JP2003260129A - 高張液注入装置 - Google Patents

高張液注入装置

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JP2003260129A JP2002066381A JP2002066381A JP2003260129A JP 2003260129 A JP2003260129 A JP 2003260129A JP 2002066381 A JP2002066381 A JP 2002066381A JP 2002066381 A JP2002066381 A JP 2002066381A JP 2003260129 A JP2003260129 A JP 2003260129A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】通常の透析治療に伴う頭痛や血圧低下等の症状
を改善することができるばかりでなく、コストアップを
招くことなく、高ナトリウム透析法の副作用である口渇
感や体重増加および高血圧等の症状の出現をも解消する
ことができる高張液注入装置を提供する。 【解決手段】透析装置10における透析液回路12の途
中に高張液注入路31を接続し、この高張液注入路31
を介して透析中の人体に、注入制御手段40の制御によ
って、ナトリウムを主成分とする高張液を所定時間おき
に所定量ずつ間欠的に注入する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、広くは医療機器に
関するものであり、特に、透析装置を用いた血液透析時
に、ナトリウムを主成分とする高張液を人体に間欠的に
供給する高張液注入装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、腎不全患者の血液透析による治療
中には、血液中からの窒素代謝産物(尿素窒素、クレア
チン等)や、電解質および水分の除去によって、血液と
細胞外液および細胞内液間でこれらの各物質の濃度差に
より浸透圧差が発生する。これに伴い患者によっては、
頭痛、血圧低下、下肢つれ、および肩等の関節の痛みが
出現し、苦痛を伴う血液透析治療を余儀なくされる場合
があった。
【0003】また、総ての患者において、透析中や透析
後に疲労感が出現し、なかには治療翌日まで疲労感が持
続して、社会生活に支障を来す場合もあった。これらの
問題を軽減できる高ナトリウム透析法も知られている。
ここで高ナトリウム透析法とは、通常の透析液のナトリ
ウム濃度は人体の生理的濃度と同じく140mEq/L
前後であるのに対して、ナトリウム注入装置で10%の
食塩水(NaCl)を透析液中に継続的に注入し、透析
液のナトリウム濃度を145〜150mEq/Lにする
方法である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たような従来の高ナトリウム透析法を継続して実施する
と、患者の血液中のナトリウム濃度が上昇し、相対的に
前述した頭痛や血圧低下等の症状の改善効果が低下する
と共に、口渇感や体重増加および高血圧等の新たな副作
用が出現するという問題があるため、一部の患者に使用
されているのみであり、広く普及するには至っていなか
った。
【0005】さらに、高ナトリウム透析法では、人体の
生理ナトリウム濃度より高い透析液を使用するため、そ
の濃度は患者ごとに許容される適正な水準に正確に制御
する必要がある。ここで正確に制御するためには、透析
液流量とナトリウム注入量が共に一定でなければならな
いが、実際には常に一定の流量を得ることは困難であっ
た。そのため、従来のナトリウム注入装置には、高価な
電導度センサを装備して、透析液のナトリウム濃度を監
視する必要があり、装置が複雑で高価なものになり、コ
ストが嵩むという問題もあった。
【0006】本発明は、以上のような従来技術が有する
問題点に着目してなされたもので、通常の透析治療に伴
う頭痛や血圧低下等の症状を改善することができるばか
りでなく、コストアップを招くことなく、高ナトリウム
透析法の副作用である口渇感や体重増加および高血圧等
の症状の出現をも解消することができる高張液注入装置
