JP2003523352A - 癌またはウイルス疾患を治療するためのピロール型化合物、組成物および方法 - Google Patents

癌またはウイルス疾患を治療するためのピロール型化合物、組成物および方法

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Abstract

(57)【要約】 本発明は新規のピロール型化合物、ピロール型化合物を含有する組成物、およびピロール型化合物を含有する組成物を投与することを含む、癌または腫瘍性疾患を治療または予防するために有用な方法に関する。本発明の化合物、組成物および方法はさらに、癌細胞または腫瘍性細胞の増殖を抑制するためにも有用である。本発明はさらに、ウイルス感染症を治療または予防するために有用な新規のピロール型化合物、組成物および方法に関する。本発明の化合物、組成物および方法はさらに、ウイルスの複製および/または感染性を抑制するために有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 1.発明の分野 本発明は、癌または新生物障害(neoplastic disorder)を治療または予防する
ために有用なピロール型化合物、ピロール型化合物を含有する組成物および、ピ
ロール型化合物を含有する組成物を投与することを含む方法に関する。本発明の
化合物、組成物および方法はさらに、癌細胞または新生物細胞(neoplastic cell
)の増殖を抑制するためにも有用である。本発明はさらに、ウイルス感染症を治
療または予防するために有用なピロール型化合物、組成物および方法にも関する
。本発明の化合物、組成物および方法はさらに、ウイルスの複製または感染性を
抑制するために有用である。
【0002】 2.発明の背景 2.1.癌および新生物疾患(neoplastic disease) 世界中の約2,000万人の成人および子供が癌に冒されており、かつ今年、900万
人以上の新しい患者が診断されるだろう(International Agency for Research o
n Cancer;www.irac.fr)。American Cancer Societyによると、今年、アメリカ人
約563,100人が、1日あたりでは1,500人以上が、癌によって死亡すると予測され
ている。米国単独では、1990年以来、ほぼ500万人の生命が癌により失われ、約1
,200万人の新しい患者が診断されている。
【0003】 現在、癌治療には、患者の新生物細胞を根絶するための外科手術、化学療法お
よび/または放射線治療が含まれる(例えば、Stockdale,1998,「Principles of
Cancer Patient Management」,in Scientific American:Medicine,vol.3,Rubens
teinおよびFederman,編,第12章,第IV節参照)。これらの方法は全て、患者に著し
い不利益を示す。例えば外科手術は、患者の健康により禁忌であるか、または患
者に許容されない場合がある。したがって外科手術では、新生物組織を完全に取
り除くことはできない。放射線治療は、照射される新生物組織が放射線に対して
、正常な組織に比べて高い感受性を示す場合にしか有効でなく、さらに放射線治
療は多くの場合、重篤な副作用をもたらす(同上)。化学療法に関しては、新生物
疾患を治療するために利用できる様々な化学療法薬が存在している。しかしなが
ら、様々な化学療法薬が使用できるにも関わらず、化学療法は多くの欠点を有し
ている(例えば、Stockdale,1998,「Principles Of Cancer Patient Management
」in Scientific American Medicine,Vol.3,RubensteinおよびFederman,編,第12
章,第10節参照)。ほとんど全ての化学療法薬が毒性を有し、化学療法は、強い吐
き気、骨髄抑制、免疫抑制などを含む、著しく、さらに多くの場合、危険な副作
用をもたらす。加えて、多くの腫瘍細胞が耐性を有するか、または多剤耐性を介
して、化学療法薬に対する耐性を発現する。
【0004】 Tamuraら(JP 93086374)は、メタシクロプロジギオシンおよび/またはプロジ
ギオシン-25Cが、白血病を治療するために有用であると開示しているが、in vit
roのL-5178Y細胞に対するプロジギオシン-25C活性に関するデータしか提供して
いない。Hirataら(JP 10120562)は、液胞ATPアーゼプロトンポンプの阻害剤とし
てのシクロプロジギオシンの使用を開示しており、シクロプロジギオシンは抗腫
瘍作用増強活性を有しうると述べている。Hirataら(JP 10120563)は、白血病の
治療薬としての、免疫抑制薬としての、およびアポトーシス誘導物質としてのシ
クロプロジギオシンの使用を開示している。Kirin Brewery Co.Ltdに付与された
JP 61034403は、白血病のマウスの生存期間を延ばすためのプロジギオシンを記
載している。Boger(1988,J.Org.Chem.53:1405-1415)は、マウスP388白血病細胞
に対するプロジギオシン、プロジギオセンおよび2-メチル-3-ペンチルプロジギ
オセンのin vitro細胞毒性活性を開示している。National Cancer Institute(ht
tp://dtp.nci.nih.gov)は、ブチルシクロヘプチル-プロジギニンHClのスクリー
ニングを含む、ヒト-腫瘍細胞系スクリーニングの結果から得られたデータを開
示しているが、このスクリーニングは、スクリーニングの化合物が、癌細胞に対
して(例えば正常細胞に比較して)選択性を有するということは示していない。
【0005】 したがって、当技術分野で、前記の副作用が低いか、それを伴わない、癌また
は新生物疾患を治療するために有用な新規化合物および組成物、ならびに方法に
対する高い必要性が存在する。さらに、特異性が高く、毒性が低い癌細胞特異的
治療法をもたらす癌治療の必要性が存在する。
【0006】 2.2.ウイルスおよび疾患 癌に加えて、膨大な数のヒトおよび動物疾患が、毒性および日和見性ウイルス
感染症に起因する(Belshe(編)1984 Textbook of Human Virology, PSG出版, Lit
tleton,MA参照)。気道、CNS、皮膚、尿生殖器官、眼、耳、免疫系、胃腸管およ
び筋骨格系を含む、多数の組織のウイルス疾患に、全ての年齢層にわたる膨大な
数のヒトが冒される(WyngaardenおよびSmith,1988,Cecil Textbook of Medicine
,18th編,W.B.Saunders Co.,Philadelphia,pp.1750-1753中の表328-2参照)。
【0007】 有効な抗ウイルス治療の設計において、相当な努力がなされているにもかかわ
らず、ウイルス感染症は、世界中で多数の人々の生命を脅かし続けている。一般
に、抗ウイルス薬を開発する試みは、ウイルスライフサイクルのいくつかの段階
に焦点を当てている(例えば、Mitsuya,H.ら, 1991,FASEB J.5:2369-2381(HIVに
関して考察)参照)。しかしながら、現在の多くの抗ウイルス薬の使用に伴う一般
的な欠点は、宿主に対する毒性またはあるウイルス株による耐性などの、その有
害な副作用である。
【0008】 したがって、当技術分野で、前記の不利益を伴わない、ウイルス疾患の安全か
つ有効な治療を可能にする抗ウイルス化合物、組成物および方法の必要性がある
【0009】 本出願の第2節に挙げたいずれの参考文献の引用または確認は、これらの参考
文献が本発明に対する従来技術として利用できることを自認するものではない。
【0010】 3.発明の概要 式I 本発明は、一般式(I):
【化27】 を有する新規な化合物およびその薬学的に許容される塩を包含し、 上式中、 各R1は、独立に、-H、-CH3、-CH2CH3、-CH2C6H5、-C(O)OC(CH3)3、-C(O)OCH2C 6 H5および-C(O)CH3からなる群から選択され; R2は、-H、C1〜C12直鎖アルキル、-CH2C6H5、-SiR10R11R12、-C(O)CH3、-C(O)
C6H5、-2-テトラヒドロピラニル、-OCH2OCH3および-C(O)OCH2CCl3からなる群か
ら選択され; R3は、-H、C1〜C12直鎖アルキル、および-CH(R14)(R15)からなる群から選択さ
れ、ここで、R14およびR15は、独立に、C1〜C12直鎖アルキル、-C(O)C1〜C9直鎖
アルキル、-CH(OH)C1〜C9直鎖アルキル、-CH(Cl)C1〜C9直鎖アルキル、-(2-ピリ
ジル)メチル、-(3-ピリジル)メチル、-(4-ピリジル)メチルまたは-CH2C6H5であ
り、-CH2C6H5は非置換であるか、あるいはフェニルが1個のシアノまたは1個もし
くは複数のハロ、メトキシルもしくはトリフルオロメチル基で置換されており; R10は、C1〜C4直鎖または分枝鎖アルキルおよび-C6H5からなる群から選択され
; R11およびR12は、独立に、C1〜C3直鎖または分枝鎖アルキルであり; R16およびR17は、-Hであり;および、 mは、1〜5の整数であり; ただし、式(I)の化合物は、 ブチル-メタ-シクロヘプチルプロジギニン、 メタシクロプロジギオシン、 4-エトキシ-5-((3,5-ノナメチレン-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-2,2'-ビ
-1H-ピロール、および 4-プロポキシ-5-((3,5-ノナメチレン-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-2,2'-
ビ-1H-ピロールではない。
【0011】 式(I)の化合物およびその薬学的に許容される塩は、癌または新生物疾患の治
療または予防を必要とする患者のその治療または予防に有用である。式(I)の化
合物およびその薬学的に許容される塩は、癌細胞または新生物細胞の増殖の抑制
にも有用である。式(I)の化合物およびその薬学的に許容される塩は、ウイルス
感染症の治療または予防を必要とする患者のその治療または予防に有用である。
式(I)の化合物およびその薬学的に許容される塩は、ウイルスの複製または感染
性の抑制にも有用である。
【0012】 本発明は、薬学的に許容される担体および治療上有効な量の式(I)の化合物ま
たはその薬学的に許容される塩を含む組成物を提供し、式(I)の化合物中、 各R1は、独立に、-H、-CH3、-CH2CH3、-CH2C6H5、-C(O)OC(CH3)3、-C(O)OCH2C 6 H5および-C(O)CH3からなる群から選択され; R2は、-H、C1〜C12直鎖アルキル、-CH2C6H5、-SiR10R11R12、-C(O)CH3、-C(O)
C6H5、-2-テトラヒドロピラニル、-OCH2OCH3および-C(O)OCH2CCl3からなる群か
ら選択され; R3は、-H、C1〜C12直鎖アルキルおよび-CH(R14)(R15)からなる群から選択され
、ここで、R14およびR15は、独立に、C1〜C12直鎖アルキル、-C(O)C1〜C9直鎖ア
ルキル、-CH(OH)C1〜C9直鎖アルキル、-CH(Cl)C1〜C9直鎖アルキル、-(2-ピリジ
ル)メチル、-(3-ピリジル)メチル、-(4-ピリジル)メチルまたは-CH2C6H5であり
、-CH2C6H5は、非置換であるか、あるいはフェニルが1個のシアノまたは1個もし
くは複数のハロ、メトキシルもしくはトリフルオロメチル基で置換されており; R10は、C1〜C4直鎖または分枝鎖アルキルおよび-C6H5からなる群から選択され
; R11およびR12は、独立に、C1〜C3直鎖または分枝鎖アルキルであり; R16およびR17は、-Hであり;および、 mは、1〜5の整数であり; ただし、式(I)の化合物は、 ブチル-メタ-シクロヘプチルプロジギニン、 メタシクロプロジギオシン、 4-エトキシ-5-((3,5-ノナメチレン-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-2,2'-ビ
-1H-ピロール、 4-プロポキシ-5-((3,5-ノナメチレン-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-2,2'-
ビ-1H-ピロールではない。
【0013】 薬学的に許容される担体および式(I)の化合物またはその薬学的に許容される
塩を含む組成物は、癌または新生物疾患の治療または予防を必要とする患者のそ
の治療または予防に有用である。これらの組成物は、癌細胞または新生物細胞の
増殖の抑制にも有用である。薬学的に許容される担体および式(I)の化合物また
はその薬学的に許容される塩を含む組成物は、ウイルス感染症の治療または予防
を必要とする患者のその治療または予防にも有用である。これらの組成物は、ウ
イルスの複製または感染性の抑制にも有用である。
【0014】 本発明は、患者の癌または新生物疾患を治療または予防する方法であって、そ
のような治療または予防を必要とする患者に治療上有効な量の式(I)の化合物ま
たはその薬学的に許容される塩を含む組成物を投与することを含む方法をさらに
提供し、ここで、式(I)の化合物中、 各R1は、独立に、-H、-CH3、-CH2CH3、-CH2C6H5、-C(O)OC(CH3)3、-C(O)OCH2C 6 H5および-C(O)CH3からなる群から選択され; R2は、-H、C1〜C12直鎖アルキル、-CH2C6H5、-SiR10R11R12、-C(O)CH3、-C(O)
C6H5、-2-テトラヒドロピラニル、-OCH2OCH3および-C(O)OCH2CCl3からなる群か
ら選択され; R3は、-H、C1〜C12直鎖アルキルおよび-CH(R14)(R15)からなる群から選択され
、ここで、R14およびR15は、独立に、C1〜C12直鎖アルキル、-C(O)C1〜C9直鎖ア
ルキル、-CH(OH)C1〜C9直鎖アルキル、-CH(Cl)C1〜C9直鎖アルキル、-(2-ピリジ
ル)メチル、-(3-ピリジル)メチル、-(4-ピリジル)メチルまたは-CH2C6H5であり
、-CH2C6H5は非置換であるか、あるいはフェニルが1個のシアノまたは1個もしく
は複数のハロ、メトキシルもしくはトリフルオロメチル基で置換されており; R10は、C1〜C4直鎖または分枝鎖アルキルおよび-C6H5からなる群から選択され
; R11およびR12は、独立に、C1〜C3直鎖または分枝鎖アルキルであり; mは、1〜5の整数であり;および、 mが3であり、R2が-CH2CH3である場合には、R16は-Hまたは-CH3であり、R17は-
Hであり; mが3であり、R2が-CH3である場合には、R16は-Hまたは-CH3であり、R17は-Hま
たは-COOEtであり; mが3以外であり、R2が-CH3または-CH2CH3以外である場合には、R16およびR17
は-Hのみであり; ただし、式(I)の化合物は、 メタシクロプロジギオシンではない。
【0015】 本発明は、癌細胞または新生物細胞の増殖を抑制する方法であって、癌細胞ま
たは新生物細胞を薬学的に許容される担体および一般式(I)を有する化合物また
はその薬学的に許容される塩を含む組成物の治療上有効な量と接触させることを
含む方法をさらに提供し、ここで、式(I)の化合物中、 各R1は、独立に、-H、-CH3、-CH2CH3、-CH2C6H5、-C(O)OC(CH3)3、-C(O)OCH2C 6 H5および-C(O)CH3からなる群から選択され; R2は、-H、C1〜C12直鎖アルキル、-CH2C6H5、-SiR10R11R12、-C(O)CH3、-C(O)
C6H5、-2-テトラヒドロピラニル、-OCH2OCH3および-C(O)OCH2CCl3からなる群か
ら選択され; R3は、-H、C1〜C12直鎖アルキル、および-CH(R14)(R15)からなる群から選択さ
れ、ここで、R14およびR15は、独立に、C1〜C12直鎖アルキル、-C(O)C1〜C9直鎖
アルキル、-CH(OH)C1〜C9直鎖アルキル、-CH(Cl)C1〜C9直鎖アルキル、-(2-ピリ
ジル)メチル、-(3-ピリジル)メチル、-(4-ピリジル)メチルまたは-CH2C6H5であ
り、-CH2C6H5は非置換であるか、あるいはフェニルが1個のシアノまたは1個もし
くは複数のハロ、メトキシルもしくはトリフルオロメチル基で置換されており; R10は、C1〜C4直鎖または分枝鎖アルキルおよび-C6H5からなる群から選択され
; R11およびR12は、独立に、C1〜C3直鎖または分枝鎖アルキルであり; mは、1〜5の整数であり; mが3であり、R2が-CH2CH3である場合には、R16は-Hまたは-CH3であり、R17は-
Hであり; mが3であり、R2が-CH3である場合には、R16は-Hまたは-CH3であり、R17は-Hま
たは-COOEtであり;および、 mが3以外であり、R2が-CH3または-CH2CH3以外である場合には、R16およびR17
は-Hのみであり; ただし、式(I)の化合物は、 メタシクロプロジギオシンではない。
【0016】 本発明は、患者のウイルス感染症を治療または予防する方法であって、そのよ
うな治療または予防を必要とする患者に薬学的に許容される担体および式(I)の
化合物またはその薬学的に許容される塩を含む組成物の治療上有効な量を投与す
ることを含む方法をさらに提供し、ここで、式(I)の化合物中、 各R1は、独立に、-H、-CH3、-CH2CH3、-CH2C6H5、-C(O)OC(CH3)3、-C(O)OCH2C 6 H5および-C(O)CH3からなる群から選択され; R2は、-H、C1〜C12直鎖アルキル、-CH2C6H5、-SiR10R11R12、-C(O)CH3、-C(O)
C6H5、-2-テトラヒドロピラニル、-OCH2OCH3および-C(O)OCH2CCl3からなる群か
ら選択され; R3は、-H、C1〜C12直鎖アルキル、および-CH(R14)(R15)からなる群から選択さ
れ、ここでR14およびR15は独立に、C1〜C12直鎖アルキル、-C(O)C1〜C9直鎖アル
キル、-CH(OH)C1〜C9直鎖アルキル、-CH(Cl)C1〜C9直鎖アルキル、-(2-ピリジル
)メチル、-(3-ピリジル)メチル、-(4-ピリジル)メチルまたは-CH2C6H5であり、-
CH2C6H5は非置換であるか、あるいはフェニルが1個のシアノまたは1個もしくは
複数のハロ、メトキシルもしくはトリフルオロメチル基で置換されており; R10は、C1〜C4直鎖または分枝鎖アルキルおよび-C6H5からなる群から選択され
; R11およびR12は、独立に、C1〜C3直鎖または分枝鎖アルキルであり; mは、1〜5の整数であり;および、 mが3であり、R2が-CH2CH3である場合には、R16は-Hまたは-CH3であり、R17は-
Hであり; mが3であり、R2が-CH3である場合には、R16は-Hまたは-CH3であり、R17は-Hま
たは-COOEtであり;および、 mが3以外であり、R2が-CH3または-CH2CH3以外である場合には、R16およびR17
は-Hのみである。
【0017】 本発明は、ウイルスの複製または感染性を抑制する方法であって、ウイルスま
たはウイルス感染細胞を薬学的に許容される担体および一般式(I)を有する化合
物またはその薬学的に許容される塩を含む組成物の有効な量と接触させることを
含む方法をさらに提供し、ここで、式(I)の化合物中、 各R1は、独立に、-H、-CH3、-CH2CH3、-CH2C6H5、-C(O)OC(CH3)3、-C(O)OCH2C 6 H5および-C(O)CH3からなる群から選択され; R2は、-H、C1〜C12直鎖アルキル、-CH2C6H5、-SiR10R11R12、-C(O)CH3、-C(O)
C6H5、-2-テトラヒドロピラニル、-OCH2OCH3および-C(O)OCH2CCl3からなる群か
ら選択され; R3は、-H、C1〜C12直鎖アルキル、-CH(R14)(R15)からなる群から選択され、こ
こでR14およびR15は独立に、C1〜C12直鎖アルキル、-C(O)C1〜C9直鎖アルキル、
-CH(OH)C1〜C9直鎖アルキル、-CH(Cl)C1〜C9直鎖アルキル、-(2-ピリジル)メチ
ル、-(3-ピリジル)メチル、-(4-ピリジル)メチルまたは-CH2C6H5であり、-CH2C6 H5は非置換であるか、あるいはフェニルが1個のシアノまたは1個もしくは複数の
ハロ、メトキシルもしくはトリフルオロメチル基で置換されており; R10は、C1〜C4直鎖または分枝鎖アルキルおよび-C6H5からなる群から選択され
; R11およびR12は、独立に、C1〜C3直鎖または分枝鎖アルキルであり; mは、1〜5の整数であり;および、 mが3であり、R2が-CH2CH3である場合には、R16は-Hまたは-CH3であり、R17は-
Hであり; mが3であり、R2が-CH3である場合には、R16は-Hまたは-CH3であり、R17は-Hま
たは-COOEtであり; mが3以外であり、R2が-CH3または-CH2CH3以外である場合には、R16およびR17
は-Hのみである。
【0018】式II 本発明は、一般式(II):
【化28】 を有する新規な化合物およびその薬学的に許容される塩をさらに提供し、 上式中、 各R1は、独立に、-H、-CH3、-CH2CH3、-CH2C6H5、-C(O)OC(CH3)3、-C(O)OCH2C 6 H5および-C(O)CH3からなる群から選択され; R2は、-H、C1〜C12直鎖アルキル、-CH2C6H5、-SiR10R11R12、-C(O)CH3、-C(O)
C6H5、-2-テトラヒドロピラニル、-OCH2OCH3および-C(O)OCH2CCl3からなる群か
ら選択され; R4は、-HおよびC1〜C12直鎖アルキルからなる群から選択され; R5は、-H、C1〜C4直鎖アルキルおよび-C6H5からなる群から選択され; R10は、-C1〜C4直鎖または分枝鎖アルキルおよび-C6H5からなる群から選択さ
れ; R11およびR12は、独立に、C1〜C3直鎖または分枝鎖アルキルであり;および、 nは、1〜6の整数であり; ただし、式(II)の化合物は、 シクロプロジギオシンおよび 4-エチル-2,4,5,6-テトラヒドロ-3-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル-)-2
H-ピロール-2-イリデン)メチル)-1-メチル-シクロペンタ(c)ピロールではない。
【0019】 式(II)の化合物およびその薬学的に許容される塩は、癌または新生物疾患の治
療または予防を必要とする患者のその治療または予防に有用である。式(II)の化
合物およびその薬学的に許容される塩は、癌細胞または新生物細胞の増殖の抑制
にも有用である。式(II)の化合物およびその薬学的に許容される塩は、ウイルス
感染症の治療または予防を必要とする患者のその治療または予防に有用である。
式(II)の化合物およびその薬学的に許容される塩は、ウイルスの複製または感染
性の抑制にも有用である。
【0020】 本発明は、薬学的に許容される担体および治療上有効な量の式(II)の化合物ま
たはその薬学的に許容される塩を含む組成物をさらに提供し、式(II)の化合物中
、 各R1は、独立に、-H、-CH3、-CH2CH3、-CH2C6H5、-C(O)OC(CH3)3、-C(O)OCH2C 6 H5および-C(O)CH3からなる群から選択され; R2は、-H、C1〜C12直鎖アルキル、-CH2C6H5、-SiR10R11R12、-C(O)CH3、-C(O)
C6H5、-2-テトラヒドロピラニル、-OCH2OCH3および-C(O)OCH2CCl3からなる群か
ら選択され; R4は、-HおよびC1〜C12直鎖アルキルからなる群から選択され; R5は、-H、C1〜C4直鎖アルキルおよび-C6H5からなる群から選択され; R10は、C1〜C4直鎖または分枝鎖アルキルおよび-C6H5からなる群から選択され
; R11およびR12は、独立に、-CH3、-CH2CH3および-C3H7からなる群から選択され
; nは、1〜6の整数であり; ただし、式(II)の化合物は、 シクロプロジギオシンまたは 4-エチル-2,4,5,6-テトラヒドロ-3-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル-)-2
H-ピロール-2-イリデン)メチル)-1-メチル-シクロペンタ(c)ピロールではない。
【0021】 薬学的に許容される担体および式(II)の化合物またはその薬学的に許容される
塩を含む組成物は、癌または新生物疾患の治療または予防を必要とする患者のそ
の治療または予防に有用である。これらの組成物は、癌細胞または新生物細胞の
増殖の抑制にも有用である。薬学的に許容される担体および式(II)の化合物また
はその薬学的に許容される塩を含む組成物は、ウイルス感染症の治療または予防
を必要とする患者のその治療または予防に有用である。これらの組成物は、ウイ
ルスの複製および/または感染性の抑制にも有用である。
【0022】 本発明は、癌または新生物疾患を治療または予防する方法であって、そのよう
な治療または予防を必要とする患者に治療上有効な量の式(II)の化合物またはそ
の薬学的に許容される塩を含む組成物を投与することを含む方法を提供し、ここ
で式(II)中、 各R1は独立に、-H、-CH3、-CH2CH3、-CH2C6H5、-C(O)OC(CH3)3、-C(O)OCH2C6H 5 および-C(O)CH3からなる群から選択され; R2は、-H、C1〜C12直鎖アルキル、-CH2C6H5、-SiR10R11R12、-C(O)CH3、-C(O)
C6H5、-2-テトラヒドロピラニル、-OCH2OCH3および-C(O)OCH2CCl3からなる群か
ら選択され; R4は、-HおよびC1〜C12直鎖アルキルからなる群から選択され; R5は、-H、C1〜C4直鎖アルキルおよび-C6H5からなる群から選択され; R10は、C1〜C4直鎖または分枝鎖アルキルおよび-C6H5からなる群から選択され
; R11およびR12は、独立に、C1〜C3直鎖または分枝鎖アルキルからなる群から選
択され; nは、1〜6の整数であり; ただし、式(II)の化合物は、 シクロプロジギオシンではない。
【0023】 本発明は、癌細胞または新生物細胞の増殖を抑制する方法であって、癌細胞ま
たは新生物細胞を薬学的に許容される担体および一般式(II)を有する化合物また
はその薬学的に許容される塩を含む組成物の有効な量と接触させることを含む方
法を提供し、ここで式(II)中、 各R1は独立に、-H、-CH3、-CH2CH3、-CH2C6H5、-C(O)OC(CH3)3、-C(O)OCH2C6H 5 および-C(O)CH3からなる群から選択され; R2は、-H、C1〜C12直鎖アルキル、-CH2C6H5、-SiR10R11R12、-C(O)CH3、-C(O)
C6H5、-2-テトラヒドロピラニル、-OCH2OCH3および-C(O)OCH2CCl3からなる群か
ら選択され; R4は、-HおよびC1〜C12直鎖アルキルからなる群から選択され; R5は、-H、C1〜C4直鎖アルキルおよび-C6H5からなる群から選択され; R10は、C1〜C4、直鎖または分枝鎖アルキルおよび-C6H5からなる群から選択さ
れ; R11およびR12は、独立に、C1〜C3直鎖または分枝鎖アルキルであり; nは、1〜6の整数であり; ただし、式(II)の化合物は、 シクロプロジギオシンではない。
【0024】 本発明は、ウイルス感染症を治療または予防する方法であって、そのような治
療または予防を必要とする患者に薬学的に許容される担体および式(II)の化合物
またはその薬学的に許容される塩を含む組成物の治療上有効な量を投与すること
を含む方法を提供し、ここで式(II)中、 各R1は、独立に、-H、-CH3、-CH2CH3、-CH2C6H5、-C(O)OC(CH3)3、-C(O)OCH2C 6 H5および-C(O)CH3からなる群から選択され; R2は、-H、C1〜C12直鎖アルキル、-CH2C6H5、-SiR10R11R12、-C(O)CH3、-C(O)
C6H5、-2-テトラヒドロピラニル、-OCH2OCH3および-C(O)OCH2CCl3からなる群か
ら選択され; R4は、-HおよびC1〜C12直鎖アルキルからなる群から選択され; R5は、-H、C1〜C4直鎖アルキルおよび-C6H5からなる群から選択され; R10は、C1〜C4直鎖または分枝鎖アルキルおよび-C6H5からなる群から選択され
; R11およびR12は、独立に、C1〜C3直鎖または分枝鎖アルキルであり;および、 nは、1〜6の整数である。
【0025】 本発明は、ウイルスの複製または感染性を抑制する方法であって、ウイルスま
たはウイルス感染細胞を薬学的に許容される担体および一般式(II)を有する化合
物またはその薬学的に許容される塩を含む組成物の有効な量と接触させることを
含む方法を提供し、ここで式(II)中、 各R1は、独立に、-H、-CH3、-CH2CH3、-CH2C6H5、-C(O)OC(CH3)3、-C(O)OCH2C 6 H5および-C(O)CH3からなる群から選択され; R2は、-H、C1〜C12直鎖アルキル、-CH2C6H5、-SiR10R11R12、-C(O)CH3、-C(O)
C6H5、-2-テトラヒドロピラニル、-OCH2OCH3および-C(O)OCH2CCl3からなる群か
ら選択され; R4は、-HおよびC1〜C12直鎖アルキルからなる群から選択され; R5は、-H、C1〜C4直鎖アルキルおよび-C6H5からなる群から選択され; R10は、C1〜C4直鎖または分枝鎖アルキルおよびC6H5からなる群から選択され; R11およびR12は、独立に、C1〜C3直鎖または分枝鎖アルキルであり; nは、1〜6の整数である。
【0026】式III 本発明は、一般式(III):
【化29】 を有する新規な化合物およびその薬学的に許容される塩をさらに提供し、 上式中、 各R1は、独立に、-H、-CH3、-CH2CH3、-CH2C6H5、-C(O)OC(CH3)3、-C(O)OCH2C 6 H5および-C(O)CH3からなる群から選択され; R2は、-H、C1〜C12直鎖アルキル、-CH2C6H5、-SiR10R11R12、-C(O)CH3、-C(O)
C6H5、-2-テトラヒドロピラニル、-OCH2OCH3および-C(O)OCH2CCl3からなる群か
ら選択され; R5は、-H、C1〜C6直鎖アルキルおよび-C6H5からなる群から選択され; R10は、C1〜C4直鎖または分枝鎖アルキルおよび-C6H5からなる群から選択され
; R11およびR12は、独立に、C1〜C3直鎖または分枝鎖アルキルであり; nは、1〜6の整数であり; ただし、式(III)の化合物は、 オルトブチルシクロヘプチルプロジギニン、 4-メトキシ-5-((4,5,6,7-テトラヒドロ-2H-インドール-2-イリデン)メチル)-2
,2'-ビ-1H-ピロール)、 4-メトキシ-5-(4-ヘキシル-(4,5,6,7-テトラヒドロ-2H-インドール-2-イリデ
ン)メチル)-2,2'-ビ-1H-ピロール)、 4-エトキシ-5-(4-ヘキシル-(4,5,6,7-テトラヒドロ-2H-インドール-2-イリデ
ン)メチル)-2,2'-ビ-1H-ピロール)、および 4-プロポキシ-5-(4-ヘキシル-(4,5,6,7-テトラヒドロ-2H-インドール-2-イリ
デン)メチル)-2,2'-ビ-1H-ピロール)ではない。
【0027】 式(III)の化合物およびその薬学的に許容される塩は、癌または新生物疾患の
治療または予防を必要とする患者のその治療または予防に有用である。式(III)
の化合物およびその薬学的に許容される塩は、癌細胞または新生物細胞の増殖の
抑制にも有用である。式(III)の化合物およびその薬学的に許容される塩は、ウ
イルス感染症の治療または予防を必要とする患者のその治療または予防に有用で
ある。式(III)の化合物およびその薬学的に許容される塩は、ウイルスの複製ま
たは感染性の抑制にも有用である。
【0028】 本発明は、薬学的に許容される担体および治療上有効な量の式(III)の化合物
またはその薬学的に許容される塩を含む組成物をさらに提供し、ここで式(III)
中、 各R1は、独立に、-H、-CH3、-CH2CH3、-CH2C6H5、-C(O)OC(CH3)3、-C(O)OCH2C 6 H5および-C(O)CH3からなる群から選択され; R2は、-H、C1〜C12直鎖アルキル、-CH2C6H5、-SiR10R11R12、-C(O)CH3、-C(O)
C6H5、-2-テトラヒドロピラニル、-OCH2OCH3および-C(O)OCH2CCl3からなる群か
ら選択され; R5は、-H、C1〜C6直鎖アルキルおよび-C6H5からなる群から選択され; R10は、C1〜C6直鎖または分枝鎖アルキルおよび-C6H5からなる群から選択され
; R11およびR12は、独立に、C1〜C3直鎖または分枝鎖アルキルであり; nは、1〜6の整数であり; ただし、式(III)の化合物は、 オルトブチルシクロヘプチルプロジギニン、 4-メトキシ-5-((4,5,6,7-テトラヒドロ-2H-インドール-2-イリデン)メチル)-2
,2'-ビ-1H-ピロール)、 4-メトキシ-5-(4-ヘキシル-(4,5,6,7-テトラヒドロ-2H-インドール-2-イリデ
ン)メチル)-2,2'-ビ-1H-ピロール)、 4-エトキシ-5-(4-ヘキシル-(4,5,6,7-テトラヒドロ-2H-インドール-2-イリデ
ン)メチル)-2,2'-ビ)H-ピロール)、および 4-プロポキシ-5-(4-ヘキシル-(4,5,6,7-テトラヒドロ-2H-インドール-2-イリ
デン)メチル)-2,2'-ビ-1H-ピロール)ではない。
【0029】 薬学的に許容される担体および式(III)の化合物またはその薬学的に許容され
る塩を含む組成物は、癌または新生物疾患の治療または予防を必要とする患者の
その治療または予防に有用である。これらの組成物は、癌細胞または新生物細胞
の増殖の抑制にも有用である。薬学的に許容される担体および式(III)の化合物
またはその薬学的に許容される塩を含む組成物は、ウイルス感染症の治療または
予防を必要とする患者のその治療または予防に有用である。これらの組成物は、
ウイルスの複製または感染性の抑制にも有用である。
【0030】 本発明は、癌または新生物疾患を治療または予防する方法であって、そのよう
な治療または予防を必要とする患者に式(III)の化合物またはその薬学的に許容
される塩の治療上有効な量を含む組成物を投与することを含む方法をさらに提供
し、ここで式(III)中、 各R1は、独立に、-H、-CH3、-CH2CH3、-CH2C6H5、-C(O)OC(CH3)3、-C(O)OCH2C 6 H5および-C(O)CH3からなる群から選択され; R2は、-H、C1〜C12直鎖アルキル、-CH2C6H5、-SiR10R11R12、-C(O)CH3、-C(O)
C6H5、-2-テトラヒドロピラニル、-OCH2OCH3および-C(O)OCH2CCl3からなる群か
ら選択され; R5は、-H、C1〜C6直鎖アルキルおよび-C6H5からなる群から選択され; R10は、C1〜C4直鎖または分枝鎖アルキルおよび-C6H5からなる群から選択され
; R11およびR12は、独立に、C1〜C3直鎖または分枝鎖アルキルであり;および、 nは、1〜6の整数である。
【0031】 本発明は、癌細胞または新生物細胞の増殖を抑制する方法であって、癌細胞ま
たは新生物細胞を薬学的に許容される担体および一般式(III)を有する化合物ま
たはその薬学的に許容される塩を含む組成物の有効な量と接触させることを含む
方法をさらに提供し、ここで式(III)中、 各R1は、独立に、-H、-CH3、-CH2CH3、-CH2C6H5、-C(O)OC(CH3)3、-C(O)OCH2C 6 H5および-C(O)CH3からなる群から選択され; R2は、-H、C1〜C12直鎖アルキル、-CH2C6H5、-SiR10R11R12、-C(O)CH3、-C(O)
C6H5、-2-テトラヒドロピラニル、-OCH2OCH3および-C(O)OCH2CCl3からなる群か
ら選択され; R5は、-H、C1〜C6直鎖アルキルおよび-C6H5からなる群から選択され; R10は、C1〜C4直鎖または分枝鎖アルキルおよび-C6H5からなる群から選択され
; R11およびR12は、独立に、C1〜C3直鎖または分枝鎖アルキルであり;および、 nは、1〜6の整数である。
【0032】 本発明は、患者のウイルス感染症を治療または予防する方法であって、そのよ
うな治療または予防を必要とする患者に薬学的に許容される担体および式(III)
の化合物またはその薬学的に許容される塩を含む組成物の治療上有効な量を投与
することを含む方法をさらに提供し、ここで、式(III)中、 各R1は、独立に、-H、-CH3、-CH2CH3、-CH2C6H5、-C(O)OC(CH3)3、-C(O)OCH2C 6 H5および-C(O)CH3からなる群から選択され; R2は、-H、C1〜C12直鎖アルキル、-CH2C6H5、-SiR10R11R12、-C(O)CH3、-C(O)
C6H5、-2-テトラヒドロピラニル、-OCH2OCH3および-C(O)OCH2CCl3からなる群か
ら選択され; R5は、-H、C1〜C6直鎖アルキルおよび-C6H5からなる群から選択され; R10は、C1〜C4直鎖または分枝鎖アルキルおよび-C6H5からなる群から選択され
; R11およびR12は、独立に、C1〜C3直鎖または分枝鎖アルキルであり;および、 nは、1〜6の整数である。
【0033】 本発明は、ウイルスの複製または感染性を抑制する方法であって、ウイルスま
たはウイルス感染細胞を薬学的に許容される担体および一般式(III)を有する化
合物またはその薬学的に許容される塩を含む組成物の有効な量と接触させること
を含む方法をさらに提供し、ここで式(III)中、 各R1は、独立に、-H、-CH3、-CH2CH3、-CH2C6H5、-C(O)OC(CH3)3、-C(O)OCH2C 6 H5および-C(O)CH3からなる群から選択され; R2は、-H、C1〜C12直鎖アルキル、-CH2C6H5、-SiR10R11R12、-C(O)CH3、-C(O)
C6H5、-2-テトラヒドロピラニル、-OCH2OCH3および-C(O)OCH2CCl3からなる群か
ら選択され; R5は、-H、C1〜C6直鎖アルキルおよび-C6H5からなる群から選択され; R10は、C1〜C4直鎖または分枝鎖アルキルおよび-C6H5からなる群から選択され
; R11およびR12は、独立に、C1〜C3直鎖または分枝鎖アルキルであり;および、 nは、1〜6の整数である。
【0034】式IV 本発明は、一般式(IV):
【化30】 を有する新規な化合物およびその薬学的に許容される塩を包含し、 上式中、 R2は、-H、C1〜C12直鎖アルキル、-CH2C6H5、-SiR10R11R12、-C(O)CH3、-C(O)
C6H5、-2-テトラヒドロピラニル、-OCH2OCH3および-C(O)OCH2CCl3からなる群か
ら選択され; R6は、-H、-CH3および-CH2CH3からなる群から選択され; R10は、C1〜C4直鎖または分枝鎖アルキルおよび-C6H5からなる群から選択され
; R11およびR12は、独立に、C1〜C3直鎖または分枝鎖アルキルであり;および、 pは、6〜8の整数であり; ただし、式(IV)の化合物は、 シクロノニルプロジギニン、 メチルシクロオクチルプロジギニン、 メチルシクロデシルプロジギニン、 エチルシクロノニルプロジギニン、 R39FF、 R39MF、 R39SF、 610FF、および 610MFではない。
【0035】 式(IV)の化合物およびその薬学的に許容される塩は、癌または新生物疾患の治
療または予防を必要とする患者のその治療または予防に有用である。式(IV)の化
合物およびその薬学的に許容される塩は、癌細胞または新生物細胞の増殖の抑制
にも有用である。式(IV)の化合物およびその薬学的に許容される塩は、ウイルス
感染症の治療または予防を必要とする患者のその治療または予防に有用である。
式(IV)の化合物およびその薬学的に許容される塩は、ウイルスの複製または感染
性の抑制にも有用である。
【0036】 本発明は、薬学的に許容される担体および治療上有効な量の式(IV)の化合物ま
たはその薬学的に許容される塩を含む組成物をさらに提供し、ここで式(IV)中、 R2は、-H、C1〜C12直鎖アルキル、-CH2C6H5、-SiR10R11R12、-C(O)CH3、-C(O)
C6H5、-2-テトラヒドロピラニル、-OCH2OCH3および-C(O)OCH2CCl3からなる群か
ら選択され; R6は、-H、-CH3および-CH2CH3からなる群から選択され; R10は、C1〜C4直鎖または分枝鎖アルキルおよび-C6H5からなる群から選択され
; R11およびR12は、独立に、C1〜C3直鎖または分枝鎖アルキルであり;および、 pは、6〜8の整数であり; ただし、式(IV)の化合物は、 シクロノニルプロジギニン、 メチルシクロオクチルプロジギニン、 メチルシクロデシルプロジギニン、 エチルシクロノニルプロジギニン、 R39FF、 R39MF、 R39SF、 610FF、および 610MFではない。
【0037】 薬学的に許容される担体および式(IV)の化合物またはその薬学的に許容される
塩を含む組成物は、癌または新生物疾患の治療または予防を必要とする患者のそ
の治療または予防に有用である。これらの組成物は、癌細胞または新生物細胞の
増殖の抑制にも有用である。薬学的に許容される担体および式(IV)の化合物また
はその薬学的に許容される塩を含む組成物は、ウイルス感染症の治療または予防
を必要とする患者のその治療または予防に有用である。これらの組成物は、ウイ
ルスの複製または感染性の抑制にも有用である。
【0038】 本発明は、癌または新生物疾患を治療または予防する方法であって、そのよう
な治療または予防を必要とする患者に式(IV)の化合物またはその薬学的に許容さ
れる塩の治療上有効な量を含む組成物を投与することを含む方法をさらに提供し
、ここで式(IV)中、 R2は、-H、C1〜C12直鎖アルキル、-CH2C6H5、-SiR10R11R12、-C(O)CH3、-C(O)
C6H5、-2-テトラヒドロピラニル、-OCH2OCH3および-C(O)OCH2CCl3からなる群か
ら選択され; R6は、-H、-CH3および-CH2CH3からなる群から選択され; R10は、C1〜C4直鎖または分枝鎖アルキルおよび-C6H5からなる群から選択され
; R11およびR12は、独立に、C1〜C3直鎖または分枝鎖アルキルであり;および、 pは、6〜8の整数である。
【0039】 本発明は、癌細胞または新生物細胞の増殖を抑制する方法であって、癌細胞ま
たは新生物細胞を薬学的に許容される担体および一般式(IV)を有する化合物また
はその薬学的に許容される塩を含む組成物の有効な量と接触させることを含む方
法をさらに提供し、ここで式(IV)中、 R2は、-H、C1〜C12直鎖アルキル、-CH2C6H5、-SiR10R11R12、-C(O)CH3、-C(O)
C6H5、-2-テトラヒドロピラニル、-OCH2OCH3および-C(O)OCH2CCl3からなる群か
ら選択され; R6は、-H、-CH3および-CH2CH3からなる群から選択され; R10は、C1〜C4直鎖または分枝鎖アルキルおよび-C6H5からなる群から選択され
; R11およびR12は、独立に、C1〜C3直鎖または分枝鎖アルキルであり;および、 pは、6〜8の整数である。
【0040】 本発明は、患者のウイルス感染症を治療または予防する方法であって、そのよ
うな治療または予防を必要とする患者に薬学的に許容される担体および式(IV)の
化合物またはその薬学的に許容される塩を含む組成物の治療上有効な量を投与す
ることを含む方法をさらに提供し、ここで式(IV)中、 R2は、-H、C1〜C12直鎖アルキル、-CH2C6H5、-SiR10R11R12、-C(O)CH3、-C(O)
C6H5、-2-テトラヒドロピラニル、-OCH2OCH3および-C(O)OCH2CCl3からなる群か
ら選択され; R6は、-H、-CH3および-CH2CH3からなる群から選択され; R10は、C1〜C4直鎖または分枝鎖アルキルおよび-C6H5からなる群から選択され
; R11およびR12は、独立に、C1〜C3直鎖または分枝鎖アルキルであり;および、 pは、6〜8の整数である。
【0041】 本発明は、ウイルスの複製または感染性を抑制する方法であって、ウイルスま
たはウイルス感染細胞を薬学的に許容される担体および一般式(IV)を有する化合
物またはその薬学的に許容される塩を含む組成物の有効な量と接触させることを
含む方法をさらに提供し、ここで式(IV)中、 R2は、-H、C1〜C12直鎖アルキル、-CH2C6H5、-SiR10R11R12、-C(O)CH3、-C(O)
C6H5、-2-テトラヒドロピラニル、-OCH2OCH3および-C(O)OCH2CCl3からなる群か
ら選択され; R6は、-H、-CH3および-CH2CH3からなる群から選択され; R10は、C1〜C4直鎖または分枝鎖アルキルおよび-C6H5からなる群から選択され
; R11およびR12は、独立に、C1〜C3直鎖または分枝鎖アルキルであり;および、 pは、6〜8の整数である。
【0042】式V 本発明は、癌または新生物疾患を治療または予防する方法であって、このよう
な治療または予防を必要とする患者に、治療上有効な量の式(V):
【化31】 の化合物またはその薬学的に許容される塩を含む組成物を投与することを含む方
法を提供し、 上式中、 R1は、-H、-CH3、-CH2CH3、-CH2C6H5、-C(O)OC(CH3)3、-C(O)OCH2C6H5および-
C(O)CH3からなる群から選択され; R2は、-H、C1〜C12直鎖アルキル、-CH2C6H5、-SiR10R11R12、-C(O)CH3、-C(O)
C6H5、-2-テトラヒドロピラニル、-OCH2OCH3および-C(O)OCH2CCl3からなる群か
ら選択され; R7は、-H、C1〜C15直鎖アルキル、-(CH2)9CH=CH2、-(CH2)6F、-(CH2)5OC6H5
、-(CH2)6OH、-(CH2)7CN、-CH2CH2C6H5、-(CH2)4COOH、-(CH2)5COOH、-(CH2)5CO
OMe、-(CH2)11COOH、-(CH2)12COOH、-(CH2)12OH、-(CH2)13OH、-(CH2)11CN、-(C
H2)11OC(O)NH2、-(CH2)11COOEt、-C(O)(CH2)9CH3、-(CH2)5C(O)N(CH2CH2)2O、C3 〜C7シクロアルキル、-C6H5、2-ピロリル、-3-ピロリル、2-ピリジル、3-ピリジ
ル、4-ピリジル、2-フラニルおよび3-フラニルからなる群から選択され、ここで
フェニルは、1個または複数のハロ、メチル、メトキシル、ヒドロキシル、メト
キシカルボニルまたはトリフルオロメチル基で置換されており; R8は、-H、C1〜C11直鎖アルキル、-(CH2)4COOEtおよび-C6H5からなる群から選
択され; R7が2-ピロリル以外の場合には、R9は、-H、-CH3、-CH2CH3および-CH2CH2CH3
からなる群から選択され; R7が2-ピロリルである場合には、R9は、-H、-CH3、-CH2CH3、-CH2CH2CH3およ
び-OCH3からなる群から選択され; R10は、C1〜C4直鎖または分枝鎖アルキルおよび-C6H5からなる群から選択され
; R11およびR12は、独立に、-CH3、-CH2CH3および-C3H7からなる群から選択され
; R16は、-H、-CH3、-CH2CH2CH3および-(CH2)6CH3からなる群から選択され; R17は、-H、-CN、-COOMe、-COOEtおよび-COOHからなる群から選択され、 ただし、式(V)の化合物は、 プロジギオシン、 ウンデシルプロジギオシン、 ノルプロジギオシン、および ノニルプロジギオシンではない。
【0043】 本発明は、癌細胞または新生物細胞の増殖を抑制する方法であって、癌細胞ま
たは新生物細胞を薬学的に許容される担体および一般式(V)を有する化合物また
はその薬学的に許容される塩を含む組成物の有効な量と接触させることを含む方
法を提供し、ここで式(V)中、 R1は、-H、-CH3、-CH2CH3、-CH2C6H5、-C(O)OC(CH3)3、-C(O)OCH2C6H5および-
C(O)CH3からなる群から選択され; R2は、-H、C1〜C12直鎖アルキル、-CH2C6H5、-SiR10R11R12、-C(O)CH3、-C(O)
C6H5、-2-テトラヒドロピラニル、-OCH2OCH3および-C(O)OCH2CCl3からなる群か
ら選択され; R7は、-H、C1〜C15直鎖アルキル、-(CH2)9CH=CH2、-(CH2)6F、-(CH2)5OC6H5
、-(CH2)6OH、-(CH2)7CN、-CH2CH2C6H5、-(CH2)4COOH、-(CH2)5COOH、-(CH2)5CO
OMe、-(CH2)11COOH、-(CH2)12COOH、-(CH2)12OH、-(CH2)13OH、-(CH2)11CN、-(C
H2)11OC(O)NH2、-(CH2)11COOEt、-C(O)(CH2)9CH3、-(CH2)5C(O)N(CH2CH2)2O、C3 〜C7シクロアルキル、-C6H5、2-ピロリル、-3-ピロリル、2-ピリジル、3-ピリジ
ル、4-ピリジル、2-フラニルおよび3-フラニルからなる群から選択され、ここで
フェニルは、1個または複数のハロ、メチル、メトキシル、ヒドロキシル、メト
キシカルボニルまたはトリフルオロメチル基で置換されており; R8は、-H、C1〜C11直鎖アルキル、-(CH2)4COOEtおよび-C6H5からなる群から選
択され; R7が2-ピロリル以外の場合には、R9は、-H、-CH3、-CH2CH3および-CH2CH2CH3
からなる群から選択され; R7が2-ピロリルである場合には、R9は、-H、-CH3、-CH2CH3、-CH2CH2CH3およ
び-OCH3からなる群から選択され; R10は、C1〜C4直鎖または分枝鎖アルキルおよび-C6H5からなる群から選択され
; R11およびR12は、独立に、-CH3、-CH2CH3および-C3H7からなる群から選択され
; R16は、-H、-CH3、-CH2CH2CH3および-(CH2)6CH3からなる群から選択され; R17は、-H、-CN、-COOMe、-COOEtおよび-COOHからなる群から選択され、 ただし、式(V)の化合物は、 プロジギオシン、 ウンデシルプロジギオシン、 ノルプロジギオシン、および ノニルプロジギオシンではない。
【0044】 本発明は、患者のウイルス感染症を治療または予防する方法であって、そのよ
うな治療または予防を必要とする患者に薬学的に許容される担体および式(V)の
化合物またはその薬学的に許容される塩を含む組成物の治療上有効な量を投与す
ることを含む方法を提供し、ここで式(V)中、 R1は、-H、-CH3、-CH2CH3、-CH2C6H5、-C(O)OC(CH3)3、-C(O)OCH2C6H5および-
C(O)CH3からなる群から選択され; R2は、-H、C1〜C12直鎖アルキル、-CH2C6H5、-SiR10R11R12、-C(O)CH3、-C(O)
C6H5、-2-テトラヒドロピラニル、-OCH2OCH3および-C(O)OCH2CCl3からなる群か
ら選択され; R7は、-H、C1〜C15直鎖アルキル、-(CH2)9CH=CH2、-(CH2)6F、-(CH2)5OC6H5
、-(CH2)6OH、-(CH2)7CN、-CH2CH2C6H5、-(CH2)4COOH、-(CH2)5COOH、-(CH2)5CO
OMe、-(CH2)11COOH、-(CH2)12COOH、-(CH2)12OH、-(CH2)13OH、-(CH2)11CN、-(C
H2)11OC(O)NH2、-(CH2)11COOEt、-C(O)(CH2)9CH3、-(CH2)5C(O)N(CH2CH2)2O、C3 〜C7シクロアルキル、-C6H5、2-ピロリル、-3-ピロリル、2-ピリジル、3-ピリジ
ル、4-ピリジル、2-フラニルおよび3-フラニルからなる群から選択され、ここで
フェニルは、1個または複数のハロ、メチル、メトキシル、ヒドロキシル、メト
キシカルボニルまたはトリフルオロメチル基で置換されており; R8は、-H、C1〜C11直鎖アルキル、-(CH2)4COOEtおよび-C6H5からなる群から選
択され; R7が2-ピロリル以外の場合には、R9は、-H、-CH3、-CH2CH3および-CH2CH2CH3
からなる群から選択され; R7が2-ピロリルである場合には、R9は、-H、-CH3、-CH2CH3、-CH2CH2CH3およ
び-OCH3からなる群から選択され; R10は、C1〜C4直鎖または分枝鎖アルキルおよび-C6H5からなる群から選択され
; R11およびR12は、独立に、-CH3、-CH2CH3および-C3H7からなる群から選択され
; R16は、-H、-CH3、-CH2CH2CH3および-(CH2)6CH3からなる群から選択され; R17は、-H、-CN、-COOMe、-COOEtおよび-COOHからなる群から選択される。
【0045】 本発明は、ウイルスの複製または感染性を抑制する方法であって、ウイルスま
たはウイルス感染細胞を薬学的に許容される担体および一般式(V)を有する化合
物またはその薬学的に許容される塩を含む組成物の有効な量と接触させることを
含む方法を提供し、ここで式(V)中、 R1は、-H、-CH3、-CH2CH3、-CH2C6H5、-C(O)OC(CH3)3、-C(O)OCH2C6H5および-
C(O)CH3からなる群から選択され; R2は、-H、C1〜C12直鎖アルキル、-CH2C6H5、-SiR10R11R12、-C(O)CH3、-C(O)
C6H5、-2-テトラヒドロピラニル、-OCH2OCH3および-C(O)OCH2CCl3からなる群か
ら選択され; R7は、-H、C1〜C15直鎖アルキル、-(CH2)9CH=CH2、-(CH2)6F、-(CH2)5OC6H5
、-(CH2)6OH、-(CH2)7CN、-CH2CH2C6H5、-(CH2)4COOH、-(CH2)5COOH、-(CH2)5CO
OMe、-(CH2)11COOH、-(CH2)12COOH、-(CH2)12OH、-(CH2)13OH、-(CH2)11CN、-(C
H2)11OC(O)NH2、-(CH2)11COOEt、-C(O)(CH2)9CH3、-(CH2)5C(O)N(CH2CH2)2O、C3 〜C7シクロアルキル、-C6H5、2-ピロリル、-3-ピロリル、2-ピリジル、3-ピリジ
ル、4-ピリジル、2-フラニルおよび3-フラニルからなる群から選択され、ここで
フェニルは、1個または複数のハロ、メチル、メトキシル、ヒドロキシル、メト
キシカルボニルまたはトリフルオロメチル基で置換されており; R8は、-H、C1〜C11直鎖アルキル、-(CH2)4COOEtおよび-C6H5からなる群から選
択され; R7が2-ピロリル以外の場合には、R9は、-H、-CH3、-CH2CH3および-CH2CH2CH3
からなる群から選択され; R7が2-ピロリルである場合には、R9は、-H、-CH3、-CH2CH3、-CH2CH2CH3およ
び-OCH3からなる群から選択され; R10は、C1〜C4直鎖または分枝鎖アルキルおよび-C6H5からなる群から選択され
; R11およびR12は、独立に、-CH3、-CH2CH3および-C3H7からなる群から選択され
; R16は、-H、-CH3、-CH2CH2CH3および-(CH2)6CH3からなる群から選択され; R17は、-H、-CN、-COOMe、-COOEtおよび-COOHからなる群から選択される。
【0046】 本発明は、下記の図、スキーム、詳細な説明、および本発明の非限定的実施形
態を例示するための説明的な実施例を参照することによって、さらに十分に理解
され得るであろう。
【0047】 3.1.定義および略語 C1〜C3直鎖または分枝鎖アルキル基の例としては、メチル、エチル、1-プロピ
ル、および2-プロピルが挙げられるが、これらに限定はされない。
【0048】 C1〜C4直鎖または分枝鎖アルキル基の例としては、メチル、エチル、1-プロピ
ル、2-プロピル、1-ブチル、2-ブチル、2-メチル-1-プロピル、および2-メチル-
2-プロピルが挙げられるが、これらに限定はされない。
【0049】 C1〜C6直鎖または分枝鎖アルキル基の例としては、メチル、エチル、1-プロピ
ル、2-プロピル、1-ブチル、2-ブチル、2-メチル-1-プロピル、2-メチル-2-プロ
ピル、1-ペンチル、2-ペンチル、3-ペンチル、2-メチル-1-ブチル、3-メチル-1-
ブチル、2-メチル-3-ブチル、2,2-ジメチル-1-プロピル、1-ヘキシル、2-ヘキシ
ル、3-ヘキシル、2-メチル-1-ペンチル、3-メチル-1-ペンチル、4-メチル-1-ペ
ンチル、2-メチル-2-ペンチル、3-メチル-2-ペンチル、4-メチル-2-ペンチル、2
,2-ジメチル-1-ブチル、3,3-ジメチル-1-ブチル、および2-エチル-1-ブチルが挙
げられるが、これらに限定はされない。
【0050】 C1〜C6直鎖アルキル基の例としては、メチル、エチル、1-プロピル、1-ブチル
、1-ペンチル、および1-ヘキシルが挙げられるが、これらに限定はされない。
【0051】 C1〜C10直鎖アルキル基の例としては、メチル、エチル、1-プロピル、1-ブチ
ル、1-ペンチル、1-ヘキシル、1-ヘプチル、1-オクチル、1-ノニル、および1-デ
シルが挙げられるが、これらに限定はされない。
【0052】 C5〜C10直鎖アルキル基の例としては、1-ペンチル、1-ヘキシル、1-ヘプチル
、1-オクチル、1-ノニル、および1-デシルが挙げられるが、これらに限定はされ
ない。
【0053】 C1〜C11直鎖アルキル基の例としては、メチル、エチル、1-プロピル、1-ブチ
ル、1-ペンチル、1-ヘキシル、1-ヘプチル、1-オクチル、1-ノニル、1-デシル、
および1-ウンデシルが挙げられるが、これらに限定はされない。
【0054】 C6〜C11直鎖アルキル基の例としては、1-ヘキシル、1-ヘプチル、1-オクチル
、1-ノニル、1-デシル、および1-ウンデシルが挙げられるが、これらに限定はさ
れない。
【0055】 C1〜C12直鎖アルキル基の例としては、メチル、エチル、1-プロピル、1-ブチ
ル、1-ペンチル、1-ヘキシル、1-ヘプチル、1-オクチル、1-ノニル、1-デシル、
1-ウンデシル、および1-ドデシルが挙げられるが、これらに限定はされない。
【0056】 C3〜C12直鎖アルキル基の例としては、1-プロピル、1-ブチル、1-ペンチル、1
-ヘキシル、1-ヘプチル、1-オクチル、1-ノニル、1-デシル、1-ウンデシル、1-
ドデシルが挙げられるが、これらに限定はされない。
【0057】 C1〜C15直鎖アルキル基の例としては、メチル、エチル、1-プロピル、1-ブチ
ル、1-ペンチル、1-ヘキシル、1-ヘプチル、1-オクチル、1-ノニル、1-デシル、
1-ウンデシル、1-ドデシル、1-トリデシル、1-テトラデシル、および1-ペンタデ
シルが挙げられるが、これらに限定はされない。
【0058】 C3〜C15直鎖アルキル基の例としては、1-プロピル、1-ブチル、1-ペンチル、1
-ヘキシル、1-ヘプチル、1-オクチル、1-ノニル、1-デシル、1-ウンデシル、1-
ドデシル、1-トリデシル、1-テトラデシル、および1-ペンタデシルが挙げられる
が、これらに限定はされない。
【0059】 C8〜C15直鎖アルキル基の例としては、1-オクチル、1-ノニル、1-デシル、1-
ウンデシル、1-ドデシル、1-トリデシル、1-テトラデシル、および1-ペンタデシ
ルが挙げられるが、これらに限定はされない。
【0060】 C(O)C1〜C9直鎖アルキル基の例としては、(メチル)-C(O)-、(エチル)-C(O)-、
(1-プロピル)-C(O)-、(1-ブチル)-C(O)-、(1-ペンチル)-C(O)-、(1-ヘキシル)-C
(O)-、(1-ヘプチル)-C(O)-、(1-オクチル)-C(O)-、および(1-ノニル)-C(O)-が挙
げられるが、これらに限定はされない。
【0061】 CH(OH)C1〜C9直鎖アルキル基の例としては、CH(OH)-(メチル)、CH(OH)-(エチ
ル)、CH(OH)-(1-プロピル)、CH(OH)-(1-ブチル)、CH(OH)-(1-ペンチル)、CH(OH)
-(1-ヘキシル)、CH(OH)-(1-ヘプチル)、CH(OH)-(1-オクチル)、およびCH(OH)-(1
-ノニル)が挙げられるが、これらに限定はされない。
【0062】 CH(Cl)C1〜C9直鎖アルキル基の例としては、CH(Cl)-(メチル)、CH(Cl)-(エチ
ル)、CH(Cl)-(1-プロピル)、CH(Cl)-(1-ブチル)、CH(Cl)-(1-ペンチル)、CH(Cl)
-(1-ヘキシル)、CH(Cl)-(1-ヘプチル)、CH(Cl)-(1-オクチル)、およびCH(Cl)-(1
-ノニル)が挙げられるが、これらに限定はされない。
【0063】 C3〜C7シクロアルキル基の例としては、シクロプロピル、シクロブチル、シク
ロペンチル、シクロヘキシル、およびシクロヘプチルが挙げられるが、これらに
限定はされない。
【0064】 別段の定義がない限り、本明細書中で使用される略語(BOC)は、-C(O)OC(CH3)3 を表し、(Cbz)は、C(O)OCH2C6H5を表し、(THP)は、-2-テトラヒドロピラニルを
表し、(MOM)は、-OCH2OCH3を表し、(TROC)は、-C(O)OCH2C(Cl)3を表す。
【0065】 式IIおよび式IIIの化合物のR5基は、R5が結合している5員〜10員環の炭素原子
のいずれにも結合できることは理解されるべきである。
【0066】 化合物R39FF、R39MF、R39SF、610FFおよび610MFの構造は、Gerberら, 1973, J
.Heterocycl.Chem.10:925〜9の925頁および表1に開示されている。
【0067】
【表1】
【0068】 特定の例において、本発明の化合物は2以上の名称で知られている。以下の表2
は本明細書に記載の化合物の同義語を示している。
【0069】
【表2】
【0070】 患者、例えば獣医的用途で哺乳類、または臨床的用途でヒトに投与する場合、
ピロール型化合物は、単離された形態で投与される。本明細書中で使用される「
単離された」とはピロール型化合物が(a)植物または細胞、好ましくは細菌培養
物などの天然源、または(b)合成有機化学反応混合物のいずれかの他の成分から
分離されていることを意味する。好ましくは、従来の技法でピロール型化合物は
精製される。本明細書中で使用される「精製された」とは、単離したとき、単離
物が単離物の重量で少なくとも95%、好ましくは少なくとも98%の単一ピロール
型化合物を含むことを意味する。
【0071】 4. 本発明の詳細な説明 4.1. 式I 本発明は、一般式(I)
【化32】 を有する新規な化合物およびその薬学的に許容される塩を包含し、 上式中、 各R1は、独立に、-H、-CH3、-CH2CH3、-CH2C6H5、-C(O)OC(CH3)3、-C(O)OCH2C 6 H5および-C(O)CH3からなる群から選択され; R2は、-H、C1〜C12直鎖アルキル、-CH2C6H5、-SiR10R11R12、-C(O)CH3、-C(O)
C6H5、-2-テトラヒドロピラニル、-OCH2OCH3および-C(O)OCH2CCl3からなる群か
ら選択され; R3は、-H、C1〜C12直鎖アルキル、および-CH(R14)(R15)からなる群から選択さ
れ、ここでR14およびR15は、独立に、C1〜C12直鎖アルキル、-C(O)C1〜C9直鎖ア
ルキル、-CH(OH)C1〜C9直鎖アルキル、-CH(Cl)C1〜C9直鎖アルキル、-(2-ピリジ
ル)メチル、-(3-ピリジル)メチル、-(4-ピリジル)メチルまたは-CH2C6H5であり
、-CH2C6H5は非置換であるか、またはフェニルが1個のシアノまたは1個もしくは
複数のハロ、メトキシルもしくはトリフルオロメチル基で置換されており; R10は、C1〜C4直鎖または分枝鎖アルキルおよび-C6H5からなる群から選択され
; R11およびR12は、独立に、C1〜C3直鎖または分枝鎖アルキルであり; R16およびR17は、-Hであり; mは、1〜5の整数であり; ただし、式(I)の化合物は、 ブチル-メタ-シクロヘプチルプロジギニン、 メタシクロプロジギオシン、 4-エトキシ-5-((3,5-ノナメチレン-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-2,2'-ビ
-1H-ピロール、および 4-プロポキシ-5-((3,5-ノナメチレン-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-2,2'-
ビ-1H-ピロールではない。
【0072】 式(I)の化合物およびその薬学的に許容される塩は、癌または新生物疾患の治
療または予防を必要とする患者のその治療または予防に有用である。式(I)の化
合物およびその薬学的に許容される塩は、癌細胞または新生物細胞の増殖の抑制
にも有用である。式(I)の化合物およびその薬学的に許容される塩は、ウイルス
感染症の治療または予防を必要とする患者のその治療または予防に有用である。
式(I)の化合物およびその薬学的に許容される塩は、ウイルスの複製または感染
性の抑制にも有用である。
【0073】 式(I)の化合物のR3が、1個のシアノまたは1個もしくは複数のハロ、メトキシ
ルもしくはトリフルオロメチル基で置換された-CH2C6H5基である場合には、R3
、好ましくは4-クロロベンジル、-2-メトキシベンジル、-3-メトキシベンジル、
-4-メトキシベンジル、2,4-ジクロロベンジル、2,4-ジフルオロベンジル、4-シ
アノベンジル、または4-トリフルオロメチルベンジルである。
【0074】 式(I)の化合物の好ましいサブクラスでは、 各R1は、独立に、-H、および-CH3からなる群から選択され; R2は、-CH3、-CH2CH3、および-CH2C6H5からなる群から選択され; R3は、-H、C1〜C10直鎖アルキル、(1-メチル)ブチル、-CH2C6H5、ブチロイル
、(1-ヒドロキシ)ブチル、および(1-クロロ)ブチルからなる群から選択され; R16およびR17は、-Hであり; mは、1〜5の整数であり; ただし、式(I)の化合物は、 ブチル-メタ-シクロヘプチルプロジギニン、 メタシクロプロジギオシン、 4-エトキシ-5-((3,5-ノナメチレン-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-2,2'-ビ
-1H-ピロール、および 4-プロポキシ-5-((3,5-ノナメチレン-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-2,2'-
ビ-1H-ピロールではない。
【0075】 式(I)の化合物の第2の好ましいサブクラスでは、 各R1は、-Hであり; R2は、-CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R3は、-H、n-C1〜C10アルキル、および-CH2C6H5からなる群から選択され; R16およびR17は、-Hであり; mは、1〜5の整数であり; ただし、式(I)の化合物は、 ブチル-メタ-シクロヘプチルプロジギニン、 メタシクロプロジギオシン、 4-エトキシ-5-((3,5-ノナメチレン-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-2,2'-ビ
-1H-ピロール、および 4-プロポキシ-5-((3,5-ノナメチレン-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-2,2'-
ビ-1H-ピロールではない。
【0076】 式(I)の化合物の第3の好ましいサブクラスでは、 各R1は、独立に、-Hおよび-CH3からなる群から選択され; R2は、-CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R3は、-H、C1〜C10直鎖アルキル、-CH2C6H5、ブチロイル、(1-ヒドロキシ)ブ
チルおよび(1-クロロ)ブチルからなる群から選択され; R16およびR17は、-Hであり; mは、1〜5の整数であり; ただし、mが3である場合には、R3は-CH2CH3ではなく、mが1である場合には、R3
は-(CH2)3CH3ではない。
【0077】 式(I)の化合物の第4の好ましいサブクラスでは、 各R1は、独立に、-H、および-CH3からなる群から選択され; R2は、-CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R3は、-H、-CH3、-n-C3H7、-i-C3H7、C5〜C10直鎖アルキル、(1-メチル)ブチ
ル、-CH2C6H5、ブチロイル、(1-ヒドロキシ)ブチルおよび(1-クロロ)ブチルから
なる群から選択され; R16およびR17は、-Hであり; mは、1〜5の整数である。
【0078】 式(I)の化合物の第5の好ましいサブクラスでは、 各R1は、独立に、-Hおよび-CH3からなる群から選択され; R2は、-CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R3は、-H、C1〜C10直鎖アルキル、-CH2C6H5、ブチロイル、(1-ヒドロキシ)ブ
チルおよび(1-クロロ)ブチルからなる群から選択され; R16およびR17は、-Hであり; mは、2、4または5である。
【0079】 一実施形態では、式(I)の好ましい化合物は、 2-エチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン
)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-
10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-メチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン
)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-n-プロピル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリ
デン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-n-ペンチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリ
デン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-ベンジル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデ
ン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; (S)-2-n-ペンチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-
イリデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; (R)-2-n-ペンチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-
イリデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; (S)-2-n-ブチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イ
リデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; (R)-2-n-ブチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イ
リデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; (S)-2-エチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリ
デン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; (R)-2-エチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリ
デン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; (S)-2-メチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリ
デン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; (R)-2-メチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリ
デン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; (S)-2-n-プロピル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-
イリデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; (R)-2-n-プロピル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-
イリデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-メチル-12-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン
)メチル)-11-アザビシクロ[8.2.1]トリデカ-10(13),12-ジエン; 2-エチル-12-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン
)メチル)-11-アザビシクロ[8.2.1]トリデカ-10(13),12-ジエン; 2-n-プロピル-12-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリ
デン)メチル)-11-アザビシクロ[8.2.1]トリデカ-10(13),12-ジエン; 2-n-ブチル-12-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデ
ン)メチル)-11-アザビシクロ[8.2.1]トリデカ-10(13),12-ジエン; 2-n-ペンチル-12-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリ
デン)メチル)-11-アザビシクロ[8.2.1]トリデカ-10(13),12-ジエン; 12-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-
11-アザビシクロ[8.2.1]トリデカ-10(13),12-ジエン; 2-メチル-13-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン
)メチル)-12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(14),13-ジエン; 13-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-
12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(14),13-ジエン; 2-エチル-12-メチル-13-((3-メトキシ-5-(1-メチル-1H-ピロール-2-イル)-2H-
ピロール-2-イリデン)メチル)-12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(14),13-
ジエン; 2-エチル-12-メチル-13-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-
2-イリデン)メチル)-12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(14),13-ジエン; 2-n-プロピル-13-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリ
デン)メチル)-12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(14),13-ジエン; 2-n-ブチル-13-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデ
ン)メチル)-12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(14),13-ジエン; 14-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-
13-アザビシクロ[10.2.1]ペンタデカ-12(15),14-ジエン; 2-ブチル-11-((3-メトキシ-5-(1-メチル-1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2
-イリデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-ブチル-11-((3-メトキシ-5-(1-メチル-1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2
-イリデン)メチル)-10-メチル-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン
; 2-ブチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン
)メチル)-10-メチル-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-エチル-11-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イ
リデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-ブチル-11-((3-ヒドロキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデ
ン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-ブチル-11-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イ
リデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 11-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン)メ
チル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-メチル-11-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イ
リデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-n-プロピル-11-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-
2-イリデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-n-ペンチル-11-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-
2-イリデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-ベンジル-11-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-
イリデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-メチル-14-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン
)メチル)-13-アザビシクロ[10.2.1]ペンタデカ-12(15),14-ジエン; 15-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-
14-アザビシクロ[11.2.1]ペンタデカ-13(16),15-ジエン; 2-メチル-15-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン
)メチル)-14-アザビシクロ[11.2.1]ペンタデカ-13(16),15-ジエン; 2-(2-ヒドロキシ-n-ブチル)-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピ
ロール-2-イリデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-(2-クロロ-n-ブチル)-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロー
ル-2-イリデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-ブチル-11-((3-エトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン
)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 11-((3-エトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-
10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-メチル-11-((3-エトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン
)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-n-プロピル-11-((3-エトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリ
デン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-n-ペンチル-11-((3-エトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリ
デン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-ベンジル-11-((3-エトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデ
ン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-エチル-11-((3-エトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン
)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-メチル-13-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イ
リデン)メチル)-12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(14),13-ジエン; 13-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン)メ
チル)-12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(14),13-ジエン; 2-エチル-12-メチル-13-((3-ベンジルオキシ-5-(1-メチル-1H-ピロール-2-イ
ル)-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(1
4),13-ジエン; 2-エチル-12-メチル-13-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピ
ロール-2-イリデン)メチル)-12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(14),13-ジ
エン; 2-n-プロピル-13-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-
2-イリデン)メチル)-12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(14),13-ジエン;お
よび 2-n-ブチル-13-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-
イリデン)メチル)-12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(14),13-ジエン、 ならびにこれらの薬学的に許容される塩からなる群から選択される。
【0080】 本発明は、薬学的に許容される担体および治療上有効な量の式(I)の化合物ま
たはその薬学的に許容される塩を含む組成物を提供し、ここで、式(I)の化合物
中、 各R1は、独立に、-H、-CH3、-CH2CH3、-CH2C6H5、-C(O)OC(CH3)3、-C(O)OCH2C 6 H5および-C(O)CH3からなる群から選択され; R2は、-H、C1〜C12直鎖アルキル、-CH2C6H5、-SiR10R11R12、-C(O)CH3、-C(O)
C6H5、-2-テトラヒドロピラニル、-OCH2OCH3および-C(O)OCH2CCl3からなる群か
ら選択され; R3は、-H、C1〜C12直鎖アルキル、および-CH(R14)(R15)からなる群から選択さ
れ、ここで、R14およびR15は、独立に、C1〜C12直鎖アルキル、-C(O)C1〜C9直鎖
アルキル、-CH(OH)C1〜C9直鎖アルキル、-CH(Cl)C1〜C9直鎖アルキル、-(2-ピリ
ジル)メチル、-(3-ピリジル)メチル、-(4-ピリジル)メチルまたは-CH2C6H5であ
り、-CH2C6H5は非置換であるか、またはフェニルが1個のシアノまたは1個もしく
は複数のハロ、メトキシルもしくはトリフルオロメチル基で置換されており; R10は、C1〜C4直鎖または分枝鎖アルキルおよび-C6H5からなる群から選択され
; R11およびR12は、独立に、C1〜C3直鎖または分枝鎖アルキルであり; R16およびR17は、-Hであり; mは、1〜5の整数であり; ただし、式(I)の化合物は、 ブチル-メタ-シクロヘプチルプロジギニン、 メタシクロプロジギオシン、 4-エトキシ-5-((3,5-ノナメチレン-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-2,2'-ビ
-1H-ピロール、 4-プロポキシ-5-((3,5-ノナメチレン-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-2,2'-
ビ-1H-ピロールではない。
【0081】 薬学的に許容される担体および式(I)の化合物またはその薬学的に許容される
塩を含む組成物は、癌または新生物疾患の治療または予防を必要とする患者のそ
の治療または予防に有用である。これらの組成物は、癌細胞または新生物細胞の
増殖の抑制にも有用である。薬学的に許容される担体および式(I)の化合物また
はその薬学的に許容される塩を含む組成物は、ウイルス感染症の治療または予防
を必要とする患者のその治療または予防にも有用である。これらの組成物は、ウ
イルスの複製または感染性の抑制にも有用である。
【0082】 薬学的に許容される担体および式(I)の化合物またはその薬学的に許容される
塩を含む組成物の好ましいサブクラスは、式(I)の化合物中、 各R1は、独立に、-Hおよび-CH3からなる群から選択され; R2は、-CH3、-CH2CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R3は、-H、C1〜C10直鎖アルキル、(1-メチル)ブチル、-CH2C6H5、ブチロイル
