JP2003507034A - 修飾されたgbssiおよびbe蛋白質活性を有するトランスジェニック植物細胞および植物 - Google Patents

修飾されたgbssiおよびbe蛋白質活性を有するトランスジェニック植物細胞および植物

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Abstract

(57)【要約】 野生型植物細胞および植物に比較して修飾されているでんぷんを合成しGBSSIおよびBE蛋白質の活性が減少しているトランスジェニック植物細胞および植物に関する。また、これらの植物細胞および植物から得られうる修飾されたでんぷんならびにそれらの製造方法にも関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 この発明は、減少したGBSSI蛋白質活性および減少したBE蛋白質特にB
EI蛋白質活性を有するトランスジェニック植物細胞および植物、ならびにその
製造のための手段および方法に関するものである。この型の植物細胞および植物
は、少なくとも90%のアミロペクチン含量をもち、waxy表現型対応植物か
らのでんぷんに比較して燐酸基含量が増加し、および/またはゼラチン化温度が
低下した修飾でんぷんを合成することができる。したがって、この発明はまた、
この発明による植物細胞および植物が合成したでんぷんおよびこのでんぷんの製
造方法にも関するものである。さらに、この発明は、少なくとも90%のアミロ
ペクチン含量をもち、waxy表現型対応植物からのでんぷんに比較して燐酸基
含量が増加し、および/またはゼラチン化温度が低下したでんぷんを合成する植
物の製造のためのある種の核酸分子の使用に関するものである。
【0002】 再生可能な原料源(raw material source)として植物成分に最近与えられた
重要性が増大しつつあることを考慮すると、これらの植物性原料を加工工業の要
求に適合させる努力をすることは、生物工学的研究の一目的をなすものである。
これらの再生可能な原料をできるだけ多くの使用分野に適用可能とするためには
、さらにきわめて多様な物質を入手することが必要である。
【0003】 油、脂肪および蛋白質に加えて、多糖類は植物から得られる再生可能な原料と
して不可欠である。多糖類の場合、中心的位置はセルロースのほかにでんぷんに
よって占められるが、これは高等植物における最も重要な貯蔵物質の一つである
。トウモロコシは、世界的にでんぷん製造用の最も重要な農業植物であるため、
ここで最も興味ある植物の1つである。
【0004】 多糖類であるでんぷんは、化学的に均一な基本単位であるグルコース分子から構
成されるポリマーである。しかし、それは重合度およびグルコース鎖の分枝の存
在に関して相違をもつ種々の形態の分子からなる複雑な混合物である。したがっ
て、でんぷんは均一な原料ではない。区別は、特にα−1,4−グリコシド結合
をしたグルコース分子の本質的に非分枝のポリマーであるアミロースでんぷんと
、その部分が異なって分枝したグルコース鎖の複雑な混合物であるアミロペクチ
ンでんぷんの間でなされる。分枝は、さらにα−1,6−グリコシド結合が存在
することによって起こる。例えばトウモロコシまたはポテト類(potatoes)のよ
うなでんぷんの製造に使用される典型的な植物では、合成されたでんぷんは約2
0%−30%のアミロースでんぷんおよび約70%−80%のアミロペクチンで
んぷんを含んでいる。
【0005】 でんぷんの用途を可能な限りもっとも広範にするためには、目的とする種々の用
途に特に適した修飾でんぷん(modified starch)を合成できる植物が得られる
ようにすることが、望ましいと思われる。育種に加えて、この型の植物が得られ
るようにするための一つの可能性は、でんぷん産生植物のでんぷん代謝に対して
遺伝子工学的方法により制御された遺伝的修飾を行うことである。
【0006】 アミロースに対するアミロペクチンの比率は、でんぷんの生理化学的性質、した
がってこれらでんぷんの特定の応用可能性に、大きな影響をもつ。これら2種の
成分の分離方法は時間がかかり費用がかさむので、この型の方法はもはや大きな
工業規模で使用されない(A.H.ヤング、Starch Chemistry
and Technology.Eds.R.L.Whistler,J.
N.BeMiller and E.F.Paschall.Academic
Press,New York,1984,249−283中)。したがって
、多数の用途については、2種のポリマーの一方のみを含有するでんぷんが得ら
れるようにすることが望ましいであろう。
【0007】 従来、対応する野生型植物に比較して修飾されているアミロペクチン/アミロ
ース比を有する突然変異および遺伝子工学的方法により製造された植物の両者が
報告されている。例えば、GBSSIと略記される顆粒結合でんぷんシンターゼ
Iをコードしている遺伝子に突然変異がある、トウモロコシのいわゆる「wax
y」突然変異(アカスカおよびネルソン、J.Biol.Chem.,241,
(1966),2280−2285;シュアーら、Cell 35(1983)
,225−233)は、本質的にアミロペクチンからなるでんぷんを産生する。
以下、waxyでんぷんとは少なくとも90%のアミロペクチン含量を有するで
んぷんを意味するものと解される。
【0008】 ポテト類の場合、そのでんぷんが本質的にアミロペクチンでんぷんからなる遺
伝子型は半数体系の化学的突然変異誘発(ホーベンカンプ−ヘルメリンクら、T
heor.Appl.Genet.,225,(1987),217−221)
およびGBSSI遺伝子のアンチセンス阻害の両者により製造された。対応する
野生型植物からのでんぷんに比較して、この型のwaxyポテト(potato
)でんぷんは、燐酸基含量に関して、でんぷん顆粒の形態においてまたは鉄含量
において差異がない(ビッサーら、Starch/Staerke,49,(1
997),438−443)。
【0009】 でんぷんの機能的性質は、アミロース/アミロペクチン比に加えて、燐酸基含
量、分子量、側鎖分布パターン、鉄含量、脂質および蛋白質含量などにより大き
な影響を受ける。ここで引用できる重要な機能的性質の例としては、溶解度、戻
り凝集性、水結合能、膜形成特性、粘度、ゼラチン化特性、安定性などがある。
でんぷん顆粒の寸法もまた、種々の用途において重要なことがありうる。
【0010】 燐酸基含量は、基本的に、遺伝子工学的手法(例えば、WO97/11188
−A1;サフォードら、Carbohydrate Polymers 35,
(1998),155−168参照)およびそれに続く化学的燐酸化(例えば、
Starch Chemistry and Technology.Eds.
R. L.Whistler,J.N.BeMiller and E.F.P
aschall.Academic Press,New York,1988
,349−364参照)の両者により修飾されうる。しかし、通例化学的修飾は
費用および時間がかかる。
【0011】 現在まで、waxy表現型対応植物(類)(細胞類)からのでんぷんに比較し
て燐酸基含量が増加し、および/またはゼラチン化温度が低下したwaxyでん
ぷんを合成する植物細胞および植物の製造は可能でなかった。この型の植物細胞
および植物の製造方法並びにこの型のでんぷんの製造方法は、まだ先行技術に記
載されていない。
【0012】 でんぷんの燐酸基含量はそれらの性質に影響するため、waxy表現型対応植
物細胞および植物に比較して修飾されている構造的および/または機能的性質を
有するwaxyでんぷんを合成する植物細胞および植物が得られるようにするこ
とは、望ましいことであろう。
【0013】 したがって、この発明は、waxy表現型対応植物細胞および植物に比較して修
飾されている構造的および/または機能的性質を有するでんぷんを合成する植物
細胞および植物、並びに、他のwzxyでんぷんと構造的および/または機能的
性質が異なっており、したがって目的とする一般および特定用途にさらによく適
合したwaxyでんぷんが得られるようにするという目的を基礎とするものであ
る。
【0014】 この目的は、特許請求の範囲に記載した実施態様を提供することにより達成され
る。
【0015】 したがって、この発明は、遺伝的修飾が、野生型植物における対応する遺伝的
修飾を受けていない植物細胞に比較して、植物細胞内に内因的に存在する一また
は複数のGBSSI蛋白質の活性減少および植物細胞内に内因的に存在する一ま
たは複数のBE蛋白質の活性減少を導くものである、遺伝的に修飾されたトラン
スジェニック植物細胞に関するものである。
【0016】 遺伝的修飾は、対応する野生型植物における遺伝的修飾を受けていない植物細
胞に比較して、植物細胞内に存在する内因的GBSSI蛋白質およびBE蛋白質
の活性減少を導く任意の遺伝的修飾でありうる。
【0017】 これに関連する「トランスジェニック」の語は、この発明による植物細胞が、
遺伝的修飾特に一または複数の外来核酸分子導入の結果、対応する遺伝的修飾を
受けていない植物細胞と遺伝情報において異なることを意味する。
【0018】 これに関連する「遺伝的に修飾された」の語は、一または複数の外来核酸分子
の導入により植物細胞の遺伝情報が修飾されていること、および外来核酸分子の
存在または発現が表現型の修飾を導くことを意味する。「表現型の修飾」は、好
ましくは細胞の一または複数の機能における測定可能な修飾を意味し;この発明
による植物細胞は特に少なくとも一の内因性GBSSI遺伝子および少なくとも
一の内因性BE遺伝子の発現減少および/または少なくとも一GBSSI蛋白質
および少なくとも一のBE蛋白質の活性減少を示す。
【0019】 「GBSSI蛋白質」の語は、この発明の文脈中において、可溶性でんぷんシン
ターゼのクラスではなく、顆粒結合でんぷんシンターゼアイソフォームI(=G
BSSI、EC2.4.1.21)のクラスに属する任意の蛋白質を意味すると
解される。この蛋白質の酵素活性が著しくまたは完全に減少した植物は、本質的
にアミロース非含有のいわゆるwaxyでんぷんを合成し(シュアーら、(19
83)前掲;ホーベンカンプ−ヘルメリンクら、(1987)前掲;ビッサーら
、Mol.Gen.Genet.,225,(1991),289−296)、
その結果、この酵素はアミロースでんぷんの合成において決定的な役割を与えら
れている。GBSSI蛋白質をコード化している核酸分子は、数々の植物、例え
ばトウモロコシ(Genbank Acc.No.AF079260,AF07
9261)、コムギ(Genbank Acc.No.AB019622,AB
019623,AB019624)、イネ(Genbank Acc.No.A
F092443,AF092444,AF031162)、ポテト類(pota
toes)(Genbank Acc.No.X58453)、オオムギ(Ge
nbank Acc.No.X07931,X07932)について報告されて
いる。これら既知の核酸分子の助けをかりると、当業界の熟練者は、他の生物、
特に植物性生物から、標準的方法、例えば異種スクリーニング法により、対応す
る配列を単離することができる。
【0020】 この発明の文脈中において、分枝酵素すなわちBE蛋白質(α−1,4−グル
カン:α−1,4−グルカン−6−グリコシルトランスフェラーゼ、EC.2.
