JP2003528616A - 組換えタンパク質産物の発現のための改善された方法および細胞 - Google Patents
組換えタンパク質産物の発現のための改善された方法および細胞Info
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Abstract
Description
主細胞において、誘導性プロモーター(例えば、araBプロモーター)の転写
制御下での組換えタンパク質産物の発現のための、改善された方法に関する。a
raBプロモーターの場合、この誘導物質は、L−アラビノースである。本発明
はまた、誘導物質(例えば、L−アラビノース)のための活性な輸送系の1つ以
上を欠き、かつ誘導性プロモーター(例えば、araBプロモーター)の転写制
御下での組換えタンパク質産物をコードするベクターの発現を含む、改善された
細菌宿主細胞に関する。
)の発現については、多くの系が記載されてきたが、グラム陰性菌(例えば、E
scherichia coli)におけるほとんどの遺伝子の発現系は、細菌
プロモーターの限定されたセットに排他的に依存した。最も広く使用される細菌
プロモーターとしては、ラクトース[lac]プロモーター(Yanisch−
Perronら、1985、Gene 33:103−109)、およびトリプ
トファン[trp]プロモーター(Goeddelら、1980、Nature
(London)287:411−416)、ならびにこれら2つ[lacおよ
びtyp]に由来するハイブリッドプロモーター(Brosius、1984、
Gnene 27:161−172;およびAmannaおよびBrosius
、1985、Gnen 40:183−190)が挙げられた。他の一般に使用
される細菌プロモーターとしては、ファージλプロモーターPLおよびPR(E
lvisら、1990、Gene 37:123−126)、ファージT7プロ
モーター(TaborおよびRichardson、1998、Proc.Na
tl.Acad.Sci.U.S.A.82:1074−1078)、ならびに
アルカリホスファターゼプロモーター[pho](Changら、1986、G
ene 44:121−125)が挙げられる。これらのプロモーターの各々は
、所望の特徴を有する。しかし、広範な種々の組換えタンパク質の発現のための
理想的なプロモーターは、これら一般に使用される系に見出されない特定の特徴
を提供する。例えば、多くの組換え産物は、発現宿主にとって毒性であり得る。
従って、遺伝子が所望でない場合に、培養物増殖の間の遺伝子の発現を厳重に調
節することが、プロモーターにとってしばしば好ましい。対照的に、遺伝子の発
現が所望される場合、このプロモーターは、容易に制御されなければならず、そ
して高い発現レベルがしばしば好まれる。この遺伝子発現を開始する因子または
環境条件は、容易に使用されかつ理想的には低コストであるべきである。一般に
、厳重に制御された系が、最も好ましい。最も好ましいプロモーターおよび一般
的発現系の特徴としては、誘導物質の非存在下で厳重に抑圧された遺伝子発現、
および誘導物質の存在下で非常に活性化された遺伝子発現が挙げられる。組換え
産物の発現レベルが細胞培養物に添加された誘導剤に比例させる系がまた、所望
される。
で非常に活性化された遺伝子発現を提供するために特に有利であることが証明さ
れた細菌プロモーター系の1つは、Enterobacteriaceae科の
araBプロモーターである。目的のものは、米国特許第5,028,530号
(本明細書中で参考として援用される)であり、これは、微生物学的技術による
ポリペプチド(セクロピンを含む)の産生のためのaraB発現系の使用を記載
する。ara発現系の2つの特徴が、E.coliのような細菌における組換え
産物の発現にとって、この発現系を特に非常に適したものにした。第一に、ar
aBプロモーターの制御要素が、約300塩基対の調節領域内に含まれ、そして
araC遺伝子をコードする1つの機能的コード配列のみがさらに必要であるこ
とから、利用が容易である。第二に、この系の調節が非常に厳密であることが証
明されている。すなわち、マルチコピーの発現プラスミド上のaraBプロモー
ターから誘導された状態(アラビノースを含む)における産物の量に対する抑圧
された状態(アラビノースを含まない)における産物の量の比は、比較的高く、
最も頻繁には、>200〜75,000の範囲である(Betterら、199
9、Gene Expression System:Using Natur
e for the Art of Exprission、Academic
Press、New York、95−107頁)。従って、ara系からの
タンパク質発現のレベルは、非常に低い。この特徴は、宿主にとって毒性のタン
パク質産物(組換えペプチドおよびポリペプチドを含む)が発現される場合に、
特に重要かつ有用である。
2つの既知の系を有する。これらの系のうち、第一のものは、誘導性であり、a
raE遺伝子の産物によって触媒される蓄積プロセスにエネルギー依存的である
。このaraE遺伝子産物は、約52,000Daの、低親和性のアラビノース
輸送系を構成する膜結合タンパク質である(Maidenら、1988、Jou
rnal of Biol.Chem.263:8003−8101)。第二の
L−アラビノース輸送系は、L−アラビノースに対するより高い親和性を有し、
そしてL−アラビノース結合タンパク質、AraFの活性に依存する。このアラ
ビノース結合タンパク質AraFをコードする遺伝子座は、araGおよびar
aHと共にオペロンの一部である。これら3つの遺伝子araFGH由来のタン
パク質産物は、高親和性のL−アラビノース輸送系を形成する(Horazdo
vskyおよびHogg、1989、Jour.of Bacter.171:
3053−3059)。アラビノース輸送系欠失変異体のE.coli株が、調
製されている(例えば、Maidenら、上出;Horazdovskyおよび
Hogg、上出を参照のこと)。
する以下の参照の開示が、興味深い。
調節領域(S.typhimurium由来の完全araC遺伝子およびara
B遺伝子の一部)を含むベクターpING1を記載した。制限部位は、遺伝子融
合物または多重遺伝子転写単位が、アラビノース制御下で発現し得るように、a
raB遺伝子のコード領域に導入した。この系は、特定の環境下でE.coli
において通常発現される相同性の(細菌の)タンパク質(すなわち、M13遺伝
子11(Johnsonら、1985)および遺伝子8タンパク質(Kuhnお
よびWickner,1985,J.Biol.Chem.260:15907
〜15918)を発現するために使用され、そして同様のベクターを使用して、
E.coli FプラスミドからRepEタンパク質を発現した(Masson
ら,1986,Nucleic Acids Res 14:55693〜57
11)。これらのタンパク質のそれぞれは、E.coli細胞の細胞質に産生さ
れ、そして発現されたタンパク質の少なくともいくつかは、可溶性であり、そし
て、インビボかまたは細胞抽出物のいずれかで活性形態で検出され得た。
、非相同性の(非細菌の)組換えタンパク質の発現を制御するように続いて操作
されたpING1由来のaraB発現系を記載した。E.coliにおけるar
aB発現系を用いて首尾よく生成された非相同的なタンパク質は、免疫グロブリ
ンFabドメインを含む。この場合、araB発現系は、細菌の細胞質膜を介し
て疎水性シグナル配列に直接的に結合されるポリペプチドの生成を指向するため
に使用された。ここでFabは、正確に折りたたまれた、完全な活性立体配置で
蓄積し、そして培養上清から直接的に回収され得た。araBプロモーターの転
写制御下におけるFabドメインの発現は、ヘテロダイマーの、非相同的なタン
パク質が、E.coliにおいて生成され得ることを最初に実証した。最初に報
告された発現レベルは、約1〜2μg/mLであったが、後の研究において、タ