、(1-ヒドロキシ)ブチル、および(1-クロロ)ブチルからなる群から選択され; R16およびR17は、-Hであり; mは、1〜5の整数であり; ただし、式(I)の化合物は、 ブチル-メタ-シクロヘプチルプロジギニン、 メタシクロプロジギオシン、 4-エトキシ-5-((3,5-ノナメチレン-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-2,2'-ビ
-1H-ピロール、および 4-プロポキシ-5-((3,5-ノナメチレン-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-2,2'-
ビ-1H-ピロールではない。
【0083】 薬学的に許容される担体および式(I)の化合物またはその薬学的に許容される
塩を含む組成物の第2の好ましいサブクラスは、式(I)の化合物中、 各R1は、-Hであり; R2は、-CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R3は、-H、C1〜C10直鎖アルキルおよび-CH2C6H5からなる群から選択され; R16およびR17は、-Hであり; mは、1〜5の整数であり; ただし、式(I)の化合物は、 ブチル-メタ-シクロヘプチルプロジギニン、 メタシクロプロジギオシン、 4-エトキシ-5-((3,5-ノナメチレン-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-2,2'-ビ
-1H-ピロール、および 4-プロポキシ-5-((3,5-ノナメチレン-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-2,2'-
ビ-1H-ピロールではない。
【0084】 薬学的に許容される担体および式(I)の化合物またはその薬学的に許容される
塩を含む組成物の第3の好ましいサブクラスは、式(I)の化合物中、 各R1は、独立に、-Hおよび-CH3からなる群から選択され; R2は、-CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R3は、-H、C1〜C10直鎖アルキル、-CH2C6H5、ブチロイル、(1-ヒドロキシ)ブ
チル、および(1-クロロ)ブチルからなる群から選択され; R16およびR17は、-Hであり; mは、1〜5の整数であり; ただし、mが3である場合には、R3は-CH2CH3ではなく、mが1である場合には、R3
は-(CH2)3CH3ではない。
【0085】 薬学的に許容される担体および式(I)の化合物またはその薬学的に許容される
塩を含む組成物の第4の好ましいサブクラスは、式(I)の化合物中、 各R1は、独立に、-Hおよび-CH3からなる群から選択され; R2は、-CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R3は、-H、-CH3、-n-C3H7、-i-C3H7、C5〜C10直鎖アルキル、(1-メチル)ブチ
ル、-CH2C6H5、ブチロイル、(1-ヒドロキシ)ブチル、および(1-クロロ)ブチルか
らなる群から選択され; R16およびR17は、-Hであり; mは、1〜5の整数である。
【0086】 薬学的に許容される担体および式(I)の化合物またはその薬学的に許容される
塩を含む組成物の第5の好ましいサブクラスは、式(I)の化合物中、 各R1は、独立に、-Hおよび-CH3からなる群から選択され; R2は、-CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R3は、-H、C1〜C10直鎖アルキル、-CH2C6H5、ブチロイル、(1-ヒドロキシ)ブ
チル、および(1-クロロ)ブチルからなる群から選択され; R16およびR17は、-Hであり; mは、2、4、または5である。
【0087】 一実施形態では、式(I)の好ましい化合物は、 2-エチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン
)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-
10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-メチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン
)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-n-プロピル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリ
デン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-n-ペンチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリ
デン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-ベンジル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデ
ン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; (S)-2-n-ペンチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-
イリデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; (R)-2-n-ペンチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-
イリデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; (S)-2-n-ブチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イ
リデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; (R)-2-n-ブチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イ
リデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; (S)-2-エチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリ
デン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; (R)-2-エチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリ
デン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; (S)-2-メチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリ
デン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; (R)-2-メチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリ
デン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; (S)-2-n-プロピル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-
イリデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; (R)-2-n-プロピル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-
イリデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-メチル-12-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン
)メチル)-11-アザビシクロ[8.2.1]トリデカ-10(13),12-ジエン; 2-エチル-12-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン
)メチル)-11-アザビシクロ[8.2.1]トリデカ-10(13),12-ジエン; 2-n-プロピル-12-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリ
デン)メチル)-11-アザビシクロ[8.2.1]トリデカ-10(13),12-ジエン; 2-n-ブチル-12-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデ
ン)メチル)-11-アザビシクロ[8.2.1]トリデカ-10(13),12-ジエン; 2-n-ペンチル-12-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリ
デン)メチル)-11-アザビシクロ[8.2.1]トリデカ-10(13),12-ジエン; 12-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-
11-アザビシクロ[8.2.1]トリデカ-10(13),12-ジエン; 2-メチル-13-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン
)メチル)-12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(14),13-ジエン; 13-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-
12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(14),13-ジエン; 2-エチル-12-メチル-13-((3-メトキシ-5-(1-メチル-1H-ピロール-2-イル)-2H-
ピロール-2-イリデン)メチル)-12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(14),13-
ジエン; 2-エチル-12-メチル-13-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-
2-イリデン)メチル)-12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(14),13-ジエン; 2-n-プロピル-13-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリ
デン)メチル)-12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(14),13-ジエン; 2-n-ブチル-13-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデ
ン)メチル)-12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(14),13-ジエン; 14-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-
13-アザビシクロ[10.2.1]ペンタデカ-12(15),14-ジエン; 2-ブチル-11-((3-メトキシ-5-(1-メチル-1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2
-イリデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-ブチル-11-((3-メトキシ-5-(1-メチル-1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2
-イリデン)メチル)-10-メチル-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン
; 2-ブチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン
)メチル)-10-メチル-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-エチル-11-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イ
リデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-ブチル-11-((3-ヒドロキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデ
ン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-ブチル-11-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イ
リデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 11-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン)メ
チル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-メチル-11-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イ
リデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-n-プロピル-11-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-
2-イリデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-n-ペンチル-11-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-
2-イリデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-ベンジル-11-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-
イリデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-メチル-14-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン
)メチル)-13-アザビシクロ[10.2.1]ペンタデカ-12(15),14-ジエン; 15-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-
14-アザビシクロ[11.2.1]ペンタデカ-13(16),15-ジエン; 2-メチル-15-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン
)メチル)-14-アザビシクロ[11.2.1]ペンタデカ-13(16),15-ジエン; 2-(2-ヒドロキシ-n-ブチル)-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピ
ロール-2-イリデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-(2-クロロ-n-ブチル)-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロー
ル-2-イリデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-ブチル-11-((3-エトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン
)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 11-((3-エトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-
10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-メチル-11-((3-エトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン
)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-n-プロピル-11-((3-エトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリ
デン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-n-ペンチル-11-((3-エトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリ
デン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-ベンジル-11-((3-エトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデ
ン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-エチル-11-((3-エトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン
)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-メチル-13-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イ
リデン)メチル)-12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(14),13-ジエン; 13-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン)メ
チル)-12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(14),13-ジエン; 2-エチル-12-メチル-13-((3-ベンジルオキシ-5-(1-メチル-1H-ピロール-2-イ
ル)-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(1
4),13-ジエン; 2-エチル-12-メチル-13-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピ
ロール-2-イリデン)メチル)-12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(14),13-ジ
エン; 2-n-プロピル-13-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-
2-イリデン)メチル)-12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(14),13-ジエン;お
よび 2-n-ブチル-13-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-
イリデン)メチル)-12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(14),13-ジエン、 ならびにこれらの薬学的に許容される塩からなる群から選択される。
【0088】 本発明は、患者の癌または新生物疾患を治療または予防する方法であって、そ
のような治療または予防を必要とする患者に治療上有効な量の式(I)の化合物ま
たはその薬学的に許容される塩を含む組成物を投与することを含む方法をさらに
提供し、ここで、式(I)の化合物中、 各R1は、独立に、-H、-CH3、-CH2CH3、-CH2C6H5、-C(O)OC(CH3)3、-C(O)OCH2C 6 H5および-C(O)CH3からなる群から選択され; R2は、-H、C1〜C12直鎖アルキル、-CH2C6H5、-SiR10R11R12、-C(O)CH3、-C(O)
C6H5、-2-テトラヒドロピラニル、-OCH2OCH3および-C(O)OCH2CCl3からなる群か
ら選択され; R3は、-H、C1〜C12直鎖アルキル、および-CH(R14)(R15)からなる群から選択さ
れ、ここで、R14およびR15は、独立に、C1〜C12直鎖アルキル、-C(O)C1〜C9直鎖
アルキル、-CH(OH)C1〜C9直鎖アルキル、-CH(Cl)C1〜C9直鎖アルキル、-(2-ピリ
ジル)メチル、-(3-ピリジル)メチル、-(4-ピリジル)メチルまたは-CH2C6H5であ
り、-CH2C6H5は非置換であるか、またはフェニルが1個のシアノまたは1個もしく
は複数のハロ、メトキシルもしくはトリフルオロメチル基で置換されており; R10は、C1〜C4直鎖または分枝鎖アルキルおよび-C6H5からなる群から選択され
; R11およびR12は、独立に、C1〜C3直鎖または分枝鎖アルキルであり; mは、1〜5の整数であり; mが3であり、R2が-CH2CH3である場合には、R16は-Hまたは-CH3であり、R17は-
Hであり; mが3であり、R2が-CH3である場合には、R16は-Hまたは-CH3であり、R17は-Hま
たは-COOEtであり; mが3以外であり、R2が-CH3または-CH2CH3以外である場合には、R16およびR17
は-Hのみであり; ただし、式(I)の化合物は、 メタシクロプロジギオシンではない。
【0089】 癌または新生物疾患を治療または予防する方法での使用に好ましい化合物は、
ブチル-メタ-シクロヘプチルプロジギニンまたはその薬学的に許容される塩であ
る。
【0090】 癌または新生物疾患を治療または予防する方法での使用に好ましい他の化合物
は、 2-エチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン
)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-
10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-メチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン
)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-n-プロピル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリ
デン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-n-ペンチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリ
デン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-ベンジル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデ
ン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; (S)-2-n-ペンチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-
イリデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; (R)-2-n-ペンチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-
イリデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; (S)-2-n-ブチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イ
リデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; (R)-2-n-ブチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イ
リデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; (S)-2-エチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリ
デン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; (R)-2-エチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリ
デン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; (S)-2-メチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリ
デン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; (R)-2-メチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリ
デン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; (S)-2-n-プロピル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-
イリデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; (R)-2-n-プロピル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-
イリデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-メチル-12-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン
)メチル)-11-アザビシクロ[8.2.1]トリデカ-10(13),12-ジエン; 2-エチル-12-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン
)メチル)-11-アザビシクロ[8.2.1]トリデカ-10(13),12-ジエン; 2-n-プロピル-12-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリ
デン)メチル)-11-アザビシクロ[8.2.1]トリデカ-10(13),12-ジエン; 2-n-ブチル-12-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデ
ン)メチル)-11-アザビシクロ[8.2.1]トリデカ-10(13),12-ジエン; 2-n-ペンチル-12-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリ
デン)メチル)-11-アザビシクロ[8.2.1]トリデカ-10(13),12-ジエン; 12-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-
11-アザビシクロ[8.2.1]トリデカ-10(13),12-ジエン; 2-メチル-13-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン
)メチル)-12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(14),13-ジエン; 13-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-
12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(14),13-ジエン; 2-エチル-12-メチル-13-((3-メトキシ-5-(1-メチル-1H-ピロール-2-イル)-2H-
ピロール-2-イリデン)メチル)-12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(14),13-
ジエン; 2-エチル-12-メチル-13-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-
2-イリデン)メチル)-12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(14),13-ジエン; 2-n-プロピル-13-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリ
デン)メチル)-12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(14),13-ジエン; 2-n-ブチル-13-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデ
ン)メチル)-12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(14),13-ジエン; 14-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-
13-アザビシクロ[10.2.1]ペンタデカ-12(15),14-ジエン; 2-ブチル-11-((3-メトキシ-5-(1-メチル-1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2
-イリデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-ブチル-11-((3-メトキシ-5-(1-メチル-1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2
-イリデン)メチル)-10-メチル-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン
; 2-ブチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン
)メチル)-10-メチル-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-エチル-11-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イ
リデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-ブチル-11-((3-ヒドロキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデ
ン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-ブチル-11-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イ
リデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 11-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン)メ
チル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-メチル-11-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イ
リデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-n-プロピル-11-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-
2-イリデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-n-ペンチル-11-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-
2-イリデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-ベンジル-11-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-
イリデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-メチル-14-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン
)メチル)-13-アザビシクロ[10.2.1]ペンタデカ-12(15),14-ジエン; 15-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-
14-アザビシクロ[11.2.1]ペンタデカ-13(16),15-ジエン; 2-メチル-15-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン
)メチル)-14-アザビシクロ[11.2.1]ペンタデカ-13(16),15-ジエン; 2-(2-ヒドロキシ-n-ブチル)-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピ
ロール-2-イリデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-(2-クロロ-n-ブチル)-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロー
ル-2-イリデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-ブチル-11-((3-エトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン
)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 11-((3-エトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-
10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-メチル-11-((3-エトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン
)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-n-プロピル-11-((3-エトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリ
デン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-n-ペンチル-11-((3-エトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリ
デン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-ベンジル-11-((3-エトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデ
ン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-エチル-11-((3-エトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン
)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-メチル-13-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イ
リデン)メチル)-12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(14),13-ジエン; 13-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン)メ
チル)-12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(14),13-ジエン; 2-エチル-12-メチル-13-((3-ベンジルオキシ-5-(1-メチル-1H-ピロール-2-イ
ル)-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(1
4),13-ジエン; 2-エチル-12-メチル-13-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピ
ロール-2-イリデン)メチル)-12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(14),13-ジ
エン; 2-n-プロピル-13-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-
2-イリデン)メチル)-12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(14),13-ジエン;お
よび 2-n-ブチル-13-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-
イリデン)メチル)-12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(14),13-ジエン、 ならびにこれらの薬学的に許容される塩からなる群から選択される。
【0091】 癌または新生物疾患を治療または予防する方法における使用では、式(I)の化
合物の好ましいサブクラスは、式(I)の化合物中、 各R1は、独立に、-H、-CH3、-CH2CH3、-CH2C6H5、-C(O)OC(CH3)3、-C(O)OCH2C 6 H5および-C(O)CH3からなる群から選択され; R2は、-H、C1〜C12直鎖アルキル、-CH2C6H5、-SiR10R11R12、-C(O)CH3、-C(O)
C6H5、-2-テトラヒドロピラニル、-OCH2OCH3および-C(O)OCH2CCl3からなる群か
ら選択され; R3は、-H、C1〜C12直鎖アルキル、および-CH(R14)(R15)からなる群から選択さ
れ、ここで、R14およびR15は、独立に、C1〜C12直鎖アルキル、-C(O)C1〜C9直鎖
アルキル、-CH(OH)C1〜C9直鎖アルキル、-CH(Cl)C1〜C9直鎖アルキル、-(2-ピリ
ジル)メチル、-(3-ピリジル)メチル、-(4-ピリジル)メチルまたは-CH2C6H5であ
り、-CH2C6H5は非置換であるか、またはフェニルが1個のシアノまたは1個もしく
は複数のハロ、メトキシルもしくはトリフルオロメチル基で置換されており; R10は、C1〜C4直鎖または分枝鎖アルキルおよび-C6H5からなる群から選択され
; R11およびR12は、独立に、C1〜C3直鎖または分枝鎖アルキルであり; R16およびR17は、-Hであり; mは、1〜5の整数であり; ただし、式(I)の化合物は、 メタシクロプロジギオシンではない。
【0092】 癌または新生物疾患を治療または予防する方法における使用では、式(I)の化
合物の第2の好ましいサブクラスは、式(I)の化合物中、 各R1は、独立に、-Hおよび-CH3からなる群から選択され; R2は、-CH3、-CH2CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R3は、-H、C1〜C10直鎖アルキル、(1-メチル)ブチル、-CH2C6H5、ブチロイル
、(1-ヒドロキシ)ブチルおよび(1-クロロ)ブチルからなる群から選択され; R16およびR17は、-Hであり; mは、1〜5の整数であり; ただし、式(I)の化合物は、 メタシクロプロジギオシンではない。
【0093】 癌または新生物疾患を治療または予防する方法における使用では、式(I)の化
合物の第3の好ましいサブクラスは、式(I)の化合物中、 各R1は、-Hであり; R2は、-CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R3は、-H、C1〜C10直鎖アルキルおよび-CH2C6H5からなる群から選択され; R16およびR17は、-Hであり; mは、1〜5の整数であり; ただし、式(I)の化合物は、 メタシクロプロジギオシンではない。
【0094】 癌または新生物疾患を治療または予防する方法における使用では、式(I)の化
合物の第4の好ましいサブクラスは、式(I)の化合物中、 各R1は、独立に、-Hおよび-CH3からなる群から選択され; R2は、-CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R3は、-H、C1〜C10直鎖アルキル、-CH2C6H5、ブチロイル、(1-ヒドロキシ)ブ
チルおよび(1-クロロ)ブチルからなる群から選択され; R16およびR17は、-Hであり; mは、1〜5の整数であり; ただし、mが3である場合には、R3は-CH2CH3ではなく、mが1である場合には、R3
は-(CH2)3CH3ではない。
【0095】 癌または新生物疾患を治療または予防する方法における使用では、式(I)の化
合物の第5の好ましいサブクラスは、式(I)の化合物中、 各R1は、独立に、-Hおよび-CH3からなる群から選択され; R2は、-CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R3は、-H、C1〜C10直鎖アルキル、(1-メチル)ブチル、-CH2C6H5、ブチロイル
、(1-ヒドロキシ)ブチルおよび(1-クロロ)ブチルからなる群から選択され; R16およびR17は、-Hであり; mは、1〜5の整数である。
【0096】 癌または新生物疾患を治療または予防する本方法における使用では、式(I)の
化合物の第6の好ましいサブクラスは、式(I)の化合物中、 各R1は、独立に、-Hおよび-CH3からなる群から選択され; R2は、-CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R3は、-H、C1〜C10直鎖アルキル、-CH2C6H5、ブチロイル、(1-ヒドロキシ)ブ
チル)および(1-クロロ)ブチルからなる群から選択され; R16およびR17は、-Hであり; mは、2、4または5である。
【0097】 癌または新生物疾患を治療または予防する本方法における使用では、式(I)の
化合物の第7の好ましいサブクラスは、式(I)の化合物中、 各R1は、独立に、-Hおよび-CH3からなる群から選択され; R2は、-CH3、-CH2CH3、-(CH2)2CH3、および-CH2C6H5からなる群から選択され; R3は、-H、C1〜C10直鎖アルキル、-CH2C6H5、ブチロイル、(1-ヒドロキシ)ブ
チル、および(1-クロロ)ブチルからなる群から選択され; mは、1〜5の整数であり; mが3であり、R2が-CH3である場合には、R16は-Hおよび-CH3からなる群から選
択され、R17は-Hおよび-COOEtからなる群から選択され; mが3以外であり、R2が-CH3および-CH2CH3以外である場合には、R16およびR17
は-Hのみであり; ただし、式(I)の化合物は、 メタシクロプロジギオシンではない。
【0098】 本発明は、癌細胞または新生物細胞の増殖を抑制する方法であって、癌細胞ま
たは新生物細胞を薬学的に許容される担体および一般式(I)を有する化合物また
はその薬学的に許容される塩を含む組成物の有効な量と接触させることを含む方
法をさらに提供し、ここで、式(I)の化合物中、 各R1は、独立に、-H、-CH3、-CH2CH3、-CH2C6H5、-C(O)OC(CH3)3、-C(O)OCH2C 6 H5および-C(O)CH3からなる群から選択され; R2は、-H、C1〜C12直鎖アルキル、-CH2C6H5、-SiR10R11R12、-C(O)CH3、-C(O)
C6H5、-2-テトラヒドロピラニル、-OCH2OCH3および-C(O)OCH2CCl3からなる群か
ら選択され; R3は、-H、C1〜C12直鎖アルキル、および-CH(R14)(R15)からなる群から選択さ
れ、ここで、R14およびR15は、独立に、C1〜C12直鎖アルキル、-C(O)C1〜C9直鎖
アルキル、-CH(OH)C1〜C9直鎖アルキル、-CH(Cl)C1〜C9直鎖アルキル、-(2-ピリ
ジル)メチル、-(3-ピリジル)メチル、-(4-ピリジル)メチル、または-CH2C6H5
あり、-CH2C6H5は非置換であるか、またはフェニルが1個のシアノまたは1個もし
くは複数のハロ、メトキシルもしくはトリフルオロメチル基で置換されており; R10は、C1〜C4直鎖または分枝鎖アルキルおよび-C6H5からなる群から選択され
; R11およびR12は、独立に、C1〜C3直鎖または分枝鎖アルキルであり; mは、1〜5の整数であり; mが3であり、R2が-CH2CH3である場合には、R16は-Hまたは-CH3であり、R17は-
Hであり; mが3であり、R2が-CH3である場合には、R16は-Hまたは-CH3であり、R17は-Hま
たは-COOEtであり; mが3以外であり、R2が-CH3または-CH2CH3以外である場合には、R16およびR17
は-Hのみであり; ただし、式(I)の化合物は、 メタシクロプロジギオシンではない。
【0099】 この方法での使用に好ましい化合物は、ブチル-メタ-シクロヘプチルプロジギ
ニンまたはその薬学的に許容される塩である。
【0100】 この方法での使用に好ましい他の化合物は、 2-エチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン
)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-
10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-メチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン
)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-n-プロピル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリ
デン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-n-ペンチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリ
デン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-ベンジル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデ
ン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; (S)-2-n-ペンチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-
イリデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; (R)-2-n-ペンチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-
イリデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; (S)-2-n-ブチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イ
リデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; (R)-2-n-ブチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イ
リデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; (S)-2-エチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリ
デン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; (R)-2-エチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリ
デン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; (S)-2-メチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリ
デン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; (R)-2-メチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリ
デン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; (S)-2-n-プロピル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-
イリデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; (R)-2-n-プロピル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-
イリデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-メチル-12-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン
)メチル)-11-アザビシクロ[8.2.1]トリデカ-10(13),12-ジエン; 2-エチル-12-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン
)メチル)-11-アザビシクロ[8.2.1]トリデカ-10(13),12-ジエン; 2-n-プロピル-12-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリ
デン)メチル)-11-アザビシクロ[8.2.1]トリデカ-10(13),12-ジエン; 2-n-ブチル-12-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデ
ン)メチル)-11-アザビシクロ[8.2.1]トリデカ-10(13),12-ジエン; 2-n-ペンチル-12-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリ
デン)メチル)-11-アザビシクロ[8.2.1]トリデカ-10(13),12-ジエン; 12-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-
11-アザビシクロ[8.2.1]トリデカ-10(13),12-ジエン; 2-メチル-13-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン
)メチル)-12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(14),13-ジエン; 13-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-
12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(14),13-ジエン; 2-エチル-12-メチル-13-((3-メトキシ-5-(1-メチル-1H-ピロール-2-イル)-2H-
ピロール-2-イリデン)メチル)-12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(14),13-
ジエン; 2-エチル-12-メチル-13-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-
2-イリデン)メチル)-12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(14),13-ジエン; 2-n-プロピル-13-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリ
デン)メチル)-12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(14),13-ジエン; 2-n-ブチル-13-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデ
ン)メチル)-12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(14),13-ジエン; 14-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-
13-アザビシクロ[10.2.1]ペンタデカ-12(15),14-ジエン; 2-ブチル-11-((3-メトキシ-5-(1-メチル-1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2
-イリデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-ブチル-11-((3-メトキシ-5-(1-メチル-1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2
-イリデン)メチル)-10-メチル-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン
; 2-ブチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン
)メチル)-10-メチル-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-エチル-11-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イ
リデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-ブチル-11-((3-ヒドロキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデ
ン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-ブチル-11-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イ
リデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 11-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン)メ
チル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-メチル-11-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イ
リデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-n-プロピル-11-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-
2-イリデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-n-ペンチル-11-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-
2-イリデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-ベンジル-11-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-
イリデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-メチル-14-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン
)メチル)-13-アザビシクロ[10.2.1]ペンタデカ-12(15),14-ジエン; 15-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-
14-アザビシクロ[11.2.1]ペンタデカ-13(16),15-ジエン; 2-メチル-15-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン
)メチル)-14-アザビシクロ[11.2.1]ペンタデカ-13(16),15-ジエン; 2-(2-ヒドロキシ-n-ブチル)-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピ
ロール-2-イリデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-(2-クロロ-n-ブチル)-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロー
ル-2-イリデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-ブチル-11-((3-エトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン
)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 11-((3-エトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-
10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-メチル-11-((3-エトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン
)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-n-プロピル-11-((3-エトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリ
デン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-n-ペンチル-11-((3-エトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリ
デン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-ベンジル-11-((3-エトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデ
ン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-エチル-11-((3-エトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン
)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-メチル-13-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イ
リデン)メチル)-12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(14),13-ジエン; 13-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン)メ
チル)-12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(14),13-ジエン; 2-エチル-12-メチル-13-((3-ベンジルオキシ-5-(1-メチル-1H-ピロール-2-イ
ル)-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(1
4),13-ジエン; 2-エチル-12-メチル-13-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピ
ロール-2-イリデン)メチル)-12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(14),13-ジ
エン; 2-n-プロピル-13-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-
2-イリデン)メチル)-12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(14),13-ジエン;お
よび 2-n-ブチル-13-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-
イリデン)メチル)-12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(14),13-ジエン、 ならびにこれらの薬学的に許容される塩からなる群から選択される。
【0101】 癌または新生物細胞の増殖を抑制する方法での使用では、式(I)の化合物の第2
の好ましいサブクラスは、式(I)の化合物中、 各R1は、独立に、-H、-CH3、-CH2CH3、-CH2C6H5、-C(O)OC(CH3)3、-C(O)OCH2C 6 H5および-C(O)CH3からなる群から選択され; R2は、-H、C1〜C12直鎖アルキル、-CH2C6H5、-SiR10R11R12、-C(O)CH3、-C(O)
C6H5、-2-テトラヒドロピラニル、-OCH2OCH3および-C(O)OCH2CCl3からなる群か
ら選択され; R3は、-H、C1〜C12直鎖アルキル、および-CH(R14)(R15)からなる群から選択さ
れ、ここで、R14およびR15は、独立に、C1〜C12直鎖アルキル、-C(O)C1〜C9直鎖
アルキル、-CH(OH)C1〜C9直鎖アルキル、-CH(Cl)C1〜C9直鎖アルキル、-(2-ピリ
ジル)メチル、-(3-ピリジル)メチル、-(4-ピリジル)メチルまたは-CH2C6H5であ
り、-CH2C6H5は非置換であるか、またはフェニルが1個のシアノまたは1個もしく
は複数のハロ、メトキシルもしくはトリフルオロメチル基で置換されており; R10は、C1〜C4直鎖または分枝鎖アルキルおよび-C6H5からなる群から選択され
; R11およびR12は、独立に、C1〜C3直鎖または分枝鎖アルキルであり; R16およびR17は、-Hであり; mは、1〜5の整数であり; ただし、式(I)の化合物は、 メタシクロプロジギオシンではない。
【0102】 癌または新生物細胞の増殖を抑制する方法における使用では、式(I)の化合物
の第3の好ましいサブクラスは、式(I)の化合物中、 各R1は、独立に、-Hおよび-CH3からなる群から選択され; R2は、-CH3、-CH2CH3、および-CH2C6H5からなる群から選択され; R3は、-H、C1〜C10直鎖アルキル、(1-メチル)ブチル、-CH2C6H5、ブチロイル
、(1-ヒドロキシ)ブチル、および(1-クロロ)ブチルからなる群から選択され; mは、1〜5の整数であり; ただし、式(I)の化合物は、 メタシクロプロジギオシンではない。
【0103】 癌または新生物細胞の増殖を抑制する方法における使用では、式(I)の化合物
の第4の好ましいサブクラスは、式(I)の化合物中、 各R1は、-Hであり; R2は、-CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R3は、-H、C1〜C10直鎖アルキルおよび-CH2C6H5からなる群から選択され; R16およびR17は、-Hであり; mは、1〜5の整数であり; ただし、式(I)の化合物は、 メタシクロプロジギオシンではない。
【0104】 癌または新生物細胞の増殖を抑制する方法における使用では、式(I)の化合物
の第5の好ましいサブクラスは、式(I)の化合物中、 各R1は、独立に、-Hおよび-CH3からなる群から選択され; R2は、-CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R3は、-H、C1〜C10直鎖アルキル、-CH2C6H5、ブチロイル、(1-ヒドロキシ)ブ
チルおよび(1-クロロ)ブチルからなる群から選択され; R16およびR17は、-Hであり; mは、1〜5の整数であり; ただし、mが3である場合には、R3は-CH2CH3ではなく、mが1である場合には、R3
は-(CH2)3CH3ではない。
【0105】 癌または新生物細胞の増殖を抑制する方法における使用では、式(I)の化合物
の第6の好ましいサブクラスは、式(I)の化合物中、 各R1は、独立に、-H、および-CH3からなる群から選択され; R2は、-CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R3は、-H、C1〜C10直鎖アルキル、(1-メチル)ブチル、-CH2C6H5、ブチロイル
、(1-ヒドロキシ)ブチルおよび(1-クロロ)ブチルからなる群から選択され; R16およびR17は、-Hであり; mは、1〜5の整数である。
【0106】 癌または新生物細胞の増殖を抑制する方法における使用では、式(I)の化合物
の第7の好ましいサブクラスは、式(I)の化合物中、 各R1は、独立に、-Hおよび-CH3からなる群から選択され; R2は、-CH3、および-CH2C6H5からなる群から選択され; R3は、-H、C1〜C10直鎖アルキル、-CH2C6H5、ブチロイル、(1-ヒドロキシ)ブ
チルおよび(1-クロロ)ブチルからなる群から選択され; R16およびR17は、-Hであり; mは、2、4または5である。
【0107】 癌または新生物細胞の増殖を抑制する方法における使用では、式(I)の化合物
の第8の好ましいサブクラスは、式(I)の化合物中、 各R1は、独立に、-Hおよび-CH3からなる群から選択され; R2は、-CH3、-CH2CH3、-(CH2)2CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R3は、-H、C1〜C10直鎖アルキル、-CH2C6H5、ブチロイル、(1-ヒドロキシ)ブ
チルおよび(1-クロロ)ブチルからなる群から選択され; mは、1〜5の整数であり; mが3であり、R2が-CH3である場合には、R16は-Hおよび-CH3からなる群から選
択され、R17は-Hおよび-COOEtからなる群から選択され; mが3以外であり、R2が-CH3および-CH2CH3以外である場合には、R16およびR17
は-Hのみであり; ただし、式(I)の化合物は、 メタシクロプロジギオシンではない。
【0108】 本発明はさらに、患者のウイルス感染症を治療または予防する方法であって、
このような治療または予防を必要とする患者に、治療上有効な量の、薬学的に許
容されるキャリヤおよび式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩を含有
する組成物を投与することを含む方法を提供し、式(I)の化合物中、 各R1は、独立に、-H、-CH3、-CH2CH3、-CH2C6H5、-C(O)OC(CH3)3、-C(O)OCH2C 6 H5および-C(O)CH3からなる群から選択され; R2は、-H、C1〜C12直鎖アルキル、-CH2C6H5、-SiR10R11R12、-C(O)CH3、-C(O)
C6H5、-2-テトラヒドロピラニル、-OCH2OCH3および-C(O)OCH2CCl3からなる群か
ら選択され; R3は、-H、C1〜C12直鎖アルキル、および-CH(R14)(R15)からなる群から選択さ
れ、ここでR14およびR15は、独立に、C1〜C12直鎖アルキル、-C(O)C1〜C9直鎖ア
ルキル、-CH(OH)C1〜C9直鎖アルキル、-CH(Cl)C1〜C9直鎖アルキル、-(2-ピリジ
ル)メチル、-(3-ピリジル)メチル、-(4-ピリジル)メチルまたは-CH2C6H5であり
、-CH2C6H5は非置換であるか、またはフェニルが1個のシアノまたは1個もしくは
複数のハロ、メトキシルもしくはトリフルオロメチル基で置換されており; R10は、C1〜C4直鎖または分枝鎖アルキルおよび-C6H5からなる群から選択され
; R11およびR12は、独立に、C1〜C3直鎖または分枝鎖アルキルであり; mは、1〜5の整数であり; mが3であり、R2が-CH2CH3である場合には、R16は、-Hまたは-CH3であり、R17
は、-Hであり; mが3であり、R2が-CH3である場合には、R16は、-Hまたは-CH3であり、R17は、
-Hまたは-COOEtであり; mが3以外であり、R2が-CH3および-CH2CH3以外である場合には、R16およびR17
は、-Hのみである。
【0109】 ウイルス感染症を治療または予防する方法に使用するための好ましい化合物は
、ブチル-メタ-シクロヘプチルプロジギニンまたはその薬学的に許容される塩で
ある。
【0110】 ウイルス感染症を治療または予防する方法に使用するもう1つの好ましい化合
物はメタシクロプロジギオシンまたはその薬学的に許容される塩である。
【0111】 この方法に使用する他の好ましい化合物は、 2-エチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン
)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-
10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-メチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン
)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-n-プロピル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリ
デン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-n-ペンチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリ
デン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-ベンジル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデ
ン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; (S)-2-n-ペンチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-
イリデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; (R)-2-n-ペンチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-
イリデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; (S)-2-n-ブチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イ
リデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; (R)-2-n-ブチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イ
リデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; (S)-2-エチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリ
デン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; (R)-2-エチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリ
デン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; (S)-2-メチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリ
デン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; (R)-2-メチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリ
デン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; (S)-2-n-プロピル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-
イリデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; (R)-2-n-プロピル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-
イリデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-メチル-12-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン
)メチル)-11-アザビシクロ[8.2.1]トリデカ-10(13),12-ジエン; 2-エチル-12-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン
)メチル)-11-アザビシクロ[8.2.1]トリデカ-10(13),12-ジエン; 2-n-プロピル-12-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリ
デン)メチル)-11-アザビシクロ[8.2.1]トリデカ-10(13),12-ジエン; 2-n-ブチル-12-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデ
ン)メチル)-11-アザビシクロ[8.2.1]トリデカ-10(13),12-ジエン; 2-n-ペンチル-12-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリ
デン)メチル)-11-アザビシクロ[8.2.1]トリデカ-10(13),12-ジエン; 12-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-
11-アザビシクロ[8.2.1]トリデカ-10(13),12-ジエン; 2-メチル-13-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン
)メチル)-12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(14),13-ジエン; 13-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-
12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(14),13-ジエン; 2-エチル-12-メチル-13-((3-メトキシ-5-(1-メチル-1H-ピロール-2-イル)-2H-
ピロール-2-イリデン)メチル)-12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(14),13-
ジエン; 2-エチル-12-メチル-13-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-
2-イリデン)メチル)-12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(14),13-ジエン; 2-n-プロピル-13-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリ
デン)メチル)-12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(14),13-ジエン; 2-n-ブチル-13-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデ
ン)メチル)-12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(14),13-ジエン; 14-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-
13-アザビシクロ[10.2.1]ペンタデカ-12(15),14-ジエン; 2-ブチル-11-((3-メトキシ-5-(1-メチル-1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2
-イリデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-ブチル-11-((3-メトキシ-5-(1-メチル-1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2
-イリデン)メチル)-10-メチル-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン
; 2-ブチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン
)メチル)-10-メチル-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-エチル-11-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イ
リデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-ブチル-11-((3-ヒドロキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデ
ン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-ブチル-11-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イ
リデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 11-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン)メ
チル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-メチル-11-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イ
リデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-n-プロピル-11-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-
2-イリデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-n-ペンチル-11-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-
2-イリデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-ベンジル-11-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-
イリデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-メチル-14-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン
)メチル)-13-アザビシクロ[10.2.1]ペンタデカ-12(15),14-ジエン; 15-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-
14-アザビシクロ[11.2.1]ペンタデカ-13(16),15-ジエン; 2-メチル-15-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン
)メチル)-14-アザビシクロ[11.2.1]ペンタデカ-13(16),15-ジエン; 2-(2-ヒドロキシ-n-ブチル)-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピ
ロール-2-イリデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-(2-クロロ-n-ブチル)-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロー
ル-2-イリデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-ブチル-11-((3-エトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン
)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 11-((3-エトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-
10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-メチル-11-((3-エトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン
)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-n-プロピル-11-((3-エトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリ
デン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-n-ペンチル-11-((3-エトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリ
デン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-ベンジル-11-((3-エトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデ
ン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-エチル-11-((3-エトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン
)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-メチル-13-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イ
リデン)メチル)-12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(14),13-ジエン; 13-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン)メ
チル)-12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(14),13-ジエン; 2-エチル-12-メチル-13-((3-ベンジルオキシ-5-(1-メチル-1H-ピロール-2-イ
ル)-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(1
4),13-ジエン; 2-エチル-12-メチル-13-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピ
ロール-2-イリデン)メチル)-12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(14),13-ジ
エン; 2-n-プロピル-13-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-
2-イリデン)メチル)-12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(14),13-ジエン;お
よび 2-n-ブチル-13-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-
イリデン)メチル)-12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(14),13-ジエン、 ならびにこれらの薬学的に許容される塩からなる群から選択される。
【0112】 ウイルス感染症を治療または予防する本発明の方法に使用するための、式(I)
の化合物の好ましいサブクラスは、式(I)の化合物中、 各R1は、独立に、-H、-CH3、-CH2CH3、-CH2C6H5、-C(O)OC(CH3)3、-C(O)OCH2C 6 H5および-C(O)CH3からなる群から選択され; R2は、-H、C1〜C12直鎖アルキル、-CH2C6H5、-SiR10R11R12、-C(O)CH3、-C(O)
C6H5、-2-テトラヒドロピラニル、-OCH2OCH3および-C(O)OCH2CCl3からなる群か
ら選択され; R3は、-H、C1〜C12直鎖アルキル、および-CH(R14)(R15)からなる群から選択さ
れ、ここでR14およびR15は、独立に、C1〜C12直鎖アルキル、-C(O)C1〜C9直鎖ア
ルキル、-CH(OH)C1〜C9直鎖アルキル、-CH(Cl)C1〜C9直鎖アルキル、-(2-ピリジ
ル)メチル、-(3-ピリジル)メチル、-(4-ピリジル)メチルまたは-CH2C6H5であり
、-CH2C6H5は非置換であるか、またはフェニルが1個のシアノまたは1個もしくは
複数のハロ、メトキシもしくはトリフルオロメチル基で置換されており; R10は、C1〜C4直鎖または分枝鎖アルキルおよび-C6H5からなる群から選択され
; R11およびR12は、独立に、C1〜C3直鎖または分枝鎖アルキルであり; R16およびR17は、-Hであり; mは、1〜5の整数である。
【0113】 ウイルス感染症を治療または予防する本発明の方法に使用するための、式(I)
の化合物の第2の好ましいサブクラスは、式(I)の化合物中、 各R1は、独立に、-Hおよび-CH3からなる群から選択され; R2は、-CH3、-CH2CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R3は、-H、C1〜C10直鎖アルキル、(1-メチル)ブチル、-CH2C6H5、ブチロイル
、(1-ヒドロキシ)ブチルおよび(1-クロロ)ブチルからなる群から選択され; R16およびR17は、-Hであり; mは、1〜5の整数である。
【0114】 ウイルス感染症を治療または予防する本発明の方法に使用するための、式(I)
