JP2003532898A - 生体標識としてのドープ処理されたナノ粒子 - Google Patents

生体標識としてのドープ処理されたナノ粒子

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Abstract

(57)【要約】 本発明の対象は、放射源を使用した励起後に、励起放射線の吸収及び/又は散乱及び/又は回折により又は蛍光の放出により検出することができ、かつ、アフィニティー分子が生物学的又はその他の有機基質を検出ために調製された表面に結合することができるように、表面が調製されている、発光性の、無機の、ドープ処理されたナノ粒子(lidナノ粒子)を含有する単純検出プローブである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、発光性の、無機の、ドープ処理されたナノ粒子(luminescent inor
ganic doped nanoparticles:以下lidナノ粒子と記載する)を含有する、生
物学的適用のための検出プローブに関する。
【0002】 特異的基質を標識又はモニターするための生物学的系においてマーカーを使用
することは、この10年来医学的診断及びバイオテクノロジー研究における確立
されたツールになっている。このようなマーカーは、特にフローサイトメトリー
、組織学、イムノアッセイ又は蛍光顕微鏡において、後者においては生物学的及
び/又は非生物学的材料を調査するために適用される。
【0003】 生物学及び生化学において最も慣用のマーカー系は、ヨウ素、リン及びその他
の元素の放射性アイソトープ及びまた西洋ワサビペルオキシダーゼ又はアルカリ
ホスファターゼのような酵素であり、これらの検出のためには、特異的基質が必
要となる。さらに、ますます使用されているマーカーは、蛍光有機色素分子、例
えばフルオレセイン、テキサスレッド又はCy5であり、これらは選択的に特異
的生物学的又はその他の有機基質に結合される。使用される系に基づき、大抵、
検出すべき基質を明白に識別するために特異的アフィニティーを有する、検出す
べき基質とマーカーの間の別のリンカー分子、又は別の複数リンカー分子又はア
フィニティー分子の組合せが必要である。このために要求される技術は、公知で
ありかつ例えば“Bioconjugate Techniques”, G. T. Hermanson, Academic Pre
ss, 1996又は“Fluorescent and Luminescent Probes for Biological Activity
. A Practical Guide to Technology for Quantitative Real-Time Analysis”,
第2版、W.T. Mason, ed. Academic Press 1999に記載されている。マーカーの
外的、一般に電磁的励起後に、次いでマーカーは蛍光の放出を介して前記マーカ
ーに結合された生物学的及び/又はその他の有機基質の存在を表示する。
【0004】 今日の技術の水準を表す蛍光有機色素分子は、特に酸素又は遊離基の存在でか
つしばしば既に数百万回の光吸収/光放出サイクル後に不可逆的に損傷又は破壊
されるという欠点を有する。従って、これらの入射光に対する安定性は、しばし
ば多くの適用のためには不十分である。さらに、蛍光有機色素分子は、生物学的
環境に光毒性作用を及ぼすこともある。
【0005】 蛍光有機色素分子のその他の欠点は、しばしば蛍光スペクトルの長波長側への
付加的広がりを有する、それらの幅広い発光帯域である。これは、“マルチプレ
クシング(multiplexing)”、即ちこの場合には部分的オーバラップする発光帯
域に基づきそれぞれ異なった蛍光色素で標識された複数の基質の同時同定を妨害
しかつ平行して検出可能な異なった基質の数を著しく制限する。複数の有機蛍光
色素を同時に使用する際の別の欠点は、色素の励起を行うことができるスペクト
ル励起帯域が比較的狭いことにある。従って、全ての色素を有効に励起すること
が可能であるためには、複数の光源、一般にはレーザ、又は白色光源及びカラー
フィルタの適当な装置を使用した複雑な光学的設計を使用しなればならない。
【0006】 蛍光有機色素に対する選択的マーカーとして、蛍光無機半導体ナノ結晶が提案
された。特許明細書US5,990,470並びにPCT出願WO00/1764
2及びWO00/29617は、II−VI又はIII−V半導体化合物のクラ
スの構成員に属しかつ特定の前提の下ではまた周期表の第4主族の元素からなる
蛍光無機半導体ナノ結晶を生物学的系で使用することができることを開示してい
る。半導体ナノ結晶の蛍光の放出波長は、いわゆる“量子サイズ効果(quantum
size effect)”を利用して前記半導体ナノ結晶のサイズを変更することにより
可視及び近赤外スペクトル領域に調節することができる。放出波長の正確な位置
は、選択された半導体材料の伝導帯と価電子帯の間の固体バンドギャップに依存
しかつ粒子寸法及び/又はその分布により決定される。さらに、半導体ナノ結晶
及びその生物学的マーカーとしての使用は、Warren C. W. Chan and Shuming Ni
e, Science, Vol. 281, p. 2016-2018及びMarcel Bruchez Jr., Mario Moronne,
Peter Gin, Shimon Weiss, A. Paul Alivisatos, Science, Vol. 281, 1998, p
. 2013-2016に記載されている。
【0007】 半導体ナノ結晶は、最高の精度をもって製造しなければならず、従って容易に
生産することができないという欠点を有する。蛍光の放出波長は半導体ナノ結晶
の寸法に依存するので、多数の個々の半導体ナノ結晶からの蛍光放出から構成さ
れる蛍光の狭い帯域幅は、前記半導体ナノ結晶の極めて狭い寸法分布を必要とす
る。マルチプレクシングのために必要とされる狭い蛍光帯域幅を保証するために
は、個々の半導体ナノ結晶は、寸法において数オングストロームだけ、即ち数個
の単層だけ異なることができる。このことは半導体ナノ結晶の合成に高い要求を
課する。さらに、半導体ナノ結晶においては、半導体ナノ結晶の表面上での無放
射の電子−正孔対再結合に起因する比較的低い量子収量が観察された。この理由
のために、複雑なコア−シェル構造が提案され、この場合にはコアは実際の半導
体材料からなりかつシェルは、可能であれば、シェル上でエピタキシャル成長し
た大きなバンドギャップを有する別の半導体材料(例えばCdS又はZnS)か
らなる。これらのコア−シェル粒子が検出すべき生物学的材料に結合できるよう
にするために、有利にはシリカガラス(SiO、x=1〜2)からなる別の薄
いシェルが付加的に被着された(US5,990,479、WO99/21934
、EP1034234、Peng et al., Journal of the American Chemical Soci
ety, Vol. 119, 1997, p. 7019-7029)。さらに、この種の多重のコア−シェル
構造は、比較的に複雑な合成ステップを含む。もう1つの欠点は、文献から公知
の半導体ナノ結晶の大多数及び今日まで実地において使用されるものの殆ど全て
は、毒性として分類されねばならない元素、例えばカドミウム、セレン、テルル
、インジウム、ヒ素、ガリウム又は水銀を含有するという事実である。
【0008】 さらに、金又は銀のような貴金属のコロイドを特異的生物学的基質を検出する
ためのプローブとして使用することも可能である。前記コロイドの表面は、生体
分子との結合が可能であるように変性された。該コロイドは、白色光の放射後の
光吸収の又は弾性的散乱光の測定を介して検出される。従って、波長が材料及び
粒子寸法に対して特異的である金属粒子の表面プラズマ共鳴を励起することのよ
り、特異的に粒子の特定の部類を同定し、かつそれによってまた相応する結合を
同定することが可能である(S. Schultz, D. R. Smith, J. J. Mock, D. A. Moc
k, D. A. Schulz; Proceedings of the National Academy of Science, Vol. 97
, Issue 3, February 1, 2000, p. 996-1001)。大きな吸収断面積及び散乱断面
積により、該検出は極めて敏感である。しかしながら、この解決手段の欠点は、
尤も利用可能な有効波長の選択が比較的小さく、従って真のマルチプレクシング
は制限をもって可能であるにすぎないことにある。さらに、光散乱効率は、著し
く強度に材料及び粒子寸法に依存するので、検出すべき生体分子のための検出感
度は、材料に、但し大部分はレポーターとして作用する金属粒子の寸法、ひいて
は散乱カラーに依存する。
【0009】 特許US4,637,988及びUS5,891,656は、蛍光マーカーとして
ランタニド系列の金属イオンを有する金属キレートの使用の可能性を開示してい
る。この系の利点は、光吸収によって励起された状態が、ミリ秒まで達する長い
寿命を有することにある。このことは、リポーター蛍光を時間分解方式で検出す
ることを可能にするので、自動蛍光(autofluorescent light)を実質的に完全
に抑制することができる。しかしながら、これらのキレート系は、そのルミネセ
ンスが、しばしば大抵の生物学的適用にために必要とされる水性媒体中で濡らさ
れるという欠点を有する。従って、しばじばキレートを付加的なステップで実際
に検出すべき基質から分離しかつそれらを無水の環境に移すことが必要である(
