JP2003532765A - フォトレジスト用コポリマーおよびそのための方法 - Google Patents

フォトレジスト用コポリマーおよびそのための方法

Info

Publication number
JP2003532765A
JP2003532765A JP2001582408A JP2001582408A JP2003532765A JP 2003532765 A JP2003532765 A JP 2003532765A JP 2001582408 A JP2001582408 A JP 2001582408A JP 2001582408 A JP2001582408 A JP 2001582408A JP 2003532765 A JP2003532765 A JP 2003532765A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
copolymer
photoresist
solvent
micron
film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001582408A
Other languages
English (en)
Inventor
クレイトン ウェランド ロバート
ハークエイル フレンチ ロジャー
レオナルド シャッド ザ サード フランク
シー.ズムステグ ジュニア フレデリック
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
EI Du Pont de Nemours and Co
Original Assignee
EI Du Pont de Nemours and Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by EI Du Pont de Nemours and Co filed Critical EI Du Pont de Nemours and Co
Publication of JP2003532765A publication Critical patent/JP2003532765A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F214/00Copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by a halogen
    • C08F214/18Monomers containing fluorine
    • C08F214/186Monomers containing fluorine with non-fluorinated comonomers
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/004Photosensitive materials
    • G03F7/0046Photosensitive materials with perfluoro compounds, e.g. for dry lithography
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/004Photosensitive materials
    • G03F7/0048Photosensitive materials characterised by the solvents or agents facilitating spreading, e.g. tensio-active agents
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/004Photosensitive materials
    • G03F7/038Macromolecular compounds which are rendered insoluble or differentially wettable
    • G03F7/0382Macromolecular compounds which are rendered insoluble or differentially wettable the macromolecular compound being present in a chemically amplified negative photoresist composition
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/004Photosensitive materials
    • G03F7/039Macromolecular compounds which are photodegradable, e.g. positive electron resists
    • G03F7/0392Macromolecular compounds which are photodegradable, e.g. positive electron resists the macromolecular compound being present in a chemically amplified positive photoresist composition

