JP2003519158A - ベンゾフェノンα−D−グリコピラノシドの調製及び治療的使用 - Google Patents

ベンゾフェノンα−D−グリコピラノシドの調製及び治療的使用

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JP2003519158A JP2001549411A JP2001549411A JP2003519158A JP 2003519158 A JP2003519158 A JP 2003519158A JP 2001549411 A JP2001549411 A JP 2001549411A JP 2001549411 A JP2001549411 A JP 2001549411A JP 2003519158 A JP2003519158 A JP 2003519158A
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ルブルトン リュック
ルジャンドル クリスチァン
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、新規な工業製品として、(i)式I: 【化1】 (式中、α−D−グリコピラノシル基Rは、α−D−グルコピラノシル基、α−D−ガラクトピラノシル基、α−D−マンノピラノシル基、α−D−アラビノピラノシル基、α−D−リキソピラノシル基又はα−D−リボピラノシル基である)の[4−(4−シアノベンゾイル)フェニル]α−D−グリコピラノシド;及び(ii)それぞれのグリコピラノシル基における少なくとも1つのOH基をC−Cアルカン酸又はシクロアルカン酸によってエステル化することから生じるそれらのエステルに関する。これらの新規の[4−(4−シアノベンゾイル)フェニル]α−D−グリコピラノシドは、動脈アテローム斑に対する治療において有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 発明の属する技術分野 本発明は、新規な工業製品として、ベンゾフェノンα−D−グリコピラノシドで
ある下記の式Iの4−シアノ−4’−ヒドロキシベンゾフェノン誘導体に関する
。本発明はさらに、その調製、及び、治療におけるそれらの使用、特にそれらが
活性成分として存在する組成物の形態での使用に関する。
【0002】 従来の技術 EP−A−0051023には、β−D−キシロシル基によって置換されたヒド
ロキシベンゾフェノン残基を含み、かつ静脈血栓症の処置又は予防に対して有益
な薬理学的活性を有する化合物が開示されている
【0003】 また、EP−A−0133103には、低コレステロール血症及び低脂肪血症に
対する特性を有するベンジルフェニルβ−D−キシロシド型の誘導体が開示され
ている。β−D−チオキシロシル基で置換されているβ−D−キシロシル基を有
する誘導体が、EP−A−0365397及びEP−A−0290321に記載
されていることも知られており、上記化合物はその抗血栓活性のために有用であ
る。
【0004】 最後に、F.BELLAMYら(J.Med.Chem.、1993、36(7
)、898頁〜903頁)による論文には、グリコシル基によって置換されたベ
ンゾフェノンに由来する化合物が開示されている。その中でも、β立体配置の誘
導体のみが抗血栓活性を有する。これらの生成物の研究により、これらの化合物
、特に、β−D−キシロシル基を含有する化合物がガラクトシルトランスフェラ
ーゼIの良好な基質であり、従って、グリコサミノグリカン(GAG)の合成を
開始させ得ることが明らかにされた。この作用様式は、生成物の経口投与後に得
られるものであるが、抗血栓活性のためには非常に必要であると考えられ、そし
てD−キシロースがβ立体配置であるような誘導体のみがこの治療分野で活性を
示す。従って、β−D−キシロースに由来する化合物とは異なる化合物はこの治
療分野では有益でないことを意味した、GAG合成に対する作用と抗血栓活性と
の相関が存在する。
【0005】 発明の目的 本発明により、動脈アテローム斑に関して、上記斑の処置又はその発生の予防の
いずれに対しても、治療的に有益な新規な製造物を得るための新規な技術的解決
策の提供を提案する。
【0006】 発明の課題 本発明の新規な技術的解決策によると、驚くべきことに、上記に引用された刊行