ンパク質発現のレベルは、発酵槽中で高細胞密度まで細菌を増殖することによっ
て約1000倍近くに増大した(Betterら、1990,ICSU Sho
rt Rep.10:105)。対照的な、Clarkら,1997,Immn
uotechnology 3:217〜226はlac制御下でFab遺伝子
が、細菌の増殖を阻害し得、そしてまた、PBADからのFab発現は、Pla c からの発現よりもよりしっかりと抑制されたことを見出した。
16718;Nolanら、1993,Gene 134:223〜227;お
よびBernhardら、1994.Bioconjugate Chem.5
:126〜132は、araB発現系が、他のタンパク質の生成に首尾よく使用
され得ることを示した。いくつかの植物および真菌のリボソーム不活化タンパク
質は、E.coliにおけるアラビノースの直接制御下において発現された。こ
のようなタンパク質の1つ、ゲロニン(gelonin)は、E.coliにお
いて分泌されたタンパク質として発現し、そして無細胞培養上清における完全な
活性タンパク質として1g/Lよりも多く蓄積した。ヒト細胞および細胞毒性分
子(例えば、ゲロニン)に対する抗原を標的とし得る抗体ドメイン間の融合タン
パク質はまた、アラビノースの転写制御下において発現した(Betterら,
1995,J.Biol,Chem.270:14951〜14957)。これ
ら免疫融合タンパク質は、400mg/Lより多いアラビノース誘導細胞からの
無細胞培養上清中に蓄積した。araBプロモーターの転写制御下でE.col
iにおいて発現された。免疫融合タンパク質のファミリーのメンバーは、動物細
胞が産生した全抗体および植物から直接的に精製されたリボソーム不活化タンパ
ク質から作製された、化学的に調製された免疫結合体の免疫融合タンパク質に匹
敵する生物学的活性を、インビトロとインビボの両方において保持した。
erら、1990,Appl.Environ.Microbiol.56:2
748〜2754はまた、細菌の細胞膜の外側に位置し得る哺乳動物タンパク質
をコードするpING1由来のプラスミドを使用した。1つの例において、ヒト
メタロチオネインII遺伝子は、リーダーおよびE.coliのリポタンパク質
Lppの膜関連フラグメントに結合した(Jacobsら,1989)。アラビ
ノースを用いて誘導した場合、この発現ベクターを有する細菌は、外側の細胞膜
に活性メタロチオネインタンパク質を指向する。この組換えタンパク質は、非誘
導レベルより約75,000倍生成された。この系を使用して、以前E.col
iにおいていくらか毒性かつ不安定であった活性非相同的を使用してタンパク質
を発現した。
、多くの他の任意の特徴と一緒にベクターpKK233.2においてpINGl
由来のara発現系を含む、一連の発現ベクターを記載した。このCagnon
シリーズの発現ベクターにおいて、araBのプロモーター/オペレーター領域
の後に、都合の良い遺伝子クローニングのためのポリリンカー領域が続いた。さ
らに、いくつかのベクターは、合成シグナル配列、flファージの複製起点、お
よび変異araBプロモーター配列を含んだ。この変異araBプロモーターは
、−10領域において変化を組み込んでおり、それによりこのプロモーターは、
コンセンサスE.coliプロモーターにより密接に一致した。このプロモータ
ー変異は、マーカー遺伝子についてより高いレベルの誘導性発現(2倍)を生じ
たが、非誘導性発現レベルも同様に増加した。いくつかの組換えタンパク質(H
IVウイルス由来の全長Tatタンパク質(Armengaudら、1991、
FEBS Lett.282:157〜160)、および細菌性タンパク質:β
−ガラクトシダーゼ(Cagnonら、1991)、Streptoallot
eichus hindustanusブレオマイシン結合タンパク質(Cag
nonら、1991)およびコレラ毒素サブユニットB(Slosら、1994
、Protein Express.Purif.5:518〜526)を含む
)が、このファミリーのara発現ベクターから発現された。このコレラ毒素サ
ブユニットB(CT−B)は、ompAシグナル配列に連結され、そして分泌タ
ンパク質として発現された。CT−Bは、ペリプラズムタンパク質のおよそ60
%に蓄積し、そしてCT−Bは、パイロットスケールで約1g/リットルで産生
された。CT−Bの大部分は、培養培地中に放出され、そして細胞を含まない培
養培地から80%より高い収率で回収され得た。
58:141〜142は、発現宿主におけるColE1誘導体プラスミドとの適
合性を保持する、pACYC184におけるara発現系を記載した。
130は、種々の選択マーカーおよびマルチクローニングサイトを組み込む一連
のaraB発現ベクターを記載した。この一連のベクターは、ネイティブなE.
coliタンパク質の発現について広範に研究された。Guzmanら、(19
95)はまた、araB系を使用して、「非常に低いレベル非の誘導発現を達成
し得、誘導物質の存在下で中程度に高いレベルの発現を得て、そして広い範囲の
誘導物質濃度にわたって発現を調節し得る」という証拠を提示した。アラビノー
ス誘導の程度が、培養に添加される誘導物質の量によって調節され得る、という
可能性が生じた。
に導入されるアラビノースの濃度によって直接的に調節されるようであることを
報告した(LutzおよびBujard、1997、Nucleic Acid
s Reseach 25:1203〜1210;およびCarrierら、1
998、Biotechnol.Bioengineering 59:666
〜672)。しかし、対照的に、SiegeleおよびHu、1997、Pro
c.Natl.Acad.Sci.USA 94:8168〜8172は、亜飽
和のアラビノース濃度でaraBプロモーターを含むプラスミドからの遺伝子発
現が、実際に、誘導細胞と非誘導細胞との混合集団の集団平均を表すということ
を実証した。従って、培養における中間発現レベルは、集団における誘導細胞と
非誘導細胞との平均を単に反映し、直接の調節を反映しなかった。Siegel
eおよびHu(前出)は、変異緑色蛍光タンパク質(gfp)についてのレポー
ター遺伝子を含むプラスミドを構築し、そしてこれらのプラスミドは、araB
プロモーターの転写制御下でAequorea victoria緑色蛍光タン
パク質の速い折り畳み(fast−folding)変異体を発現した。低いア
ラビノース濃度で増殖した細胞の顕微鏡検査は、明るい蛍光の細胞および暗色の
細胞の混合物を示し、このことは培養における中間発現レベルは、集団平均の反
映であることを示唆した。誘導物質アラビノースが細胞中に能動輸送されるので
、任意の所定の細胞における誘導の量は、この細胞中に能動輸送されるアラビノ
ースの量によって変化することが予期された。従って、細胞の集団における誘導
の平均量は、今度は、その細胞の集団中に能動輸送されるアラビノースの平均の
量を示す。しかし、高濃度のアラビノースを含む細胞は、十分に誘導されること
に注目することは、重要である。同様の現象がまた、ラクトース輸送およびla
cオペロンの誘導で報告された(NovickおよびWeiner、1957、
Proc.Natl.Acad.Sci.USA 43:553、ならびにMa
loneyおよびRotan,1973、J.Mol.Biol 73:71〜
91)。従って、これらの参考文献(SiegeleおよびHu(前出)を含む
)は、araBベクターが、lacリプレッサーによって調節されるプラスミド
と比較して、速い調節および低い基礎レベル発現の平均を有すると言えども、a
raBプロモーターは、細胞間のアラビノースの取り込みにおける変動に起因し
て、クローン化された遺伝子の発現を調節することによく適しているわけではな
いと結論付けている。
ク質の制御された発現に有用であることを示す。これらの参考文献は、araB
系が、他の細菌発現系において見出されない利点を提供することをさらに示す。
しかし、当該分野でなお直面している問題は、細胞におけるタンパク質発現の量
