JP2003527846A - 新規なdnaチップ - Google Patents

新規なdnaチップ

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JP2003527846A
JP2003527846A JP2001563632A JP2001563632A JP2003527846A JP 2003527846 A JP2003527846 A JP 2003527846A JP 2001563632 A JP2001563632 A JP 2001563632A JP 2001563632 A JP2001563632 A JP 2001563632A JP 2003527846 A JP2003527846 A JP 2003527846A
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カイユ,ファブリス
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ニュクレイカ
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    • C12QMEASURING OR TESTING PROCESSES INVOLVING ENZYMES, NUCLEIC ACIDS OR MICROORGANISMS; COMPOSITIONS OR TEST PAPERS THEREFOR; PROCESSES OF PREPARING SUCH COMPOSITIONS; CONDITION-RESPONSIVE CONTROL IN MICROBIOLOGICAL OR ENZYMOLOGICAL PROCESSES
    • C12Q1/00Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions
    • C12Q1/68Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions involving nucleic acids
    • C12Q1/6813Hybridisation assays
    • C12Q1/6827Hybridisation assays for detection of mutation or polymorphism
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    • C12Q1/6813Hybridisation assays
    • C12Q1/6834Enzymatic or biochemical coupling of nucleic acids to a solid phase
    • C12Q1/6837Enzymatic or biochemical coupling of nucleic acids to a solid phase using probe arrays or probe chips

Abstract

(57)【要約】 本発明は、DNAチップシステムに関するものであって、標的核酸における突然変異を検出し、手順の後に突然変異を含むDNAだけがチップに残るようにするためのものである。本発明が対象とする方法は、該突然変異の相補的αS−ホスホチオエートデオキシヌクレオチドを、DNAポリメラーゼによって、標的核酸でハイブリダイズしたプローブの3’末端に付加し、そこにエキソヌクレアーゼを添加し、延長されたプローブだけが分解しないようにするものである。突然変異の有無の検出は、チップの所与の部位におけるDNAの有無の直接的または間接的な測定によってなされる。有利には、該チップはISFET型のトランジスタ、または圧電変換器を含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、DNAチップシステムに関するものであって、標的核酸における突
然変異を検出し、手順の後にチップに残るものが該突然変異を含むDNAだけに
するためのものである。本発明が対象とする方法は、その突然変異に相補的なα
S−ホスホチオエートデオキシヌクレオチドを、DNAポリメラーゼによって、
標的核酸とハイブリダイズしたプローブの3’末端に付加し、そこにエキソヌク
レアーゼを添加し、延長されたプローブだけが分解しないようにするものである
。突然変異の有無の検出は、チップの所与の部位におけるDNAの有無の直接的
または間接的な測定によってなされる。有利には、チップはISFET型のトラ
ンジスタ、または圧電変換器を含む。
【0002】 生殖細胞または体細胞系列における突然変異は、遺伝性の遺伝子疾患や癌の発
生などを引き起こすような、恐るべき結果を生体にもたらし得る。突然変異の影
響は、DNA中のその位置づけに密接に依存している。コード領域での突然変異
の場合には、コードされたタンパク質の機能の損失を観察できる。突然変異が調
節領域でみられる場合には、DNAの発現がなくなったり、あるいは増大したり
することもある。生殖系列の部位で癌に関連する遺伝子中の突然変異は、必ずし
も対象となる個体が実際に腫瘍を生じさせるということではなく、単にその危険
性が増すだけのことである。さらに、すでに出来上がった腫瘍の侵襲の可能性を
診断しようとする際には、どのような突然変異を予期すべきかはわからない、と
いうのは、該突然変異は複数の遺伝子上で、もしくは同一遺伝子の複数の場所で
発生しうるからである。したがって、多くの突然変異を同時に検出できるように
する必要があると思われる。
【0003】 突然変異の検出、類型、あるいはさらに多形性の研究の方法における必要性は
、産業界においてますます痛感されているところであるが、それは重要性のある
新しい生物学的標的の発見を可能にするため、あるいはある腫瘍またはある患者
の遺伝的プロフィールを詳細に知り、そして適した治療法を検討するためである
。このような必要性が、LCR、SSCPそしてRFLPのようなさまざまな技
術の開発を導いたが、それらの技術によって、あるサンプル内の多くの突然変異
についての体系的な研究を可能にするのではない。
【0004】 本発明の根底にある目的は、識別対象のいくつものヌクレオチドを同時に決定
して、結果として、遺伝子の突然変異や多形性の診断、あるいは病原性の、もし
くは遺伝的に改変した微生物の識別を可能にする技術を開発することである。さ
らに具体的には、問題は、生化学的、電子工学的または光学的なさまざまな技術
を同一装置中に集成することであって、該装置は、特に使いやすく、小さなノイ
ズ/信号比で信号を生成することができるが、だからといって面倒な処理や複雑
な解読を必要としないようなものである。また重要なことは、可能なかぎり集積
度を高くし、値段の安い装置を提供することである。