物を参照して動脈アテローム斑の予防又は退行に対する活性を示す[4−(4−
シアノベンゾイル)フェニル]α−D−グリコピラノシド化合物が使用される。
【0007】 本発明の新規な生成物は、 (i)式I:
【0008】
【化6】
【0009】 (式中、α−D−グリコピラノシル基Rは、α−D−グルコピラノシル基、α−
D−ガラクトピラノシル基、α−D−マンノピラノシル基、α−D−アラビノピ
ラノシル基、α−D−リキソピラノシル基又はα−D−リボピラノシル基である
) の[4−(4−シアノベンゾイル)フェニル]α−D−グリコピラノシド;及び
(ii)それぞれのグリコピラノシル基における少なくとも1つのOH基をC −Cアルカン酸又はシクロアルカン酸によってエステル化することから生じる
それらのエステル からなる群から選択される。
【0010】 本発明の第2の特徴により、上記の式Iの化合物及びそのエステルを調製する方
法が提案される。
【0011】 本発明のさらなる第3の特徴により、治療に有効な量の請求項1記載の少なくと
も1つの式Iの化合物又は少なくとも1つのそれらのエステルを生理学的に許容
できる賦形剤とともに含有することを特徴とする医薬品組成物が提供される。
【0012】 本発明の別の特徴により、アテローム斑に対する治療、特にその予防又は処置の
ための治療において使用される薬物を調製するために式Iの化合物又はそのエス
テルの1つを活性成分として使用することもまた提示される。
【0013】 本発明の新規な化合物は式Iの生成物及びそのエステルを含む。すなわち、それ
らは4−シアノ−4’−ヒドロキシベンゾフェノン[又は4−(4−ヒドロキシ
ベンゾイル)ベンゾニトリル]のピラノシド誘導体である。好ましい生成物は、
グリコシド基がピラノース形態にあり、α−D配置のグリコピラノシル基Rの構
造に従って示される下記の式を有する:
【0014】 (a)α−D−グルコース構造(α−D−Glc):
【0015】
【化7】
【0016】 (b)α−D−ガラクトース構造(α−D−Gal):
【0017】
【化8】
【0018】 (c)α−D−マンノース構造(α−D−Man):
【0019】
【化9】
【0020】 (d)α−D−アラビノース構造(α−D−Ara):
【0021】
【化10】
【0022】 (e)α−D−リキソース構造(α−D−Lyx):
【0023】
【化11】
【0024】 (f)α−D−リボース構造(α−D−Rib):
【0025】
【化12】
【0026】 これらの式において、Rは水素原子又はCOR基であり、Rは、メチル
基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基及びシクロプロピル基から選択され
るC−Cアルキル基である。
【0027】 本発明による式Iの化合物又はそのエステルの1つを調製する方法は、 (1°)1,2,3,4,6−ペンタアセチル−D−グルコース、1,2,3,
4,6−ペンタアセチル−D−ガラクトース、1,2,3,4,6−ペンタアセ
チル−D−マンノース、1,2,3,4−テトラアセチル−D−アラビノース、
1,2,3,4−テトラアセチル−D−リキソース及び1,2,3,4−テトラ
アセチル−D−リボースからなる群から選択される式II:
【0028】
【化13】
【0029】 (式中、ZはH又はCHOAcである) のピラノシル構造のペルアセチル化ペントース又はペルアセチル化ヘキソースを
、式III:
【0030】
【化14】
【0031】 の4−(4−ヒドロキシベンゾイル)ベンゾニトリルと反応させ、精製後に、式
IV:
【0032】
【化15】
【0033】 (式中、Zは上記に定義されている通りである) の対応するオシド化合物を得ること;次に、 (2°)必要に応じて、得られた式IVのオシド化合物のアセチル基を水素原子
で置換してRがHである式Iの対応する化合物を得るために、このアセチル基
における置換反応を行うこと;さらに、RがHである式Iの化合物をC−C の酸でエステル化することによって、それ以外のエステル(この場合、R
Ac以外である)を得ることからなる方法である。
【0034】 工程(1°)の、II+IIIの反応は有機溶媒(特に、ジクロロメタン)中に
おいて、ルイス酸(例えば、四塩化スズ)の存在下、25℃から溶媒の沸点まで
の温度で10時間〜30時間にわたって有利に行われる。
