JP2003535175A - ポリエチレンリッチ/ポリプロピレンブレンドおよびその用途 - Google Patents
ポリエチレンリッチ/ポリプロピレンブレンドおよびその用途Info
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Abstract
(57)【要約】
本発明は、少なくとも1種のカップリングされたプロピレンポリマーと少なくとも1種のエチレンポリマーを含むブレンド組成物であって、その少なくとも1種のエチレンポリマーはそのカップリングされたプロピレンポリマーとそのエチレンポリマーとの総重量を基にして55重量%以上含有されるブレンド組成物を含む。本発明は、そのカップリングされたプロピレンポリマーの製造方法及びそのブレンド組成物を製造する方法も含む。本発明はさらにそのブレンド組成物から製造されるフィルムを含む。
Description
【0001】
本発明は、ポリマー混合物と、フィルム構造物を含むその成形品に関する。詳
細には、本発明は主要成分としてのポリエチレンと少量成分のカップリングされ
たポリプロピレンよりなる混合物に関する。
細には、本発明は主要成分としてのポリエチレンと少量成分のカップリングされ
たポリプロピレンよりなる混合物に関する。
【0002】
より優れた特性をもつプラスチックフィルムが工業分野では常に要求されてい
る。例えば、製造コストの削減、リサイクル若しくは埋め立てゴミにしなくては
ならない資材を減らす目的で、薄膜化された(より薄い)フィルムが望まれてい
る。より薄いフィルムを成形するためには、被覆作業時の目立った製造効率の低
下と消費者の満足度の低下を招くことなく、薄膜化に対処可能な相対的に高い弾
性率を有する樹脂が必要である。ここで、「モジュラス(modulus)」とは、AST
M D 882で測定した2%MD-セカントモジュラス線(secant modulus)で示されるフ
ィルムの剛さをいう。また、フィルム製造業者は、高い生産効率で稼動できる樹
脂を望んでいる。このような樹脂は、焼入れに先立ちウェッブまたは発泡に対し
ての安定性を得るために、相対的に高い溶融強度が求められる。更に多くの用途
に於いて、強靭である(即ち大きいエルメンドルフ引裂強さ、高ダート衝撃強度
(dart impact)および/または高突刺値(puncture value))ことが求められ
ている。更に、収縮フィルムが実際に使用されるには、フィルムが機械(縦)方
向の高い収縮度(40〜80%)と横方向への強制収縮度(10〜30%)を有することが望
まれる。
る。例えば、製造コストの削減、リサイクル若しくは埋め立てゴミにしなくては
ならない資材を減らす目的で、薄膜化された(より薄い)フィルムが望まれてい
る。より薄いフィルムを成形するためには、被覆作業時の目立った製造効率の低
下と消費者の満足度の低下を招くことなく、薄膜化に対処可能な相対的に高い弾
性率を有する樹脂が必要である。ここで、「モジュラス(modulus)」とは、AST
M D 882で測定した2%MD-セカントモジュラス線(secant modulus)で示されるフ
ィルムの剛さをいう。また、フィルム製造業者は、高い生産効率で稼動できる樹
脂を望んでいる。このような樹脂は、焼入れに先立ちウェッブまたは発泡に対し
ての安定性を得るために、相対的に高い溶融強度が求められる。更に多くの用途
に於いて、強靭である(即ち大きいエルメンドルフ引裂強さ、高ダート衝撃強度
(dart impact)および/または高突刺値(puncture value))ことが求められ
ている。更に、収縮フィルムが実際に使用されるには、フィルムが機械(縦)方
向の高い収縮度(40〜80%)と横方向への強制収縮度(10〜30%)を有することが望
まれる。
【0003】
ブロウンフィルムは、エチレンポリマー(ポリエチレン(PE)として知られて
いる)から形成されるのが一般的である。異なった種類のエチレンポリマーは違
ったフィルム特性を有する。一般的に最も望ましい特性を選ぶことは、例えば、
モジュラスを上げれば、靭性が低下するといったように二者択一である。例えば
、直鎖の低密度ポリエチレン(LLDPE)は強靭であり、他の望ましい特性も有す
るが、LLDPEの配合量が多くなりモジュラスが低下(弾性はポリエチレンの密度に
比例する)すれば、こういった特性も低下する。このように相対的にモジュラス
が低いためLLDPEよりなるフィルムの薄膜化を望むことは困難である。更にLLDPE
は、溶融強度が低いため迅速で効率の良い成形が難しく、また、LLDPEフィルム
は従来のブロウンフィルムの中では概して横方向の収縮が小さい。しかしながら
、LLDPEに低密度ポリエチレンを添加すると(耐熱性の向上により)加工性を改
善でき、横方向の収縮率を向上することができる。LDPEの配合により、LLDPEの
物質特性を変える事ができる。LDPE樹脂は良好な加工性を付与するが、一般的に
、例えば靭性は低下し、モジュラスは向上しないなどその特性の改善は妥協せざ
るを得ない。
いる)から形成されるのが一般的である。異なった種類のエチレンポリマーは違
ったフィルム特性を有する。一般的に最も望ましい特性を選ぶことは、例えば、
モジュラスを上げれば、靭性が低下するといったように二者択一である。例えば
、直鎖の低密度ポリエチレン(LLDPE)は強靭であり、他の望ましい特性も有す
るが、LLDPEの配合量が多くなりモジュラスが低下(弾性はポリエチレンの密度に
比例する)すれば、こういった特性も低下する。このように相対的にモジュラス
が低いためLLDPEよりなるフィルムの薄膜化を望むことは困難である。更にLLDPE
は、溶融強度が低いため迅速で効率の良い成形が難しく、また、LLDPEフィルム
は従来のブロウンフィルムの中では概して横方向の収縮が小さい。しかしながら
、LLDPEに低密度ポリエチレンを添加すると(耐熱性の向上により)加工性を改
善でき、横方向の収縮率を向上することができる。LDPEの配合により、LLDPEの
物質特性を変える事ができる。LDPE樹脂は良好な加工性を付与するが、一般的に
、例えば靭性は低下し、モジュラスは向上しないなどその特性の改善は妥協せざ
るを得ない。
【0004】
一般的に高密度(>0.945g/cc)のポリマーである高分子量(例えばMI<0.1)の
ポリエチレン(HMWPE)は、高い溶融強度を有し、ブロウンフィルムに引張強さを
与える。しかしながら、そのような溶融強度の高いHMWPEで成形したフィルムの
引き裂き強さは概して非常に低い。一方、こういったHMWPEフィルムの衝撃抵抗
は、例えば、高ブローアップ(blow-up) 率や引裂強度を下げると言った特異的
な条件により改善できるが、引裂強さは小さいままである。LLDPEの配合はHMWHD
PEの引裂強さとシール加工性を向上させるのによく実施されるが、実際、そのよ
うなブレンドでは少量のLLDPEしか使用できない。一方、HMWHDPEは耐クリープ性
(creep resistance)改善のために時々LLDPEフィルムにブレンドされるが、その
溶融混合の質とLLDPEブロウンフィルム装置において得られる溶融配向には、改
善の余地がある。
ポリエチレン(HMWPE)は、高い溶融強度を有し、ブロウンフィルムに引張強さを
与える。しかしながら、そのような溶融強度の高いHMWPEで成形したフィルムの
引き裂き強さは概して非常に低い。一方、こういったHMWPEフィルムの衝撃抵抗
は、例えば、高ブローアップ(blow-up) 率や引裂強度を下げると言った特異的
な条件により改善できるが、引裂強さは小さいままである。LLDPEの配合はHMWHD
PEの引裂強さとシール加工性を向上させるのによく実施されるが、実際、そのよ
うなブレンドでは少量のLLDPEしか使用できない。一方、HMWHDPEは耐クリープ性
(creep resistance)改善のために時々LLDPEフィルムにブレンドされるが、その
溶融混合の質とLLDPEブロウンフィルム装置において得られる溶融配向には、改
善の余地がある。
【0005】
ポリエチレン樹脂に対して、ポリプロピレン(PP)樹脂は比較的高い引張強さを
有する。しかし、PP樹脂は溶融性が低いため加工性に乏しくフィルムの靭性が低
い。加えて、ポリプロピレン及びポリエチレンは非相溶性であり、例えば、フィ
ルム成形のために混合しても通常互いに非相溶であると考えられている。PP樹脂
およびPE樹脂の相溶性はおそらく、PP樹脂としてPPインパクトコポリマー類(IC
P)を使用すれば改善できる。しかしながら、ICPでもPE樹脂との相溶性は充分と
はいえない。この固有の非相溶性はPEとPPとのブレンドの物性を大きく制限して
いると考えられている。更にICP樹脂は概して、他のPP樹脂に比べ相対的に優れ
た溶融性を有しているわけではない。
有する。しかし、PP樹脂は溶融性が低いため加工性に乏しくフィルムの靭性が低
い。加えて、ポリプロピレン及びポリエチレンは非相溶性であり、例えば、フィ
ルム成形のために混合しても通常互いに非相溶であると考えられている。PP樹脂
およびPE樹脂の相溶性はおそらく、PP樹脂としてPPインパクトコポリマー類(IC
P)を使用すれば改善できる。しかしながら、ICPでもPE樹脂との相溶性は充分と
はいえない。この固有の非相溶性はPEとPPとのブレンドの物性を大きく制限して
いると考えられている。更にICP樹脂は概して、他のPP樹脂に比べ相対的に優れ
た溶融性を有しているわけではない。
【0006】
従って、LLDPE樹脂の望まれる物性を得る為に、LDPEの加工性の良さとPP樹脂
の高いモジュラスを有する樹脂が切望されている。驚くべきことに、本発明者は
、主成分のLLDPE樹脂に少量成分としてのレオロジー改質量のカップリングされ
たPP樹脂を混合すると、高いモジュラスと強靭性を有したフィルムが成形できる
ことを見出した。 (発明の概要) 本発明は、(a)カップリング量のカップリング剤(好ましくはポリ(スルホニル
アジド))によりカップリングされた少なくとも1種のカップリングされたプロピ
レンポリマーよりなるブレンド組成物を含む。好ましくは、本発明のプロピレン
ポリマーは十分な量のカップリング剤とカップリングされ、カップリング前のプ
ロピレンポリマーと比べて少なくとも1.5倍、好ましくは少なくとも2.0倍、
更に好ましくは3倍、場合によっては少なくとも11倍溶融強度を増加し;そし
て(b)成分(a)及び(b)の総重量を基にして55重量%超の、更に好まし
くは60重量%以上の1種のエチレンポリマーである。該エチレンポリマーは好
ましくは非弾性(即ち、エラストマーではないこと)である。本発明で使用される
エチレンポリマーは好ましくは少なくとも部分的にチーグラー・ナッタ触媒を使
用して製造される。本発明はまた、該組成物より成形されるフィルム、好適には
ブロウンフィルムとその製造方法も包含する。具体例として、熱収縮フィルム、
業務用ライナー、消費者用ライナー、重量物輸送袋、野菜袋、バッチ内袋(batc
h inclusion bags)、パウチ、食料品袋、商品用袋、パッケージング、シリアル
ライナー、柔らかい紙の上包(soft paper overwrap)、多層袋、ラミネーショ
ンもしくはそれらの組み合わせ(多壁または多層構成のものを含む)を含む。 他の具体例としては、該ブレンドからせ製造される鋳型成形品若しくはキャスト
成形品が挙げられる。
の高いモジュラスを有する樹脂が切望されている。驚くべきことに、本発明者は
、主成分のLLDPE樹脂に少量成分としてのレオロジー改質量のカップリングされ
たPP樹脂を混合すると、高いモジュラスと強靭性を有したフィルムが成形できる
ことを見出した。 (発明の概要) 本発明は、(a)カップリング量のカップリング剤(好ましくはポリ(スルホニル
アジド))によりカップリングされた少なくとも1種のカップリングされたプロピ
レンポリマーよりなるブレンド組成物を含む。好ましくは、本発明のプロピレン
ポリマーは十分な量のカップリング剤とカップリングされ、カップリング前のプ
ロピレンポリマーと比べて少なくとも1.5倍、好ましくは少なくとも2.0倍、
更に好ましくは3倍、場合によっては少なくとも11倍溶融強度を増加し;そし
て(b)成分(a)及び(b)の総重量を基にして55重量%超の、更に好まし
くは60重量%以上の1種のエチレンポリマーである。該エチレンポリマーは好
ましくは非弾性(即ち、エラストマーではないこと)である。本発明で使用される
エチレンポリマーは好ましくは少なくとも部分的にチーグラー・ナッタ触媒を使
用して製造される。本発明はまた、該組成物より成形されるフィルム、好適には
ブロウンフィルムとその製造方法も包含する。具体例として、熱収縮フィルム、
業務用ライナー、消費者用ライナー、重量物輸送袋、野菜袋、バッチ内袋(batc
h inclusion bags)、パウチ、食料品袋、商品用袋、パッケージング、シリアル
ライナー、柔らかい紙の上包(soft paper overwrap)、多層袋、ラミネーショ
ンもしくはそれらの組み合わせ(多壁または多層構成のものを含む)を含む。 他の具体例としては、該ブレンドからせ製造される鋳型成形品若しくはキャスト
成形品が挙げられる。
【0007】
本発明の一つの態様では、(i)該ブレンド組成物から成形されるフィルムの
モジュラスが上記成分(b)から成形されるフィルムのモジュラスより高く、そ
して(ii)該ブレンド組成物から成形されるフィルムは、該ブレンド組成物と同
じ2%セカントモジュラスを有し、成分(b)のエチレンポリマーと同じコモノ
マーを有する比較のエチレンポリマーからほぼ同じ方法で成形されるフィルムに
比べて高いフィルム靭特性(film toughness properties)を有し、その特性は
、エルメンドルフ引裂強さ測定法(ASTM-1922)で測定される機械方向(MD)若しく
は横方向(CD)のいずれかの引裂強さ;ASTM-1709の測定方法もしくはダートを
落とす高さを26インチから10.5インチ(0.66mから0.27m)に下げた変更方
法で測定したダート衝撃強度(dart impact strength)、又は突刺抵抗(punctu
re resistance)のうちの少なくとも1つである。比較のエチレンポリマーのメ
ルトインデックスは、本ブレンドのエチレンポリマーのメルトインデックスと殆
ど同じにする。一般的に、比較としてのエチレンポリマーのメルトインデックス
は、本ブレンドのエチレンポリマーのメルトインデックスの25%以内とする。
更に、直接比較する場合エチレンポリマーは本ブレンドのエチレンポリマー同じ
タイプの触媒を用いて製造する。
モジュラスが上記成分(b)から成形されるフィルムのモジュラスより高く、そ
して(ii)該ブレンド組成物から成形されるフィルムは、該ブレンド組成物と同
じ2%セカントモジュラスを有し、成分(b)のエチレンポリマーと同じコモノ
マーを有する比較のエチレンポリマーからほぼ同じ方法で成形されるフィルムに
比べて高いフィルム靭特性(film toughness properties)を有し、その特性は
、エルメンドルフ引裂強さ測定法(ASTM-1922)で測定される機械方向(MD)若しく
は横方向(CD)のいずれかの引裂強さ;ASTM-1709の測定方法もしくはダートを
落とす高さを26インチから10.5インチ(0.66mから0.27m)に下げた変更方
法で測定したダート衝撃強度(dart impact strength)、又は突刺抵抗(punctu
re resistance)のうちの少なくとも1つである。比較のエチレンポリマーのメ
ルトインデックスは、本ブレンドのエチレンポリマーのメルトインデックスと殆
ど同じにする。一般的に、比較としてのエチレンポリマーのメルトインデックス
は、本ブレンドのエチレンポリマーのメルトインデックスの25%以内とする。
更に、直接比較する場合エチレンポリマーは本ブレンドのエチレンポリマー同じ
タイプの触媒を用いて製造する。
【0008】
本発明の第2の態様では、上記成分(b)は1種より多くのエチレンポリマー
を含み;(i)該ブレンド組成物から成形されるフィルムのモジュラスが上記成
分(b)から成形されるフィルムのモジュラスより高く、そして(ii)本発明の
ブレンドから成形したフィルムは、該ブレンド組成物と同等の2%セカントモジ
ュラスを有し、成分(b)の主要部分を構成するエチレンポリマーと同じコモノ
マーを有する比較のエチレンポリマーからほぼ同じ方法で成形されるフィルムに
比べて、高いフィルム靭特性を有し、その特性は、(1)エルメンドルフ引裂強
さ測定法(ASTM-1922)で測定される機械(縦)方向(MD)若しくは横方向(CD)の
いずれかの引裂強さ;(2)ASTM-1709の測定方法もしくはダートを落とす高さ
を26インチから10.5インチ(0.66mから0.27m)に下げた変更方法で測定し
たダート衝撃強度、又は(3)突刺抵抗のうちの少なくとも1つの特性である。
を含み;(i)該ブレンド組成物から成形されるフィルムのモジュラスが上記成
分(b)から成形されるフィルムのモジュラスより高く、そして(ii)本発明の
ブレンドから成形したフィルムは、該ブレンド組成物と同等の2%セカントモジ
ュラスを有し、成分(b)の主要部分を構成するエチレンポリマーと同じコモノ
マーを有する比較のエチレンポリマーからほぼ同じ方法で成形されるフィルムに
比べて、高いフィルム靭特性を有し、その特性は、(1)エルメンドルフ引裂強
さ測定法(ASTM-1922)で測定される機械(縦)方向(MD)若しくは横方向(CD)の
いずれかの引裂強さ;(2)ASTM-1709の測定方法もしくはダートを落とす高さ
を26インチから10.5インチ(0.66mから0.27m)に下げた変更方法で測定し
たダート衝撃強度、又は(3)突刺抵抗のうちの少なくとも1つの特性である。
【0009】
本発明の第3の態様では、上記成分(b)は1種より多くのエチレンポリマー
を含み;(i)該ブレンド組成物から成形されるフィルムのモジュラスが、上記
成分(b)から成形されるフィルムの相当モジュラスより、機械(縦)方向もし
くは横方向のいずれかにおいて、少なくとも25%、更に好ましくは少なくとも
50%、最も好ましくは少なくとも5%、場合によっては少なくとも100%高
く、そして(ii)該ブレンド組成物から成形されるブロウンフィルムは機械特性
バランス(mechanical properties balance)を示す。この態様において、成分
(a)の量は、(a)と(b)の合計量の15重量%と40重量%との間である。
を含み;(i)該ブレンド組成物から成形されるフィルムのモジュラスが、上記
成分(b)から成形されるフィルムの相当モジュラスより、機械(縦)方向もし
くは横方向のいずれかにおいて、少なくとも25%、更に好ましくは少なくとも
50%、最も好ましくは少なくとも5%、場合によっては少なくとも100%高
く、そして(ii)該ブレンド組成物から成形されるブロウンフィルムは機械特性
バランス(mechanical properties balance)を示す。この態様において、成分
(a)の量は、(a)と(b)の合計量の15重量%と40重量%との間である。
【0010】
他の実施態様としては、本発明は、(a)少なくとも20cN、望ましくは、少
なくとも40cN、最も望ましくは50cN、場合によっては60cNの溶融強
度を有する少なくとも1種のポリエチレンポリマーおよび(b)成分(a)及び
(b)の総重量を基にして55重量%超の更に好ましくは60重量%以上の少な
くとも1種のエチレンポリマーであり、密度0.90〜0.94g/cm3、最も好
ましくは0.905〜0.925g/cm3の密度を有し、好ましくは0.1g/10分
、より好ましくは少なくとも0.3g/10分、最も好ましくは少なくとも0.5g/
10分(温度190℃、荷重2.16KG下、ASTM1238に沿って測定した)のメルトインデ
ックスを有する少なくとも1種のポリエチレンポリマーを包むブレンド組成物で
ある。この例において、ブロウンフィルムに成形したときこのブレンド組成物は
機械特性を示し、このブレンドで成形したブロウンフィルムの2%モジュラスは、
上記成分(b)で成形したブロウンフィルムの相当モジュラスに比較して、機械(縦)
方向もしくは横方向のいずれかにおいて、少なくとも25%、更に好ましくは少
なくとも50%、最も好ましく少なくとも75%、場合によっては少なくとも1
00%高い。このとき、成分(a)は、好ましくはビス(スルホニルアジド)でカ
ップリングされたインパクトポリプロピレンコポリマーであり、成分(b)は成
分(a)及び(b)の総重量を基に、好ましくは85重量%以下である。ここで
、成分(b)は好ましくはチグラー・ナッタ型の触媒を用いて調製され、好まし
くは、エチレンと、1−オクテン、1−ヘキセン、もしくは1−ブテンとのコポ
リマー、より好ましくはエチレンと、1−オクテンもしくは1-ヘキセンとのコ
ポリマーである。
なくとも40cN、最も望ましくは50cN、場合によっては60cNの溶融強
度を有する少なくとも1種のポリエチレンポリマーおよび(b)成分(a)及び
(b)の総重量を基にして55重量%超の更に好ましくは60重量%以上の少な
くとも1種のエチレンポリマーであり、密度0.90〜0.94g/cm3、最も好
ましくは0.905〜0.925g/cm3の密度を有し、好ましくは0.1g/10分
、より好ましくは少なくとも0.3g/10分、最も好ましくは少なくとも0.5g/
10分(温度190℃、荷重2.16KG下、ASTM1238に沿って測定した)のメルトインデ
ックスを有する少なくとも1種のポリエチレンポリマーを包むブレンド組成物で
ある。この例において、ブロウンフィルムに成形したときこのブレンド組成物は
機械特性を示し、このブレンドで成形したブロウンフィルムの2%モジュラスは、
上記成分(b)で成形したブロウンフィルムの相当モジュラスに比較して、機械(縦)
方向もしくは横方向のいずれかにおいて、少なくとも25%、更に好ましくは少
なくとも50%、最も好ましく少なくとも75%、場合によっては少なくとも1
00%高い。このとき、成分(a)は、好ましくはビス(スルホニルアジド)でカ
ップリングされたインパクトポリプロピレンコポリマーであり、成分(b)は成
分(a)及び(b)の総重量を基に、好ましくは85重量%以下である。ここで
、成分(b)は好ましくはチグラー・ナッタ型の触媒を用いて調製され、好まし
くは、エチレンと、1−オクテン、1−ヘキセン、もしくは1−ブテンとのコポ
リマー、より好ましくはエチレンと、1−オクテンもしくは1-ヘキセンとのコ
ポリマーである。
【0011】
本発明のブレンドで成形される製品はこのブレンドの成分であるポリエチレン
成分で成形される製品より高いモジュラスを有する。更に好ましくは、本発明の
ブレンドで成形されるブロウンフィルムは好都合にもフィルムの薄膜化が可能で
あると同時に、同じモジュラスのポリエチレン樹脂(もしくはポリエチレン混合
物)で成形されたブロウンフィルムよりも高い少なくとも1つの強靭なフィルム
特性(エレメンドルフ引き裂き強さ、突刺抵抗又はダート衝撃強度)を有する。
この組成物のほかの利点は、(a)相当のモジュラスの商業用ブロウンフィルム樹
脂と少なくとも同じくらいの加工性を有すること;(b)同じモジュラスのポリエ
チレンより高い温度まで寸法安定性を保持できること;そして(c)混合物の成分
であるポリエチレンで形成されるフィルムより優れたブロッキング能を有するこ
とを包む。
成分で成形される製品より高いモジュラスを有する。更に好ましくは、本発明の
ブレンドで成形されるブロウンフィルムは好都合にもフィルムの薄膜化が可能で
あると同時に、同じモジュラスのポリエチレン樹脂(もしくはポリエチレン混合
物)で成形されたブロウンフィルムよりも高い少なくとも1つの強靭なフィルム
特性(エレメンドルフ引き裂き強さ、突刺抵抗又はダート衝撃強度)を有する。
この組成物のほかの利点は、(a)相当のモジュラスの商業用ブロウンフィルム樹
脂と少なくとも同じくらいの加工性を有すること;(b)同じモジュラスのポリエ
チレンより高い温度まで寸法安定性を保持できること;そして(c)混合物の成分
であるポリエチレンで形成されるフィルムより優れたブロッキング能を有するこ
とを包む。
【0012】
ここでいう“カップリング”とは、ポリマーに適当なカップリング剤を反応さ
せてレオロジーの改質を行うことを意味する。“カップリングされたポリマー”
は、カップリング反応で得られるレオロジー改質ポリマーのことである。カップ
リングされたポリマーは以下、改質もしくはレオロジー改質ポリマーを意味する
。改質ポリマーはカップリング前と比べて、溶融強度で少なくとも50%、好ましく
は少なくとも100%増加し、メルトフローレイト(MFR)が低下することを特徴と
している。改質ポリマーは熱可塑性であり、低ゲルレベルである点で架橋された
ポリマーとは異なる。一方、架橋(若しく加硫)の場合は熱硬化性ポリマーであ
