JP2762903B2 - ジヒドロカルコン誘導体及びその製法 - Google Patents

ジヒドロカルコン誘導体及びその製法

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JP2762903B2
JP2762903B2 JP26934293A JP26934293A JP2762903B2 JP 2762903 B2 JP2762903 B2 JP 2762903B2 JP 26934293 A JP26934293 A JP 26934293A JP 26934293 A JP26934293 A JP 26934293A JP 2762903 B2 JP2762903 B2 JP 2762903B2
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健二 辻原
光弥 本宮
宣之 船見
正徳 稲益
健司 荒川
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Tanabe Seiyaku Co Ltd
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Tanabe Seiyaku Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、血糖降下作用を有する
新規ジヒドロカルコン誘導体及びその製法に関する。
【0002】
【従来の技術】糖尿病の治療においては食事療法が必須
であるが、これだけで充分なコントロールが得られない
ときは、必要に応じてインスリンまたは経口糖尿病薬が
使用される。糖尿病薬としては、従来より、ビグアナイ
ド系化合物及びスルホニルウレア系化合物が用いられて
いる。しかしながら、ビグアナイド系化合物には乳酸ア
シドーシス、スルホニルウレア系化合物には重篤な低血
糖という副作用があり、このような欠点のない新しい糖
尿病治療剤の開発が望まれている。
【0003】近年、糖尿病の発症、並びに進展に高血糖
自身が関与するというグルコース・トキシシティー・セ
オリー(Glucose toxicity theo
ry)が提唱されている。すなわち、慢性的な高血糖が
インスリン分泌とインスリン作用の両方に異常を引き起
こし、これがさらに血糖を高め、糖尿病が進展するとい
うものである〔ジアベトロジア(Diabetolog
ia)第28巻、第119頁(1985年)、ジアビー
ティーツ ケア(Diabetes Care)、第1
3巻、第610頁(1990年)等〕。
【0004】この理論は、次のようにして検証されてい
る。すなわち、糖尿病動物の血糖をインスリンを用いず
に長期間正常に保つと糖尿病動物の病態が改善され、正
常化することが確認された〔ジャーナル・オブ・クリニ
カル・インベスチゲーション(J.Clin.Inve
st.)第79巻、第1510頁(1987年)、同第
80巻、第1037頁(1987年)、同第87巻、第
561頁(1991年)等〕。これらの検証実験で、血
糖を正常に保つ試薬としてフロリジンが皮下投与で用い
られている。
【0005】フロリジンは、リンゴやナシ等のバラ科植
物の樹皮や根皮に含まれる配糖体であり、すでに前世紀
に発見され、種々研究されてきた。最近、腸管と腎臓の
絨毛膜にのみ存在するNa+ −グルコース共輸送体の阻
害剤であることがわかり、この実験では、フロリジンは
腎臓での糖の再吸収を阻害し、糖の排泄を促進して高血
糖を是正したものと解釈される。
【0006】しかしながら、フロリジンを経口投与する
と、大部分はアグリコンであるフロレチンとグルコース
に加水分解され、フロリジンとして吸収される割合は小
さく、尿糖排泄作用は非常に弱い。また、アグリコンで
あるフロレチンは促通拡散型の糖輸送担体を強力に阻害
することが知られており、例えば、フロレチンをラット
に静脈内投与すると脳内グルコース濃度が減少すること
が報告されている〔ストローク(Stroke)、第1
4巻、第388頁(1983年)〕ので、長期にわたり
これを使用すると、いろいろな組織に悪い影響が及ぶこ
とが考えられる。そのためか、これまでフロリジンを糖
尿病治療薬として用いようという試みはなされていな
い。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、腎臓でのグ
ルコースの再吸収を阻害し、または/及び腸管からのグ
ルコースの吸収を阻害し、それによって優れた血糖降下
作用を示し、かつ、そのアグリコンは促通拡散型の糖輸
送担体の阻害作用が著しく弱い新規なジヒドロカルコン
グリコシド型化合物を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、一般式〔I〕
【0009】
【化8】
【0010】〔但し、Arはアリール基、OZは保護さ
れていてもよい水酸基又は低級アルコキシ基を表し、R
は、式〔II〕
【0011】
【化9】
【0012】で示される基であるか又は式〔III〕
【0013】
【化10】
【0014】で示される基を表す(但し、OZが水酸基
であり、Rが式〔II〕で示される基である場合、Ar
が4−ヒドロキシフェニル基、4−メトキシフェニル基
又はフェニル基であるものを除く)。〕で示されるジヒ
ドロカルコン誘導体及びその薬理的に許容しうる塩に関
する。
【0015】本発明のジヒドロカルコン誘導体〔I〕に
おいて、アリール基としては、炭化水素系アリール基又
は複素環系アリール基があげられる。
【0016】上記の炭化水素系アリール基としては、置
換基を有していてもよいフェニル基又は置換基を有して
いてもよいナフチル基があげられる。複素環系アリール
基としては、異項原子として酸素原子、窒素原子もしく
は硫黄原子を含む複素芳香環式基(該複素芳香環式基は
置換基を有していてもよい)があげられ、該複素芳香環
式基としては、例えばフリル基、チエニル基、ピリジル
基等の複素芳香単環式基があげられる。
【0017】さらに、上記のフェニル基、ナフチル基、
複素芳香環式基が置換基を有する場合、これらの基はい
ずれも1〜2個の置換基を有していてもよい。上記であ
げた各基の置換基としては、ハロゲン原子又は水酸基で
置換されていてもよい低級アルキル基;低級アルコキシ
基で置換されていてもよい低級アルコキシ基;低級アル
コキシ基で置換されていてもよい低級アルコキシカルボ
ニルオキシ基;低級アルキル基又は低級アルカノイル基
で置換されていてもよいアミノ基;低級アルコキシ基、
低級アルコキシカルボニル基、アミノ基及びフェニル基
から選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい低級
