JPH09188625A - 医薬組成物 - Google Patents

医薬組成物

Info

Publication number
JPH09188625A
JPH09188625A JP29352396A JP29352396A JPH09188625A JP H09188625 A JPH09188625 A JP H09188625A JP 29352396 A JP29352396 A JP 29352396A JP 29352396 A JP29352396 A JP 29352396A JP H09188625 A JPH09188625 A JP H09188625A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
glucopyranosyl
compound
alkanoyl
propiophenone
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP29352396A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3006513B2 (ja
Inventor
Kenji Tsujihara
健二 辻原
Teruya Motomiya
光弥 本宮
Noriyuki Funemi
宣之 船見
Masanori Inamasu
正徳 稲益
Kenji Arakawa
健司 荒川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tanabe Seiyaku Co Ltd
Original Assignee
Tanabe Seiyaku Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tanabe Seiyaku Co Ltd filed Critical Tanabe Seiyaku Co Ltd
Priority to JP8293523A priority Critical patent/JP3006513B2/ja
Publication of JPH09188625A publication Critical patent/JPH09188625A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3006513B2 publication Critical patent/JP3006513B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Saccharide Compounds (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、腎臓でのグルコース再吸収阻害に
基づく優れた尿糖増加作用、血糖降下作用を示すプロピ
オフェノン誘導体を有効成分としてなる医薬組成物を提
供するものである。 【解決手段】 一般式〔I〕 【化1】 〔但し、Xは酸素原子、硫黄原子またはメチレン基であ
り、OYは保護されていてもよい水酸基であり、Zはβ
−D−グルコピラノシル基、4−O−(α−D−グルコ
ピラノシル)−β−D−グルコピラノシル基またはそれ
らの1もしくは複数の水酸基がアシル化された基であ
り、点線は二重結合の存在または非存在を表す。〕で示
されるプロピオフェノン誘導体またはその薬理的に許容
し得る塩を有効成分としてなる医薬組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医薬組成物に関す
る。
【0002】
【従来の技術】糖尿病の治療においては食事療法が必須
であるが、これだけで充分なコントロールが得られない
ときは、必要に応じてインスリンまたは経口糖尿病薬が
使用される。糖尿病薬としては、従来より、ビグアナイ
ド系化合物及びスルホニルウレア系化合物が用いられて
いる。しかしながら、ビグアナイド系化合物には乳酸ア
シドーシス、スルホニルウレア系化合物には重篤な低血
糖という副作用があり、このような欠点のない新しい糖
尿病治療剤の開発が望まれている。
【0003】近年、糖尿病の発症、並びに進展に高血糖
自身が関与するというグルコース・トキシシティー・セ
オリー(Glucose toxicity theo
ry)が提唱されている。すなわち、慢性的な高血糖が
インスリン分泌を低下させると共に、インスリン感受性
を低下させ、これがさらなる血糖の上昇を引き起こし、
糖尿病が進展するという悪循環をうむというものである
〔ジアベトロジア(Diabetologia)第28
巻、第119頁(1985年)、ジアビーティーツ ケ
ア(Diabetes Care)、第13巻、第61
0頁(1990年)等〕。従って、高血糖を是正するこ
とにより、前述の悪循環を断ち切り、糖尿病の予防・治
療が可能であるとされている。
【0004】高血糖を是正するための一つの方法として
は、余分な糖を直接尿中に排泄させ、血糖値を正常化す
ることが考えられる。フロリジンは、リンゴ、ナシ等の
バラ科植物の樹皮や根皮に含まれる配糖体であり、腸管
及び腎臓の絨毛膜のみに存在するNa+ −グルコース共
輸送体を阻害することにより、腎臓での糖の再吸収を阻
害し、糖の排泄を促進して血糖を降下させることができ
る。この作用に基づき、フロリジンを糖尿病動物に毎日
皮下投与して高血糖を是正し、血糖値を長期間正常に保
つことにより、糖尿病動物の病態を改善し、正常化する
ことが確認されている〔ジャーナル・オブ・クリニカル
・インベスチゲーション(J.Clin.Inves
t.)第79巻、第1510頁(1987年)、同第8
0巻、第1037頁(1987年)、同第87巻、第5
61頁(1991年)等〕。
【0005】しかしながら、フロリジンを経口投与する
と、大部分はアグリコンであるフロレチンとグルコース
に加水分解され、フロリジンとして吸収される割合は小
さく、尿糖排泄作用は非常に弱い。また、アグリコンで
あるフロレチンは促通拡散型の糖輸送担体を強力に阻害
することが知られており、例えば、フロレチンをラット
に静脈内投与すると脳内グルコース濃度が減少すること
が報告されている〔ストローク(Stroke)、第1
4巻、第388頁(1983年)〕ので、長期にわたり
これを使用すると、いろいろな組織に悪い影響が及ぶこ
とが考えられる。そのためか、これまでフロリジンを糖
尿病治療薬として用いようという試みはなされていな
い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、腎臓でのグ
ルコースの再吸収阻害作用に基づく優れた尿糖増加作用
を有し、それにより優れた血糖降下作用を示し、かつ、
そのアグリコンは促通拡散型の糖輸送担体の阻害作用が
著しく弱いプロピオフェノン誘導体を有効成分としてな
る医薬組成物を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、一般式〔I〕
【0008】
【化2】
【0009】〔但し、Xは酸素原子、硫黄原子またはメ
チレン基であり、OYは保護されていてもよい水酸基で
あり、Zはβ−D−グルコピラノシル基、4−O−(α
−D−グルコピラノシル)−β−D−グルコピラノシル
基またはそれらの1もしくは複数の水酸基がアシル化さ
れた基であり、点線は二重結合の存在または非存在を表
す。〕で示されるプロピオフェノン誘導体及びその薬理
的に許容しうる塩を有効成分としてなる医薬組成物に関
する。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の有効成分である化合物
〔I〕において、OYが保護された水酸基の場合、保護
基としては、フェノール性水酸基の保護基となりうるも
のであればよく、例えばメトキシメチル基等の低級アル
コキシ低級アルキル基;低級アルカノイル基、低級アル
コキシ低級アルカノイル基、低級アルコキシカルボニル
基、ベンゾイル基等のアシル基;ベンジル基等があげら
れる。
【0011】また、本発明の有効成分である化合物にお
いて、プロピオフェノン構造とベンゾフラン、インデン
もしくはベンゾチオフェン環またはそれらをジヒドロ化
した環(以後、ベンゾフラン環等、という)は、プロピ
オフェノンの3位とベンゾフラン環等の5位もしくは6
位と結合していることが好ましく、とりわけ、ベンゾフ
ラン環等の5位と結合していることが好ましい。
【0012】本発明の有効成分である化合物〔I〕にお
いて、Zがβ−D−グルコピラノシル基または4−O−
(α−D−グルコピラノシル)−β−D−グルコピラノ
シル基(これらの基は1もしくは複数の水酸基がアシル
化されている)の場合、アシル基としては、C2-20アル
カノイル基、低級アルコキシ低級アルカノイル基、低級
アルコキシカルボニル基、ベンゾイル基、アミノ酸から
一つのカルボキシル基の水酸基を除いた残基(当該残基
中に存するアミノ基及び/またはカルボキシル基は慣用
の保護基で保護されていてもよい)等があげられ、アミ
ノ酸から一つのカルボキシル基の水酸基を除いた残基と
しては、例えば、グルタミン酸、グルタミン、セリン、
ザルコシン、プロリン、フェニルアラニン、ロイシン、
イソロイシン、グリシン、トリプトファン、システイ
ン、ヒスチジン、チロシン又はバリン等の天然アミノ
酸、その対掌体もしくはラセミ体から一つのカルボキシ
ル基の水酸基を除いた残基をあげることができる。
【0013】本発明の有効成分であるプロピオフェノン
誘導体〔I〕の具体例としては、一般式〔I〕におい
て、Zがβ−D−グルコピラノシル基または4−O−
(α−D−グルコピラノシル)−β−D−グルコピラノ
シル基(これらの基はC2-20アルカノイル基、低級アル
コキシ低級アルカノイル基、低級アルコキシカルボニル
基及びベンゾイル基から選ばれる基で1もしくは複数の