がインデューサ(例えば、アラビノース)の培養培地中に存在する量に実際比例
するという、直接的に調節された細胞培養物を生成することである。細菌細胞中
の組換え産物の誘導は、続く細胞増殖をしばしば阻害し得るので、遺伝子の発現
が、存在する誘導物質の量によって直接的かつ比例的に調節され得る細胞培養物
を生成することが所望される。
での、ペプチドおよびポリペプチドを含む組換えタンパク質産物の発現のための
改善された方法、に関する。本発明に従って、細菌宿主細胞は、誘導プロモータ
ーの転写制御下での組換えタンパク質産物の発現のためのベクターを含み、プロ
モーターの誘導物質についての能動輸送系の欠損を用いて遺伝的に操作される。
本発明は、新規の遺伝的に操作された細菌宿主細胞を特に提供し、この細胞は、
E.coliおよびEnterobacteriaceaeファミリーの関連細
菌(Salmonella、Pseudomonas、ProteusおよびE
nterobacterの種を含む)における2つの公知のL−アラビノース輸
送系の1つまたは両方を遺伝的に欠損しており、そして組換えタンパク質産物を
発現し得る。このような輸送欠損細菌宿主細胞(アラビノース輸送欠損細菌宿主
細胞を含む)の使用は、誘導プロモーター(例えば、araBプロモーター)の
転写制御下での組換えタンパク質産物の発現について、組換えタンパク質産物の
発現を増加させるために、誘導後の宿主細胞の増殖阻害を弱め、ならびに/また
は輸送熟練(transport−proficient)細胞における発現と
比較して直接的かつ同期的な発現誘導をこのような宿主細胞に提供する。従って
、組換えタンパク質産物(治療用薬剤、予防用薬剤および/または診断用薬剤と
して有用なタンパク質産物を含む)は、本発明の方法に従って、効率的かつ経済
的に産生される。
で組換えタンパク質産物を産生するための方法を提供し、この方法は、以下:(
a)誘導(例えば、araB)プロモーターの制御下で、組換えタンパク質産物
をコードする組換え発現ベクターを、細菌宿主細胞中に導入する工程であって、
この宿主細胞は、この宿主細胞中における誘導物質(例えば、アラビノース)の
能動輸送についての少なくとも1つの系を遺伝的に欠損している、工程;および
(b)誘導物質(例えば、アラビノース)を用いて組換えタンパク質産物の発現
を誘導する工程、を包含する。
を含む)を提供し、ここで、組換えタンパク質産物の発現は、誘導物質(例えば
、アラビノース)の培養濃度に比例する。本発明に従って遺伝的に操作された宿
主細胞(誘導(例えば、araB)プロモーターの転写制御下でのタンパク質産
物の発現のためのベクターを含み、誘導物質(例えば、アラビノース)輸送を欠
損する)において、誘導物質(例えば、アラビノース)の細胞内濃度が培養培地
中の誘導物質(例えば、アラビノース)の濃度に比例する。なぜなら、受動拡散
が、細菌の膜を横切る誘導物質(例えば、アラビノース)の細胞内集積のための
唯一の機構であるからである。これが、発現の直接調節であり、そして宿主細胞
における組換えタンパク質産物の発現の同期誘導を引き起こす。従って、本発明
の方法は、誘導プロモーター(例えば、araBプロモーター)から輸送熟練細
菌宿主における発現では見出されない利点を提供し、ここで、誘導された細胞お
よび誘導されていない細胞が混合した集団が存在し、そしてここで、組換え産物
の量と誘導物質(例えば、アラビノース)の飽和下(subsaturatin
g)量での誘導物質の濃度との間の明確な関係は、誘導された細胞および誘導さ
れていない細胞の両方における発現の集団平均を反映する。
の1つ以上を欠損し、かつ誘導プロモーター(例えば、araBプロモーター)
の転写制御下で組換えタンパク質産物をコードする発現ベクターを含む細菌宿主
細胞を提供する。このような細胞は、種々のタンパク質産物の産生に有用である
。本発明に従って、組換えタンパク質産物は、治療用薬剤、予防用薬剤および/
または診断用薬剤であり得る。このような組換え産物としては、タンパク質産物
、好ましくは動物および植物由来の産物(レポーター遺伝子産物でもマーカー遺
伝子産物でもない)が挙げられ得る。この組換え産物は、哺乳動物遺伝子産物(
例えば、ヒトまたはヒト様タンパク質産物)を含む。
写制御下で発現される組換えタンパク質産物の発現レベルが、プロモーターの誘
導物質のための少なくとも1つの活性な輸送システム(例えば、E.coliの
アラビノース輸送システムの一方かまたは両方)を欠失している細菌細胞におい
て、より高くあり得るという驚くべき発見に基づく。また、驚くべきことに、こ
のような輸送の欠失している宿主細胞の細菌細胞における実質的な増殖抑制の低
下が、輸送の有能な細胞におけるものと比較して達成される。例えば、アラビノ
ースを用いると、アラビノースに起因するこのような増殖抑制の低下は、このよ
うな輸送の欠失している細胞を伴って、約10〜100倍高いアラビノース濃度
を用いて観察され得、おおよそ同じかまたはより高いレベルまでの組換えタンパ
ク質発現を伴う。さらに、誘導物質(例えば、アラビノース)を有する組換えタ
ンパク質発現の直接的な調節および同調的な誘導が、驚くべきことに、このよう
な宿主細胞において実証された。本発明は、一般的に、誘導性プロモーター(例
えばaraBプロモーター)の転写制御下で、誘導物質(例えば、L−アラビノ
ース)のための1つ以上の活性な輸送システムを欠失している細菌宿主細胞にお
ける、組換えタンパク質産物の発現のための改良された方法を示し、これによっ
て誘導性プロモーターの制御下における遺伝子発現は、培養培地中に存在する誘
導物質(例えば、アラビノース)の濃度によって直接的に調節され得る。宿主細
胞を誘導するのに有用なアラビノースの濃度は、約0.00001%〜約10%
(v/v)を含む。本発明はまた、一般的に、誘導性プロモーター(例えばar
aBプロモーター)の転写制御下で、組換えタンパク質産物をコードする発現ベ
クターを含むプロモーターの誘導物質(例えば、L−アラビノース)のための1
つ以上の活性な輸送システムを欠失している細菌宿主細胞に関する。組換えタン
パク質産物の減少した発現は、本発明に従って、このような細菌宿主細胞によっ
て提供される。
写制御下で、誘導物質(例えば、L−アラビノース)のための1つ以上の活性な
輸送システムを欠失している細菌宿主細胞における、組換えタンパク質産物の発
現のための改良された方法を提供する。このような誘導性プロモーター(例えば
、araB)の制御下における遺伝子発現は、培養培地中に存在する誘導物質(
例えば、アラビノース)の濃度によって直接的に制御され得る。詳細には、本方
法は、組換えタンパク質産物をコードする発現ベクターを含む細菌宿主細胞の開
発および使用を特に提供し、ここで、これらの細胞は、E.coliにおける2
つの公知のL−アラビノース輸送システムの一方もしくは両方か、またはEnt
erobacteriaceaeファミリーの関連細菌のいずれかにおける類似
のアラビノース輸送システムを遺伝学的に欠失している。araBプロモーター
の転写制御下における組換えタンパク質産物の発現のためのアラビノース輸送の
欠失している株の使用は、アラビノース輸送の有能な細胞における発現レベルと
比較して、誘導の後に、組換え産物の減少した発現および/または宿主細胞のよ
り低い増殖抑制を提供した。従って、本発明の方法は、細胞の産生および/また
は誘導された細菌宿主細胞由来の組換えタンパク質産物を増加させるのに有用で
ある。この改良された方法はまた、細菌培地中に導入される誘導物質(例えば、
L−アラビノース)の量を制御することによって、宿主細胞における組換えタン
パク質産物の量を直接的に調節するための手法を提供する。
し得る、組換え遺伝物質を含む、プラスミドまたはウイルスDNAをいう。ベク
ターはまた、本明細書では、「組換え発現ベクター」または「発現ベクター」と
もいわれる。
方法による組換え遺伝物質(例えば、ベクター(例えば、プラスミド))の細菌
