JP2003507550A - ポリエーテルを精製する方法 - Google Patents

ポリエーテルを精製する方法

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、粗製ポリエーテルを精製する凝集プロセスを改良するいくつかの方法に関する。第一の態様において、粒状二酸化ジルコニウムを凝集媒質として選択する。第二の態様において、アルカリ金属触媒を回収し、再循環させて追加のポリエーテル生成物を製造する。第三の態様において、少なくとも2つの相において水を除去することによって凝集工程において得られたポリエーテル流を精製し、それらの第1相はアリルアルコールまたはより高い分子量の不純物ではなく水がポリエーテルから除去される中程度の条件を含み、そして第2相はより厳格な除去条件を含む。第四の態様において、凝集工程を行う前の保持期間に付す粗製ポリエーテルを水と混合して、水性相およびポリエーテル相を相溶性化すると考えられる不純物の形成を最小にする。第五の態様において、凝集プロセスを非酸化性雰囲気下に実施する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、ポリエーテルの製造に関し、詳細には、ポリエーテルを精製して、
そこから重合触媒を回収する方法に関する。
【0002】 ポリエーテルは、広範な種類の用途、例えば、ポリウレタン、アミン化ポリエ
ーテル、及び界面活性剤の製造において使用される、高分子量化合物である。普
通のポリエーテル製造法は、「開始剤化合物」及びアルカリ金属水酸化物触媒の
存在下においてアルキレンオキシドを重合することである。この方法において、
アルキレンオキシドのポリマーは様々な分子量で形成される。開始剤化合物の機
能は、ポリエーテルの公称官能価(ヒドロキシル基数/分子)を設定することで
ある。時には、開始剤はある種の望ましい官能性を有するポリエーテルを提供す
る。これは、例えば、多くの界面活性剤において真実である。
【0003】 重合反応の完結時に、通常アルカリ金属触媒を除去することが必要である。こ
れを達成する種々の方法がこの分野において知られている。例えば、ポリエーテ
ルを水及び水混和性溶媒と混合し、次いで静電的凝集に付すことができる。触媒
は優先的に水相に移動し、ポリエーテルは溶媒相に移動し、これによりポリエー
テルからの触媒の分離が達成される。しかしながら、その方法は有機溶媒を使用
し、この溶媒は追加の費用がかかることに加えて、別の工程においてポリエーテ
ルから除去しなくてはならないという欠点を有する。
【0004】 前述の方法の変法において、静電的凝集又は遠心前に、酸を粗製ポリエーテル
に添加する。その方法はいまだに溶媒の使用に関連する問題を伴う。さらに、ア
ルカリ金属触媒を酸により中和し、塩を形成させ、これらの塩は別の廃棄問題を
生ずる。
【0005】 ポリエーテルを精製する他の方法は、吸収剤、例えば、合成ケイ酸マグネシウ
ム及び水で処理することによる。次いで触媒を含有する吸収剤をポリエーテルか
ら分離し、引き続いてポリエーテルから水を熱及び真空により除去する。したが
って、この方法はエネルギーを必要とし、触媒は吸収剤とともに損失される。水
/吸収剤/ポリエーテル混合物を二酸化炭素で処理し、次いで濾過及び水の除去
を行う、この方法の変法は同一の欠点を有する。
【0006】 ポリエーテルを精製するために、イオン交換法がまた使用された。この方法は
、粘度を低下させるために溶媒を必要とし、そしてイオン交換樹脂を再生するこ
とが必要であるという欠点を有する。その上、触媒はこのプロセスにおいて損失
し、廃棄しなくてはならない。
【0007】 ポリエーテルを精製する他の方法は、粗製ポリエーテルを水と混合してエマル
ジョンを形成し、このエマルジョンを約90℃〜約150℃に加熱し、エマルジョン
を凝集媒質に通過させ、これによりエマルジョンを破壊し、分離した水相及びポ
リエーテル相を形成することを包含する。塩又は追加のアルカリ金属水酸化物を
水とともに添加して、水相とポリエーテル相との間のより大きな密度差を促進し
、これにより相分離を促進する。
【0008】 上記の凝集プロセスは他の方法を超えたある種の利点を提供するが、このプロ
セスの効率を改良してアルカリ金属触媒の除去量を最大にすることが望ましい。
【0009】 ポリエーテル製造に使用される最も普通の触媒は水酸化カリウム(KOH)であ
る。しかしながら、KOHを使用してプロピレンオキシドを重合してポリエーテル
を生成するとき、プロピレンオキシドがアリルアルコールに異性化することによ
って、有意なレベルの一官能価の不純物がしばしば形成する。アリルアルコール
はポリエーテルモノアルコール重合の一官能価開始剤として作用する。この望ま
しくない異性化反応を減少させる1つの方法は、重合触媒として水酸化セシウム
(CsOH)を使用することである。しかしながら、CsOHはKOHよりも数倍高価であ
る。それゆえ、CsOHを使用するプロセスを経済的に生存可能とするために、ポリ
エーテル製造間の触媒の損失量を最小とすることが必要である。
【0010】 したがって、有機溶媒又は吸収剤の使用を必要とせず、かつポリエーテル重合
触媒の損失を最小とする、アルカリ金属水酸化物を粗製ポリエーテルから回収で
きるプロセスを提供することが望ましいであろう。
【0011】 一態様において、本発明は、下記の工程を含むポリエーテルを製造する方法で
ある。 a)少なくとも1つの活性水素含有基を有する開始剤化合物をアルカリ金属重
合触媒と反応させて、前記活性水素含有基の水素原子の少なくとも一部をアルカ
リ金属カチオンで置換してアルコキシド開始剤を形成すること、 b)アルコキシド開始剤を少なくとも1種のアルキレンオキシドと反応させて
粗製ポリエーテルを生成すること、 c)エマルジョンが形成しかつアルカリ金属重合触媒が水性相中に溶解又は懸
濁した対応するアルカリ金属水酸化物に変換されるような条件下において、前記
粗製ポリエーテルを水と混合すること、 d)エマルジョンがアルカリ金属水酸化物を含有する水相と、アルカリ金属重
合触媒を実質的に含まないポリエーテル相とに分離されるような条件下において
、前記エマルジョンを凝集媒質に通過させること、及び e)工程b)において得られたアルカリ金属水酸化物の少なくとも1部を工程a