アルカノイルオキシ基;ハロゲン原子;水酸基;カルバ
モイル基;低級アルキルチオ基;低級アルキルスルフィ
ニル基;低級アルキルスルホニル基;カルボキシル基;
ホルミル基;シアノ基;ジ低級アルキルカルバモイルオ
キシ基;フェノキシカルボニルオキシ基;低級アルキレ
ンジオキシ基;或いは低級アルコキシ基で置換されてい
てもよいベンゾイルオキシ基があげられる。
【0018】また、化合物〔I〕において、OZで示さ
れた基が保護された水酸基の場合、該保護基としては、
フェノール性水酸基の保護基となりうるものであればよ
く、例えば低級アルコキシ基、低級アルコキシカルボニ
ル基、フェニル基及びアミノ基から選ばれる基で置換さ
れていてもよい低級アルカノイル基;低級アルコキシカ
ルボニル基;フェノキシカルボニル基;ベンゾイル基;
又は低級アルコキシベンゾイル基等のアシル基があげら
れる。
【0019】化合物〔I〕において、好ましい化合物と
しては、Rが式〔II〕で示される基である化合物、或
いは、Rが式〔III〕で示される基である化合物があ
げられる。
【0020】より好ましい化合物としては、Arが、ハ
ロゲン原子又は水酸基で置換されていてもよい低級アル
キル基:炭素数2〜6の低級アルコキシ基:低級アルコ
キシ基で置換された低級アルコキシ基:低級アルコキシ
基で置換されていてもよい低級アルコキシカルボニルオ
キシ基:低級アルキル基及び低級アルカノイル基から選
ばれる基で置換されたアミノ基:低級アルコキシ基、低
級アルコキシカルボニル基、アミノ基及びフェニル基か
ら選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい低級ア
ルカノイルオキシ基:ハロゲン原子:カルバモイル基:
低級アルキルチオ基:低級アルキルスルフィニル基:低
級アルキルスルホニル基:カルボキシル基:ホルミル
基:シアノ基:ジ低級アルキルカルバモイルオキシ基:
フェノキシカルボニルオキシ基:低級アルキレンジオキ
シ基:並びに低級アルコキシ基で置換されていてもよい
ベンゾイルオキシ基から選ばれる1〜2個の置換基で置
換されたフェニル基;フリル基;チエニル基;ピリジル
基;或いはナフチル基であり、OZが保護されていても
よい水酸基又は低級アルコキシ基であり、Rが式〔I
I〕で示される基である化合物、或いは、Arがフェニ
ル基、低級アルキルフェニル基、ハロゲノフェニル基、
ヒドロキシフェニル基及び低級アルコキシフェニル基で
あり、OZは保護されていてもよい水酸基又は低級アル
コキシ基であり、Rが式〔III〕で示される基である
化合物があげられる。
【0021】薬効上好ましい化合物としては、一般式
〔I〕において、OZが保護されていてもよい水酸基又
は低級アルコキシ基であり、Arが低級アルキル基置換
フェニル基、低級アルコキシ基置換フェニル基 (但し、
4−メトキシフェニル基を除く)、低級アルコキシカル
ボニルオキシ基置換フェニル基、又はハロゲノフェニル
基であり、Rが式〔II〕で示される基である化合物が
あげられ、とりわけ、OZが保護されていてもよい水酸
基、Arが炭素数1〜3の低級アルキル基置換フェニル
基、炭素数2〜3の低級アルコキシ基置換フェニル基、
炭素数2〜7の低級アルコキシカルボニルオキシ基置換
フェニル基又はハロゲノフェニル基であり、Rが式〔I
I〕で示される基である化合物があげられる。
【0022】本発明の目的物〔I〕は、遊離の形でもま
たその薬理的に許容しうる塩の形でも医薬用途に用いる
ことができる。薬理的に許容しうる塩としては、塩酸、
硫酸、硝酸等の無機酸または酢酸、メタンスルホン酸等
の有機酸との塩があげられる。
【0023】本発明の目的物〔I〕及びその薬理的に許
容しうる塩は、経口的にも非経口的にも投与することが
でき、経口もしくは非経口投与に適した賦形剤と混合
し、医薬製剤として用いることができる。また医薬製剤
は、錠剤、カプセル剤、散剤の如き固形製剤であっても
よく、溶液、懸濁液、乳液の如き液体製剤であってもよ
い。更に非経口投与する場合には、注射剤の形で用いる
ことができる。
【0024】投与量は、患者の年齢・体重・状態あるい
は疾患の程度により異なるが、通常1日当たりの投与量
は、経口投与の場合には、1〜100mg/kg、とり
わけ5〜40mg/kg、非経口投与の場合には、0.
1〜50mg/kg、とりわけ0.5〜10mg/kg
であるのが好ましい。
【0025】本発明によれば、目的物〔I〕またはその
薬理的に許容しうる塩は、一般式〔IV〕
【0026】
【化11】
【0027】〔但し、Ar’はアリール基、OZ’は保
護されていてもよい水酸基又は低級アルコキシ基を表
し、他の記号は前記と同一意味を有する(但し、OZ’
が水酸基であり、Rが式〔II〕で示される基である場
合、Ar’が4−メトキシフェニル基、4−ヒドロキシ
フェニル基又はフェニル基であるものを除く)。〕で示
されるカルコン誘導体を還元し、要すれば保護基を除去
することにより製造することができる。
【0028】Ar’としては、Arで説明した基と同様
な基をあげることができる。更に、Ar’が置換基を有
するフェニル基、置換基を有するナフチル基、置換基を
有する複素芳香環式基である場合、上記であげた各基の
置換基は保護されていてもよい。上記各基の置換基の保
護基としては、酸処理、還元、加水分解等の常法に従い
容易に除去することができる基をいずれも用いることが
できる。
【0029】OZ’が保護された水酸基である場合、該
水酸基の保護基としては、フェノール性水酸基の保護基
となるものであればよく、例えば、OZで示される基で
説明した保護基と同様の保護基をあげることができる。
保護基の除去はその種類に応じ、酸処理、加水分解、還
元等、慣用の方法で実施することができる。
【0030】本還元反応は常法に従い、金属水素化物に
よる還元、接触水素還元等により実施することができ
る。例えば、金属水素化物による還元では、溶媒中、金
属水素化物を用いて、また、接触水素還元では、溶媒
中、常圧水素気流下で触媒を用いて接触還元して実施す
ることができる。
【0031】具体的には、接触水素還元においては、触
媒としては、常用の触媒を使用することができ、例え
ば、パラジウム−炭素、酸化白金等の触媒を好適に用い
ることができる。
【0032】また、金属水素化物による還元は、二重結
合を還元することができる金属水素化物であればいずれ
も使用することができるが、とりわけケトンを還元しな
いものが好ましく、このようなものとしては、例えば水
素化テルルナトリウム (Sodium hydroge
n telluride)をあげることができる。水素
化テルルナトリウムはシンセシス (Synthesi
s)第545頁 (1978年)記載の方法に従って調製