水酸基がアシル化されていてもよい)である化合物があ
げられる。
【0014】好ましい化合物としては、一般式〔I〕に
おいて、OYが低級アルカノイルオキシ基または水酸
基、ZがC2-20アルカノイル基、低級アルコキシ低級ア
ルカノイル基、低級アルコキシカルボニル基及びベンゾ
イル基から選ばれる基で2及び3位水酸基または6位水
酸基がアシル化されていてもよいβ−D−グルコピラノ
シル基、点線が二重結合の存在を表す化合物があげら
れ、このうち、Xが酸素原子または硫黄原子、OYが水
酸基である化合物が特に好ましい。
【0015】優れた薬効を奏する化合物としては、Xが
酸素原子または硫黄原子、OYが水酸基、Zがβ−D−
グルコピラノシル基または4−O−(α−D−グルコピ
ラノシル)−β−D−グルコピラノシル基である化合物
があげられる。
【0016】他の優れた薬効を奏する化合物としては、
Xが酸素原子、OYが低級アルカノイルオキシ基または
水酸基、Zが2,3−ジ−O−(低級アルカノイル)−
β−D−グルコピラノシル基、2,3−ジ−O−(低級
アルコキシ低級アルカノイル)−β−D−グルコピラノ
シル基、6−O−(C2-20アルカノイル)−β−D−グ
ルコピラノシル基、6−O−(低級アルコキシ低級アル
カノイル)−β−D−グルコピラノシル基または6−O
−ベンゾイル−β−D−グルコピラノシル基である化合
物をあげることができる。
【0017】より優れた薬効を有する化合物としては、
Xが酸素原子、OYが低級アルカノイルオキシ基または
水酸基、Zが2,3−ジ−O−(低級アルカノイル)−
β−D−グルコピラノシル基である化合物をあげること
ができ、とりわけ、2’−〔2,3−ジ−O−(低級ア
ルカノイル)−β−D−グルコピラノシルオキシ〕−
6’−ヒドロキシ−3−(5−ベンゾ〔b〕フラニル)
プロピオフェノンまたは2’−〔2,3−ジ−O−(低
級アルカノイル)−β−D−グルコピラノシルオキシ〕
−6’−(低級アルカノイルオキシ)−3−(5−ベン
ゾ〔b〕フラニル)プロピオフェノンである化合物が好
ましい。
【0018】また、別の優れた薬効を有する化合物とし
ては、2’−(β−D−グルコピラノシルオキシ)−
6’−ヒドロキシ−3−(5−ベンゾ〔b〕フラニル)
プロピオフェノンまたはその薬理的に許容しうる塩をあ
げることができる。
【0019】本発明の有効成分であるプロピオフェノン
誘導体〔I〕は、遊離の形でもまたその薬理的に許容し
うる塩の形でも本発明の目的に用いることができる。薬
理的に許容しうる塩としては、ナトリウム塩等のアルカ
リ金属塩等があげられる。
【0020】本発明の有効成分である化合物〔I〕及び
その薬理的に許容しうる塩は、経口的にも非経口的にも
投与することができ、経口もしくは非経口投与に通常用
いられる医薬担体を用いて、適当な製剤とすることがで
きる。かかる医薬担体としては、例えば、結合剤(シロ
ップ、アラビアゴム、ゼラチン、ソルビット、トラガン
ト、ポリビニルピロリドン等)、賦形剤(乳糖、砂糖、
コーンスターチ、リン酸カリウム、ソルビット、グリシ
ン等)、潤滑剤(ステアリン酸マグネシウム、タルク、
ポリエチレングリコール、シリカ等)、崩壊剤(バレイ
ショデンプン等)及び湿潤剤(ラウリル硫酸ナトリウム
等)等をあげることができる。また、これら医薬製剤
は、経口投与する場合には、錠剤、カプセル剤、散剤、
顆粒剤の如き固形製剤であってもよく、溶液、懸濁液、
乳液の如き液体製剤であってもよい。一方、非経口投与
する場合には、例えば、注射用蒸留水、生理的食塩水、
ブドウ糖水溶液等を用いて、注射剤や点滴剤とすること
ができる。
【0021】本発明の有効成分であるプロピオフェノン
誘導体〔I〕の投与量は、患者の年齢・体重・状態ある
いは疾患の程度により異なるが、通常1日当たりの投与
量は、経口投与の場合には、0.1〜100mg/k
g、とりわけ1〜40mg/kg、非経口投与の場合に
は、0.01〜50mg/kg、とりわけ0.1〜10
mg/kgであるのが好ましい。
【0022】本発明の有効成分であるプロピオフェノン
誘導体〔I〕またはその薬理的に許容しうる塩は、一般
式〔II〕
【0023】
【化3】
【0024】(但し、記号は前記と同一意味を有す
る。)で示されるアクリロフェノン誘導体を還元し、所
望により薬理的に許容しうる塩とすることにより製造す
ることができる。
【0025】本還元反応は常法に従い、金属水素化物に
よる還元、接触還元等により実施することができる。例
えば、金属水素化物による還元では、溶媒(例えば、メ
タノール、エタノールの有機溶媒又はこれら有機溶媒と
水との混合溶媒)中、金属水素化物〔例えば、水素化テ
ルルナトリウム(NaTeH)等。水素化テルルナトリ
ウムはシンセシス(Synthesis)、第545頁
(1978年)記載の方法に従って調整することができ
る。〕を用いて、また、接触還元では、溶媒(例えば、
メタノール、エタノールの有機溶媒又はこれら有機溶媒
と水との混合溶媒)中、常圧水素雰囲気下で触媒(例え
ば、パラジウム−炭素、白金−炭素、酸化白金等)を用
いて、冷却下〜加熱下(とりわけ10℃〜30℃)で接
触還元して実施することができる。
【0026】また、原料化合物〔II〕において、点線
が二重結合の存在を表す化合物である場合、本還元反応
により当該二重結合も還元された化合物が生成する場合
があるが、そのようにして得られた化合物も本願発明の
有効成分である化合物に含まれるものである。
【0027】更に、このようにして得られた本発明の有
効成分である化合物は、以下の方法により相互に変換す
ることも可能である。
【0028】本発明の有効成分である化合物のうち、Z
が6位水酸基がアシル化されたβ−D−グルコピラノシ
ル基である化合物、即ち一般式〔I−b〕
【0029】
【化4】
【0030】(但し、Rはアシル基を表し、他の記号は
前記と同一意味を有する。)で示される化合物は、本発
明の有効成分である化合物のうち、Zがβ−D−グルコ
ピラノシル基である化合物、即ち一般式〔I−a〕
【0031】
【化5】
【0032】(但し、記号は前記と同一意味を有す
る。)で示される化合物をアシル化することにより製す
ることができる。
【0033】本発明の有効成分である化合物のうち、Z
が2及び3位水酸基がアシル化されたβ−D−グルコピ
ラノシル基である化合物、即ち一般式〔I−c〕
【0034】
【化6】
【0035】(但し、記号は前記と同一意味を有す
る。)で示される化合物は、化合物〔I−a〕のβ−D
−グルコピラノシル基の4及び6位水酸基を保護し、一
般式〔III〕
【0036】
【化7】
【0037】(但し、R’Oは保護された水酸基を表
し、他の記号は前記と同一意味を有する。)で示される
化合物を製したのち、β−D−グルコピラノシル基の2
及び3位水酸基をアシル化し、保護基を除去することに
より製することができる。
【0038】化合物〔III〕において、保護基として
は慣用の保護基を使用することができるが、とりわけ4
位及び6位水酸基の保護基が、互いに結合してベンジリ
デン基またはイソプロピリデン基等のアルキリデン基を
形成しているものを好適に用いることができる。
【0039】原料化合物〔I−a〕または〔III〕の
アシル化は、所望のアシル基に対応する有機酸(例え
ば、C1-19アルキルカルボン酸、低級アルコキシ低級ア
ルキルカルボン酸、低級アルコキシカルボン酸、安息香
酸等)、その塩またはその反応性誘導体(以後、アシル
化剤と称する)と原料化合物を反応させることにより、
実施することができる。
【0040】アシル基に対応する有機酸またはその塩と
原料化合物の反応は、適当な溶媒(例えば、ジクロロメ
タン等)中、縮合剤(例えば、ジシクロヘキシルカルボ
ジイミド等)の存在または非存在下に、また、有機酸の
反応性誘導体と原料化合物の反応は、適当な溶媒(例え
ば、ジクロロメタン等)中もしくは無溶媒で脱酸剤(例
えば、水酸化アルカリ金属等)の存在または非存在下
に、冷却下〜加熱下(好ましくは−10℃〜100℃、
とりわけ0℃〜50℃)で実施することができる。
【0041】有機酸の塩としては、ナトリウム塩、カリ
ウム塩、カルシウム塩等のアルカリ金属塩、アルカリ土
類金属塩をあげることができる。これら有機酸の塩を縮
合反応に用いる場合には、反応に際して遊離の酸として
おくことが好ましい。
【0042】また、反応性誘導体としては、対応する有
機酸の酸ハライド、酸無水物、活性エステル等があげら
れる。
【0043】また、本アシル化反応において、原料化合
物の基OYが遊離の水酸基である場合、この水酸基もア
シル化される場合があるが、この様にして得られる生成
物も本発明の有効成分である化合物のうちに含まれるも
のである。
【0044】本発明の有効成分である一般式〔I−a〕
で示される化合物は、本発明の有効成分である化合物
〔I〕のうち、Zがβ−D−グルコピラノシル基または
4−O−(α−D−グルコピラノシル)−β−D−グル
コピラノシル基(これらの1もしくは複数の水酸基がア
シル化されている)である化合物の中間体として使用す
ることができる。
【0045】更に、本発明の有効成分である化合物のう
ち、Xがメチレン基であり、点線が二重結合の存在を表
す化合物、即ち一般式〔I−d〕
【0046】
【化8】
【0047】(但し、記号は前記と同一意味を有す
る。)で示されるインデン型化合物は、Xがメチレン基
であり、点線が二重結合の不存在を表す化合物に予め脱
離基を導入した化合物、即ち一般式〔IV〕
【0048】
【化9】
【0049】(但し、Aは脱離基を表し、他の記号は前
記と同一意味を有する。)で示されるインダン型化合物
から水素原子と脱離基Aを脱離させることにより製する
こともできる。
【0050】本脱離反応は、適当な溶媒(例えば、ジク
ロロメタン等)中もしくは無溶媒で、塩基(例えば、ト