)に再循環してもどすこと。
【0012】 第二の態様において、本発明は、下記の工程を含む、粗製ポリエーテルを製造
し、粗製ポリエーテルからアルカリ金属触媒を除去する方法である。 a)少なくとも1種の開始剤化合物及び有効量のアルカリ金属重合触媒の存在
下において少なくとも1種のアルキレンオキシドを重合させて粗製ポリエーテル
を形成すること、 b)エマルジョンが形成するような条件下において、前記粗製ポリエーテルを
水と混合すること、 c)エマルジョンがアルカリ金属水酸化物を含有する水相と、アルカリ金属重
合触媒を実質的に含まないポリエーテル相とに分離されるような条件下において
、前記エマルジョンを凝集媒質に通過させること、 d)減圧及び高温を含む条件下においてポリエーテル相から残留水を除去して
、部分的に精製されたポリエーテルと、アルキレンオキシドを含有するが他の無
機不純物を実質的に含まない水再循環流体を生成すること、; e)前記水再循環流体の少なくとも一部分を工程b)に再循環して戻すこと、及
び f)工程d)からの部分的に精製されたポリエーテルを処理して残留水、アリル
アルコール及び他の有機不純物を除去すること。
【0013】 第三の態様において、本発明は、下記の工程を含む、粗製ポリエーテルを凝集
プロセスに付すまでの重合反応が完結する間、粗製ポリエーテルを保持する、重
合反応において粗製ポリエーテルを製造し、凝集プロセスにおいて粗製ポリエー
テルからアルカリ金属触媒を除去する方法である。 a)少なくとも1種の開始剤化合物及び有効量のアルカリ金属重合触媒の存在
下において、少なくとも1種のアルキレンオキシドを重合させて、アルカリ金属
重合触媒残留物を含有する粗製ポリエーテルを生成すること、 b)前記粗製ポリエーテルを十分な水と混合して、アルカリ金属触媒残留物を
水中に溶解又は懸濁したアルカリ金属水酸化物に変換し、これによりポリエーテ
ルと水性アルカリ金属水酸化物の溶液又は懸濁液を形成すること、 c)エマルジョンが形成するような、必要に応じて、より多い水の添加を含む
条件に、ポリエーテルとアルカリ金属水酸化物溶液との混合物を暴露すること、 d)工程c)の前又は後に、ポリエーテルとアルカリ金属水酸化物溶液との混合
物を所定の時間保持すること、及び e)エマルジョンがアルカリ金属水酸化物を含有する水相と、アルカリ金属重
合触媒を実質的に含まないポリエーテル相とに分離されるような条件下において
、前記エマルジョンを凝集媒質に通過させること。
【0014】 重合反応の終わりと凝集工程との間の任意の保持期間の間、アルカリ金属重合
触媒を水性アルカリ金属水酸化物に変換するために十分な水との混合物として粗
製ポリエーテルを保持すると、引き続く凝集工程の効率が改良されることが発見
された。特に水相を回収し、再循環させる好ましい態様において、これは見られ
る。これはいっそう容易なかついっそう効率よい水相及びポリエーテル相の分離
を可能とし、これは引き続いてポリエーテルからのアルカリ金属重合触媒のいっ
そう完全な除去を可能とする。次いで触媒を再循環させることができ、損失した
触媒を置換することに関連するコストが相応して減少する。
【0015】 第四の態様において本発明は、下記の工程を含み、非酸化性雰囲気下に実施す
る、粗製ポリエーテルを製造し、粗製ポリエーテルからアルカリ金属触媒を除去
する方法である。 a)少なくとも1種の多価開始剤化合物及び有効量のアルカリ金属重合触媒の
存在下において、少なくとも1種のアルキレンオキシドを重合させて、粗製ポリ
エーテルを形成すること、 b)エマルジョンが形成するような条件下において、前記粗製ポリエーテルを
水と混合すること、及び c)エマルジョンがアルカリ金属水酸化物を含有する水相と、アルカリ金属重
合触媒を実質的に含まないポリエーテル相とに分離されるような条件下において
、前記エマルジョンを凝集媒質に通過させること。
【0016】 この方法は、凝集工程の間に、特に水相をプロセスに再循環して戻すとき、水
性相及びポリエーテル相のいっそう効率よい分離を可能とする。前述したように
、水相及びポリエーテル相のいっそう効率よい分離は、ポリエーテルからのアル
カリ金属重合触媒のより大きい回収を可能とする。
【0017】 第五の態様において、本発明は、下記の工程を含む、粗製ポリエーテルからア
ルカリ金属触媒を除去する方法である。 a)エマルジョンが形成するような条件下において、アルカリ金属触媒残留物
を含有する粗製ポリエーテルを十分な水と混合してエマルジョンを形成すること
、及び b)エマルジョンがアルカリ金属水酸化物を含有する水相と、アルカリ金属重
合触媒を実質的に含まないポリエーテル相とに分離されるような条件下において
、エマルジョンをジルコニウム酸化物と接触させること。
【0018】 凝集媒質として二酸化ジルコニウムを使用すると、重要な経済的利点に導くこ
とができる独特な利益が得られる。二酸化ジルコニウムはポリオール及び水/ア
ルカリ金属触媒溶液中に不溶性であるので、長いベッド寿命を有する。二酸化ジ
ルコニウムはポリエーテルポリオールをほとんど吸収しないので、生成物の付着
及び損失に関する問題は大きく回避される。二酸化ジルコニウムは水/アルカリ
金属触媒相により優先的に湿潤され、これによりきわめてすぐれた凝集効率を提
供する。さらに、二酸化ジルコニウムは商業的規模の製造プロセスに容易に適合
される粒度で容易に入手可能である。
【0019】 本発明において、ポリエーテルは開始剤化合物をアルキレンオキシドとアルカ
リ金属重合触媒の存在下において反応させることによって製造される。アルカリ
金属触媒を使用するアルキレンオキシドの重合によるポリエーテルの製造はこの
分野においてよく知られており、そして、重大であると本明細書に記載した特徴
を除外して、慣用のアルキレンオキシドの重合プロセスを使用して、本発明によ
る粗製ポリエーテルを製造することができる。
【0020】 したがって、アルキレンオキシドはアルカリ金属重合触媒を使用して重合可能
な任意のアルキレンオキシド、例えば、エチレンオキシド、プロピレンオキシド
、1,2−ブチレンオキシド、2,3−ブチレンオキシド、及び1,2−ヘキシレンオ
キシドであることができる。2種以上の前述のアルキレンオキシドの混合物を使