I. Hemmilae, Scand. J. Clin. Lab. Invest. 48, 1988, p. 389-400)。しかし
ながら、結果として、標識の空間情報が分離ステップで失われるので、免疫組織
化学的調査は不可能である。
【0010】 特許US4,283,382及びUS4,259,313は、ランタニド系列の金
属イオンを有する金属キレートが埋め込まれたポリマー(ラテックス)粒子を同
様に蛍光マーカーとして使用することができることをを開示している。
【0011】 長期間にわたり蛍光ランプ又は陰極線管における被覆材料として使用されてき
た発光リンも、同様に生物学的系においてレポーター粒子として使用された。U
S5,043,265は、蛍光測定により発光リン粒子に結合された生物学的巨大
分子を検出する可能性を開示している。それによれば、リン粒子は5μm未満、
有利には1μm未満であるべきである記載されている。しかしながら、また、粒
子の蛍光強度は直径が小さくになるに伴い急速に低下する、従って粒子は20n
mより大きい、有利にはその上100nmよりも大きいべきであると記載されて
いる。この理由は、明白に就中前記粒子の製造方法にある。寸法が約5μmの市
場で入手可能なリンから出発する場合には、これらをボールミル内で1μm未満
の寸法に縮小させる。不利なことに、この作業手順は、幅広い粒子寸法分布及び
一般に比較的高度の凝集をもたらす。さらに、蛍光放射の量子効率をかなり低下
させるであろう大多数の欠陥が、恐らく粒子の結晶構造内に導入される。もう1
つの欠点は、前記発明に記載された粒子は、それらの一般に数100ナノメータ
の寸法及び広い寸法分布に基づき、例えば細胞成分を染色する場合又は基質をモ
ニターする場合におけるようなマーカー質量及びマーカー寸法が重要であるよう
な多くの適用から排除されるという事実にある。
【0012】 生物学的適用のためにも有効であるという1nm〜100nmの寸法を有する
一定の発光リンの特殊な製造方法が、US5,893,999に特許請求されてい
る。この明細書中には、該粒子は、気相合成(蒸発及び凝縮、RF熱プラズマ法
、プラズマスプレーイング、スパッタリング)及び熱水合成により製造すること
ができると記載されている。これらの粒子の、特に生物学及び生化学の分野にお
ける適用のための欠点は、一次粒子の高度の凝集、ひいては実際に使用可能な凝
集物の大きな全体的寸法並びに使用される粒子の幅広い寸法分布であり、これら
の全ては元来記載された製造方法に基づく。さらに、凝集の度合いもまた広い寸
法分布も、該特許明細書に添付されている電子顕微鏡写真で明らかに見ることが
できる。
【0013】 US5,674,698には、生物学的標識として使用するための特殊なタイプ
の発光リンが記載されている。これらは、吸収される光よりも短い波長を有する
光を、2つのフォトンプロセスを介して放出する特性を有するアップコンバーテ
ィングリン(upconverting phosphors)である。これらの粒子を使用すれば、そ
のような自動蛍光が極めて十分に抑制されるので、基本的にはバックグラウンド
不在で作業することができる。該粒子は、ミリング、引き続いての熱処理により
製造される。粒子寸法は、10nm〜3μm、有利には300nm〜1μmであ
る。この場合の欠点もまた、製造方法に起因する大きな粒子寸法及び幅広い寸法
分布である。
【0014】 US5,891,361及びUS6,039,894は、ミリングを含まない前記
の“アップコンバーティング”発光リンの製造方法を開示している。これらは気
相内で部分的反応性高温後処理による寸法が100nm〜1μmの蛍光リンに変
換された沈降生成物である。この場合もまた、欠点は再び、合成中の高温によっ
て惹起される大きな粒子寸法及び幅広い寸法分布にある。
【0015】 学問的刊行物には、選択された発光する、無機の、ドープ処理されたナノ粒子
の製造及びその発光特性の研究が扱われている。公開された発光する、無機の、
ドープ処理されたナノ粒子は、ランタニド、又はさらにMn、Al、Ag又はC
uでドープ処理された酸化物、硫化物、リン酸塩又はバナジン酸塩からなる。こ
れらの発光する、無機の、ドープ処理されたナノ粒子は、それらのドープ処理に
基づき狭いスペクトル範囲内で蛍光を発する。適用可能性は、それらの陰極線管
におけるリンとして又はランプ内の発光物質としての使用に見られる。就中、以
下の発光する、無機の、ドープ処理されたナノ粒子の製造が公表されている:
【0016】
【外1】
【0017】 数ミクロンの寸法を有する公知の発光する、無機の、ドープ処理されたナノ粒
子及びそれらの工業的リンとしての使用に関する概要は、Ullmann's Encycloped
ia of Industrial Chemistry, WILEY-VCH, 第6版、1999, Electronic Rele
ase, Chapter “Luminescent Materials: 1. Inorganic Phosphors”に見ること
ができる。該刊行文献に記載された概要は、専らそこに記載された適用のために
使用可能な材料部類に関し、ナノ粒子の形のこれらの材料の特殊な特性には言及
していない。
【0018】 本発明の課題は、寸法が数ナノメートルの無機の発光粒子からなりかつ従来の
技術において公知のマーカーの前記の欠点を有しない、生物学的適用のための検
出プローブを提供することである。
【0019】 本発明の課題は、発光性の、無機の、ドープ処理されたナノ粒子(luminescen
t inorganic doped nanoparticles:lidナノ粒子)からなる、生物学的適用
のためのを検出プローブによって解決される。
【0020】 lidナノ粒子には、異種イオンが、それらを放射源を使用した励起後に前記
放射線の吸収及び/又は散乱及び/又は回折を介して又は蛍光の放出を介して検
出することができるようにドープされている。該lidナノ粒子は、狭帯域又は
広帯域電磁放射線により又は粒子ビームにより励起することができる。該粒子は
、前記放射線の吸収及び/又は散乱及び/又は回折のおける変化の測定により,
又は材料特異性蛍光又はその変化の測定により定性的及び/又は定量的に検出す
ることができる。
【0021】 該lidナノ粒子は、1nm〜1μmの範囲内、有利には2nm〜100nm
の範囲内、特に有利には2nmから20nm未満の範囲内、極めて特に有利には
2nm〜10nmの大きさ(expansions)を有するほぼ球形の形態を有する。“
大きさ”とは、lid粒子の表面に存在する2つの点の最大間隔を意味する。l
idナノ粒子はまた楕円体状の形態を有していてもよく又はカットされていても
よく、その際大きさは前記限界内にある。さらに、lidナノ粒子はまた、3n
m〜50nm、有利には3nmから20nm未満の幅及び20nm〜5μm、有
利には20nm〜500nmの長さを有する特有の針状の形態を有することもで
きる。粒子寸法は、超遠心分離法又はゲルパーミエーションクロマトグラフィー
法を使用して又は電子顕微鏡を用いて決定することができる。
【0022】 lidナノ粒子のための本発明に基づき適当な材料は、その結晶格子(ホスト
材料)に異種イオンがドープされた無機ナノ結晶である。これには、特に、例え
ばUllmann's Encyclopedia of Industrial Chemistry, WILEY-VCH, 第6版、199
9, Electronic Release, Chapter “Luminescent Material: 1. Inorganic Phos
phors”に挙げられているような、例えば発光スクリーン(例えば電子線管のた
め)においていわゆるリンとして又は蛍光ランプ(例えばガス放電ランプのため
の)において被覆材料として使用される全ての材料及び材料部類、並びに前記に
引用した従来の技術から公知の発光する、無機の、ドープ処理されたナノ粒子が
挙げられる。これらの材料において、異種イオンは、UV光、可視光又はIR線
、X線又はガンマ線又は電子線により励起した後に蛍光放出の活性剤として働く
。さらに、若干の材料の場合にはまた、一方では放出のための活性剤を発生させ
るために、他方では粒子系を一層有効に励起するため、又は所定の励起光源の波
長へのシフトによって吸収波長を調整する(いわゆる増感剤)ために、複数のタ
イプの異種イオンをホスト格子内に導入する。複数のタイプの異種イオンの導入
は、意図的に、粒子から放出されるべき蛍光帯域の特定の組合せを設定するため
に利用することもできる。
【0023】 lidナノ粒子のホスト材料は、有利にはXYタイプの化合物からなる。この
場合、Xは周期表の主族1a、2a、3a、4a、遷移族2b、3b、4b、5
b、6b、7b又はランタノイドの元素のカチオンである。若干の場合には、X
は前記元素の組合せ又は混合物であってもよい。Yは、周期表の主族3a、4a
、5a、遷移族3b、4b、5b、6b、7b及び/又は8bの1種以上の元素
及びまた主族6a及び/又は7aの複数の元素からなる多原子のアニオンであっ
てよい。しかしながら、Yは周期表の主族5a、6a又は7aの単原子のアニオ
ンであってもよい。lidナノ粒子のホスト材料は、周期表の主族4aの元素か
らなっていてもよい。また、主族1a、2a又はAl、Cr、Tl、Mn、Ag
、Cu、As、Nb、Nd、Ni、Ti、In、Sb、Ga、Si、Pb、Bi
、Zn、Coからなる群の元素及び/又はランタニドの元素の1種以上の元素を
ドーピング剤として使用することができる。互いに異なった相対濃度での前記元
素の2種以上の組合せをドーピング材料として使用することもできる。ホスト格
子内のドーピング材料濃度は、10- mol%〜50mol%、有利には0.