【0035】 工程(2°)において、水素原子によるAc基の置換は下記のように有利に行わ
れる。Ac基を除き、Ac基をHで置換するために、式IVの化合物を無水アル
コール(特に、メタノール)に溶解したNHと反応させる。
【0036】 変形させると、工程(1°)の、II+III→IVの反応は、V+III→I
Vの反応に置き換えることができる。この場合、Vは、対応するペルアセチル化
ハロゲノペントース又はペルアセチル化ハロゲノヘキソースである。これらの状
況のもとで、工程(1°)は下記の工程(1’)になる:すなわち、 1−ブロモ−2,3,4,6−テトラアセチル−D−グルコース、1−ブロモ−
2,3,4,6−テトラアセチル−D−ガラクトース、1−ブロモ−2,3,4
,6−テトラアセチル−D−マンノース、1−ブロモ−2,3,4−トリアセチ
ル−D−アラビノース、1−ブロモ−2,3,4−トリアセチル−D−リキソー
ス及び1−ブロモ−2,3,4−トリアセチル−D−リボースからなる群から選
択される式V:
【0037】
【化16】
【0038】 (式中、Xはハロゲン原子(すなわち、F、Cl、Br又はI、好ましいハロゲ
ン原子はBrである)であり、ZはH又はCHOAcである) のピラノシル構造のペルアセチル化ハロゲノペントース又はペルアセチル化ハロ
ゲノヘキソース を、式III:
【0039】
【化17】
【0040】 の4−(4−ヒドロキシベンゾイル)ベンゾニトリルと反応させ、精製後に、式
IV:
【0041】
【化18】
【0042】 (式中、Zは上記に定義されている通りである) の対応するオシド化合物を得ること。
【0043】 V+III→IVの反応は、ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン又はアセ
トニトリルなどの無水溶媒中において、トリフルオロメタンスルホン酸銀又は酸
化銀などのカップリング剤の存在下、−10℃〜+10℃の温度で5時間〜40
時間にわたって有利に行われる。
【0044】 II+III→IVの反応及びV+III→IVの反応は、すべての本発明の式
IVの化合物の調製に対して適用することができる。
【0045】 本発明の他の利点及び特徴は、下記の実施例及び薬理学的試験からより明瞭に理
解される。当然のことではあるが、これらの詳細は全体として、本発明を限定せ
ず、例示として示される。
【0046】 実施例1(式I、R=COCH) [4−(4−シアノベンゾイル)フェニル]2,3,4,6−テトラ−O−アセ
チル−α−D−グルコピラノシド 12.17g(31.10−3mol)の1,2,3,4,6−ペンタ−O−
アセチル−β−D−グルコース及び10.36g(46.10−3mol)の4
−(4−ヒドロキシベンゾイル)ベンゾニトリルのジクロロメタン(500ml
)懸濁物を調製して、攪拌しながら8.5ml(72.6.10−3mol)の
無水四塩化スズを0℃で徐々に加える。室温で20時間攪拌した後、さらに4.
25ml(36.3.10−3mol)の無水四塩化スズを加え、反応混合物を
穏やかに24時間還流する。冷却後、反応溶媒を氷に注ぐ。有機相を分離して、
水で洗浄し、1N水酸化ナトリウム溶液で抽出し、その後、洗液が中性になるま
で水で洗浄して、硫酸マグネシウムで乾燥する。減圧下で濃縮した後、残渣を、
トルエン/酢酸エチル混合物(8/2;v/v)を溶離液として使用するシリカ
ゲルでのクロマトグラフィーによって精製して、918mgの所望の生成物が非
晶質白色固体の形態で得られる(収率=5.3%)。 融点=63℃ [α] 29=+83.2°(c=0.25;DMSO)
【0047】 実施例2(式I、R=H) [4−(4−シアノベンゾイル)フェニル]α−D−グルコピラノシド 実施例1に従って得られた化合物(575mg:1.06.10−3mol)
のメタノール(50ml)溶液を調製して、攪拌しながらアンモニアの飽和メタ
ノール溶液の5.6mlを0℃で加える。続いて反応混合物を室温で6時間攪拌
し、その後、溶媒を減圧下で除く。得られた粗生成物を、ジクロロメタン/メタ
ノール混合物(9/1;v/v)を溶離液として使用するシリカゲルのクロマト
グラフィーによって精製して、137mgの所望の生成物を細かい白色固体の形
態で得る(収率=34%)。 融点=130℃ [α] 23=+145°(c=0.33;DMSO)