用することができ、そして2種以上の前述のアルキレンオキシドを引き続いて重
合してポリエーテルの中にブロック構造を形成することができる。エチレンオキ
シド、プロピレンオキシド、1,2−ブチレンオキシド及び2,3−ブチレンオキシ
ドは一般にコスト、入手可能性及び生ずる生成物の性質に基づいて好ましい。こ
れらのオキシドの任意のもののポリマーは本発明において好ましいポリエーテル
であるが、ただしこのポリマーは水中に十分に不溶性であって、凝集工程を介し
て別々のポリエーテル相及び水相に破壊することができるエマルジョンを水と形
成することができることを条件とする。また、エチレンオキシドとプロピレンオ
キシド又はブチレンオキシド異性体との混合物、ならびにプロピレンオキシド又
はブチレンオキシド異性体及び引き続くエチレンオキシドの順次の重合、及びエ
チレンオキシド及び引き続くプロピレンオキシド又はブチレンオキシド異性体の
順次の重合も好ましい。プロピレンオキシドのホモポリマー、及びプロピレンオ
キシドを含むアルイレンオキシドの混合物のポリマーが最も好ましい。
【0021】 開始剤化合物は1又はそれ以上の活性水素含有基を含有する。本明細書におい
て使用するとき、活性水素含有基はヘテロ原子に結合した水素を含有し、そして
アルキレンオキシドとの開環反応に関係する。アルキレンオキシドからの炭素原
子はヘテロ原子に結合し、末端ヒドロキシル基が形成する。このような活性水素
含有基の例はカルボン酸(−COOH)、ヒドロキシル(−OH)、第一級アミン(−
NH2)、第二級アミン(−NRH、ここでRはアルキル、特に低級アルキルである)
、及びメルカプト(−SH)である。開始剤化合物の構造は、最終生成物の中に所
望の官能価(すなわち、ヒドロキシル基数/分子)を提供しかつある場合におい
て所望の官能性を提供するように選択される。例えば、生成物ポリエーテルにお
いて界面活性を望む場合、疎水性基を有する開始剤を選択することができる。一
般に、1〜8のヒドロキシル基/分子を有するヒドロキシル基含有開始剤が好ま
しい。多数の適当な開始剤化合物の例は、水、グリセリン、トリメチロールプロ
パン、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ジ
プロピレングリコール、低分子量ポリ(アルキレンオキシド)、スクロース、ソ
ルビトール、α−メチルグリコシド、α−ヒドロキシエチルグリコシド、飽和又
は不飽和のC4−C22脂肪族カルボン酸、好ましくは4又はそれ以上の炭素をアル
キル基に有するアルキル置換フェノール、例えば、n−ノニルフェノール、アル
キレンアミン、アルキレンジアミン、例えば、エチレンジアミン又はジエチレン
トリアミン;アミノエチルピペラジン;芳香族モノ−及びポリアミン、例えば、
トルエンジアミン及びメチレンジフェニルアミン;アルキルモノ−又はポリメル
カプタンである。
【0022】 アルカリ金属重合触媒は、開始剤分子上の活性水素含有基からの水素を置換す
る塩又は水酸化物である。適当な重合触媒は、アルカリ金属の炭酸塩、酸化物、
及び有機酸の塩、例えば、酢酸塩、及びプロピオン酸塩を包含する。好ましいア
ルカリ金属重合触媒は、アルカリ金属水酸化物、特に水酸化カリウム、水酸化ナ
トリウム、水酸化バリウム及び水酸化セシウムである。水酸化セシウムは、2つ
の理由で、特に好ましい。水酸化セシウムは、一官能価不純物を形成するプロピ
レンオキシドの異性化の量を減少する条件下に、重合反応を触媒する。さらに、
本発明は触媒の効率よい回収及び再循環を提供するので、比較的高価なセシウム
触媒とともに使用することは特に重要性を有する。
【0023】 重合条件下にアルカリ金属触媒の存在下にアルキレンオキシドを開始剤化合物
と混合することによって、ポリエーテルは製造される。アルカリ金属触媒を添加
する1つの方法は、触媒の濃水溶液を開始剤化合物の一部又はすべてと混合する
ことである。このような濃水溶液は約20〜約60wt%、好ましくは約40〜約55wt%
の触媒を含有することが有利である。典型的には、開始剤化合物中の活性水素の
1当量当たり約0.04〜約0.2モルの触媒を使用する。このようにして、開始剤上
の活性水素原子の一部分を反応させ、アルカリ金属カチオンで置換する。水は重
合プロセス間に二官能価の開始剤として作用するので、水の大部分又はすべては
通常開始剤/触媒混合物から除去される。しかしながら、最終生成物中の水開始
ポリエーテル分子の存在が許容可能である場合、水は開始剤の中に残ることがで
きる。
【0024】 重合は高温、例えば、約80℃〜約150℃において実施することが適当である。
大気圧〜約100psigの圧力が一般に適当である。
【0025】 重合反応が完結すると、粗製ポリエーテルが得られ、これはポリエーテルに加
えて残留アルカリ金属触媒及び未反応アルキレンオキシドを含有する。アルカリ
金属触媒は、少なくとも部分的にポリエーテル上の末端アルコキシド(−O-M+
ここでMはアルカリ金属を表す)の形態で存在する。
【0026】 本発明による粗製ポリエーテルから触媒を除去するために、水とポリエーテル
のエマルジョンが形成する条件下に、粗製ポリエーテルを十分な水と混合する。
これは撹拌、加熱、又は両方により容易に達成される。水及びポリエーテルを互
いの中に微細に分散させるために十分な撹拌は、種々の型の混合装置、例えば、
撹拌された容器、ピンミキサー、インライン撹拌機、衝突ミキサー、ノズルミキ
サー、音響ミキサー又は静止ミキサーを使用して達成することができる。高温は
ポリエーテルの粘度を低下させることによってエマルジョンの形成を促進する。
約80℃〜約150℃の温度はエマルジョンの形成に適当であり、約100℃〜約140℃
の温度が好ましい。水の沸点以上の温度を使用する場合、沸騰を防止するために
圧力の増加は好ましい。
【0027】 エマルジョンの調製において使用できる水の量は広く変化させることができる
。粗製ポリエーテルの質量に基づいて、約3%程度に少ない、好ましくは少なく
とも約5%、より好ましくは少なくとも約6%の水を使用する。粗製ポリエーテ
ルの質量に基づいて、100%又はそれ以上の水を使用できるが、好ましくは約70
%以下、より好ましくは約40%以下、最も好ましくは約20%以下の水を使用する
