、R、RおよびRは、アルキル基、好まし
くはC〜C-アルキルで置換されていてよい。特に好ましいアリール基は、
クレジル、フェニル、キシレニル、プロピルフェニルまたはブチルフェニルであ
る。
【0072】 式(IV)中、Xは、好ましくは炭素数6〜30の単核または多核の芳香族基を表
す。これは、好ましくは式(I)のジフェノールから誘導される。特にXは、以下
の基を表す。
【化7】
【0073】 式(IV)中、nは、好ましくは1である。
【0074】 Nは、0.5〜30までの値をとってよく、好ましい値は0.5〜10、特に
0.7〜5である。式(IV)で表される異なるホスフェートの混合物を、本発明に
係る成分Cとして使用してもよい。この場合、Nは、平均値として前記値を取り
得る。前記混合物は、モノリン化合物(N=0)を包含する。
【0075】 式(IV)のモノリン化合物は、特に、トリブチルホスフェート、チルフェニルホ
スフェート、トリクレジルホスフェート、ジフェニルクレジルホスフェート、ジ
フェニルオクチルホスフェート、ジフェニル2-エチルクレジルホスフェート、ト
リ-(イソプロピルフェニル)ホスフェート、メチルホスホン酸ジメチルエステル
、メチルホスホン酸ジフェニルエステル、フェニルホスホン酸ジエチルエステル
、トリフェニルホスフィンオキサイドまたはトリクレジルホスフィンオキサイド
である。トリフェニルホスフェートは、特に好ましいモノリン化合物である。
【0076】 平均N値は、好適な方法(ガスクロマトグラフィー(GC)、高圧液体クロマ
トグラフィー(HPLC)、ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC))を用いて
ホスフェート混合物の組成(分子量分布)を決定し、それからNについての平均
値を算出することによって求めることができる。
【0077】 下記の式(V)で表されるリン化合物の使用も特に有利であることが分かってい
る。
【化8】 (式中、R、R、RおよびRはそれぞれ、互いに独立して、C〜C -アルキルおよび/または任意にアルキル置換されたC〜C-シクロアルキル
、C〜C10-アリールまたはC〜C12-アラルキルを表し、nは、互いに
独立して、0または1、好ましくは1を表し、qは、互いに独立して、0、1、
2、3または4、好ましくは0、1または2を表し、Nは、0.5〜30までの
数、好ましくは0.5〜10までの数、特に0.7〜5までの数を表し、R
よびRは、互いに独立して、C〜C-アルキル、好ましくはメチルを表し
、そしてYは、C〜C-アルキリデン、C〜C-アルキレン、C〜C -シクロアルキレン、C〜C12-シクロアルキリデン、-O-、-S-、-SO-
、-SO-または-CO-を表す。)
【0078】 ビスフェノールAまたはそのメチル置換誘導体から誘導される式(V)の前記
化合物が、特に好ましい。
【0079】 式(IV)のリン化合物は、公知であるか(例えば、欧州特許出願公開第A-36360
8号明細書および同第A-640655号明細書参照)、または類似の形態の公知の方法
で調製され得る(ウルマンズ・エンサイクロペディ・デル・テクニッシェン・ヘ
ミー(Ulmanns Encyklopadie der technischen Chemie)、第12/1巻、43頁;およ
びバイルシュタイン(Beilstein)第6巻、177頁)。
【0080】 前記以外のハロゲンを有しない低揮発性のリン化合物を難燃剤(c)として、
特に単独でまたは式(IV)の化合物との所望の混合物で使用してもよい。このよう
な使用可能なハロゲンを有しないリン化合物は、特に、ホスファゼンおよびホス
ホネート-アミンから成る群からの化合物である。
【0081】 ホスホネート-アミンは、式(V)の化合物である。
【化9】 (式中、Aは、式(VIa)または(VIb):
【化10】 の基を表し、R11およびR12は、互いに独立して、C〜C10-アルキル
を表すか、あるいは非置換または置換C〜C10-アリールを表し、yは、0
、1または2の数を表し、およびBは、水素、C〜C-アルキルあるいは
非置換または置換C〜C10-アリールを表し、好ましくは水素、エチル、n-
またはイソ-プロピル、あるいは非置換またはC〜C-アルキル置換-C
10-アリール、特にフェニルまたはナフチルを表す。)
【0082】 R11、R12、R13およびR14におけるアルキルは、独立して、好まし
くはメチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-、イソ-、sec-もしくはt
ert-ブチル、フェニルまたはヘキシルを表す。
【0083】 R11、R12、R13およびR14におけるC〜C10-アリールは、独
立して、好ましくはフェニル、ナフチルまたはビナフチルを表す。
【0084】 下記の式(VI-a-1)の5,5,5',5',5'',5''-ヘキサメチルトリス(1,3,2-ジオキサ
ホスホリナン-メタン)アミノ-2,2',2''-トリオキサイドは、例であってかつ好ま
しいものとして挙げられる。
【化11】 (米国セントルイスのソルチア・インコーポレイテッド(Solutia inc.)製試験製
品XPM1000)
【0085】 ホスホネート-アミンの調製は、例えば、米国特許第5,833,028号明細書に記載
されている。
【0086】 ホスファゼンは、式(VIIa)および/または(VIIb)の化合物である。
【化12】 (式中、Rはそれぞれ、同一または異なって、C〜C-アルキルまたはC
〜C-アルコキシ、またはC-〜C-シクロアルキル、C-〜C20-アリ
ール、好ましくはフェニルまたはナフチル、C-〜C20-アリーロキシ、好ま