することができ、通常、カルコン誘導体に対し、1〜3
モル当量、とりわけ1〜1.5モル当量使用するのが好
ましい。
【0033】溶媒は、反応に不活性であれば何れの溶媒
も使用でき、例えばメタノール、エタノール、テトラヒ
ドロフラン、酢酸エチル、酢酸等の有機溶媒及びこれら
有機溶媒と水との混合溶媒を用いることができる。
【0034】反応は、冷却下〜加熱下で実施でき、とり
わけ10℃〜30℃で実施するのが好ましい。
【0035】原料化合物〔IV〕のうち、Rが式〔I
I〕で示される基である化合物は、一般式〔V−a〕
【0036】
【化12】
【0037】(但し、OXは保護されていてもよい水酸
基を表し、他の記号は前記と同一意味を有する。)で示
されるアセトフェノン誘導体と、一般式〔VI〕
【0038】
【化13】
【0039】(但し、記号は前記と同一意味を有す
る。)で示されるアルデヒド化合物を縮合させ、要すれ
ば保護基を除去することにより製造することができる。
【0040】また、原料化合物のうち、一般式〔IV〕
において、Rが式〔III〕であるカルコン誘導体は、
一般式〔V−b〕
【0041】
【化14】
【0042】(但し、記号は前記と同一意味を有す
る。)で示されるアセトフェノン誘導体と、アルデヒド
化合物〔VI〕を縮合反応させ、要すれば保護基を除去
することにより製造することができる。
【0043】アセトフェノン誘導体〔V−a〕又は〔V
−b〕とアルデヒド化合物〔VI〕との縮合反応は、常
法により実施することができ、例えば溶媒中(メタノー
ル、エタノール等の有機溶媒又はこれら有機溶媒と水と
の混合溶媒)、塩基(水酸化アルカリ金属等)の存在下
に冷却下〜加熱下(とりわけ10℃〜30℃)で実施す
ることができる。
【0044】原料化合物〔V−a〕又は〔V−b〕の基
−OXが保護された水酸基である場合、保護基として
は、低級アルカノイル基、置換又は非置換フェニル低級
アルキル基、トリ低級アルキルシリル基等慣用の保護基
をあげることができる。該保護基の除去はその種類に応
じ、加水分解、還元、酸処理等の常法に従って行うこと
ができるが、保護基がアセチル基等の低級アルカノイル
基であれば、水酸化アルカリ金属を用いて縮合反応と該
保護基の除去を一工程で行うことができるので、有利で
ある。
【0045】また、原料化合物〔IV〕において、A
r’が低級アルコキシカルボニル基又は低級アルコキシ
低級アルコキシカルボニル基で置換されたフェニル基で
ある化合物は、一般式〔V−a〕又は〔V−b〕におい
て、OZ’が保護された水酸基であるアセトフェノン誘
導体とヒドロキシベンズアルデヒドを上記の如くして縮
合させ、得られる生成物をO−低級アルコキシカルボニ
ル化又はO−低級アルコキシ低級アルコキシカルボニル
化し、要すれば保護基を除去することにより製すること
もできる。
【0046】更に、化合物〔IV〕を製する縮合反応に
おいて、アルデヒド化合物としてヒドロキシベンズアル
デヒドを用いる時は、フェノール性水酸基を保護したヒ
ドロキシベンズアルデヒドを用いると縮合反応の収率が
向上する。フェノール性水酸基を保護する際、保護基と
しては、加水分解、還元、酸処理等の常法に従い容易に
除去することができる基をいずれも用いることができ
る。とりわけ、還元的に除去することができる基(ベン
ジル基等の置換又は非置換フェニル低級アルキル基等)
を用いれば、上記のカルコン誘導体〔IV〕の還元反応
において該保護基の除去も同時に行うことができるので
好ましい。
【0047】上記反応において得られたカルコン誘導体
〔IV〕は、精製して還元反応に用いてもよいが、粗製
のまま還元反応に用いることもできる。
【0048】本発明の出発原料化合物〔V−a〕は、ジ
ャーナル・オブ・メディシナル・アンド・ファーマシュ
ーティカル・ケミストリー(J.Med.Pharm.
Chem.)第5巻、1054頁(1962年)に記載
の方法に準じて、例えば、2’,6’−ジヒドロキシア
セトフェノンと2,3,4,6−テトラ−O−アセチル
−α−D−グルコピラノシルブロミドを水酸化カリウム
の存在下に含水アセトン中で反応させ、次いで所望によ
りフェノール性水酸基を保護することにより製すること
ができる。
【0049】また、原料化合物〔V−b〕は新規化合物
であり、例えば、2’,6’−ジヒドロキシアセトフェ
ノンと2,3,6−トリ−O−アセチル−4−O−
(2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−α−D−グ
ルコピラノシル)−α−D−グルコピラノシルブロミド
をトルエン中、炭酸カドミウムの存在下に加熱、還流し
て製することができる。
【0050】本発明において、低級アルキル基、低級ア
ルコキシ基、低級アルキレン基としては炭素数1〜6の
ものをあげることができ、低級アルカノイル基としては
炭素数2〜7のものをあげることができる。また、本明
細書において「2’−O−(β−D−グルコピラノシ
ル)−」とは、「2’−(β−D−グルコピラノシル)
オキシ−」を意味するものである。
【0051】
【実施例】
実施例1 (1)2’−O−(2,3,4,6−テトラ−O−アセ
チル−β−D−グルコピラノシル)−6’−ヒドロキシ
アセトフェノン〔即ち、2’−(2,3,4,6−テト
ラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシル)オキシ
−6’−ヒドロキシアセトフェノン〕1000mg、p
−トルアルデヒド373mg、エタノール10mlの混
合物に、50%水酸化カリウム水溶液2mlを滴下し、
室温で一晩撹拌する。減圧下溶媒を留去し、残査に水と
ジエチルエーテルを加え、撹拌し、水層を分取する。氷
冷下水層を10%塩酸で中和した後、酢酸エチルで抽出
する。得られた有機層を水洗、乾燥後、溶媒を留去し
て、粗製の2’−O−(β−D−グルコピラノシル)−
6’−ヒドロキシ−4−メチルカルコン670mgを得
る。
【0052】FABMS(m/z):417(MH+ ) (2)上記粗製の2’−O−(β−D−グルコピラノシ
ル)−6’−ヒドロキシ−4−メチルカルコン665m
gをエタノール20mlに溶かし、10%パラジウム−
炭素0.5gを触媒に用いて常圧下、接触水素還元を行
なう。触媒をろ去後、減圧下に濃縮し、残査をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーで精製して、2’−O−
(β−D−グルコピラノシル)−6’−ヒドロキシ−4
−メチルジヒドロカルコン470mgを得る。
【0053】m.p.:109−111℃ NMR(DMSO−d6 )δ:2.25(3H,s),
2.85(2H,t,J=7.6Hz),3.0−3.