。不必要に大量の水を使用すると、利益はほとんど、あるいはまったく得られず
、より大きい体積の物質の取扱いを必要とする。
【0028】 エマルジョンが形成すると、末端アルコキシド(−O-M+)基は水分子と反応し
て末端ヒドロキシル基を形成し、対応するアルカリ金属水酸化物を再生し、アル
カリ金属水酸化物は水性相中に溶解するようになる。
【0029】 水の密度がポリエーテルの密度に近い場合、水相はすべてでない場合でもポリ
エーテル相からゆっくり分離するであろう。したがって、可溶性無機塩又は水酸
化物を水に添加して、水の密度をポリエーテル相の密度に増加させることは本発
明の範囲内に入る。適当な塩は可溶性アルカリ金属塩、特にカリウム、ナトリウ
ム又はセシウムの塩を包含する。アルカリ金属水酸化物が好ましく、ポリエーテ
ルの製造において使用するのと同一のアルカリ金属触媒を単に使用することは最
も好ましい。水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化バリウム又は水酸化セ
シウムを使用して、必要なときに、水相の密度を増加することは最も好ましい。
少なくとも0.01g/cc、より好ましくは少なくとも0.02g/ccの水とポリエーテル
との間の密度差をつくるために十分な塩又は水酸化物を添加する。水の質量に基
づいて、約10wt%まで、好ましくは約5wt%の可溶性塩又は水酸化物は一般にこ
の目的に十分である。図1に示すプロセスにおいて工程5からのアルカリ金属触
媒の再循環流のすべて又は一部分を、水性相の密度を増加するための触媒源とし
て使用することができる。
【0030】 水及び可溶性塩又は水酸化物の任意の添加を除外して、エマルジョンの中に他
の添加剤を含めないことが好ましい。
【0031】 次いでエマルジョンを凝集媒質に通過させる。凝集媒質との接触は、微細に分
散した液体粒子を一緒に凝集させて大きい凝集物を形成し、この凝集物は、ポリ
エーテル相に関して密度がより高いために、ポリエーテルから分離して離散した
水相を形成することができる。典型的には、凝集媒質を去る生成物流体は、凝集
媒質に供給される混合物に比較して、拡大した水及びポリエーテルの液体粒子を
含有する。次いで生成物流体は沈降することができ、次いで重力の作用により、
凝集した水及びポリエーテルの液体粒子は明確な水及びポリエーテル相に分離す
ることができる。比較的静止した条件下に凝集ベッドからの出力を保持すること
によって、分離プロセスを促進させることができる。好都合には、凝集ベッドか
らの生成物流のために沈降槽又は凝集容器の拡張部を準備して比較的静止条件下
に保持し、こうしてこの相分離を完結する。
【0032】 所望ならば、直列に接続された、2又はそれ以上の凝集ベッドとエマルジョン
を接触させて、ポリエーテル相及び水相の分離をいっそうよく完結させる。
【0033】 凝集媒質は好都合には高い表面積/体積比を有する形態、例えば、メッシュ、
繊維又は粒子である。粒状凝集媒質は好ましい。粒状凝集媒質を使用するとき、
粒度は(1)凝集ベッドが流動化せず、シフトせず、又は不均一な流れ分布をす
るようにならず、(2)適当な圧力低下が凝集ベッドを横切って発生し、そして
(3)効率よい凝集が得られるように、密度と組合わせて選択することが好都合
である。10〜約140メッシュ、好ましくは約20〜70メッシュ(米国規格)の範囲
の粒度は無機凝集媒質のために好都合である。
【0034】 約80℃〜約150℃、好ましくは約100〜約140℃のエマルジョン温度において、
エマルジョンを凝集媒質と接触させることが好ましい。高温における操作はいく
つかの利点を有する。1つはより低い温度に関して、粘度がそれらの温度におい
て減少することである。これらの温度範囲において作業して得られる他の利点は
、水性相及びポリエーテル相の密度差がより低い温度におけるよりも通常大きい
ことである。第3の利点は、ポリエーテルが高温において水中の溶解度がより低
い傾向があることである。前述したように、約100℃以上の温度を使用する場合
、沸騰を回避するために過圧を使用することが好ましい。
【0035】 少なくとも5psigの圧力低下が凝集ベッドを横切って発生するように、凝集媒
質の選択と組合わせて凝集ベッドの深さを選択することが特に好ましい。粒状凝
集媒質、例えば、粒状二酸化ジルコニウムを使用する商業的規模のポリエーテル
製造のために、約5インチ〜20フィート深さ、好ましくは約10インチ〜約5フィ
ート深さの凝集ベッドは適当である。例えば、ポリエーテルが特に水と相溶性で
あるとき、起こるように、エマルジョンが特に破壊困難である場合、多少より深
いベッドを使用することができる。また、流速の減少は破壊が困難であるエマル
ジョンの分離を促進することができる。商業的応用において、約800lbs〜2000lb
s/時/ft2の範囲のベッド表面を横切る束を形成するように、ベッドの直径を選
択することが好都合である。
【0036】 この方法において、別々の水性流体及びポリエーテル流体が得られる。水性流
体は粗製ポリエーテル中に本来含有されるアルカリ金属重合触媒の少なくとも約
90wt%、好ましくは少なくとも約95wt%、より好ましくは少なくとも約98wt%、
最も好ましくは少なくとも約99wt%を含有する。ポリエーテル相は少量の水及び
残留量の触媒を含有するであろう。しばしば、それは少量の有機副生物を含有す
る。
【0037】 本発明の一態様において、粗製ポリエーテルの精製から回収されるアルカリ金
属触媒の少なくとも一部分をプロセス全体の開始の中に再循環して戻すことによ
って、ポリエーテルを製造するプロセス全体の効率が改良される(図1、工程1
)。粗製ポリエーテルを乳化する工程の中にアルカリ金属塩を添加しようとする
とき、回収されたアルカリ金属触媒の一部分をその工程の中になお再循環して戻
すことができる。凝集媒質から得られた水/アルカリ金属水酸化物流から水の少
なくとも一部分を取出して濃縮されたアルカリ金属水酸化物流を形成することに
よって、再循環を実施することが好ましい。これは図1における工程5に示され
ている。しかしながら、濃縮工程を省略し、凝集工程から得られた回収された水
性アルカリ金属水酸化物溶液をこのプロセスの中に再循環して戻すことは本発明
の範囲内に入る。
