JP2003509131A - 腹膜透析方法およびそのための循環装置 - Google Patents

腹膜透析方法およびそのための循環装置

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エッグソン、レイモンド、アンソニー
ダンクリー、マイケル、ジョン
ハモンド、リチャード、ジェイ
ウィルキンソン、エリック
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ガンブロ ルンデイア アクチーボラグ
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Abstract

(57)【要約】 患者に注入される新鮮流体を収容する第1のバッグ(202)と、患者からドレンされる使用済み流体を収容する第2のバッグ(203)とを備えた圧力室(201)を含み、前記第1および第2のバッグがそれらの合計重量を計量する計量装置(215)に配置されている腹膜透析のための方法および循環装置。使用済み流体を計量装置(215)で管理される第2のバッグにドレンするようにドレン装置が配置され、補充装置(204,205,206)は前記ドレン段階時に所定の補充流量で前記第1のバッグを補充するために配置される。したがって時間が削減され、腹膜透析が一層効率的に遂行できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (発明の分野) 本発明は、腹膜透析流体のような無菌医療流体を投与する方法および循環装置
(cycler)に関する。特に、本発明はサイクル時間を短縮するサイクル作動方法
および装置に関する。
【0002】 (従来技術) ほ乳動物用の、特に人間に使用する医療流体は、注入前、またはほ乳動物に投
与する前は無菌状態であることが要求される。
【0003】 流体を殺菌する1つの利用できる方法は、殺菌温度に流体を加熱し、その殺菌
温度に殺菌時間に亘って保持することである。注入するための無菌の医療流体を
得るには、通常、減菌用加圧釜の中で流体が121゜Cで20分間加熱され、こ
れによって前記無菌医療流体が作られる。殺菌時間の経過後、流体は注入する前
に生理学的に受け入れることのできる温度に冷却されねばならない。
【0004】 流体を殺菌する周知の方法および装置は、例えば英国特許第1450030号
、同第1504334号、同第2034584号および米国特許第560389
4号に開示されている。これらの従来技術の公報は、水道水から始めて逆浸透装
置を通し、濃縮液を純水と混合して非無菌医療流体を形成し、この非無菌医療流
体をオンラインの減菌用加圧釜に通し、無菌医療流体を保存バッグや患者のよう
な受容体へ導く医療流体の準備を記載している。
【0005】 従来技術で完全な医療流体は、まず非無菌状態のもとで準備された後、減菌用
加圧釜を通過される。医療流体が熱感応成分を含んでいるならば、それらの成分
は過度に高い温度に曝されてはならない。当然ながら温度は殺菌温度にまで上昇
され、医療流体はその殺菌温度に殺菌時間に亘って保持される。その温度が減菌
用加圧釜の通常の温度である121゜Cであるならば、20分間の殺菌量F0
得るための殺菌時間は20分間であり、以下のさらに詳細な説明が参照される。
殺菌効果はほぼ指数関数で、10゜Cの温度の上昇は殺菌時間を10分の1に短
縮することを意味する。131゜Cの殺菌温度が使用されるならば、20分間の
殺菌効果すなわち殺菌量F0を得るために殺菌時間は約2分となり、141゜C
の殺菌温度が使用されるならば殺菌時間は12秒となる。
【0006】 このようにして作られた流体が患者に与えられる。腹膜透析では、通常、患者
に流体を導入し、また患者から流体を抜き出すのに循環装置が使用される。1つ
のそのような循環装置は本願の出願人に譲渡された公開されたWO95/209
85に開示されており、本明細書にその記載内容全体を援用する。
【0007】 前記公報による循環装置は2つのバッグ、すなわち加熱バッグおよびドレン・
バッグを収容した圧力室を備えている。これらのバッグは二重バッグとして構成
されることができる。バッグは一対の天秤のような計量装置上に配置される。こ
の計量装置は組み合わされたバッグの重量を制御し、患者からのドレンおよび患
者に対する注入を実行するために前記バッグにおける流体の流入および流出をバ
ルブが制御する。さらに、循環装置は新鮮な流体の供給源から加熱バッグに補充
を行い、またドレンバッグから廃液受容器へ排出して空にする。
【0008】 本発明によれば、新鮮な流体は典型的に一定した流量で作動する減菌用加圧釜
から与えられるのであり、その流量は減菌用加圧釜サイクル時の熱伝達の要求値
を低下させるためにできるだけ小さくしなければならない。したがって、補充流
体の流量は比較的小さい。
【0009】 しかしながら腹膜透析の効率は、夜中などの処置時における流体の交換回数に
依存する。したがって或る場合には、前記小さな補充流量が処置効率を制限する
ことになる。
【0010】 このように、補充時間が効率的な処置のための障害とならないような上述形式
の循環装置の作動方法が必要となる。これは、一定とされねばならない補充流体
の流量が小さいので、循環装置がオンラインの減菌用加圧釜に直接に連結される
場合に一層重要となる。
【0011】 (発明の開示) したがって本発明の主目的は、補充流体の流量が限られているにも拘わらず、
サイクル時間が短縮される方法および循環装置を提供することである。
【0012】 このようにして、患者に注入される新鮮流体を収容する第1のバッグと、患者
からドレンされる使用済み流体を収容する第2のバッグとを備えた圧力室を含み
、前記第1および第2のバッグがそれらの合計重量を計量する計量装置に配置さ
れた腹膜透析を目的とする循環装置の作動方法および循環装置が提供される。
【0013】 全サイクル時間を短縮するために、循環装置は計量装置により管理される前記
第2のバッグに前記使用済み流体をドレンするドレン装置と、前記ドレン段階の
間、所定の補充流量で第1のバッグを補充する補充装置とを含む。ドレン装置は
、ドレン段階時にバッグを含む圧力室内に負圧を発生させる圧力装置であること
が好ましい。さらに、補充装置は第1のバッグの入口に配置された容積ポンプと
される。
【0014】 容積ポンプは一定した流量で前記第1のバッグに流体を圧送するように配置さ
れ、これにより循環装置および減菌用加圧釜は一層容易に制御できるようになさ
れる。所定の補充体積量が第1のバッグに導入されるまで、一定の流量で第1の
バッグを補充するように容積ポンプは構成される。
【0015】 計量装置は第1のバッグの補充によって修正されるドレン段階を制御するよう
に構成される。
【0016】 所定の体積量が第2のバッグへドレンされたとき、またはドレン段階の開始か
ら所定の時間が経過したとき、前記ドレン段階を中断するように循環装置は構成
される。これに代えて、前記計量装置によって決定される前記第2のバッグに流
入する流量が所定の流量よりも低下したときに前記ドレン段階を中断するように
循環装置は構成される。
【0017】 本発明による循環装置は、前記第2のバッグに連結された患者から使用済み透
析液をドレンするドレン段階、前記第1のバッグから新鮮な流体を患者に注入す
る注入段階、前記第2のバッグ内の使用済み透析液を廃液受容器へ排出する排出
段階、そして第1のバッグに新鮮な流体を補充する補充段階の順序の4つの段階
で作動される。補充段階およびドレン段階は少なくとも部分的に同時に実施され
る。排出段階時に前記補充段階を開始させ、また排出段階の終了のわずか後にド
レン段階を開始させるように循環装置は構成される。
【0018】 代替実施例において循環装置は、前記第2のバッグに連結された患者から使用
済み透析液をドレンするドレン段階、前記第2のバッグ内の使用済み透析液を廃
液受容器へ排出する排出段階、前記第1のバッグから新鮮な流体を患者に注入す
る注入段階、そして第1のバッグに新鮮な流体を補充する補充段階の順序の4つ
の段階で作動される。この場合も、補充段階およびドレン段階は少なくとも部分
的に同時に実施される。
【0019】 患者に導く流体が体温に近い温度で供給されるようにするために、加熱装置が
配置され、前記補充段階時に第1のバッグを熱エネルギーに曝してそのバッグ内
部の流体を37゜Cに近い温度に温める。循環装置は、前記第1のバッグ内の流
体の温度が37゜Cに近づいたときにのみ補充段階を終了させ、注入段階を開始
する。
【0020】 循環装置は、第1のバッグおよび第2のバッグに向かう、および離れる流体の
流れを制御するバルブを備える。前記補充装置から前記第1のバッグへ向かう流
体の流れを制御する第1のバルブ、前記第1のバッグから患者ラインへ向かう流
体の流れを制御する第2のバルブ、前記患者ラインから前記第2のバッグへ向か
う流体の流れを制御する第3のバルブ、および前記第2のバッグから出る流体の
流れを制御する第4のバルブが配置される。前記第2のバルブが閉じられたとき
にのみ前記第1のバルブが開かれ、またこの逆が行われる。前記第2のバルブお
よび前記第4のバルブが閉じられたときにのみ第3のバルブが開かれる。
【0021】 第2のバルブが開かれたとき、および第4のバルブが開かれたときに前記圧力
室を正圧にし、第3のバルブが開かれたときに負圧にし、また第1のバルブが開
かれたときに正圧または負圧にするように圧力装置が構成される。
【0022】 容積ポンプに代えて何れかの形式のポンプを配置し、第1のバッグに備えられ
た流体の補充流量を測定する流量計を付加することができる。この方法では、計
量装置は補充流体の流量を修正でき、これによりドレン流体の流量ならびに注入
流体の流量の完全な制御が得られる。
【0023】 本発明の他の目的、利点および特徴は図面に示した幾つかの実施例の以下の詳
細な説明から明白となるであろう。
【0024】 (本発明の実施例の詳細な説明) 殺菌すべき流体は、熱に敏感でない第1の部分と、熱に敏感な第2の部分とを
含む。この2つの部分は殺菌装置へ別々に導かれ、2つの別個の入口1,2に導
入される。
【0025】 図1を参照すれば、水に溶解した塩化ナトリウムを含む第1の熱に敏感でない
成分は、入口1に連結された容器3に収容される。ブドウ糖を含む第2の熱に敏
感な成分は入口2に連結された容器4に収容される。これらの成分は、それぞれ
の成分が比較的安定した温度、例えば室温にて与えられることが好ましい。
【0026】 入口1に与えられた容器3からの第1の流体部分は第1のポンプ5によってヒ
ーター6へ圧送され、ヒーター6において第1の流体部分は第1の高い温度まで
加熱される。第2の流体部分は第2のポンプ7によって圧送され、ヒーター6の
下流に配置された混合箇所8で第1の流体部分と混合される。混合の間に第2の
流体部分は急激に殺菌温度にまで加熱される一方、第1の流体部分は同じ殺菌温
度にまで冷える。第2の流体部分はヒーター面と直接に接触しないので、ダメー
ジは最小限に抑えられる。
【0027】 急速混合を促すために、混合箇所8の少なくとも下流で流体が主に乱流状態と
なるように圧送される。さらに、例えば混合箇所8のような流路またはその下流
の流路には流れを撹拌する手段が配置される。そのような流れ撹拌手段は流路に
備えられたフランジまたはウィングとされる。
【0028】 混合された流体部分は、その流体の殺菌温度での所定の滞留時間すなわち殺菌
時間を確保するように寸法決めされた殺菌チューブ部分9を通過される。このチ
ューブ部分は、混合流体を殺菌時間に亘って殺菌温度に保つように、図示したよ
うにボックス10で断熱されることができる。殺菌時間が過ぎた後は、混合流体
は無菌状態である。何故なら、第2の流体部分は殺菌時間に亘って殺菌温度にさ
れており、第1の流体部分はそれよりも高い温度に、さらに長い時間に亘って露
出されて、過殺菌されているからである。
【0029】 殺菌流体量は温度および時間の関数であり、次式で定義される。すなわち、 ここで、 F0=1分間当たりの殺菌量 T=温度、 t=時間
【0030】 殺菌温度が121゜C、時間が20分であれば、20分間の殺菌量を得る。殺
菌温度が141゜C、時間が12秒であっても、20分間の殺菌量F0を得られ
る。20分間の殺菌量F0で十分と考えられるが、或る種の適用例では10分間
の殺菌量F0またはそれ以下でも十分とされ得る。
【0031】 上述の例では、第1の流体部分は150mMの濃度の塩化ナトリウム、38.