の化合物の第3の好ましいサブクラスは、式(I)の化合物中、 各R1は、-Hであり; R2は、-CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R3は、-H、C1〜C10直鎖アルキルおよび-CH2C6H5からなる群から選択され; R16およびR17は、-Hであり; mは、1〜5の整数である。
【0115】 ウイルス感染症を治療または予防する本発明の方法に使用するための、式(I)
の化合物の第4の好ましいサブクラスは、式(I)の化合物中、 各R1は、独立に、-Hおよび-CH3からなる群から選択され; R2は、-CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R3は、-H、C1〜C10直鎖アルキル、-CH2C6H5、ブチロイル、(1-ヒドロキシ)ブ
チルおよび(1-クロロ)ブチルからなる群から選択され; R16およびR17は、-Hであり; mは、1〜5の整数であり; ただし、mが3である場合には、R3は-CH2CH3ではなく、mが1である場合には、R3
は-(CH2)3CH3ではない。
【0116】 ウイルス感染症を治療または予防する方法に使用するための、式(I)の化合物
の第5の好ましいサブクラスは、式(I)の化合物中、 各R1は、独立に、-Hおよび-CH3からなる群から選択され; R2は、-CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R3は、-H、C1〜C10直鎖アルキル、(1-メチル)ブチル、-CH2C6H5、ブチロイル
、(1-ヒドロキシ)ブチルおよび(1-クロロ)ブチルからなる群から選択され; R16およびR17は、-Hであり; mは、1〜5の整数である。
【0117】 ウイルス感染症を治療または予防する方法に使用するための、式(I)の化合物
の第6の好ましいサブクラスは、式(I)の化合物中、 各R1は、独立に、-Hおよび-CH3からなる群から選択され; R2は、-CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R3は、-H、C1〜C10直鎖アルキル、-CH2C6H5、ブチロイル、(1-ヒドロキシ)ブ
チルおよび(1-クロロ)ブチルからなる群から選択され; R16およびR17は、-Hであり; mは、2、4または5である。
【0118】 ウイルス感染症を治療または予防する本発明の方法に使用するための、式(I)
の化合物の第7の好ましいサブクラスは、式(I)の化合物中、 各R1は、独立に、-Hおよび-CH3からなる群から選択され; R2は、-CH3、-CH2CH3、-(CH2)2CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R3は、-H、C1〜C10直鎖アルキル、-CH2C6H5、ブチロイル、(1-ヒドロキシ)ブ
チルおよび(1-クロロ)ブチルからなる群から選択され; mは、1〜5の整数であり; mが3であり、R2が-CH3である場合には、R16は、-Hおよび-CH3からなる群から
選択され、R17は、-Hおよび-COOEtからなる群から選択され; mが3以外であり、R2が-CH3または-CH2CH3以外である場合には、R16およびR17
は、-Hのみである。
【0119】 本発明はさらに、ウイルスの複製または感染性を抑制する方法であって、ウイ
ルスまたはウイルス感染細胞と、有効量の、薬学的に許容される担体および式(I
)を有する化合物またはその薬学的に許容される塩を含有する組成物とを接触さ
せることを含む方法を提供し、式(I)の化合物中、 各R1は、独立に、-H、-CH3、-CH2CH3、-CH2C6H5、-C(O)OC(CH3)3、-C(O)OCH2C 6 H5および-C(O)CH3からなる群から選択され; R2は、-H、C1〜C12直鎖アルキル、-CH2C6H5、-SiR10R11R12、-C(O)CH3、-C(O)
C6H5、-2-テトラヒドロピラニル、-OCH2OCH3および-C(O)OCH2CCl3からなる群か
ら選択され; R3は、-H、C1〜C12直鎖アルキル、および-CH(R14)(R15)からなる群から選択さ
れ、ここでR14およびR15は、独立に、C1〜C12直鎖アルキル、-C(O)C1〜C9直鎖ア
ルキル、-CH(OH)C1〜C9直鎖アルキル、-CH(Cl)C1〜C9直鎖アルキル、-(2-ピリジ
ル)メチル、-(3-ピリジル)メチル、-(4-ピリジル)メチルまたは-CH2C6H5であり
、-CH2C6H5は非置換であるか、またはフェニルが1個のシアノまたは1個もしくは
複数のハロ、メトキシルもしくはトリフルオロメチル基で置換されており; R10は、C1〜C4直鎖または分枝鎖アルキルおよび-C6H5からなる群から選択され
; R11およびR12は、独立に、C1〜C3直鎖または分枝鎖アルキルであり; mは、1〜5の整数であり; mが3であり、R2が-CH2CH3である場合には、R16は、-Hまたは-CH3であり、R17
は、-Hであり; mが3であり、R2が-CH3である場合には、R16は、-Hまたは-CH3であり、R17は、
-Hまたは-COOEtであり; mが3以外であり、R2が-CH3および-CH2CH3以外である場合には、R16およびR17
は、-Hのみである。
【0120】 ウイルスの複製または感染性を抑制する方法に使用するための好ましい化合物
は、ブチル-メタ-シクロヘプチルプロジギニンまたはその薬学的に許容される塩
である。
【0121】 ウイルスの複製または感染性を抑制する方法に使用するための好ましい化合物
はメタシクロプロジギオシンまたはその薬学的に許容される塩である。
【0122】 この方法に使用する他の好ましい化合物は、 2-エチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン
)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-
10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-メチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン
)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-n-プロピル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリ
デン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-n-ペンチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリ
デン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-ベンジル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデ
ン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; (S)-2-n-ペンチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-
イリデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; (R)-2-n-ペンチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-
イリデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; (S)-2-n-ブチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イ
リデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; (R)-2-n-ブチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イ
リデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; (S)-2-エチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリ
デン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; (R)-2-エチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリ
デン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; (S)-2-メチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリ
デン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; (R)-2-メチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリ
デン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; (S)-2-n-プロピル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-
イリデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; (R)-2-n-プロピル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-
イリデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-メチル-12-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン
)メチル)-11-アザビシクロ[8.2.1]トリデカ-10(13),12-ジエン; 2-エチル-12-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン
)メチル)-11-アザビシクロ[8.2.1]トリデカ-10(13),12-ジエン; 2-n-プロピル-12-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリ
デン)メチル)-11-アザビシクロ[8.2.1]トリデカ-10(13),12-ジエン; 2-n-ブチル-12-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデ
ン)メチル)-11-アザビシクロ[8.2.1]トリデカ-10(13),12-ジエン; 2-n-ペンチル-12-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリ
デン)メチル)-11-アザビシクロ[8.2.1]トリデカ-10(13),12-ジエン; 12-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-
11-アザビシクロ[8.2.1]トリデカ-10(13),12-ジエン; 2-メチル-13-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン
)メチル)-12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(14),13-ジエン; 13-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-
12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(14),13-ジエン; 2-エチル-12-メチル-13-((3-メトキシ-5-(1-メチル-1H-ピロール-2-イル)-2H-
ピロール-2-イリデン)メチル)-12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(14),13-
ジエン; 2-エチル-12-メチル-13-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-
2-イリデン)メチル)-12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(14),13-ジエン; 2-n-プロピル-13-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリ
デン)メチル)-12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(14),13-ジエン; 2-n-ブチル-13-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデ
ン)メチル)-12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(14),13-ジエン; 14-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-
13-アザビシクロ[10.2.1]ペンタデカ-12(15),14-ジエン; 2-ブチル-11-((3-メトキシ-5-(1-メチル-1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2
-イリデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-ブチル-11-((3-メトキシ-5-(1-メチル-1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2
-イリデン)メチル)-10-メチル-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン
; 2-ブチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン
)メチル)-10-メチル-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-エチル-11-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イ
リデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-ブチル-11-((3-ヒドロキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデ
ン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-ブチル-11-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イ
リデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 11-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン)メ
チル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-メチル-11-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イ
リデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-n-プロピル-11-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-
2-イリデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-n-ペンチル-11-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-
2-イリデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-ベンジル-11-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-
イリデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-メチル-14-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン
)メチル)-13-アザビシクロ[10.2.1]ペンタデカ-12(15),14-ジエン; 15-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-
14-アザビシクロ[11.2.1]ペンタデカ-13(16),15-ジエン; 2-メチル-15-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン
)メチル)-14-アザビシクロ[11.2.1]ペンタデカ-13(16),15-ジエン; 2-(2-ヒドロキシ-n-ブチル)-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピ
ロール-2-イリデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-(2-クロロ-n-ブチル)-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロー
ル-2-イリデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-ブチル-11-((3-エトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン
)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 11-((3-エトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-
10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-メチル-11-((3-エトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン
)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-n-プロピル-11-((3-エトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリ
デン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-n-ペンチル-11-((3-エトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリ
デン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-ベンジル-11-((3-エトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデ
ン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-エチル-11-((3-エトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン
)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-メチル-13-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イ
リデン)メチル)-12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(14),13-ジエン; 13-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン)メ
チル)-12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(14),13-ジエン; 2-エチル-12-メチル-13-((3-ベンジルオキシ-5-(1-メチル-1H-ピロール-2-イ
ル)-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(1
4),13-ジエン; 2-エチル-12-メチル-13-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピ
ロール-2-イリデン)メチル)-12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(14),13-ジ
エン; 2-n-プロピル-13-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-
2-イリデン)メチル)-12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(14),13-ジエン;お
よび 2-n-ブチル-13-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-
イリデン)メチル)-12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(14),13-ジエン、 ならびにこれらの薬学的に許容される塩からなる群から選択される。
【0123】 ウイルスの複製または感染性を抑制する方法に使用するための、式(I)の化合
物の好ましいサブクラスは、式中、 各R1は、独立に、-H、-CH3、-CH2CH3、-CH2C6H5、-C(O)OC(CH3)3、-C(O)OCH2C 6 H5および-C(O)CH3からなる群から選択され; R2は、-H、C1〜C12直鎖アルキル、-CH2C6H5、-SiR10R11R12、-C(O)CH3、-C(O)
C6H5、-2-テトラヒドロピラニル、-OCH2OCH3および-C(O)OCH2CCl3からなる群か
ら選択され; R3は、-H、C1〜C12直鎖アルキル、-CH(R14)(R15)からなる群から選択され、こ
こでR14およびR15は、独立に、C1〜C12直鎖アルキル、-C(O)C1〜C9直鎖アルキル
、-CH(OH)C1〜C9直鎖アルキル、-CH(Cl)C1〜C9直鎖アルキル、-(2-ピリジル)メ
チル、-(3-ピリジル)メチル、-(4-ピリジル)メチルおよび-CH2C6H5であり、-CH2 C6H5は非置換であるか、またはフェニルが1個のシアノまたは1個もしくは複数の
ハロ、メトキシルもしくはトリフルオロメチル基で置換されており; R10は、C1〜C4直鎖または分枝鎖アルキルおよび-C6H5からなる群から選択され
; R11およびR12は、独立に、C1〜C3直鎖または分枝鎖アルキルであり; R16およびR17は、-Hであり; mは、1〜5の整数である。
【0124】 ウイルスの複製または感染性を抑制する方法に使用するための、式(I)の化合
物の第2の好ましいサブクラスは、式(I)の化合物中、 各R1は、独立に、-Hおよび-CH3からなる群から選択され; R2は、-CH3、-CH2CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R3は、-H、C1〜C10直鎖アルキル、(1-メチル)ブチル、-CH2C6H5、ブチロイル
、(1-ヒドロキシ)ブチルおよび(1-クロロ)ブチルからなる群から選択され; R16およびR17は、-Hであり; mは、1〜5の整数である。
【0125】 ウイルスの複製または感染性を抑制する方法に使用するための、式(I)の化合
物の第3の好ましいサブクラスは、式(I)の化合物中、 各R1は、-Hであり; R2は、-CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R3は、-H、C1〜C10直鎖アルキルおよび-CH2C6H5からなる群から選択され; R16およびR17は、-Hであり; mは、1〜5の整数である。
【0126】 ウイルスの複製または感染性を抑制する方法に使用するための、式(I)の化合
物の第4の好ましいサブクラスは、式(I)の化合物中、 各R1は、独立に、-Hおよび-CH3からなる群から選択され; R2は、-CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R3は、-H、C1〜C10直鎖アルキル、-CH2C6H5、ブチロイル、(1-ヒドロキシ)ブ
チルおよび(1-クロロ)ブチルからなる群から選択され; R16およびR17は、-Hであり; mは、1〜5の整数であり; ただし、mが3である場合には、R3は-CH2CH3ではなく、mが1である場合には、R3
は(CH2)3CH3ではない。
【0127】 ウイルスの複製または感染性を抑制する方法に使用するための、式(I)の化合
物の第5の好ましいサブクラスは、式(I)の化合物中、 各R1は、独立に、-Hおよび-CH3からなる群から選択され; R2は、-CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R3は、-H、C1〜C10直鎖アルキル、(1-メチル)ブチル、-CH2C6H5、ブチロイル
、(1-ヒドロキシ)ブチルおよび(1-クロロ)ブチルからなる群から選択され; R16およびR17は、-Hであり; mは、1〜5の整数である。
【0128】 ウイルスの複製または感染性を抑制する方法に使用するための、式(I)の化合
物の第6の好ましいサブクラスは、式(I)の化合物中、 各R1は、独立に、-Hおよび-CH3からなる群から選択され; R2は、-CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R3は、-H、C1〜C10直鎖アルキル、-CH2C6H5、ブチロイル、(1-ヒドロキシ)ブ
チルおよび(1-クロロ)ブチルからなる群から選択され; R16およびR17は、-Hであり; mは、2、4または5である。
【0129】 ウイルスの複製または感染性を抑制する方法に使用するための、式(I)の化合
物の第7の好ましいサブクラスは、式(I)の化合物中、 各R1は、独立に、-Hおよび-CH3からなる群から選択され; R2は、-CH3、-CH2CH3、-(CH2)2CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R3は、-H、C1〜C10直鎖アルキル、-CH2C6H5、ブチロイル、(1-ヒドロキシ)ブ
チルおよび(1-クロロ)ブチルから選択され; mは、1〜5の整数であり; mが3であり、R2が-CH3である場合には、R16は、-Hおよび-CH3からなる群から
選択され、R17は、-Hおよび-COOEtからなる群から選択され; mが3以外であり、R2が-CH3および-CH2CH3以外である場合には、R16およびR17
は、-Hのみである。
【0130】 4.2. 式II 本発明はさらに、一般式(II):
【化33】 を有する新規化合物およびその薬学的に許容される塩を提供する。
【0131】 [上式中、 各R1は独立に、-H、-CH3、-CH2CH3、-CH2C6H5、-C(O)OC(CH3)3、-C(O)OCH2C6H 5 および-C(O)CH3からなる群から選択され; R2は、-H、C1〜C12直鎖アルキル、-CH2C6H5、-SiR10R11R12、-C(O)CH3、-C(O)
C6H5、-2-テトラヒドロピラニル、-OCH2OCH3および-C(O)OCH2CCl3からなる群か
ら選択され; R4は、-HおよびC1〜C12直鎖アルキルからなる群から選択され; R5は、-H、C1〜C4直鎖アルキルおよび-C6H5からなる群から選択され; R10は、-C1〜C4直鎖または分枝鎖アルキルおよび-C6H5からなる群から選択さ
れ; R11およびR12は、独立に、C1〜C3直鎖または分枝鎖アルキルであり; nは、1〜6の整数であり; ただし、式(II)の化合物は、 シクロプロジギオシンおよび 4-エチル-2,4,5,6-テトラヒドロ-3-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル-)-2
H-ピロール-2-イリデン)メチル)-1-メチル-シクロペンタ(C)ピロールではない]
【0132】 式(II)の化合物およびその薬学的に許容される塩は、癌または新生物疾患の治
療または予防を必要とする患者でこのような治療または予防を行うのに有用であ
る。式(II)の化合物およびその薬学的に許容される塩は、癌細胞または新生物細
胞の増殖を抑制するのにも有用である。式(II)の化合物およびその薬学的に許容
される塩は、ウイルス感染症の治療または予防を必要する患者でこのような治療
または予防を行うのに有用である。式(II)の化合物およびその薬学的に許容され
る塩は、ウイルスの複製または感染性を抑制するのにも有用である。
【0133】 式(II)の化合物の好ましいサブクラスは、式中、 R1は、-Hおよび-CH3からなる群から選択され; R2は、-CH3、-CH2CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R4およびR5は、独立に、-H、-CH3、および-CH2CH3からなる群から選択され; nは、1〜3の整数であり; ただし、式(II)の化合物は、 シクロプロジギオシンおよび 4-エチル-2,4,5,6-テトラヒドロ-3-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル-)-2
H-ピロール-2-イリデン)メチル)-1-メチル-シクロペンタ(C)ピロールではない ものである。
【0134】 式(II)の化合物の好ましい第2のサブクラスは、式中、 R1は、-Hおよび-CH3からなる群から選択され; R2は、-CH3、-CH2CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R4は、-HおよびC1〜C12直鎖アルキルからなる群から選択され; R5は、-Hであり; nは、1〜3の整数である ものである。
【0135】 式(II)の化合物の好ましい第3のサブクラスは、式中、 R1は、-Hおよび-CH3からなる群から選択され; R2は、-CH3、-CH2CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R4は、-Hであり; R5は、-H、-CH3、-CH2CH3、-C3H7、-n-C4H9および-C6H5からなる群から選択さ
れ; nは、1〜3の整数である ものである。
【0136】 好ましい実施形態では、式(II)の化合物は、 4,5,6,7-テトラヒドロ-3-((3-ベンジルオキシ-5-(1-メチル-1H-ピロール-2-イ
ル)-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-1,4-ジメチル-2H-イソインドール; 4,5,6,7-テトラヒドロ-3-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール
-2-イリデン)メチル)-4-エチル-2H-イソインドール; 4,5,6,7-テトラヒドロ-3-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール
-2-イリデン)メチル)-4-エチル-1-メチル-2H-イソインドール; 4,5,6,7-テトラヒドロ-3-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール
-2-イリデン)メチル)-1,4-ジエチル-2H-イソインドール; 4,5,6,7-テトラヒドロ-3-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール
-2-イリデン)メチル)-1-エチル-4-メチル-2H-イソインドール;および 4,5,6,7-テトラヒドロ-3-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール
-2-イリデン)メチル)-1-エチル-2H-イソインドール、ならびにこれらの薬学的に
許容される塩からなる群から選択される。
【0137】 本発明はさらに、薬学的に許容される担体および治療上有効な量の式(II)の化
合物またはその薬学的に許容される塩を含む組成物も提供し、式(II)の化合物中
、 各R1は独立に、-H、-CH3、-CH2CH3、-CH2C6H5、-C(O)OC(CH3)3、-C(O)OCH2C6H 5 および-C(O)CH3からなる群から選択され; R2は、-H、C1〜C12直鎖アルキル、-CH2C6H5、-SiR10R11R12、-C(O)CH3、-C(O)
C6H5、-2-テトラヒドロピラニル、-OCH2OCH3および-C(O)OCH2CCl3からなる群か
ら選択され; R4は、-HおよびC1〜C12直鎖アルキルからなる群から選択され; R5は、-H、C1〜C4直鎖アルキルおよび-C6H5からなる群から選択され; R10は、C1〜C4直鎖または分枝鎖アルキルおよび-C6H5からなる群から選択され
; R11およびR12は、独立に、-CH3、-CH2CH3および-C3H7からなる群から選択され
; nは、1〜6の整数であり; ただし、式(II)の化合物は、 シクロプロジギオシンおよび 4-エチル-2,4,5,6-テトラヒドロ-3-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル-)-2
H-ピロール-2-イリデン)メチル)-1-メチル-シクロペンタ(C)ピロールではない。
【0138】 薬学的に許容される担体および式(II)の化合物またはその薬学的に許容される
塩を含む組成物は、癌または新生物疾患の治療または予防を必要とする患者でこ
のような治療または予防を行うのに有用である。これらの組成物は、癌細胞また
は新生物細胞の増殖を抑制するのにも有用である。薬学的に許容される担体およ
び式(II)の化合物またはその薬学的に許容される塩を含む組成物は、ウイルス感
染症の治療または予防を必要とする患者でこのような治療または予防を行うのに
有用である。これらの組成物は、ウイルスの複製および/または感染性を抑制す
るのにも有用である。
【0139】 薬学的に許容される担体および式(II)の化合物またはその薬学的に許容される
塩を含む組成物の好ましいサブクラスは、式(II)の化合物中、 R1は、-Hおよび-CH3からなる群から選択され; R2は、-CH3、-CH2CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R4およびR5は、独立に、-H、-CH3、および-CH2CH3からなる群から選択され; nは、1〜3の整数であり; ただし、式(II)の化合物は、 シクロプロジギオシンおよび 4-エチル-2,4,5,6-テトラヒドロ-3-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル-)-2
H-ピロール-2-イリデン)メチル)-1-メチル-シクロペンタ(C)ピロールではない ものである。
【0140】 薬学的に許容される担体および式(II)の化合物またはその薬学的に許容される
塩を含む組成物の好ましい第2のサブクラスは、式(II)の化合物中、 R1は、-Hおよび-CH3からなる群から選択され; R2は、-CH3、-CH2CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R4は、-H、-CH3、-CH2CH3およびC3〜C12直鎖アルキルからなる群から選択され
; R5は、-Hであり; nは、1〜3の整数である ものである。
【0141】 薬学的に許容される担体および式(II)の化合物またはその薬学的に許容される
塩を含む組成物の好ましい第3のサブクラスは、式(II)の化合物中、 R1は、-Hおよび-CH3からなる群から選択され; R2は、-CH3、-CH2CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R4は、-Hであり; R5は、-H、-CH3、-CH2CH3、-C3H7、-n-C4H9および-C6H5からなる群から選択さ
れ; nは、1〜3の整数である ものである。
【0142】 好ましい実施形態では、薬学的に許容される担体および式(II)の化合物または
その薬学的に許容される塩を含む組成物は、式(II)の化合物が、 4,5,6,7-テトラヒドロ-3-((3-ベンジルオキシ-5-(1-メチル-1H-ピロール-2-イ
ル)-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-1,4-ジメチル-2H-イソインドール; 4,5,6,7-テトラヒドロ-3-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール
-2-イリデン)メチル)-4-エチル-2H-イソインドール; 4,5,6,7-テトラヒドロ-3-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール
-2-イリデン)メチル)-4-エチル-1-メチル-2H-イソインドール; 4,5,6,7-テトラヒドロ-3-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール
-2-イリデン)メチル)-1,4-ジエチル-2H-イソインドール; 4,5,6,7-テトラヒドロ-3-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール
-2-イリデン)メチル)-1-エチル-4-メチル-2H-イソインドール;および 4,5,6,7-テトラヒドロ-3-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール
-2-イリデン)メチル)-1-エチル-2H-イソインドール、ならびにこれらの薬学的に
許容される塩からなる群から選択されるものである。
【0143】 本発明は、癌または新生物疾患を治療または予防する方法であって、このよう
な治療または予防を必要とする患者に、治療上有効な量の式(II)の化合物または
その薬学的に許容される塩を含有する組成物を投与することを含む方法を提供し
、 上式中、 各R1は独立に、-H、-CH3、-CH2CH3、-CH2C6H5、-C(O)OC(CH3)3、-C(O)OCH2C6H 5 および-C(O)CH3からなる群から選択され; R2は、-H、C1〜C12直鎖アルキル、-CH2C6H5、-SiR10R11R12、-C(O)CH3、-C(O)
C6H5、-2-テトラヒドロピラニル、-OCH2OCH3および-C(O)OCH2CCl3からなる群か
ら選択され; R4は、-HおよびC1〜C12直鎖アルキルからなる群から選択され; R5は、-H、C1〜C4直鎖アルキルおよび-C6H5からなる群から選択され; R10は、C1〜C4直鎖または分枝鎖アルキルおよび-C6H5からなる群から選択され
; R11およびR12は、独立に、C1〜C3直鎖または分枝鎖アルキルからなる群から選
択され; nは、1〜6の整数であり; ただし、式(II)の化合物は、 シクロプロジギオシンではない。
【0144】 癌または新生物疾患の治療または予防に使用するための好ましい化合物は、 4-エチル-2,4,5,6-テトラヒドロ-3-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル-)-2
H-ピロール-2-イリデン)メチル)-1-メチル-シクロペンタ(C)ピロールまたはその
薬学的に許容される塩である。
【0145】 この方法のための他の好ましい化合物は、 4,5,6,7-テトラヒドロ-3-((3-ベンジルオキシ-5-(1-メチル-1H-ピロール-2-イ
ル)-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-1,4-ジメチル-2H-イソインドール; 4,5,6,7-テトラヒドロ-3-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール
-2-イリデン)メチル)-4-エチル-2H-イソインドール; 4,5,6,7-テトラヒドロ-3-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール
-2-イリデン)メチル)-4-エチル-1-メチル-2H-イソインドール; 4,5,6,7-テトラヒドロ-3-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール
-2-イリデン)メチル)-1,4-ジエチル-2H-イソインドール; 4,5,6,7-テトラヒドロ-3-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール
-2-イリデン)メチル)-1-エチル-4-メチル-2H-イソインドール;および 4,5,6,7-テトラヒドロ-3-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール
-2-イリデン)メチル)-1-エチル-2H-イソインドール、ならびにこれらの薬学的に
許容される塩からなる群から選択される。
【0146】 癌または新生物疾患の治療または予防に使用するための、式(II)の化合物の好
ましいサブクラスは、式(II)の化合物中、 R1は、-Hおよび-CH3からなる群から選択され; R2は、-CH3、-CH2CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R4およびR5は、独立に、-H、-CH3、および-CH2CH3からなる群から選択され; nは、1〜3の整数であり; ただし、式(II)の化合物は、 シクロプロジギオシンではない ものである。
【0147】 癌または新生物疾患の治療または予防に使用するための、式(II)の化合物の第
2の好ましいサブクラスは、式(II)の化合物中、 R1は、-Hおよび-CH3からなる群から選択され; R2は、-CH3、-CH2CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R4は、-H、-CH3、-CH2CH3およびC3〜C12直鎖アルキルからなる群から選択され
; R5は、-Hであり; nは、1〜3の整数である ものである。
【0148】 癌または新生物疾患の治療または予防に使用するための、式(II)の化合物の第
3の好ましいサブクラスは、式(II)の化合物中、 R1は、-Hおよび-CH3からなる群から選択され; R2は、-CH3、-CH2CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R4は、-Hであり; R5は、-H、-CH3、-CH2CH3、-C3H7、-n-C4H9および-C6H5からなる群から選択さ
れ; nは、1〜3の整数である ものである。
【0149】 癌または新生物疾患の治療または予防に使用するための、式(II)の化合物の第
4の好ましいサブクラスは、式(II)の化合物中、 R1は、-Hおよび-CH3からなる群から選択され; R2は、-CH3、-CH2CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R4は、-H、-CH3、-CH2CH3およびC3〜C12直鎖アルキルからなる群から選択され
; R5は、-H、-CH3、-CH2CH3、-C3H7、-n-C4H9および-C6H5からなる群から選択さ
れ; nは、1〜3の整数であり; ただし、式(II)の化合物は、 シクロプロジギオシンではない ものである。
【0150】 本発明は、癌細胞または新生物細胞の増殖を抑制する方法であって、癌細胞ま
たは新生物細胞と、有効量の、薬学的に許容される担体および一般式(II)の化合
物またはその薬学的に許容される塩を含有する組成物とを接触させることを含む
方法を提供し、 上式中、 各R1は独立に、-H、-CH3、-CH2CH3、-CH2C6H5、-C(O)OC(CH3)3、-C(O)OCH2C6H 5 および-C(O)CH3からなる群から選択され; R2は、-H、C1〜C12直鎖アルキル、-CH2C6H5、-SiR10R11R12、-C(O)CH3、-C(O)
C6H5、-2-テトラヒドロピラニル、-OCH2OCH3および-C(O)OCH2CCl3からなる群か
ら選択され; R4は、-HおよびC1〜C12直鎖アルキルからなる群から選択され; R5は、-H、C1〜C4直鎖アルキルおよび-C6H5からなる群から選択され; R10は、C1〜C4直鎖または分枝鎖アルキルおよび-C6H5からなる群から選択され
; R11およびR12は、独立に、C1〜C3直鎖または分枝鎖アルキルであり; nは、1〜6の整数であり; ただし、式(II)の化合物は、 シクロプロジギオシンではない。
【0151】 癌細胞または新生物細胞の増殖を抑制する方法に使用するための好ましい化合
物は、 4-エチル-2,4,5,6-テトラヒドロ-3-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル-)-2
H-ピロール-2-イリデン)メチル)-1-メチル-シクロペンタ(C)ピロールまたはその
薬学的に許容される塩である。
【0152】 この方法のための他の好ましい化合物は、 4,5,6,7-テトラヒドロ-3-((3-ベンジルオキシ-5-(1-メチル-1H-ピロール-2-イ
ル)-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-1,4-ジメチル-2H-イソインドール; 4,5,6,7-テトラヒドロ-3-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール
-2-イリデン)メチル)-4-エチル-2H-イソインドール; 4,5,6,7-テトラヒドロ-3-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-++-2-イ
リデン)メチル)-4-エチル-1-メチル-2H-イソインドール; 4,5,6,7-テトラヒドロ-3-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール
-2-イリデン)メチル)-1,4-ジエチル-2H-イソインドール; 4,5,6,7-テトラヒドロ-3-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール
-2-イリデン)メチル)-1-エチル-4-メチル-2H-イソインドール;および 4,5,6,7-テトラヒドロ-3-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール
-2-イリデン)メチル)-1-エチル-2H-イソインドール、ならびにこれらの薬学的に
許容される塩からなる群から選択される。
【0153】 癌細胞または新生物細胞の増殖を抑制する本発明方法に使用するための、式(I
I)の化合物の好ましいサブクラスは、式(II)の化合物中、 R1は、-Hおよび-CH3からなる群から選択され; R2は、-CH3、-CH2CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R4およびR5は、独立に、-H、-CH3、および-CH2CH3からなる群から選択され; nは、1〜3の整数であり; ただし、式(II)の化合物は、 シクロプロジギオシンではない ものである。
【0154】 癌細胞または新生物細胞の増殖を抑制する本発明方法に使用するための、式(I
I)の化合物の第2の好ましいサブクラスは、式(II)の化合物中、 R1は、-Hおよび-CH3からなる群から選択され; R2は、-CH3、-CH2CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R4は、-H、-CH3、-CH2CH3およびC3〜C12直鎖アルキルからなる群から選択され
; R5は、-Hであり; nは、1〜3の整数である ものである。
【0155】 癌細胞または新生物細胞の増殖を抑制する本発明方法に使用するための、式(I
I)の化合物の第3の好ましいサブクラスは、式(II)の化合物中、 R1は、-Hおよび-CH3からなる群から選択され; R2は、-CH3、-CH2CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R4は、-Hであり; R5は、-H、-CH3、-CH2CH3、-C3H7、-n-C4H9および-C6H5からなる群から選択さ
れ; nは、1〜3の整数である ものである。
【0156】 癌細胞または新生物細胞の増殖を抑制する本発明方法に使用するための、式(I
I)の化合物の第4の好ましいサブクラスは、式(II)の化合物中、 R1は、-Hおよび-CH3からなる群から選択され; R2は、-CH3、-CH2CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R4は、-H、-CH3、-CH2CH3およびC3〜C12直鎖アルキルからなる群から選択され
; R5は、-H、-CH3、-CH2CH3、-C3H7、-n-C4H9および-C6H5からなる群から選択さ
れ; nは、1〜3の整数であり; ただし、式(II)の化合物は、 シクロプロジギオシンではない ものである。
【0157】 本発明は、ウイルス感染症を治療または予防する方法であって、このような治
療または予防を必要とする患者に、治療上有効な量の、薬学的に許容される担体
および式(II)の化合物またはその薬学的に許容される塩を含有する組成物を投与
することを含む方法を提供し、 上式中、 各R1は独立に、-H、-CH3、-CH2CH3、-CH2C6H5、-C(O)OC(CH3)3、-C(O)OCH2C6H 5 および-C(O)CH3からなる群から選択され; R2は、-H、C1〜C12直鎖アルキル、-CH2C6H5、-SiR10R11R12、-C(O)CH3、-C(O)
C6H5、-2-テトラヒドロピラニル、-OCH2OCH3および-C(O)OCH2CCl3からなる群か
ら選択され; R4は、-HおよびC1〜C12直鎖アルキルからなる群から選択され; R5は、-H、C1〜C4直鎖アルキルおよび-C6H5からなる群から選択され; R10は、C1〜C4直鎖または分枝鎖アルキルおよび-C6H5からなる群から選択され
; R11およびR12は、独立に、C1〜C3直鎖または分枝鎖アルキルであり; nは、1〜6の整数である。
【0158】 ウイルス感染症を治療または予防する方法に使用するための好ましい化合物は
、 シクロプロジギオシンおよび 4-エチル-2,4,5,6-テトラヒドロ-3-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル-)-2
H-ピロール-2-イリデン)メチル)-1-メチル-シクロペンタ(C)ピロールまたはその
薬学的に許容される塩である。
【0159】 この方法のための他の好ましい化合物は、 4,5,6,7-テトラヒドロ-3-((3-ベンジルオキシ-5-(1-メチル-1H-ピロール-2-イ
ル)-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-1,4-ジメチル-2H-イソインドール; 4,5,6,7-テトラヒドロ-3-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール
-2-イリデン)メチル)-4-エチル-2H-イソインドール; 4,5,6,7-テトラヒドロ-3-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール
-2-イリデン)メチル)-4-エチル-1-メチル-2H-イソインドール; 4,5,6,7-テトラヒドロ-3-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール
-2-イリデン)メチル)-1,4-ジエチル-2H-イソインドール; 4,5,6,7-テトラヒドロ-3-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール
-2-イリデン)メチル)-1-エチル-4-メチル-2H-イソインドール;および 4,5,6,7-テトラヒドロ-3-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール
-2-イリデン)メチル)-1-エチル-2H-イソインドール、ならびにこれらの薬学的に
許容される塩からなる群から選択される。
【0160】 ウイルス感染症を治療または予防する本発明方法に使用するための、式(II)の
化合物の好ましいサブクラスは、式(II)の化合物中、 R1は、-Hおよび-CH3からなる群から選択され; R2は、-CH3、-CH2CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R4およびR5は、独立に、-H、-CH3、および-CH2CH3からなる群から選択され; nは、1〜3の整数である ものである。
【0161】 ウイルス感染症を治療または予防する本発明方法に使用するための、式(II)の
化合物の第2の好ましいサブクラスは、式(II)の化合物中、 R1は、-Hおよび-CH3からなる群から選択され; R2は、-CH3、-CH2CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R4は、-H、-CH3、-CH2CH3およびC3〜C12直鎖アルキルからなる群から選択され
; R5は、-Hであり; nは、1〜3の整数である ものである。
【0162】 ウイルス感染症を治療または予防する本発明方法に使用するための、式(II)の
化合物の第3の好ましいサブクラスは、式(II)の化合物中、 R1は、-Hおよび-CH3からなる群から選択され; R2は、-CH3、-CH2CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R4は、-Hであり; R5は、-H、-CH3、-CH2CH3、-C3H7、-n-C4H9および-C6H5からなる群から選択さ
れ; nは、1〜3の整数である ものである。
【0163】 ウイルス感染症を治療または予防する本発明方法に使用するための、式(II)の
化合物の第4の好ましいサブクラスは、式(II)の化合物中、 R1は、-Hおよび-CH3からなる群から選択され; R2は、-CH3、-CH2CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R4は、-H、-CH3、-CH2CH3およびC3〜C12直鎖アルキルからなる群から選択され
; R5は、-H、-CH3、-CH2CH3、-C3H7、-n-C4H9および-C6H5からなる群から選択さ
れ; nは、1〜3の整数である ものである。
【0164】 本発明は、ウイルスの複製または感染性を抑制する方法であって、ウイルスま
たはウイルス感染細胞と、有効量の、薬学的に許容される担体および一般式(II)
の化合物またはその薬学的に許容される塩を含有する組成物とを接触させること
を含む方法を提供し、 上式中、 各R1は独立に、-H、-CH3、-CH2CH3、-CH2C6H5、-C(O)OC(CH3)3、-C(O)OCH2C6H 5 および-C(O)CH3からなる群から選択され; R2は、-H、C1〜C12直鎖アルキル、-CH2C6H5、-SiR10R11R12、-C(O)CH3、-C(O)
C6H5、-2-テトラヒドロピラニル、-OCH2OCH3および-C(O)OCH2CCl3からなる群か
ら選択され; R4は、-HおよびC1〜C12直鎖アルキルからなる群から選択され; R5は、-H、C1〜C4直鎖アルキルおよび-C6H5からなる群から選択され; R10は、C1〜C4直鎖または分枝鎖アルキルおよび-C6H5からなる群から選択され
; R11およびR12は、独立に、C1〜C3直鎖または分枝鎖アルキルから選択され; nは、1〜6の整数である。
【0165】 ウイルス感染症を治療または予防する方法に使用するための好ましい化合物は
、 シクロプロジギオシンおよび 4-エチル-2,4,5,6-テトラヒドロ-3-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル-)-2
H-ピロール-2-イリデン)メチル)-1-メチル-シクロペンタ(C)ピロールまたはその
薬学的に許容される塩である。
【0166】 この方法のための他の好ましい化合物は、 4,5,6,7-テトラヒドロ-3-((3-ベンジルオキシ-5-(1-メチル-1H-ピロール-2-イ
ル)-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-1,4-ジメチル-2H-イソインドール; 4,5,6,7-テトラヒドロ-3-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール
-2-イリデン)メチル)-4-エチル-2H-イソインドール; 4,5,6,7-テトラヒドロ-3-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール
-2-イリデン)メチル)-4-エチル-1-メチル-2H-イソインドール; 4,5,6,7-テトラヒドロ-3-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール
-2-イリデン)メチル)-1,4-ジエチル-2H-イソインドール; 4,5,6,7-テトラヒドロ-3-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール
-2-イリデン)メチル)-1-エチル-4-メチル-2H-イソインドール;および 4,5,6,7-テトラヒドロ-3-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール
-2-イリデン)メチル)-1-エチル-2H-イソインドール、ならびにこれらの薬学的に
許容される塩からなる群から選択される。
【0167】 ウイルス感染症を治療または予防する本発明方法に使用するための、式(II)の
化合物の好ましいサブクラスは、式(II)の化合物中、 R1は、-Hおよび-CH3からなる群から選択され; R2は、-CH3、-CH2CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R4およびR5は、独立に、-H、-CH3、および-CH2CH3からなる群から選択され; nは、1〜3の整数である ものである。
【0168】 ウイルス感染症を治療または予防する本発明方法に使用するための、式(II)の
化合物の第2の好ましいサブクラスは、式(II)の化合物中、 R1は、-Hおよび-CH3からなる群から選択され; R2は、-CH3、-CH2CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R4は、-H、-CH3、-CH2CH3およびC3〜C12直鎖アルキルからなる群から選択され
; R5は、-Hであり; nは、1〜3の整数である ものである。
【0169】 ウイルス感染症を治療または予防する本発明方法に使用するための、式(II)の
化合物の第3の好ましいサブクラスは、式(II)の化合物中、 R1は、-Hおよび-CH3からなる群から選択され; R2は、-CH3、-CH2CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R4は、-Hであり; R5は、-H、-CH3、-CH2CH3、-C3H7、-n-C4H9および-C6H5からなる群から選択さ
れ; nは、1〜3の整数である ものである。
【0170】 ウイルス感染症を治療または予防する本発明方法に使用するための、式(II)の
化合物の第4の好ましいサブクラスは、式(II)の化合物中、 R1は、-Hおよび-CH3からなる群から選択され; R2は、-CH3、-CH2CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R4は、-H、-CH3、-CH2CH3およびC3〜C12直鎖アルキルからなる群から選択され
; R5は、-H、-CH3、-CH2CH3、-C3H7、-n-C4H9および-C6H5からなる群から選択さ
れ; nは、1〜3の整数である ものである。
【0171】 4.3. 式III 本発明はさらに、一般式(III)
【化34】 を有する新規な化合物またはその薬学的に許容される塩も提供し、 上式中、 各R1は、独立に、-H、-CH3、-CH2CH3、-CH2C6H5、-C(O)OC(CH3)3、-C(O)OCH2C 6 H5および-C(O)CH3からなる群から選択され; R2は、-H、C1〜C12直鎖アルキル、-CH2C6H5、-SiR10R11R12、-C(O)CH3、-C(O)
C6H5、-2-テトラヒドロピラニル、-OCH2OCH3および-C(O)OCH2CCl3からなる群か
ら選択され; R5は、-H、C1〜C6直鎖アルキルおよび-C6H5からなる群から選択され; R10は、C1〜C6直鎖または分枝鎖アルキルおよび-C6H5からなる群から選択され
; R11およびR12は、独立に、C1〜C3直鎖または分枝鎖アルキルであり; nは、1〜6の整数であり; ただし、式(III)の化合物は、 オルトブチルシクロヘプチルプロジギニン、 4-メトキシ-5-((4,5,6,7-テトラヒドロ-2H-インドール-2-イリデン)メチル)-2
,2'-ビ-1H-ピロール)、 4-メトキシ-5-(4-ヘキシル-(4,5,6,7-テトラヒドロ-2H-インドール-2-イリデ
ン)メチル)-2,2'-ビ-1H-ピロール)、 4-エトキシ-5-(4-ヘキシル-(4,5,6,7-テトラヒドロ-2H-インドール-2-イリデ
ン)メチル)-2,2'-ビ-1H-ピロール)および 4-プロポキシ-5-(4-ヘキシル-(4,5,6,7-テトラヒドロ-2H-インドール-2-イリ
デン)メチル)-2,2'-ビ-1H-ピロール)ではない。
【0172】 式(III)の化合物およびその薬学的に許容される塩は、癌または新生物疾患の
治療または予防を必要とする患者でこのような治療または予防を行うのに有用で
ある。式(III)の化合物およびその薬学的に許容される塩は、癌細胞または新生
物細胞の増殖を抑制するのにも有用である。式(III)の化合物およびその薬学的
に許容される塩は、ウイルス感染症の治療または予防を必要とする患者でこのよ
うな治療または予防を行うのに有用である。式(III)の化合物およびその薬学的
に許容される塩は、ウイルスの複製または感染性を抑制するのに有用である。
【0173】 式(III)の化合物の好ましいサブクラスは、式中、 各R1は、独立に、-Hおよび-CH3からなる群から選択され; R2は、-CH3、-CH2CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R5は、-CH3および-CH2CH3からなる群から選択され; nは、1〜3の整数である ものである。
【0174】 好ましい実施形態では、式(III)の化合物は、4,5,6,7-テトラヒドロ-3-((3-メ
トキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-5-メチル-1H
-インドールおよび4,5,6,7-テトラヒドロ-3-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イ
ル)-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-1H-インドールならびにその薬学的に許容
される塩からなる群から選択される。
【0175】 本発明はさらに、薬学的に許容される担体および治療上有効な量の式(III)の
化合物またはその薬学的に許容される塩を含有する組成物を提供し、 上式中、 各R1は、独立に、-H、-CH3、-CH2CH3、-CH2C6H5、-C(O)OC(CH3)3、-C(O)OCH2C 6 H5および-C(O)CH3からなる群から選択され; R2は、-H、C1〜C12直鎖アルキル、-CH2C6H5、-SiR10R11R12、-C(O)CH3、-C(O)
C6H5、-2-テトラヒドロピラニル、-OCH2OCH3および-C(O)OCH2CCl3からなる群か
ら選択され; R5は、-H、C1〜C6直鎖アルキルおよび-C6H5からなる群から選択され; R10は、C1〜C4直鎖または分枝鎖アルキルおよび-C6H5からなる群から選択され
; R11およびR12は、独立に、C1〜C3直鎖または分枝鎖アルキルであり; nは、1〜6の整数であり; ただし、式(III)の化合物は、 オルトブチルシクロヘプチルプロジギニン、 4-メトキシ-5-((4,5,6,7-テトラヒドロ-2H-インドール-2-イリデン)メチル)-2
,2'-ビ-1H-ピロール)、 4-メトキシ-5-(4-ヘキシル-(4,5,6,7-テトラヒドロ-2H-インドール-2-イリデ
ン)メチル)-2,2'-ビ-1H-ピロール)、 4-エトキシ-5-(4-ヘキシル-(4,5,6,7-テトラヒドロ-2H-インドール-2-イリデ
ン)メチル)-2,2'-ビ-1H-ピロール)および 4-プロポキシ-5-(4-ヘキシル-(4,5,6,7-テトラヒドロ-2H-インドール-2-イリ
デン)メチル)-2,2'-ビ-1H-ピロール)ではない。
【0176】 薬学的に許容される担体および式(III)の化合物またはその薬学的に許容され
る塩を含む組成物は、癌または新生物疾患の治療または予防を必要とする患者で
このような治療または予防を行うのに有用である。これらの組成物は、癌細胞ま
たは新生物細胞の増殖を抑制するのにも有用である。薬学的に許容される担体お
よび式(III)の化合物またはその薬学的に許容される塩を含む組成物は、ウイル
ス感染症の治療または予防を必要とする患者でこのような治療または予防を行う
のに有用である。これらの組成物は、ウイルスの複製または感染性を抑制するの
にも有用である。
【0177】 薬学的に許容される担体および式(III)の化合物またはその薬学的に許容され
る塩を含む組成物の好ましいサブクラスは、式(III)の化合物中、 各R1は、独立に、-Hおよび-CH3からなる群から選択され; R2は、-CH3、-CH2CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R5は、-CH3および-CH2CH3からなる群から選択され; nは、1〜3の整数である ものである。
【0178】 好ましい実施形態では、組成物は薬学的に許容される担体と4,5,6,7-テトラヒ
ドロ-3-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン)メチル
)-5-メチル-1H-インドールおよび4,5,6,7-テトラヒドロ-3-((3-メトキシ-5-(1H-
ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-1H-インドールならびにそ
の薬学的に許容される塩からなる群から選択される式(III)の化合物とを含む。
【0179】 本発明はさらに、癌または新生物疾患を治療または予防する方法であって、こ
のような治療または予防を必要とする患者に、治療上有効な量の式(III)の化合
物またはその薬学的に許容される塩を含有する組成物を投与することを含む方法
を提供し、 上式中、 各R1は、独立に、-H、-CH3、-CH2CH3、-CH2C6H5、-C(O)OC(CH3)3、-C(O)OCH2C 6 H5および-C(O)CH3からなる群から選択され; R2は、-H、C1〜C12直鎖アルキル、-CH2C6H5、-SiR10R11R12、-C(O)CH3、-C(O)
C6H5、-2-テトラヒドロピラニル、-OCH2OCH3および-C(O)OCH2CCl3からなる群か
ら選択され; R5は、-H、C1〜C6直鎖アルキルおよび-C6H5からなる群から選択され; R10は、C1〜C4直鎖または分枝鎖アルキルおよび-C6H5からなる群から選択され
; R11およびR12は、独立に、C1〜C3直鎖または分枝鎖アルキルであり; nは、1〜6の整数である。
【0180】 癌または新生物疾患を治療または予防する方法に使用するための好ましい化合
物は、 4-メトキシ-5-((4,5,6,7-テトラヒドロ-2H-インドール-2-イリデン)メチル)-2
,2'-ビ-1H-ピロール)、 4-メトキシ-5-(4-ヘキシル-(4,5,6,7-テトラヒドロ-2H-インドール-2-イリデ
ン)メチル)-2,2'-ビ-1H-ピロール)、 4-エトキシ-5-(4-ヘキシル-(4,5,6,7-テトラヒドロ-2H-インドール-2-イリデ
ン)メチル)-2,2'-ビ-1H-ピロール)および 4-プロポキシ-5-(4-ヘキシル-(4,5,6,7-テトラヒドロ-2H-インドール-2-イリ
デン)メチル)-2,2'-ビ-1H-ピロール)、ならびにその薬学的に許容される塩であ
る。
【0181】 この方法に好ましい他の化合物は、4,5,6,7-テトラヒドロ-3-((3-メトキシ-5-
(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-5-メチル-1H-インドー
ルおよび4,5,6,7-テトラヒドロ-3-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピ
ロール-2-イリデン)メチル)-1H-インドールならびにその薬学的に許容される塩
からなる群から選択される。
【0182】 癌または新生物疾患を治療または予防する本発明方法に使用するための、式(I
II)の化合物の好ましいサブクラスは、式(III)の化合物中、 各R1は、独立に、-Hおよび-CH3からなる群から選択され; R2は、-CH3、-CH2CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R5は、-CH3および-CH2CH3からなる群から選択され; nは、1〜3の整数である ものである。
【0183】 癌または新生物疾患を治療または予防する本発明方法に使用するための、式(I
II)の化合物の好ましい第2のサブクラスは、式(III)の化合物中、 各R1は、独立に、-Hおよび-CH3からなる群から選択され; R2は、-CH3、-CH2CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R5は、-H、-CH3、-CH2CH3、-C3H7、-n-C4H9、-(CH2)5CH3および-C6H5からなる
群から選択され; nは、1〜3の整数である ものである。
【0184】 本発明はさらに、癌細胞または新生物細胞の増殖を抑制する方法であって、癌
細胞または新生物細胞と、有効量の、薬学的に許容される担体および一般式(III
)を有する化合物またはその薬学的に許容される塩を含有する組成物とを接触さ
せることを含む方法を提供し、 上式中、 各R1は、独立に、-H、-CH3、-CH2CH3、-CH2C6H5、-C(O)OC(CH3)3、-C(O)OCH2C 6 H5および-C(O)CH3からなる群から選択され; R2は、-H、C1〜C12直鎖アルキル、-CH2C6H5、-SiR10R11R12、-C(O)CH3、-C(O)
C6H5、-2-テトラヒドロピラニル、-OCH2OCH3および-C(O)OCH2CCl3からなる群か
ら選択され; R5は、-H、C1〜C6直鎖アルキルおよび-C6H5からなる群から選択され; R10は、C1〜C4直鎖または分枝鎖アルキルおよび-C6H5からなる群から選択され
; R11およびR12は、独立に、C1〜C3直鎖または分枝鎖アルキルであり; nは、1〜6の整数である。
【0185】 癌細胞または新生物細胞の増殖を抑制する方法に使用するための好ましい化合
物は、 4-メトキシ-5-((4,5,6,7-テトラヒドロ-2H-インドール-2-イリデン)メチル)-2
,2'-ビ-1H-ピロール)、 4-メトキシ-5-(4-ヘキシル-(4,5,6,7-テトラヒドロ-2H-インドール-2-イリデ
ン)メチル)-2,2'-ビ-1H-ピロール)、 4-エトキシ-5-(4-ヘキシル-(4,5,6,7-テトラヒドロ-2H-インドール-2-イリデ
ン)メチル)-2,2'-ビ-1H-ピロール)および 4-プロポキシ-5-(4-ヘキシル-(4,5,6,7-テトラヒドロ-2H-インドール-2-イリ
デン)メチル)-2,2'-ビ-1H-ピロール)、またはその薬学的に許容される塩である
【0186】 この方法に使用するための好ましい他の化合物は、4,5,6,7-テトラヒドロ-3-(
(3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-5-メチ
ル-1H-インドールおよび4,5,6,7-テトラヒドロ-3-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール
-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-1H-インドールならびにその薬学的
に許容される塩からなる群から選択される。
【0187】 癌細胞または新生物細胞の増殖を抑制する本発明方法に使用するための、式(I
II)の化合物の好ましいサブクラスは、式(III)の化合物中、 各R1は、独立に、-Hおよび-CH3からなる群から選択され; R2は、-CH3、-CH2CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R5は、-CH3および-CH2CH3からなる群から選択され; nは、1〜3の整数である ものである。
【0188】 癌細胞または新生物細胞の増殖を抑制する本発明方法に使用するための、式(I
II)の化合物の好ましい第2のサブクラスは、式(III)の化合物中、 各R1は、独立に、-Hおよび-CH3からなる群から選択され; R2は、-CH3、-CH2CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R5は、-H、-CH3、-CH2CH3、-C3H7、-n-C4H9、-(CH2)5CH3および-C6H5からなる
群から選択され; nは、1〜3の整数である ものである。
【0189】 本発明はさらに、患者のウイルス感染症を治療または予防する方法であって、
このような治療または予防を必要とする患者に、治療上有効な量の、薬学的に許
容される担体および式(III)の化合物およびその薬学的に許容される塩を含有す
る組成物を投与することを含む方法を提供し、 上式中、 各R1は、独立に、-H、-CH3、-CH2CH3、-CH2C6H5、-C(O)OC(CH3)3、-C(O)OCH2C 6 H5および-C(O)CH3からなる群から選択され; R2は、-H、C1〜C12直鎖アルキル、-CH2C6H5、-SiR10R11R12、-C(O)CH3、-C(O)
C6H5、-2-テトラヒドロピラニル、-OCH2OCH3および-C(O)OCH2CCl3からなる群か
ら選択され; R5は、-H、C1〜C6直鎖アルキルおよび-C6H5からなる群から選択され; R10は、C1〜C4直鎖または分枝鎖アルキルおよび-C6H5からなる群から選択され
; R11およびR12は、独立に、C1〜C3直鎖または分枝鎖アルキルであり; nは、1〜6の整数である。
【0190】 ウイルス感染症を治療または予防する方法に使用するための好ましい化合物は
、 4-メトキシ-5-((4,5,6,7-テトラヒドロ-2H-インドール-2-イリデン)メチル)-2
,2'-ビ-1H-ピロール)、 4-メトキシ-5-(4-ヘキシル-(4,5,6,7-テトラヒドロ-2H-インドール-2-イリデ
ン)メチル)-2,2'-ビ-1H-ピロール)、 4-エトキシ-5-(4-ヘキシル-(4,5,6,7-テトラヒドロ-2H-インドール-2-イリデ
ン)メチル)-2,2'-ビ-1H-ピロール)および 4-プロポキシ-5-(4-ヘキシル-(4,5,6,7-テトラヒドロ-2H-インドール-2-イリ
デン)メチル)-2,2'-ビ-1H-ピロール)、ならびにその薬学的に許容される塩であ
る。
【0191】 この方法に使用するための好ましい他の化合物は、4,5,6,7-テトラヒドロ-3-(
(3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-5-メチ
ル-1H-インドールおよび4,5,6,7-テトラヒドロ-3-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール
-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-1H-インドールならびにその薬学的
に許容される塩からなる群から選択される。
【0192】 ウイルス感染症を治療または予防する本発明方法に使用するための、式(III)
の化合物の好ましいサブクラスは、式(III)の化合物中、 各R1は、独立に、-Hおよび-CH3からなる群から選択され; R2は、-CH3、-CH2CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R5は、-CH3および-CH2CH3からなる群から選択され; nは、1〜3の整数である ものである。
【0193】 ウイルス感染症を治療または予防する本発明方法に使用するための、式(III)
の化合物の好ましい第2のサブクラスは、式(III)の化合物中、 各R1は、独立に、-Hおよび-CH3からなる群から選択され; R2は、-CH3、-CH2CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R5は、-H、-CH3、-CH2CH3、-C3H7、-n-C4H9、-(CH2)5CH3および-C6H5からなる
群から選択され; nは、1〜3の整数である ものである。
【0194】 本発明はさらに、ウイルスの複製または感染性を抑制する方法であって、ウイ
ルスまたはウイルス感染細胞と、有効量の、薬学的に許容される担体および一般
式(III)を有する化合物またはその薬学的に許容される塩を含有する組成物とを
接触させることを含む方法を提供し、 上式中、 各R1は、独立に、-H、-CH3、-CH2CH3、-CH2C6H5、-C(O)OC(CH3)3、-C(O)OCH2C 6 H5および-C(O)CH3からなる群から選択され; R2は、-H、C1〜C12直鎖アルキル、-CH2C6H5、-SiR10R11R12、-C(O)CH3、-C(O)
C6H5、-2-テトラヒドロピラニル、-OCH2OCH3および-C(O)OCH2CCl3からなる群か
ら選択され; R5は、-H、C1〜C6直鎖アルキルおよび-C6H5からなる群から選択され; R10は、C1〜C6直鎖または分枝鎖アルキルおよび-C6H5からなる群から選択され
; R11およびR12は、独立に、C1〜C3直鎖または分枝鎖アルキルであり; nは、1〜6の整数である。
【0195】 ウイルスの複製または感染性を抑制する方法に使用するための好ましい化合物
は、 4-メトキシ-5-((4,5,6,7-テトラヒドロ-2H-インドール-2-イリデン)メチル)-2
,2'-ビ-1H-ピロール)、 4-メトキシ-5-(4-ヘキシル-(4,5,6,7-テトラヒドロ-2H-インドール-2-イリデ
ン)メチル)-2,2'-ビ-1H-ピロール)、 4-エトキシ-5-(4-ヘキシル-(4,5,6,7-テトラヒドロ-2H-インドール-2-イリデ
ン)メチル)-2,2'-ビ-1H-ピロール)および 4-プロポキシ-5-(4-ヘキシル-(4,5,6,7-テトラヒドロ-2H-インドール-2-イリ
デン)メチル)-2,2'-ビ-1H-ピロール)、ならびにその薬学的に許容される塩であ
る。
【0196】 この方法に使用するための好ましい他の化合物は、4,5,6,7-テトラヒドロ-3-(
(3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-5-メチ
ル-1H-インドールおよび4,5,6,7-テトラヒドロ-3-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール
-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-1H-インドールならびにその薬学的
に許容される塩からなる群から選択される。
【0197】 ウイルスの複製または感染性を抑制する本発明方法に使用するための、式(III
)の化合物の好ましいサブクラスは、式(III)の化合物中、 各R1は、独立に、-Hおよび-CH3からなる群から選択され; R2は、-CH3、-CH2CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R5は、-CH3および-CH2CH3からなる群から選択され; nは、1〜3の整数である ものである。
【0198】 ウイルスの複製または感染性を抑制する本発明方法に使用するための、式(III
)の化合物の好ましい第2のサブクラスは、式(III)の化合物中、 各R1は、-Hおよび-CH3からなる群から選択され; R2は、-CH3、-CH2CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R5は、-H、-CH3、-CH2CH3、-C3H7、-n-C4H9、-(CH2)5CH3および-C6H5からなる
群から選択され; nは、1〜3の整数である ものである。
【0199】 4.4. 式IV 本発明は一般式(IV)
【化35】 を有する新規化合物およびその薬学的に許容される塩を包含する。
【0200】 [上式中、 R2は、-H、C1〜C12直鎖アルキル、-CH2C6H5、-SiR10R11R12、-C(O)CH3、-C(O)
C6H5、-2-テトラヒドロピラニル、-OCH2OCH3および-C(O)OCH2CCl3からなる群か
ら選択され; R6は、-H、-CH3および-CH2CH3からなる群から選択され; R10は、C1〜C4直鎖または分枝鎖アルキルおよび-C6H5からなる群から選択され
; R11およびR12は、独立に、C1〜C3直鎖または分枝鎖アルキルであり; pは、6〜8の整数であり; ただし、式(IV)の化合物は、 シクロノニルプロジギニン、 メチルシクロオクチルプロジギニン、 メチルシクロデシルプロジギニン、 エチルシクロノニルプロジギニン、 R39FF、 R39MF、 R39SF、 610FF、および 610MFではない]
【0201】 式(IV)の化合物およびその薬学的に許容される塩は、癌または新生物疾患の治
療または予防を必要とする患者でこのような治療または予防を行うために有用で
ある。式(IV)の化合物およびその薬学的に許容される塩はさらに、癌細胞または
新生物細胞の増殖を抑制するのにも有用である。式(IV)の化合物およびその薬学
的に許容される塩は、ウイルス感染症の治療または予防を必要とする患者でその
ような治療または予防を行うのに有用である。式(IV)の化合物およびその薬学的
に許容される塩はさらに、ウイルスの複製または感染性を抑制するのにも有用で
ある。
【0202】 式(IV)の化合物の好ましいサブクラスは、式中、 R2は、-CH3、-CH2CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R6は、-H、-CH3および-CH2CH3からなる群から選択され; pは、6〜8の整数であるものであるが、 ただし、式(IV)の化合物は、 シクロノニルプロジギニン、 メチルシクロオクチルプロジギニン、 メチルシクロデシルプロジギニン、 エチルシクロノニルプロジギニン、 R39FF、 R39MF、 R39SF、 610FF、および 610MFではない。
【0203】 式(IV)の化合物の第2の好ましいサブクラスは、式中、 R2は、-CH3、-CH2CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R6は、-Hであり; pは、6または8の整数である ものである。
【0204】 式(IV)の化合物の第3の好ましいサブクラスは、式中、 R2は、-CH2CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R6は、-H、-CH3および-CH2CH3からなる群から選択され; pは、6〜8の整数である ものである。
【0205】 一実施形態中、式(IV)の好ましい化合物は、4-メトキシ-23,24,25-トリアザテ
トラシクロ(18.2.1.12,5.17,10)ペンタコサ-2(25),3,5,7,9,20,22-ヘプタエンお
よび4-メトキシ-24,25,26-トリアザテトラシクロ(19.2.1.12,5.17,10)ヘキサコ
サ-2(26),3,5,7,9,21,23-ヘプタエン、ならびにこれらの薬学的に許容される塩
からなる群から選択される。
【0206】 本発明はさらに、薬学的に許容される担体および治療上有効な量の式(IV)の化
合物またはその薬学的に許容される塩を含有する組成物を提供し、この際、式中
、 R2は、-H、C1〜C12直鎖アルキル、-CH2C6H5、-SiR10R11R12、-C(O)CH3、-C(O)
C6H5、-2-テトラヒドロピラニル、-OCH2OCH3および-C(O)OCH2CCl3からなる群か
ら選択され; R6は、-H、-CH3および-CH2CH3からなる群から選択され; R10は、C1〜C4直鎖または分枝鎖アルキルおよび-C6H5からなる群から選択され
; R11およびR12は、独立に、C1〜C3直鎖または分枝鎖アルキルであり; pは、6〜8の整数であり; ただし、式(IV)の化合物は、 シクロノニルプロジギニン、 メチルシクロオクチルプロジギニン、 メチルシクロデシルプロジギニン、 エチルシクロノニルプロジギニン、 R39FF、 R39MF、 R39SF、 610FF、および 610MFではない。
【0207】 薬学的に許容される担体および式(IV)の化合物またはその薬学的に許容される
塩を含有する組成物は、癌または新生物疾患の治療または予防を必要とする患者
でこのような治療または予防を行うのに有用である。これらの組成物はさらに、
癌細胞または新生物細胞の増殖を抑制するのにも有用である。薬学的に許容され
る担体および式(IV)の化合物またはその薬学的に許容される塩を含有する組成物
は、ウイルス感染症の治療または予防を必要とする患者で治療または予防を行う
のに有用である。これらの組成物はさらに、ウイルスの複製または感染性を抑制
するのにも有用である。
【0208】 薬学的に許容される担体および式(IV)の化合物またはその薬学的に許容される
塩を含有する組成物の好ましいサブクラスは、式(IV)の化合物中、 R2は、-CH3、-CH2CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R6は、-H、-CH3および-CH2CH3からなる群から選択され; pは、6〜8の整数であるものであるが、 ただし、式(IV)の化合物は、 シクロノニルプロジギニン、 メチルシクロオクチルプロジギニン、 メチルシクロデシルプロジギニン、 エチルシクロノニルプロジギニン、 R39FF、 R39MF、 R39SF、 610FF、および 610MFではない。
【0209】 薬学的に許容される担体および式(IV)の化合物またはその薬学的に許容される
塩を含有する組成物の第2の好ましいサブクラスは、式(IV)の化合物中、 R2は、-CH3、-CH2CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R6は、-Hであり; pは、6または8である ものである。
【0210】 薬学的に許容される担体および式(IV)の化合物またはその薬学的に許容される
塩を含有する組成物の第3の好ましいサブクラスは、式(IV)の化合物中、 R2は、-CH2CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R6は、-H、-CH3および-CH2CH3からなる群から選択され; pは、6〜8の整数である ものである。
【0211】 好ましい実施形態では、組成物は、薬学的に許容される担体および4-メトキシ
-23,24,25-トリアザテトラシクロ(18.2.1.12,5.17,10)ペンタコサ-2(25),3,5,7,
9,20,22-ヘプタエンおよび4-メトキシ-24,25,26-トリアザテトラシクロ(19.2.1.