4.1.18)は、α−1,4−グルカンドナーのα−1,4−結合が加水分解
され、遊離したα−1,4−グルカン鎖がα−1,4−グルカンアクセプター鎖
に転移し、そこでα−1,6−結合に変換される、グリコシル転移反応を触媒す
る蛋白質、好ましくはBEI蛋白質を意味するものと解される。
【0021】 「BEI蛋白質」の語は、アイソフォームIの分枝酵素(BE)を指す。アイ
ソフォームの指定は、スミス−ホワイトおよびプライス(スミス−ホワイトおよ
びプライス、Plant Mol Biol.Rep.12,(1994),6
7−71,ラルソンら、Plant Mol Biol.37,(1998),
505−511)が提案した命名法にしたがう。この発明に関しては、トウモロ
コシからの蛋白質のBEIIアイソフォーム(Genbank Acc.No.
AF072725,U65948)よりもトウモロコシからのBEI蛋白質に構
造的に、すなわちアミノ酸配列のレベルにおいて類似する全ての酵素(ババら、
Biochem.Biophys.Res.Commun.181(1),(1
991),87−94;キムら、Gene 216,(1998),233−2
43)はアイソフォームIと指定される。ポテト(potato)植物において
、BEI遺伝子は主として塊茎においておよびまれに葉において発現する(ラル
ソンら、Plant Mol.Biol.37,(1998),505−511
)。
【0022】 BEI蛋白質をコードしている核酸分子は、数々の植物、例えばトウモロコシ
(Genbank Acc.No.D11081,AF072724)、イネ(
Genbank Acc.No.D11082)、ポテト類(ポテトからのBE
I遺伝子(蛋白質)の種々の形態が、例えばコシュノディら、Eur.J.Bi
ochem.242(1),148−155(1996);Genbank A
cc.No.Y08786、コスマンら、Mol. Gen.Genet.23
0,(1991),39−44について報告されている)、エンドウ類(Gen
bank Acc.No.X80010)について報告されている。これら既知
の核酸分子の助けをかりると、当業界の熟練者は、他の生物、特に植物性生物か
ら、標準的方法、例えば異種スクリーニング法により、対応する配列を単離する
ことができる。
【0023】 この発明はさらに、遺伝的修飾が、一または複数の外来核酸分子であってその
存在および/または発現が野生型植物における対応する遺伝的修飾を受けていな
い植物細胞に比較してGBSSIおよびBE蛋白質の活性減少を導くものの導入
にある、遺伝的に修飾されたトランスジェニック植物細胞に関するものである。
【0024】 GBSSIおよびBE蛋白質の活性が減少したこの発明によるこの型の植物細
胞の製造は、当業界の熟練者に既知の種々の方法、例えばGBSSI蛋白質また
はBE蛋白質をコードしている内因性遺伝子の発現阻害を導く方法により、達成
することができる。これらには、例えば、対応するアンチセンスRNAの発現、
共抑制効果を仲介する分子またはベクターの提供、GBSSI蛋白質またはBE
蛋白質をコードしている転写産物を特異的に切断させる対応構築リボザイムの発
現、すなわちいわゆる「インビボ突然変異誘発」が含まれる。これらの方法は全
て、植物細胞のゲノムに対する一または複数の外来核酸分子の導入に基づくもの
である。
【0025】 「外来核酸分子」の語は、対応植物細胞内に天然に存在しないか、または実際の
空間的配置において、植物細胞内に天然に存在しないか、もしくはそれが天然に
存在しない植物細胞のゲノム部位に位置する型の、核酸分子を意味すると解され
る。外来核酸分子は、その組み合わせまたは特定の空間的配置が植物細胞内に天
然に存在しない種々の要素からなる組換え核酸分子であるのが好ましい。
【0026】 「外来核酸分子」は、例えば、一または複数の内因性GBSSI遺伝子の発現
を阻害するためおよび一または複数のBE遺伝子の発現を阻害するための両方の
遺伝情報を含有するか、またはその存在および/または発現が一または複数のG
BSSI蛋白質または一または複数のBE蛋白質の活性減少を導く、植物形質転
換用の単一ベクターと解される、いわゆる「二重構築物」でありうる。
【0027】 この発明の別の実施態様において、単一の特定ベクターのみでなく、複数の異
なる外来核酸分子であって、これらの外来核酸分子の一つは、例えば、内因性G
BSSI遺伝子の発現減少をもたらす共抑制構築物であるDNA分子であり、別
の外来核酸分子は、例えば、BE遺伝子の発現減少をもたらすアンチセンスRN
AをコードしているDNA分子であるものが、植物細胞のゲノム内に導入される
。しかし、原則として、外来核酸分子の構築においては、遺伝的に修飾された植
物細胞内において内因性GBSSIおよびBE遺伝子の遺伝子発現の同時減少を
導くか、またはGBSSIおよびBE蛋白質の活性の同時減少を導く、アンチセ
ンス、共抑制およびリボザイム構築物またはインビボ突然変異誘発のあらゆる組
み合わせの使用が適当である。
【0028】 ここで外来核酸分子は、植物細胞のゲノムに、同時(「共形質転換」)または
連続的に、すなわち時間的にかわるがわる(「スーパー形質転換」)導入するこ
とができる。多くの外来核酸分子は結合された形(例えば、「二重構築物」)で
存在することができる。
【0029】 この発明の一実施態様において、一または複数のGBSSI蛋白質の活性減少
および/または一または複数のBE蛋白質の活性減少のため、少なくとも一のア
ンチセンスRNAが植物細胞内で発現される。
【0030】 このために、例えば、存在するならばフランキング配列を含めて、GBSSI
蛋白質および/またはBE蛋白質をコードしている全配列を含むDNA分子、お
よび、コーディング鎖の部分のみを含むDNAであってこれらの部分が細胞にア
ンチセンス効果をもたらすに充分な長さをもつ分子を、使用することができる。
一般に、適当な配列は、効果的なアンチセンス阻害について最低の長さ15塩基
対、好ましくは100−500塩基対であるもの、特に500塩基対を超える長
さをもつ配列である。概して、5000塩基対より短いDNA分子、好ましくは
2500塩基対より短い配列が、このために使用される。
【0031】 また、植物細胞内に内因的に存在しGBSSI蛋白質またはBE蛋白質をコー
ドしている配列に対して高度のホモロジーをもつDNA配列を使用することも、
可能である。最低のホモロジーは約65%より大であるべきである。95ないし
100%のホモロジーをもつ配列の使用が好ましい。
【0032】 別の実施態様において、植物細胞内におけるGBSSIおよび/またはBE活
性の減少は共抑制効果により達成される。この方法は当業界の熟練者に既知であ
り、例えば、ヨルゲンセン(Trends Biotechnol.8(199
0),340−344)、ニーベルら(Curr.Top.Microbiol
. Immunol.197(1995),91−103)、フラベルら(Cu
rr. Top.Microbiol.Immunol.197(1995),
43−46)、パラキおよびボーチェレット(Plant.Mol.Biol.
29(1995), 149−159)、ボーチェレットら(Mol.Gen.
Genet.248(1995),311−317)、ドボルヌら(Mol.G
en.Genet.243(1994),613−621)、に記載されている
。アンチセンス技術の場合と同様に、GBSSIおよび/またはBE蛋白質の全
コーディング領域をコード化しているDNA分子、ならびにコード鎖の部分のみ
を含むDNA分子の両者を使用することができる。
【0033】 また、植物細胞内に内因的に存在しGBSSIおよび/またはBE蛋白質をコ
ードしている配列に対して高度のホモロジーをもつDNA配列の使用も適当であ
る。最低のホモロジーは約65%より大であるべきである。95ないし100%
のホモロジーをもつ配列の使用が好ましい。例えば、ポテト類からのBEI遺伝
子の阻害については、BEI蛋白質をコードするDNA配列、特にポテト類から
のもの:コスマンら(Mol.Gen.Genet.230(1991),39
−44)の使用が好ましい。
【0034】 細胞内におけるある種の酵素における活性減少のためにリボザイムを発現させ
ることは、当業界の熟練者に既知であり、例えば、EP−B1−0321201
に記載されている。植物細胞内におけるリボザイムの発現は、例えばフェイター
ら(Mol.Gen.Genet.250(1996),329−338)に記
載されている。
【0035】 この発明による植物細胞内におけるGBSSIおよび/またはBE活性の減少
は、さらに、細胞形質転換により細胞内にハイブリッドRNA/DNAオリゴヌ
クレオチド(「キメロプラスト」)を挿入するいわゆる「インビボ突然変異誘発
」(P.B.キップら、5th International Congres
s of Plant Molecular Biology、1997年9月
21−27日、シンガポールにおけるポスターセッション、R.A.ディクソン
およびC.J.アルンツェン、「Metabolic Engineering
in Transgenic Plants」アメリカ合衆国コロラド州コッ
パーマウンテン、キーストンシンポジアにおける会議報告、TIBTECH 1
5,(1997),441−447;国際出願WO9515972−A1;クレ
ンら、Hepatology 25,(1997),1462−1468;コー
ル−ストラウスら、Science 273,(1996),1386−138
9)により達成することができる。
【0036】 RNA/DNAオリゴヌクレオチドのDNA成分の一部は、内因性GBSSI
遺伝子および/またはBE遺伝子の核酸配列に相同的であるが、内因性GBSS
I遺伝子および/またはBE遺伝子の核酸配列に比較すると突然変異をもつかま
たは同種領域に包含されている異種領域を含有する。
【0037】 RNA/DNAオリゴヌクレオチドの相同領域および内因性核酸配列の塩基対
形成、それに続く相同的組換えにより、RNA/DNAオリゴヌクレオチドのD
NA成分に含まれる突然変異または異種領域を植物細胞のゲノムに導入すること
ができる。これは、GBSSI蛋白質および/またはBE蛋白質の活性減少をも
たらす。さらに、当業界の熟練者には、非機能的誘導体、特にこのような蛋白質
のトランス優勢突然変異の発現により、および/またはこのような蛋白質の拮抗
体/阻害剤の発現により、GBSSI蛋白質および/またはBE蛋白質の活性を
達成できることが知られている。このような蛋白質の拮抗体/阻害剤には、例え
ば、抗体、抗体断片または同様な結合特性をもつ分子が含まれる。例えば、細胞
質scFV抗体が、遺伝的に修飾したタバコ植物におけるフィトクロームA蛋白
質の活性調節のために使用された(オウエン、Bio/Technology
10(1992),790−4;レビュー:E.フランケン、U.トイシェルお
よびR.ハイン、Current Opinion in Biotechno
logy 8,(1997),411−416;ホワイトラム、Trends
Plant Sci.1(1996),268−272)。
【0038】 したがって、この発明は、修飾を受けていない植物細胞に比較して減少した内
因性GBSSIおよびBE蛋白質活性を有し、 a)GBSSIおよび/またはBE蛋白質をコードしている内因性遺伝子の発現
減少をもたらす少なくとも一のアンチセンスRNAの合成を導くDNA分子、 b)GBSSIおよび/またはBE蛋白質をコードしている内因性遺伝子の発現
減少を共抑制効果により導くDNA分子、 c)GBSSIおよび/またはBE蛋白質をコードしている遺伝子の転写産物を