を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に
存する。 [1]血液中の老廃物を透析膜(22)により透析液中
に濾過させる透析器(20)と、該透析器(20)の透
析膜(22)内側である血液系と人体とを結ぶ血液回路
(11)と、前記透析器(20)の透析膜(22)外側
である透析液系に透析液を供給する透析液回路(12)
とを有する透析装置(10)を用いた血液透析時に、ナ
トリウムを主成分とする高張液を人体に間欠的に供給す
る高張液注入装置(30)であって、前記血液回路(1
1)および前記透析液回路(12)の少なくとも何れか
一方の途中に、前記高張液を注入する高張液注入路(3
1)を接続し、該高張液注入路(31)を介して前記高
張液を、所定時間おきに所定量ずつ間欠的に注入する制
御を行う注入制御手段(40)を有することを特徴とす
る高張液注入装置(30)。
【0008】[2]前記高張液注入路(31)の基端側
に、前記高張液を無菌状態で予め貯留した貯留手段(3
2)を設け、前記高張液注入路(31)の途中に、前記
貯留手段(32)にある前記高張液を強制的に前記高張
液注入路(31)の先端側から送り出す高張液ポンプ
(33)を設け、前記注入制御手段(40)によって、
前記高張液ポンプ(33)の稼動を自動的に制御するこ
とにより、前記高張液を所定時間おきに所定量ずつ間欠
的に注入することを特徴とする[1]記載の高張液注入
装置(30)。
【0009】[3]前記注入制御手段(40)は、前記
透析装置(10)による透析開始後に、一定時間おきに
予め定めた合計回数分だけ、前記高張液ポンプ(33)
を一時的に稼動させることを特徴とする[1]または
[2]記載の高張液注入装置(30)。
【0010】[4]前記注入制御手段(40)は、前記
透析装置(10)による透析開始後に、予め定めた複数
回の所定時間の経過時点で、その都度、前記高張液ポン
プ(33)を一時的に稼動させることを特徴とする
[1]または[2]記載の高張液注入装置(30)。
【0011】[5]前記高張液注入路(31)の先端側
を、前記血液回路(11)の静脈側(11b)に接続
し、前記高張液を前記血液回路(11)の静脈側(11
b)より人体内に直接的に導入するように設定したこと
を特徴とする[1],[2],[3]または[4]記載
の高張液注入装置(30)。
【0012】[6]前記高張液注入路(31)の先端側
を、前記透析液回路(12)の往側(12a)に接続
し、前記高張液を前記透析器(20)において血液系に
移行させてから、前記血液回路(11)の静脈側(11
b)より人体内に間接的に導入するように設定したこと
を特徴とする[1],[2],[3]または[4]記載
の高張液注入装置(30)。
【0013】[7]前記透析液回路(12)の往側(1
2a)における前記高張液注入路(31)の接続箇所よ
り上流側の途中と、同じく前記透析液回路(12)の戻
側(12b)の途中とを連通するバイパス経路(13)
と、該バイパス経路(13)を通じて前記透析器(2
0)を避ける透析回避状態と前記透析器(20)に連通
する透析状態とに切り替え可能な切替手段(14)とを
有し、前記高張液の注入時に前記切替手段(14)を透
析回避状態とし、前記高張液の注入後、前記透析液回路
(12)の往側(12a)に注入された前記高張液を前
記透析器(20)に移送させるために、いったん前記切
替手段(14)を透析状態とした後、前記透析器(2
0)内で前記高張液が血液側に移行するまでの間、前記
切替手段(14)を再び透析回避状態とし、前記透析器
(20)内で前記高張液が血液側に移行してから、前記
切替手段(14)を透析状態に戻すことを特徴とする
[6]記載の高張液注入装置(30)。
【0014】[8]前記高張液注入路(31)の先端側
に、除菌フィルターを介装させたことを特徴とする
[1],[2],[3],[4],[5],[6]また
は[7]記載の高張液注入装置(30)。
【0015】次に本発明の作用を説明する。本発明に係
る高張液注入装置(30)によれば、透析装置(10)
の血液回路(11)および透析液回路(12)の少なく
とも何れか一方の途中に高張液注入路(31)を接続
し、この高張液注入路(31)を介して透析中の人体