12,5.17,10)ヘキサコサ-2(26),3,5,7,9,21,23-ヘプタエンから選択される式(IV)
の化合物ならびにその薬学的に許容される塩を含有する。
【0212】 本発明はさらに、癌または新生物疾患を治療または予防する方法であって、こ
のような治療または予防を必要とする患者に、治療上有効な量の式(IV)の化合物
またはその薬学的に許容される塩を含有する組成物を投与することを含む方法を
提供し、ここで、式中、 R2は、-H、C1〜C12直鎖アルキル、-CH2C6H5、-SiR10R11R12、-C(O)CH3、-C(O)
C6H5、-2-テトラヒドロピラニル、-OCH2OCH3および-C(O)OCH2CCl3からなる群か
ら選択され; R6は、-H、-CH3および-CH2CH3からなる群から選択され; R10は、C1〜C4直鎖または分枝鎖アルキルおよび-C6H5からなる群から選択され
; R11およびR12は、独立に、C1〜C3直鎖または分枝鎖アルキルであり; pは、6〜8の整数である。
【0213】 癌を治療または予防する方法で使用するための、好ましい化合物は、 シクロノニルプロジギニン、 メチルシクロオクチルプロジギニン、 メチルシクロデシルプロジギニン、 エチルシクロノニルプロジギニン、 R39FF、 R39MF、 R39SF、 610FF、および 610MF、ならびにこれらの薬学的に許容される塩である。
【0214】 この方法で使用するための、他の好ましい化合物は、4-メトキシ-23,24,25-ト
リアザテトラシクロ(18.2.1.12,5.17,10)ペンタコサ-2(25),3,5,7,9,20,22-ヘプ
タエンおよび4-メトキシ-24,25,26-トリアザテトラシクロ(19.2.1.12,5.17,10)
ヘキサコサ-2(26),3,5,7,9,21,23-ヘプタエン、ならびにその薬学的に許容され
る塩からなる群から選択される。
【0215】 癌を治療または予防するための本発明の方法で使用するための、式(IV)の化合
物の好ましいサブクラスは、式(IV)の化合物中、 R2は、-CH3、-CH2CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R6は、-H、-CH3および-CH2CH3からなる群から選択され; pは、6〜8の整数である ものである。
【0216】 癌を治療または予防するための本発明の方法で使用するための、式(IV)の化合
物の第2の好ましいサブクラスは、式(IV)の化合物中、 R2は、-CH3、-CH2CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R6は、-Hであり; pは、6または8である ものである。
【0217】 癌を治療または予防するための本発明の方法で使用するための、式(IV)の化合
物の第3の好ましいサブクラスは、式(IV)の化合物中、 R2は、-CH2CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R6は、-H、-CH3および-CH2CH3からなる群から選択され; pは、6〜8の整数である ものである。
【0218】 癌を治療または予防するための本発明の方法で使用するための、式(IV)の化合
物の第4の好ましいサブクラスは、式(IV)の化合物中、 R2は、-CH3、-CH2CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R6は、-H、-CH3および-CH2CH3からなる群から選択され; pは、6〜8の整数である ものである。
【0219】 本発明はさらに、癌細胞または新生物細胞と、有効量の、薬学的に許容される
担体および一般式(IV)を有する化合物またはその薬学的に許容される塩を含有す
る組成物とを接触させることを含む、癌細胞または新生物細胞の増殖を抑制する
方法を提供しており、ここで、式中、 R2は、-H、C1〜C12直鎖アルキル、-CH2C6H5、-SiR10R11R12、-C(O)CH3、-C(O)
C6H5、-2-テトラヒドロピラニル、-OCH2OCH3および-C(O)OCH2CCl3からなる群か
ら選択され; R6は、-H、-CH3および-CH2CH3からなる群から選択され; R10は、C1〜C4直鎖または分枝鎖アルキルおよび-C6H5からなる群から選択され
; R11およびR12は、独立に、C1〜C3直鎖または分枝鎖アルキルであり; pは、6〜8の整数である。
【0220】 癌または新生物細胞の増殖を抑制する方法で使用するための好ましい化合物は
、 シクロノニルプロジギニン、 メチルシクロオクチルプロジギニン、 メチルシクロデシルプロジギニン、 エチルシクロノニルプロジギニン、 R39FF、 R39MF、 R39SF、 610FF、および 610MF、ならびにこれらの薬学的に許容される塩である。
【0221】 この方法で使用するための、他の好ましい化合物は、4-メトキシ-23,24,25-ト
リアザテトラシクロ(18.2.1.12,5.17,10)ペンタコサ-2(25),3,5,7,9,20,22-ヘプ
タエンおよび4-メトキシ-24,25,26-トリアザテトラシクロ(19.2.1.12,5.17,10)
ヘキサコサ-2(26),3,5,7,9,21,23-ヘプタエン、ならびにこれらの薬学的に許容
される塩からなる群から選択される。
【0222】 癌または新生物細胞の増殖を抑制するための本発明の方法で使用するための、
式(IV)の化合物の好ましいサブクラスは、式(IV)の化合物中、 R2は、-CH3、-CH2CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R6は、-H、-CH3および-CH2CH3からなる群から選択され; pは、6〜8の整数である ものである。
【0223】 癌または新生物細胞の増殖を抑制するための本発明の方法で使用するための、
式(IV)の化合物の第2の好ましいサブクラスは、式(IV)の化合物中、 R2は、-CH3、-CH2CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R6は、-Hであり; pは、6または8の整数である ものである。
【0224】 癌または新生物細胞の増殖を抑制するための本発明の方法で使用するための、
式(IV)の化合物の第3の好ましいサブクラスは、式(IV)の化合物中、 R2は、-CH2CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R6は、-H、-CH3および-CH2CH3からなる群から選択され; pは、6〜8の整数である ものである。
【0225】 癌または新生物細胞の増殖を抑制するための本発明の方法で使用するための、
式(IV)の化合物の第4の好ましいサブクラスは、式(IV)の化合物中、 R2は、-CH3、-CH2CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R6は、-H、-CH3および-CH2CH3からなる群から選択され; pは、6〜8の整数である ものである。
【0226】 本発明はさらに、患者のウイルス感染症を治療または予防する方法であって、
このような治療または予防を必要とする患者に、治療上有効な量の、薬学的に許
容される担体および式(IV)の化合物またはその薬学的に許容される塩を含有する
組成物を投与することを含む方法を提供し、ここで、式中、 R2は、-H、C1〜C12直鎖アルキル、-CH2C6H5、-SiR10R11R12、-C(O)CH3、-C(O)
C6H5、-2-テトラヒドロピラニル、-OCH2OCH3および-C(O)OCH2CCl3からなる群か
ら選択され; R6は、-H、-CH3および-CH2CH3からなる群から選択され; R10は、C1〜C4直鎖または分枝鎖アルキルおよび-C6H5からなる群から選択され
; R11およびR12は、独立に、C1〜C3直鎖または分枝鎖アルキルであり; pは、6〜8の整数である。
【0227】 ウイルス感染症を治療または予防する方法で使用するための好ましい化合物は
、 シクロノニルプロジギニン、 メチルシクロオクチルプロジギニン、 メチルシクロデシルプロジギニン、 エチルシクロノニルプロジギニン、 R39FF、 R39MF、 R39SF、 610FF、および 610MF、ならびにこれらの薬学的に許容される塩である。
【0228】 この方法で使用するための、他の好ましい化合物は、4-メトキシ-23,24,25-ト
リアザテトラシクロ(18.2.1.12,5.17,10)ペンタコサ-2(25),3,5,7,9,20,22-ヘプ
タエンおよび4-メトキシ-24,25,26-トリアザテトラシクロ(19.2.1.12,5.17,10)
ヘキサコサ-2(26),3,5,7,9,21,23-ヘプタエン、ならびにこれらの薬学的に許容
される塩からなる群から選択される。
【0229】 ウイルス感染症を治療または予防するための本発明の方法で使用するための、
式(IV)の化合物の好ましいサブクラスは、式(IV)の化合物中、 R2は、-CH3、-CH2CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R6は、-H、-CH3および-CH2CH3からなる群から選択され; pは、6〜8の整数である ものである。
【0230】 ウイルス感染症を治療または予防するための本発明の方法で使用するための、
式(IV)の化合物の第2の好ましいサブクラスは、式(IV)の化合物中、 R2は、-CH3、-CH2CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R6は、-Hであり; pは、6または8の整数である ものである。
【0231】 ウイルス感染症を治療または予防するための本発明の方法で使用するための、
式(IV)の化合物の第3の好ましいサブクラスは、式(IV)の化合物中、 R2は、-CH2CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R6は、-H、-CH3および-CH2CH3からなる群から選択され; pは、6〜8の整数である ものである。
【0232】 ウイルス感染症を治療または予防するための本発明の方法で使用するための、
式(IV)の化合物の第4の好ましいサブクラスは、式(IV)の化合物中、 R2は、-CH3、-CH2CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R6は、-H、-CH3および-CH2CH3からなる群から選択され; pは、6〜8の整数である ものである。
【0233】 本発明はさらに、ウイルスまたはウイルス感染細胞と、有効量の、薬学的に許
容される担体および一般式(IV)の化合物またはその薬学的に許容される塩を含有
する組成物とを接触させることを含む、ウイルスの複製または感染性を抑制する
方法を提供し、ここで、式中、 R2は、-H、C1〜C12直鎖アルキル、-CH2C6H5、-SiR10R11R12、-C(O)CH3、-C(O)
C6H5、-2-テトラヒドロピラニル、-OCH2OCH3および-C(O)OCH2CCl3からなる群か
ら選択され; R6は、-H、-CH3および-CH2CH3からなる群から選択され; R10は、C1〜C4直鎖または分枝鎖アルキルおよび-C6H5からなる群から選択され
; R11およびR12は、独立に、C1〜C3直鎖または分枝鎖アルキルであり; pは、6〜8の整数である。
【0234】 ウイルスの複製または感染性を抑制する方法で使用するための好ましい化合物
は、 シクロノニルプロジギニン、 メチルシクロオクチルプロジギニン、 メチルシクロデシルプロジギニン、 エチルシクロノニルプロジギニン、 R39FF、 R39MF、 R39SF、 610FF、および 610MF、またはこれらの薬学的に許容される塩である。
【0235】 この方法で使用するための、他の好ましい化合物は、4-メトキシ-23,24,25-ト
リアザテトラシクロ(18.2.1.12,5.17,10)ペンタコサ-2(25),3,5,7,9,20,22-ヘプ
タエンおよび4-メトキシ-24,25,26-トリアザテトラシクロ(19.2.1.12,5.17,10)
ヘキサコサ-2(26),3,5,7,9,21,23-ヘプタエン、ならびにこれらの薬学的に許容
される塩からなる群から選択される。
【0236】 ウイルスの複製または感染性を抑制するための本発明の方法で使用するための
、式(IV)の化合物の好ましいサブクラスは、式(IV)の化合物中、 R2は、-CH3、-CH2CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R6は、-H、-CH3および-CH2CH3からなる群から選択され; pは、6〜8の整数である ものである。
【0237】 ウイルスの複製または感染性を抑制するための本発明の方法で使用するための
、式(IV)の化合物の第2の好ましいサブクラスは、式(IV)の化合物中、 R2は、-CH3、-CH2CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R6は、-Hであり; pは、6または8の整数である ものである。
【0238】 ウイルスの複製または感染性を抑制するための本発明の方法で使用するための
、式(IV)の化合物の第3の好ましいサブクラスは、式(IV)の化合物中、 R2は、-CH2CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R6は、-H、-CH3および-CH2CH3からなる群から選択され; pは、6〜8の整数である ものである。
【0239】 ウイルスの複製または感染性を抑制するための本発明の方法で使用するための
、式(IV)の化合物の第4の好ましいサブクラスは、式(IV)の化合物中、 R2は、-CH3、-CH2CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R6は、-H、-CH3および-CH2CH3からなる群から選択され; pは、6〜8の整数である ものである。
【0240】 4.5. 式V 本発明は、癌または新生物疾患を治療または予防する方法であって、このよう
な治療または予防を必要とする患者に、治療上有効な量の式(V)
【化36】 の化合物またはその薬学的に許容される塩を含有する組成物を投与することを含
む方法を提供し、ここで、式中、 R1は、-H、-CH3、-CH2CH3、-CH2C6H5、-C(O)OC(CH3)3、-C(O)OCH2C6H5および-
C(O)CH3からなる群から選択され; R2は、-H、C1〜C12直鎖アルキル、-CH2C6H5、-SiR10R11R12、-C(O)CH3、-C(O)
C6H5、-2-テトラヒドロピラニル、-OCH2OCH3および-C(O)OCH2CCl3からなる群か
ら選択され; R7は、-H、C1〜C15直鎖アルキル、-(CH2)9CH=CH2、-(CH2)6F、-(CH2)5OC6H5
、-(CH2)6OH、-(CH2)7CN、-CH2CH2C6H5、-(CH2)4COOH、-(CH2)5COOH、-(CH2)5CO
OMe、-(CH2)11COOH、-(CH2)12COOH、-(CH2)12OH、-(CH2)13OH、-(CH2)11CN、-(C
H2)11OC(O)NH2、-(CH2)11COOEt、-C(O)(CH2)9CH3、-(CH2)5C(O)N(CH2CH2)2O、C3 〜C7シクロアルキル、-C6H5、2-ピロリル、-3-ピロリル、2-ピリジル、3-ピリジ
ル、4-ピリジル、2-フラニルおよび3-フラニルからなる群から選択され、ここで
フェニルは、1個または複数のハロ、メチル、メトキシル、ヒドロキシル、メト
キシカルボニルまたはトリフルオロメチル基で置換されており; R8は、-H、C1〜C11直鎖アルキル、-(CH2)4COOEtおよび-C6H5からなる群から選
択され; R7が2-ピロリル以外の場合には、R9は、-H、-CH3、-CH2CH3および-CH2CH2CH3
からなる群から選択され; R7が2-ピロリルである場合には、R9は、-H、-CH3、-CH2CH3、-CH2CH2CH3およ
び-OCH3からなる群から選択され; R10は、C1〜C4直鎖または分枝鎖アルキルおよび-C6H5からなる群から選択され
; R11およびR12は、独立に、-CH3、-CH2CH3および-C3H7からなる群から選択され
; R16は、-H、-CH3、-CH2CH2CH3および-(CH2)6CH3からなる群から選択され; R17は、-H、-CN、-COOMe、-COOEtおよび-COOHからなる群から選択され、 ただし、式(V)の化合物は、 プロジギオシン、 ウンデシルプロジギオシン、 ノルプロジギオシン、および、 ノニルプロジギオシンではない。
【0241】 R7が、1個または複数のハロ、-CH3、-OCH3、-OH、-COOCH3またはCF3基で置換
されたフェニルである場合には、R7は好ましくは、4-メチルフェニル、4-メトキ
シフェニル、4-ヒドロキシフェニル、4-(メトキシカルボニル)フェニル、4-(ト
リフルオロメチル)フェニル、4-フルオロフェニル、4-クロロフェニル、4-ブロ
モフェニル、2,4-ジメトキシフェニル、2,4-ジクロロフェニルおよび2-クロロ-4
-フルオロフェニルである。
【0242】 癌または新生物疾患を治療または予防する方法で使用するための好ましい化合
物は、 6-メトキシ-2-メチル-3-ヘプチルプロジゲオセン、 4-メトキシ-5-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデ
ン)メチル)-2,2'-ビ-1H-ピロール、ノニルプロジギオシンおよび3-ヘプチル-5-(
(3-メトキシ-5-ピロール-2-イル-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-2-メチル-4-
プロピルピロール、またはこれらの薬学的に許容される塩である。
【0243】 癌または新生物疾患を治療または予防するための本発明の方法で使用するため
の、式(V)の化合物の好ましいサブクラスは、式(V)の化合物中、 R1は、-Hであり; R2は、-H、C1〜C12直鎖アルキル、-CH(CH3)2および-CH2C6H5からなる群から選
択され; R7は、-H、C1〜C15直鎖アルキル、-(CH2)9C=CH2、-(CH2)5CH2F、-(CH2)5OC5H 6 、-(CH2)6OH、-(CH2)7CN、-CH2CH2C5H6、-(CH2)4COOH、-(CH2)5COOH、-(CH2)5C
OOMe、-(CH2)11COOH、-(CH2)12COOH、-(CH2)12OH、-(CH2)13OH、-(CH2)11CN、-(
CH2)11OC(O)NH2、-(CH2)11COOEt、-C(O)(CH2)9CH3、-(CH2)5C(O)N(CH2CH2)2Oお
よび2-ピロリルからなる群から選択され; R8は、-H、C1〜C11直鎖アルキル、-(CH2)4COOEtおよび-C6H5からなる群から選
択され; R7が2-ピロリル以外の場合には、R9は、-H、-CH3、-CH2CH3および-CH2CH2CH3
からなる群から選択され; R7が2-ピロリルである場合には、R9は、-H、-CH3、-CH2CH3、-CH2CH2CH3およ
び-OCH3からなる群から選択され; R16は、-H、-CH3、-CH2CH2CH3および-(CH2)6CH3からなる群から選択され; R17は、-H、-CN、-COOMe、-COOEtおよび-COOHからなる群から選択されるもの
であるが、 ただし、式(V)の化合物は、 プロジギオシン、 ウンデシルプロジギオシン、 ノルプロジギオシン、および、 ノニルプロジギオシンではない。
【0244】 癌または新生物疾患を治療または予防するための本発明の方法で使用するため
の、式(V)の化合物の第2の好ましいサブクラスは、式(V)の化合物中、 R1は、-Hであり; R2は、C1〜C12直鎖アルキル、-CH(CH3)2および-CH2C6H5からなる群から選択さ
れ; R7は、-H、-CH3、-CH2CH3、C8〜C15直鎖アルキル、-(CH2)9C=CH2、-(CH2)5CH 2 F、-(CH2)5OC5H6、-(CH2)6OH、-(CH2)7CN、-CH2CH2C5H6、-(CH2)4COOH、-(CH2) 5 COOH、-(CH2)5COOMe、-(CH2)11COOH、-(CH2)12COOH、-(CH2)12OH、-(CH2)13OH
、-(CH2)11CN、-(CH2)11OC(O)NH2、-(CH2)11COOEt、-C(O)(CH2)9CH3、-(CH2)5C(
O)N(CH2CH2)2Oおよび2-ピロリルからなる群から選択され; R8は、-H、-CH3、-CH2CH3、C6〜C11直鎖アルキル、-(CH2)4COOEtおよび-C6H5
からなる群から選択され; R7が2-ピロリル以外の場合には、R9は、-H、-CH3、-CH2CH3および-CH2CH2CH3
からなる群から選択され; R7が2-ピロリルである場合には、R9は、-H、-CH3、-CH2CH3、-CH2CH2CH3およ
び-OCH3からなる群から選択され; R16は、-H、-CH3、-CH2CH2CH3および-(CH2)6CH3からなる群から選択され; R17は、-H、-CN、-COOMe、-COOEtおよび-COOHからなる群から選択されるもの
であるが、 ただし、式(V)の化合物は、 プロジギオシン、および、 ウンデシルプロジギニンではない。
【0245】 本発明は、癌細胞または新生物細胞と、有効量の、薬学的に許容される担体お
よび一般式(V)を有する化合物またはその薬学的に許容される塩を含有する組成
物とを接触させることを含む、癌細胞または新生物細胞の増殖を抑制する方法を
提供しており、ここで、式中、 R1は、-H、-CH3、-CH2CH3、-CH2C6H5、-C(O)OC(CH3)3、-C(O)OCH2C6H5および-
C(O)CH3からなる群から選択され; R2は、-H、C1〜C12直鎖アルキル、-CH2C6H5、-SiR10R11R12、-C(O)CH3、-C(O)
C6H5、-2-テトラヒドロピラニル、-OCH2OCH3および-C(O)OCH2CCl3からなる群か
ら選択され; R7は、-H、C1〜C15直鎖アルキル、-(CH2)9CH=CH2、-(CH2)6F、-(CH2)5OC6H5
、-(CH2)6OH、-(CH2)7CN、-CH2CH2C6H5、-(CH2)4COOH、-(CH2)5COOH、-(CH2)5CO
OMe、-(CH2)11COOH、-(CH2)12COOH、-(CH2)12OH、-(CH2)13OH、-(CH2)11CN、-(C
H2)11OC(O)NH2、-(CH2)11COOEt、-C(O)(CH2)9CH3、-(CH2)5C(O)N(CH2CH2)2O、C3 〜C7シクロアルキル、-C6H5、2-ピロリル、-3-ピロリル、2-ピリジル、3-ピリジ
ル、4-ピリジル、2-フラニルおよび3-フラニルからなる群から選択され、ここで
フェニルは、1個または複数のハロ、メチル、メトキシル、ヒドロキシル、メト
キシカルボニルまたはトリフルオロメチル基で置換されており; R8は、-H、C1〜C11直鎖アルキル、-(CH2)4COOEtおよび-C6H5からなる群から選
択され; R7が2-ピロリル以外の場合には、R9は、-H、-CH3、-CH2CH3および-CH2CH2CH3
からなる群から選択され; R7が2-ピロリルである場合には、R9は、-H、-CH3、-CH2CH3、-CH2CH2CH3およ
び-OCH3からなる群から選択され; R10は、C1〜C4直鎖または分枝鎖アルキルおよび-C6H5からなる群から選択され
; R11およびR12は、独立に、-CH3、-CH2CH3および-C3H7からなる群から選択され
; R16は、-H、-CH3、-CH2CH2CH3および-(CH2)6CH3からなる群から選択され; R17は、-H、-CN、-COOMe、-COOEtおよび-COOHからなる群から選択され、 ただし、式(V)の化合物は、 プロジギオシン、 ウンデシルプロジギオシン、 ノルプロジギオシン、および、 ノニルプロジギオシンではない。
【0246】 癌または新生物細胞の増殖を抑制する方法で使用するための、好ましい化合物
は、 6-メトキシ-2-メチル-3-ヘプチルプロジゲオセン、 4-メトキシ-5-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデ
ン)メチル)-2,2'-ビ-1H-ピロール、ノニルプロジギオシンおよび3-ヘプチル-5-(
(3-メトキシ-5-ピロール-2-イル-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-2-メチル-4-
プロピル-ピロール、またはこれらの薬学的に許容される塩である。
【0247】 癌または新生物細胞の増殖を抑制するための本発明の方法で使用するための、
式(V)の化合物の好ましいサブクラスは、式(V)の化合物中、 R1は、-Hであり; R2は、-H、C1〜C12直鎖アルキル、-CH(CH3)2および-CH2C6H5からなる群から選
択され; R7は、-H、-CH3、-CH2CH3、C3〜C15直鎖アルキル、-(CH2)9CH=CH2、-(CH2)5C
H2F、-(CH2)5OC6H5、-(CH2)6OH、-(CH2)7CN、-CH2CH2C6H5、-(CH2)4COOH、-(CH2 )5COOH、-(CH2)5COOMe、-(CH2)11COOH、-(CH2)12COOH、-(CH2)12OH、-(CH2)13OH
、-(CH2)11CN、-(CH2)11OC(O)NH2、-(CH2)11COOEt、-C(O)(CH2)9CH3、-(CH2)5C(
O)N(CH2CH2)2Oおよび2-ピロリルからなる群から選択され; R8は、-H、C1〜C11直鎖アルキル、-(CH2)4COOEtおよび-C6H5からなる群から選
択され; R7が2-ピロリル以外の場合には、R9は、-H、-CH3、-CH2CH3および-CH2CH2CH3
からなる群から選択され; R7が2-ピロリルである場合には、R9は、-H、-CH3、-CH2CH3、-CH2CH2CH3およ
び-OCH3からなる群から選択され; R16は、-H、-CH3、-CH2CH2CH3および-(CH2)6CH3からなる群から選択され; R17は、-H、-CN、-COOMe、-COOEtおよび-COOHからなる群から選択されるもの
であるが、 ただし、式(V)の化合物は、 プロジギオシン、 ウンデシルプロジギオシン、 ノルプロジギオシン、および、 ノニルプロジギオシンではない。
【0248】 癌または新生物細胞の増殖を抑制するための本発明の方法で使用するための、
式(V)の化合物の第2の好ましいサブクラスは、式(V)の化合物中、 R1は、-Hであり; R2は、-CH3、C1〜C12直鎖アルキル、-CH(CH3)2および-CH2C6H5からなる群から
選択され; R7は、-H、-CH3、-CH2CH3、C8〜C15直鎖アルキル、-(CH2)9CH=CH2、-(CH2)5C
H2F、-(CH2)5OC6H5、-(CH2)6OH、-(CH2)7CN、-CH2CH2C6H5、-(CH2)4COOH、-(CH2 )5COOH、-(CH2)5COOMe、-(CH2)11COOH、-(CH2)12COOH、-(CH2)12OH、-(CH2)13OH
、-(CH2)11CN、-(CH2)11OC(O)NH2、-(CH2)11COOEt、-C(O)(CH2)9CH3、-(CH2)5C(
O)N(CH2CH2)2Oおよび2-ピロリルからなる群から選択され; R8は、-H、-CH3、-CH2CH3、C6〜C11直鎖アルキル、-(CH2)4COOEtおよび-C6H5
からなる群から選択され; R7が2-ピロリル以外の場合には、R9は、-H、-CH3、-CH2CH3および-CH2CH2CH3
からなる群から選択され; R7が2-ピロリルである場合には、R9は、-H、-CH3、-CH2CH3、-CH2CH2CH3およ
び-OCH3からなる群から選択され; R16は、-H、-CH3、-CH2CH2CH3および-(CH2)6CH3からなる群から選択され; R17は、-H、-CN、-COOMe、-COOEtおよび-COOHからなる群から選択されるもの
であるが、 ただし、式(V)の化合物は、 プロジギオシン、および、 ウンデシルプロジギニンではない。
【0249】 本発明は、患者のウイルス感染症を治療または予防する方法であって、このよ
うな治療または予防を必要とする患者に、治療上有効な量の、薬学的に許容され
る担体および式(V)の化合物またはその薬学的に許容される塩を含有する組成物
を投与することを含む方法を提供しており、ここで、式中、 R1は、-H、-CH3、-CH2CH3、-CH2C6H5、-C(O)OC(CH3)3、-C(O)OCH2C6H5および-
C(O)CH3からなる群から選択され; R2は、-H、C1〜C12直鎖アルキル、-CH2C6H5、-SiR10R11R12、-C(O)CH3、-C(O)
C6H5、-2-テトラヒドロピラニル、-OCH2OCH3および-C(O)OCH2CCl3からなる群か
ら選択され; R7は、-H、C1〜C15直鎖アルキル、-(CH2)9CH=CH2、-(CH2)6F、-(CH2)5OC6H5
、-(CH2)6OH、-(CH2)7CN、-CH2CH2C6H5、-(CH2)4COOH、-(CH2)5COOH、-(CH2)5CO
OMe、-(CH2)11COOH、-(CH2)12COOH、-(CH2)12OH、-(CH2)13OH、-(CH2)11CN、-(C
H2)11OC(O)NH2、-(CH2)11COOEt、-C(O)(CH2)9CH3、-(CH2)5C(O)N(CH2CH2)2O、C3 〜C7シクロアルキル、-C6H5、2-ピロリル、-3-ピロリル、2-ピリジル、3-ピリジ
ル、4-ピリジル、2-フラニルおよび3-フラニルからなる群から選択され、ここで
フェニルは、1個または複数のハロ、メチル、メトキシル、ヒドロキシル、メト
キシカルボニルまたはトリフルオロメチル基で置換されており; R8は、-H、C1〜C11直鎖アルキル、-(CH2)4COOEtおよび-C6H5からなる群から選
択され; R7が2-ピロリル以外の場合には、R9は、-H、-CH3、-CH2CH3および-CH2CH2CH3
からなる群から選択され; R7が2-ピロリルである場合には、R9は、-H、-CH3、-CH2CH3、-CH2CH2CH3およ
び-OCH3からなる群から選択され; R10は、C1〜C4直鎖または分枝鎖アルキルおよび-C6H5からなる群から選択され
; R11およびR12は、独立に、-CH3、-CH2CH3および-C3H7からなる群から選択され
; R16は、-H、-CH3、-CH2CH2CH3および-(CH2)6CH3からなる群から選択され; R17は、-H、-CN、-COOMe、-COOEtおよび-COOHからなる群から選択される。
【0250】 ウイルス感染症を治療または予防する方法で使用するための好ましい化合物は
、 6-メトキシ-2-メチル-3-ヘプチルプロジゲオセン、 4-メトキシ-5-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデ
ン)メチル)-2,2'-ビ-1H-ピロール、 ノニルプロジギオシン、 3-ヘプチル-5-((3-メトキシ-5-ピロール-2-イル-2H-ピロール-2-イリデン)メ
チル)-2-メチル-4-プロピル-ピロール、 プロジギオシン、 ウンデシルプロジギオシン、 ノルプロジギオシンおよび ノニルプロジギオシン、またはこれらの薬学的に許容される塩である。
【0251】 ウイルス感染症を治療または予防するための本発明の方法で使用するための、
式(V)の化合物の好ましいサブクラスは、式(V)の化合物中、 R1は、-Hであり; R2は、-H、C1〜C12直鎖アルキル、-CH(CH3)2および-CH2C6H5からなる群から選
択され; R7は、-H、-CH3、-CH2CH3、C3〜C15直鎖アルキル、-(CH2)9CH=CH2、-(CH2)5C
H2F、-(CH2)5OC6H5、-(CH2)6OH、-(CH2)7CN、-CH2CH2C6H5、-(CH2)4COOH、-(CH2 )5COOH、-(CH2)5COOMe、-(CH2)11COOH、-(CH2)12COOH、-(CH2)12OH、-(CH2)13OH
、-(CH2)11CN、-(CH2)11OC(O)NH2、-(CH2)11COOEt、-C(O)(CH2)9CH3、-(CH2)5C(
O)N(CH2CH2)2Oおよび2-ピロリルからなる群から選択され; R8は、-H、C1〜C11直鎖アルキル、-(CH2)4COOEtおよび-C6H5からなる群から選
択され; R7が2-ピロリル以外の場合には、R9は、-H、-CH3、-CH2CH3および-CH2CH2CH3
からなる群から選択され; R7が2-ピロリルである場合には、R9は、-H、-CH3、-CH2CH3、-CH2CH2CH3およ
び-OCH3からなる群から選択され; R16は、-H、-CH3、-CH2CH2CH3および-(CH2)6CH3からなる群から選択され; R17は、-H、-CN、-COOMe、-COOEtおよび-COOHからなる群から選択される ものである。
【0252】 ウイルス感染症を治療または予防するための本発明の方法で使用するための、
式(V)の化合物の第2の好ましいサブクラスは、式(V)の化合物中、 R1は、-Hであり; R2は、C1〜C12直鎖アルキル、-CH(CH3)2および-CH2C6H5からなる群から選択さ
れ; R7は、-H、-CH3、-CH2CH3、C8〜C15直鎖アルキル、-(CH2)9CH=CH2、-(CH2)5C
H2F、-(CH2)5OC6H5、-(CH2)6OH、-(CH2)7CN、-CH2CH2C6H5、-(CH2)4COOH、-(CH2 )5COOH、-(CH2)5COOMe、-(CH2)11COOH、-(CH2)12COOH、-(CH2)12OH、-(CH2)13OH
、-(CH2)11CN、-(CH2)11OC(O)NH2、-(CH2)11COOEt、-C(O)(CH2)9CH3、-(CH2)5C(
O)N(CH2CH2)2Oおよび2-ピロリルからなる群から選択され; R8は、-H、-CH3、-CH2CH3、C6〜C11直鎖アルキル、-(CH2)4COOEtおよび-C6H5
からなる群から選択され; R7が2-ピロリル以外の場合には、R9は、-H、-CH3、-CH2CH3および-CH2CH2CH3
からなる群から選択され; R7が2-ピロリルである場合には、R9は、-H、-CH3、-CH2CH3、-CH2CH2CH3およ
び-OCH3からなる群から選択され; R16は、-H、-CH3、-CH2CH2CH3および-(CH2)6CH3からなる群から選択され; R17は、-H、-CN、-COOMe、-COOEtおよび-COOHからなる群から選択される ものである。
【0253】 本発明は、ウイルスの複製または感染性を抑制する方法であって、ウイルスま
たはウイルス感染細胞と、有効量の、薬学的に許容される担体および一般式(V)
の化合物またはその薬学的に許容される塩を含有する組成物とを接触させること
を含む方法を提供しており、ここで、式中、 R1は、-H、-CH3、-CH2CH3、-CH2C6H5、-C(O)OC(CH3)3、-C(O)OCH2C6H5および-
C(O)CH3からなる群から選択され; R2は、-H、C1〜C12直鎖アルキル、-CH2C6H5、-SiR10R11R12、-C(O)CH3、-C(O)
C6H5、-2-テトラヒドロピラニル、-OCH2OCH3および-C(O)OCH2CCl3からなる群か
ら選択され; R7は、-H、C1〜C15直鎖アルキル、-(CH2)9CH=CH2、-(CH2)6F、-(CH2)5OC6H5
、-(CH2)6OH、-(CH2)7CN、-CH2CH2C6H5、-(CH2)4COOH、-(CH2)5COOH、-(CH2)5CO
OMe、-(CH2)11COOH、-(CH2)12COOH、-(CH2)12OH、-(CH2)13OH、-(CH2)11CN、-(C
H2)11OC(O)NH2、-(CH2)11COOEt、-C(O)(CH2)9CH3、-(CH2)5C(O)N(CH2CH2)2O、C3 〜C7シクロアルキル、-C6H5、2-ピロリル、-3-ピロリル、2-ピリジル、3-ピリジ
ル、4-ピリジル、2-フラニルおよび3-フラニルからなる群から選択され、ここで
フェニルは、1個または複数のハロ、メチル、メトキシル、ヒドロキシル、メト
キシカルボニルまたはトリフルオロメチル基で置換されており; R8は、-H、C1〜C11直鎖アルキル、-(CH2)4COOEtおよび-C6H5からなる群から選
択され; R7が2-ピロリル以外の場合には、R9は、-H、-CH3、-CH2CH3および-CH2CH2CH3
からなる群から選択され; R7が2-ピロリルである場合には、R9は、-H、-CH3、-CH2CH3、-CH2CH2CH3およ
び-OCH3からなる群から選択され; R10は、C1〜C4直鎖または分枝鎖アルキルおよび-C6H5からなる群から選択され
; R11およびR12は、独立に、-CH3、-CH2CH3および-C3H7からなる群から選択され
; R16は、-H、-CH3、-CH2CH2CH3および-(CH2)6CH3からなる群から選択され; R17は、-H、-CN、-COOMe、-COOEtおよび-COOHからなる群から選択される。
【0254】 ウイルスの複製または感染性を抑制する方法で使用するための好ましい化合物
は、 6-メトキシ-2-メチル-3-ヘプチルプロジゲオセン、 4-メトキシ-5-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデ
ン)メチル-2,2'-ビ-1H-ピロール、 ノニルプロジギオシン、 3-ヘプチル-5-((3-メトキシ-5-ピロール-2-イル-2H-ピロール-2-イリデン)メ
チル)-2-メチル-4-プロピル-ピロール、 プロジギオシン、 ウンデシルプロジギオシン、 ノルプロジギオシンおよび ノニルプロジギオシン、またはこれらの薬学的に許容される塩である。
【0255】 ウイルスの複製または感染性を抑制するための本発明の方法で使用するための
、式(V)の化合物の好ましいサブクラスは、式(V)の化合物中、 R1は、-Hであり; R2は、-H、C1〜C12直鎖アルキル、-CH(CH3)2および-CH2C6H5からなる群から選
択され; R7は、-H、-CH3、-CH2CH3、C3〜C15直鎖アルキル、-(CH2)9C=CH2、-(CH2)5CH 2 F、-(CH2)5OC5H6、-(CH2)6OH、-(CH2)7CN、-CH2CH2C5H6、-(CH2)4COOH、-(CH2) 5 COOH、-(CH2)5COOMe、-(CH2)11COOH、-(CH2)12COOH、-(CH2)12OH、-(CH2)13OH
、-(CH2)11CN、-(CH2)11OC(O)NH2、-(CH2)11COOEt、-C(O)(CH2)9CH3、-(CH2)5C(
O)N(CH2CH2)2Oおよび2-ピロリルからなる群から選択され; R8は、-H、C1〜C11直鎖アルキル、-(CH2)4COOEtおよび-C6H5からなる群から選
択され; R7が2-ピロリル以外の場合には、R9は、-H、-CH3、-CH2CH3および-CH2CH2CH3
からなる群から選択され; R7が2-ピロリルである場合には、R9は、-H、-CH3、-CH2CH3、-CH2CH2CH3およ
び-OCH3からなる群から選択され; R16は、-H、-CH3、-CH2CH2CH3および-(CH2)6CH3からなる群から選択され; R17は、-H、-CN、-COOMe、-COOEtおよび-COOHからなる群から選択される ものである。
【0256】 ウイルスの複製または感染性を抑制するための本発明の方法で使用するための
、式(V)の化合物の第2の好ましいサブクラスは、式(V)の化合物中、 R1は、-Hであり; R2は、C1〜C12直鎖アルキル、-CH(CH3)2および-CH2C6H5からなる群から選択さ
れ; R7は、-H、-CH3、-CH2CH3、C8〜C15直鎖アルキル、-(CH2)9C=CH2、-(CH2)5CH 2 F、-(CH2)5OC5H6、-(CH2)6OH、-(CH2)7CN、-CH2CH2C5H6、-(CH2)4COOH、-(CH2) 5 COOH、-(CH2)5COOMe、-(CH2)11COOH、-(CH2)12COOH、-(CH2)12OH、-(CH2)13OH
、-(CH2)11CN、-(CH2)11OC(O)NH2、-(CH2)11COOEt、-C(O)(CH2)9CH3、-(CH2)5C(
O)N(CH2CH2)2Oおよび2-ピロリルからなる群から選択され; R8は、-H、-CH3、-CH2CH3、C6〜C11直鎖アルキル、-(CH2)4COOEtおよび-C6H5
からなる群から選択され; R7が2-ピロリル以外の場合には、R9は、-H、-CH3、-CH2CH3および-CH2CH2CH3
からなる群から選択され; R7が2-ピロリルである場合には、R9は、-H、-CH3、-CH2CH3、-CH2CH2CH3およ
び-OCH3からなる群から選択され; R16は、-H、-CH3、-CH2CH2CH3および-(CH2)6CH3からなる群から選択され; R17は、-H、-CN、-COOMe、-COOEtおよび-COOHからなる群から選択される ものである。
【0257】 4.6. 式(I〜V)の化合物のラセミ化合物およびエナンチオマー 本明細書で使用する「ピロール型化合物」の用語は、ひとまとめに、式(I〜V)
の化合物およびこれらのラセミ化合物および/またはエナンチオマー、およびこ
れらの薬学的に許容可能な塩を意味している。
【0258】 4.7. ピロール型化合物の合成 本発明の化合物は、例えば下記のような慣用の有機合成により得ることができ
る。スキームA〜Iは、本発明の化合物を得ることができる方法を示している。い
くつかのセクションおよびスキームA〜Iでは、化合物質群を、太字の数字符号に
より示している。
【0259】 4.7.1. 式(I)の化合物 式(I)の化合物は、慣用の有機合成を使用して、または次に示す方法により得
ることができる: 式中のR1がHであり、R2がMeであり、R3が直鎖アルキル、ベンジルまたは置換
されたベンジルであり、mが1〜5である式(I)の化合物は、スキームAに示す方法
により調製することができる。
【0260】
【化37】
【0261】 特に、ジピロールアルデヒド1(D.L.Boger and M.Patel,J.Org.Chem.53,1405-141
5,1988)を酸性触媒下にピロール2と反応させて、プロジギオセン3を得る。1と、
2などのピロールとの反応は、ペンタンなどの溶剤中でオキシ塩化リンを用いて
も実施することができる。(J.A.van Koeveringe and J.Lugtenburg,Recl.Trav.C
him.Pays-Bas 96,55-58,1977.) 構造2のピロールを合成するために使用される方法が、スキームAに表されてい
る。R14は、そのα-炭素を欠いたR3である。これらの方法は、A.Furstner他(J.A
m.Chem.Soc.120,8305-8314,1998)により記載されている;mが1であり、R14がn-C3 H7である場合には、生じる構造3の化合物は、ブチルシクロヘプチルプロジギオ
シン(ストレプトルビンBまたはブチル-メタ-シクロヘプチルプロジギオシンとし
ても知られている)である。mが2〜5である化合物2は、シス-シクロオクテン(4、
m=1)をシス-シクロノネン、シス-シクロデセン、シス-シクロウンデセンおよび
シス-シクロドデセン(それぞれ、m=2、3、4および5)に代えることにより調製さ
れる。化合物2中のR3基(直鎖アルキル、ベンジル、置換されたベンジルまたは2-
、3-または4-ピリジル)の構造は、化合物7との反応で使用される酸塩化物8の選
択により決まる。したがって、例えば、式中のmが1であり、R14がC6H5である化
合物2は、シス-シクロオクテン(4、mは1)および塩化ベンゾイル(8、R14はC6H5)
を合成の適切な時点で使用すると生じる。酸塩化物は、塩化チオニル、塩化オキ
サリルを使用するか、かつ/またはこの分野で公知の他の方法により、対応する
カルボン酸から調製する。
【0262】 先に定義したように式中のR1がHであり、R2がMeであり、かつR3がアシル基で
ある式(I)の化合物は、スキームBに示す方法により調製することができる。
【0263】
【化38】
【0264】 mおよびR14の変数および置換基は前記のように導入する。化合物11のケトン官能
基を、この分野でよく知られている方法によりジメチルケタール15に変える(例
えば、T.W.Greene and P.G.M.Wuts,「Protective Groups in Organic Synthesis」
, 2ndEd.,Wiley,New York,1991,pp178-183.(「Greene and Wuts.」)参照)。15のN-
Ts-ジヒドロピロール環を、前記のFurstner他の方法により、ピロール16に変え
る。ケトンカルボニル基を、通常の方法により作り変えて、アシル化合物17を得
る。化合物17を、前記の条件下に1と反応させて、アシルプロジギオセン18を得
る。
【0265】 式中のR1がHであり、R2がMeであり、R3が1-ヒドロキシアルキル基である式(I)
の化合物は、スキームBに示すように、18から調製する。ホウ水素化ナトリウム
などの、通常の水素化物還元方法を用いて、18から19を得る。
【0266】 式中のR1がHであり、R2がMeであり、かつR3が分枝鎖アルキルである式(I)の化
合物は、スキームBに示されている方法により調製する。R15は、分枝鎖アルキル
の分枝である。ケトピロール17を水素化ナトリウムおよびt-ブチル炭酸フェニル
と反応させて(Greene and Wuts,p.387)、N-BOC-ピロール20を得る。化合物20を
グリニャール反応で、ヨウ化アルキル(R15)マグネシウムと反応させて、第三級
アルコール21を得る。よく知られた一連の反応ステップで、21を分枝鎖アルキル
ピロール誘導体23に変える。初めに、ヨウ化水素との反応により、21のヒドロキ
シル基をヨージドに置換する。水素化物の還元により、例えばホウ水素化ナトリ
ウムを用いて、ヨウ素原子を22から脱離させる。N-BOC保護基を、トリフルオロ
酢酸を用いて脱離させ、生じたピロール23を、前記の条件下に1と反応させると
、分枝鎖アルキル化合物24が得られる。したがって例えば、8が塩化アセチルで
あり(スキームA)、R15MgIがヨウ化メチルマグネシウムである場合には、式中のm
が1であり、R14およびR15がMeである化合物24が生じる。
【0267】 式中のR1がHであり、R2がMeであり、かつR3が1-クロロアルキル基である式(I)
の化合物は、スキームBに示されている方法により調製する。20のケトンカルボ
ニルを、例えばホウ水素化ナトリウムを用いて還元すると、ヒドロキシル化合物
25が得られる。25と塩化チオニルとの反応により、26に示されているように、ヒ
ドロキシル基を塩素原子に置換する。N-BOC保護基を前記のように脱離させると
、ピロール27が得られ、これを1と反応させると、28が得られる。
【0268】 式中のR1がHであり、R2がMeであり、かつR3が水素原子である式(I)の化合物は
、スキームCに示されている方法により調製する。
【0269】
【化39】
【0270】 式中のR14がMeである化合物11をBaeyer-Villiger反応させると、アセトキシ誘導
体29に変わる。アセトキシ基を、この分野で知られている方法によりけん化する
と、ヒドロキシル誘導体30が得られる。前記のFurstner他の方法を使用して、31
および32を介して33を導くスキームCに示されている一連の反応で、30のヒドロ
キシル基を脱離させる。最後に、前記の酸性触媒下に33と1とを反応させると、3
4が得られる。
【0271】 式中のR1がHであり、R2がMeであり、R3がメチル基である式(I)の化合物は、ス
キームAおよびCに示されている方法により調製する。7(スキームA)との反応で、
クロロギ酸エチルを使用すると(化合物8中、R14はOEt)、9が得られ、これを、ス
キームAに示されている反応条件を使用して、11に変える。化合物11を、例えば
、水素化アルミニウムリチウムで還元すると、ヒドロキシメチル誘導体35が得ら
れる(スキームC)。前記と同じ一連の反応を使用して、35を、36および37を介し
てメチル置換されたピロール38に変え、これを次に、酸性触媒下に1と反応させ
て、39を得る。
【0272】 式(I)の化合物を合成したら、これらを、当業者に公知の慣用のクロマトグラ
フィ、再結晶化または他の精製技術を使用して、精製するか、実質的に精製する
ことができる。
【0273】 本発明のある実施形態では、本発明の化合物を化学名で示す。これらの化合物
の構造を下記の表3に示すが、この表は、対応する合成スキームに示されている
ような構造を記載するものである。
【0274】
【表3】
【0275】 4.7.2. 式(II)の化合物 式(II)の化合物は、慣用の有機合成を使用するか、次に示す方法により入手す
ることができる: 式中のR1がHであり、R2がMeである式(II)の化合物は、スキームDに示す方法に
より調製することができる。
【0276】
【化40】
【0277】 ジピロールアルデヒド1を酸性触媒下に、構造40のピロールと反応させると、プ
ロジギオセン41が得られる。構造40のピロールを、適切なα-置換されたシクロ
アルカノン42から出発して調製する。42と2.4.6-トリ-i-プロピルフェニルスル
ホニルヒドラジンとの反応により、対応するヒドラゾン43が得られる。化合物43
をsec-ブチルリチウムおよびN,N-ジメチルホルムアミド(DMF)と反応させると、
α,β-不飽和アルデヒド44が得られる。n-ブチルリチウムを使用して、ジメチル
チオアセトアルデヒド試薬45のアニオンを生じさせ、これを44の共役系に付加す
ると、46が生じる。45中の基R4は水素またはC1〜C12アルキルであってよい。46
と塩化水銀(II)および炭酸カルシウムとの反応により、ジメチルチオカルボニル
をカルボニル基に変えると、47が生じる。DMF中で、化合物47と炭酸アンモニウ
ムとを反応させると、ピロール40が得られる。化合物42を化合物40に化学的に変
化させるための、スキームDに示されている方法は、H.H.WassermanおよびJ.M.Fu
kuyama(Tetrahedron Lett.25,1387-1388,1984)により記載されている。化合物42
中のnが2であり、R5がMeであり、かつ化合物45中のR4がMeである場合には、構造
40は、WassermanおよびFukuyamaにより記載されたように、シクロプロジギオシ
ンである。スキームDの反応シークエンスで使用可能な構造42の化合物は、これ
らに限られないが、シクロペンタノン、シクロヘキサノン、シクロヘプタノン、
シクロオクタノン、シクロノナノン、シクロデカノンおよびこれらの環式ケトン
それぞれの2-メチルおよび2-エチル誘導体を含む。ジメチルチオアセタール45は
、当分野でよく知られている方法により、その対応するアルデヒドから調製し、
そして前記の範囲のアルキル置換基を得るために選択する。
【0278】 式(II)の化合物を合成したら、これらを、当業者に公知の慣用のクロマトグラ
フィ、再結晶化または他の精製技術を使用して、精製するか、実質的に精製する
ことができる。
【0279】 本発明の一定の実施形態では、本発明の化合物を化学名で示す。これらの化合
物の構造を下記の表4に示すが、この表は、対応する合成スキームに示されてい
るような構造を記載するものである。
【0280】
【表4】
【0281】 4.7.3. 式(III)の化合物 式(III)の化合物は、慣用の有機合成を使用するか、次に示す方法により入手
することができる: 式中のR1がHであり、R2がMeである式(III)の化合物は、スキームEに示す方法
により調製することができる。
【0282】
【化41】
【0283】 酸性触媒下にジピロールアルデヒド1と構造48のピロールとを反応させると、プ
ロジギオセン49が得られる。構造48のピロールは、スキームEに示されている適
切な環式ケトン50から出発して調製する。環式ケトン50をO-(2-ヒドロキシエチ
ル)-ヒドロキシルアミン51と反応させると(D.Dhanak他、J.Chem.soc.,Chem.Comm
un.903-904,1986)、O-(2-ヒドロキシエチル)-オキシム52が生じる。ヨウ化メチ
ルトリフェノキシホスホニウムとの反応により、52のヒドロキシル基をヨウ素で
置換すると、53が得られる。t-ブチルアルコール中で、カリウムt-ブトキシドと
共に加熱して、53を環化し、ピロール48を得る。構造48の化合物を調製するため
に使用される構造50の化合物は、これらに限らないが、シクロペンタノン;シク
ロヘキサノン;2-メチル-、2-エチル-、4-メチル-、4-エチル-、4-プロピル-、4-
n-ブチルおよび4-フェニルシクロヘキサノン;シクロヘプタノン;2-メチル-およ
び2-エチルシクロヘプタノン;シクロオクタノン;2-メチル-、2-エチル-、5-メチ
ル-および5-エチルシクロオクタノン;シクロノナノン;2-メチル-および2-エチル
シクロノナノン;シクロデカノン;2-メチル-、2-エチル-、6-メチル-および6-エ
チルシクロデカノンを含む。例えば、4-メチルシクロヘキサノン54をこの一連の
反応で使用すると、オキシム55が初めに生じる。55から、ヨウ化物56を調製し、
環化して、ピロール57にする。57と1との反応により、プロジギオセン58が得ら
れる。
【0284】 式(III)の化合物を合成したら、これらを、当業者に公知の慣用のクロマトグ
ラフィ、再結晶化または他の精製技術を使用して、精製するか、実質的に精製す
ることができる。
【0285】 本発明の一定の実施形態では、本発明の化合物を化学名で示す。これらの化合
物の構造を下記の表5に示すが、この表は、対応する合成スキームに示されてい
るような構造を記載するものである。
【0286】
【表5】
【0287】 4.7.4. 式(IV)の化合物 式(IV)の化合物は、慣用の有機合成を使用して、または次に示されている方法
により入手することができる: 式中のR1がHであり、R2がMeである式(I)の化合物は、スキームFに示されてい
る方法により調製することができる。
【0288】
【化42】
【0289】 O-TMS-ブロモアルコール59を臭化ピリルマグネシウム60と反応させると、2-置換
されたピロール61が得られる。ピロール61を無水t-ブチルオキシカルボニル(無
水BOC)と反応させると、N-BOC-ピロール62が得られる。O-TMS保護基を酢酸-水中
で脱離させると、アルコール63が得られる。アルコール63をO-メシレート64に変
え、メシレート基を臭素で置換すると、65が得られる。臭化アルキル65を60と反
応させると、66が得られる。66とのヴィルスマイヤー(Vilsmeier)反応により、
カルボキシアルデヒド基を、N-BOC保護されていないピロール環のα-位に導入す
る。カルボキシアルデヒド67を(R.D'Alessio and A.Rossi,SYNLETT 513-514,199
6)、5H-4-メトキシピロール-2(1H)-オン68(L:Duc,他、Synthesis 391-394,1992)
と、アルカリ条件下に反応させる。この反応で失われたN-BOC基を戻すと、69が
得られる。70のホウ酸基を導入し(D'Alessio and Rossi)、ピロール-2-オン官能
基のカルボニル基を、O-トリフレート基に変えると、71が得られる。Pd(0)の存
在下に71を反応させると、プロジギオセン72が生じる。構造59の化合物を調製す
るために使用されるブロモアルコールは、これらに限らないが、8-ブロモノナン
-1-オール、8-ブロモデカン-1-オール、9-ブロモデカン-1-オール、9-ブロモウ
ンデカン-1-オール、10-ブロモウンデカン-1-オールおよび10-ブロモドデカン-1
-オールを含む。ブロモアルコールから得られるO-TMS誘導体は、当分野で知られ
ている方法により調製する。式(IV)の化合物は、Furstner他(1999,J.Org.Chem.6
4:8275-8280)により記載された方法を適用することによっても調製することがで
きる。
【0290】 式(IV)の化合物を合成したら、これらを、当業者に公知の慣用のクロマトグラ
フィ、再結晶化または他の精製技術を使用して、精製するか、実質的に精製する
ことができる。
【0291】 本発明の一定の実施形態では、本発明の化合物を化学名で示す。これらの化合
物の構造を下記の表6に示すが、この表は、対応する合成スキームに示されてい
るような構造を記載するものである。
【0292】
【表6】
【0293】 4.7.5. 式(V)の化合物 式(V)の化合物は、慣用の有機合成を使用して、または次に示されている方法
により入手することができる: 式中のR1がHであり、R2がMeである式(V)の化合物は、スキームGに示されてい
る方法により調製することができる。
【0294】
【化43】
【0295】 酸性触媒下に、ジピロールアルデヒド1を構造73のピロールと反応させると、プ
ロジギオセン74が得られる。数多くの方法が、構造73のピロールを合成するため
に記載されている(例えば、G.P.Bear,「The Synthesis of 1H-Pyrroles」in「Py
rroles」、Vol.1, R.A.Jones,ed.,Wiley,N.Y.,1990;pp 105-294)。式中のR7がア
ルキルまたはシクロアルキルであり、R8およびR9がHであるピロール73では、ピ
ロールグリニャール試薬60とアルキルハロゲン化物またはシクロアルキルハロゲ
ン化物との反応により、所望の2-置換されたピロール75が得られる。A.J.Castro
他、J.Org.Chem.28,857-860,1963による報告から改良された、スキームGで75を8
0に変えることを示している一連の反応により、2-置換されたピロール75をさら
に、その3-位を置換する。この一連の反応では、R16が、最終ピロールのR7より
も短い1個のメチレン基であるように、試薬78を選択する。77を80に変換するス
キームGに示されている2つのステップ、即ち、ピロール環のアシル化(この場合
、フリーデル-クラフツ型の工程による)、それに続くWolff-Kishner型還元を一
般的に、アシルおよび/またはアルキルおよびアラルキル基をピロール核に導入
するために使用する。ピロールで広く用いられている他のアシル化方法は前記の
ヴィルスマイヤーの工程であり、これは、スキームF中で化合物66の67への変換
において示されている(例えば、D.O.A.Garrido他、J.Org.Chem.49,2619-2622,19
84)。ヴィルスマイヤーの工程で、ジメチルホルムアミドを、他のジメチルアル
キルまたはアリールアミドに代えることにより、アシル基をピロールに導入する
。対称なアルキルケトンを出発物質として使用する場合には、式中のR7が、R8
りも炭素1個分短く、R9がHである構造73のピロールを合成するために、前記のDh
anak他の方法を使用することもできる。様々な2,3-二置換されたピロール(式中
のR7およびR8は非水素置換基であり、R9はHである)は、Severinおよび協力者に
よって報告されている方法により調製される(Pyrroles,Vol.1;pp 159-161および
そこで挙げられている参考文献参照)。ケトン81およびグリオキサルヒドラゾン8
2を縮合させると、83が得られ、これを、亜ジチオン酸ナトリウムまたは亜鉛と
反応させると、環化して、ピロール84になる。中間体83を、三塩化チタンと反応
させると、1,4-ケトアルデヒド85が得られ、これを酢酸アンモニウムまたは第一
級アミンと反応させると、ピロール86が得られる。アルカリ条件下に、TsNHCH2T
sと87とを反応させると(H.Kinoshita他、Chem.Lett.1033-1036,1986;C.A.106:84
139d)、中間体の付加生成物が得られ、これを酸性条件下に、N-トシルピロール8
8に変換する。通常の方法により、88からトシル基を脱離させると、3-置換され
たピロール89が得られ、これを、プロジギオセンの合成に用いる。例えば、式中
のR8が-(CH2)10CH3であり、R7およびR9がHであるピロール89では、1との反応に
より、プロジギオセン90が得られる。2,4-二置換された、3,4-二置換された、か
つ2,3,4-三置換されたピロールを調製する方法は、前記のJ.Tang;J.G.Verkade,J
.Org.Chem.59,7793-7802,1994;B.Franck他、Liebigs Ann.Chem.503-510,1994;D.
