JP2003507235A - キャップを備えたノズルサポート - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 前照灯・洗浄装置が、車体（４）の開口部（３）を通じてその洗浄ポジションに位置変更可能であるノズルサポート（１）を有する。ノズルサポート（１）のその引き込みポジションへの後退運動時にキャップ（１４）が自動で車体開口部（３）の縁（１６）に沿って方向付けられるように、開口部（３）を閉鎖するためのキャップ（１４）が弾性要素（１０）を介してノズルサポート（１）と連結されている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】 本発明は、請求項１及び請求項７の前提部に記載した、前照灯・洗浄装置のた
めの、キャップを備えたノズルサポートに関する。キャップを備えたノズルサポ
ートはドイツ特許発明第４３２８５７０号明細書(DE4328570C2)から知られてい
る。そこではキャップが球継手を用いてノズルサポートに配設されていて、それ
により、ノズルサポートの引き込みポジションで車体開口部が均等な継目形成お
よび／または同一表面上で閉じられるようにキャップが車体開口部にて方向付け
られ得る。

【０００２】 本発明の課題は、周知のノズルサポートを改善することである。

【０００３】 前記課題は、請求項１又は請求項７に記載した特徴により又はそれらの組み合
わせにより解決される。

【０００４】 この際、中心思想は、各洗浄過程後およびそれに引き続くノズルサポートのそ
の引き込みポジションへの後退運動後にキャップが自動で車体開口部の縁に沿っ
て方向付けられるように、少なくとも１つの弾性要素を介して乃至は少なくとも
１つの回動軸線を介してキャップをノズルサポートと連結させることにある。そ
れにより、使用されているプラスチック部分の温度条件、許容範囲、老化に基づ
く変形に依存せず、キャップと車体部分との間の許容範囲補整が達成される。更
に、最初の組み立て又は修理の際における手間と費用のかかる調節作業が不必要
となる。その理由は、弾性要素ないしは回動軸線を介してキャップのセンタリン
グが車体開口部にて乃至は車体開口部に沿ってその都度自動で行われるからであ
る。

【０００５】 本発明の有利な構成は従属請求項に掲げられている。

【０００６】 本発明の可能な実施形態が図面に示されていて、次に、これらの実施形態につ
いて詳細に説明する。

【０００７】 図１及び図２には前照灯・洗浄装置のノズルサポート１が示されていて、ノズ
ルサポート１は、矢印２ａ及び２ｂの方向で位置変更可能であり、この際、自動
車の車体部分４における開口部３を通過する。開口部３は例えばバンパー４に形
成されている。ノズルサポート１は、パイプ６並びにパイプソケット７を介して
洗浄液が供給される２つのノズル５を支持する。ノズルサポート１には固定アー
ム８が設けられていて、固定アーム８の端部は環形状の受部９を有し、この受部
９に弾性要素１０が嵌り込む。弾性要素１０は、例えばゴム材料または弾性プラ
スチック（エラストマープラスチック）から成り、縦軸線１７を有する長く延び
た形状を有し、その固定領域１１により、ノズルサポート１の開いた環形状の受
部９に互いの形状で拘束し合うように即ち形状拘束的に組み込まれている。弾性
要素１０のフット領域１３は中間プレート４０を介してキャップ１４と結合され
ていて、キャップ１４は、ノズルサポート１が引き込まれた状態で車体開口部３
を閉鎖する。

【０００８】 ノズルサポート１が矢印２ａの方向に繰り出す際にはノズル５がバンパー４の
輪郭線を超えて出て行く。弾性要素１０は、走行速度が比較的高い場合およびそ
れに対応して風圧が大きい場合にも弾性要素１０がキャップ１４をその繰り出し
ポジションにおいて位置に関して正確に保持するような形状安定性をもって構成
されている。矢印２ｂの方向におけるノズルサポート１の引き込みは、キャップ
１４の張り出した縁１５が車体開口部３の縁１６に沿って接触することになり、
図３から図５を用いて詳細に示されて説明されているように自動でセンタリング
されるまで行われる。この際、弾性要素１０の弾性変形部分１２はバンパー４の
面内において許容範囲補整を行う。それに対応してキャップ１４はダンパー４と
同一表面を得るように開口部３にて沈め込められ、この際、センタリングにより
均等の継目形成が達成される。