細胞への導入をいう。このような組換え遺伝物質を受け入れた、細菌細胞または
細菌細胞由来のコロニーは、「形質転換体」といわれる。
方法によるバクテリオファージの遺伝物質から細菌宿主への遺伝物質の導入をい
う。このような遺伝物質のセグメントをバクテリオファージから受け入れた細菌
細胞または細菌細胞由来のコロニーは、「形質導入体」といわれる。
よる遺伝子産物の欠損または不全をいう。
されるレポーター遺伝子産物でもマーカー遺伝子産物(例えば、グリーン蛍光タ
ンパク質)でもない任意のタンパク質産物(ペプチド、ポリペプチド、タンパク
質、オリゴタンパク質、および/または融合タンパク質を含む)をいう。組換え
タンパク質産物は、好ましくは、レポーター遺伝子産物でもマーカー遺伝子産物
(例えば、グリーン蛍光タンパク質)でもない、動物または植物由来の産物であ
る。組換えタンパク質産物はまた、好ましくは、ヒトまたはヒト様αタンパク質
産物である。組換えタンパク質産物は好ましくは、哺乳動物または植物由来の組
換え産物である。組換えタンパク質産物は、好ましくは、治療的、予防的、また
は診断的産物である。「レポーター遺伝子産物」または「マーカー遺伝子産物」
は、遺伝子発現が生じているか否かを研究するために通常使用されている、容易
に検出可能な(すなわち、これらの発現のレポーターまたはマーカーとして働く
)タンパク質産物である、研究用手段をいう。例示的レポーター遺伝子産物また
はマーカー遺伝子産物は、クロラムフェニコールアセチルトランスフェラーゼ(
CAT)、ウシ膵臓トリプシンインヒビター(BPTI)、B−ラクタマーゼ(
B−lac)、B−ガラクトシダーゼ(B−gel)、およびグリーン蛍光タン
パク質(gfp)の種々の形態を含む。
ーターの転写制御下で組換え産物として発現されたリボソーム不活化タンパク質
ゲロニンをいう。組換えタンパク質ゲロニンは、植物Gelonium mul
tiflorumの種子からクローニングされた(本明細書において参考として
援用される、Nolanら、1993、Gene 134:223〜227、な
らびに共有に係る米国特許第5,376,546号および同第5,837,49
1号に記載された通り)。ゲロニンは、pelBリーダー配列を用いて、E.c
oliにおいて分泌タンパク質として発現され、このリーダー配列は、共有に係
る米国特許第5,576,195号および同第5,846,818号に記載され
これらは、本明細書において参考として援用される。
主細胞(E.coli)において、例示的な誘導性のプロモーター(araBプ
ロモーター)の転写制御下で発現される例示的な組換えタンパク質産物である。
本発明の発現された組換えタンパク質産物は、誘導性のプロモーター(好ましく
は、araBプロモーター)の転写制御下で、レポーター遺伝子産物でもマーカ
ー遺伝子産物(例えば、グリーン蛍光タンパク質)でもないこのような組換えタ
ンパク質産物に関して、当該分野で公知の任意のアミノ酸配列を含み得る。本発
明は、誘導性(例えば、araB)プロモーターの誘導後に、任意の細菌区画に
蓄積するか、または無細胞の培養上清に分泌される、組換えタンパク質産物を提
供する。従って、本発明は、ペリプラズムまたは細胞質のいずれかにおいての誘
導後に、細菌宿主細胞に会合したままであるか、培養培地中に分泌される、組換
えタンパク質産物に関するが、これらに限定されない。
ある。この誘導性プロモーターの誘導物質は、アラビノース(天然に広く見出さ
れる五炭糖(five carbon sugar)であり、多くの細菌におい
て増殖のための唯一の炭素源として役立ち得る)である。この誘導性のプロモー
ター系は、Betterら(1999年、前出)において論評される。3つの遺
伝子(araB、araA、およびaraD)由来のタンパク質産物は、Ent
erobacteriaceae科(例えば、E.coliおよびS.typh
imurium)のメンバーにおけるアラビノース分解に必要であり、これらの
遺伝子は、araBADと略記されるクラスターを形成する。これらの遺伝子は
、1つのオペロン内に配置され、以下の酵素をコードする:リブロキナーゼ(A
raB)、L−アラビノースイソメラーゼ(AraA)およびL−リブロース−
5−リン酸−4エピメラーゼ(AraD)。araBADオペロンに隣接するの
は、複合プロモーター領域および調節遺伝子araCである。araBAD遺伝
子とaraC遺伝子とは、反対の方向に転写される。araBADに対するプロ
モーター(PBAD)およびaraCに対するプロモーター(PC)の中および
周りに、AraCタンパク質、サイクリックAMPレセプタータンパク質(CR
P)、およびRNAポリメラーゼに対する結合部位がある。誘導物質(L−アラ
ビノース)の存在下または非存在下の両方で、単独または組み合せにおいて、こ
れらの領域に対して結合するタンパク質は、両方のプロモーターからの発現を強
く調節する。図4は、この複合体araBADおよびaraCのプロモーター領
域内の調節部位の空間的な配置を例示する。
下で、PBADプロモーターのRNAポリメラーゼ結合部位にすぐに隣接するa
raI部位で結合したAraCタンパク質は、araBADオペロンの転写を刺
激する。しかし、アラビノースの非存在下で、AraCタンパク質は、DNAル
ープの形成に関与する機構によって、PBADからのmRNA合成を抑制する。
アラビノースなしでは、ara調節領域のほとんどのコピーは、araO2部位
およびaraI部位の両方に結合したAraCタンパク質によって媒介される、
araO2部位とaraI部位との間のDNAループを含む。このループは、a
raIで結合したAraCタンパク質が誘導状態に入ることを制限し、誘導され
ていないPBAD発現のレベルを低く保持する。アラビノースの添加の際に、a
raO2−araIループが開き、そしてaraI部位のAraCタンパク質に
結合したアラビノースは、AraCを誘導コンホメーションへと駆動し、これに
よってPBADを誘導する。このオペロンの調節はまた、カタボライト抑制に供
され、そのためアラビノースの存在下でさえ、細胞内サイクリックAMP(cA
MP)レベルが低い場合(例えば、細胞がグルコースの存在下で増殖する場合)
に、有意に低い誘導が生じる。
存在下で、RNAポリメラーゼのPcへの接近は、AraC媒介araI−ar
aO2ループの形成によって制限され、そしてaraCの発現は低いままである
。アラビノースの存在下で、その誘導コンホメーションでaraIに結合したA
raCは、立体的制限を解除し、そしてRNAポリメラーゼのPcへの接近が増
加する。しかし、Pcの転写活性は一過性である。なぜなら、AraCは、ar
aO1に結合し得、そしてAraC媒介DNAループが、araO1とaraO2 との間に形成し、これが最終的にPcからの転写を制限するからである。さら
に、Pcもまた、カタボライト抑制に供される。
ノース代謝のための酵素を生成することを可能にする。この系は、2つのポジテ
ィブ調節タンパク質(AraC+アラビノース;CRP)、1つのネガティブ調
節エレメント(AraC−アラビノース)、DNAのループ化を介して遺伝子発
現を制御する機構、およびRNAポリメラーゼとの相互作用を防止または増大し
得る系を含むように追加された。この調節領域全体の特徴の全ては、図4に示さ
れるDNAの約300塩基対に都合よく含まれる。
くとも1つの結合部位およびAraCタンパク質についての付随した結合部位ま
たはその機能的等価体を含む、DNAの制御領域をいう。E.coliの制御エ
レメントによって例示される町内細菌科のaraBプロモーターの必須の制御エ
レメントは、図4に概略的に示されるようなプロモーターのおよそ+1〜−10
0の領域に対応するDNAにおいて見出される。更なる好ましい制御エレメント
(例えば、araCについてのさらなる結合部位またはその機能的等価体(例え
ば、AraO2))は、図4にまた概略的に示されるプロモーターのおよそ−1
00〜−300の領域に対応するDNAにおいて見出される。最も好ましくは、