り、高ゲルレベルであることによって特徴づけられる。
せてレオロジーの改質を行うことを意味する。“カップリングされたポリマー”
は、カップリング反応で得られるレオロジー改質ポリマーのことである。カップ
リングされたポリマーは以下、改質もしくはレオロジー改質ポリマーを意味する
。改質ポリマーはカップリング前と比べて、溶融強度で少なくとも50%、好ましく
は少なくとも100%増加し、メルトフローレイト(MFR)が低下することを特徴と
している。改質ポリマーは熱可塑性であり、低ゲルレベルである点で架橋された
ポリマーとは異なる。一方、架橋(若しく加硫)の場合は熱硬化性ポリマーであ
り、高ゲルレベルであることによって特徴づけられる。
【0013】
架橋は、一般的にポリプロピレンの場合はキシレン非相溶性を利用して、フィ
ルムの場合はオプティカル・コントロール・システム・インク (Optical Contr
ol System Inc.)から商業的に入手可能な商品名 FS-3のレーザーゲル測定装置
により測定されるゲルの形成により確かめられる。
ルムの場合はオプティカル・コントロール・システム・インク (Optical Contr
ol System Inc.)から商業的に入手可能な商品名 FS-3のレーザーゲル測定装置
により測定されるゲルの形成により確かめられる。
【0014】
例えばポリ(スルホニルアジド)のようなカップリング剤の“カップリング量
”とは、ここでは、好適なもしくは所定量の改質が認められる程度に、ポリマー
の溶融強度を測定可能に増加させるのに充分な量である。
”とは、ここでは、好適なもしくは所定量の改質が認められる程度に、ポリマー
の溶融強度を測定可能に増加させるのに充分な量である。
【0015】
“溶融強度(melt strength)”とは、 以下の例に記載の手順により、190℃
の温度でセンチニュートン(centi Newtons)の単位で測定されるポリマーの強度
のことを言う。
の温度でセンチニュートン(centi Newtons)の単位で測定されるポリマーの強度
のことを言う。
【0016】
“機械特性バランス(mechanical poperties balance)”とは、エルメンドル
フ引裂強さ測定法で測定される機械方向(MD)の引裂強さが、50g/ml 以上、お
よび横方向(CD)で100g/ml以上;2%セカントモジュラスで、機械方向若
しくは横方向のいずれかにおいて4000psi以上;そして、突刺抵抗(punctur
e resistance)が100ft-lb/in3以上である良好な靭性のことをいう。2mil厚
のフィルムはブレンドが機械特性バランスを有したフィルムを製造するかどうか
を検討するときに用いられる。
フ引裂強さ測定法で測定される機械方向(MD)の引裂強さが、50g/ml 以上、お
よび横方向(CD)で100g/ml以上;2%セカントモジュラスで、機械方向若
しくは横方向のいずれかにおいて4000psi以上;そして、突刺抵抗(punctur
e resistance)が100ft-lb/in3以上である良好な靭性のことをいう。2mil厚
のフィルムはブレンドが機械特性バランスを有したフィルムを製造するかどうか
を検討するときに用いられる。
【0017】
プロピレンポリマー(または、ポリプロピレン)はプロピレンモノマー由来の
65重量%より大きい-CHCH3CH2-の繰り返しの単位を含むポリマーである。プロ
ピレンポリマーは、プロピレンのランダム及びインパクトコポリマーのみならず
、ポリプロピレンホモポリマーも含む。このようなポリマーは、エチレン、プロ
ピレン及び他のオレフィン、付随的にはジエン類のターポリマー、テトラポリマ
ーおよび高順位ポリマー、その他のポリマーを含む。
65重量%より大きい-CHCH3CH2-の繰り返しの単位を含むポリマーである。プロ
ピレンポリマーは、プロピレンのランダム及びインパクトコポリマーのみならず
、ポリプロピレンホモポリマーも含む。このようなポリマーは、エチレン、プロ
ピレン及び他のオレフィン、付随的にはジエン類のターポリマー、テトラポリマ
ーおよび高順位ポリマー、その他のポリマーを含む。
【0018】
エチレンポリマー(またはポリエチレン)はエチレンモノマーの由来の50重
量%より大きい-CH2CH2-の繰り返しの単位を含むポリマーである。エチレンポリ
マーはランダム及びブロックコポリマーのみならず、エチレンホモポリマーも含
む。このようなポリマーは、エチレン、プロピレンおよび他のオレフィン、付随
的にはジエン類の、ターポリマー、テトラポリマーおよびエチレンの高順位ポリ
マー、その他のポリマーを含む。
量%より大きい-CH2CH2-の繰り返しの単位を含むポリマーである。エチレンポリ
マーはランダム及びブロックコポリマーのみならず、エチレンホモポリマーも含
む。このようなポリマーは、エチレン、プロピレンおよび他のオレフィン、付随
的にはジエン類の、ターポリマー、テトラポリマーおよびエチレンの高順位ポリ
マー、その他のポリマーを含む。
【0019】
“温度プロフィール”とは、ポリマーがさらされる一連の温度のことをいう。
(ポリエチレンポリマー類) 本発明のプロピレンポリマーは、ホモポリマーもしくはコポリマー(ランダム
もしくはインパクト)のいずれかであり、好ましくはインパクトコポリマーであ
る。このプロピレンは、好適に共重合できる共重合可能な1種以上のモノマー、
しかし好ましくは、少なくとも1種のほかのオレフィン若しくはαオレフィンと
共重合する。オレフィン類は、エチレン及びαオレフィン類を包含し、それは、
プロピレン、1-ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテン、1−ノネ
ン、1−デセン、1−ウンデセン、1-ドデセン、並びに、4−メチルー1ペンテ
ン、4−メチルー1ヘキセン、5−メチルー1−ヘキセン、ビニルシクロヘキサ
ン、スチレンを包含する。プロピレンとの共重合に好ましいオレフィンおよびα
オレフィンは、エチレン、1-ブテン、および他の高級αオレフィン、すなわち少
なくとも3〜20の炭素原子を有するαオレフィン、より好ましくはエチレン若
しくはブチレン、および高級αオレフィン、最も好適にはエチレンを包含する。
コモノマーもしくはコモノマーの組み合わせは、上記ポリマー類の限定内でいず
れの相関量でも使用される。プロピレンポリマーでは、コモノマー含有率は35
重量%より小さく、更に好ましくは2〜30重量%、最も好ましくは、5〜20
重量%である。
(ポリエチレンポリマー類) 本発明のプロピレンポリマーは、ホモポリマーもしくはコポリマー(ランダム
もしくはインパクト)のいずれかであり、好ましくはインパクトコポリマーであ
る。このプロピレンは、好適に共重合できる共重合可能な1種以上のモノマー、
しかし好ましくは、少なくとも1種のほかのオレフィン若しくはαオレフィンと
共重合する。オレフィン類は、エチレン及びαオレフィン類を包含し、それは、
プロピレン、1-ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテン、1−ノネ
ン、1−デセン、1−ウンデセン、1-ドデセン、並びに、4−メチルー1ペンテ
ン、4−メチルー1ヘキセン、5−メチルー1−ヘキセン、ビニルシクロヘキサ
ン、スチレンを包含する。プロピレンとの共重合に好ましいオレフィンおよびα
オレフィンは、エチレン、1-ブテン、および他の高級αオレフィン、すなわち少
なくとも3〜20の炭素原子を有するαオレフィン、より好ましくはエチレン若
しくはブチレン、および高級αオレフィン、最も好適にはエチレンを包含する。
コモノマーもしくはコモノマーの組み合わせは、上記ポリマー類の限定内でいず
れの相関量でも使用される。プロピレンポリマーでは、コモノマー含有率は35
重量%より小さく、更に好ましくは2〜30重量%、最も好ましくは、5〜20
重量%である。
【0020】
プロピレンポリマーは好ましくはアイソタクチックの、もしくはシンジオタク
チックの、より好ましくはアイソタクチックであり、最も好ましくは、C13NMR分
光法で測定した少なくとも50%のアイソタクチシティ(isotacticity)を有す
るプロピレンポリマーである。
チックの、より好ましくはアイソタクチックであり、最も好ましくは、C13NMR分
光法で測定した少なくとも50%のアイソタクチシティ(isotacticity)を有す
るプロピレンポリマーである。
【0021】
カップリングプロピレンポリマーのメルトフローレイトは、230℃/2.16kg
でASTMD1238Lにより測定する。カップリングプロピレンポリマーのメルトフロー
レイトは、良好な加工性と機械特性を得るためには、少なくとも0.1g/10分、好
ましくは少なくとも0.2g/10分, 最も好ましくは少なくとも0.3g/10分であり、
一般的には、20まで、好ましくは10まで、更に好ましくは4まで、最も好ましく
は0.95g/10分迄である。高いアウトプット率(>6ponds/時/ダイ円周のインチ)
によって良好な加工性が認識される。
でASTMD1238Lにより測定する。カップリングプロピレンポリマーのメルトフロー
レイトは、良好な加工性と機械特性を得るためには、少なくとも0.1g/10分、好
ましくは少なくとも0.2g/10分, 最も好ましくは少なくとも0.3g/10分であり、
一般的には、20まで、好ましくは10まで、更に好ましくは4まで、最も好ましく
は0.95g/10分迄である。高いアウトプット率(>6ponds/時/ダイ円周のインチ)
によって良好な加工性が認識される。
【0022】
出発物質ポリマーは、いずれの分子量分布(MWD)を有していてもよい。MWDは
Mw/Mn率で計算される。式中、Mwは重量平均分子量であり、Mnは数平均分子量で
ある。メタロセンもしくは拘束された幾何形状を有する触媒(特にエチレンポリ
マー類の場合に)もしくはチーグラ・ナッタ触媒と電子ドナー化合物を用いると
(特にポリプロピレンの場合)、MWDが3より小さいポリマーが製造できることは
当業者の熟知するところである。本発明の実施にあたって、上記MWDは好ましく
は少なくとも2および更に好ましくは8まで、最も好ましくは5までである。
Mw/Mn率で計算される。式中、Mwは重量平均分子量であり、Mnは数平均分子量で
ある。メタロセンもしくは拘束された幾何形状を有する触媒(特にエチレンポリ
マー類の場合に)もしくはチーグラ・ナッタ触媒と電子ドナー化合物を用いると
(特にポリプロピレンの場合)、MWDが3より小さいポリマーが製造できることは
当業者の熟知するところである。本発明の実施にあたって、上記MWDは好ましく
は少なくとも2および更に好ましくは8まで、最も好ましくは5までである。
【0023】
プロピレンポリマーは、出発物質の入手しやすさと競争できる価格を考慮する
とホモポリマーが好ましい。しかしながら、ポリプロピレンとポリエチレンは非
相溶性であり、それ故混合物中で非相溶である。ランダム及びインパクトコポリ
マーでは、プロピレンとエチレンのポリマーが相溶であるから好ましい。相溶性
が高いと、そのコポリマーのベースポリプロピレンに比較して、成形品の物的、
機械的特性(例えば、フィルムの引き裂き強さ、衝撃抵抗、破壊抵抗が改善され
る)がより優れたものとなる。インパクトコポリマーは、やはり、エチレンコポ
リマーと比較的相溶であることから望ましい。ランダムコポリマーはフィルム光
学特性(いわゆる透明とくもり)が重要であるときに好都合である。
とホモポリマーが好ましい。しかしながら、ポリプロピレンとポリエチレンは非
相溶性であり、それ故混合物中で非相溶である。ランダム及びインパクトコポリ
マーでは、プロピレンとエチレンのポリマーが相溶であるから好ましい。相溶性
が高いと、そのコポリマーのベースポリプロピレンに比較して、成形品の物的、
機械的特性(例えば、フィルムの引き裂き強さ、衝撃抵抗、破壊抵抗が改善され
る)がより優れたものとなる。インパクトコポリマーは、やはり、エチレンコポ
リマーと比較的相溶であることから望ましい。ランダムコポリマーはフィルム光
学特性(いわゆる透明とくもり)が重要であるときに好都合である。
【0024】
インパクトプロピレンコポリマー類は商業的に入手可能であり、e.p.Moore,Jr
in Polypropylene Handbook, Hanser Publishers,1996,Page 220 及び米国特許
第3,893,989号及び第4,113,802号に記載され当業者の知るところである。“イン
パクトコポリマー”はここでは、ヘテロフェーズの異なったプロピレンコポリマ
ーのことであり、その中のポリプロピレンは連続相であって、エラストマー相は
そこに均一に分散している。該インパクトコポリマーは物理的混合よりもむしろ
反応器内の工程で得られる。一般的にインパクトコポリマーは、2段階若しくは
複数段階の工程で製造するが、付随的に少なくとも2段階の工程を処理する単一
反応器、若しくは複数の反応器を必要とする。インパクトコポリマーは好適には
、少なくとも5重量%、好ましくは少なくとも6重量%、更に好ましくは少なくと
も7重量%、好ましくは35重量%まで、更に好ましくは15重量%まで、最も好ましく
は9重量%までのエチレンコモノマーである。例示されるインパクトコポリマー
プロピレンポリマー類は、商品名INSPiRE C104-01, INSPiRE C105-02 、DC111
及びINSPiRE C107-04としてザ ダウ ケミカル カンパニー(The Dow Chemi
cal Company)から商用的に入手可能である。ポリプロピレンインパクトコポリ
マーは温度230℃、2.16Kgの荷重下でそれぞれ1、2、0.8及び4kg/10分のメルトフ
ローレイトを有し、ASTMD 790Aの測定方法で測定したフレックスモジュラスは各
々180,000、140,000、166,800、170,000psi(各々、1,241,056; 965,266; 1,150,
000および1,172,109kPa)。
in Polypropylene Handbook, Hanser Publishers,1996,Page 220 及び米国特許
第3,893,989号及び第4,113,802号に記載され当業者の知るところである。“イン
パクトコポリマー”はここでは、ヘテロフェーズの異なったプロピレンコポリマ
ーのことであり、その中のポリプロピレンは連続相であって、エラストマー相は
そこに均一に分散している。該インパクトコポリマーは物理的混合よりもむしろ
反応器内の工程で得られる。一般的にインパクトコポリマーは、2段階若しくは
複数段階の工程で製造するが、付随的に少なくとも2段階の工程を処理する単一
反応器、若しくは複数の反応器を必要とする。インパクトコポリマーは好適には
、少なくとも5重量%、好ましくは少なくとも6重量%、更に好ましくは少なくと
も7重量%、好ましくは35重量%まで、更に好ましくは15重量%まで、最も好ましく
は9重量%までのエチレンコモノマーである。例示されるインパクトコポリマー
プロピレンポリマー類は、商品名INSPiRE C104-01, INSPiRE C105-02 、DC111
及びINSPiRE C107-04としてザ ダウ ケミカル カンパニー(The Dow Chemi
cal Company)から商用的に入手可能である。ポリプロピレンインパクトコポリ
マーは温度230℃、2.16Kgの荷重下でそれぞれ1、2、0.8及び4kg/10分のメルトフ
ローレイトを有し、ASTMD 790Aの測定方法で測定したフレックスモジュラスは各
々180,000、140,000、166,800、170,000psi(各々、1,241,056; 965,266; 1,150,
000および1,172,109kPa)。
【0025】
(カップリング剤)
ポリプロピレンポリマーを、C-H結合に挿入反応できる多官能性化合物と反応
させる。このような多官能性化合物は、好ましくは少なくとも2個の、好ましく
は2個の、C-H挿入反応ができる官能性基を有する。当業者は、C-H挿入反応及び
このような反応のできる官能基に精通してる。例えば、Mathur,N.C.; Snow,M.S.
; Young,K.M.,andPincock,J.A.; Tetrahedron(1985),41(8),pages 1509-1516に
記載のジアゾ化合物類から発生させたカルベンおよび、Abramovitch,R/A; Chell
athuar,T; Holcomb,W.D; McMaster,I.T.; and Vanderpool,D.P.;J.Org.Chem.,(1
977),42(17),2920-6, and Abramovitch,R.A.,Knaus,G.N.,J.Org.Chem.,(1975),4
0(7),883-9記載のアジド類から発生させたナイトレン類である。
させる。このような多官能性化合物は、好ましくは少なくとも2個の、好ましく
は2個の、C-H挿入反応ができる官能性基を有する。当業者は、C-H挿入反応及び
このような反応のできる官能基に精通してる。例えば、Mathur,N.C.; Snow,M.S.
; Young,K.M.,andPincock,J.A.; Tetrahedron(1985),41(8),pages 1509-1516に
記載のジアゾ化合物類から発生させたカルベンおよび、Abramovitch,R/A; Chell
athuar,T; Holcomb,W.D; McMaster,I.T.; and Vanderpool,D.P.;J.Org.Chem.,(1
977),42(17),2920-6, and Abramovitch,R.A.,Knaus,G.N.,J.Org.Chem.,(1975),4
0(7),883-9記載のアジド類から発生させたナイトレン類である。
【0026】
反応条件下にC-H挿入のできる少なくとも2個の官能基を有する化合物を本明細
書中ではカップリング剤と呼ぶ。このようなカップリング(連成)剤は、アルキ
ル及びアリールアジド類(R-N3)、アシルアジド類(R-C(O)-N3),アジドホルメ
ート類(R-O-C(O)-N3)、ホスオリルアジド類((RO)2-(OP)-N3),ホスフィン酸ア
ジド類(R2-P(O)-N3)およびシリルアジド類(R3-Si-N3)である。米国特許出願
第09/133,576号(1998年8月13日出願)及びWO99/10424 (1999年3月4日発行)(
ともにその全体をレファレンスとして、この明細書に組み込む)はアジド類及び
ポリマーを改質するその用途について記載している。
書中ではカップリング剤と呼ぶ。このようなカップリング(連成)剤は、アルキ
ル及びアリールアジド類(R-N3)、アシルアジド類(R-C(O)-N3),アジドホルメ
ート類(R-O-C(O)-N3)、ホスオリルアジド類((RO)2-(OP)-N3),ホスフィン酸ア
ジド類(R2-P(O)-N3)およびシリルアジド類(R3-Si-N3)である。米国特許出願
第09/133,576号(1998年8月13日出願)及びWO99/10424 (1999年3月4日発行)(
ともにその全体をレファレンスとして、この明細書に組み込む)はアジド類及び
ポリマーを改質するその用途について記載している。
【0027】
ポリ(スルホニルアジド)がプロピレンポリマー樹脂と反応するとき、少なく
とも2個の分離プロピレンポリマーが好都合に結合され、ポリマー鎖の分子量は
増加する。ポリ(スルホニルアジド)がビス(スルホニルアジド)(以下“BSA
”)の場合好都合に2個のポリエチレンポリマー鎖が結合される。カップリング
剤がインパクトコポリマーと反応するとき、カップリング剤は、少なくとも部分
的にエラストマー相のエチレンポリマー鎖に連続相のプロピレンポリマー鎖をカ
ップリングし、それにより相溶性物質を形成し、それがブレンド中のポリマーの
互いの相溶性及びポリエチレンに対するこのブレンドの相溶性を改善する。
とも2個の分離プロピレンポリマーが好都合に結合され、ポリマー鎖の分子量は
増加する。ポリ(スルホニルアジド)がビス(スルホニルアジド)(以下“BSA
”)の場合好都合に2個のポリエチレンポリマー鎖が結合される。カップリング
剤がインパクトコポリマーと反応するとき、カップリング剤は、少なくとも部分
的にエラストマー相のエチレンポリマー鎖に連続相のプロピレンポリマー鎖をカ
ップリングし、それにより相溶性物質を形成し、それがブレンド中のポリマーの
互いの相溶性及びポリエチレンに対するこのブレンドの相溶性を改善する。
【0028】
ポリ(スルホニルアジド)はプロピレンポリマー類と反応性の少なくとも2個
のスルホニルアジド基(−SO2N3)を有する化合物である。好ましくはポリ(ス
ルホニルアジド)類は構造式X-R-Xであり、式中Xは各々SO2N3であり、Rは,未置
換の又は不活性的に置換されたヒドロカルビル、ヒドロカルビルエーテルまたは
ケイ素含有基であり、好ましくはこれらの基は、プロピレンポリマーとスルホニ
ルアジドとの円滑な反応を許容するために充分で、スルホニルアジド基を分離す
るのに充分な、炭素、酸素又はケイ素を有し、好ましくは炭素であり、さらに好
ましくは、官能基間に少なくとも1個、より好ましくは2個、最も好ましくは3個
の上記原子を有する。一方、Rの長さに臨界的な限度はないが、Rは好適にはXの
間に少なくとも1個の炭素又はケイ素を有し、好ましくは少なくとも50個より少
ない、好ましくは20個より少ない、最も好ましくは15個より少ない炭素、酸素、
若しくはケイ素を有する。ケイ素含有基はシラン類、シロキサン類であり、好ま
しくはシロキサン類である。ここで不活性的に置換されたという用語は、望まれ
る反応または得られるカップリングされたポリマーの所要の性質を望ましくなく
妨害することのない原子もしくは基により置換されることを指す。このような基
は、2個より多くのポリエチレンポリマー鎖が結合される場合には、フッ素、脂
肪族または芳香族エーテル、シロキサンならびに、スルホニルアジド基である。
Rは、望ましくは、アリール、アルキル、アリールアルカリール、アリールアル
キル、シラン、シロキサンの各基または複素環式基、および上述したような不活
性でスルホニルアジド基を分離するその他の基である。より好ましくは、Rは、
スルホニル基間の少なくとも1個のアリール基、最も好ましくは少なくとも2個の
アリール基(Rが4,4'-シ゛フェニルエーテルまたは4,4’-ヒ゛フェニル)である。Rが1個のアリー ル基のとき、基がナフタレン ビス(スルホニルアジド)の場合のように1個よ
り多くの環を有することが望ましい。ポリ(スルホニルアジド)類は、そのよう
な化合物として、1,5-ペンタンビス(スルホニルアジド、1,8-オクタンビス(ス
ルホニルアジド)、1,10-デカビス(スルホニルアジド)、1,10-オクタデカンビ
ス(スルホニルアジド)、1-オクチルー2,4,6-ベンゼントリス(スルホニルア
ジド)4、4’-ジフェニルエーテルビス(スルホニルアジド)1,6-(4’-スルホ
ンアジドフェニル)ヘキサン、2,7-ナフタレンビス(スルホニルアジド)、およ
び分子あたり平均して1〜8個の塩素原子と2〜5個のスルホニルアジド基を含む塩
素化脂肪族炭化水素の混合スルホニルアジド類およびそれらの混合物よりなる化
合物を含む。好ましいポリ(スルホニルアジド)類は、オキシビス(4’-スルホ
ニルアジドベンゼン)、2,7-ナフタレンビス(スルホニルアジド)、4,4’-ビス
(スルホニルアジド)ビフェニル、4,4’-ジフェニルエーテルビス(スルホニル
アジド)及びビス(4-スルホニルアジドフェニル)メタン及びそれらの混合物を
含む。
のスルホニルアジド基(−SO2N3)を有する化合物である。好ましくはポリ(ス
ルホニルアジド)類は構造式X-R-Xであり、式中Xは各々SO2N3であり、Rは,未置
換の又は不活性的に置換されたヒドロカルビル、ヒドロカルビルエーテルまたは
ケイ素含有基であり、好ましくはこれらの基は、プロピレンポリマーとスルホニ
ルアジドとの円滑な反応を許容するために充分で、スルホニルアジド基を分離す
るのに充分な、炭素、酸素又はケイ素を有し、好ましくは炭素であり、さらに好
ましくは、官能基間に少なくとも1個、より好ましくは2個、最も好ましくは3個
の上記原子を有する。一方、Rの長さに臨界的な限度はないが、Rは好適にはXの
間に少なくとも1個の炭素又はケイ素を有し、好ましくは少なくとも50個より少
ない、好ましくは20個より少ない、最も好ましくは15個より少ない炭素、酸素、
若しくはケイ素を有する。ケイ素含有基はシラン類、シロキサン類であり、好ま
しくはシロキサン類である。ここで不活性的に置換されたという用語は、望まれ
る反応または得られるカップリングされたポリマーの所要の性質を望ましくなく
妨害することのない原子もしくは基により置換されることを指す。このような基
は、2個より多くのポリエチレンポリマー鎖が結合される場合には、フッ素、脂