Abstract

(57)【要約】 フォトレジスト組成物用のフルオロオレフィン/酸基または保護された酸基含有コポリマーとこのフォトレジスト組成物を用いたマイクロリソグラフィ法とについて説明する。これらのコポリマー組成物は、1)少なくとも1種のフルオロオレフィン、好ましくはヘキサフルオロイソブチレンと、2)酸基または保護された酸基(t−アルキルエステル、好ましくはt−ブチルエステルなど)を含有し、これが一緒になって高い紫外線(UV)透明度および塩基媒質中での現像性を上記の材料に与える。本発明の材料は、特に157nmおよび193nmなどの短波長でUV透明度が高いため、上記のような短波長でのリソグラフィに有用なものとなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (発明の背景) (関連出願へのクロスリファレンス) 本件特許出願は、2000年5月5日に出願された係属中の仮特許出願第60
/201,143号の優先権の利益を主張するものであり、その内容全体を本願
明細書に援用するものとする。
【0002】 (1.技術分野) 本発明は、フルオロオレフィンから誘導される第1の繰返し単位と、酸基また
は保護された酸基を含有するエチレン性不飽和モノマーから誘導される第2の繰
返し単位と、を含み、半導体デバイスの製造時における画像形成用のフォトレジ
スト組成物において有用なコポリマーに関する。
【0003】 (2.背景) 半導体デバイスの製造過程においては、一般にシリコンウェハである基板表面
に極めて精細な造作形状をエッチングしている。この造作形状を基板上に形成す
るには、シリコンウェハに塗布したフォトレジスト組成物に電磁放射を像様に衝
突させる。フォトレジスト組成物では電磁放射に暴露された領域が化学的および
/または物理的に変化して潜像が形成されるが、この潜像を処理すれば半導体デ
バイス製造用の像が得られる。通常、半導体デバイスの製造にはポジ型フォトレ
ジスト組成物が利用される。
【0004】 一般に、フォトレジスト組成物をシリコンウェハに塗布するにはスピンコーテ
ィングが用いられる。このシリコンウェハには、他の処理工程で多種多様な材料
層が塗布されている場合がある。また、特定のフォトリソグラフ処理工程では、
通常は二酸化ケイ素または窒化ケイ素からなるハードマスク層がシリコンウェハ
のフォトレジスト組成物層の下に塗布されている場合もある。さらに、反射防止
層(ARC)がコーティング法によってフォトレジスト組成物層の下に設けられ
て(一般に底部反射防止層(BARC)と呼ばれる)いたり、あるいはフォトレ
ジスト組成物層の上に設けられて(一般に頂部反射防止層(TARC)と呼ばれ
る)いる場合もある。通常、レジスト層の厚みはパターンをシリコンウェハに転
写するのに用いられるドライケミカルエッチプロセスに耐えられるだけの厚みで
ある。
【0005】 フォトレジスト組成物用のさまざまなコポリマー生成物が、Introduc
tion to Microlithography、第2版、L.F.Tho
mpson、C.G.WillsonおよびM.J.Bowden著、Amer
ican Chemical Society、Washington,DC、
1994に記載されている。
【0006】 フォトレジスト組成物は通常、1種またはそれ以上の光活性成分を含有する光
活性かつ感光性組成物であってもよい成膜用コポリマーを含む。Thompso
nらの出版物に記載されているように、電磁放射(UV光など)への暴露時、光
活性成分は、レオロジー状態、溶解性、表面の特徴、屈折率、色、電磁特性、あ
るいはフォトレジスト組成物の他の物性または化学的な特性を変化させる形で作
用する。
【0007】 使用する紫外光が低波長であればそれだけ解像度が高くなる(解像限界が低め
である)。半導体デバイスを作製するための現時点で確立されている像形成プロ
セスのひとつに365nm(I線)のUVでのリソグラフィがある。このプロセ
スで形成される造作形状は解像限界が約0.35〜0.30ミクロンである。3
65nmの波長を用いる周知のリソグラフィ用フォトレジスト組成物は溶解抑制
剤としてのジアゾナフトキノンとノボラックコポリマーとから作られている。2
48nmの深UVでのリソグラフィであれば解像限界が約0.35〜0.13ミ
クロンになることが明らかになっている。このプロセスに用いられる周知のフォ
トレジスト組成物はp−ヒドロキシスチレンコポリマーから作られている。超微
細造作形状を形成するために、さらに短い波長の電磁放射を用いるリソグラフィ
プロセスに目が向けられている。これは、深紫外(波長300nm未満)、真空
紫外(波長200nm未満)または極紫外(波長30nm未満)といった低波長
を用いればそれだけ解像度を高くできるためである。しかしながら、193nm
以下の波長では、365nmおよび248nm用として知られているフォトレジ
スト組成物で透明度が不十分になることが明らかになっている。
【0008】 157nmなどの低めの波長で像を形成できるフォトレジスト組成物に使用す
るコポリマーを開発するにあたって遭遇する重大な問題のひとつに、このような
低波長域での透明度不足がある。高い解像度を達成し、かつ欠陥を最小限に抑え
る上で重要な、十分に画定された垂直側壁のある像を形成するためには、レジス
ト層の厚さ方向に入射光の約20から約40%を通過させる程度の透明度がフォ
トレジスト組成物に必要とされるのが普通である。透明度が不足したコポリマー
は光を吸収しすぎるため、解像度が低く欠陥の多すぎる許容外の像が形成されて
しまうことになる。
【0009】 解像度を高くして欠陥を減らすにはフォトレジスト材料の厚膜層を用いるとよ
いが、厚膜は低波長での透明度に欠けることが多い。入射光の約20から約40
%がレジスト膜層を通過できるコポリマー材料の吸光度に関する要件を求めるた
めに、膜における光干渉の作用を考慮し、オングストローム単位の膜厚(t)お
よびコポリマーを含有する膜層の(膜厚)1ミクロンあたりの光学的吸光度の関
数としてコポリマーレジスト薄膜層の光線透過率(T)を計算した。157nm
で用いられるコポリマーレジストについては図1に、193nmで用いられるコ
ポリマーレジストについては図2に結果を示す。この計算では、レジストの屈折
率(n)を1.6とし、未支持のコポリマー膜層を通過する光線を表す下にある
シリコン基板の作用については何ら考慮せずに未支持の膜を通過する光線を表し
てある。図1に示されるように、約1300オングストローム厚の膜で157n
mでの透過光強度約20%を達成するには、157nmでの(膜厚)1ミクロン
あたりの吸光度が1ミクロンあたり5未満(<5μm-1)のコポリマー膜が必要
になる可能性がある。193nmで使用する場合、図2に示されるように、約5
500オングストローム厚の膜で193nmでの透過光強度約25%を達成する
には、193nmでの(膜厚)1ミクロンあたりの吸光度が1ミクロンあたり1
未満(1μm-1未満)のコポリマー膜が必要になる可能性があり、かたや膜厚4
000オングストロームでは、1ミクロンあたりの吸光度が1ミクロンあたり2
(2μm-1)のコポリマー膜の193nmでの透過光強度はわずか約14%にし
かならない可能性がある。したがって、入射する短波長の光線を相応の比率で透
過するには、膜が厚くなればなるほど吸収率を低くしなければならないのである
【0010】 十分な成膜特性が得られるだけのフォトレジスト組成物用ポリマーの分子量は
低波長での透明度に悪影響をおよぼすことがある。単純な炭化水素H(CH2n H鎖とフルオロカーボンF(CF2nF鎖について知られている吸収極大を以下
の表1に示す。これらの鎖が長くなればなるほど、炭化水素ではnが1より大き
い場合、フルオロカーボンではnが約10より大きい場合に、まず157nmで
始まって吸収は波長が長い方に移動する。このことから、nが1より大きい(C
2n鎖セグメントを持つポリマーと、nが約10より大きい(CF2nセグメ
ントを持つポリマーが、157nmで極めて吸収率が高くなるのではないかと思
われる。したがって、157nmの光線に対する透過率が高いレジストを作りた
いと思っている人が直面する問題のひとつに、透明度を阻害する長い(CH2n 鎖や(CF2n鎖を回避しつつ、ポリマーの分子量、特に成膜能を得るのに十分
な分子量をどのように達成するかということがある。
【0011】
【表1】
【0012】 157nmでの像形成に用いるコポリマー膜の厚さが1500Åしかない場合
ですら、157nmの光線を約20から約40%通過させる、すなわち1ミクロ
ンあたりの(光学的)吸光度(膜厚tの1ミクロンあたりの吸光度(A))が3
μm-1未満の有機コポリマーは、極めてわずかしか見出されていない。たとえば
、Bloomsteinら(J.Vacuum Sci.Technol.、B
16、3154(1998))によれば、候補となった12の被検コポリマー系
のうち、1ミクロンあたりの吸光度が3μm-1未満のコポリマーは3種類しかな
かったと報告されている。この3種類のコポリマーは、1ミクロンあたりの吸光
度が約0.5μm-1のTeflonTM AF、1ミクロンあたりの吸光度が約1
.5μm-1のポリ(メチシロキサン)、1ミクロンあたりの吸光度が約2.5μ
-1のポリ(フェニルシロキサン)である。これらの純粋なコポリマーを、感光
性であると同時に塩基性水溶液で現像が可能な薄膜に変えようとすると、157
nmでの吸収が大きくなってしまうことが多かった。特に、Bloomstei
nが見出した3種類の透明なコポリマー系は依然として実用的なレジストにはな
っていない。したがって、良好なレジストを作製するためにUV光線を十分に透
過する感光性かつ塩基性水溶液で現像可能なコポリマーが必要とされている。1
57nmで有効なレジストは、これよりも長めの波長(たとえば193および2
48nmなど)でも機能するはずである。
【0013】 短めの波長でのフォトリソグラフィでは、解像限界が低めすなわち193nm
での解像限界が約0.18〜0.12ミクロン、157nmでは約0.07ミク
ロンである極めて微細な造作形状が得られるであろうことから、このような短波
長で十分な透過度となるフォトレジスト組成物が必要とされている。
【0014】 このような短波長での透明度が高いだけでなく、プラズマエッチング耐性、現
像性、密着特性をはじめとする他の重要な特性が良好であって、193nm以下
、特に157nmで使用するのに適したフォトレジスト組成物に対する需要があ
る。
【0015】 (発明の開示) 一実施形態において、本発明は、(a) (H)(H)C=C(R1)(R2) (式中、R1およびR2は、独立にC1〜C3パーフルオロアルキルからなる群から
選択されるか、一緒になって(CF2n(式中、nは3から5である)である)
で表される構造を有する少なくとも1種のフルオロオレフィンから誘導される第
1の繰返し単位と、 (b)酸基または保護された酸基を含む第1のエチレン性不飽和コモノマーか
ら誘導される第2の繰返し単位とを含むコポリマーである。
【0016】 もう1つの実施形態において、本発明は上記のコポリマーと少なくとも1種の
光活性成分とを含むフォトレジストに関するものである。
【0017】 さらに別の実施形態において、本発明は、(A)本発明のフォトレジスト組成
物を基板に塗布し、フォトレジスト層を形成し、 (B)フォトレジスト層を像様露光して画像部と非画像部とを形成し、 (C)画像部および非画像部のある露光後のフォトレジスト層を現像し、基板
上にフォトレジスト像を形成することを含む、基板上にフォトレジスト像を作製
する方法に関するものである。
【0018】 フォトレジストのいくつかの具体的な実施形態に鑑みると、フルオロオレフィ
ンから誘導される第1の繰返し単位と、フォトレジスト中に成分として存在する
(メタ)アクリレートエステル含有コポリマーから誘導される第2の繰返し単位
とを含むコポリマーは、好ましくは波長157nmでの1ミクロンあたりの光学
的吸光度が5.0μm-1未満である。他の特定の実施形態では、フルオロオレフ
ィンから誘導される第1の繰返し単位と(メタ)アクリレートエステル含有コポ
リマーから誘導される第2の繰返し単位とを含むコポリマーがさらに脂肪族多環
式官能基からなるものであってもよい。いくつかの実施形態では、光活性成分が
光酸発生剤であってもよい。さらに他の実施形態では、フォトレジストはさらに
、溶解抑制剤からなるものであってもよい。
【0019】 (発明の詳細な説明) 本発明のコポリマー(ならびにこのコポリマーからなるフォトレジスト)の要
となる特徴のひとつに、このコポリマーで第1の繰返し単位と第2の繰返し単位
とを連携させて組み合わせていることがあげられる。また、このコポリマーのも
う1つの特徴として、真空UVおよび遠UVを有害な形で吸収しないことがある
。コポリマーの光学的透明度を適切に、好ましくは高くするには、コポリマーの
繰返し単位に含まれる紫外線を吸収する芳香族基などの官能基を最小限に抑える
ことが望ましい。
【0020】 第1の繰返し単位は、 (H)(H)C=C(R1)(R2) (式中、R1およびR2は、独立にC1〜C3パーフルオロアルキルからなる群から
選択されるか、一緒になって(CF2n(式中、nは3から5である)である)
で表される構造を有するフルオロオレフィンから誘導される。具体的なコモノマ
ーの好適な例としては、ヘキサフルオロイソブチレンおよびデカフルオロイソヘ
キシレンがあげられるが、これに限定されるものではない。
【0021】 第2の繰返し単位は、酸基または保護された酸基を含む第1のエチレン性不飽
和コモノマーから誘導される。本発明に適しているが限定するものではない酸基
または保護された酸基の例については、「PAC触媒反応によって除去できる保
護基」という表題のセクションで後述する。
【0022】 任意に、第2のエチレン性不飽和コモノマーから誘導される第3の繰返し単位
があってもよい。一実施形態では、第2のエチレン性不飽和コモノマーはCXY
=CWZ(式中、XおよびYおよびWにはフッ素原子または水素原子が考えられ
、Zには、フッ素原子、水素原子、塩素原子(X、YおよびWがフッ素の場合)
、−OH(WがHの場合)または−O(C=O)R(式中、R=Cp2p+1であ
り、Aは水素とフッ素原子とのいずれかの組み合わせであり、+−フッ素原子数
の方が水素原子数よりも多く、pは1から3の範囲の整数である)が考えられる
)で表される構造を有する。
【0023】 第2のエチレン性不飽和コモノマーの好適であるが限定するものではない例と
して、フッ化ビニル、フッ化ビニリデン、酢酸ビニル、トリフルオロエチレン、
クロロトリフルオロエチレン、テトラフルオロエチレン、4,5−ジフルオロ−
2,2−ビス(トリフルオロメチル)−1,3−ジオキソール(パーフルオロジ
メチルジオキソール)、2,2−ビス(トリフルオロメチル)−1,3−ジオキ
ソール(ジヒドロパーフルオロメチルジオキソール)、ビニルアルコール(すな
わち共重合後に加水分解された酢酸ビニル単位)、1,3−ジオキソール−2−
オン(炭酸ビニレン)、無水マレイン酸があげられる。
【0024】 本発明のコポリマーは、好ましくは、約25から約60モルパーセントの量で
これらのコポリマー中に存在する酸基または保護された酸基(t−アルキルエス
テル基など)を含有する少なくとも1種の第1のエチレン性不飽和コモノマーか
ら誘導される繰返し単位と、約40から約65モルパーセントの量でコポリマー
中に存在する少なくとも1種またはそれ以上のフルオロオレフィンから誘導され
る繰返し単位とを特徴とするものである。このフルオロオレフィン/t−アルキ
ルエステルコポリマーは、より好ましくは1ミクロンあたりの光学的吸光度を低
くすることに鑑みて、コポリマー中に60モルパーセント以下の量で存在し、よ
り一層好ましくは50モルパーセント以下の量で存在する保護されたt−アルキ
ルエステル基を含有する少なくとも1種の第1のエチレン性不飽和コモノマーか
ら誘導される繰返し単位を特徴とするものである。
【0025】 上述したように、ポリマーに含まれる長い炭化水素鎖およびフルオロカーボン
鎖が157nmの光を吸収しやすいため、ポリマーの分子量で透明な材料を達成
するのは困難であると思われる。このため、ポリマーに含まれる短い(CH2n セグメントと(CF2mセグメントとを変えることで、比較的透明なポリマーを
得やすいのではないかと思われる。たとえば、CF2とCH2とが交互になってい
るフッ化ビニリデンやC(CF32とCH2とが交互になっているヘキサフルオ
ロイソブチレンなどのモノマーを用いると、157nmでの透明度が都合のよい