特異的に切断する少なくとも一のリボザイムの合成を導くDNA分子、および d)インビボ突然変異誘発により、内因性GBSSIおよび/またはBE蛋白質
をコードしている少なくとも一の遺伝子に突然変異または異種核酸配列の挿入を
導くものであって、突然変異または導入がGBSSI遺伝子および/またはBE
遺伝子の発現減少または不活性なGBSSIおよび/またはBE蛋白質の合成を
もたらす核酸分子 からなる群から選択される一または複数の外来核酸分子を含有する、トランスジ
ェニック植物細胞に関するものである。
【0039】 この発明の文脈中における「活性減少」の表現は、GBSSIおよびBE蛋白
質をコードしている内因性遺伝子の発現が減少すること、細胞内におけるGBS
SIおよびBE蛋白質の量が減少することおよび/または細胞内におけるGBS
SIおよびBE蛋白質の酵素活性が減少することを意味する。
【0040】 発現の減少は、例えば、GBSSIおよびBE蛋白質をコードしている転写産
物の量を例えばノザンブロット分析により測定することにより定量することがで
きる。この場合、減少は、好ましくは対応する遺伝的修飾を受けていない細胞に
比較して転写産物の量が少なくとも50%、好ましくは少なくとも70%、特に
好ましくは少なくとも85%、格別特に好ましくは95%減少することを意味す
る。
【0041】 GBSSIおよびBE蛋白質の量の減少は、例えば、ウエスタンブロット分析
により定量することができる。この場合、減少は、好ましくは対応する遺伝的修
飾を受けていない細胞に比較してGBSSIおよびBE蛋白質の量が少なくとも
50%、好ましくは少なくとも70%、特に好ましくは少なくとも85%、格別
特に好ましくは95%減少することを意味する。
【0042】 GBSSI蛋白質の酵素活性の減少は、例えば、カイパースら、Plant
Mol.Biol.,26(1994),1759−1773に記載された方法
により定量することができる。BE蛋白質の酵素活性の減少は、例えば、サフォ
ードら、Carbohydrate Polymers 35(1998),1
55−168に記載された方法により定量することができる。この場合、対応す
る遺伝的修飾を受けていない細胞に比較した酵素活性の減少は、好ましくは、少
なくとも50%、好ましくは少なくとも70%、特に好ましくは少なくとも85
%、格別特に好ましくは95%減少することを意味する。
【0043】 この発明によるトランスジェニック植物は、物理化学的性質、例えば、特にア
ミロース/アミロペクチン比、分枝度、平均鎖長、燐酸基含量、粘度プロフィル
、でんぷん顆粒の寸法および/またはでんぷん顆粒の形態が、野生型植物が合成
するでんぷんに比較して特定の使用目的に対してよりよく適合するように修飾可
能な、修飾でんぷんを合成する。
【0044】 驚くべきことに、GBSSIおよびBE蛋白質の活性が減少した植物細胞の場
合、でんぷんの組成が、少なくとも90%のアミロペクチン含量を含むのみなら
ず、さらにwaxy表現型対応植物の植物細胞に比較して増加した燐酸基含量を
含むことが見出された。この増加した燐酸基含量は、でんぷんの機能的性質に対
して、特定の使用目的に対してよりよく適合するように作用する。
【0045】 この発明はまた、少なくとも90%、好ましくは少なくとも93%、特に好ま
しくは少なくとも95%、格別特に好ましくは少なくとも97%のアミロペクチ
ン含量をもち、waxy表現型対応植物における植物細胞からのでんぷんに比較
して燐酸基含量が増加した修飾でんぷんを含有する、トランスジェニック植物細
胞に関するものである。
【0046】 この場合、アミロペクチン含量は、ホーベンカンプ−ヘルメリンクら、(Po
tato Research 31,(1988),241−246)がポテト
でんぷんを例にとって記載した方法により定量することができる。この方法はま
た、他の植物種の単離でんぷんにも適用することができる。でんぷんの単離方法
は当業界の熟練者に既知である。
【0047】 この発明に関連する「燐酸基含量が増加した」の表現は、共有結合した燐酸基
の総含量および/またはこの発明の植物細胞中に合成されたでんぷんのC−6位
燐酸基の含量が、waxy表現型対応植物の植物細胞に比較して少なくとも30
%、好ましくは少なくとも50%、特に好ましくは少なくとも75%、特に10
0%増加したことを意味する。
【0048】 総燐酸基量またはC−6位燐酸基の含量は、下に述べる方法により定量するこ
とができる。
【0049】 この発明に関連して、「waxy表現型対応植物」の表現は、同等な植物、好
ましくは同じ原変種の植物、すなわち上記の遺伝的修飾の導入によりこの発明の
トランスジェニック植物が製造された変種を意味することを意図している。さら
に、waxy表現型植物は、少なくとも90%、好ましくは少なくとも93%、
特に好ましくは少なくとも95%、格別特に好ましくは少なくとも97%のアミ
ロペクチン含量をもつでんぷんを合成する植物細胞を包含する。さらに、wax
y表現型植物は、野生型植物の植物細胞に比較してGBSSI蛋白質の酵素活性
が減少している。
【0050】 別に実施態様において、この発明はまた、少なくとも90%、好ましくは少な
くとも93%、特に好ましくは少なくとも95%、格別特に好ましくは少なくと
も97%のアミロペクチン含量をもち、waxy表現型対応植物の植物細胞から
のでんぷんに比較して燐酸基含量が増加し、および/またはwaxy表現型植物
細胞または対応植物からのでんぷんに比較してゼラチン化温度が低下した、トラ
ンスジェニック植物細胞に関するものである。
【0051】 ゼラチン化温度は、この発明の文脈において、ラピッドビスコアナライザー(
RVA)(オーストラリア国NSW2102、ウオリーウッド、ニューポート・
サイエンス・プロプライエタリ・リミテッド、インベストメントサポートグルー
プ)により得られる粘度プロフィル(図1参照)から決定可能な温度Tを意味す
ることを意図している。この場合、粘度プロフィルは、下に述べるプロトコルに
したがってプロットされる。ゼラチン化温度は、でんぷん顆粒の膨潤のために粘
度が顕著に増加し始める温度を指す。ゼラチン化温度は、時間の関数としての粘
度曲線の勾配により決定される。曲線の勾配が1.2より大であれば(該当値は
RVA装置のユーザーによって特定される)、コンピュータープログラムはこの
時間に測定された温度をゼラチン化温度と同定する。
【0052】 この場合、「ゼラチン化温度が低下した」の語は、ゼラチン化温度がwaxy
表現型対応植物の植物細胞からのでんぷんに比較して少なくとも0.5℃、好ま
しくは少なくとも1.5℃、特に好ましくは少なくとも3℃、格別特に好ましく
は少なくとも5℃低下していることを意味する。
【0053】 サフォードら(Carbohydrate Polymers 35, (1
998),155−168)が、ポテト植物のBEI蛋白質アンチセンス阻害に
より生成しうる、野生型植物からのでんぷんに比較して増加した燐酸基含量が、
上昇した粘性開始温度をもつでんぷんを導くことを示し得たのであるから、wa
xy表現型対応植物の植物細胞からのでんぷんに比較してこの発明による植物細
胞のでんぷんが低下したゼラチン化温度をもつという観察結果は、特に驚くべき
ものである。
【0054】 粘性開始温度は、ゼラチン化温度に関係する変数であるが、ゼラチン化温度と
異なって示差走査熱量測定法(=DSC)に基づくものである。
【0055】 植物宿主細胞中にDNAを導入するために多数の技術が利用できる。これらの
技術には、形質転換剤としてアグロバクテリウム・ツメファシエンス(Agro
bacterium tumefaciens)またはアグロバクテリウム・リ
ゾゲネス(Agrobacterium rhizogenes)を用いたT−
DNA、プロトプラスト融合、注入、DNA電気穿孔法、バイオリスティック法
によるDNAの取り込みおよびその他の可能なものが含まれる。
【0056】 植物細胞のアグロバクテリア(agrobacteria)仲介形質転換の使
用は、EP−A−120516;ヘケマ、The Binary Plant
Vector SystemOffsetdrukkerij Kanters
B.V.,Alblasserdam(1985),Chapter V;フ
ラリーら、Crit.Rev.Plant Sci.4,1−46およびアンら
、EMBO J.4,(1985),277−287中で強力に研究され適切に
記載されている。ポテト類の形質転換については、例えばローシャ−ソーサら、
EMBO J.8,(1989),29−33参照)。
【0057】 アグロバクテリウム(Agrobacterium)をベースとするベクター
による単子葉植物の形質転換も報告されている(チャンら、Plant Mol
. Biol.22,(1993),491−506;ヒエイら、Plant
J.6,(1994)271−282;デングら、Science in Ch
ina 33,(1990),28−34;ウイルミンクら、Plant Ce
ll Reports 11,(1992),76−80;メイら、Bio/T
echnology1 3,(1995),486−492;コナーおよびドミ
セ、Int.J.Plant Sci.153(1992),550−555;
リチーら、Transgenic Res.2,(1993),252−256
)。単子葉植物の形質転換のための別のシステムは、バイオリスティック法(ワ
ンおよびルモー、Plant Physiol.104,(1994),37−
48;バジルら、Bio/Technology 11(1993),1553
−1558;リタラら、Plant Mol.Biol.24、(1994),
317−325;スペンサーら、Theor.Appl.Genet.79,(
1990)、625−631)、プロトプラスト形質転換、部分的浸透性細胞の
電気穿孔、およびガラス繊維によるDNA取り込みによる形質転換である。特に
、トウモロコシの形質転換はくり返し文献に報告されている(例えば、WO95
/06128、EP0513849、EP0465875;EP292435;
フロムら、Biotechnology 8、(1990)、833−844;
ゴードン−カムら、Plant Cell 2,(1990),603−618
;コジールら、)Biotechnology 11(1993)、194−2
00;モロッチら、Theor.Appl.Genet.80,(1990),
721−726参照)。
【0058】 他の型の穀物における形質転換の成功も、例えばオオムギ(ワンおよびルモー
、前掲;リタラら、前掲;クレンスら、Nature 296,(1982),
72−74)およびコムギ(ネーラら、Plant J.5,(1994),2
85−297)について、すでに報告されている。
【0059】 一般に、植物細胞中で活性なあらゆるプロモーターが外来核酸分子(類)の発
現に適当である。この場合、プロモーターは、この発明による植物において構成
的に、またはある組織においてのみ、植物発生のある時点においてのみ、もしく
は外部の影響で決定される時点においてのみ、発現が起こるように選ぶことがで
きる。植物に関しては、プロモーターは同種的でも異種的でもよい。
【0060】 有用なプロモーターは、例えば、構成的発現に関するカリフラワーモザイクウ
イルスの35SRNAおよびトウモロコシのユビキチンプロモーター、ポテト類
における塊茎特異的発現に関するパタチン(patatin)遺伝子プロモーターB3
3(ローシャ−ソーサら、EMBO J.8,(1989),23−29)また
は光合成活性組織においてのみ発現が確実なプロモーター、例えば、ST−LS
1プロモーター(ストックハウスら、Proc.Natl.Acad.Sci.