8mMの濃度の乳酸ナトリウム、0.56mMの濃度の塩化マグネシウム、およ
び1.89mMの濃度の塩化カルシウムを含む。第2の流体部分は40%の濃度
のブドウ糖、すなわち1リットルの溶液中に400gのブドウ糖を含む。第1の
流体部分の流量は45ml/分、第2の流体部分の流量は5ml/分である。作
られた混合液は以下の組成、すなわち塩化ナトリウム135mM、乳化ナトリウ
ム35mM、塩化マグネシウム0.5mM、塩化カルシウム0.7mM、および
ブドウ糖4%を有する。第1の流体部分はヒーター6で20゜Cから155゜C
に加熱される。第2の流体部分は混合時に20゜Cから141゜Cに熱せられる
一方、第1の流体は155゜Cから141゜Cに冷える。滞留すなわち殺菌時間
は12秒であり、20分間の殺菌量F0を生じる。作られた殺菌済み混合流体は
クーラー13によって冷却され、出口11へ導かれて容器12に集められる。容
器12へ向かう流れを制御するために、ポンプ20または他の装置が配置される
。この無菌流体が患者の腹膜空間へ導かれる腹膜透析液として使用される。
【0032】 血液透析液、血液濾過すなわちヘモフィルトレーションに使用する注入溶液、
血液中に注入する置換流体、創傷洗浄溶液、洗浄溶液などの他の医療流体を本発
明による装置で作ることができる。さらに、栄養溶液は熱に敏感なアミノ酸およ
び熱に敏感なブドウ糖をしばしば含み、ブドウ糖はアミノ酸と共に殺菌すること
ができない。インシュリンのような或る種の薬剤は、患者に投与される流体とし
て製造され、またはその流体に含められ、その薬剤成分は熱に敏感である。或る
種の医療流体はペプチド、プロテイン、またはその断片を含み、それらは一般に
熱に敏感である。血液成分を処理する保存流体も熱に敏感な成分、少なくともブ
ドウ糖を含む。或る例では、ブドウ糖はブドウ糖ポリマー、二糖類、三糖類など
と置換され、またはそれらを補完される。或るカルボキシル酸は熱に敏感で、そ
のような流体を含む。カルシウム・イオンまたはマグネシウム・イオン、および
炭酸イオンまたは重炭酸イオンを含む溶液は殺菌温度に曝すことで沈殿を生じる
ので、カルシウムまたはマグネシウムを含有する溶液から炭酸または重炭酸を分
離して殺菌しなければならない。
【0033】 上述した過程を制御するために、1つまたは幾つかの温度センサーが備えられ
る。第1の温度センサー14はヒーター6の直後に配置され、加熱後の第1の流
体部分の温度を決定する。第2の温度センサー15は第2の入口2と混合箇所8
との間に配置され、混合前の第2の流体の温度を決定する。第3の温度センサー
16は混合箇所の下流に配置され、混合温度を決定する。第4の温度センサーは
殺菌部分9の下流に配置され、殺菌温度を決定する。第5の温度センサー18ク
ーラー13の下流に配置され、容器12へ導かれる流体の温度を決定する。これ
らの5つの温度センサーの全てが必要とされるのではなく、そのうちの1つまた
は幾つかを省略することができる。
【0034】 本発明による殺菌装置を制御するために、制御プロセッサ19が配置される。
図1に示されるように、温度および流量を測定するために、5つの温度センサー
ならびにポンプ5,7,20がプロセッサ連結される。ポンプ5,7,20は容
積ポンプとされて流量計として作用できる。これに代えて、別個に流量計を備え
ることができる。プロセッサは温度センサー14で測定されるヒーターの下流で
の要求温度を与えるようにヒーター6を制御して、温度センサー16,17で測
定される混合後の殺菌温度を与える。プロセッサは、ポンプ5,7の流量および
殺菌部分9の既知の容積に基づいて、殺菌部分9における滞留時間を計算する。
最終的に、プロセッサは得られる殺菌量F0を決定する。
【0035】 制御プロセッサ19はポンプ5,7の流量およびセンサー17の温度から殺菌
効果を計算するために必要な全ての情報を得る。
【0036】 さらに図1に示されるように、入口1,2に供給される流体は予備ヒーター2
1および(または)予備ヒーター22で予熱される。
【0037】 図1に示される殺菌装置は100゜Cより十分に高い温度に流体を加熱するこ
とを目的とするので、流体が沸騰しないように保つことが要求される。これは、
図1に点線で示すように框体23内に装置全体を収め、沸騰を防止するのに十分
な圧力値、例えば絶対圧力で0.3〜0.6MPa(3〜6バール)まで框体内
部の圧力を高めることで行われる。他の方法はポンプ5,7,20の間のパイプ
またはラインに高圧区域を配置することである。
【0038】 ブドウ糖は熱に曝されると分解されるので、流体の熱に敏感な成分であること
が知られている。幾つかの要素がブドウ糖の分解に影響を及ぼし、それらの影響
にpH、温度、時間、ブドウ糖濃度、および或る種のイオン成分との混合がある
ことは知られている。ブドウ糖は成分に分解し、その成分の幾つかは多少ながら
有害であったり、または反応前駆物質を含むことで有害な反応を誘発し得る。作
られた流体が人間または他のほ乳類に注入される医療流体として使用されるなら
ば、それらの有害成分または前駆物質は最小限に抑えられねばならない。
【0039】 流体を殺菌するために、流体を殺菌状態に曝すことが必要である。これには例
えば加熱殺菌(減菌用加圧釜)、濾過殺菌および他の方法のような幾つかの利用
可能な方法がある。本発明は加熱殺菌に限定される。
【0040】 加熱殺菌時に、ブドウ糖が短時間に高温度で殺菌されるならば、ブドウ糖の分
解は最小限に抑えられることが知られている。合理的な説明は、分解反応が殺菌
反応よりも高温度に鈍感なことである。
【0041】 殺菌される前の分解を最小限に抑えるために、流体を低pHおよび高濃度にし
て保存することが有利であり、これは本発明によって示唆される。pHは2.6
〜5.0、好ましくはpH=3.2とされる。濃度は1リットルの溶液当たりの
ブドウ糖の重量として計算して15%超または20%超とされ、40%〜50%
が好ましい。
【0042】 殺菌は、短時間に約5.5より低いpHで薄い濃度にて実施される。短時間で
あることが、殺菌処理時にブドウ糖が有害成分に分解するのを避けるために他の
要素よりも一層重要なことと考えられる。
【0043】 ブドウ糖は例えばAGE、すなわち進展したグルコシル基化の終端生成物、の
前駆物質に分解することもまた認められている。AGEの前駆物質を含むブドウ
糖溶液が体内のプロテインと接すると、非酵素反応が起こってAGEを生成する
。AGEの長期間に及ぶ作用はまだよく知られていない。本発明で示唆するよう
なブドウ糖の緩やかな加熱殺菌は、AGE前駆物質のようなブドウ糖を劣化させ
る生成物のレベルを低下させると期待される。
【0044】 本発明の代替実施例が図2に示されている。この実施例では、本発明による殺
菌装置は、患者にPD(腹膜透析)溶液を供給するために配置されたPDモニタ
ーに一体化されている。PD溶液は、濃縮液入口コネクタ56,57に連結され
た2つの濃縮バッグ51,52内に備えられた2つの濃縮液と、例えば携帯式水
供給源に連結するための水入口コネクタ58に連結した逆浸透ROユニット53
から供給される純水とによって準備される。殺菌済みPD流体はPD循環装置5
5へ導かれ、さらに患者へ導くためにPD循環装置55はPD流体出口コネクタ
59に連結されている。
【0045】 3つの入口コネクタの各々および出口コネクタは加熱殺菌コネクタとして構成
される。この加熱殺菌コネクタ装置はWO96/05883に記載されており、
本明細書にその記載内容全体を援用する。
【0046】 入口56,57,58および出口59の各々はコネクタ装置として構成されて
いる。入口56は第1の濃縮バッグ51を第1の計量ポンプ60に連結するよう
に構成され、入口57は第2の濃縮バッグ52を第2の計量ポンプ61に連結す
るように構成されている。入口58はROユニット53に連結され、第3のポン
プ62はROユニット53から純水を圧送するために配置されている。
【0047】 ポンプ62,60はバッグ51からの濃縮液をROユニット53からの純水と
混合して所望の濃度にするために駆動される。導電セル63は混合液の導電性を
測定するために配置され、要求された導電性、したがって所望の濃度を得るため
にポンプ60および(または)ポンプ62を制御する。ポンプ62は例えば54