に、注入制御手段(40)の制御によって、ナトリウム
を主成分とする高張液を所定時間おきに所定量ずつ間欠
的に注入する。注入制御手段(40)は、高張液を注入
する時間のタイミングと1回当たりの注入量だけを簡易
に制御できれば足りる。
【0016】このように高張液を間欠的に注入すること
により、透析に起因する血液と細胞外液および細胞内液
間での浸透圧差が抑制されることで、頭痛や血圧低下等
の本来の血液透析に伴う副作用を解消することができ
る。特に間欠的に注入することで、ナトリウムポンプの
機能低下が防止され、血液中にナトリウムが過剰に蓄積
されることがなく、従来の高ナトリウム透析法の弊害で
あった口渇感や体重増加および高血圧等の副作用も解消
することができる。
【0017】前記高張液注入路(31)の基端側に、高
張液を無菌状態で予め貯留した貯留手段(32)を設け
ておけば、この貯留手段(32)より高張液を随時供給
することができ、高張液注入路(31)の途中に高張液
ポンプ(33)を設けることで、前記貯留手段(32)
にある高張液を強制的に高張液注入路(31)の先端側
から送り出すことが可能となる。
【0018】ここで前記注入制御手段(40)により、
前記高張液ポンプ(33)の稼動を自動的に制御するこ
とで、高張液を所定時間おきに所定量ずつ間欠的に注入
することが可能となる。このように高張液注入装置(3
0)全体を、非常に簡易かつ容易に構成することができ
る。
【0019】また、前記注入制御手段(40)による制
御方法としては、透析装置(10)による透析開始後
に、一定時間おきに予め定めた合計回数分だけ、前記高
張液ポンプ(33)を一時的に稼動させるように設定す
ると良い。あるいはまた、透析開始後に予め定めた複数
回の所定時間の経過時点で、その都度、前記高張液ポン
プ(33)を一時的に稼動させるようにしても良い。何
れの制御によっても、人体に注入する高張液の合計量
を、従来の高ナトリウム透析法に比較して格段に低減す
ることができる。
【0020】また、高張液注入装置(30)のより具体
的な構成として、前記高張液注入路(31)の先端側
を、血液回路(11)の静脈側(11b)に接続し、高
張液を血液回路(11)の静脈側(11b)より人体内
に直接的に導入するように設定すれば、正確な量の高張
液を所定時点で速やかに人体に注入することができ、ま
た構成をよりいっそうと簡易化することができる。
【0021】あるいは、別の具体的な構成として、前記
高張液注入路(31)の先端側を、透析液回路(12)
の往側(12a)に接続し、高張液を透析器(20)に
おいて血液系に移行させてから、血液回路(11)の静
脈側(11b)より人体内に間接的に導入するように設
定してもよい。かかる構成によれば、万一不純物が高張
液中に混入しても透析器(20)で血液中に入るおそれ
はなく、より安全性を高めることができる。
【0022】ただし、このような構成によれば、注入し
た高張液が透析器(20)で血液系に移行することな
く、透析液回路(12)内を単に循環する事態を防ぐた
め、次のように工夫すると良い。すなわち、透析液回路
(12)の往側(12a)における高張液注入路(3
1)の接続箇所より上流側の途中と透析液回路(12)
の戻側(12b)の途中とを、バイパス経路(13)で
連通し、該バイパス経路(13)を通じて透析器(2
0)を避ける透析回避状態と、透析器(20)に連通す
る透析状態とに切り替え可能な切替手段(14)を設け
る。
【0023】そして、高張液の注入時には、前記切替手
段(14)を透析回避状態とし、高張液の注入後、透析
液回路(12)の往側(12a)に注入された高張液を
透析器(20)に移送させるために、いったん切替手段
(14)を透析状態とした後、透析器(20)内で高張
液が血液側に移行するまでの間、前記切替手段(14)
を再び透析回避状態とし、透析器(20)内で高張液が
血液側に移行してから、前記切替手段(14)を透析状
態に戻す。かかる前記切替手段(14)の切り替え操作
により、透析液回路(12)に注入された高張液を過不
足なく、人体中へ間接的に導入することが可能となる。
【0024】さらにまた、前記高張液注入路(31)の
先端側に、除菌フィルターを介装させれば、透析装置
(10)側へ注入する前段階で高張液の無菌化を容易に