USA 84,(1987),7943−7947、ストックハウスら、EMB
O J.8,(1989),2445−2451)、Ca/bプロモーター(例
えばUS5656496,US5639952,バンサルら、Proc.Nat
l.Acad.Sci.USA 89,(1992),3654−3658参照
)およびリブロースビス燐酸カルボキシラーゼ/オキシゲナーゼ(Rubisc
o)SSUプロモーター(例えばUS5034322,US4962028参照
)またはグルテリンプロモーターの内乳特異的発現に関する(ライジーら、Pl
ant Mol.Biol.14,(1990)41−50;ゼンら、Pla
nt J.4,(1993),357−366;ヨシハラら、FEBS Let
t.383,(1996)213−218)、Shrunken−1プロモータ
ー(ウエルら、EMBO J.4,(1985),1373−1380)、コム
ギのHMGプロモーター、USPプロモーター、ファゼオリンプロモーターまた
はトウモロコシのゼイン遺伝子プロモーター(ピーダーソンら、Cell 29
,(1982),1015−1026;カトロッチオら、Plant Mol.
Biol.15,(1990),81−93)がある。
【0061】 外来核酸分子(類)の発現は、でんぷん貯蔵植物の器官において特に有利であ
る。このような器官は、例えば、ポテト植物の塊茎またはトウモロコシ、コムギ
もしくはイネ植物の内乳である。したがって、これらの器官における発現を仲介
するプロモーターが好ましい。
【0062】 しかし、外部の影響で決定される時点においてのみ活性化されるプロモーター
もまた使用することができる(例えばWO93/07279−A1参照)。この
場合、単純な誘導を可能とする熱ショック蛋白質のプロモーターが、特に興味が
ありうる。例えばビビア・ファバ(Vivia faba)のUSPプロモータ
ーのような種子特異的プロモーターもまた、ソラマメ(Vicia faba)
およびその他の植物で種子特異的発現が保証されうる(フィードラーら、Pla
nt Mol.Biol.22、(1993)、669−679;ボイムライン
ら、Mol. Gen.Genet.225,(1991),459−467)
。例えばWO91/01373−A1に記載されているような果実特異的プロモ
ーターもまた使用しうる。
【0063】 さらに、転写の正確な終結、および転写産物の安定化作用を担うポリA尾部を
転写産物に付加する、終結配列も存在しうる。この型の構成成分は、文献(例え
ばギーレンら、EMBO J.8(1989),23−29参照)に記載されて
おり、任意に交換しうる。
【0064】 この発明による植物細胞は、任意の意図する植物種、すなわち、単子葉植物お
よび双子葉植物の両者に属すことができる。有用な農業植物、すなわち、食物上
の目的もしくは技術特に工業上の目的で人類により栽培される植物からの植物細
胞が好ましい。この発明は、好ましくは、線維形成性(例えばアマ、アサ、ワタ
)、油貯蔵性(例えばナタネ、ヒマワリ、ダイズ類)、蔗糖貯蔵性(例えばテン
サイ、サトウキビ、モロコシ)および蛋白質貯蔵性(例えばマメ科植物)の植物
に関するものである。別の好ましい実施態様において、この発明は、飼料植物(
たとえば飼料草および牧草類(アルファルファ、クローバーなど))ならびに野
菜植物(たとえばトマト、レタス、チコリー)に関するものである。
【0065】 特に好ましい実施態様において、この発明は、でんぷん貯蔵性植物(例えば、
コムギ、オオムギ、オート麦類、ライ麦、ポテト類、トウモロコシ、イネ、エン
ドウ類、カサバ)の植物細胞に関するものであり;ポテト植物細胞が特に好まし
い。
【0066】 この発明による植物細胞は、植物全草の再生に使用することができる。
【0067】 この発明によるトランスジェニック植物細胞の再生によって得られる植物も同
様にこの発明の対象である。さらに、この発明は、上記のようなトランスジェニ
ック植物細胞を含有する植物に関するものである。原理的に、トランスジェニッ
ク植物は、任意の意図する植物種、すなわち、単子葉植物および双子葉植物の両
者の植物であることができる。それらは、有用植物、すなわち、食物上の目的も
しくは技術特に工業上の目的で人類により栽培される植物であるのが好ましい。
この発明は、好ましくは、線維形成性(例えばアマ、アサ、ワタ)、油貯蔵性(
例えばナタネ、ヒマワリ、ダイズ類)、蔗糖貯蔵性(例えばテンサイ、サトウキ
ビ、モロコシ)および蛋白質貯蔵性(例えばマメ科植物)の植物細胞に関するも
のである。
【0068】 別の好ましい実施態様において、この発明は、飼料植物(たとえば飼料草およ
び牧草類(アルファルファ、クローバーなど))ならびに野菜植物(たとえばト
マト、レタス、チコリー)に関するものである。
【0069】 特に好ましい実施態様において、この発明は、でんぷん貯蔵性植物(例えば、
コムギ、オオムギ、オート麦類、ライ麦、ポテト類、トウモロコシ、イネ、エン
ドウ類、カサバ)に関するものであり;ポテト植物が特に好ましい。
【0070】 また、この発明は、 a)植物細胞が、その存在および/または発現がGBSSI蛋白質活性をもつ蛋
白質の活性減少およびBE蛋白質活性をもつ蛋白質の活性減少を導く一または複
数の外来核酸分子の導入により遺伝的に修飾され; 植物の製造の場合、 b)植物が工程a)にしたがって製造した細胞から再生され;適当ならば、別の
植物が工程b)にしたがって製造した植物から製造される、 修飾でんぷんを合成するトランスジェニック植物細胞または植物の製造方法に関
するものである。
【0071】 また、この発明は、 a)植物細胞が、その存在またはその発現がGBSSI蛋白質の活性をもつ蛋白
質の活性減少およびBEI蛋白質の活性をもつ蛋白質の活性減少を導く一または
複数の外来核酸分子の導入により遺伝的に修飾され; 植物の製造の場合、 b)植物が工程a)にしたがって製造した細胞から再生され;適当ならば、別の
植物が工程b)にしたがって製造した植物から製造される、 そのでんぷんが少なくとも90%のアミロペクチン含量をもち、waxy表現型
対応植物からのでんぷんに比較して燐酸基含量が増加したトランスジェニック植
物細胞または植物の製造方法に関するものである。
【0072】 さらに、この発明は、 a)植物細胞が、その存在またはその発現がGBSSI蛋白質の活性をもつ蛋白
質の活性減少およびBEI蛋白質の活性をもつ蛋白質の活性減少を導く一または
複数の外来核酸分子の導入により遺伝的に修飾され; 植物の製造の場合、 b)植物が工程a)にしたがって製造した細胞から再生され;適当ならば、別の
植物が工程b)にしたがって製造した植物から製造される、 そのでんぷんが少なくとも90%のアミロペクチン含量をもち、waxy表現型
対応植物からのでんぷんに比較して燐酸基含量が増加し、および/またはゼラチ
ン化温度Tが低下したトランスジェニック植物細胞または植物の製造方法に関す
るものである。
【0073】 これに関連する「燐酸基含量が増加した」および「ゼラチン化温度が低下し
た」の表現は、すでに上で定義したのと同じである。
【0074】 工程a)にしたがって導入される遺伝的修飾に関しては、この発明による植物
に別の関連をもってすでに上で説明したことが適用される。
【0075】 工程b)による植物の再生は、当業界の熟練者に既知の方法によって実施する
ことができる。
【0076】 この発明の方法の工程b)による別の植物の製造は、例えば、(例えば挿し木
、塊茎による、またはカルス培養および植物全草の再生による)栄養増殖、また
は有性生殖により、実施することができる。この場合の有性生殖は、好ましくは
、制御された方法、すなわち、ある種の性質をもつ選択した植物を互いに交配し
増殖させることにより行う。もちろん、この発明の植物細胞および植物の製造に
ついて、当業界の熟練者には、上記の蛋白質の一の活性がすでに減少し、第二の
蛋白質の活性を減少させるためにのみこの発明の方法により遺伝的に修飾する必
要があるような、トランスジェニック植物もまた使用できることがわかる。
【0077】 さらに、当業界に熟練者には、上記のようなスーパー形質転換が必ずしも一次
形質転換体で実施するべきものではなく、有利にはすでに例えば稔性、外来遺伝
子の安定な発現、半および同型接合などに関する適当な実験により試験されてい
る、あらかじめ選択した安定なトランスジェニック植物で実施するのが好ましい
ことがわかる。
【0078】 また、この発明は、この発明の方法により得ることができる植物にも関するも
のである。
【0079】 また、この発明は、この発明による植物の増殖材料(reproductive material
)、およびこの発明の方法により製造したトランスジェニック植物に関するもの
である。この場合、増殖材料の語は、栄養的または生殖的経路による子孫の産生
に適当な植物成分を包含する。栄養増殖に適当なものは、例えば、挿し木、カル
ス培養、根茎または塊茎である。その他の増殖材料には、例えば、果実、種子、
実生、プロトプラスト、細胞培養などが含まれる。増殖材料は塊茎および種子を
含むのが好ましい。
【0080】 さらに、この発明は、修飾でんぷんを合成する植物細胞または植物の製造におけ
る、GBSSI蛋白質の酵素活性をもつ蛋白質およびBE蛋白質の酵素活性をも
つ蛋白質をコードしている一または複数の外来核酸分子の使用または該核酸分子
の断片類の使用に関するものである。
【0081】 さらに好ましい実施態様において、この発明は、waxy表現型対応植物から
のでんぷんに比較して燐酸基含量が増加し、および/またはゼラチン化温度が低
下した修飾でんぷんを合成する植物の製造における、GBSSI蛋白質の酵素活
性をもつ蛋白質およびBEI蛋白質の酵素活性をもつ蛋白質をコードしている一
または複数の外来核酸分子の使用または該核酸分子(類)の断片類の使用に関す
るものである。
【0082】 これに関連する「断片(類)」の語は、例えば、記載された蛋白質の機能的活
性部分をコードしうる、外来核酸分子(類)の一部分を意味することを意図して
いる。また、断片はさらに、リボザイムのアンチセンスまたは共抑制mRNAを
コードすることができる。断片類の使用にあたっては、GBSSIおよび/また
はBEもしくはBEI蛋白質の酵素活性減少を導く断片類のみを使用するように
注意しなければならない。
【0083】 別の実施態様において、この発明は、一の外来核酸分子または複数の外来核酸
分子が、 a)GBSSIおよび/またはBEI蛋白質をコードしている内因性遺伝子の発
現減少をもたらす少なくとも一のアンチセンスRNAをコードしているDNA分
子、 b)GBSSIおよび/またはBEI蛋白質をコードしている内因性遺伝子の発
現減少を共抑制効果により導くDNA分子、 c)GBSSIおよび/またはBEI蛋白質をコードしている内因性遺伝子の転
写産物を特異的に切断する少なくとも一のリボザイムをコードしているDNA分
子、および d)GBSSIおよび/またはBEI蛋白質をコードしている一または複数の内
因性遺伝子に突然変異または異種配列の挿入を導くものであって、突然変異また
は導入がGBSSIおよび/またはBEI遺伝子の発現減少または不活性なGB