リ低級アルキルアミン、ピリジン等)の存在もしくは非
存在下に、冷却下〜加熱下(好ましくは加熱下、とりわ
け100℃〜150℃)で実施することができる。
【0051】脱離基Aとしては、慣用の脱離基、例え
ば、塩素原子、臭素原子等のハロゲン原子、メタンスル
ホニルオキシ基、p−トルエンスルホニルオキシ基等を
好適に用いることができる。
【0052】この脱離反応において、プロピオフェノン
の3位とインデン環の5位もしくは6位と結合した5−
インデン型化合物と6−インデン型化合物が混合して得
られる場合があるが、このようにして得られる混合物も
本発明の有効成分である化合物に含まれるものである。
また、混合物として得られた場合には、必要であれば、
両化合物はクロマトグラフ等により、分離することがで
きる。
【0053】原料化合物〔II〕は、一般式〔V〕
【0054】
【化10】
【0055】(但し、Z’は水酸基が保護されていても
よいβ−D−グルコピラノシル基または水酸基が保護さ
れていてもよい4−O−(α−D−グルコピラノシル)
−β−D−グルコピラノシル基を表し、他の記号は前記
と同一意味を有する。)で示されるアセトフェノン化合
物と、一般式〔VI〕
【0056】
【化11】
【0057】(但し、記号は前記と同一意味を有す
る。)で示されるアルデヒド化合物を縮合させ、所望に
より保護基を除去し、更に要すればアシル化することに
より製することができる。
【0058】原料化合物〔V〕のZ’が、水酸基が保護
されたβ−D−グルコピラノシル基または水酸基が保護
された4−O−(α−D−グルコピラノシル)−β−D
−グルコピラノシル基である場合、保護基としては、低
級アルカノイル基等慣用の保護基を用いることができ、
該保護基の除去は加水分解等の常法に従って行うことが
できる。
【0059】アセトフェノン誘導体〔V〕とアルデヒド
化合物〔VI〕との縮合反応は、常法により実施するこ
とができ、例えば溶媒中(メタノール、エタノール等の
有機溶媒又はこれら有機溶媒と水との混合溶媒)、塩基
(水酸化アルカリ金属等)の存在下に冷却下〜加熱下
(とりわけ10℃〜30℃)で実施することができる。
【0060】生成物のアシル化が必要である場合、アシ
ル化は上記の化合物〔I−a〕または〔III〕のアシ
ル化と同様にして実施することができる。また、アシル
化は原料化合物の水酸基の立体的な環境が相違するこ
と、及び/またはアシル化剤の使用量を調節することに
より全ての水酸基をアシル化することも、また、水酸基
を選択的にアシル化することもできる。
【0061】本反応によって得られた化合物〔II〕
は、精製して反応に用いてもよいが、粗製のまま還元反
応に用いることもできる。
【0062】また、化合物〔IV〕は、例えば、以下に
記載した方法により製することができる。
【0063】
【化12】
【0064】(但し、A’は保護された水酸基、他の記
号は前記と同一意味を有する。)即ち、 (a)化合物〔VII〕とマグネシウムから常法により
グリニャール(Grignard)試薬を調製し、次い
で適当な溶媒中(例えばテトラヒドロフラン)、ジメチ
ルホルムアミド等と反応させてホルミル化した化合物
〔VIII〕を得る。A’における保護基としては、常
法により容易に除去できる慣用の保護基(例えばテトラ
ヒドロピラニル基)を用いることができる。
【0065】(b)化合物〔VIII〕と化合物〔V〕
を縮合させ、所望により保護基を除去し、更に要すれば
アシル化して化合物〔IX〕を得る。この反応は、化合
物〔II〕を製する工程と同様にして実施することがで
きる。
【0066】(c)化合物〔IX〕を還元して化合物
〔X〕を得る。この還元反応は、化合物〔I〕を製する
工程と同様にして実施することができる。
【0067】(d)A’における保護基を除去した後、
水酸基を脱離基Aに変換して、化合物〔IV〕を得る。
水酸基の脱離基への変換は、常法に従い、適当な溶媒中
(例えばピリジン)、塩基の存在下もしくは非存在下
に、ハロゲン化剤、メタンスルホニルクロリド、p−ト
ルエンスルホニルクロリド等を作用させることにより、
実施することができる。
【0068】出発原料化合物〔V〕は、(i) ジャーナル
・オブ・メディシナル・アンド・ファーマシューティカ
ル・ケミストリー(J. Med. Pharm. Chem.)、第5巻、
1054頁(1962年)に記載の方法に準じて、例え
ば、2’,6’−ジヒドロキシアセトフェノンと2,
3,4,6−テトラ−O−アセチル−α−D−グルコピ
ラノシルブロミドを、水酸化カリウムの存在下に含水ア
セトン中で反応させ、次いで所望によりフェノール性水
酸基を保護することにより製するか、あるいは、(ii)例
えば、2’,6’−ジヒドロキシアセトフェノンと2,
3,4,6−テトラ−O−アセチル−α−D−グルコピ
ラノシルブロミドもしくは2,3,6−トリ−O−アセ
チル−4−O−(2,3,4,6−テトラ−O−アセチ
ル−α−D−グルコピラノシル)−α−D−グルコピラ
ノシルブロミドをトルエン中、炭酸カドミウムの存在下
に加熱、還流した後、次いで所望によりフェノール性水
酸基を保護することにより製することができる。
【0069】本明細書において、低級アルコキシ基とし
ては、例えばメトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、
イソプロポキシ基、ブトキシ基、イソブトキシ基、te
rt−ブトキシ基等炭素数1〜6の直鎖または分岐鎖の
アルコキシ基をあげることができ、とりわけ炭素数1〜
4のものが好ましい。
【0070】C2-20アルカノイル基としては、例えばア
セチル基、プロピオニル基、ブチリル基、2−メチルプ
ロピオニル基、バレリル基、ピバロイル基、ラウロイル
基、ミリストイル基、パルミトイル基、ステアロイル基
等炭素数2〜20の直鎖または分岐鎖のアルカノイル基
をあげることができる。低級アルカノイル基としては、
上記アルカノイル基のうち、炭素数2〜7の直鎖または
分岐鎖のアルカノイル基をあげることができ、とりわけ
炭素数2〜5のものが好ましい。
【0071】また、本明細書中、β−D−グルコピラノ
シルとは、下記式
【0072】
【化13】
【0073】で示される構造を表し、4−O−(α−D
−グルコピラノシル)−β−D−グルコピラノシルと
は、下記式
【0074】
【化14】
【0075】で示される構造を表す。
【0076】実験例 (ラットにおける尿糖増加作用) (実験方法)検体(後記製造例記載化合物またはフロリ
ジン)にTween80(ナカライテスク(株)製)及
び水を加えて0.5%Tween80水溶液5ml中検
体100mgを含有する検体投与液を調製した。検体投
与群には雄性SD系ラット(6週齢、1群3〜5匹)に
検体投与液を8時間間隔で2回経口投与(投与量:10
0mg/kg/回)した。一方、対照群には0.5%T
ween80水溶液を(投与量:5ml/kg/回)投
与した。初回投与後24時間、ラットを代謝ゲージに入
れて尿を採取した。尿は尿量を測定した後、遠心分離に
より混雑物を除いてからグルコース・アナライザー(ア
ペック社製)で尿糖濃度を測定した。尿量(ml)及び
尿糖濃度(mg/dl)から算出した24時間に排泄さ
れた尿糖量を、体重200gあたりの尿糖量(mg/2
4hr/200g体重)に換算した。結果は第1表記載
の通りである。
【0077】
【表1】
【0078】上記結果から明らかな通り、本発明の有効
成分であるプロピオフェノン誘導体〔I〕を投与した群
はフロリジン投与の群と比較して、約11〜100倍尿
糖量が増加していることがわかる。
【0079】
【製造例】
製造例1 2’−(2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−
D−グルコピラノシルオキシ)−6’−ヒドロキシアセ
トフェノン965mg、ベンゾ〔b〕フラン−5−カル
バルデヒド350mg、エタノール10mlの混合物
に、50%水酸化カリウム水溶液2mlを滴下し、室温
で一晩撹拌する。減圧下溶媒を留去し、残査に水とジイ
ソプロピルエーテルを加え、撹拌し、水層を分取する。
氷冷下水層を10%塩酸で中和した後、酢酸エチルで抽
出する。得られた有機層を水洗、乾燥後、溶媒を留去し
て、粗製の2’−(β−D−グルコピラノシルオキシ)
−6’−ヒドロキシ−3−(5−ベンゾ〔b〕フラニ
ル)アクリロフェノンを得る。本品を、あらかじめテル
ル383mg、水素化ホウ素ナトリウム270mgより
調製した水素化テルルナトリウムのエタノール溶液15
mlに加え、室温で2.5時間反応させる。不溶物をろ
去し、ろ液に水及び酢酸エチルを加え、撹拌後有機層を
分取する。有機層を水洗、乾燥後、溶媒を留去し、残査
をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、
2’−(β−D−グルコピラノシルオキシ)−6’−ヒ
ドロキシ−3−(5−ベンゾ〔b〕フラニル)プロピオ
フェノン480mgを得る。
【0080】NMR(DMSO−d6 )δ:3.00
(2H,t,J=7.5Hz),3.1−3.4(6
H,m),3.47(1H,m),3.71(1H,d
dd,J=1.7,5.1,11.4Hz),4.56
(1H,t,J=5.7Hz),4.93(1H,d,
J=7.4Hz),5.03(1H,d,J=5.2H
z),5.10(1H,d,J=4.6Hz),5.2
5(1H,d,J=5.3Hz),6.55(1H,
d,J=8.2Hz),6.68(1H,d,J=7.
8Hz),6.87(1H,dd,J=1.0,3.2
Hz),7.21(1H,dd,J=1.8,8.5H
z),7.24(1H,t,J=8.3Hz),7.4
6(1H,d,J=8.5Hz),7.53(1H,
d,J=1.3Hz),7.92(1H,d,J=2.