【0048】 実施例3(式I、R=COCH) [4−(4−シアノベンゾイル)フェニル]2,3,4,6−テトラ−O−アセ
チル−α−D−マンノピラノシド 9.9g(144.10−3mol)の4−(4−ヒドロキシベンゾイル)ベ
ンゾニトリル及び26g(63.10−3mol)の2,3,4,6−テトラ−
O−アセチル−α−D−マンノピラノシル臭化物の1,2−ジクロロエタン(3
00ml)懸濁物を約4gのモレキュラーシーブの存在下で調製する。混合物を
−20℃に冷却して、34g(132.10−3mol)のトリフルオロメタン
スルホン酸銀をこの温度で加える。反応混合物を0℃で24時間攪拌し、その後
、ろ過して固体粒子を除く。有機相を希塩酸溶液で洗浄し、次いで水で洗浄し、
次いで希水酸化ナトリウム溶液で洗浄し、最後に水で洗浄する。硫酸マグネシウ
ムで乾燥した後、溶液を減圧下で濃縮して、得られた粗生成物を、トルエン/酢
酸エチル混合物を溶離液として使用するシリカゲルのクロマトグラフィーによっ
て精製し、19gの所望の生成物を淡黄色固体の形態で得る(収率=77%)。
融点=60℃ [α] 27=+64°(c=0.62;DMSO)
【0049】 実施例4(式I、R=H) [4−(4−シアノベンゾイル)フェニル]α−D−マンノピラノシド 実施例3に従って得られた生成物(16.7g:30.10−3mol)を5
0mlのメタノールに溶解して、アンモニアの飽和メタノール溶液(100ml
)を0℃で加える。反応混合物を0℃〜10℃で6時間攪拌し、その後、減圧下
で濃縮する。粗生成物を、ジクロロメタン/メタノール混合物(15/1;v/
v)を溶離液として使用するシリカゲルのクロマトグラフィーによって精製する
。純粋な生成物の画分をアセトンから結晶化させて、7.9gの所望の生成物を
細かい明るいベージュ色結晶の形態で得る(収率=68%)。 融点=145℃ [α] 27=+102°(c=0.17;DMSO)
【0050】 実施例5(式I、R=COCH) [4−(4−シアノベンゾイル)フェニル]2,3,4,6−テトラ−O−アセ
チル−α−D−ガラクトピラノシド 所望の生成物は、1,2,3,4,6−ペンタ−O−アセチル−D−ガラクト
ースから開始して、実施例1に類似する手順に従うことによって4%の収率で非
晶質固体の形態で得られる。 融点=64〜66℃ [α] 29=+156°(c=0.26;DMSO)
【0051】 実施例6(式I、R=H) [4−(4−シアノベンゾイル)フェニル]α−D−ガラクトピラノシド 所望の生成物は、実施例5に従って得られた化合物から開始して、実施例2に
類似する手順に従うことによって90%の収率で白色固体の形態で得られる。 融点=240℃ [α] 29=+173°(c=0.25;DMSO)
【0052】 実施例7(式I、R=COCH) [4−(4−シアノベンゾイル)フェニル]2,3,4−トリ−O−アセチル−
α−D−アラビノピラノシド 所望の生成物は、2,3,4−トリ−O−アセチル−D−アラビノピラノシル
臭化物から開始して、実施例3に類似する手順に従うことによって15%の収率
で黄色油状物の形態で得られる。 [α] 24=−10.7°(c=0.38;CHCl
【0053】 実施例8(式I、R=H) [4−(4−シアノベンゾイル)フェニル]α−D−アラビノピラノシド 所望の生成物は、実施例7に従って得られた化合物から開始して、実施例4に
類似する手順に従うことによって75%の収率で細かいベージュ色固体の形態で
得られる。 融点=160℃ [α] 26=−66°(c=0.32;DMSO)
【0054】 実施例9(式I、R=COCH) [4−(4−シアノベンゾイル)フェニル]2,3,4−トリ−O−アセチル−
α−D−リキソピラノシド 所望の生成物は、1,2,3,4−テトラ−O−アセチル−D−リキソピラノ
ースから開始して、実施例1に類似する手順に従うことによって60%の収率で
油状物の形態で得られる。 [α] 24=+40.3°(c=0.67;CHCl
【0055】 実施例10(式I、R=H) [4−(4−シアノベンゾイル)フェニル]α−D−リキソピラノシド 所望の生成物は、実施例9に従って得られた化合物から開始して、実施例2に
類似する手順に従うことによって90%の収率で白色固体の形態で得られる。 融点=173℃ [α] 28=+125°(c=0.175;DMSO)