Brown他、J.Chem.Soc.Perkin Trans.1,455-463,1986;D.Enders他、Tetrahedron
Lett.36,8007-8010,1995;およびK.Utimoto他、Tetrahedron Lett.22,4277-4278,
1981により記載された方法である。例えば、2,4-二置換されたピロール91と1と
の反応により、プロジギオセン92が得られる。3,4-二置換されたピロール93と1
との反応により、プロジギオセン94が得られる。2,3,4-三置換されたピロール95
と1との反応により、プロジギオセン96が得られる。フリルで置換されたピロー
ルの調製は、例えばKorostova他(Zh.Org.Khim.30,905-908,1994(C.A.122:290633
k);I.G.Iovel他(Khim.Geterotsikl.Soedin;,746-749,1989(C.A.112:178533v));S
.E.Korostova他(Khim.Geterotsikl.Soedin;,901-906,1989(C.A.112:178530s));A
.M.Nadim他(Khim.Geterotsikl.Soedin;,1141-1143,1991(C.A.116:194084n));M.V
.Sigalov他(J.Org.Chem.57,3943-3948,1992)による文献およびこれらに挙げられ
ている参考文献に記載されている。フリルピロール、例えば97と1とを反応させ
ると、プロジギオセンが、この場合には98が得られる。
【0296】 式(V)の化合物を合成したら、これらを、当業者に公知の慣用のクロマトグラ
フィ、再結晶化または他の精製技術を使用して、精製するか、実質的に精製する
ことができる。
【0297】 4.7.6. 式(I〜V)の他の化合物 式中のR1がHではない式I〜IIIおよびVの化合物は、スキームHに示す方法を使
用して調製する。
【0298】
【化44】
【0299】 ビピロールカルボン酸エステル99と、ヨウ化メチル、ヨウ化エチルおよびヨウ化
ベンジルなどのヨウ化物100とを、ピリジン、トリエチルアミンまたは炭酸ナト
リウムなどの塩基の存在下またはn-ブチルリチウムまたはカリウムt-ブトキシド
などの1当量の塩基の存在下に反応させると、101が生じる。101のヒドラジン分
解により、カルボン酸エステルをヒドラジド102に変える。塩化p-トルエンスル
ホニルにより、このヒドラジドをトシル化すると、103が得られ、これを炭酸ナ
トリウムと反応させると、アルデヒド104(R1はMe)が得られる。化合物99の合成
は、先に引用したBogerおよびPatelにより記載されている。カルボン酸エステル
をアルデヒドに変えるために使用される一連の3ステップ反応も、BogerおよびPa
telにより記載されているが、元々は、H.RapoportおよびK.G.Holden(J.Am.Chem.
Soc.84,635-642,1962)により報告されている。104(R1はMe)と、例えば式中のmが
1であり、R14がn-C3H7である105とを酸性触媒下に反応させると、プロジギオセ
ン106(R14は、そのα-炭素を欠いたR3である)が生じる。ここに記載したような
、窒素原子上に置換基を有しないピロールを、当分野で知られている方法により
、N-アルキル化またはN-アシル化する。104(R1はMe)と、例えばR1がMeであるN-
アルキル化またはアシル化ピロール107とを酸性条件下に反応させると、プロジ
ギオセン108が得られる。1と107とを反応させると、同様に、プロジギオセン109
が生じ、この場合、環-Aのピロールは未置換N-H原子を有し、環C-ピロールはN-M
e置換されている。例示しようとしている他の例も、R2がMeではないプロジギオ
センを調製する方法に限らず、スキームHに示されている。104(R1は-CH2Ph)とピ
ロール110(R1は-CH2Ph)との反応により、プロジギオセン111が得られる。104(R1 はMe)とピロール112(R1はBOC)との反応により、プロジギオセン113が得られる。
104(R1はMe)とピロール114(R1はMe)との反応により、プロジギオセン115が得ら
れる。
【0300】 式中のR2がMeではない式I〜Vの化合物は、スキームIに示されている方法を使
用して調製することができる。
【0301】
【化45】
【0302】 式I、II、III、IVまたはVの化合物の(R2における)メトキシル基を、三臭化ホウ
素、ヨードトリメチルシラン、エチルチオ酸ナトリウムまたは他の試薬を用いて
脱メチルさせる(Greene and Wuts,pp.145-149)。例えばプロジギオセン116とBBr 3 との反応により、ヒドロキシ化合物117が得られる。ジメチルイミダゾリジノン
(DMI)中で、117と、p-トルエンスルホン酸エチル、p-トルエンスルホン酸ベンジ
ルまたは置換されたp-トルエンスルホン酸ベンジルなどのp-トルエンスルホン酸
アルキルとを反応させると、アルキルエーテル119が生じる(Pyrroles,Part 2,R.
A.Jones,Ed.,Wiley,N.Y.,1992;p.557;G.A.Hunter,他、J.Chem.Soc.Perkin Trans
.1,3245-3251,1991)。他の例は、プロジギオセン120からのメチルエーテルの分
離であり、続いて、中間体121を、p-トルエンスルホン酸アルキルで再エーテル
化すると、新規のエーテル122が得られる。さらに他の例は、プロジギオセン123
からのメチルエーテルの分離であり、続いて、ヒドロキシ化合物124を再エーテ
ル化すると、プロジギオセン125が得られる。
【0303】 メトキシル以外のB環エーテルを有するプロジギオセンを調製するために使用
することができる他の方法は、中間体99からメトキシル基を分離することにより
開始される。生じたヒドロキシ化合物126を、前記のアルキルトシレートを使用
して再エーテル化すると、127が得られる。例えば、塩基の存在下にヨウ化メチ
ルを用いて、化合物127の、より求核性の高いA-環窒素をアルキル化すると、128
が生じる。化合物127はまた、前記の一連の反応により、129および130を介して
変換して、アルデヒド131にすることもできる。1とピロールとのカップリングが
、この群の化合物をもたらすのと同じ方法により、アルデヒド131を、ピロール
とのカップリング反応に使用して、プロジギオセン化合物を生じさせることがで
きる。
【0304】 式中のR2がトリアルキルシリルエーテル、テトラヒドロピラニルエーテル、メ
トキシメチルエーテル、炭酸トリクロロエチルまたはアシル基であるピロール型
化合物I〜Vの調製を、当分野で知られている方法(Greene and Wuts)により実施
し、117などのプロジギオセンアルコールまたは126などのジピロールにも適用す
る。スキームIに示されているように、ジピロールアルコール126をクロロトリア
ルキルシラン132(例えば、クロロトリメチルシランまたはクロロ-t-ブチルジメ
チルシラン)と反応させると、トリアルキルシリルエーテル133が得られる。メト
キシカルボニル基をアルデヒド基に変えるための前記の一連の反応を使用して、
133を、ヒドラジド134およびトシルヒドラジド135を介してアルデヒド136に変え
る。136と、例えば2などのピロールとを反応させると、プロジギオセン137が得
られる。トリアルキルシリルエーテルを、反応の酸性条件下に分解する。126か
ら133を生じさせるために使用される条件下に、137を反応させると、137のトリ
アルキルシリルエーテルが得られる。
【0305】 シクロブチルプロジギオシンの2種のエナンチオマーを調製する方法をスキー
ムJに示す。
【0306】
【化46】
【0307】 ケトン11(R14はn-プロピル、mは1)を不斉還元するために使用される触媒は、「C
atalytic Asymmetric Synthesis」、(I.Ojima ed.,VCH,N.Y.,1993; H.Takaya,T.
Ohta and R.Noyoriによるchapter 1参照)に記載されている。ジアステレオマー
対SS-12およびSR-12、またはSS-13およびSR-13は、通常のクロマトグラフィまた
は再結晶化方法により、簡単に分離することができる。これらの方法はまた、式
中のR3がn-ブチル以外である式(I)の化合物のエナンチオマーを得るために使用
することもできる。
【0308】 4.8. 治療的/予防的投与および組成物 本明細書中で使用される本発明の新規な化合物、本発明の組成物の化合物およ
び本発明の方法の化合物は、ひとまとめにして「ピロール型化合物」と呼ばれる
【0309】 ピロール型化合物の活性に起因して、ピロール型化合物は、獣医学および人間
医学にきわめて有用である。たとえば、ピロール型化合物は、癌または新生物疾
患を治療または予防したり、癌細胞または新生物細胞の増殖を抑制したりするの
に有用である。さらに、ピロール型化合物は、ウイルス感染症を治療または予防
したり、ウイルスの複製または感染を抑制したりするのに有用である。
【0310】 被験者に、たとえば、獣医学用途で動物にまたは臨床用途でヒトに投与する場
合、あるいは細胞または組織に接触させようとする場合、ピロール型化合物は単
離された形態であることが好ましい。「単離された」とは、投与または接触の前
に、合成有機化学反応混合物または天然物源、たとえば、植物体、組織培養物、
細菌ブロスなどに含まれるの他の成分からピロール型化合物を分離することを意
味する。好ましくは、ピロール型化合物は、従来法により、たとえば、抽出およ
びそれに続くクロマトグラフィー、再結晶、または他の従来法により単離される
。単離された形態では、ピロール型化合物は、単離された物質の重量基準で少な
くとも90%、好ましくは少なくとも95%の単一ピロール型化合物である。「単一ピ
ロール型化合物」とは、ピロール型化合物のエナンチオマーまたはラセミ体を意
味する。
【0311】 本発明は、有効量のピロール型化合物を被験者に投与することによる治療およ
び予防方法を提供する。被験者は、好ましくは動物であり、具体的には、ウシ、
ウマ、ヒツジ、ブタ、ニワトリ、シチメンチョウ、ウズラ、ネコ、イヌ、マウス
、ラット、ウサギ、モルモットなどの動物、より好ましくは哺乳動物、最も好ま
しくはヒトであるが、これらに限定されるものではない。
【0312】 1種以上のピロール型化合物を含む本発明の組成物は、任意の慣例的な経路に
より、たとえば、注入またはボーラス注射により、上皮内層または粘膜皮膚内層
(たとえば、口腔粘膜、直腸粘膜、腸粘膜など)を経由した吸収により投与しても
よいし、他の生物学的に活性な薬物と一緒に投与してもよい。投与は全身的また
は局所的に行いうる。リポソーム、微粒子、マイクロカプセル、カプセルなどに
カプセル化するような種々の送達系が知られており、これらを用いて本発明のピ
ロール型化合物を投与することができる。特定の実施形態では、本発明の2種以
上のピロール型化合物が被験者に投与される。投与方法としては、皮内投与、筋
肉内投与、腹腔内投与、静脈内投与、皮下投与、鼻腔内投与、硬膜外投与、経口
投与、舌下投与、鼻腔内投与、脳内投与、膣内投与、経皮投与、直腸内投与、吸
入投与、あるいは耳、鼻、眼、または皮膚への局所投与が挙げられるが、これら
に限定されるものではない。投与の好ましい形態は診療医の自由裁量にゆだねら
れ、部分的には疾患部位(癌またはウイルス感染の部位など)に依存するであろう
【0313】 特定の実施形態では、治療を必要とする領域に本発明の1種以上のピロール型
化合物を局所投与することが望ましいこともある。これは、たとえば限定するも
のではないが、手術中に局所注入により、手術後に創傷用包帯などと組み合わせ
た局所適用により、注射により、カテーテルにより、坐剤により、あるいはシア
ラスティック膜のような膜または繊維などの多孔性、非多孔性、またはゼラチン
性の物質であるインプラントにより、達成しうる。1実施形態では、投与は、癌
、腫瘍または新生物もしくは前新生物組織の部位(または元疾患部位)への直接注
射により行うことができる。他の実施形態では、投与は、ウイルスの感染部位(
または元感染部位)への直接注射により行うことができる。
【0314】 特定の実施形態では、脳室内および脊髄内注射を含めて任意の好適な経路によ
り、中枢神経系に本発明の1種以上のピロール型化合物を導入することが望まし
いこともある。脳室内注射は、オマヤレザバーのようなレザバーなどに取り付け
られた脳室内カテーテルにより行いうる。
【0315】 また、たとえば、吸入器もしくはネブライザーとエーロゾル化剤を含む製剤と
を使用することにより、またはフルオロカーボンもしくは合成肺胞界面活性物質
中で灌流させることにより、経肺投与を採用することもできる。特定の実施形態
では、ピロール型化合物をトリグリセリドのような従来の結合剤および担体と一
緒に坐剤として製剤化することができる。
【0316】 他の実施形態では、ベシクル中に、特にリポソーム中に本発明のピロール型化
合物を組み入れて送達することができる(Langer, Science 249:1527-1533 (1990
); Treat et al., Liposomes in the Therapy of Infectious Disease and Canc
er, Lopez-Berestein and Fidler (eds.), Liss, N.Y., pp. 353-365 (1989); L
opez-Berestein,前掲, pp. 317-327を参照されたい; 一般論についてもこれらの
文献を参照されたい)。
【0317】 さらに他の実施形態では、ピロール型化合物を制御放出系に組み入れて送達す
ることができる。1実施形態では、ポンプを使用することが可能である(Langer,
前掲; Sefton, CRC Crit. Ref. Biomed. Eng. 14:201 (1987); Buchwald et al.
, Surgery 88:507 (1980); Saudek et al., N. Engl. J. Med. 321:574 (1989)
を参照されたい)。他の実施形態では、高分子材料を使用することができる(Medi
cal Applications of Controlled Release, Langer and Wise (eds.), CRC Pres
., Boca Raton, Florida. (1974); Controlled Drug Bioavailability, Drug Pr
oduct Design and Performance, Smolen and Ball (eds.), Wiley, New York (1
984); Ranger and Peppas, J. Macromol. Sci. Rev. Macromol. Chem. 23:61 (1
983)を参照されたい; またLevy et al., Science 228:190 (1985); During et a
l., Ann. Neurol. 25:351 (1989); Howard et al., J. Neurosurg. 71:105 (198
9)をも参照されたい)。さらに他の実施形態では、ピロール型化合物の標的、た
とえば脳に近接させて制御放出系を配置することができ、このようにすると全身
的用量のごく一部を使用するだけですむ(たとえば、Goodson, Medical Applicat
ions of Controlled Release,前掲, vol. 2, pp. 115-138 (1984)を参照された
い)。Langerの総説(Science 249:1527-1533 (1990))中で論じられている他の制
御放出系を使用することも可能である。
【0318】 患者への適切な投与の形態を提供すべく、本発明の組成物には、治療上有効な
量のピロール型化合物、好ましくは精製された形態のピロール型化合物が、好適
な量の薬学的に許容される担体と一緒に含まれるであろう。
【0319】 特定の実施形態では、「薬学的に許容される」という用語は、連邦もしくは州
政府の監督官庁により承認されているか、または米国薬局方もしくは動物、特に
ヒトに使用される他の公認された薬局方に記載されていることを意味する。「担
体」という用語は、ピロール型化合物と共に投与される希釈剤、佐剤、賦形剤、
またはビヒクルを意味する。そのような医薬用担体としては、水や油のような液
体、たとえば、ピーナッツ油、ダイズ油、鉱油、ゴマ油などのような石油源、動
物源、植物源または合成源の油が挙げられる。医薬用担体としては、生理食塩水
、アカシアガム、ゼラチン、デンプン糊、タルク、ケラチン、コロイドシリカ、
尿素などが挙げられる。このほかに、助剤、安定化剤、増粘剤、滑沢剤および着
色剤を使用してもよい。被験者に投与するとき、ピロール型化合物および薬学的
に許容される担体は、好ましくは無菌である。ピロール型化合物を静脈内投与す
る場合、水が好ましい担体である。生理食塩水ならびに水性デキストロースおよ
びグリセロール溶液もまた、特に注射液剤用の液体担体として使用することがで
きる。好適な医薬用担体としては、さらに、デンプン、グルコース、ラクトース
、スクロース、ゼラチン、麦芽、米、小麦粉、白亜、シリカゲル、ステアリン酸
ナトリウム、グリセロールモノステアリン酸、タルク、塩化ナトリウム、乾燥脱
脂乳、グリセロール、プロピレン、グリコール、水、エタノールなどのような賦
形剤が挙げられる。本発明の組成物はまた、所望により、少量の湿潤剤もしくは
乳化剤またはpH緩衝剤をさらに含有することができる。
【0320】 本発明の組成物は、液剤、懸濁剤、乳剤、錠剤、丸剤、ペレット剤、カプセル
剤、液体含有カプセル剤、散剤、徐放性製剤、坐剤、乳剤、エアゾール剤、スプ
レー剤、懸濁剤の形態、または使用に好適な他の任意の形態をとることができる
。1実施形態では、薬学的に許容される担体はカプセルである(たとえば、米国特
許第5,698,155号を参照されたい)。好適な医薬用担体の他の例は、E. W. Martin
著「Remington's Pharmaceutical Sciences」に記載されている。
【0321】 本明細書中で使用する「薬学的に許容される塩(複数種も可)」という用語には
、本発明の組成物に使用される化合物中に存在しうる酸性基または塩基性基の塩
が包含されるが、これらに限定されるものではない。本発明の組成物に含まれる
塩基性の化合物は、種々の無機酸および有機酸と多種多様な塩を形成することが
できる。そのような塩基性化合物の薬学的に許容される酸付加塩を調製するのに
使用しうる酸は、無毒の酸付加塩、すなわち、薬理学的に許容されるアニオンを
含有する塩、具体的には、硫酸(sulfuric)、クエン酸、マレイン酸、酢酸、シ
ュウ酸、塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、硝酸塩(sulfate)、硫酸塩
、重硫酸塩、リン酸塩、酸性リン酸塩、イソニコチン酸塩、酢酸塩、乳酸塩、サ
リチル酸塩、クエン酸塩、酸性クエン酸塩、酒石酸塩、オレイン酸塩、タンニン
酸塩、パントテン酸塩、重酒石酸塩、アスコビル酸塩、コハク酸塩、マレイン酸
塩、ゲンチジン酸塩、フマル酸塩、グルコン酸塩、グルカロン酸塩(glucaronate
)、サッカリン酸塩、ギ酸塩、安息香酸塩、グルタミン酸塩、メタンスルホン酸
塩、エタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、p-トルエンスルホン酸塩およ
びパモ酸塩(すなわち、1,1'-メチレン-ビス-(2-ヒドロキシ-3-ナフトエ酸塩))を
形成する酸であるが、これらに限定されるものではない。本発明の組成物に含ま
れるアミノ部分を含有する化合物は、上記の酸のほかに種々のアミノ酸と薬学的
にまたは化粧品として許容される塩を形成しうる。本発明の組成物に含まれる酸
性の化合物は、薬理学的にまたは化粧品として許容される種々のカチオンと塩基
性塩を形成することができる。そのような塩としては、たとえば、アルカリ金属
塩またはアルカリ土類金属塩、特にカルシウム塩、マグネシウム塩、ナトリウム
塩、リチウム塩、亜鉛塩、カリウム塩、および鉄塩が挙げられる。
【0322】 好ましい実施形態では、ピロール型化合物は、ヒトへの静脈内投与に適した医
薬組成物として慣例的手順に従って製剤化される。典型的には、静脈内投与用の
ピロール型化合物は、水性無菌等張緩衝液に組み込まれた液剤である。所要によ
り、組成物にはまた、可溶化剤が含まれていてもよい。静脈内投与用の組成物に
は、場合により、注射部位での痛みを軽減するためにリグノカインのような局所
麻酔剤が含まれていてもよい。一般的には、成分は、単位用量剤形で、たとえば
、活性薬剤の量の記されたアンプルまたはサシェットのような完全密閉式容器に
入れられた凍結乾燥粉末または水の含まれない濃縮物の形態で、別々にまたは一
緒に混合されて供給される。ピロール型化合物を注入により投与する場合、たと
えば、滅菌された医薬等級の水または生理食塩水の入った注入ボトルを用いて分
配投与することができる。ピロール型化合物を注射により投与する場合、投与前
に成分を混合することができるように注射用滅菌水または生理食塩水の入ったア
ンプルを提供することができる。
【0323】 経口送達用の組成物は、たとえば、錠剤、ロゼンジ剤、水性もしくは油性懸濁
剤、顆粒剤、散剤、乳剤、カプセル剤、シロップ剤、またはエリキシル剤の形態
をとることが可能である。経口投与される組成物には、薬学的に好ましい調製物
を提供するために、フルクトース、アスパルテームまたはサッカリンのような甘
味料;ペパーミント、ウインターグリーン油またはチェリーのような着香料;着色
剤;および保存剤のような1種以上の任意物質が含まれていてもよい。さらに、錠
剤または丸剤の形態の場合、胃腸管中での崩壊および吸収を遅らせるように、組
成物にコーティングを施すことにより、長期間にわたり作用を持続させることが
可能である。浸透圧により活性となるよう駆動される化合物(駆動性化合物)を
取り囲む選択透過性膜もまた、経口投与されるピロール型化合物に好適である。
この後者のプラットフォームでは、カプセルを取り囲む環境からの流体に駆動性
化合物が浸潤して膨潤し、開口することにより薬剤または薬剤組成物を移動させ
る。この送達プラットフォームは、即時放出製剤のスパイクプロフィールに対し
て本質的にゼロ次の送達プロフィールを提供することができる。グリセロールモ
ノステアリン酸またはグリセロールステアリン酸のような遅延物質を使用しても
よい。経口用組成物は、マンニトール、ラクトース、デンプン、ステアリン酸マ
グネシウム、ナトリウムサッカリン、セルロース、炭酸マグネシウムなどのよう
な標準的担体を含有することができる。そのような担体は、好ましくは医薬等級
のものである。
【0324】 特定の障害または症状の治療に有効なピロール型化合物の量は、その障害また
は症状の性質に依存するであろう。また、その量は、標準的な臨床技術により決
定することができる。さらに、最適用量範囲の同定に役立てるべく、場合により
、in vitroまたはin vivoアッセイを利用してもよい。組成物で利用される正確
な用量は、投与経路、および疾患または障害の重症度にも依存するであろう。そ
の用量は、診療医の判断およびそれぞれの患者の状態によって決定しなければな
らない。しかしながら、静脈内投与に好適な用量範囲は、一般的には、体重1キ
ログラムあたりピロール型化合物約20〜500マイクログラムである。本発明の特
定の好ましい実施形態では、静脈内投与用量は、体重1キログラムあたり10〜40
、30〜60、60〜100、または100〜200マイクログラムである。他の実施形態では
、静脈内投与用量は、体重1キログラムあたり75〜150、150〜250、250〜375また
は375〜500マイクログラムである。鼻腔内投与に好適な用量範囲は、一般的には
約0.01pg/kg体重〜1mg/kg体重である。坐剤は、一般的には、0.5〜10重量%の範
囲の有効成分を含有する。経口用組成物は、好ましくは10%〜95%の有効成分を含
有する。本発明の特に好ましい実施形態では、経口投与に好適な用量範囲は、一
般的には、体重1キログラムあたり活性化合物1〜500マイクログラムである。特
に好ましい実施形態では、経口用量は、体重1キログラムあたり1〜10、10〜30、
30〜90、または90〜150マイクログラムである。他の実施形態では、経口用量は
、体重1キログラムあたり150〜250、250〜325、325〜450または450〜1000マイク
ログラムである。有効用量は、in vitroまたは動物モデルの試験系から得られる
用量-応答曲線から外挿することも可能である。そのような動物モデルおよび系
は、当技術分野で周知である。
【0325】 本発明はまた、本発明に係る1種以上のピロール型化合物を充填した1つ以上の
容器を含む医薬用パックまたはキットを提供する。場合により、そのような容器
に、医薬品または生物学的製品の製造、使用または販売を取り締まる政府機関に
より規定された形態の注意書きを添付することができる。注意書きには、ヒト投
与のための製造、使用または販売を取り締まる当該機関による承認が反映される
。特定の好ましい実施形態では、たとえば、癌の治療または予防のために投与す
る場合、キットには、本発明のピロール型化合物と組み合わせて投与される、癌
または新生物疾患を治療するのに有用な1種以上の化学療法剤が含まれていても
よい。特定の好ましい実施形態では、たとえば、ウイルス疾患の治療または予防
のために投与する場合、キットには、本発明の1種以上のピロール型化合物と、1
種以上の抗ウイルス剤が含まれていてもよい。
【0326】 ヒトに使用する前に、好ましくは、本発明のピロール型化合物が所望の治療ま
たは予防活性をもっているかを、in vitroで、次にin vivoでアッセイする。た
とえば、特定のピロール型化合物またはピロール型化合物の特定の組み合わせを
投与するのが好ましいかどうかを調べるべく、in vitroアッセイを使用すること
ができる。
【0327】 1実施形態では、患者の組織サンプルを培養により増殖させて、ピロール型化
合物に接触させるかまたはピロール型化合物を投与し、そして組織サンプルに及
ぼすそのようなピロール型化合物の影響を観測して、非接触組織の場合と比較す
る。他の実施形態では、細胞培養モデルを使用し、細胞培養物中の細胞をピロー
ル型化合物に接触させるかまたはピロール型化合物を投与し、そして組織サンプ
ルに及ぼすそのようなピロール型化合物の影響を観測して、非接触細胞培養物の
場合と比較する。一般的には、非接触細胞と比較して接触細胞の増殖または生存
レベルが低い場合には、ピロール型化合物は患者を治療するのに有効であるとみ
なされる。動物モデル系を用いて、そのようなピロール型化合物が有効かつ安全
であることを実証することも可能である。
【0328】 当業者であれば他の方法についてもわかるであろう。そのような方法も本発明
の範囲内にある。
【0329】 4.9. 癌および新生物細胞、ならびに疾患の抑制 当技術分野で公知であるかまたは本明細書に記載されているさまざまなアッセ
イを用いて、ピロール型化合物が、腫瘍細胞増殖、細胞形質転換および腫瘍形成
をin vitroおよびin vivoで抑制することを実証することが可能である。そのよ
うなアッセイでは、癌細胞系統の細胞または患者由来の細胞を使用しうる。当技
術分野で周知の多くのアッセイを用いて、そのような生存および/または増殖を
評価することができる。たとえば、(3H)-チミジン取り込みを測定することによ
り、直接細胞計数により、プロトオンコジーン(たとえば、fos、myc)または細胞
周期マーカー(Rb、cdc2、サイクリンA、D1、D2、D3、Eなど)のような既知の遺伝
子の転写、翻訳または活性の変化を検出することにより、細胞増殖をアッセイす
ることができる。そのようなタンパク質およびmRNAならびに活性のレベルは、当
技術分野で周知の任意の方法により決定することができる。たとえば、市販の抗
体を用いて、ウェスタンブロット法または免疫沈降法のような公知の免疫診断法
により、タンパク質を定量することができる(たとえば、多くの細胞周期マーカ
ー抗体がSanta Cruz Inc.から市販されている)。mRNAは、当技術分野で周知かつ
慣例的な方法、例えばノーザン分析、RNアーゼプロテクション、逆転写と組み合
わせたポリメラーゼ連鎖反応などによって定量することができる。細胞生存度は
、当技術分野で公知のトリパンブルー染色または他の細胞死もしくは生存マーカ
ーにより評価することができる。分化は、形態などの変化に基づいて視覚的に評
価することができる。
【0330】 本発明は、以下のような当技術分野で公知のさまざまな方法を用いた細胞周期
および細胞増殖分析を提供する。ただし、これらの方法に限定されるものではな
い。
【0331】 1例として、ブロモデオキシウリジン(BRDU)取り込みは、増殖細胞を同定する
アッセイとして使用することが可能である。BRDUアッセイでは、新たに合成され
たDNAへのBRDUの取り込みにより、DNA合成を行う細胞集団を同定する。この際、
抗BRDU抗体を用いて、新たに合成されたDNAを検出することが可能である(Hoshin
o et al., 1986, Int. J. Cancer 38, 369; Campana et al., 1988, J. Immunol
. Meth. 107, 79を参照されたい)。
【0332】 (3H)-チミジン取り込みを用いて細胞増殖を調べることもできる(たとえば、Ch
en, J., 1996, Oncogene 13:1395-403; Jeoung, J., 1995, J. Biol. Chem. 270
:18367-73を参照されたい)。このアッセイを用いると、S期DNA合成の定量的特性
決定が可能になる。このアッセイでは、DNAを合成する細胞は、新たに合成され
たDNAに(3H)-チミジンを取り込む。この際、当技術分野の標準的な方法により、
たとえば、シンチレーション計数器(たとえば、Beckman LS 3800液体シンチレー
ションカウンター)で放射性同位体を計数することにより、その取り込みを測定
することが可能である。
【0333】 増殖細胞核抗原(PCNA)の検出を利用して細胞増殖を測定することも可能である
。PCNAは、増殖細胞中で、特に細胞周期の初期G1およびS期に、発現が増大する3
6キロダルトンのタンパク質であり、したがって、これを増殖細胞用のマーカー
として用いることができる。陽性細胞は、抗PCNA抗体を用いて免疫染色により同
定される(Li et al., 1996, Curr. Biol. 6:189-199; Vassilev et al., 1995,
J. Cell Sci. 108:1205-15を参照されたい)。
【0334】 細胞増殖は、細胞集団のサンプルを経時的に計数することにより、測定するこ
とが可能である(たとえば、毎日、細胞を計数する)。血球計および光学顕微鏡法
を用いて細胞を計数することができる(たとえば、HyLite血球計, Hausser Scien
tific)。細胞数を時間に対してプロットすることにより、対象の細胞集団の増殖
曲線を得ることが可能である。好ましい実施形態では、生細胞が染料を排除する
ように、この方法で計数する細胞を最初に染料トリパンブルー(Sigma)と混合し
、そして集団中の生存可能なメンバーを計数する。
【0335】 細胞のDNA含量および/または分裂指数は、たとえば、細胞のDNA倍数値を基準
にして測定することが可能である。たとえば、細胞周期のG1期にある細胞は、一
般的には、2NのDNA倍数値を有している。DNAは複製されたが有糸分裂が進行しな
かった細胞(たとえばS期の細胞)は、2Nを超える4NまでのDNA含量の倍数値を呈す
るであろう。倍数値および細胞周期動態は、さらにヨードプロピジウムアッセイ
を用いて測定することが可能である(たとえば、Turner, T., et al., 1998, Pro
state 34:175-81を参照されたい)。このほか、コンピューター化ミクロデンシト
メトリー染色系を用いてDNAフォイルゲン染色(化学量論的にDNAに結合する)によ
り定量化することによって、DNA倍数性を調べることも可能である(たとえば、 B
acus, S., 1989, Am. J. Pathol.135:783-92を参照されたい)。他の実施形態で
は、染色体の拡散を標本化することによって、DNA含量を分析することが可能で
ある(Zabalou, S., 1994, Hereditas.120:127-40; Pardue, 1994, Meth. Cell B
iol. 44:333-351)。
【0336】 細胞周期タンパク質(たとえば、CycA、CycB、CycE、CycD、cdc2、Cdk4/6、Rb
、p21、p27など)の発現は、細胞または細胞集団の増殖状態に関する重要な情報
を提供する。たとえば、p21cip1の誘導によって、抗増殖シグナル伝達経路の同
定を行いうる。細胞内のp21発現のレベルが増大すると、細胞周期のG1への進行
が遅れる(Harper et al., 1993, Cell 75:805-816; Li et al., 1996, Curr. Bi
ol. 6:189-199)。p21誘導は、市販の特異的抗p21抗体(たとえば、Santa Cruz)を
用いて免疫染色により同定することが可能である。同様に、市販の抗体を用いて
ウェスタンブロット分析により細胞周期タンパク質を調べることも可能である。
他の実施形態では、細胞周期タンパク質を検出する前に細胞集団を同期化させる
。細胞周期タンパク質もまた、対象のタンパク質に対する抗体を用いてFACS(蛍
光標示式セルソーター)分析によって検出することが可能である。
【0337】 細胞周期の長さまたは細胞周期の速度の変化の検出もまた、本発明のピロール
型化合物による細胞増殖の抑制を測定するために使用することが可能である。1
実施形態では、細胞集団の倍化時間により細胞周期の長さを決定する(たとえば
、本発明の1種以上のピロール型化合物と接触させたまたは接触させなかった細
胞を用いて行う)。他の実施形態では、FACS分析を用いて、細胞周期進行の期を
分析するか、またはG1、SおよびG2/M画分を精製する(たとえば、Delia, D. et a
l., 1997, Oncogene 14:2137-47を参照されたい)。
【0338】 本明細書に記載の方法によりまたは当技術分野で公知の任意の方法により、細
胞周期チェックポイントの消失および/または細胞周期チェックポイントの誘導
を調べることが可能である。細胞周期チェックポイントは、特定の細胞事象が確
実に特定の順序で起こるこ機構であるが、このことに限定されるものではない。
チェックポイント遺伝子は、初期事象をあらかじめ終了させることなく後期事象
を引き起こす突然変異によって特定される(Weinert, T., and Hartwell, L., 19
93, Genetics, 134:63-80)。細胞周期チェックポイント遺伝子の誘発または阻害
は、たとえば、ウェスタンブロット分析により、または免疫染色などによりアッ
セイすることが可能である。細胞周期チェックポイントの消失は、特異的事象を
先行して発生させることなくそのチェックポイントを通過する細胞の進行によっ
てさらに評価することが可能である(たとえば、ゲノムDNAの完全な複製を伴わな
い有糸分裂の進行)。
【0339】 特定の細胞周期タンパク質の発現の影響に加えて、細胞周期に関与するタンパ
ク質の活性および翻訳後修飾が、細胞の調節および増殖状態に不可欠な役割を果
たす可能性がある。本発明は、当技術分野で公知の任意の方法により翻訳後修飾
(たとえば、リン酸化)を検出することを含むアッセイを提供する。たとえば、リ
ン酸化されたチロシン残基を検出する抗体が市販されており、それをウェスタン
ブロット分析で使用することにより、そのような修飾を有するタンパク質を検出
することが可能である。他の例では、薄層クロマトグラフィーまたは逆相HPLCを
用いて、ミリスチル化のような修飾を検出することが可能である(たとえば、Glo
ver, C., 1988, Biochem. J. 250:485-91; Paige, L., 1988, Biochem J.;250:4
85-91を参照されたい)。
【0340】 シグナル伝達タンパク質および細胞周期タンパク質ならびに/あるいはタンパ
ク質複合体の活性は、多くの場合、キナーゼ活性により媒介される。本発明は、
ヒストンH1アッセイのようなアッセイによるキナーゼ活性の分析を提供する(た
とえば、Delia, D. et al., 1997, Oncogene 14:2137-47を参照されたい)。
【0341】 ピロール型化合物がin vitroで培養細胞の細胞増殖を改変することを当技術分
野で周知の方法を用いて実証することもできる。細胞培養モデルの具体例として
は、肺癌では、原発性ラット肺腫瘍細胞(Swafford et al., 1997, Mol. Cell. B
iol., 17:1366-1374)および大細胞未分化癌細胞系統(Mabry et al., 1991, Canc
er Cells, 3:53-58);大腸癌では、大腸細胞系(Park and Gazdar, 1996, J. Cell
Biochem. Suppl. 24:131-141);乳癌では、多数の樹立細胞株(Hambly et al., 1
997, Breast Cancer Res. Treat. 43:247-258; Gierthy et al., 1997, Chemosp
here 34:1495-1505; Prasad and Church, 1997, Biochem. Biophys. Res. Commu
n. 232:14-19);前立腺癌では、いくつかの良好に特性づけられた細胞モデル(Web
ber et al., 1996, Prostate, Part 1, 29:386-394; Part 2, 30:58-64;およびP
art 3, 30:136-142; Boulikas, 1997, Anticancer Res. 17:1471-1505);泌尿生
殖器癌では、連続ヒト膀胱癌細胞系(Ribeiro et al., 1997, Int. J. Radiat. B
iol. 72:11-20);移行上皮癌の器官培養(Booth et al., 1997, Lab Invest. 76:8
43-857)およびラット進行モデル(Vet et al., 1997, Biochim. Biophys Acta 13
60:39-44);ならびに白血病およびリンパ腫の樹立細胞株(Drexler, 1994, Leuk.
Res. 18:919-927, Tohyama, 1997, Int. J. Hematol. 65:309-317)が挙げられる
が、これらに限定されるものではない。
【0342】 ピロール型化合物がin vitroで細胞形質転換(すなわち悪性表現型への進行)を
抑制することを実証することもできる。この実施形態では、形質転換した細胞表
現型を有する細胞を1種以上のピロール型化合物と接触させ、形質転換した表現
型と関連した特性の変化を調べる(in vivoの腫瘍形成能に関連づけられるin vit
roの特性群)。こうした特性としては、たとえば、軟寒天内コロニー形成、より
丸形の細胞形態、より弱い培養基板付着、接触阻害の喪失、足場依存性の喪失、
プラスミノーゲンアクチベーターようなプロテアーゼの放出、糖輸送の増大、血
清要求性の低下、または胎児性抗原の発現などが挙げられるが、これらに限定さ
れるものではない(Luria et al., 1978, General Virology, 3d Ed., John Wile
y & Sons, New York, pp. 436-446を参照されたい)。
【0343】 侵入性の喪失または接着性の低下を用いて、ピロール型化合物の抗癌作用を実
証することも可能である。たとえば、転移癌の形成の重要な側面は、前癌細胞ま
たは癌細胞が疾患の原発部位から分離して第2の部位で新規な増殖コロニーを樹
立する能力である。細胞が末梢部位に侵入する能力は、癌状態の可能性を反映し
ている。侵入性の損失は、たとえばE-カドヘリン媒介細胞間接着の誘導を含めて
、当技術分野で公知のさまざまな方法により測定することが可能である。そのよ
うなE-カドヘリン媒介接着が起こると、表現型復帰および侵入性の喪失を生じる
可能性がある(Hordijk et al., 1997, Science 278:1464-66)。
【0344】 侵入性の喪失は、細胞移動の阻害によりさらに調べることも可能である。さま
ざまな2次元および3次元細胞マトリックスが市販されている(Calbiochem-Novabi
ochem Corp. San Diego, CA)。マトリックスを貫通するまたはマトリックス中へ
の細胞移動は、顕微鏡観察法、経時的写真撮影法またはビデオカメラ撮影法によ
り、あるいは細胞移動の測定を可能にする当技術分野の任意の方法により、調べ
ることが可能である。関連する実施形態では、侵入性の喪失は肝細胞増殖因子(H
GF)に対する応答により調べられる。HGF誘導細胞散乱は、Madin-Darbyイヌ腎臓(
MDCK)細胞のような細胞の侵入性と関連づけられる。このアッセイでは、HGFに応
答して細胞散乱活性を喪失した細胞集団を同定する(Hordijk et al., 1997, Sci
ence 278:1464-66)。
【0345】 このほか、侵入性の喪失は、化学走性チャンバーを貫通する細胞移動によって
測定することも可能である(Neuroprobe/Precision Biochemicals Inc. Vancouve
r, BC)。そのようなアッセイでは、化学誘引剤をチャンバーの1つの面(たとえ
ば、底部チャンバー)でインキュベートし、反対側の面(たとえば、上部チャンバ
ー)を分離するフィルター上に細胞をプレーティングする。細胞が上部チャンバ
ーから底部チャンバーに移るために、細胞は、能動的にフィルター中の小細孔を
貫通して移動しなければならない。その後、移動した細胞の数をチェッカーボー
ド分析して、侵入性との関連づけを行う(たとえば、Ohnishi, T., 1993, Bioche
m. Biophys. Res. Commun.193:518-25を参照されたい)。
【0346】 ピロール型化合物がin vivoで腫瘍形成を抑制することを実証することもでき
る。腫瘍形成および転移伝播を含めて莫大な数の過増殖障害の動物モデルが当技
術分野で公知である("Principals of Neoplasia,", Harrison's Principals of
Internal Medicine, 13th Edition, Isselbacher et al., eds., McGraw-Hill,
New York, p. 1814の表317-1(第317章),およびLovejoy et al., 1997, J. Pat
hol. 181:130-135 317-1の第317章の表を参照されたい)。具体例としては、肺癌
では、ラットへの腫瘍結節の移植(Wang et al., 1997, Ann. Thorac. Surg. 64:
216-219)またはNK細胞を欠失したSCIDマウスにおける肺癌転移の定着(Yono and
Sone, 1997, Gan To Kagaku Ryoho 24:489-494);大腸癌では、ヌードマウスへの
ヒト大腸癌細胞の大腸癌移植(Gutman and Fidler, 1995, World J. Surg. 19:22
6-234)、ヒト潰瘍性大腸炎のコットントップ(cotton top)タマリンモデル(Warre
n, 1996, Aliment. Pharmacol. Ther. 10 Supp 12:45-47)、および腺腫様ポリポ
ーシス腫瘍サプレッサーの突然変異を有するマウスモデル(Polakis, 1997, Bioc
him. Biophys. Acta 1332:F127-F147);乳癌では、乳癌のトランスジェニックモ
デル(Dankort and Muller, 1996, Cancer Treat. Res. 83:71-88; Amundadittir
et al., 1996, Breast Cancer Res. Treat. 39:119-135)およびラットにおける
腫瘍の化学誘導(Russo and Russo, 1996, Breast Cancer Res. Treat. 39:7-20)
;前立腺癌では、化学誘導およびトランスジェニック齧歯動物モデルならびにヒ
ト異種移植モデル(Royai et al., 1996, Semin. Oncol. 23:35-40);泌尿生殖器
癌では、ラットおよびマウスにおける誘導膀胱新生物(Oyasu, 1995, Food Chem.