2Hz),10.98(1H,s) FABMS(m/z):467〔(M+Na)+ 〕。
【0081】製造例2 2’−(2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−
D−グルコピラノシルオキシ)−6’−ヒドロキシアセ
トフェノン1500mg、ベンゾ〔b〕フラン−5−カ
ルバルデヒド545mg、エタノール15mlの混合物
に50%水酸化カリウム水溶液3mlを滴下し、室温で
一晩攪拌する。得られた反応液に10%白金−炭素30
3mgを加え、常圧下、接触還元を行う。触媒をろ去
し、ろ液を減圧濃縮し、残渣にトルエンと水を加え撹拌
し、水層を分取する。氷冷下、水層を10%塩酸で酸性
とし、酢酸エチルで抽出する。得られた有機層を水洗、
乾燥後、溶媒を留去し、残査をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィーで精製して、2’−(β−D−グルコピラ
ノシルオキシ)−6’−ヒドロキシ−3−(5−ベンゾ
〔b〕フラニル)プロピオフェノン982mgを得る。
物性値は製造例1記載の通りである。
【0082】製造例3 2’−(2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−
D−グルコピラノシルオキシ)−6’−ヒドロキシアセ
トフェノン1268mg、ベンゾ〔b〕フラン−5−カ
ルバルデヒド911mgを製造例1と同様に反応、処理
し、粗製の2’−(β−D−グルコピラノシルオキシ)
−6’−ヒドロキシ−3−(5−ベンゾ〔b〕フラニ
ル)アクリロフェノンを得る。本品を、エタノール20
ml及び酢酸2mlの混合溶媒に溶かし、10%パラジ
ウム−炭素0.5gを触媒に用いて、常圧下、接触還元
を行う。触媒をろ去し、ろ液を減圧濃縮し、残渣に酢酸
エチルと水を加え撹拌し、有機層を分取する。有機層を
飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄後、乾燥し、溶媒
を留去する。残渣をクロロホルム−ジイソプロピルエー
テル中で粉末とし、ろ取し、乾燥して2’−(β−D−
グルコピラノシルオキシ)−6’−ヒドロキシ−3−
(2,3−ジヒドロ−5−ベンゾ〔b〕フラニル)プロ
ピオフェノン920mgを得る。
【0083】NMR(DMSO−d6 )δ:2.81
(2H,t,J=7.5Hz),3.12(2H,t,
J=8.6Hz),3.15−3.38(6H,m),
3.46(1H,m),3.70(1H,m),4.4
6(2H,t,J=8.7Hz),4.55(1H,
t,J=5.7Hz),4.91(1H,d,J=7.
5Hz),5.02(1H,d,J=5.2Hz),
5.09(1H,d,J=4.7Hz),5.20(1
H,d,J=5.3Hz),6.55(1H,d,J=
8.3Hz),6.62(1H,d,J=8.1H
z),6.67(1H,d,J=7.7Hz),6.9
5(1H,dd,J=1.8,8.1Hz),7.11
(1H,broad−s),7.24(1H,t,J=
8.3Hz),11.00(1H,s) FABMS(m/z):469〔(M+Na)+ 〕。
【0084】製造例4 製造例1と同様にして、対応する原料化合物から、2’
−(β−D−グルコピラノシルオキシ)−6’−ヒドロ
キシ−3−(5−ベンゾ〔b〕チエニル)プロピオフェ
ノンを得る。
【0085】NMR(DMSO−d6 )δ:3.03
(2H,t,J=7.3Hz),3.1−3.4(6
H,m),3.47(1H,m),3.71(1H,d
dd,J=1.5,5.1,11.7Hz),4.56
(1H,t,J=5.7Hz),4.93(1H,d,
J=7.3Hz),5.03(1H,d,J=5.1H
z),5.10(1H,d,J=4.4Hz),5.2
6(1H,d,J=5.1Hz),6.55(1H,
d,J=8.1Hz),6.69(1H,d,J=8.
1Hz),7.26(1H,t,J=8.1Hz),
7.29(1H,dd,J=1.5,8.8Hz),
7.38(1H,dd,J=0.7,5.5Hz),
7.70(1H,d,J=5.5Hz),7.76(1
H,d,J=0.7Hz),7.87(1H,d,J=
8.1Hz),11.01(1H,s) FABMS(m/z):483〔(M+Na)+ 〕。
【0086】製造例5 (1)6−ブロモインダン−1−オール3.01gとジ
ヒドロピラン1.78gをジクロロメタン50mlに溶
解し、ピリジニウムp−トルエンスルホネート178m
gを加え、室温で1.5時間撹拌する。反応液を飽和炭
酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、乾燥後、溶媒を留去
する。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶
媒;ヘキサン:酢酸エチル)で精製し、6−ブロモ−1
−テトラヒドロピラニルオキシインダン4.10gを得
る。
【0087】MS(m/z):296,298(M+ ) (2)アルゴン雰囲気下、テトラヒドロフラン3ml中
のマグネシウム228mg及びヨウ素3mgの混合物を
60℃に加熱し、撹拌しながら6−ブロモ−1−テトラ
ヒドロピラニルオキシインダン2.60gのテトラヒド
ロフラン溶液5mlを滴下する。滴下終了後、70℃で
1時間撹拌する。次いで、氷冷下、ジメチルホルムアミ
ド959mgのテトラヒドロフラン溶液2mlを滴下
し、更に氷冷下1時間撹拌する。反応液を氷−酢酸混合
物に注ぎ、酢酸エチルで抽出し、水洗、乾燥後、溶媒を
留去する。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(溶媒;ヘキサン:酢酸エチル)で精製し、1−テトラ
ヒドロピラニルオキシインダン−6−カルバルデヒド1
081mgを得る。
【0088】MS(m/z):246(M+ ) (3)2’−(2,3,4,6−テトラ−O−アセチル
−β−D−グルコピラノシルオキシ)−6’−ヒドロキ
シアセトフェノンと1−テトラヒドロピラニルオキシイ
ンダン−6−カルバルデヒドを製造例1と同様に処理し
て、2’−(β−D−グルコピラノシルオキシ)−6’
−ヒドロキシ−3−(1−テトラヒドロピラニルオキシ
インダン−6−イル)プロピオフェノンを得る。
【0089】FABMS(m/z):567〔(M+N
a)+ 〕 (4)2’−(β−D−グルコピラノシルオキシ)−
6’−ヒドロキシ−3−(1−テトラヒドロピラニルオ
キシインダン−6−イル)プロピオフェノン1160m
gをピリジン10mlに溶解し、無水酢酸1.63gを
加え、室温で一晩撹拌する。ピリジンを減圧留去した
後、残渣を酢酸エチルに溶解し、水洗、乾燥後、溶媒を
留去して、2’−(2,3,4,6−テトラ−O−アセ
チル−β−D−グルコピラノシルオキシ)−6’−アセ
トキシ−3−(1−テトラヒドロピラニルオキシインダ
ン−6−イル)プロピオフェノン1438mgを得る。
本品を酢酸20ml、テトラヒドロフラン10ml、水
5mlの混合溶媒に溶解し、45℃で3時間撹拌する。
次いで、酢酸エチルと水を加え、撹拌し、有機層を分取
する。有機層を水洗、乾燥後、溶媒を留去する。残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒;クロロホ
ルム:アセトン)で精製し、2’−(2,3,4,6−
テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシルオキ
シ)−6’−アセトキシ−3−(1−ヒドロキシインダ
ン−6−イル)プロピオフェノン1071mgを得る。
【0090】FABMS(m/z):693〔(M+N
a)+ 〕 (5)2’−(2,3,4,6−テトラ−O−アセチル
−β−D−グルコピラノシルオキシ)−6’−アセトキ
シ−3−(1−ヒドロキシインダン−6−イル)プロピ
オフェノン1054mgをピリジン30mlに溶解し、
p−トルエンスルホニルクロリド329mgを加え、7
5℃で一晩撹拌する。更に、p−トルエンスルホニルク
ロリド150mgを加え、2日間還流する。ピリジンを
減圧留去した後、残渣を酢酸エチルに溶解し、水洗、乾
燥する。溶媒を留去した後、残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(溶媒;クロロホルム:酢酸エチル)
で精製して、2’−(2,3,4,6−テトラ−O−ア
セチル−β−D−グルコピラノシルオキシ)−6’−ヒ
ドロキシ−3−(インデン−6−イル)プロピオフェノ
ン及び2’−(2,3,4,6−テトラ−O−アセチル
−β−D−グルコピラノシルオキシ)−6’−ヒドロキ
シ−3−(インデン−5−イル)プロピオフェノンの
1:1混合物676mgを得る。
【0091】FABMS(m/z):633〔(M+N
a)+ 〕 (6)2’−(2,3,4,6−テトラ−O−アセチル
−β−D−グルコピラノシルオキシ)−6’−ヒドロキ
シ−3−(インデン−6−イル)プロピオフェノン及び
2’−(2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−
D−グルコピラノシルオキシ)−6’−ヒドロキシ−3
−(インデン−5−イル)プロピオフェノンの混合物6
60mgをメタノール20mlに溶解し、炭酸カリウム
1g及び水0.2mlを加え、室温で1時間撹拌する。
反応液を氷冷下10%塩酸で中和した後、酢酸エチルを
加えて撹拌し、有機層を分取する。得られた有機層を水
洗、乾燥後、溶媒を留去する。残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(溶媒;クロロホルム:メタノー
ル)で精製し、2’−(β−D−グルコピラノシルオキ