ml/分のような一定した流量を与えると同時に、殺菌時に沸騰するのを避ける
ために絶対圧力で0.3〜0.6MPa(3〜6バール)まで圧力を高めるよう
に駆動される。このようにして与えられる流体は、上述した熱に鈍感な第1の流
体である。
【0048】 この第1の流体は第1の熱交換器64を通過され、この熱交換器は第1の流体
を例えば20゜Cから100゜Cに加熱する一次回路64aを含んでいる。その
後、第1の流体は電源66で付勢される電気ヒーターのようなヒーター65を通
過されて、155゜Cの温度に加熱される。
【0049】 バッグ52からの熱に敏感な第2の流体は、ポンプ61により6ml/分の流
量でヒーター65の直後の混合箇所67へ圧送されて第1の流体と混合される。
したがって第2の流体は第1の流体と混合されることで室温から141゜Cの温
度まで急激に加熱され、同時に第1の流体は141゜Cまで冷やされる。
【0050】 その後、混合流体は殺菌ユニット68を通過され、殺菌ユニット68は例えば
12秒間のような要求される殺菌時間を与える滞留時間を得るのに適当な長さの
チューブ68aを含んでいる。このチューブは、滞留時間中の温度低下を最小限
に抑えるために断熱材料68bに埋め込まれている。
【0051】 殺菌ユニット68の直ぐ下流に温度センサー69が配置され、この温度センサ
ー69は温度が例えば141゜Cのような所望の殺菌温度となるように電源66
を制御する。
【0052】 ポンプ61は所望量の熱に敏感な流体を給送するように制御される。例えば、
熱に敏感な流体が40%濃度のブドウ糖であるならば流量は6ml/分とされ、
第1の流量が54ml/分である場合に4%の最終濃度を与えるようにしなけれ
ばならない。1.5%の濃度が望まれるならば、流量は2.1ml/分とされ、
2.5%の濃度を得るならば、流量は3.6ml/分とされねばならない。何れ
の場合も温度センサーが電源を制御して、殺菌温度が得られるように第1の流体
を加熱する。
【0053】 殺菌ユニット68を通った後、殺菌された流体は熱交換器64の二次回路64
bに流入してその殺菌済み流体の温度は例えば60゜Cまで急激に低下される。
その後、殺菌済み流体は流れ制限器70を通過し、その圧力を大気圧に近い圧力
に低下される。流れ制限器70は圧力センサー71によって制御され、制限器の
前の圧力が沸騰を防止するために例えば絶対圧力で0.6MPa(6バール)の
ような所望圧力となるように制御されることが好ましい。
【0054】 流れ制限器70から殺菌済み流体はPD循環装置55に連結されている出口ポ
ンプ59へ導かれる。流体の圧力が例えば大気圧よりも20Pa(150mmH
g)高い所定値を超えたならば、殺菌済み流体を廃液受容器73に導くために圧
力解放バルブ72が配置されている。
【0055】 PD循環装置は、圧力室を含むWO95/20985に記載された形式のもの
とされ得る。使い捨てライン組が出口コネクタと患者の間に連結され、これは加
熱バッグおよびドレン・バッグとドレン・ラインおよび供給ラインとを含む。加
熱バッグおよびドレン・バッグは一対の天秤のような計量装置上に配置される。
バルブ・ユニットはドレン・ラインおよび供給ラインで作動するように配置され
る。最終的に、このライン組は患者の腹腔内で終端するカテーテルに連結するた
めのPD患者コネクタを含む。出口59からのPD補充流体は、加熱バッグが所
定の体積量、例えば3リットル、を補充されたことを天秤が示すまで、バルブ・
ユニットを経て加熱バッグへ供給される。その後、患者の腹腔内の流体を解放バ
ルブ・ユニットを経てドレン・バッグへ抜き出すため、圧力室を負圧にすること
で患者からのドレンが行われる。加熱バッグおよびドレン・バッグの合計重量が
計量され、ドレン流量が所定の限界よりも小さくなるか、ドレン時間が経過した
と決定されたときにドレン段階が終了される。ドレン流量は計量差によって決定
される。その後、圧力室は正圧(overpressure)に曝され、バルブ・ユニットが
開かれて補充され殺菌されたPD流体を患者の腹腔に流入させる。その流量およ
び導入流体の体積量は監視され、所望の注入量が導入されたときに注入段階が終
了される。加熱バッグの温度は、導入流体が約37゜Cの温度となるように加熱
装置および温度センサーによって制御される。最終的に、バルブ・ユニットを開
き、圧力室を正圧にすることにより、ドレン・バッグは排液受容器に対して排出
されて空となる。
【0056】 患者が上述したように流体交換を行われると、PD流体は次の交換サイクルま
での時間(ドエル・タイム)に亘って腹腔内に残される。その間、殺菌装置は新
たな補充のための無菌流体を加熱バッグに与える。無菌流体が60ml/分で作
られるならば、2リットルの体積量を作るのに約33分間かかる。
【0057】 流体を加熱バッグに導く前にその温度をさらに低下させるためには、流れ制限
器70の下流にクーラー82を含むことが望ましい。このクーラーはペルチエー
・クーラーまたは従来型の設計の熱交換器とされ、熱エネルギー吸収媒体として
冷水または冷却媒体が使用される。熱に敏感な混合液を141゜C〜120゜C
のような安全温度まで急激に冷却するために、代替または付加的にペルチエー・
クーラーのようなクーラー91が滞留装置すなわち殺菌ユニット68の下流、お
よび熱交換器64の上流に配置され得る。このようにして、熱に敏感な成分は混
合箇所67において室温から141゜Cの殺菌温度まで急激に加熱され、滞留装
置68により12秒間に亘って殺菌温度に保たれた後、ペルチエー・クーラー9
1により120゜Cまで急激に冷却され、その後僅かに遅い熱交換器64におい
て室温までさらに冷却される。
【0058】 殺菌装置は適当な間隔、例えば1日または1週間に1度の間隔で消毒する必要
がある。そのためにコネクタ装置56,57,58,59の側部開口が使用され
る。RO入口58の側部開口83はライン84を経て出口59の側部開口82に
連結されている。第1の入口56の側部開口85はライン87を経てRO入口5
8とポンプ62との間の流路86に連結されている。第2の入口57の側部開口
88はライン90を経てヒーター65と殺菌ユニット68との間のライン89に
連結されている。
【0059】 消毒の間、殺菌装置はROユニットから得られる純水を注入される。その後、
コネクタ57,58,59はそれぞれの供給源から連結を解かれる。
【0060】 したがって、RO入口58と出口コネクタ59とはライン84および側部開口
82,83を経て連結される。第2の入口コネクタ57は同じ位置にあり、ポン
プ61、ライン部分89、ライン90、側部開口88および入口57を経て循環
路が形成される。消毒溶液は第1の入口56に連結された容器に備えられる。こ
の消毒流体は炭酸ナトリウム、クエン酸、または他の知られている消毒液とされ
る。ポンプ62,61は流体を回路内で循環させるように作動される。最終的に
、十分な消毒剤の濃度が得られるまで、ポンプ60は消毒流体を水に注入するよ
うに作動される。余剰な水は解放バルブ72を経て廃液受容器73に排出される
。ポンプ62は殺菌装置全体を通して消毒流体を循環させ、出口59はライン8
4を経て入口58に連結されて回路を完成する。消毒流体は次に使用されるまで
機械内部に残される。次に使用される前に、機械はライン58を経てRO水の供
給源からの純水で水洗いされる。
【0061】 クエン酸または他の湯垢落とし剤(descaling agent) による湯垢落としはこ
の方法で遂行される。
【0062】 コネクタからの滴漏れを回避するために、入口コネクタ56,57,58およ
び出口コネクタ59は流路の最高位置に同じレベルで配置される。
【0063】 全ての入口56,57,58および出口59を開くことにより、また流路の最
下位置に配置されて空気が全てのラインおよび装置に侵入できるようにする解放
バルブ72を開くことことにより、この機械は空にされる。
【0064】 化学的な消毒および(または)湯垢落としの間、ヒーター65はスイッチを切
られるか、流体を低温に加熱するために調整される。流れ制限器70が開かれ得
る。
【0065】 加熱先では、回路全体の流体は121゜Cに加熱されて少なくとも20分間に
亘って循環され、回路全体の殺菌を得る。この場合、圧力解放バルブ72は0.