araBプロモーターは、図4に概略的に示されるプロモーターのおよそ+1〜
−300の領域に対応するDNAの制御領域をいう。
コ、または細菌発酵槽での増殖が挙げられるがこれらに限定されない)によって
増殖され得る。本発明の1つの好ましい実施形態は、共有に係る米国特許第5,
851,802号および米国特許出願番号09/271,970に記載されるよ
うな発酵槽中での、または当該分野で公知の他の手段による、組換え発現ベクタ
ーを含む宿主細胞の増殖である。
こで実施例1は、新規な同遺伝子系アラビノース輸送欠損菌株の構築に焦点をあ
て、これは、実施例2において組換えタンパク質産物をコードするベクターで形
質転換される。実施例2は、SDS−PAGEおよびELISAによる、アラビ
ノース誘導後のW3110、E220、E224およびE226中での例示的組
換えタンパク質産物(ゲロニン)の発現の分析に焦点をあてる。実施例3は、ア
ラビノース誘導後の、E104、E221、E225およびE227での細胞増
殖およびゲロニンタンパク質産物の発現の分析に焦点をあてる。
i W3110(ATCC 27325)およびE.coli E104(AT
CC 69009;ATCC 69008;ATCC 69101;ATCC
69102;ATCC 69103;ATCC 69104;ATCC 693
31;ATCC 69332;ATCC 69333として寄託、この各々は、
ゲロニンをコードするプラスミドを含む)から構築した。得られた株および中間
体株を表1に示す。 表1.アラビノースの有能な株および不完全な株
)に寄託された。
オファージP1 vir(HorazdovskyおよびHogg、前出)を用
いて、それぞれ、W31I0およびE104のP1形質導入によって構築した。
E.coli CW2553上でのP1ファージストックの調製のために、細菌
細胞をTYE培地(トチプトン15g/L、酵母抽出物10g/LおよびNaC
l5g/L)中に接種し、そして6時間増殖した。5mM CaCl2を補充し
たTYE中に1:50に細胞を希釈し、そしてさらに90分間増殖させた。最小
塩溶液(1リットルあたり:21.4g K2HPO4、10.4g KH2P
O4、13.6g(NH4)2SO4および0.3g MgSO4・7H2O)
中で、P1 virファージストックを1:1000に希釈し、そして0.1m
Lのファージを0.2mLの細胞と混合した。このファージおよび細胞を振盪せ
ずに、37℃で20分間インキュベートし、次いで3mLのR軟寒天(Mill
er、A Short Course in Bacterial Genet
ics、CSHL Press、1992)を添加し、そしてこの混合物をR寒
天上にプレートして一晩増殖した。3mLのTYEをこのプレートの上に添加し
、そしてTYEと軟寒天の混合物をプレート表面からかきとった。3滴のクロロ
ホルムを添加し、この混合物をボルテックスして、このファージストックを遠心
分離によって寒天から分離した。得られたファージストックの力価は、約4×1
09ファージ/mLであった。
aCl2中で一晩増殖した。各培養物の2mL中の細胞を遠心分離によって回収
し、2mLの0.1M MgSO4、0.005mM CaCl2に懸濁し、そ
して37℃で15分間インキュベートした。細胞(0.3mL)および0.2m
LのTYE+5mM CaCl2を、0.1mLの希釈していないファージ、1
:10もしくは1:100に希釈したファージ、または希釈緩衝液のみと混合し
た。細胞およびファージを37℃で20分間インキュベートし、次いで0.6m
Lの1Mクエン酸ナトリウムを添加し、続いて6mLのTYEを添加した。形質
導入株を37℃で4時間増殖し、その後、カナマイシン(50mg/L)を補充
したTYEプレート上にプレートした。1:10希釈および1:100希釈した
ファージで、プレート上にコロニーが出現した。コントロールのプレートではコ
ロニーは出現しなかった。W3110のカナマイシン耐性形質導入株の1つをE
220として選択し、そしてE104のカナマイシン耐性形質導入株の1つをE
221として選択した。
W3110、E104、E220およびE221のthyA誘導体を、トリメト
プリムプレート(Miller、前出)での選択によって同定した。最小グルコ
ーストリメトプリムプレートを10mg/Lのトリメトプリムで調製し、そして
各株をプレートした。約4日間後に生じる小さいコロニーを、トリメトプリムプ
レート上に再ストリーク(線付け)し、そして単独のコロニーを選択した。つい
でこれらの単独コロニーを、最小プレート上に再ストリークし、最小プレートを
、チミジンおよびトリメトプリムプレートで補充した。各株のthyA誘導体は
、それによって、表1に示されるように同定された。
hyA+に形質導入した。細胞を、TYE+5mM CaCl2中で一晩増殖し
、0.1M MgSO4、0.005M CaCl2に懸濁し、そして0.6m
Lのファージの階段希釈でインキュベートした。細胞およびファージを、37℃
で20分間、インキュベートし、続いて、0.6mLの1Mクエン酸ナトリウム
および6mLのTYEの添加を行った。形質導入株を37℃で1時間増殖し、次
いで遠心分離によって回収し、そして1mLの塩溶液(1リットルあたり:21
.4g K2HPO4、10.4g KH2PO4、13.6g(NH4)2S
O4および0.3g MgSO4・7H2O)中に懸濁した。細胞をグルコース
最小プレート上にプレートし、そして37℃で増殖した。10の候補である形質
導入株を最小プレート上に再ストリークした。再ストリークから生じるコロニー
を、アラビノーステトラゾリウムプレートのそれらの表現型について試験した。
E222は、アラビノーステトラゾリウムプレート(Ara+)上で白色であっ
たが、10の形質導入株のうち7つがピンクであった。Ara−株は、テトラゾ
リウムプレート上で赤色である。ピンクのコロニーのうちの1つをE224とし
て選択した。これらのデータは、araE201株が、部分的にAra−表現型
を示すことを実証する。この表現型の区別はまた、0.25%アラビノースを補
充したMacConkeyプレート上でもみることができた。MacConke
yプレート上でE224は薄いピンクのコロニーとして増殖した。
8の各々から構築して、同一の遺伝子型を有する株を得た。E224を、CW2
553由来のP1vir溶解産物を用いて形質導入してカナマイシン耐性にし、
そして単一の形質導入体をE226として選択した。同様に、E228を、CW
2553由来のP1vir溶解産物を用いて形質導入して、ThyA+にした。
E228の2つのThyA+形質導入体から、1つの候補クローンが、アラビノ
ーステトラゾリウムプレート上で部分的Ara−表現型(すなわち、ピンク色の
コロニー)を有した。この候補もまた、E226として選択した。E224株ま
たはE228株のいずれかから調製したE226株は、同一の遺伝子型を有し、
そしてテトラゾリウムアラビノースプレート上で同じ表現型を示した。
型選択によってThyA+形質導入体から選択され得るが、このアプローチは、
E104から誘導された株のaraE201誘導体の選択のためには使用できな
い。なぜなら、araBC領域の欠失(Δ(araBC)768)によってこの
株はすでにAra−であるからである。それゆえ、アラビノースマイナスのバッ
クグラウンドにおいてこのアラビノース輸送体変異体を選択するために、異なる
アプローチが必要であった。このために、E229を、プラスミドpING38
25(これは、araBプロモーターの誘導性制御下でゲロニンタンパク質をコ
ードする)で形質転換し、そしてテトラサイクリン耐性コロニーを選択した。次
いで、E229(pING3825)を、CW2553上で増殖させたP1vi
rで形質導入してThyA+にし、そして形質導入体を、テトラサイクリンを補
充した最少グルコースプレート上で選択した。E220(pING3825)お
よびE226(pING3825)とともにThyA+形質導入体を、TYE+
テトラサイクリンに接種し、そして一晩増殖させた。次いで、形質転換体および