実現することができる。なお、本発明に係る高張液注入
装置(30)は、予め透析装置(10)と一体化して構
成しても良く、あるいは既存の透析装置(10)に後か
ら追加できる構成としても良い。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明を代表
する各種実施の形態を説明する。図1は本発明の第1実
施の形態を示している。本実施の形態に係る高張液注入
装置30は、透析装置10を用いた血液透析時に、ナト
リウムを主成分とする高張液を人体に間欠的に供給する
ための装置である。以下、本高張液注入装置30が、透
析装置10と予め一体に設けられた場合を例に説明す
る。
【0026】先ず最初に透析装置10について説明す
る。図1に示すように、透析装置10は、ダイアライザ
ーと称される透析器20と、該透析器20の血液系と人
体とを結ぶ血液回路11と、前記透析器20の透析液系
に透析液を供給する透析液回路12とを具備して成る。
【0027】血液回路11は、人体動脈と透析器20と
を結ぶ動脈路11aと、透析器20と人体静脈とを結ぶ
静脈路11bとから成る。一方、透析液回路12は、透
析器20に透析液を供給する往路12aと、透析器20
から透析後の透析液を回収する戻路12bとから成る。
なお、図示省略したが、動脈路11aの途中には、血液
を強制循環させる血液ポンプ等が設けられ、戻路12b
のバイパス経路13の接続箇所と透析液出口の途中に
は、透析液を強制循環させる透析液ポンプ等が設けられ
ている。
【0028】図2に示すように、透析器20は、円筒状
の管本体21の内部に数多の中空糸型の透析膜22の束
が封入され、管本体21内にて、透析膜22の内側を血
液が流れ、透析膜22の外側を透析液が流れる構造とな
っている。すなわち、管本体21内は、透析膜22の内
側が血液系で、透析膜22の外側が透析液系という2つ
の系に分かれている。
【0029】管本体21の両端には、血液系に連通する
血液流入口23Aと血液流出口23Bが開設されてい
る。また、管本体21の両端側の側壁には、透析液系に
連通する透析液流入口24Aと透析液流出口24Bが開
設されている。なお、管本体21内にて血液と透析液の
流れる方向は、透析効率の観点より互いに逆向きである
向流となるよう設定されている。また、透析効率は透析
膜22の種類や性能の違いにより多少変動がある。
【0030】以上のような透析装置10に対して、本実
施の形態に係る高張液注入装置30は、予め一体に組み
合わされた形態に構成されている。かかる高張液注入装
置30は、前記透析液回路12の途中に接続されて高張
液を注入するための高張液注入路31と、該高張液注入
路31を介して高張液を、所定時間おきに所定量ずつ間
欠的に注入する制御を行う注入制御手段40とを有して
成る。
【0031】図1に示すように、前記高張液注入路31
の先端側は、前記透析液回路12の往路12aに予め一
体に接続されており、本実施の形態では、高張液を前記
透析器20において血液系に移行させてから、前記血液
回路11の静脈側11bより人体内に間接的に導入する
ように設定されている。
【0032】高張液注入路31の基端側には、高張液を
無菌状態で予め貯留した薬液シリンジから成る貯留手段
32が設けられている。ここで高張液は、約20%のナ
トリウムを主成分とする浸透圧調整用の溶液であり、必
要に応じてグルコース、グリセオール、マンニトール、
尿素窒素等を含有させても良い。さらに、細胞の活性化
を促すクエン酸ナトリウム等や、血液中の活性酸素を除
去するビタミンC等も微量に添加すると良い。
【0033】高張液注入路31の途中には、貯留手段3
2にある高張液を強制的に高張液注入路31の先端側か
ら送り出すための高張液ポンプ33が設けられている。
高張液ポンプ33は、往復ポンプやローラーポンプ等の
既知の各種ポンプから構成されるものであるが、その駆
動モータ(図示せず)の回転数を調整することで、送り
出される高張液の流量を所望の値に制御できるようにな
っている。高張液ポンプ33は、信号線を介して注入制
御手段40に接続されている。
【0034】注入制御手段40は、前記高張液ポンプ3
3の稼動を自動的に制御することにより、高張液を所定