01mol%〜30mol%、特に有利には0.1mol%〜20mol%であ
る。
【0024】 lidナノ粒子のホスト材料としては、硫化物、セレン化物、スルホセレン化
物、オキシ硫化物、ホウ酸塩、アルミン酸塩、没食子酸塩、ケイ酸塩、ゲルマニ
ウム酸塩、リン酸塩、ハロゲンリン酸塩、酸化物、ヒ酸塩、バナジン酸塩、ニオ
ブ酸塩、タンタル酸塩、硫酸塩、タングステン酸塩、モリブデン酸塩、アルカリ
金属ハロゲン化物及びその他のハロゲン化物又は窒化物を使用するのが有利であ
る。これらの材料部類の例は、相応するドーピング剤と一緒に、以下のリストに
示されている(タイプB材料:A+B=ホスト材料及びA=ドーピング材料):
【0025】
【化5】
【0026】
【化6】
【0027】 lidナノ粒子としては以下の材料を使用するのが特に有利である:
【0028】
【化7】
【0029】 特に有利な材料のうちで、特にホスト格子の立方体構造を有するものが選択され
る。それというのも、これらの材料においては個々の蛍光帯域の数が最小になる
からである。これらの例は、以下のものである:
【0030】
【化8】
【0031】 単純検出プローブは、放射源を使用して励起した後に、励起放射線の吸収及び
/又は散乱及び/又は回折により、又は蛍光の放出により検出することができ、
かつ、その表面が、アフィニティー分子が生物学的及び/又はその他の有機基質
を検出ために前記の調製された表面に結合することができるように調製されてい
る、蛍光性の、無機の、ドープ処理されたナノ結晶(lidナノ粒子)を含有す
る。
【0032】 表面調製は、lidナノ粒子の表面が化学的に変性されておりかつ/又は反応
性基及び/又は共有又は非供給結合されたリンカー分子を有することにある。
【0033】 挙げることができるlidナノ粒子の表面の化学的変性の例は、lidナノ粒
子のシリカでの被覆である:シリカは、極めて急速に例えばトリエトキシシラン
又はクロロシランのような有機リンカーと反応するので、有機分子の単純な化学
的結合(simple chemical conjugation)を可能にする。
【0034】 lidナノ粒子の表面を調製するための別の可能性は、ナノ粒子を構成してい
る酸化物の遷移金属化合物を塩素ガス又は有機塩素化剤を使用して相応するオキ
シクロリドに変換することである。これらのオキシクロリドは、次いで例えばア
ミノ基のような求核基と反応して、遷移金属窒素化合物を生成する。このように
して、例えばリジン側鎖のアミノ基を介してタンパク質の直接結合を達成するこ
とが可能である。オキシクロライドでの表面変性の後に、タンパク質をマレイン
イミドプロピオン酸ヒドラジドのような二官能価リンカーを使用することにより
結合させることもできる。
【0035】 この場合、非共有結合のために特に有用な分子は、lidナノ粒子表面とは反
対の極性又は電荷を有する鎖状分子である。lidナノ粒子に非共有結合される
リンカー分子の例としては、アニオン性、カチオン性又は両性イオン性デタージ
ェント、酸性又は塩基性タンパク質、ポリアミン、ポリアミド及びポリスルホン
酸又はポリカルボン酸である。前記分子は、簡単なコインキュベーションにより
lidナノ粒子の表面に吸着させることができる。次いで、これらの非共有結合
したリンカー分子へのアフィニティー分子の結合を、有機化学の標準的方法、例
えば吸着される又は吸着可能な材料の酸化、ハロゲン化、アルキル化、アシル化
、付加、置換又はアミド化を使用して実施することができる。非共有結合したリ
ンカー分子にアフィニティー分子を結合させるための前記方法は、lidナノ粒
子への吸着の前又は前記リンカー分子がlidナノ粒子に既に吸着された後のい
ずれかにリンカー分子に適用することができる。
【0036】 lidナノ粒子の表面だけが反応性基を有することができるだけでなく、結合
されるリンカー分子もそれらの部分として、lidナノ粒子の表面への又は別の
リンカー分子又はアフィニティー分子への結合点として働くことができる反応性
基を有することもできる。荷電されていてもよく又は荷電されていなくてもよい
、又は部分的電荷を有していてもよい前記のような反応性基は、lidナノ粒子
の表面に位置していてもよくまかつまたリンカー分子の一部であってもよい。可
能な反応性の官能基は、アミノ基、カルボン酸基、チオール、チオエーテル、ジ
スルフィド、イミダゾール、グアニジン、ヒドロキシル基、インドール、ビシナ
ルジオール、アルデヒド、アルファ−ハロアセチル基、N−マレインイミド、水
銀オルガニル、アリールハロゲン化物、酸無水物、イソシアネート、イソチオシ
アネート、スルホニルハロゲン化物、イミドエステル、ジアゾアセテート、ジア
ゾニウム塩、1,2−ジケトン、アルファ−ベータ−不飽和カルボニル化合物、
ホスホン酸、リン酸エステル、スルホン酸、アゾリド又は前記基の誘導体であっ
てよい。
【0037】 核酸分子もリンカー分子として利用することができる。これらは、リンカー分
子に対して相補的配列を有する核酸分子を含有するアフィニティー分子に対する
結合を形成する。
【0038】 さらに、本発明の対象は、単純検出プローブと、1種以上のアフィニティー分
子又は互いに結合された複数のアフィニティー分子との組合せからなる拡張検出
プローブである。これらのアフィニティー分子又は異なるアフィニティー分子の
組合せは、生物学的基質に対するそれらの特異的アフィニティーを基礎として選
択され、それらの存在又は不在を検出することができる。この場合、一方では単
純検出プローブに結合することができ、かつ他方では検出すべき生物学的又はそ
の他の有機基質に特異的に結合することができる任意の分子又は分子の任意の組
合せをアフィニティー分子として使用することができる。分子の組合せの個々の
成分は、同時に又は順次に単純検出プローブに施すことができる。
【0039】 一般に、従来の技術に記載された蛍光を発する有機色素分子においても利用さ
れるようなアフィニティー分子を、これらを検出すべき生物学的及び/又はその
他の有機基質に特異的に結合させるために使用することができる。アフィニティ
ー分子は、モノクローナル又はポリクローナル抗体、その他のタンパク質、ペプ
チド、オリゴヌクレオチド、プラスミド又はその他の核酸分子、オリゴ糖又は多
糖、ヘプタン、例えばビオチン又はジゴキシン又は低分子量合成又は自然抗原で
あってよい。このような分子のリストは、一般に入手可能な文献、例えばR. P.