SSIおよび/またはBEI蛋白質の合成をもたらす、インビボ突然変異誘発に
より導入された核酸分子 からなる群から選択される一の分子または複数の分子である、少なくとも90%
のアミロペクチン含量をもちwaxy表現型対応植物からのでんぷんに比較して
燐酸基含量が増加し、および/またはゼラチン化温度が低下した修飾でんぷんを
合成する植物の製造における、一または複数の外来核酸分子の使用に関するもの
である。
【0084】 すでに上で説明したように、外来核酸分子は、植物細胞のゲノム中に、同時に
、でなければ連続的に、導入することができる。この場合、外来核酸分子の同時
導入は、時間および費用の節約になる:すなわち、上記この発明の方法による形
質転換実験において、核酸分子(類)は、好ましくは、その存在および適当なら
ば発現がGBSSI蛋白質の活性をもつ蛋白質の活性減少およびBE蛋白質好ま
しくはBEI蛋白質の活性をもつ蛋白質の活性減少を導く植物細胞中に導入され
る。したがって、またこの発明は、少なくとも一の上記のような核酸分子を含有
する組成物に関するものである。植物細胞中への導入がGBSSI蛋白質の活性
減少およびBE蛋白質、好ましくはBEI蛋白質の活性をもつ蛋白質の活性減少
を導くのが好ましい。この場合、この発明の組成物において、植物細胞中におけ
るそれぞれの存在がGBSSIおよびBE蛋白質、好ましくはBEI蛋白質の活
性減少を導く核酸分子が、別個にまたは一緒に組換え核酸分子に含有されること
ができる。第一の場合、この発明の組成物は、例えば、その植物細胞中における
同時存在が該表現型を導く二またはそれ以上の組換えベクターを含有することが
できる。この発明において好ましい第二の場合、組換え核酸分子は、GBSSI
およびBE蛋白質、好ましくはBEI蛋白質の活性減少を導く遺伝子情報を含有
する。例えば、このような組換え核酸分子において、植物細胞中におけるその存
在がGBSSIまたはBEもしくはBEI蛋白質の活性減少を導く上記の核酸分
子が、キメラ遺伝子または別個の遺伝子として存在することができる。このよう
な二重または多重構築物の数々の例が、技術文献中に記載されている。上記の組
換え核酸分子は、それによって同様にこの発明の主題となる任意の意図する宿主
細胞中に存在することができる。二重または多重構築物使用の別の利点は、この
発明による植物細胞および植物が、例えばPCRプライマーもしくはサザンブロ
ッティングを適当に選択することにより、さらに容易に同定できることである。
したがって、好ましくは、この発明の植物細胞および植物は、このような二重ま
たは多重構築物の存在により特徴づけられる。
【0085】 その存在またはその発現が野生型植物における対応する遺伝的修飾を受けていな
い植物細胞に比較してGBSSI蛋白質およびBE蛋白質、好ましくはBEI蛋
白質の活性減少をもたらす一の外来核酸分子または複数の外来核酸分子の発現に
より、この発明のトランスジェニック植物細胞および植物は、物理化学的性質特
にアミロース/アミロペクチン比および/または燐酸基含量および/またはゼラ
チン化特性が野生型植物が合成するでんぷんに比較して修飾されているでんぷん
を合成する。
【0086】 したがって、この発明は、この発明のトランスジェニック植物細胞、植物およ
び増殖材料から得られうるでんぷんに関するものである。
【0087】 さらに、この発明は、少なくとも90%のアミロペクチン含量をもち、wax
y表現型対応植物からのでんぷんに比較して燐酸基含量が少なくとも30%、好
ましくは少なくとも50%、特に好ましくは少なくとも75%、waxy表現型
対応植物の植物細胞からのでんぷんに比較して特に少なくとも100%増加した
、でんぷんに関するものである。
【0088】 燐酸基含量が増加したことにより、この発明のでんぷんは、従来のwaxyで
んぷんに比較して、その修飾された物理化学的性質のため特定の使用目的に対し
てよりよく適合するという利点を有する。燐酸基含量が増加したことにより、こ
の発明のでんぷんは、従来のwaxyでんぷんに比較して、続いて受けるべき化
学的燐酸化は必要がないかまたは弱いものとなる。
【0089】 この発明のでんぷんは、化学的に燐酸化されたモノ燐酸系waxyでんぷんに
比較して、構造的/機能的性質が好ましく異なっている。
【0090】 燐酸化されたwaxyでんぷんは、デザート類、珍味類および即時提供型食物
分野、また特に急速冷凍製品における、あらゆる皮膜およびゲル形成がない増粘
剤として、特に適当である。工業分野では、でんぷんモノ燐酸は場合により製紙
で、さらにサイジング、凝集および浮遊剤としておよび洗浄剤添加物として使用
される。
【0091】 別の実施態様において、この発明はまた、少なくとも90%のアミロペクチン
含量をもち、waxy表現型対応植物からのでんぷんに比較して燐酸基含量が少
なくとも30%増加し、および/またはゼラチン化温度Tが低下した、でんぷん
に関するものである。
【0092】 これに関連する「ゼラチン化温度が低下した」の語は、すでに上で定義した意
味をもつことを意図する。
【0093】 ある種の用途および工業的方法において、ゼラチン化温度が低下したことは、
熱エネルギーの節約および/または方法設備の簡略化を可能にする。
【0094】 特に好ましい実施態様において、この発明は、少なくとも90%のアミロペク
チン含量をもち、waxy表現型対応植物からのでんぷんに比較して燐酸基含量
が少なくとも30%増加し、および/またはゼラチン化温度Tが低下した、ポテ
ト植物のでんぷんに関するものである。
【0095】 トウモロコシ、イネまたはコムギ植物からの天然でんぷんに比較して、天然の
ポテトでんぷんは燐酸基含量が増加し、このことによりそれらはある種の用途に
ふさわしいものになる。驚くべきことに、この発明の方法を用いると、waxy
ポテトでんぷんの燐酸基含量をさらに増加することができ、その結果この発明の
ポテトでんぷんは、対応する野生型植物からのポテトでんぷんおよび/またはw
axy表現型対応ポテト植物に比較して、燐酸基含量が少なくとも30%、好ま
しくは少なくとも50%、特に好ましくは少なくとも75%、特に少なくとも1
00%増加したものとなる。さらに、ポテトでんぷんは、穀物でんぷん(例えば
コムギ、オーツ類、トウモロコシ、イネ)よりも脂質および蛋白質の含量が少な
いという利点を有する。
【0096】 この発明の別の好ましい実施態様において、ポテトでんぷんは、少なくとも9
3%、特に好ましくは95%および格別好ましくは97%のアミロペクチン含量
、および/またはwaxy表現型対応植物の植物細胞からのでんぷんに比較して
燐酸基含量が少なくとも30%、好ましくは少なくとも50%、特に好ましくは
少なくとも75%、特に少なくとも100%増加しおよび/またはwaxy表現
型対応植物の植物細胞からのでんぷんに比較して少なくとも0.5℃、好ましく
は少なくとも1.5℃、特に好ましくは少なくとも3℃および格別好ましくは少
なくとも5℃ゼラチン化温度が低下したことを特徴とする。
【0097】 これに関連する「燐酸基含量が増加した」および「ゼラチン化温度が低下し
た」の表現は、すでに上で記載したのと同じように定義される。
【0098】 さらに、この発明は、上記のこの発明による植物(細胞)および/またはこの
ような植物のでんぷん貯蔵部位からのでんぷん抽出工程を含む、修飾でんぷんの
製造方法に関するものである。また、このような方法は、でんぷん抽出前におけ
る栽培植物および/またはこれら植物のでんぷん貯蔵部位の収穫工程および特に
好ましくはさらに収穫前におけるこの発明の植物の栽培工程を含むのが好ましい
。植物からまたは植物のでんぷん貯蔵部位からのでんぷん抽出方法は、当業界に
おける熟練者に公知である。さらに、種々の他のでんぷん貯蔵植物からのでんぷ
ん抽出方法が、例えば、「Starch:Chemistry and Tec
hnology(ウイスラー、ベミラーおよびパスカル編(1994)、第2版
、アカデミック・プレスインコーポレイテッド・ロンドン・リミテッド;ISB
N0−12−746270−8;例えば第12章412−468頁:トウモロコ
シおよびモロコシでんぷん:製造法;ワトソン;第13章469−479頁:タ
ピオカ、クズウコンおよびサゴでんぷん:製造法;コービシュリーおよびミラー
;第14章479−490頁:ポテトでんぷん:製造法および用途;ミッチ;第
15章491−506頁:コムギでんぷん:製造法、修飾および用途;ナイトお
よびオーソン;並びに第16章507−528頁:コメでんぷん:製造法および
用途;ローマーおよびクレム;トウモロコシでんぷん参照:エクホッフら、Ce
real Chem.73(1996)54−57、概して工業規模におけるト
ウモロコシでんぷんの抽出はいわゆる湿潤粉砕法で行われる)」に記載されてい
る。通常植物材料からのでんぷん抽出法に使用される器具は、分離機、デカンタ
ー、ハイドロサイクロン、噴霧乾燥機および流動床乾燥機である。
【0099】 さらに、この発明は、上記この発明の方法により得ることができるでんぷんに
関するものである。
【0100】 この発明によるでんぷんは、次いで当業界の熟練者に既知の方法により修飾す
ることができ、非修飾または修飾済の形態で食品および非食品分野の種々の用途
に適当である。
【0101】 基本的に、でんぷんの用途の可能性は2種の大きな分野に分割される。一方の
分野には、酵素的または化学的方法で得られるグルコースおよびグルカン単位を
主とする、でんぷんの加水分解産物が含まれる。それらは、発酵のような別の化
学的修飾および方法の出発物質として役立つ。費用低減のため、ここでは加水分
解方法の簡単および安価な実施が重要でありうる。現在、それは基本的にアミロ
グルコシダーゼを用いて酵素的に行われる。酵素の使用量を低減することによる
費用削減が考えられる。でんぷんの構造の修飾、例えば顆粒の表面拡大、または
分枝もしくは使用する酵素の接近を制限する立体構造の度合いが低いことによる
消化の容易さがこれをもたらす。
【0102】 でんぷんが、その重合体としての構造のためいわゆる天然でんぷんとして使用
されるその他の分野は、二種の別の使用分野に分割される。
【0103】 1.食品工業 でんぷんは多数の食品における古典的添加物であり、そこでは基本的に水性添加
物の結合機能を果たすか、または粘度の増加もしくはその他のゲル形成性増大を
起こす。重要な特徴的性質は、流動および吸収性、膨潤およびゼラチン化温度、
粘度および増粘能力、でんぷんの溶解度、透明性およびゲル構造、熱、せん断お
よび酸安定性、劣化傾向、膜形成能力、冷凍/解凍安定性、消化性、および、例
えば無機または有機イオンとの複合体形成能力である。
【0104】 2.非食品工業 この広範な分野において、でんぷんは種々の製造方法における助剤としてまた
は工業製品の添加剤として使用される。でんぷんを助剤として使用する場合、紙
および板紙製造工業が特にここであげられる。ここでは、でんぷんは主として遅
延(固体の保持)、填料の結合および微細材料粒子に、剛化剤としておよび脱水
に役立つ。さらに、でんぷんの好ましい性質は剛性、強度、サウンド(soun
d)、グリップ(grip)、光沢、滑らかさ、結合強度および表面に利用され
る。