しくはフェノキシまたはナフチロキシ、またはC-〜C12-アラルキル、好ま
しくはフェニル-C〜C-アルキルを表し、これらは任意にアルキル、好まし
くはC〜C-アルキルで置換されていてよく、そしてkは、0または1〜1
5までの数、好ましくは1〜10までの数を表す。)
【0087】 前記の例であってかつ好ましいものとしては、プオrポキシホスファゼン、フ
ェノキシホスファゼンおよびメチルフェノキシホスファゼンが挙げられる。
【0088】 フェノキシホスファゼンが特に好ましい。
【0089】 ホスファゼンおよびその調製は、例えば、欧州特許出願公開第A-748811号明
細書、独国特許出願公開第A-1961668号明細書および国際公開第97/40092号パン
フレットに記載されている。
【0090】成分D 本発明の組成物は、フッ素化ポリオレフィンを、成分Dとしての滴り落ち防止
剤として更に含有する。
【0091】 フッ素化ポリオレフィンは、一般には公知である(例えば、欧州特許出願公開
第A-640655号明細書)。市販品は、例えば、デュポン製(Teflon)(登録商標)20
Nである。
【0092】 フッ素化ポリオレフィンは、純粋な形態で、またはフッ素化ポリオレフィンと
グラフトポリマー(B)のエマルションまたは好ましくはスチレン/アクリロニ
トリルをベースとするコポリマーのエマルションとの凝集混合物の形態で使用さ
れてよい。前記フッ素化ポリオレフィンをエマルションとして、グラフトポリマ
ーまたはコポリマーのエマルションと混合し、そして得られる混合物を凝集する
【0093】 フッ素化ポリオレフィンは、さらにグラフトポリマー(B)または好ましくは
スチレン/アクリロニトリルをベースとするコポリマーとのプレコンパウンドと
して使用され得る。フッ素化ポリオレフィンは、粉末として、グラフトポリマー
またはコポリマーの粉末または顆粒と混合されて、得られる混合物を、一般には
2000〜330℃の温度でコンパウンド化する。
【0094】 フッ素化ポリオレフィンは、マスターバッチの形態で使用されてもよい。マス
ターバッチは、フッ素化ポリオレフィンの水性分散体の存在下、少なくとも1種
のモノエチレン性不飽和モノマーのエマルション重合によって調製される。好ま
しいモノマー成分は、スチレン、アクリロニトリルおよびこれらの混合物である
。前記ポリマーは、酸性沈殿した後、乾燥させて、さらさらした(free-flowing)
粉末として使用される。
【0095】 凝集物、プレコンパウンドおよびマスターバッチは、通常、フッ素化ポリオレ
フィンを固形分5〜95重量%、好ましくは7〜60重量%有する。
【0096】成分E 本発明の組成物は、ポリマーまたはポリマー混合物を成分(E)として更に含
有していてよい。
【0097】 好適なポリマーは、好ましくは、ビニル芳香族、ビニルシアニド(不飽和ニト
リル)、(メタ)アクリル酸(C〜C)-アルキルエステル、不飽和カルボン酸
および不飽和カルボン酸の(無水物およびイミドなどの)誘導体から成る群から
の少なくとも1種のモノマーのビニル(コ)ポリマー(E.1)である。特に好適
なポリマーは、 E.1.1 ビニル芳香族および/または核置換されたビニル芳香族(例えば、
好ましくはスチレン、α-メチルスチレンおよびp-メチルスチレン)および/ま
たはメタクリル酸(C〜C)-アルキルエステル(例えば、好ましくはメチル
メタクリレートおよびエチルメタクリレート)50〜99重量部、60〜90重
量部と、 E.1.2 ビニルシアニド(不飽和ニトリル)、例えば、好ましくはアクリロ
ニトリルおよびメタクリロニトリル、および/または(メタ)アクリル酸(C
)-アルキルエステル(例えば、好ましくはメチルメタクリレート、n-ブチ
ルアクリレートおよびt-ブチルアクリレート)および/または不飽和カルボン酸
(例えば、マレイン酸)および/または不飽和カルボン酸の(無水物およびイミ
ドなどの)誘導体(例えば、好ましくは無水マレイン酸およびN-フェニル-マレ
イミド)1〜50重量部、好ましくは10〜40重量部と の(コ)ポリマーである。
【0098】 (コ)ポリマーE.1は、樹脂状で、熱可塑性であって、しかもゴムを含まない
【0099】 E.1.1スチレンおよびE.1.2アクリロニトリルのコポリマーが特に好
ましい。
【0100】 E.1に係る(コ)ポリマーは、公知であり、しかも遊離基重合法、特にエマル
ション重合、懸濁重合、溶液重合または塊重合により調製され得る。成分E.1
に係る(コ)ポリマーの分子量M(重量平均、光散乱または沈降法により求めら
れるもの)は、好ましくは15,000〜200,000の間である。
【0101】 欧州特許出願公開第A-841187に記載されているようなポリアルキレンテレフ
タレート(E.2)は、更に好適である。
【0102】 テレフタル酸および/またはその反応性誘導体(例えば、そのジアルキルエス
テル)およびエチレングリコールおよび/またはブタン-1,4-ジオールから調製
されたポリアルキレンテレフタレート、および前記ポリアルキレンテレフタレー
トの混合物も好ましい。
【0103】成分F 無機材料、特に低濃度でポリカーボネート成形用組成物の難燃性の改良を導く
ものを、ポリカーボネート組成物に更に添加してもよい。細かく粉砕された無機
材料はいずれも一般に使用できる。これは、例えば、粒状、フレーク状または繊
維状特徴を有し得る。この点で挙げられる例は、チョーク、石英粉末、二酸化チ
タン、珪酸塩/アルミノシリケートであって、例えば、タルク、珪灰石、マイカ
/クレイ層状鉱物(stratum minerals)、モンモリロナイト、特にイオン交換によ