Hauglund, Molecular Probes, Inc.による“Handbook of Fluorescent Probes a
nd Research Chemicals”(第7版、CD−ROM)に公表されている。
【0040】 検出すべき生物学的試薬のための拡張検出プローブのアフィニティーは、一般
に、検出すべき試薬に対して所望のアフィニティーを有する、通常有機アフィニ
ティー分子に単純検出プローブが結合されていることより生じる。この場合、ア
フィニティー分子及び単純検出プローブの表面上の反応性基が、これらの2つの
分子を共有又は非共有結合させるために利用される。アフィニティー分子表面上
の反応性基は、アミノ基、カルボン酸基、チオール、チオエーテル、ジスルフィ
ド、イミダゾール、グアニジン、ヒドロキシル基、インドール、ビシナルジオー
ル、アルデヒド、アルファ−ハロアセチル基、N−マレインイミド、水銀オルガ
ニル、アリールハロゲン化物、酸無水物、イソシアネート、イソチオシアネート
、スルホニルハロゲン化物、イミドエステル、ジアゾアセテート、ジアゾニウム
塩、1,2−ジケトン、アルファ−ベータ−不飽和カルボニル化合物、又はアゾ
リドである。単純検出プローブの表面上で、別の前記の基をアフィニティー分子
を結合させるために使用することができる。
【0041】 単純検出プローブをアフィニティー分子としてのタンパク質に結合させるため
の多くの可能性の1つとして、以下の反応が挙げられる。シリカ被覆lidナノ
粒子を3−アミノプロピルトリエトキシシラン(Pierce, Rockfold, IL, USA)
と反応させ、引き続きSMCC活性化(スクシンイミジル4−[N−マレインイ
ミドメチル]シクロヘキサン1−カルボキシレート)(Pierce)を行う。この活
性化したlidナノ粒子の対する反応のために必要なタンパク質結合したチオー
ル基は、リジン含有タンパク質を2−イミノチオラン(Pierce)と反応させるこ
とにより形成することができる。この反応において、結合すべきタンパク質のリ
ジン側鎖は、2−イミノチオランと、開環及びチオアミジンの形成を伴って反応
する。この際に形成され、タンパク質と共有結合したチオール基は、次いで、ヘ
テロ−ミカエル付加(hetero-Michael addition)で単純検出プローブの表面に
結合したマレインイミド基と反応し、アフィニティー分子としてのタンパク質と
単純検出プローブの間の共有結合を形成することができる。
【0042】 アフィニティー分子と単純検出プローブから結合により拡張検出プローブを形
成する前記可能性の他に、多数の市販のリンカー分子の公知の反応性から誘導す
ることができる無数の別の方法が存在する。
【0043】 単純検出プローブとアフィニティー分子の間の共有結合の他に、非共有セルフ
−オルガナイズド(self-organized)結合が実現可能である。この場合、1つの
可能性として、リンカー分子としてのビオチンを有する単純検出プローブの、ア
ビジン又はストレプトアビジン結合したアフィニティー分子に対する結合が挙げ
られる。
【0044】 単純検出プローブとアフィニティー分子の間のもう1つの非共有セルフ−オル
ガナイズド結合は、核酸分子を含有する単純検出プローブと、アフィニティー分
子の表面に結合された相補的配列との相互作用にある。
【0045】 拡張検出プローブは、核酸を直接単純検出プローブの調製された表面に結合せ
るか、又はアフィニティー分子の反応性基を形成することにより形成することが
できる。この種の拡張検出プローブは、相補的配列を有する核酸分子を検出する
ために使用される。
【0046】 さらに、本発明は、単純検出プローブを製造する方法、拡張検出プローブを製
造する方法及び生物学的材料内の特異的基質を検出する方法に関する。
【0047】 単純検出プローブを製造するための本発明による方法は、以下のステップ: a)lidナノ粒子を製造する、 b)前記lidナノ粒子の表面を化学的に変性させる及び/又は c)前記lidナノ粒子の表面上に反応性基を調製する及び/又は d)1種以上のリンカー分子をlidナノ粒子の表面に共有又は非共有結合によ
り結合させる からなる。
【0048】 ステップa)で製造されたlidナノ粒子の大きさの分布範囲は、平均大きさ
の+/−20%の範囲に制限するのが有利である。
【0049】 拡張検出プローブを製造する本発明による方法は、以下のステップ: e)単純検出プローブを準備する、 f)リンカー分子への結合を可能にする反応性基を導入するために、アフィニテ
ィー分子の表面を変性させる、 g)活性化されたアフィニティー分子と単純検出プローブを結合させる からなる。
【0050】 生物学的材料内の特異的基質を検出するための本発明による方法は、以下のス
テップ: h)拡張検出プローブと、生物学的及び/又は有機材料を一緒にする、 i)結合しなかって拡張検出プローブを除去する、 j)材料を電磁放射線又は粒子ビームに曝す、 k)蛍光を測定するか又は放射線の吸収及び/又は散乱及び/又は回折又はそれ
らの変化を測定する からなる。
【0051】 調査すべき生物学的材料内の分析物を検出ためには、拡張検出プローブを調査
すべき材料と接触させる。調査すべき生物学的材料は、血清、細胞、組織切片、
脳脊髄液、痰、血漿、尿又はその他の、ヒト、動物又は植物起源のサンプルであ
ってもよい。
【0052】 この場合、調査すべき分析物は、有利には既に固定されているか又は超分子集
合体の同時の又は連続した形成で固定することができるべきである。これらの固
定の1例は、検出すべき抗原を吸着された又は別の何らかの方法で結合された一
次抗体を介して固相に特異的に結合させるELISA(固相酵素免疫検定法)で
ある。検出すべき抗原は、組織切片のような生存している細胞集合体又は支持体
に固定された個々の細胞内に含まれていれば、容易に固定することができる。
【0053】 このようにして固定された分析物を拡張検出プローブと接触させると、拡張検
出プローブはそれらに含まれたアフィニティー分子を介して前記分析物に特異的
に結合する。過剰の拡張検出プローブは、容易に洗い流すことができ、かつ特異
的に結合された拡張検出プローブのみが調査すべきサンプル内に残る。このよう
にして調製したサンプルに適当なエネルギー源を使用して照射すると、lidナ
ノ粒子を含有する拡張検出プローブの存在を、放出された蛍光を検出するか又は
吸収、散乱、又は回折された放射線における変化を検出することにより検出する
ことができる。それによって、拡張検出プローブに対して適当なアフィニティー
を有する前記の生物学的及び/又は有機基質の存在が検出される。このようにし
て、検定における基質を、それらに対して十分に高いアフィニティーを有する別
の分子が存在する限り、それらの化学的性質とは無関係に定性的及び定量的に検
出することができる。拡張検出プローブは、検出すべき生物学的基質に対して高
い特異的結合定数を有するような分子が、前記拡張検出プローブ内に含まれる単
純検出プローブの表面に結合されている際に特異的である。このようにして、特
殊なタイプの細胞(例えば癌細胞)を検出することも可能である。この関係にお