肪族または芳香族エーテル、シロキサンならびに、スルホニルアジド基である。
Rは、望ましくは、アリール、アルキル、アリールアルカリール、アリールアル
キル、シラン、シロキサンの各基または複素環式基、および上述したような不活
性でスルホニルアジド基を分離するその他の基である。より好ましくは、Rは、
スルホニル基間の少なくとも1個のアリール基、最も好ましくは少なくとも2個の
アリール基(Rが4,4'-シ゛フェニルエーテルまたは4,4’-ヒ゛フェニル)である。Rが1個のアリー ル基のとき、基がナフタレン ビス(スルホニルアジド)の場合のように1個よ
り多くの環を有することが望ましい。ポリ(スルホニルアジド)類は、そのよう
な化合物として、1,5-ペンタンビス(スルホニルアジド、1,8-オクタンビス(ス
ルホニルアジド)、1,10-デカビス(スルホニルアジド)、1,10-オクタデカンビ
ス(スルホニルアジド)、1-オクチルー2,4,6-ベンゼントリス(スルホニルア
ジド)4、4’-ジフェニルエーテルビス(スルホニルアジド)1,6-(4’-スルホ
ンアジドフェニル)ヘキサン、2,7-ナフタレンビス(スルホニルアジド)、およ
び分子あたり平均して1〜8個の塩素原子と2〜5個のスルホニルアジド基を含む塩
素化脂肪族炭化水素の混合スルホニルアジド類およびそれらの混合物よりなる化
合物を含む。好ましいポリ(スルホニルアジド)類は、オキシビス(4’-スルホ
ニルアジドベンゼン)、2,7-ナフタレンビス(スルホニルアジド)、4,4’-ビス
(スルホニルアジド)ビフェニル、4,4’-ジフェニルエーテルビス(スルホニル
アジド)及びビス(4-スルホニルアジドフェニル)メタン及びそれらの混合物を
含む。
【0029】
スルホニルアジド類は、商業的に入手できるか、あるいは、各種の試薬(亜硝
酸、四酸化二窒素、ニトロソニウムテトラフルオロボレート)によるスルホニル
ヒドラジン類の酸化が従来使用されてきたが、アジ化ナトリウムと反応するスル
ホニルクロリドとの反応により都合よく製造される。
酸、四酸化二窒素、ニトロソニウムテトラフルオロボレート)によるスルホニル
ヒドラジン類の酸化が従来使用されてきたが、アジ化ナトリウムと反応するスル
ホニルクロリドとの反応により都合よく製造される。
【0030】
本発明の要旨は、反応メカニズムには依存しない。以下の論点は、カップリン
グの反応メカニズムに関して、本発明者らの現在の理論を呈するが、本発明の範
囲を限定するものではない。スルホニルアジド類は、幾つかの方法で分解される
が、本発明の実施にあたっては、C-H結合中への挿入反応により明らかにされる
ように、反応物として一重のニトレン(singlete nitrene)を形成する方法であ
る。熱分解により、中間物質としての一重のスルフォニルニトレンが形成され、
炭素−水素結合への挿入を安定した反応で行うことが可能となる。スルフォニル
ニトレン形成を効果的に行うには150℃より高い温度が必要である。4,4’-オキ
シジベンゼンスルフォニルアジド(DPO−BSA)のようなBSAがカップリング剤と
して使われる場合、反応混合物中に未反応のアジドが存在する際に、250℃より
高いポリマー流形成中の温度避けられる。
グの反応メカニズムに関して、本発明者らの現在の理論を呈するが、本発明の範
囲を限定するものではない。スルホニルアジド類は、幾つかの方法で分解される
が、本発明の実施にあたっては、C-H結合中への挿入反応により明らかにされる
ように、反応物として一重のニトレン(singlete nitrene)を形成する方法であ
る。熱分解により、中間物質としての一重のスルフォニルニトレンが形成され、
炭素−水素結合への挿入を安定した反応で行うことが可能となる。スルフォニル
ニトレン形成を効果的に行うには150℃より高い温度が必要である。4,4’-オキ
シジベンゼンスルフォニルアジド(DPO−BSA)のようなBSAがカップリング剤と
して使われる場合、反応混合物中に未反応のアジドが存在する際に、250℃より
高いポリマー流形成中の温度避けられる。
【0031】
ポリ(スルホニルアジド)は、その分解温度まで最終混合物を加熱する前に、
プロピレンポリマーと混合することが望ましい。ポリ(スルホニルアジド)の分
解温度はアジドの実質的な分量(パーセンテージ)がスルホニルニトレンに変わ
る温度であり、窒素の発生と工程中の更なる加熱を防ぐ。分解温度は、ディファ
レンシャル スキャニング カロリーメータ(DSC)で測定する。例えば、DPO-B
SAは、デファレンシャルスキャニングカロリーメータ(DSC)によるDPO-BSAの温
度記録(thermogram)では、100℃で観察されるシャープな吸熱溶融ピークまで
は、ヒートフローに変化は見られない。明らかな発熱ピークが観察される開始温
度150℃、185℃(ここでは分解温度と称される)および終了温度210℃まで、ベ
ースラインは再びフラットになる(ヒートフローはない)。スルホニルアジド基の
分解熱エネルギーの総量は1500Joules/gramである。好ましくは、ポリ(スルホニ
ルアジド)は少なくとも分解温度ピークまで加熱する。本発明のポリ(スルホニル
アジド)類は、150℃より高い、好ましくは160℃より高い、更に好ましくは180℃
より高い分解熱ピークを有することが望ましい。
プロピレンポリマーと混合することが望ましい。ポリ(スルホニルアジド)の分
解温度はアジドの実質的な分量(パーセンテージ)がスルホニルニトレンに変わ
る温度であり、窒素の発生と工程中の更なる加熱を防ぐ。分解温度は、ディファ
レンシャル スキャニング カロリーメータ(DSC)で測定する。例えば、DPO-B
SAは、デファレンシャルスキャニングカロリーメータ(DSC)によるDPO-BSAの温
度記録(thermogram)では、100℃で観察されるシャープな吸熱溶融ピークまで
は、ヒートフローに変化は見られない。明らかな発熱ピークが観察される開始温
度150℃、185℃(ここでは分解温度と称される)および終了温度210℃まで、ベ
ースラインは再びフラットになる(ヒートフローはない)。スルホニルアジド基の
分解熱エネルギーの総量は1500Joules/gramである。好ましくは、ポリ(スルホニ
ルアジド)は少なくとも分解温度ピークまで加熱する。本発明のポリ(スルホニル
アジド)類は、150℃より高い、好ましくは160℃より高い、更に好ましくは180℃
より高い分解熱ピークを有することが望ましい。
【0032】
ポリ(スルホニルアジド)、アジドの反応性及び望ましいあるいは所定量の鎖カ
ップリングが、使用するポリ(スルホニルアジド)の量を決定することは当業者が
熟知するところである。本発明の組成物では、好ましいカップリング量は、場合
によっては、カップリングされたプロピレンポリマーの望ましい溶融強度により
決められる。カップリングプロピレンポリマーのそのような溶融強度は、エチレ
ンポリマー/プロピレンポリマーのブレンドについてフィルムブロー成形装置で
商業的生産速度(6 lb/時/インチ(ダイの円周)より大きい)で運転する際に十分
に安定したバブルを形成し、維持するのに有利な程度に十分とする。ブロー成形
及び熱発泡用途の場合、カップリングプロピレンポリマーのそのような溶融強度
は、成形される物品中の過剰な垂れを最小限にするのに有利な程度に十分とする
。押出コーティングの場合、カップリングプロピレンポリマーのそのような溶融
強度は、ダイを出るポリマーブレンドのネックインを最小限にするのに有利な程
度に十分とする。
ップリングが、使用するポリ(スルホニルアジド)の量を決定することは当業者が
熟知するところである。本発明の組成物では、好ましいカップリング量は、場合
によっては、カップリングされたプロピレンポリマーの望ましい溶融強度により
決められる。カップリングプロピレンポリマーのそのような溶融強度は、エチレ
ンポリマー/プロピレンポリマーのブレンドについてフィルムブロー成形装置で
商業的生産速度(6 lb/時/インチ(ダイの円周)より大きい)で運転する際に十分
に安定したバブルを形成し、維持するのに有利な程度に十分とする。ブロー成形
及び熱発泡用途の場合、カップリングプロピレンポリマーのそのような溶融強度
は、成形される物品中の過剰な垂れを最小限にするのに有利な程度に十分とする
。押出コーティングの場合、カップリングプロピレンポリマーのそのような溶融
強度は、ダイを出るポリマーブレンドのネックインを最小限にするのに有利な程
度に十分とする。
【0033】
好ましくは、カップリングされたプロピレンポリマーの溶融強度は、少なくと
も5cNで、より好ましくは少なくとも10cNである。ブロウンフィルムのバブル不
安定性を避けるためには、溶融強度は好ましくは100cNまで、より好ましくは75c
Nまでである。このような結果を与えるポリ(スルホニルアジド)の量を決定す
ることは、当業者の知識の範囲内である。その量は、好ましくは少なくとも50pp
m、より好ましくは少なくとも75ppm、最も好ましくは少なくとも100ppm、そして
、時によっては、少なくとも150ppmである。本発明の実施においては、扱いにく
いプロピレンポリマーが生じるような架橋ネットワークの形成を避けるべきであ
る。したがって、ポリ(スルホニルアジド)は、好ましくは、鎖カップリングさ
れあるいはレオロジーが改質された(しかし実質的に架橋されていない)プロピ
レンポリマーが得られる量に抑えるべきであり、プロピレンポリマー又はポリプ
ロピレン/エチレンインパクトコポリマーの総重量を基にして、好ましくは1000
ppmより少なく、より好ましく600ppmより少なく、最も好ましくは500ppmにする
。実質的な架橋は、フィルムの加工において悪影響を及ぼすようなサイズ又は量
(重量%)のゲルの存在によって特徴づけられる。そのような悪影響は、ゲル又
は悪い仕様(black specs)に起因する、増加した運転アンペア量、フィルムに
おける不連続性又は非分散物質、増加したバック圧、及び/又は部分的なダイの
詰まりなどを含む。
も5cNで、より好ましくは少なくとも10cNである。ブロウンフィルムのバブル不
安定性を避けるためには、溶融強度は好ましくは100cNまで、より好ましくは75c
Nまでである。このような結果を与えるポリ(スルホニルアジド)の量を決定す
ることは、当業者の知識の範囲内である。その量は、好ましくは少なくとも50pp
m、より好ましくは少なくとも75ppm、最も好ましくは少なくとも100ppm、そして
、時によっては、少なくとも150ppmである。本発明の実施においては、扱いにく
いプロピレンポリマーが生じるような架橋ネットワークの形成を避けるべきであ
る。したがって、ポリ(スルホニルアジド)は、好ましくは、鎖カップリングさ
れあるいはレオロジーが改質された(しかし実質的に架橋されていない)プロピ
レンポリマーが得られる量に抑えるべきであり、プロピレンポリマー又はポリプ
ロピレン/エチレンインパクトコポリマーの総重量を基にして、好ましくは1000
ppmより少なく、より好ましく600ppmより少なく、最も好ましくは500ppmにする
。実質的な架橋は、フィルムの加工において悪影響を及ぼすようなサイズ又は量
(重量%)のゲルの存在によって特徴づけられる。そのような悪影響は、ゲル又
は悪い仕様(black specs)に起因する、増加した運転アンペア量、フィルムに
おける不連続性又は非分散物質、増加したバック圧、及び/又は部分的なダイの
詰まりなどを含む。
【0034】
フィルム用途の場合、カップリングされたプロピレンポリマーのメルトフロー
レイト(230℃、2.16KGの荷重で、ASTM D 1238によって測定される)は、好まし
くは、少なくとも0.1g/10分、より好ましくは少なくとも0.15 g/10分、最も好
ましくは0.2 g/10分である。フィルム用途の場合、カップリングされたプロピ
レンポリマーのメルトフローレイトは、好ましくは10g/10分以下、より好まし
くは4g/10分以下、最も好ましくは2 g/10分以下である。ブロウンフィルム用
途の場合、カップリングされたプロピレンポリマーのメルトフローレイトは、さ
らに好ましくは1g/10分以下である。 (改質ポリプロピレンの調製方法) プロピレンポリマー類とカップリング剤は、それらの望ましく反応が行えれば
いずれの方法でも構わないが、不要な又は望ましくない一様でない量の局部反応
をさけるため反応前、反応中充分な混合を行える条件下で行うことが望ましい。
好ましくない量とは、最終産物の目的に障害となる量である。好ましい実施態様
では、本発明のプロセスは単一の容器で行われる。即ちカップリング剤とポリマ
ー類との混合がカップリング剤の分解温度への加熱と同一の容器で行われる。容
器は二軸スクリュー押出機が好ましいが、一軸スクリュー押出機またはメルトミ
キサー、バッチミキサーでも好都合である。反応容器は、反応混合物が通る、異
なる温度の少なくとも2つのゾーンを有することが好ましい。
レイト(230℃、2.16KGの荷重で、ASTM D 1238によって測定される)は、好まし
くは、少なくとも0.1g/10分、より好ましくは少なくとも0.15 g/10分、最も好
ましくは0.2 g/10分である。フィルム用途の場合、カップリングされたプロピ
レンポリマーのメルトフローレイトは、好ましくは10g/10分以下、より好まし
くは4g/10分以下、最も好ましくは2 g/10分以下である。ブロウンフィルム用
途の場合、カップリングされたプロピレンポリマーのメルトフローレイトは、さ
らに好ましくは1g/10分以下である。 (改質ポリプロピレンの調製方法) プロピレンポリマー類とカップリング剤は、それらの望ましく反応が行えれば
いずれの方法でも構わないが、不要な又は望ましくない一様でない量の局部反応
をさけるため反応前、反応中充分な混合を行える条件下で行うことが望ましい。
好ましくない量とは、最終産物の目的に障害となる量である。好ましい実施態様
では、本発明のプロセスは単一の容器で行われる。即ちカップリング剤とポリマ
ー類との混合がカップリング剤の分解温度への加熱と同一の容器で行われる。容
器は二軸スクリュー押出機が好ましいが、一軸スクリュー押出機またはメルトミ
キサー、バッチミキサーでも好都合である。反応容器は、反応混合物が通る、異
なる温度の少なくとも2つのゾーンを有することが好ましい。
【0035】
最も好ましい実施態様としては、プロピレンポリマーとそのカップリング剤は
それらの反応を最小限に抑えるに充分な温度で物理的に混合する。このような物
理的混合は例えば、V-ブレンダー、リボンもしくはパドルブレンダー、タンブ
リングドラム、若しくは押出機のような如何なる装置でも行える。押出機は、ペ
レットを押し出す装置のようなものとともに、フィルムのような製品を成形する
ための押出しを行う押出機も含めるようにその最も広い意味で使用される。
それらの反応を最小限に抑えるに充分な温度で物理的に混合する。このような物
理的混合は例えば、V-ブレンダー、リボンもしくはパドルブレンダー、タンブ
リングドラム、若しくは押出機のような如何なる装置でも行える。押出機は、ペ
レットを押し出す装置のようなものとともに、フィルムのような製品を成形する
ための押出しを行う押出機も含めるようにその最も広い意味で使用される。
【0036】
この物理的混合は押出しの初期の段階で、最も好ましくは二軸スクリューで行
うことが望ましい。特に、この実施態様では、押出し機のフィードセクションへ
プロピレンポリマーおよびカップリング剤を同時に導入することが望ましい。こ
の押出機はカップリング剤とポリマーとの反応を最小限にする方法でカップリン
グ剤とポリマーとを物理的に混合し、移送する第一セクションを有するように構
成されている。第一セクションの後には、これに続く、第二セクションがあり、
ここではカップリング剤とポリマーとが迅速に更に混合され、十分な熱が加えら
れ、カップリング剤とポリマーとの反応を実質的に行う。
うことが望ましい。特に、この実施態様では、押出し機のフィードセクションへ
プロピレンポリマーおよびカップリング剤を同時に導入することが望ましい。こ
の押出機はカップリング剤とポリマーとの反応を最小限にする方法でカップリン
グ剤とポリマーとを物理的に混合し、移送する第一セクションを有するように構
成されている。第一セクションの後には、これに続く、第二セクションがあり、
ここではカップリング剤とポリマーとが迅速に更に混合され、十分な熱が加えら
れ、カップリング剤とポリマーとの反応を実質的に行う。
【0037】
その他の実施例においては、好ましくはポリマーが溶融状態もしくは部分的に
溶融した状態、いわば、軟化温度より高い温度でまたは、固体の塊、もしくは粒
状よりは溶解したまたは微細に分散した状態で達成される。いかなる装置も好適
に使用され、好ましくは同じ装置で充分な混合及び温度コントロールを行える装
置が好適に使用されるが、本発明の実施態様では押出機、メルトミキサー、ポン
プコンベア-もしくはブラベンダーブレンダーのようなポリマー混合装置で行う
ことが好ましい。溶媒又は他の媒体中で反応を行うことは本発明の実施態様の範
囲内にあるが、溶媒又は他の媒体を除去するための後の工程を避けるためにバル
ク相(bulk phase)で反応を行うことが好ましい。
溶融した状態、いわば、軟化温度より高い温度でまたは、固体の塊、もしくは粒
状よりは溶解したまたは微細に分散した状態で達成される。いかなる装置も好適
に使用され、好ましくは同じ装置で充分な混合及び温度コントロールを行える装
置が好適に使用されるが、本発明の実施態様では押出機、メルトミキサー、ポン
プコンベア-もしくはブラベンダーブレンダーのようなポリマー混合装置で行う
ことが好ましい。溶媒又は他の媒体中で反応を行うことは本発明の実施態様の範
囲内にあるが、溶媒又は他の媒体を除去するための後の工程を避けるためにバル
ク相(bulk phase)で反応を行うことが好ましい。
【0038】
メルトフェーズ混合は、鎖をカップリングする条件にさらす前にポリマーとカ
ップリング剤の実質的な混合物を形成するのに望ましい。この実施態様の便宜の
ために、実質的に均一な混合物の形成は押出機内のような装置の中で、温度プロ
フィールに順じて起こる。第一のゾーンの温度は、好ましくは、ポリマーの少な
くとも軟化温度、好ましくはカップリング剤の分解温度より低い温度であり、第
2ゾーンの温度はカップリング剤の分解のために充分な温度であることが望まれ
る。特にプロピレンポリマーの場合は、プロピレンポリマーとカップリング剤が
160から250℃の溶融流れ温度プロフィールにさらされることが最も好都合である
。
ップリング剤の実質的な混合物を形成するのに望ましい。この実施態様の便宜の
ために、実質的に均一な混合物の形成は押出機内のような装置の中で、温度プロ
フィールに順じて起こる。第一のゾーンの温度は、好ましくは、ポリマーの少な
くとも軟化温度、好ましくはカップリング剤の分解温度より低い温度であり、第
2ゾーンの温度はカップリング剤の分解のために充分な温度であることが望まれ
る。特にプロピレンポリマーの場合は、プロピレンポリマーとカップリング剤が
160から250℃の溶融流れ温度プロフィールにさらされることが最も好都合である
。
【0039】
当業者は、ポリマーもしくはその混合物が一般的にある温度において急に溶融
するよりもむしろある範囲の温度で溶融するということを熟知している。例えば
本実施態様の場合、ポリマーは局部的な溶融状態であれば十分である。 便宜上、この程度の溶融の温度は、処理されるポリマーまたはその混合物の示差
走査熱量計(DSC)曲線より概算することが可能である。
するよりもむしろある範囲の温度で溶融するということを熟知している。例えば
本実施態様の場合、ポリマーは局部的な溶融状態であれば十分である。 便宜上、この程度の溶融の温度は、処理されるポリマーまたはその混合物の示差
走査熱量計(DSC)曲線より概算することが可能である。
【0040】
ポリマーの製造からその使用までの間に溶融押出工程が入るとき、本発明のプ
ロセスの少なくとも1つの工程が、溶融押出工程で行われるのが便宜的である。
その押出工程で生成される熱が、カップリング剤と目的とするポリマーとの反応
を引き起こすために必要なエネルギーを供給する。
ロセスの少なくとも1つの工程が、溶融押出工程で行われるのが便宜的である。
その押出工程で生成される熱が、カップリング剤と目的とするポリマーとの反応
を引き起こすために必要なエネルギーを供給する。
【0041】
すべての実施態様において、少なくとも後の望ましくない反応を避けるために
差し支えない量のカップリング剤を分解するために十分な時間、好適には、少な
くとも80重量パーセント、さらに好適には少なくとも90重量パーセント、最
も好適には少なくとも95重量パーセントのカップリング剤が反応する時間、カ
ップリング剤の分解温度以上の温度が保持される。当業者は、この温度がカップ
リング剤がゆっくりと分解するときのものか、それとも非常に急速に分解すると
きのものかにより、この時間が左右されることを理解する。未反応のカップリン
グ剤およびその結果生じる望ましくない反応を避けるため、または不都合であり
、有害になりうる高温度を必要とすることを避けるため、前記時間は少なくとも
5秒、さらに好適には少なくとも10秒である。好都合には、反応時間は20秒
である。
差し支えない量のカップリング剤を分解するために十分な時間、好適には、少な
くとも80重量パーセント、さらに好適には少なくとも90重量パーセント、最
も好適には少なくとも95重量パーセントのカップリング剤が反応する時間、カ
ップリング剤の分解温度以上の温度が保持される。当業者は、この温度がカップ
リング剤がゆっくりと分解するときのものか、それとも非常に急速に分解すると
きのものかにより、この時間が左右されることを理解する。未反応のカップリン
グ剤およびその結果生じる望ましくない反応を避けるため、または不都合であり
、有害になりうる高温度を必要とすることを避けるため、前記時間は少なくとも
5秒、さらに好適には少なくとも10秒である。好都合には、反応時間は20秒
である。
【0042】
上述のように、このカップリング反応により、プロピレンポリマーの溶融強度
は有利に増加する。好適には、溶融強度はカップリング前のポリプロピレンの溶
融強度の少なくとも1.5倍、さらに好適には2.0倍に増加し、好適には、厚
さ2ミル(50ミクロン)で押出量が6lb/hr/ダイ円周インチ(0.39
7g/s/cm)であるとき、安定したバブルを支持するために少なくとも十分
な程度であり、最も好適には、カップリング前のポリマーの値の少なくとも3倍
、そして、ある場合にはカップリング前のポリマーの値の少なくとも11倍であ
る。フィルム用途において、好適には、改質されたポリプロピレンポリマーの溶
融強度は、カップリング前ポリマーの値の20倍までであり、さらに好適には1
2倍以下である。過剰な量のカップリング剤が使用された場合は、ゲル、ドロー
性能の低さ(0.6ミル(15ミクロン)の厚さのフィルムを引取るのに不十分
な)、ダイにおける裂け、ならびにダート強さおよび引裂強さのような物性の低
下、を経験しうる。ブロー成形または発泡のようないくつかの用途においては、
改質プロピレンポリマーの溶融強度を未カップリングのポリプロピレンの20倍
より大きくすることが望ましい。
は有利に増加する。好適には、溶融強度はカップリング前のポリプロピレンの溶
融強度の少なくとも1.5倍、さらに好適には2.0倍に増加し、好適には、厚
さ2ミル(50ミクロン)で押出量が6lb/hr/ダイ円周インチ(0.39
7g/s/cm)であるとき、安定したバブルを支持するために少なくとも十分
な程度であり、最も好適には、カップリング前のポリマーの値の少なくとも3倍
、そして、ある場合にはカップリング前のポリマーの値の少なくとも11倍であ
る。フィルム用途において、好適には、改質されたポリプロピレンポリマーの溶
融強度は、カップリング前ポリマーの値の20倍までであり、さらに好適には1
2倍以下である。過剰な量のカップリング剤が使用された場合は、ゲル、ドロー
性能の低さ(0.6ミル(15ミクロン)の厚さのフィルムを引取るのに不十分
な)、ダイにおける裂け、ならびにダート強さおよび引裂強さのような物性の低
下、を経験しうる。ブロー成形または発泡のようないくつかの用途においては、
改質プロピレンポリマーの溶融強度を未カップリングのポリプロピレンの20倍
より大きくすることが望ましい。
【0043】
エチレンポリマー
エチレンホモポリマーまたはコポリマーのどちらも本発明に用いることができ
、コポリマーが好適である。さらに好適には、エチレン−α−オレフィンコポリ
マーが本発明で使用される。エチレンは、エチレンと共重合可能な1つ以上のモ
ノマーと、しかし、好適には少なくとも1つの別のオレフィン、さらに好適には
3から20の炭素原子を有するα−オレフィン、最も好適には3から8の炭素原
子を有するα−オレフィンと、適切に共重合される。オレフィンは、エチレンお