って変性された親有機性の形態のもの、カオリン、ゼオライトおよびバーミキュ
ライト、並びに酸化アルミニウム、シリカ、水酸化マグネシウム、水酸化アルミ
ニウムおよびガラス繊維/ガラスフレークなどである。種々の無機材料の混合物
を使用してもよい。
【0104】 無機材料は、ポリマーとのより良好な相溶性のために、表面処理、例えば、シ
ラン化されていてよい。
【0105】 無機材料は、組成物全量の0〜10重量%、好ましくは0〜5重量%、特に0
〜3重量%の濃度で使用できる。
【0106】 フレーク状特徴を有する無機材料が好ましく使用され、例えば、タルク、マイ
カ/クレイ層状鉱物、モンモリロナイト、特にイオン交換によって変性された親
有機性形態のもの、カオリンおよびバーミキュライトなどが挙げられる。
【0107】 タルクが特に好ましい。
【0108】 タルクは、天然起源または合成的に調製されたタルクを意味すると解される。
【0109】 純粋なタルクは、化学組成3MgO・4SiO・HOで表されることから
、MgO含量31.9重量部、およびSiO含量63.4重量%、および化学
結合水含量4.8重量%を有する。これは、層状構造の珪酸塩である。
【0110】 天然起源のタルク材料は、マグネシウムの他の元素による部分置換によって、
珪素のアルミニウムによる部分置換によって、および/または例えば、苦灰石、
マグネサイトおよび亜塩素酸塩などの他の鉱物との融合によって汚染されている
ことから、一般に前記の理想的な組成を有しない。このような汚染された天然起
源のタルク粉末は、本発明の成形用組成物中で使用されてもよいが、高純度のタ
ルク種が好ましい。これは、MgO含量28〜35重量%、好ましくは30〜3
3重量%、特に好ましくは30.5〜32重量%、SiO含量55〜65重量
%、好ましくは58〜64重量%、特に好ましくは60〜62.5重量%を特徴
とする。好ましいタルク種は、更に、Al含量5重量%未満、特に好まし
くは1重量%未満、特に0.7重量%未満を特徴とする。
【0111】 平均最大粒径d50が20μm未満、好ましくは10μm未満、特に好ましく
は5μm未満、最も好ましくは2.5μm以下の細かく粉砕されたタイプの形状
のタルクの使用は、特に有利である。
【0112】 更に挙げられる好ましい無機成分として、周期表の主分類1〜5族または副分
類1〜8族、好ましくは主分類2〜5族または副分類4〜8族、特に好ましくは
主分類3〜5族または副分類4〜8族の1種以上の金属の、酸素元素、硫黄元素
、ホウ素元素、リン元素、炭素原子、窒素元素、水素元素および/または珪素元
素との非常に細かく粉砕された(ナノスケールの)無機化合物が挙げられる。
【0113】 好ましい化合物は、例えば、酸化物、水酸化物、水和/塩基性酸化物、硫酸塩
、亜硫酸塩、硫化物、炭酸塩、炭化物、硝酸塩、亜硝酸塩、窒化物、ホウ酸塩、
珪酸塩、リン酸塩および水素化物である。
【0114】 特に好ましい非事情に細かく粉砕された無機化合物は、例えば、TiN、Ti
、SnO、WC、ZnO、Al、AlO(OH)、ZrO、SiO 、酸化鉄、BaSO、酸化バナジウム、ホウ酸亜鉛、並びに珪酸アルミニウ
ムおよび珪酸マグネシウムが挙げられる。混合物および/またはドープされた化
合物も使用してよい。場合により、前記ナノスケール粒子は、有機分子で表面変
性されていてよい。
【0115】 ナノスケールAlO(OH)が特に好ましい。
【0116】 ナノスケール無機材料の平均粒径は、200nm未満、好ましくは150nm
未満、特に1〜100nmである。
【0117】 粒子寸法および粒子直径は、常に、平均粒径d50で表され、これは、ダブリ
ュー・ショルタンら著、コロイド・ツァイシュリフト・ウント・ツァイシュリフ
ト・フューア・ポリメレ(Kolloid, Z. und Z. Polymere250(1972年)、782〜796
頁の方法による超遠心分離測定によって求められる。
【0118】 ナノスケール無機化合物は、粉末、ペースト、ゾル、分散体または懸濁液の形
態であってよい。粉末は、分散体、ゾルまたは懸濁液からの沈殿によって生成さ
れる。
【0119】成分G 本発明の成形用組成物は、更に、通常使用されるポリマー添加物、例えば、成
分(D)とは別の滴り落ち防止剤、成分(C)とは別の難燃剤、潤滑剤および離
型剤、核形成剤、成分Hとは別の帯電防止剤、安定化剤、染料および顔料並びに
フィラーおよび強化物質などを活性な濃度で含有していてよい。
【0120】成分H 本発明の成形用組成物は、帯電防止剤として、下記式(VIII)で表される少なく
とも1種にポリアルキレンエーテルを含有する。
【化13】 式(VIII)において、RおよびRは、互いに独立して、水素、飽和または不
飽和炭化水素基あるいはアシル基を表し、xは、2または3の数を表し、ここで
、xは同一分子内では異なる数であると仮定し、そしてxが3のときのモノマー
含量は、成分Hに係る帯電防止剤の重量に対して60〜100重量%、好ましく
は70〜100重量%であり、およびnは、ポリアルキレンエーテルの平均分子
量(OH数の測定によって求められるもの)が2,000g/モル以上、好まし
くは3,000g/モル以上、特に3,500g/モル以上であるように選択され
る数を表す。
【0121】 xが2およびxが3であるモノマー単位、すなわち、エチレンオキサイドとプ
ロピレンオキサイド単位の両者を同時に含有する式(VIII)のポリアルキレンエー
テルにおいて、これらは、ポリアルキレンエーテル鎖中に、ランダムな分布で、
または純粋なポリエチレンオキサイド、純粋なポリプロピレンオキサイドおよび
/またはランダムに混成されたポリエチレン-プロピレンオキサイドの各ブロッ