【0005】 DNAチップは以上のような問題に対応できるが、技術の現状において提案さ
れているままでは、該チップの大規模な活用を抑制する固有の限界がある。
【0006】 一つのチップは、ある固体基板に規定された場所に精密に固定された多数の核
のプローブからなっており、その形状はこのような固定を可能にする様々な材料
を組み合わせた、平らな、あるいは多孔質の表面を呈している。
【0007】 現在までのところ、基板の選択は、プローブを固定できる容量に条件付けられ
ていた。ガラス、シリコンあるいは重合体のような材料は、技術の現状において
一般に使われている。該プローブをこれら表面に貼り付けるのは、「機能化」と
呼ばれる第一手順の際であり、該手順において、該プローブをとらえまたは固定
するために、反応性分子の中間層を添加する。
【0008】 ガラスは格好の材料であるが、それは不活性で、極性がなく、機械的に安定し
ているからである。ガラスは、Affymetrix社が開発した光化学ターゲ
ッティングによってオリゴヌクレオチドをインシトゥで合成する方法で用いられ
ている。この技術はNH2またはOH基を有するシランの添加によって活性化さ
れたガラスの表面を使用することからなる;Sheldon E.L.(199
3)Clin.Chem.39(4),718−719参照。
【0009】 もう一つの方法はポリ−L−リジンによってガラスの表面を覆い、プローブを
置き、つぎに紫外線にさらして貼り付けることからなる。また引用できるのは、
CISバイオインターナショナルによって開発されたポリピロールのような重合
体である。
【0010】 固体基板にプローブを一度取り付ければ、サンプルから採取したDNAを規定
の条件でハイブリダイズさせることができる。二本鎖を主体とする組成物は、溶
解温度(Tm)と密接に依存するその安定性に影響を与える必須の要素である。
一時的な突然変異を検出しようとする際には、不適合がTmの低下をもたらし、
その結果、洗浄手順の際に完全にはハイブリダイズしない核酸を排除することと
なる。そういうわけで、問題の複数の遺伝子における複数の突然変異を同時に検
出しようとすることはほとんど不可能であるが、それはTmが二本鎖の部位ごと
に変化するからである。更に、プローブの長さが、無視できない技術的問題にな
るのは、長さの異なる様々なプローブを使って数多くの突然変異を同時に検出す
ることを望むときである。
【0011】 ハイブリダイゼーションの検出手順に関しては、フルオレセインのような蛍光
性分子を用いることが、最も一般に行われている標識の方法をなしている。この
方法により、ハイブリダイゼーションを直接的または間接的に示すこと、および
同一の実験で様々な蛍光色素を使用することができる。しかしながら、それは依
然として高価である、というのは、発信される波長を読み取るために、そして信
号を解読するために、かなり大がかりの装置の使用が必要であるからである。
【0012】 ハイブリダイゼーションの検出はまた、放射性マーカーを使用して実現されう
る。しかしながら、この技術によっては、チップを小型化しようとする際に満足
のいく説明が得られない。
【0013】 それに代わるもう一つの取り組み方は、半導体材料の特性を利用することから
なる。例えば、プローブを固定した誘電体(SiO2)で覆われたシリコン(S
i)を主体とする固体基板を選んでもよい。適切な分極条件において、半導体の
電荷の変化に敏感に反応する電流が、ソースからドレインへと正常に循環する。
プローブとサンプルのDNAとの間のハイブリダイゼーションは、境界面Si/
SiO2での半導体の電荷の密度の変化をもたらす。この変化は測定可能であり
、かつプローブと標的核酸間の特定のハイブリダイゼーションを検出することを
可能にする;Souteyrand et al.(1995)Lettre
des Sciences Chimiques 54,9−11参照。この技
術はリヨン中央学校IFOS研究所で使用されている。
【0014】 もう一つの可能性は、Bechman Instrumentsが開発したチ
ップ(Permittivity Chips登録商標)の使用であるが、それ
はヌクレオチドの骨格構造に存在するリン酸基のマイナス電荷が引き起こす誘電
体の分散に助けられる。この現象はDNA分子の長さに左右されており、分子の
弛緩頻度によって定量化されうる。この大きさは、DNA量が係数10で変化す
る場合に、実際には係数100で変化する;Beattie K.et al(
1993)Clin Chem 39(4),719−721参照。この化学技
術ではインピーダンス分析器を使用しており、それは、プローブが対になってい
る場合に、プローブが吸収するエネルギーを測定するものである。
【0015】 突然変異を分析するためのチップは、すでに知られた配列の各塩基をプローブ
によって分析、もしくは前もって識別された突然変異を癌のような疾患と関係す
るものとして検出できるものでなければならない。
【0016】 技術の現状においては、これらプローブは、野生型の配列に相同な部分、およ
び配列の中程に位置づけられてハイブリダイゼーションの条件を標準化するため
の改変(置換、欠失、添加)を含むものとして、説明されている。塩基置換の分
析の場合には、プローブの四分子、すなわち四つの要素のユニットを組織し、そ
こではプローブのうちの一つは中央の位置に野生型の配列に見られるヌクレオチ
ドと相同の塩基を有し、他の三つのプローブは他の可能な三つの塩基を含む。こ
の分析はもれなく、Chee M.et al.(1996)Science
274,610−613に説明されている。この技術によれば、DNAチップが
開発されたのは、蛍光の測定によって、遺伝子BRCA1中のヘテロ接合体の突
然変異を検出するためである。このシステムは約105個のオリゴヌクレオチド
からなっており、それにより、単一塩基の置換と挿入、ならびに1から5個のヌ
クレオチドの長さの欠失を検出することを可能にする。ハイブリダイゼーション
分析システムは、二色(フルオレセインによる緑とフィコエリトリンとストレプ
トアビジンの結合による赤)で標識することに基づく;Hacia JG et
al.(1996)Nature Genet 14,441−447参照。
【0017】 以上に言及したように、チップの組成を改善しなければならないのは、不純物
を発生させる光化学ターゲッティング、およびヘテロ二本鎖の安定性の変化によ
って、ハイブリダイゼーションの分析が難しくなるからである。更に、実際に市
販で入手できる装置は比較的高価である。結局、このシステムは、検出可能な信
号を得たい場合に、サンプルを増幅する手順が必要になるという事実によって制
限されるのである。DNAチップについての検討は、次の文献に記載されている
:Gramsey Graham≪DNA Chips State of t
he Art≫Nature Biotechnology vol.16,1