よびα−オレフィンを包含し、前記α−オレフィンは、プロピレン、1−ブテン
、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテン、1−ノネン、1−デセン、1−
ウンデセン、1−ドデセン、そして、4−メチル−1−ペンテン、4−メチル−
1−ヘキセン、5−メチル−1−ヘキセン、ビニルシクロヘキサン、スチレンを
包含する。エチレンとの共重合に好適なα−オレフィンは、プロピレン、1−ブ
テン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−ヘプテン、および1−オクテンを包含
し、さらに好適には、1−ブテン、1−ヘキセンまたは1−オクテンである。
、コポリマーが好適である。さらに好適には、エチレン−α−オレフィンコポリ
マーが本発明で使用される。エチレンは、エチレンと共重合可能な1つ以上のモ
ノマーと、しかし、好適には少なくとも1つの別のオレフィン、さらに好適には
3から20の炭素原子を有するα−オレフィン、最も好適には3から8の炭素原
子を有するα−オレフィンと、適切に共重合される。オレフィンは、エチレンお
よびα−オレフィンを包含し、前記α−オレフィンは、プロピレン、1−ブテン
、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテン、1−ノネン、1−デセン、1−
ウンデセン、1−ドデセン、そして、4−メチル−1−ペンテン、4−メチル−
1−ヘキセン、5−メチル−1−ヘキセン、ビニルシクロヘキサン、スチレンを
包含する。エチレンとの共重合に好適なα−オレフィンは、プロピレン、1−ブ
テン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−ヘプテン、および1−オクテンを包含
し、さらに好適には、1−ブテン、1−ヘキセンまたは1−オクテンである。
【0044】
任意に、しかし最も好適な実施態様ではないが、エチレンポリマーは少なくと
も2つの二重結合を有するコモノマーを有し、それは好適にはジエンまたはトリ
エンである。適切なジエンおよびトリエンコモノマーは、7−メチル−1,6−
オクタジエン、3,7−ジメチル−1,6−オクタジエン、5,7−ジメチル−
1,6−オクタジエン、3,7,11−トリメチル−1,6,10−オクタトリ
エン、6−メチル−1,5−ヘプタジエン、1,3−ブタジエン、1,6−ヘプ
タジエン、1,7−オクタジエン、1,8−ノナジエン、1,9−デカジエン、
1,10−ウンデカジエン、ノルボルネン、テトラシクロドデカジエン、または
それらの混合物を含み、好適にはブタジエン、ヘキサジエン、およびオクタジエ
ンであり、最も好適には、1,4−ヘキサジエン、4−メチル−1,4−ヘキサ
ジエン、5−メチル−1,4−ヘキサジエン、ジシクロペンタジエン、および5
−エチリデン−2−ノルボルネンである。これらのモノマーは、エチレン単体と
共に、または、好適にはエチレンとそれと重合可能な少なくとも1つの追加のモ
ノマーと共に、最も好適にはエチレン/プロピレン/ジエンラバー(EPDM)
のようにプロピレンと共に任意に使用される。
も2つの二重結合を有するコモノマーを有し、それは好適にはジエンまたはトリ
エンである。適切なジエンおよびトリエンコモノマーは、7−メチル−1,6−
オクタジエン、3,7−ジメチル−1,6−オクタジエン、5,7−ジメチル−
1,6−オクタジエン、3,7,11−トリメチル−1,6,10−オクタトリ
エン、6−メチル−1,5−ヘプタジエン、1,3−ブタジエン、1,6−ヘプ
タジエン、1,7−オクタジエン、1,8−ノナジエン、1,9−デカジエン、
1,10−ウンデカジエン、ノルボルネン、テトラシクロドデカジエン、または
それらの混合物を含み、好適にはブタジエン、ヘキサジエン、およびオクタジエ
ンであり、最も好適には、1,4−ヘキサジエン、4−メチル−1,4−ヘキサ
ジエン、5−メチル−1,4−ヘキサジエン、ジシクロペンタジエン、および5
−エチリデン−2−ノルボルネンである。これらのモノマーは、エチレン単体と
共に、または、好適にはエチレンとそれと重合可能な少なくとも1つの追加のモ
ノマーと共に、最も好適にはエチレン/プロピレン/ジエンラバー(EPDM)
のようにプロピレンと共に任意に使用される。
【0045】
コモノマー、またはコモノマーの組み合わせは、ポリマーの定義内であればい
かなる相対量であっても用いられる。エチレンポリマーにおいて、コモノマー含
量は、好適には50重量パーセントより小さく、好適には20−30重量パーセ
ント、さらに好適には5−20重量パーセントである。
かなる相対量であっても用いられる。エチレンポリマーにおいて、コモノマー含
量は、好適には50重量パーセントより小さく、好適には20−30重量パーセ
ント、さらに好適には5−20重量パーセントである。
【0046】
エチレンポリマーは、向上した機械的特性を提供するために、直鎖状低密度ポ
リエチレン(LLDPE)、均一に分枝した直鎖状ポリエチレン、または本質的
に線状なポリエチレンが好適である。実質的に線状であるポリエチレンは、米国
特許第5,272,236号および第5,278,272号(これらは引用する
ことにより全体が本明細書に組み入れられる)に記載されているようなポリエチ
レンである。均一に分枝した直鎖状ポリエチレンの例は、エクソン・ケミカル・
カンパニー(Exxon Chemical Company)よりエクシード
(EXCEED)およびエグザクト(EXACT)の商標で市販されているポリ
エチレンのような、米国特許第5,008、204号に記載の機器および手順を
用いWO93/04486に基づき計算されたCDBIが50%より大きいポリ
エチレンである。高圧法で製造された従来の低密度ポリエチレン(LDPE)、
エチレンエラストマーまたはプラストマー、およびHDPEは、それらのエチレ
ンポリマーにより与えられる特性を所望する場合、本発明で使用可能である。さ
らに、得られたPP/PEブレンドの機械および物理特性を改良するために、種
々のポリエチレンのブレンドを使用してもよい。例えば、LLDPEと本質的に
線状なポリエチレンのコポリマーブレンドを、得られたPE/PPブレンドのフ
ィルム強靱性を改良するために使用することができる。
リエチレン(LLDPE)、均一に分枝した直鎖状ポリエチレン、または本質的
に線状なポリエチレンが好適である。実質的に線状であるポリエチレンは、米国
特許第5,272,236号および第5,278,272号(これらは引用する
ことにより全体が本明細書に組み入れられる)に記載されているようなポリエチ
レンである。均一に分枝した直鎖状ポリエチレンの例は、エクソン・ケミカル・
カンパニー(Exxon Chemical Company)よりエクシード
(EXCEED)およびエグザクト(EXACT)の商標で市販されているポリ
エチレンのような、米国特許第5,008、204号に記載の機器および手順を
用いWO93/04486に基づき計算されたCDBIが50%より大きいポリ
エチレンである。高圧法で製造された従来の低密度ポリエチレン(LDPE)、
エチレンエラストマーまたはプラストマー、およびHDPEは、それらのエチレ
ンポリマーにより与えられる特性を所望する場合、本発明で使用可能である。さ
らに、得られたPP/PEブレンドの機械および物理特性を改良するために、種
々のポリエチレンのブレンドを使用してもよい。例えば、LLDPEと本質的に
線状なポリエチレンのコポリマーブレンドを、得られたPE/PPブレンドのフ
ィルム強靱性を改良するために使用することができる。
【0047】
エチレンポリマーは少なくとも0.865、好適には少なくとも0.880、
さらに好適には少なくとも0.900、最も好適には0.910g/cm3の密
度を有する。エチレンポリマーの密度は、0.962以下、好適には最大0.9
45、さらに好適には最大0.930、最も好適には最大0.925g/cm3
である。エチレンポリマー密度は、ASTM D−792に基づく測定により決
定される。
さらに好適には少なくとも0.900、最も好適には0.910g/cm3の密
度を有する。エチレンポリマーの密度は、0.962以下、好適には最大0.9
45、さらに好適には最大0.930、最も好適には最大0.925g/cm3
である。エチレンポリマー密度は、ASTM D−792に基づく測定により決
定される。
【0048】
ポリマー出発物質は、いかなる分子量分布(MWD)あってもよい。MWDは
Mw/Mn比として計算され、ここでMwは重量平均分子量、Mnは数平均分子量で
ある。MWDが3より小さいポリマーは、メタロセンもしくは幾何拘束触媒(C
GC)を用いるか、または電子供与体化合物をチーグラー・ナッタ触媒と共に用
いることにより、一般的に製造されることは、当業者に知られている。本発明の
実施において、MWDは好適には少なくとも2であり、さらに好適には8までで
あり、最も好適には5までである。本発明で用いられるエチレンポリマーのMW
Dは、所望の特性に基づいて選択される。例を挙げると、MWDがより広いポリ
マーは、良好な加工性、特にブロウンフィルムにおけるバブル安定性が要求され
るときに選択されうる。逆に、MWDがより狭いポリマーは、高い引裂強さまた
は強靱性が要求されるときに選択されうる。
Mw/Mn比として計算され、ここでMwは重量平均分子量、Mnは数平均分子量で
ある。MWDが3より小さいポリマーは、メタロセンもしくは幾何拘束触媒(C
GC)を用いるか、または電子供与体化合物をチーグラー・ナッタ触媒と共に用
いることにより、一般的に製造されることは、当業者に知られている。本発明の
実施において、MWDは好適には少なくとも2であり、さらに好適には8までで
あり、最も好適には5までである。本発明で用いられるエチレンポリマーのMW
Dは、所望の特性に基づいて選択される。例を挙げると、MWDがより広いポリ
マーは、良好な加工性、特にブロウンフィルムにおけるバブル安定性が要求され
るときに選択されうる。逆に、MWDがより狭いポリマーは、高い引裂強さまた
は強靱性が要求されるときに選択されうる。
【0049】
ASTM D−1238条件190℃/2.16Kg(以前は条件Eとして知
られていた)に基づき測定された、前記エチレンポリマーのメルトインデックス
(MI)は、好適には少なくとも0.1g/10分、さらに好適には少なくとも
0.3g/10分、最も好適には少なくとも0.5g/10分である。前記MI
は好適には15g/10分より小さく、さらに好適には10g/10分より小さ
く、最も好適には6g/10分より小さい。ブロウンフィルム用途においては、
前記MIはよりさらに好適には3.0g/10分より小さく、そのうえさらに好
適には2.0g/10分より小さい。ブロウンフィルム用途のためには、さらに
最も好適な側面において、MIは両端の値を含め0.5g/10分から1.5g
/10分の間である。ブレンド中に用いられる高溶融強度のポリプロピレン樹脂
は、ブロウンフィルム製造中のメルトフラクチャーの発生を最小にする傾向があ
り、ゆえにより低いMIのエチレンポリマーの使用を可能にすると考えられる。
られていた)に基づき測定された、前記エチレンポリマーのメルトインデックス
(MI)は、好適には少なくとも0.1g/10分、さらに好適には少なくとも
0.3g/10分、最も好適には少なくとも0.5g/10分である。前記MI
は好適には15g/10分より小さく、さらに好適には10g/10分より小さ
く、最も好適には6g/10分より小さい。ブロウンフィルム用途においては、
前記MIはよりさらに好適には3.0g/10分より小さく、そのうえさらに好
適には2.0g/10分より小さい。ブロウンフィルム用途のためには、さらに
最も好適な側面において、MIは両端の値を含め0.5g/10分から1.5g
/10分の間である。ブレンド中に用いられる高溶融強度のポリプロピレン樹脂
は、ブロウンフィルム製造中のメルトフラクチャーの発生を最小にする傾向があ
り、ゆえにより低いMIのエチレンポリマーの使用を可能にすると考えられる。
【0050】
本発明の実施に適したエチレンポリマーは、ザ・ダウ・ケミカル・カンパニー
よりダウレックス(DOWLEX)、アテイン(ATTANE)、アフィニティ
(AFFINITY)、およびエリート(ELITE)ポリエチレンの商業表示
(trade designation)で市販されているポリマー、エクソン・ケミカル・コー
ポレーションよりエクシードおよびエグザクトの商業表示で市販されているポリ
マー、および三井石油化学工業よりタフマー(TAFMER)の商業表示で市販
されているポリマー、エクイスター・インク(Equistar,Inc.)よ
りペトロセン(Petrothene)GA501020の商業表示で市販され
ているポリエチレン、ノバ・ケミカル・コーポレーション(Nova Chem
ical Corporation)よりノバポール(Novapol)TF−
0119−FPの商業表示で市販されているポリエチレン、ならびに、ユニオン
・カーバイド・コーポレーション(Union Carbide Corpor
ation)よりユニポール(Unipol)DFDA−7441ポリマーまた
はタフリン(Tuflin)HS−7028ポリマーの商業表示で市販されてい
るポリエチレンを包含する。
よりダウレックス(DOWLEX)、アテイン(ATTANE)、アフィニティ
(AFFINITY)、およびエリート(ELITE)ポリエチレンの商業表示
(trade designation)で市販されているポリマー、エクソン・ケミカル・コー
ポレーションよりエクシードおよびエグザクトの商業表示で市販されているポリ
マー、および三井石油化学工業よりタフマー(TAFMER)の商業表示で市販
されているポリマー、エクイスター・インク(Equistar,Inc.)よ
りペトロセン(Petrothene)GA501020の商業表示で市販され
ているポリエチレン、ノバ・ケミカル・コーポレーション(Nova Chem
ical Corporation)よりノバポール(Novapol)TF−
0119−FPの商業表示で市販されているポリエチレン、ならびに、ユニオン
・カーバイド・コーポレーション(Union Carbide Corpor
ation)よりユニポール(Unipol)DFDA−7441ポリマーまた
はタフリン(Tuflin)HS−7028ポリマーの商業表示で市販されてい
るポリエチレンを包含する。
【0051】
代替の実施態様において、ポリエチレンは好適には高密度ポリエチレンであり
、さらに好適には少なくとも0.945g/cm3の密度を有する。最も好適に
は、密度は両端の値を含めて0.945から0.962g/cm3の間である。
高密度ポリエチレンは、好適には少なくとも100,000の重量平均分子量(
Mw)を有し、高分子高密度ポリエチレン(HMW HDPE)と従来技術で呼
ばれる種類のものである。さらに好適には、重量平均分子量は両端の値を含み1
50,000から300,000の間である。そのようなポリエチレンは従来技
術の範囲内にあり、例を挙げると、エクイスター・インクよりアラソン(Ala
thon)5005ポリマーの商業表示で、または、ザ・ダウ・ケミカル・カン
パニーより高密度ポリエチレン53050Eの商業表示で市販されている。
、さらに好適には少なくとも0.945g/cm3の密度を有する。最も好適に
は、密度は両端の値を含めて0.945から0.962g/cm3の間である。
高密度ポリエチレンは、好適には少なくとも100,000の重量平均分子量(
Mw)を有し、高分子高密度ポリエチレン(HMW HDPE)と従来技術で呼
ばれる種類のものである。さらに好適には、重量平均分子量は両端の値を含み1
50,000から300,000の間である。そのようなポリエチレンは従来技
術の範囲内にあり、例を挙げると、エクイスター・インクよりアラソン(Ala
thon)5005ポリマーの商業表示で、または、ザ・ダウ・ケミカル・カン
パニーより高密度ポリエチレン53050Eの商業表示で市販されている。
【0052】
添加剤
添加剤は任意選択により本発明の組成物に含有される。添加剤は従来技術の範
囲内でよく知られている。そのような添加剤は、例えば、フリーラジカル抑制剤
(free radical inhibitor)および紫外線(UV)安定剤(ultraviolet wave s
tabilizer)を含む安定剤、中和剤(neutralizer)、成核剤(nucleating agent
)、スリップ剤、アンチブロック剤、色素、帯電防止剤、透明剤(clarifier)
、ワックス、樹脂、シリカやカーボンブラックのような充填剤、および他の従来
技術の範囲内の添加剤を組み合わせてまたは単独で使用したもの、を包含する。
有効な量は従来技術で知られており、組成物中のポリマーのパラメーターおよび
それらがさらされる周囲の状態に依存する。
囲内でよく知られている。そのような添加剤は、例えば、フリーラジカル抑制剤
(free radical inhibitor)および紫外線(UV)安定剤(ultraviolet wave s
tabilizer)を含む安定剤、中和剤(neutralizer)、成核剤(nucleating agent
)、スリップ剤、アンチブロック剤、色素、帯電防止剤、透明剤(clarifier)
、ワックス、樹脂、シリカやカーボンブラックのような充填剤、および他の従来
技術の範囲内の添加剤を組み合わせてまたは単独で使用したもの、を包含する。
有効な量は従来技術で知られており、組成物中のポリマーのパラメーターおよび
それらがさらされる周囲の状態に依存する。
【0053】
ブレンド
溶融またはドライブレンド、例えば押出機のホッパー(hopper)における、ま
たはライン外でのタンブルブレンド操作(tumble blending operation)は、本
発明のブレンドを達成するのに有用である。好適には、ポリエチレン製造工程の
最後におけるペレット化(palletizing)段階の前またはその間に、改質ポリプ
ロピレンはポリエチレンにブレンドされる。好適には、エチレンポリマーの量は
、得られたカップリングされたポリプロピレンとポリエチレンのブレンドの、少
なくとも55パーセント、さらに好適には少なくとも60パーセント、最も好適
には少なくとも65パーセントであり、最大90パーセント、さらに好適には最
大85パーセントである。
たはライン外でのタンブルブレンド操作(tumble blending operation)は、本
発明のブレンドを達成するのに有用である。好適には、ポリエチレン製造工程の
最後におけるペレット化(palletizing)段階の前またはその間に、改質ポリプ
ロピレンはポリエチレンにブレンドされる。好適には、エチレンポリマーの量は
、得られたカップリングされたポリプロピレンとポリエチレンのブレンドの、少
なくとも55パーセント、さらに好適には少なくとも60パーセント、最も好適
には少なくとも65パーセントであり、最大90パーセント、さらに好適には最
大85パーセントである。
【0054】
当業者は、特にそれぞれのポリマーがブレンドまたは得られたフィルムもしく
はその他の製品の所望の特性に寄与する場合は、1種類より多くのエチレンポリ
マーが任意に用いられることを理解するだろう。実例としては、LDPEおよび
LLDPE両方の使用、または実質的に線状であるポリエチレンおよびHDPE
もしくはLLDPE両方の使用がある。ポリエチレンブレンドは、コンパウンド
されていてもよいし、反応器内ブレンドでもよい。本発明のPE/PPブレンド
のポリエチレンリッチ相(polyethylene rich phase)に好適に使用されるポリ
エチレンの反応器内ブレンドの例は、コルサマー(Kolthammer)らの米国特許第
5,844,045号およびコルサマーらの米国特許第5,869,575号に
開示されており、両方は本明細書に反応器内ブレンドに関する教示の参照として
組みこまれる。
はその他の製品の所望の特性に寄与する場合は、1種類より多くのエチレンポリ
マーが任意に用いられることを理解するだろう。実例としては、LDPEおよび
LLDPE両方の使用、または実質的に線状であるポリエチレンおよびHDPE
もしくはLLDPE両方の使用がある。ポリエチレンブレンドは、コンパウンド
されていてもよいし、反応器内ブレンドでもよい。本発明のPE/PPブレンド
のポリエチレンリッチ相(polyethylene rich phase)に好適に使用されるポリ
エチレンの反応器内ブレンドの例は、コルサマー(Kolthammer)らの米国特許第
5,844,045号およびコルサマーらの米国特許第5,869,575号に
開示されており、両方は本明細書に反応器内ブレンドに関する教示の参照として
組みこまれる。
【0055】
同様に、1種類より多くのプロピレンポリマーが本発明のブレンドに任意に含
まれる。本発明の実施において、少なくとも1つのプロピレンポリマーがカップ
リングされるが、しかし、ブレンド中に含まれる1つ以上の他のポリマーのカッ
プリングは任意である。好適には、コスト上の理由で、エチレンポリマー/プロ
ピレンポリマーブレンドの大部分を構成するエチレンポリマーはカップリング剤
を用いてカップリングされない。そのうえ、エチレンポリマーおよびプロピレン
ポリマー以外のポリマーは、少なくとも1つのカップリングされたプロピレンポ
リマーおよび少なくとも1つのエチレンポリマーと共に、本発明のブレンド中に
、任意に含まれる。
まれる。本発明の実施において、少なくとも1つのプロピレンポリマーがカップ
リングされるが、しかし、ブレンド中に含まれる1つ以上の他のポリマーのカッ
プリングは任意である。好適には、コスト上の理由で、エチレンポリマー/プロ
ピレンポリマーブレンドの大部分を構成するエチレンポリマーはカップリング剤
を用いてカップリングされない。そのうえ、エチレンポリマーおよびプロピレン
ポリマー以外のポリマーは、少なくとも1つのカップリングされたプロピレンポ
リマーおよび少なくとも1つのエチレンポリマーと共に、本発明のブレンド中に
、任意に含まれる。
【0056】
成 形
本発明の組成物は、公知の一般的な成形方法により、有用な製品に成形されて
もよい。典型的には、本発明の組成物は、ブロウンフィルム押出、キャストフィ
ルム押出、または、射出もしくはブロー成形、好適にはブロウンフィルム押出に
より、成形されてもよい。
もよい。典型的には、本発明の組成物は、ブロウンフィルム押出、キャストフィ
ルム押出、または、射出もしくはブロー成形、好適にはブロウンフィルム押出に
より、成形されてもよい。
【0057】
本発明の組成物は、フィルム、特にブロウンフィルムの製造に有利で有用であ
る。ブロウンフィルム押出技術は、薄いプラスチックフィルムの製造法としてよ
く知られている。有利な工程においては、プラスチックは、フィルムに成形され
るために円形ダイ(circular die)より押し出される。フィルムを、フィルム直
径を2から6倍に増加させるバブル形状に保つために、空気がダイ中心から導入
され、その後バブルはローラー上に折り畳まれる。従来技術の範囲内でそのよう
な工程にはたくさんのバリエーションがあるが、例えば、米国特許第3,959
,452号;高ストーク(high stalk、開示中では「長ストーク(long stalk)
」とされる)と低ストーク(low stalk)ブロウンフィルム成形の差異が検討さ
れている 第4,820,471号のカラム1;第5,284,613号;W.
D.ハリスら「Effects of Bubble Cooling on Performance and Properties of
HMW-HDPE Film Resins」、Polymers, Laminations & Coatings Conference, Bo ok 1 , 1990, 303-317頁、および、ムーア、E.P.らのPolypropylene Handboo k , Hanser, New York, 1996, 330-332頁、の様な参考文献に記載されている。
る。ブロウンフィルム押出技術は、薄いプラスチックフィルムの製造法としてよ
く知られている。有利な工程においては、プラスチックは、フィルムに成形され
るために円形ダイ(circular die)より押し出される。フィルムを、フィルム直
径を2から6倍に増加させるバブル形状に保つために、空気がダイ中心から導入
され、その後バブルはローラー上に折り畳まれる。従来技術の範囲内でそのよう
な工程にはたくさんのバリエーションがあるが、例えば、米国特許第3,959
,452号;高ストーク(high stalk、開示中では「長ストーク(long stalk)
」とされる)と低ストーク(low stalk)ブロウンフィルム成形の差異が検討さ
れている 第4,820,471号のカラム1;第5,284,613号;W.