Toxicol 33:747-755)ならびにヌードラットへのヒト移行上皮癌の異種移植(Jar
rett et al., 1995, J. Endourol. 9:1-7);さらには造血癌では、動物に移植さ
れた同種異系骨髄(Appelbaum, 1997, Leukemia 11 (Suppl. 4):S 15-S17)が挙げ
られる。このほかに、多くのタイプの癌に適用可能な一般的動物モデルが報告さ
れている。たとえば、p53-欠損マウスモデル(Donehower, 1996, Semin. Cancer
Biol. 7:269-278)、Minマウス(Shoemaker et al., 1997, Biochem. Biophys. Ac
ta, 1332: F25-F48)、およびラットにおける腫瘍に対する免疫応答(Frey, 1997,
Methods, 12:173-188)が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0347】 たとえば、試験動物に、好ましくは、所定のタイプの腫瘍を生じるようにあら
かじめ処置した試験動物に、ピロール型化合物を投与し、続いて、ピロール型化
合物を投与しなかった対照と比較して試験動物の腫瘍形成の発生率が低下したか
を調べることができる。このほか、腫瘍を有する試験動物にピロール型化合物を
投与し(たとえば、悪性細胞、新生物細胞、または形質転換細胞を導入すること
によって、あるいは発癌物質の投与によって腫瘍が誘導された動物)、続いてピ
ロール型化合物を投与しなかった対照と比較して試験動物の腫瘍退縮を調べるこ
とができる。
【0348】 4.9.1. 化学療法または放射線療法と組み合わせた癌または新生児疾患の治療ま
たは予防 薬学的に許容される担体とピロール型化合物またはそれらの薬学的に許容され
る塩とを含む組成物を投与することによって、癌または新生物疾患、たとえば、
限定されるものではないが、新生物、腫瘍、転移、または無制御な細胞増殖によ
り特徴づけられる任意の疾患または障害を治療または予防することができる。前
記組成物は、1種以上のピロール型化合物、またはそれらの薬学的に許容される
塩を含有してもよい。
【0349】 特定の実施形態では、本発明の1種以上のピロール型化合物を、1種以上の抗癌
化学療法剤と組み合わせて、癌または新生物疾患を治療または予防するために使
用する。そのような抗癌化学療法剤としては、メトトレキセート、タキソール、
メルカプトプリン、チオグアニン、ヒドロキシウレア、シタラビン、シクロホス
ファミド、イホスファミド、ニトロソウレア、シスプラチン、カルボプラチン、
マイトマイシン、ダカルバジン、プロカルバジン(procarbizine)、エトポシド、
カムパテシン(campathecins)、ブレオマイシン、ドキソルビシン、イダルビシン
、ダウノルビシン、ダクチノマイシン、プリカマイシン、ミトキサントロン、ア
スパラギナーゼ、ビンブラスチン、ビンクリスチン、ビノレルビン、パクリタキ
セルおよびドセタキセルが挙げられるが、これらに限定されるものではない。好
ましい実施形態では、本発明の1種以上のピロール型化合物を、限定されるもの
ではないが表7に提示された薬剤を含む1種以上の化学療法剤または他の抗癌剤と
組み合わせて、癌または新生物疾患を治療または予防するために使用する。
【0350】
【表7】表7 化学療法剤および他の抗癌剤 放射線 : ガンマ線アルキル化剤 ナイトロジェンマスタード: シクロホスファミド イホスファミド トロホスファミド クロラムブシル ニトロソウレア: カルムスチン(BCNU) ロムスチン(CCNU) アルキルスルホネート ブスルファン トレオスルファン トリアゼン: ダカルバジン 白金含有化合物: シスプラチン カルボプラチン植物アルカロイド ビンカアルカロイド: ビンクリスチン ビンブラスチン ビンデシン ビノレルビン タキソイド: パクリタキセル ドセタキソールDNAトポイソメラーゼ阻害剤 エピポドフィロトキシン: エトポシド (Epipodophyllins) テニポシド トポテカン 9-アミノカンプトテシン カンプトイリノテカン クリスナトールマイトマイシン : マイトマイシンC マイトマイシンC抗代謝剤 抗葉酸剤 : DHFR阻害剤: メトトレキセート トリメトレキセート IMPデヒドロゲナーゼ阻害剤: ミコフェノール酸 チアゾフリン リバビリン EICAR リボヌクレオチド還元酵素阻害剤:ヒドロキシウレア デフェロキサミンピリミジン類似体 : ウラシル類似体 5-フルオロウラシル フロクスウリジン ドキシフルリジン ラチトレキセド シトシン類似体 シタラビン(ara C) シトシンアラビノシド フルダラビンプリン類似体 : メルカプトプリン チオグアニンホルモン療法剤 : 受容体アンタゴニスト: 抗エストロゲン剤 タモキシフェン ラロキシフェン メゲストロール LHRHアゴニスト: ゴスクルクリン(goscrclin) ロイプロリドアセテート 抗アンドロゲン剤: フルタミド ビカルタミドレチノイド/デルトイド(deltoid) ビタミンD3類似体: EB 1089 CB 1093 KH 1060光力学的治療剤 : ベルトポルフィン(BPD-MA) フタロシアニン 光増感剤Pc4 デメトキシ-ヒポクレリンA (2BA-2-DMHA)サイトカイン : インターフェロンα インターフェロンγ 腫瘍壊死因子その他 : イソプレニル化阻害剤: ロバスタチン ドーパミン作用性神経毒: 1-メチル-4-フェニルピリジニウムイオン 細胞周期阻害剤: スタウロスポリン アクチノマイシン: アクチノマイシンD ダクチノマイシン ブレオマイシン: ブレオマイシンA2 ブレオマイシンB2 ペプロマイシン アントラサイクリン: ダウノルビシン ドキソルビシン(アドリアマイシン) イダルビシン エピルビシン ピラルビシン ゾルビシン ミトキサントロン MDR阻害剤: ベラパミル Ca2+ATPase阻害剤: タプシガルギン
【0351】 他の実施形態では、1種以上のピロール型化合物を含む組成物を、放射線療法
および/または1種のもしくは組み合わせた化学療法剤と併用して、好ましくはそ
の癌の治療における抵抗性が示されていない1種以上の化学療法剤と併用して、
投与する。癌の治療として手術も受けた患者にピロール型化合物を投与してもよ
い。
【0352】 他の特定の実施形態では、本発明は、化学療法および/または放射線療法によ
る治療に抵抗性を示す癌を治療または予防する方法を提供する。
【0353】 特定の実施形態では、1種以上のピロール型化合物を含む組成物を、化学療法
または放射線療法と同時に投与する。他の特定の実施形態では、本発明の組成物
の投与前または投与後に、好ましくは本発明の治療剤を投与してから少なくとも
1時間後、5時間後、12時間後、1日後、1週間後、1ヶ月間後、より好ましくは数
ヶ月後(たとえば、最長で3か月後)に、化学療法または放射線療法を行う。
【0354】 本発明の組成物の投与と同時にまたはその投与前もしくは投与後に行われる化
学療法または放射線療法は、当技術分野で公知の任意の方法により実施すること
ができる。化学療法剤は、好ましくは、一連の治療において投与されるが、その
際、先に列挙した化学療法剤の任意の1種または組み合わせを投与することがで
きる。放射線療法に関しては、治療する癌のタイプに応じて任意の放射線療法プ
ロトコルを使用することができる。たとえば、限定されるものではないが、X線
を照射することがでる。特に、深部の腫瘍に対しては高エネルギーメガボルト放
射線(1メガボルトエネルギーを超える放射線)を使用することができ、皮膚癌に
対しては電子ビームおよび常用電圧X線照射を使用することができる。組織を放
射線に曝露するためには、ラジウム、コバルトおよび他の元素の放射性同位体な
どのγ線放出性放射性同位体を投与することも可能である。
【0355】 このほか、化学療法または放射線療法が過度に有害であることが実証されてい
るかまたはそれを実証しうる場合、たとえば、治療する被験者にとって許容しえ
ないかまたは耐えられない副作用を生じる場合、本発明は、化学療法または放射
線療法の代替法として本発明の組成物により癌または新生物疾患を治療する方法
を提供する。本発明の組成物で治療される被験者に、場合により、どのような治
療であれば許容しうるかまたは耐えられるかに応じて、手術、放射線療法または
化学療法のような他の癌治療を施してもよい。
【0356】 4.9.2. 治療可能または予防可能な癌および新生物疾患 本発明の組成物を投与することによって治療可能または予防可能な癌または新
生物疾患および関連障害としては、表8に列挙されているものが挙げられるが、
これらに限定されるものではない (そのような障害の総説に関しては、Fishman
ら, 1985, Medicine, 第2版, J. B. Lippincott Co., Philadelphiaを参照され
たい)。
【0357】
【表8】表8 癌および新生物疾患 白血病 急性白血病 急性リンパ性白血病 急性骨髄性白血病 骨髄芽球性 前骨髄球性 骨髄単球性 単球性 赤白血病 慢性白血病 慢性骨髄球性(顆粒球性)白血病 慢性リンパ性白血病 真性赤血球増加 リンパ腫 ホジキン病 非ホジキン病 多発性骨髄腫 ヴァルデンストレームマクログロブリン血症 重鎖病 充実性腫瘍 肉腫および癌腫 繊維肉腫 粘液肉腫 脂肪肉腫 軟骨肉腫 骨原性肉腫 脊索腫 血管肉腫 内皮肉腫 リンパ管肉腫 リンパ管内皮肉腫 滑膜腫 中皮腫 ユーイング腫 平滑筋肉腫 横紋筋肉腫 大腸癌 膵臓癌 乳癌 卵巣癌 前立腺癌 扁平上皮癌 基底細胞癌 腺癌 汗腺癌 脂腺癌 乳頭状癌 乳頭状腺癌 嚢胞腺癌 髄様癌 気管支原生癌 腎細胞癌 肝臓癌 胆管癌 絨毛癌 精上皮腫 胎生期癌 ウィルムス腫傷 子宮頸癌 子宮癌 精巣腫瘍 肺癌 小細胞肺癌 膀胱癌 上皮癌 神経膠腫 星状細胞腫 髄芽細胞腫 頭蓋咽頭腫 脳室上衣腫 松果体腫 血管芽細胞腫 聴神経腫 突起膠腫 髄膜腫 黒色腫 神経芽細胞腫 網膜芽細胞腫
【0358】 特定の実施形態では、卵巣、乳房、大腸、肺、皮膚、膵臓、前立腺、膀胱、ま
たは子宮の癌、悪性腫瘍もしくは異常増殖性変化(化生や異形成など)または過増
殖性疾患が、治療または予防される。他の特定の実施形態では、肉腫、黒色腫、
または白血病が、治療または予防される。
【0359】 かなり好ましい実施形態では、本発明の組成物は、前立腺癌(より好ましくは
、ホルモン非感受性前立腺癌)、神経芽細胞腫、リンパ腫(好ましくは、濾胞性ま
たはびまん性大細胞性B型リンパ腫)、乳癌(好ましくは、エストロゲン受容体陽
性乳癌)、結腸直腸癌、子宮内膜癌、卵巣癌、リンパ腫(好ましくは、非ホジキン
病)、肺癌(好ましくは小細胞癌)、または精巣癌(好ましくは、生殖細胞癌)など
の癌を治療または予防するために使用される。
【0360】 好ましい実施形態では、本発明の組成物は、前立腺癌(より好ましくは、ホル
モン非感受性前立腺癌)、神経芽細胞腫、リンパ腫(好ましくは、濾胞性またはび
まん性大細胞B型リンパ腫)、乳癌(好ましくは、エストロゲン受容体陽性乳癌)
、結腸直腸癌、子宮内膜癌、卵巣癌、リンパ腫(好ましくは、非ホジキン病)、肺
癌(好ましくは小細胞癌)、または精巣癌(好ましくは、生殖細胞癌)のような癌ま
たは新生物に由来する細胞の増殖を抑制するために使用される。
【0361】 本発明の特定の実施形態では、本発明の組成物は、表8または本明細書に記載
の癌または新生物に由来する細胞の増殖を抑制するために使用される。
【0362】 4.9.3. ウイルスおよびウイルス感染の抑制の実証 ピロール型化合物が、ウイルスまたはウイルス感染細胞の複製または感染性を
in vitroまたはin vivoで抑制することを、当技術分野で公知であるかまたは本
明細書に記載されているさまざまなアッセイを用いて実証することが可能である
。特定の実施形態では、そのようなアッセイでは、細胞系の細胞または患者由来
の細胞を使用しうる。特定の実施形態では、アッセイ前またはアッセイ時に、細
胞にウイルスを感染させてもよい。細胞にウイルスを接触させてもよい。特定の
他の実施形態では、アッセイは無細胞ウイルス培養物を利用しうる。
【0363】 1実施形態では、ウイルス反応の指標(たとえば、封入体の形成)を示す培養細
胞をin vitroでピロール型化合物に接触させ、さらに、ピロール型化合物に接触
させた細胞のその指標のレベルを、接触させなかった細胞の指標のレベルと比較
することにより、ピロール型化合物がウイルス疾患を治療または予防する活性を
有することが実証される。この場合、接触させた細胞中の前記レベルのほうが低
ければ、ピロール型化合物はウイルス疾患を治療または予防する活性を有すると
みなされる。そのようなアッセイのために使用することのできる細胞モデルとし
ては、Tリンパ球のウイルス感染(Selinら, 1996, J. Exp. Med. 183:2489-2499)
;脱分化肝臓癌細胞のB型肝炎感染(Raneyら, 1997, J. Virol. 71:1058-1071);培
養唾液腺上皮細胞のウイルス感染(Clarkら, 1994, Autoimmunity 18:7-14);CD4+ リンパ球細胞系の同調HfV-1感染(Wainbergら, 1997, Virology 233:364-373);気
道上皮細胞のウイルス感染(Starkら, 1996, Human Gene Ther. 7:1669-1681);お
よびNIH-3T3細胞の両栄養性レトロウイルス感染(Morganら, 1995, J. Virol. 69
:6994-7000)が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0364】 他の実施形態では、動物モデルでの特徴的な呼吸器系症状のようなウイルス感
染の症状を有する試験動物、またはウイルス反応は示さないが後続処理でウイル
ス反応を誘発する物質でチャレンジされる試験動物に、ピロール型化合物を投与
して、ピロール型化合物の投与後にウイルス反応の変化を測定することにより、
ピロール型化合物がウイルス疾患を治療または予防する活性を有することを実証
することができる。この場合、ウイルス反応が減少するかまたはウイルス反応が
阻止されれば、そのピロール型化合物はウイルス疾患を治療または予防する活性
を有するとみなされる。そのようなアッセイに使用することのできる動物モデル
としては、呼吸器系ウイルス感染についてはモルモット(KudlaczおよびKnippenb
erg, 1995, Inflamm. Res. 44:105-110);インフルエンザウイルス感染について
はマウス(Dobbsら, 1996, J. Immunol. 157:1870-1877); 呼吸器系合胞体ウイル
ス感染については仔ヒツジ(Masotら, 1996, Zentralbl. Veterinarmed. 43:233-
243);神経栄養性ウイルス感染についてはマウス(Barnaら, 1996, Virology 223:
331-343);麻疹感染についてはハムスター(Fukudaら, 1994, Acta Otolaryngol.
Suppi (Stockh.) 514:111-116);脳心筋炎ウイルス感染についてはマウス(Hirasa
waら, 1997, J. Virol. 71:4024-4031);およびサイトメガロウイルス感染につい
てはマウス(OrangeおよびBiron, 1996, J. Immunol. 156:1138-1142)が挙げられ
るが、これらに限定されるものではない。本発明の特定の実施形態では、2種以
上のピロール型化合物が、試験動物、ウイルス、またはウイルス感染細胞に投与
される。
【0365】 4.9.4 ウイルスおよびウイルス感染症 本発明の組成物を投与することにより治療または予防することのできるウイル
スおよびウイルス感染症には、限定されるものではないが表9に列挙したものが
包含される。たとえば、B型肝炎ウイルスおよびC型肝炎ウイルスのようなDNAウ
イルス;アデノ随伴ウイルスおよびサイトメガロウイルスのようなパルボウイル
ス;パピローマウイルス、ポリオーマウイルスおよびSV40のようなパポバウイル
ス;アデノウイルス; I型単純ヘルペスウイルス(HSV-I)、II型単純ヘルペスウイ
ルス(HSV-II)およびエプスタイン‐バー ウイルスのようなヘルペスウイルス;痘
瘡(天然痘)ウイルスおよびワクシニアウイルスのようなポックスウイルス;なら
びにRNAウイルス、具体的には、I型ヒト免疫不全ウイルス(HIV-I)、II型ヒト免
疫不全ウイルス(HIV-II)、I型ヒトT細胞白血病ウイルス(HTLV-I)、II型ヒトT細
胞白血病ウイルス(HTLV-II)、インフルエンザウイルス、麻疹ウイルス、狂犬病
ウイルス、センダイウイルス、ポリオウイルスのようなピコルナウイルス、コク
サッキーウイルス、ライノウイルス、レオウイルス、風疹ウイルス(風疹)および
セムリキ森林ウイルスのようなトガウイルス、アルボウイルス、およびA型肝炎
ウイルスが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0366】 本発明の好ましい実施形態では、表9に列挙されるようなウイルスに関連した
ウイルス感染症を治療または予防するために本発明の組成物を使用する。他の好
ましい実施形態では、表9に列挙されたウイルスの複製または感染性を抑制する
ために本発明の組成物を使用する。さらに他の好ましい実施形態では、表9に列
挙されたウイルスが感染した細胞の増殖を抑制するために、本発明の1種以上の
ピロール型化合物を使用する。
【0367】
【表9】表9 ヘルペスウイルス :EBV HHV-8(KSHV) ヘルペスウイルスサイミリアデノウイルス : すべての菌株レトロウイルス : HIV-1およびHIV-2 HTLV-Iヒトパピローマウイルス : HPVのすべての菌株ビルナウイルス : 伝染性膵臓壊死ウイルスその他 : アフリカ豚コレラウイルス(すべての菌種)
【0368】 5. 実施例 以下の実施例は、本発明の理解に役立てるべく記載されたものであり、当然の
ことながら、本明細書に記載および特許請求の範囲に記載された本発明をなんら
限定するものではない。現時点で公知であるかまたは今後開発されるすべての等
価物による置換ならびに配合の変更または実験デザインの部分的変更を含めて、
当業者の理解範囲内にある本発明の変更形態は、本明細書に組み入れられる本発
明の範囲内に含まれるとみなされる。
【0369】実施例1 2-エチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-
イリデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン
【化47】
【0370】 メタノール(5 mL)に<1>(4-メトキシ-2,2'-ビピロール-5-カルボキサルデヒド)
(BogerおよびPatel, 1988, J. Org. Chem. 53:1405)(1.0 mmol)を溶解した攪拌
溶液にアルゴン下でピロール<2>(R14はMeであり、mは1である; 2-エチル-10-ア
ザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン)(1.0 mmol)を添加する。溶媒の沸点
近くまでその溶液を加温し、温かいうちに、濃塩酸(10滴)を添加する。反応混合
物を室温で放置し、薄層クロマトグラフィを用いて反応の進行をモニターする。
反応が完了したら、減圧下で溶媒を除去し、カラムクロマトグラフィー(中性ア
ルミナ)を用いて残渣を精製することにより、上記標題化合物を得る。
【0371】実施例2 2-ベンジル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2 -イリデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン
【化48】
【0372】 ペンタン(5 mL)に<1>(1.0 mmol)を溶解した溶液に、n-ペンタン(4 mL)にピロ
ール<2>(R14はPhであり、mは1である;2-ベンジル-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデ
カ-9(12),11-ジエン)(1.0 mmol)を溶解した溶液をアルゴン下で添加する。得ら
れた溶液を氷水浴中で攪拌および冷却する。オキシ塩化リン(1.0 mmol)を添加し
、さらに薄層クロマトグラフィにより反応の完了が確認されるまで、得られた混
合物を攪拌する。得られた固体沈殿を濾過により回収し、冷ペンタンで洗浄し、
ペンタン(10 mL)中に過剰量の湿性水酸化カルシウムを含む懸濁液に添加する。
得られた混合物を激しく混合し、該ペンタン溶液を分離し、脱水し(Na2SO4)、濾
過し、そして濃縮することにより、上記標題化合物の粗混合物を得る。中性アル
ミナを用いたクロマトグラフィーにより粗混合物を精製することによって、上記
標題化合物を得る。
【0373】実施例3 4,5,6,7-テトラヒドロ-3-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-
ピロール-2-イリデン)メチル)-1-エチル-2H-イソインドール
【化49】
【0374】 メタノール(3 mL)に<1>(4-メトキシ-2,2'-ビピロール-5-カルボキサルデヒド)
(1.0 mmol)を溶解した攪拌溶液に、メタノール(2 mL)にピロール<40>(R2はEtで
あり、R5はHであり、nは2である; 2-エチル-3,4-テトラメチレンピロール)(1.0
mmol)を溶解した溶液をアルゴン下で添加する。溶媒の沸点近くまで溶液を加温
し、温かいうちに、濃塩酸(10滴)を添加する。反応混合物を室温で放置し、薄層
クロマトグラフィーを用いて反応の進行を追跡する。反応が完了したら、減圧下
で溶媒を除去し、クロマトグラフィー(中性アルミナ)を用いて残渣を精製するこ
とにより、上記標題化合物を得る。
【0375】実施例4 4,5,6,7-テトラヒドロ-3-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-yl)-2H-ピ
ロール-2-イリデン)メチル)-5-メチル-1H-インドール
【化50】
【0376】 実施例1に記載の手順に従って、ピロール<57>と<1>とを反応させることにより
、上記標題化合物を得る。
【0377】実施例5 メトキシ-5-((5-(2-(2-メチル)-フリル)-2H-ピロール-2-イリデン)メ
チル)-2,2'-ビ-1H-ピロール
【化51】
【0378】 実施例1に記載の手順に従って、2-(2-(2-メチル)-フリル)-1H-ピロール(97)と
<1>とを反応させることにより、上記標題化合物を得る。
【0379】実施例6 1-(10-(トルエンスルホニル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデク-1(12)-
エン-2-イル)ブタン-1-オールの2つのジアステレオアイソマーの調製
【化52】
【0380】 Ru2Cl4((S)-BINAP)2・NEt3(0.1 mol)を含有するエタノール(20 mL)に<11>(R14 はn-プロピルであり、mは1である; A. Furstnerら, J. Am. Chem. Soc. 120, 83
05-8314, 1998)(2.0 mmol)を溶解した溶液を、3気圧の圧力のH2下で水素化する
。等価量の水素が消費されるまで、得られた混合物を加温する。反応混合物を室
温まで冷却し、反応容器を窒素でフラッシングし、そして溶媒を減圧下で除去す
る。<12>(R14=Ch3CH2CH2、m=1)のジアステレオアイソマーの混合物を、従来のク
ロマトグラフィー法を用いて分離する。
【0381】実施例7 チオ炭酸O-フェニルエステルO-(1-(10-(トルエンスルホニル)-10-アザ ビシクロ[7.2.1]ドデク-1(12)-エン-2-イル)ブチル)エステルのジアステレオア
イソマー
【化53】
【0382】 フェニルクロロチオノホルメート(3.0 mmol)およびピリジン(2.0 mmol)をメチ
レンクロリド(10 mL)に溶解して、実施例6から得られたジアステレオマーのうち
の1つ(1 mmol)を含む溶液に添加する。アルゴン下、氷浴温度で溶液を攪拌する
。溶液を室温で30時間攪拌した後、過剰の試薬をメタノールでクエンチする。得
られた溶液を濃縮し、高速液体クロマトグラフィーを用いて残渣を精製すること
により、上記標題化合物を得る。
【0383】実施例8 2-ブチル-10-(トルエンスルホニル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデク-1 (12)-エンのエナンチオマーの調製
【化54】
【0384】 トルエン(10 mL)に実施例7の生成物(1 mmol)を溶解した溶液にAIBN(0.20 mmol
)およびトリ-n-ブチルスズヒドリド(2.0 mmol)を添加する。薄層クロマトグラフ
ィーにより反応の完了が確認されるまで、混合物を75℃で攪拌する。減圧下で溶
媒を除去し、高速液体クロマトグラフィーを用いて残渣を精製することにより、
上記標題化合物を得る。
【0385】実施例9 2-ブチル-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-1(11),9(12)-ジエンのエナ
ンチオマーの調製
【化55】
【0386】 アルゴン下、室温で、1,3-ジアミノプロパン(30 mL)を水素化カリウム(10 mmo
l)に添加する。その混合物を3時間攪拌する。得られた混合物を、1,3-ジアミノ
プロパン(15 mL)に実施例8の生成物(1 mmol)を溶解した溶液に、-15℃で1時間か
けて滴下して加える。得られた混合物を-15℃で3時間攪拌し、次に、注意深く冷
水にそそぐ。水相をEtOAcで抽出し、有機抽出物を脱水し(Na2SO4)、濾過し、濃
縮することにより、上記標題化合物の粗混合物を得る。従来のクロマトグラフィ
ー法を用いて粗混合物を精製する。
【0387】実施例10 2-ブチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2- イリデン)メチル-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエンのエナンチオ マー
【化56】
【0388】 実施例1に記載の手順を用いて、実施例9の生成物と<1>とを反応させることに
より、上記標題化合物を得る。
【0389】実施例11 実施例10のエナンチオマーと対をなす2-ブチル-11-((3-メトキシ-5-( 1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1 ]ドデカ-9(12),11-ジエンのエナンチオマー 実施例6の手順から得られたジアステレオマーのうち、実施例7で使用しなかっ
た方を、実施例7〜10に従って反応させることにより、上記標題化合物を得る。
【0390】実施例12 発酵によるブチル-メタ-シクロヘプチルプロジギニン(cycloheptylpr odiginine) ストレプトベルチシリウム・バルダッチ(Streptoverticillium baldacci) (AT
CC no. 25189)のBennett寒天スラントの1つを、発酵培地の50mL培養5個に接種し
た。発酵培地は、pHを7.5に調整した1リットルの水道水に、10gの大豆かす(Cent
ral Soya, Bellevue, OH)、20gのグルコース、10gの肉ペプトン851C(Difco Labo
ratories, Detroit, MI)および5gの塩化ナトリウムを添加したものであった(J.
Heterocycl. Chem. 10:925-929, 1973)。培養物を約220rpmで振盪させながら28
℃で4日間インキュベートした。次に、500mL培養20個に上記の培養物10 mLを接
種して、約220rpmで振盪させながら28℃で5日間インキュベートした。
【0391】 5日後、濾過により細菌細胞を採取し、次に、酢酸エチルの1リットルのアリコ
ート3つを用いて機械的にホモジナイズした。抽出物をすべてプールし、細胞デ
ブリを分離してから、減圧下でほぼ完全に蒸発乾固させた。抽出物の乾燥中、ヘ
キサン:酢酸エチル:メタノール:水(比1:3:3:3)からなる分配クロマトグラフィー
溶媒系1リットルを分液漏斗中に調製した。
【0392】 乾燥させた抽出物を、溶媒系の上部溶媒層に溶解させた。次に、溶媒系の下部
層を添加して、得られた混合物を分液漏斗中で振盪させた。その後、下部層を廃
棄し、上部暗赤色層を減圧下で完全に乾燥させた。得られた残渣を約50 mLのト
ルエンに溶解させた。
【0393】 残渣のトルエン溶液を250gヘキサン充填アルミナカラムに適用した。すべての
バッチに対して新鮮なアルミナを使用し、カラムを乾燥させないように注意した
。抽出物に由来するトルエンまたは脂質を完全に除去するために、1〜2容のヘキ
サンでカラムを洗浄した。4〜5カラム容のヘキサン:酢酸エチル(比9:1)で抽出物
を徐々に溶出させつつ、それぞれ10〜15mLの画分を回収した。主たる赤色帯を含
有する溶出液をエバポレートし、10〜20 mLのジクロロメタンに溶解させた。次
に、溶解させた溶出物をヘキサン充填200gシリカゲル(60〜200メッシュ、Bayer,
Pittsburgh, PA)カラムに適用した。抽出物に由来するトルエンまたは脂質を完
全に除去するために、1〜2カラム容のヘキサンでカラムを洗浄した。4〜5カラム
容のヘキサン:酢酸エチル(比9:1)で抽出物を徐々に溶出させつつ、それぞれ10〜
15mLの画分を回収した。次に、赤色〜桃色帯を含有する溶出液を減圧下で乾燥さ
せることにより、上記標題化合物を得た。NMRとMSで調べたところ、この化合物
の純度は>99%であった。
【0394】実施例13 例示的なピロール型化合物であるブチル-メタ-シクロヘプチルプロジ ギニンおよびエチル-メタ-シクロノニルプロジギニンの抗腫瘍形成効果を実証す るin vitroアッセイ
【表10】
【0395】方法 正常細胞と比較して、腫瘍形成性細胞に対するブチル-メタ-シクロヘプチルプ
ロジギニンおよびエチル-メタ-シクロノニルプロジギニンの選択的毒性を実証す
るために、in vitro細胞傷害性アッセイを用いた。24ウェルプレート中に約70,0
00〜80,000細胞/ウェルの密度で、正常および癌性ヒト乳房細胞をプレーティン
グした。各試験化合物を指定濃度で細胞培地に添加し、指定時間にわたりCO2
ンキュベーター中、37℃でインキュベートした。インキュベーションの後、細胞
を採取し、トリパンブルー染料に暴露した。これにより、死滅細胞を排他的に染
色して(生細胞は染色されないままの状態)計数した。
【0396】結果 細胞傷害性アッセイから、ブチル-メタ-シクロヘプチルプロジギニンは、正常
ヒト乳房上皮細胞と比較して乳癌細胞を選択的に死滅させることが判明した。表
10からわかるように、0.25μM濃度のブチル-メタ-シクロヘプチルプロジギニン
を用いた場合、正常細胞の細胞死滅はわずか5%であるのに対して、癌細胞の細胞
死滅は70%および64%であった。エチル-メタ-シクロノニルプロジギニンでも類似
の効果がみられた。これらの結果から、本発明の例示的なピロール型化合物であ
るブチル-メタ-シクロヘプチルプロジギニンおよびエチル-メタ-シクロノニルプ
ロジギニンは選択性抗癌剤であることがわかる。
【0397】 本発明は、本発明のいくつかの態様を例示するものとして意図された実施例に
開示されている特定の実施形態によって範囲が限定されるものではなく、機能的
に等価ないかなる実施形態も本発明の範囲内にある。実際上、本明細書に表示お
よび記載されているもののほかに、本発明の種々の変更形態が、当業者には自明
なものとなるであろう。そのような変更形態は、添付の特許請求の範囲内に包含
されるものとみなされる。
【0398】 いくつかの文献を引用してきたが、それらの全開示内容は参照により本明細書
に組み入れられるものとする。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 31/12 A61P 31/12 35/00 35/00 C07D 405/14 C07D 405/14 487/22 487/22 // C07M 7:00 C07M 7:00 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK ,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE, GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,J P,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR ,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK, MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,R O,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,UZ,VN, YU,ZA,ZW (72)発明者 ステーナート,ナンシー,エー.,イー. カナダ国 エイチ9エス 1ピー1 ケベ ック,ドーバル,カーソン アヴェニュー 1985 (72)発明者 ジョンソン,ロイ,エー. アメリカ合衆国 カリフォルニア州 94965−1774,サウサリト,マリン アヴ ェニュー 67 (72)発明者 ショー,ゴードン,シー. カナダ国 エイチ4ビー 2エイチ4 ケ ベック,モントリオール,キング エドワ ード 4375 Fターム(参考) 4C050 PA20 4C063 AA03 BB03 CC06 CC07 CC08 CC75 DD04 EE01 4C086 AA01 AA02 AA03 BC10 BC13 GA02 GA07 GA16 MA01 MA04 NA14 ZB26 ZB33

Claims (178)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 を有する化合物またはその薬学的に許容される塩。 [上式中、 各R1は、独立に、-H、-CH3、-CH2CH3、-CH2C6H5、-C(O)OC(CH3)3、-C(O)OCH2C 6 H5および-C(O)CH3からなる群から選択され; R2は、-H、C1〜C12直鎖アルキル、-CH2C6H5、-SiR10R11R12、-C(O)CH3、-C(O)
    C6H5、-2-テトラヒドロピラニル、-OCH2OCH3および-C(O)OCH2CCl3からなる群か
    ら選択され; R3は、-H、C1〜C12直鎖アルキルおよび-CH(R14)(R15)からなる群から選択され
    、ここでR14およびR15は互いに独立に、C1〜C12直鎖アルキル、-C(O)C1〜C9直鎖
    アルキル、-CH(OH)C1〜C9直鎖アルキル、-CH(Cl)C1〜C9直鎖アルキル、-(2-ピリ
    ジル)メチル、-(3-ピリジル)メチル、-(4-ピリジル)メチルまたは-CH2C6H5であ
    り、-CH2C6H5は非置換であるか、またはフェニルが1個のシアノまたは1個もしく
    は複数のハロ、メトキシもしくはトリフルオロメチル基で置換されており; R10は、C1〜C4直鎖または分枝鎖アルキルおよび-C6H5からなる群から選択され
    ; R11およびR12は、独立に、C1〜C3直鎖または分枝鎖アルキルであり; R16およびR17は、-Hであり; mは、1〜5の整数であり; ただし、式(I)の化合物は、 ブチル-メタ-シクロヘプチルプロジギニン、 メタシクロプロジギオシン、 4-エトキシ-5-((3,5-ノナメチレン-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-2,2'-ビ
    -1H-ピロール、 4-プロポキシ-5-((3,5-ノナメチレン-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-2,2'-
    ビ-1H-ピロールではない]
  2. 【請求項2】 式中、 各R1は、独立に、-Hおよび-CH3からなる群から選択され; R2は、-CH3、-CH2CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R3は、-H、C1〜C10直鎖アルキル、(1-メチル)ブチル、-CH2C6H5、ブチロイル
    、(1-ヒドロキシ)ブチルおよび(1-クロロ)ブチルからなる群から選択され; R16およびR17は、-Hであり; mは、1〜5の整数であり; ただし、式(I)の化合物は ブチル-メタ-シクロヘプチルプロジギニン、 メタシクロプロジギオシン、 4-エトキシ-5-((3,5-ノナメチレン-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-2,2'-ビ
    -1H-ピロール、 4-プロポキシ-5-((3,5-ノナメチレン-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-2,2'-
    ビ-1H-ピロールではない、請求項1に記載の化合物。
  3. 【請求項3】 式中、 各R1は、-Hであり; R2は、-CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R3は、-H、n-C1〜C10アルキルおよび-CH2C6H5からなる群から選択され; R16およびR17は、-Hであり; mは、1〜5の整数であり; ただし、式(I)の化合物は ブチル-メタ-シクロヘプチルプロジギニン、 メタシクロプロジギオシン、 4-エトキシ-5-((3,5-ノナメチレン-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-2,2'-ビ
    -1H-ピロール、 4-プロポキシ-5-((3,5-ノナメチレン-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-2,2'-
    ビ-1H-ピロールではない、請求項1に記載の化合物。
  4. 【請求項4】 式中、 各R1は、独立に、-Hおよび-CH3からなる群から選択され; R2は、-CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R3は、-H、C1〜C10直鎖アルキル、-CH2C6H5、ブチロイル、(1-ヒドロキシ)ブ
    チルおよび(1-クロロ)ブチルからなる群から選択され; R16およびR17は、-Hであり; mは、1〜5の整数であり; ただし、mが3である場合には、R3は、-CH2CH3ではなく、mが1である場合には、R 3 は、-(CH2)3CH3ではない、請求項1に記載の化合物。
  5. 【請求項5】 式中、 各R1は、独立に、-Hおよび-CH3からなる群から選択され; R2は、-CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R3は、-H、-CH3、-n-C3H7、-i-C3H7、C5〜C10直鎖アルキル、(1-メチル)ブチ
    ル、-CH2C6H5、ブチロイル、(1-ヒドロキシ)ブチルおよび(1-クロロ)ブチルから
    なる群から選択され; R16およびR17は、-Hであり; mは、1〜5の整数である、請求項1に記載の化合物。
  6. 【請求項6】 各R1は、独立に、-Hおよび-CH3からなる群から選択され; R2は、-CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R3は、-H、C1〜C10直鎖アルキル、-CH2C6H5、ブチロイル、(1-ヒドロキシ)ブ
    チルおよび(1-クロロ)ブチルからなる群から選択され; R16およびR17は-Hであり; mは、2、4または5である、請求項1に記載の化合物。
  7. 【請求項7】 2-エチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピ
    ロール-2-イリデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-
    10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-メチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン
    )メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-n-プロピル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリ
    デン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-n-ペンチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリ
    デン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-ベンジル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデ
    ン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; (S)-2-n-ペンチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-
    イリデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; (R)-2-n-ペンチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-
    イリデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; (S)-2-n-ブチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イ
    リデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; (R)-2-n-ブチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イ
    リデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; (S)-2-エチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリ
    デン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; (R)-2-エチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリ
    デン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; (S)-2-メチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリ
    デン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; (R)-2-メチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリ
    デン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; (S)-2-n-プロピル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-
    イリデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; (R)-2-n-プロピル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-
    イリデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-メチル-12-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン
    )メチル)-11-アザビシクロ[8.2.1]トリデカ-10(13),12-ジエン; 2-エチル-12-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン
    )メチル)-11-アザビシクロ[8.2.1]トリデカ-10(13),12-ジエン; 2-n-プロピル-12-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリ
    デン)メチル)-11-アザビシクロ[8.2.1]トリデカ-10(13),12-ジエン; 2-n-ブチル-12-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデ
    ン)メチル)-11-アザビシクロ[8.2.1]トリデカ-10(13),12-ジエン; 2-n-ペンチル-12-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリ
    デン)メチル)-11-アザビシクロ[8.2.1]トリデカ-10(13),12-ジエン; 12-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-
    11-アザビシクロ[8.2.1]トリデカ-10(13),12-ジエン; 2-メチル-13-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン
    )メチル)-12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(14),13-ジエン; 13-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-
    12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(14),13-ジエン; 2-エチル-12-メチル-13-((3-メトキシ-5-(1-メチル-1H-ピロール-2-イル)-2H-
    ピロール-2-イリデン)メチル)-12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(14),13-
    ジエン; 2-エチル-12-メチル-13-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-
    2-イリデン)メチル)-12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(14),13-ジエン; 2-n-プロピル-13-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリ
    デン)メチル)-12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(14),13-ジエン; 2-n-ブチル-13-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデ
    ン)メチル)-12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(14),13-ジエン; 14-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-
    13-アザビシクロ[10.2.1]ペンタデカ-12(15),14-ジエン; 2-ブチル-11-((3-メトキシ-5-(1-メチル-1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2
    -イリデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-ブチル-11-((3-メトキシ-5-(1-メチル-1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2
    -イリデン)メチル)-10-メチル-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン
    ; 2-ブチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン
    )メチル)-10-メチル-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-エチル-11-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イ
    リデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-ブチル-11-((3-ヒドロキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデ
    ン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-ブチル-11-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イ
    リデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 11-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン)メ
    チル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-メチル-11-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イ
    リデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-n-プロピル-11-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-
    2-イリデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-n-ペンチル-11-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-
    2-イリデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-ベンジル-11-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-
    イリデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-メチル-14-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン
    )メチル)-13-アザビシクロ[10.2.1]ペンタデカ-12(15),14-ジエン; 15-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-
    14-アザビシクロ[11.2.1]ペンタデカ-13(16),15-ジエン; 2-メチル-15-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン
    )メチル)-14-アザビシクロ[11.2.1]ペンタデカ-13(16),15-ジエン; 2-(2-ヒドロキシ-n-ブチル)-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピ
    ロール-2-イリデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-(2-クロロ-n-ブチル)-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロー
    ル-2-イリデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-ブチル-11-((3-エトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン
    )メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 11-((3-エトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-
    10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-メチル-11-((3-エトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン
    )メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-n-プロピル-11-((3-エトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリ
    デン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-n-ペンチル-11-((3-エトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリ
    デン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-ベンジル-11-((3-エトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデ
    ン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-エチル-11-((3-エトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン
    )メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-メチル-13-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イ
    リデン)メチル)-12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(14),13-ジエン; 13-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン)メ
    チル)-12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(14),13-ジエン; 2-エチル-12-メチル-13-((3-ベンジルオキシ-5-(1-メチル-1H-ピロール-2-イ
    ル)-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(1
    4),13-ジエン; 2-エチル-12-メチル-13-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピ
    ロール-2-イリデン)メチル)-12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(14),13-ジ
    エン; 2-n-プロピル-13-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-
    2-イリデン)メチル)-12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(14),13-ジエン;お
    よび 2-n-ブチル-13-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-
    イリデン)メチル)-12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(14),13-ジエン、 ならびにこれらの薬学的に許容される塩からなる群から選択される、請求項1
    に記載の化合物。
  8. 【請求項8】 薬学的に許容される担体および治療上有効な量の式(I) 【化2】 の化合物またはその薬学的に許容される塩を含有する組成物。 [上式中、 各R1は、独立に、-H、-CH3、-CH2CH3、-CH2C6H5、-C(O)OC(CH3)3、-C(O)OCH2C 6 H5および-C(O)CH3からなる群から選択され; R2は、-H、C1〜C12直鎖アルキル、-CH2C6H5、-SiR10R11R12、-C(O)CH3、-C(O)
    C6H5、-2-テトラヒドロピラニル、-OCH2OCH3および-C(O)OCH2CCl3からなる群か
    ら選択され; R3は、-H、C1〜C12直鎖アルキルおよび-CH(R14)(R15)からなる群から選択され
    、ここでR14およびR15は、独立に、C1〜C12直鎖アルキル、-C(O)C1〜C9直鎖アル
    キル、-CH(OH)C1〜C9直鎖アルキル、-CH(Cl)C1〜C9直鎖アルキル、-(2-ピリジル
    )メチル、-(3-ピリジル)メチル、-(4-ピリジル)メチルまたは-CH2C6H5であり、-
    CH2C6H5は非置換であるか、またはフェニルが1個のシアノまたは1個もしくは複
    数のハロ、メトキシもしくはトリフルオロメチル基で置換されており; R10は、C1〜C4直鎖または分枝鎖アルキルおよび-C6H5からなる群から選択され
    ; R11およびR12は、独立に、C1〜C3直鎖または分枝鎖アルキルであり; R16およびR17は、-Hであり; mは、1〜5の整数であり; ただし、式(I)の化合物は ブチル-メタ-シクロヘプチルプロジギニン、 メタシクロプロジギオシン、 4-エトキシ-5-((3,5-ノナメチレン-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-2,2'-ビ
    -1H-ピロール、 4-プロポキシ-5-((3,5-ノナメチレン-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-2,2'-
    ビ-1H-ピロールではない]
  9. 【請求項9】 式(I)の化合物中、 各R1は、独立に、-Hおよび-CH3からなる群から選択され; R2は、-CH3、-CH2CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R3は、-H、C1〜C10直鎖アルキル、(1-メチル)ブチル、-CH2C6H5、ブチロイル
    、(1-ヒドロキシ)ブチルおよび(1-クロロ)ブチルからなる群から選択され; R16およびR17は、-Hであり; mは、1〜5の整数であり; ただし、式(I)の化合物は ブチル-メタ-シクロヘプチルプロジギニン、 メタシクロプロジギオシン、 4-エトキシ-5-((3,5-ノナメチレン-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-2,2'-ビ
    -1H-ピロール、 4-プロポキシ-5-((3,5-ノナメチレン-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-2,2'-
    ビ-1H-ピロールではない、請求項8に記載の組成物。
  10. 【請求項10】 式(I)の化合物中、 各R1は、-Hであり; R2は、-CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R3は、-H、C1〜C10直鎖アルキルおよび-CH2C6H5からなる群から選択され; R16およびR17は、-Hであり; mは、1〜5の整数であり; ただし、式(I)の化合物は、 ブチル-メタ-シクロヘプチルプロジギニン、 メタシクロプロジギオシン、 4-エトキシ-5-((3,5-ノナメチレン-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-2,2'-ビ
    -1H-ピロール、 4-プロポキシ-5-((3,5-ノナメチレン-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-2,2'-
    ビ-1H-ピロールではない、請求項8に記載の組成物。
  11. 【請求項11】 式(I)の化合物中、 各R1は、独立に、-Hおよび-CH3からなる群から選択され; R2は、-CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R3は、-H、-C1〜C10直鎖アルキル、-CH2C6H5、ブチロイル、(1-ヒドロキシ)ブ
    チルおよび(1-クロロ)ブチルからなる群から選択され; R16およびR17は、-Hであり; mは、1〜5の整数であるが、 ただし、mが3である場合には、R3は、-CH2CH3ではなく、mが1である場合には、R 3 は、-(CH2)3CH3ではない、請求項8に記載の組成物。
  12. 【請求項12】 式(I)の化合物中、 各R1は、独立に、-Hおよび-CH3からなる群から選択され; R2は、-CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R3は、-H、-CH3、-n-C3H7、-i-C3H7、C5H11からC10H21までの直鎖アルキル、(
    1-メチル)ブチル、-CH2C6H5、ブチロイル、(1-ヒドロキシ)ブチルおよび(1-クロ
    ロ)ブチルからなる群から選択され; R16およびR17は、-Hであり; mは、1〜5の整数である、請求項8に記載の組成物。
  13. 【請求項13】 式(I)の化合物中、 各R1は、独立に、-Hおよび-CH3からなる群から選択され; R2は、-CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R3は、-H、C1〜C10直鎖アルキル、-CH2C6H5、ブチロイル、(1-ヒドロキシ)ブ
    チルおよび(1-クロロ)ブチルからなる群から選択され; R16およびR17は-Hであり; mは、2、4または5である、請求項8に記載の組成物。
  14. 【請求項14】 式(I)の化合物が、 2-エチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン
    )メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-
    10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-メチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン
    )メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-n-プロピル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリ
    デン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-n-ペンチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリ
    デン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-ベンジル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデ
    ン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; (S)-2-n-ペンチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-
    イリデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; (R)-2-n-ペンチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-
    イリデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; (S)-2-n-ブチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イ
    リデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; (R)-2-n-ブチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イ
    リデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; (S)-2-エチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリ
    デン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; (R)-2-エチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリ
    デン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; (S)-2-メチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリ
    デン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; (R)-2-メチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリ
    デン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; (S)-2-n-プロピル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-
    イリデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; (R)-2-n-プロピル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-
    イリデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-メチル-12-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン
    )メチル)-11-アザビシクロ[8.2.1]トリデカ-10(13),12-ジエン; 2-エチル-12-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン
    )メチル)-11-アザビシクロ[8.2.1]トリデカ-10(13),12-ジエン; 2-n-プロピル-12-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリ
    デン)メチル)-11-アザビシクロ[8.2.1]トリデカ-10(13),12-ジエン; 2-n-ブチル-12-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデ
    ン)メチル)-11-アザビシクロ[8.2.1]トリデカ-10(13),12-ジエン; 2-n-ペンチル-12-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリ
    デン)メチル)-11-アザビシクロ[8.2.1]トリデカ-10(13),12-ジエン; 12-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-
    11-アザビシクロ[8.2.1]トリデカ-10(13),12-ジエン; 2-メチル-13-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン
    )メチル)-12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(14),13-ジエン; 13-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-
    12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(14),13-ジエン; 2-エチル-12-メチル-13-((3-メトキシ-5-(1-メチル-1H-ピロール-2-イル)-2H-
    ピロール-2-イリデン)メチル)-12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(14),13-
    ジエン; 2-エチル-12-メチル-13-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-
    2-イリデン)メチル)-12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(14),13-ジエン; 2-n-プロピル-13-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリ
    デン)メチル)-12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(14),13-ジエン; 2-n-ブチル-13-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデ
    ン)メチル)-12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(14),13-ジエン; 14-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-
    13-アザビシクロ[10.2.1]ペンタデカ-12(15),14-ジエン; 2-ブチル-11-((3-メトキシ-5-(1-メチル-1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2
    -イリデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-ブチル-11-((3-メトキシ-5-(1-メチル-1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2
    -イリデン)メチル)-10-メチル-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン
    ; 2-ブチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン
    )メチル)-10-メチル-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-エチル-11-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イ
    リデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-ブチル-11-((3-ヒドロキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデ
    ン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-ブチル-11-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イ
    リデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 11-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン)メ
    チル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-メチル-11-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イ
    リデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-n-プロピル-11-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-
    2-イリデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-n-ペンチル-11-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-
    2-イリデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-ベンジル-11-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-
    イリデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-メチル-14-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン
    )メチル)-13-アザビシクロ[10.2.1]ペンタデカ-12(15),14-ジエン; 15-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-
    14-アザビシクロ[11.2.1]ペンタデカ-13(16),15-ジエン; 2-メチル-15-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン
    )メチル)-14-アザビシクロ[11.2.1]ペンタデカ-13(16),15-ジエン; 2-(2-ヒドロキシ-n-ブチル)-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピ
    ロール-2-イリデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-(2-クロロ-n-ブチル)-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロー
    ル-2-イリデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-ブチル-11-((3-エトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン
    )メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 11-((3-エトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-
    10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-メチル-11-((3-エトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン
    )メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-n-プロピル-11-((3-エトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリ
    デン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-n-ペンチル-11-((3-エトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリ
    デン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-ベンジル-11-((3-エトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデ
    ン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-エチル-11-((3-エトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン
    )メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-メチル-13-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イ
    リデン)メチル)-12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(14),13-ジエン; 13-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン)メ
    チル)-12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(14),13-ジエン; 2-エチル-12-メチル-13-((3-ベンジルオキシ-5-(1-メチル-1H-ピロール-2-イ
    ル)-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(1
    4),13-ジエン; 2-エチル-12-メチル-13-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピ
    ロール-2-イリデン)メチル)-12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(14),13-ジ
    エン; 2-n-プロピル-13-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-
    2-イリデン)メチル)-12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(14),13-ジエン;お
    よび 2-n-ブチル-13-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-
    イリデン)メチル)-12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(14),13-ジエン、 ならびにこれらの薬学的に許容される塩からなる群から選択される、請求項8
    に記載の組成物。
  15. 【請求項15】 癌または新生物疾患を治療または予防する方法であって、
    このような治療または予防を必要とする患者に、治療上有効な量の、薬学的に許
    容される担体および式(I) 【化3】 の化合物またはその薬学的に許容される塩を含有する組成物を投与することを含
    む方法。 [式(I)の化合物中、 各R1は、独立に、-H、-CH3、-CH2CH3、-CH2C6H5、-C(O)OC(CH3)3、-C(O)OCH2C 6 H5および-C(O)CH3からなる群から選択され; R2は、-H、C1〜C12直鎖アルキル、-CH2C6H5、-SiR10R11R12、-C(O)CH3、-C(O)
    C6H5、-2-テトラヒドロピラニル、-OCH2OCH3および-C(O)OCH2CCl3からなる群か
    ら選択され; R3は、-H、C1〜C12直鎖アルキルおよび-CH(R14)(R15)からなる群から選択され
    、ここでR14およびR15は、独立に、C1〜C12直鎖アルキル、-C(O)C1〜C9直鎖アル
    キル、-CH(OH)C1〜C9直鎖アルキル、-CH(Cl)C1〜C9直鎖アルキル、-(2-ピリジル
    )メチル、-(3-ピリジル)メチル、-(4-ピリジル)メチルまたは-CH2C6H5であり、-
    CH2C6H5は非置換であるか、またはフェニルが1個のシアノまたは1個もしくは複
    数のハロ、メトキシもしくはトリフルオロメチル基で置換されており; R10は、C1〜C4直鎖または分枝鎖アルキルおよび-C6H5からなる群から選択され
    ; R11およびR12は、独立に、C1〜C3直鎖または分枝鎖アルキルであり; mは、1〜5の整数であり; mが3であり、R2が-CH2CH3である場合には、R16は、-Hまたは-CH3であり、R17
    は、-Hであり; mが3であり、R2が-CH3である場合には、R16は、-Hまたは-CH3であり、R17は、
    -Hまたは-COOEtであり、 mが3以外であり、R2が-CH3および-CH2CH3以外である場合には、R16およびR17
    は、-Hのみであり; ただし、式(I)の化合物はメタシクロプロジギオシンではない]
  16. 【請求項16】 式(I)の化合物中、 各R1は、独立に、-H、-CH3、-CH2CH3、-CH2C6H5、-C(O)OC(CH3)3、-C(O)OCH2C 6 H5および-C(O)CH3からなる群から選択され; R2は、-H、C1〜C12直鎖アルキル、-CH2C6H5、-SiR10R11R12、-C(O)CH3、-C(O)
    C6H5、-2-テトラヒドロピラニル、-OCH2OCH3および-C(O)OCH2CCl3からなる群か
    ら選択され; R3は、-H、C1〜C12直鎖アルキルおよび-CH(R14)(R15)からなる群から選択され
    、ここでR14およびR15は、独立に、C1〜C12直鎖アルキル、-C(O)C1〜C9直鎖アル
    キル、-CH(OH)C1〜C9直鎖アルキル、-CH(Cl)C1〜C9直鎖アルキル、-(2-ピリジル
    )メチル、-(3-ピリジル)メチル、-(4-ピリジル)メチルまたは-CH2C6H5であり、-
    CH2C6H5は非置換であるか、またはフェニルが1個のシアノまたは1個もしくは複
    数のハロ、メトキシもしくはトリフルオロメチル基で置換されており; R10は、C1〜C4直鎖または分枝鎖アルキルおよび-C6H5からなる群から選択され
    ; R11およびR12は、独立に、C1〜C3直鎖または分枝鎖アルキルであり; R16およびR17は、-Hであり; mは、1〜5の整数であり; ただし、式(I)の化合物は、メタシクロプロジギオシンではない、請求項15に記
    載の方法。
  17. 【請求項17】 式(I)の化合物が、ブチル-メタ-シクロヘプチルプロジギ
    ニンまたはその薬学的に許容される塩である、請求項15に記載の方法。
  18. 【請求項18】 式(I)の化合物中、 各R1は、独立に、-Hおよび-CH3からなる群から選択され; R2は、-CH3、-CH2CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R3は、-H、C1〜C10直鎖アルキル、(1-メチル)ブチル、-CH2C6H5、ブチロイル
    、(1-ヒドロキシ)ブチルおよび(1-クロロ)ブチルからなる群から選択され; R16およびR17は、-Hであり; mは、1〜5の整数であり; ただし、式(I)の化合物はメタシクロプロジギオシンではない、請求項15に記載
    の方法。
  19. 【請求項19】 式(I)の化合物中、 各R1は、-Hであり; R2は、-CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R3は、-H、C1〜C10直鎖アルキルおよび-CH2C6H5からなる群から選択され; R16およびR17は、-Hであり; mは、1〜5の整数であり; ただし、式(I)の化合物は、 メタシクロプロジギオシンではない、請求項15に記載の方法。
  20. 【請求項20】 式(I)の化合物中、 各R1は、独立に、-Hおよび-CH3からなる群から選択され; R2は、-CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R3は、-H、C1〜C10直鎖アルキル、-CH2C6H5、ブチロイル、(1-ヒドロキシ)ブ
    チルおよび(1-クロロ)ブチルからなる群から選択され; R16およびR17は、-Hであり; mは1〜5の整数であり; ただし、mが3である場合には、R3は、-CH2CH3ではなく、mが1である場合には、R 3 は、-(CH2)3CH3ではない、請求項15に記載の方法。
  21. 【請求項21】 式(I)の化合物中、 各R1は、独立に、-Hおよび-CH3からなる群から選択され; R2は、-CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R3は、-H、C1〜C10直鎖アルキル、(1-メチル)ブチル、-CH2C6H5、ブチロイル
    、(1-ヒドロキシ)ブチルおよび(1-クロロ)ブチルからなる群から選択され; R16およびR17は、-Hであり; mは、1〜5の整数である、請求項15に記載の方法。
  22. 【請求項22】 式(I)の化合物中、 各R1は、独立に、-Hおよび-CH3からなる群から選択され; R2は、-CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R3は、-H、C1〜C10直鎖アルキル、-CH2C6H5、ブチロイル、(1-ヒドロキシ)ブ
    チルおよび(1-クロロ)ブチルからなる群から選択され; R16およびR17は、-Hであり; mは、2、4または5である、請求項15に記載の方法。
  23. 【請求項23】 式(I)の化合物中、 各R1は、独立に、-Hおよび-CH3からなる群から選択され; R2は、-CH3、-CH2CH3、-(CH2)2CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R3は、-H、C1〜C10直鎖アルキル、-CH2C6H5、ブチロイル、(1-ヒドロキシ)ブ
    チルおよび(1-クロロ)ブチルからなる群から選択され; mは、1〜5の整数であり; mが3であり、R2が-CH3である場合には、R16は、-Hおよび-CH3からなる群から
    選択され、かつR17は、-Hおよび-COOEtからなる群から選択され; mが3以外であり、R2が-CH3および-CH2CH3以外である場合には、R16およびR17
    は、-Hのみであり; ただし、式(I)の化合物は、メタシクロプロジギオシンではない、請求項15に記
    載の方法。
  24. 【請求項24】 式Iの化合物が、 2-エチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン
    )メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-
    10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-メチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン
    )メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-n-プロピル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリ
    デン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-n-ペンチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリ
    デン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-ベンジル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデ
    ン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; (S)-2-n-ペンチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-
    イリデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; (R)-2-n-ペンチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-
    イリデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; (S)-2-n-ブチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イ
    リデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; (R)-2-n-ブチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イ
    リデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; (S)-2-エチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリ
    デン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; (R)-2-エチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリ
    デン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; (S)-2-メチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリ
    デン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; (R)-2-メチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリ
    デン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; (S)-2-n-プロピル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-
    イリデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; (R)-2-n-プロピル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-
    イリデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-メチル-12-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン
    )メチル)-11-アザビシクロ[8.2.1]トリデカ-10(13),12-ジエン; 2-エチル-12-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン
    )メチル)-11-アザビシクロ[8.2.1]トリデカ-10(13),12-ジエン; 2-n-プロピル-12-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリ
    デン)メチル)-11-アザビシクロ[8.2.1]トリデカ-10(13),12-ジエン; 2-n-ブチル-12-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデ
    ン)メチル)-11-アザビシクロ[8.2.1]トリデカ-10(13),12-ジエン; 2-n-ペンチル-12-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリ
    デン)メチル)-11-アザビシクロ[8.2.1]トリデカ-10(13),12-ジエン; 12-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-
    11-アザビシクロ[8.2.1]トリデカ-10(13),12-ジエン; 2-メチル-13-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン
    )メチル)-12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(14),13-ジエン; 13-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-
    12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(14),13-ジエン; 2-エチル-12-メチル-13-((3-メトキシ-5-(1-メチル-1H-ピロール-2-イル)-2H-
    ピロール-2-イリデン)メチル)-12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(14),13-
    ジエン; 2-エチル-12-メチル-13-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-
    2-イリデン)メチル)-12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(14),13-ジエン; 2-n-プロピル-13-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリ
    デン)メチル)-12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(14),13-ジエン; 2-n-ブチル-13-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデ
    ン)メチル)-12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(14),13-ジエン; 14-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-
    13-アザビシクロ[10.2.1]ペンタデカ-12(15),14-ジエン; 2-ブチル-11-((3-メトキシ-5-(1-メチル-1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2
    -イリデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-ブチル-11-((3-メトキシ-5-(1-メチル-1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2
    -イリデン)メチル)-10-メチル-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン
    ; 2-ブチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン
    )メチル)-10-メチル-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-エチル-11-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イ
    リデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-ブチル-11-((3-ヒドロキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデ
    ン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-ブチル-11-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イ
    リデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 11-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン)メ
    チル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-メチル-11-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イ
    リデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-n-プロピル-11-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-
    2-イリデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-n-ペンチル-11-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-
    2-イリデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-ベンジル-11-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-
    イリデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-メチル-14-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン
    )メチル)-13-アザビシクロ[10.2.1]ペンタデカ-12(15),14-ジエン; 15-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-
    14-アザビシクロ[11.2.1]ペンタデカ-13(16),15-ジエン; 2-メチル-15-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン
    )メチル)-14-アザビシクロ[11.2.1]ペンタデカ-13(16),15-ジエン; 2-(2-ヒドロキシ-n-ブチル)-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピ
    ロール-2-イリデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-(2-クロロ-n-ブチル)-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロー
    ル-2-イリデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-ブチル-11-((3-エトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン
    )メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 11-((3-エトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-
    10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-メチル-11-((3-エトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン
    )メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-n-プロピル-11-((3-エトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリ
    デン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-n-ペンチル-11-((3-エトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリ
    デン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-ベンジル-11-((3-エトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデ
    ン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-エチル-11-((3-エトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン
    )メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-メチル-13-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イ
    リデン)メチル)-12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(14),13-ジエン; 13-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン)メ
    チル)-12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(14),13-ジエン; 2-エチル-12-メチル-13-((3-ベンジルオキシ-5-(1-メチル-1H-ピロール-2-イ
    ル)-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(1
    4),13-ジエン; 2-エチル-12-メチル-13-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピ
    ロール-2-イリデン)メチル)-12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(14),13-ジ
    エン; 2-n-プロピル-13-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-
    2-イリデン)メチル)-12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(14),13-ジエン;お
    よび 2-n-ブチル-13-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-
    イリデン)メチル)-12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(14),13-ジエン、 ならびにこれらの薬学的に許容される塩からなる群から選択される、請求項15
    に記載の方法。
  25. 【請求項25】 癌細胞または新生物細胞の増殖を抑制する方法であって、
    癌細胞または新生物細胞と、有効量の、薬学的に許容される担体および式(I) 【化4】 の化合物またはその薬学的に許容される塩を含有する組成物とを接触させること
    を含む方法。 [式(I)の化合物中、 各R1は、独立に、-H、-CH3、-CH2CH3、-CH2C6H5、-C(O)OC(CH3)3、-C(O)OCH2C 6 H5および-C(O)CH3からなる群から選択され; R2は、-H、C1〜C12直鎖アルキル、-CH2C6H5、-SiR10R11R12、-C(O)CH3、-C(O)
    C6H5、-2-テトラヒドロピラニル、-OCH2OCH3および-C(O)OCH2CCl3からなる群か
    ら選択され; R3は、-H、C1〜C12直鎖アルキルおよび-CH(R14)(R15)からなる群から選択され
    、ここでR14およびR15は、独立に、C1〜C12直鎖アルキル、-C(O)C1〜C9直鎖アル
    キル、-CH(OH)C1〜C9直鎖アルキル、-CH(Cl)C1〜C9直鎖アルキル、-(2-ピリジル
    )メチル、-(3-ピリジル)メチル、-(4-ピリジル)メチルまたは-CH2C6H5であり、-
    CH2C6H5は非置換であるか、またはフェニルが1個のシアノまたは1個もしくは複
    数のハロ、メトキシもしくはトリフルオロメチル基で置換されており; R10は、C1〜C4直鎖または分枝鎖アルキルおよび-C6H5からなる群から選択され
    ; R11およびR12は、独立に、C1〜C3直鎖または分枝鎖アルキルであり; mは、1〜5の整数であり; mが3であり、R2が-CH2CH3である場合には、R16は、-Hまたは-CH3であり、R17
    は-Hであり; mが3であり、R2が-CH3である場合には、R16は、-Hまたは-CH3であり、R17は、
    -Hまたは-COOEtであり; mが3以外であり、R2が-CH3および-CH2CH3以外である場合には、R16およびR17
    は、-Hのみであり; ただし、式(I)の化合物は、メタシクロプロジギオシンではない]
  26. 【請求項26】 式(I)の化合物は、ブチル-メタ-シクロヘプチルプロジギ
    ニンまたはその薬学的に許容される塩である、請求項25に記載の方法。
  27. 【請求項27】 式(I)の化合物中、 各R1は、独立に、-H、-CH3、-CH2CH3、-CH2C6H5、-C(O)OC(CH3)3、-C(O)OCH2C 6 H5および-C(O)CH3からなる群から選択され; R2は、-H、C1〜C12直鎖アルキル、-CH2C6H5、-SiR10R11R12、-C(O)CH3、-C(O)
    C6H5、-2-テトラヒドロピラニル、-OCH2OCH3および-C(O)OCH2CCl3からなる群か
    ら選択され; R3は、-H、C1〜C12直鎖アルキルおよび-CH(R14)(R15)からなる群から選択され
    、ここでR14およびR15は、独立に、C1〜C12直鎖アルキル、-C(O)C1〜C9直鎖アル
    キル、-CH(OH)C1〜C9直鎖アルキル、-CH(Cl)C1〜C9直鎖アルキル、-(2-ピリジル
    )メチル、-(3-ピリジル)メチル、-(4-ピリジル)メチルまたは-CH2C6H5であり、-
    CH2C6H5は非置換であるか、またはフェニルが1個のシアノまたは1個もしくは複
    数のハロ、メトキシもしくはトリフルオロメチル基で置換されており; R10は、C1〜C4直鎖または分枝鎖アルキルおよび-C6H5からなる群から選択され
    ; R11およびR12は、独立に、C1〜C3直鎖または分枝鎖アルキルであり; R16およびR17は、-Hであり; mは、1〜5の整数であり; ただし、式(I)の化合物は、メタシクロプロジギオシンではない、請求項25に記
    載の方法。
  28. 【請求項28】 式(I)の化合物中、 各R1は、独立に、-Hおよび-CH3からなる群から選択され; R2は、-CH3、-CH2CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R3は、-H、C1〜C10直鎖アルキル、(1-メチル)ブチル、-CH2C6H5、ブチロイル
    、(1-ヒドロキシ)ブチルおよび(1-クロロ)ブチルからなる群から選択され; mは、1〜5の整数であり; ただし、式(I)の化合物は、メタシクロプロジギオシンではない、請求項25に記
    載の方法。
  29. 【請求項29】 式(I)の化合物中、 各R1は、-Hであり; R2は、-CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R3は、-H、C1〜C10直鎖アルキルおよび-CH2C6H5からなる群から選択され; R16およびR17は、-Hであり; mは、1〜5の整数であり; ただし、式(I)の化合物は、 メタシクロプロジギオシンではない、請求項25に記載の方法。
  30. 【請求項30】 式(I)の化合物中、 各R1は、独立に、-Hおよび-CH3からなる群から選択され; R2は、-CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R3は、-H、C1〜C10直鎖アルキル、-CH2C6H5、ブチロイル、(1-ヒドロキシ)ブ
    チルおよび(1-クロロ)ブチルからなる群から選択され; R16およびR17は、-Hであり; mは1〜5の整数であり; ただし、mが3である場合には、R3は、-CH2CH3ではなく、mが1である場合には、R 3 は、-(CH2)3CH3ではない、請求項25に記載の方法。
  31. 【請求項31】 式(I)の化合物中、 各R1は、独立に、-Hおよび-CH3からなる群から選択され; R2は、-CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R3は、-H、C1〜C10直鎖アルキル、(1-メチル)ブチル、-CH2C6H5、ブチロイル
    、(1-ヒドロキシ)ブチルおよび(1-クロロ)ブチルからなる群から選択され; R16およびR17は、-Hであり; mは、1〜5の整数である、請求項25に記載の方法。
  32. 【請求項32】 式(I)の化合物中、 各R1は、独立に、-Hおよび-CH3からなる群から選択され; R2は、-CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R3は、-H、C1〜C10直鎖アルキル、-CH2C6H5、ブチロイル、(1-ヒドロキシ)ブ
    チルおよび(1-クロロ)ブチルからなる群から選択され; R16およびR17は、-Hであり; mは、2、4または5である、請求項25に記載の方法。
  33. 【請求項33】 式(I)の化合物中、 各R1は、独立に、-Hおよび-CH3からなる群から選択され; R2は、-CH3、-CH2CH3、-(CH2)2CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R3は、-H、C1〜C10直鎖アルキル、-CH2C6H5、ブチロイル、(1-ヒドロキシ)ブ
    チルおよび(1-クロロ)ブチルからなる群から選択され; mは、1〜5の整数であり; mが3であり、R2が-CH3である場合には、R16は、-Hおよび-CH3からなる群から
    選択され、かつR17は、-Hおよび-COOEtからなる群から選択され; mが3以外であり、R2が-CH3および-CH2CH3以外である場合には、R16およびR17
    は、-Hのみであり; ただし、式(I)の化合物は、メタシクロプロジギオシンではない、請求項25に記
    載の方法。
  34. 【請求項34】 式Iの化合物が、 2-エチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン
    )メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-
    10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-メチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン
    )メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-n-プロピル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリ
    デン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-n-ペンチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリ
    デン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-ベンジル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデ
    ン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; (S)-2-n-ペンチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-
    イリデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; (R)-2-n-ペンチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-
    イリデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; (S)-2-n-ブチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イ
    リデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; (R)-2-n-ブチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イ
    リデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; (S)-2-エチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリ
    デン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; (R)-2-エチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリ
    デン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; (S)-2-メチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリ
    デン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; (R)-2-メチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリ
    デン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; (S)-2-n-プロピル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-
    イリデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; (R)-2-n-プロピル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-
    イリデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-メチル-12-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン
    )メチル)-11-アザビシクロ[8.2.1]トリデカ-10(13),12-ジエン; 2-エチル-12-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン
    )メチル)-11-アザビシクロ[8.2.1]トリデカ-10(13),12-ジエン; 2-n-プロピル-12-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリ
    デン)メチル)-11-アザビシクロ[8.2.1]トリデカ-10(13),12-ジエン; 2-n-ブチル-12-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデ
    ン)メチル)-11-アザビシクロ[8.2.1]トリデカ-10(13),12-ジエン; 2-n-ペンチル-12-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリ
    デン)メチル)-11-アザビシクロ[8.2.1]トリデカ-10(13),12-ジエン; 12-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-
    11-アザビシクロ[8.2.1]トリデカ-10(13),12-ジエン; 2-メチル-13-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン
    )メチル)-12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(14),13-ジエン; 13-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-
    12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(14),13-ジエン; 2-エチル-12-メチル-13-((3-メトキシ-5-(1-メチル-1H-ピロール-2-イル)-2H-
    ピロール-2-イリデン)メチル)-12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(14),13-
    ジエン; 2-エチル-12-メチル-13-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-
    2-イリデン)メチル)-12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(14),13-ジエン; 2-n-プロピル-13-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリ
    デン)メチル)-12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(14),13-ジエン; 2-n-ブチル-13-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデ
    ン)メチル)-12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(14),13-ジエン; 14-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-
    13-アザビシクロ[10.2.1]ペンタデカ-12(15),14-ジエン; 2-ブチル-11-((3-メトキシ-5-(1-メチル-1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2
    -イリデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-ブチル-11-((3-メトキシ-5-(1-メチル-1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2
    -イリデン)メチル)-10-メチル-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン
    ; 2-ブチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン
    )メチル)-10-メチル-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-エチル-11-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イ
    リデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-ブチル-11-((3-ヒドロキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデ
    ン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-ブチル-11-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イ
    リデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 11-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン)メ
    チル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-メチル-11-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イ
    リデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-n-プロピル-11-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-
    2-イリデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-n-ペンチル-11-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-
    2-イリデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-ベンジル-11-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-
    イリデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-メチル-14-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン
    )メチル)-13-アザビシクロ[10.2.1]ペンタデカ-12(15),14-ジエン; 15-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-
    14-アザビシクロ[11.2.1]ペンタデカ-13(16),15-ジエン; 2-メチル-15-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン
    )メチル)-14-アザビシクロ[11.2.1]ペンタデカ-13(16),15-ジエン; 2-(2-ヒドロキシ-n-ブチル)-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピ
    ロール-2-イリデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-(2-クロロ-n-ブチル)-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロー
    ル-2-イリデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-ブチル-11-((3-エトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン
    )メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 11-((3-エトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-
    10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-メチル-11-((3-エトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン
    )メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-n-プロピル-11-((3-エトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリ
    デン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-n-ペンチル-11-((3-エトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリ
    デン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-ベンジル-11-((3-エトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデ
    ン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-エチル-11-((3-エトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン
    )メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-メチル-13-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イ
    リデン)メチル)-12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(14),13-ジエン; 13-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン)メ
    チル)-12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(14),13-ジエン; 2-エチル-12-メチル-13-((3-ベンジルオキシ-5-(1-メチル-1H-ピロール-2-イ
    ル)-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(1
    4),13-ジエン; 2-エチル-12-メチル-13-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピ
    ロール-2-イリデン)メチル)-12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(14),13-ジ
    エン; 2-n-プロピル-13-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-
    2-イリデン)メチル)-12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(14),13-ジエン;お
    よび 2-n-ブチル-13-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-
    イリデン)メチル)-12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(14),13-ジエン、 ならびにこれらの薬学的に許容される塩からなる群から選択される、請求項25
    に記載の方法。
  35. 【請求項35】 患者のウイルス感染症を治療または予防する方法であって
    、このような治療または予防を必要とする患者に、治療上有効な量の、薬学的に
    許容される担体および式(I) 【化5】 の化合物またはその薬学的に許容される塩を含有する組成物を投与することを含
    む方法。 [式(I)の化合物中、 各R1は、独立に、-H、-CH3、-CH2CH3、-CH2C6H5、-C(O)OC(CH3)3、-C(O)OCH2C 6 H5および-C(O)CH3からなる群から選択され; R2は、-H、C1〜C12直鎖アルキル、-CH2C6H5、-SiR10R11R12、-C(O)CH3、-C(O)
    C6H5、-2-テトラヒドロピラニル、-OCH2OCH3および-C(O)OCH2CCl3からなる群か
    ら選択され; R3は、-H、C1〜C12直鎖アルキルおよび-CH(R14)(R15)からなる群から選択され
    、ここでR14およびR15は、独立に、C1〜C12直鎖アルキル、-C(O)C1〜C9直鎖アル
    キル、-CH(OH)C1〜C9直鎖アルキル、-CH(Cl)C1〜C9直鎖アルキル、-(2-ピリジル
    )メチル、-(3-ピリジル)メチル、-(4-ピリジル)メチルまたは-CH2C6H5であり、-
    CH2C6H5は非置換であるか、またはフェニルが1個のシアノまたは1個もしくは複
    数のハロ、メトキシもしくはトリフルオロメチル基で置換されており; R10は、C1〜C4直鎖または分枝鎖アルキルおよび-C6H5からなる群から選択され
    ; R11およびR12は、独立に、C1〜C3直鎖または分枝鎖アルキルであり; mは、1〜5の整数であり; mが3であり、R2が-CH2CH3である場合には、R16は、-Hまたは-CH3であり、R17
    は-Hであり; mが3であり、R2が-CH3である場合には、R16は、-Hまたは-CH3であり、R17は、
    -Hまたは-COOEtであり; mが3以外であり、R2が-CH3および-CH2CH3以外である場合には、R16およびR17
    は、-Hのみである]
  36. 【請求項36】 式(I)の化合物がブチル-メタ-シクロヘプチルプロジギニ
    ンまたはその薬学的に許容される塩である、請求項35に記載の方法。
  37. 【請求項37】 式(I)の化合物がメタシクロプロジギオシンまたはその薬
    学的に許容される塩である、請求項35に記載の方法。
  38. 【請求項38】 式(I)の化合物中、 各R1は、独立に、-H、-CH3、-CH2CH3、-CH2C6H5、-C(O)OC(CH3)3、-C(O)OCH2C 6 H5および-C(O)CH3からなる群から選択され; R2は、-H、C1〜C12直鎖アルキル、-CH2C6H5、-SiR10R11R12、-C(O)CH3、-C(O)
    C6H5、-2-テトラヒドロピラニル、-OCH2OCH3および-C(O)OCH2CCl3からなる群か
    ら選択され; R3は、-H、C1〜C12直鎖アルキルおよび-CH(R14)(R15)からなる群から選択され
    、ここでR14およびR15は、独立に、C1〜C12直鎖アルキル、-C(O)C1〜C9直鎖アル
    キル、-CH(OH)C1〜C9直鎖アルキル、-CH(Cl)C1〜C9直鎖アルキル、-(2-ピリジル
    )メチル、-(3-ピリジル)メチル、-(4-ピリジル)メチルまたは-CH2C6H5であり、-
    CH2C6H5は非置換であるか、またはフェニルが1個のシアノまたは1個もしくは複
    数のハロ、メトキシもしくはトリフルオロメチル基で置換されており; R10は、C1〜C4直鎖または分枝鎖アルキルおよび-C6H5からなる群から選択され
    ; R11およびR12は、独立に、C1〜C3直鎖または分枝鎖アルキルであり; R16およびR17は、-Hであり; mは、1〜5の整数である、請求項35に記載の方法。
  39. 【請求項39】 式(I)の化合物中、 各R1は、独立に、-Hおよび-CH3からなる群から選択され; R2は、-CH3、-CH2CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R3は、-H、C1〜C10直鎖アルキル、(1-メチル)ブチル、-CH2C6H5、ブチロイル
    、(1-ヒドロキシ)ブチルおよび(1-クロロ)ブチルからなる群から選択され; R16およびR17は、-Hであり; mは、1〜5の整数である、請求項35に記載の方法。
  40. 【請求項40】 式(I)の化合物中、 各R1は、-Hであり; R2は、-CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R3は、-H、C1〜C10直鎖アルキルおよび-CH2C6H5からなる群から選択され; R16およびR17は、-Hであり; mは、1〜5の整数である、請求項35に記載の方法。
  41. 【請求項41】 式(I)の化合物中、 各R1は、独立に、-Hおよび-CH3からなる群から選択され; R2は、-CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R3は、-H、C1〜C10直鎖アルキル、-CH2C6H5、ブチロイル、(1-ヒドロキシ)ブ
    チルおよび(1-クロロ)ブチルからなる群から選択され; R16およびR17は、-Hであり; mは1〜5の整数であり; ただし、mが3である場合には、R3は、-CH2CH3ではなく、mが1である場合には、R 3 は、-(CH2)3CH3ではない、請求項35に記載の方法。
  42. 【請求項42】 式(I)の化合物中、 各R1は、独立に、-Hおよび-CH3からなる群から選択され; R2は、-CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R3は、-H、C1〜C10直鎖アルキル、(1-メチル)ブチル、-CH2C6H5、ブチロイル
    、(1-ヒドロキシ)ブチルおよび(1-クロロ)ブチルからなる群から選択され; R16およびR17は、-Hであり; mは、1〜5の整数である、請求項35に記載の方法。
  43. 【請求項43】 式(I)の化合物中、 各R1は、独立に、-Hおよび-CH3からなる群から選択され; R2は、-CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R3は、-H、C1〜C10直鎖アルキル、-CH2C6H5、ブチロイル、(1-ヒドロキシ)ブ
    チルおよび(1-クロロ)ブチルからなる群から選択され; R16およびR17は、-Hであり; mは、2、4または5である、請求項35に記載の方法。
  44. 【請求項44】 式(I)の化合物中、 各R1は、独立に、-Hおよび-CH3からなる群から選択され; R2は、-CH3、-CH2CH3、-(CH2)2CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R3は、-H、C1〜C10直鎖アルキル、-CH2C6H5、ブチロイル、(1-ヒドロキシ)ブ
    チルおよび(1-クロロ)ブチルからなる群から選択され; mは、1〜5の整数であり; mが3であり、R2が-CH3である場合には、R16は、-Hおよび-CH3からなる群から
    選択され、かつR17は、-Hおよび-COOEtからなる群から選択され; mが3以外であり、R2が-CH3および-CH2CH3以外である場合には、R16およびR17
    は、-Hのみである、請求項35に記載の方法。
  45. 【請求項45】 式Iの化合物が、 2-エチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン
    )メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-
    10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-メチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン
    )メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-n-プロピル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリ
    デン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-n-ペンチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリ
    デン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-ベンジル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデ
    ン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; (S)-2-n-ペンチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-
    イリデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; (R)-2-n-ペンチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-
    イリデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; (S)-2-n-ブチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イ
    リデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; (R)-2-n-ブチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イ
    リデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; (S)-2-エチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリ
    デン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; (R)-2-エチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリ
    デン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; (S)-2-メチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリ
    デン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; (R)-2-メチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリ
    デン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; (S)-2-n-プロピル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-
    イリデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; (R)-2-n-プロピル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-
    イリデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-メチル-12-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン
    )メチル)-11-アザビシクロ[8.2.1]トリデカ-10(13),12-ジエン; 2-エチル-12-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン
    )メチル)-11-アザビシクロ[8.2.1]トリデカ-10(13),12-ジエン; 2-n-プロピル-12-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリ
    デン)メチル)-11-アザビシクロ[8.2.1]トリデカ-10(13),12-ジエン; 2-n-ブチル-12-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデ
    ン)メチル)-11-アザビシクロ[8.2.1]トリデカ-10(13),12-ジエン; 2-n-ペンチル-12-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリ
    デン)メチル)-11-アザビシクロ[8.2.1]トリデカ-10(13),12-ジエン; 12-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-
    11-アザビシクロ[8.2.1]トリデカ-10(13),12-ジエン; 2-メチル-13-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン
    )メチル)-12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(14),13-ジエン; 13-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-
    12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(14),13-ジエン; 2-エチル-12-メチル-13-((3-メトキシ-5-(1-メチル-1H-ピロール-2-イル)-2H-
    ピロール-2-イリデン)メチル)-12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(14),13-
    ジエン; 2-エチル-12-メチル-13-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-
    2-イリデン)メチル)-12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(14),13-ジエン; 2-n-プロピル-13-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリ
    デン)メチル)-12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(14),13-ジエン; 2-n-ブチル-13-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデ
    ン)メチル)-12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(14),13-ジエン; 14-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-
    13-アザビシクロ[10.2.1]ペンタデカ-12(15),14-ジエン; 2-ブチル-11-((3-メトキシ-5-(1-メチル-1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2
    -イリデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-ブチル-11-((3-メトキシ-5-(1-メチル-1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2
    -イリデン)メチル)-10-メチル-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン
    ; 2-ブチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン
    )メチル)-10-メチル-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-エチル-11-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イ
    リデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-ブチル-11-((3-ヒドロキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデ
    ン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-ブチル-11-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イ
    リデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 11-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン)メ
    チル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-メチル-11-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イ
    リデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-n-プロピル-11-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-
    2-イリデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-n-ペンチル-11-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-
    2-イリデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-ベンジル-11-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-
    イリデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-メチル-14-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン
    )メチル)-13-アザビシクロ[10.2.1]ペンタデカ-12(15),14-ジエン; 15-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-
    14-アザビシクロ[11.2.1]ペンタデカ-13(16),15-ジエン; 2-メチル-15-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン
    )メチル)-14-アザビシクロ[11.2.1]ペンタデカ-13(16),15-ジエン; 2-(2-ヒドロキシ-n-ブチル)-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピ
    ロール-2-イリデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-(2-クロロ-n-ブチル)-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロー
    ル-2-イリデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-ブチル-11-((3-エトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン
    )メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 11-((3-エトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-
    10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-メチル-11-((3-エトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン
    )メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-n-プロピル-11-((3-エトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリ
    デン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-n-ペンチル-11-((3-エトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリ
    デン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-ベンジル-11-((3-エトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデ
    ン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-エチル-11-((3-エトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン
    )メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-メチル-13-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イ
    リデン)メチル)-12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(14),13-ジエン; 13-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン)メ
    チル)-12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(14),13-ジエン; 2-エチル-12-メチル-13-((3-ベンジルオキシ-5-(1-メチル-1H-ピロール-2-イ
    ル)-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(1
    4),13-ジエン; 2-エチル-12-メチル-13-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピ
    ロール-2-イリデン)メチル)-12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(14),13-ジ
    エン; 2-n-プロピル-13-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-
    2-イリデン)メチル)-12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(14),13-ジエン;お
    よび 2-n-ブチル-13-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-
    イリデン)メチル)-12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(14),13-ジエン、 ならびにこれらの薬学的に許容される塩からなる群から選択される、請求項35
    に記載の方法。
  46. 【請求項46】 ウイルスの複製または感染性を抑制する方法であって、ウ
    イルスまたはウイルス感染細胞と、有効量の、薬学的に許容される担体および式
    (I) 【化6】 の化合物またはその薬学的に許容される塩を含有する組成物とを接触させること
    を含む方法。 [式(I)の化合物中、 各R1は、独立に、-H、-CH3、-CH2CH3、-CH2C6H5、-C(O)OC(CH3)3、-C(O)OCH2C 6 H5および-C(O)CH3からなる群から選択され; R2は、-H、C1〜C12直鎖アルキル、-CH2C6H5、-SiR10R11R12、-C(O)CH3、-C(O)
    C6H5、-2-テトラヒドロピラニル、-OCH2OCH3および-C(O)OCH2CCl3からなる群か
    ら選択され; R3は、-H、C1〜C12直鎖アルキルおよび-CH(R14)(R15)からなる群から選択され
    、ここでR14およびR15は、独立に、C1〜C12直鎖アルキル、-C(O)C1〜C9直鎖アル
    キル、-CH(OH)C1〜C9直鎖アルキル、-CH(Cl)C1〜C9直鎖アルキル、-(2-ピリジル
    )メチル、-(3-ピリジル)メチル、-(4-ピリジル)メチルおよび-CH2C6H5であり、-
    CH2C6H5は非置換であるか、またはフェニルが1個のシアノまたは1個もしくは複
    数のハロ、メトキシもしくはトリフルオロメチル基で置換されており; R10は、C1〜C4直鎖または分枝鎖アルキルおよび-C6H5からなる群から選択され
    ; R11およびR12は、独立に、C1〜C3直鎖または分枝鎖アルキルであり; mは、1〜5の整数であり; mが3であり、R2が-CH2CH3である場合には、R16は、-Hまたは-CH3であり、R17
    は、-Hであり; mが3であり、R2が-CH3である場合には、R16は、-Hまたは-CH3であり、R17は、
    -Hまたは-COOEtであり、 mが3以外であり、R2が-CH3および-CH2CH3以外である場合には、R16およびR17
    は、-Hのみである]
  47. 【請求項47】 式(I)の化合物は、ブチル-メタ-シクロヘプチルプロジギ
    ニンまたはその薬学的に許容される塩である、請求項46に記載の方法。
  48. 【請求項48】 式(I)の化合物は、メタシクロプロジギオシンまたはその
    薬学的に許容される塩である、請求項46に記載の方法。
  49. 【請求項49】 式(I)の化合物中、 各R1は、独立に、-H、-CH3、-CH2CH3、-CH2C6H5、-C(O)OC(CH3)3、-C(O)OCH2C 6 H5および-C(O)CH3からなる群から選択され; R2は、-H、C1〜C12直鎖アルキル、-CH2C6H5、-SiR10R11R12、-C(O)CH3、-C(O)
    C6H5、-2-テトラヒドロピラニル、-OCH2OCH3および-C(O)OCH2CCl3からなる群か
    ら選択され; R3は、-H、C1〜C12直鎖アルキルおよび-CH(R14)(R15)からなる群から選択され
    、ここでR14およびR15は、独立に、C1〜C12直鎖アルキル、-C(O)C1〜C9直鎖アル
    キル、-CH(OH)C1〜C9直鎖アルキル、-CH(Cl)C1〜C9直鎖アルキル、-(2-ピリジル
    )メチル、-(3-ピリジル)メチル、-(4-ピリジル)メチルまたは-CH2C6H5であり、-
    CH2C6H5は非置換であるか、またはフェニルが1個のシアノまたは1個もしくは複
    数のハロ、メトキシもしくはトリフルオロメチル基で置換されており; R10は、C1〜C4直鎖または分枝鎖アルキルおよび-C6H5からなる群から選択され
    ; R11およびR12は、独立に、C1〜C3直鎖または分枝鎖アルキルであり; R16およびR17は、-Hであり; mは、1〜5の整数である、請求項46に記載の方法。
  50. 【請求項50】 式(I)の化合物中、 各R1は、独立に、-Hおよび-CH3からなる群から選択され; R2は、-CH3、-CH2CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R3は、-H、C1〜C10直鎖アルキル、(1-メチル)ブチル、-CH2C6H5、ブチロイル
    、(1-ヒドロキシ)ブチルおよび(1-クロロ)ブチルからなる群から選択され; R16およびR17は、-Hであり; mは、1〜5の整数である、請求項46に記載の方法。
  51. 【請求項51】 式(I)の化合物中、 各R1は、-Hであり; R2は、-CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R3は、-H、C1〜C10直鎖アルキルおよび-CH2C6H5からなる群から選択され; R16およびR17は、-Hであり; mは、1〜5の整数である、請求項46に記載の方法。
  52. 【請求項52】 式(I)の化合物中、 各R1は、独立に、-Hおよび-CH3からなる群から選択され; R2は、-CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R3は、-H、C1〜C10直鎖アルキル、-CH2C6H5、ブチロイル、(1-ヒドロキシ)ブ
    チルおよび(1-クロロ)ブチルからなる群から選択され; R16およびR17は、-Hであり; mは1〜5の整数であり; ただし、mが3である場合には、R3は、-CH2CH3ではなく、mが1である場合には、R 3 は、-(CH2)3CH3ではない、請求項46に記載の方法。
  53. 【請求項53】 式(I)の化合物中、 各R1は、独立に、-Hおよび-CH3からなる群から選択され; R2は、-CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R3は、-H、C1〜C10直鎖アルキル、(1-メチル)ブチル、-CH2C6H5、ブチロイル
    、(1-ヒドロキシ)ブチルおよび(1-クロロ)ブチルからなる群から選択され; R16およびR17は、-Hであり; mは、1〜5の整数である、請求項46に記載の方法。
  54. 【請求項54】 式(I)の化合物中、 各R1は、独立に、-Hおよび-CH3からなる群から選択され; R2は、-CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R3は、-H、C1〜C10直鎖アルキル、-CH2C6H5、ブチロイル、(1-ヒドロキシ)ブ
    チルおよび(1-クロロ)ブチルからなる群から選択され; R16およびR17は、-Hであり; mは、2、4または5である、請求項46に記載の方法。
  55. 【請求項55】 式(I)の化合物中、 各R1は、独立に、-Hおよび-CH3からなる群から選択され; R2は、-CH3、-CH2CH3、-(CH2)2CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R3は、-H、C1〜C10直鎖アルキル、-CH2C6H5、ブチロイル、(1-ヒドロキシ)ブ
    チルおよび(1-クロロ)ブチルからなる群から選択され; mは、1〜5の整数であり; mが3であり、R2が-CH3である場合には、R16は、-Hおよび-CH3からなる群から
    選択され、かつR17は、-Hおよび-COOEtからなる群から選択され; mが3以外であり、R2が-CH3および-CH2CH3以外である場合には、R16およびR17
    は、-Hのみである、請求項46に記載の方法。
  56. 【請求項56】 式Iの化合物が、 2-エチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン
    )メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-
    10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-メチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン
    )メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-n-プロピル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリ
    デン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-n-ペンチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリ
    デン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-ベンジル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデ
    ン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; (S)-2-n-ペンチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-
    イリデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; (R)-2-n-ペンチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-
    イリデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; (S)-2-n-ブチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イ
    リデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; (R)-2-n-ブチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イ
    リデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; (S)-2-エチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリ
    デン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; (R)-2-エチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリ
    デン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; (S)-2-メチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリ
    デン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; (R)-2-メチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリ
    デン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; (S)-2-n-プロピル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-
    イリデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; (R)-2-n-プロピル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-
    イリデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-メチル-12-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン
    )メチル)-11-アザビシクロ[8.2.1]トリデカ-10(13),12-ジエン; 2-エチル-12-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン
    )メチル)-11-アザビシクロ[8.2.1]トリデカ-10(13),12-ジエン; 2-n-プロピル-12-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリ
    デン)メチル)-11-アザビシクロ[8.2.1]トリデカ-10(13),12-ジエン; 2-n-ブチル-12-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデ
    ン)メチル)-11-アザビシクロ[8.2.1]トリデカ-10(13),12-ジエン; 2-n-ペンチル-12-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリ
    デン)メチル)-11-アザビシクロ[8.2.1]トリデカ-10(13),12-ジエン; 12-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-
    11-アザビシクロ[8.2.1]トリデカ-10(13),12-ジエン; 2-メチル-13-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン
    )メチル)-12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(14),13-ジエン; 13-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-
    12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(14),13-ジエン; 2-エチル-12-メチル-13-((3-メトキシ-5-(1-メチル-1H-ピロール-2-イル)-2H-
    ピロール-2-イリデン)メチル)-12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(14),13-
    ジエン; 2-エチル-12-メチル-13-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-
    2-イリデン)メチル)-12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(14),13-ジエン; 2-n-プロピル-13-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリ
    デン)メチル)-12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(14),13-ジエン; 2-n-ブチル-13-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデ
    ン)メチル)-12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(14),13-ジエン; 14-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-
    13-アザビシクロ[10.2.1]ペンタデカ-12(15),14-ジエン; 2-ブチル-11-((3-メトキシ-5-(1-メチル-1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2
    -イリデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-ブチル-11-((3-メトキシ-5-(1-メチル-1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2
    -イリデン)メチル)-10-メチル-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン
    ; 2-ブチル-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン
    )メチル)-10-メチル-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-エチル-11-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イ
    リデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-ブチル-11-((3-ヒドロキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデ
    ン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-ブチル-11-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イ
    リデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 11-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン)メ
    チル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-メチル-11-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イ
    リデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-n-プロピル-11-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-
    2-イリデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-n-ペンチル-11-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-
    2-イリデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-ベンジル-11-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-
    イリデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-メチル-14-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン
    )メチル)-13-アザビシクロ[10.2.1]ペンタデカ-12(15),14-ジエン; 15-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-
    14-アザビシクロ[11.2.1]ペンタデカ-13(16),15-ジエン; 2-メチル-15-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン
    )メチル)-14-アザビシクロ[11.2.1]ペンタデカ-13(16),15-ジエン; 2-(2-ヒドロキシ-n-ブチル)-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピ
    ロール-2-イリデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-(2-クロロ-n-ブチル)-11-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロー
    ル-2-イリデン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-ブチル-11-((3-エトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン
    )メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 11-((3-エトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-
    10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-メチル-11-((3-エトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン
    )メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-n-プロピル-11-((3-エトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリ
    デン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-n-ペンチル-11-((3-エトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリ
    デン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-ベンジル-11-((3-エトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデ
    ン)メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-エチル-11-((3-エトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン
    )メチル)-10-アザビシクロ[7.2.1]ドデカ-9(12),11-ジエン; 2-メチル-13-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イ
    リデン)メチル)-12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(14),13-ジエン; 13-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン)メ
    チル)-12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(14),13-ジエン; 2-エチル-12-メチル-13-((3-ベンジルオキシ-5-(1-メチル-1H-ピロール-2-イ
    ル)-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(1
    4),13-ジエン; 2-エチル-12-メチル-13-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピ
    ロール-2-イリデン)メチル)-12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(14),13-ジ
    エン; 2-n-プロピル-13-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-
    2-イリデン)メチル)-12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(14),13-ジエン;お
    よび 2-n-ブチル-13-((3-ベンジルオキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-
    イリデン)メチル)-12-アザビシクロ[9.2.1]テトラデカ-11(14),13-ジエン、 ならびにこれらの薬学的に許容される塩からなる群から選択される、請求項46
    に記載の方法。
  57. 【請求項57】 一般式(II): 【化7】 を有する化合物またはその薬学的に許容される塩。 [上式中、 各R1は独立に、-H、-CH3、-CH2CH3、-CH2C6H5、-C(O)OC(CH3)3、-C(O)OCH2C6H 5 および-C(O)CH3からなる群から選択され; R2は、-H、C1〜C12直鎖アルキル、-CH2C6H5、-SiR10R11R12、-C(O)CH3、-C(O)
    C6H5、-2-テトラヒドロピラニル、-OCH2OCH3および-C(O)OCH2CCl3からなる群か
    ら選択され; R4は、-HおよびC1〜C12直鎖アルキルからなる群から選択され; R5は、-H、C1〜C4直鎖アルキルおよび-C6H5からなる群から選択され; R10は、-C1〜C4、直鎖または分枝鎖アルキルおよび-C6H5からなる群から選択
    され; R11およびR12は、独立に、C1〜C3直鎖または分枝鎖アルキルであり; nは、1〜6の整数であり; ただし、式(II)の化合物は、 シクロプロジギオシンおよび 4-エチル-2,4,5,6-テトラヒドロ-3-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル-)-2
    H-ピロール-2-イリデン)メチル)-1-メチル-シクロペンタ(C)ピロールではない]
  58. 【請求項58】 式中、 R1は、-Hおよび-CH3からなる群から選択され; R2は、-CH3、-CH2CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R4は、-H、-CH3および-CH2CH3からなる群から選択され; R5は、-H、-CH3および-CH2CH3からなる群から選択され; nは、1〜3の整数であり; ただし、式(II)の化合物は、 シクロプロジギオシンおよび 4-エチル-2,4,5,6-テトラヒドロ-3-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル-)-2
    H-ピロール-2-イリデン)メチル)-1-メチル-シクロペンタ(C)ピロールではない、
    請求項57に記載の化合物。
  59. 【請求項59】 式中、 R1は、-Hおよび-CH3からなる群から選択され; R2は、-CH3、-CH2CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R4およびR5は、独立に、-H、-CH3および-H2CH3からなる群から選択され; nは、1〜3の整数である、請求項57に記載の化合物。
  60. 【請求項60】 式中、 R1は、-Hおよび-CH3からなる群から選択され; R2は、-CH3、-CH2CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R4は、-Hであり; R5は、-H、-CH3、-CH2CH3、-C3H7、-n-C4H9および-C6H5からなる群から選択さ
    れ; nは、1〜3の整数である、請求項57に記載の化合物。
  61. 【請求項61】 4,5,6,7-テトラヒドロ-3-((3-ベンジルオキシ-5-(1-メチ
    ル-1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-1,4-ジメチル-2H-イ
    ソインドール; 4,5,6,7-テトラヒドロ-3-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール
    -2-イリデン)メチル)-4-エチル-2H-イソインドール; 4,5,6,7-テトラヒドロ-3-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール
    -2-イリデン)メチル)-4-エチル-1-メチル-2H-イソインドール; 4,5,6,7-テトラヒドロ-3-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール
    -2-イリデン)メチル)-1,4-ジエチル-2H-イソインドール; 4,5,6,7-テトラヒドロ-3-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール
    -2-イリデン)メチル)-1-エチル-4-メチル-2H-イソインドール;および 4,5,6,7-テトラヒドロ-3-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール
    -2-イリデン)メチル)-1-エチル-2H-イソインドール、ならびにこれらの薬学的に
    許容される塩からなる群から選択される、請求項57に記載の化合物。
  62. 【請求項62】 薬学的に許容される担体および治療上有効な量の一般式(I
    I) 【化8】 の化合物またはその薬学的に許容される塩を含有する組成物。 [上式中、 各R1は、独立に、-H、-CH3、-CH2CH3、-CH2C6H5、-C(O)OC(CH3)3、-C(O)OCH2C 6 H5および-C(O)CH3からなる群から選択され; R2は、-H、C1〜C12直鎖アルキル、-CH2C6H5、-SiR10R11R12、-C(O)CH3、-C(O)
    C6H5、-2-テトラヒドロピラニル、-OCH2OCH3および-C(O)OCH2CCl3からなる群か
    ら選択され; R4は、-HおよびC1〜C12直鎖アルキルからなる群から選択され; R5は、-H、C1〜C4直鎖アルキルおよび-C6H5からなる群から選択され; R10は、C1〜C4直鎖または分枝鎖アルキルおよび-C6H5からなる群から選択され
    ; R11およびR12は、独立に、-CH3、-CH2CH3および-C3H7からなる群から選択され
    ; nは、1〜6の整数であり; ただし、式(II)の化合物は、 シクロプロジギオシンおよび 4-エチル-2,4,5,6-テトラヒドロ-3-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル-)-2