時間おきに所定量ずつ間欠的に注入する動作を実行する
ものである。かかる注入制御手段40は、具体的には例
えば、インターフェース、CPU、RAM、ROM等に
より構成されたマイクロコンピュータから成る。
【0035】注入制御手段40によって、前記透析装置
10による透析開始後に、一定時間おきに予め定めた合
計回数分だけ、高張液ポンプ33を一時的に稼動させる
ように設定すると良い。あるいはまた透析開始後に、予
め定めた複数回の所定時間の経過時点で、その都度、高
張液ポンプ33を一時的に稼動させるように設定しても
良い。かかる注入制御手段40のプログラム変更ないし
所定の入力設定の操作により、高張液ポンプ33を様々
な動作態様に制御することができる。なお、詳しい制御
内容については後述する。
【0036】また、前記透析液回路12の往路12aに
おける高張液注入路31の接続箇所より上流側の途中
と、同じく透析液回路12の戻路12bの途中とは、バ
イパス経路13によって連通するように接続されてい
る。往路12aの途中には、三方電磁弁から成る切替手
段14が設けられており、この切替手段14の第1接続
口14aは往路12aの透析液入口側に接続され、第2
接続口14bは透析器20へ通じる側の往路12aに接
続され、第3接続口14cはバイパス経路13の一端に
接続されている。
【0037】切替手段14を切り替えることにより、透
析液回路12中における透析液の流れを、バイパス経路
13を通じて前記透析器20を避けて循環する透析回避
状態と、バイパス経路13を通らず前記透析器20に連
通し、透析器20を経由して循環する透析状態とに切り
替わるようになっている。
【0038】詳しく言えば、通常の透析状態では、切替
手段14の第1接続口14aと第2接続口14bとが連
通し、かつ第3接続口14cが閉止され、透析回避状態
では、切替手段14の第1接続口14aと第3接続口1
4cとが連通し、かつ第2接続口14bが閉止された状
態に設定される。
【0039】切替手段14は、前記高張液ポンプ33と
同様に信号線を介して注入制御手段40に接続されてお
り、透析回避状態と透析状態との切り替えは注入制御手
段40によって制御される。すなわち、注入制御手段4
0は、前記高張液ポンプ33の稼動を自動的に制御する
他、切替手段14の切り替え操作も自動的に制御するよ
うに設定されている。
【0040】具体的には、高張液の注入時に切替手段1
4を透析回避状態とし、高張液の注入後、透析液回路1
2の往路12aに注入された高張液を透析器20に移送
させるために、いったん切替手段14を透析状態とした
後、透析器20内で高張液が血液側に移行するまでの
間、切替手段14を再び透析回避状態とし、透析器20
内で高張液が血液側に移行してから、切替手段14を透
析状態に戻すように制御される。なお、詳細については
後述する。
【0041】次に、第1実施の形態の作用を説明する。
図1において、血液透析装置10により血液透析が開始
されると、血液回路11における動脈路11aの始端か
ら人体の動脈より取り出された血液は、図示省略した血
液ポンプの稼動により透析器20内の血液系に送り込ま
れる。そして、透析器20内の血液系から出た血液は、
血液回路11の静脈路11bを通って人体の静脈へ戻さ
れる。
【0042】一方、透析液回路12における往路12a
の始端から供給される透析液は、透析器20内の透析液
系に送り込まれる。このとき、往路12aの途中にある
切替手段14は、透析液がバイパス経路13を通らず透
析器20に連通する通常の透析状態に設定されている。
そして、透析器20内の透析液系から出た透析液は、透
析液回路12の戻路12bを通って、図示省略した透析
液ポンプの駆動により外部へ排出される。透析器20内
では、血液系を流れる血液中の老廃物が、透析膜22
(図2)を介して接する透析液系を流れる透析液側に濾
過される。
【0043】このような血液透析時に、高張液注入装置
30により、ナトリウムを主成分とする高張液が人体に
間欠的に注入される。本実施の形態では、透析液回路1
2の往路12aに高張液注入路31が接続されており、
この高張液注入路31を介して透析中の人体に、注入制
御手段40の制御により、高張液が所定時間おきに所定
量ずつ間欠的に注入されるようになっている。高張液