シ)−6’−ヒドロキシ−3−(インデン−6−イル)
プロピオフェノン及び2’−(β−D−グルコピラノシ
ルオキシ)−6’−ヒドロキシ−3−(インデン−5−
イル)プロピオフェノンの1:1混合物441mgを得
る。
【0092】NMR(DMSO−d6 )δ:2.94
(2H×2,t,J=7.5Hz),3.1−3.4
(8H×2,m),3.46(1H×2,m),3.7
0(1H×2,ddd,J=1.9,5.3,11.7
Hz),4.55(1H×2,t,J=5.4Hz),
4.93(1H×2,d,J=7.2Hz),5.02
(1H×2,d,J=5.2Hz),5.09(1H×
2,d,J=4.7Hz),5.22(1H×2,d,
J=5.1Hz),6.53(1H,dt,J=5.
5,2.0Hz),6.55(1H×2,d,J=8.
4Hz),6.58(1H,dt,J=5.5,2.0
Hz),6.68(1H×2,d,J=8.1Hz),
6.88(1H×2,m),7.07(1H,dd,J
=1.5,7.6Hz),7.14(1H,dd,J=
1.5,7.8Hz),7.25(1H×2,t,J=
8.3Hz),7.29(1H,d,J=8.0H
z),7.31(1H,s),7.36(1H,d,J
=7.6Hz),7.39(1H,s),11.02
(1H×2,s) FABMS(m/z):465〔(M+Na)+ 〕。
【0093】製造例6 (1)2’−(β−D−グルコピラノシルオキシ)−
6’−ヒドロキシ−3−(5−ベンゾ〔b〕フラニル)
プロピオフェノン4.44gとジクロロメタン80ml
の混合物に、ベンズアルデヒドジメチルアセタール3.
04g及びp−トルエンスルホン酸0.19gを加え、
室温で2時間撹拌する。溶媒を減圧留去した後、得られ
た残渣を酢酸エチルに溶解する。有機層を水洗、乾燥
後、溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(溶媒;クロロホルム:メタノール)で精製し
て、2’−(4,6−O−ベンジリデン−β−D−グル
コピラノシルオキシ)−6’−ヒドロキシ−3−(5−
ベンゾ〔b〕フラニル)プロピオフェノン5.84gを
得る。
【0094】NMR(DMSO−d6 )δ:3.00
(2H,t,J=7.6Hz),3.2−3.4(6
H,m),3.5−3.6(1H,m),4.20(1
H,t,J=5.1Hz),5.17(1H,d,J=
7.7Hz),5.47(1H,d,J=5.2H
z),5.58(1H,s),5.59(1H,d,J
=5.8Hz),6.57(1H,d,J=8.1H
z),6.72(1H,d,J=8.1Hz),6.8
9(1H,dd,J=1.0,2.2Hz),7.21
(1H,dd,J=1.9,8.5Hz),7.25
(1H,t,J=8.3Hz),7.35−7.55
(7H,m),7.94(1H,d,J=2.2H
z),10.82(1H,s) FABMS(m/z):555〔(M+Na)+ 〕。
【0095】(2)2’−(4,6−O−ベンジリデン
−β−D−グルコピラノシルオキシ)−6’−ヒドロキ
シ−3−(5−ベンゾ〔b〕フラニル)プロピオフェノ
ン5.78gをピリジン50mlに溶解し、無水酢酸
6.65gを加え、室温で4時間撹拌する。反応液に酢
酸エチルを加え、氷−10%塩酸に注ぎ、撹拌して有機
層を分取する。得られた有機層を水洗、乾燥後、溶媒を
留去して、粗製の2’−(2,3−ジ−O−アセチル−
4,6−O−ベンジリデン−β−D−グルコピラノシル
オキシ)−6’−アセトキシ−3−(5−ベンゾ〔b〕
フラニル)プロピオフェノン7.24gを得る。本品5
20mgを酢酸10mlに溶解し、水1.5ml及びp
−トルエンスルホン酸45mgを加え、50℃で5時間
撹拌する。反応液に水と酢酸エチルを加え、撹拌後、有
機層を分取し、水洗後、乾燥する。溶媒を留去した後、
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒;ク
ロロホルム:メタノール)で精製して、2’−(2,3
−ジ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシルオキ
シ)−6’−アセトキシ−3−(5−ベンゾ〔b〕フラ
ニル)プロピオフェノン360mgを得る。
【0096】NMR(DMSO−d6 )δ:1.88
(3H,s),2.00(6H,s),2.9−3.1
(4H,m),3.5−3.8(4H,m),4.75
(1H,t,J=5.5Hz),4.90(1H,d
d,J=8.0,9.8Hz),5.11(1H,t,
J=9.2Hz),5.50(1H,d,J=7.9H
z),5.59(1H,d,J=5.7Hz),6.8
8(1H,d,J=7.9Hz),6.90(1H,
d,J=2.2Hz),7.16(1H,d,J=8.
1Hz),7.17(1H,dd,J=1.7,8.5
Hz),7.44(1H,t,J=8.2Hz),7.
48(1H,d,J=1.8Hz),7.49(1H,
d,J=8.6Hz),7.94(1H,d,J=2.
2Hz) FABMS(m/z):593〔(M+Na)+ 〕。
【0097】製造例7 (1)2’−(2,3−ジ−O−アセチル−4,6−O
−ベンジリデン−β−D−グルコピラノシルオキシ)−
6’−アセトキシ−3−(5−ベンゾ〔b〕フラニル)
プロピオフェノン7.20gをテトラヒドロフラン−メ
タノール混液(40ml−40ml)に溶解し、炭酸水
素ナトリウム4.28g及び水0.8mlを加え、50
℃で6.5時間撹拌する。炭酸水素ナトリウムをろ去
し、ろ液を減圧濃縮して、得られた残渣を酢酸エチルに
溶解する。水洗、乾燥後、溶媒を留去し、得られた残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒;クロロ
ホルム:酢酸エチル)で精製して、2’−(2,3−ジ
−O−アセチル−4,6−O−ベンジリデン−β−D−
グルコピラノシルオキシ)−6’−ヒドロキシ−3−
(5−ベンゾ〔b〕フラニル)プロピオフェノン5.2
0gを得る。
【0098】NMR(DMSO−d6 )δ:1.98
(3H,s),2.01(3H,s),2.90−3.
05(4H,m),3.70−4.00(3H,m),
4.25−4.35(1H,m),5.05(1H,d
d,J=7.9,9.4Hz),5.41(1H,t,
J=9.4Hz),5.58(1H,d,J=7.9H
z),5.63(1H,s),6.60(1H,d,J
=7.7Hz),6.68(1H,d,J=8.1H
z),6.89(1H,d,J=2.2Hz),7.1
9(1H,dd,J=1.8,8.6Hz),7.21
(1H,t,J=8.3Hz),7.38(5H,
s),7.45−7.55(2H,m),7.94(1
H,d,J=2.2Hz),10.28(1H,s) FABMS(m/z):639〔(M+Na)+ 〕。
【0099】(2)2’−(2,3−ジ−O−アセチル
−4,6−O−ベンジリデン−β−D−グルコピラノシ
ルオキシ)−6’−ヒドロキシ−3−(5−ベンゾ
〔b〕フラニル)プロピオフェノン1.21gを酢酸1
5mlに溶解し、水1.5ml及びp−トルエンスルホ
ン酸43mgを加え、室温で4.5時間撹拌する。反応
液に水と酢酸エチルを加え、撹拌し、有機層を分取す
る。有機層を水洗、乾燥後、溶媒を留去する。得られた
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒;ク
ロロホルム:メタノール)で精製して、2’−(2,3
−ジ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシルオキ
シ)−6’−ヒドロキシ−3−(5−ベンゾ〔b〕フラ
ニル)プロピオフェノン915mgを得る。
【0100】m.p.:127−129℃ NMR(DMSO−d6 )δ:1.92(3H,s),
2.00(3H,s),2.85−3.05(4H,
m),3.45−3.75(4H,m),4.75(1
H,t,J=5.4Hz),4.87(1H,dd,J
=8.0,9.8Hz),5.09(1H,t,J=
9.7Hz),5.36(1H,d,J=7.9H
z),5.55(1H,d,J=5.6Hz),6.5
7(1H,d,J=7.8Hz),6.68(1H,
d,J=8.1Hz),6.88(1H,d,J=2.
2Hz),7.17(1H,d,J=9.6Hz),
7.19(1H,t,J=8.3Hz),7.48(1
H,d,J=9.3Hz),7.49(1H,d,J=
1.0Hz),7.93(1H,d,J=2.2H
z),10.28(1H,s) FABMS(m/z):551〔(M+Na)+ 〕。
【0101】製造例8−10 製造例7と同様にして、対応する原料化合物から第2表
記載の化合物を得る。
【0102】
【表2】
【0103】
【表3】
【0104】製造例11 2’−(β−D−グルコピラノシルオキシ)−6’−ヒ
ドロキシ−3−(5−ベンゾ〔b〕フラニル)プロピオ
フェノン889mgとエトキシ酢酸250mgのピリジ
ン溶液25mlに、氷冷下、N,N−ビス(2−オキソ
−3−オキサゾリジニル)ホスフィン酸クロリド152
7mgを加え、室温で19時間撹拌する。反応液に、飽
和炭酸水素ナトリウム水溶液とクロロホルムを加え、撹
拌し、有機層を分取する。有機層を水洗、乾燥後、溶媒
を留去する。残渣をメタノール−テトラヒドロフラン混
液(10ml−10ml)に溶解し、トリエチルアミン
202mgを加え、50℃で40分間撹拌する。溶媒を
減圧留去した後、得られた残渣を酢酸エチルに溶解し、
水洗、乾燥する。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(溶媒;クロロホルム:メタノー
ル)で精製して、2’−(6−O−エトキシアセチル−