2MPa(2バール)の圧力を許可するように作動されて、121゜Cで回路内
で水が沸騰するのを防止する。
【0066】 殺菌装置の流路を殺菌するために、同一または同様な手順が使用される。流体
回路は、全てのコネクタが非係合位置でそれぞれの穴に挿入されて処理を行うよ
うに構成される。回路は水を充満され、水はポンプ62で循環される。流れ制限
器70は開かれ、解放バルブ72は絶対圧力で0.2〜0.3MPa(2〜3バ
ール)の圧力に調整される。第1の入口コネクタ56は容器51を回路に接続す
るように作動される。その後、ポンプ60が作動され、絶対圧力で約0.2〜0
.3MPa(2〜3バール)の圧力に達するまで回路に同じ流体(電解液)を導
入する。流体回路は比較的非従動性であるので、導入される流体の体積量は小さ
い。その後、ヒーターが付勢されて回路に存在する水を121゜Cの温度に加熱
し、その循環は殺菌が達成されるまで、20分またはそれより長い時間に亘って
継続される。ポンプ61が同時に作動されて、入口コネクタ57を含む回路を殺
菌する。
【0067】 殺菌が達成された後、ROユニット53を回路に接続すると同時にバイパス・
ライン84を接続解除するようにRO入口58が作動される。ポンプ60は停止
され、ヒーター65は作動される。流れ制限器70は作動され、圧力解放バルブ
72は大気圧よりも20Pa(150mmHg)高い正常値に調整される。この
ようにして殺菌水が作られ、解放バルブ72を経て廃液受容器73へ導かれる。
その後、第2の入口が作動されて容器52に接続され、ポンプ60,61が作動
されてPD流体を供給する。安定状態に達したとき、殺菌済み流体を加熱バッグ
へ導くために出口59が作動される。
【0068】 幾つかの例では、熱に敏感な成分が他の成分と共に導入され、バッグ52、コ
ネクタ57および対応するポンプ61は省略することができる。これに代えて、
流体の他の成分は成分51と同じ方法で、すなわち加熱殺菌される前に水および
他の成分と混合されて導入できる。
【0069】 PD循環装置のドレン段階および注入段階の間、殺菌装置はPD流体を形成し
続ける。しかしながら、バルブ・ユニットは閉じられているので、作られたPD
流体は解放バルブ72を経て廃液受容器73へ導かれる。ドレン段階および注入
段階は20分間、またはそれより長い時間続くので、かなりの量のPD流体が廃
棄される。そのような廃液量を最小限に抑えるために、加熱バッグが注入されて
いないとき、また殺菌装置が殺菌水を作りおよび廃棄しているだけの間は、ポン
プ60,61は停止され得る。
【0070】 しかしながら、第1および(または)第2の濃縮液は上述したのと同じ物質ま
たは成分を含み、幾分かの水が排除されることで第1の容器51の内容物は濃縮
される。第1の容器の内容物は、例えば30〜40倍に濃縮され得る。
【0071】 代替実施例では、PD流体は乳酸塩の代わりに、または乳酸塩に加えて重炭酸
塩を含む。カルシウムは重炭酸塩と同じ容器には含まれない。何故なら、炭酸カ
ルシウムが析出する危険があるからである。この場合、塩化カルシウムが適当な
濃度で第2の容器52に含まれ得る。その後、カルシウムの濃度はブドウ糖の濃
度に比例されて、カルシウムの中性PD流体を生じる。第2のバッグにカルシウ
ム・イオンを含む他の利点は、混合箇所67よりも前でのパイプ系統の湯垢発生
が防止され、また湯垢落としの要求が減少することである。
【0072】 他のバッグ51a、コネクタ56a、ポンプ60aを要求51と並列に含むこ
とで、他の成分がポンプ62よりも前の流体の流れに含まれ得る。
【0073】 殺菌を可能にするコネクタの各々は、本発明の代替実施例を示す図3に一層詳
細に示されているように、従来のコネクタ装置および従来形式の3路バルブで置
換できる。
【0074】 図3は、滞留装置を通して並列に混合流体を導く混合システムの代替設計を示
している。図3は図2の右側部分の、ポンプ62および圧力センサー70の右側
だけを示している。左側部分は図2の実施例と同じである。同じ部材は図2の符
号の数字に100を加えた数字を付されている。したがって、一次回路164a
、二次回路164bおよびポンプ装置164cを含む熱交換器164が示されて
いる。熱交換器の一次回路164aおよび第2のヒーター165を通るライン1
89を通して電解溶液または純水が導かれ、第2のヒーターは例えば温度センサ
ー169によって制御される電気ヒーターとされる。
【0075】 ブドウ糖のような熱に敏感な第1の成分を含む第1のバッグ152aはコネク
タ192aを経て3路バルブ157aに連結される。第1の成分は3路バルブ1
57aからポンプ161aに、さらに混合箇所167aに流れ、そこで第1の成
分は加熱された電解成分と混合されることで141゜Cに加熱される。電解成分
はこのような混合による加熱を促進するのに十分高い温度であり、その温度は例
えば155゜Cである。混合温度は温度センサー169aによって制御され、こ
のセンサーは混合箇所167aの前に配置されたスロットル・バルブ193aを
作動させる。スロットル・バルブ193aをスロットル作動させることにより、
前記温度を得るのに十分な流量に調整される。
【0076】 熱に敏感な第2の成分、例えばアミノ酸、を含む第2のバッグ152bはコネ
クタ192aを経て3路バルブ157bに連結されている。第2の成分は3路バ
ルブ157bからポンプ161bに、さらに混合箇所167bに送られ、そこで
第2の成分は加熱された電解成分と混合されることで141゜Cに加熱される。
電解成分はこのような混合による加熱を促進するのに十分高い温度であり、その
温度は例えば155゜Cである。混合温度は温度センサー169bによって制御
され、このセンサーは混合箇所167bの前に配置されたスロットル・バルブ1
93bを作動させる。スロットル・バルブ193bをスロットル作動させること
により、前記温度を得るのに十分な流量に調整される。
【0077】 電解成分と混合されることで殺菌温度に加熱された2つの熱に敏感な成分は、
2つの別々なライン194a,194bにて並列に扱われる。これらのラインは
滞留装置168を、また存在するならば予備クーラー191を通って平行に延在
し、熱交換器の二次回路164bを加熱する。熱交換器内で冷却された後、流れ
制限器70に入る前にこの2つの流体はY形コネクタ195で混合される。図2
を参照されたい。バッグ152a,152bは計量され、各バッグから十分な量
の流体が抜き出されたときにバルブ157aおよび(または)バルブ157bが
切り換えられて、バッグ152a,152bからのそれぞれの第1および(また
は)第2の成分が停止される。
【0078】 殺菌時は、流路のポンプ161a,161bによってライン190a,190
bを経て3路バルブ157a,157bヘ向かう方向または離れる方向へ流体を
流すために、3路バルブ157a,157bは図3の点線のように連結される。
【0079】 さらに他のバッグ152およびさらに他のライン194を追加することで、3
つ以上の熱に敏感な成分を並列に取り扱うことが実現できる。勿論、簡単なシス
テムを達成するために、熱に鈍感な成分に対しても同じ過程を適用でき、これに
より電解成分を純水と置換でき、したがって電解質を1つずつ、または数種の電
解質を一度に追加できる。
【0080】 本発明の他の代替実施例が図4に示されている。左側から装置100はROユ
ニット(図示せず)のような純水の供給源に対する接続のためのコネクタ101
を含む。この装置は、3つの濃縮液コネクタ102,103,104をさらに含
み、それらのコネクタは単一のコネクタ装置として一体化することができる。各
コネクタ102,103,104は、重炭酸溶液を含む第1のバッグ105、塩
化ナトリウム、塩化マグネシウム、塩化カルシウム、乳酸ナトリウムのような所
定のpHの電解質を含む第2のバッグ106、および第1のポンプ50%濃度の
ブドウ糖を含む第3のバッグ107のような、濃縮液を含む容器すなわちバッグ
に対して連結される。勿論、バッグは以下に詳細に説明するように最終の溶液に
必要な成分を含む。成分は別々のバッグに分けられる。何故なら、一緒にして保
存することができないか、一緒に殺菌することができないからであり、または他
の理由による。
【0081】 これに代えて、1つ以上の容器またはバッグ105,106,107は溶液に
代えて粉末を含むことができ、その場合には適当な溶解手段が備えられる。
【0082】 バッグ105,106,107は単一の組立体として組み合わされることが好
ましい。バッグの組み合わされた組立体は計量装置108に取り付けられて、組
立体の重量が監視される。コネクタ102,103,104はポリ塩化ビニル(
PVC)の可撓チューブの端部に取り付けられるか、または他の適当な柔軟材料
に取り付けられて、コネクタおよびチューブが組立体の重量に大きく影響しない
ようになされる。
【0083】 RO入口コネクタ101は第1のライン入口109を含むライン・システムに
連結される。入口ライン109は入口バルブ110を備え、要求されるならば装
置100を隔離する。入口バルブ110は常閉とされるが、点線で示される制御
装置111による作動に基づいて開かれる。制御装置はコンピュータまたはマイ
クロプロセッサ、または他の制御装置とされる。通常、それは装置全体の制御コ
ンピュータとされる。
【0084】 入口ライン109はヒーター112および温度センサー113をさらに含み、
装置を流入する水温に従動させるために、それらは流入する純水の温度を例えば
25゜Cの所定温度に調整するように一緒になって作動する。
【0085】 以下に説明する目的のために入口コネクタ101を通る入口の流れの全体を測
定するために、入口ライン109は流量計114さらに含む。
【0086】 流量計114の下流にて入口ライン109は水ライン115と濃縮液ライン1
16とに分けられている。ポンプの下流側の水ライン115の水圧を絶対圧力で
0.2〜0.6MPa(2〜6バール)の圧力に上昇させるために、水ライン1
15は第1のポンプ117を含む。この圧力は第1の圧力センサー118で測定
され、第2の圧力センサー119によって監視される。第1の圧力センサー11
8はコンピュータ111の制御装置に結合され、第2の圧力センサー119はシ
ステムの安全を保証するために並列の管理システムに接続される。幾つかのセン