は、透析器20において血液系に移行してから、血液回
路11の静脈側11bより人体内に間接的に導入され
る。
【0044】高張液注入路31の基端側に、高張液を無
菌状態で予め貯留した貯留手段32があるので、この貯
留手段32より高張液を随時供給することができる。ま
た、高張液注入路31の途中には高張液ポンプ33があ
り、この高張液ポンプ33の稼動を注入制御手段40に
より制御することで、高張液を所定時間おきに所定量ず
つ間欠的に注入することが可能となる。このように高張
液注入装置30は、非常に簡易かつ容易に構成すること
ができる。
【0045】注入制御手段40による制御方法として
は、例えば、図3(A)に示すように、透析装置10に
よる透析開始後に、一定時間おきに予め定めた合計回数
分だけ、高張液ポンプ33を一時的に稼動させるように
設定すると良い。さらに具体的には、透析開始より15
分経過後から透析終了前の1〜1.5時間前までの透析
治療中に、30分〜1.5時間のうち予め選択した任意
の時間間隔で合計3〜8回だけ、20%生理食塩水を主
とする高張液を1回当たり5〜20mlだけ透析液回路
12の往路12aに注入する。
【0046】ここで1回当たりの注入に関しては、前記
5〜20mlのうち予め設定された所定量を連続的に注
入しても良いが、高張液ポンプ33の構造上、高張液を
断続的に送り出すような場合には、図3(C)に示した
ように、所定量になるまで例えば1mlずつ断続的に注
入するように設定してもかまわない。なお、具体的に高
張液を注入する時間のタイミングと1回当たりの注入量
は、注入制御手段40の設定によって任意の値に自由に
調整することができる。
【0047】また、注入制御手段40による別の制御方
法として、例えば、図3(B)に示すように、透析装置
10による透析開始後に、予め定めた複数回の所定時間
の経過時点で、その都度、高張液ポンプ33を一時的に
稼動させるようにしても良い。図3(A)または図3
(B)に示す何れの制御方法によっても、人体に注入す
る高張液の合計量を、従来の高ナトリウム透析法に比較
して格段に低減することができる。
【0048】前記何れの制御方法の場合であっても、高
張液は透析液回路12の往路12aへ注入され、透析器
20で血液系に移行することで、血液回路11の静脈側
11bから人体内に間接的に導入される。従って、透析
液回路12に注入された総ての高張液が透析器20内に
留まる状態が保たれるように、透析液回路12における
流れを次のように制御する。
【0049】すなわち、高張液の注入時には、前記切替
手段14を通常の透析状態から一時的に透析回避状態に
切り替える。すなわち、切替手段14の第1接続口14
aと第3接続口14cとが連通し、かつ第2接続口14
bが閉止されるから、透析液回路12の往路12aに供
給される透析液は、透析器20に到達せずにバイパス経
路13を経由して戻路12bより排出される流れとな
る。
【0050】かかる透析回避状態で、前記注入制御手段
40の制御により高張液ポンプ33を稼動し、高張液注
入路31から透析液回路12の往路12aに高張液を前
記5〜20mlの範囲の所定量だけ注入する。高張液の
注入後、透析器20まで高張液を移送させるために、い
ったん切替手段14を透析状態とした後、切替手段14
を再び所定の移行時間に亘り透析回避状態とする。例え
ば、3〜5分程度の移行時間内で、透析器20では高張
液中のナトリウム(17.1〜68.4mEq/L程
度)が透析膜22を透過して血液系に移行する。
【0051】透析器20内で総ての高張液が血液側に移
行してから、切替手段14を通常の透析状態に戻して血
液透析を再開する。このような切替手段14の切り替え
操作も注入制御手段40により制御されるものであり、
かかる制御により、透析液回路12に注入された高張液
を過不足なく、人体中へ間接的に導入させることが可能
となる。このように高張液は、血液回路11から直接人
体に導入されるのではなく、透析液回路12および透析
器20を経由して間接的に人体に導入されるので、万一
不純物が高張液中に混入しても透析器20で血液中に入
るおそれはなく、より安全性を高めることができる。
【0052】以上のような高張液の注入を、前記注入制