【０００９】 図３から図５には、キャップ１４が中間プレート４０と例えば接着により結合
されているノズルサポート１の実施形態が示されている。キャップ１４と中間プ
レート４０との間の結合が成される前に、要素サポート４１を介してフット領域
１３が連結されている両方の弾性要素１０は中間プレート４０における開口部４
２を通じて差し込まれる。要素サポート４１は、図２の断面図から詳細に見て取
れるように、同一表面となるように中間プレート４０の前面側の凹部に受容され
る。弾性要素１０は、図１及び図２に対応して、それらの固定領域１１を用いて
ノズルサポート１の開口部９に嵌め込まれる。

【００１０】 中間プレート４０のコーナー領域には、互いにほぼ直角に方向付けられている
２つのウイング４３ａ及び４３ｂを有するセンタリングノーズ４３が其々に設け
られていて、ウイング４３ａ及び４３ｂは中間プレート４０の縁を超えて突出し
、組み立てられた状態では、特に図４から見て取れるように、キャップ１４の縁
１５に対して間隔がおかれている。図５では、ダンパー４の開口部３に組み込ま
れていて、センタリングノーズ４３により開口部３の中央に方向付けられている
ノズルサポート１の取付状況が示されていて、この際、キャップ１４の縁１５は
ダンパー４における開口部３の縁１６を被っている。開口部３の上方の両側には
ダンパー４において非図示の前照灯を受容するための切抜部４４が設けられてい
る。

【００１１】 図６には、非図示のキャップを連結するために、図１から図５による弾性要素
１０の代わりに機械的なコイルばね２０が組み込まれている本発明の実施形態が
示されている。因みにノズルサポート１の構成は前記の実施形態に対応するもの
である。コイルばね２０により対応する方式で車体開口部３の縁１６に沿ったキ
ャップ１４の自動センタリングが行われる。コイルばね２０の代わりに他のばね
要素も使用され得て、また非金属材料から成るばね要素も使用され得る。

【００１２】 図７から図９には、鉛直回動軸線３０並びに水平回動軸線３１を介して、ノズ
ルサポート１に対するキャップ１４の回動運動可能な連結が行われる本発明の他
の実施形態が示されている。キャップ１４の裏側には２つの固定プレート３２及
び３３が設けられていて、これらの固定プレート３２及び３３には、三角形状の
回動部分３６のピン３４及び３５が嵌り込む開口部が設けられている。ピン３４
及び３５間の接続線は回動軸線３０を定義する。回動部分３６のベース３７の延
長には軸受ピン３８が設けられていて、軸受ピン３８は回動軸線３１を確定する
。軸受ピン３８はノズルサポート１の軸受部３９に嵌り込む。キャップ１４の回
転自由度は双方向矢印Ｖ及びＨで示されている。

【００１３】 両方の回動軸線３０及び３１により、ノズルサポート１が引き込む際にキャッ
プ１４は車体開口部３の縁１６に対応して方向付けられ、それにより縁１６に沿
う均等の載置が達成される。特に本発明のこの実施形態は、平面ではない輪郭線
を有するダンパー４やそれに類似する車体部分４に適していて、その理由は、キ
ャップ１４が回動軸線３０及び３１により輪郭線の湾曲に対応して方向付けられ
得るからである。この場合には、図９に示されているように、キャップ１４の縁
１５が車体開口部３の縁１６を超える比較的大きな突出部を有するので、車体開
口部３の位置および／または大きさ（即ち、位置、または大きさ、または位置お
よび大きさ）における寸法の片寄りが確実に補整され得る。

【００１４】 図７から図９によりキャップ１４の連結は、前記の実施形態と同様に、車体部
分４の穴にキャップ１４が沈み込んでいるという取付状況にとって同様に適して
いる。この際、車体開口部３に対する均等の継目形成が達成され得る。当然のこ
とであるが、本発明により、図２で示されているように、車体開口部３の縁１６
に極めて僅かな突出部を用いて載置されるというキャップ１４も車体開口部３に
対して隙間を伴うことなく方向付けられ得る。更に当然のことであるが、弾性要
素１０（ないしはコイルばね２０など）と回動軸線３０及び／又は３１との組み
合わせも可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】 弾性要素を介した本発明によるキャップの連結部を有するノズルサポートを示
す斜視図である。