【0105】 2.1.紙および板紙工業 製紙法では、4種の分野すなわち外観、塗工、マス(mass)および噴霧が
区別される。表面処理に関連してでんぷんに要求されることは、基本的に、高い
白色度、適度の粘度、高い粘度安定性、良好な膜形成性および低い塵埃生成であ
る。塗工に使用する際、固体含有率、適度の粘度、高い結合力および高い色素親
和性が重要な役割を果たす。マス(mass)に対する添加剤としては、急速、
均一、無損失分布、高い物理的安定性および紙のウエブ中における完全な保持が
重要である。でんぷんを噴霧分野で使用する際には、適当な固体含有量、高い粘
度および高い結合力が同様に重要である。
【0106】 2.2.接着剤工業 接着剤工業にはでんぷんの広範な使用分野があり、そこでは、用途の可能性は
4種の下位分野、すなわち、純でんぷんサイズ類(sizes)としての用途、特定
の化学品を用いて製造したでんぷんサイズ類における用途、合成樹脂およびポリ
マー分散液に対する添加剤としての用途、並びに合成接着剤の増量剤としての用
途に分割することができる。でんぷんをベースとする接着剤の90%は、ダンボ
ール紙の製造、紙のサック、サシェットおよびバッグの製造、紙およびアルミの
複合材料の製造、段ボール箱の製造並びに封筒、印紙類などのゴム糊に使用され
る。
【0107】 2.3.織物および織物の手入れ用組成物工業 補助剤および添加剤としてのでんぷんの広範な使用分野は、織物製造および織
物の手入れ用組成物の分野である。織物工業では、下記4種の使用分野、すなわ
ち、糊剤として、すなわち平坦化および編織中に作用する引張り力に対する保護
のための付着性を強化するため、並びに編織中の磨耗耐性を強化するための補助
剤としてのでんぷんの使用、特に漂白、染色などのような品質を損なう前処理後
の織物仕上げ剤としてのでんぷん、染料の拡散防止のための染色ペースト製造用
増粘剤としてのでんぷん、並びに縫い糸のワーピング剤添加物としてのでんぷん
が区別できる。
【0108】 2.4.建築材料工業 でんぷんの第4の使用分野は、建築材料の添加剤である。一例は、プラスター
ボードシートの製造であり、そこでは、プラスタースラリーに混合されたでんぷ
んが水でゼラチン化し、プラスターシートの表面に拡散し、そこでボードをシー
トに結合する。さらなる使用分野は、レンダリング(rendering)と鉱物繊維(m
ineral fibers)に対する混合剤である。混合済みコンクリートの場合、でんぷ
ん製品は硬化遅延のために使用される。
【0109】 2.5.土壌安定化 でんぷんの別の市場は、土壌安定用組成物の製造におけるその使用を提供する
が、それらは、土壌を人工的に移動させる際水に対する土壌の一時的保護のため
に使用される。現在の知識では、でんぷんとポリマー乳液の配合製品は腐食およ
び外皮減少作用のために今まで使用された製品と同等視されるべきものであるが
、これらより著しく安価である。
【0110】 2.6.植物保護剤および肥料としての用途 一つの使用分野は、製剤の特定の性質を修飾するための植物保護剤におけるで
んぷんの使用である。すなわち、でんぷんは、植物保護剤および肥料の湿潤を改
善するため、活性化合物の計量放出のため、液体・揮発性および/または腐臭性
化合物から微細結晶性・安定・成形可能物質への変換のため、非相容性化合物の
混合のため、並びに分解の減少による作用持続時間の延長のために使用すること
ができる。
【0111】 2.7.製薬、医薬および化粧品産業 別の使用分野は、製薬、医薬分野および化粧品産業である。製薬産業では、で
んぷんは錠剤用結合剤またはカプセル剤の結合剤希釈に用いられる。さらに、で
んぷんは、嚥下後液体を吸収し、短時間後に活性化合物が放出されるように膨潤
するので、錠剤の崩壊剤の役をする。医療用潤滑パウダーおよび創傷パウダーは
、品質がよいという理由ででんぷんをベースとしている。化粧品分野では、でん
ぷんは、例えば香料およびサリチル酸のようなパウダー添加剤の担体として使用
される。でんぷんの比較的大きな使用分野は練り歯磨きである。
【0112】 2.8.炭(charcoal)およびブリケットに対するでんぷんの添加 でんぷんの一つの使用分野は、炭およびブリケットの添加剤である。炭は、で
んぷんを添加して定量的に塊状にしまたは高級なブリケットにすることができ、
それによりブリケットの早すぎる崩壊が防止される。バーベキュー用炭の場合、
でんぷんの添加率は4ないし6%であり、カロライズ炭(calorized
charcoal)の場合、それは0.1ないし0.5%である。さらに、でん
ぷんは、炭およびブリケットへの添加により有害物質の放出を顕著に低減できる
ため、結合剤として重要になりつつある。
【0113】 2.9.鉱石および石炭のスラリー調製 さらに、でんぷんは、凝集剤として鉱石および石炭のスラリー調製に使用する
ことができる。
【0114】 2.10.鋳造補助剤 別の使用分野は鋳造補助剤に対する添加剤である。種々の鋳造方法において、
結合剤で処理した砂から作ったコアが必要である。現在使用される結合剤は、主
としてベントナイトであり、これは修飾でんぷん、通常膨潤性でんぷんで処理さ
れる。
【0115】 でんぷん添加の目的は、流動性の増加および接着性の改善である。さらに、膨
潤性でんぷんは、冷水に分散でき、再水和でき、砂と容易に混合でき、高い水結
合能力を有するというような、別の製造工学的必要性の対象となりうる。
【0116】 2.11.ゴム工業における使用 ゴム工業では、でんぷんは工業的および光学的品質の改善のために使用するこ
とができる。この場合、理由となるのは、表面の光沢改善、グリップ(grip
)および外観の改善(この場合、でんぷんは冷加硫の前にゴム材料のねばついた
ゴム状表面に散布される)およびゴムの印刷性の改善である。
【0117】 2.12.代用レザーの製造 修飾でんぷんの別の市場可能性は、代用レザーの製造である。
【0118】 2.13.合成ポリマーにおけるでんぷん プラスチック領域では、次の使用分野が存在する:仕上げ工程におけるでんぷ
ん二次製品の添加(でんぷんは単なる充填材であり、合成ポリマーとでんぷんの
間に直接結合はない)またはポリマー製造におけるでんぷん二次製品の添加(で
んぷんとポリマーは永続的結合を形成する)。
【0119】 タルクのような他の物質と異なり、純粋な充填材としてのでんぷんの使用は競
合性がない(not competitive)。もしでんぷんの特異的性質が現れ、その結果
最終製品の特徴的性質が顕著に変更されるなら、話が異なる。その例は、ポリエ
チレンのような熱可塑性プラスチックスの仕上げにおけるでんぷん製品の使用で
ある。ここでは、でんぷんと合成ポリマーは1対1の比率で配合されて「マスタ
ーバッチ」とされ、これから種々の製品がポリエチレン顆粒を用いて常法技術に
より製造されうる。ポリエチレンフィルムへのでんぷん添加により、中空体の場
合物質透過性の増加、水蒸気透過性の改善、静電防止性の改善、アンチブロック
性の改善および水性染料による印刷特性の改善が達成される。
【0120】 別の可能性は、ポリウレタンフォームにおけるでんぷんの使用である。でんぷ
ん誘導体の調整と方法技術の最適化により、合成ポリマーとこれらでんぷんの水
酸基の反応を特異的に制御することが可能である。その結果、ポリウレタンフィ
ルムがでんぷんの使用により次の特徴的性質を得るに至る:熱膨張率の低下、収
縮性の減少、加圧/引張り特性の改善、水吸収率を変化しないで水蒸気透過性の
増加、可燃性および引裂き密度の減少、可燃性部分の脱落欠如、ハロゲン不存在
および老化減少。現在なお存在する欠点は、加圧耐性の減少および衝撃強度の減
少である。
【0121】 一方、製品開発はもはやフィルムに限定されるものではない。ポット、プレー
トおよび皿のような固体プラスチック製品もまた、50%を超えるでんぷん含量
のものが製造できる。さらに、でんぷん/ポリマー混合物は生分解性が非常に高
いので、高く評価される。
【0122】 さらに、でんぷんグラフトポリマーは、その極端な水結合能力のため極めて大
きな重要性を獲得する。これらは、でんぷんの骨格と、遊離基連鎖機構の原理に
よりグラフトされた合成モノマーの側鎖格子をもつ製品である。今日入手できる
でんぷんグラフトポリマーは、高い粘度と共に、でんぷん1g当たり水1000
gにおよぶ優れた結合性と保持能力を特徴とする。これらのスーパー吸収剤の使
用分野は近年大いに拡大されており、ダイヤパーおよびパッドのような衛生分野
、並びに例えば種子被覆を含む農業領域がある。
【0123】 新規かつ遺伝的に修飾されたでんぷんの用途について重大なものは、一方では
、構造、水含量、蛋白質含量、脂質含量、繊維含量、灰分/燐酸基含量、アミロ
ース/アミロペクチン比、分子量分布、分枝度、粒度と形状および結晶性であり
、他方では、次の特性、すなわち流動および吸収性、ゼラチン化温度、粘度、増
粘力、溶解度、ゲル構造と透明性、熱・せん断および酸安定性、劣化傾向、ゲル
形成性、凍結/解凍安定性、複合体形成性、ヨウ素結合性、フィルム形成性、接
着力、酵素安定性、消化性および反応性を導く性質である。
【0124】 遺伝子工学を仲介とした、トランスジェニック植物における修飾でんぷんの製
造は、一方では、化学的または物理的方法による別の修飾がそれ以上必要でない
と思われるように、植物から得られるでんぷんの性質を変えることができる。他
方では、遺伝子工学方法により修飾されたでんぷんは、上記使用分野のどれかに
関してそれ以上の品質改善を導く別の化学的および/または物理的修飾を受けさ
せることができる。このような化学的および物理的修飾は原理的に既知である。
特に、それらは、 ・熱処理、 ・酸処理、 ・でんぷんエーテル、でんぷんアルキルエーテル類、O−アリルエーテル類、ヒ
ドロキシアルキルエーテル類、O−カルボキシメチルエーテル類、N−含有でん
ぷんエーテル類、P−含有でんぷんエーテル類、S−含有でんぷんエーテル類の
製造 ・架橋でんぷんの製造 ・でんぷんグラフトポリマーの製造 ・酸化、および ・燐酸エステル化、硝酸エステル化、硫酸エステル化、キサンテン酸エステル化
、酢酸エステル化およびクエン酸エステル化でんぷんを導くエステル化である。
同様に、別の有機酸もエステル化に使用することができる。
【0125】 図面中: 図1はRVAの性質の概略図である。 実施例において下記の方法を使用した。
【0126】 1.でんぷん分析法 a)アミロース/アミロペクチン比の定量 でんぷんを標準的方法によりポテト植物から分離し、アミロペクチンに対する
アミロースの比を、ホーベンカンプ−ヘルメリンクら、(Potato Res
earch 31,(1988),241−246)が記載した方法にしたがっ
て定量した。
【0127】 b)燐酸基含量の定量 でんぷんにおいて、グルコース単位のC−2、C−3およびC−6位が燐酸化
されうる。C−6位の燐酸基含量定量については、でんぷん100mgを0.7
M−HCl 1ml中95℃で4時間加水分解した(ニールセンら、Plant
Physiol.105、(1994)、11−117)。0.7M−KOH
で中和後、加水分解産物50μlを、グルコース−6−燐酸定量のため光学的酵
素試験に付した。試験液(イミダゾール/HCl 100mM;MgCl210