D.ハリスら「Effects of Bubble Cooling on Performance and Properties of
HMW-HDPE Film Resins」、Polymers, Laminations & Coatings Conference, Bo ok 1 , 1990, 303-317頁、および、ムーア、E.P.らのPolypropylene Handboo k , Hanser, New York, 1996, 330-332頁、の様な参考文献に記載されている。
【0058】
本発明の組成物は、共押出フィルムにも使用することができる。共押出ブロウ
ンフィルムの成形は公知であり、本発明に適用可能である。従来技術を説明する
文献としては、ハン(Han)およびシェッティー(Shetty)の「Studies on Mult
ilayer Film Coextrusion III. The Rheology of Blown Film Coextrusion」 Po lymer Engineering and Science, February, (1987), vol.18, No.3, 187-199頁
、およびモリスの「Peel Strength Issues in the Blown Film Coextrusion Pro
cess」1996 Polymers, Laminations & Coatings Conference, TAPPI Press, Atl
anta, Ga. (1996), 571-577頁、を挙げることができる。ここで「共押出」の語
は、好適には冷却または急冷前に押出物が層状構造に組み合わされるように配置
された2つ以上のオリフィスを備えた単一のダイを通過して、2つ以上の物質を
押し出す工程、に適用する。
ンフィルムの成形は公知であり、本発明に適用可能である。従来技術を説明する
文献としては、ハン(Han)およびシェッティー(Shetty)の「Studies on Mult
ilayer Film Coextrusion III. The Rheology of Blown Film Coextrusion」 Po lymer Engineering and Science, February, (1987), vol.18, No.3, 187-199頁
、およびモリスの「Peel Strength Issues in the Blown Film Coextrusion Pro
cess」1996 Polymers, Laminations & Coatings Conference, TAPPI Press, Atl
anta, Ga. (1996), 571-577頁、を挙げることができる。ここで「共押出」の語
は、好適には冷却または急冷前に押出物が層状構造に組み合わされるように配置
された2つ以上のオリフィスを備えた単一のダイを通過して、2つ以上の物質を
押し出す工程、に適用する。
【0059】
用 途
本発明の共押出ブロウンフィルムは、マンドレル(mandrel)を使用したヒー
トシール機器のような、従来技術の範囲内の包装機械を使用して、パウチ(pouc
hes)、袋、容器に成形されることが可能である。この物質の組み合わせより製
造されたパウチ、袋およびその他の容器は、卓越した強靱性と耐衝撃性を提供し
、そのうえグリスおよび油、ならびにテレビン油などの軽炭化水素に対し、卓越
したバリヤ(barrier)を提供する。本発明の共押出ブロウンフィルムは、多層
袋(multi-wall bag)のライナー、または、ポリエチレンテレフタレートもしく
は2軸延伸ポリプロピレンを備えたラミネート構造体における強度/シーラント
層のように、単独で包装基材に用いることが可能である。
トシール機器のような、従来技術の範囲内の包装機械を使用して、パウチ(pouc
hes)、袋、容器に成形されることが可能である。この物質の組み合わせより製
造されたパウチ、袋およびその他の容器は、卓越した強靱性と耐衝撃性を提供し
、そのうえグリスおよび油、ならびにテレビン油などの軽炭化水素に対し、卓越
したバリヤ(barrier)を提供する。本発明の共押出ブロウンフィルムは、多層
袋(multi-wall bag)のライナー、または、ポリエチレンテレフタレートもしく
は2軸延伸ポリプロピレンを備えたラミネート構造体における強度/シーラント
層のように、単独で包装基材に用いることが可能である。
【0060】
多層フィルムにおいて、各々の層は、耐候性、ヒートシール、接着、耐薬品性
、バリヤー層(例えば水または酸素に対して)、弾性、収縮、耐久性、風合い(
hand and feel)、ノイズまたはノイズ低減、質感(texture)、エンボス加工、
装飾的要素、不浸透性、剛性のような、所望の特性を有利に付与する。隣接する
層は、任意に直接接着されるか、特に層間の接着を達成する目的のため、替わり
に接着、結合または他の層、を層間に有する。層の構成成分は所望の目的を達成
するために選択される。
、バリヤー層(例えば水または酸素に対して)、弾性、収縮、耐久性、風合い(
hand and feel)、ノイズまたはノイズ低減、質感(texture)、エンボス加工、
装飾的要素、不浸透性、剛性のような、所望の特性を有利に付与する。隣接する
層は、任意に直接接着されるか、特に層間の接着を達成する目的のため、替わり
に接着、結合または他の層、を層間に有する。層の構成成分は所望の目的を達成
するために選択される。
【0061】
本発明のブレンド組成物より製造されるフィルムは、同一のモジュラス、およ
びコモノマーが存在する場合はブレンドに使用されたエチレンポリマーと同一の
コモノマーを有するエチレンポリマーから同一製法で製造された同一厚さのフィ
ルムより、高い引裂および突刺抵抗を有する。好適には、本発明のフィルムは、
ASTM D−882に基づき測定した2%セカントモジュラスが、機械方向ま
たはクロス方向のいずれかにおいて40,000psiである。エチレン/1−
オクテンコポリマーがポリエチレン相に用いられている場合、本発明のフィルム
は、好適にはASTM D−882に基づき測定した2%セカントモジュラスが
、機械方向またはクロス方向のいずれかにおいて50,000psiである。好
適には、本発明のフィルムは、ASTM D1922に基づき測定した機械方向
の引裂抵抗(MD引裂)が少なくとも50グラム/ミル(2グラム/ミクロン)
、さらに好適には少なくとも75グラム/ミル(3グラム/ミクロン)であり、
ASTM D1922に基づき測定したクロス方向の引裂抵抗(CD引裂)が、
少なくとも100グラム/ミル(4グラム/ミクロン)、好適には少なくとも1
50グラム/ミル(6グラム/ミクロン)である。
びコモノマーが存在する場合はブレンドに使用されたエチレンポリマーと同一の
コモノマーを有するエチレンポリマーから同一製法で製造された同一厚さのフィ
ルムより、高い引裂および突刺抵抗を有する。好適には、本発明のフィルムは、
ASTM D−882に基づき測定した2%セカントモジュラスが、機械方向ま
たはクロス方向のいずれかにおいて40,000psiである。エチレン/1−
オクテンコポリマーがポリエチレン相に用いられている場合、本発明のフィルム
は、好適にはASTM D−882に基づき測定した2%セカントモジュラスが
、機械方向またはクロス方向のいずれかにおいて50,000psiである。好
適には、本発明のフィルムは、ASTM D1922に基づき測定した機械方向
の引裂抵抗(MD引裂)が少なくとも50グラム/ミル(2グラム/ミクロン)
、さらに好適には少なくとも75グラム/ミル(3グラム/ミクロン)であり、
ASTM D1922に基づき測定したクロス方向の引裂抵抗(CD引裂)が、
少なくとも100グラム/ミル(4グラム/ミクロン)、好適には少なくとも1
50グラム/ミル(6グラム/ミクロン)である。
【0062】
本発明のカップリングされたプロピレンポリマー/エチレンポリマーブレンド
を含有するフィルムは、驚くべきことに、エチレンポリマー単体より製造された
フィルムより優れたアンチブロッキング特性を有することが発見された。
を含有するフィルムは、驚くべきことに、エチレンポリマー単体より製造された
フィルムより優れたアンチブロッキング特性を有することが発見された。
【0063】
本発明の組成物より製造されたフィルムは、典型的なポリエチレンシュリンク
フィルムより高い、少なくとも140℃までの寸法安定性を有する点で有利であ
る。この寸法安定性は、高温のサービス、高温充填、クック−イン(cook-in)
、殺菌処理、等において重要である。これらの本発明のフィルムは、熱収縮フィ
ルムの製造に有利に使用される。これらの熱収縮フィルムに有用な特性は、良好
な引裂強度、ダート衝撃強度、突刺強度、および高モジュラスである。ここで「
良好な」の語は、ASTM D−1922およびASTM D1709 条件A
に記載の方法でそれぞれ測定したときに、MD方向に50グラム/ミルおよびC
D方向に100グラム/ミルを超える引裂、ならびに30グラム/ミルを超える
衝撃強度を示すことに用いる。ここで「高モジュラス」の語は、ASTM D8
82に基づき測定した2%セカントモジュラスが少なくとも40,000psi
(275,790kPa)であることを意味することに用いる。
フィルムより高い、少なくとも140℃までの寸法安定性を有する点で有利であ
る。この寸法安定性は、高温のサービス、高温充填、クック−イン(cook-in)
、殺菌処理、等において重要である。これらの本発明のフィルムは、熱収縮フィ
ルムの製造に有利に使用される。これらの熱収縮フィルムに有用な特性は、良好
な引裂強度、ダート衝撃強度、突刺強度、および高モジュラスである。ここで「
良好な」の語は、ASTM D−1922およびASTM D1709 条件A
に記載の方法でそれぞれ測定したときに、MD方向に50グラム/ミルおよびC
D方向に100グラム/ミルを超える引裂、ならびに30グラム/ミルを超える
衝撃強度を示すことに用いる。ここで「高モジュラス」の語は、ASTM D8
82に基づき測定した2%セカントモジュラスが少なくとも40,000psi
(275,790kPa)であることを意味することに用いる。
【0064】
驚くべきことに、本発明のフィルムは、2軸熱収縮を与えるために延伸された
り後配向処理されたりする必要がない。例えば、一般的なブロウンフィルム製法
に従ってブローアップ比(blow up ratio)が1.5−3.5で製造されたフィ
ルムは、機械方向の高収縮およびクロス方向の十分な収縮(10−30%)を示
し、包装終了時に非常にしわが少なく卓越したブルズアイ(bullseye)を備える
、良好な包装を提供する。対照的に、配向ポリオレフィンフィルムの2軸収縮反
応は、一般的には、フィルムを配向させるために、製造されたフィルムを最初に
元の寸法の数倍程度機械方向および横断方向(transverse direction)の両方に
延伸することにより得られる。冷間延伸(cold drawn)収縮フィルムも公知では
あるが、通常、延伸は製造されたフィルムが十分柔らかいかまたは溶融している
ときに行われる。製造されたフィルムが延伸された後、まだ延伸された状態にあ
るときにフィルムを急冷することにより、延伸配向は固定(frozen)または定着
される。
り後配向処理されたりする必要がない。例えば、一般的なブロウンフィルム製法
に従ってブローアップ比(blow up ratio)が1.5−3.5で製造されたフィ
ルムは、機械方向の高収縮およびクロス方向の十分な収縮(10−30%)を示
し、包装終了時に非常にしわが少なく卓越したブルズアイ(bullseye)を備える
、良好な包装を提供する。対照的に、配向ポリオレフィンフィルムの2軸収縮反
応は、一般的には、フィルムを配向させるために、製造されたフィルムを最初に
元の寸法の数倍程度機械方向および横断方向(transverse direction)の両方に
延伸することにより得られる。冷間延伸(cold drawn)収縮フィルムも公知では
あるが、通常、延伸は製造されたフィルムが十分柔らかいかまたは溶融している
ときに行われる。製造されたフィルムが延伸された後、まだ延伸された状態にあ
るときにフィルムを急冷することにより、延伸配向は固定(frozen)または定着
される。
【0065】
本発明は、これに限定されるものではないが、工業製品、消費財、書籍、郵便
物、食料品、ならびに、小石、煉瓦、装飾用岩石、および工業部品のような重量
物の被服および収納のような用途、における本発明のフィルムの使用も包含する
。別の用途は、消費者ライナー、重量物輸送袋、野菜袋、バッチ内袋、パウチ、
食料品袋、商品袋、発泡体用袋(特に発泡体が袋の中で作成されるもの)、穀類
袋、柔らかい紙の上包、多層袋、およびラミネーションを含んでもよい。
物、食料品、ならびに、小石、煉瓦、装飾用岩石、および工業部品のような重量
物の被服および収納のような用途、における本発明のフィルムの使用も包含する
。別の用途は、消費者ライナー、重量物輸送袋、野菜袋、バッチ内袋、パウチ、
食料品袋、商品袋、発泡体用袋(特に発泡体が袋の中で作成されるもの)、穀類
袋、柔らかい紙の上包、多層袋、およびラミネーションを含んでもよい。
【0066】
本発明の組成物のさらなる用途は、成型品の製造のための使用を包含する。
【0067】
実施例
以下の実施例は、本発明を説明するために記載するものであり、本発明を限定
するものではない。特に記載のない限り、比率、部、およびパーセンテージは重
量によるものである。本発明の実施例(Ex)は番号で指定されるが、比較例(
C.S.)はアルファベットで指定され本発明の実施例ではない。以下の実施例
において特に記載のない限り:メルトフローレート(MFR)はASTM D1
238に基づき、温度230℃、荷重2.16KGで測定され;メルトインデッ
クス(MI)はASTM D1238に基づき、温度190℃、荷重2.16K
Gで測定され;ダート衝撃強度はASTM D−1790(方法A)に基づき測
定され;エルメンドルフ引裂強度はASTM D−1922(タイプB)に基づ
き測定され;および、セカントモジュラスはASTM D−882に基づき測定
される。
するものではない。特に記載のない限り、比率、部、およびパーセンテージは重
量によるものである。本発明の実施例(Ex)は番号で指定されるが、比較例(
C.S.)はアルファベットで指定され本発明の実施例ではない。以下の実施例
において特に記載のない限り:メルトフローレート(MFR)はASTM D1
238に基づき、温度230℃、荷重2.16KGで測定され;メルトインデッ
クス(MI)はASTM D1238に基づき、温度190℃、荷重2.16K
Gで測定され;ダート衝撃強度はASTM D−1790(方法A)に基づき測
定され;エルメンドルフ引裂強度はASTM D−1922(タイプB)に基づ
き測定され;および、セカントモジュラスはASTM D−882に基づき測定
される。
【0068】
溶融強度は、直径2.1ミリメートル、流入角(entrance angle)45度を有
する20:1ダイが適合するキャピラリーレオメーター(capillary rheometer
)を用いて測定された。190℃で10分間サンプルを平衡させた後に、ピスト
ンを1インチ/分のスピードで移動させた。標準試験温度は190℃である。サ
ンプルは、加速度2.4mm/秒2で、ダイ下100ミリメートルに配置された
1組の加速ニップ(accelerating nips)に単軸で引き出される。要した引張力
は、ニップロール(nip rolls)の巻取速度(take-up speed)の関数として記録
される。試験中に到達した引張力の最大値が、溶融強度として規定される。溶融
ポリマーがドローレゾナンス(draw resonance)を示す場合には、ドローレゾナ
ンス開始前の引張力を溶融強度とした。
する20:1ダイが適合するキャピラリーレオメーター(capillary rheometer
)を用いて測定された。190℃で10分間サンプルを平衡させた後に、ピスト
ンを1インチ/分のスピードで移動させた。標準試験温度は190℃である。サ
ンプルは、加速度2.4mm/秒2で、ダイ下100ミリメートルに配置された
1組の加速ニップ(accelerating nips)に単軸で引き出される。要した引張力
は、ニップロール(nip rolls)の巻取速度(take-up speed)の関数として記録
される。試験中に到達した引張力の最大値が、溶融強度として規定される。溶融
ポリマーがドローレゾナンス(draw resonance)を示す場合には、ドローレゾナ
ンス開始前の引張力を溶融強度とした。
【0069】
フィルムの突刺値は、力の測定を提供するストレインセル(strain cell)お
よび総合デジタルディスプレイを備えたインストロン(Instron)張力計を用い
て得られる。厚さ2ミル(0.051mm)を有する1枚のブロウン単層フィル
ムが、アルミニウム製で、半片が一つに組み合わせられたときしっかりと結合す
るよう加工された環状ホルダーの2つの半片の間に、ぴんと張るように設置され
る。ホルダーに設置されたフィルムの露出範囲は、直径が4インチ(10.2c
m)である。ホルダーは次に、張力計の上方の固定顎部(stationary jaw)に設
置される。上方に移動するように設定された張力計の下方の顎部には、直径12
.5ミリメートルの半球形のアルミ製測定子(probe)が設置される。測定子は
、変形率(deformation ratio)250ミリメートル/分で、設置されたフィル
ムの中央を上方に突き抜けるよう位置が調整される。フィルムを破断させるのに
要した力がデジタルディスプレイより読みとられ、フィルム厚さおよび測定子の
直径で除され、突刺抵抗(kg-cm/cc又はft-lb/in3)が得られる
(本明細書で「突刺」とすることもある)。
よび総合デジタルディスプレイを備えたインストロン(Instron)張力計を用い
て得られる。厚さ2ミル(0.051mm)を有する1枚のブロウン単層フィル
ムが、アルミニウム製で、半片が一つに組み合わせられたときしっかりと結合す
るよう加工された環状ホルダーの2つの半片の間に、ぴんと張るように設置され
る。ホルダーに設置されたフィルムの露出範囲は、直径が4インチ(10.2c
m)である。ホルダーは次に、張力計の上方の固定顎部(stationary jaw)に設
置される。上方に移動するように設定された張力計の下方の顎部には、直径12
.5ミリメートルの半球形のアルミ製測定子(probe)が設置される。測定子は
、変形率(deformation ratio)250ミリメートル/分で、設置されたフィル
ムの中央を上方に突き抜けるよう位置が調整される。フィルムを破断させるのに
要した力がデジタルディスプレイより読みとられ、フィルム厚さおよび測定子の
直径で除され、突刺抵抗(kg-cm/cc又はft-lb/in3)が得られる
(本明細書で「突刺」とすることもある)。
【0070】
ヒートシール開始温度は、2lb/in(0.4kg/cm)のシール強度が
得られる最低の温度として規定される。ヒートシール試験は、図7に記載のポリ
マーブレンドから製造された厚さ2ミル(50ミクロン)の単層押出フィルムを
用いて行われた。図7および図8のデータのため試験されたシール部は、長さが
1インチである。試験はトップウェーブ・コーポレーション(Topwave Corporat
ion)から入手可能なホットタック試験機(Hot Tack Tester)により、停止時間
(dwell time)0.5秒、シールバー圧力40psi(0.28Mpa)を用い
行われた。シールは、100〜150℃の範囲で10℃毎に、フィルム構造体を
折り曲げてフィルム同士をシールする方法で行われる。上述のように、シールの
長さは1インチである。そのように形成されたシール部は、形成から24時間経
過後、インストロン張力計を用いて、クロスヘッド速度(crosshead rate)10
インチ/分(51cm/分)で引っ張られる。ピーク荷重(peak load)が与え
られたシール温度における最高荷重(ポンド力シール強度)である。試験に用い
るシールが1インチ長であることから、図7に記載のポンド力(lb)で表され
たシール強度値は、lb/inchで表されたものと等しい。
得られる最低の温度として規定される。ヒートシール試験は、図7に記載のポリ
マーブレンドから製造された厚さ2ミル(50ミクロン)の単層押出フィルムを
用いて行われた。図7および図8のデータのため試験されたシール部は、長さが
1インチである。試験はトップウェーブ・コーポレーション(Topwave Corporat
ion)から入手可能なホットタック試験機(Hot Tack Tester)により、停止時間
(dwell time)0.5秒、シールバー圧力40psi(0.28Mpa)を用い
行われた。シールは、100〜150℃の範囲で10℃毎に、フィルム構造体を
折り曲げてフィルム同士をシールする方法で行われる。上述のように、シールの
長さは1インチである。そのように形成されたシール部は、形成から24時間経
過後、インストロン張力計を用いて、クロスヘッド速度(crosshead rate)10
インチ/分(51cm/分)で引っ張られる。ピーク荷重(peak load)が与え
られたシール温度における最高荷重(ポンド力シール強度)である。試験に用い
るシールが1インチ長であることから、図7に記載のポンド力(lb)で表され
たシール強度値は、lb/inchで表されたものと等しい。
【0071】
ホットタック開始温度は、1ニュートン/インチのホットタック強度を得るた
めに要した最低のシール温度として規定される。ホットタック試験は、上記に記
載のフィルム構造体および停止時間0.5秒、遅延時間(delay time)0.2秒
、シールバー圧力40psi(0.28Mpa)に設定されたトップウェーブホ
ットタック試験機を用い行われる。ホットタックシールは、100〜170℃の
間の温度範囲で10℃毎に、フィルム構造体を折り曲げてフィルム同士をシール
する方法で行われる。上述のように、試験されたシールの長さは1インチである
。形成されたホットタックシールに適用する剥離速度(peel rate)は150m
m/秒である。試験機は、0.2秒の遅延後、即座にシールを引っ張る。ホット
タック強度は、与えられたシール温度に対し測定された最高強度である。極限ホ
ットタック強度は、図8のフィルムに対し、100〜170℃の温度範囲で達成
された最高の力をニュートン(N)で表したものである。試験に用いるシールが
1インチ長であることから、図8に記載のニュートン(N)で表されたホットタ
ック値は、N/インチと同等である。
めに要した最低のシール温度として規定される。ホットタック試験は、上記に記
載のフィルム構造体および停止時間0.5秒、遅延時間(delay time)0.2秒
、シールバー圧力40psi(0.28Mpa)に設定されたトップウェーブホ
ットタック試験機を用い行われる。ホットタックシールは、100〜170℃の
間の温度範囲で10℃毎に、フィルム構造体を折り曲げてフィルム同士をシール
する方法で行われる。上述のように、試験されたシールの長さは1インチである
。形成されたホットタックシールに適用する剥離速度(peel rate)は150m
m/秒である。試験機は、0.2秒の遅延後、即座にシールを引っ張る。ホット
タック強度は、与えられたシール温度に対し測定された最高強度である。極限ホ
ットタック強度は、図8のフィルムに対し、100〜170℃の温度範囲で達成
された最高の力をニュートン(N)で表したものである。試験に用いるシールが
1インチ長であることから、図8に記載のニュートン(N)で表されたホットタ
ック値は、N/インチと同等である。
【0072】
伸びに対する抵抗(%ストレイン)は、ASTM D882(2%セカント)
に記載の手順を用い、以下の例外を適用して測定された:(a)クロスヘッドス
ピードは、手順には25mm/分と記載されているのに対し20mm/分;(b
)グリップ距離は、手順には10インチと記載されているのに対し4インチ;お
よび(c)サンプル伸びは、手順には2%と記載されているのに対し10%。す
べてのサンプルにおいて、%ストレインは、力を9Mpaに特定し計算された。
に記載の手順を用い、以下の例外を適用して測定された:(a)クロスヘッドス
ピードは、手順には25mm/分と記載されているのに対し20mm/分;(b
)グリップ距離は、手順には10インチと記載されているのに対し4インチ;お
よび(c)サンプル伸びは、手順には2%と記載されているのに対し10%。す
べてのサンプルにおいて、%ストレインは、力を9Mpaに特定し計算された。
【0073】
ベースポリプロピレン樹脂
以下の実施例で使用された改質インパクトコポリマーポリプロピレン(modifi
ed impact copolymer polypropylene、以下「MICP」)を製造するために用
いられたベースポリプロピレンは、ザ・ダウ・ケミカル・カンパニーよりDC1
11の表示で入手可能な、アイソタクチックポリプロピレンのペレットである。
DC111は、エチレンから誘導される繰り返し単位を7〜9重量パーセント有
し、メルトフローレート(MFR)が0.68g/10分であり、溶融強度が約
12cNである、プロピレンのインパクトコポリマーである。
ed impact copolymer polypropylene、以下「MICP」)を製造するために用
いられたベースポリプロピレンは、ザ・ダウ・ケミカル・カンパニーよりDC1
11の表示で入手可能な、アイソタクチックポリプロピレンのペレットである。
DC111は、エチレンから誘導される繰り返し単位を7〜9重量パーセント有
し、メルトフローレート(MFR)が0.68g/10分であり、溶融強度が約
12cNである、プロピレンのインパクトコポリマーである。
【0074】
DPO−BSAカップリング剤の調製
図1から4の実験例に使用された4,4’− オキシベンゼンスルホニルアジ
ド(以下の実施例では「DPO−BSA」または「DPO−BSAカップリング
剤」とする)は、アジ化ナトリウムを対応する市販のビス(スルホニルクロリド
)(bis(sulfonyl chloride))と反応させて調製される。アジ化ナトリウムの
水溶液を、ビス(スルホニルクロリド)のアセトン溶液に加え、生成物は過剰の
水により沈殿析出され、分離される。
ド(以下の実施例では「DPO−BSA」または「DPO−BSAカップリング
剤」とする)は、アジ化ナトリウムを対応する市販のビス(スルホニルクロリド
)(bis(sulfonyl chloride))と反応させて調製される。アジ化ナトリウムの
水溶液を、ビス(スルホニルクロリド)のアセトン溶液に加え、生成物は過剰の
水により沈殿析出され、分離される。
【0075】
DPO−BSA濃縮マスターバッチの調製
52.25lb/hr(23.75Kg/hr)のアフィニティ*EG−82
00(MIが5g/10分、密度が0.87g/ccの1−オクテンベースのポ
リエチレンプラストマーで、ザ・ダウ・ケミカル・カンパニーより市販されてい
る)および2.75lb/hr(1.25Kg/hr)のDPO−BSAが、ワ
ーナー&プフライデラー(Werner & Pfleiderer)製、30mm2軸スクリュー
押出機、モデル#ZSK-30に個別に供給された。押出機は、入口/供給口(i
nlet/feed throat)および入口に続く追加の5区画(zone)を有する。押出機の
温度プロファイルを以下に示す。これらの温度は、溶融温度を除き押出機のバレ
ル温度である。得られたEG−8200とDPO−BSAの溶融押出混合物は、
第5区画の出口に配置されたストランドダイ(strand die)を通過し、次にペレ
ット化される前に冷却水槽(水温20℃)を通る。得られたDPO−BSA濃縮
マスターバッチは、5重量パーセントのDPO−BSAを含有する。
00(MIが5g/10分、密度が0.87g/ccの1−オクテンベースのポ
リエチレンプラストマーで、ザ・ダウ・ケミカル・カンパニーより市販されてい
る)および2.75lb/hr(1.25Kg/hr)のDPO−BSAが、ワ
ーナー&プフライデラー(Werner & Pfleiderer)製、30mm2軸スクリュー
押出機、モデル#ZSK-30に個別に供給された。押出機は、入口/供給口(i
nlet/feed throat)および入口に続く追加の5区画(zone)を有する。押出機の
温度プロファイルを以下に示す。これらの温度は、溶融温度を除き押出機のバレ
ル温度である。得られたEG−8200とDPO−BSAの溶融押出混合物は、
第5区画の出口に配置されたストランドダイ(strand die)を通過し、次にペレ
ット化される前に冷却水槽(水温20℃)を通る。得られたDPO−BSA濃縮
マスターバッチは、5重量パーセントのDPO−BSAを含有する。
【0076】
供給口 室温
第1区画温度(℃) 100
第2区画温度(℃) 100
第3区画温度(℃) 100
第4区画温度(℃) 100
第5区画/ダイ温度(℃)120
溶融温度(℃) 114
押出機トルク % 60
押出機RPM 170
ダイ圧力(psi) 1900
押出量(lb/hr) 55
改質インパクトコポリマーポリプロピレン(MICP)の調製
図1から4のデータを取得するため用いた、改質インパクトコポリマーポリプ
ロピレン(以下「MICP」)は以下のように製造された(他の実施例のMIC
Pは同様な手順を用いて製造された)。1547lb/hr(703.2kg/
hr)のDC111は、ワーナー&プフライデラー製、92mm2軸スクリュー
押出機、モデル#ZSK-92に個別の供給口を用い供給された。
ロピレン(以下「MICP」)は以下のように製造された(他の実施例のMIC
Pは同様な手順を用いて製造された)。1547lb/hr(703.2kg/
hr)のDC111は、ワーナー&プフライデラー製、92mm2軸スクリュー
押出機、モデル#ZSK-92に個別の供給口を用い供給された。
【0077】
DPO−BSA濃縮マスターバッチとDC111は、均一な混合を確実にする
ため、DC111対DPO−BSAの重量比が95.93対4.07となるよう
、最初にブレンダーに供給された。次に 上記の混合物は、123lb/hr(
55.9Kg/hr)で他の個別の供給口を通じ、DC111と同様に92mm
2軸スクリュー押出機に供給された。DC111/DPO−BSA濃縮マスター
バッチの供給速度は、そこにあるポリマーの全重量を基準に150ppmのDP
O−BSAが導入されるように調節された。添加剤パッケージが第3の供給口か
ら加えられた。添加剤パッケージは、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ・カン
パニー(Ciba Specialty Chemicals Company)からイルガノックス1010(IR
GANOX 1010)の商標で入手可能なフェノール系安定剤、チバ・スペシャルティ・
ケミカルズ・カンパニーからイルガフォス(IRGAFOS)168の商標で入手可能
な亜リン酸塩安定剤、ステアリン酸カルシウム、およびグリセロールモノステア
レートを含有した。添加剤の供給速度は、得られた改質ポリマー樹脂が、約0.
05重量%のステアリン酸カルシウム、約0.06重量%のイルガフォス101
0、約0.04重量%のイルガフォス168および約0.04重量%のグリセロ
ールモノステアレートを含有するように調製された。
ため、DC111対DPO−BSAの重量比が95.93対4.07となるよう
、最初にブレンダーに供給された。次に 上記の混合物は、123lb/hr(
55.9Kg/hr)で他の個別の供給口を通じ、DC111と同様に92mm
2軸スクリュー押出機に供給された。DC111/DPO−BSA濃縮マスター
バッチの供給速度は、そこにあるポリマーの全重量を基準に150ppmのDP
O−BSAが導入されるように調節された。添加剤パッケージが第3の供給口か
ら加えられた。添加剤パッケージは、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ・カン
パニー(Ciba Specialty Chemicals Company)からイルガノックス1010(IR
GANOX 1010)の商標で入手可能なフェノール系安定剤、チバ・スペシャルティ・
ケミカルズ・カンパニーからイルガフォス(IRGAFOS)168の商標で入手可能
な亜リン酸塩安定剤、ステアリン酸カルシウム、およびグリセロールモノステア
レートを含有した。添加剤の供給速度は、得られた改質ポリマー樹脂が、約0.