クで配置され得る。各ホモポリマーブロックから構成された直鎖のトリプル-ブ
ロックコポリマーが好ましい。
【0122】 内部に重合されたコモノマー単位として、前記ポリアルキレンエーテルは、更
に、高官能性のジオールおよびアルコール(例えば、グリセロール、ネオペンチ
ルグリコールおよびブタンジオール)および/または芳香族ジフェノール(例え
ば、式(I)の場合に記載したものであって、ビスフェノールA、レゾルシノール
およびヒドロキノンなど)を含有する。
【0123】 好ましいポリアルキレンエーテルは、純粋なポリプロピレンオキサイド、また
は中央のポリプロピレンオキサイドブロックYと両末端のポリエチレンオキサイ
ドブロックXから成る式X-Y-Xで表されるトリプル-ブロックコポリマーであ
る。トリプル-ブロックコポリマーにおける両末端のポリエチレンブロックXの
含量は、ブロックコポリマーの重量に対して0〜40重量%、好ましくは0〜3
0重量%、特に0〜20重量%であってよい。従って、中央のポリプロピレンオ
キサイドブロックYの含量は、60〜100重量%、好ましくは70〜100重
量%、特に80〜100重量%である。トリプル-ブロックコポリマーは、中央
のポリプロピレンブロックYを最初に調製し、エチレンオキサイド単位のブロッ
クをそれぞれその両末端に付加する、自体公知の方法で調製される(例えば、エ
ヌ・シェーンフェルト(N. Shonfeld)著、グレンツィフレーヘンアクティフェ・
エチレンオキシド-アダクテ(Grenzflachenaktive Ethylenoxid-Addukte)、ヴィ
ッセンシャフトリッヘ・フェルラークシュゲゼルシャフトミットベシュレンクテ
ルハフツング(Wissenshaftliche Verlagsgesellshahft mbH)、シュトゥットガル
ト、1976年、53頁以降)。好ましいトリプル-ブロックコポリマーおよびその調
製は、欧州特許出願公開第A-0135801号明細書および同第A-0018591号明細書に
も記載されている。
【0124】 この帯電防止作用を強化するために、成分(H)として使用されるポリアルキ
レンエーテルを、遊離基を形成する試薬と、欧州特許出願公開第A-0278348号明
細書および米国特許第4,920,166号明細書に記載の方法に従って反応させてもよ
い。遊離基を形成する使用可能な物質は、遊離基重合用の開始剤として公知の市
販の化合物、および20〜200℃の温度で十分に迅速に溶解して遊離基を形成
する全ての他の化合物である。すなわち、ジベンゾイルペルオキシド、置換ジベ
ンゾイルペルオキシドおよびジラウロイルペルオキシドなどのジアシルペルオキ
シド、アセチルシクロヘキサンスルホニルペルオキシドなどのアシルスルホニル
ペルオキシド、ジシクロヘキシル-およびジ-tert-ブチル-ペルオキシジカーボネ
ートなどのペルオキシジカーボネート、tert-ブチルペルピバレートおよびtert-
ブチルペルベンゾエートなどのアシルペルエステル、ジクミル-およびジ-tert-
ブチル-ペルオキシドなどのジアルキルペルオキシド、クミルヒドロペルオキシ
ドおよびtert-ブチルヒドロペルオキシドなどのヒドロペルオキシド、および他
のペルオキシ化合物、並びに脂肪族およびアラリファティックアゾ化合物などを
使用してよい。遊離基を形成する好ましい試薬は、60〜140℃の温度で十分
に迅速に溶解するものであって、例えば、アゾジイソブチロニトリル、ジ-tert-
ブチルペルオキシド、ジベンゾイルペルオキシド、tert-ブチルペルベンゾエー
ト、ジクミルペルオキシドおよび1,3-ビス-(tert-ブチルペルオキシイソプロピ
ル)ベンゼンである。ジベンゾイルペルオキシドが特に好ましく使用される。
【0125】 遊離基を形成する試薬との反応により変性される本発明に係るポリアルキレン
エーテルは、遊離基を形成する試薬と特定のポリアルキレンエーテルとを50〜
150℃の温度で単に撹拌することによって調製され得る。ここで使用される遊
離基を形成する試薬の量は、ポリアルキレンエーテルの量に対して0.05〜5
重量%好ましくは0.1〜2.0重量%、特に好ましくは0.25〜1.0重量
%である。
【0126】 帯電防止剤としてのその比較的高い有効性のためではなく、その比較的低い可
塑剤作用とその比較的低い揮発性のために、平均分子量が2,000g/モル以
上、好ましくは3,000g/モル以上、特に3,500g/モル以上の前記ポリ
アルキレンエーテルを使用する。
【0127】 前記成分A〜Hおよび任意に更なる添加物を含有する本発明の成形用組成物は
、特定の成分を公知の方法で混合して、得られる混合物を200℃〜300℃の
温度で、内部ニーダー、押出機および2軸スクリューなどの汎用の装置において
溶融コンパウンド化または溶融押出に付することによって調製される。
【0128】 別個の成分の混合は、公知の方法で、連続的または同時に、そして特に約20
℃(室温)またはそれ以上の温度で行ってよい。
【0129】 その優れた難燃性、良好な機械特性および熱特性のため、並びにその良好な加
工性のために、本発明の熱可塑性成形用組成物は、あらゆる種対の成形品の製造
に適している。成形品は、一般に、全ての公知の方法で、例えば射出成形および
押出成形により調製され得る。成形用組成物は、好ましくは、射出成形プロセス
での成形品の製造に適している。
【0130】 製造され得る成形品の好ましい例は、ジューサー(juice presses)、コーヒー
メーカーおよびミキサーなどの家庭内用途のため、または芝刈り機、穴あけ機(d
rilling machines)などのような電気モーターのため、およびモニター、(ポー