【0056】 実施例11(式I、R=H) [4−(4−シアノベンゾイル)フェニル]α−D−リボピラノシド [4−(4−シアノベンゾイル)フェニル]2,3,4−トリ−O−アセチル
−α−D−リボピラノシドが、1,2,3,4−テトラ−O−アセチルリボピラ
ノースから開始して、実施例1に類似する手順に従うことによって黄色固体の形
態で得られる。これを、実施例2記載のプロトコルに従ってアンモニアのメタノ
ール溶液で処理し、所望の生成物を6%の収率で白色粉末の形態で得る。 融点=164℃ [α] 26=+77.7°(c=0.21;DMSO)
【0057】 本発明の化合物の抗アテローム活性を、脂肪食を与えたマウスにおける血清コレ
ステロールレベルを低下させる能力の関数として評価した。実際には、いくつか
の刊行物により、過剰な脂質とアテロームの危険性の顕著な増大との密接な相関
が明らかにされている(Lancet、1996、348、1339頁〜134
2頁;Lancet、1990、335、1233頁〜1235頁を参照のこと
)。この相関により、動物を用いた時間のかかる処置及び大動脈弓壁の費用のか
かる組織学的研究を必要とするアテローム斑に対する直接的な実験よりも迅速な
試験が提供される。
【0058】 使用された試験は、化合物の1回用量をC57BL/6J系統の雌マウスに投与
することからなる。このプロトコルは下記の通りである:1日目(DO)に、マ
ウスを午前9時から午後5時まで絶食させ、血液サンプルを午後2時に採取する
。午後5時に、規定量の餌(1.25%のコレステロール及び0.5%のコール
酸を含む脂肪食)が与えられる。2日目(D1)に、残った餌の重量を午前9時
に測定して、マウスを午前9時から午後2時まで絶食させる。血液サンプルを午
後2時に採取する。処置群のマウスについては、化合物をガムの3%水溶液中に
懸濁させてチューブにより2日目(D1)の午前9時に投与する。コントロール
群にはガム水溶液のみが与えられる。
【0059】 化合物は100mg/kgの用量で試験された。総血清コレステロールをアッセ
イして、結果をコントロール群と比較して、コレステロール血症の増大を阻害す
るパーセントとして表す。得られた結果を表Iの「活性」欄に示す。さらに、異
なる種類の血清リポタンパク質のコレステロール含有量を分析することにより、
HDLコレステロール/総コレステロール比に対する生成物の好ましい作用が示
されることは注目すべきだ。
【0060】 本発明の式Iの化合物がGAG合成を誘導しないこともまた明らかにされた。
【0061】 本発明の式Iの生成物及びそのエステルは、好ましくは、それぞれが賦形剤とと
もに20mg〜500mgの式Iの化合物又はそのエステルの1つを活性成分と
して含有する錠剤又はゼラチンカプセルの形態で経口投与することができる。投
薬量は、1日あたり約1単位〜4単位である。本発明の生成物はアテローム斑に
対して、特にアテロームの危険性を予防又は処置するために有利に処方される。
【0062】
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK ,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE, GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,J P,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR ,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK, MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,R O,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ, VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 ソス サムレス フランス国 エフ−21121 デ, ルー ド ディジョン 33 Fターム(参考) 4C057 AA18 BB02 DD01 JJ23 4C086 AA01 AA03 AA04 EA08 MA01 MA04 NA14 ZA45