【0038】 同様に、廃棄又は処理しなくてはならない廃棄物流の体積を最小にするように
、ポリエーテル相から残留水を回収し、それを再循環することが望ましい。
【0039】 図1において、開始剤及び濃縮水性アルカリ金属溶液を工程1において混合す
る。前述したように、工程1は水を除去するために典型的には除去工程(図示せ
ず)を含む。工程2において、開始剤/触媒混合物を1種又は2種以上のアルキ
レンオキシドと混合して所望の分子量の粗製ポリエーテルを生成する。次いで任
意であるが、好ましい急冷工程3及び/又は乳化工程3Aにおいて粗製ポリエー
テルを水と混合してエマルジョンを形成し、これを工程4において凝集媒質に通
過させる。別々のポリエーテル流及び水性流が凝集工程から得られる。図1の工
程5に示すように、水性相を濃縮し、濃縮された触媒流及び水流を発生させるこ
とができる。示すように、濃縮された触媒流を工程1に再循環して戻す。前述し
たように、濃縮工程は任意であるが、好ましい。
【0040】 アルカリ金属水酸化物流体を濃縮する工程は、任意の方法において、例えば、
熱及び真空の適用により達成することができる。適当な条件は約60〜120℃の温
度及び約10〜約400mmHgの減圧を含む。もちろん、濃縮工程は一系列の段階とし
て実施することができ、各段階は前の段階から濃縮されたアルカリ金属水酸化物
溶液を取り、それを濃縮して所望の濃度のアルカリ金属水酸化物溶液を得る。ア
ルカリ金属水酸化物流中の水分を約80wt%以下、好ましくは約70wt%以下、より
好ましくは約40〜60wt%に減少することが好都合である。水分をこのレベルに減
少させると、開始剤に導入し、引き続いて開始剤から除去しなくてはならない水
の量が最小となる。アルカリ金属水酸化物の一部分を工程3又は3A又は両方に
再循環して戻すことができる。前述したように、ポリエーテル相からの水性相の
分離を促進するためにエマルジョンの水性相の密度を増加しようとするとき、こ
れは好ましい。
【0041】 また、アルカリ金属水酸化物流体を濃縮することによって回収された水をプロ
セスに再循環して戻すことが好都合である。図1に示すように、この水のいくら
か又はすべてを工程5から任意の急冷工程3及び/又は乳化工程3Aに再循環し
て戻すことが好都合である。
【0042】 実施例A及びBは、本発明の第一の態様に従うアルカリ金属触媒の回収及び再
循環の効果を証明する。実施例Aは新鮮な水酸化セシウム触媒を使用して製造さ
れたポリエーテルである。実施例Bは、ポリエーテルAから回収し、再循環した
水酸化セシウム触媒を使用して製造したポリエーテルである。両方のポリエーテ
ルは、プロピレンオキシドをプロポキシル化グリセリン開始剤上に重合すること
によって製造されたポリ(プロピレンオキシド)ホモポリマーである。粗製実施
例Aから触媒を除去するために、約120℃の温度において粗製ポリエーテルを12重
量%の水と混合する。生ずるエマルジョンを約80リットル/時の速度で直径4イ
ンチの凝集ベッドに通過させることによって、そのエマルジョンを凝集する。凝
集ベッドは20×50メッシュの概算粒度を有する粒状二酸化ジルコニウムを含有す
る。これらの条件は、凝集媒質を通して2000ポンド/時/ft2の概算束を提供す
る。凝集ベッドより下の凝集容器の拡張部は、ポリエーテル相及び水性相を分離
する静止ゾーンを提供する。水性水酸化セシウム溶液を含有する流れをランダウ
ン容器から収集し、反応器に再循環して戻して、実施例Bのための開始剤を調製
する。次いで粗製ポリエーテル実施例Bを同一方法において凝集する。再循環し
たCsOHを使用する以外、ポリエーテルA及びBを同一方法で製造する。
【0043】 実施例A及びBのある種のプロセシング条件及び性質を下記表1において比較
する。
【表1】
【0044】 前の表に示すように、凝集工程から回収されたCsOHを使用すると、典型的な製
造変法の範囲内で、新鮮なCsOHを使用して得られる性質と同一の性質を有するポ
リオールを製造することができる。さらに、凝集媒質の効率を低下させないで、
再循環したCsOHを生成物ポリエーテルから回収することができる。
【0045】 本発明において、凝集工程を出るポリエーテル流体は通常残留量の水、触媒及
び他の不純物を含有するであろう。したがって、ポリエーテル流体を脱蔵して水
及び低分子量有機不純物を除去することができる。ポリエーテルを高温、減圧又
はそれらの組合わせに暴露することによって、脱蔵を実行する。本発明の他の面
において、より多くの水を回収し、再循環することができるように、ポリエーテ
ルを少なくとも2段階において脱蔵する。こうして、図1に示すように、第1段
階脱蔵を工程6Aとして実施し、水を抜き出し、工程3及び/又は3Aに再循環
して戻す。次いで部分的に脱蔵したポリエーテルを第2脱蔵工程6Bに付す。第
2脱蔵工程6Bをより厳格な条件下に実施し、生成物ポリエーテル流体及び廃棄
物水/有機流体をつくり、後者を廃棄するか、あるいは処理する。生成物ポリエ
ーテル流体を、例えば、適当な吸収剤、例えば、ケイ酸マグネシウムのベッドに
通過させることによって、補助的に清浄して残留触媒又は水を除去することがで
きる。
【0046】 第1段階脱蔵において、水がポリエーテルから除去されるが、アリルアルコー
ル及び他の有機不純物がそれによりポリエーテル中に残留するように、条件を選
択する。所望ならば、ポリエーテル中の残留アルキレンオキシドが水と一緒に除
去されるように、第1段階脱蔵における除去条件を選択することができる。この
方法において、アリルアルコール及び他の有機不純物(アルキレンオキシドを除
外する)を実質的に含まない、好ましくは1000ppmより少ない、より好ましくは
微量以下のそれらを含有する廃棄物流を発生させる。それ自体、この水流はポリ
エーテル製造プロセスに再循環して戻すために適当である。水相の中に存在する
ことがある残留アルキレンオキシドを水とともに再循環することができる。図1
は、この水流を急冷工程3及び乳化工程3Aに再循環して戻すことを図解する。
この第1脱蔵工程に適当な条件は、約100〜約140℃の温度及び20以上〜約200mmH
gの減圧を含む。有意な量のアリルアルコール又は他の有機不純物を除去しない