御手段40の制御により間欠的に繰り返し実施すること
により、透析に起因する血液と細胞外液および細胞内液
間での浸透圧差が抑制され、それにより、頭痛や血圧低
下等の本来の血液透析に伴う副作用を解消することがで
きる。特に間欠的に注入することにより、ナトリウムポ
ンプの機能低下が防止され、血液中にナトリウムが過剰
に蓄積されることがなく、従来の高ナトリウム透析法の
弊害であった口渇感や体重増加および高血圧等の副作用
も解消することができる。
【0053】図4は、本発明の第2実施の形態を示して
いる。本実施の形態では、前記高張液注入路31の先端
側を、前記血液回路11の静脈側11bに接続し、高張
液を血液回路11の静脈側11bより人体内に直接的に
導入するように設定したものである。なお、第1実施の
形態と同種の部位には同一符号を付して重複した説明を
省略する。
【0054】本実施の形態でも、前記第1実施の形態と
同様に、高張液注入路31の途中に設けられた高張液ポ
ンプ33の稼動を、注入制御手段40で制御することに
より、高張液を所定時間おきに所定量ずつ間欠的に注入
する動作が実行される。特に本実施の形態では、高張液
を血液回路11の静脈側11bより人体内に直接的に導
入することで、正確な量の高張液を所定時点で速やかに
人体に注入することができ、また前記切替手段14やそ
の制御は不要となるので、全体の構成をよりいっそうと
簡易化することができる。
【0055】以上、本発明の実施の形態を図面によって
説明してきたが、具体的な構成はこれらの実施の形態に
限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲
における変更や追加があっても本発明に含まれる。例え
ば、前記高張液注入路31の先端側に除菌フィルターを
介装させても良い。
【0056】ここで除菌フィルターとは、図示省略した
が細菌やその生成毒素であるエンドトキシンを少なくと
も除去可能なフィルター素材を有して成るものである。
かかる除菌フィルターを介装することにより、透析装置
10側へ注入する前段階で高張液の無菌化を容易に実現
することができる。
【0057】また、前記注入制御手段40はマイクロコ
ンピュータで構成したが、特に前記第2実施の形態のよ
うに、前記高張液ポンプ33の他に制御すべき切替手段
14が不要な場合には、注入制御手段40は、単に高張
液を注入する時間のタイミングと1回当たりの注入量だ
けを簡易に制御できれば足りるため、電源のON/OF
Fを切り替え可能なタイマー等によって構成してもかま
わない。なお、前記高張液注入装置30は、予め透析装
置10と一体化して構成したが、もちろん高張液注入装
置30は、既存の透析装置10に後から追加できるよう
に構成してもかまわない。
【0058】
【発明の効果】本発明に係る高張液注入装置によれば、
透析装置の血液回路および透析液回路の少なくとも何れ
か一方の途中に高張液注入路を接続し、この高張液注入
路を介して透析中の人体に、注入制御手段の制御によっ
て、ナトリウムを主成分とする高張液を所定時間おきに
所定量ずつ間欠的に注入することにより、透析に起因す
る血液と細胞外液および細胞内液間での浸透圧差が抑制
されることで、頭痛や血圧低下等の本来の血液透析に伴
う副作用を解消することができ、特に間欠的に注入する
ことで、ナトリウムポンプの機能低下が防止され、血液
中にナトリウムが過剰に蓄積されることがなく、従来の
高ナトリウム透析法の弊害であった口渇感や体重増加お
よび高血圧等の副作用も解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施の形態に係る高張液注入装置
を概略的に示す説明図である。
【図2】本発明の第1実施の形態に係る高張液注入装置
を構成する透析器を示す正面図である。
【図3】本発明の第1実施の形態に係る高張液注入装置
における高張液の注入制御を説明するグラフである。
【図4】本発明の第2実施の形態に係る高張液注入装置
を概略的に示す説明図である。
【符号の説明】
10…透析装置 11…血液回路 11a…動脈路 11b…静脈路 12…透析液回路 12a…往路 12b…戻路 13…バイパス経路 14…切替手段 14a…第1接続口 14b…第2接続口 14c…第3接続口 20…透析器 21…管本体 22…透析膜 30…高張液注入装置 31…高張液注入路 32…貯留手段 33…高張液ポンプ 40…注入制御手段