4(6H,m),3.45(1H,m),3.70(1
H,dd,J=5.4,10.3Hz),4.53(1
H,t,J=5.6Hz),4.91(1H,d,J=
7.3Hz),5.01(1H,d,J=4.9H
z),5.07(1H,d,J=4.4Hz),5.1
9(1H,d,J=4.9Hz),6.55(1H,
d,J=7.8Hz),6.68(1H,d,J=8.
3Hz),7.05(2H,d,J=7.8Hz),
7.14(2H,d,J=7.8Hz),7.24(1
H,t,J=8.3Hz),11.01(1H,br
s) IR(nujol)cm-1:3440,3320,16
20 FABMS(m/z):441〔(M+Na)+ 〕。
【0054】実施例2−30 実施例1と同様にして、対応する原料化合物から、第1
表記載の化合物を得る。
【0055】
【表1】
【0056】
【表2】
【0057】
【表3】
【0058】
【表4】
【0059】
【表5】
【0060】
【表6】
【0061】実施例31 (1)ジメチルホルムアミド50mlに2’−O−
(2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グ
ルコピラノシル)−6’−ヒドロキシアセトフェノン
4.82g、炭酸カリウム4.14gを加え、撹拌下、
ベンジルブロミド2.56gを滴下し、室温で2時間撹
拌する。反応混合物を減圧下に濃縮し、残査に酢酸エチ
ルと水を加え、撹拌後有機層を分取する。得られた有機
層を水洗、乾燥後、溶媒を留去する。残査をシリカゲル
カラムクロマトグラフィーで精製して、6’−ベンジル
オキシ−2’−O−(2,3,4,6−テトラ−O−ア
セチル−β−D−グルコピラノシル)アセトフェノン
3.2gを得る。
【0062】IR(nujol)cm-1:1760,1
700,1600 FABMS(m/z):595〔(M+Na)+ 〕 (2)6’−ベンジルオキシ−2’−O−(2,3,
4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノ
シル)アセトフェノン2.9g及び4−テトラヒドロピ
ラニルオキシベンズアルデヒド1.56gをエタノール
30mlに加え、撹拌下50%水酸化カリウム水溶液3
mlを滴下する。次いで、実施例1(1)と同様に処理
し、得られた粗製物を酢酸−水−テトラヒドロフラン
(2:1:2)溶液50mlに溶解し、50℃で3時間
加熱後、減圧下濃縮し、残査をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィーで精製して、6’−ベンジルオキシ−2’
−O−(β−D−グルコピラノシル)−4−ヒドロキシ
カルコン1.20gを得る。
【0063】IR(nujol)cm-1:3600−3
200,1660,1600、1260 FABMS(m/z):531〔(M+Na)+ 〕 (3)6’−ベンジルオキシ−2’−O−(β−D−グ
ルコピラノシル)−4−ヒドロキシカルコン0.79
g、トリエチルアミン0.19gをジメチルアセトアミ
ド30mlに溶解し、氷冷撹拌下、クロロ炭酸エチル
0.20gを滴下する。室温で1時間撹拌後、酢酸エチ
ルと水を加え、撹拌後有機層を分取する。得られた有機
層を水洗、乾燥後、溶媒を留去し、残査をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーで精製して、6’−ベンジルオ
キシ−4−エトキシカルボニルオキシ−2’−O−(β
−D−グルコピラノシル)カルコン0.73gを得る。
【0064】 FABMS(m/z):603〔(M+Na)+ 〕 (4)6’−ベンジルオキシ−4−エトキシカルボニル
オキシ−2’−O−(β−D−グルコピラノシル)カル
コン0.70gを実施例1(2)と同様に処理して、4
−エトキシカルボニルオキシ−2’−O−(β−D−グ
ルコピラノシル)−6’−ヒドロキシジヒドロカルコン
0.48gを得る。
【0065】m.p.:65℃〜(徐々に融解) NMR(DMSO−d6 )δ:1.28(3H,t,J
=7.1Hz),2.92(2H,t,J=7.1H
z),3.1−3.3(6H,m),3.4−3.5
(1H,m),3.6−3.7(1H,m),4.23
(2H,q,J=7.1Hz),4.57(1H,t,
J=5.7Hz),4.91(1H,d,J=7.3H
z),5.03(1H,d,J=5.3Hz),5.1
0(1H,d,J=4.7Hz),5.27(1H,
d,J=5.2Hz),6.55(1H,d,J=8.