998年1月、Hinfray G.≪DNAチップ(Les puces a
ADN)≫Biofutur,1997年4月,No166,cahier
No.91、Marshall A.and Hodgson J.;Natu
re Biotechnology vol.16,1998年1月。
【0018】 本発明の範囲内において、DNAチップを開発したが、これは標的DNAによ
る(この場合にはオリゴヌクレオチドのプライマーの役目を果たす)プローブと
の特異的なハイブリダイゼーションに基づくものであり、該プローブの延長は、
標的DNAに相補的なプライマーの3’末端に、オリゴヌクレオチド誘導体の少
なくとも一つを選択的に添加することにより;そのようにして延長されたプライ
マーは、エキソヌクレアーゼ、特にエキソヌクレアーゼIIIによる消化に抵抗
力がある。DNAポリメラーゼのおかげで、例えば的αS−ホスホチオエートデ
オキシヌクレオチドを添加することもでき、このことが、エキソヌクレアーゼI
IIが二本鎖を消化してしまうのを防ぐ。
【0019】 そのようにして、DNAは、以下の条件が満たされる場合にのみ、チップ上の
所定の部位に依然として存在することになる。 a)プローブとサンプルの標的DNAとの間でのハイブリダイゼーション、そし
て b)標的DNA中の相補的塩基の存在が、プローブにおけるαS─ホスホチオエ
ートデオキシヌクレオチドの組み込みを可能にし;それにより、ヌクレアーゼに
よる分解を防止する。
【0020】 プローブが標的DNAとハイブリダイズしない場合には、(マイクロウェルな
どの)所定の部位でプローブが除去される。同様に、標的DNAが所定のαS─
ホスホチオエートデオキシヌクレオチドの相補的塩基を含まない場合には、該α
S─ホスホチオエートデオキシヌクレオチドは組み込まれず、プローブはそれか
らヌクレアーゼによって消化される。
【0021】 そのようにして、解釈するのに簡単な結果が入手できるが、それは以下の二つ
のタイプしかないからである。 ・DNAがある(1) ・あるいはDNAがない(0)
【0022】 固体電子基板と結合させたこの技術が測定可能にするのは、電荷、コンダクタ
ンス、抵抗、インピーダンスの違い、または電気変化、電界の効果の変化の他の
あらゆる効果、あるいは、さらに固体基板上での電気変化を引き起こす(圧電変
換器)あらゆる質量変化である。例えば、そのような基板は半導体システム、特
にISFET(イオン感応性電界効果型トランジスタ)でありうる。それゆえこ
のシステムは、二進法型の単純信号0(DNAなし)または1(DNAあり)を
感知し、該信号を直接、データ処理システム、特にあるコンピュータに伝達する
ことができる。
【0023】 また、光学読み取り(屈折、密度の変化または蛍光の測定のような基板の光学的
特性の変化のような)によって、チップの所定の部位におけるDNAの存在を検
出することもでき、それは例えば該装置をCCDカメラに結合させることによる
。このようなシステムにおいては、結果の解釈は容易であるが、それはそれらの
結果が結局のところ、DNAがある(1)またはDNAがない(0)という結果
に集約され、技術の現状で現在までに得られている1と0との間の一切の信号が
排除されるからである。
【0024】 このシステムの重要な利点は、単純信号を必ずしもマーカーを使う必要なく検
出できること、検出感度が高まること、マイナスまたはプラスの狂いが生じる危
険性が低くなること、信号の解釈に過度に複雑なアルゴリズムが必要ないことで
ある。他の利点は、以下、本発明の詳細な説明において明らかになっていく。
【0025】 そのようなわけで、本発明は、標的核酸において位置nへの突然変異を検出す
る方法に関するもので、以下の手順を含むことを特徴とする: a)DNAチップ型の固体基板に5’で連結されたプローブを、標的核酸とハイ
ブリダイズし、前記プローブの3’末端は、標的核酸のヌクレオチドn−1に至
るまで最大限ハイブリダイズする。 b)手順a)でハイブリダイズされたプローブを、取り込みによって、前記標的
核酸の相補的ヌクレオチドの5’から3’の方向に延長するが、それはエキソヌ
クレアーゼとDNAポリメラーゼによる分解に抵抗力のあるヌクレオチド誘導体
を少なくとも一つ含む、反応混合物による。 c)前記エキソヌクレアーゼにより、前記手順b)で延長されたプローブのみが
分解しないように、消化、洗浄する。 d)DNAの有無を、直接または間接的に測定することによって、突然変異の有
無を検出する。
【0026】 この方法の鍵となる手順を、以下図1に示される例で明らかにしていく。
【0027】 「DNAポリメラーゼ」とは、ポリメラーゼ活性を有する天然のまたは修飾さ
れたすべての酵素を意味する。例として挙げられるのは、DNA pol ex
o−、特にT7またはクレノウ断片である。
【0028】 「エキソヌクレアーゼ」とは、エキソヌクレアーゼ活性を有する天然のまたは
修飾されたあらゆる酵素を意味する。例として挙げられるのは、エキソヌクレア
ーゼIIIである。加ピロリン酸分解活性を有するDNAポリメラーゼの使用も
検討できる(ピロリン酸塩が高い濃度で存在する場合には、この酵素が最後のホ
スホジエステル結合にピロリン酸塩を添加し、3’におけるヌクレオチドを弛緩
させる。この製品は、READIT(登録商標)という商品名でPromega
社から入手可能であり、また、ルシフェラーゼで示すシステムを用いる変形例は
、READase(登録商標)という商品名で入手可能である。
【0029】 手順d)の際に、第一の実施例において、DNAの有無に関連する固体基板の
特性の変化を測定することにより、突然変異の有無を明らかにする事ができる。
【0030】 もう一つの解決法は、DNAの有無を光学的に読み取ることにより、突然変異
の有無を検出することからなる。光学的読み取りというのは、場合によっては特
定の波長(例えば260nm)となりうる光の吸収、透過もしくは放出、あるい
はDNAを直接、あるいはプローブに連結したあらゆる分子マーカーを、測定す
るあらゆる手段を意味する。この定義にはまた、マーカー(フルオレセインおよ
び/またはフィコエリトリン)が放出する蛍光を測定するあらゆる手段も含まれ
る。
【0031】 「ヌクレオチド誘導体」とは、ヌクレアーゼによる分解に抵抗するヌクレオチ
ドのあらゆる類似物を意味する。例として挙げられるのは、αS─dATP、α
S─dTTP、αS─dCTP、αS─dGTP,αS─dUTPおよびαS─
dITPのような、αS─ホスホチオエートデオキシヌクレオチドである。これ
らのヌクレオチド誘導体は、特に蛍光マーカーによって標識されうる。
【0032】 「プローブ」は、例えば10から100個のヌクレオチド、特に15から35
個のヌクレオチドを含むヌクレオチド断片で、所定の条件下でハイブリダイゼー
ションの特異性を有して、標的核酸とともにハイブリダイゼーション複合体を形
成するものと定義される。本発明によるプローブは、特異性を有するか否かを問