β−D−グルコピラノシルオキシ)−6’−ヒドロキシ
−3−(5−ベンゾ〔b〕フラニル)プロピオフェノン
377mgを得る。
【0105】NMR(DMSO−d6 )δ:1.06
(3H,t,J=7.0Hz),2.99(2H,t,
J=7.4Hz),3.1−3.3(5H,m),3.
41(2H,q,J=7.0Hz),3.6−3.7
(1H,m),3.96(1H,d,J=16.6H
z),4.03(1H,d,J=16.6Hz),4.
1−4.2(1H,m),4.36(1H,dd,J=
1.8,11.7Hz),4.98(1H,d,J=
7.3Hz),5.22(1H,d,J=4.5H
z),5.31(1H,d,J=5.5Hz),5.3
4(1H,d,J=5.2Hz),6.56(1H,
d,J=8.1Hz),6.64(1H,d,J=8.
1Hz),6.87(1H,dd,J=1.0,2.2
Hz),7.20(1H,dd,J=1.8,8.1H
z),7.23(1H,t,J=8.3Hz),7.4
6(1H,d,J=8.4Hz),7.51(1H,
d,J=1.4Hz),7.93(1H,d,J=2.
2Hz),10.87(1H,s) FABMS(m/z):553〔(M+Na)+ 〕。
【0106】製造例12−15 製造例11と同様にして、対応する原料化合物から、第
3表記載の化合物を得る。
【0107】
【表4】
【0108】
【表5】
【0109】製造例16 2’−〔2,3,6−トリ−O−アセチル−4−O−
(2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−α−D−グ
ルコピラノシル)−β−D−グルコピラノシルオキシ〕
−6’−ヒドロキシアセトフェノン1541mgとベン
ゾ〔b〕フラン−5−カルバルデヒド350mgを製造
例1又は2と同様に処理することにより、2’−〔4−
O−(α−D−グルコピラノシル)−β−D−グルコピ
ラノシルオキシ〕−6’−ヒドロキシ−3−(5−ベン
ゾ〔b〕フラニル)プロピオフェノン415mgを得
る。
【0110】NMR(DMSO−d6 )δ:3.00
(2H,t,J=7.4Hz),3.0−3.8(14
H,m),4.4−4.6(2H,broad),4.
90(2H,broad),4.99(1H,d,J=
7.7Hz),5.06(1H,d,J=3.7H
z),5.38(1H,d,J=5.4Hz),5.4
7(1H,broad),5.60(1H,broa
d),6.56(1H,dd,J=0.7,8.4H
z),6.69(1H,d,J=7.9Hz),6.8
8(1H,dd,J=1.0,2.2Hz),7.21
(1H,dd,J=1.8,8.5Hz),7.24
(1H,t,J=8.3Hz),7.46(1H,d,
J=8.5Hz),7.53(1H,d,J=1.2H
z),7.92(1H,d,J=2.2Hz),10.
95(1H,s) FABMS(m/z):629〔(M+Na)+ 〕。
【0111】製造例17 2’−〔2,3,6−トリ−O−アセチル−4−O−
(2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−α−D−グ
ルコピラノシル)−β−D−グルコピラノシルオキシ〕
−6’−ヒドロキシアセトフェノン1541mgとベン
ゾ〔b〕チオフェン−5−カルバルデヒド389mgを
製造例1と同様に処理することにより、2’−〔4−O
−(α−D−グルコピラノシル)−β−D−グルコピラ
ノシルオキシ〕−6’−ヒドロキシ−3−(5−ベンゾ
〔b〕チエニル)プロピオフェノン645mgを得る。
【0112】NMR(DMSO−d6 )δ:3.03
(2H,t,J=7.6Hz),3.0−3.8(14
H,m),4.51(1H,t,J=5.5Hz),
4.57(1H,t,J=5.6Hz),4.88(1
H,d,J=4.9Hz),4.91(1H,d,J=
5.6Hz),5.00(1H,d,J=7.7H
z),5.06(1H,d,J=3.8Hz),5.4
0(1H,d,J=5.7Hz),5.47(1H,
d,J=6.0Hz),5.61(1H,d,J=3.
3Hz),6.56(1H,d,J=8.4Hz),
6.69(1H,d,J=7.9Hz),7.25(1
H,t,J=8.3Hz),7.29(1H,dd,J
=1.6,8.7Hz),7.39(1H,d,J=
5.5Hz),7.70(1H,d,J=5.4H
z),7.77(1H,d,J=1.6Hz),7.8
7(1H,d,J=8.2Hz),10.97(1H,
s) FABMS(m/z):645〔(M+Na)+ 〕。
【0113】製造例18 2’−(2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−
D−グルコピラノシルオキシ)−6’−ヒドロキシアセ
トフェノン5g、ベンゾ〔b〕フラン−5−カルバルデ
ヒド1.81gを(i)製造例1と同様に反応、処理し
て得られる粗製の2’−(β−D−グルコピラノシルオ
キシ)−6’−ヒドロキシ−3−(5−ベンゾ〔b〕フ
ラニル)アクリロフェノンを、エタノール50ml、1
0%水酸化カリウム水溶液10mlの混合溶液に溶か
し、酸化白金120mgを触媒に用いて常圧下、接触還
元を行う。触媒をろ去し、ろ液を氷冷下10%塩酸で中
和し、減圧下で濃縮する。残渣に酢酸エチルを加え、撹
拌後、有機層を分取するか、あるいは(ii)製造例1
と同様に反応、処理して得られる粗製の2’−(β−D
−グルコピラノシルオキシ)−6’−ヒドロキシ−3−
(5−ベンゾ〔b〕フラニル)アクリロフェノンを、エ
タノール50ml、10%水酸化カリウム水溶液10m
lの混合溶液に溶かし、その溶液に4−N,N−ジメチ
ルアミノピリジン2.5g、10%パラジウム−炭素
1.1gを加えて常圧下、接触還元を行う。触媒をろ去
し、ろ液を氷冷下10%塩酸で中和し、減圧下で濃縮す
る。残渣に酢酸エチルを加え、撹拌後、有機層を分取す
る。有機層を水洗、乾燥後、溶媒を留去し、得られる残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製するこ
とにより、2’−(β−D−グルコピラノシルオキシ)
−6’−ヒドロキシ−3−(5−ベンゾ〔b〕フラニ
ル)プロピオフェノン3.4gを得る。物性値は製造例
1記載の通りである。
【0114】製造例19 製造例11と同様にして、対応する原料化合物から、第
4表記載の化合物を得る。
【0115】
【表6】
【0116】参考例1 2’,6’−ジヒドロキシアセトフェノン1.065
g、炭酸カドミウム4.83g及びトルエン100ml
の混合物をディーン・シュターク蒸留管(Dien−S
tark trap)で溶媒を除きながら還流する。溶
媒を30ml除いた後、2,3,6−トリ−O−アセチ
ル−4−O−(2,3,4,6−テトラ−O−アセチル
−α−D−グルコピラノシル)−β−D−グルコピラノ
シルブロミド11.42gを加え、17時間還流する。
冷却後、不溶物をろ別し、ろ液を濃縮する。残査をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィーで精製して2’−O−
〔2,3,6−トリ−O−アセチル−4−O−(2,
3,4,6−テトラ−O−アセチル−α−D−グルコピ
ラノシル)−β−D−グルコピラノシル〕−6’−ヒド
ロキシアセトフェノン4.30gを得る。
【0117】IR(nujol)cm-1:1750,1
630 NMR(CDCl3 )δ:2.01(3H,s),2.
03(6H,s),2.04(3H,s),2.06
(3H,s),2.08(3H,s),2.10(3
H,s),2.59(3H,s),3.8−4.35
(6H,m),4.46(1H,dd,J=2.9,1
2.2Hz),4.87(1H,dd,J=4.2,1
0.5Hz),5.06(1H,t,J=9.8H
z),5.21(1H,d,J=7.3Hz),5.3
2(1H,d,J=2.5Hz),5.35−5.47
(3H,m),6.49(1H,d,J=8.3H
z),6.71(1H,d,J=8.3Hz),7.3
6(1H,t,J=8.3Hz),12.96(1H,
s) FABMS(m/z):793〔(M+Na)+ 〕。
【0118】
【発明の効果】本発明の有効成分であるプロピオフェノ
ン誘導体〔I〕及びその薬理的に許容しうる塩は、腎臓
でのグルコース再吸収阻害作用に基づく優れた尿糖増加
作用を有し、血糖降下薬として有用である。例えば、ラ
ットに経口投与した場合、本発明の有効成分である化合
物はフロリジン投与の11〜100倍にまで尿糖を増加
させることができる。
【0119】また、本発明の有効成分であるプロピオフ
ェノン誘導体〔I〕は毒性が低く、例えば、2’−(β
−D−グルコピラノシルオキシ)−6’−ヒドロキシ−
3−(5−ベンゾ〔b〕フラニル)プロピオフェノンま
たは2’−(2,3−ジ−O−アセチル−β−D−グル
コピラノシルオキシ)−6’−ヒドロキシ−3−(5−
ベンゾ〔b〕フラニル)プロピオフェノンをマウスに単
回経口投与(3000mg/kg)しても死亡例は見ら
れなかった。更に、本発明の有効成分である化合物は、
体内での加水分解で生じるアグリコン部分の促通拡散型
糖輸送担体の阻害作用が弱いという特徴も有する。
【0120】従って、本発明の有効成分である化合物
〔I〕は、高血糖を是正し、グルコース・トキシシティ
ーの悪循環を断ち切ることができ、糖尿病〔例えば、イ
ンスリン依存型糖尿病(I型糖尿病)、インスリン非依
存型糖尿病(II型糖尿病)等の真性糖尿病等〕の予防
・治療に効果的に使用することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 稲益 正徳 埼玉県三郷市早稲田3−4−3−407 (72)発明者 荒川 健司 埼玉県浦和市瀬ヶ崎2−3−2−211