サーはこのように、たとえ図面に明確に示されていなくても、システムまたはプ
ロセッサを管理するために独自のデータを与えるように、二重にされている。
【0087】 水ライン115はバルブ120と熱交換器121の一次回路とをさらに含む。
熱交換器においては、水ライン115内の水は約120ml/分の流量にて熱交
換器121で約25゜Cから約131゜Cに加熱される。加熱された水の温度は
温度センサー122で監視される。最終的に、水ライン115は水をさらに高い
温度、例えば約145゜Cに加熱するために第2のヒーター123を含む。この
熱水が混合箇所124へ導かれる。
【0088】 濃縮液ライン116には、常閉の濃縮液ライン116を水ライン115に接続
するバルブ125が配置される。さらに下流にて、濃縮液ライン116は3つの
濃縮液バルブ126,127,128と可逆式の第2のポンプ129とを含む。
第2のポンプ129はバルブ126,127,128の位置に応じて濃縮液バッ
グ105,106,107のいずれか1つから濃縮溶液または流体を吸引するた
めに配置される。第2のポンプ129は濃縮液ライン116内の流体の圧力を絶
対圧力にて0.2〜0.ヒーター6MPa(2〜6バール)の圧力値にさらに高
める。
【0089】 第2のポンプ129の下流にはバルブ130が配置されており、またそのバル
ブ130から、濃縮溶液を例えば室温から約131゜Cに予熱するために、濃縮
流体は熱交換器121の第2の一次回路へ導かれる。その濃縮溶液は熱交換器1
21から混合箇所124へ導かれる。
【0090】 第2のポンプ129の上流には流入する濃縮流体の温度を測定する温度センサ
ー131が配置され、第2のポンプの下流には十分な圧力が得られたことを測定
する圧力センサー132が配置されている。先に示したように、これらのセンサ
ーは管理のために二重に配置され得る。
【0091】 混合箇所124にて、2つの流体ライン115,116が合流し、ライン11
5内の熱水はライン116内の予熱された濃縮液と混合され、この混合液は混合
流体ライン133内を移送される。混合流体ライン133は滞留装置134を含
み、滞留装置134は通常、その中の流体を殺菌するために所定の流量で所定の
滞留時間を生じる長さとされたチューブである。滞留装置134の前に温度セン
サー135が位置し、後に温度センサー136が位置する。これらの温度センサ
ーはヒーター123を制御して、141゜Cの最低温度で12秒間という殺菌状
態が滞留装置134で得られることを保証する。
【0092】 滞留装置134から、殺菌され混合された流体が約141゜Cで熱交換器12
1の二次回路へ送られる。この殺菌済み流体は約37゜Cに急激に冷却される。
【0093】 熱交換器の下流では、混合流体ラインは患者または保存バッグへ導くのに適当
な温度の殺菌済み流体を含む。この温度は温度センサー137で監視される。最
終的に、バルブ138は作動されたときにその流体を制限装置140を経て出口
コネクタ139へ導き、圧力を大気圧まで低下させる。
【0094】 制限装置は金属片に小孔とされ、この小孔は、例えば制限装置140ml/分
の所望流量にて圧力を0.6MPa(6バール)から0.1MPa(1バール)
へ低下させる寸法とされる。代替設計は制御できるスロットル・バルブを使用す
るものであり、スロットル・バルブは圧力センサーの読み取り値に応じてプロセ
ッサで制御される。第3の代替例はスロットル装置を使用する、すなわち圧力解
放式のものであり、スロットル装置に作用する差圧を所定の圧力、例えば0.5
MPa(5バール)の圧力低下に調整する。第4の代替例は、例えば0.125
MPa(1.25バール)の予め定めた安全圧力を超えない出力圧力にて流体を
導くように制御されるスロットル装置を使用するものであり、この場合にはスロ
ットル装置よりも前の圧力が例えば0.ヒーター6MPa(6バール)のように
十分に高いことを保証するためにポンプが作動される。
【0095】 説明したようにオンラインの減菌用加圧釜は、その減菌用加圧釜が殺菌状態を
保持することを保証するために、所定の流量、例えば120ml/分よりも大き
い所定の最小流量にて常に作動されることが留意される。流量が前記所定の流量
よりも低下するや否や殺菌状態は阻害され、あるいは減菌用加圧釜が適当な温度
で作動するように制御されなくなる。減菌用加圧釜は前記最小流量よりも大きい
別の流量で作動するように設計される。最小流量を常に保持するために、作られ
た余分な流体は廃液受容器へ廃棄される。
【0096】 混合され、殺菌された流体は出口コネクタ139を経て導き出されることはで
きず、バルブ141が作動されて廃液ライン142を経てその流体を廃液受容器
へ導く。廃液ライン142は、流体が廃液受容器147に導かれるまでに第2の
熱交換器143の一次回路、圧力センサー144、制限装置145、およびバル
ブ146をさらに含む。第2の熱交換器143の上流に配置された温度センサー
148およびバルブ146の下流に配置された別の温度センサー149が廃棄流
体の温度を測定するのに使用される。
【0097】 図4による装置は異なる態様で作動する。1つの作動態様、すなわち、最終流
体の成分が順次に給送される態様が以下に説明される。しかし、この装置は図2
に関する説明と同様に作動することが理解される。
【0098】 この順次の作動態様では、水が最初に一定した120ml/分の流量で入口コ
ネクタ101から入口ライン109に導かれ、流量を監視する流量計114を経
て、また水ライン115および第1のポンプ117を経て、回路の何れの箇所の
温度よりも流体の沸騰温度が高くなるように圧力を高められる。最高温度は約1
50゜Cであり、圧力は絶対圧力で0.48MPa(4.8バール)、好ましく
は約0.6MPa(6バール)を超えるようにされねばならない。正確な圧力値
は制限装置140の調整および作動によって決まる。水はさらに混合箇所124
を通過し、混合流体ライン133に流入してバルブ138に到達し、バルブ13
8はその流れを廃液ライン142へ導き、バルブ141を経てさらにサンプへ導
く。出口コネクタ139は受容器、通常は以下に説明する加熱バッグのようなバ
ッグへ連結されている。
【0099】 全ての条件がチェックされ、装置が殺菌済みの水を導くとき、バルブ138は
その殺菌済みの水を制限装置140を経て出口コネクタ139へ導くように切り
換えられる。
【0100】 実質的にドジに、またはその直後に、濃縮液ライン116のバルブ127が開
かれ、バルブ130が開かれた状態で濃縮液のポンプ129が作動されて、濃縮
流体を電解質のバッグ106から熱交換器121を経て混合箇所124へ圧送す
る。濃縮液のポンプ130は約20ml/分の流量を与えるように作動される。
同時に、濃縮液の組立体の重量は計量装置108によって監視される。1リット
ルの最終溶液を作ることが意図され、バッグ106内の濃縮流体が1:40の濃
度を有するならば、25mlの体積量がバッグ106から排出され、25mlは
1リットルの最終流体(1:40)において濃縮液のバッグから必要とされる量
であることを計量装置が示すまで、その流れが約1分15秒間に亘って継続され
る。
【0101】 その後、バルブ127は遮断され、バルブ125が短時間、例えば15秒間に
亘って開かれて濃縮液ライン116を水洗する。
【0102】 ブドウ糖とされ得る第2の濃縮液を含めるために、バッグ107はバルブ12
5を閉じると共にバルブ128を開くことで濃縮液のポンプに連結される。ブド
ウ糖の濃縮流体が50%の濃度を有するならば、最終流体に要求される濃度の1
%につき20ml/分で1分間に亘って濃縮液のポンプが駆動される。PD流体
に関して最大と考えられる4%が要求されるならば、ブドウ糖の濃縮液は4分間
に亘って付与される。
【0103】 この段階後、濃縮液ライン116は例えば15秒間に亘って再び水で洗浄され
る。
【0104】 その後、重炭酸塩のバッグ105が接続される。重炭酸塩は通常、約1000
mモル/lの濃度で保存される。第1に、バルブ125は閉じられ、バルブ12
6は開かれて、濃縮液のポンプ130は重炭酸流体をバッグ105から圧送する
。この流量は同じ、すなわち20ml/分とされ、計量装置がバッグ105から
要求された量が排出されたことを決定したときに重炭酸流体の混合および殺菌は
中断される。
【0105】 最終的に、濃縮液ラインは再び水洗いされ、出口コネクタに連結されているバ
ッグへ最終体積量の流体が導かれるまで水が出口コネクタへ導かれるのであり、
これは、濃縮流体の密度の相違を考慮して、計量装置108により測定され、コ
ンピュータ111により体積量に計算された重量の減少と組み合わせて、流量計
114によって決定される。
【0106】 水の最終的な注入は、出口コネクタに連結されているバッグ内での流体の混合
が、撹乱により完全に混合されることを意味する。
【0107】 上述した全殺菌処理の間、バルブ138,141は同じ位置に保持され、全て
の流体を出口コネクタ139へ導く。したがって、作られた全ての流体は受容器
へ導かれ、これにより完成流体の準備のために必要な時間が最小限に抑えられる
【0108】 したがって、濃縮液バッグ105,106,107から出る全ての流体は最終
的に出口コネクタ139から導き出されて、濃縮流体の廃液が全く生じないこと
も明白である。
【0109】 上述の例では1リットルの最終溶液が準備されたが、PDにおいては毎回2リ
ットル、または使用者が要求するその他の体積量を発生することがより一般的で
ある。2リットルは上述した時間を2倍にするか、1リットルの製造を2度繰り
返して作られることは理解される。
【0110】 濃縮流体のバッグは、12〜25リットル、または要求されるならばそれ以上
の最終流体の体積量のために必要とされる濃縮流体を含むことが考えられる。こ
の結果、準備のために上述した手順が2リットルの各バッチ量ごとに繰り返され
る。
【0111】 PDの或る適用例では、重炭酸塩は使用されず、乳酸塩が唯一の緩衝材として
使用される。この場合、濃縮液組立体における第3のバッグは不要となり、2つ
のバッグだけが使用される。この場合、バルブ126は常閉とされる。
【0112】 ROユニットが純水を120ml/分で導き、また25mlの電解質、15m
lの重炭酸塩および30mlのブドウ糖が使用されるとして、1リットル(ブド