タブル)コンピュータ、プリンターまたはコピー機などの事務用機器のためのあ
らゆるタイプのハウジング部品である。更に考えられる使用分野は、自動車/列
車/航空機分野のための成形品、押出しプロフィールまたはシート(例えば、内
装用ライニング)である。成形用組成物は、スイッチ、ソケットおよび回路基板
などの電気工学における用途や、配電盤および電気のメーターボックスに使用で
きる。
【0131】 本発明は、本発明の成形用組成物の製造方法、あらゆるタイプの成形品の製造
のためのその使用、および前記成形品自体も提供する。
【0132】実施例 成分A.1 相対溶液粘度(塩化メチレン中、25℃において、0.5g/100mLの濃度で測定
したもの)が1.25のビスフェノールA系ポリカーボネート。成分A.2 相対溶液粘度(塩化メチレン中、25℃において、0.5g/100mLの濃度で測定
したもの)が1.24のビスフェノールA系ポリカーボネート。成分B スチレンとアクリロニトリルの重量比72:28の混合物45重量部の、粒状の架橋
されたポリブタジエンゴム55重量部へのエマルション重合によって調製されたグ
ラフトポリマー(平均粒径d50=0.3〜0.4μm)。
【0133】成分C.1 レゾルシノール系オリゴホスフェート。
【化14】 成分C.2 ビスフェノールA系オリゴホスフェート。
【化15】
【0134】 成分C.1およびC.2に示す数平均N値を求めるために、先ず、オリゴマー
性ホスフェートの含量をHPLC測定により以下の条件で求めた。 カラム種: LiChrosorpRP-8 溶離剤(グラジエント付き):アセトニトリル/水50:50〜100:0 濃度: 5mg/mL
【0135】 次いで、各成分(モノ-およびオリゴ-ホスフェート)の含量から公知の方法で
数−加重N平均値を算出した。
【0136】成分D ここで使用するポリテトラフルオロエチレン配合(D)は、グラフトポリマー
(B)の水性エマルションとテトラフルオロエチレンポリマーの水性エマルショ
ンの混合物の共沈により調製される。凝集物中のグラフトポリマー(B)とテト
ラフルオロエチレンポリマーとの重量比は、90重量%対10重量%である。テトラ
フルオロエチレンポリマーエマルションの固形分は60重量%であり、その平均P
TFE粒径は0.05〜0.5μmである。グラフトポリマーエマルションの固形分は3
4重量%であり、その平均ラテックス粒径は0.3〜0.4μmである。
【0137】 成分(D)を調製するために、テトラフルオロエチレンポリマー(デュポン製
Teflon30N)のエマルションを、グラフトポリマー(B)のエマルションと混合
し、この混合物を、ポリマー固形分に対して1.8重量%のフェノール性酸化防止
剤で安定化する。得られた混合物を、MgSO(エプソム塩)と酢酸の水性溶
液でpH4〜5において85〜95℃で凝集し、濾過して、残渣を、電解質が事実上
無くなるまで洗浄した後、遠心分離によって水をほとんど除去し、次いで100℃
で乾燥させることにより、粉末が得られる。
【0138】成分E スチレン/アクリロニトリル重量比が72:28で、かつ極限粘度(ジメチルホル
ムアミド中、20℃で測定したもの)0.55dL/gのスチレン/アクリロニトリル
コポリマー。成分F.1 Pural 200:ベーマイト構造を有する、コンデア・ヘミー・ゲゼルシャフトミ
ットベシュレンクテルハフツング(Condea Chemie GmbH)製ナノスケールAlO(
OH)。成分F.2 NaintshA3:ナインッシュ・ミネラルヴェルケ・ゲゼルシャフトミットベシ
ュレンクテルハフツング(Naintsh Mineralwerke GmbH)製の、非常に細かく粉砕
された高純度タルク。
【0139】成分G.1 亜リン酸塩(phosphite)安定化剤。成分G.2 離型剤としてのペンタエリスリトールテトラステアレート。
【0140】成分H.1 中央のプロピレンオキサイドブロックY、それと隣接するランダム混成プロピ
レンオキサイド/エチレンオキサイドブロック(XY)、および両末端のポリエ
チレンオキサイドブロックXから成るX-(XY)-Y-(XY)-X構造のブロックコ
ポリマー。このブロックコポリマーのプロピレンオキサイド含量は、51重量%で
あり、数平均分子量は、約2,000g/モルである(OH数=58)。成分H.2 変性直鎖ポリプロピレングリコール:成分H.2を調製するために、数平均分
子量約2,000g/モル(OH数=56)の直鎖ポリプロピレングリコール1.0kgを
、真空中、120℃で脱気して、次いで窒素で飽和させる。ジベンゾイルペルオキ
シド6.6gを40℃未満の温度で添加した後、得られた混合物を窒素下、80〜85℃
で8時間反応させる。成分H.3 中央のプロピレンオキサイドブロックYと両末端のポリエチレンオキサイドブ
ロックXから成るX-Y-X構造のトリプル-ブロックコポリマー。このブロック
コポリマーのプロピレンオキサイド含量は、70.3重量%であり、数平均分子量は
、約4,000g/モルである(OH数=29)。成分H.4 中央のプロピレンオキサイドブロックYと両末端のポリエチレンオキサイドブ
ロックXから成るX-Y-X構造のトリプル-ブロックコポリマー。このブロック
コポリマーのプロピレンオキサイド含量は、86.7重量%であり、数平均分子量は
、約4,000g/モルである(OH数=27)。
【0141】本発明の成形用組成物の調製および試験 成分A〜Hを、3リットルの内部ニーダーか、または実施例8〜10および比
較例V6の場合はラボラトリー押出機(ZSK25、ワーナー・アンド・フライダ
ラー(Werner & Pfleidere)製)において、材料温度240℃、スループット毎時15