ものとなることが明らかになっている。nおよびmの値と、ポリマー鎖でのフル
オロカーボンに対する炭化水素の比は、フォトレジストの他の成分やポリマーの
他の繰返し単位に応じて可変であるが、当業者であれば確認することができるよ
うに、通常は3つ以上のCH2基(すなわち(CH2n(式中、nが約2より大
きい))がじかに隣接していたり約7から10個を超える数のCF2基(すなわ
ち(CF2m(式中、mは約7より大きく、より一般には約10より大きい))
がじかに隣接していたりすると157nmで光が吸収されてしまうおそれがある
。適切な交互配列はポリマーの誘導元となったモノマーに含まれることもあれば
、従来技術において周知の手法により重合過程で交互配列を得ることも可能であ
る。
【0026】 しかしながら、現像性を得るために塩基性の水溶液(標準的な0.262Nの
TMAH溶液など)に可溶および/または分散可能な状態とされるコポリマーで
は、存在する保護された酸および/または遊離酸基は最低レベルになるのが普通
であると言われている。この最低レベルは、保護された酸基を持つ部分の構造、
どのコモノマーを用いるか、コモノマーをどの程度の濃度でコポリマーに含ませ
るか、さらには分子量などのコポリマーの他のパラメータを用いて変えることが
可能なものである。当業者であれば、特定のコポリマーが塩基性の水溶液に可溶
/分散可能であるか否かを容易に確認することができる。このような塩基可溶性
/分散性をコポリマーに与えるためのコポリマー中の保護された酸基および/ま
たは遊離酸基の好適な最低レベルに対する要件は通常、電磁スペクトルの遠UV
範囲または真空UV範囲におけるコポリマーの透明度を最大限にするために可能
な限り低いレベルに保つこととバランスを保たれている。
【0027】 本発明のコポリマーはさらに、任意に、脂肪族多環式基を含有する化合物から
誘導される繰返し単位からなるものであってもよい。脂肪族多環式基は、ポリマ
ー鎖を固くすることでプラズマエッチング耐性を都合よく高めたりTgを上昇さ
せたりすることが多いため、関心の的となっている。脂肪族多環式基については
、(ノルボルネンコポリマーの場合のように)鎖の一部としてポリマーに導入す
ることも可能であるし、(アダマンチルアクリレートコポリマーの場合のように
)側基としてポリマーに導入することも可能である。好適な脂肪族多環式基は、
約7から約18個の炭素原子を含有することができ、オレフィン性不飽和を含有
することが可能であり、環状炭素のうち1つまたはそれ以上を、酸素、窒素およ
び硫黄などのヘテロ原子で置換することが可能である。一般に、脂肪族多環式基
は環数が2から4で約7から約12個の炭素原子を含有する縮合多環式炭化水素
である。脂肪族多環式基は、置換されていても置換されていなくてもよい。脂肪
族多環式基が置換されている場合、置換基は1から約4個の炭素原子を含有する
ことができ、任意に、酸素、窒素、硫黄などのヘテロ原子または塩素またはフッ
素などのハロゲンを含有することができる。特に望ましい官能基として、光の吸
収を比較的わずかしか増やすことなく、湿潤性、水溶液可溶性および/または光
現像性を促進する、−OHまたは−C(CF32OCH2OCH3などのものがあ
げられる。
【0028】 ポリマーが1種またはそれ以上の脂肪族多環式基を含む場合、脂肪族多環式基
を含有するコポリマーの繰返し単位の割合は約5から約60モルパーセントの範
囲であり、好ましくは約10から約50モルパーセントの範囲である。
【0029】 本発明のフルオロオレフィンコポリマーは、好ましくはコポリマーが実質的に
芳香族基を含有せず、より一層好ましくはこれらのコポリマー中に芳香族基が存
在しないことを条件に、本願明細書において具体的に述べたもの以外の官能基を
含有することも可能である。これらのコポリマーに芳香族基が含まれていると、
透明度が落ち、電磁スペクトルの近UV領域、深UV領域および真空UV領域を
強く吸収しすぎてしまうためUVの波長で像が形成されるフォトレジストで使用
するのに適さなくなってしまうことが明らかになっている。このような理由から
、本発明の一実施形態ではコポリマーに芳香族基を含まない。
【0030】 本発明による多くの実施形態では、コポリマーの1ミクロンあたりの光学的吸
光度は波長157nmで5.0μm-1未満、好ましくはこの波長で4.0μm-1 未満、より好ましくはこの波長で3.5μm-1未満、最も好ましくはこの波長で
3.0μm-1未満である。
【0031】 (共重合法) 試薬を最初に1回仕込む、間欠的に投入する、あるいは連続供給して、バッチ
または連続プロセスのいずれかを利用する、溶液共重合、分散共重合または乳化
共重合をはじめとする当業者間で周知の一般的な方法で、共重合を行うことがで
きる。
【0032】 本願明細書において例示する現行の小規模な共重合を考慮して、モノマー、有
機溶媒および重合開始剤を最初に1回でオートクレーブに仕込み、最も都合のよ
い形で共重合を実施した。
【0033】 次に、一般に、オートクレーブの中身を、通常は約10から約500psi(
約0.70から約35.15kg/cm2)、一般に約20から約100psi
(約1.41から約7.03kg/cm2)の加圧下で、約1から約48時間、
一般に約6から約18時間、約10から約100℃、一般に約20から約75℃
にて攪拌したが、この温度および反応時間については、重合開始剤の半減期とコ
ポリマー中の保護された酸基の熱安定性に合うように選択する。一般的な遊離基
重合開始剤を用いることができ、その一例として、DP(CF3CF2CF2OC
F(CF3)(C=O)OO(C=O)CF(CF3)OCF2CF2CF3などの
過酸化ジアシル、HFPO過酸化ダイマー(dimer peroxide))
、Perkadox(TM)16N[ジ(4−t−ブチルシクロヘキシル)パー
オキシジカーボネート)などの過炭酸塩、AIBN(2,2’−アゾビスイソブ
チロニトリル)があげられる。たとえば、重合開始剤がDP(HFPO過酸化ダ
イマー)で保護された酸基のソースがt−ブチルアクリレートの場合、共重合を
周囲温度(約20から約30℃)で約8から約16時間行うことが多かった。
【0034】 フルオロカーボン、クロロフルオロカーボン、クロロフルオロ炭化水素、ヒド
ロフルオロカーボンなどの、ラジカル共重合を十分に阻止することのない有機流
体が、共重合に望ましい溶媒である。共重合を阻止するという表現によって、本
願発明者らは、連鎖移動によって分子量を変える溶媒または成長しているラジカ
ル末端との反応によって共重合を終了させる溶媒を意味する。好ましい溶媒とし
ては、Vertrel(TM)XF(CF3CFHCFHCF2CF3)およびF
reon(TM)113(CF2ClCCl2F)があげられる。
【0035】 (フォトレジスト) 本発明のフォトレジストは、(上述したような)コポリマーと少なくとも1種
の光活性成分(PAC、後述)とで構成される。このフォトレジストは、ポジ型
であってもネガ型であってもよいが、ポジ型フォトレジストが好ましい。これら
のフォトレジストは、任意に、溶解抑制剤および/または他の追加成分を含むも
のであってもよい。添加可能な追加成分の例としては、解像度向上剤、接着促進
剤、残渣減少剤、コーティング助剤、可塑剤、Tg(ガラス転移温度)調節剤が
あげられるが、これに限定されるものではない。
【0036】 一般的なフォトレジスト配合物は、本願明細書において説明するように、第1
の繰返し単位と第2の繰返し単位、溶媒および光活性成分とが一般に周囲温度で
一緒に混合されているのが普通であるコポリマーを含む。利用できる溶媒の限定
的なものではない一例として、シクロヘキサノン、2−ヘプタノン、1,2−ビ
ス(1,1,2,2−テトラフルオロエトキシ)エタン(HCF2CF2OCH2
CH2OCF2CF2H)または上記の溶媒2種類またはそれ以上の混合物があげ
られる。
【0037】 本発明のコポリマーを含有するフォトレジスト配合物の成膜能を高める共溶媒
を利用することが可能である。一例として、一実施形態では、HCF2CF2OC
2CH2OCF2CF2Hで表される構造を有するフッ素化化合物である1,2−
ビス(1,1,2,2−テトラフルオロエトキシ)エタンが好適な共溶媒である
【0038】 (光活性成分(PAC)) 本発明の組成物は、通常は化学線に対する暴露時に酸または塩基を与える化合
物である光活性成分(PAC)を少なくとも1種含有する。化学線への暴露時に
酸が生成される場合、PACは光酸発生剤(PAG)と呼ばれる。化学線への暴
露時に塩基が生成される場合、PACは光塩基発生剤(PBG)と呼ばれる。
【0039】 本発明に適した光酸発生剤としては、1)スルホニウム塩(構造I)、2)ヨ
ードニウム塩(構造II)、3)構造IIIなどのヒドロキサム酸エステルがあ
げられるが、これに限定されるものではない。
【0040】
【化1】
【0041】 構造I〜IIにおいて、R4〜R6は独立に、置換または未置換のアリールまた
は置換または未置換のC1〜C20アルキルアリール(アラルキル)である。代表
的なアリール基としてはフェニルおよびナフチルがあげられるが、これに限定さ
れるものではない。好適な置換基としては、ヒドロキシル(−OH)およびC1
〜C20のアルキルオキシ(たとえば、C1021O)があげられるが、これに限定
されるものではない。構造I〜IIにおけるアニオンX−は、SbF6 -(ヘキサ
フルオロアンチモネート)、CF3SO3 -(トリフルオロメチルスルホネート=
トリフレート)、C49SO3 -(パーフルオロブチルスルホネート)であること
が可能であるが、これに限定されるものではない。
【0042】 (PAC触媒反応によって除去できる保護基) 本発明のコポリマーは、第2の繰返し単位と、任意に1種またはそれ以上の他
の繰返し単位とに、光活性化合物(PAC)から光分解的に発生する酸の触媒反
応によって、レジストコーティングの現像を可能にする親水性の酸基を生成でき
る酸基または保護された酸基(保護されたカルボン酸基または保護されたフルオ
ロアルコール基など)を1種またはそれ以上含有する。(保護された酸基とは、
保護様の基で保護された酸基である。)所与の保護された酸基とは、像様露光時
に光酸が生成される際に、この酸が脱保護を触媒し、かつ、この時点では保護さ
れておらず、水性条件下で現像を行うため必要な親水性酸基の生成を触媒するよ
うな酸不安定性であることに基づいて通常選択されるものである。また、コポリ
マーは保護されていない酸基を1種またはそれ以上含有するものであってもよい
。このコポリマーは、保護された酸基を全く含有しないものであってもよいし、
いくつか含有するものであってもすべて含有するものであってもよい。本発明の
コポリマーで構成されるフォトレジストを加熱すれば、像の形成に必要な脱保護
を促進することができる。酸基の脱保護が起こると、この酸基が結合したコポリ
マーの水性環境における溶解性、膨潤性および/または分散性を向上させる遊離
酸が生成される。
【0043】 光発生した酸への暴露時に親水性基として酸基を生成する保護された酸基を有
する成分の限定するものではない例としては、A)第三級カチオンを形成する、
または第三級カチオンに転位することが可能なエステル、B)ラクトンのエステ
ル、C)アセタールエステル、D)β−環式ケトンエステル、E)α−環式エー
テルエステル、F)MEEMA(メタクリル酸メトキシエトキシエチル)および
隣接基関与により容易に加水分解可能な他のエステル、G)フッ素化アルコール
および第三級脂肪族アルコールから形成される炭酸塩があげられる。分類A)に
おける具体例の中には、t−ブチルエステル、t−アミルエステル、2−メチル
−2−アダマンチルエステル、イソボルニルエステルがある。分類B)における
具体例の中には、γ−ブチロラクトン−3−イル、γ−ブチロラクトン−2−イ
ル、メバロン酸ラクトン、3−メチル−γ−ブチロラクトン−3−イル、3−テ
トラヒドロフラニル、3−オキソシクロヘキシルがある。分類C)における具体
例の中には、2−テトラヒドロピラニル、2−テトラヒドロフラニル、2,3−
プロピレンカーボネート−1−イルがある。分類C)の別の例としては、たとえ
ば、エトキシエチルビニルエーテル、メトキシエトキシエチルビニルエーテル、
アセトキシエトキシエチルビニルエーテルなどビニルエーテルの付加によって得
られるさまざまなエステルがあげられる。
【0044】 光発生した酸または塩基への暴露時に親水性基として酸を生成する保護された
酸基を有する成分の例としては、t−ブトキシカルボニル(t−BOC)、t−
ブチルエーテル、3−シクロヘキセニルエーテルがあげられるが、これに限定さ
れるものではない。
【0045】 また、フルオロアルコールまたはフルオロエーテルから酸基または保護された
酸基を誘導することもできる。第1の繰返し単位、第2の繰返し単位、第3の繰
返し単位または他の成分のうち1種またはそれ以上を、 −C(Rf)(Rf’)ORx (式中、RfおよびRf’は、1から約10個の炭素原子を含む同一または異なる
フルオロアルキル基であるか、一緒になって(CF2n(式中、nは2から10
である)であり、Rxは水素原子またはC3〜C6の第二級アルキル基または第三
級アルキル基である)で表される構造を有するフルオロアルコールまたはフルオ
ロエーテル基を含有する少なくとも1種のエチレン性不飽和化合物から誘導する
ことができる。第三級アルキル基が好ましい。
【0046】 本発明の一実施形態では、上記の酸基または保護された酸基1種またはそれ以
上から第2の繰返し単位を誘導することが可能であり、また、第三級アルキルア
クリレートまたは第三級アルキルメタクリレートから第2の繰返し単位を誘導す
ることも可能である。この場合、アルキル基は4から約10個の炭素原子を含有
する。第三級アルキルアクリレートが一層好ましい。保護された酸基で構成され
る最も好ましいモノマーが第三級ブチルアクリレート(tBA)である。
【0047】 本発明では、常にというわけではないが、保護された酸基を有する成分が塩基
のコポリマーに導入された保護された酸基を有する繰返し単位であることが多い
。多くの場合、保護された酸基は、共重合されて本発明の特定のコポリマーを形
成する1つまたはそれ以上のモノマー中に存在する。あるいは、本発明では、酸
含有モノマーとの共重合によってコポリマーを形成し、後から適当な手段によっ
て酸基を部分的または完全に保護された酸基を有する誘導体に変えることも可能
である。一具体例として、HFIB/tBA/VF2のコポリマー(ヘキサフル
オロイソブチレン、t−ブチルアクリレート、フッ化ビニリデンを含有するコポ
リマー)が、t−ブチルエステル基を保護された酸基として有する、本発明の範
囲内に包含されるコポリマーである。
【0048】 (溶解抑制剤および添加剤) 本発明ではさまざまな溶解抑制剤を利用することができる。理想的には、深U
Vレジストおよび真空UVレジスト(たとえば157nmまたは193nmのレ
ジスト)用の溶解抑制剤(DI)を設計/選択し、特定のDI添加剤を含有する
レジスト組成物の溶解抑制、プラズマエッチング耐性、密着挙動をはじめとする
複数の需要を満たすようにする。溶解抑制化合物の中には、レジスト組成物中で
可塑剤としても機能するものがある。
【0049】 さまざまな胆汁塩エステル(すなわちコール酸エステル)が、本発明の組成物
におけるDIとして特に有用である。Reichmanisらによる1983年
の研究に始まって、胆汁塩エステルが、深UVレジスト向けの有効な溶解抑制剤
であることが知られている(E.Reichmanisら、「The Effe
ct of Substituents on the Photosensi
tivity of 2−Nitrobenzyl Ester Deep U
V Resists」、J.Electrochem.Soc.1983、13
0、1433〜1437)。天然源から入手可能であること、脂環式炭素含量が
高いこと、特に電磁スペクトルの深UV領域および真空UV領域を透過する(た
とえば、一般に193nmで極めてよく透過される)ことを含むいくつかの理由
により、DIとして胆汁塩エステルは特に魅力的な選択肢である。さらに、胆汁
塩エステルは、ヒドロキシルの置換および官能基化に応じて疎水性から親水性ま
での広範囲にわたる相溶性を持つように設計できることからも、魅力的なDIの
選択肢である。
【0050】 本発明のための添加剤および/または溶解抑制剤として適する代表的な胆汁酸
および胆汁酸誘導体としては、以下に列挙するものを含むが、これに限定される
ものではない。コール酸(IV)、デオキシコール酸(V)、リトコール酸(V