わず、固体基板に直接的ないし間接的に固定可能なものであり、および該プルー
ブの検出を可能に、もしくは改善する標識剤を帯びることのできるものである。
【0033】 言うまでもなく、プローブは本発明の枠内でプライマーの役割を果たすが、そ
れは目的が、研究対象の突然変異の位置に対応する位置nへと変更されたヌクレ
オチドを組み入れることだからである。それゆえ、プローブの3’末端は、最大
限に、好ましくはn─1に至る。
【0034】 プローブを固体基板に固定するのは、あらゆる適切な手段によるが、例えば共
有結合、吸着、あるいは固体基板への直接合成などによる。これらの技術は、特
に特許出願WO92/10092に記載されている。
【0035】 プローブを標識できるのは、選択されたマーカーによるが、それは、例えば放
射性同位元素、酵素、特にクロモゲン、蛍光性、発光性の基質に作用しうる酵素
(特にペルオキシダーゼまたはアルカリホスファターゼ)、あるいはさらに、陽
子を生成しまたは使用する酵素(オキシダーゼまたはヒドロラーゼ);発色団の
化学化合物、クロモゲン、蛍光性、発光性の化合物、ヌクレオチド塩基の類似物
、そしてビオチンのようなリガンドである。本発明におけるプローブの標識は、
以下から選ばれる要素によって実現されるが、それは、ビオチン、アビジン、ス
トレプトアビジン、ジオキシゲニンのようなリガンド、あるいはハプテン、ある
いは色素、あるいは放射線発光物質、化学発光物質、生物発光物質、蛍光物質、
リン光物質のような発光物質である。もう一つの可能性は、所定の抗体が認識す
るエピトープを有するペプチドでプローブを標識することである。この抗体の存
在は、標識された第二の抗体によって明らかにされうる。
【0036】 以上で言及した第一の代替手段によると、手順d)は、固体基板の物理化学的
、電気的、光学的または機械的な特徴の変化を測定することを含むが、特に該基
板は、電荷、ドーピング、導電率、抵抗、インピーダンス、または他の電気的変
化のあらゆる効果、電界の効果、あるいはさらに場、共振周波数あるいは電気音
響的なアドミタンスの変化を引き起こす質量のあらゆる変化から選ばれる。
【0037】 そのような意味において、固体基板を構成するDNAチップに含まれうるのは
、半導体、誘電体そして圧電変換器または金プリズム構造物から選択された材質
である。そこで思い出されうるのが、Si/SiO2型の塩基構造物、金属酸化
膜半導体(MOS)、もしくは好ましくは電解質−酸化膜−半導体(EOS)型
の構造物である。このような構造物は、Jaffrezic−Renault
N.ISFET−ENFET,Microcapteurs et Micro
techniques 225−235に記載されている。要するに、電界効果
トランジスタ(FET)、特にISFET型トランジスタ、あるいは好ましくは
ENFET(酵素電界効果型トランジスタ)のことである。ENFET基板の場
合、プローブに、陽子を消費しまたは生成する、ヒドロラーゼまたはオキシダー
ゼ型の酵素を結合させることが有利である。これら酵素の基質をさらに加え、p
Hの変化を測定する。
【0038】 検出を改善し、および/または単純化することのできる分子間で、金属原子を
含む基、特にフェロセン基が、プローブに接がれることができる。
【0039】 基板の光学的特性の変化の測定とは、固体基板の光学的特性の変化のあらゆる
測定を意味するが、前記基板はDNAの有無に関連する。例として挙げられるの
は、Biacore社の技術で、特にWO97/38132に記載されている。
それゆえ、本発明のこの実施態様には、基板の屈折率の測定が含まれる。この技
術によって、内外反射を測定することが可能となるが、それは例えば偏光解析法
や、SPR(表面プラスモン共鳴)、ブルースターの屈折角、反射臨界角、FT
R(無効全面反射)、またはSTIR(分散全面内部反射)の測定を含む一過性
の波についてである。これらの分析は、Biacore3000(登録商標)に
よって行うことができる。
【0040】 以上に言及した二番目の可能性によると、手順d)は、透過し、吸着され、あ
るいは放出された光の量を測定することからなる。このような場合、基板は、透
明な材料、特にガラスで作られる。プローブをガラスに留める技術は、当業者に
は周知である。例えば予め標識したプローブの蛍光を測定し、そしてCCDカメ
ラで光学的読み取りを行うことができる。
【0041】 望ましい実施態様においては、αS─dATP、αS─dTTP、αS─dC
TP、αS─dGTP、αS─dUTPおよびαS─dITPのようなαS−ホ
スホチオエートデオキシヌクレオチドを、プローブの3’末端に組み入れられる
【0042】 これを、例えばLCR、または好ましくは非対称PCRで行うこともできるが
、このときプローブは、場合ごとに、固体相の所定の部位に5’末端で化学的に
結合するプライマーの役目を果たす。ポリヌクレオチドにαS−ホスホチオエー
トデオキシヌクレオチドを容易に組み入れられるが、それはあらゆるポリメラー
ゼや試験済の逆転写酵素によってでき、このことが、他の突然変異検出方法にお
けるよりも、よる有利な原価となるDNAポリメラーゼを使用することを可能に
する。
【0043】 チップの所定の部位にプローブを予め固定しておくことは、Orchid社が
開発したマイクロ流体のターゲッティング技術、あるいはAffimetrix
社の光化学的技術、あるいはさらに、Cis─バイオインターナショナルによる
電子ターゲッティング技術によって行うことができ、前記技術は当業者の守備範
囲内にある。
【0044】 本発明によると、標的DNAをプローブとハイブリダイズさせ、それにより、
その3’末端が識別対象のヌクレオチドの直前に来るようにする。αS−ホスホ
チオエートデオキシヌクレオチドを、DNAポリメラーゼを用いてプローブの3
’末端にさらに付加し、そして結果として、識別対象のヌクレオチドに相補的に
なる。
【0045】 手順b)は、各プローブごとに4つの部位(四分子)で平行して行われるが、
部位ごとに異なるαS─ホスホチオエートデオキシヌクレオチドを含む反応混合
物の添加を伴う。そのようにして、塩基置換の性質がどのようなものであろうと
、標的DNAの所定の位置への突然変異を検出することが可能となる。手順c)
におけるDNAの消化に関しては、エキソヌクレアーゼIIIを好適に使用でき
る。
【0046】 本発明の方法は特に、疾患にかかわる遺伝子における突然変異を検出するため
のものである。特に例として挙げられるのは、特にヘモクロマトーシス、 鎌状
赤血球貧血、βおよびαサラセミア、 嚢胞性線維症、血友病といった遺伝性の
遺伝子疾患、および癌に関わる遺伝子における、例えば遺伝子Ras,p53,
BRCA1における突然変異である。これら遺伝子における突然変異の完全なリ
ストはつぎのインターネットサイトで提示されている:ftp://ncbi.