kgおよびスクリュー回転数200rpmで混合した。成形品は射出成形機(Arbur
g270E型)において240℃で製造した。
【0142】 ノッチ付き衝撃強度(a)は、ISO180-1Aに準拠して室温で求める。
【0143】 VicatB120温度は、ISO306に準拠して、加熱速度毎時120Kおよびスタンプ
加重50Nで求める。
【0144】 難燃性は、UL94Vに準拠して、厚さ1.6mmのバーで評価して求める。本発
明の前記難燃性材料は、UL94V試験を壁厚さ1.6mmで試験すれば、V-0また
はV-1の評価で合格する。
【0145】 射出成形プロセスにおける加工中の流動性の測度としての溶融粘度は、DIN
54811に準拠して、260℃およびせん断速度1,000秒―1で求められる。
【0146】 MVRは、ISO1133に準拠して、240℃においてスタンプ加重5kgで求め
られる。
【0147】 射出成形中のプラスチック材料のジューシング傾向は、TGA分析の結果によ
って評価される。このために、前述の通りコンパウンド化された成形用組成物約
2.5mgを、窒素気流(50mL/分)中、10K/分の速度でダイナミックに加熱
する。到達した280℃の温度で求められる重量損失(%)は、成形用組成物の揮
発性成分のブリーディング傾向の測度として役立つ。
【0148】 前記材料の帯電防止特性は、ダスト吸引試験により評価される。このために、
直径80mmおよび厚さ2mmの環状シートを、表面研磨された射出成型用鋳型を
用いて射出成形し、その直後にグラシン紙袋で個別に包装する。射出成形と試験
の間は、少なくとも1週間離す。試験1では、環状シートを紙袋から取り出す。
プラスチック材料の表面が結果として生じる摩擦によって帯電する。袋から取り
出した直後、環状シートを活性炭ダストを含む大気中で10秒間放置して、その後
、視覚的に評価する。試験2では、先ず、紙袋から取り出した後でかつ前記方法
でダストに曝露する前に、環状シートを23℃で24時間および相対雰囲気湿度80%
でコンディショニングする。活性炭ダスト雰囲気は、約50gの活性炭ダスト(ド
イツ国セールゼのリーデル・ド・ハエン(Riedel de Haen))を含む3リットルの
ガラスビーカーと好適なジオメトリー(geometry)のマグネチックスターラーにお
いて、マグネチックスターラーでダストに渦を巻かせるという、限定された形態
で設置される。一方では、堆積する活性炭ダストの量を視覚的および重量測定の
両方で評価し、他方では、特定の望ましくない不均一なダストパターンの外観(
「ダストフィギュア」)を視覚的に評価する。視覚的な評価は、別個の4人がそ
れぞれ、固体材料へのシートの配分を知らされずに評価した。どの場合も、評価
を行う人全てが一様な評価を行った。材料は、試験2でダストの吸引がほんの少
ししかないかまたは非常に少なく、しかもダストフィギュアが示されなければ、
本発明が意味する帯電防止性と分類される。
【0149】表 1 組成および特性
【表1】
【表2】 比較実験
【0150】表 2 組成および特性
【表3】
【表4】 比較実験
【0151】表 3 組成および特性
【表5】
【表6】 比較実験
【0152】 表1からは、本発明のプロピレンオキサイドとエチレンオキサイドをベースと
するポリアルキレンエーテルの、難燃性が付与されたハロゲンを有しないPC/
ABSブレンドへの添加により、プラスチック材料のダスト吸引傾向を顕著に低
下できることが分かる(比較例V1と実施例1〜3との比較)。プロピレンオキ
サイド含量が増加すると、同じ分子量では、ポリアルキレンエーテルの帯電防止
作用が増加する(実施例2と3および実施例1と比較例V2の比較)。エチレン
オキサイドとプロピレンオキサイドをベースとし、プロピレンオキサイド含量が
51%のみのポリアルキレンエーテル(比較例2)は、明らかに、難燃性PC/A
BSブレンドのダスト吸引特性をほとんど改良できなかった。好適なポリアルキ
レンエーテルは、純粋なポリプロピレンオキサイド(実施例1)と、ポリプロオ
ピレンオキサイドブロックとポリエチレンブロックをベースとするポリマーであ
って、Xがポリエチレンオキサイドブロックを表しおよびYがポリプロピレンオ
キサイドブロックを表す式X-Y-Xで表されるトリプル-ブロックコポリマーの
構造を有するポリマー(実施例2および3)の両者である。遊離基を形成する試
薬と高温で反応した変性ポリアルキレンエーテルも、帯電防止剤として適してい
る(実施例1)。全ての前記ポリアルキレンエーテルは、プラスチック材料の流
動性の向上と、それによる射出成形プロセスでの材料の高い加工性をもたらす。
高分子量(例えば、4,000g/モルレベル)のポリアルキレンエーテルの使用は
、それによって帯電防止特性が付与されたブレンドのより高い熱変形温度とより
低いジューシング傾向のために(表2)、有利であることが分かる。特に、使用
されるポリアルキレンエーテルの高いプロピレンオキサイド含量は、帯電防止特
性が付与されたブレンドの熱変形温度に関して有利であることも分かる(実施例
2および3参照)。
【0153】 表2および3は、帯電防止剤として好適なポリアルキレンエーテルの添加が、
ノッチ付き衝撃強度などの機械特性に悪影響を及ぼさないことを示している。材
料の難燃性へのポリアルキレンエーテルの時折生じる悪影響は、少量の無機材料
(例えば、ナノスケールAlO(OH)またはタルク)の添加によって少なくとも
部分的に相殺できる(例えば、比較例V3およびV4および実施例4参照)非常
に高濃度のポリアルキレンエーテルでは(例えば、4重量%以上5重量%まで)