で(しかし、前述したように、1種又は2種以上のアルキレンオキシドはこの工
程において水とともに除去することができる)ポリエーテルからできるだけ多く
の水が除去されるまで、第1段階脱蔵を実施することが好都合である。これによ
り、最大量の水を回収し、再循環することができる。
【0047】 第1段階脱蔵が完結した後、ポリエーテルは通常残留量の水ならびに低分子量
有機不純物を含有するであろう。これらを第2脱蔵段階において除去する。第2
脱蔵段階は、約250まで分子量を有する有機不純物が、本質的にすべての残留水
と一緒に除去される厳格な条件下に実施される。この第2段階脱蔵の典型的な条
件は、約100℃〜約140℃の温度及び約3〜約20mmHgの減圧を含む。
【0048】 第2段階脱蔵は、一般に再循環のために不安定な水/有機廃棄物流体を生成す
る。しかしながら、凝集工程からのポリエーテル流体中の水の大部分は第1脱蔵
段階において回収されるので、第2脱蔵段階からの廃棄物流体中の水の体積は最
小となる。これにより、廃水処理に送るか、あるいは廃棄する水の量を最小とす
ることができる。
【0049】 本発明の第三の態様は、「急冷」工程と呼ぶことができる面を含む。この第三
の態様は、第一の態様の触媒再循環又は第二の態様の2段階脱蔵と組合わせて使
用できるが、それは本発明のそれらの他の面のいずれか又は両方に対して独立に
使用することができる。
【0050】 この態様によると、凝集工程を実施する前に粗製ポリエーテルが貯蔵又は保持
される時間が存在するかどうかにかかわらず、「急冷」工程は粗製ポリエーテル
について実行される。重合及び凝集工程が達成される方法のために、粗製ポリエ
ーテルを貯蔵することはしばしば必要である。凝集ベッドに水/ポリエーテルエ
マルジョンを通過させる工程は、典型的にはかつ好ましくは連続的に実行される
。他方において、特にポリエーテルが約500又はそれ以上の分子量を有するとき
、ポリエーテルを生成するアルキレンオキシドの重合はいっそう典型的にはバッ
チプロセスにおいて実施される。2つのプロセスのこの差は、粗製ポリエーテル
が周期的に凝集工程のために準備されるようになるが、凝集工程が連続的に実行
されかつ装置容量に通常制限が存在するので、直ちに凝集できない状況に導く。
結局、粗製ポリエーテルのバッチの多くは、凝集工程を待つとき、ある期間の間
貯蔵されなくてはならない。商業的製造プロセスにおいて、この期間は約1時間
、より典型的には4時間、なおいっそう典型的には8時間から数日又はそれより
長い範囲であることがある。
【0051】 重合反応の終わりと引き続く凝集工程との間の保持期間の間に、粗製ポリオー
ルを水との混合物の形態で貯蔵する場合、改良された凝集性能が達成されること
が発見された。特に凝集工程から得られた水流をプロセスのより初期に再循環し
て戻すとき、この改良は見られる。本発明はいずれの理論にも制限されないが、
ポリエーテルは、−O-M+末端基を有し、特に酸化してカルボキシル基を含有する
不純物を形成する傾向があると考えられる。これらのカルボキシル基を含有する
不純物は、ポリエーテル/水エマルジョン中で界面活性剤として作用すると考え
られる。これらの界面活性剤はポリエーテル相及び水相を互いの中に可溶化させ
、これにより水からポリエーテルをきれいに分離させることをより困難とする傾
向がある。水相を再循環させるとき、界面活性剤分子は系の中に蓄積し、経時的
にポリエーテル相及び水相を分離する困難を増加させる。さらに、水中で粗製ポ
リエーテルを「急冷」することによって、アルカリ金属触媒は水溶液中で対応す
る水酸化物に変換される。粗製ポリエーテル上の末端基は、同時にヒドロキシル
基に変換される。粗製ポリエーテルが前述したように急冷されたとき、カルボキ
シル基を含有する不純物を形成するポリエーテルの酸化は開始されると考えられ
る。これは界面活性剤分子が形成する速度を減少させ、これにより凝集ベッドの
操作をいっそう効率よくする。
【0052】 したがって、「急冷」工程において使用する水の量は、粗製ポリエーテル中の
−O-M+基の実質的にすべてをヒドロキシル基に変換しかつ水溶液中のアルカリ金
属イオンの実質的にすべてをアルカリ金属水酸化物に変換するために十分な量で
ある。一般に、粗製ポリエーテルの質量に基づいて約0.5〜約4%の水は所望の
効果を得るために十分である。不必要な量の水の除去を回避するために、凝集工
程に付すポリエーテル/水エマルジョンを形成するために必要であるよりも多い
水を使用しないことが望ましい。しかしながら、幾分少ない量の水を急冷工程に
おいて使用することができ、凝集工程を実施するために必要であることがある追
加の水を凝集工程を実行する直前に添加する。
【0053】 図1において、急冷工程を乳化工程3Aと別の工程として3に示し、別の水流
を工程の各々において粗製ポリエーテルに添加する。しかしながら、十分な水を
工程3(急冷工程)に添加して凝集媒質に通過させるために適当なエマルジョン
を形成する場合におけるように、別の急冷工程及びエマルジョン工程を実行する
ことは不必要である。急冷工程の重大な面は、前述したように、重合工程の終わ
りと引き続く凝集工程との間の任意の貯蔵期間の間に、ポリエーテルを十分な水
と接触させることである。
【0054】 こうして、ポリエーテルの通常の商業的製造において、粗製ポリエーテルのバ
ッチを典型的にはバッチ反応器から保持容器に移し、ここでバッチは凝集工程を
待機する。前述したように、ポリエーテルが保持容器の中に残留する間に、ポリ
エーテルを水と組合わせることが好都合である。乳化工程の完結のために追加の
水又は他の条件を必要とする場合、これらはポリエーテルが保持容器中で凝集工
程を待つ間に実行することができるか、あるいは凝集工程直前に別の工程におい
て実行することができる。急冷されたポリエーテルを完全に混合することができ
、そして完全に混合することが好ましく、こうして保持期間の間に−O-M+基のヒ
ドロキシル基への変換を最大にする。この混合は単一相混合物、又は水性相及び
ポリエーテル相を有するエマルジョンを形成することができる。エマルジョンが
形成するとき、同一エマルジョンを凝集媒質に通して供給し、その成分相に分離
することができる。
【0055】 本発明の第四の態様において、非酸化性雰囲気下に重合、乳化及び凝集の工程