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】血液中の老廃物を透析膜により透析液中に
    濾過させる透析器と、該透析器の透析膜内側である血液
    系と人体とを結ぶ血液回路と、前記透析器の透析膜外側
    である透析液系に透析液を供給する透析液回路とを有す
    る透析装置を用いた血液透析時に、ナトリウムを主成分
    とする高張液を人体に間欠的に供給する高張液注入装置
    であって、 前記血液回路および前記透析液回路の少なくとも何れか
    一方の途中に、前記高張液を注入する高張液注入路を接
    続し、該高張液注入路を介して前記高張液を、所定時間
    おきに所定量ずつ間欠的に注入する制御を行う注入制御
    手段を有することを特徴とする高張液注入装置。
  2. 【請求項2】前記高張液注入路の基端側に、前記高張液
    を無菌状態で予め貯留した貯留手段を設け、 前記高張液注入路の途中に、前記貯留手段にある前記高
    張液を強制的に前記高張液注入路の先端側から送り出す
    高張液ポンプを設け、 前記注入制御手段によって、前記高張液ポンプの稼動を
    自動的に制御することにより、前記高張液を所定時間お
    きに所定量ずつ間欠的に注入することを特徴とする請求
    項1記載の高張液注入装置。
  3. 【請求項3】前記注入制御手段は、前記透析装置による
    透析開始後に、一定時間おきに予め定めた合計回数分だ
    け、前記高張液ポンプを一時的に稼動させることを特徴
    とする請求項1または2記載の高張液注入装置。
  4. 【請求項4】前記注入制御手段は、前記透析装置による
    透析開始後に、予め定めた複数回の所定時間の経過時点
    で、その都度、前記高張液ポンプを一時的に稼動させる
    ことを特徴とする請求項1または2記載の高張液注入装
    置。
  5. 【請求項5】前記高張液注入路の先端側を、前記血液回
    路の静脈側に接続し、前記高張液を前記血液回路の静脈
    側より人体内に直接的に導入するように設定したことを
    特徴とする請求項1,2,3または4記載の高張液注入
    装置。
  6. 【請求項6】前記高張液注入路の先端側を、前記透析液
    回路の往側に接続し、前記高張液を前記透析器において
    血液系に移行させてから、前記血液回路の静脈側より人
    体内に間接的に導入するように設定したことを特徴とす
    る請求項1,2,3または4記載の高張液注入装置。
  7. 【請求項7】前記透析液回路の往側における前記高張液
    注入路の接続箇所より上流側の途中と、同じく前記透析
    液回路の戻側の途中とを連通するバイパス経路と、該バ
    イパス経路を通じて前記透析器を避ける透析回避状態と
    前記透析器に連通する透析状態とに切り替え可能な切替
    手段とを有し、 前記高張液の注入時に前記切替手段を透析回避状態と
    し、前記高張液の注入後、前記透析液回路の往側に注入
    された前記高張液を前記透析器に移送させるために、い
    ったん前記切替手段を透析状態とした後、前記透析器内
    で前記高張液が血液側に移行するまでの間、前記切替手
    段を再び透析回避状態とし、前記透析器内で前記高張液
    が血液側に移行してから、前記切替手段を透析状態に戻
    すことを特徴とする請求項6記載の高張液注入装置。
  8. 【請求項8】前記高張液注入路の先端側に、除菌フィル
    ターを介装させたことを特徴とする請求項1,2,3,
    4,5,6または7記載の高張液注入装置。
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WO2022113351A1 (ja) * 2020-11-30 2022-06-02 ニプロ株式会社 血液浄化装置および血液浄化方法

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