、優れた帯電防止特性が実際に観察されるが、しばしば(特定の全体処方に依存
して)適度な難燃性と熱変形温度がこの環境下で現われないことがある(比較例
V5)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08K 5/5399 C08K 5/5399 C08L 27/12 C08L 27/12 51/00 51/00 67/02 67/02 71/02 71/02 85/02 85/02 101/00 101/00 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CO,CR,CU,CZ,DE ,DK,DM,DZ,EC,EE,ES,FI,GB, GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID,IL,I N,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC ,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA,MD, MG,MK,MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,P L,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK ,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG, US,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 ミヒャエル・ツォベル ドイツ連邦共和国デー−50825ケルン、シ ルマー・シュトラーセ18番 (72)発明者 ディーター・ヴィットマン ドイツ連邦共和国デー−51375レーフエル クーゼン、エルンスト−ルートヴィッヒ− キルヒナー−シュトラーセ41番 (72)発明者 マンフレート・ディートリッヒ ドイツ連邦共和国デー−60599フランクフ ルト、ヴァッサーホーフシュトラーセ1番 Fターム(参考) 4F071 AA12X AA15X AA20X AA22X AA26 AA27 AA33X AA34X AA45 AA50 AA51 AA67X AA68 AA77 AB26 AC15 AE07 AE17 AF23 AF38 AF47 BB05 4J002 BC065 BD154 BN06X BN12X BN14X BN15X BN17X CF055 CG01W CG02W CH023 CH053 DJ047 EW046 EW126 EW156 FA017 FA047 FD017 FD134 FD136

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリカーボネートおよび/またはポリエステル-カーボネー
    ト、 オリゴマー性リン酸エステル、ホスファゼンおよびホスホネート-アミンから成
    る物質群のうち少なくとも1種から選択される少なくとも1種のリン-含有難燃
    剤、および 遊離基を形成する試薬で任意に変性されかつプロピレンオキサイドおよび任意に
    エチレンオキサイドをベースとするポリアルキレンエーテルであって、プロピレ
    ンオキサイド含量が該ポリアルキレンエーテルに対して60〜100重量%であ
    るもの を含有する、UL94V試験を壁厚さ1.6mmにおいてV-0またはV-1の評価
    で合格する組成物。
  2. 【請求項2】 ポリカーボネートおよび/またはポリエステル-カーボネー
    ト、 少なくとも1種の衝撃変性剤、 オリゴマー性リン酸エステル、ホスファゼンおよびホスホネート-アミンから成
    る物質群のうち少なくとも1種から選択される少なくとも1種のリン-含有難燃
    剤、および 遊離基を形成する試薬で任意に変性されかつプロピレンオキサイドと任意にエチ
    レンオキサイドをベースとするポリアルキレンエーテルであって、プロピレンオ
    キサイド含量が該ポリアルキレンエーテルに対して60〜100重量%であるも
    の(組成物100重量部に対して)0.5〜3重量部 を含有する組成物。
  3. 【請求項3】 芳香族ポリカーボネートおよび/またはポリエステル-カー
    ボネート30〜98重量部、 少なくとも1種のグラフトポリマー0.5〜50重量部、 オリゴマー性リン酸エステル、ホスファゼンおよびホスホネート-アミンから成
    る物質群から選択される少なくとも1種のリン-含有難燃剤0.5〜40重量部
    、および 遊離基を形成する試薬で任意に変性されかつプロピレンオキサイドおよび任意に
    エチレンオキサイドをベースとするポリアルキレンエーテルであって、プロピレ
    ンオキサイド含量が該ポリアルキレンエーテルに対して60〜100重量%であ
    るもの0.05〜5重量部 を含有し、前記成分の重量部の合計が100である請求項1または2に記載の組
    成物。
  4. 【請求項4】 芳香族ポリカーボネート40〜95重量部、 少なくとも1種のグラフトポリマー1〜35重量部、 オリゴマー性リン酸エステル、ホスファゼンおよびホスホネート-アミンから成
    る物質群から選択される少なくとも1種のリン-含有難燃剤1〜30重量部、お
    よび 遊離基を形成する試薬で任意に変性されかつプロピレンオキサイドと任意にエチ
    レンオキサイドをベースとするポリアルキレンエーテルであって、プロピレンオ
    キサイド含量が該ポリアルキレンエーテルに対して60〜100重量%であるも