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (i)式I: 【化1】 (式中、α−D−グリコピラノシル基Rは、α−D−グルコピラノシル基、α−
    D−ガラクトピラノシル基、α−D−マンノピラノシル基、α−D−アラビノピ
    ラノシル基、α−D−リキソピラノシル基又はα−D−リボピラノシル基である
    ) の[4−(4−シアノベンゾイル)フェニル]α−D−グリコピラノシド;及び
    (ii)それぞれのグリコピラノシル基における少なくとも1つのOH基をC −Cアルカン酸又はシクロアルカン酸によってエステル化することから生じる
    それらのエステル からなる群から選択されることを特徴とするα−D−グリコピラノシド化合物。
  2. 【請求項2】 [4−(4−シアノベンゾイル)フェニル]α−D−グルコ
    ピラノシド及びそのペルアセチル化誘導体。
  3. 【請求項3】 [4−(4−シアノベンゾイル)フェニル]α−D−ガラク
    トピラノシド及びそのペルアセチル化誘導体。
  4. 【請求項4】 [4−(4−シアノベンゾイル)フェニル]α−D−マンノ
    ピラノシド及びそのペルアセチル化誘導体。
  5. 【請求項5】 [4−(4−シアノベンゾイル)フェニル]α−D−アラビ
    ノピラノシド及びそのペルアセチル化誘導体。
  6. 【請求項6】 [4−(4−シアノベンゾイル)フェニル]α−D−リキソ
    ピラノシド及びそのペルアセチル化誘導体。
  7. 【請求項7】 [4−(4−シアノベンゾイル)フェニル]α−D−リボピ
    ラノシド及びそのペルアセチル化誘導体。
  8. 【請求項8】 治療的に有効な量の少なくとも1つの請求項1記載の式Iの
    化合物又は少なくとも1つのそのエステルを生理学的に受容可能な賦形剤ととも
    に含有することを特徴とする医薬組成物。
  9. 【請求項9】 アテローム斑に対する治療において使用される抗アテローム
    薬を調製するための、請求項1記載の式Iの化合物及びそれらのエステルからな
    る群から選択される生成物の使用。
  10. 【請求項10】 請求項1記載の式Iの[4−(4−シアノベンゾイル)フ
    ェニル]α−D−グリコピラノシド化合物又はそのペルアセチル化誘導体を調製
    する方法であって、 (1°)(a)1,2,3,4,6−ペンタアセチル−D−グルコース、1,2
    ,3,4,6−ペンタアセチル−D−ガラクトース、1,2,3,4,6−ペン
    タアセチル−D−マンノース、1,2,3,4−テトラアセチル−D−アラビノ
    ース、1,2,3,4−テトラアセチル−D−リキソース及び1,2,3,4−
    テトラアセチル−D−リボースからなる群から選択される式II: 【化2】 (式中、ZはH又はCHOAcである) のピラノシル構造のペルアセチル化ペントース又はペルアセチル化ヘキソース、
    又は、 (b)1−ブロモ−2,3,4,6−テトラアセチル−D−グルコース、1−ブ
    ロモ−2,3,4,6−テトラアセチル−D−ガラクトース、1−ブロモ−2,
    3,4,6−テトラアセチル−D−マンノース、1−ブロモ−2,3,4−トリ
    アセチル−D−アラビノース、1−ブロモ−2,3,4−トリアセチル−D−リ
    キソース及び1−ブロモ−2,3,4−トリアセチル−D−リボースからなる群
    から選択される式V: 【化3】 (式中、Xはハロゲン原子(すなわち、F、Cl、Br又はI、好ましいハロゲ
    ン原子はBrである)であり、ZはH又はCHOAcである) のピラノシル構造のペルアセチル化ハロゲノペントース又はペルアセチル化ハロ
    ゲノヘキソース を、式III: 【化4】 の4−(4−ヒドロキシベンゾイル)ベンゾニトリルと反応させ、精製後に、式
    IV: 【化5】 (式中、Zは上記に定義されている通りである) の対応するオシド化合物を得ること;次に (2°)必要に応じて、得られた式IVのオシド化合物のアセチル基を水素原子
    で置換してRがHである式Iの対応する化合物を得るために、このアセチル基
    における置換反応を行うことからなる方法。
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