mM;NAD 0.4mM;リューコノストック・メセンテロイド(Leuconosto
c mesenteroides)からのグルコース−6−燐酸デヒドロゲナーゼ2単位;30
℃)の吸収値の変化を334nmで測定した。
【0128】 総燐酸基含量は、アメスら(Method in Enzymology V
III,(1966)115−118)の方法にしたがって定量した。
【0129】 でんぷん約50mgをエタノール性硝酸マグネシウム溶液30μlで処理し、
500℃のマッフル炉中で3時間灰化した。残渣を0.5M塩酸300μlで処
理し、60℃で30分間反応させた。
【0130】 次いで一部を0.5M塩酸で300μlにし、10%力価のアスコルビン酸1
00μlと2M硫酸中0.42%モリブデン酸アンモニウム600μlの混合物
に加え、45℃で20分間反応させた。
【0131】 燐酸基検量系列を標準として820nmにおける光学的定量を行った。
【0132】 c)ゲルの硬さの測定(テクスチャーアナライザー) でんぷん(TS)2gをH2O(RVA参照)25ml中でゼラチン化し、密
封容器中25℃で24時間保存した。試料を、ステーブルマイクロシステムズの
テクスチャーアナライザーTA−XT2のプローブ(円形スタンプ)下に固定し
、ゲルの硬さを下記パラメーターを使用して測定した。 ・試験速度:0.5mm/秒 ・貫通深度:7mm ・接触面積:113m2 ・圧力:2g
【0133】 d)粘度プロフィル でんぷん(TS)2gをH2O25ml中にとり、ラピッドビスコアナライザ
ー(オーストラリア国NSW2102、ウオリーウッド、ニューポート・サイエ
ンス・プロプライエタリ・リミテッド、インベストメントサポートグループ)中
での分析に使用した。装置はメーカーの指示にしたがって操作した。でんぷん水
溶液の粘度測定のため、でんぷんけんだく液をまず毎分12℃の速度で50℃か
ら95℃に加熱した。次いで温度を95℃で2.5分間保持した。次に溶液を毎
分12℃の速度で95℃から50℃に冷却した。粘度は全時間にわたって測定し
た。
【0134】 ゼラチン化温度は、時間の関数として表した粘度曲線の勾配から測定した。曲
線の勾配が1.2(この値はユーザーが特定した)より大きい場合、コンピュー
タープログラムはこの時点で測定した温度をゼラチン化温度とした。
【0135】 e)グルコース、フルクトースおよびスクロースの定量 グルコース、フルクトースおよびスクロースの含量は、スティットら、(Me
thod in Enzymology 174、(1989)、518−55
2)が記載した方法にしたがって定量した。
【0136】 f)アミロペクチンにおける側鎖分布の分析 長さに対応する側鎖分布は、リオイドら、Biochem.J.338,(1
999),515−521が記載したようにして測定した。下記の溶出条件を選
択した。
【0137】 時間 0.15M−NaOH 0.15M−NaOH中1M−NaAc 分 % % 0 100 0 5 100 0 20 85 15 35 70 30 45 68 32 60 0 100 70 0 100 72 100 0 80 100 0
【0138】 g)粒度の測定 粒度の測定は、ドイツ連邦共和国、レッツ・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュ
レンクテル・ハフツンクの「ルモゼッド」型フォトセディメントメーターを用い
て実施した。 粒度分布は水溶液中で測定し、メーカーの指示にしたがい、文献例えばH.ピ
ッツ、粒度測定;LABO−1988/3,Technical Journa
l for Laboratory Technology,Darmstad
tに基づいて実施した。
【0139】 h)水結合能力 水結合能力の測定には、70℃で膨潤させたでんぷんを遠心して可溶性部分を
分離した後残渣を秤量した。でんぷんの水結合能力(WBA)は、可溶性マスに
ついて補正した当初のでんぷん重量との関係で示した。
【0140】 WBA(g/g)=(残渣−(当初重量−可溶性部分))/(当初重量−可溶
性部分)
【0141】 実施例において下記のベクターを使用した。
【0142】 ベクターpBinAR−Hygの詳細 プラスミドpBinARは2元ベクタープラスミドpBin19(ベバン、1
984)からの誘導体であり、下記のように構築した。 カリフラワーモザイクウイルスの35Sプロモーターにおけるヌクレオチド6
909−7437を含む529bp長の断片を、プラスミドpDH51(ピエト
ロザックら、1986)からEcoRI/KpnI断片として分離し、pUC1
8のポリリンカーにおけるEcoRIおよびKpnI切断部位間にライゲートし
た。プラスミドpUC18−35Sが形成された。プラスミドpAGV40(ヘ
レラ−エストレラら、1983)から、制限エンドヌクレアーゼHindIII
およびPvuIIを用いて、TiプラスミドpTiACH5(ギーレンら、19
84)におけるT−DNAのオクトピンシンターゼ遺伝子(遺伝子3)ポリアデ
ニン化シグナル(3’末端)(ヌクレオチド11749−11939)を含む1
92bp長の断片を分離した。PvuII切断部位にSphIリンカーを付加後
、断片をpUC18−35SのSphIおよびHindIII切断部位間にライ
ゲートした。これからプラスミドpA7が得られた。プラスミドpA7から出発
して、35SRNAプロモーター、ocsターミネーター、および、35SRN
Aプロモーターとocs成分間に位置するポリリンカーの部分を含むEcoRI
のHindIII断片を適当に切断したpBIB−Hygプラスミド(ベッカー
、1990)にライゲートした。
【0143】 下記の実施例は、この発明を説明するものであって、いかなる意味でもこれを
限定するものではない。
【0144】 実施例1:GBSSIおよびBEI蛋白質の活性が減少したトランスジェニック
ポテト植物の製造
【0145】 GBSSIおよびBEI蛋白質の活性が減少したトランスジェニック植物の製
造については、まず、GBSSI蛋白質の活性が減少したトランスジェニック植
物を製造した。この目的のため、ローシャ−ソーサら(EMBO J.8,(1
989),23−29)が記載したように、アグロバクテリア(agrobac
teria)を用いてプラスミドpB33aGBSSI−KanのT−DNAを
ポテト(potato)植物に移入した。
【0146】 プラスミドpB33aGBSSI−Kanの構築のため、ヌクレオチド−15
12ないし+14を含むソラナム・チュベロサム(Solanum tuberosum)のパタ
チン(patatin)クラスI遺伝子B33プロモーター領域からのDral/Dr
al断片(ローシャ−ソーサら(1989)、上記参照)をプラスミドpUC1
9(Genbank Acc.No.M77789)のSmaI切断部位にライ
ゲートした。得られたプラスミドから、プロモーター断片をプラスミドpBin
19(ベバンら、Nucl.Acid Res.11、(1983)、369−
385)のポリリンカー領域にEcoRI/HindIII断片としてライゲー
トした。ついで、Solanum tuberosumGBSSI遺伝子のヌク
レオチド+1181ないし+2511(ヘルベルスベルグ、Molecular
analysis of the waxy gene from Sola
num tuberosum and expression of waxy
antisense RNA in potatoes.Dissertat
ion at University of Cologne(1988))で
ある3’EcoRI断片を、得られたプラスミドのEcoRI切断部位にライゲ
ートした。プラスミドpB33aGBSSI−Kanが得られた。 形質転換後、GBSSIのmRNA含量が顕著に減少しGBSSI蛋白質の活
性が減少したトランスジェニックポテト植物の種々の系統が同定された。さらに
、この型の植物は少なくとも90%のアミロペクチン含量をもつでんぷんを合成
する。
【0147】 これらアミロペクチン合成植物の2つの独立した系統を、プラスミドp35S
aBEI−Hygを用いて形質転換した。このプラスミドの構築のため、ポテト
(potato)からのBEI酵素の部分的cDNAを含む約3000bp長の
SmaI/HindIII断片(コスマン、cloning and func
tional analysis of genes coding for
proteins involved in the carbohydrat
e exchange of the potato,Dissertion
Technical University Berlin,(1992))を
平滑化し、ベクターpBinAR−Hyg(上記参照)のSmaI切断部位に、
35Sプロモーターに関してアンチセンス方向に挿入した。
【0148】 スーパー形質転換後、確かに同一のT−DNAを含有するがゲノムの異なる部
位に組み込まれた、GBSSI活性減少とBEI−mRNA量の顕著な減少の両
者をもつ種々の独立した系統が同定された。対応する野生型植物に比較して、G
BSSI蛋白質の酵素活性が好ましくは少なくとも95%減少しBEI蛋白質の
酵素活性が少なくとも90%減少した植物を、選択した。ついで、これらの植物
のでんぷんを分析した。
【0149】 実施例2:GBSSIおよびBEI活性が減少した植物のでんぷんの分析
【0150】 実施例1にしたがって製造したトランスジェニックポテト植物の産生するでん
ぷんは、例えば、野生型植物が合成するでんぷんと、燐酸基またはアミロース含
量、並びにRVAで測定した粘度およびゼラチン化性が異なっている。修飾でん
ぷんの物理化学的特徴づけの結果を表1([表1])に示す。
【0151】
【表1】 表1 番号 遺伝子 C-6位 総 アミ RVA RVA RVA RVA RVA ゲルの 型 燐酸基 燐酸基 ロース Max Min Fin Set T 硬さ (%) (%) (%) (%) (%) (%) (%) (%) (%) 1 Desiree 100 100 22 100 100 100 100 100 100 (野生型) 2 AsGBSSI 110 119 <4 70 90 84 57 104 21 3 AsBEI 170 20 124 94 90 76 100 91 4 AsGBSSI- 181 189 <4 69 84 78 51 102 21 asBEI