nlm.nih.gov/repository/OMIM/morbidma
【0047】 さらに、本発明の方法が有益であるのは、遺伝子の多形性、あるいは遺伝子領
域全体の研究の際であり、および遺伝子改変生物(GMO)の検出、および/ま
たは識別のためである。
【0048】 本発明のもう一つの側面は、上記のような方法を活用することのできる装置に
関するものである。そのような装置が含みうるのは、あるチップの所定の部位に
おけるDNAの有無の検出システムで、特に圧電変換器、電界効果トランジスタ
、光学的密度または蛍光の読み取り器である。それをデータ処理システム、特に
コンピュータに結合してもよい。
【0049】 本発明のもう一つの側面は、DNAチップを含むキットに関するものであり、
該チップには、プローブと、つぎから選択された少なくとも一つの要素が固定さ
れている: ・αS─dATP、αS─dTTP、αS─dCTP、αS─dGTPから選択
されたそれぞれ異なるαS─ホスホチオエートデオキシヌクレオチドを含む、4
つの反応混合物を一セット、 ・DNAポリメラーゼ、 ・エキソヌクレアーゼ、特にエキソヌクレアーゼIII、 ・これら酵素が凍結乾燥した粉状の形態を呈する場合、DNAポリメラーゼおよ
び/またはエキソヌクレアーゼを可溶化するための溶液を一セット。
【0050】 有利には、このキットのチップは、ISFET、ENFET型の固体基板を含
むものである。
【0051】 このキットは、特に遺伝性の遺伝子疾患と癌における、疾患に関する遺伝子の
突然変異を検出するためのものである。それはまた、遺伝子の類型や遺伝子の多
形性(SNPs(一塩基多型)検出のため)の研究、そして遺伝子改変生物(G
MO)の検出かつ/または識別のためにも役立ちうる。
【0052】 図の凡例
【0053】 図1:本発明による方法の特殊な実施様態の概略図 a)標的核酸とDNAチップ型の固体基板に5’で連結されたプローブをハイブ
リダイズするが、それは前記プローブの3’末端は、標的核酸のヌクレオチドn
−1に至るまでハイブリダイズすること。 b)αS−dATPを5’から3’の方向に組み入れること。 c)エキソヌクレアーゼIIIで、手順b)で延長されたプローブのみが分解し
ないように消化、および洗浄すること。 d)DNAの有無を直接または間接的に測定することで、突然変異の有無を検出
すること。
【0054】 図2:金属酸化膜半導体(MOS)型の基板の従来の構造 Jaffrezic−Renaultから引用した図
【0055】 図3:IFSET型の構造 A−IFSET Jaffrezic−Renaultからの引用 B−DNAFET
【0056】 図4:ヘマクロマトーシスの遺伝子における突然変異を検出するために、一連
の四分子を備えた本発明によるチップの原理
【0057】 例1:本発明の特殊な実施態様
【0058】 識別対象の位置nへの突然変異T→Gを含んだDNA断片を有する標的DNA
を、チップの表面に添加する。前記DNA断片を、FITC(イソチオシアン酸
フルオレセイン)で標識され、チップの基板上の規定された部位に固定された相
補的オリゴヌクレオチドプローブとハイブリダイズさせる。後にポリメラーゼと
反応させる際に、組み込まれたホスホチオエートデオキシヌクレオチド(αSd
ATP)は、位置nのヌクレオチドTに対して相補的位置にある。反応混合物に
あるホスホチオエートデオキシヌクレオチドが、識別対象のヌクレオチド(αS
dATPとは異なる)に対して相補的でなければ、プローブは3’に延長されな
い。続いて、エキソヌクレアーゼIIIが分解するのは、ホスホチオエートデオ
キシヌクレオチドで延長されなかったすべてのプローブである。つぎに、ペルオ
キシダーゼと共役した共役抗FITCの結合によって検出を行う。酵素−基質反
応が一度おきると、それにより強い測定信号が、識別対象のヌクレオチド(T)
が、ポリメラーゼとの反応のために反応混合物に添加されたホスホチオエートデ
オキシヌクレオチド(αSdATP)に対して相補的であるかどうかを示すこと
になる。
【0059】 例2:ISFETまたはENFET型基板の使用(Jaffrezic−Re
nault N.,Microcapteurs et Microtechn
iques 225−235)。
【0060】 図3A(Jaffrezic−Renaultから引用)は、ISFET構造
を概略的に示したものである。これは、金属グリッドを電解質と基準電極で置き
換えるという意味で、MOSFET構造(図2参照;Jaffrezic−Re
nault)に由来するものである。
【0061】 閾値電圧の式は:VT=Wsc−Wref+ψ0−(QS+QF)/Ci−2ψb
であり、VTは、溶液の化学的特性の関数である(ψ0は、感知膜と溶液との間の
電位差)。図3Aに示された回路においては、ドレイン電流は一定に保たれ、ψ0 に比例する電圧VGの変化が測定される。
【0062】 pHに対する感知膜は、Al23、Ta25、Si34の薄い層からなる。イ
オンK+、Na+、Ag+、F-、Br-、I-、Ca2+そしてNO3 -に対する感知性
の他の膜も、同様に入手可能である。
【0063】 本発明の枠内において、標識されたプローブを、陽子を生成する酵素で、基板
に固定することが可能である、ENFETシステム(図3B)。このようにして
担体におけるDNAの有無の測定をするが、それは電圧VTの変化として直接現
れる溶液のpH変化の測定を介するエキソヌクレアーゼIIIによる消化に続い
て得られる。このシステムは、場合によっては、一つまたは複数の増幅器に結合
することができる。それゆえ、電圧の変化はDNAの存在を示している。システ
ムを、一連の増幅器とトランジスタにより電圧の閾値の変化によって電流が通っ
たり通らなかったりするようにし、そして終わりには、二進法型の信号を出すよ
うにすることが可能である。 (1)トランジスタの閾値以上の電圧の変化(DNAが存在し突然変異が検出さ
れる) (0)トランジスタの閾値を下回る変化(DNAは不在で、それゆえ突然変異は
ない)
【0064】 つぎに、これらの結果がデータ処理システムにインポートされ、それによりチ