05重量%のステアリン酸カルシウム、約0.06重量%のイルガフォス101
0、約0.04重量%のイルガフォス168および約0.04重量%のグリセロ
ールモノステアレートを含有するように調製された。
【0078】
押出機の供給口を窒素でパージし、押出機内の酸素レベルを低減した。2軸ス
クリューの温度プロファイルは、供給口から吐出口に向かい、200、195、
180、245、245、240、240、242、242および253℃であ
った。ここに挙げた温度は押出機のバレル温度である。BSAとプロピレンポリ
マーの完全な反応を確かなものとするために、最終区画の出口に配置されたダイ
の温度は、250〜270℃であった。得られた溶融押出されたポリマーは、ダ
イを通過し、次にペレット化された。得られたカップリングされた樹脂素材を、
本明細書ではMICPという(MFR0.35、密度0.900g/cc、溶融
強度71cN、およびエチレン含有量約7−9重量パーセント)。
クリューの温度プロファイルは、供給口から吐出口に向かい、200、195、
180、245、245、240、240、242、242および253℃であ
った。ここに挙げた温度は押出機のバレル温度である。BSAとプロピレンポリ
マーの完全な反応を確かなものとするために、最終区画の出口に配置されたダイ
の温度は、250〜270℃であった。得られた溶融押出されたポリマーは、ダ
イを通過し、次にペレット化された。得られたカップリングされた樹脂素材を、
本明細書ではMICPという(MFR0.35、密度0.900g/cc、溶融
強度71cN、およびエチレン含有量約7−9重量パーセント)。
【0079】
ポリマー樹脂
本実施例に使用した樹脂を以下に記載する。
【0080】
1. ダウレックス(DOWLEX)2045A、MI1g/10分、密度0
.920g/cc、MWD3.7であり、チーグラー・ナッタ系触媒および溶液
重合法を用い製造された1−オクテンコモノマーを含有するLLDPE樹脂で、
ザ・ダウ・ケミカル・カンパニーから市販されている。
.920g/cc、MWD3.7であり、チーグラー・ナッタ系触媒および溶液
重合法を用い製造された1−オクテンコモノマーを含有するLLDPE樹脂で、
ザ・ダウ・ケミカル・カンパニーから市販されている。
【0081】
2. MICP、上記に基づき製造された、ビススルホニルアジドで改質され
たインパクトコポリマー。
たインパクトコポリマー。
【0082】
3. XU61528.20、密度0.920g/cm3、MI0.5g/10
分、MWD3.7であり、1−オクテンコモノマーと共に製造されたLLDPE
樹脂で、チーグラー・ナッタ系触媒および溶液重合法を用い製造され、ザ・ダウ
・ケミカル・カンパニーより入手可能である。
分、MWD3.7であり、1−オクテンコモノマーと共に製造されたLLDPE
樹脂で、チーグラー・ナッタ系触媒および溶液重合法を用い製造され、ザ・ダウ
・ケミカル・カンパニーより入手可能である。
【0083】
4. LDPE611、MI0.88g/10分、密度0.924g/cm3、
フリーラジカル高圧溶液法を用い製造され、ザ・ダウ・ケミカル・カンパニーよ
り市販されている。
フリーラジカル高圧溶液法を用い製造され、ザ・ダウ・ケミカル・カンパニーよ
り市販されている。
【0084】
5. アテイン(ATTANE)4201、MI1g/10分、密度0.91
2g/cm3、MWD3.7であり、1−オクテンコモノマーと共に製造された
LLDPE樹脂で、チーグラー・ナッタ系触媒および溶液重合法を用い製造され
、ザ・ダウ・ケミカル・カンパニーより市販されている。
2g/cm3、MWD3.7であり、1−オクテンコモノマーと共に製造された
LLDPE樹脂で、チーグラー・ナッタ系触媒および溶液重合法を用い製造され
、ザ・ダウ・ケミカル・カンパニーより市販されている。
【0085】
6. ダウレックス2049AC、MI1g/10分、密度0.926g/c
c、MWD3.7であり、1−オクテンコモノマーと共に製造されたLLDPE
樹脂で、チーグラー・ナッタ系触媒および溶液重合法を用い製造され、ザ・ダウ
・ケミカル・カンパニーより市販されている。
c、MWD3.7であり、1−オクテンコモノマーと共に製造されたLLDPE
樹脂で、チーグラー・ナッタ系触媒および溶液重合法を用い製造され、ザ・ダウ
・ケミカル・カンパニーより市販されている。
【0086】
7. ダウレックス2042A、MI1g/10分、密度0.930g/cc
、MWD3.7であり、1−オクテンコモノマーと共に製造されたLLDPE樹
脂で、チーグラー・ナッタ系触媒および溶液重合法を用い製造され、ザ・ダウ・
ケミカル・カンパニーより市販されている。
、MWD3.7であり、1−オクテンコモノマーと共に製造されたLLDPE樹
脂で、チーグラー・ナッタ系触媒および溶液重合法を用い製造され、ザ・ダウ・
ケミカル・カンパニーより市販されている。
【0087】
8. ダウレックス2038、MI1g/10分、密度0.935g/cc、
I10/I2が7.7、MWD3.7で、1−オクテンコモノマーと共に製造され
たLLDPE樹脂で、チーグラー・ナッタ系触媒および溶液重合法を用い製造さ
れ、ザ・ダウ・ケミカル・カンパニーより市販されている。
I10/I2が7.7、MWD3.7で、1−オクテンコモノマーと共に製造され
たLLDPE樹脂で、チーグラー・ナッタ系触媒および溶液重合法を用い製造さ
れ、ザ・ダウ・ケミカル・カンパニーより市販されている。
【0088】
9. アフィニティ(AFFINITY)1140、MI1.6g/10分、
密度0.8965g/cc、MWD2.4で、CGCタイプの触媒および溶液重
合法を用い製造された本質的に線状なエチレン/1−オクテンコポリマーで、ザ
・ダウ・ケミカル・カンパニーより入手可能である。
密度0.8965g/cc、MWD2.4で、CGCタイプの触媒および溶液重
合法を用い製造された本質的に線状なエチレン/1−オクテンコポリマーで、ザ
・ダウ・ケミカル・カンパニーより入手可能である。
【0089】
10.ポリエチレンブレンドA、(a)38重量%の、MI0.3g/10分
および密度0.902g/ccを有する、CGCタイプの触媒および溶液重合法
を用い製造された 本質的に線状なエチレン/1−オクテンコポリマー、および
(b)62重量%の、MI1.7g/10分および密度0.925g/ccを有
するチーグラー・ナッタ触媒重合(溶液法)エチレン/1−オクテンLLDPE
、から成る、MI1g/10分、密度0.916g/ccの反応器内ブレンド。
および密度0.902g/ccを有する、CGCタイプの触媒および溶液重合法
を用い製造された 本質的に線状なエチレン/1−オクテンコポリマー、および
(b)62重量%の、MI1.7g/10分および密度0.925g/ccを有
するチーグラー・ナッタ触媒重合(溶液法)エチレン/1−オクテンLLDPE
、から成る、MI1g/10分、密度0.916g/ccの反応器内ブレンド。
【0090】
11.LDPE132I、MI0.22g/10分、密度0.9210g/c
cを有する、フリーラジカル高圧溶液法を用い製造された樹脂で、ザ・ダウ・ケ
ミカル・カンパニーより市販されている。
cを有する、フリーラジカル高圧溶液法を用い製造された樹脂で、ザ・ダウ・ケ
ミカル・カンパニーより市販されている。
【0091】
フィルム靱性
1.イーガン(Egan)フィルムラインにおける25lb/hrでのブロウ ンフィルムの成形
図1〜4向け
ダウレックス/MICPブレンドは、MICP樹脂とダウレックス2045A
を、MICPの重量パーセントがそれぞれ15、30および50パーセントにな
るようにブレンドし、製造された。ダウレックス2045A/MICP樹脂がど
のようにブレンドされたかは、以下の記載による。
を、MICPの重量パーセントがそれぞれ15、30および50パーセントにな
るようにブレンドし、製造された。ダウレックス2045A/MICP樹脂がど
のようにブレンドされたかは、以下の記載による。
【0092】
34ポンド(15.45Kg)のダウレックス2045Aおよび6ポンド(2
.73Kg)のMICPは、プラスチックのライナーで覆われたプラスチックド
ラム中に配置された。上記ドラムを、密封し、タンブルブレンダー(tumble ble
nder)に積載し、良好な混合を確保するため、少なくとも45分間混転した。
.73Kg)のMICPは、プラスチックのライナーで覆われたプラスチックド
ラム中に配置された。上記ドラムを、密封し、タンブルブレンダー(tumble ble
nder)に積載し、良好な混合を確保するため、少なくとも45分間混転した。
【0093】
ダウレックス/MICPブレンドはすべて、ダウレックス2045A対MIC
Pの比が異なる以外は同様の手順で製造された。
Pの比が異なる以外は同様の手順で製造された。
【0094】
得られた樹脂ブレンドは、イーガン・コーポレーション(Egan Corporation)
からB00G345のモデル名で市販されているイーガンブロウンフィルムライ
ンに供給された。ブロウンフィルムの成形において、イーガンラインは、直径2
.0インチ(5.08cm)のスクリュー、直径3インチ(15.24cm)の
ダイを備え、ダイギャップは70ミル(1750ミクロン)だった。押出機の長
さは152.4cmであり、長さ対直径比(L/D)は30であった。使用され
た温度プロファイルは、押出機の後部から前部に向かって、415、420、4
25、425、430、435、440、440および440°F(212.8
、215.6、218.3、221.1、223.9、226.7および226
.7℃)であり、ダイ温度は460°F(237.8℃)であり、ブローアップ
比(BUR)は2.5であり、押出量は25lb/hrであった。フロストライ
ン(frost line)の高さは約10インチ(25.4センチメートル)であった。
得られたフィルムの厚さは2.0ミル(50ミクロン)であった。エルメンドル
フ機械方向(MD)引裂強度、エルメンドルフクロス方向(CD)引裂強度、ダ
ート衝撃強度および突刺値がダウレックス2045A/MICPブレンドから製
造されたすべてのフィルムについて測定され、図1〜4にそれぞれ示されている
。
からB00G345のモデル名で市販されているイーガンブロウンフィルムライ
ンに供給された。ブロウンフィルムの成形において、イーガンラインは、直径2
.0インチ(5.08cm)のスクリュー、直径3インチ(15.24cm)の
ダイを備え、ダイギャップは70ミル(1750ミクロン)だった。押出機の長
さは152.4cmであり、長さ対直径比(L/D)は30であった。使用され
た温度プロファイルは、押出機の後部から前部に向かって、415、420、4
25、425、430、435、440、440および440°F(212.8
、215.6、218.3、221.1、223.9、226.7および226
.7℃)であり、ダイ温度は460°F(237.8℃)であり、ブローアップ
比(BUR)は2.5であり、押出量は25lb/hrであった。フロストライ
ン(frost line)の高さは約10インチ(25.4センチメートル)であった。
得られたフィルムの厚さは2.0ミル(50ミクロン)であった。エルメンドル
フ機械方向(MD)引裂強度、エルメンドルフクロス方向(CD)引裂強度、ダ
ート衝撃強度および突刺値がダウレックス2045A/MICPブレンドから製
造されたすべてのフィルムについて測定され、図1〜4にそれぞれ示されている
。
【0095】
比較のために、同一のイーガンラインを用い同様の条件下で、ダウレックス2
045A/MICPブレンドと同様な範囲内にセカントモジュラスを有する、様
々なエチレン/1−オクテンコポリマー(ダウレックス2045A、ダウレック
ス2049AC、ダウレックス2042A、ダウレックス2038,およびアテ
イン4201)からブロウンフィルムが製造された。エルメンドルフ機械方向(
MD)引裂、エルメンドルフクロス方向(CD)引裂、ダート衝撃強度および突
刺値がこれらすべてのフィルムについて測定され、やはり図1−4にそれぞれ示
されている。
045A/MICPブレンドと同様な範囲内にセカントモジュラスを有する、様
々なエチレン/1−オクテンコポリマー(ダウレックス2045A、ダウレック
ス2049AC、ダウレックス2042A、ダウレックス2038,およびアテ
イン4201)からブロウンフィルムが製造された。エルメンドルフ機械方向(
MD)引裂、エルメンドルフクロス方向(CD)引裂、ダート衝撃強度および突
刺値がこれらすべてのフィルムについて測定され、やはり図1−4にそれぞれ示
されている。
【0096】
図1に示すように、MDエルメンドルフ引裂強さは、15および30%のMI
CPを含有する本発明のブレンドから製造された2ミルブロウンフィルムのほう
が、同じ2%MDセカントモジュラスを有するエチレン/1−オクテンLLDP
E樹脂から製造された2ミルブロウンフィルムより高い。同様に、図2は、15
および30%のMICPを含有する本発明のブレンドから製造された2ミルブロ
ウンフィルムのほうが、同じ2%MDセカントモジュラスを有するエチレン/1
−オクテンLLDPE樹脂から製造された2ミルブロウンフィルムよりCDエル
メンドルフ引裂強さが高いことを示している。また、図3に示すように、ダート
衝撃強度は、15および30%のMICPを含有する本発明のブレンドから製造
された2ミルブロウンフィルムのほうが、同じ2%MDセカントモジュラスを有
するエチレン/1−オクテンLLDPE樹脂から製造された2ミルブロウンフィ
ルムより高い。さらに、突刺値は、図4に示すように、15および30%のMI
CPを含有する本発明のブレンドから製造された2ミルブロウンフィルムのほう
が、同じ2%MDセカントモジュラスを有するエチレン/1−オクテンLLDP
E樹脂から製造された2ミルブロウンフィルムより高い。出願人は、図1−4の
傾向線(trend line)を必要に応じ外挿した場合、上記の長所はダウレックス2
045A/MICPの50:50ブレンドで最小になるか、または存在しなくな
ると考える。α−オレフィンコモノマーの鎖長は、特に低モジュラス値において
、エチレンコポリマーのフィルムの機械的特性に影響する。特に、より鎖長の長
いα−オレフィンコモノマーを含有するエチレンポリマーは、より短い鎖長のα
−オレフィンコモノマーを含有するエチレンポリマーと比較して、改良された特
性を有するだろう。このように、ブレンドの機械的特性の比較は、本発明のブレ
ンドのエチレンポリマーと同一のコモノマーを含有するポリエチレンに対しての
み、有効である。もし1つより多くの種類のコモノマーを有する(または1つよ
り多くの種類の触媒もしくはプロセスより製造される)エチレンポリマーが存在
する場合は、本発明のPE/PPブレンドは、PE/PPブレンドと同等の2%
セカントモジュラスを有する比較対象のポリエチレン(ポリエチレンがエチレン
リッチ相の少なくとも60%を構成する限り、エチレンリッチ相のポリエチレン
成分と比較可能である)より、良好な強靱性を提供するであろう。便宜的には、
本発明のPE/PPブレンドの強靱性は、PEリッチ相の大部分を構成するエチ
レンポリマーと同一のコモノマーを有しかつPE/PPブレンドと同等の2%セ
カントモジュラスを有するエチレンポリマーの強靱性と、比較可能である。さら
に、あるポリエチレンの強靱性を他と比較するときは、そのポリエチレンが、大
体同じ、概して他との差異が25%以内の、MIを有することが重要である。当
業者は、異なるモジュラス値を有するエチレンポリマーのコモノマーモルパーセ
ントは異なるであろうことを認識するであろう。
CPを含有する本発明のブレンドから製造された2ミルブロウンフィルムのほう
が、同じ2%MDセカントモジュラスを有するエチレン/1−オクテンLLDP
E樹脂から製造された2ミルブロウンフィルムより高い。同様に、図2は、15
および30%のMICPを含有する本発明のブレンドから製造された2ミルブロ
ウンフィルムのほうが、同じ2%MDセカントモジュラスを有するエチレン/1
−オクテンLLDPE樹脂から製造された2ミルブロウンフィルムよりCDエル
メンドルフ引裂強さが高いことを示している。また、図3に示すように、ダート
衝撃強度は、15および30%のMICPを含有する本発明のブレンドから製造
された2ミルブロウンフィルムのほうが、同じ2%MDセカントモジュラスを有
するエチレン/1−オクテンLLDPE樹脂から製造された2ミルブロウンフィ
ルムより高い。さらに、突刺値は、図4に示すように、15および30%のMI
CPを含有する本発明のブレンドから製造された2ミルブロウンフィルムのほう
が、同じ2%MDセカントモジュラスを有するエチレン/1−オクテンLLDP
E樹脂から製造された2ミルブロウンフィルムより高い。出願人は、図1−4の
傾向線(trend line)を必要に応じ外挿した場合、上記の長所はダウレックス2
045A/MICPの50:50ブレンドで最小になるか、または存在しなくな
ると考える。α−オレフィンコモノマーの鎖長は、特に低モジュラス値において
、エチレンコポリマーのフィルムの機械的特性に影響する。特に、より鎖長の長
いα−オレフィンコモノマーを含有するエチレンポリマーは、より短い鎖長のα
−オレフィンコモノマーを含有するエチレンポリマーと比較して、改良された特
性を有するだろう。このように、ブレンドの機械的特性の比較は、本発明のブレ
ンドのエチレンポリマーと同一のコモノマーを含有するポリエチレンに対しての
み、有効である。もし1つより多くの種類のコモノマーを有する(または1つよ
り多くの種類の触媒もしくはプロセスより製造される)エチレンポリマーが存在
する場合は、本発明のPE/PPブレンドは、PE/PPブレンドと同等の2%
セカントモジュラスを有する比較対象のポリエチレン(ポリエチレンがエチレン
リッチ相の少なくとも60%を構成する限り、エチレンリッチ相のポリエチレン
成分と比較可能である)より、良好な強靱性を提供するであろう。便宜的には、
本発明のPE/PPブレンドの強靱性は、PEリッチ相の大部分を構成するエチ
レンポリマーと同一のコモノマーを有しかつPE/PPブレンドと同等の2%セ
カントモジュラスを有するエチレンポリマーの強靱性と、比較可能である。さら
に、あるポリエチレンの強靱性を他と比較するときは、そのポリエチレンが、大
体同じ、概して他との差異が25%以内の、MIを有することが重要である。当
業者は、異なるモジュラス値を有するエチレンポリマーのコモノマーモルパーセ
ントは異なるであろうことを認識するであろう。
【0097】
実施例1−4および比較サンプルA−C
さらに、別の比較では、MICP:ダウレックス2045Aの重量比がそれぞ
れ35:65および65:35である、MICPとダウレックス2045Aの2
つのポリマーブレンドが調製された。MICPは、図1から4において使用され
たものと同様の方法で調製された。直径が6インチのスパイラルマンドレル(sp
iral mandrel)とブロウンフィルムダイを装着した、直径が2.5インチ、長さ
対直径比(L/D)が30:1のグロスター(Gloucester)押出機を具備するブ
ロウンフィルムラインで、これらのブレンドからフィルムが製造された。ダイギ
ャップは70ミルであり、フロストライン高さは35インチであり、押出量は1
50lb/h(68.2Kg/h)である。使用された温度プロファイルは、押
出機後部から前部に向かって、410、420、420、420および420°
F(210、212.8、212.8、212.8および212.8℃)であっ
た。アダプター温度は480°F(248.9℃)、ダイ温度は480°F(2
48.9℃)、そして溶融温度は500°F(260℃)であった。デュアルリ
ップ(dual lip)エアーリングが、押出の間、フィルムの冷却および安定のため
用いられた。フィルムは、グロスター・エンジニアリング(Gloucester Enginee
ring)が設計し製造した従来のポリエチレンブロウンフィルム機器で、引取られ
、巻取られた。目標フィルム厚さは、1.5、2.5および3.5の3つのBU
Rにおいて、2ミルであった。厚さ、ダート衝撃強度、および引裂値が測定され
、結果は表1に示される。
れ35:65および65:35である、MICPとダウレックス2045Aの2
つのポリマーブレンドが調製された。MICPは、図1から4において使用され
たものと同様の方法で調製された。直径が6インチのスパイラルマンドレル(sp
iral mandrel)とブロウンフィルムダイを装着した、直径が2.5インチ、長さ
対直径比(L/D)が30:1のグロスター(Gloucester)押出機を具備するブ
ロウンフィルムラインで、これらのブレンドからフィルムが製造された。ダイギ
ャップは70ミルであり、フロストライン高さは35インチであり、押出量は1
50lb/h(68.2Kg/h)である。使用された温度プロファイルは、押
出機後部から前部に向かって、410、420、420、420および420°
F(210、212.8、212.8、212.8および212.8℃)であっ
た。アダプター温度は480°F(248.9℃)、ダイ温度は480°F(2
48.9℃)、そして溶融温度は500°F(260℃)であった。デュアルリ
ップ(dual lip)エアーリングが、押出の間、フィルムの冷却および安定のため
用いられた。フィルムは、グロスター・エンジニアリング(Gloucester Enginee
ring)が設計し製造した従来のポリエチレンブロウンフィルム機器で、引取られ
、巻取られた。目標フィルム厚さは、1.5、2.5および3.5の3つのBU
Rにおいて、2ミルであった。厚さ、ダート衝撃強度、および引裂値が測定され
、結果は表1に示される。
【0098】
フィルム製造条件が異なるため、表1に示された結果は、図1−4に示された
結果と直接に比較可能なものではない。直接比較可能になるためには、フィルム
はほぼ同一条件で製造されるべきである。直接比較のために、下記のすべての条
件がそれぞれのフィルムサンプルにおいて全く同一であることは必要でない。し
かし、直接比較可能になるためには、フィルムが製造された条件を当業者が直接
比較可能であると考えるように、それぞれの条件においてフィルムサンプル間の
相違が十分小さく、十分な個別の条件が十分に近似である必要がある。最低でも
、以下の条件はほぼ同一であるべきである:ブロウンフィルムラインスピード、
ブローアップ比(BUR)、フィルム厚さ、ダイギャップ、押出量、および比較
されるフィルムの製造のためのダイの直径。好適には、試験される異なる樹脂の
温度プロファイル、ダイの種類、スクリューの種類、および急冷もまた、同一ま
たはほぼ同一である。
結果と直接に比較可能なものではない。直接比較可能になるためには、フィルム
はほぼ同一条件で製造されるべきである。直接比較のために、下記のすべての条
件がそれぞれのフィルムサンプルにおいて全く同一であることは必要でない。し
かし、直接比較可能になるためには、フィルムが製造された条件を当業者が直接
比較可能であると考えるように、それぞれの条件においてフィルムサンプル間の
相違が十分小さく、十分な個別の条件が十分に近似である必要がある。最低でも
、以下の条件はほぼ同一であるべきである:ブロウンフィルムラインスピード、
ブローアップ比(BUR)、フィルム厚さ、ダイギャップ、押出量、および比較
されるフィルムの製造のためのダイの直径。好適には、試験される異なる樹脂の
温度プロファイル、ダイの種類、スクリューの種類、および急冷もまた、同一ま
たはほぼ同一である。
【0099】
表1に示すように、本発明のブレンドより製造されたフィルム(Ex.1−3
)は、50%以上のMICPを含有する比較サンプルより製造したフィルム(C
.S.A−C)と比較して、著しく優れた機械特性を有する。例えば、比較サン
プルのダート衝撃強度は、同一のBURで製造された本発明の実施例のダート衝
撃強度の13−32%しかない。同様に、比較サンプルのエルメンドルフMD引
裂値は、同一のBURで製造された本発明の実施例のエルメンドルフMD引裂値
の13−23%しかない。また、比較サンプルのエルメンドルフCD引裂値は、
同一のBURで製造された本発明の実施例のエルメンドルフCD引裂値の28−
37%しかない。さらに、破断エネルギーおよび平均突刺の値においても、程度
は低いが同じ効果が見られ、比較サンプルの値は同一のBURで製造された本発
明の実施例の対応する値の、それぞれ70−88%および71−88%しかない
。比較サンプルは本発明の実施例に比較するとセカントモジュラスが高いため、
比較サンプルにおけるいくつかの機械特性の低下は予期される。しかし、前記の
機械特性の低下は、単にセカントモジュラスの増大から期待されるものより大き
く、ポリプロピレンとポリエチレンに固有の不相溶性を示しているかもしれない
。 表1−フィルム特性
)は、50%以上のMICPを含有する比較サンプルより製造したフィルム(C
.S.A−C)と比較して、著しく優れた機械特性を有する。例えば、比較サン
プルのダート衝撃強度は、同一のBURで製造された本発明の実施例のダート衝
撃強度の13−32%しかない。同様に、比較サンプルのエルメンドルフMD引
裂値は、同一のBURで製造された本発明の実施例のエルメンドルフMD引裂値
の13−23%しかない。また、比較サンプルのエルメンドルフCD引裂値は、
同一のBURで製造された本発明の実施例のエルメンドルフCD引裂値の28−
37%しかない。さらに、破断エネルギーおよび平均突刺の値においても、程度
は低いが同じ効果が見られ、比較サンプルの値は同一のBURで製造された本発
明の実施例の対応する値の、それぞれ70−88%および71−88%しかない
。比較サンプルは本発明の実施例に比較するとセカントモジュラスが高いため、
比較サンプルにおけるいくつかの機械特性の低下は予期される。しかし、前記の
機械特性の低下は、単にセカントモジュラスの増大から期待されるものより大き
く、ポリプロピレンとポリエチレンに固有の不相溶性を示しているかもしれない
。 表1−フィルム特性
【0100】
実施例4および比較サンプルD
別の比較において、ポリマーブレンド(Ex.4)は、25重量%のMICP
を75重量%のXU61528.20LLPEと混合し製造された。比較ブレン
ド(C.S.D)は、93重量%のXU61528.20を7重量%のLDPE
611と混合して製造された。押出量が120lb/h(54.5kg/h)で
ある以外は実施例1−3と同様の成形パラメーターを用いて、これらのブレンド
よりブロウンフィルムが成形された。測定されたフィルム特性を表2に示す。
を75重量%のXU61528.20LLPEと混合し製造された。比較ブレン
ド(C.S.D)は、93重量%のXU61528.20を7重量%のLDPE
611と混合して製造された。押出量が120lb/h(54.5kg/h)で
ある以外は実施例1−3と同様の成形パラメーターを用いて、これらのブレンド
よりブロウンフィルムが成形された。測定されたフィルム特性を表2に示す。
【0101】
表2に示すように、本発明のフィルム(Ex.4)は、一般的なLLDPE/
LDPEブレンド(C.S.D)に対する本質的な改良である。特に、Ex.4
のMDモジュラスおよびCDモジュラスは、対応するC.S.Dのモジュラスよ
りそれぞれ24%および36%高いが、Ex.4の機械特性は、C.S.Dの特
性と同等である。 表2:レオロジー改質PPとのLLDPEリッチブレンド対LLDPE/LD
PEブレンド
LDPEブレンド(C.S.D)に対する本質的な改良である。特に、Ex.4
のMDモジュラスおよびCDモジュラスは、対応するC.S.Dのモジュラスよ
りそれぞれ24%および36%高いが、Ex.4の機械特性は、C.S.Dの特
性と同等である。 表2:レオロジー改質PPとのLLDPEリッチブレンド対LLDPE/LD
PEブレンド
【0102】
上述のように、本明細書の本発明のブレンドは、本発明のブレンドに含有され
るポリエチレンポリマーと同じコモノマーから製造された、同等のモジュラスを
有するポリエチレンコポリマーに対して、改良された引裂抵抗およびダート衝撃
強度を提供する。本明細書の本発明のブレンドは、同様の引裂抵抗およびダート
衝撃強度でも、改良されたモジュラスを提供しうる。さらに、上記のように、本
発明のブレンドに使用される改質ポリプロピレンは、ブレンドに改良された加工
性を与える。この改良された加工性は、より広範な加工条件において、本発明の
ブレンドから製品を成形することを許容し、および/または、ブレンドが製品に
加工される最大処理量を改良するだろう。 実施例5および比較サンプルE 表3は、未改質ポリプロピレンとポリエチレンを含有するブレンドと、改質ポ
リプロピレン(本発明で使用されたような)とポリエチレンを含有するブレンド
の加工性の比較を示す。Ex.5のブレンドは、35重量%のMICPと65重
量%のダウレックス2045Aを混合して製造された。比較ブレンド(C.S.