【図２】 図１の構成を断面で示す図である。

【図３】 図１及び図２と比較可能なノズルサポートの実施形態を示す斜視図である。

【図４】 図３のノズルサポートの分解図である。

【図５】 図３のノズルサポートを組み立てられた状態で示す斜視図である。

【図６】 コイルばねを介した本発明によるキャップの連結部を有するノズルサポートを
示す斜視図である。

【図７】 キャップにおける互いに垂直に配置されている２つの回動軸線を有する本発明
の他の実施形態を示す斜視図である。

【図８】 図７の実施形態を示す図である。

【図９】 図７の実施形態を断面で示す図である。

【手続補正書】特許協力条約第３４条補正の翻訳文提出書

【提出日】平成１３年７月１３日（２００１．７．１３）

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】特許請求の範囲

【補正方法】変更

【補正の内容】

【特許請求の範囲】

Claims (9)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】車両の前照灯の照明板を洗うための少なくとも１つのノズルを
   備えた前照灯・洗浄装置のための、キャップを備えたノズルサポートであって、
   ノズルサポートが引き込みポジションから並進運動により繰り出しポジションに
   位置変更可能であり、ノズルサポートの位置変更運動を用いてノズルサポートが
   、ノズルサポートと共に運動されるキャップによりノズルサポートの引き込みポ
   ジションにて閉鎖可能である車体開口部を通過する前記ノズルサポートにおいて
   、 キャップ（１４）がノズルサポート（１）の引き込み時に自動で車体開口部（
   ３）にて又は車体開口部（３）の縁（１６）に沿って方向付けられるようにキャ
   ップ（１４）が少なくとも１つの弾性要素（１０、２０）を介してノズルサポー
   ト（１）と連結されていることを特徴とするノズルサポート。
2. 【請求項２】弾性要素（１０）がゴム材料または弾性プラスチックから成る
   ことを特徴とする、請求項１に記載のノズルサポート。
3. 【請求項３】弾性要素（１０）が、長く延びていてノズルサポート（１）の
   位置変更運動の方向（２ａ、２ｂ）に対してほぼ平行の縦軸線（１７）を有し、
   少なくとも１つの端部分（１１、１３）にて、弾性要素（１０）がノズルサポー
   ト（１）の受部（９）および／またはキャップ（１４）における受部と結合可能
   であるように形成されていることを特徴とする、請求項２に記載のノズルサポー
   ト。
4. 【請求項４】弾性要素が少なくとも１つのばね（２０）により形成されてい
   ることを特徴とする、請求項１に記載のノズルサポート。
5. 【請求項５】前記ばねが、金属材料から成るコイルばね（２０）であり、そ
   の縦軸線がノズルサポート（１）の位置変更運動の方向（２ａ、２ｂ）に対して
   ほぼ平行に延びていることを特徴とする、請求項４に記載のノズルサポート。
6. 【請求項６】弾性要素（１０）が中間プレート（４０）と結合されていて、
   中間プレート（４０）の方はキャップ（１４）に配設されていることを特徴とす
   る、請求項１〜５のいずれか一項に記載のノズルサポート。
7. 【請求項７】車両の前照灯の照明板を洗うための少なくとも１つのノズルを
   備えた前照灯・洗浄装置のための、キャップを備えたノズルサポートであって、
   ノズルサポートが引き込みポジションから並進運動により繰り出しポジションに
   位置変更可能であり、ノズルサポートの位置変更運動を用いてノズルサポートが
   、ノズルサポートと共に運動されるキャップによりノズルサポートの引き込みポ
   ジションにて閉鎖可能である車体開口部を通過する前記ノズルサポートにおいて
   、 キャップ（１４）がノズルサポート（１）の引き込み時に自動で車体開口部（
   ３）にて又は車体開口部（３）の縁（１６）に沿って方向付けられるようにキャ
   ップ（１４）が少なくとも１つの回動軸線（３０、３１）を介してノズルサポー
   ト（１）と連結されていることを特徴とするノズルサポート。
8. 【請求項８】キャップ（１４）が、ほぼ垂直に互いに配置されている２つの
   回動軸線（３０、３１）を介してノズルサポート（１）と連結されていることを
   特徴とする、請求項７に記載のノズルサポート。
9. 【請求項９】キャップ（１４）及び／又は中間プレート（４０）には、キャ
   ップ（１４）を車体開口部（３）にて又は車体開口部（３）の縁（１６）に沿っ
   て方向付けるための少なくとも１つのセンタリング装置（４３）が設けられてい
   ることを特徴とする、請求項１〜８のいずれか一項に記載のノズルサポート。