ップにおける所定の部位のそれぞれについて得られた結果をコンパイルする。
【0065】 例3:圧電変換器型の固体基板の使用
【0066】 SiO2、TiO3Ba、LiNbO3や圧電重合体(PVF2)のような材料
には、物理的応力が加えられた際に変形するという特性がある;Perrot
H.et Hoummady M.,Transducteurs piezo
−electrique参照。その場合に出現する測定可能な電位は、DNAの
分子の質量によって加えられる圧力に起因する。この測定は、共振周波数あるい
は共振周波数の周辺のアドミタンスでもよい。本発明の場合には、DNAは液体
環境にある。したがって、また測定しうるのは、電気音響的なアドミタンス、ま
たは電解質を含む溶液の密度と粘性に特に依存する導電率である。そのようにし
て、液体環境で100pgの差を検出することができる。
【0067】 例4:ヘモクロマトーシスに関連する局所的な突然変異を検出するための本発
明による方法の使用
【0068】 US5,753,438において指定された、HHP−1、HHP−19そし
てHHP−29の局所的な突然変異は、その3’末端が突然変異の位置n−1に
いたるプローブを用いる本発明の方法によって検出可能である: HHP−1: 正常な配列 5’TCTTTTCAGAGCCACTCACG64CTTCCAGAGAAAG
AGCCT3’(SEQ ID No1) 変異配列AG64 5’TCTTTTCAGAGCCACTCACA64CTTCCAGAGAAAG
AGCCT3’(SEQ ID No2)
【0069】 それゆえ使用するプローブの配列は、5’AGAAAAGTCTCGGTGA
GTG633’(SEQ ID No3)であり、チップの予め規定された4つの
部位(部位A、T、G、C)に付けられている。αS−dTTP(部位T)を含
む反応混合物を施す部位において、サンプルからのDNAにおいて実際に突然変
異がある場合には、一つの信号が得られる。他の部位A、GおよびCにおいては
、いかなる信号も得られないが、それはDNAがエキソヌクレアーゼIIIに消
化されるからである。
【0070】 HHP−19(A→G)については、以下のプローブを用いることができる:
5’TATATAGATATTAGATATAAAGAA3’(SEQ ID
No4) HHP−29(A→G))については、以下のプローブを用いることができる:
5’AACCCCTAAAATATCTAAAAT3’(SEQ ID No5
【0071】 センス鎖でシステインをグアニンに置き換えることによる突然変異H63Dも、
プローブSED ID No6およびNo7を用いて、検出可能である。
【0072】
【表1】
【0073】 センス鎖でグアニンをアデニンに置き換えることによる突然変異C282Yも、
プローブSED ID No8およびNo9を用いて、検出可能である。
【0074】
【表2】
【0075】 四つのオリゴヌクレオチドSED ID No6からNo9を使用しうるのは
、これらオリゴヌクレオチドの3’末端の直後にあるヌクレオチドを識別するた
めである。そのため、四分子システムを用意することができる(図4参照)。
【0076】 例5:癌に関わる遺伝子における突然変異の検出
【0077】 a)大腸癌の出現に結びつくMLH1 EST遺伝子における突然変異。今日
までにMLH1における60個の局所的突然変異が、大腸癌に関連するものとし
て識別されている;Bronner(1994)Nature 368,258
,Papadopoulos(1994)Science 263,1625。
【0078】 例として挙げられるのは以下の突然変異である。
【表3】
【0079】 完全なリストは、www.uwcm.ac.uk/uwcm/mg/ns/l/ 249617.html でオンライン提供されている。
【0080】 同一の遺伝子についての突然変異の非常に多い数をみると、本発明による検出
方法は、上記の突然変異のそれぞれについて特異なプローブを有するチップを用
いており、そのため、患者に正確な診断を保証するには、不可欠のものと思われ
る。
【0081】 b)K−ras遺伝子における突然変異の検出 WO 91/13075の示すプローブは、K−rasのコドン12における局
所的突然変異を検出できるようにする。本発明の枠内において、以下のプローブ
をチップに貼り付けることができ、従って、考えられる突然変異のすべてを完全
に検出することを保証する: ‐5’AAGGCACTCTTGCCTACGCCA3’(SEQ ID No
10) ‐5’AGGCACTCTTGCCTACGCCAC3’(SEQ ID No
11) ‐5’AACTTGTGGTAGTTGGAGCT3’ (SEQ ID No
12) ‐5’ACTTTGTGGTAGTTGGAGCTG3’(SEQ ID No
13) ‐5’ACTGGTGGTGGTTGGAGCAG3’ (SEQ ID No
14)
【0082】 例6: 1)目的 この作業の目的は、バイオチップの新技術を用いることによって、あるDNA
の遺伝的多形性を、決定することである。
【0083】 この技術を構成するのは、対象となる遺伝子増幅、共有結合の方法でのプローブ
の固定により予め準備された固体基板(基質)で得られた増幅産物のハイブリダ
イゼーション、改変したヌクレオチドでのプローブの延長、プローブの分解ある
いは保護を明らかにすることである。
【0084】 以下に記載されたプロトコルを、ヘモクロマトーシスの遺伝子の遺伝子型C2
82YとH63Dを決定するのに適用する。
【0085】 2)プロトコル a)DNAの調製 遺伝子型C282YとH63Dに対応する対象となるゲノム領域を増幅するた
めのプライマー付PCR。
【0086】 使用されるプライマーの配列: C282Y For:gggCTggATAACCTTggCT(SEQ ID
No15) C282Y Rev:gTCACATACCCCAgATCACA(SEQ I
D No16) H63D For:CCTTggTCTTTCCTTgTTTgA(SEQ I
D No17) H63D Rev:TCTggCTTgAAATTCTACTgg(SEQ I
D No18)