ウ糖濃度は1.5%)の1回のバッチ量を準備するために約7回および45秒間
を要する。したがって、約2リットルのPD交換毎の間の待ち時間は、15.5
分を超えることになる。これは或る状況では、PD処理におけるドレン段階およ
び注入段階の以下の説明から明白となるように、限界である。
【0113】 図5に本発明で使用を意図するPD循環装置200が概略的に示されている。
このPD循環装置は、加熱バッグ202および廃液バッグ203を収容した圧力
室201を含む。加熱バッグ202は図4の流体殺菌装置100の出口コネクタ
139に連結され、新たな殺菌済みの流体を受け入れて加熱バッグ202に導入
する。加熱バッグ202は、出口コネクタ139と組み合うコネクタ205で終
端すると共にバルブ206を有する第1のチューブ204を経て、出口コネクタ
139に連結される。第2のチューブ207は加熱バッグ202をコネクタ20
8で患者(図示せず)に連結し、また第2のチューブ207は第2のバルブ20
9で制御される。第3のチューブ210は患者用のコネクタ208を第3のバル
ブ211を経てドレン・バッグ203に連結する。最終的に、第4のチューブ2
12はドレン・バッグ203をバルブ214を経て廃液ライン213に連結する
。加熱バッグ202およびドレン・バッグ203は一対の天秤の上に配置され、
この天秤215が2つのバッグの合計重量を監視する。
【0114】 図5に概略的に開示したPD循環装置の作動は、図6または図7の線図から明
白となる。この線図は各種段階での加熱バッグおよびドレン・バッグの流体の体
積量を表している。
【0115】 以下に一層厳密に記載されている始動後、処理の第1の段階はドレン段階であ
り、その開始時に加熱バッグは流体、通常は約2.5リットル、で満たされてお
り、ドレン・バッグは空である。患者は連結され、第3のバルブ211が開かれ
て圧力室201内に負圧が作用される。流体は、患者用カテーテルおよび負圧に
応じた流量、通常は150〜300ml/分、で患者からドレン・バッグ203
へ抜き出される。患者の腹腔がほとんど空になれば、そのことは天秤215で測
定されるドレン量の減少によって示され、ドレン段階は終了される。ドレン段階
は通常7〜10分間である。
【0116】 第2の段階は注入段階であり、この入段階では患者の腹腔が加熱バッグ202
に収容されている新しい流体で満たされる。正圧が圧力室201内に作用され、
バルブ209が開かれると共に他のバルブが閉じられる。注入流量は患者および
正圧に応じて決まり、150ml/分とされ得る。注入段階は通常10〜15分
間である。
【0117】 第3の段階はドレン・バッグの排出段階であり、この段階では正圧が201内
に作用され、バルブ214が開かれる。ドレン・バッグ内の流体は廃液ライン2
13へ導かれる。その体積量は天秤215によって常に監視される。第3の段階
は、高圧を使用できること、および流動抵抗が最終であることから、約2分間で
ある。
【0118】 第4の段階は加熱バッグの補充段階であり、バルブ206が開かれる。この場
合、通常は負圧が圧力室201内に作用される。流体はコネクタ205に連結さ
れている殺菌装置100から約120ml/分の流量で受け入れられる。第4の
段階は通常15〜17分間である。
【0119】 したがって、全サイクルは34〜44分間である。8時間の夜中の処理時に、
2リットルのバッチ処理の繰り返しで22〜28リットルを交換することができ
る。
【0120】 図7に示されるように、排出段階および補充段階は相互に置き換えることがで
きる。
【0121】 流体の体積量をさらに増大することが望ましいならば、各種段階における時間
が短縮される。15〜17分間の加熱バッグの注入時間は、殺菌装置100から
の流体の流量を増大して短縮できることが留意される。しかしながら、流量の増
大はかなりの費用増大を意味する。
【0122】 これに代えて、殺菌装置100から導かれる流体の流量は、流量計114およ
び計量装置108により殺菌装置で監視されることが留意される。したがって、
ドレン・サイクル時(その一部)に図6および図7に示されるように加熱バッグ
を補充することは可能である。これは、加熱バッグの補充段階時にバルブ211
を開くと共にバルブ209を閉じることで行われる。加熱バッグが補充される前
にドレン段階が終了するならば、加熱バッグの補充が完了するまで患者に対する
注入段階は開始できない。しかしながら、ドレン段階を長く継続することは欠点
と成らない。何故なら、さらに幾分かの流体がドレンされることになるだけで、
これは有利だからである。殺菌装置からの補充流量は既知であるので、PD循環
装置は天秤の読み値を使用し、殺菌装置から得た補充流量を差し引くことで、流
量を完全に制御する。このようにして、ほとんど完全なドレン段階をサイクル時
間内に、すなわち10分間までの間に減じることができる。
【0123】 図6に通常のサイクル時間が矢印216で示され、本発明により短縮されたサ
イクル時間が矢印217で示されている。図7には、通常のサイクル時間が矢印
218で示され、本発明により短縮された時間が矢印219で示されている。事
実、図6および図7の2つの例は本発明によって同じとなり、矢印217,21
9を参照されたい。
【0124】 図7では、補充段階は注入段階の直後に開始されて示される。しかしながら、
これは排出段階の何れの時点でも開始でき、またはドレン段階の後に開始するこ
とができる。しかしながら、補充段階をできるだけ早く開始することで、補充段
階を37゜Cに加温する時間が長く得られることは理解される。
【0125】 図6および図7で、圧力室内の圧力は、下に負圧および加圧を示す「負圧」お
よび「正圧」を付して示されている。補充段階は負圧を必要としないので、図7
の通常のサイクルの各々で2回に対して、1サイクルにただ1回の正圧時期およ
び1回の負圧時期がある。これは、循環装置の空気ポンプに必要な電力の節約、
および音響レベルの低減を生む。補充は容積式ポンプ、および減菌用加圧釜内の
加圧で行われ、図5に示した流量計220のような流量計で監視できる。
【0126】 この作動態様では、患者からドレンされた流体の体積量および患者に注入され
た流体の体積量は質量バランス装置215で完全に制御されるので、限外濾過に
おいて正確な制御を維持できる。
【0127】 サイクル時間をさらに短縮すべきならば、図8に示したようにセットされたラ
インに保存バッグを付加することで可能である。バルブ206が閉じられたとき
、ならびにドレン・バッグを排出する第3の段階のもとで、患者に注入する第2
の段階時に殺菌装置は殺菌済み流体を廃液受容器147へ導かねばならないこと
が留意される。
【0128】 図8で図5と同じ部材は、最初の数字が2の代わりに3とされて同じ符号が付
されている。入口チューブ304は保存バッグ317で終端する支流ライン31
6を備えている。第1、第2および第3の段階時にバルブ306が閉じられると
、殺菌装置100はPD溶液をチューブ316を経て保存バッグ317へ導く。
加熱バッグ302はその後図5の実施例に比較して格段に速く保存バッグ317
から補充される。したがって、加熱バッグの補充段階は、2分以下に短縮できる
。全装置の効率は、患者に対するドレンおよび充填を行う循環装置およびその容
量にのみ依存する。余剰時間は、ドレン・バッグを排出するための2分間および
カバーを補充するための2分間の、4分間である。図4によって説明したような
順序の態様で循環装置が作動されるならば、この過程は制御されねばならない。
何故なら、加熱バッグの充填は濃縮液が保存バッグ317で正確な量とされたと
き、すなわち殺菌装置からの全充填サイクルが完了した後にのみ、開始されねば
ならないからである。
【0129】 保存バッグは、インシュリン、抗生薬品、塩化カルシウムその他の薬剤または
他の添加剤を低下するための注入箇所としても使用できる。
【0130】 図4の殺菌装置によって作られたPD溶液は、無菌の重炭酸流体を作り、それ
を保存バッグ317に流入させた後、無菌のブドウ糖溶液を作り、それを保存バ
ッグ317に流入させることが認識される。ブドウ糖流体は低pH値を有するの
で、重炭酸塩の幾分かは反応して二酸化炭素を形成し、これはガスとして解放さ
れる。したがって、保存バッグ317内に余剰ガスが存在するときにそのことを
示し、そのガスを大気に解放するために、保存バッグ317はバルブおよびチュ
ーブ構造318を備える。これと同じことを行う他の手段は殺菌フィルタまたは
親水性フィルタを保存バッグ317の頂部に含むことである。ガスは、出口バル
ブ138,140が開かれる(図4に示す状態)時間内に放出され、圧力室30
1は正圧とされ、バルブ306は開かれて保存バッグ317内に正圧を与え、内
部のガスを排出させる。
【0131】 図4に関して示された上述の例で、重炭酸濃縮液は約140mモル/リットル
(1000×20/140)の濃度で殺菌された。しかしながら、そのような濃
度での加熱殺菌時には二酸化炭素が形成される危険があり、したがって濃縮液の
ポンプは重炭酸塩流体の殺菌時には低速度で作動される。
【0132】 図4で、濃縮流体は標準に高い温度まで予熱される。これは効果的な熱交換器
121で実施され、加熱流体は熱交換器の二次回路内の最終的な殺菌済み流体と
される。したがって、この熱交換器は殺菌温度よりも高い温度のいかなる箇所も
有することができず、また熱に敏感な成分の分解は最小限に抑えられる。最終的
な殺菌温度に対する更なる加熱、すなわち約131゜Cから約141゜Cの加熱
は、僅かに高い温度の流体と混合する方法で実行される。したがって、熱に敏感
な流体成分は、電気ヒーター123に見られるような過度に高い温度であるホッ
ト・ポイントのような過酷な状況に決して曝されることがない。したがって、生
成物を劣化させることの少ない好ましい状況が得られる。熱交換器の一次および
二次回路の間の温度差は約10゜Cであり、この温度差は熱交換器内に過度に長
い時間滞留することなく得ることができる。
【0133】 図4には、使用前の設備を殺菌するためのこれまで説明されていない回路があ
る。水ライン115にはバルブ120および熱交換器121に並列な回路が配置
され、これはバルブ150および熱交換器143の一次回路を含む。全殺菌装置
100の加熱消毒は処理の前に実施されるべきであり、バルブ120は閉じられ
、バルブ150は開かれてヒーター123が作動される。水はポンプ117から