いて、細胞タイプ特異的生体分子を、細胞表面上のあるいはまた細胞の内部の検
出プローブで標識しかつ光学的に顕微鏡を介して又はフローサイトメータを介し
て検出することができる。
【0054】 前記の検出原理に基づき、生物学的及び/又は有機材料内で同時に複数の異な
った分析物を同時に検出することも可能である(マルチプレクシング)。これは
調査すべき生物学的及び/又は有機材料を同時に異なった検出プローブと接触さ
せることにより実施される。異なった検出プローブは、それらのアフィニティー
分子が異なった分析物に結合しかつ前記検出プローブ内に含有されたlidナノ
粒子が異なった波長で吸収、散乱、回折するか又は蛍光を放出することにより互
いに異なる。
【0055】 本発明による検出プローブは、入射エネルギーに対して安定でありかつ酸素又
は遊離基に対して安定である。本発明による検出プローブを構成する材料は、非
毒性又は僅かに毒性であるにすぎない。lidナノ粒子の極めて狭い寸法分布幅
は、不必要である。それというのも、蛍光帯域のスペクトル位置及びその帯域幅
がドーピングに依存しかつlidナノ粒子の寸法に実質的に依存しないからであ
る。同様に、蛍光収率を安定化するために、粒子の周りの無機シェルを必要とし
ない。しかしながら、結合化学(conjugation chemistry)を容易にするために
、それを使用することもできる。もう1つの利点は、励起する放射線の吸収波長
もしくは粒子の励起波長が放出波長と相互関係を示さないので、唯一の広帯域又
は狭帯域放射源を使用して実施することができるという事実にある。さらに、時
間分解方式の蛍光測定は、非特異的バックグラウンド蛍光からの特異的蛍光の分
離を可能にする。それというのも、外部放射源により励起されかつ次いで光の放
出に導かれるlidナノ粒子状態の寿命は、バックグラウンド蛍光よりも一般に
著しく長いからである。
【0056】 本発明による検出プローブ及び本発明による方法は、医療診断においてかつス
クリーニング技術において、特に特異的物質の検出、位置決定及び/又は量子化
の目的のために特的基質を標識することが特殊な部分を演じる分野において有利
に使用される。このことは血液又はその他の身体材料のために実施される診断検
定における特異的抗体の検出を含む。しかしながら、本発明による検出プローブ
は、細胞分析において、即ち癌細胞のような特異的細胞を検出するために使用す
ることもできる。本発明による検出プローブは、前記の可能な使用のために特殊
な利点を提供する。それというのも、この場合マルチプレクシングの可能性、即
ち1回の検定において又はその上単一の細胞において異なる抗原の同時検出を利
用することができるからである。
【0057】実施例 例1 :YVO:Lnからなるlidナノ粒子の製造 第1ステップは、YVO:Lnを準備することである。YVO:Lnは、
K. Riwotzki, M. Haase; Jounal of Physical Chemistry B; Vol. 102, 1998, p
. 10130の左欄に記載されている方法により製造することができる。Y(NO
・6HO3.412g(8.9mmol)及びEu(NO・6H 0.209g(0.47mmol)を、テフロン(登録商標)容器内の蒸留水3
0ml中に溶かす。蒸留水30ml中に溶かしたNa(VO)・10H
2.73gを撹拌しながら加える。さらに20分間撹拌した後に、テフロン容器
をオートクレーブに入れかつ撹拌しながら200℃に加熱する。1時間後に、分
散液をオートクレーブから取り出しかつ3000Gで10分間遠心分離する。固
体分を抽出しかつ蒸留水40ml中にとる。該分散液に1−ヒドロキシエタン−
1,1−ジホスホン酸水溶液(60質量%)3220g(9.38mmol)を
加える。過剰のイットリウムイオンから形成されたY(OH)をpH値をHN
で0.3に調整しかつ1時間撹拌することにより除去する。その際、コロイ
ド状Vが形成され、これは溶液の赤みを帯びた着色により認識可能である
。次いで、pH値をNaOHで12.5に調整しかつ該溶液を密閉した容器内で
一晩中撹拌する。生じた白色の分散液を、次いで3000Gで10分間遠心分離
しかつその副生成物を含有する上澄みを除去する。沈殿物は、YVO:Euか
らなりかつ蒸留水40ml中にとることができる。
【0058】 ほぼ30nm未満であるナノ粒子を、分散液を3000Gで10分間遠心分離
し、上澄みをデカントしかつそれを脇に置くことにより単離する。次いで、再び
沈殿物を蒸留水40ml中にとり、3000Gで10分間遠心分離しかつ上澄み
をデカントする。この上澄みと脇に置いた上澄みを、次いで一緒にしかつ600
0Gで10分間遠心分離する。これから生じる上澄みは、所望の粒子を含有する
。さらなる透析ステップ(透析チューブServa、MWCO12−14KD)
後に、コロイド溶液が得られ、この溶液から回転乾燥器を使用した乾燥(50℃
)することにより、再分散可能な粉末を得ることができる。
【0059】例2 :LaPO:Euからなるlidナノ粒子の製造 第1ステップは、LaPO:Euを準備することである。LaPO:Eu
は、H. Meyssamy, K. Riwotzki, A. Kornowski, S. Naused, M. Haase; Advance
d Materials, Vol. 11, Issue 10, 1999, p. 839の右欄下からp. 844の左欄上に
記載されている方法により製造することができる。La(NO・6H
12.34g(28.5mmol)及びEu(NO・5H0.642g
(1.5mmol)を、テフロン容器内の蒸留水50ml中に溶かしかつNaO
H(1M)100mlに加える。蒸留水100ml中の(NHHPO
.56g(27mmol)の溶液を撹拌しながら加える。該溶液をNaOH(4
M)でpH12.5に調整しかつオートクレーブ中で2時間激しく撹拌しながら
200℃に加熱する。次いで、該分散液を3150Gで10分間遠心分離しかつ
上澄みを除去する。不所望のLa(OH)を除去するために、沈殿物をHNO (1M)中に分散させかつ3日間撹拌する(pH1)。次いで、該分散液を遠
心分離し(3150G、5分間)かつ上澄みを除去する。遠心分離物に蒸留水4
0mlを撹拌しながら加える。
【0060】 ミルク状の分散液は、なお広い寸法分布を有している。約30nm未満である
ナノ粒子を単離するために、引き続き完全に例1に類似して適当な遠心分離及び
デカンティングステップを実施する。
【0061】例3 :LaPO:Ce,Tbからなるlidナノ粒子の製造 第1ステップは、LaPO:Ce,Tbを準備することである。トリス(エ
チルヘキシル)ホスフェート300mlを、乾燥窒素ガス流内でフラッシングす
る。引き続き、LaCl・7HO7.43g(20mmol)、CeCl ・7HO8.38g(22.5mmol)及びTbCl・6HO2.8g
(7.5mmol)をメタノール100ml中に溶かしかつ加える。次いで、水
及びメタノールを、溶液を減圧下で30℃〜40℃に加熱することにより留去す
る。引き続き、トリオクチルアミン65.5ml(150mmol)及びトリス
(エチルヘキシル)ホスフェート150mlの混合物中に溶かした結晶リン酸4