    の0.1〜4重量部 を含有する請求項1〜3のいずれかに記載の組成物。
  5. 【請求項5】 芳香族ポリカーボネート50〜95重量部、 少なくとも1種のグラフトポリマー2〜25重量部、 オリゴマー性リン酸エステル、ホスファゼンおよびホスホネート-アミンから成
    る物質群から選択される少なくとも1種のリン-含有難燃剤2〜20重量部、お
    よび 遊離基を形成する試薬で任意に変性されかつプロピレンオキサイドと任意にエチ
    レンオキサイドをベースとするポリアルキレンエーテルであって、プロピレンオ
    キサイド含量が該ポリアルキレンエーテルに対して60〜100重量%であるも
    の0.5〜3重量部 を含有する請求項1〜4のいずれか1以上に記載の組成物。
  6. 【請求項6】 フッ素化ポリオレフィンを、任意にグラフトポリマーまたは
    ビニル(コ)ポリマーとの凝集物、プレコンパウンドまたはマスターバッチとして
    更に含有する請求項1〜5のいずれか1以上に記載の組成物。
  7. 【請求項7】 ビニル(コ)ポリマー、ポリアルキレンテレフタレートまたは
    これらの混合物を更に含有する請求項1〜6のいずれか1以上に記載の組成物。
  8. 【請求項8】 粒子、フレークまたは繊維の形態の無機材料を更に含有する
    請求項1〜7のいずれか1以上に記載の組成物。
  9. 【請求項9】 無機材料として、タルクまたは平均粒径200nm以下のナ
    ノスケール材料を含有する請求項8記載の組成物。
  10. 【請求項10】 市販されている添加物を更に含有する請求項1〜9のいず
    れか1以上に記載の組成物。
  11. 【請求項11】 難燃剤として、下記式(IV)で表されるリン-含有化合物を
    含有する請求項1〜10のいずれか1以上に記載の組成物。 【化1】 (式中、R、R、RおよびRはそれぞれ、互いに独立して、C-〜C
    -アルキルまたはC-〜C-シクロアルキル、C-〜C20-アリールまた
    はC-〜C12-アラルキルを表し、これらは任意にアルキル、好ましくはC 〜C-アルキルで置換されていてよく、nは、互いに独立して、0または1を
    表し、Nは、0.5〜30までの数を表し、そしてXは、炭素数6〜30の単核
    -または多核の芳香族基あるいは炭素数2〜30の直鎖または分枝の脂肪族基を
    表し、これらはOH置換されていてよく、かつエーテル結合を8個まで含有して
    いてよい。)
  12. 【請求項12】 難燃剤として、式(V)で表されるリン-含有化合物を含有す
    る請求項1〜11のいずれかに記載の組成物。 【化2】 (式中、R、R、RおよびRはそれぞれ、互いに独立して、C〜C -アルキルおよび/または任意にアルキル置換されたC〜C-シクロアルキル
    、C〜C10-アリールまたはC〜C12-アラルキルを表し、nは、互いに
    独立して、0または1を表し、qは、互いに独立して、0、1、2、3または4
    を表し、Nは、0.5〜30までの数を表し、RおよびRは、互いに独立し
    て、C〜C-アルキルを表し、そしてYは、C〜C-アルキリデン、C 〜C-アルキレン、C〜C12-シクロアルキレン、C〜C12-シクロア
    ルキリデン、-O-、-S-、-SO-、-SO-または-CO-を表す。)
  13. 【請求項13】 難燃剤として、式: 【化3】 (式中、Nは0.5〜10までの数である。) で表されるビスフェノールAまたはレゾルシノールをベースとするオリゴホスフ
    ェートを含有する請求項1〜12のいずれか1以上に記載の組成物。
  14. 【請求項14】 衝撃変性剤として、少なくとも1種のビニルモノマー5〜
    95重量%の、ガラス転移温度10℃未満の少なくとも1種のグラフトベース9
    5〜5重量%への1種以上のグラフトポリマーを含有する請求項1〜13のいず
    れか1以上に記載の組成物。
  15. 【請求項15】 グラフトポリマーが、ジエンゴム、EP(D)Mゴム、アク
    リレートゴムまたはシリコーンゴムをベースとする請求項14記載の組成物。
  16. 【請求項16】 衝撃変性剤としてエマルションもしくは塊ABSまたはそ
    れらの混合物を含有する請求項15記載の組成物。
  17. 【請求項17】 ポリアルキレンエーテルが、遊離基を形成する試薬と任意
    に反応した純粋なポリプロピレンオキサイドである請求項1〜16のいずれか1
    以上に記載の組成物。
  18. 【請求項18】 ポリアルキレンエーテルが、Xがポリエチレンオキサイド
    ブロックを表し、そしてYがポリプロピレンオキサイドブロックを表す式X-Y-
    Xで表されるトリプル-ブロックコポリマーの構造を有する請求項17記載の組
    成物。
  19. 【請求項19】 ポリアルキレンエーテルの数平均分子量が、3,000g/モ
    ル以上である請求項17および18のうちどちらかに記載の組成物。
  20. 【請求項20】 個々の成分を混合して、その混合物を高温でコンパウンド
    化する請求項1〜19のいずれか1以上に記載のポリカーボネート成形用組成物
    の製造方法。
  21. 【請求項21】 あらゆるタイプの成形物品または成形品の製造のための請
    求項1〜19のいずれか1以上に記載のポリカーボネート成形用組成物の使用。
  22. 【請求項22】 請求項1〜19のいずれか1以上に記載のポリカーボネー
    ト成形用組成物から得られる成形物品または成形品。
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