I)、デオキシコール酸t−ブチル(VII)、リトコール酸t−ブチル(VI
II)、t−ブチル−3−α−アセチルリトコール酸塩(IX)。化合物VII
〜IXを含む胆汁酸エステルが本発明における好ましい溶解抑制剤である。
【0051】
【化2】
【0052】 (ネガ型フォトレジストの実施形態の成分) 本発明の実施形態のいくつかはネガ型フォトレジストである。これらのネガ型
フォトレジストは、酸不安定基から構成されるバインダーコポリマー少なくとも
1種と、光発生する酸を与える光活性成分少なくとも1種とを含む。レジストを
像様露光することで光発生する酸が得られ、これによって酸不安定基が極性基に
変わる(たとえば、エステル基(極性が低い)が酸性基(極性が高め)に変わる
)。次に、有機溶媒または臨界流体(極性は中程度から低め)中で現像を行うと
、露光された領域が残存し、未露光の領域が除去されるネガ型の系が得られる。
【0053】 本発明のネガ型組成物には、必要に応じて、あるいは任意の光活性成分(単数
または複数)として、さまざまな異なる架橋剤を利用することができる。(現像
剤溶液での不溶化を架橋によって行う実施形態では架橋剤が必須であるが、極性
が中程度である/低い有機溶媒および臨界流体に不溶である露光領域で極性基を
形成して現像剤溶液での不溶化を行う好ましい実施形態では任意である)。
【0054】 (他の成分) 本発明の組成物は、任意の他の成分を含有してもよい。添加することのできる
他の成分の一例として、解像度向上剤、接着促進剤、残渣減少剤、コーティング
助剤、界面活性剤、可塑剤、Tg(ガラス転移温度)調節剤があげられるが、こ
れに限定されるものではない。
【0055】 (方法の工程) (像様露光) 本発明のフォトレジスト組成物は、電磁スペクトルの紫外線領域、特に≦36
5nmの波長に対して感受性である。本発明のレジスト組成物の像様露光は、3
65nm、248nm、193nm、157nm、さらに低い波長を含むがこれ
に限定されるものではない、多くの異なるUV波長において行うことが可能なも
のである。像様露光は、248nm、193nm、157nm、またはこれより
も低い波長の紫外光で行うことが好ましく、193nm、157nm、またはこ
れよりも低い波長の紫外光で行うとより好ましく、157nmまたはこれよりも
低い波長の紫外光で行うのが最も好ましい。像様露光は、レーザまたはこれと等
価な装置でデジタル的に行ってもよいし、フォトマスクを用いて非デジタル的に
行ってもよい。本発明の組成物の像形成に適するレーザ装置としては、193n
mにUV出力を有するアルゴン−フッ素エキシマレーザ、248nmにUV出力
を有するクリプトン−フッ素エキシマレーザ、157nmに出力を有するフッ素
(F2)レーザを含むが、これに限定されるものではない。このようなエキシマ
レーザは、デジタル的な像形成用に利用できるものであるが、光ステッパーでフ
ォトマスクを用いる非デジタル的な像形成の基礎でもある。248nmでの光ス
テッパーにはランプまたはKrFエキシマレーザ光源を用いることが可能であり
、193および157nmでの光源はエキシマレーザすなわち、193nm=A
rFエキシマレーザおよび157nm=F2エキシマレーザである。上述したよ
うに、像様露光に用いるUV光の波長が低ければ低いほど解像度が高くなる(解
像限界が低くなる)ため、高めの波長(248nmまたはこれよりも高いなど)
を使うよりも低めの波長(193nmまたは157nmまたはこれよりも低いな
ど)の方が概して好ましい。
【0056】 (現像) 本発明のコポリマーは、UV光に暴露された部分が塩基性水溶液で選択的に洗
浄除去できる程度に十分な酸性となるポジ型のレジストとして配合することが可
能なものである。コポリマーは、水酸化ナトリウム溶液、水酸化カリウム溶液ま
たは水酸化テトラメチルアンモニウムなどの塩基性現像剤を用いての水溶液によ
る現像が可能なように、酸または保護された酸(露光時に脱保護が起こって現像
できるだけの十分な遊離酸が得られるのであれば、露光前に保護された形態が1
00%であってもよい)によって十分な酸性度のものとなる。本発明では、使用
時に水溶液による処理(水溶液による現像)ができる所与のコポリマーは一般に
、少なくとも1種の遊離カルボン酸基および/またはフルオロアルコール基を含
有するカルボン酸含有コポリマーおよび/またはフルオロアルコール含有コポリ
マー(露光後)である。酸基の濃度(遊離カルボン酸またはフルオロアルコール
基など)は、アルカリ性水溶液の現像剤で良好な現像を得るのに必要な量を最適
化することによって、所与の組成物ごとに決められる。
【0057】 UV露光時に露光されたフォトレジストが塩基性溶液中で現像可能なものとな
るようにするには、水溶液による処理が可能なフォトレジストを基板にコーティ
ングあるいは塗布し、UV光で像様露光したときに、フォトレジストのコポリマ
ーが保護された酸基および/または保護されていない酸基を十分に含むものでな
ければならない。ポジ型フォトレジスト層の場合、フォトレジスト層のUV放射
で露光された部分は現像時に除去されるが、未露光部分は現像時に0.262N
水酸化テトラメチルアンモニウム(25℃において通常120秒以下の現像)ま
たは1重量%の炭酸ナトリウム(温度30℃において通常2分未満または2分の
現像)を含有する完全に水性の溶液などのアルカリ水溶液による影響を実質的に
何ら受けることがない。ネガ型フォトレジスト層の場合、フォトレジスト層は、
UV放射で露光されていない部分は現像時に除去されるが、露光された部分は、
臨界流体または有機溶媒のいずれかを用いる現像の際に実質的に何ら影響を受け
ることがない。
【0058】 本願明細書で使用する臨界流体は、その臨界温度付近またはこれを上回る温度
まで加熱され、その臨界圧力付近またはこれを上回る圧力まで圧縮された、1種
またはそれ以上の物質である。本発明における臨界流体は、少なくとも流体の臨
界温度を15℃下回る温度よりも高い温度であり、少なくとも流体の臨界圧力を
5気圧下回る圧力よりも高い圧力である。本発明の臨界流体には二酸化炭素を用
いることができる。また、本発明の現像剤としては、さまざまな有機溶媒を用い
ることが可能である。これらの溶媒としては、ハロゲン化溶媒および非ハロゲン
化溶媒があげられるが、これに限定されるものではない。ハロゲン化溶媒である
と好ましく、フッ素化溶媒であるとなお一層好ましい。
【0059】
【表2】
【0060】
【表3】
【0061】
【表4】
【0062】
【表5】
【0063】 (実施例) 他に明記しない限り、温度はいずれも摂氏であり、質量測定値はいずれもグラ
ム単位であり、コモノマーから誘導される繰返し単位の割合を除いてパーセント
はいずれも重量パーセントである。特に明記しない限り、本発明のコポリマーに
含まれるモノマーから誘導される繰返し単位の部およびパーセントについてはい
ずれも、それぞれモル部およびモルパーセントで表記する。分子量の判定はすべ
てポリスチレン標準を用いたGPCによって行った。
【0064】 ほとんどの実施例では炭素/水素分析によってコポリマー組成物を推定した。
この場合、組成物は10から15モルパーセントの範囲内で正確であると思われ
た。別の方法として、炭素13 NMRによってコポリマー組成物を判定したも
のが若干あるが、この場合は組成物は5から10モルパーセントの範囲内で正確
であると思われた。
【0065】 コポリマーの膜を基板表面に形成することによって、本発明のコポリマーを含
有する膜の1ミクロンあたりの光学的吸光度を求めた。このとき、本発明による
コポリマーの溶液をCaF2基板にスピンコーティングした後、コーティングを
施した基板を乾燥させる標準的な方法を用いた。光学的吸光度については膜厚1
ミクロンあたりの値で測定した。基板にコーティングを施す前に各CaF2基板
のVUV透過率を測定しておいた。次に、コーティングを施した基板のVUV透
過率を測定し、測定された膜厚を用いて、その膜について波長157nmおよび
193nmでの1ミクロンあたりの光学的吸光度の値を含む1ミクロンあたりの
光学的吸光度を波長の関数として求めた。
【0066】 レーザプラズマ光源、透過率と反射率の両方を測定できるサンプルチャンバ、
1メートルのモノクロメータ、サリチル酸ナトリウム蛍光物質(sodium
salicylate phosphor)をコーティングした1024素子の
フォトダイオード検出器を用いて、VUV分光光度計でCaF2基板とCaF2
板表面の膜のVUV透過率を測定した。この方法については、R.H.Fren
ch、「Laser−Plasma Sourced, Temperatur
e Dependent VUV Spectrophotometer Us
ing Dispersive Analysis」、Physica Scr
ipta、41、4、404〜8、(1990))に詳細に説明されている。V
UV透過率を、パーキンエルマーラムダ9UV/可視光分光光度計(Perki
n Elmer Analytical Instruments,761 M
ain Avenue,Norwalk CT 06859)を用いて測定した
試料のUV透過率と比較し、必要に応じて、これに合うようにスケーリングした
【0067】 実施例8、9および10のCaF2基板とCaF2基板表面のコポリマー膜のV
UV透過率については、透過率と反射率の測定が可能なVUV偏光解析装置で測
定した。このVUV偏光解析装置では、ジュウテリウムおよびキセノンランプ光
源、ダブルモノクロメータ、精度を高めるためのAutoRetarder、光
電子倍増管、フォトダイオード検出器を利用している。
【0068】 分析方法とその精度、VUV分光光度計およびVUV偏光解析については、R
.H.French、R.C.Wheland、D.J.Jones、J.N.
Hilfiker、R.A.Synowicki、F.C.Zumsteg、J
.Feldman、A.E.Feiring、「Fluoropolymerc
opolymers for 157 nm Lithography: Op
tical Properties from VUV Absorbance
and Ellipsometry Measurements」、Opti
cal Microlithography XIII、SPIE 第4000
巻、C.J.Progler編、1491〜1502(2000)に詳細に説明
されている。
【0069】 具体的に言うと、1ミクロンあたりの光学的吸光度の測定はいずれも以下に列
挙する方法で行った。
【0070】 まずBrewer Cee(ミズーリ州ローラ)、スピンコーター/ホットプ
レートモデル100CBでシリコンウェハに試料をスピンコートした。 a)2から4枚のシリコンウェハを異なる速度(2000、3000、400
0、6000rpmなど)で回転させて異なる膜厚を得た上で、コーティングを
施したウェハを80℃で2分間ベークした。次に、Filmetrics F2
0薄膜測定システム(Filmetrics, Inc.,7675 Dagg
et St.,Suite 140,San Diego,CA 92111−
2255)またはDektak Stylus Profiler Model
IIA、(ビーコメトロロジーグループ、112 Robin Hill R
oad、Santa Barbara、CA 93117)で乾燥後の膜の厚さ
を測定した。次に、分光計での測定用にCaF2基板を回転させるスピン速度を
上記のデータから選択した。 b)CaF2基板(直径1/2インチ×厚み0.040インチ)を選択し、V
UV分光光度計またはVUV偏光解析装置で基板の透過率を求めた。 c)a)で得られたシリコンウェハデータから、CaF2基準基板表面の試料
材料を回転させるスピン速度(2000および6000rpmなど)を選択し、
所望の膜厚を達成した。これを80℃にて2分間ベークし、基板表面の膜の透過
率をVUV分光計またはVUV偏光解析装置で集めた。
【0071】 膜厚1ミクロンあたりの吸光度Aである1ミクロンあたりの光学的吸光度を、
基板透過率を基板表面の膜試料からなる試料の透過率で除した比を膜厚tで除し
た値についての底が10の対数として式1で定義する。 式1 A/μm=A/t=log10{T基板/T試料}/t (式中、 A/μmは、1ミクロンあたりの光学的吸光度を指定の光線波長について求
めた所与の膜のμm-1単位で示したものであり、 Aは、指定の光線波長について求めた所与の膜の吸光度(単位なし)であり
、 T基板は、指定の光線波長について求めた基板(フッ化カルシウム板など)の
透過率(単位なし)であり、 T試料は、指定の光線波長について求めた所与の膜の試料および基板の透過率
(単位なし)であり、 tは、所与の膜の厚みをミクロン単位で示したものである。
【0072】 このように、1ミクロンあたりの光学的吸光度A/μmは、ミクロンの逆数単
位である(すなわち1/ミクロンであり、ミクロンは膜厚のマイクロメートルま
たはμmである)。上述した方法を用いて、CaF2基板にスピンコートした膜
について膜の吸光度/ミクロンを測定した。膜のスピンコーティング前に各Ca
2基板のVUV透過率を測定しておいた。次に、特定のCaF2基板表面の膜の
VUV透過率を測定し、測定によって得られた膜厚(表1に示す)と式1とを用
いて、コポリマーの吸光度/ミクロンの値を波長の関数として求めた。波長15
7nmと193nmでの吸光度/ミクロンの値を表2にまとめてある。
【0073】
【表6】
【0074】 (像形成/リソグラフィの評価) フォトレジストの露光に関して、「クリア線量(clearing dose
)」という表現は、所与のフォトレジスト膜を露光後に現像することのできる最
小露光エネルギ密度(たとえば単位mJ/cm2)を示す。
【0075】 (実施例1) (ポリ(ヘキサフルオロイソブチレン/フッ化ビニル/t−ブチアクリレー
ト)(0.25/0.25/0.5) (コポリマーの合成) 210ml容のステンレス鋼オートクレーブに、CF2ClCCl2Fを15
mlとt−ブチルアクリレート(tBA)を14ml仕込んだ。−20℃未満ま
で冷却した後、約0.18MのDPをVertrelTM XFに入れたものを2
0ml加えた。オートクレーブを密閉し、冷却し、脱気し、ヘキサフルオロイソ
ブチレン(HFIB)64gとフッ化ビニル(VF)4gとを加えた。反応混合
物を周囲温度で一晩(約21時間)振盪した。このとき22.2℃で34.9p
si(241kPa)のピークに達した。流体の反応混合物から乾燥するまで水
分を蒸発させ、1週間ポンプ真空下においた後、65〜90℃の真空オーブン中
で7時間かけて乾燥させた。これによって脆い固体14gが得られた。その特徴
は以下のとおりであった。 計算値(HFIB)0.25(VF)0.25(tBA)0.5:51.50C;6.2
7H 実測値:51.25C;6.24H
【0076】 (1ミクロンあたりの光学的吸光度の判定) このコポリマー[P(HFIB/VF/tBA)(0.25/0.25/0.
5)]の溶液を、2−ヘプタノンからスピン速度6000rpmでCaF2基板
にスピンコートし、866オングストローム厚のコポリマー膜を作製した。次に
、VUV吸光度の測定値を用いて、上記にて説明したようにして1ミクロンあた
りの吸光度を求めた。
【0077】 P(HFIB/VF/tBA)についてのミクロンの逆数単位での1ミクロン
あたりの光学的吸光度とナノメートル単位での波長ラムダ(λ)との関係を図3
に示す。このコポリマー膜から求めた157nmにおける1ミクロンあたりの光
学的吸光度は2.89/ミクロンである。また、このコポリマー膜から求めた1
93nmにおける1ミクロンあたりの光学的吸光度は0.01/ミクロンである
【0078】 (像形成/リソグラフィの評価) 以下の溶液を調製し、周囲温度で一晩、磁気的に攪拌した。
【0079】
【表7】
【0080】 「P」型、<100>配向で直径4インチ(10.2cm)のシリコンウェハ
に上記の配合物をスピンコーティングして、リソグラフィの評価用に薄膜を作製
した。スピンコーティングについては、Brewer Science Inc
.のModel−100CBコンビネーションスピンコーター/ホットプレート
を用いて行った。現像はリソテックジャパン株式会社のレジスト現像アナライザ
ー(Model−790)で行った。
【0081】 ヘキサメチルジシラザン(HMDS)プライマー6mlを付着させ、1000
rpmで5秒間回転させ、続いて3500rpmで10秒間回転させることによ
り、ウェハを作製した。次いで、0.45μmのPTFEシリンジフィルターで
濾過した後、上記溶液6mlを付着させ、3000rpmで60秒間回転させ、