バルブ150を経て熱交換器143、さらにヒーター123に送られ、例えばバ
ルブ141゜Cの温度に加熱される。熱水は熱交換器121を流れるが、明確に
は冷却されない。何故なら、熱交換器121の一次回路は連結を解除され、流れ
がないからである。熱交換器121の後に熱水はライン133を通過し、バルブ
138,141を経て熱交換器143へ送られ、その熱を熱交換器の一次側を流
れる水に与える。最終的に、水は制限装置145を経て廃液受容器へ排出され、
ここで圧力は約0.2〜0.6MPa(2〜6バール)から大気圧に低下する。
【0134】 したがって、オンラインの減菌用加圧釜は自動殺菌され、PD流体を作る準備
がなされる。自動殺菌段階は約30分間遂行され、前もって患者に予定させれた
PD処理の開始よりもわずか前に行われるように、プログラム制御のもとで開始
される。自動殺菌の準備ができると、機械は患者の到着を待ち、出口コネクタ1
39に対してセット200またはセット300のような使い捨てセットが連結さ
れる。その後、この装置は或る量の殺菌処理流体を加熱バッグに作る。しかしな
がら患者がコネクタ208に連結される前に、チューブは内部の空気を排出する
ために流体を充満される。これは、加熱バッグとほぼ同じレベルでコネクタ20
8を循環装置のフックまたは取り付け装置に取り付けることで行われる。その後
、バルブ209が開かれ、チューブ207を通して流体を患者のコネクタ208
に流すようにする。その後、コネクタ208は患者に対して接続する準備がなさ
れる。
【0135】 上述したプライミング手順は約20分間かかることが認識される。何故なら、
加熱バッグは2リットルの溶液を充填されねばならないからである。この時間は
患者が待つには長過ぎる時間であり、例えば4分間で作られた5デシリットルの
溶液を加熱バッグに部分的に充填し、この体積量の流体をチューブのプライミン
グおよび空気の排出に使用することが可能である。その後、患者自身はプライミ
ングの既に4分後にコネクタ208に連結され、その後ベッドへ移動し、機械は
第1の充填体積量を作り出す。通常は、患者に注入されてはならない幾分かの空
気およびガスがしばしば加熱バッグの頂部に存在することから、加熱バッグが完
全に空となることを防止するために、加熱バッグ内に2〜5dlの溶液の残され
ることが留意される。第1のプライミング溶液は処理溶液とは相違し、例えば生
理学的塩化ナトリウムを含む。
【0136】 サイクル時間を短縮する本発明は、APDでは普通である供給バッグのような
他の新しい流体供給源と共に使用できることが認識される。この場合、加熱バッ
グが循環装置で使用されていないとき、ドレン段階および(または)排出段階の
間に補充段階を遂行するために、ポンプ、およびおそらく流量計が付加される。
【0137】 本発明の幾つかの実施例がテープ図面を参照して上述で説明された。示したの
と異なるようにさまざまな特徴をさまざまに組み合わせることができ、またそれ
らの別の組み合わせが本発明の範囲に含まれることが理解されるであろう。本発
明は特許請求の範囲によって制限されるだけである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明で使用を意図された熱に敏感な流体を殺菌する方法の第1の実施例の概
略図である。
【図2】 本発明による装置の第2の実施例の、図1に類似の概略図である。
【図3】 本発明による装置の第3の実施例の一部分の、図2に類似の概略図である。
【図4】 本発明による装置の第3の実施例の、図1に類似の概略図である。
【図5】 図2、図3または図4による装置に連結できる循環装置の第1の実施例の概略
図である。
【図6】 図5による循環装置における流体の流れの時間経過図である。
【図7】 図6に類似の代替の時間経過図である。
【図8】 循環装置の第2の実施例の、図5に類似の概略図である。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成13年11月13日(2001.11.13)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU, AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,C N,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES ,FI,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU, ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,K R,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV ,MA,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO, NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,S I,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA ,UG,US,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 ハモンド、リチャード、ジェイ イギリス国 ケンブリッジ、グレイト シ ェルフォード、グランタ テラス 16 (72)発明者 ウィルキンソン、エリック イギリス国 ケンブリッジシャー、ヒルト ン、チェッカーズ クロフト 14 Fターム(参考) 4C077 AA06 BB01 DD01 EE01 EE02 EE03 EE04 HH02 HH03 HH06 HH14 HH15 HH16 JJ02 KK25

Claims (44)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 患者に注入される新鮮流体を収容する第1のバッグと、患者
    からドレンされる使用済み流体を収容する第2のバッグとを備えた圧力室を含み
    、前記第1および第2のバッグがそれらの合計重量を計量する計量装置に配置さ
    れている腹膜透析を目的とした循環装置の作動方法であって、 計量装置で管理された前記第2のバッグに前記使用済み流体をドレンし、 前記ドレン段階の間、所定の流量で補充流体を前記第1のバッグに補充するこ
    とを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 前記ドレン段階の間、前記第1および第2のバッグを前記圧
    力室内で負圧に曝すことを特徴とする請求項1に記載された方法。
  3. 【請求項3】 前記第1のバッグの入口に配置した容積ポンプによって前記
    補充流体の流量を定めることを特徴とする請求項1または請求項2に記載された
    方法。
  4. 【請求項4】 前記補充流体の流量が一定流量であるという事実を特徴とす
    る請求項1、請求項2または請求項3に記載された方法。
  5. 【請求項5】 所定の補充体積量が前記第1のバッグに導入される迄、前記
    第1のバッグの前記補充が一定流量で行われることを特徴とする請求項4に記載
    された方法。
  6. 【請求項6】 前記補充流量による前記第1のバッグの補充に関して修正さ
    れる前記計量装置によるドレン段階の制御を特徴とする請求項1から請求項5ま
    でのいずれか一項に記載された方法。
  7. 【請求項7】 所定の体積量が第2のバッグへドレンされたとき、前記ドレ
    ン段階を中断することを特徴とする請求項6に記載された方法。
  8. 【請求項8】 ドレン段階の開始から所定の時間が経過したとき、前記ドレ
    ン段階を中断することを特徴とする請求項6に記載された方法。
  9. 【請求項9】 前記計量装置によって決定される前記第2のバッグに流入す
    る流量が所定の流量よりも低下したとき、前記ドレン段階を中断することを特徴
    とする請求項6に記載された方法。
  10. 【請求項10】 前記入口流量が第1のバッグおよび第2のバッグの合計重
    量の変化に応じて決定されることを特徴とする請求項1から請求項9までのいず
    れか一項に記載された方法。
  11. 【請求項11】 前記第2のバッグに連結された患者から使用済み透析液を
    ドレンするドレン段階、 前記第1のバッグから新鮮な流体を患者に注入する注入段階、 前記第2のバッグ内の使用済み透析液を廃液受容器へ排出する排出段階、 第1のバッグに新鮮な流体を補充する補充段階、 の順序の4つの段階で前記循環装置を作動する請求項1から請求項10までのい
    ずれか一項に記載された方法であって、 補充段階およびドレン段階が少なくとも部分的に同時に実施されるという事実
    を特徴とする方法。
  12. 【請求項12】 排出段階時に前記補充段階が開始され、また排出段階の終
    了のわずか後にドレン段階が開始されることを特徴とする請求項11に記載され
    た方法。
  13. 【請求項13】 前記第2のバッグに連結された患者から使用済み透析液を
    ドレンする前記ドレン段階が前記圧力室内で負圧のもとで実施され、 前記第1のバッグから新鮮な流体を患者に注入する前記注入段階が前記圧力室
    内で正圧のもとで実施され、 前記第2のバッグ内の使用済み透析液を廃液受容器へ排出する前記排出段階が
    前記圧力室内で正圧のもとで実施され、 第1のバッグに新鮮な流体を補充する前記補充段階が前記排出段階および(ま
    たは)前記ドレン段階時に容積式ポンプ(ポジティブ・ディスプレースメント式
    ポンプ)の制御により前記圧力室内で正圧または負圧のもとで実施されることを
    特徴とする請求項11または請求項12に記載された方法。
  14. 【請求項14】 前記第2のバッグに連結された患者から使用済み透析液を
    ドレンするドレン段階、 前記第2のバッグ内の使用済み透析液を廃液受容器へ排出する排出段階、 前記第1のバッグから新鮮な流体を患者に注入する注入段階、 第1のバッグに新鮮な流体を補充する補充段階、 の順序にしたがってこれらの4つの段階で前記循環装置を作動する請求項1から