2Hz),6.68(1H,d,J=8.3Hz),
7.10(2H,d,J=8.6Hz),7.24(1
H,t,J=8.3Hz),7.31(2H,d,J=
8.6Hz),10.94(1H,s) IR(nujol)cm-1:3600−3200,17
60,1720,1630,1600 FABMS(m/z):515〔(M+Na)+ 〕。
【0066】実施例32−43 実施例31と同様にして、対応する原料化合物から、第
2表記載の化合物を得る。
【0067】
【表7】
【0068】
【表8】
【0069】
【表9】
【0070】
【表10】
【0071】実施例44 2’−O−(2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−
β−D−グルコピラノシル)−6’−ヒドロキシアセト
フェノン1.2g及びp−メチルチオベンズアルデヒド
0.57gを実施例1(1)と同様に反応、処理し、粗
製の2’−O−(β−D−グルコピラノシル)−6’−
ヒドロキシ−4−メチルチオカルコン1.71gを得
る。本品をあらかじめテルル0.3gと水素化ホウ素ナ
トリウム0.23gより調製した水素化テルルナトリウ
ムのエタノール溶液20mlに加え、室温で1時間反応
させる。反応混合物を氷水に注ぎ、析出した不溶物をろ
去し、ろ液にクロロホルムを加え、攪拌後、有機層を分
取する。有機層を乾燥後、濃縮し、残査をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーで精製して、2’−O−(β−
D−グルコピラノシル)−6’−ヒドロキシ−4−メチ
ルチオジヒドロカルコン470mgを得る。
【0072】m.p.:135−136℃ IR(nujol)cm-1:3600−3200,16
20,1600,1230 FABMS(m/z):473〔(M+Na)+ 〕 実施例45 2’−O−(β−D−グルコピラノシル)−6’−ヒド
ロキシ−4−メチルチオジヒドロカルコン901mgを
ジクロロメタン−ジメチルホルムアミド(30ml−1
0ml)に溶かし、該溶液に氷冷下でメタクロロ過安息
香酸520mgを加える。室温で15分攪拌したのち濃
縮し、残査を飽和重曹水に注ぎ、酢酸エチル−テトラヒ
ドロフランで抽出する。有機層を乾燥後、溶媒を留去
し、残査をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製
することにより、2’−O−(β−D−グルコピラノシ
ル)−6’−ヒドロキシ−4−メチルスルフィニルジヒ
ドロカルコン507mg及び2’−O−(β−D−グル
コピラノシル)−6’−ヒドロキシ−4−メチルスルホ
ニルジヒドロカルコン338mgを得る。
【0073】2’−O−(β−D−グルコピラノシル)
−6’−ヒドロキシ−4−メチルスルフィニルジヒドロ
カルコン: m.p.:84℃〜(徐々に融解) IR(nujol)cm-1:3600−3200,16
30,1600,1300,1230 FABMS(m/z):489〔(M+Na)+ 〕; 2’−O−(β−D−グルコピラノシル)−6’−ヒド
ロキシ−4−メチルスルホニルジヒドロカルコン: m.p.:85℃〜(徐々に融解) IR(nujol)cm-1:3600−3200,16
30,1600,1300,1230 FABMS(m/z):505〔(M+Na)+ 〕。
【0074】実施例46 実施例44と同様にして、対応する原料化合物から、
2’−O−(β−D−グルコピラノシル)−6’−ヒド
ロキシ−3−(2−チエニル)プロピオフェノンを得
る。
【0075】m.p.:62−70℃ IR(nujol)cm-1:3600−3000,16
20,1600,1230 FABMS(m/z):433〔(M+Na)+ 〕 実施例47 2’−O−(2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−
β−D−グルコピラノシル)−6’−ヒドロキシアセト
フェノン2g及び4−ジエトキシメチルベンズアルデヒ
ド1.02gを実施例1(1)及び(2)と同様に反応
させる。次いで、得られた化合物を酢酸−水(2ml−
2ml)中で室温で30分攪拌する。クロロホルム−メ
タノール(10:1)で希釈し、析出した結晶をメタノ
ールから再結晶して、2’−O−(β−D−グルコピラ
ノシル)−6’−ヒドロキシ−4−ホルミルジヒドロカ
ルコン531mgを得る。
【0076】m.p.:173−174℃ IR(nujol)cm-1:3510,3330,16
85,1620,1600 FABMS(m/z):455〔(M+Na)+ 〕 実施例48 (1)実施例31(1)で得られた6’−ベンジルオキ
シ−2’−O−(2,3,4,6−テトラ−O−アセチ
ル−β−D−グルコピラノシル)アセトフェノン2.9
g及び4−テトラヒドロピラニルオキシベンズアルデヒ
ド1.56gをエタノール30mlに加え、撹拌下50
%水酸化カリウム水溶液3mlを滴下する。次いで、実
施例1(1)と同様に処理し、得られた粗生成物をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、2’−O
−(β−D−グルコピラノシル)−6’−ベンジルオキ
シ−4−テトラヒドロピラニルオキシカルコン2.2g
を得る。上記化合物593mgと硫酸水素テトラブチル
アンモニウム136mgをジクロロメタン−10%水酸
化ナトリウム水溶液(10ml−5ml)の二相系溶媒
中に加える。その後クロロギ酸ベンジル1.02gを加
え、室温で1時間攪拌する。有機層を分取し、水層をク
ロロホルムで抽出し、あわせた有機層を乾燥後溶媒を留
去する。得られた粗生成物を酢酸−水−テトラヒドロフ
ラン混液(10ml−3.5ml−2ml)に溶かし、
室温で40分、次いで40℃で30分間攪拌する。反応
液を酢酸エチルで希釈し、水洗、乾燥後溶媒を留去す
る。残査をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製
して、黄色泡状物847mgを得る。
【0077】 IR(nujol)cm-1:1760,1750 FABMS(m/z):1067〔(M+Na)+ 〕 (2)上記化合物816mg、N−ベンジルオキシカル
ボニルグリシン245mg、ジシクロヘキシルカルボジ
イミド266mg、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール
水和物174mg、ジメチルホルムアミド10mlの混
合物を室温で13時間攪拌する。反応液を酢酸エチルで
希釈し、不溶物をろ去した後、ろ液を水洗、乾燥後溶媒
を留去する。残査をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーで精製して、淡黄色泡状物848mgを得る。
【0078】IR(nujol)cm-1:3400,1
765,1730,1650 FABMS(m/z):1258〔(M+Na)+ 〕 (3)上記化合物811mgをエタノール10mlに溶
かし、10%パラジウム−炭素0.2g及び19%塩化
水素−エタノール0.2mlを加え、得られた混合物を
室温で接触水素還元する。反応終了後、触媒をろ去し、
ろ液を濃縮する。
【0079】残査をジエチルエーテル中で粉末とし、ろ
取、乾燥して、2’−O−(β−D−グルコピラノシ
ル)−6’−ヒドロキシ−4−グリシルオキシジヒドロ
カルコン塩酸塩130mgを得る。
【0080】m.p.:72℃〜(徐々に融解) NMR(DMSO−d6 )δ:2.93(2H,t,J
=7.3Hz),3.12−3.53(7H,m),
3.69(1H,d,J=10.9Hz),4.07
(2H,s),4.69(1H,bro),4.91
(1H,d,J=7.4Hz),5.10(1H,br
o),5.19(1H,bro),5.29(1H,
d,J=4.1Hz),6.58(1H,d,J=8.
1Hz),6.68(1H,d,J=8.3Hz),
7.08(2H,ddd,J=2.0,2.6,8.5
Hz),7.24(1H,t,J=8.3Hz),7.
36(2H,d,J=8.7Hz),8.56(3H,
bro),10.99(1H,s) IR(nujol)cm-1:3300,1770,16
30。
【0081】実施例49 実施例48と同様にして、対応する原料化合物から2’
−O−(β−D−グルコピラノシル)−6’−ヒドロキ
シ−4−L−バリルオキシジヒドロカルコン塩酸塩を得
る。
【0082】m.p.:141℃〜(徐々に分解) NMR(DMSO−d6 )δ:1.08(3H,d,J
=7.0Hz),1.11(3H,d,J=7.0H
z),2.34(1H,m),2.93(2H,t,J
=7.3Hz),3.12−3.52(7H,m),
3.70(1H,d,J=11.7Hz),4.12
(1H,d,J=4.9Hz),4.59(1H,br
oad),4.91(1H,d,J=7.5Hz),
5.08(1H,d,J=4.8Hz),5.17(1
H,d,J=2.9Hz),5.29(1H,d,J=
5.1Hz),6.58(1H,d,J=8.4H
z),6.68(1H,d,J=8.3Hz),7.0
9(H,d,J=8.5Hz),7.24(1H,t,
J=8.3Hz),7.37(2H,d,J=8.5H
z),8.74(3H,broad),10.99(1
H,s) FABMS(m/z):542〔(M+Na)+ 〕。
【0083】実施例50 実施例48と同様にして、対応する原料化合物から2’
−O−(β−D−グルコピラノシル)−6’−ヒドロキ
シ−4−L−フェニルアラニルオキシジヒドロカルコン
塩酸塩を得る。
【0084】m.p.:182℃〜(徐々に分解) NMR(DMSO−d6 )δ:2.90(2H,t,J
=7.3Hz),3.13−3.51(9H,m),
3.69(1H,dd,J=1.2,11.4Hz),
4.51(1H,dd,J=5.9,8.1Hz),
4.8−5.5(4H,broad),4.91(1
H,d,J=7.6Hz),6.57(1H,d,J=
8.3Hz),6.68(1H,d,J=8.3H
z),6.86(2H,ddd,J=1.9,2.6,
8.5Hz),7.24(1H,t,J=8.3H
z),7.31(2H,d,J=8.6Hz),7.3
7(5H,m),8.88(3H,broad),1
0.98(1H,s) FABMS(m/z):590〔(M+Na)+ 〕。
【0085】実施例51 4−メトキシ−6’−ヒドロキシ−2’−O−(β−D
−グルコピラノシル)ジヒドロカルコン869mg、炭
酸カリウム830mg、ジメチルホルムアミド10ml
の混合物にヨウ化メチル426mgを滴下し、室温で一
晩撹拌する。減圧下に濃縮し、残査に酢酸エチルと水を
加え、撹拌後、有機層を分取する。水洗、乾燥後、溶媒
を留去する。残査をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(溶媒:クロロホルム/メタノール)で精製して、
4,6’−ジメトキシ−2’−O−(β−D−グルコピ
ラノシル)ジヒドロカルコン0.8gを得る。
【0086】NMR(DMSO−d6 )δ:2.80
(2H,t,J=8.1Hz),2.9−3.3(7
H,m),3.44(1H,dd,J=6.1,11.
9Hz),3.71(6H,s),4.55(1H,
t,J=5.9Hz),4.87(1H,d,J=7.
7Hz),5.02(1H,d,J=5.3Hz),
5.08(1H,d,J=4.9Hz),5.19(1
H,d,J=5.5Hz),6.73(1H,d,J=
8.3Hz),6.82(3H,d,J=8.7H
z),7.15(2H,d,J=8.7Hz),7.3
0(1H,t,J=8.4Hz) FABMS(m/z):471〔(M+Na)+ 〕。
【0087】実施例52−53 実施例51と同様にして、対応する原料化合物から第3
表記載の化合物を得る。
【0088】
【表11】
【0089】実施例54 4−メトキシ−6’−ヒドロキシ−2’−O−(β−D
−グルコピラノシル)ジヒドロカルコン868mgをジ
メチルアセトアミド10mlに溶かし、トリエチルアミ
ン212mgを加えた後、氷冷下クロル炭酸エチル22
8mgを加える。同温で40分間撹拌した後、酢酸エチ
ルを加え、撹拌後、有機層を分取し、水洗、乾燥後溶媒
を留去する。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(溶媒:クロロホルム/メタノール)で精製して、4
−メトキシ−6’−エトキシカルボニルオキシ−2’−
O−(β−D−グルコピラノシル)ジヒドロカルコン5
34mgを得る。
【0090】NMR(DMSO−d6 )δ:1.26
(3H,t,J=7.1Hz),2.80(2H,
m),3.0−3.5(7H,m),3.70(1H,
m),3.71(3H,s),4.18(2H,q,J
=7.1Hz),4.57(1H,t,J=5.7H
z),5.02(1H,d,J=7.4Hz),5.0
5(1H,d,J=5.3Hz),5.11(1H,
d,J=4.8Hz),5.31(1H,d,J=5.
5Hz),6.82(2H,ddd,J=2.1,3.
0,8.7Hz),6.95(1H,d,J=8.4H
z),7.15(2H,ddd,J=2.0,2.9,
8.6Hz),7.18(1H,d,J=7.9H
z),7.44(1H,t,J=8.3Hz) FABMS(m/z):529〔(M+Na)+ 〕。
【0091】実施例55−60 実施例54と同様にして、対応する原料化合物から第4
表記載の化合物を得る。
【0092】
【表12】
【0093】
【表13】
【0094】実施例61 (1)2’−O−〔2,3,6−トリ−O−アセチル−
4−O−(2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−α
−D−グルコピラノシル)−β−D−グルコピラノシ
ル〕−6’−ヒドロキシアセトフェノン4.3g及びp
−アニスアルデヒド1.52gをエタノール−メタノー
ル(1:1)80mlに加え、撹拌下50%水酸化カリ
ウム水溶液6mlを滴下する。次いで、実施例1(1)
と同様に処理し、得られた粗製物をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィーで精製して、2’−O−〔4−O−
(α−D−グルコピラノシル)−β−D−グルコピラノ
シル〕−6’−ヒドロキシ−4−メトキシカルコン1.
71gを得る。
【0095】IR(nujol)cm-1:3600−2
400,1620 FABMS(m/z):595〔(M+Na)+ 〕,2
71 (2)2’−O−〔4−O−(α−D−グルコピラノシ
ル)−β−D−グルコピラノシル〕−6’−ヒドロキシ
−4−メトキシカルコン1.64gをテトラヒドロフラ
ン30mlに溶かし、実施例1(2)と同様に処理し
て、2’−O−〔4−O−(α−D−グルコピラノシ
ル)−β−D−グルコピラノシル〕−6’−ヒドロキシ
−4−メトキシジヒドロカルコン931mgを得る。
【0096】m.p.:92℃〜(徐々に分解) NMR(DMSO−d6 )δ:2.83(2H,t,J
=7.3Hz),3.22(2H,t,J=7.3H
z),3.0−3.8(12H,m),3.71(3
H,s),4.55(2H,m),4.90(1H,
d,J=4.4Hz),4.92(1H,d,J=5.
4Hz),4.97(1H,d,J=7.8Hz),
5.06(1H,d,J=3.9Hz),5.37(1
H,d,J=5.9Hz),5.48(1H,d,J=
5.9Hz),5.62(1H,d,J=2.9H
z),6.55(1H,d,J=7.8Hz),6.6
8(1H,d,J=8.3Hz),6.82(2H,d
d,J=2.9,8.8Hz),7.17(2H,d
d,J=2.9,8.3Hz),7.24(1H,t,
J=8.3Hz),10.95(1H,brs) IR(nujol)cm-1:3340,1620 FABMS(m/z):597(MH+ )。
【0097】実施例62−65 実施例61と同様にして、対応する原料化合物から第5
表記載の化合物を得る。
【0098】
【表14】
【0099】
【表15】
【0100】参考例1 2’,6’−ジヒドロキシアセトフェノン1.065
g、炭酸カドミウム4.83g及びトルエン100ml
の混合物をディーン・シュターク蒸留管(Dien−S
tark trap)で溶媒を除きながら還流する。溶
媒を30ml除いた後、2,3,6−トリ−O−アセチ
ル−4−O−(2,3,4,6−テトラ−O−アセチル
−α−D−グルコピラノシル)−α−D−グルコピラノ
シルブロミド11.42gを加え、17時間還流する。
冷却後、不溶物をろ別し、ろ液を濃縮する。残査をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィーで精製して2’−O−
〔2,3,6−トリ−O−アセチル−4−O−(2,
3,4,6−テトラ−O−アセチル−α−D−グルコピ
ラノシル)−β−D−グルコピラノシル〕−6’−ヒド
ロキシアセトフェノン4.30gを得る。
【0101】IR(nujol)cm-1:1750,1
630 NMR(CDCl3 )δ:2.01(3H,s),2.
03(6H,s),2.04(3H,s),2.06
(3H,s),2.08(3H,s),2.10(3
H,s),2.59(3H,s),3.8−4.35
(6H,m),4.46(1H,dd,J=2.9,1
2.2Hz),4.87(1H,dd,J=4.2,1
0.5Hz),5.06(1H,t,J=9.8H
z),5.21(1H,d,J=7.3Hz),5.3
2(1H,d,J=2.5Hz),5.35−5.47
(3H,m),6.49(1H,d,J=8.3H
z),6.71(1H,d,J=8.3Hz),7.3
6(1H,t,J=8.3Hz),12.96(1H,
s) FABMS(m/z):793〔(M+Na)+ 〕。
【0102】参考例2 6’−ヒドロキシ−2’−O−(2,3,4,6−テト
ラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシル)アセト
フェノン2.41g,p−アニスアルデヒド1.36
g,エタノール25mlの混合物に撹拌下、50%水酸
化カリウム水溶液2.5mlを滴下し、室温で一夜撹拌
する。減圧下濃縮し、残渣に水100ml、エーテル5
0mlを加え、撹拌後、水層を分取する。氷冷下水層を
10%塩酸で中和し、酢酸エチル200mlを加え、撹
拌後、有機層を分取し、水洗、乾燥後、ろ過する。ろ液
を減圧下濃縮し、残査をエタノール50mlに溶かし、
10%パラジウム−炭素を触媒に用いて常圧下水素還元
を行う。触媒をろ去しろ液を減圧下濃縮し、残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒:クロロホルム
/メタノール)で精製することにより4−メトキシ−
6’−ヒドロキシ−2’−O−β−D−グルコピラノシ
ルジヒドロカルコン1.02gを白色結晶性粉末として
得る。
【0103】m.p.:127〜129℃ FABMS(m/z):435(MH+ ) NMR(d6 −DMSO)δ:2.84(2H,t,J
=7.3Hz),3.19〜3.49(7H,m),
3.7(1H,m),3.71(3H,s),4.56
(1H,t,J=5.4Hz),4.91(1H,d,
J=7.3Hz),5.03(1H,d,J=4.9H
z),5.10(1H,d,J=4.4Hz),5.2
2(1H,d,J=4.9Hz),6.55(1H,
d,J=8.3Hz),6.67(1H,d,J=8.