120℃で60秒間ベークした。
【0082】 248nmでのエネルギの約30%を通過させる248nmの干渉フィルタに
ORIEL Model−82421ソーラシミュレータ(1000ワット)か
らの広帯域UV光を通して得られる光に、コーティングを施したウェハを露光し
、248nmでの像形成を行った。未減衰線量20.5mJ/cm2で露光時間
を30秒とした。無彩色光学濃度の異なる18の位置があるマスクを通し、広範
囲にわたる露光線量を達成した。露光後、露光したウェハを120℃で120秒
間ベークした。
【0083】 このウェハを水酸化テトラメチルアンモニウム(TMAH)水溶液(ONKA NMD−3、2.38%TMAH溶液)中で現像した。現像時間は60秒とし
た。この試験では、クリアリング線量約21mJ/cm2でウェハ表面にポジ型
の像が形成された。
【0084】 (実施例2) (ポリ(ヘキサフルオロイソブチレン/フッ化ビニル/t−ブチアクリレー
ト)(0.22/0.39/0.39)) (コポリマーの合成) 210ml容のステンレス鋼オートクレーブに、CF2ClCCl2Fを15m
lとt−ブチルアクリレート(tBA)を14ml仕込んだ。−20℃未満まで
冷却した後、約0.16MのDPをVertrelTM XFに入れたものを20
ml加えた。オートクレーブを密閉し、冷却し、脱気し、ヘキサフルオロイソブ
チレン32gとフッ化ビニル5gとを加えた。反応混合物を周囲温度で一晩(約
12時間)振盪した。このとき、24.8℃で207psi(1430kPa)
のピークに達した。流体の反応混合物から乾燥するまで水分を蒸発させ、18時
間ポンプ真空下においた後、75℃の真空オーブンで30時間かけて乾燥させた
。これによって脆い固体17gが得られた。その特徴は以下のとおりであった。
【0085】 DSC分析によってTg(ガラス転移温度)が46℃(第1加熱、N2、10
℃/分)であることが明らかになった。 計算値(HFIB)0.22(VF)0.39(tBA)0.39:50.74C;6.1
1H 実測値:50.58C;6.15H
【0086】 (1ミクロンあたりの光学的吸光度の判定) P(HFIB/VF/tBA)(0.22/0.39/0.39)の溶液を、
乳酸エチルからスピン速度6000rpmでCaF2基板にスピンコートし、1
606オングストローム厚の膜を作製した。次に、VUV吸光度の測定値を用い
て、1ミクロンあたりの光学的吸光度を求めた。
【0087】 P(HFIB/VF/tBA)(0.22/0.39/0.39)についての
ミクロンの逆数単位での1ミクロンあたりの光学的吸光度とナノメートル単位で
の波長ラムダ(λ)との関係を図4に示す。この膜から求めた157nmにおけ
る1ミクロンあたりの光学的吸光度は3.64/ミクロンである。また、この膜
から求めた193nmにおける1ミクロンあたりの光学的吸光度は0.08/ミ
クロンである。
【0088】 (像形成/リソグラフィの評価) 以下の溶液を調製し、周囲温度で一晩、磁気的に攪拌した。
【0089】
【表8】
【0090】 この溶液に、実施例1で説明したようにして像形成/リソグラフィの評価法を
適用した。クリアリング線量約6.9mJ/cm2でウェハ表面にポジ型の像が
形成された。
【0091】 (実施例3) (ポリ(ヘキサフルオロイソブチレン/フッ化ビニリデン/t−ブチアクリ
レート)(0.25/0.2/0.55)) (コポリマーの合成) 210ml容のステンレス鋼オートクレーブに、VertrelTM XF15
mlとt−ブチルアクリレート(tBA)10mlとを仕込んだ。−20℃未満
まで冷却した後、約0.18MのDPをVertrelTM XFに入れたものを
20ml加えた。オートクレーブを密閉し、冷却し、脱気し、ヘキサフルオロイ
ソブチレン32gとフッ化ビニリデン8gとを加えた。反応混合物を周囲温度で
一晩(約20時間)振盪した。このとき、20.6℃で79psi(540kP
a)のピークに達した。流体の反応混合物から乾燥するまで水分を蒸発させ、1
週間ポンプ真空下においた後、65〜90℃の真空オーブンで7時間かけて乾燥
させた。これによって脆い固体13gが得られた。その特徴は以下のとおりであ
った。 計算値(HFIB)0.25(VF2)0.20(tBA)0.55:50.72C;6.
08H 実測値:50.66;6.13H
【0092】 (1ミクロンあたりの光学的吸光度の判定) このコポリマー[P(HFIB/VF2/tBA)(0.25/0.2/0.
55)]の溶液を2−ヘプタノンからスピン速度6000rpmでCaF2基板
にスピンコートし、838オングストローム厚のコポリマー膜を作製した。次に
、VUV吸光度の測定値を用いて1ミクロンあたりの光学的吸光度を求めた。
【0093】 P(HFIB:VF2:tBA)(0.25/0.2/0.55)についての
ミクロンの逆数単位での1ミクロンあたりの光学的吸光度とナノメートル単位で
の波長ラムダ(λ)との関係を図5に示す。このコポリマー膜から求めた157
nmにおける1ミクロンあたりの光学的吸光度は2.12/ミクロンである。ま
た、このコポリマー膜から求めた193nmにおける1ミクロンあたりの光学的
吸光度は0.07/ミクロンである。
【0094】 (像形成/リソグラフィの評価) 以下の溶液を調製し、周囲温度で一晩、磁気的に攪拌した。
【0095】
【表9】
【0096】 この溶液に、実施例1で説明したようにして像形成/リソグラフィの評価法を
適用した。クリアリング線量約21mJ/cm2でウェハ表面にポジ型の像が形
成された。
【0097】 (実施例4) (ポリ(ヘキサフルオロイソブチレン/フッ化ビニリデン/t−ブチルアク
リレート)(0.29/0.29/0.42)) (コポリマーの合成) 210ml容のステンレス鋼オートクレーブに、VertrelTM XF15
mlとt−ブチルアクリレート(tBA)5mlとを仕込んだ。−20℃未満ま
で冷却した後、約0.18MのDPをVertrelTM XFに入れたものを2
0ml加えた。オートクレーブを密閉し、冷却し、脱気し、ヘキサフルオロイソ
ブチレン32gとフッ化ビニリデン8gとを加えた。反応混合物を周囲温度で一
晩(約20時間)振盪した。このとき、21.1℃で69psi(470kPa
)のピークに達した。流体の反応混合物から乾燥するまで水分を蒸発させ、1週
間ポンプ真空下においた後、65〜90℃の真空オーブンで7時間かけて乾燥さ
せた。これによって脆い固体7.7gが得られた。その特徴は以下に示すとおり
であった。 計算値(HFIB)0.29(VF2)0.29(tBA)0.42:46.74C;5.
18H 実測値:46.59C;5.30H
【0098】 (1ミクロンあたりの光学的吸光度の判定) P(HFIB:VF2:tBA)(0.29/0.29/0.42)の溶液を
2−ヘプタノンからスピン速度6000rpmでCaF2基板にスピンコートし
、760オングストローム厚のコポリマー膜を作製した。次に、VUV吸光度の
測定値を用いて1ミクロンあたりの光学的吸光度を求めた。
【0099】 P(HFIB/VF2/tBA)(0.29/0.29/0.42)について
のミクロンの逆数単位での1ミクロンあたりの光学的吸光度とナノメートル単位
での波長ラムダ(λ)との関係を図6に示す。このコポリマー膜から求めた15
7nmにおける1ミクロンあたりの光学的吸光度は1.57/ミクロンである。
また、このコポリマー膜から求めた193nmにおける1ミクロンあたりの光学
的吸光度は0.15/ミクロンである。
【0100】 (像形成/リソグラフィの評価) 以下の溶液を調製し、周囲温度で一晩、磁気的に攪拌した。
【0101】
【表10】
【0102】 この溶液に、実施例1で説明したようにして像形成/リソグラフィの評価法を
適用した。クリアリング線量約12.6mJ/cm2でウェハ表面にポジ型の像
が形成された。
【0103】 1:1の比で、157nmにおけるポリ(ヘキサフルオロイソブチレン:フッ
化ビニル)のA/μは0.014である。このヘキサフルオロイソブチレン:フ
ッ化ビニルポリマーでは、レジストとして機能させるには依然として光化学的な
スイッチが必要であるが、t−ブチルアクリレートなどの光化学的なスイッチに
関連した官能基はベースポリマーの場合に比して吸収が大幅に増大することが多
い。比較例1および2すなわちポリ(ヘキサフルオロイソブチレン:フッ化ビニ
ル:t−ブチルアクリレート)は、157nmでのA/μが2.89および3.
64であることが明らかになった。実施例1および2のフッ化ビニルに代えて実
施例3および4ではモノマーとフッ化ビニリデンとを交互にしたところ、157
nmでのA/μが1.57および2.16に減少した。これらのデータから、短
い(CH2nセグメントおよび(CF2mセグメントをポリマー中で交互にする
ことで、透明度が高まるという利点があることが分かる。
【0104】 (実施例5) (ポリ(ヘキサフルオロイソブチレン/酢酸ビニル/t−ブチアクリレート
)(0.46/0.27/0.27)) (コポリマーの合成) 210ml容のステンレス鋼オートクレーブに、FreonTM 113を50
ml、酢酸ビニルを4ml、t−ブチルアクリレート9mlを仕込んだ。管を−
20℃未満まで冷却し、約0.18MのDPをVertrelTM XFに入れた
ものを20ml加えた。オートクレーブを密閉し、冷却し、脱気し、ヘキサフル
オロイソブチレン66gを加えた。反応混合物を周囲温度で一晩(約20時間)
振盪した。このとき、22℃で10psi(69kPa)のピークに達した。流
体の反応混合物から乾燥するまで水分を蒸発させ、1週間ポンプ真空下においた
後、65〜90℃の真空オーブンで7時間かけて乾燥させた。これによって脆い
固体21gが得られた。その特徴は以下に示すとおりであった。 計算値(HFIB)0.46(VAc)0.27(tBA)0.27:43.51C;4.
41H 実測値:43.21C;4.63H
【0105】 (1ミクロンあたりの光学的吸光度の判定) P(HFIB/VAc/tBA)(0.46/0.27/0.27)の溶液を
2−ヘプタノンからスピン速度6000rpmでCaF2基板にスピンコートし
、763オングストローム厚のコポリマー膜を作製した。次に、VUV吸光度の
測定値を用いて1ミクロンあたりの光学的吸光度を求めた。
【0106】 P(HFIB/VAc/tBA)(0.46/0.27/0.27)について
のミクロンの逆数単位での1ミクロンあたりの光学的吸光度とナノメートル単位
での波長ラムダ(λ)との関係を図7に示す。このコポリマー膜から求めた15
7nmにおける1ミクロンあたりの光学的吸光度は2.16/ミクロンである。
また、このコポリマー膜から求めた193nmにおける1ミクロンあたりの光学
的吸光度は0.03/ミクロンである。
【0107】 (像形成/リソグラフィの評価) 以下の溶液を調製し、周囲温度で一晩、磁気的に攪拌した。
【0108】
【表11】
【0109】 この溶液に、実施例1で説明したようにして像形成/リソグラフィの評価法を
適用した。クリアリング線量約21mJ/cm2でウェハ表面にポジ型の像が形
成された。
【0110】 (実施例6) (ポリ(ヘキサフルオロイソブチレン/t−ブチルアクリレート)(41/
59)) (コポリマーの合成) 75ml容のステンレス鋼オートクレーブに、t−ブチルアクリレート(tB
A)7.3mlを仕込んだ。−20℃未満まで冷却した後、約0.18MのDP
をVertrelTM XFに入れたものを20ml加えた。オートクレーブを密
閉し、冷却し、脱気し、ヘキサフルオロイソブチレン33gを加えた。反応混合
物を周囲温度で一晩(約21時間)振盪した。このとき、21.7℃で11ps
i(76kPa)のピークに達した。流体の反応混合物から乾燥するまで水分を
蒸発させ、1週間ポンプ真空下においた後、65〜90℃の真空オーブンで7時
間かけて乾燥させた。これによって固体9.8gが得られた。その特徴は以下に
示すとおりであった。 計算値(HFIB)0.41(tBA)0.59:48.44C;5.56H 実測値:48.59C;5.65H 炭素−13 NMR分析により、ヘキサフルオロイソブチレンが37.5モル
%、t−ブチルアクリレートが62.5モル%であることが分かった。
【0111】 (像形成/リソグラフィの評価) 以下の溶液を調製し、周囲温度で一晩、磁気的に攪拌した。
【0112】
【表12】
【0113】 この溶液に、実施例1で説明したようにして像形成/リソグラフィの評価法を
適用した。クリアリング線量約14.6mJ/cm2でウェハ表面にポジ型の像
が形成された。
【0114】 (実施例7) (ポリ(ヘキサフルオロイソブチレン/フッ化ビニリデン/t−ブチアクリ
レート)(0.18/0.18/0.64)) (コポリマーの合成) 240ml容のステンレス鋼オートクレーブに、VertrelTM XFを1
5mlとt−ブチルアクリレート(tBA)を14ml仕込んだ。−20℃未満
まで冷却した後、約0.16MのDPをVertrelTM XFに入れたものを
20ml加えた。オートクレーブを密閉し、冷却し、脱気し、ヘキサフルオロイ
ソブチレン32gとフッ化ビニリデン8gとを加えた。反応混合物を周囲温度で
一晩(約20時間)振盪した。このとき、31.7℃で74psi(510kP
a)のピークに達した。流体の反応混合物から乾燥するまで水分を蒸発させ、2
6時間ポンプ真空下においた後、75℃の真空オーブンで30時間かけて乾燥さ
せた。これによってガラス状の固体10gが得られた。その特徴は以下に示すと
おりであった。 計算値(HFIB)0.18(VF2)0.18(tBA)0.64:54.14C;7.
02H 実測値:54.13C;6.94H
【0115】 (1ミクロンあたりの光学的吸光度の判定) P(HFIB/VF2/tBA)(0.18/0.18/0.64)の溶液を
、1,2−ビス(1,1,2,2−テトラフルオロエトキシ)エタンからスピン
速度6000rpmでCaF2基板にスピンコートし、1584オングストロー
ム厚のコポリマー膜を作製した。次に、VUV吸光度の測定値を用いて1ミクロ
ンあたりの光学的吸光度を求めた。
【0116】 P(HFIB/VF2/tBA)(0.18/0.18/0.64)について
のミクロンの逆数単位での1ミクロンあたりの光学的吸光度とナノメートル単位
での波長ラムダ(λ)との関係を図8に示す。このコポリマー膜から求めた15
7nmにおける1ミクロンあたりの光学的吸光度は4.33/ミクロンである。
また、このコポリマー膜から求めた193nmにおける1ミクロンあたりの光学
的吸光度は0.13/ミクロンである。
【0117】 (実施例8) (ポリ(ヘキサフルオロイソブチレン/フッ化ビニリデン/t−ブチルメタ
クリレート)(0.27/0.27/0.46)) (コポリマーの合成) 210ml容のオートクレーブに、VertrelTM XFを15ml仕込み
、−20℃未満まで冷却した。このオートクレーブに、t−ブチルメタクリレー
ト5.7mlと約0.17MのHFPO DPをVertrelTM XFに入れ
たもの20mlとをさらに仕込んだ。オートクレーブを密閉し、冷却し、脱気し
、ヘキサフルオロイソブチレン32gとフッ化ビニリデン8gとを加えた。反応
混合物を周囲温度で一晩振盪した(約20時間)。このとき、23℃で61ps
i(421kPa)のピークに達した。流体の反応混合物から乾燥するまで水分
を蒸発させ、1週間ポンプ真空下においたところ、生成物7.9gが得られた。
50℃の真空オーブンにてさらに19時間乾燥させた元素分析試料が、以下のよ
うな結果を与えた。 計算値(HFIB)0.27(VF2)0.27(tBMA)0.46:49.93C;5
.92H 実測値:49.74C;6.02H
【0118】 (ベースレジンの1ミクロンあたりの光学的吸光度の判定) P(HFIB/VF2/tBMA)(0.27/0.27/0.46)をHC
2CF2OCH2CH2OCF2CF2H溶媒に入れた溶液を1,2−ビス(1,1
,2,2−テトラフルオロエトキシ)エタンからスピン速度6000rpmでC
aF2基板にスピンコートし、7930オングストローム厚のコポリマー膜を作
製した。次に、VUV吸光度の測定値を用いて1ミクロンあたりの光学的吸光度
を求めた。
【0119】 P(HFIB/VF2/tBMA)(0.27/0.27/0.46)につい
てのミクロンの逆数単位での1ミクロンあたりの光学的吸光度とナノメートル単
位での波長ラムダ(λ)との関係をスペクトル8として図9に示す。このコポリ
マー膜から求めた157nmにおける1ミクロンあたりの光学的吸光度は4.6