.9g(50mmol)からなる新たに製造した溶液を加える。温度が上昇する
際のCe3+の酸化を最小にするために、清澄な溶液を迅速に真空化される容器
に入れ、かつ窒素ガス流でフラッシングしなければならない。次いで、該溶液を
200℃に加熱する。加熱段階中に、リン酸エステル基の幾分かは分離され、沸
点の漸進的低下を生じる。加熱段階は、温度が175℃の低下した際(ほぼ30
〜40時間)に終了する。該溶液を室温に冷却した後に、4倍過剰のメタノール
を加え、ナノ粒子を沈殿させる。沈殿物を分離し、メタノールで洗浄しかつ乾燥
する。
【0062】例4 :LaPO:Euからなるlidナノ粒子の製造 結晶リン酸490g(5.0mmol)及びトリオクリルアミン6.5ml(
15mmol)を、トリス(エチルヘキシル)ホスフェート30ml中に溶かす
。引き続き、La(NO・7HO1.76g(4.75mmol)及び
EuCl・6HO92g(0.25mmol)を、トリス(エチルヘキシル
)ホスフェート50ml中に溶かしかつ第1の溶液と一緒にする。生じた溶液を
減圧下でガス抜きしかつ引き続き窒素雰囲気下で16時間200℃に加熱する。
加熱段階中に、リン酸エステル基の幾分かは分離され、沸点の漸進的低下を生じ
る。加熱段階は、温度が180℃の低下した際に終了する。該溶液を室温に冷却
した後に、メタノールを加え、ナノ粒子を沈殿させる。沈殿物を遠心分離機を用
いて分離し、メタノールで洗浄しかつ乾燥する。
【0063】例5 :例2で製造したナノ粒子のSiO被膜での被覆 例2で製造したLaPO:Euナノ粒子1gを、磁気攪拌機を使用して90
0rpmで激しく撹拌しながら水100ml中に装入し、かつ該混合物を水酸化
テトラブチルアンモニウムでpH12に調整する。次いで、該分散液にナトリウ
ム水ガラス(SiO26.9%:NaO8.1%)500mgを、激しく撹
拌しながら加える。引き続き、同様に激しく撹拌しながらエタノール50mlを
滴加する。生じた沈殿物を遠心分離により除去しかつ残留物を超音波浴内の脱イ
オン水50ml中に再分散させる。次いで、分散液を分散しなかった分からデカ
ンティングにより分離しかつ回転蒸発器を用いて圧力10ミリバール及び温度8
0℃で乾燥する。
【0064】例6 :例5で製造したナノ粒子の抗α−アクチン抗体との結合 例5で合成したシリカ被覆ナノ粒子100mgを、乾燥テトラヒドロフラン(
THF)10mlに分散させ、かつN−メチルモルホリン100μlと混合する
。該溶液にTHF中の3−アミノプロピルトリエトキシシランの10%の溶液0
.5mlを加える。該溶液を、堅く密閉した容器内で40℃で一晩中撹拌する。
該溶液を水5mlと混合し、室温でさらに1時間撹拌しかつ場合により沈殿した
材料をガラスフリット(4G、Schott)を使用して濾別する。炉液を、限外濾過
チューブ(Centricon, Amicon, カットオフ10kD)内でTSE7緩衝液(T
SE7:水中のトリエタノールアミン100mmol、塩化ナトリウム50mm
ol、EDTA1mmol、pH7.3)中で緩衝させる。目標容量は2mlで
あり、交換ファクタは1000である。TSE7緩衝液2ml中の限外濾過膜に
よって保留されたアミノ活性化ナノ粒子を、sSMCC(スルホスクシンイミジ
ル4−[N−マレインイミドメチル]シクロヘキサンカルボキシレート:Pierce
, Rockwell, IL,USA)20mmolの溶液と混合しかつ25℃で60分間
撹拌する。得られた混合物を、前記のような10kD Centriconチューブ内のT
SE7緩衝液中で緩衝させ、かつ容量を2mlに減少させる。このステップは、
5℃で実施する。得られた溶液は、冷蔵庫内で12時間安定である。モノクロー
ナル抗アクチン抗体(Sigma)10mgを、Centricon限外濾過チューブ(カット
オフ50kD)を用いてTSE8緩衝液(交換ファクタ1000,TSE8:水
中のトリエタノールアミン100mmol、塩化ナトリウム50mmol、ED
TA1mmol、pH8.5)に移す。タンパク質濃度を、7〜8mg/mlに
調整する。該抗体溶液に、TSE8緩衝液中の2−イミノチオランの10mM溶
液150μlを加えかつ該混合物を15分間反応させる。このようにしてチオー
ル活性化した抗体を、未反応活性剤分子を除去するために、前記のようなTSE
8緩衝液で4℃で緩衝させかつ容量を2mlに減少させる。活性化したナノ粒子
及び活性化したナノ粒子を含有する溶液を一緒にしかつ室温で一晩中撹拌する。
こうして得られた拡張検出粒子の分散液から、Superdex 200(Phamacia)で
ゲルパーミエーションクロマトグラフィーにより未反応抗体を除去する。使用す
るランニング緩衝液は、TSE7である。結合されなかった拡張lidナノ粒子
の保持時間は、ほぼ2時間である。
【0065】例7 :例1で製造したlidナノ粒子と抗ミオグロビン抗体との結合 例1で製造したバナジン酸塩ナノ粒子100mgを、ガラス管内で加熱テープ
を使用してアルゴン流内で加熱する。該粒子をほぼ1時間加熱した後に、該ガス
流に塩素ガス3〜5体積%をほぼ3分間計量供給する。必要な反応時間は、大体
において粒子寸法に依存する、従って必要な場合にはナノ粒子の同じバッチを使
用して滴定により決定すべきである。粒子をアルゴン流内で冷却させかつ部分的
に塩素化したナノ粒子をN−マレインイミドプロピオン酸ヒドラジド(Pierce)
の50mM溶液5mlに加え、かつ該溶液を20℃で一晩中撹拌する。このよう
にして得られた溶液を回転蒸発器内で室温で濃縮しかつ例6に記載されているよ
うに、限外濾過チューブを使用してTSE7内で緩衝させる。得られた溶液は、
5℃で12時間安定である。ポリクローナルウサギ抗ミオグロビン抗体(Dako)
10mgを、Centricon限外濾過チューブ(カットオフ50kD)を用いてTS
E8緩衝液(交換ファクタ1000,TSE8:水中のトリエタノールアミン1
00mmol、塩化ナトリウム50mmol、EDTA1mmol、pH8.5
)に移す。タンパク質濃度を、7〜8mg/mlに調整する。該抗体溶液に、T
SE8緩衝液中の2−イミノチオランの10mM溶液150μlを加えかつ該混
合物を15分間反応させる。このようにしてチオール活性化した抗体を、未反応
活性剤分子を除去するために、前記のようなTSE8緩衝液で4℃で緩衝させか
つ容量を2mlに減少させる。活性化したナノ粒子及び活性化したナノ粒子を含
有する溶液を一緒にしかつ室温で一晩中撹拌する。こうして得られた拡張検出粒
子の分散液から、Superdex 200(Phamacia)でゲルパーミエーションクロマ
トグラフィーにより未反応抗体を除去する。使用するランニング緩衝液は、TS
E7である。拡張lidナノ粒子の保持時間は、ほぼ2時間である。
【0066】例8 :ナノ粒子蛍光を介するウサギ筋細胞内のアクチンフィラメントの可視化 凍結ミクロトームを使用して切断したウサギ筋の薄い切片をスライドに載せか
つ氷冷エタノール内で3分間固定する。スライドに載せた薄い切片を、次いで2
回PBSツィーン(Tween)緩衝液(NaCl137mM、KCl2.7mM、
NaHPO10.1mM、KHHPO1.8mM、ツィーン20 0.
1%)で洗浄しかつそれぞれ5分間洗浄緩衝液内に放置する。薄い切片をPBS
ツィーン緩衝液内の1.5%ヒツジ血清の溶液内で20℃で30分間インキュベ
ートすることにより、非特異的結合を減少させ、かつ薄い切片を前記のようにし
て2回洗浄する。例6に記載した拡張検出粒子の溶液を、PBS−S(NaCl
137mM、KCl2.7mM、NaHPO10.1mM、KHHPO 1.8mM、ツィーン20 0.1%、ヒツジ血清1.5%)で1:100に希
釈し、かつ薄い切片をこの溶液内で20℃で1時間インキュベートする。インキ
ュベートの終了後に、薄い切片を前記のように洗浄する。検出は、アルゴンイオ
ンレーザを使用して333nm〜364nmの波長で励起した後に、591nm
の波長で蛍光を測定することにより実施する。このためには、ライカ社(Leica
)からの共焦点走査顕微鏡、タイプTCS NTを使用した。
【0067】例9 :ヒト血清中のミオグロビンのナノ粒子蛍光を介する検出 モノクローナル抗ミオグロビン抗体(Bios Pacific)をC緩衝液(水中の炭酸
ナトリウム100mmol、pH9.0)中に5mg/lの濃度で溶かす。この
溶液200μlを、標準ポリスチレンELISAプレート(Greiner)の96ウ
ェルのそれぞれにピペットで移し、該プレートをシールしかつ37℃で2時間イ
ンキュベートする。該プレートをタップアウトしかつTSE7緩衝液(例6参照
)内の1%BSA(ウシ血清アルブミン)200μlでブロックする。該プレー
トを、TSET7緩衝液(水中のトリエタノールアミン100mmol、塩化ナ
トリウム50mmol、EDTA1mmol、ツィーン20 0.1%、pH7
.3)でそれぞれ250μlで3回洗浄する。6レベルのミオグロビンキャリブ
レータ(Bayer Immuno 1)及びヒト血清それぞれ100μlをマイクロタイタ
ープレートの異なったウェルにピペットで移しかつ室温で2時間インキュベート
する。分析物溶液をピペットでプレートから除去しかつ該プレートを前記のよう
にして3回洗浄する。例7で製造しかつTSE7100μl中に分散させた拡張
抗ミオグロビン検出プローブ約1μgをそれぞれのウェルに加える。引き続き、
室温で1時間インキュベートしかつTSET7で3回洗浄する。ELISAを、
lidナノ粒子蛍光をマイクロタイタープレートリーダー(Tecan)で測定する
ことにより読み出す。
【0068】例10 :例3で製造したナノ粒子の、エチレングリコール又はプロピレングリコ
ールを反応させることによる水中での溶解 例3で製造したLaPO:Ce,Tb1g(〜5mmol)をエチレングリ
コール100ml(〜2mol)(選択的に、種々の鎖長のポリエチレングリコ
ール、HO−(CH−CH−O)−OH、(式中、n=2〜9である)を
使用することもできる)及びパラトルエンスルホン酸100mgと一緒に、撹拌
及び窒素雰囲気下で200℃に加熱する。このプロセスで、粒子は溶解しかつ室
温に冷却した後でも溶液中に残る。引き続き、水に対して一晩中透析する(カッ
トオフMW10〜20,000)。
【0069】例11 :例10で製造したナノ粒子の酸化による機能化 最初に、96〜98%の硫酸0.5mlを撹拌しながら、例10で製造したナ
ノ粒子100mg(水20ml中0.5mmol)に加える。紫色がもはや消え
なくなるまで1mMのKMnO溶液を滴加する。引き続き、同じ量のKMnO 溶液を再び加えかつ室温で一晩中撹拌する(>12時間)。過剰の過マンガン
酸塩を、新たに製造した1mM亜硫酸ナトリウム溶液を滴加式に添加することに
より減少させる。引き続き、MES0.1M、NaCl0.5M、pH6.0に
対して一晩中透析する。
【0070】例12 :例11で製造したナノ粒子の抗ビオチン抗体に対する結合 EDC0.4mg(〜2mM)及びスルホNHS1.1mg(〜5mM)(両
者ともPierce; Rockford, ILから)を、緩衝液(MES0.1M、NaCl0.
5M、pH6)1ml中の例11で製造したカルボキシ官能化ナノ粒子1mg(
5nmol)に加えかつ該溶液を室温で15分間撹拌する。未反応EDCを、2
−メルカプトエタノール(最終濃度20mM)1.4μlを添加することにより
不活性化する。活性化緩衝液(MES0.1M、NaCl0.5M、pH6)中
の同じモル量(5nmol)のポリクローナルヤギ抗ビオチン抗体(Sigma)を
加えかつ該混合物を室温で2時間撹拌する。ヒドロキシルアミン(最終濃度10
mM)を添加することにより反応を停止させる。こうして得られた拡張検出粒子
の溶液を、Superdex 200(Phamacia)でゲルパーミエーションクロマトグラ
フィーにより未反応抗体を除去する。ランニング緩衝液として、活性化緩衝液を
使用する。拡張lidナノ粒子の保持時間は、ほぼ2時間である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CO,CR,CU,CZ,DE ,DK,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD, GE,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,I S,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK ,LR,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG, MK,MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,P T,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL ,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,US, UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 マルクス ハーゼ ドイツ連邦共和国 ハンブルク クラウス −ナンネ−シュトラーセ 60 (72)発明者 カーステン リヴォツキー ドイツ連邦共和国 ハイデルベルク カー ル−ルートヴィヒ−シュトラーセ 4 (72)発明者 ケルスティン ボーマン ドイツ連邦共和国 ケルン フローラシュ トラーセ 140 Fターム(参考) 2G054 AA07 AA08 EA03 GA04

Claims (35)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放射源を使用した励起後に、励起放射線の吸収及び/又は散
    乱及び/又は回折により又は蛍光の放出ににより検出することができ、かつアフ
    ィニティー分子が生物学的又はその他の有機基質を検出するために調製された表
    面に結合することができるように、表面が調製されている、発光性の、無機の、
    ドープ処理されたナノ粒子(lidナノ粒子)を含有することを特徴とする、単
    純検出プローブ。
  2. 【請求項2】 lidナノ粒子の表面が化学的に変性されておりかつ/又は
    共有又は非共有結合したリンカー分子及び/又は反応性基を有する、請求項1記
    載の単純検出プローブ。
  3. 【請求項3】 表面の化学的変性がlidナノ粒子の表面の周りのシリカの
    被膜を含む、請求項2記載の単純検出プローブ。
  4. 【請求項4】 化学的変性が、酸化物遷移金属化合物からなるlidナノ粒
    子を塩素ガス又は有機塩素化剤で処理することにより生成したオキシ塩化物を含
    む、請求項2記載の単純検出プローブ。
  5. 【請求項5】 lidナノ粒子表面とは反対の極性又は電荷を有する1種以
    上の鎖状分子が、lidナノ粒子の表面にリンカー分子として非共有結合されて
    いる、請求項2から4までのいずれか1項記載の単純検出プローブ。
  6. 【請求項6】 鎖状分子がアニオン性、カチオン性又は両性イオン性界面デ
    タージェント、酸性又は塩基性タンパク質、ポリアミン、ポリアミド又はポリス
    ルホン酸又はポリカルボン酸である、請求項5記載の単純検出プローブ。
  7. 【請求項7】 表面及び/又はlidナノ粒子表面に結合したリンカー分子
    が、反応性の中性、荷電された又は部分的に荷電された基、例えばアミノ基、カ
    ルボン酸基、チオール、チオエーテル、ジスルフィド、イミダゾール、グアニジ
    ン、ヒドロキシル基、インドール、ビシナルジオール、アルデヒド、アルファ−
    ハロアセチル基、N−マレインイミド、水銀オルガニル、アリールハロゲン化物
    、酸無水物、イソシアネート、イソチオシアネート、スルホニルハロゲン化物、
    イミドエステル、ジアゾアセテート、ジアゾニウム塩、1,2−ジケトン、アル
    ファ−ベータ−不飽和カルボニル化合物、アゾリド、ホスホン酸、リン酸エステ
    ル、前記基の誘導体を有し、その際これらの反応性基が別のリンカー分子又はア
    フィニティー分子との化学結合を可能にする、請求項2、5又は6のいずれか1
    項記載の単純検出プローブ。
  8. 【請求項8】 核酸分子が、前記リンカー分子に対して相補性の配列を有す