3Hz),6.81(2H,d,J=8.8Hz),
7.17(2H,d,J=8.8Hz),7.24(1
H,t,J=8.3Hz),10.99(1H,s)。
【0104】
【発明の効果】本発明の目的物であるジヒドロカルコン
誘導体〔I〕及びその薬理的に許容し得る塩は、腎臓で
のグルコース再吸収阻害または/及び腸管でのグルコー
ス吸収阻害に基づく優れた血糖降下作用を有する。この
ため、本発明の目的物は糖尿病の予防・治療剤として有
用である。更に、本発明の目的物〔I〕及びその薬理的
に許容し得る塩は、前記フロリジンと異なり、腸管での
加水分解を受けにくいため、経口及び非経口投与のいず
れでも優れた血糖降下作用を示す。また、本発明の目的
物〔I〕は毒性が低いとともに、その加水分解物である
アグリコンは、促通拡散型の糖輸送担体の阻害作用が著
しく弱いという特徴も有し、医薬として安全性が高い。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 稲益 正徳 埼玉県三郷市早稲田3丁目4番地3号棟 407号 (72)発明者 荒川 健司 埼玉県浦和市別所2丁目38番2号508 (56)参考文献 米国特許3523937(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07H 15/203 C07H 15/26 A61K 31/70 ADP CA(STN) REGISTRY(STN) WPIDS(STN)

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式〔I〕 【化1】 〔但し、Arはアリール基、OZは保護されていてもよ
    い水酸基又は低級アルコキシ基を表し、Rは、式〔I
    I〕 【化2】 で示される基であるか又は式〔III〕 【化3】 で示される基を表す(但し、OZが水酸基であり、Rが
    式〔II〕で示される基である場合、Arが4−ヒドロ
    キシフェニル基、4−メトキシフェニル基又はフェニル
    基であるものを除く)。〕で示されるジヒドロカルコン
    誘導体またはその薬理的に許容しうる塩。
  2. 【請求項2】 アリール基が炭化水素系アリール基又
    は複素環系アリール基である請求項1記載の化合物。
  3. 【請求項3】 炭化水素系アリール基が置換基を有し
    ていてもよいフェニル基又は置換基を有していてもよい
    ナフチル基であり、複素環系アリール基が異項原子とし
    て酸素原子、窒素原子もしくは硫黄原子を含む複素芳香
    環式基 (該複素芳香環式基は置換基を有していてもよ
    い)である請求項2記載の化合物。
  4. 【請求項4】 置換基がハロゲン原子又は水酸基で置
    換されていてもよい低級アルキル基;低級アルコキシ基
    で置換されていてもよい低級アルコキシ基;低級アルコ
    キシ基で置換されていてもよい低級アルコキシカルボニ
    ルオキシ基;低級アルキル基又は低級アルカノイル基で
    置換されていてもよいアミノ基;低級アルコキシ基、低
    級アルコキシカルボニル基、アミノ基及びフェニル基か
    ら選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい低級ア
    ルカノイルオキシ基;ハロゲン原子;水酸基;カルバモ
    イル基;低級アルキルチオ基;低級アルキルスルフィニ
    ル基;低級アルキルスルホニル基;カルボキシル基;ホ
    ルミル基;シアノ基;ジ低級アルキルカルバモイルオキ
    シ基;フェノキシカルボニルオキシ基;低級アルキレン
    ジオキシ基;或いは低級アルコキシで置換されていても
    よいベンゾイルオキシ基である請求項3記載の化合物。
  5. 【請求項5】 Rが式〔II〕で示される基である請
    求項4記載の化合物。
  6. 【請求項6】 Arが、ハロゲン原子又は水酸基で置
    換されていてもよい低級アルキル基:炭素数2〜6の低
    級アルコキシ基:低級アルコキシ基で置換された低級ア
    ルコキシ基:低級アルコキシ基で置換されていてもよい
    低級アルコキシカルボニルオキシ基:低級アルキル基及
    び低級アルカノイル基から選ばれる基で置換されたアミ
    ノ基:低級アルコキシ基、低級アルコキシカルボニル
    基、アミノ基及びフェニル基から選ばれる1〜2個の基
    で置換されていてもよい低級アルカノイルオキシ基:ハ
    ロゲン原子:水酸基:カルバモイル基:低級アルキルチ
    オ基:低級アルキルスルフィニル基:低級アルキルスル
    ホニル基:カルボキシル基:ホルミル基:シアノ基:ジ
    低級アルキルカルバモイルオキシ基:フェノキシカルボ
    ニルオキシ基:低級アルキレンジオキシ基:並びに低級
    アルコキシ基で置換されていてもよいベンゾイルオキシ
    基から選ばれる1〜2個の置換基で置換されたフェニル
    基;フリル基;チエニル基;ピリジル基;或いはナフチ
    ル基であり、OZが保護されていてもよい水酸基又は低
    級アルコキシ基である請求項5記載の化合物。
  7. 【請求項7】 Arが低級アルキル基置換フェニル
    基、低級アルコキシ基置換フェニル基 (但し、4−メト
    キシフェニル基を除く)、低級アルコキシカルボニルオ
    キシ基置換フェニル基、又はハロゲノフェニル基である
    請求項5記載の化合物。
  8. 【請求項8】 ArがC1-3 アルキル−フェニル基、
    2-3 アルコキシ−フェニル基、C1-6 アルコキシ−カ
    ルボニルオキシ−フェニル基、又はハロゲノフェニル基
    であり、OZが保護されていてもよい水酸基である請求
    項6又は7記載の化合物。
  9. 【請求項9】 Rが式〔III〕で示される基である
    請求項4記載の化合物。
  10. 【請求項10】 Arがフェニル基、低級アルキルフ
    ェニル基、ハロゲノフェニル基、ヒドロキシフェニル基
    又は低級アルコキシフェニル基であり、OZは保護され
    ていてもよい水酸基又は低級アルコキシ基である請求項
    9記載の化合物。
  11. 【請求項11】 一般式〔IV〕 【化4】 〔但し、Ar’はアリール基、OZ’は保護されていて
    もよい水酸基又は低級アルコキシ基を表し、Rは式〔I
    I〕 【化5】 で示される基であるか又は式〔III〕 【化6】 で示される基を表す(但し、OZ’が水酸基であり、R
    が式〔II〕で示される基である場合、Ar’が4−ヒ
    ドロキシフェニル基、4−メトキシフェニル基又はフェ
    ニル基であるものを除く)。〕で示されるカルコン誘導
    体を還元し、要すれば保護基を除去することを特徴とす
    る一般式〔I〕 【化7】 〔但し、Arはアリール基、OZは保護されていてもよ
    い水酸基又は低級アルコキシ基を表し、他の記号は前記
    と同一意味を有する(但し、OZが水酸基であり、Rが
    式〔II〕で示される基である場合、Arが4−ヒドロ
    キシフェニル基、4−メトキシフェニル基又はフェニル
    基であるものを除く)。〕で示されるジヒドロカルコン
    誘導体の製法。
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