E)は、DC111およびダウレックス2045Aを重量比にしてそれぞれ35
:65含有し、同様の方法で製造された。ブロウンフィルムが、実施例1−3お
よび比較サンプルA−Cのブレンドと同様の条件で成形された。この比較におけ
る要求は、同一の押出量で同一の厚さのフィルムを製造することにあった。表3
に見られるように、C.S.Eの比較ブレンドが比較可能な条件の下でフィルム
に成形不可能だったのに対して、本発明のブレンド(Ex.5)はフィルムライ
ンにおいて容易に成形可能であった。 表3 押出量目標 フィルム厚さ 成形の詳細 (lb/hr) (ミル) 比較サンプルE 「成形安定性の問題のため、0.8ミルのサンプル を製造するのは不可能であった。」 実施例5 147.0 0.8 非常に良好 さらなる試験において、C.S.EおよびEx.5のブレンドは、表1のデー
タを得たときと同様のブロウンフィルムラインを用いて、2ミルのフィルムに成
形された。これらの試験において、成形条件はそれぞれのブレンドの最大押出量
を求めるため変化させられた。本比較に用いられた機器において、Ex.5のブ
レンドの最大押出量は261lbs/hrであり、押出量はフィルムラインで使
用可能な冷却空気の量(急冷)によって制限されると考えられた。もし追加の冷
却空気が供給されたなら、Ex.5のブレンドで、さらに高い押出量でさえ達成
可能であったと考えられる。比較すると、C.S.Eの最大押出量は206lb
s/hrであり、押出量は成形の間に形作られるバブルの安定性により制限され
ると考えられた。ゆえに、Ex.5のブレンドは、C.S.Eより高い押出量で
もはるかにずっと容易に成形されると考えることができる。
るポリエチレンポリマーと同じコモノマーから製造された、同等のモジュラスを
有するポリエチレンコポリマーに対して、改良された引裂抵抗およびダート衝撃
強度を提供する。本明細書の本発明のブレンドは、同様の引裂抵抗およびダート
衝撃強度でも、改良されたモジュラスを提供しうる。さらに、上記のように、本
発明のブレンドに使用される改質ポリプロピレンは、ブレンドに改良された加工
性を与える。この改良された加工性は、より広範な加工条件において、本発明の
ブレンドから製品を成形することを許容し、および/または、ブレンドが製品に
加工される最大処理量を改良するだろう。 実施例5および比較サンプルE 表3は、未改質ポリプロピレンとポリエチレンを含有するブレンドと、改質ポ
リプロピレン(本発明で使用されたような)とポリエチレンを含有するブレンド
の加工性の比較を示す。Ex.5のブレンドは、35重量%のMICPと65重
量%のダウレックス2045Aを混合して製造された。比較ブレンド(C.S.
E)は、DC111およびダウレックス2045Aを重量比にしてそれぞれ35
:65含有し、同様の方法で製造された。ブロウンフィルムが、実施例1−3お
よび比較サンプルA−Cのブレンドと同様の条件で成形された。この比較におけ
る要求は、同一の押出量で同一の厚さのフィルムを製造することにあった。表3
に見られるように、C.S.Eの比較ブレンドが比較可能な条件の下でフィルム
に成形不可能だったのに対して、本発明のブレンド(Ex.5)はフィルムライ
ンにおいて容易に成形可能であった。 表3 押出量目標 フィルム厚さ 成形の詳細 (lb/hr) (ミル) 比較サンプルE 「成形安定性の問題のため、0.8ミルのサンプル を製造するのは不可能であった。」 実施例5 147.0 0.8 非常に良好 さらなる試験において、C.S.EおよびEx.5のブレンドは、表1のデー
タを得たときと同様のブロウンフィルムラインを用いて、2ミルのフィルムに成
形された。これらの試験において、成形条件はそれぞれのブレンドの最大押出量
を求めるため変化させられた。本比較に用いられた機器において、Ex.5のブ
レンドの最大押出量は261lbs/hrであり、押出量はフィルムラインで使
用可能な冷却空気の量(急冷)によって制限されると考えられた。もし追加の冷
却空気が供給されたなら、Ex.5のブレンドで、さらに高い押出量でさえ達成
可能であったと考えられる。比較すると、C.S.Eの最大押出量は206lb
s/hrであり、押出量は成形の間に形作られるバブルの安定性により制限され
ると考えられた。ゆえに、Ex.5のブレンドは、C.S.Eより高い押出量で
もはるかにずっと容易に成形されると考えることができる。
【0103】
熱収縮
本発明のブレンドは、全体の重量を基準にして、35重量パーセント(wt.
%)のMICPを、65wt.%のダウレックス2045Aと混合して製造され
た。本発明のブレンドおよび100%MICP樹脂より、ブロウンフィルムが成
形された。ブロウンフィルムサンプルは、4”×4”(10.16cm×10.
16cm)正方形に切り取られ、2つの金属製スクリーンホルダー(screen hol
der)の間に配置された。金属製スクリーンホルダーは、次に規定の温度の熱油
浴に30秒間浸された。ASTM2732に基づいて、MDおよびCD収縮が測
定された。試験の結果は、図5および6にMD収縮およびCD収縮がそれぞれ示
される。
%)のMICPを、65wt.%のダウレックス2045Aと混合して製造され
た。本発明のブレンドおよび100%MICP樹脂より、ブロウンフィルムが成
形された。ブロウンフィルムサンプルは、4”×4”(10.16cm×10.
16cm)正方形に切り取られ、2つの金属製スクリーンホルダー(screen hol
der)の間に配置された。金属製スクリーンホルダーは、次に規定の温度の熱油
浴に30秒間浸された。ASTM2732に基づいて、MDおよびCD収縮が測
定された。試験の結果は、図5および6にMD収縮およびCD収縮がそれぞれ示
される。
【0104】
図に示されるように、35%MICPの本発明のブレンドから製造されたフィ
ルムは、100%MICPから同じBURで製造されたフィルムと、同様の収縮
特性を有した。160℃より低い試験温度においては、すべてのフィルムで非常
に低い収縮が観察され、上昇した温度においてさえも、卓越したフィルムの寸法
安定性を示した。ちなみに、すべてのポリエチレンは、130℃より低い温度で
軟化したり溶融したりする。温度170−185℃においては、フィルムは機械
方向に高い収縮を示し、かつクロス方向には10−30%の範囲の望ましい収縮
を示した。バンドリング(bundling)フィルムにおいては、機械方向の高程度の
収縮(40−80%)に加え、クロスまたはトランスバース(transver
se)方向の10−30%の明確な収縮(positive shrink)の両方を、フィル
ムが示すことが重要である。さらに図は、成形の間のブローアップ比またはバブ
ルの直径を増加させると、与えられた温度におけるクロス方向の収縮が増加する
結果になることも示す。これは、フィルムを製造するときに用いられる成形パラ
メーターをコントロールすることによって、フィルム製造者が、フィルムが示す
収縮の量をコントロールすることを可能にする。
ルムは、100%MICPから同じBURで製造されたフィルムと、同様の収縮
特性を有した。160℃より低い試験温度においては、すべてのフィルムで非常
に低い収縮が観察され、上昇した温度においてさえも、卓越したフィルムの寸法
安定性を示した。ちなみに、すべてのポリエチレンは、130℃より低い温度で
軟化したり溶融したりする。温度170−185℃においては、フィルムは機械
方向に高い収縮を示し、かつクロス方向には10−30%の範囲の望ましい収縮
を示した。バンドリング(bundling)フィルムにおいては、機械方向の高程度の
収縮(40−80%)に加え、クロスまたはトランスバース(transver
se)方向の10−30%の明確な収縮(positive shrink)の両方を、フィル
ムが示すことが重要である。さらに図は、成形の間のブローアップ比またはバブ
ルの直径を増加させると、与えられた温度におけるクロス方向の収縮が増加する
結果になることも示す。これは、フィルムを製造するときに用いられる成形パラ
メーターをコントロールすることによって、フィルム製造者が、フィルムが示す
収縮の量をコントロールすることを可能にする。
【0105】
LLDPEリッチフィルムが大きなクロス方向の収縮を示すことは、異例であ
る。たいていの用途では、10−30%の範囲のクロス方向の収縮を得るために
は、LDPEをLLDPEフィルムに添加することが、昔から必要であった。こ
のデータは、LDPEの替わりに、カップリングされたプロピレンポリマー、好
適にはカップリングされたインパクトコポリマーポリプロピレンをブレンドする
ことによって、所望の収縮を得ることが可能であることを示す。本発明のブレン
ドは、容易に成形可能で、140℃、好適には150℃、さらに好適には160
℃まで寸法安定性があり、しかしより高い温度においては卓越した収縮特性を与
えるフィルムを提供する。
る。たいていの用途では、10−30%の範囲のクロス方向の収縮を得るために
は、LDPEをLLDPEフィルムに添加することが、昔から必要であった。こ
のデータは、LDPEの替わりに、カップリングされたプロピレンポリマー、好
適にはカップリングされたインパクトコポリマーポリプロピレンをブレンドする
ことによって、所望の収縮を得ることが可能であることを示す。本発明のブレン
ドは、容易に成形可能で、140℃、好適には150℃、さらに好適には160
℃まで寸法安定性があり、しかしより高い温度においては卓越した収縮特性を与
えるフィルムを提供する。
【0106】
ブロッキング
MICPおよびLLDPE(ダウレックス2045A)を、MICPの重量パ
ーセンテージが全体のポリマー重量の0、15、30、50、70、85および
100%となるように混合し、一連のポリマーブレンドが製造された。これらの
ブレンドのいずれも、アンチブロッキング添加剤を含有していなかった。イーガ
ンブロウンフィルムラインを用い、これらのブレンドのブロウンフィルムが成形
された。ブロウンフィルムラインは、直径3インチのダイが装着された、スクリ
ュー 直径が2.0インチ、L/Dが30:1の押出機を備え、すべてのポリマ
ーブレンドと同様の条件下で操作された。フィルムは、マクロエンジニアリング
(MacroEngineering)が設計し製造した従来のポリエチレンブロウンフィルム機
器により引取および巻取された。各サンプルの平均ブロッキングが測定され、結
果は表4に示される。平均ブロッキングは、標準のASTM3354に従い測定
された。表4に示すように、MICPとポリエチレンのブレンドは、ポリエチレ
ン単体よりも低い平均ブロックを有した。この改良されたブロッキング性能は、
いくつかのフィルム用途で一般的に使用される、SiO2のような、アンチブロ
ッキング剤の量を低減するだろう。 表4−フィルム特性およびブロッキングデータ ダウレックス2045ALLDPEとMICPのブレンド %MICP ブロッキング 0 69.24 15 8.92 30 12.86 50 8.64 70 5.04 85 5.02 100 12.5 実施例6から9、および比較サンプルF さらに、別の比較において、MICPとアフィニティ1140(Ex.6)、
アテイン4201(Ex.7)、ポリエチレンブレンドA(Ex.8)、および
ダウレックス2045A(Ex.9)との4つのポリマーブレンドが、MICP
対ポリエチレンポリマーが重量比で35:65となるよう調製された。MICP
は、図1から4で使用されたものと同様な方法で調製された。直径が6インチの
スパイラルマンドレル(spiral mandrel)とブロウンフィルムダイを装着した、
直径が2.5インチ、長さ対直径比(L/D)が30:1のグロスター(Glouce
ster)押出機から成るブロウンフィルムラインで、これらのブレンドからフィル
ムが製造された。ダイギャップは70ミルであり、フロストライン高さは35イ
ンチであり、および、押出量は150lb/h(68.2Kg/h)である。フ
ィルム成形条件は、実施例1−3および比較サンプルA−Cで用いたものと同様
の成形条件である。厚さ、ダート衝撃強度、エルメンドルフ引裂強度、セカント
モジュラスおよび突刺抵抗が測定され、結果は表5に示される。
ーセンテージが全体のポリマー重量の0、15、30、50、70、85および
100%となるように混合し、一連のポリマーブレンドが製造された。これらの
ブレンドのいずれも、アンチブロッキング添加剤を含有していなかった。イーガ
ンブロウンフィルムラインを用い、これらのブレンドのブロウンフィルムが成形
された。ブロウンフィルムラインは、直径3インチのダイが装着された、スクリ
ュー 直径が2.0インチ、L/Dが30:1の押出機を備え、すべてのポリマ
ーブレンドと同様の条件下で操作された。フィルムは、マクロエンジニアリング
(MacroEngineering)が設計し製造した従来のポリエチレンブロウンフィルム機
器により引取および巻取された。各サンプルの平均ブロッキングが測定され、結
果は表4に示される。平均ブロッキングは、標準のASTM3354に従い測定
された。表4に示すように、MICPとポリエチレンのブレンドは、ポリエチレ
ン単体よりも低い平均ブロックを有した。この改良されたブロッキング性能は、
いくつかのフィルム用途で一般的に使用される、SiO2のような、アンチブロ
ッキング剤の量を低減するだろう。 表4−フィルム特性およびブロッキングデータ ダウレックス2045ALLDPEとMICPのブレンド %MICP ブロッキング 0 69.24 15 8.92 30 12.86 50 8.64 70 5.04 85 5.02 100 12.5 実施例6から9、および比較サンプルF さらに、別の比較において、MICPとアフィニティ1140(Ex.6)、
アテイン4201(Ex.7)、ポリエチレンブレンドA(Ex.8)、および
ダウレックス2045A(Ex.9)との4つのポリマーブレンドが、MICP
対ポリエチレンポリマーが重量比で35:65となるよう調製された。MICP
は、図1から4で使用されたものと同様な方法で調製された。直径が6インチの
スパイラルマンドレル(spiral mandrel)とブロウンフィルムダイを装着した、
直径が2.5インチ、長さ対直径比(L/D)が30:1のグロスター(Glouce
ster)押出機から成るブロウンフィルムラインで、これらのブレンドからフィル
ムが製造された。ダイギャップは70ミルであり、フロストライン高さは35イ
ンチであり、および、押出量は150lb/h(68.2Kg/h)である。フ
ィルム成形条件は、実施例1−3および比較サンプルA−Cで用いたものと同様
の成形条件である。厚さ、ダート衝撃強度、エルメンドルフ引裂強度、セカント
モジュラスおよび突刺抵抗が測定され、結果は表5に示される。
【0107】
フィルム成形の違いにより、表5に示された結果は図1−4に示された結果と
直接比較可能ではない。しかし、表5より、ポリエチレンブレンドAを含むPE
/PPブレンドは、1つだけのポリエチレンから構成されているポリエチレンブ
レンドと比較して、高モジュラス、引裂強さおよび衝撃特性の優れた組み合わせ
を提供することがわかる。さらに、表5より、ポリエチレンブレンドAを含有す
るPE/PPブレンドは、ポリエチレンブレンドAの機械方向に測定された2%
セカントモジュラスの、少なくとも2倍の機械方向に測定された2%セカントモ
ジュラスを有し、機械特性のバランスを示していることがわかる。 表5
直接比較可能ではない。しかし、表5より、ポリエチレンブレンドAを含むPE
/PPブレンドは、1つだけのポリエチレンから構成されているポリエチレンブ
レンドと比較して、高モジュラス、引裂強さおよび衝撃特性の優れた組み合わせ
を提供することがわかる。さらに、表5より、ポリエチレンブレンドAを含有す
るPE/PPブレンドは、ポリエチレンブレンドAの機械方向に測定された2%
セカントモジュラスの、少なくとも2倍の機械方向に測定された2%セカントモ
ジュラスを有し、機械特性のバランスを示していることがわかる。 表5
【0108】
ヒートシールおよびホットタック、図7および8
ダウレックス/MICPブレンドは、MICPの重量パーセントが15、25
、35および45パーセントとなるよう、MICP樹脂をダウレックス2045
Aとブレンドし製造された。さらに、80重量パーセントのダウレックス204
5Aと20重量パーセントのLDPE132Iより、ブレンドが製造された。樹
脂は図1から4に記載されているようにブレンドされた。
、35および45パーセントとなるよう、MICP樹脂をダウレックス2045
Aとブレンドし製造された。さらに、80重量パーセントのダウレックス204
5Aと20重量パーセントのLDPE132Iより、ブレンドが製造された。樹
脂は図1から4に記載されているようにブレンドされた。
【0109】
得られた樹脂ブレンドは、図1−4に記載されているように操作されるイーガ
ンブロウンフィルムラインに、図1−4に記載されているように供給された。フ
ィルムのピーク荷重(シール強度)およびホットタックが上記の手順に従い測定
された。
ンブロウンフィルムラインに、図1−4に記載されているように供給された。フ
ィルムのピーク荷重(シール強度)およびホットタックが上記の手順に従い測定
された。
【0110】
図7に記載のように、15、25および35重量%のMICPのブレンドより
製造されたフィルムは、ダウレックス2045A/LDPE132Iの80/2
0ブレンドより製造されたフィルムと同様に機能した。図7から、15および2
5重量%のMICPを含有するブレンドより製造されたフィルムは、ダウレック
ス2045A/LDPE132Iの80/20ブレンドより製造されたフィルム
と同等またはより良好な、120℃およびそれ以上におけるピーク荷重を示すこ
とがわかる。また、図8より、15、25および35重量%のMICPのブレン
ドより製造されたフィルムは、ダウレックス2045A/LDPE132Iの8
0/20ブレンドより製造されたフィルムが示したホットタック開始温度と同様
のホットタック開始温度を有することがわかる。さらに、図8より、ダウレック
ス2045A/MICPブレンドから製造されたすべてのフィルムは、120℃
またはそれより高い温度において、ダウレックス2045A/LDPE132I
ブレンドから製造されたフィルムより優れたホットタック強度を示すことがわか
る。上記のシール特性ゆえに、ダウレックス2045A/MICPブレンドは、
ホットフィルおよび/または高シール温度条件を要求するフィルムに非常に望ま
しい。
製造されたフィルムは、ダウレックス2045A/LDPE132Iの80/2
0ブレンドより製造されたフィルムと同様に機能した。図7から、15および2
5重量%のMICPを含有するブレンドより製造されたフィルムは、ダウレック
ス2045A/LDPE132Iの80/20ブレンドより製造されたフィルム
と同等またはより良好な、120℃およびそれ以上におけるピーク荷重を示すこ
とがわかる。また、図8より、15、25および35重量%のMICPのブレン
ドより製造されたフィルムは、ダウレックス2045A/LDPE132Iの8
0/20ブレンドより製造されたフィルムが示したホットタック開始温度と同様
のホットタック開始温度を有することがわかる。さらに、図8より、ダウレック
ス2045A/MICPブレンドから製造されたすべてのフィルムは、120℃
またはそれより高い温度において、ダウレックス2045A/LDPE132I
ブレンドから製造されたフィルムより優れたホットタック強度を示すことがわか
る。上記のシール特性ゆえに、ダウレックス2045A/MICPブレンドは、
ホットフィルおよび/または高シール温度条件を要求するフィルムに非常に望ま
しい。
【0111】
実施例10および11、ならびに比較サンプルG
別の比較において、重量比でMICP:ダウレックス2045Aがそれぞれ2
0:80および35:65である、MICPおよびダウレックス2045Aを用
いた2つのポリマーブレンドが製造される。MICPは、図1から4で使用され
たものと同様な方法で調製される。重量比でダウレックス2045A:LDPE
132Iが85:15である、ダウレックス2045AとLDPE132Iのブ
レンドが、比較ブレンドとして製造される(MICP/ダウレックス2045A
ブレンドと同様の加工特性を示し、しばしば圧縮包装用途に使用されるブレンド
である)。MCバリアスクリューおよび直径6インチのブロウンフィルムダイを
備えた、直径2.5インチ、24:1の長さ対直径比(L/D)を有するマクロ
エンジニアリング押出機から成るブロウンフィルムラインにより、これらのブレ
ンドからフィルムが成形される。ダイギャップは40ミルであり、押出量は10
.5lb/h/ダイ直径インチである。フィルムは、マクロエンジニアリングが
設計し製造した従来のポリエチレンブロウンフィルム機器により引取および巻取
された。製造されたフィルムの厚さは表6に示すとおりである。すべてのフィル
ムのブローアップ比は2.2である。衝撃強度、剛性(2%セカントモジュラス
)、延伸抵抗(%歪み)、およびエルメンドルフ引裂が測定され、表6に示され
る。表6に示すように、MICP/ダウレックス2045Aのブレンドから製造
されたフィルムは、比較されるダウレックス2045A/LDPE132Iブレ
ンドに対し、著しく改良された延伸抵抗を提供する。これは、圧縮包装のような
用途で使用されるフィルムの厚さをダウンゲージ(downgauge)する重大な機会
を許容する。圧縮包装用途の例は、断熱材、ピートモス(peat moss)、サイレ
ージ(silage)、および他の圧縮可能な物品のような、圧縮された物品を保持す
るために設計された、バッグ、サック(sacks)、および/または他の容器の製
造に使用されるフィルムである。さらに、定められた厚さの容器では、容器の完
全さを妥協することなくより多くの物品を容器に詰め込むことができる。 表6
0:80および35:65である、MICPおよびダウレックス2045Aを用
いた2つのポリマーブレンドが製造される。MICPは、図1から4で使用され
たものと同様な方法で調製される。重量比でダウレックス2045A:LDPE
132Iが85:15である、ダウレックス2045AとLDPE132Iのブ
レンドが、比較ブレンドとして製造される(MICP/ダウレックス2045A
ブレンドと同様の加工特性を示し、しばしば圧縮包装用途に使用されるブレンド
である)。MCバリアスクリューおよび直径6インチのブロウンフィルムダイを
備えた、直径2.5インチ、24:1の長さ対直径比(L/D)を有するマクロ
エンジニアリング押出機から成るブロウンフィルムラインにより、これらのブレ
ンドからフィルムが成形される。ダイギャップは40ミルであり、押出量は10
.5lb/h/ダイ直径インチである。フィルムは、マクロエンジニアリングが
設計し製造した従来のポリエチレンブロウンフィルム機器により引取および巻取
された。製造されたフィルムの厚さは表6に示すとおりである。すべてのフィル
ムのブローアップ比は2.2である。衝撃強度、剛性(2%セカントモジュラス
)、延伸抵抗(%歪み)、およびエルメンドルフ引裂が測定され、表6に示され
る。表6に示すように、MICP/ダウレックス2045Aのブレンドから製造
されたフィルムは、比較されるダウレックス2045A/LDPE132Iブレ
ンドに対し、著しく改良された延伸抵抗を提供する。これは、圧縮包装のような
用途で使用されるフィルムの厚さをダウンゲージ(downgauge)する重大な機会
を許容する。圧縮包装用途の例は、断熱材、ピートモス(peat moss)、サイレ
ージ(silage)、および他の圧縮可能な物品のような、圧縮された物品を保持す
るために設計された、バッグ、サック(sacks)、および/または他の容器の製
造に使用されるフィルムである。さらに、定められた厚さの容器では、容器の完
全さを妥協することなくより多くの物品を容器に詰め込むことができる。 表6
【0112】
図9、10および11
ダウレックス/MICPブレンドは、MICPの重量パーセントが25、30
,40,45および55パーセントとなるように、MICP樹脂をダウレックス
2045Aとブレンドし製造された。MICPは図1から4で使用されたものと
同様な方法で調製され、ブレンドは、図1から4に記載されたブレンドで示され
たものと同一の機器および手順を用いて、フィルムに成形された。MDエルメン
ドルフ引裂値はCDエルメンドルフ引裂値(図9に記載の成形により製造された
ブロウンフィルムでは、より高い)よりも、フィルム性能により限定されるため
、MDエルメンドルフ引裂値のみを示す。図9、10および11に示すように、
ポリエチレンの重量パーセンテージは、55%より大きく、好適には60%より
大きくするべきである。
,40,45および55パーセントとなるように、MICP樹脂をダウレックス
2045Aとブレンドし製造された。MICPは図1から4で使用されたものと
同様な方法で調製され、ブレンドは、図1から4に記載されたブレンドで示され
たものと同一の機器および手順を用いて、フィルムに成形された。MDエルメン
ドルフ引裂値はCDエルメンドルフ引裂値(図9に記載の成形により製造された
ブロウンフィルムでは、より高い)よりも、フィルム性能により限定されるため
、MDエルメンドルフ引裂値のみを示す。図9、10および11に示すように、
ポリエチレンの重量パーセンテージは、55%より大きく、好適には60%より
大きくするべきである。
【図1】図1はエチレン/1-オクテンLLDPEコポリマー/改質されたインパクト
コポリマーPPの混合物から成形されたフィルムおよびエチレン/1-オクテンLLDPE
コポリマー単独から成形されたフィルムの2%セカントモジュラスに対する機械方