【0087】 これらプライマーが、蛍光マーカーCy3(Amersham)の付加でその
5’末端で修飾される。
【0088】 各場合に予想される増幅断片のサイズは、約100bpである。得られた増幅
産物を、アガロース1.5%のゲルで検証する。
【0089】 C282YおよびH63Dについて用いられるプローブは、例4に記載されて
いるものであり:すなわち、決定すべき遺伝子型のそれぞれにつき二つのプロー
ブである。
【0090】 b)固体基板の調製 プローブの固定は、表面を化学的に修飾してプローブのオリゴヌクレオチドの
5’末端を反応性にした後に行われる。決定される遺伝子型それぞれにつき、2
つのプローブが、増幅のセンスおよびアンチセンス鎖のハイブリダイゼーション
ができるように設計され、また明らかにすべき塩基のちょうど上流側に位置づけ
られる。例4の説明参照。
【0091】 c)チップにおけるハイブリダイゼーション 1 増幅容量の希釈:TE1Xを含む容量 2 100℃で5分間PCRを変性させ、つぎに氷に1分間置く 3 PCRのハイブリダイゼーション: ‐ハイブリダイゼーションバッファーで希釈された増幅産物(SSC 5X、D
enhardt 1X) ‐PCRのシリコン基質の上に置く ‐基質を、湿潤室に37℃のシャーレに45分間、300rpmで置く。 ‐SSC 5Xで洗浄する。
【0092】 4 多形性の検出 a)dGTPのみでの伸張 各チップ用になされた混合物 Bst pol 8U/μl(Biolabs):0.8μl(即ち0.016
U/μl) 緩衝液Bst pol 10X(Biolabs):40μl アルファ‐チオdGTP(Amersham)1mM:4μl 滅菌水:355.2μl ‐各チップに混合物を400μl置く ‐50℃で20分間、300rpmで培養する ‐SSC 5Xで洗浄する b)消化 チップ3個用になされた混合物 滅菌水:1350μl 緩衝液Exo III 10x(Biolabs):150μl Exo III 100U/μl(Biolabs):0.3μl ‐各チップにつき混合物を400μl置く ‐37℃で10分間、300rpmで培養する ‐PBS0.1%Tween20で洗浄する
【0093】 d)解明 Cy3による蛍光の放出を、各埋込電極/チップの上で測定する(例えばスキ
ャナーによる読み取り)。
【0094】 3)結果 C282YおよびH63Dについて、陽性の信号が得られた(結果は表示して
いない)。
【0095】 様々な試験済のDNAにつき、さまざまな遺伝子型について2つの固定接点電
極のうち1つで、Cy3による蛍光の消失が観察される。
【0096】 結論として、Exo IIIによる幾つかのプローブの分解が観察され、そし
てこの分解はチオdGTPを組み込まなかった鎖についてのみ観察された。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による方法の特殊な実施様態の概略図である。
【図2】金属酸化膜半導体(MOS)型の基板の従来の構造である。
【図3A】ISFET構造を概略的に示したもので、Jaffrezic−
Renaultからの引用である。
【図3B】ISFET構造を概略的に示したもので、DNAの有無を測定す
るFETシステムである。
【図4】一連の四分子を備えた本発明によるチップの原理を示したものであ
る。
【配列表】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01N 27/06 G01N 33/53 M 27/327 33/566 27/414 37/00 102 27/416 C12N 15/00 ZNAA 33/53 G01N 27/30 301L 33/566 353Z 37/00 102 27/46 S M (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CO,CR,CU,CZ,DE ,DK,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD, GE,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,I S,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK ,LR,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG, MK,MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,P T,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL ,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,US, UZ,VN,YU,ZA,ZW Fターム(参考) 2G043 BA16 DA02 EA01 EA17 GA07 GB01 KA03 KA05 2G060 AA08 AD06 AE40 AF02 AF06 AF07 AF08 AG11 GA04 HA01 HC07 HC13 HC19 HC21 HE01 KA09 4B024 AA20 CA04 CA09 HA19 4B029 AA23 BB20 CC08 4B063 QA01 QA12 QA13 QQ43 QR32 QR55 QS34 QX02 QX05

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】標的核酸において、位置nへの突然変異を検出する方法であって
    、以下の手順: a)DNAチップ型の固体基板に5’で連結されたプローブを、標的核酸とハイ
    ブリダイズし、前記プローブの3’末端は、標的核酸のヌクレオチドn−1に至
    るまで最大限ハイブリダイズすること、 b)手順a)でハイブリダイズされたプローブを、取り込みによって、前記標的
    核酸の相補的ヌクレオチドの5’から3’の方向に延長するが、それはエキソヌ
    クレアーゼとDNAポリメラーゼによる分解に抵抗力のあるヌクレオチド誘導体
    を少なくとも一つ含む、反応混合物によること、 c)前記エキソヌクレアーゼにより、前記手順b)で延長されたプローブのみが
    分解しないように、消化、洗浄すること、 d)DNAの有無を、直接または間接的に測定することによって、突然変異の有
    無を検出すること を含むことを特徴とする検出方法。
  2. 【請求項2】DNAの有無に関連する固体基板の特性の変化を測定することに
    よって、突然変異の有無を手順d)で検出することを特徴とする、請求項1に記
    載の方法。
  3. 【請求項3】DNAの有無を光学読み取りすることによって、突然変異の有無
    を手順d)で検出することを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】手順d)で、固体基板の物理化学的、電気的、光学的または機械的
    な特徴の変化を測定するが、特に該基板は電荷、ドーピング、導電率、抵抗、イ
    ンピーダンスまたは他の電気的変化のあらゆる効果、電界の効果、あるいはさら
    に場、共振周波数、電気音響的なアドミタンス、特に偏光解析法の基板の屈折率
    、SPR(表面プラスモン共鳴)の測定を含む一過性の波、ブルースターの屈折
    角、反射臨界角、FTR(無効全面反射)、STIR(分散全面内部反射)など
    の変化を引き起こす質量、などのあらゆる変化から選ばれることを特徴とする、
    請求項2に記載の方法。
  5. 【請求項5】固体基板は、半導体、誘電体および圧電変換器または金プリズム
    構造物から選択された材質からなるDNAチップからなることを特徴とする、請
    求項2に記載の方法。
  6. 【請求項6】固体基板は、金属酸化膜半導体(MOS)、好ましくは電解質−
    酸化膜−半導体(EOS)型の構造物からなるものであることを特徴とする、請
    求項5に記載の方法。
  7. 【請求項7】固体基板は、電界効果トランジスタ(FET)、特にISFET
    またはENFET型のトランジスタを有することを特徴とする、請求項5に記載
    の方法。
  8. 【請求項8】金属原子を含む基、特にフェロセン基がプローブに接がれること
    を特徴とする、請求項5に記載の方法。
  9. 【請求項9】手順d)は、固体基板を通して透過する光の量を測定するという
    ことからなり、前記固体基板は、透明な材料、特にガラス製であることを特徴と
    する、請求項3に記載の方法。
  10. 【請求項10】手順d)は、予め標識されたプローブの蛍光を測定することか
    らなることを特徴とする、請求項3に記載の方法。
  11. 【請求項11】光学的読み取りは、CCDカメラで行うことを特徴とする、請
    求項9または10に記載の方法。
  12. 【請求項12】手順b)で、αS─ホスホチオエートデオキシヌクレオチド、
    好ましくはαS─dATP、αS─dTTP、αS─dCTP、αS─dGTP
    、αS─dUTPまたはαS─dITPを用いることを特徴とする、請求項1か
    ら11のいずれか一つに記載の方法。
  13. 【請求項13】手順c)で、エキソヌクレアーゼIIIを用いることを特徴と
    する、請求項1から12のいずれか一つに記載の方法。
  14. 【請求項14】手順b)は、各プローブごとに4つの部位で平行して行われる
    が、部位ごとに異なるαS─ホスホチオエートデオキシヌクレオチドを含む反応
    混合物の添加を伴うことを特徴とする、請求項1から13のいずれか一つに記載
    の方法。
  15. 【請求項15】特にヘモクロマトーシス、鎌状赤血球貧血、βおよびαサラセ
    ミア、嚢胞性線維症、血友病といった遺伝性の遺伝子疾患のような疾患に関わる
    遺伝子の突然変異、および癌に関わる遺伝子における突然変異を検出するための
    、請求項1から14のいずれか一つに記載の方法。
  16. 【請求項16】遺伝子の多形性または遺伝子領域全体の研究のための、請求項
    1から15のいずれか一つに記載の方法。
  17. 【請求項17】遺伝子改変生物(GMO)の検出、および/または識別のため
    の、請求項1から16のいずれか一つに記載の方法。
  18. 【請求項18】請求項1から17のいずれか一つに記載の方法を活用できるよ
    うにする装置。
  19. 【請求項19】一つのチップの所定の部位におけるDNAの有無の検出システ
    ム、特に圧電変換器、電界効果トランジスタ、光学的密度または蛍光の読み取り
    器を有することを特徴とする、請求項18に記載の装置。
  20. 【請求項20】DNAチップからなるキットであって、プローブと、以下から
    選択された少なくとも一つの要素が固定されているキット。 ・αS─dATP、αS─dTTP、αS─dCTP、αS─dGTP、αS─
    dUTPおよびαS─dITPから選択されたそれぞれ異なるαS─ホスホチオ
    エートデオキシヌクレオチドを含む、4つの反応混合物を一セット、 ・DNAポリメラーゼ、 ・エキソヌクレアーゼ、特にエキソヌクレアーゼIII、 ・これら酵素が凍結乾燥した粉状の形態を呈する場合、DNAポリメラーゼおよ
    び/またはエキソヌクレアーゼを可溶化するための溶液を一セット。
  21. 【請求項21】チップが、ISFET、ENFET型の固体基板を含むことを
    特徴とする、請求項20に記載のキット。
  22. 【請求項22】特に遺伝性の遺伝子疾患と癌における、疾患に関連する遺伝子
    の突然変異を検出するためであることを特徴とする、請求項20または21のい
    ずれかに記載のキット。
  23. 【請求項23】SNPs(一塩基多型)の検出のためであることを特徴とする
    、請求項20または21のいずれかに記載のキット。
  24. 【請求項24】遺伝子改変生物(GMO)の検出、かつ/または識別のためで
    あることを特徴とする、請求項20または21のいずれかに記載キット。
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