を実施することによって、凝集工程の実行を改良する。急冷工程を用いる場合、
その工程をなお非酸化性雰囲気下に実施する。
【0056】 本発明は理論により制限されないが、ポリエーテル/水混合物中の界面活性剤
分子の形成により凝集性能は悪影響を受ける。アルカリ金属水酸化物触媒の存在
下にポリエーテル分子が酸化されることによって、これらの界面活性剤分子は形
成されると考えられる。したがって、本発明のこの面において、粗製ポリエーテ
ルを非酸化性雰囲気下に維持すると、酸化されたポリエーテル界面活性剤分子の
形成は減少する。好ましくは、再循環されたアルカリ金属水酸化物溶液を包含す
る、粗製ポリエーテルと接触するようになるすべての液体流をこのプロセスを通
じて不活性雰囲気下に維持する。これにより、溶解した又は連行された酸素はそ
れらの源からプロセスの中に導入される。
【0057】 図1を参照すると、本発明のこの面において、少なくとも工程1、2、3(実
施する場合)、3A及び4は不活性雰囲気下に実行される。好ましくは、工程5
及び6Aを不活性雰囲気下に実行し、特に好ましいプロセスにおいて、このプロ
セスにおいて工程5及び6Aから前の工程への再循環ラインはまた不活性雰囲気
下に維持される。最も好ましいプロセスにおいて、プロセスの中に入るすべての
ラインは不活性雰囲気下に維持される。
【0058】 適当な非酸化性雰囲気は、窒素、アルゴン、及びヘリウムを包含し、窒素はコ
スト、容易な入手可能性及び使用の容易さに基づいて好ましい。
【0059】 本発明のプロセスにおいて、多数の凝集媒質、例えば、砂、活性炭、粉砕炭素
アノード、ステンレス鋼粒子、セラミック、及び繊維を使用することができる。
しかしながら、凝集媒質は下記の属性により好都合に特徴づけられる。 1. ポリオール、水又はアルカリ金属触媒による攻撃に対して実質的に抵抗性。 2. 約150℃までの温度に対する安定性。 3. 水性相に対する優先的湿潤性。 4. 十分な密度、ならびに粒度、(1)ベッドは流動化せず、シフトせず、又は
不均一な流れ分布を発生しない、(2)凝集ベッドを横切って適当な圧力を発生
させる、そして(3)効率よい凝集が得られる。 5. 凝集操作の条件下の物理的分解に対する抵抗性。 6. 有機不純物を吸収しない。
【0060】 前述の基準のすべてを満足する凝集媒質は二酸化ジルコニウムである。二酸化
ジルコニウムは好都合には約10メッシュ〜約140メッシュ、好ましくは20〜70メ
ッシュ、米国篩(すなわち、約0.84〜0.21mmの有効直径)の範囲の粒度を有する
粒子の形態で使用される。二酸化ジルコニウムは、長いベッド寿命を提供すると
いう追加の利点を有する。二酸化ジルコニウムの凝集媒質を使用すると、凝集工
程において水相及びポリエーテル相の特に効率よい分離が得られるので、アルカ
リ金属がセシウムであるとき、二酸化ジルコニウムは特に適当である。
【0061】 水/ポリエーテルエマルジョンを破壊しかつアルカリ金属触媒を回収するため
に、20〜50メッシュの二酸化ジルコニウムの凝集媒質を使用することを、実施例
1〜6により証明する。装置及び一般的凝集条件は、実施例A及びBに関して記
載した通りである。特定の条件及び結果を表2に記載する。
【0062】
【表2】
【0063】 図1に示すように、二酸化ジルコニウムは種々のタイプのポリエーテル及び水
酸化カリウム又は水酸化セシウムとともに使用するために有効な凝集媒質である
。ポリオールの実施例1及び2は公称二重反復試験であり、アルカリ金属重合触
媒の選択のみが異なることに注意すべきである。水酸化セシウムは水酸化カリウ
ムよりも高い分子量を有するので、同一モル数を提供するためにより大きい重量
の水酸化セシウムを必要とする。しかしながら、二酸化ジルコニウムの凝集媒質
を使用すると、重量基準で、水酸化カリウムを使用して達成されると事実上同一
レベルで、水酸化セシウムを回収することができる。
【0064】 実施例4を除くすべての場合において、非最適化条件を使用してさえ、ポリエ
ーテルからのアルカリ金属の除去は95%を超える。実施例4において、わずかに
劣った回収率はポリエーテルの粘度が高いためであると考えられる。これらの結
果は凝集条件を最適化することによって改良することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のいくつかの態様を組込んだポリエーテルを製造し、精製する、好まし
いプロセス全体の略線図であり、そして水及びアルカリ金属触媒を再循環する好
ましい配置を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ベットジ,ポール ディー. アメリカ合衆国,テキサス 77566,レイ ク ジャクソン,クロッカス ストリート 202 (72)発明者 プレピス,レイモンド エー. アメリカ合衆国,テキサス 77566,レイ ク ジャクソン,デューベリー ドライブ 105 Fターム(参考) 4J005 AA02 BB02 BC00

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリエーテルの製造方法であって、以下の工程 a)少なくとも1つの活性水素含有基を有する開始剤化合物をセシウム重合触
    媒と反応させて、活性水素含有基の水素原子の少なくとも一部をセシウムカチオ
    ンで置換してアルコキシド開始剤を形成すること、 b)前記アルコキシド開始剤を少なくとも1種のアルキレンオキシドと反応さ
    せて粗製ポリエーテルを形成すること、 c)エマルジョンが形成しかつセシウム重合触媒が水相中に溶解又は懸濁した
    水酸化セシウムに変換されるような条件下に、前記粗製ポリエーテルを水と混合
    すること、 d)前記エマルジョンが水酸化セシウムを含有する水性相と、セシウム重合触
    媒を実質的に含まないポリエーテル相とに分離されるような条件下に、前記エマ
    ルジョンを凝集媒質に通過させること、及び e)工程b)において得られた水酸化セシウムの少なくとも一部を工程a)に再
    循環してもどすこと を含む方法。
  2. 【請求項2】 工程b)において得られた水酸化セシウムを含有する水相を