    請求項10までのいずれか一項に記載された方法であって、 補充段階およびドレン段階が少なくとも部分的に同時に実施されるという事実
    を特徴とする方法。
  15. 【請求項15】 注入段階の終了後に前記補充段階が開始されて前記ドレン
    段階時に継続され、おそらく前記排出段階時にも継続されることを特徴とする請
    求項14に記載された方法。
  16. 【請求項16】 前記第2のバッグに連結された患者から使用済み透析液を
    ドレンする前記ドレン段階が前記圧力室内で負圧のもとで実施され、 前記第2のバッグ内の使用済み透析液を廃液受容器へ排出する前記排出段階が
    前記圧力室内で正圧のもとで実施され、 前記第1のバッグから新鮮な流体を患者に注入する前記注入段階が前記圧力室
    内で正圧のもとで実施され、 第1のバッグに新鮮な流体を補充する前記補充段階が前記排出段階時および(
    または)前記ドレン段階時に正容積式ポンプの制御により前記圧力室内で正圧ま
    たは負圧のもとで実施されることを特徴とする請求項14または請求項15に記
    載された方法。
  17. 【請求項17】 前記補充段階時に、第1のバッグ内の流体を37゜Cに近
    い温度に加熱するための加熱装置に第1のバッグを曝すことを特徴とする請求項
    1から請求項16までのいずれか一項に記載された方法。
  18. 【請求項18】 前記第1のバッグ内の流体の温度が37゜Cに近づいたと
    きのみ補充段階を終了して、注入段階を開始することを特徴とする請求項17に
    記載された方法。
  19. 【請求項19】 患者に注入される新鮮流体を収容する第1のバッグと、患
    者からドレンされる使用済み流体を収容する第2のバッグとを備えた圧力室を含
    み、前記第1および第2のバッグがそれらの合計重量を計量する計量装置に配置
    されている腹膜透析のための循環装置であって、 計量装置で管理される前記第2のバッグに前記使用済み流体をドレンする装置
    と、 前記ドレン段階時に所定の流量で前記第1のバッグに補充流体を補充するため
    の補充装置を特徴とする循環装置。
  20. 【請求項20】 前記ドレン装置が前記ドレン時に前記第1のバッグおよび
    前記第2のバッグを含む前記圧力室内に負圧を発生させる圧力装置である請求項
    19に記載された循環装置。
  21. 【請求項21】 前記補充装置が前記第1のバッグの入口に配置された容積
    ポンプであることを特徴とする請求項19または請求項20に記載された循環装
    置。
  22. 【請求項22】 前記容積ポンプが一定した補充流量で前記第1のバッグに
    補充流体を圧送するように配置されたことを特徴とする請求項19、請求項20
    または請求項21に記載された循環装置。
  23. 【請求項23】 所定の補充体積量が前記第1のバッグに導入されるまで、
    前記容積ポンプが一定した補充流量で前記第1のバッグに補充流体を圧送するよ
    うに配置されたことを特徴とする請求項22に記載された循環装置。
  24. 【請求項24】 前記容積ポンプによる前記第1のバッグの補充に関して修
    正されてドレン段階を制御するように前記計量装置が構成されたことを特徴とす
    る請求項19から請求項23までのいずれか一項に記載された循環装置。
  25. 【請求項25】 所定の体積量が第2のバッグにドレンされたときに前記ド
    レン段階を中断するように構成されたことを特徴とする請求項24に記載された
    循環装置。
  26. 【請求項26】 ドレン段階の開始から所定の時間が経過したときに前記ド
    レン段階を中断するように構成されたことを特徴とする請求項24に記載された
    循環装置。
  27. 【請求項27】 前記計量装置で決定される前記第2のバッグの入口流量が
    所定の流量よりも低下したときに前記ドレン段階を中断するように構成されたこ
    とを特徴とする請求項24に記載された循環装置。
  28. 【請求項28】 第1のバッグおよび第2のバッグの重量変化に応じて前記
    入口流量を決定するように構成されたことを特徴とする請求項19から請求項2
    7までのいずれか一項に記載された循環装置。
  29. 【請求項29】 前記第2のバッグに連結された患者から使用済み透析液を
    ドレンするドレン段階、 前記第1のバッグから新鮮な流体を患者に注入する注入段階、 前記第2のバッグ内の使用済み透析液を廃液受容器へ排出する排出段階、 第1のバッグに新鮮な流体を補充する補充段階、 の順序にしたがってこれらの4つの段階で前記循環装置を作動する請求項19か
    ら請求項28までのいずれか一項に記載された循環装置であって、 補充段階およびドレン段階が少なくとも部分的に同時に実施されるという事実
    を特徴とする循環装置。
  30. 【請求項30】 排出段階時に前記補充段階輪を開始し、また排出段階の終
    了後にドレン段階を開始するように構成されたことを特徴とする請求項29に記
    載された循環装置。
  31. 【請求項31】 前記第2のバッグに連結された患者から使用済み透析液を
    ドレンする前記ドレン段階が前記圧力室内で負圧のもとで実施され、 前記第1のバッグから新鮮な流体を患者に注入する前記注入段階が前記圧力室
    内で正圧のもとで実施され、 前記第2のバッグ内の使用済み透析液を廃液受容器へ排出する前記排出段階が
    前記圧力室内で正圧のもとで実施され、 第1のバッグに新鮮な流体を補充する前記補充段階が前記排出段階時および(
    または)前記ドレン段階時に正容積式ポンプの制御により前記圧力室内で正圧ま
    たは負圧のもとで実施されることを特徴とする請求項29または請求項30に記
    載された循環装置。
  32. 【請求項32】 前記第2のバッグに連結された患者から使用済み透析液を
    ドレンするドレン段階、 前記第2のバッグ内の使用済み透析液を廃液受容器へ排出する排出段階、 前記第1のバッグから新鮮な流体を患者に注入する注入段階、 第1のバッグに新鮮な流体を補充する補充段階、 の順序にしたがってこれらの4つの段階で前記循環装置を作動する請求項19か
    ら請求項28までのいずれか一項に記載された循環装置であって、 補充段階およびドレン段階が少なくとも部分的に同時に実施されるという事実
    を特徴とする循環装置。請求項19から請求項28までのいずれか一項に記載さ
    れた循環装置。
  33. 【請求項33】 注入段階の終了後に前記補充段階が開始されて前記ドレン
    段階時に継続され、おそらく前記排出段階時にも継続されるように構成されたこ
    とを特徴とする請求項32に記載された循環装置。
  34. 【請求項34】 前記第2のバッグに連結された患者から使用済み透析液を
    ドレンする前記ドレン段階が前記圧力室内で負圧のもとで実施され、 前記第2のバッグ内の使用済み透析液を廃液受容器へ排出する前記排出段階が
    前記圧力室内で正圧のもとで実施され、 前記第1のバッグから新鮮な流体を患者に注入する前記注入段階が前記圧力室
    内で正圧のもとで実施され、 第1のバッグに新鮮な流体を補充する前記補充段階が前記ドレン段階時および
    (または)前記排出段階時に正容積式ポンプの制御により前記圧力室内で負圧ま
    たは正圧のもとで実施されることを特徴とする請求項32または請求項33に記
    載された循環装置。
  35. 【請求項35】 前記補充段階時に、第1のバッグ内の流体を37゜Cに近
    い温度に加熱するために、第1のバッグを熱エネルギーに曝すように加熱装置が
    構成されていることを特徴とする請求項19から請求項34までのいずれか一項
    に記載された循環装置。
  36. 【請求項36】 前記第1のバッグ内の流体の温度が37゜Cに近づいたと
    きのみ補充段階を終了し、注入段階を開始するように構成されたことを特徴とす
    る請求項34に記載された循環装置。
  37. 【請求項37】 第1のバッグおよび第2のバッグに向かう流れおよび離れ
    る流れを制御するバルブを含むことを特徴とする請求項19から請求項36まで
    のいずれか一項に記載された循環装置。
  38. 【請求項38】 前記補充装置から前記第1のバッグへ向かう流体の流れを
    制御する第1のバルブ、前記第1のバッグから患者ラインへ向かう流体の流れを
    制御する第2のバルブ、前記患者ラインから前記第2のバッグへ向かう流体の流
    れを制御する第3のバルブ、および前記第2のバッグから出る流体の流れを制御
    する第4のバルブを特徴とする請求項37に記載された循環装置。
  39. 【請求項39】 前記第2のバルブが閉じられたときにのみ前記第1のバル
    ブが開かれ、またはこの逆を特徴とする請求項38に記載された循環装置。
  40. 【請求項40】 前記第2のバルブおよび前記第4のバルブが閉じられたと
    きにのみ前記第3のバルブが開かれることを特徴とする請求項38または請求項
    39に記載された循環装置。
  41. 【請求項41】 前記第4のバルブが閉じられたときにのみ前記第3のバル
    ブが開かれ、またはこの逆を特徴とする請求項38または請求項39に記載され
    た循環装置。
  42. 【請求項42】 第2のバルブが開かれたとき、および第4のバルブが開か
    れたときに前記圧力室を正圧にし、第3のバルブが開かれたときに負圧にし、ま
    た第1のバルブが開かれたときに正圧または負圧にするように前記圧力装置が構
    成されたことを特徴とする請求項37、請求項38または請求項39に記載され
    た循環装置。
  43. 【請求項43】 前記第1のバッグおよび前記第2のバッグが二重バッグと
    して組み合わされたことを特徴とする請求項19から請求項42までのいずれか
    一項に記載された循環装置。
  44. 【請求項44】 補充流体の流量を測定するために前記補充装置がポンプお
    よび流量計を含むことを特徴とする請求項19から請求項43までのいずれか一
    項にに記載された循環装置。
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