コントロールを、10mLの培地に希釈し、そして約0.4のOD600になる
まで約2時間増殖させた。3mLの各培養物を、0.15mLの0.2%アラビ
ノースまたは0.15mLの20%アラビノースのいずれかを含むチューブに取
り出し、最終的なアラビノース濃度をそれぞれ0.01%または0.1%にした
。各培養物を4.5時間増殖させ、そして細胞を遠心分離によって除去した。5
つの形質導入体ならびにE220コントロールおよびE226コントロール由来
の15マイクロリットルの無細胞培養上清を、SDS−PAGEによって評価し
た。ゲルをクーマシーコロイド青で染色し、写真撮影し、次いで銀で染色した(
図1)。形質導入体のうちの2つは、E226コントロールと同様に、0.01
%アラビノースを用いた4時間の誘導後に非常にわずかな組換えゲロニンを産生
し、一方、他の3つは、E220コントロールが産生したのとほぼ同じの多くの
ゲロニンを産生した。1.0%アラビノースを用いて誘導された培養物において
は、形質導入体の発現レベルの間に差は検出されなかった。図1のレーン3にお
けるサンプルを生成するために用いられた細胞を、E.coli E227(p
ING3825)として選択した。このプラスミドを失った株を選択するために
、E227(pING3825)の培養物を37℃にてTYE中で3日間増殖さ
せ、次いでTYEプレートにプレーティングして単一コロニーを単離した。コロ
ニーを、テトラサイクリンを含むプレートまたは含まないプレート上に拾い上げ
、そしてこのプラスミドを失ったコロニーを同定した。この株をE227と命名
した。
てこのプラスミドを含むコロニーを、テトラサイクリン含有プレート上で選択し
た。E223(pING3825)を、CW2553上で増殖させたP1vir
を用いて形質導入し、そして最少プレート上で増殖し得る形質導入体を選択した
。個々のコロニーを、E227の選択に関して上記で概説した通りに、0.01
%アラビノースを用いた誘導後にゲロニン産生についてスクリーニングした。E
220(pING3825)およびE104(pING3825)と比較してご
く少量で、かつE227(pING3825)と類似の量のゲロニンを産生する
細胞株をE225(pING3825)として選択した。pING3825プラ
スミドを失った細胞株を同定するために、E227(pING3825)を、3
7℃にて24時間増殖させ、次いで室温にて3日間設定した。次いで、培養物中
の生存可能な細胞をTYE培地上にプレーティングし、次いで得られたコロニー
を、テトラサイクリンを含むプレートまたはテトラサイクリンを含まないプレー
ト上に拾い上げ、そしてこのプラスミドを失ったコロニーを同定した。この株を
E225と命名した。
けるジェロニン(gelonin)発現のSDS−PAGEおよびELISA分
析) 4つの同遺伝子系統(W3110、E220、E224およびE226)を、
pING3825で形質転換した。各細胞株を、約0.4のOD600まで増殖
し、次いで、2mLの各培養物のアリコートを、0%、0.01%、0.1%ま
たは1%までアラビノースを補充したチューブに移した。28本のチューブをセ
ットし、そうして0%、0.01%、0.1%または1%のアラビノースで誘導
された細胞を、誘導から4時間後に収集し得、そして0.01%、0.1%およ
び1%のアラビノースで誘導された細胞を、誘導から18時間後に収集し得る。
4時間または18時間のいずれかの適切な誘導期間の後、細胞を、遠心分離によ
って培養上清から取り出し、そして各上清を0.2μmフィルターを通して濾過
し、その後4℃で保存した。10μlの各上清を、ドデシル硫酸ナトリウムポリ
アクリルアミドゲル電気泳動(SDS−PAGE)によって評価した。各上清か
らのサンプルを、コロイド状クマシーブルー(Coomassie collo
idal blue)で染色した(図2)。いくつかのサンプルをまた、PVD
F膜に転写し、そしてジェロニンに対するウサギ抗体と、次いでヤギ抗ウサギペ
ルオキシダーゼ結合体とを用いて検出した(図3)。0.01%アラビノースと
の4時間のインキュベーション後、ジェロニン発現は、W3110およびE22
0においてコロイド状クマシーブルーにより検出可能(かすかなバンド)であり
(図2A、レーン1および2)、そしてジェロニンは、E220においてウエス
タンブロット分析により容易に検出可能であったが、いずれの技術によっても、
4時間でのE224サンプルまたはE226サンプルにおいては検出され得なか
った。0.1%アラビノースでの誘導から4時間後に、いずれのサンプルにおい
てもジェロニンの発現量に差異は検出され得なかった。これらのサンプルでは、
ジェロニンについて予期されるサイズのバンドは、明らかに存在した(図2Aの
レーン5〜8および図3のレーン7〜9)。しかし、1%アラビノースでの誘導
から4時間後に、E224系統およびE226系統には、W3110系統または
E220系統のいずれかのサンプルにおいてよりも明らかに多い発現の痕跡が存
在した(図2Aのレーン9〜12および図3のレーン10〜12)。
導された4つのサンプルのいずれにも、ジェロニン量における明らかな差異の存
在はなかった(図2Bのレーン1〜4)。直接的な対比において、0.1%また
は1.0%のアラビノースのいずれかで誘導されたE224およびE226のサ
ンプルには、W3110またはE220のサンプル中よりもはるかに多いジェロ
ニンが存在した。E224およびE226における、4時間での1.0%アラビ
ノースにおけるジェロニンの発現増強、および18時間での0.1%アラビノー
ス(図2Bのレーン5〜8(レーン7,8を、レーン5,6と比較))または1
.0%アラビノース(図2Bのレーン9〜12(レーン11,12を、レーン9
,10と比較))におけるジェロニンの発現増強は、輸送欠損性の細菌宿主細胞
における組換え遺伝子発現の利点を実証する。アラビノース誘導後の細菌増殖阻
害の減少は、E224およびE226培養物において明らかであり、そしてこれ
は、組換えタンパク質のより高い細胞蓄積を生じた可能性がある。これにより得
られたサンプルにおけるより多い細胞は、培養物におけるより多いジェロニン発
現を生じた。これらのデータは、インタクトなAraE輸送系が、4時間以内の
0.01%アラビノースによる、中程度のコピーのプラスミドからの組換えタン
パク質の低レベル誘導のために必要とされるが、18時間での発現は、araE− 系統およびaraE+系統の両方において同一であるということを示す。これ
らのデータはまた、AraFを欠損した細胞が、試験されたすべての実験条件下
で、野生型系統と同様に組換え産物を誘導するということを示す。
て評価した。誘導されたサンプルを添加する前に、ウェルを、ジェロニンに対す
るウサギ抗体でコーティングした。各ウェルに結合したジェロニンを、ジェロニ
ンに対するビオチン化ウサギ抗体で検出し、そして各ウェルにおけるビオチンを
、ストレプトアビジン−西洋ワサビペルオキシダーゼ結合体で検出した。表2は
、この最初のELISAアッセイの結果を示す。
)
raE201株E224およびaraE201 ΔaraFGHである株E22
6は、それぞれ、0.01%アラビノースでかなり少ないゲロニンを生成するが
、0.1%アラビノースおよび1.0%アラビノースでほぼ等しいかまたはそれ
以上のゲロニンを生成する。このELISAデータはまた、このaraF’株E
220が、W2110が生成するよりもわずかに少ない組換えタンパク質を生成
することも示す。
ラビノースおよび1.0%アラビノースによる誘導の後のゲロニンの発現につい
て、時間的に評価した。0.1%または1.0%のいずれかのアラビノース濃度
での誘導の後、誘導後1.25時間、3時間および4.5時間でサンプルを取り
出し、そしてその無細胞培養上清中に存在するゲロニンの量を、ELISAによ
り評価した。この実験からのデータを、表3に示す。
ニン(ng/mL))
20よりも誘導可能でないことをさらに示す。しかし、より高いアラビノース濃