向のエルメンドルフ引裂強度を示す線グラフである。図1で使用したエチレン/1-
オクテンコポリマー類のメルトインデックスは1であった。
コポリマーPPの混合物から成形されたフィルムおよびエチレン/1-オクテンLLDPE
コポリマー単独から成形されたフィルムの2%セカントモジュラスに対する機械方
向のエルメンドルフ引裂強度を示す線グラフである。図1で使用したエチレン/1-
オクテンコポリマー類のメルトインデックスは1であった。
【図2】 図2はエチレン/1-オクテンLLDPEコポリマー/改質されたインパク
トコポリマーPPの混合物から成形されたフィルムおよびエチレン/1-オクテンLLD
PEコポリマー単独から成形されたフィルムの2%セカントモジュラスに対する横方
向のエルメンドルフ引裂強度を示す線グラフである。図2で使用したエチレン/1
-オクテンコポリマー類のメルトインデックスは1であった。
トコポリマーPPの混合物から成形されたフィルムおよびエチレン/1-オクテンLLD
PEコポリマー単独から成形されたフィルムの2%セカントモジュラスに対する横方
向のエルメンドルフ引裂強度を示す線グラフである。図2で使用したエチレン/1
-オクテンコポリマー類のメルトインデックスは1であった。
【図3】 図3は、エチレン/1-オクテンLLDPEコポリマー/改質されたインパ
クトコポリマーPPの混合物から成形されたフィルムおよびエチレン/1-オクテンL
LDPEコポリマー単独から成形されたフィルムの2%セカントモジュラスに対する衝
撃抵抗を示す線グラフである。図3で使用したエチレン/1-オクテンコポリマー
のメルトインデックスは1であった。
クトコポリマーPPの混合物から成形されたフィルムおよびエチレン/1-オクテンL
LDPEコポリマー単独から成形されたフィルムの2%セカントモジュラスに対する衝
撃抵抗を示す線グラフである。図3で使用したエチレン/1-オクテンコポリマー
のメルトインデックスは1であった。
【図4】 図4は、エチレン/1-オクテンLLDPEコポリマー/改質されたインパ
クトコポリマーPPの混合物から成形されたフィルムおよびエチレン/1-オクテンL
LDPEコポリマー単独から成形されたフィルムの2%セカントモジュラスに対する破
壊抵抗を示す線グラフである。図4で使用したエチレン/1-オクテンコポリマー
類のメルトインデックスは1であった。
クトコポリマーPPの混合物から成形されたフィルムおよびエチレン/1-オクテンL
LDPEコポリマー単独から成形されたフィルムの2%セカントモジュラスに対する破
壊抵抗を示す線グラフである。図4で使用したエチレン/1-オクテンコポリマー
類のメルトインデックスは1であった。
【図5】 図5は、エチレン/1-オクテンLLDPEコポリマー/改質されたインパ
クトコポリマーPPの混合物から成形されたフィルムおよび改質されたインパクト
コポリマーポリプロピレン単独から成形されたフィルムの温度に対する機械(縦
)方向の収縮を示す線グラフである。
クトコポリマーPPの混合物から成形されたフィルムおよび改質されたインパクト
コポリマーポリプロピレン単独から成形されたフィルムの温度に対する機械(縦
)方向の収縮を示す線グラフである。
【図6】図6は、エチレン/1-オクテンLLDPEコポリマー/改質されたインパク
トコポリマーPPの混合物から成形されたフィルムおよび改質されたインパクトコ
ポリマーポリプロピレン単独から成形されたフィルムの温度に対する横方向の収
縮を示す線グラフである。
トコポリマーPPの混合物から成形されたフィルムおよび改質されたインパクトコ
ポリマーポリプロピレン単独から成形されたフィルムの温度に対する横方向の収
縮を示す線グラフである。
【図7】図7は、エチレン/1-オクテンLLDPE/ LDPEの混合物から成形されたフ
ィルムおよびエチレン/1-オクテンLLDPEコポリマー/改質されたインパクトコポ
リマーPPの混合物から成形されたフィルムのシール温度に対するピーク負荷を示
すグラフである。
ィルムおよびエチレン/1-オクテンLLDPEコポリマー/改質されたインパクトコポ
リマーPPの混合物から成形されたフィルムのシール温度に対するピーク負荷を示
すグラフである。
【図8】図8は、エチレン/1-オクテンLLDPE/ LDPEの混合物で成形されたフィ
ルムおよびエチレン/1-オクテンLLDPEコポリマー/改質されたインパクトコポリ
マーPPの混合物から成形されたフィルムのシール温度に対する熱粘着強度(hot
tack strength)を示すグラフである。
ルムおよびエチレン/1-オクテンLLDPEコポリマー/改質されたインパクトコポリ
マーPPの混合物から成形されたフィルムのシール温度に対する熱粘着強度(hot
tack strength)を示すグラフである。
【図9】図9は、エチレン/1-オクテンLLDPEコポリマー/改質されたインパク
トコポリマーPPの混合物から成形されたフィルムおよびエチレン/1-オクテンLLD
PEコポリマー単独から成形されたフィルムの2%セカントモジュラスに対するエル
メンドルフの機械方向(縦方向)の引裂強度を示す線グラフである。図9で使用
したエチレン/1-オクテンコポリマーのメルトインデックスは1であった。
トコポリマーPPの混合物から成形されたフィルムおよびエチレン/1-オクテンLLD
PEコポリマー単独から成形されたフィルムの2%セカントモジュラスに対するエル
メンドルフの機械方向(縦方向)の引裂強度を示す線グラフである。図9で使用
したエチレン/1-オクテンコポリマーのメルトインデックスは1であった。
【図10】図10は、エチレン/1-オクテンLLDPEコポリマー/改質されたイン
パクトコポリマーPPの混合物から成形されたフィルムおよびエチレン/1-オクテ
ンLLDPEコポリマー単独から成形されたフィルムの2%セカントモジュラスに対す
る衝撃抵抗を示す線グラフである。図10で使用したエチレン/1-オクテンコポ
リマーのメルトインデックスは1であった。
パクトコポリマーPPの混合物から成形されたフィルムおよびエチレン/1-オクテ
ンLLDPEコポリマー単独から成形されたフィルムの2%セカントモジュラスに対す
る衝撃抵抗を示す線グラフである。図10で使用したエチレン/1-オクテンコポ
リマーのメルトインデックスは1であった。
【図11】図11は、エチレン/1-オクテンLLDPEコポリマー/改質されたイン
パクトコポリマーPPの混合物から成形されたフィルムおよびエチレン/1-オクテ
ンLLDPEコポリマー単独から成形されたフィルムの2%セカントモジュラスに対す
る破壊抵抗を示す線グラフである。図11で使用したエチレン/1-オクテンコポ
リマーのメルトインデックスは1であった。
パクトコポリマーPPの混合物から成形されたフィルムおよびエチレン/1-オクテ
ンLLDPEコポリマー単独から成形されたフィルムの2%セカントモジュラスに対す
る破壊抵抗を示す線グラフである。図11で使用したエチレン/1-オクテンコポ
リマーのメルトインデックスは1であった。
【手続補正書】
【提出日】平成15年3月10日(2003.3.10)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(31)優先権主張番号 60/246,303
(32)優先日 平成12年11月6日(2000.11.6)
(33)優先権主張国 米国(US)
(31)優先権主張番号 60/257,514
(32)優先日 平成12年12月22日(2000.12.22)
(33)優先権主張国 米国(US)
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY,
DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I
T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF
,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,
ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G
M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ
,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,
MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM,
AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B
Z,CA,CH,CN,CO,CR,CZ,DE,DK
,DM,DZ,EC,EE,ES,FI,GB,GD,
GE,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,I
S,JP,KE,KG,KR,KZ,LC,LK,LR
,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK,
MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,R
O,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ
,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,
YU,ZA,ZW
(72)発明者 ヴァン ヴォルケンバーグ,ウィリアム,
アール.
アメリカ合衆国,テキサス 77566,レイ
ク ジャクソン,セコイア 126
(72)発明者 ホエニグ,ウェンディ,ディー.
アメリカ合衆国,テキサス 77566,レイ
ク ジャクソン,ヴァイオレット 205
(72)発明者 チュム,パク‐ウィング,エス.
アメリカ合衆国,テキサス 77566,レイ
ク ジャクソン,ジュニパー ストリート
126
Fターム(参考) 3E086 AD04 AD05 AD23 AD30 BA02
BB51 BB67 BB85 DA06
4F071 AA15 AA19 AA20 AA78 AA82
AF16 AF23 AF61 AH04 BB06
BC01
4J002 BB03X BB06X BB20W BB26W
BB28W GG02
4J100 AA03P CA01 CA11 CA31
HA61 HC55 HC71 HE32
Claims (68)
- 【請求項1】 (a)少なくとも1つのカップリングされたプロピレンポ
リマーと、(b)少なくとも0.900g/ccの密度を有し構成成分(a)及
び(b)の総重量を基にして少なくとも55重量%のエチレンポリマーであって
、その少なくとも1種のエチレンポリマーがエチレンホモポリマー又はエチレン
と少なくとも1種のコモノマーとのコポリマーのいずれかであることを特徴とす
るブレンド組成物。 - 【請求項2】 該カップリングされたプロピレンポリマーが、カップリ
ング剤によりカップリングされ、カップリング前のプロピレンポリマーに比べて
少なくとも1.5倍の溶融強度を有するものである請求項1記載の組成物。 - 【請求項3】 該エチレンポリマーがチーグラー・ナッタ型の触媒を用い
た重合方法により製造される請求項1記載の組成物。 - 【請求項4】 該カップリングされたポリプロピレンポリマーが、(a)
プロピレンポリマーとレオロジー改質量のポリ(スルホニルアジド)とを混合し
、少なくともポリ(スルホニルアジド)の分解温度(以下、反応温度)に加熱す
る工程よりなるプロセスで得られる請求項1記載の組成物。 - 【請求項5】 工程(a)が少なくとも170℃〜250℃の反応温度(
TR)で行なわれる請求項4記載の組成物 - 【請求項6】 該カップリングされたプロピレンポリマーが1,5−ペン
タン ビス(スルホニルアジド)、1,8−オクタン ビス(スルホニルアジド
)、1,10−デカンビス(スルホニルアジド)、1,10−オクタデカンビス
(スルホニルアジド)、 1−オクチル−2,4,6−ベンゼントリス(スルホ
ニルアジド)、4,4’−ジフェニルエーテルビス(スルホニルアジド)、1,
6−ビス(4’−スルホンアジドフェニル)ヘキサン、2,7−ナフタレンビス
(スルホニルルアジド)、オキシ−ビス(4−スルホニルアジドベンゼン)、4
,4’−ビス(スルホニルアジド)ビフェニル、ビス(4−スフホニルアジドフ
ェニル)メタン、1分子あたり平均1〜8個の塩素原子と2〜5個のスルホニン
ルアジド基を含む塩素化脂肪族炭化水素の混合スルホニルアジド類及びそれらの
混合物から選ばれるポリ(スルホニル)アジドでカップリングされる請求項1記
載の組成物。 - 【請求項7】該ポリ(スルホニルアジド)が、ポリマーの総量を基に0.0
1重量%より大きく、0.3重量%より小さい量使用される請求項4に記載の組
成物。 - 【請求項8】該エチレンポリマーが低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエ
チレン、HDPE,実質的に線状であるポリエチレン、又は均一に分岐した線状
ポリエチレンである請求項1記載の組成物。 - 【請求項9】該エチレンポリマーが線状低密度ポリエチレンである請求項1
記載の組成物。 - 【請求項10】該エチレンポリマーが実質的に線状ポリエチレンである請求
項1記載の組成物。 - 【請求項11】該エチレンポリマーがチグラー・ナッタ型の触媒を使ったプロ
セスにより製造される請求項9記載の組成物。 - 【請求項12】該エチレンポリマーが0.900g/cm3〜0.930/c
m3の密度を有する請求項1記載の組成物。 - 【請求項13】該エチレンポリマーが0.910g/cm3〜0.925/c
m3の密度を有する請求項1記載の組成物。 - 【請求項14】該カップリングされたプロピレンポリマーがアイソタクチック
である請求項1記載の組成物。 - 【請求項15】該プロピレンポリマーが、ホモポリマー;プロピレンとコモノ
マーのランダムコポリマー;およびプロピレンと少なくとも一種のコモノマーと
のインパクトコポリマーから選ばれる請求項4記載のプロピレンポリマー。 - 【請求項16】該プロピレンポリマーがインパクトコポリマーである請求項4
記載の組成物。 - 【請求項17】該プロピレンポリマーがプロピレンとエチレン以外の少なくと
も一種のコモノマーとのプロピレンポリマーである請求項4記載の組成物。 - 【請求項18】請求項1記載の組成物を含む物品。
- 【請求項19】フィルムを含む請求項19に記載の物品。
- 【請求項20】ブロウンフィルムである請求項19に記載のフィルム。
- 【請求項21】該フィルムが成分(a)および成分(b)のブレンドよりなる
請求項20記載のフィルム。 - 【請求項22】共押出成形によるブロウンフィルムである請求項19に記載の
フィルム。 - 【請求項23】収縮フィルムである請求項19に記載のフィルム。
- 【請求項24】130℃を超える加熱の際に機械方向に少なくとも40%、横
方向に少なくとも10%の収縮を示す収縮フィルムである請求項20に記載のフ
ィルム。 - 【請求項25】 実質上少なくとも140℃まで寸法が安定な請求項23に記
載のフィルム。 - 【請求項26】少なくとも150℃まで寸法が安定な請求項24に記載のフィ
ルム。 - 【請求項27】少なくとも160℃まで寸法が安定な請求項24に記載のフィ
ルム。 - 【請求項28】業務用ライナー、消費者用ライナー、重量物輸送袋、野菜袋、
バッチ内袋、パウチ、食料品袋、商品用袋、パッケージング、シリアルライナー
、柔らかい紙の上包、多層袋、ラミネーションもしくはそれらの組み合わせであ
る請求項20記載のフィルム。 - 【請求項29】ブレンドを含むブロウンフィルムであって、そのブレンドは、
(a)カップリング量のポリ(スルホニルアジド)による反応でカップリングさ
れた少なくとも1種のカップリングされたプロピレンポリマー;および、(b)
(a)及び(b)の総重量を基にして少なくとも55重量%の少なくとも1種
のエチレンポリマーであって、その少なくとも1種のエチレンポリマーがエチレ
ンホモポリマー又はエチレンと少なくとも1種のコモノマーとのコポリマーのい
ずれかであるものを含み、 (i)該ブレンドから成形されるフィルムのモジュラスは成分(b)から成形さ
れるフィルムのモジュラスよりも高く;そして(ii)該組成物より成形される
フィルムは、該組成物と同等の2%セカントモジュラスを有し、成分(b)と同
じコモノマーを有する比較のエチレンポリマーからほぼ同じ方法で成形されるフ
ィルムに比べて高いフィルム靭性を有し、その靭性は、(1)エルメンドルフ引
裂強さ測定法(ASTM−1922)で測定される機械(縦)方向(MD)若し
くは横方向(CD)のいずれかの引裂強さ;(2)ASTM−1709の測定方
法もしくはダートを落とす高さを26インチから10.5インチ(0.66mか
ら0.27m)に下げた変更方法で測定したダート衝撃強度、又は突刺抵抗の少
なくとも一つである、ブロウンフィルム。 - 【請求項30】得られたカップリングされたプロピレンポリマーが、カップリン
グ前のプロピレンポリマーの溶融強度の少なくとも1.5倍の溶融強度を有して
いる請求項29記載のブロウンフィルム。 - 【請求項31】(a)カップリング前のプロピレンポリマーの溶融強度に比べて
少なくとも1.5倍に強度を高めたカップリングされたプロピレンポリマーを得
るのに充分なカップリング量のポリ(スルホニルアジド)による反応でカップリ
ングされた少なくとも1種のプロピレンポリマー;及び (b)少なくとも1種のエチレンポリマーであって、少なくとも1種のエチレン
ポリマーが、(a)及び(b)の総重量を基にして少なくとも55重量%存在し
、該フィルムが(b)単独で成形されるのと同じ条件下で成形したフィルムの5
0%以下のブロッキング値を有するものを含むブロウンフィルム。 - 【請求項32】(A)カップリング量のポリ(スルホニルアジド)と少なくとも
1種のプロピレンポリマーとを混合し; (B)カップリングされたポリプロピレンポリマーを形成するためにカップリン
グ剤の少なくとも分解温度まで(A)の混合物を加熱し;そして (C)(B)のカップリングされたプロピレンポリマーを、少なくとも1種のエ
チレンポリマーであって、その少なくとも1種のエチレンポリマーが、成分の総
重量を基に少なくとも55重量%存在するものとを混合する工程より成る混合物
の製造方法。 - 【請求項33】加工に適した分散を確保するために、成分(a)と(b)を押出
成形機を用い十分な混合操作で乾式混合することを含む請求項32に記載の組成
物の製造方法。 - 【請求項34】加工に適した分散を保持するために、成分(a)と(b)が押出
成形機を用い、十分な混合操作で溶融混合される請求項32に記載の組成物の製
造方法。 - 【請求項35】加工に適した分散を確保するため及び均一なペレットを成形する
ために、プロピレンポリマー又はエチレンポリマー製造工程で成分(a)と(b
)が十分な混合操作で溶融混合されることを含む特徴とする請求項32に記載の
組成物の製造方法。 - 【請求項36】加工に適した分散を確保するため及び均一なペレットを成形する
ために、PP又はPE製造反応容器中で成分(a)と(b)を十分な混合操作で
混合することを含む請求項1に記載の組成物の製造方法。 - 【請求項37】加工に適した分散を確保するために、成分(a)と(b)および
カップリング量のカップリング剤、好ましくはポリ(スルホニルアジド)との加
乾式混合を押出成形機を用い、十分な混合操作で行うことを含む請求項1に記載
の組成物の製造方法。 - 【請求項38】加工に適した分散を確保するために、カップリング剤を含有する
組成物が、フィルムの加工ラインの押出成形機に継続的または断続的に十分な混
合操作をしつつ添加されることを特徴とする請求項1に記載の組成物の製造方法
。 - 【請求項39】カップリングされたプロピレンポリマーが少なくともカップリン
グ前のプロピレンポリマーに比べて少なくとも1.5倍の溶融強度を有すること
を特徴とする請求項32記載の方法。 - 【請求項40】少なくとも1種のプロピレンポリマーが; ホモポリマー; プロピレンとコモノマーとのランダムプロピレンポリマー;および プロピレンと少なくとも1種のコモノマーとのインパクトプロピレンポリマー
からなる群より選ばれる請求項32記載の方法。 - 【請求項41】少なくとも1種のプロピレンポリマーがインパクトポリマーであ
る請求項32の方法。 - 【請求項42】成分(a)と(b)を混合すること工程を含む請求項1記載の組
成物の製造方法。 - 【請求項43】(a)カップリング量のカップリング剤による反応でカップリン
グされた少なくとも1種のプロピレンポリマー;及び (b)(a)及び(b)の総重量を基にして55重量%超の少なくとも2種のエ
チレンポリマーであって、そのうちの少なくとも1種のエチレンポリマーがエチ
レンと少なくとも1種のコモノマーとのコポリマーであるものを含むブレンド組
成物であって、(i)該ブレンド組成物より成形されるフィルムのモジュラスが
、縦方向若しくは横方向のいずれかにおいて成分(b)単独から成形されるフィ
ルムの相当するモジュラスよりも25%より大きく、(ii)該ブレンド組成物
で形成されるフィルムは機械特性バランスを有する、ブレンド組成物。 - 【請求項44】得られたカップリングされたプロピレンポリマーの溶融強度が未
カップリングのプロピレンポリマーに比べて1.5倍であることを特徴とする請
求項43記載の組成物。 - 【請求項45】該ブレンド組成物より成形されるフィルムのモジュラスが、縦方
向若しくは横方向のいずれかにおいて成分(b)単独で成形されるフィルムの相
当するモジュラスよりも50%より大きい請求項43記載の組成物。 - 【請求項46】該ブレンド組成物より成形されたフィルムのモジュラスが、縦方
向若しくは横方向のいずれかにおいて成分(b)単独で成形したフィルムの相当
するモジュラスよりも75%より大きい請求項43記載の組成物。 - 【請求項47】該ブレンド組成物より成形されたブロウンフィルムのモジュラス
が、縦方向若しくは横方向のいずれかにおいて成分(b)単独で成形したフィル
ムの相当するモジュラスよりも100%より大きいことを特徴とする請求項43
の組成物。 - 【請求項48】成分(b)の主要部分を構成するエチレンポリマーがエチレン/
1−オクテンコポリマーである請求項47の組成物。 - 【請求項49】成分(a)が(a)及び(b)の総重量を基にして15重量%〜
40重量%存在する請求項47記載の組成物。 - 【請求項50】成分(b)が(A)チグラーナッタ触媒を用いたプロセスで製造
されたポリエチレン;および(B)CGCもしくはメタロセン触媒プロセスで製
造されたポリエチレンを含む請求項43記載の組成物。 - 【請求項51】成分(b)が(A)および(B)の反応容器内混合物であること
を特徴とする請求項50記載の組成物。 - 【請求項52】該製品がボトル、コンテナ、ふた、プロフィール押出し、シート
、トレイ又は発泡品である請求項18記載の製品。 - 【請求項53】該製品が発泡されている請求項18の製品。
- 【請求項54】該製品が共押出しによる請求項18記載の製品。
- 【請求項55】該製品が加熱成形による請求項18記載の製品。
- 【請求項56】該製品がブロウン成形による特徴とする請求項18記載の製品。
- 【請求項57】該製品が押出し成形による請求項18記載の製品。
- 【請求項58】該製品が押出コーティングもしくはラミネートされたものである
ことを特徴とする請求項18記載の製品。 - 【請求項59】該製品がキャストフィルムである請求項18記載の製品。
- 【請求項60】(a)20cN以上の溶融強度を有する少なくとも1つのプロピ
レンポリマーと、(b)0.90g/cm3〜0.94g/cm3の密度及び少
なくとも0.1g/10のメルトインデックス(荷重2.16KG、温度190
℃にてASTMD1238により測定)を有し、構成成分(a)及び(b)の総
重量を基にして55重量%超の少なくとも1種のエチレンポリマーを含むブレン
ド組成物。 - 【請求項61】プロピレンポリマーの溶融強度が少なくとも40cNである請求
項60記載のブレンド組成物。 - 【請求項62】プロピレンポリマーの溶融強度が少なくとも50cNである請求
項60記載のブレンド組成物。 - 【請求項63】少なくとも1種のエチレンポリマーが少なくとも該混合物の60
重量%である請求項60記載の混合物。 - 【請求項64】少なくとも1種のエチレンポリマーが、0.905g/ cm3
〜0.925 cm3の密度を有し、少なくとも0.5/10分のメルトインデ
ックス(荷重2.16KG、温度190℃にてASTMD1238により測定)
を有する請求項60記載の混合組成物。 - 【請求項65】該混合組成物より成るブロウンフィルムが、機械特性バランスを
有する請求項60記載の混合組成物。 - 【請求項66】少なくとも1種のプロピレンポリマーが、ビス(スルホニルアジ
ド)と反応させたインパクトプロピレンポリマーであり、成分(b)が該ブレン
ドの85重量%未満存在する請求項60記載の混合組成物。 - 【請求項67】成分(b)がチグラー・ナッタ型の触媒で調製され、エチレンと
、1−オクテン、1−ヘキセン、1−ブテン及びそれらの混合物より選ばれるコ
モノマーとのコポリマーである請求項66記載の混合組成物。 - 【請求項68】成分(b)がチグラー・ナッタ型の触媒で調製され、エチレンと
、1−オクテン、1−ヘキセン及びそれらの混合物より選ばれるコモノマーとの
コポリマーである請求項66記載の混合組成物。
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