    H-ピロール-2-イリデン)メチル)-1-メチル-シクロペンタ(c)ピロールではない]
  63. 【請求項63】 式(II)の化合物中、 R1は、-Hおよび-CH3からなる群から選択され; R2は、-CH3、-CH2CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R4およびR5は、独立に、-H、-CH3および-CH2CH3からなる群から選択され; nは、1〜3の整数であり; ただし、式(II)の化合物は、 シクロプロジギオシンおよび 4-エチル-2,4,5,6-テトラヒドロ-3-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル-)-2
    H-ピロール-2-イリデン)メチル)-1-メチル-シクロペンタ(c)ピロールではない、
    請求項62に記載の組成物。
  64. 【請求項64】 式(II)の化合物中、 R1は、-Hおよび-CH3からなる群から選択され; R2は、-CH3、-CH2CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R4は、-H、-CH3、-CH2CH3およびC3〜C12直鎖アルキルからなる群から選択され
    ; R5は、-Hであり; nは、1〜3の整数である、請求項62に記載の組成物。
  65. 【請求項65】 式(II)の化合物中、 R1は、-Hおよび-CH3からなる群から選択され; R2は、-CH3、-CH2CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R4は、-Hであり; R5は、-H、-CH3、-CH2CH3、-C3H7、-n-C4H9および-C6H5からなる群から選択さ
    れ; nは、1〜3の整数である、請求項62に記載の組成物。
  66. 【請求項66】 式(II)の化合物が、 4,5,6,7-テトラヒドロ-3-((3-ベンジルオキシ-5-(1-メチル-1H-ピロール-2-イ
    ル)-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-1,4-ジメチル-2H-イソインドール; 4,5,6,7-テトラヒドロ-3-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール
    -2-イリデン)メチル)-4-エチル-2H-イソインドール; 4,5,6,7-テトラヒドロ-3-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール
    -2-イリデン)メチル)-4-エチル-1-メチル-2H-イソインドール; 4,5,6,7-テトラヒドロ-3-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール
    -2-イリデン)メチル)-1,4-ジエチル-2H-イソインドール; 4,5,6,7-テトラヒドロ-3-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール
    -2-イリデン)メチル)-1-エチル-4-メチル-2H-イソインドール;および 4,5,6,7-テトラヒドロ-3-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール
    -2-イリデン)メチル)-1-エチル-2H-イソインドール、ならびにこれらの薬学的に
    許容される塩からなる群から選択される、請求項62に記載の組成物。
  67. 【請求項67】 癌または新生物疾患を治療または予防する方法であって、
    このような治療または予防を必要とする患者に、治療上有効な量の式(II) 【化9】 の化合物またはその薬学的に許容される塩を投与することを含む方法。 [上式中、 各R1は、独立に、-H、-CH3、-CH2CH3、-CH2C6H5、-C(O)OC(CH3)3、-C(O)OCH2C 6 H5および-C(O)CH3からなる群から選択され; R2は、-H、C1〜C12直鎖アルキル、-CH2C6H5、-SiR10R11R12、-C(O)CH3、-C(O)
    C6H5、-2-テトラヒドロピラニル、-OCH2OCH3および-C(O)OCH2CCl3からなる群か
    ら選択され; R4は、-HおよびC1〜C12直鎖アルキルからなる群から選択され; R5は、-H、C1〜C4直鎖アルキルおよび-C6H5からなる群から選択され; R10は、C1〜C4直鎖または分枝鎖アルキルおよび-C6H5からなる群から選択され
    ; R11およびR12は、独立に、C1〜C3直鎖または分枝鎖アルキルからなる群から選
    択され; nは、1〜6の整数であり; ただし、式(II)の化合物は、 シクロプロジギオシンではない]
  68. 【請求項68】 式(II)の化合物が4-エチル-2,4,5,6-テトラヒドロ-3-((3-
    メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル-)-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-1-メチル
    -シクロペンタ(c)ピロールまたはその薬学的に許容される塩である、請求項67に
    記載の方法。
  69. 【請求項69】 式(II)の化合物中、 R1は、-Hおよび-CH3からなる群から選択され; R2は、-CH3、-CH2CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R4およびR5は、独立に、-H、-CH3および-CH2CH3からなる群から選択され; nは、1〜3の整数であり; ただし、式(II)の化合物は、 シクロプロジギオシンではない、請求項67に記載の方法。
  70. 【請求項70】 式(II)の化合物中、 R1は、-Hおよび-CH3からなる群から選択され; R2は、-CH3、-CH2CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R4は、-H、-CH3、-CH2CH3およびC3〜C12直鎖アルキルからなる群から選択され
    ; R5は、-Hであり; nは、1〜3の整数である、請求項67に記載の方法。
  71. 【請求項71】 式(II)の化合物中、 R1は、-Hおよび-CH3からなる群から選択され; R2は、-CH3、-CH2CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R4は、-Hであり; R5は、-H、-CH3、-CH2CH3、-C3H7、-n-C4H9および-C6H5からなる群から選択さ
    れ; nは、1〜3の整数である、請求項67に記載の方法。
  72. 【請求項72】 式(II)の化合物中、 R1は、-Hおよび-CH3からなる群から選択され; R2は、-CH3、-CH2CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R4は、-H、-CH3、-CH2CH3およびC3〜C12直鎖アルキルからなる群から選択され
    ; R5は、-H、-CH3、-CH2CH3、-C3H7、-n-C4H9および-C6H5からなる群から選択さ
    れ; nは、1〜3の整数であり; ただし、式(II)の化合物は、 シクロプロジギオシンではない、請求項67に記載の方法。
  73. 【請求項73】 式(II)の化合物が、 4,5,6,7-テトラヒドロ-3-((3-ベンジルオキシ-5-(1-メチル-1H-ピロール-2-イ
    ル)-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-1,4-ジメチル-2H-イソインドール; 4,5,6,7-テトラヒドロ-3-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール
    -2-イリデン)メチル)-4-エチル-2H-イソインドール; 4,5,6,7-テトラヒドロ-3-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール
    -2-イリデン)メチル)-4-エチル-1-メチル-2H-イソインドール; 4,5,6,7-テトラヒドロ-3-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール
    -2-イリデン)メチル)-1,4-ジエチル-2H-イソインドール; 4,5,6,7-テトラヒドロ-3-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール
    -2-イリデン)メチル)-1-エチル-4-メチル-2H-イソインドール;および 4,5,6,7-テトラヒドロ-3-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール
    -2-イリデン)メチル)-1-エチル-2H-イソインドール からなる群から選択される、請求項67に記載の方法。
  74. 【請求項74】 癌細胞または新生物細胞の増殖を抑制する方法であって、
    癌細胞または新生物細胞と、有効量の、薬学的に許容される担体および式(II) 【化10】 の化合物またはその薬学的に許容される塩を含有する組成物とを接触させること
    を含む方法。 [上式中、 各R1は、独立に、-H、-CH3、-CH2CH3、-CH2C6H5、-C(O)OC(CH3)3、-C(O)OCH2C 6 H5および-C(O)CH3からなる群から選択され; R2は、-H、C1〜C12直鎖アルキル、-CH2C6H5、-SiR10R11R12、-C(O)CH3、-C(O)
    C6H5、-2-テトラヒドロピラニル、-OCH2OCH3および-C(O)OCH2CCl3からなる群か
    ら選択され; R4は、-HおよびC1〜C12直鎖アルキルからなる群から選択され; R5は、-H、C1〜C4直鎖アルキルおよび-C6H5からなる群から選択され; R10は、C1〜C4直鎖または分枝鎖アルキルおよび-C6H5からなる群から選択され
    ; R11およびR12は、独立に、C1〜C3直鎖または分枝鎖アルキルであり; nは、1〜6の整数であり; ただし、式(II)の化合物は、 シクロプロジギオシンではない]
  75. 【請求項75】 式(II)の化合物が、4-エチル-2,4,5,6-テトラヒドロ-3-((
    3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル-)-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-1-メチ
    ル-シクロペンタ(c)ピロールまたはその薬学的に許容される塩である、請求項74
    に記載の方法。
  76. 【請求項76】 式(II)の化合物中、 R1は、-Hおよび-CH3からなる群から選択され; R2は、-CH3、-CH2CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R4およびR5は、独立に、-H、-CH3および-CH2CH3からなる群から選択され; nは、1〜3の整数であり; ただし、式(II)の化合物は、 シクロプロジギオシンではない、請求項74に記載の方法。
  77. 【請求項77】 式(II)の化合物中、 R1は、-Hおよび-CH3からなる群から選択され; R2は、-CH3、-CH2CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R4は、-H、-CH3、-CH2CH3およびC3〜C12直鎖アルキルからなる群から選択され
    ; R5は、-Hであり; nは、1〜3の整数である、請求項74に記載の方法。
  78. 【請求項78】 式(II)の化合物中、 R1は、-Hおよび-CH3からなる群から選択され; R2は、-CH3、-CH2CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R4は、-Hであり; R5は、-H、-CH3、-CH2CH3、-C3H7、-n-C4H9および-C6H5からなる群から選択さ
    れ; nは、1〜3の整数である、請求項74に記載の方法。
  79. 【請求項79】 式(II)の化合物中、 R1は、-Hおよび-CH3からなる群から選択され; R2は、-CH3、-CH2CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R4は、-H、-CH3、-CH2CH3およびC3〜C12直鎖アルキルからなる群から選択され
    ; R5は、-H、-CH3、-CH2CH3、-C3H7、-n-C4H9およびC6H5からなる群から選択さ
    れ; nは、1〜3の整数であり; ただし、式(II)の化合物は、 シクロプロジギオシンではない、請求項74に記載の方法。
  80. 【請求項80】 式(II)の化合物が、 4,5,6,7-テトラヒドロ-3-((3-ベンジルオキシ-5-(1-メチル-1H-ピロール-2-イ
    ル)-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-1,4-ジメチル-2H-イソインドール; 4,5,6,7-テトラヒドロ-3-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール
    -2-イリデン)メチル)-4-エチル-2H-イソインドール; 4,5,6,7-テトラヒドロ-3-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール
    -2-イリデン)メチル)-4-エチル-1-メチル-2H-イソインドール; 4,5,6,7-テトラヒドロ-3-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール
    -2-イリデン)メチル)-1,4-ジエチル-2H-イソインドール; 4,5,6,7-テトラヒドロ-3-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール
    -2-イリデン)メチル)-1-エチル-4-メチル-2H-イソインドール;および 4,5,6,7-テトラヒドロ-3-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール
    -2-イリデン)メチル)-1-エチル-2H-イソインドール、ならびにその薬学的に許容
    される塩からなる群から選択される、請求項74に記載の方法。
  81. 【請求項81】 患者のウイルス感染症を治療または予防する方法であって
    、このような治療または予防を必要とする患者に、治療上有効な量の、薬学的に
    許容される担体および式(II): 【化11】 の化合物またはその薬学的に許容される塩を含有する組成物を投与することを含
    む方法。 [式(II)の化合物中、 各R1は、独立に、-H、-CH3、-CH2CH3、-CH2C6H5、-C(O)OC(CH3)3、-C(O)OCH2C 6 H5および-C(O)CH3からなる群から選択され; R2は、-H、C1〜C12直鎖アルキル、-CH2C6H5、-SiR10R11R12、-C(O)CH3、-C(O)
    C6H5、-2-テトラヒドロピラニル、-OCH2OCH3および-C(O)OCH2CCl3からなる群か
    ら選択され; R4は、-HおよびC1〜C12直鎖アルキルからなる群から選択され; R5は、-H、C1〜C4直鎖アルキルおよび-C6H5からなる群から選択され; R10は、C1〜C4直鎖または分枝鎖アルキルおよび-C6H5からなる群から選択され
    ; R11およびR12は、独立に、C1〜C3直鎖または分枝鎖アルキルであり; nは、1〜6の整数である]
  82. 【請求項82】 式(II)の化合物が、シクロプロジギオシンまたは4-エチル
    -2,4,5,6-テトラヒドロ-3-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル-)-2H-ピロール
    -2-イリデン)メチル)-1-メチル-シクロペンタ(c)ピロール、またはこれらの薬学
    的に許容される塩である、請求項81に記載の方法。
  83. 【請求項83】 式(II)の化合物中、 R1は、-Hおよび-CH3からなる群から選択され; R2は、-CH3、-CH2CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R4およびR5は、独立に、-H、-CH3および-CH2CH3からなる群から選択され; nは、1〜3の整数である、請求項81に記載の方法。
  84. 【請求項84】 式(II)の化合物中、 R1は、-Hおよび-CH3からなる群から選択され; R2は、-CH3、-CH2CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R4は、-H、-CH3、-CH2CH3およびC3〜C12直鎖アルキルからなる群から選択され
    ; R5は、-Hであり; nは、1〜3の整数である、請求項81に記載の方法。
  85. 【請求項85】 式(II)の化合物中、 R1は、-Hおよび-CH3からなる群から選択され; R2は、-CH3、-CH2CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R4は、-Hであり; R5は、-H、-CH3、-CH2CH3、-C3H7、-n-C4H9および-C6H5からなる群から選択さ
    れ; nは、1〜3の整数である、請求項81に記載の方法。
  86. 【請求項86】 式(II)の化合物中、 R1は、-Hおよび-CH3からなる群から選択され; R2は、-CH3、-CH2CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R4は、-H、-CH3、-CH2CH3およびC3〜C12直鎖アルキルからなる群から選択され
    ; R5は、-H、-CH3、-CH2CH3、-C3H7、-n-C4H9および-C6H5からなる群から選択さ
    れ; nは、1〜3の整数である、請求項81に記載の方法。
  87. 【請求項87】 式(II)の化合物が、 4,5,6,7-テトラヒドロ-3-((3-ベンジルオキシ-5-(1-メチル-1H-ピロール-2-イ
    ル)-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-1,4-ジメチル-2H-イソインドール; 4,5,6,7-テトラヒドロ-3-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール
    -2-イリデン)メチル)-4-エチル-2H-イソインドール; 4,5,6,7-テトラヒドロ-3-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール
    -2-イリデン)メチル)-4-エチル-1-メチル-2H-イソインドール; 4,5,6,7-テトラヒドロ-3-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール
    -2-イリデン)メチル)-1,4-ジエチル-2H-イソインドール; 4,5,6,7-テトラヒドロ-3-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール
    -2-イリデン)メチル)-1-エチル-4-メチル-2H-イソインドール;および 4,5,6,7-テトラヒドロ-3-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール
    -2-イリデン)メチル)-1-エチル-2H-イソインドール、ならびにこれらの薬学的に
    許容される塩からなる群から選択される、請求項81に記載の方法。
  88. 【請求項88】 ウイルスの複製または感染性を抑制する方法であって、ウ
    イルスまたはウイルス感染細胞と、有効量の、薬学的に許容される担体および一
    般式(II): 【化12】 を有する化合物またはその薬学的に許容される塩を含有する組成物とを接触させ
    ることを含む方法。 [上式中、 各R1は、独立に、-H、-CH3、-CH2CH3、-CH2C6H5、-C(O)OC(CH3)3、-C(O)OCH2C 6 H5および-C(O)CH3からなる群から選択され; R2は、-H、C1〜C12直鎖アルキル、-CH2C6H5、-SiR10R11R12、-C(O)CH3、-C(O)
    C6H5、-2-テトラヒドロピラニル、-OCH2OCH3および-C(O)OCH2CCl3からなる群か
    ら選択され; R4は、-HおよびC1〜C12直鎖アルキルからなる群から選択され; R5は、-H、C1〜C4直鎖アルキルおよび-C6H5からなる群から選択され; R10は、C1〜C4直鎖または分枝鎖アルキルおよび-C6H5からなる群から選択され
    ; R11およびR12は、独立に、C1〜C3直鎖または分枝鎖アルキルであり; nは、1〜6の整数である]
  89. 【請求項89】 式(II)の化合物が、シクロプロジギオシンまたは4-エチル
    -2,4,5,6-テトラヒドロ-3-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル-)-2H-ピロール
    -2-イリデン)メチル)-1-メチル-シクロペンタ(c)ピロール、またはこれらの薬学
    的に許容される塩である、請求項88に記載の方法。
  90. 【請求項90】 式(II)の化合物中、 R1は、-Hおよび-CH3からなる群から選択され; R2は、-CH3、-CH2CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R4およびR5は、独立に、-H、-CH3および-CH2CH3からなる群から選択され; nは、1〜3の整数である、請求項88に記載の方法。
  91. 【請求項91】 式(II)の化合物中、 R1は、-Hおよび-CH3からなる群から選択され; R2は、-CH3、-CH2CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R4は、-H、-CH3、-CH2CH3およびC3〜C12直鎖アルキルからなる群から選択され
    ; R5は、-Hであり; nは、1〜3の整数である、請求項88に記載の方法。
  92. 【請求項92】 式(II)の化合物中、 R1は、-Hおよび-CH3からなる群から選択され; R2は、-CH3、-CH2CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R4は、-Hであり; R5は、-H、-CH3、-CH2CH3、-C3H7、-n-C4H9および-C6H5からなる群から選択さ
    れ; nは、1〜3の整数である、請求項88に記載の方法。
  93. 【請求項93】 式(II)の化合物中、 R1は、-Hおよび-CH3からなる群から選択され; R2は、-CH3、-CH2CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R4は、-H、-CH3、-CH2CH3およびC3〜C12直鎖アルキルからなる群から選択され
    ; R5は、-H、-CH3、-CH2CH3、-C3H7、-n-C4H9およびC6H5からなる群から選択さ
    れ; nは、1〜3の整数である、請求項88に記載の方法。
  94. 【請求項94】 式(II)の化合物が、 4,5,6,7-テトラヒドロ-3-((3-ベンジルオキシ-5-(1-メチル-1H-ピロール-2-イ
    ル)-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-1,4-ジメチル-2H-イソインドール; 4,5,6,7-テトラヒドロ-3-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール
    -2-イリデン)メチル)-4-エチル-2H-イソインドール; 4,5,6,7-テトラヒドロ-3-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール
    -2-イリデン)メチル)-4-エチル-1-メチル-2H-イソインドール; 4,5,6,7-テトラヒドロ-3-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール
    -2-イリデン)メチル)-1,4-ジエチル-2H-イソインドール; 4,5,6,7-テトラヒドロ-3-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール
    -2-イリデン)メチル)-1-エチル-4-メチル-2H-イソインドール;および 4,5,6,7-テトラヒドロ-3-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール
    -2-イリデン)メチル)-1-エチル-2H-イソインドール、ならびにこれらの薬学的に
    許容される塩からなる群から選択される、請求項88に記載の方法。
  95. 【請求項95】 一般式(III): 【化13】 を有する化合物またはその薬学的に許容される塩。 [上式中、 各R1は、独立に、-H、-CH3、-CH2CH3、-CH2C6H5、-C(O)OC(CH3)3、-C(O)OCH2C 6 H5および-C(O)CH3からなる群から選択され; R2は、-H、C1〜C12直鎖アルキル、-CH2C6H5、-SiR10R11R12、-C(O)CH3、-C(O)
    C6H5、-2-テトラヒドロピラニル、-OCH2OCH3および-C(O)OCH2CCl3からなる群か
    ら選択され; R5は、-H、C1〜C6直鎖アルキルおよび-C6H5からなる群から選択され; R10は、C1〜C6直鎖または分枝鎖アルキルおよび-C6H5からなる群から選択され
    ; R11およびR12は、独立に、C1〜C3直鎖または分枝鎖アルキルであり; nは、1〜6の整数であり; ただし、式(III)の化合物は、 オルトブチルシクロヘプチルプロジギニン、 4-メトキシ-5-((4,5,6,7-テトラヒドロ-2H-インドール-2-イリデン)メチル)-2
    ,2'-ビ-1H-ピロール)、 4-メトキシ-5-(4-ヘキシル-(4,5,6,7-テトラヒドロ-2H-インドール-2-イリデ
    ン)メチル)-2,2'-ビ-1H-ピロール)、 4-エトキシ-5-(4-ヘキシル-(4,5,6,7-テトラヒドロ-2H-インドール-2-イリデ
    ン)メチル)-2,2'-ビ-1H-ピロール)および 4-プロポキシ-5-(4-ヘキシル-(4,5,6,7-テトラヒドロ-2H-インドール-2-イリ
    デン)メチル)-2,2'-ビ-1H-ピロール)ではない]
  96. 【請求項96】 式中、 各R1は、独立に、-Hおよび-CH3からなる群から選択され; R2は、-CH3、-CH2CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R5は、-CH3、-CH2CH3からなる群から選択され; nは、1〜3の整数である、請求項95に記載の化合物。
  97. 【請求項97】 4,5,6,7-テトラヒドロ-3-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2
    -イル)-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-5-メチル-1H-インドールおよび4,5,6,
    7-テトラヒドロ-3-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリ
    デン)メチル)-1H-インドールからなる群から選択される、請求項95に記載の化合
    物。
  98. 【請求項98】 薬学的に許容される担体および治療上有効な量の式(III)
    : 【化14】 の化合物またはその薬学的に許容される塩を含有する組成物。 [上式中、 各R1は、独立に、-H、-CH3、-CH2CH3、-CH2C6H5、-C(O)OC(CH3)3、-C(O)OCH2C 6 H5および-C(O)CH3からなる群から選択され; R2は、-H、C1〜C12直鎖アルキル、-CH2C6H5、-SiR10R11R12、-C(O)CH3、-C(O)
    C6H5、-2-テトラヒドロピラニル、-OCH2OCH3および-C(O)OCH2CCl3からなる群か
    ら選択され; R5は、-H、C1〜C6直鎖アルキルおよび-C6H5からなる群から選択され; R10は、C1〜C4直鎖または分枝鎖アルキルおよび-C6H5からなる群から選択され
    ; R11およびR12は、独立に、C1〜C3直鎖または分枝鎖アルキルであり; nは、1〜6の整数であり; ただし、式(III)の化合物は、 オルトブチルシクロヘプチルプロジギニン、 4-メトキシ-5-((4,5,6,7-テトラヒドロ-2H-インドール-2-イリデン)メチル)-2
    ,2'-ビ-1H-ピロール)、 4-メトキシ-5-(4-ヘキシル-(4,5,6,7-テトラヒドロ-2H-インドール-2-イリデ
    ン)メチル)-2,2'-ビ-1H-ピロール)、 4-エトキシ-5-(4-ヘキシル-(4,5,6,7-テトラヒドロ-2H-インドール-2-イリデ
    ン)メチル)-2,2'-ビ-1H-ピロール)および 4-プロポキシ-5-(4-ヘキシル-(4,5,6,7-テトラヒドロ-2H-インドール-2-イリ
    デン)メチル)-2,2'-ビ-1H-ピロール)ではない]
  99. 【請求項99】 式(III)の化合物中、 各R1は、独立に、-Hおよび-CH3からなる群から選択され; R2は、-CH3、-CH2CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R5は、-CH3および-CH2CH3からなる群から選択され; nは、1〜3の整数である、請求項98に記載の組成物。
  100. 【請求項100】 式(III)の化合物が、4,5,6,7-テトラヒドロ-3-((3-メト
    キシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-5-メチル-1H-
    インドールおよび4,5,6,7-テトラヒドロ-3-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イ
    ル)-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-1H-インドール、ならびにこれらの薬学的
    に許容される塩からなる群から選択される、請求項98に記載の組成物。
  101. 【請求項101】 癌または新生物疾患を治療または予防する方法であって
    、このような治療または予防を必要とする患者に、治療上有効な量の式(III): 【化15】 の化合物またはその薬学的に許容される塩を含有する組成物を投与することを含
    む方法。 [上式中、 各R1は、独立に、-H、-CH3、-CH2CH3、-CH2C6H5、-C(O)OC(CH3)3、-C(O)OCH2C 6 H5および-C(O)CH3からなる群から選択され; R2は、-H、C1〜C12直鎖アルキル、-CH2C6H5、-SiR10R11R12、-C(O)CH3、-C(O)
    C6H5、-2-テトラヒドロピラニル、-OCH2OCH3および-C(O)OCH2CCl3からなる群か
    ら選択され; R5は、-H、C1〜C6直鎖アルキルおよび-C6H5からなる群から選択され; R10は、C1〜C4直鎖または分枝鎖アルキルおよび-C6H5からなる群から選択され
    ; R11およびR12は、独立に、C1〜C3直鎖または分枝鎖アルキルであり; nは、1〜6の整数である]
  102. 【請求項102】 式(III)の化合物が、 4-メトキシ-5-((4,5,6,7-テトラヒドロ-2H-インドール-2-イリデン)メチル)-2
    ,2'-ビ-1H-ピロール)、 4-メトキシ-5-(4-ヘキシル-(4,5,6,7-テトラヒドロ-2H-インドール-2-イリデ
    ン)メチル)-2,2'-ビ-1H-ピロール)、 4-エトキシ-5-(4-ヘキシル-(4,5,6,7-テトラヒドロ-2H-インドール-2-イリデ
    ン)メチル)-2,2'-ビ-1H-ピロール)および 4-プロポキシ-5-(4-ヘキシル-(4,5,6,7-テトラヒドロ-2H-インドール-2-イリ
    デン)メチル)-2,2'-ビ-1H-ピロール)、ならびにこれらの薬学的に許容される塩
    からなる群から選択される、請求項101に記載の方法。
  103. 【請求項103】 式(III)の化合物中、 各R1は、独立に、-Hおよび-CH3からなる群から選択され; R2は、-CH3、-CH2CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R5は、-CH3および-CH2CH3からなる群から選択され; nは、1〜3の整数である、請求項101に記載の方法。
  104. 【請求項104】 式(III)の化合物中、 各R1は、独立に、-Hおよび-CH3からなる群から選択され; R2は、-CH3、-CH2CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R5は、-H、-CH3、-CH2CH3、-C3H7、-n-C4H9、-(CH2)5CH3および-C6H5からなる
    群から選択され; nは、1〜3の整数である、請求項101に記載の方法。
  105. 【請求項105】 式(III)の化合物が、 4,5,6,7-テトラヒドロ-3-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール
    -2-イリデン)メチル)-5-メチル-1H-インドールおよび4,5,6,7-テトラヒドロ-3-(
    (3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-1H-イ
    ンドール、ならびにこれらの薬学的に許容される塩からなる群から選択される、
    請求項101に記載の方法。
  106. 【請求項106】 癌細胞または新生物細胞の増殖を抑制する方法であって
    、癌細胞または新生物細胞と、有効量の、薬学的に許容される担体および式(III
    ): 【化16】 の化合物またはその薬学的に許容される塩を含有する組成物とを接触させること
    を含む方法。 [上式中、 各R1は、独立に、-H、-CH3、-CH2CH3、-CH2C6H5、-C(O)OC(CH3)3、-C(O)OCH2C 6 H5および-C(O)CH3からなる群から選択され; R2は、-H、C1〜C12直鎖アルキル、-CH2C6H5、-SiR10R11R12、-C(O)CH3、-C(O)
    C6H5、-2-テトラヒドロピラニル、-OCH2OCH3および-C(O)OCH2CCl3からなる群か
    ら選択され; R5は、-H、C1〜C6直鎖アルキルおよび-C6H5からなる群から選択され; R10は、C1〜C4直鎖または分枝鎖アルキルおよび-C6H5からなる群から選択され
    ; R11およびR12は、独立に、C1〜C3直鎖または分枝鎖アルキルであり; nは、1〜6の整数である]
  107. 【請求項107】 式(III)の化合物が、 4-メトキシ-5-((4,5,6,7-テトラヒドロ-2H-インドール-2-イリデン)メチル)-2
    ,2'-ビ-1H-ピロール)、 4-メトキシ-5-(4-ヘキシル-(4,5,6,7-テトラヒドロ-2H-インドール-2-イリデ
    ン)メチル)-2,2'-ビ-1H-ピロール)、 4-エトキシ-5-(4-ヘキシル-(4,5,6,7-テトラヒドロ-2H-インドール-2-イリデ
    ン)メチル)-2,2'-ビ-1H-ピロール)および 4-プロポキシ-5-(4-ヘキシル-(4,5,6,7-テトラヒドロ-2H-インドール-2-イリ
    デン)メチル)-2,2'-ビ-1H-ピロール)、ならびにこれらの薬学的に許容される塩
    からなる群から選択される、請求項106に記載の方法。
  108. 【請求項108】 式(III)の化合物中、 各R1は、独立に、-Hおよび-CH3からなる群から選択され; R2は、-CH3、-CH2CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R5は、-CH3および-CH2CH3からなる群から選択され; nは、1〜3の整数である、請求項106に記載の方法。
  109. 【請求項109】 式(III)の化合物中、 各R1は、独立に、-Hおよび-CH3からなる群から選択され; R2は、-CH3、-CH2CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R5は、-H、-CH3、-CH2CH3、-C3H7、-n-C4H9、-(CH2)5CH5および-C6H5からなる
    群から選択され; nは、1〜3の整数である、請求項106に記載の方法。
  110. 【請求項110】 式(III)の化合物が、 4,5,6,7-テトラヒドロ-3-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール
    -2-イリデン)メチル)-5-メチル-1H-インドールおよび4,5,6,7-テトラヒドロ-3-(
    (3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-1H-イ
    ンドールからなる群から選択される、請求項106に記載の方法。
  111. 【請求項111】 患者のウイルス感染症を治療または予防する方法であっ
    て、このような治療または予防を必要とする患者に、治療上有効な量の、薬学的
    に許容される担体および式(III): 【化17】 の化合物またはその薬学的に許容される塩を含有する組成物を投与することを含
    む方法。 [式IIIの化合物中、 各R1は、独立に、-H、-CH3、-CH2CH3、-CH2C6H5、-C(O)OC(CH3)3、-C(O)OCH2C 6 H5および-C(O)CH3からなる群から選択され; R2は、-H、C1〜C12直鎖アルキル、-CH2C6H5、-SiR10R11R12、-C(O)CH3、-C(O)
    C6H5、-2-テトラヒドロピラニル、-OCH2OCH3および-C(O)OCH2CCl3からなる群か
    ら選択され; R5は、-H、C1〜C6直鎖アルキルおよび-C6H5からなる群から選択され; R10は、C1〜C4直鎖または分枝鎖アルキルおよび-C6H5からなる群から選択され
    ; R11およびR12は、独立に、C1〜C3直鎖または分枝鎖アルキルであり; nは、1〜6の整数である]
  112. 【請求項112】 式(III)の化合物が、 4-メトキシ-5-((4,5,6,7-テトラヒドロ-2H-インドール-2-イリデン)メチル)-2
    ,2'-ビ-1H-ピロール)、 4-メトキシ-5-(4-ヘキシル-(4,5,6,7-テトラヒドロ-2H-インドール-2-イリデ
    ン)メチル)-2,2'-ビ-1H-ピロール)、 4-エトキシ-5-(4-ヘキシル-(4,5,6,7-テトラヒドロ-2H-インドール-2-イリデ
    ン)メチル)-2,2'-ビ-1H-ピロール)および 4-プロポキシ-5-(4-ヘキシル-(4,5,6,7-テトラヒドロ-2H-インドール-2-イリ
    デン)メチル)-2,2'-ビ-1H-ピロール)、ならびにこれらの薬学的に許容される塩
    からなる群から選択される、請求項111に記載の方法。
  113. 【請求項113】 式(III)の化合物中、 各R1は、独立に、-Hおよび-CH3からなる群から選択され; R2は、-CH3、-CH2CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R5は、-CH3および-CH2CH3からなる群から選択され; nは、1〜3の整数である、請求項111に記載の方法。
  114. 【請求項114】 式(III)の化合物中、 各R1は、独立に、-Hおよび-CH3からなる群から選択され; R2は、-CH3、-CH2CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R5は、-H、-CH3、-CH2CH3、-C3H7、-n-C4H9、-(CH2)5CH3および-C6H5からなる
    群から選択され; nは、1〜3の整数である、請求項111に記載の方法。
  115. 【請求項115】 式(III)の化合物が、 4,5,6,7-テトラヒドロ-3-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール
    -2-イリデン)メチル)-5-メチル-1H-インドールおよび4,5,6,7-テトラヒドロ-3-(
    (3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-1H-イ
    ンドールからなる群から選択される、請求項111に記載の方法。
  116. 【請求項116】 ウイルスの複製または感染性を抑制する方法であって、
    ウイルスまたはウイルス感染細胞と、有効量の、薬学的に許容される担体および
    一般式(III)を有する化合物またはその薬学的に許容される塩を含有する組成物
    とを接触させることを含む方法。 [上式中、 各R1は、独立に、-H、-CH3、-CH2CH3、-CH2C6H5、-C(O)OC(CH3)3、-C(O)OCH2C 6 H5および-C(O)CH3からなる群から選択され; R2は、-H、C1〜C12直鎖アルキル、-CH2C6H5、-SiR10R11R12、-C(O)CH3、-C(O)
    C6H5、-2-テトラヒドロピラニル、-OCH2OCH3および-C(O)OCH2CCl3からなる群か
    ら選択され; R5は、-H、C1〜C6直鎖アルキルおよび-C6H5からなる群から選択され; R10は、C1〜C4直鎖または分枝鎖アルキルおよび-C6H5からなる群から選択され
    ; R11およびR12は、独立に、C1〜C3直鎖または分枝鎖アルキルであり; nは、1〜6の整数である]
  117. 【請求項117】 式(III)の化合物が、 4-メトキシ-5-((4,5,6,7-テトラヒドロ-2H-インドール-2-イリデン)メチル)-2
    ,2'-ビ-1H-ピロール)、 4-メトキシ-5-(4-ヘキシル-(4,5,6,7-テトラヒドロ-2H-インドール-2-イリデ
    ン)メチル)-2,2'-ビ-1H-ピロール)、 4-エトキシ-5-(4-ヘキシル-(4,5,6,7-テトラヒドロ-2H-インドール-2-イリデ
    ン)メチル)-2,2'-ビ-1H-ピロール)および 4-プロポキシ-5-(4-ヘキシル-(4,5,6,7-テトラヒドロ-2H-インドール-2-イリ
    デン)メチル)-2,2'-ビ-1H-ピロール)、ならびにこれらの薬学的に許容される塩
    からなる群から選択される、請求項116に記載の方法。
  118. 【請求項118】 式(III)の化合物中、 各R1は、独立に、-Hおよび-CH3からなる群から選択され; R2は、-CH3、-CH2CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R5は、-CH3および-CH2CH3からなる群から選択され; nは、1〜3の整数である、請求項116に記載の方法。
  119. 【請求項119】 式(III)の化合物中、 各R1は、独立に、-Hおよび-CH3からなる群から選択され; R2は、-CH3、-CH2CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R5は、-H、-CH3、-CH2CH3、-C3H7、-n-C4H9、-(CH2)5CH3および-C6H5からなる
    群から選択され; nは、1〜3の整数である、請求項116に記載の方法。
  120. 【請求項120】 式(III)の化合物が、 4,5,6,7-テトラヒドロ-3-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール
    -2-イリデン)メチル)-5-メチル-1H-インドールおよび4,5,6,7-テトラヒドロ-3-(
    (3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-1H-イ
    ンドール、ならびにこれらの薬学的に許容される塩からなる群から選択される、
    請求項116に記載の方法。
  121. 【請求項121】 一般式(IV): 【化18】 を有する化合物またはその薬学的に許容される塩。 [上式中、 R2は、-H、C1〜C12直鎖アルキル、-CH2C6H5、-SiR10R11R12、-C(O)CH3、-C(O)
    C6H5、-2-テトラヒドロピラニル、-OCH2OCH3および-C(O)OCH2CCl3からなる群か
    ら選択され; R6は、-H、-CH3および-CH2CH3からなる群から選択され; R10は、C1〜C4直鎖または分枝鎖アルキルおよび-C6H5からなる群から選択され
    ; R11およびR12は、独立に、C1〜C3直鎖または分枝鎖アルキルであり; pは、6〜8の整数であり; ただし、式(IV)の化合物は、 シクロノニルプロジギニン、 メチルシクロオクチルプロジギニン、 メチルシクロデシルプロジギニン、 エチルシクロノニルプロジギニン、 R39FF、 R39MF、 R39SF、 610FFおよび 610MFではない]
  122. 【請求項122】 式中、 R2は、-CH3、-CH2CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R6は、-H、-CH3および-CH2CH3からなる群から選択され; pは、6〜8の整数であり; ただし、式(IV)の化合物は、 シクロノニルプロジギニン、 メチルシクロオクチルプロジギニン、 メチルシクロデシルプロジギニン、 エチルシクロノニルプロジギニン、 R39FF、 R39MF、 R39SF、 610FFおよび 610MFではない、請求項121に記載の化合物。
  123. 【請求項123】 式中、 R2は、-CH3、-CH2CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R6は、-Hであり; pは、6または8の整数である、請求項121に記載の化合物。
  124. 【請求項124】 式中、 R2は、-CH2CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R6は、-H、-CH3および-CH2CH3からなる群から選択され; pは、6〜8の整数である、請求項121に記載の化合物。
  125. 【請求項125】 4-メトキシ-23,24,25-トリアザテトラシクロ(18.2.1.12 ,5 .17,10)ペンタコサ-2(25),3,5,7,9,20,22-ヘプタエンおよび4-メトキシ-24,25
    ,26-トリアザテトラシクロ(19.2.1.12,5.17,10)ヘキサコサ-2(26),3,5,7,9,21,2
    3-ヘプタエン、ならびにこれらの薬学的に許容される塩からなる群から選択され
    る、請求項121に記載の化合物。
  126. 【請求項126】 薬学的に許容される担体および治療上有効な量の式(IV)
    : 【化19】 の化合物またはその薬学的に許容される塩を含有する組成物。 [上式中、 R2は、-H、C1〜C12直鎖アルキル、-CH2C6H5、-SiR10R11R12、-C(O)CH3、-C(O)
    C6H5、-2-テトラヒドロピラニル、-OCH2OCH3および-C(O)OCH2CCl3からなる群か
    ら選択され; R6は、-H、-CH3および-CH2CH3からなる群から選択され; R10は、C1〜C4直鎖または分枝鎖アルキルおよび-C6H5からなる群から選択され
    ; R11およびR12は、独立に、C1〜C3直鎖または分枝鎖アルキルであり; pは、6〜8の整数であり; ただし、式(IV)の化合物は、 シクロノニルプロジギニン、 メチルシクロオクチルプロジギニン、 メチルシクロデシルプロジギニン、 エチルシクロノニルプロジギニン、 R39FF、 R39MF、 R39SF、 610FFおよび 610MFではない]
  127. 【請求項127】 式(IV)の化合物中、 R2は、-CH3、-CH2CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R6は、-H、-CH3および-CH2CH3からなる群から選択され; pは、6〜8の整数であり; ただし、式(IV)の化合物は、 シクロノニルプロジギニン、 メチルシクロオクチルプロジギニン、 メチルシクロデシルプロジギニン、 エチルシクロノニルプロジギニン、 R39FF、 R39MF、 R39SF、 610FFおよび 610MFではない、請求項126に記載の組成物。
  128. 【請求項128】 式(IV)の化合物中、 R2は、-CH3、-CH2CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R6は、-Hであり; pは、6および8の整数である、請求項126に記載の組成物。
  129. 【請求項129】 式(IV)の化合物中、 R2は、-CH2CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R6は、-H、-CH3および-CH2CH3からなる群から選択され; pは、6〜8の整数である、請求項126に記載の組成物。
  130. 【請求項130】 式(IV)の化合物が、4-メトキシ-23,24,25-トリアザテト
    ラシクロ(18.2.1.12,5.17,10)ペンタコサ-2(25),3,5,7,9,20,22-ヘプタエンおよ
    び4-メトキシ-24,25,26-トリアザテトラシクロ(19.2.1.12,5.17,10)ヘキサコサ-
    2(26),3,5,7,9,21,23-ヘプタエン、ならびにこれらの薬学的に許容される塩から
    なる群から選択される、請求項126に記載の組成物。
  131. 【請求項131】 癌または新生物疾患を治療または予防する方法であって
    、このような治療または予防を必要とする患者に、治療学的に有効な量の式(IV)
    : 【化20】 の化合物またはその薬学的に許容される塩を含有する組成物を投与することを含
    む方法。 [上式中、 R2は、-H、C1〜C12直鎖アルキル、-CH2C6H5、-SiR10R11R12、-C(O)CH3、-C(O)
    C6H5、-2-テトラヒドロピラニル、-OCH2OCH3および-C(O)OCH2CCl3からなる群か
    ら選択され; R6は、-H、-CH3および-CH2CH3からなる群から選択され; R10は、C1〜C4直鎖または分枝鎖アルキルおよび-C6H5からなる群から選択され
    ; R11およびR12は、独立に、C1〜C3直鎖または分枝鎖アルキルであり; pは、6〜8の整数である]
  132. 【請求項132】 式(IV)の化合物が、エチルシクロノニルプロジギニンで
    ある、請求項131に記載の方法。
  133. 【請求項133】 式(IV)の化合物が、シクロノニルプロジギニン、メチル
    シクロオクチルプロジギニン、メチルシクロデシルプロジギニン、R39FF、R39MF
    、R39SF、610FFもしくは610MF、またはこれらの薬学的に許容される塩である、
    請求項131に記載の方法。
  134. 【請求項134】 式(IV)の化合物中、 R2は、-CH3、-CH2CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R6は、-H、-CH3および-CH2CH3からなる群から選択され; pは、6〜8の整数である、請求項131に記載の方法。
  135. 【請求項135】 式(IV)の化合物中、 R2は、-CH3、-CH2CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R6は、-Hであり; pは、6または8の整数である、請求項131に記載の方法。
  136. 【請求項136】 式(IV)の化合物中、 R2は、-CH2CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R6は、-H、-CH3および-CH2CH3からなる群から選択され; pは、6〜8の整数である、請求項131に記載の方法。
  137. 【請求項137】 式(IV)の化合物中、 R2は、-CH3、-CH2CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R6は、-H、-CH3および-CH2CH3からなる群から選択され; pは、6〜8の整数である、請求項131に記載の方法。
  138. 【請求項138】 式(IV)の化合物が、4-メトキシ-23,24,25-トリアザテト
    ラシクロ(18.2.1.12,5.17,10)ペンタコサ-2(25),3,5,7,9,20,22-ヘプタエンおよ
    び4-メトキシ-24,25,26-トリアザテトラシクロ(19.2.1.12,5.17,10)ヘキサコサ-
    2(26),3,5,7,9,21,23-ヘプタエン、ならびにこれらの薬学的に許容される塩から
    なる群から選択される、請求項131に記載の組成物。
  139. 【請求項139】 癌細胞または新生物細胞の増殖を抑制する方法であって
    、癌細胞または新生物細胞と、有効量の、薬学的に許容される担体および式(IV)
    : 【化21】 の化合物またはその薬学的に許容される塩を含有する組成物とを接触させること
    を含む方法。 [上式中、 R2は、-H、C1〜C12直鎖アルキル、-CH2C6H5、-SiR10R11R12、-C(O)CH3、-C(O)
    C6H5、-2-テトラヒドロピラニル、-OCH2OCH3および-C(O)OCH2CCl3からなる群か
    ら選択され; R6は、-H、-CH3および-CH2CH3からなる群から選択され; R10は、C1〜C4直鎖または分枝鎖アルキルおよび-C6H5からなる群から選択され
    ; R11およびR12は、独立に、C1〜C3直鎖または分枝鎖アルキルであり; pは、6〜8の整数である]
  140. 【請求項140】 式(IV)の化合物が、エチルシクロノニルプロジギニンで
    ある、請求項139に記載の方法。
  141. 【請求項141】 式(IV)の化合物が、シクロノニルプロジギニン、メチル
    シクロオクチルプロジギニン、メチルシクロデシルプロジギニン、R39FF、R39MF
    、R39SF、610FFおよび610MF、ならびにこれらの薬学的に許容される塩からなる
    群から選択される、請求項139に記載の方法。
  142. 【請求項142】 式(IV)の化合物中、 R2は、-CH3、-CH2CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R6は、-H、-CH3および-CH2CH3からなる群から選択され; pは、6〜8の整数である、請求項139に記載の方法。
  143. 【請求項143】 式(IV)の化合物中、 R2は、-CH3、-CH2CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R6は、-Hであり; pは、6または8の整数である、請求項139に記載の方法。
  144. 【請求項144】 式(IV)の化合物中、 R2は、-CH2CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R6は、-H、-CH3および-CH2CH3からなる群から選択され; pは、6〜8の整数である、請求項139に記載の方法。
  145. 【請求項145】 式(IV)の化合物中、 R2は、-CH3、-CH2CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R6は、-H、-CH3および-CH2CH3からなる群から選択され; pは、6〜8の整数である、請求項139に記載の方法。
  146. 【請求項146】 式(IV)の化合物が、4-メトキシ-23,24,25-トリアザテト
    ラシクロ(18.2.1.12,5.17,10)ペンタコサ-2(25),3,5,7,9,20,22-ヘプタエンおよ
    び4-メトキシ-24,25,26-トリアザテトラシクロ(19.2.1.12,5.17,10)ヘキサコサ-
    2(26),3,5,7,9,21,23-ヘプタエン、ならびにこれらの薬学的に許容される塩から
    なる群から選択される、請求項139に記載の方法。
  147. 【請求項147】 患者のウイルス感染症を治療または予防する方法であっ
    て、このような治療または予防を必要とする患者に、治療上有効な量の、薬学的
    に許容される担体および式(IV)の化合物またはその薬学的に許容される塩を含有
    する組成物を投与することを含む方法。 [式(IV)の化合物中、 R2は、-H、C1〜C12直鎖アルキル、-CH2C6H5、-SiR10R11R12、-C(O)CH3、-C(O)
    C6H5、-2-テトラヒドロピラニル、-OCH2OCH3および-C(O)OCH2CCl3からなる群か
    ら選択され; R6は、-H、-CH3および-CH2CH3からなる群から選択され; R10は、C1〜C4直鎖または分枝鎖アルキルおよび-C6H5からなる群から選択され
    ; R11およびR12は、独立に、C1〜C3直鎖または分枝鎖アルキルであり; pは、6〜8の整数である]
  148. 【請求項148】 式(IV)の化合物が、エチルシクロノニルプロジギニンで
    ある、請求項147に記載の方法。
  149. 【請求項149】 式(IV)の化合物が、シクロノニルプロジギニン、メチル
    シクロオクチルプロジギニン、メチルシクロデシルプロジギニン、R39FF、R39MF
    、R39SF、610FFおよび610MF、ならびにこれらの薬学的に許容される塩からなる
    群から選択される、請求項147に記載の方法。
  150. 【請求項150】 式(IV)の化合物中、 R2は、-CH3、-CH2CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R6は、-H、-CH3および-CH2CH3からなる群から選択され; pは、6〜8の整数である、請求項147に記載の方法。
  151. 【請求項151】 式(IV)の化合物中、 R2は、-CH3、-CH2CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R6は、-Hであり; pは、6または8の整数である、請求項147に記載の方法。
  152. 【請求項152】 式(IV)の化合物中、 R2は、-CH2CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R6は、-H、-CH3および-CH2CH3からなる群から選択され; pは、6〜8の整数である、請求項147に記載の方法。
  153. 【請求項153】 式(IV)の化合物中、 R2は、-CH3、-CH2CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R6は、-H、-CH3および-CH2CH3からなる群から選択され; pは、6〜8の整数である、請求項147に記載の方法。
  154. 【請求項154】 式(IV)の化合物が、4-メトキシ-23,24,25-トリアザテト
    ラシクロ(18.2.1.12,5.17,10)ペンタコサ-2(25),3,5,7,9,20,22-ヘプタエンおよ
    び4-メトキシ-24,25,26-トリアザテトラシクロ(19.2.1.12,5.17,10)ヘキサコサ-
    2(26),3,5,7,9,21,23-ヘプタエン、ならびにこれらの薬学的に許容される塩から
    なる群から選択される、請求項147に記載の方法。
  155. 【請求項155】 ウイルスの複製または感染性を抑制する方法であって、
    ウイルスまたはウイルス感染細胞と、有効量の、薬学的に許容される担体および
    一般式(IV): 【化22】 の化合物またはその薬学的に許容される塩を含有する組成物とを接触させること
    を含む方法。 [上式中、 R2は、-H、C1〜C12直鎖アルキル、-CH2C6H5、-SiR10R11R12、-C(O)CH3、-C(O)
    C6H5、-2-テトラヒドロピラニル、-OCH2OCH3および-C(O)OCH2CCl3からなる群か
    ら選択され; R6は、-H、-CH3および-CH2CH3からなる群から選択され; R10は、C1〜C4直鎖または分枝鎖アルキルおよび-C6H5からなる群から選択され
    ; R11およびR12は、独立に、C1〜C3直鎖または分枝鎖アルキルであり; pは、6〜8の整数である]
  156. 【請求項156】 式(IV)の化合物が、エチルシクロノニルプロジギニンで
    ある、請求項155に記載の方法。
  157. 【請求項157】 式(IV)の化合物が、シクロノニルプロジギニン、メチル
    シクロオクチルプロジギニン、メチルシクロデシルプロジギニン、R39FF、R39MF
    、R39SF、610FFおよび610MF、ならびにこれらの薬学的に許容される塩から選択
    される、請求項155に記載の方法。
  158. 【請求項158】 式(IV)の化合物中、 R2は、-CH3、-CH2CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R6は、-H、-CH3および-CH2CH3からなる群から選択され; pは、6〜8の整数である、請求項155に記載の方法。
  159. 【請求項159】 式(IV)の化合物中、 R2は、-CH3、-CH2CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R6は、-Hであり; pは、6または8の整数である、請求項155に記載の方法。
  160. 【請求項160】 式(IV)の化合物中、 R2は、-CH2CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R6は、-H、-CH3および-CH2CH3からなる群から選択され; pは、6〜8の整数である、請求項155に記載の方法。
  161. 【請求項161】 式(IV)の化合物中、 R2は、-CH3、-CH2CH3および-CH2C6H5からなる群から選択され; R6は、-H、-CH3および-CH2CH3からなる群から選択され; pは、6〜8の整数である、請求項155に記載の方法。
  162. 【請求項162】 式(IV)の化合物が、4-メトキシ-23,24,25-トリアザテト
    ラシクロ(18.2.1.12,5.17,10)ペンタコサ-2(25),3,5,7,9,20,22-ヘプタエンおよ
    び4-メトキシ-24,25,26-トリアザテトラシクロ(19.2.1.12,5.17,10)ヘキサコサ-
    2(26),3,5,7,9,21,23-ヘプタエン、ならびにこれらの薬学的に許容される塩から
    なる群から選択される、請求項155に記載の方法。
  163. 【請求項163】 癌または新生物疾患を治療または予防する方法であって
    、このような治療または予防を必要とする患者に、治療上有効な量の式(V): 【化23】 の化合物またはその薬学的に許容される塩を含有する組成物を投与することを含
    む方法。 [上式中、 R1は、-H、-CH3、-CH2CH3、-CH2C6H5、-C(O)OC(CH3)3、-C(O)OCH2C6H5および-
    C(O)CH3からなる群から選択され; R2は、-H、C1〜C12直鎖アルキル、-CH2C6H5、-SiR10R11R12、-C(O)CH3、-C(O)
    C6H5、-2-テトラヒドロピラニル、-OCH2OCH3および-C(O)OCH2CCl3からなる群か
    ら選択され; R7は、-H、C1〜C15直鎖アルキル、-(CH2)9CH=CH2、-(CH2)6F、-(CH2)5OC6H5
    、-(CH2)6OH、-(CH2)7CN、-CH2CH2C6H5、-(CH2)4COOH、-(CH2)5COOH、-(CH2)5CO
    OMe、-(CH2)11COOH、-(CH2)12COOH、-(CH2)12OH、-(CH2)13OH、-(CH2)11CN、-(C
    H2)11OC(O)NH2、-(CH2)11COOEt、-C(O)(CH2)9CH3、-(CH2)5C(O)N(CH2CH2)2O、C3 〜C7シクロアルキル、-C6H5、2-ピロリル、-3-ピロリル、2-ピリジル、3-ピリジ
    ル、4-ピリジル、2-フラニルおよび3-フラニルからなる群から選択され、ここで
    フェニルは、1個または複数のハロ、メチル、メトキシル、ヒドロキシル、メト
    キシカルボニルまたはトリフルオロメチル基で置換されており; R8は、-H、C1〜C11直鎖アルキル、-(CH2)4COOEtおよび-C6H5からなる群から選
    択され; R7が2-ピロリル以外の場合には、R9は、-H、-CH3、-CH2CH3および-CH2CH2CH3
    からなる群から選択され; R7が2-ピロリルである場合には、R9は、-H、-CH3、-CH2CH3、-CH2CH2CH3およ
    び-OCH3からなる群から選択され; R10は、C1〜C4直鎖または分枝鎖アルキルおよび-C6H5からなる群から選択され
    ; R11およびR12は、独立に、-CH3、-CH2CH3および-C3H7からなる群から選択され
    ; R16は、-H、-CH3、-CH2CH2CH3および-(CH2)6CH3からなる群から選択され; R17は、-H、-CN、-COOMe、-COOEtおよび-COOHからなる群から選択され、 ただし、式(V)の化合物は、 プロジギオシン、 ウンデシルプロジギオシン、 ノルプロジギオシンおよび ノニルプロジギオシンではない]
  164. 【請求項164】 式(V)の化合物が、6-メトキシ-2-メチル-3-ヘプチルプ
    ロジゲオセン、4-メトキシ-5-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロー
    ル-2-イリデン)メチル)-2,2'-ビ-1H-ピロール、ノニルプロジギオシンおよび3-
    ヘプチル-5-((3-メトキシ-5-ピロール-2-イル-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)
    -2-メチル-4-プロピル-ピロール、ならびにこれらの薬学的に許容される塩から
    なる群から選択される、請求項163に記載の方法。
  165. 【請求項165】 式(V)の化合物中、 R1は、-Hであり; R2は、-H、C1〜C12直鎖アルキル、-CH(CH3)2および-CH2C6H5からなる群から選
    択され; R7は、-H、-C1〜C15直鎖アルキル、-(CH2)9C=CH2、-(CH2)5CH2F、-(CH2)5OC5 H6、-(CH2)6OH、-(CH2)7CN、-CH2CH2C5H6、-(CH2)4COOH、-(CH2)5COOH、-(CH2)5 COOMe、-(CH2)11COOH、-(CH2)12COOH、-(CH2)12OH、-(CH2)13OH、-(CH2)11CN、-
    (CH2)11OC(O)NH2、-(CH2)11COOEt、-C(O)(CH2)9CH3、-(CH2)5C(O)N(CH2CH2)2Oお
    よび2-ピロリルからなる群から選択され; R8は、-H、C1〜C11直鎖アルキル、-(CH2)4COOEtおよび-C6H5からなる群から選
    択され; R7が2-ピロリル以外の場合には、R9は、-H、-CH3、-CH2CH3および-CH2CH2CH3
    からなる群から選択され; R7が2-ピロリルである場合には、R9は、-H、-CH3、-CH2CH3、-CH2CH2CH3およ
    び-OCH3からなる群から選択され; R16は、-H、-CH3、-CH2CH2CH3および-(CH2)6CH3からなる群から選択され; R17は、-H、-CN、-COOMe、-COOEtおよび-COOHからなる群から選択され、 ただし、式(V)の化合物は、 プロジギオシン、 ウンデシルプロジギオシン、 ノルプロジギオシンおよび ノニルプロジギオシンではない、請求項163に記載の方法。
  166. 【請求項166】 式(V)の化合物中、 R1は、-Hであり; R2は、C1〜C12直鎖アルキル、-CH(CH3)2および-CH2C6H5からなる群から選択さ
    れ; R7は、-H、-CH3、-CH2CH3、C8〜C15直鎖アルキル、-(CH2)9C=CH2、-(CH2)5CH 2 F、-(CH2)5OC5H6、-(CH2)6OH、-(CH2)7CN、-CH2CH2C5H6、-(CH2)4COOH、-(CH2) 5 COOH、-(CH2)5COOMe、-(CH2)11COOH、-(CH2)12COOH、-(CH2)12OH、-(CH2)13OH
    、-(CH2)11CN、-(CH2)11OC(O)NH2、-(CH2)11COOEt、-C(O)(CH2)9CH3、-(CH2)5C(
    O)N(CH2CH2)2Oおよび2-ピロリルからなる群から選択され; R8は、-H、-CH3、-CH2CH3、C6〜C11直鎖アルキル、-(CH2)4COOEtおよび-C6H5
    からなる群から選択され; R7が2-ピロリル以外の場合には、R9は、-H、-CH3、-CH2CH3および-CH2CH2CH3
    からなる群から選択され; R7が2-ピロリルである場合には、R9は、-H、-CH3、-CH2CH3、-CH2CH2CH3およ
    び-OCH3からなる群から選択され; R16は、-H、-CH3、-CH2CH2CH3および-(CH2)6CH3からなる群から選択され; R17は、-H、-CN、-COOMe、-COOEtおよび-COOHからなる群から選択され、 ただし、式(V)の化合物は、 プロジギオシンおよび ウンデシルプロジギニンではない、請求項163に記載の方法。
  167. 【請求項167】 癌細胞または新生物細胞の増殖を抑制する方法であって
    、癌細胞または新生物細胞と、有効量の、薬学的に許容される担体および式(V)
    : 【化24】 の化合物またはその薬学的に許容される塩を含有する組成物とを接触させること
    を含む方法。 [上式中、 R1は、-H、-CH3、-CH2CH3、-CH2C6H5、-C(O)OC(CH3)3、-C(O)OCH2C6H5および-
    C(O)CH3からなる群から選択され; R2は、-H、C1〜C12直鎖アルキル、-CH2C6H5、-SiR10R11R12、-C(O)CH3、-C(O)
    C6H5、-2-テトラヒドロピラニル、-OCH2OCH3および-C(O)OCH2CCl3からなる群か
    ら選択され; R7は、-H、C1〜C15直鎖アルキル、-(CH2)9CH=CH2、-(CH2)6F、-(CH2)5OC6H5
    、-(CH2)6OH、-(CH2)7CN、-CH2CH2C6H5、-(CH2)4COOH、-(CH2)5COOH、-(CH2)5CO
    OMe、-(CH2)11COOH、-(CH2)12COOH、-(CH2)12OH、-(CH2)13OH、-(CH2)11CN、-(C
    H2)11OC(O)NH2、-(CH2)11COOEt、-C(O)(CH2)9CH3、-(CH2)5C(O)N(CH2CH2)2O、C3 〜C7シクロアルキル、-C6H5、2-ピロリル、-3-ピロリル、2-ピリジル、3-ピリジ
    ル、4-ピリジル、2-フラニルおよび3-フラニルからなる群から選択され、ここで
    フェニルは、1個または複数のハロ、メチル、メトキシル、ヒドロキシル、メト
    キシカルボニルまたはトリフルオロメチル基で置換されており; R8は、-H、C1〜C11直鎖アルキル、-(CH2)4COOEtおよび-C6H5からなる群から選
    択され; R7が2-ピロリル以外の場合には、R9は、-H、-CH3、-CH2CH3および-CH2CH2CH3
    からなる群から選択され; R7が2-ピロリルである場合には、R9は、-H、-CH3、-CH2CH3、-CH2CH2CH3およ
    び-OCH3からなる群から選択され; R10は、C1〜C4直鎖または分枝鎖アルキルおよび-C6H5からなる群から選択され
    ; R11およびR12は、独立に、-CH3、-CH2CH3および-C3H7からなる群から選択され
    ; R16は、-H、-CH3、-CH2CH2CH3および-(CH2)6CH3からなる群から選択され; R17は、-H、-CN、-COOMe、-COOEtおよび-COOHからなる群から選択され、 ただし、式(V)の化合物は、 プロジギオシン、 ウンデシルプロジギオシン、 ノルプロジギオシンおよび ノニルプロジギオシンではない]
  168. 【請求項168】 式(V)の化合物が、6-メトキシ-2-メチル-3-ヘプチルプ
    ロジゲオセン、4-メトキシ-5-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロー
    ル-2-イリデン)メチル)-2,2'-ビ-1H-ピロール、ノニルプロジギオシンおよび3-
    ヘプチル-5-((3-メトキシ-5-ピロール-2-イル-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)
    -2-メチル-4-プロピル-ピロール、ならびにこれらの薬学的に許容される塩から
    なる群から選択される、請求項167に記載の方法。
  169. 【請求項169】 式(V)の化合物中、 R1は、-Hであり; R2は、-H、C1〜C12直鎖アルキル、-CH(CH3)2および-CH2C6H5からなる群から選
    択され; R7は、-H、-CH3、-CH2CH3、C3〜C15直鎖アルキル、-(CH2)9CH=CH2、-(CH2)5C
    H2F、-(CH2)5OC5H6、-(CH2)6OH、-(CH2)7CN、-CH2CH2C5H6、-(CH2)4COOH、-(CH2 )5COOH、-(CH2)5COOMe、-(CH2)11COOH、-(CH2)12COOH、-(CH2)12OH、-(CH2)13OH
    、-(CH2)11CN、-(CH2)11OC(O)NH2、-(CH2)11COOEt、-C(O)(CH2)9CH3、-(CH2)5C(
    O)N(CH2CH2)2Oおよび2-ピロリルからなる群から選択され; R8は、-H、C1〜C11直鎖アルキル、-(CH2)4COOEtおよび-C6H5からなる群から選
    択され; R7が2-ピロリル以外の場合には、R9は、-H、-CH3、-CH2CH3および-CH2CH2CH3
    からなる群から選択され; R7が2-ピロリルである場合には、R9は、-H、-CH3、-CH2CH3、-CH2CH2CH3およ
    び-OCH3からなる群から選択され; R16は、-H、-CH3、-CH2CH2CH3および-(CH2)6CH3からなる群から選択され; R17は、-H、-CN、-COOMe、-COOEtおよび-COOHからなる群から選択され、 ただし、式(V)の化合物は、 プロジギオシン、 ウンデシルプロジギオシン、 ノルプロジギオシンおよび ノニルプロジギオシンではない、請求項167に記載の方法。
  170. 【請求項170】 式(V)の化合物中、 R1は、-Hであり; R2は、-CH3、C1〜C12直鎖アルキル、-CH(CH3)2および-CH2C6H5からなる群から
    選択され; R7は、-H、-CH3、-CH2CH3、C8〜C15直鎖アルキル、-(CH2)9CH=CH2、-(CH2)5C
    H2F、-(CH2)5OC5H6、-(CH2)6OH、-(CH2)7CN、-CH2CH2C5H6、-(CH2)4COOH、-(CH2 )5COOH、-(CH2)5COOMe、-(CH2)11COOH、-(CH2)12COOH、-(CH2)12OH、-(CH2)13OH
    、-(CH2)11CN、-(CH2)11OC(O)NH2、-(CH2)11COOEt、-C(O)(CH2)9CH3、-(CH2)5C(
    O)-N(CH2CH2)2Oおよび2-ピロリルからなる群から選択され; R8は、-H、-CH3、-CH2CH3、C6〜C11直鎖アルキル、-(CH2)4COOEtおよび-C6H5
    からなる群から選択され; R7が2-ピロリル以外の場合には、R9は、-H、-CH3、-CH2CH3および-CH2CH2CH3
    からなる群から選択され; R7が2-ピロリルである場合には、R9は、-H、-CH3、-CH2CH3、-CH2CH2CH3およ
    び-OCH3からなる群から選択され; R16は、-H、-CH3、-CH2CH2CH3および-(CH2)6CH3からなる群から選択され; R17は、-H、-CN、-COOMe、-COOEtおよび-COOHからなる群から選択され、 ただし、式(V)の化合物は、 プロジギオシンおよび ウンデシルプロジギニンではない、請求項167に記載の方法。
  171. 【請求項171】 患者のウイルス感染症を治療または予防する方法であっ
    て、このような治療または予防を必要とする患者に、治療上有効な量の、薬学的
    に許容される担体および式(V): 【化25】 の化合物またはその薬学的に許容される塩を含有する組成物を投与することを含
    む方法。 [式(V)の化合物中、 R1は、-H、-CH3、-CH2CH3、-CH2C6H5、-C(O)OC(CH3)3、-C(O)OCH2C6H5および-
    C(O)CH3からなる群から選択され; R2は、-H、C1〜C12直鎖アルキル、-CH2C6H5、-SiR10R11R12、-C(O)CH3、-C(O)
    C6H5、-2-テトラヒドロピラニル、-OCH2OCH3および-C(O)OCH2CCl3からなる群か
    ら選択され; R7は、-H、C1〜C15直鎖アルキル、-(CH2)9CH=CH2、-(CH2)6F、-(CH2)5OC6H5
    、-(CH2)6OH、-(CH2)7CN、-CH2CH2C6H5、-(CH2)4COOH、-(CH2)5COOH、-(CH2)5CO
    OMe、-(CH2)11COOH、-(CH2)12COOH、-(CH2)12OH、-(CH2)13OH、-(CH2)11CN、-(C
    H2)11OC(O)NH2、-(CH2)11COOEt、-C(O)(CH2)9CH3、-(CH2)5C(O)N(CH2CH2)2O、C3 〜C7シクロアルキル、-C6H5、2-ピロリル、-3-ピロリル、2-ピリジル、3-ピリジ
    ル、4-ピリジル、2-フラニルおよび3-フラニルからなる群から選択され、ここで
    フェニルは、1個または複数のハロ、メチル、メトキシル、ヒドロキシル、メト
    キシカルボニルまたはトリフルオロメチル基で置換されており; R8は、-H、C1〜C11直鎖アルキル、-(CH2)4COOEtおよび-C6H5からなる群から選
    択され; R7が2-ピロリル以外の場合には、R9は、-H、-CH3、-CH2CH3および-CH2CH2CH3
    からなる群から選択され; R7が2-ピロリルである場合には、R9は、-H、-CH3、-CH2CH3、-CH2CH2CH3およ
    び-OCH3からなる群から選択され; R10は、C1〜C4直鎖または分枝鎖アルキルおよび-C6H5からなる群から選択され
    ; R11およびR12は、独立に、-CH3、-CH2CH3および-C3H7からなる群から選択され
    ; R16は、-H、-CH3、-CH2CH2CH3および-(CH2)6CH3からなる群から選択され; R17は、-H、-CN、-COOMe、-COOEtおよび-COOHからなる群から選択される]
  172. 【請求項172】 式(V)の化合物が、6-メトキシ-2-メチル-3-ヘプチルプ
    ロジゲオセン、4-メトキシ-5-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロー
    ル-2-イリデン)メチル)-2,2'-ビ-1H-ピロール、ノニルプロジギオシンおよび3-
    ヘプチル-5-((3-メトキシ-5-ピロール-2-イル-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)
    -2-メチル-4-プロピル-ピロール、プロジギオシン、ウンデシルプロジギオシン
    およびノルプロジギオシン、ならびにこれらの薬学的に許容される塩からなる群
    から選択される、請求項171に記載の方法。
  173. 【請求項173】 式(V)の化合物中、 R1は、-Hであり; R2は、-H、C1〜C12直鎖アルキル、-CH(CH3)2および-CH2C6H5からなる群から選
    択され; R7は、-H、-CH3、-CH2CH3、C3〜C15直鎖アルキル、-(CH2)9CH=CH2、-(CH2)5C
    H2F、-(CH2)5OC5H6、-(CH2)6OH、-(CH2)7CN、-CH2CH2C5H6、-(CH2)4COOH、-(CH2 )5COOH、-(CH2)5COOMe、-(CH2)11COOH、-(CH2)12COOH、-(CH2)12OH、-(CH2)13OH
    、-(CH2)11CN、-(CH2)11OC(O)NH2、-(CH2)11COOEt、-C(O)(CH2)9CH3、-(CH2)5C(
    O)-N(CH2CH2)2Oおよび2-ピロリルからなる群から選択され; R8は、-H、C1〜C11直鎖アルキル、-(CH2)4COOEtおよび-C6H5からなる群から選
    択され; R7が2-ピロリル以外の場合には、R9は、-H、-CH3、-CH2CH3および-CH2CH2CH3
    からなる群から選択され; R7が2-ピロリルである場合には、R9は、-H、-CH3、-CH2CH3、-CH2CH2CH3およ
    び-OCH3からなる群から選択され; R16は、-H、-CH3、-CH2CH2CH3および-(CH2)6CH3からなる群から選択され; R17は、-H、-CN、-COOMe、-COOEtおよび-COOHからなる群から選択される、請
    求項171に記載の方法。
  174. 【請求項174】 式(V)の化合物中、 R1は、-Hであり; R2は、-H、C1〜C12直鎖アルキル、-CH(CH3)2および-CH2C6H5からなる群から選
    択され; R7は、-H、-CH3、-CH2CH3、C3〜C15直鎖アルキル、-(CH2)9CH=CH2、-(CH2)5C
    H2F、-(CH2)5OC5H6、-(CH2)6OH、-(CH2)7CN、-CH2CH2C5H6、-(CH2)4COOH、-(CH2 )5COOH、-(CH2)5COOMe、-(CH2)11COOH、-(CH2)12COOH、-(CH2)12OH、-(CH2)13OH
    、-(CH2)11CN、-(CH2)11OC(O)NH2、-(CH2)11COOEt、-C(O)(CH2)9CH3、-(CH2)5C(
    O)-N(CH2CH2)2Oおよび2-ピロリルからなる群から選択され; R8は、-H、C1〜C11直鎖アルキル、-(CH2)4COOEtおよび-C6H5からなる群から選
    択され; R7が2-ピロリル以外の場合には、R9は、-H、-CH3、-CH2CH3および-CH2CH2CH3
    からなる群から選択され; R7が2-ピロリルである場合には、R9は、-H、-CH3、-CH2CH3、-CH2CH2CH3およ
    び-OCH3からなる群から選択され; R16は、-H、-CH3、-CH2CH2CH3および-(CH2)6CH3からなる群から選択され; R17は、-H、-CN、-COOMe、-COOEtおよび-COOHからなる群から選択される、請
    求項171に記載の方法。
  175. 【請求項175】 ウイルスの複製または感染性を抑制する方法であって、
    ウイルスまたはウイルス感染細胞と、有効量の、薬学的に許容される担体および
    式(V): 【化26】 の化合物またはその薬学的に許容される塩を含有する組成物とを接触させること
    を含む方法。 [上式中、 R1は、-H、-CH3、-CH2CH3、-CH2C6H5、-C(O)OC(CH3)3、-C(O)OCH2C6H5および-
    C(O)CH3からなる群から選択され; R2は、-H、C1〜C12直鎖アルキル、-CH2C6H5、-SiR10R11R12、-C(O)CH3、-C(O)
    C6H5、-2-テトラヒドロピラニル、-OCH2OCH3および-C(O)OCH2CCl3からなる群か
    ら選択され; R7は、-H、C1〜C15直鎖アルキル、-(CH2)9CH=CH2、-(CH2)6F、-(CH2)5OC6H5
    、-(CH2)6OH、-(CH2)7CN、-CH2CH2C6H5、-(CH2)4COOH、-(CH2)5COOH、-(CH2)5CO
    OMe、-(CH2)11COOH、-(CH2)12COOH、-(CH2)12OH、-(CH2)13OH、-(CH2)11CN、-(C
    H2)11OC(O)NH2、-(CH2)11COOEt、-C(O)(CH2)9CH3、-(CH2)5C(O)N(CH2CH2)2O、C3 〜C7シクロアルキル、-C6H5、2-ピロリル、-3-ピロリル、2-ピリジル、3-ピリジ
    ル、4-ピリジル、2-フラニルおよび3-フラニルからなる群から選択され、ここで
    フェニルは、1個または複数のハロ、メチル、メトキシル、ヒドロキシル、メト
    キシカルボニルまたはトリフルオロメチル基で置換されており; R8は、-H、C1〜C11直鎖アルキル、-(CH2)4COOEtおよび-C6H5からなる群から選
    択され; R7が2-ピロリル以外の場合には、R9は、-H、-CH3、-CH2CH3および-CH2CH2CH3
    からなる群から選択され; R7が2-ピロリルである場合には、R9は、-H、-CH3、-CH2CH3、-CH2CH2CH3およ
    び-OCH3からなる群から選択され; R10は、C1〜C4直鎖または分枝鎖アルキルおよび-C6H5からなる群から選択され
    ; R11およびR12は、独立に、-CH3、-CH2CH3および-C3H7からなる群から選択され
    ; R16は、-H、-CH3、-CH2CH2CH3および-(CH2)6CH3からなる群から選択され; R17は、-H、-CN、-COOMe、-COOEtおよび-COOHからなる群から選択される]
  176. 【請求項176】 式(V)の化合物が、6-メトキシ-2-メチル-3-ヘプチルプ
    ロジゲオセン、4-メトキシ-5-((3-メトキシ-5-(1H-ピロール-2-イル)-2H-ピロー
    ル-2-イリデン)メチル-2,2'-ビ-1H-ピロール、ノニルプロジギオシンおよび3-ヘ
    プチル-5-((3-メトキシ-5-ピロール-2-イル-2H-ピロール-2-イリデン)メチル)-2
    -メチル-4-プロピル-ピロール、プロジギオシン、ウンデシルプロジギオシンお
    よびノルプロジギオシン、ならびにこれらの薬学的に許容される塩からなる群か
    ら選択される、請求項175に記載の方法。
  177. 【請求項177】 式(V)の化合物中、 R1は、-Hであり; R2は、-H、C1〜C12直鎖アルキル、-CH(CH3)2および-CH2C6H5からなる群から選
    択され; R7は、-H、-CH3、-CH2CH3、C3〜C15直鎖アルキル、-(CH2)9C=CH2、-(CH2)5CH 2 F、-(CH2)5OC5H6、-(CH2)6OH、-(CH2)7CN、-CH2CH2C5H6、-(CH2)4COOH、-(CH2) 5 COOH、-(CH2)5COOMe、-(CH2)11COOH、-(CH2)12COOH、-(CH2)12OH、-(CH2)13OH
    、-(CH2)11CN、-(CH2)11OC(O)NH2、-(CH2)11COOEt、-C(O)(CH2)9CH3、-(CH2)5C(
    O)-N(CH2CH2)2Oおよび2-ピロリルからなる群から選択され; R8は、-H、C1〜C11直鎖アルキル、-(CH2)4COOEtおよび-C6H5からなる群から選
    択され; R7が2-ピロリル以外の場合には、R9は、-H、-CH3、-CH2CH3および-CH2CH2CH3
    からなる群から選択され; R7が2-ピロリルである場合には、R9は、-H、-CH3、-CH2CH3、-CH2CH2CH3およ
    び-OCH3からなる群から選択され; R16は、-H、-CH3、-CH2CH2CH3および-(CH2)6CH3からなる群から選択され; R17は、-H、-CN、-COOMe、-COOEtおよび-COOHからなる群から選択される、請
    求項175に記載の方法。
  178. 【請求項178】 式(V)の化合物中、 R1は、-Hであり; R2は、C1〜C12直鎖アルキル、-CH(CH3)2および-CH2C6H5からなる群から選択さ
    れ; R7は、-H、-CH3、-CH2CH3、C8〜C15直鎖アルキル、-(CH2)9C=CH2、-(CH2)5CH 2 F、-(CH2)5OC5H6、-(CH2)6OH、-(CH2)7CN、-CH2CH2C5H6、-(CH2)4COOH、-(CH2) 5 COOH、-(CH2)5COOMe、-(CH2)11COOH、-(CH2)12COOH、-(CH2)12OH、-(CH2)13OH
    、-(CH2)11CN、-(CH2)11OC(O)NH2、-(CH2)11COOEt、-C(O)(CH2)9CH3、(CH2)5C(O
    )-N(CH2CH2)2Oおよび2-ピロリルからなる群から選択され; R8は、-H、-CH3、-CH2CH3、C6〜C11直鎖アルキル、-(CH2)4COOEtおよび-C6H5
    からなる群から選択され; R7が2-ピロリル以外の場合には、R9は、-H、-CH3、-CH2CH3および-CH2CH2CH3
    からなる群から選択され; R7が2-ピロリルである場合には、R9は、-H、-CH3、-CH2CH3、-CH2CH2CH3およ
    び-OCH3からなる群から選択され; R16は、-H、-CH3、-CH2CH2CH3および-(CH2)6CH3からなる群から選択され; R17は、-H、-CN、-COOMe、-COOEtおよび-COOHからなる群から選択される、請
    求項175に記載の方法。
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