    水の除去により濃縮することによって濃縮された水酸化セシウム溶液を形成し、
    そして濃縮された水酸化セシウム溶液を工程e)において再循環させる、請求項
    1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 水酸化セシウムを含有する水相から除去された水の少なくと
    も一部を再循環し、工程c)において使用してエマルジョンを形成する、請求項
    2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記凝集媒質が粒状二酸化ジルコニウムを含む、請求項1に
    記載の方法。
  5. 【請求項5】 粗製ポリエーテルを形成しかつこの粗製ポリエーテルからセ
    シウム触媒を除去する方法であって、以下の工程 a)少なくとも1種の開始剤化合物及び有効量のセシウム重合触媒の存在下に
    おいて少なくとも1種のアルキレンオキシドを重合させて粗製ポリエーテルを形
    成すること、 b)エマルジョンが形成するような条件下において、前記粗製ポリエーテルを
    水と混合すること、 c)エマルジョンが水酸化セシウムを含有する水相と、セシウム重合触媒を実
    質的に含まないポリエーテル相とに分離されるような条件下において、前記エマ
    ルジョンを凝集媒質に通過させること、 d)減圧及び高温を含む条件下においてポリエーテル相から残留水を除去して
    、部分的に精製されたポリエーテルと、アルキレンオキシドを含有するが他の無
    機不純物を実質的に含まない水再循環流体を生成すること、 e)水再循環流体の少なくとも一部分を工程b)に再循環して戻すこと、及び f)工程d)からの部分的に精製されたポリエーテルを処理して残留水、アリル
    アルコール及び他の有機不純物を除去すること を含む方法。
  6. 【請求項6】 前記アルキレンオキシドがプロピレンオキシドを含む、請求
    項5に記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記凝集媒質が粒状二酸化ジルコニウムを含む、請求項6に
    記載の方法。
  8. 【請求項8】 工程c)において得られたセシウム触媒を含有する水相から
    のセシウム触媒を工程a)に再循環させる、請求項7に記載の方法。
  9. 【請求項9】 粗製ポリエーテルを凝集プロセスに付すまでの重合反応が完
    結する間粗製ポリエーテルを保持する、重合反応において粗製ポリエーテルを製
    造し、凝集プロセスにおいて粗製ポリエーテルからセシウム触媒を除去する方法
    であって、以下の工程 a)少なくとも1種の開始剤化合物及び有効量のセシウム重合触媒の存在下に
    おいて少なくとも1種のアルキレンオキシドを重合させて、セシウム重合触媒残
    留物を含有する粗製ポリエーテルを生成すること、 b)前記粗製ポリエーテルを十分な水と混合して、セシウム触媒残留物を水中
    に溶解又は懸濁した水酸化セシウムに変換し、これによりポリエーテルと水性水
    酸化セシウムの溶液又は懸濁液を形成すること、 c)エマルジョンが形成するような、必要に応じて、より多くの水を添加する
    ことを含む条件に、ポリエーテルと水酸化セシウム溶液との混合物を暴露するこ
    と、 d)工程c)の前又は後に、ポリエーテルとアルカリ金属水酸化物溶液との混合
    物を所定の時間の間保持すること、及び e)エマルジョンが水酸化セシウムを含有する水性相と、セシウム重合触媒を
    実質的に含まないポリエーテル相とに分離されるような条件下において、前記エ
    マルジョンを凝集媒質に通過させること を含む方法。
  10. 【請求項10】 粗製ポリエーテルを凝集プロセスに付すまでの重合反応が
    完結する間の保持期間が少なくとも4時間である、請求項9に記載の方法。
  11. 【請求項11】 工程e)において得られたセシウム触媒を含有する水相か
    らの水の少なくとも1部を工程b)、工程c)又は工程b)及びc)の両方に再循環
    して戻す、請求項10に記載の方法。
  12. 【請求項12】 前記凝集媒質が粒状二酸化ジルコニウムである、請求項9
    に記載の方法。
  13. 【請求項13】 工程e)において得られたセシウム触媒を含有する水相か
    らの水の少なくとも1部を工程a)に再循環して戻す、請求項12に記載の方法
  14. 【請求項14】 非酸化性雰囲気下において実施する、請求項13に記載の
    方法。
  15. 【請求項15】 非酸化雰囲気下において実施する、粗製ポリエーテルを製
    造し、この粗製ポリエーテルからセシウム触媒を除去する方法であって、以下の
    工程 a)少なくとも1種の多価開始剤化合物及び有効量のセシウム重合触媒の存在
    下において少なくとも1種のアルキレンオキシドを重合させて、粗製ポリエーテ
    ルを形成すること、 b)エマルジョンが形成するような条件下において、前記粗製ポリエーテルを
    水と混合すること、及び c)エマルジョンが水酸化セシウムを含有する水相と、セシウム重合触媒を実
    質的に含まないポリエーテル相とに分離されるような条件下において、前記エマ
    ルジョンを凝集媒質に通過させること を含む方法。
  16. 【請求項16】 前記凝集媒質が粒状二酸化ジルコニウムを含む、請求項1
    5に記載の方法。
  17. 【請求項17】 セシウム触媒を含有する水相からの水を工程b)に再循環
    させる、請求項16に記載の方法。
  18. 【請求項18】 粗製ポリエーテルからセシウム触媒を除去する方法であっ
    て、以下の工程 a)エマルジョンが形成するような条件下において、セシウム触媒残留物を含
    有する粗製ポリエーテルを十分な水と混合してエマルジョンを形成すること、及
    び b)エマルジョンが水酸化セシウムを含有する水性相と、セシウム重合触媒を
    実質的に含まないポリエーテル相とに分離されるような条件下において、前記エ
    マルジョンをジルコニウム酸化物と接触させること を含む方法。
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