【0152】 凡例: GBSSI=顆粒結合でんぷんシンターゼI BEI=分枝酵素I as=アンチセンス RVA=ラピッドビスコアナライザー Max=最高粘度 Min=最低粘度 Fin=測定終期粘度 Set=セットバック=MinとFinの差 T=ゼラチン化温度 アミロース含量を除いて、%の値は野生型(=100%)に対するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はRVAプロファイルの概略図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C12P 19/04 C12N 5/00 C (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AU, AZ,BA,BB,BG,BR,BY,BZ,CA,C N,CR,CU,CZ,DM,DZ,EE,GD,GE ,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KG, KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LT,LV,M A,MD,MG,MK,MN,MX,NO,NZ,PL ,RO,RU,SG,SI,SK,TJ,TM,TR, TT,UA,UZ,VN,YU,ZA Fターム(参考) 2B030 AA02 AB03 AD08 CA06 CA17 CA19 CB02 4B024 AA05 BA10 CA04 DA01 4B064 AF12 CA11 CA19 DA10 4B065 AA88X AA88Y AB01 CA22 CA29 CA41 4C090 AA02 AA04 BA15 BB64 BB82 BB96 BC10 BD08 BD36 CA07 CA09 CA11 CA18 CA29 DA03 DA04 DA08 DA11 DA22 DA26 DA27 DA28 DA32

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遺伝的修飾が、野生型植物における対応する遺伝的修飾を受けて
    いない植物細胞に比較して、植物細胞内に内因的に存在する一または複数のGB
    SSI蛋白質の活性減少および植物細胞内に内因的に存在する一または複数のB
    E蛋白質の活性減少を導くものである、遺伝的に修飾されたトランスジェニック
    植物細胞。
  2. 【請求項2】 遺伝的修飾が、一または複数の外来核酸分子であってその存
    在および/または発現が野生型植物における対応する遺伝的修飾を受けていない
    植物細胞に比較してGBSSIおよびBE蛋白質の活性減少を導くものの導入に
    ある、請求項1に記載のトランスジェニック植物細胞。
  3. 【請求項3】 一または複数の外来核酸分子の存在および/または発現がG
    BSSIおよびBE蛋白質をコードしている内因性遺伝子の発現阻害を導くもの
    である、請求項1ないし2の一または複数項に記載のトランスジェニック植物細
    胞。
  4. 【請求項4】 該外来核酸分子が、 a)GBSSIおよび/またはBE蛋白質をコードしている内因性遺伝子の発現
    減少をもたらす少なくとも一のアンチセンスRNAをコードしているDNA分子
    、 b)GBSSIおよび/またはBE蛋白質をコードしている内因性遺伝子の発現
    減少を共抑制効果により導くDNA分子、 c)GBSSIおよび/またはBE蛋白質をコードしている内因性遺伝子の転写
    産物を特異的に切断する少なくとも一のリボザイムをコードしているDNA分子
    、および d)GBSSIおよび/またはBE蛋白質をコードしている内因性遺伝子に突然
    変異または異種配列の挿入を導くものであって、突然変異または導入がGBSS
    Iおよび/またはBE遺伝子の発現減少または不活性なGBSSIおよび/また
    はBE蛋白質の合成をもたらすものである、インビボ突然変異誘発により導入さ
    れた核酸分子 からなる群から選択される、請求項2ないし3の一または複数項に記載のトラン
    スジェニック植物細胞。
  5. 【請求項5】 該BE蛋白質がBEI蛋白質であり、および/またはBE遺
    伝子がBEI遺伝子である、請求項1ないし4の一または複数項に記載のトラン
    スジェニック植物細胞。
  6. 【請求項6】 修飾でんぷんを合成する、請求項1ないし5の一または複数
    項に記載のトランスジェニック植物細胞。
  7. 【請求項7】 少なくとも90%のアミロペクチン含量をもち、waxy表
    現型対応植物における植物細胞のでんぷんに比較して燐酸基含量が増加した修飾
    でんぷんを含有する、請求項1ないし6の一または複数項に記載のトランスジェ
    ニック植物細胞。
  8. 【請求項8】 植物細胞が、その存在または発現がGBSSI蛋白質の活性
    減少およびBE蛋白質の活性減少を導く一または複数の外来核酸分子の導入によ
    り遺伝的に修飾される、 修飾でんぷんを合成するトランスジェニック植物細胞の製造方法。
  9. 【請求項9】 植物細胞が、その存在または発現がGBSSI蛋白質の活性
    減少およびBEI蛋白質の活性減少を導く一または複数の外来核酸分子の導入に
    より遺伝的に修飾される、 そのでんぷんが少なくとも90%のアミロペクチン含量をもち、waxy表現型
    対応植物からのでんぷんに比較して燐酸基含量が増加したトランスジェニック植
    物細胞の製造方法。
  10. 【請求項10】 a)植物細胞が、その存在または発現がGBSSI蛋白質
    の活性減少およびBE蛋白質の活性減少を導く一または複数の外来核酸分子の導
    入により遺伝的に修飾され; b)植物が工程a)にしたがって製造した細胞から再生され;適当ならば、別の
    植物が工程b)にしたがって製造した植物から製造される、 修飾でんぷんを合成するトランスジェニック植物細胞の製造方法。
  11. 【請求項11】 a)植物細胞が、その存在または発現がGBSSI蛋白質
    の活性減少およびBEI蛋白質の活性減少を導く一または複数の外来核酸分子の
    導入により遺伝的に修飾され; b)植物が工程a)にしたがって製造した細胞から再生され;適当ならば、別の
    植物が工程b)にしたがって製造した植物から製造される、 そのでんぷんが少なくとも90%のアミロペクチン含量をもち、waxy表現型
    対応植物からのでんぷんに比較して燐酸基含量が増加したトランスジェニック植
    物の製造方法。
  12. 【請求項12】 請求項1ないし7の一または複数項で請求する植物細胞を
    含有するトランスジェニック植物。
  13. 【請求項13】 でんぷん貯蔵植物である、請求項12で請求するトランス
    ジェニック植物。
  14. 【請求項14】 ポテト植物である、請求項13で請求するトランスジェニ
    ック植物。
  15. 【請求項15】 請求項1ないし7の一または複数項に記載の植物細胞を含
    有している、請求項12ないし14の一または複数項に記載の植物の増殖材料。
  16. 【請求項16】 請求項1ないし7の一または複数項で請求する植物細胞ま
    たは請求項12ないし14の一または複数項で請求する植物の製造における、G
    BSSIおよびBE蛋白質の酵素活性をもつ蛋白質またはその断片をコードして
    いる一または複数の外来核酸分子の使用。
  17. 【請求項17】 waxy表現型対応植物からのでんぷんに比較して燐酸基
    含量が増加し、および/またはゼラチン化温度が低下した修飾でんぷんを合成す
    る請求項12ないし14の一または複数項で請求する植物の製造における、GB
    SSIおよびBEI蛋白質の酵素活性をもつ蛋白質またはその断片をコードして
    いる一または複数の外来核酸分子の使用。
  18. 【請求項18】 一の外来核酸分子または複数の外来核酸分子が、 a)GBSSIおよび/またはBEI蛋白質をコードしている内因性遺伝子の発
    現減少をもたらすことができる少なくとも一のアンチセンスRNAをコードして
    いるDNA分子、 b)GBSSIおよび/またはBEI蛋白質をコードしている内因性遺伝子の発
    現減少を共抑制効果により導くDNA分子、 c)GBSSIおよび/またはBEI蛋白質をコードしている内因性遺伝子の転
    写産物を特異的に切断する少なくとも一のリボザイムをコードしているDNA分
    子、および d)GBSSIおよび/またはBEI蛋白質をコードしている内因性遺伝子に突
    然変異または異種配列の挿入を導くものであって、突然変異または導入がGBS
    SIおよび/またはBEI遺伝子の発現減少または不活性なGBSSIおよび/
    またはBEI蛋白質の合成をもたらすものである、インビボ突然変異誘発により
    導入された核酸分子 からなる群から選択される一の分子または複数の分子である、少なくとも90%
    のアミロペクチン含量をもちwaxy表現型対応植物からのでんぷんに比較して
    燐酸基含量が増加し、および/またはゼラチン化温度が低下した修飾でんぷんを
    合成する請求項12ないし14の一または複数項で請求する植物の製造における
    、一または複数の外来核酸分子の使用。
  19. 【請求項19】 請求項1ないし7の一または複数項で請求するトランスジ
    ェニック植物細胞の製造に適した、請求項2ないし5または16ないし18に定
    義した少なくとも一の核酸分子を含有する組成物。
  20. 【請求項20】 該植物細胞内における該核酸分子の存在が植物細胞内に内
    因的に存在するGBSSI蛋白質の活性減少および植物細胞内に内因的に存在す
    るBE蛋白質の活性減少を導く、請求項19で請求する組成物。
  21. 【請求項21】 BE蛋白質がBEI蛋白質である、請求項20で請求する
    組成物。
  22. 【請求項22】 核酸分子(類)が組換え核酸分子内に包含される、請求項
    19ないし21の一または複数項で請求する組成物。
  23. 【請求項23】 請求項19ないし22の一または複数項で請求する組成物
    を含有している宿主細胞。
  24. 【請求項24】請求項19ないし22の一または複数項で請求する組成物を
    含有しているトランスジェニック植物細胞。
  25. 【請求項25】 請求項1ないし7および23ないし24の一または複数項
    で請求する細胞または請求項12ないし14の一または複数項で請求する植物ま
    たは請求項15で請求する増殖材料から得られるでんぷん。
  26. 【請求項26】 少なくとも90%のアミロペクチン含量をもち、waxy
    表現型対応植物における植物細胞からのでんぷんに比較して燐酸基含量が少なく
    とも30%増加した、請求項25で請求するでんぷん。
  27. 【請求項27】 少なくとも90%のアミロペクチン含量をもち、waxy
    表現型対応植物における植物細胞からのでんぷんに比較して燐酸基含量が少なく
    とも30%増加し、および/またはゼラチン化温度が少なくとも1.0℃低下し
    た、請求項25ないし26で請求するでんぷん。
  28. 【請求項28】 ポテト類から由来する、請求項25ないし27の一または
    複数項で請求するでんぷん。
  29. 【請求項29】 請求項1ないし7および23ないし24の一または複数項
    で請求する細胞または請求項12ないし14の一または複数項で請求する植物ま
    たは請求項15で請求する増殖材料からのでんぷんの抽出を含む、請求項25な
    いし28の一または複数項で請求するでんぷんの製造方法。
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