度での誘導後、E226は、E220よりも多くの生成物を蓄積する。これらの
データはまた、E226が、E220が蓄積するよりも迅速にゲロニンを蓄積す
ることも、示す。表3に記載されるサンプルをまた、ウェスタンブロッティング
によっても評価した。サンプルを、SDS−PAGEにより分離し、そしてPV
DEメンブレンにトランスファーした。各レーンにおけるゲロニンの量を、ゲロ
ニンに対するウサギ抗体を用い、その後、ヤギ抗ウサギペルオキシダーゼ結合体
を用いて、検出した。このウェスタンのデータにより、0.01%アラビノース
でのELISAデータが、E226においてゲロニンの誘導が全く生じないかま
たはほとんど生じないことを示すことが、確認された。1.0%アラビノース誘
導にて、3時間および4.5時間の時点で、E220においてよりも多くの生成
物がE226株において出現し、そして少量のゲロニンさえ、1.25時間後の
1.0%アラビノースサンプルにて出現した。
ける細胞増殖およびゲロニン発現の分析) 各々pING3825を含む4つのΔ(araBD)768細菌株(E104
、E221、E225およびE227)を、TYE培地中でOD約0.4まで増
殖させ、そして2.15mLアリコート中にて、アラビノースを0mM、0.1
mM、1mMおよび10mM(10mM 0.15%;1mM 0.015%;
0.1mM 0.0015%)まで用いて誘導した。誘導の4時間後、各培養物
の1:5希釈物のOD600を決定し、その後、その培養物を遠心分離して細胞
を除去し、そして濾過した上清を、ELISAによるその後の評価のために−2
0℃に配置した。同様に、誘導の17時間後、各培養物の1:10希釈物のOD600 を決定し、その後、その培養物を遠心分離して細胞を除去し、そして濾過
した上清を、ELISAによるその後の評価のために−20℃に配置した。表4
は、各サンプルについての培養物のOD600を示す。
びE227培養物の光学密度)
ョン後に培養上清に蓄積したゲロニンの量を決定した。このELISAからの結
果を表5に示す。
ロニン(ng/ml))
の後のアラビノースによってあまり増殖阻害されず、なおも4時間および17時
間後に10mMのアラビノースを有するE104とほぼ同じかまたはより高いレ
ベルへのゲロニン発現を可能にする。宿主細胞へのアラビノースの受動的な拡散
は、E227におけるアラビノースの細胞内蓄積のための単なる残りの機構であ
るので、この株は、明らかに低いアラビノース濃度で、E104よりもあまり増
殖阻害されず、そしてまた、低いアラビノース濃度で、あまりゲロニンを生成し
ない。AraFGH欠失およびAraE変異の表現型効果が、誘導された細菌宿
主株のこの組において独立して見られ得る。E225(araE201)は、E
221またはE227(両方は、ΔaraFGHである)よりも、0.1mM
アラビノースで、4時間または18時間のいずれかで、より多くのゲロニンを生
成し、それによって、AraFGH輸送システムが、非常に低いアラビノース濃
度において、最も応答することを実証する。同様に、E225およびE227は
、1.0mM アラビノースで、4時間目には、あまりゲロニンを生成せず、こ
のことは、このより高いアラビノース濃度でのAraE輸送システムの重要性を
実証する。さらに、AraFGHおよびAraEトランスポーターにおけるアラ
ビノース輸送欠損の効果が、付加されるようである。この二重変異は、単一の変
異体のいずれかよりも、高いアラビノース濃度では、細胞の増殖をあまり阻害し
ないが、AraE−およびAraEFGH−株は、1〜10mM アラビノース
で、ほぼ等しい量のゲロニンを生成する。しかし、低いアラビノース濃度(0.
1mM)において、この二重変異体は、araF単一変異体よりわずかに少ない
ゲロニンのみを生成する。全ての株は、10mM アラビノースで、類似した、
完全かつ迅速な誘導を示し、ここで、おそらく、この輸送システムは、細胞内ア
ラビノースの蓄積には本質的ではない。しかし、培地中のより低いアラビノース
の濃度において、野生型と変異体株との間には、差異が現れる。野生型またはA
raFGH株が4時間で完全に誘導されるが、AraE株は、4時間では完全に
誘導されない。
をコードするベクターを含む)が、araBプロモーターの誘導的制御下の組換
えタンパク質産物の発現のための宿主として特に有用であることを実証する。よ
り低い細菌細胞増殖阻害(例えば、より高い細胞数)、より高い組換えタンパク
質産物発現、および組換えタンパク質産物の直接的に調節可能な発現(アラビノ
ースによる同時発現の誘導を含む)は、異なる局面であり、そして本発明の驚く
べき利点である。組換え発現ベクターを含む輸送欠損宿主細胞の発酵槽における
増殖の間に、培養物を誘導するための誘導物質(例えば、アラビノース)のボー
ラス添加が、輸送能力を有する宿主細胞の他の等価な培養物または匹敵する培養
物においてよりも細胞増殖をあまり阻害しないことが期待される。従って、改善
された組換えタンパク質産物産生(細胞および/または産物のより高い収量を含
む)が、本発明の方法および細菌宿主細胞を使用して、期待される。
れるような本発明の範囲を制限することは意図しない。
E220(pING3825)、E226(pING3825)およびE229
(pING3825)形質転換株を誘導した後のタンパク質パターンを比較する
銀染色したポルアクリルアミドゲルを示す。
するクーマシーコロイドブルー染色したポルアクリルアミドゲルを示す。図2A
は、4時間の誘導後を示し;図2Bは、18時間の誘導後を示す。
する誘導されたサンプルおよび非誘導のサンプルのウエスタンブロットを示す。
また参照のこと)の概略図である。
Claims (51)
- 【請求項1】 誘導性プロモーターの制御下で組換えタンパク質産物を産生
するための方法であって、以下:(a)細菌宿主細胞へ、誘導性プロモーターの
制御下で組換えタンパク質産物をコードする発現ベクターを導入する工程であっ
て、該宿主細胞が、該宿主細胞への該プロモーターの誘導物質の活性な輸送のた
めの少なくとも1つの系において遺伝的に欠損がある、工程;および(b)該誘
導物質を有する該産物の発現を誘導する工程、を包含する、方法。 - 【請求項2】 請求項1に記載の方法であって、前記誘導性プロモーターが
、araBプロモーターである、方法。 - 【請求項3】 請求項2に記載の方法であって、前記誘導物質がアラビノー
スである、方法。 - 【請求項4】 請求項3に記載の方法であって、前記宿主細胞が、アラビノ
ース上で増殖し得ない、方法。 - 【請求項5】 請求項1、2、3または4に記載の方法であって、前記宿主
細胞が、E.coliである、方法。 - 【請求項6】 請求項5に記載の方法であって、前記宿主が、araE遺伝
子によってコードされる低親和性アラビノース輸送系において欠損がある、方法
。 - 【請求項7】 請求項5に記載の方法であって、前記宿主細胞が、araF
GH遺伝子によってコードされる高親和性アラビノース輸送系において欠損があ
る、方法。 - 【請求項8】 請求項5に記載の方法であって、前記宿主細胞が、araF
GH遺伝子によってコードされる高親和性アラビノース輸送系とaraE遺伝子
によってコードされる低親和性アラビノース輸送系との両方において欠損がある
、方法。 - 【請求項9】 請求項1に記載の方法であって、さらに、前記誘導された宿
主細胞由来の前記産物を回収する工程を包含する、方法。 - 【請求項10】 誘導性プロモーターの誘導物質についての活性な輸送系の
1つ以上において欠損がある細菌宿主細胞であって、該宿主細胞が、該誘導性プ
ロモーターの制御下で組換えタンパク質産物をコードする組換え発現ベクターを
含む、細菌宿主細胞。 - 【請求項11】 請求項10に記載の宿主細胞であって、前記誘導性プロモ
ーターが、araBプロモーターである、宿主細胞。 - 【請求項12】 前記誘導物質がアラビノースである、請求項11に記載の
宿主細胞。 - 【請求項13】 前記宿主細胞が、アラビノース上で増殖し得ない、請求項