    る核酸分子を含有するアフィニティー分子のためのリンカー分子として働く、請
    求項2から4までのいずれか1項記載の単純検出プローブ。
  9. 【請求項9】 放射源が、赤外光、可視光、UV、X線光又はγ線の領域内
    の波長を有する電磁線の源又は電子線のような粒子線の源である、請求項1から
    8までのいずれか1項記載の単純検出プローブ。
  10. 【請求項10】 lidナノ粒子が、1nm〜1μmの範囲内、有利には2
    nm〜100nmの範囲内、特に有利には2nmから20nm未満までの範囲内
    及び極めて特に有利には2nm〜10nmの範囲内の直径を有する、請求項1か
    ら9までのいずれか1項記載の単純検出プローブ。
  11. 【請求項11】 lidナノ粒子が、3nm〜50nm、有利には2nmか
    ら20nm未満の幅及び20nm〜5μm、有利には20nm〜500nmの長
    さを有する針状形態を有する、請求項1から9までのいずれか1項記載の単純検
    出プローブ。
  12. 【請求項12】 lidナノ粒子のホスト材料がXYタイプの化合物からな
    り、その際Xは周期表の主族1a、2a、3a、4a、遷移族2b、3b、4b
    、5b、6b、7b又はランタノイドの1種以上の元素のカチオンでありかつY
    は周期表の主族3a、4a、5a、遷移族3b、4b、5b、6b、7b及び/
    又は8bの1種以上の元素及び主族6a及び/又は7の1種以上の元素の多原子
    のアニオンか又は主族5a、6a又は7aの単原子のアニオンのいずれかである
    、請求項1から11までのいずれか1項記載の単純検出プローブ。
  13. 【請求項13】 lidナノ粒子のホスト材料が、硫化物、セレン化物、ス
    ルホセレン化物、オキシ硫化物、ホウ酸塩、アルミン酸塩、没食子酸塩、ケイ酸
    塩、ゲルマニウム酸塩、リン酸塩、ハロリン酸塩、酸化物、ヒ酸塩、バナジン酸
    塩、ニオブ酸塩、タンタル酸塩、硫酸塩、タングステン酸塩、モリブデン酸塩、
    アルカリ金属ハロゲン化物及びその他のハロゲン化物又は窒化物からなる群の化
    合物からなる、請求項12記載の単純検出プローブ。
  14. 【請求項14】 主族1a、2aの元素又はAl、Cr、Tl、Mn、Ag
    、Cu、As、Nb、Nd、Ni、Ti、In、Sb、Ga、Si、Pb、Bi
    、Zn、Co及び/又はランタニドの元素からなる群の1種以上の元素をドーピ
    ング剤として使用する、請求項1から13までのいずれか1項記載の単純検出プ
    ローブ。
  15. 【請求項15】 相互に異なった相対的濃度での前記元素の2種以上の組合
    せもドーピング材料として利用する、請求項14記載の単純検出プローブ。
  16. 【請求項16】 ホスト格子内のドーピング材料の濃度が、10- mol
    %〜50mol%、有利には0.01mol%〜30mol%、特に有利には0
    .1mol%〜20mol%である、請求項1から15までのいずれか1項記載
    の単純検出プローブ。
  17. 【請求項17】 lidナノ粒子のための材料として、 【化1】 【化2】 (0≦x≦2)を使用する、請求項1から16までのいずれか1項記載の単純検
    出プローブ。
  18. 【請求項18】 lidナノ粒子のための材料として、 【化3】 を使用する、請求項1から16までのいずれか1項記載の単純検出プローブ。
  19. 【請求項19】 lidナノ粒子のために、立方体のホスト格子構造を有す
    る材料を使用する、請求項1から18までのいずれか1項記載の単純検出プロー
    ブ。
  20. 【請求項20】 lidナノ粒子のための材料として、 【化4】 を使用する、請求項1から16までのいずれか1項記載の単純検出プローブ。
  21. 【請求項21】 請求項1から20までのいずれか1項記載の単純検出プロ
    ーブと、1種以上のアフィニティー分子又は互いに結合された複数のアフィニテ
    ィー分子との組合せからなる、生物学的適用のための拡張検出プローブであって
    、その際前記アフィニティー分子は一方では単純検出プローブの調製された表面
    にかつ他方では生物学的又はその他の有機基質に結合することが可能であること
    を特徴とする、拡張検出プローブ。
  22. 【請求項22】 アフィニティー分子が、モノクローナル又はポリクローナ
    ル抗体、タンパク質、ペプチド、オリゴヌクレオチド、プラスミド、核酸分子、
    オリゴ糖又は多糖、ヘプタン、例えばビオチン又はジゴキシン又は低分子量合成
    又は自然抗原である、請求項21記載の拡張検出プローブ。
  23. 【請求項23】 アフィニティー分子が、アフィニティー分子上及び単純検
    出プローブ上の反応性基を介して単純検出プローブに共有又は非共有結合されて
    いる、請求項21又は22記載の拡張検出プローブ。
  24. 【請求項24】 アフィニティー分子表面上の反応性基が、アミノ基、カル
    ボン酸基、チオール、チオエーテル、ジスルフィド、イミダゾール、グアニジン
    、ヒドロキシル基、インドール、ビシナルジオール、アルデヒド、アルファ−ハ
    ロアセチル基、N−マレインイミド、水銀オルガニル、アリールハロゲン化物、
    酸無水物、イソシアネート、イソチオシアネート、スルホニルハロゲン化物、イ
    ミドエステル、ジアゾアセテート、ジアゾニウム塩、1,2−ジケトン、アルフ
    ァ−ベータ−不飽和カルボニル化合物、又はアゾリドである、請求項23記載の
    拡張検出プローブ。
  25. 【請求項25】 単純検出プローブとアフィニティー分子の間に非共有セル
    フ−オルガナイズド結合が存在する、請求項21から23までのいずれか1項記
    載の拡張検出プローブ。
  26. 【請求項26】 単純検出プローブのリンカー分子としてのビオチンと、ア
    フィニティー分子の反応性基としてのアビジン又はストレプトアビジンとの間に
    結合が存在する、請求項25記載の拡張検出プローブ。
  27. 【請求項27】 単純検出プローブのリンカー分子としての核酸分子と、そ
    れに対して相補的配列を有する、アフィニティー分子の反応性基としての核酸分
    子との間に結合が存在する、請求項26記載の拡張検出プローブ。
  28. 【請求項28】 アフィニティー分子として核酸配列が役立ち、かつ検出す
    べき生物学的基質が、相補的配列を有する核酸分子である、請求項22記載の拡
    張検出プローブ。
  29. 【請求項29】 請求項1から20までに記載の単純検出プローブを製造す
    る方法において、以下のステップ: a)lidナノ粒子を製造する、 b)前記lidナノ粒子の表面を化学的に変性させる及び/又は c)前記lidナノ粒子の表面上に反応性基を調製する及び/又は d)1種以上のリンカー分子を前記lidナノ粒子の表面と共有又は非共有結合
    により結合させる からなることを特徴とする、単純検出プローブの製造方法。
  30. 【請求項30】 ステップa)で製造したlidナノ粒子の大きさの分布範
    囲を、平均大きさの+/−20%の範囲に制限する、請求項29記載の単純検出
    プローブの製造方法。
  31. 【請求項31】 請求項21から28までに記載の拡張検出プローブを製造
    する方法において、以下のステップ: e)単純検出プローブを準備する、 f)単純検出プローブへの結合を可能にする反応性基を導入するために、アフィ
    ニティー分子の表面を変性させる、 g)活性化したアフィニティー分子と単純検出プローブを結合させる からなることを特徴とする、拡張検出プローブの製造方法。
  32. 【請求項32】 生物学的又はその他の有機基質を検出する方法において、
    以下のステップ: h)請求項21から28までのいずれか1項記載の拡張検出プローブと、生物学
    的及び/又は有機材料を一緒にする、 i)結合しなかって拡張検出プローブを除去する、 j)サンプルを電磁放射線又は粒子ビームに曝す、 k)蛍光を測定するか又は放射線の吸収及び/又は散乱及び/又は回折又はそれ
    らの変化を測定する からなることを特徴とする、生物学的又はその他の有機基質の検出方法。
  33. 【請求項33】 調査すべき生物学的材料が、血清、細胞、組織切片、脳脊
    髄液、痰、血漿、尿又はその他の、ヒト、動物又は植物起源のサンプルである、
    請求項32記載の方法。
  34. 【請求項34】 調査すべき分析物を調査すべき生物学的及び/又はその他
    材料に固定する、請求項32又は33記載の方法。
  35. 【請求項35】 調査すべき生物学的及び/又は有機材料を同時に異なる拡
    張検出プローブと一緒にし、かつ前記異なる拡張検出プローブが、それらのアフ
    ィニティー分子が種々の分析物に結合しかつ前記拡張検出プローブに含まれたl
    idナノ粒子が異なる波長で吸収、散乱又は回折し又は蛍光を放出することによ
    り相互に異なる、請求項32から34までのいずれか1項記載の方法。
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