9/ミクロンである。また、このコポリマー膜から求めた193nmにおける1
ミクロンあたりの光学的吸光度は0.20/ミクロンである。
【0120】 (像形成/リソグラフィの評価 レジスト8A) 以下の溶液(配合したレジスト8A)を調製し、周囲温度で一晩、磁気的に攪
拌した。
【0121】
【表13】
【0122】 この溶液に、実施例1で説明したようにして像形成/リソグラフィの評価法を
適用した。クリアリング線量約7.6mJ/cm2でウェハ表面にポジ型の像が
形成された。
【0123】 (レジスト8Bについての像形成/リソグラフィの評価) 以下の溶液(配合したレジスト8B)を調製し、周囲温度で一晩、磁気的に攪
拌した。
【0124】
【表14】
【0125】 この溶液に、実施例1で説明したようにして像形成/リソグラフィの評価法を
適用した。クリアリング線量約3.4mJ/cm2でウェハ表面にポジ型の像が
形成された。
【0126】 (配合されたレジスト8Bのコポリマー膜の1ミクロンあたりの光学的吸光
度の判定) 像形成/リソグラフィの評価に用いた溶液を1,2−ビス(1,1,2,2−
テトラフルオロエトキシ)エタンからスピン速度2000rpmでCaF2基板
にスピンコートし、1108オングストローム厚のコポリマー膜を作製した。次
に、VUV吸光度の測定値を用いて1ミクロンあたりの光学的吸光度を求めた。
【0127】 この配合されたレジストから生成したコポリマー膜についてのミクロンの逆数
単位での1ミクロンあたりの光学的吸光度とナノメートル単位での波長ラムダ(
λ)との関係をスペクトル8Bとして図9に示す。このコポリマー膜から求めた
157nmにおける1ミクロンあたりの光学的吸光度は5.37/ミクロンであ
る。また、このコポリマー膜から求めた193nmにおける1ミクロンあたりの
光学的吸光度は0.83/ミクロンである。
【0128】 (実施例9) (ポリ(ヘキサフルオロイソブチレン/フッ化ビニリデン/t−ブチルメタ
クリレート)(0.23/0.26/0.51)) (コポリマーの合成) 400ml容のオートクレーブに、VertrelTM XFを30ml仕込み
、−20℃未満まで冷却した。このオートクレーブに、t−ブチルメタクリレー
ト17mlと約0.17MのHFPO DPをVertrelTM XFに入れた
もの60mlとをさらに仕込んだ。オートクレーブを密閉し、冷却し、脱気し、
ヘキサフルオロイソブチレン96gとフッ化ビニリデン24gとを加えた。反応
混合物を周囲温度で一晩振盪した(約17時間)。このとき、30℃で114p
si(786kPa)のピークに達した。流体の反応混合物から乾燥するまで水
分を蒸発させ、さらに10日間ポンプ真空下にて乾燥させ、75℃の真空オーブ
ンで22時間乾燥させたところ、生成物19gが得られた。元素分析を行ったと
ころ、以下の結果が得られた。 計算値(HFIB)0.23(VF2)0.26(tBMA)0.51:52.30C;6
.46H 実測値: 52.33C;6.37H
【0129】 (ベースレジンの1ミクロンあたりの光学的吸光度の判定) P(HFIB/VF2/tBMA)(0.23/0.26/0.51)をHC
2CF2OCH2CH2OCF2CF2H溶媒に入れた溶液を1,2−ビス(1,1
,2,2−テトラフルオロエトキシ)エタンからスピン速度2000rpmでC
aF2基板にスピンコートし、10003オングストローム厚のコポリマー膜を
作製した。次に、VUV吸光度の測定値を用いて1ミクロンあたりの光学的吸光
度を求めた。
【0130】 P(HFIB/VF2/tBMA)(0.23/0.26/0.51)につい
てのミクロンの逆数単位での1ミクロンあたりの光学的吸光度とナノメートル単
位での波長ラムダ(λ)との関係をスペクトル9として図10に示す。このコポ
リマー膜から求めた157nmにおける1ミクロンあたりの光学的吸光度は4.
40/ミクロンである。また、このコポリマー膜から求めた193nmにおける
1ミクロンあたりの光学的吸光度は0.22/ミクロンである。
【0131】 (レジスト9Aについての像形成/リソグラフィの評価) 以下の溶液(配合したレジスト9A)を調製し、周囲温度で一晩、磁気的に攪
拌した。
【0132】
【表15】
【0133】 この溶液に、実施例1で説明したようにして像形成/リソグラフィの評価法を
適用した。クリアリング線量約4.3mJ/cm2でウェハ表面にポジ型の像が
形成された。
【0134】 (配合されたレジスト9Aのコポリマー膜の1ミクロンあたりの光学的吸光
度の判定) 像形成/リソグラフィの評価に用いた溶液を1,2−ビス(1,1,2,2−
テトラフルオロエトキシ)エタンからスピン速度6000rpmでCaF2基板
にスピンコートし、2284オングストローム厚のコポリマー膜を作製した。次
に、VUV吸光度の測定値を用いて1ミクロンあたりの光学的吸光度を求めた。
【0135】 この配合されたレジストから生成したコポリマー膜についてのミクロンの逆数
単位での1ミクロンあたりの光学的吸光度とナノメートル単位での波長ラムダ(
λ)との関係をスペクトル9Aとして図10に示す。このコポリマー膜から求め
た157nmにおける1ミクロンあたりの光学的吸光度は5.71/ミクロンで
ある。また、このコポリマー膜から求めた193nmにおける1ミクロンあたり
の光学的吸光度は0.88/ミクロンである。
【0136】 (レジスト9Bについての像形成/リソグラフィの評価) 以下の溶液(配合したレジスト9B)を調製し、周囲温度で一晩、磁気的に攪
拌した。
【0137】
【表16】
【0138】 この溶液に、実施例1で説明したようにして像形成/リソグラフィの評価法を
適用した。クリアリング線量約5.6mJ/cm2でウェハ表面にポジ型の像が
形成された。
【0139】 (配合されたレジスト9Bのコポリマー膜の1ミクロンあたりの光学的吸光
度の判定) 像形成/リソグラフィの評価に用いた溶液を1,2−ビス(1,1,2,2−
テトラフルオロエトキシ)エタンからスピン速度6000rpmでCaF2基板
にスピンコートし、1188オングストローム厚のコポリマー膜を作製した。次
に、VUV吸光度の測定値を用いて1ミクロンあたりの光学的吸光度を求めた。
【0140】 この配合されたレジストから生成したコポリマー膜についてのミクロンの逆数
単位での1ミクロンあたりの光学的吸光度とナノメートル単位での波長ラムダ(
λ)との関係をスペクトル9Bとして図10に示す。このコポリマー膜から求め
た157nmにおける1ミクロンあたりの光学的吸光度は6.43/ミクロンで
ある。このコポリマー膜から求めた193nmにおける1ミクロンあたりの光学
的吸光度は1.08/ミクロンである。
【0141】 (実施例10) (ポリ(ヘキサフルオロイソブチレン/t−ブチルアクリレート)(0.4
4/0.56)) (コポリマーの合成) オートクレーブを−20℃未満まで冷却し、約0.17MのHFPO DPを
VertrelTM XFに入れたもの20mlとt−ブチルアクリレート7.3
mlとを仕込んだ。オートクレーブを密閉し、冷却し、脱気し、ヘキサフルオロ
イソブチレン100gを仕込んだ。反応混合物を周囲温度で一晩振盪した(約1
8時間)。このとき、24℃で10psi(69kPa)のピークに達した。流
体の反応混合物から乾燥するまで水分を蒸発させ、さらに5日間ポンプ真空下で
乾燥させ、2から3日間50℃の真空オーブンにて乾燥させたところ、生成物7
gが得られた。元素分析を行ったところ、以下の結果が得られた。 計算値(HFIB)0.44(tBA)0.56:47.23C;5.28H 実測値:47.15C;5.06H
【0142】 (ベースレジンの1ミクロンあたりの光学的吸光度の判定) P(HFIB/tBA)(0.44/0.56)をHCF2CF2OCH2CH2 OCF2CF2H溶媒に入れた溶液をスピン速度2000rpmでCaF2基板に
スピンコートし、9510オングストローム厚のコポリマー膜を作製した。次に
、VUV吸光度の測定値を用いて1ミクロンあたりの光学的吸光度を求めた。
【0143】 P(HFIB/tBA)(0.44/0.56)についてのミクロンの逆数単
位での1ミクロンあたりの光学的吸光度とナノメートル単位での波長ラムダ(λ
)との関係をスペクトル10として図11に示す。このコポリマー膜から求めた
157nmにおける1ミクロンあたりの光学的吸光度は3.74/ミクロンであ
る。また、このコポリマー膜から求めた193nmにおける1ミクロンあたりの
光学的吸光度は0.12/ミクロンである。
【0144】 (レジスト10Aについての像形成/リソグラフィの評価) 以下の溶液(配合したレジスト10A)を調製し、周囲温度で一晩、磁気的に
攪拌した。
【0145】
【表17】
【0146】 この溶液に、実施例1で説明したようにして像形成/リソグラフィの評価法を
適用した。クリアリング線量約4.3mJ/cm2でウェハ表面にポジ型の像が
形成された。 (レジスト10Bについての像形成/リソグラフィの評価) 以下の溶液(配合したレジスト10B)を調製し、周囲温度で一晩、磁気的に
攪拌した。
【0147】
【表18】
【0148】 この溶液に、実施例1で説明したようにして像形成/リソグラフィの評価法を
適用した。クリアリング線量約4.3mJ/cm2でウェハ表面にポジ型の像が
形成された。
【0149】 (配合されたレジスト10Bのコポリマー膜の1ミクロンあたりの光学的吸
光度の判定) 像形成/リソグラフィの評価に用いた溶液をスピン速度6000rpmでCa
F2基板にスピンコートし、1160オングストローム厚のコポリマー膜を作製
した。次に、VUV吸光度の測定値を用いて1ミクロンあたりの光学的吸光度を
求めた。
【0150】 この配合されたレジストから生成したコポリマー膜についてのミクロンの逆数
単位での1ミクロンあたりの光学的吸光度とナノメートル単位での波長ラムダ(
λ)との関係をスペクトル10Bとして図11に示す。このコポリマー膜から求
めた157nmにおける1ミクロンあたりの光学的吸光度は5.43/ミクロン
である。また、このコポリマー膜から求めた193nmにおける1ミクロンあた
りの光学的吸光度は0.81/ミクロンである。
【0151】 (実施例11(机上)) この実施例は、構造HCF2CF2OCH2CH2OCF2CF2Hを有する化合物
が標準的な溶媒(2−ヘプタノンなど)に比してシリコン表面に拡げられる溶媒
として大幅に優れていることを示すためのものである。
【0152】 実施例9で得られたP(HFIB/VF2/tBMA)(0.23/0.26
/0.51)0.1gを1グラムの2−ヘプタノンに溶解し、また、実施例9で
得られたP(HFIB/VF2/tBMA)(0.23/0.26/0.51)
0.1gを1グラムのHCF2CF2OCH2CH2OCF2CF2Hに溶解すること
によって、溶液を生成する。両方の溶液をシリコンウェハにスポットし、空気乾
燥させる。2−ヘプタノンでの溶液が乾燥するにつれて、液体のプールが数珠つ
なぎに形成され、最終的に直径約0.25インチのコポリマーの厚い堆積物が残
り、ウェハの表面から溶液が引き戻された部分ではコポリマーの薄いパッチが散
乱する。これとは対照的に、HCF2CF2OCH2CH2OCF2CF2Hでの溶液
が乾燥すると、最初にあった液体のプールの直径にほぼ等しい滑らかなコポリマ
ー膜が形成される。HCF2CF2OCH2CH2OCF2CF2H溶媒中のコポリマ
ーでの良好な濡れ性と同様に、HCF2CF2OCH2CH2OCF2CF2Hでの溶
液も2−ヘプタノン溶媒中の同じコポリマーよりも魅力的かつ均一な膜にスピン
コートされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 1/μmから6/μmのミクロンの逆数単位での157nmにおける1ミクロ
ンあたりの光学的吸光度とオングストローム単位でのレジスト膜厚(t)に対す
るレジスト膜の157nmでの透過率%(T)を示すグラフ図である。透過率に
ついては、下にある半導体ウェハを無視するために、レジスト膜の下にある空気
で算出した。
【図2】 1/μmから2/μmのミクロンの逆数単位での193nmにおける1ミクロ
ンあたりの光学的吸光度とオングストローム単位でのレジスト膜厚(t)に対す
るレジスト膜の193nmでの透過率%(T)を示すグラフ図である。透過率に
ついては、下にある半導体ウェハを無視するために、レジスト膜の下にある空気
で算出した。
【図3】 P(HFIB/VF/tBA)(実施例1のコポリマー)についてのミクロン
の逆数単位での1ミクロンあたりの光学的吸光度とナノメートル単位での波長ラ
ムダ(λ)との関係を示すグラフ図である。
【図4】 P(HFIB/VF/tBA)(実施例2のコポリマー)についてのミクロン
の逆数単位での1ミクロンあたりの光学的吸光度とナノメートル単位での波長ラ
ムダ(λ)との関係を示すグラフ図である。
【図5】 P(HFIB/VF2/tBA)(実施例3のコポリマー)についてのミクロ
ンの逆数単位での1ミクロンあたりの光学的吸光度とナノメートル単位での波長
ラムダ(λ)との関係を示すグラフ図である。
【図6】 P(HFIB/VF2/tBA)(実施例4のコポリマー)についてのミクロ
ンの逆数単位での1ミクロンあたりの光学的吸光度とナノメートル単位での波長
ラムダ(λ)との関係を示す。
【図7】 P(HFIB/VAc/tBA)(実施例5のコポリマー)につ
いてのミクロンの逆数単位での1ミクロンあたりの光学的吸光度とナノメートル
単位での波長ラムダ(λ)との関係を示すグラフ図である。
【図8】 P(HFIB/VF2/tBA)(実施例7のコポリマー)についてのミクロ
ンの逆数単位での1ミクロンあたりの光学的吸光度とナノメートル単位での波長
ラムダ(λ)との関係を示すグラフ図である。
【図9】 P(HFIB/VF2/tBMA)(実施例8のコポリマー)およびP(HF
IB:VF2:tBMA)の配合されたフォトレジスト(実施例8の8B)につ
いてのミクロンの逆数単位での1ミクロンあたりの光学的吸光度とナノメートル
単位での波長ラムダ(λ)との関係を示すグラフ図である。
【図10】 P(HFIB/VF2/tBMA)(実施例9のコポリマー)およびP(HF
IB:VF2:tBMA)の2種類の配合されたフォトレジスト(実施例9の9
Aおよび9B)についてのミクロンの逆数単位での1ミクロンあたりの光学的吸
光度とナノメートル単位での波長ラムダ(λ)との関係を示すグラフ図である。
【図11】 P(HFIB/tBA)(実施例10のコポリマー)およびP(HFIB/t
BMA)の配合されたフォトレジスト(実施例10の10B)についてのミクロ
ンの逆数単位での1ミクロンあたりの光学的吸光度とナノメートル単位での波長
ラムダ(λ)との関係を示すグラフ図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK ,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE, GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,J P,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR ,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK, MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,R O,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ, VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 ロジャー ハークエイル フレンチ アメリカ合衆国 19803 デラウェア州 ウィルミントン アテネズ ロード 1516 (72)発明者 フランク レオナルド シャッド ザ サ ード アメリカ合衆国 19806 デラウェア州 ウィルミントン デラウェア アベニュー 2407 (72)発明者 フレデリック シー.ズムステグ ジュニ ア アメリカ合衆国 19810 デラウェア州 ウィルミントン シルバーサイド ロード 2715 Fターム(参考) 2H025 AA01 AA02 AB16 AC04 AC08 AD03 BE00 BE10 BG00 CB08 CB14 CB41 CC03 CC20 FA17 4J100 AC23R AC24R AC25R AC26R AC42P AC45P AD02R AG04R AK32R AL03Q AL04Q AR32R BB18R CA04 CA05 DA61 JA38

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a) (H)(H)C=C(R1)(R2) (式中、R1およびR2は、独立にC1〜C3パーフルオロアルキルからなる群から
    選択されるか、一緒になって(CF2n(式中、nは3から5である)である)
    で表される構造を有する少なくとも1種のフルオロオレフィンから誘導される第
    1の繰返し単位と、 (b)酸基または保護された酸基を含む第1のエチレン性不飽和コモノマーか
    ら誘導される第2の繰返し単位と を含むことを特徴とするコポリマー。
  2. 【請求項2】 第2の繰返し単位が、アルキル基の炭素原子数が4から約1
    0の範囲の第三級アルキルアクリレートまたは第三級アルキルメタクリレートで
    あり、第1の繰返し単位がヘキサフルオロイソブチレンまたはデカフルオロイソ
    ヘキシレンであることを特徴とする請求項1に記載のコポリマー。
  3. 【請求項3】 第1の繰返し単位がヘキサフルオロイソブチレンであり、第
    2の繰返し単位が第三級アルキルアクリレートであることを特徴とする請求項2
    に記載のコポリマー。
  4. 【請求項4】 第2のエチレン性不飽和コモノマーから誘導される第3の繰
    返し単位をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のコポリマー。
  5. 【請求項5】 第3の繰返し単位が、フッ化ビニル、フッ化ビニリデン、酢
    酸ビニル、トリフルオロエチレン、テトラフルオロエチレン、4,5−ジフルオ
    ロ−2,2−ビス(トリフルオロメチル)−1,3−ジオキソール、2,2−ビ
    ス(トリフルオロメチル)−1,3−ジオキソール、ビニルアルコール、1,3
    −ジオキソール−2−オンまたは無水マレイン酸から誘導されることを特徴とす
    る請求項4に記載のコポリマー。
  6. 【請求項6】 コポリマーが、脂肪族多環式官能基をさらに含むことを特徴
    とする請求項1に記載のコポリマー。
  7. 【請求項7】 コポリマーの脂肪族多環式官能基を含有する繰返し単位の比
    率が約1から約50モルパーセントの範囲であることを特徴とする請求項6に記
    載のコポリマー。
  8. 【請求項8】 カルボン酸と、フルオロアルコールと、保護されたフルオロ
    アルコールとからなる群から選択される少なくとも1種のメンバをさらに含むこ
    とを特徴とする請求項1に記載のコポリマー。
  9. 【請求項9】 溶媒と重合開始剤とを含む溶液重合法によって生成されるこ
    とを特徴とする請求項1に記載のコポリマー。
  10. 【請求項10】 溶媒が、フルオロカーボン、クロロフルオロカーボン、ク
    ロロフルオロ炭化水素またはヒドロフルオロカーボンであり、重合開始剤が、過
    酸化ジアシル、過酸化ダイマー、過炭酸塩または2,2’−アゾビスイソブチロ
    ニトリルであることを特徴とする請求項9に記載のコポリマー。
  11. 【請求項11】 請求項1、2、3、4、5、6、7または8に記載のコポ
    リマーを含むことを特徴とするフォトレジスト。
  12. 【請求項12】 コポリマーが波長157nmで5.0μm-1未満の吸収係
    数を有することを特徴とする請求項11に記載のフォトレジスト。
  13. 【請求項13】 ポジ型フォトレジストであることを特徴とする請求項11
    に記載のフォトレジスト。
  14. 【請求項14】 光活性成分が光酸発生剤であることを特徴とする請求項1
    1に記載のフォトレジスト。
  15. 【請求項15】 フォトレジストが、波長365nm未満の紫外線放射での
    像様露光時にレリーフ像が形成されるように現像可能であることを特徴とする請
    求項11に記載のフォトレジスト。
  16. 【請求項16】 溶媒をさらに含むことを特徴とする請求項11に記載のフ
    ォトレジスト。
  17. 【請求項17】 溶媒が、シクロヘキサノンと、2−ヘプタノンと、HCF2 CF2OCH2CH2OCF2CF2Hとからなる群から選択されることを特徴とす
    る請求項16に記載のフォトレジスト。
  18. 【請求項18】 フォトレジスト配合物の成膜能を促進する共溶媒をさらに
    含むことを特徴とする請求項16に記載のフォトレジスト。
  19. 【請求項19】 共溶媒がHCF2CF2OCH2CH2OCF2CF2Hである
    ことを特徴とする請求項18に記載のフォトレジスト。
  20. 【請求項20】 溶媒が2−ヘプタノンであり、共溶媒がHCF2CF2OC
    2CH2OCF2CF2Hであることを特徴とする請求項11に記載のフォトレジ
    スト。
  21. 【請求項21】 溶解抑制剤をさらに含むことを特徴とする請求項11に記
    載のフォトレジスト。
  22. 【請求項22】 (A)(a)請求項1、2、3、4、5、5a、5bまた
    は5cに記載のコポリマーと、 (b)少なくとも1種の光活性成分と を含むフォトレジスト組成物を基板に塗布してフォトレジスト層を形成し、 (B)フォトレジスト層を像様露光して画像部と非画像部とを形成し、 (C)画像部および非画像部のある露光後のフォトレジスト層を現像し、基板
    上にフォトレジスト像を形成する ことを、この順序で含むことを特徴とする基板上にフォトレジスト像を作製する
    方法。
  23. 【請求項23】 工程(A)と(B)との間に、フォトレジスト組成物を乾
    燥させて溶媒を実質的に除去し、これによって基板上にフォトレジスト層を形成
    する工程をさらに含み、フォトレジスト組成物がさらに溶媒を含むことを特徴と
    する請求項22に記載の方法。
  24. 【請求項24】 HCF2CF2OCH2CH2OCF2CF2Hで表される構造
    を有する化合物のスピンコーティング溶媒としての使用。
JP2001582408A 2000-05-05 2001-05-04 フォトレジスト用コポリマーおよびそのための方法 Pending JP2003532765A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US20214300P 2000-05-05 2000-05-05
US60/202,143 2000-05-05
PCT/US2001/014532 WO2001085811A2 (en) 2000-05-05 2001-05-04 Copolymers for photoresists and processes therefor

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003532765A true JP2003532765A (ja) 2003-11-05

Family

ID=22748660

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001582408A Pending JP2003532765A (ja) 2000-05-05 2001-05-04 フォトレジスト用コポリマーおよびそのための方法

Country Status (6)

Country Link
US (1) US6872503B2 (ja)
EP (1) EP1278786B1 (ja)
JP (1) JP2003532765A (ja)
AU (1) AU2001261205A1 (ja)
DE (1) DE60116484T2 (ja)
WO (1) WO2001085811A2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20130038816A (ko) * 2010-03-23 2013-04-18 후지필름 가부시키가이샤 패턴 형성 방법, 화학증폭형 레지스트 조성물 및 레지스트막

Families Citing this family (52)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000017712A1 (en) * 1998-09-23 2000-03-30 E.I. Du Pont De Nemours And Company Photoresists, polymers and processes for microlithography
US6787286B2 (en) 2001-03-08 2004-09-07 Shipley Company, L.L.C. Solvents and photoresist compositions for short wavelength imaging
US7129009B2 (en) 2002-05-14 2006-10-31 E. I. Du Pont De Nemours And Company Polymer-liquid compositions useful in ultraviolet and vacuum ultraviolet uses
US20050203262A1 (en) * 2002-07-26 2005-09-15 Feiring Andrew E. Fluorinated polymers, photoresists and processes for microlithography
KR20050069980A (ko) * 2002-08-09 2005-07-05 이 아이 듀폰 디 네모아 앤드 캄파니 포토레지스트, 플루오르중합체 및 157 ㎚마이크로리소그래피법
KR20050062540A (ko) * 2002-08-19 2005-06-23 이 아이 듀폰 디 네모아 앤드 캄파니 포토레지스트로서 유용한 플루오르화 중합체 및 마이크로리소그래피법
US6919160B2 (en) 2003-02-20 2005-07-19 Air Products And Chemicals, Inc. Acrylic compounds for sub-200 nm photoresist compositions and methods for making and using same
KR100947702B1 (ko) * 2003-02-26 2010-03-16 삼성전자주식회사 경화성 작용기로 표면수식된 탄소나노튜브를 이용한패턴박막 형성방법 및 고분자 복합체의 제조방법
US7300743B2 (en) 2003-03-06 2007-11-27 E. I. Du Pont De Nemours And Company Radiation durable organic compounds with high transparency in the vacuum ultraviolet, and method for preparing
US7138550B2 (en) 2003-08-04 2006-11-21 Air Products And Chemicals, Inc. Bridged carbocyclic compounds and methods of making and using same
US7402377B2 (en) 2004-02-20 2008-07-22 E. I. Du Pont De Nemours And Company Use of perfluoro-n-alkanes in vacuum ultraviolet applications
US7465667B2 (en) 2004-03-08 2008-12-16 E.I. Du Pont De Nemours And Company Highly purified liquid perfluoro-n-alkanes and method for preparing
KR20080033780A (ko) * 2006-10-13 2008-04-17 삼성전자주식회사 다성분계 탄소나노튜브-고분자 복합체, 이를 형성하기 위한조성물 및 그 제조방법
US8637229B2 (en) * 2006-12-25 2014-01-28 Fujifilm Corporation Pattern forming method, resist composition for multiple development used in the pattern forming method, developer for negative development used in the pattern forming method, and rinsing solution for negative development used in the pattern forming method
JP4554665B2 (ja) 2006-12-25 2010-09-29 富士フイルム株式会社 パターン形成方法、該パターン形成方法に用いられる多重現像用ポジ型レジスト組成物、該パターン形成方法に用いられるネガ現像用現像液及び該パターン形成方法に用いられるネガ現像用リンス液
US8530148B2 (en) * 2006-12-25 2013-09-10 Fujifilm Corporation Pattern forming method, resist composition for multiple development used in the pattern forming method, developer for negative development used in the pattern forming method, and rinsing solution for negative development used in the pattern forming method
WO2008105390A1 (ja) * 2007-02-27 2008-09-04 Konica Minolta Medical & Graphic, Inc. 平版印刷版材料用の画像形成層塗布液、平版印刷版材料の製造方法および平版印刷版材料
WO2008129964A1 (ja) * 2007-04-13 2008-10-30 Fujifilm Corporation パターン形成方法、該パターン形成方法に用いられるレジスト組成物、現像液及びリンス液
US8603733B2 (en) 2007-04-13 2013-12-10 Fujifilm Corporation Pattern forming method, and resist composition, developer and rinsing solution used in the pattern forming method
US8476001B2 (en) 2007-05-15 2013-07-02 Fujifilm Corporation Pattern forming method
KR20100017783A (ko) * 2007-06-12 2010-02-16 후지필름 가부시키가이샤 네가티브 톤 현상용 레지스트 조성물 및 이것을 사용한 패턴형성방법
KR100989565B1 (ko) * 2007-06-12 2010-10-25 후지필름 가부시키가이샤 네가티브 톤 현상용 레지스트 조성물 및 이것을 사용한 패턴형성방법
US8617794B2 (en) 2007-06-12 2013-12-31 Fujifilm Corporation Method of forming patterns
US8632942B2 (en) 2007-06-12 2014-01-21 Fujifilm Corporation Method of forming patterns
JP5649567B2 (ja) * 2008-05-23 2015-01-07 クオルネルル ユニバーシティー 電子及び電気デバイスに使用される有機材料の直交方法
JP5289863B2 (ja) * 2008-08-28 2013-09-11 東京エレクトロン株式会社 アモルファスカーボンナイトライド膜の形成方法、多層レジスト膜、半導体装置の製造方法および制御プログラムが記憶された記憶媒体
JP5639755B2 (ja) * 2008-11-27 2014-12-10 富士フイルム株式会社 有機溶剤を含有する現像液を用いたパターン形成方法及びこれに用いるリンス液
KR101935065B1 (ko) * 2010-12-21 2019-01-03 솔베이 스페셜티 폴리머스 이태리 에스.피.에이. 불소화 유기 화합물의 제조 방법
CN103270058B (zh) 2010-12-22 2017-12-05 索尔维特殊聚合物意大利有限公司 偏二氟乙烯共聚物
JP6124798B2 (ja) 2010-12-22 2017-05-10 ソルヴェイ・スペシャルティ・ポリマーズ・イタリー・エッセ・ピ・ア フッ化ビニリデンとトリフルオロエチレンのポリマー
TW201333626A (zh) 2011-11-14 2013-08-16 Orthogonal Inc 用於圖案化使用非氟化光阻之有機材料的方法
US9017934B2 (en) 2013-03-08 2015-04-28 Taiwan Semiconductor Manufacturing Company, Ltd. Photoresist defect reduction system and method
US9245751B2 (en) 2013-03-12 2016-01-26 Taiwan Semiconductor Manufacturing Company, Ltd. Anti-reflective layer and method
US9502231B2 (en) 2013-03-12 2016-11-22 Taiwan Semiconductor Manufacturing Company, Ltd. Photoresist layer and method
US9256128B2 (en) 2013-03-12 2016-02-09 Taiwan Semiconductor Manufacturing Company, Ltd. Method for manufacturing semiconductor device
US9110376B2 (en) 2013-03-12 2015-08-18 Taiwan Semiconductor Manufacturing Company, Ltd. Photoresist system and method
US9543147B2 (en) 2013-03-12 2017-01-10 Taiwan Semiconductor Manufacturing Company, Ltd. Photoresist and method of manufacture
US9175173B2 (en) 2013-03-12 2015-11-03 Taiwan Semiconductor Manufacturing Company, Ltd. Unlocking layer and method
US9354521B2 (en) 2013-03-12 2016-05-31 Taiwan Semiconductor Manufacturing Company, Ltd. Photoresist system and method
US8932799B2 (en) 2013-03-12 2015-01-13 Taiwan Semiconductor Manufacturing Company, Ltd. Photoresist system and method
US9117881B2 (en) 2013-03-15 2015-08-25 Taiwan Semiconductor Manufacturing Company, Ltd. Conductive line system and process
US9298088B2 (en) * 2013-07-24 2016-03-29 Orthogonal, Inc. Fluorinated photopolymer with fluorinated sensitizer
US9541829B2 (en) 2013-07-24 2017-01-10 Orthogonal, Inc. Cross-linkable fluorinated photopolymer
US9341945B2 (en) 2013-08-22 2016-05-17 Taiwan Semiconductor Manufacturing Company, Ltd. Photoresist and method of formation and use
US10036953B2 (en) 2013-11-08 2018-07-31 Taiwan Semiconductor Manufacturing Company Photoresist system and method
US10095113B2 (en) 2013-12-06 2018-10-09 Taiwan Semiconductor Manufacturing Company Photoresist and method
US9761449B2 (en) 2013-12-30 2017-09-12 Taiwan Semiconductor Manufacturing Company, Ltd. Gap filling materials and methods
KR20160118340A (ko) 2014-02-07 2016-10-11 올싸거널 인코포레이티드 교차-결합 가능한 플루오르화된 포토폴리머
US9599896B2 (en) 2014-03-14 2017-03-21 Taiwan Semiconductor Manufacturing Company, Ltd. Photoresist system and method
US9581908B2 (en) 2014-05-16 2017-02-28 Taiwan Semiconductor Manufacturing Company, Ltd. Photoresist and method
CN112378872A (zh) * 2019-11-08 2021-02-19 陕西彩虹新材料有限公司 一种测试正性光刻胶uv比的方法
WO2023202390A1 (zh) * 2022-04-18 2023-10-26 台州观宇科技有限公司 一种光刻胶组成物及使装置图案化的方法

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2409274A (en) * 1943-04-23 1946-10-15 Du Pont Polyfluoro organic ethers and their preparation
JPS60147415A (ja) * 1984-01-10 1985-08-03 Daikin Ind Ltd 含フッ素共重合体および硬化用被覆組成物
US5880234A (en) 1996-04-01 1999-03-09 Central Glass Company, Limited Curable fluorine-containing copolymer and coating liquid composition containing same
WO2000017712A1 (en) * 1998-09-23 2000-03-30 E.I. Du Pont De Nemours And Company Photoresists, polymers and processes for microlithography
KR100571470B1 (ko) 1998-10-27 2006-04-17 이 아이 듀폰 디 네모아 앤드 캄파니 마이크로리소그래피를 위한 포토레지스트 및 방법

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20130038816A (ko) * 2010-03-23 2013-04-18 후지필름 가부시키가이샤 패턴 형성 방법, 화학증폭형 레지스트 조성물 및 레지스트막
KR101929853B1 (ko) 2010-03-23 2018-12-17 후지필름 가부시키가이샤 패턴 형성 방법, 화학증폭형 레지스트 조성물 및 레지스트막
KR101966122B1 (ko) * 2010-03-23 2019-04-05 후지필름 가부시키가이샤 패턴 형성 방법, 화학증폭형 레지스트 조성물 및 레지스트막

Also Published As

Publication number Publication date
US20030215735A1 (en) 2003-11-20
DE60116484D1 (de) 2006-03-30
US6872503B2 (en) 2005-03-29
DE60116484T2 (de) 2006-08-24
AU2001261205A1 (en) 2001-11-20
EP1278786B1 (en) 2006-01-04
WO2001085811A3 (en) 2002-06-27
EP1278786A2 (en) 2003-01-29
WO2001085811A2 (en) 2001-11-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2003532765A (ja) フォトレジスト用コポリマーおよびそのための方法
JP5114806B2 (ja) トップコートを用いて深紫外線フォトレジストに像を形成する方法およびそのための材料
TWI597575B (zh) 光阻材料及利用此光阻材料之圖案形成方法
EP1730593B1 (en) A process of imaging a deep ultraviolet photoresist with a top coating
JP4402304B2 (ja) フッ素化ポリマー、フォトレジストおよびミクロリソグラフィーのための方法
JP4498690B2 (ja) 新規樹脂およびそれを含有するフォトレジスト組成物
JP2010237662A (ja) ポジ型レジスト材料並びにこれを用いたパターン形成方法
JP2010237661A (ja) ポジ型レジスト材料並びにこれを用いたパターン形成方法
KR20070038533A (ko) 함불소 화합물, 함불소 폴리머, 레지스트 조성물, 및레지스트 보호막 조성물
WO2004011509A1 (en) Fluorinated polymers, photoresists and processes for microlithography
JP2005532413A (ja) エステル基を有するフッ素化ポリマー、およびマイクロリソグラフィー用フォトレジスト
JP2011141471A (ja) ポジ型レジスト材料並びにこれを用いたパターン形成方法
JP4261303B2 (ja) 水酸化され、光酸で切断可能な基を有するフォトレジスト
JP2003532932A (ja) マイクロリソグラフィのフォトレジスト組成物に用いられるポリマー
EP1347334A1 (en) Photoresist compositions
JP2005227718A (ja) 微細パターン形成方法
EP1551886B1 (en) Fluorinated polymers useful as photoresists, and processes for microlithography
KR20050065600A (ko) 불소 함유 중합체의 제조 방법 및 포토레지스트 조성물
JP2003248317A (ja) 短波長イメージングのためのフォトレジスト組成物
JP2005535780A (ja) フォトレジスト、フルオロポリマーおよび157nm微細平版印刷のための方法
JP2005234584A (ja) フォトレジスト組成物
JP2005015651A (ja) 含フッ素ポリマーおよびレジスト組成物