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式〔I〕 【化1】 〔但し、Xは酸素原子、硫黄原子またはメチレン基であ
    り、OYは保護されていてもよい水酸基であり、Zはβ
    −D−グルコピラノシル基、4−O−(α−D−グルコ
    ピラノシル)−β−D−グルコピラノシル基またはそれ
    らの1もしくは複数の水酸基がアシル化された基であ
    り、点線は二重結合の存在または非存在を表す。〕で示
    されるプロピオフェノン誘導体またはその薬理的に許容
    しうる塩を有効成分としてなる医薬組成物。
  2. 【請求項2】 Zがβ−D−グルコピラノシル基また
    は4−O−(α−D−グルコピラノシル)−β−D−グ
    ルコピラノシル基(これらの基はC2-20アルカノイル
    基、低級アルコキシ低級アルカノイル基、低級アルコキ
    シカルボニル基及びベンゾイル基から選ばれる基で1も
    しくは複数の水酸基がアシル化されていてもよい)であ
    る請求項1記載の医薬組成物。
  3. 【請求項3】 OYが低級アルカノイルオキシ基また
    は水酸基、ZがC2-20アルカノイル基、低級アルコキシ
    低級アルカノイル基、低級アルコキシカルボニル基及び
    ベンゾイル基から選ばれる基で2及び3位水酸基または
    6位水酸基がアシル化されていてもよいβ−D−グルコ
    ピラノシル基、点線が二重結合の存在を表す請求項1記
    載の医薬組成物。
  4. 【請求項4】 Xが酸素原子または硫黄原子、OYが
    水酸基、ZがC2-20アルカノイル基、低級アルコキシ低
    級アルカノイル基、低級アルコキシカルボニル基及びベ
    ンゾイル基から選ばれる基で2及び3位水酸基または6
    位水酸基がアシル化されていてもよいβ−D−グルコピ
    ラノシル基、点線が二重結合の存在を表す請求項1記載
    の医薬組成物。
  5. 【請求項5】 Xが酸素原子または硫黄原子、OYが
    水酸基、Zがβ−D−グルコピラノシル基または4−O
    −(α−D−グルコピラノシル)−β−D−グルコピラ
    ノシル基である請求項1記載の医薬組成物。
  6. 【請求項6】 Xが酸素原子、OYが低級アルカノイ
    ルオキシ基または水酸基、Zが2,3−ジ−O−(低級
    アルカノイル)−β−D−グルコピラノシル基、2,3
    −ジ−O−(低級アルコキシ低級アルカノイル)−β−
    D−グルコピラノシル基、6−O−(C2-20アルカノイ
    ル)−β−D−グルコピラノシル基、6−O−(低級ア
    ルコキシ低級アルカノイル)−β−D−グルコピラノシ
    ル基または6−O−ベンゾイル−β−D−グルコピラノ
    シル基である請求項3記載の医薬組成物。
  7. 【請求項7】 Xが酸素原子、OYが低級アルカノイ
    ルオキシ基または水酸基、Zが2,3−ジ−O−(低級
    アルカノイル)−β−D−グルコピラノシル基である請
    求項6記載の医薬組成物。
  8. 【請求項8】 2’−〔2,3−ジ−O−(低級アル
    カノイル)−β−D−グルコピラノシルオキシ〕−6’
    −ヒドロキシ−3−(5−ベンゾ〔b〕フラニル)プロ
    ピオフェノンまたは2’−〔2,3−ジ−O−(低級ア
    ルカノイル)−β−D−グルコピラノシルオキシ〕−
    6’−(低級アルカノイルオキシ)−3−(5−ベンゾ
    〔b〕フラニル)プロピオフェノンを有効成分としてな
    る医薬組成物。
  9. 【請求項9】 2’−(β−D−グルコピラノシルオ
    キシ)−6’−ヒドロキシ−3−(5−ベンゾ〔b〕フ
    ラニル)プロピオフェノンまたはその薬理的に許容しう
    る塩を有効成分としてなる医薬組成物。
  10. 【請求項10】 血糖降下薬である請求項1、2、
    3、4、5、6、7、8又は9記載の医薬組成物。
  11. 【請求項11】 糖尿病の予防・治療薬である請求項
    10記載の医薬組成物。
JP8293523A 1995-11-07 1996-11-06 医薬組成物 Expired - Fee Related JP3006513B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8293523A JP3006513B2 (ja) 1995-11-07 1996-11-06 医薬組成物