12に記載の宿主細胞。 - 【請求項14】 前記宿主細胞が、E.coliである、請求項10、11
、12、または13に記載の宿主細胞。 - 【請求項15】 請求項14に記載の宿主細胞であって、前記宿主細胞が、
araE遺伝子によってコードされる低親和性アラビノース輸送系において欠損
がある、宿主細胞。 - 【請求項16】 請求項14に記載の宿主細胞であって、前記宿主細胞が、
araFGH遺伝子によってコードされる高親和性アラビノース輸送系において
欠損がある、宿主細胞。 - 【請求項17】 請求項14に記載の宿主細胞であって、前記宿主細胞が、
araFGH遺伝子によってコードされる高親和性アラビノース輸送系とara
E遺伝子によってコードされる低親和性アラビノース輸送系との両方において欠
損がある、宿主細胞。 - 【請求項18】 組換えタンパク質産物を誘導性プロモーターの制御下で産
生し、そして該産物の発現を同時に誘導する方法であって、以下:(a)該宿主
細胞への誘導性プロモーターの誘導物質の活性な輸送のための少なくとも1つの
系において遺伝的に欠損がある細菌宿主細胞を培養する工程であって、該宿主細
胞が、該誘導性プロモーターの制御下で組換えタンパク質産物をコードする発現
ベクターを含む、工程;および(b)該宿主細胞による該産物の発現を同時に誘
導するのに有効な誘導物質の濃度で該産物の発現を誘導する工程、を包含する、
方法。 - 【請求項19】 請求項18に記載に方法であって、前記誘導性プロモータ
ーが、araBプロモーターである、方法。 - 【請求項20】 請求項19に記載に方法であって、前記誘導物質がアラビ
ノースである、方法。 - 【請求項21】 請求項20に記載の方法であって、前記宿主細胞が、アラ
ビノース上で増殖し得ない、方法。 - 【請求項22】 請求項18、19、20または21に記載の方法であって
、前記宿主細胞が、E.coliである、方法。 - 【請求項23】 請求項22に記載の方法であって、前記宿主が、araE
遺伝子によってコードされる低親和性アラビノース輸送系において欠損がある、
方法。 - 【請求項24】 請求項22に記載の方法であって、前記宿主細胞が、ar
aFGH遺伝子によってコードされる高親和性アラビノース輸送系において欠損
がある、方法。 - 【請求項25】 請求項22に記載の方法であって、前記宿主細胞が、ar
aFGH遺伝子によってコードされる高親和性アラビノース輸送系とaraE遺
伝子によってコードされる低親和性アラビノース輸送系との両方において欠損が
ある、方法。 - 【請求項26】 誘導性プロモーターの誘導物質により誘導される細菌細胞
増殖阻害を減少させるための方法であって、以下:(a)該宿主細胞への該誘導
物質の活性な輸送のための少なくとも1つの系において遺伝的に欠損がある細菌
宿主細胞を培養する工程であって、該宿主細胞が、該誘導性プロモーターの制御
下で組換えタンパク質産物をコードする発現ベクターを含む、工程;および(b
)輸送成熟細胞と比較して、該宿主細胞において該産物の発現を誘導するのに有
効であるが、細胞の増殖を阻害するのに有効でない、誘導物質の濃度で該産物の
発現を誘導する工程、を包含する、方法。 - 【請求項27】 請求項26に記載に方法であって、前記誘導性プロモータ
ーが、araBプロモーターである、方法。 - 【請求項28】 請求項27に記載に方法であって、前記誘導物質がアラビ
ノースである、方法。 - 【請求項29】 請求項28に記載の方法であって、前記宿主細胞が、アラ
ビノース上で増殖し得ない、方法。 - 【請求項30】 請求項26、27、28または29に記載の方法であって
、前記宿主細胞が、E.coliである、方法。 - 【請求項31】 請求項30に記載の方法であって、前記宿主が、araE
遺伝子によってコードされる低親和性アラビノース輸送系において欠損がある、
方法。 - 【請求項32】 請求項30に記載の方法であって、前記宿主細胞が、ar
aFGH遺伝子によってコードされる高親和性アラビノース輸送系において欠損
がある、方法。 - 【請求項33】 請求項30に記載の方法であって、前記宿主細胞が、ar
aFGH遺伝子によってコードされる高親和性アラビノース輸送系とaraE遺
伝子によってコードされる低親和性アラビノース輸送系との両方において欠損が
ある、方法。 - 【請求項34】 組換えタンパク質産物の収量を増加させる方法であって、
以下:宿主細胞への誘導性プロモーターの誘導物質の活性な輸送のための少なく
とも1つの系において遺伝的に欠損がある細菌宿主細胞を培養する工程であって
、該宿主細胞が、該誘導性プロモーターの制御下で組換えタンパク質産物をコー
ドする発現ベクターを含む、工程;および(b)該宿主細胞または該産物の収量
を増加させるのに有効な誘導物質の濃度で該産物の発現を誘導する工程、を包含
する、方法。 - 【請求項35】 請求項34に記載の方法であって、前記宿主細胞および前
記産物の収量が増加する、方法。 - 【請求項36】 請求項34に記載に方法であって、前記誘導性プロモータ
ーが、araBプロモーターである、方法。 - 【請求項37】 請求項36に記載に方法であって、前記誘導物質がアラビ
ノースである、方法。 - 【請求項38】 請求項37に記載の方法であって、前記宿主細胞が、アラ
ビノース上で増殖し得ない、方法。 - 【請求項39】 請求項34、35、36、37または38に記載の方法で
あって、前記宿主細胞が、E.coliである、方法。 - 【請求項40】 請求項39に記載の方法であって、前記宿主が、araE
遺伝子によってコードされる低親和性アラビノース輸送系において欠損がある、
方法。 - 【請求項41】 請求項39に記載の方法であって、前記宿主細胞が、ar
aFGH遺伝子によってコードされる高親和性アラビノース輸送系において欠損
がある、方法。 - 【請求項42】 請求項39に記載の方法であって、前記宿主細胞が、ar
aFGH遺伝子によってコードされる高親和性アラビノース輸送系とaraE遺
伝子によってコードされる低親和性アラビノース輸送系との両方において欠損が
ある、方法。 - 【請求項43】 誘導性プロモーターの制御下で組換えタンパク質産物を産
生するための方法であって、以下:(a)宿主細胞への誘導性プロモーターの誘
導物質の活性な輸送のための少なくとも1つの系において遺伝的に欠損がある細
菌宿主細胞を培養する工程であって、該宿主細胞が、該プロモーターの制御下で
組換えタンパク質産物をコードする発現ベクターを含む、工程;および(b)該
誘導物質で該産物の発現を誘導する工程、を包含する、方法。 - 【請求項44】 請求項43に記載に方法であって、前記誘導性プロモータ
ーが、araBプロモーターである、方法。 - 【請求項45】 請求項44に記載に方法であって、前記誘導物質がアラビ
ノースである、方法。 - 【請求項46】 請求項45に記載の方法であって、前記宿主細胞が、アラ
ビノース上で増殖し得ない、方法。 - 【請求項47】 請求項43、44、45または46に記載の方法であって
、前記宿主細胞が、E.coliである、方法。 - 【請求項48】 請求項47に記載の方法であって、前記宿主が、araE
遺伝子によってコードされる低親和性アラビノース輸送系において欠損がある、
方法。 - 【請求項49】 請求項47に記載の方法であって、前記宿主細胞が、ar
aFGH遺伝子によってコードされる高親和性アラビノース輸送系において欠損
がある、方法。 - 【請求項50】 請求項47に記載の方法であって、前記宿主細胞が、ar
aFGH遺伝子によってコードされる高親和性アラビノース輸送系とaraE遺
伝子によってコードされる低親和性アラビノース輸送系との両方において欠損が
ある、方法。 - 【請求項51】 請求項18、26、34または43に記載の方法であって
、さらに、前記誘導された宿主細胞から前記産物を回収する工程を包含する、方
法。
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