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7-287740 1995-11-07
JP28774095 1995-11-07
JP8293523A JP3006513B2 (ja) 1995-11-07 1996-11-06 医薬組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09188625A true JPH09188625A (ja) 1997-07-22
JP3006513B2 JP3006513B2 (ja) 2000-02-07

Family

ID=26556861

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8293523A Expired - Fee Related JP3006513B2 (ja) 1995-11-07 1996-11-06 医薬組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3006513B2 (ja)

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6414126B1 (en) 1999-10-12 2002-07-02 Bristol-Myers Squibb Company C-aryl glucoside SGLT2 inhibitors and method
US6515117B2 (en) 1999-10-12 2003-02-04 Bristol-Myers Squibb Company C-aryl glucoside SGLT2 inhibitors and method
US6555519B2 (en) 2000-03-30 2003-04-29 Bristol-Myers Squibb Company O-glucosylated benzamide SGLT2 inhibitors and method
US6683056B2 (en) 2000-03-30 2004-01-27 Bristol-Myers Squibb Company O-aryl glucoside SGLT2 inhibitors and method
US6936590B2 (en) 2001-03-13 2005-08-30 Bristol Myers Squibb Company C-aryl glucoside SGLT2 inhibitors and method
US7342127B2 (en) 2003-01-24 2008-03-11 Bristol-Myers Squibb Company Substituted anilide ligands for the thyroid receptor
US7767651B2 (en) 2005-01-28 2010-08-03 Chugai Seiyaku Kabushiki Kaisha Spiroketal derivatives and use thereof as diabetic medicine
US7943748B2 (en) 2004-07-27 2011-05-17 Chugai Seiyaku Kabushiki Kaisha Glucitol derivative, prodrug thereof and salt thereof, and therapeutic agent containing the same for diabetes
US8048897B2 (en) 2004-07-26 2011-11-01 Chugai Seiyaku Kabushiki Kaisha Cyclohexane derivative, prodrug thereof and salt thereof, and therapeutic agent containing the same for diabetes
EP2668953A1 (en) 2008-05-22 2013-12-04 Bristol-Myers Squibb Company Pharmaceutical compositions comprising an SGLT2 inhibitor with a supply of carbohydrate and/or an inhibitor of uric acid synthesis
WO2020016335A1 (en) 2018-07-19 2020-01-23 Astrazeneca Ab Methods of treating hfpef employing dapagliflozin and compositions comprising the same
WO2022022865A1 (en) 2020-07-27 2022-02-03 Astrazeneca Ab Methods of treating chronic kidney disease with dapagliflozin
WO2022208172A1 (en) 2021-04-01 2022-10-06 Astrazeneca Uk Limited Systems and methods for managing prediabetes with a gliflozin sodium-glucose cotransport 2 inhibitor pharmaceutical composition
WO2023144722A1 (en) 2022-01-26 2023-08-03 Astrazeneca Ab Dapagliflozin for use in the treatment of prediabetes or reducing the risk of developing type 2 diabetes

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6515117B2 (en) 1999-10-12 2003-02-04 Bristol-Myers Squibb Company C-aryl glucoside SGLT2 inhibitors and method
US6414126B1 (en) 1999-10-12 2002-07-02 Bristol-Myers Squibb Company C-aryl glucoside SGLT2 inhibitors and method
US6555519B2 (en) 2000-03-30 2003-04-29 Bristol-Myers Squibb Company O-glucosylated benzamide SGLT2 inhibitors and method
US6683056B2 (en) 2000-03-30 2004-01-27 Bristol-Myers Squibb Company O-aryl glucoside SGLT2 inhibitors and method
US6936590B2 (en) 2001-03-13 2005-08-30 Bristol Myers Squibb Company C-aryl glucoside SGLT2 inhibitors and method
US7342127B2 (en) 2003-01-24 2008-03-11 Bristol-Myers Squibb Company Substituted anilide ligands for the thyroid receptor
US8048897B2 (en) 2004-07-26 2011-11-01 Chugai Seiyaku Kabushiki Kaisha Cyclohexane derivative, prodrug thereof and salt thereof, and therapeutic agent containing the same for diabetes
US7943748B2 (en) 2004-07-27 2011-05-17 Chugai Seiyaku Kabushiki Kaisha Glucitol derivative, prodrug thereof and salt thereof, and therapeutic agent containing the same for diabetes
US7767651B2 (en) 2005-01-28 2010-08-03 Chugai Seiyaku Kabushiki Kaisha Spiroketal derivatives and use thereof as diabetic medicine
EP2668953A1 (en) 2008-05-22 2013-12-04 Bristol-Myers Squibb Company Pharmaceutical compositions comprising an SGLT2 inhibitor with a supply of carbohydrate and/or an inhibitor of uric acid synthesis
WO2020016335A1 (en) 2018-07-19 2020-01-23 Astrazeneca Ab Methods of treating hfpef employing dapagliflozin and compositions comprising the same
WO2022022865A1 (en) 2020-07-27 2022-02-03 Astrazeneca Ab Methods of treating chronic kidney disease with dapagliflozin
WO2022208172A1 (en) 2021-04-01 2022-10-06 Astrazeneca Uk Limited Systems and methods for managing prediabetes with a gliflozin sodium-glucose cotransport 2 inhibitor pharmaceutical composition
WO2023144722A1 (en) 2022-01-26 2023-08-03 Astrazeneca Ab Dapagliflozin for use in the treatment of prediabetes or reducing the risk of developing type 2 diabetes

Also Published As

Publication number Publication date
JP3006513B2 (ja) 2000-02-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0684254B1 (en) Propiophenone derivative and a process for preparing the same
JP3059088B2 (ja) プロピオフェノン誘導体およびその製法
RU2156247C2 (ru) Производные пропиофенона, способы их получения
JP3798375B2 (ja) グルコピラノシルオキシベンジルベンゼン誘導体およびそれを含有する医薬組成物
EP0598359B1 (en) Hypoglycemic dihydrochalcone derivatives
US5731292A (en) Dihydrochalcone derivatives which are hypoglycemic agents
JP3006513B2 (ja) 医薬組成物
JP2000080041A (ja) 医薬組成物
JPH07501341A (ja) 細胞接着阻害剤としての置換されたラクトースおよびラクトサミン誘導体
JP2814950B2 (ja) 血糖降下剤
JP3065235B2 (ja) プロピオフェノン誘導体およびその製法
JP3034192B2 (ja) プロピオフェノン誘導体およびその製法
JP3055135B2 (ja) プロピオフェノン誘導体及びその製法
JP2847696B2 (ja) プロピオフェノン誘導体及びその製法
JPH1121243A (ja) 医薬組成物
JP2847695B2 (ja) 血糖降下剤
JP2762903B2 (ja) ジヒドロカルコン誘導体及びその製法
JP2795162B2 (ja) ジヒドロカルコン誘導体及びその製法
JP2906978B2 (ja) 血糖降下剤
JP3253366B2 (ja) 血糖上昇抑制剤
CN115368428A (zh) 马铃薯三糖桦木酸皂苷酯类衍生物及其制备方法和应用
JPH08165237A (ja) 血液流動性改善剤
KR20130078228A (ko) 4-[1,3]다이옥솔란을 포함하고 있는 신규 c-아릴 글루코사이드 및 이의 제조방법

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071126

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081126

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081126

Year of fee payment: 9

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081126

Year of fee payment: 9

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081126

Year of fee payment: 9

R370 Written measure of declining of transfer procedure

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081126

Year of fee payment: 9

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091126

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091126

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101126

Year of fee payment: 11

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101126

Year of fee payment: 11

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101126

Year of fee payment: 11

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111126

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121126

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121126

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131126

Year of fee payment: 14

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees