JP2003506513A - 弾性を有する水素添加ブロック重合体およびそれから得られる物品 - Google Patents

弾性を有する水素添加ブロック重合体およびそれから得られる物品

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 強度と弾性を維持しながら良好な加工性を有するコストの安い弾性組成物(およびそれから得られる物品)、また、高温でも良好な弾性を有する弾性物品の製造方法を提供する。 【解決手段】 少なくとも一個の水素添加ブロック重合体および、必要に応じ、反応性のテーラード液状ポリウレタン、エラストマー状のまたはスルホン化したエチレン/ビニル芳香族インターポリマー、エラストマー状のエチレン/C−C20のα−オレフィンインターポリマー、C−C20のα−オレフィン/共役ジエンインターポリマー、エラストマー状のポリプロピレン重合体、高性能ポリプロピレン重合体、エラストマー状の熱可塑性ポリウレタン、弾性ポリエステル、部分水素添加ブロック重合体、弾性ポリアミド、水酸基官能型ポリエーテル(またはポリエーテルアミン)、スチレン/共役ジエンインターポリマー、およびメタロセン触媒で合成したエラストマー状の重合体又はブレンド物またはそれらの組み合わせからなるグループから選ばれる少なくとも一個の他の重合体からなる組成物または弾性物品。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は少なくとも一個の水素添加ブロック重合体および、必要に応じ、反応
性のテーラード液状ポリウレタン、エラストマー状のまたはスルホン化したエチ
レン/ビニル芳香族インターポリマー、エラストマー状のエチレン/C−C のα−オレフィンインターポリマー、C−C20のα−オレフィン/共役ジ
エンインターポリマー、エラストマー状のポリプロピレン重合体、高性能ポリプ
ロピレン重合体、エラストマー状の熱可塑性ポリウレタン、弾性ポリエステル、
部分水素添加ブロック重合体、弾性ポリアミド、水酸基官能型ポリエーテル(ま
たはポリエーテルアミン)、スチレン/共役ジエンインターポリマー、およびメ
タロセン触媒で合成したエラストマー状の重合体又はブレンド物またはそれらの
組み合わせからなるグループから選ばれる少なくとも一個の他の重合体からなる
組成物または弾性物品に関する。特に、本発明は、限定はしないが、例えば、弾
性繊維、弾性布帛、および弾性フィルムのような弾性形状の物品、ならびに同様
のものからなる複合体、特に少なくとも一個の弾性形状の物品からなる吸収材要
素複合体に関する。発明の複合体要素は、限定はしないが、女性用衛生ナプキン
、失禁パッド、使い捨てオムツ(例えば、引上げオムツ)、そしてトレーニング
ズボンを含む。
【0002】
【従来の技術】
延伸性と弾性に優れた材料は、例えば、失禁パッド、使い捨てオムツ、トレー
ニングズボン、スポーツ衣類や家具装飾品のような種々の使い捨ておよび耐久性
のある物品を生産するために必要とされている。延伸性と弾性は着用者の体また
は要素の枠にぴったりと順応する適合性を満たすための機能に寄与する性能であ
る。繰り返し使用、体温における伸長と収縮の過程で順応性を維持することが望
まれている。さらに、失禁用物品では、延伸性と弾性は快適性を確保し、望まし
くない漏れに対する安全性を提供することが特に望まれている。
【0003】 使い捨て物品は典型的には製造技術の組み合わせと同様に重合体フィルム、繊
維、シートおよび吸収材の組み合わせから調製される弾性複合体材料である。繊
維はスパンボンド法、メルトブロー法、溶融紡糸法および連続フィラメント巻取
り技術のような良く知られた方法によって調製されるが、フィルムおよびシート
成形プロセスは典型的には、例えば、中空フィルム、キャストフィルム、異形押
出し、射出成形、膜押出し、シート押出しのような公知の押出しおよび共押出し
技術を包含する。
【0004】 材料は典型的にはバイアスの力を適用後の高い弾性回復率(即ち、低い永久歪
み率)を有する弾性で特徴づけられる。理想的には、弾性材料は三つの重要な性
質、即ち、低い永久歪み率、低い歪み応力または歪み荷重、そして低い応力緩和
率または荷重緩和率の組み合わせによって特徴づけられる。即ち、次の三つの要
件が必要である;(1)材料を延伸するための低い応力または荷重の要求、(2
)材料が一旦延伸したら応力緩和がないか低いまたは荷重の解除、そして(3)
延伸、バイアスまたは歪みが継続しなくなった後では元の方向への完全なまたは
高度な回復。
【0005】 LYCRA(デュポンケミカル社により供給されているスパンデックス)は良
好な弾性を表すことで知られているセグメント化したポリウレタン弾性材料であ
る。しかしLYCRAはいくつかの用途においては非常にコストが高すぎて手が
出ない傾向がある。また、LYCRAは天然ゴムのように特に湿気の存在下では
オゾン、塩素および高温に対する環境抵抗性が乏しい傾向がある。 ブロック重合体は一般に固体状態で優れた弾性への寄与を示す弾性材料である
。しかし、例えば、スチレン−ブタジエン−スチレントリブロック重合体のよう
な不飽和ブロック重合体は特に溶融状態において並みの熱安定性と乏しい紫外線
安定性しか示さない傾向がある。
【0006】 逆に、公知の部分水素添加(または部分的に飽和した)スチレンブロック重合
体(例えば、シェルケミカル社から供給されるKRATON G ブロック共重
合体)は溶融プロセスおよび繊維やフィルムに引くのが困難である。事実、部分
水素添加または部分飽和ブロック重合体からの細いデニール繊維(即ち、40デ
ニールかそれ以下)または薄いフィルム(即ち、2ミル(0.051mm)かそ
れ以下)の調製は一般に商業的な製造速度では不可能である。溶融プロセスや引
っ張りの困難性を克服するために、部分水素添加ブロック重合体は一般にオイル
、ワックスおよび粘着付与剤のような種々の添加剤と共に調製される。 しかし、良好な溶融加工性および引っ張り性を得るためには、強度や弾性特性
を阻害する傾向のある非常に高レベルの低分子量添加剤が典型的には要求される
【0007】 WO95/33006はスチレンブロック重合体と実質上線状エチレン重合体
とのブレンドを開示している。この開示は実質上線状エチレン重合体とのブレン
ドのひとつの利点として加工性の改善を開示している。即ち、エチレン重合体は
融解促進剤としてそして(部分的に)飽和したスチレンブロック共重合体の特性
である加工遅れ時間を減少させる加工助剤として説明されている。
【0008】 スチレン−ブタジエン−スチレン重合体のようなビニル芳香族と共役ジエンの
水素添加ブロック共重合体は当業者に良く知られている。米国特許3,333,
024号;3,431,323号;3,598,886号;5,352,744
号;3,644,588号および欧州特許505,110号は種々の水素添加ブ
ロック共重合体を開示している。特に、ブロック重合体の芳香族リングの完全水
素添加が研究されてきた。しかしながら、重合科学者たちは完全に水素添加され
たスチレン−ブタジエン−スチレン共重合体(即ち、共役ジエンモノマー単位と
同様にビニル芳香族モノマー単位の完全飽和)は温度上昇に対してたとえわずか
の上昇でさえも有用な物性を有しないと主張している。例えば、Thermop
lastic Elastomers、1996年第2版、304頁、8−12
行には、“このように、ポリスチレンは非晶質の炭化水素ブロック共重合体のた
めに相変わらず選択されている。この最近の事実は完全に水素添加されたVCH
−EB−VCH重合体のケースで明確に証明されている。相互作用パラメーター
は水素添加によって激しく低下するので、わずかに温度が上昇しただけで重合体
はすべての強度を失い通常の融点で均一に混じり合ってしまう”と記載されてい
る。
【0009】 例えば、HimesらのUSP5,093,422およびDjiauwらのS
IR No.1808のようにブロック重合体とエチレン重合体のブレンド物の
ような水素添加ブロック重合体に関する開示を含む弾性材料に関する種々の開示
にもかかわらず、強度と弾性を維持しながら良好な加工性を有するコストの安い
弾性組成物(およびそれから得られる物品)への需要が存在する。また、高温で
も良好な弾性を有する弾性物品を製造する方法もまた求められている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
従って、本発明の目的は、従来技術におけるこれらの問題点を解決し、強度と
弾性を維持しながら良好な加工性を有するコストの安い弾性組成物(およびそれ
から得られる物品)、また、高温でも良好な弾性を有する弾性物品の製造方法を
提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
我々は少なくとも一個の実質上水素添加されたブロック重合体またはそれらの
ブレンド物またはそれらの調合システムからなる新規の組成物が維持改善された
強度特性を提供しながら驚くべきことに改善された溶融延伸性と加工性(そして
ある態様においては改善された弾力特性)を示すことを発見した。 我々はまたこの新規の組成物が加工助剤、オイル、ワックス、ポリオレフィン
および粘着付与剤のような種々の添加物を用いてまたは用いないで改善された使
い捨てのそして耐久性のある弾性物品を調製するのに便利に使用できることを発
見した。しかし、典型的には高い組成物の強度と良好な加工性は逆相関または相
互に排他的であるのに対して、驚くべきことに、我々は本発明の調合システムは
与えられた加工工程のメルトフローレート(溶融流れ速度)で例外的な高強度を
示すことを見出した。
【0012】 本発明の広義の態様はi)水素添加前の共役ジエンモノマー単位対ビニル芳香
族モノマー単位の重量比が60対40またはそれ以上であり;ii)水素添加前
の重量平均分子量(Mw)が30,000から150,000であって、そこで
の各ビニル芳香族モノマー単位(a)が5,000から45,000の重量平均
分子量Mwをもちそして各水素添加共役ジエンモノマー単位(b)が12,0
00から110,000の重量平均分子量Mwをもち;そしてiii)各ビニ
ル芳香族モノマー単位ブロックが90%以上の水素添加レベルまで水素添加され
また各共役ジエンモノマー単位ブロックが95%以上の水素添加レベルまで水素
添加されるようなUV−VIS分光計およびプロトンNMR分析を用いて決定さ
れる水素添加レベルをもつことで特徴づけられる少なくとも一個の実質上水素添
加されたブロック重合体からなる組成物である。
【0013】 本発明の他の態様はi)水素添加前の共役ジエンモノマー単位対ビニル芳香族
モノマー単位の重量比が60対40またはそれ以上であり;ii)水素添加前の
重量平均分子量(Mw)が30,000から150,000であって、そこでの
各ビニル芳香族モノマー単位(a)が5,000から45,000の重量平均分
子量Mwをもちそして各水素添加共役ジエンモノマー単位(b)が12,00
0から110,000の重量平均分子量Mwをもち;そしてiii)各ビニル
芳香族モノマー単位ブロックが90%以上の水素添加レベルまで水素添加されま
た各共役ジエンモノマー単位ブロックが95%以上の水素添加レベルまで水素添
加されるようなUV−VIS分光計およびプロトンNMR分析を用いて決定され
る水素添加レベルをもつことで特徴づけられる少なくとも一個の実質上水素添加
されたブロック重合体からなる付形された弾性物品(例えば、フィルム、シート
、被覆、バンド、ストリップ、プロフィール(異形材)、成形体、フォーム、テ
ープ、布帛、糸、フィラメント、リボン、繊維、繊維複合体、または繊維状ウェ
ブ、特にフィルム、シート、布帛、繊維、繊維複合体または、繊維状ウェブ)で
ある。
【0014】 本発明の第三の態様は、(A)i)水素添加前の共役ジエンモノマー単位対ビ
ニル芳香族モノマー単位の重量比が60対40またはそれ以上であり;ii)水
素添加前の重量平均分子量(Mw)が30,000から150,000であって
、そこでの各ビニル芳香族モノマー単位(a)が5,000から45,000の
重量平均分子量Mwをもちそして各水素添加共役ジエンモノマー単位(b)が
12,000から110,000の重量平均分子量Mwをもち;そしてiii
)各ビニル芳香族モノマー単位ブロックが90%以上の水素添加レベルまで水素
添加されまた各共役ジエンモノマー単位ブロックが95%以上の水素添加レベル
まで水素添加されるようなUV−VIS分光計およびプロトンNMR分析を用い
て決定される水素添加レベルをもつことで特徴づけられる少なくとも一個の実質
上水素添加されたブロック重合体;そして(B)少なくとも一個のその他の重合
体材料とのブレンド物からなる組成物である。
【0015】 本発明の第四の態様はブレンド物からなる弾性付形物品である。 本発明の第五の態様は(A)i)水素添加前の共役ジエンモノマー単位対ビニ
ル芳香族モノマー単位の重量比が60対40またはそれ以上であり;ii)水素
添加前の重量平均分子量(Mw)が30,000から150,000であって、
そこでの各ビニル芳香族モノマー単位(a)が5,000から45,000の重
量平均分子量Mwをもちそして各水素添加共役ジエンモノマー単位(b)が1
2,000から110,000の重量平均分子量Mwをもち;そしてiii)
各ビニル芳香族モノマー単位ブロックが90%以上の水素添加レベルまで水素添
加されまた各共役ジエンモノマー単位ブロックが95%以上の水素添加レベルま
で水素添加されるようなUV−VIS分光計およびプロトンNMR分析を用いて
決定される水素添加レベルをもつことで特徴づけられる少なくとも一個の実質上
水素添加されたブロック重合体;そして(B)オイル;そして必要に応じ、(C
)ゲルパーミエーションクロマトグラフィーで決定される重量平均分子量が10
000以上であるポリオレフィンの0から60重量%;(D)ワックスの0から
40重量%;そして(E)粘着付与剤の0から50重量%からなる調合システム
である。
【0016】 本発明の第六の態様は調合システムからなる弾性付形物品である。 本発明の第七の態様はi)水素添加前の共役ジエンモノマー単位対ビニル芳香
族モノマー単位の重量比が60対40またはそれ以上であり;ii)水素添加前
の重量平均分子量(Mw)が30,000から150,000であって、そこで
の各ビニル芳香族モノマー単位(a)が5,000から45,000の重量平均
分子量Mwをもちそして各水素添加共役ジエンモノマー単位(b)が12,0
00から110,000の重量平均分子量Mwをもち;そしてiii)各ビニ
ル芳香族モノマー単位ブロックが90%以上の水素添加レベルまで水素添加され
また各共役ジエンモノマー単位ブロックが95%以上の水素添加レベルまで水素
添加されるようなUV−VIS分光計およびプロトンNMR分析を用いて決定さ
れる水素添加レベルをもつことで特徴づけられる少なくとも一個の実質上水素添
加されたブロック重合体を提供することからなる弾性物品の製造方法である。
【0017】
【発明の実施の形態】
好ましくは、弾性付形物品は押出し技術(即ち、発明のブロック重合体の溶融
を含む方法)を用いて製造される。好ましい押出し技術は、限定はしないが、
繊維溶融紡糸、繊維メルトブロー、フィルムブロー、キャストフィルム、射出成
形、中空成形、異形押出し、または回転成形である。ひとつの好ましい実施態様
は弾性組成物、弾性繊維、布帛、フィルムまたはその他の付形物品は適当な技術
を用いて照射または架橋される。好ましくは、しかしながら、照射または架橋は
電子線照射により供給されるイオン照射を使用して為し遂げられる。好ましくは
、押出し物、フィラメント、ウェブまたは部品は照射や架橋を為し遂げるために
追加の加熱またはイオン照射を適用する前に周囲温度まで冷却またはクエンチさ
れる(即ち、実質上固体化される)。最も好ましくは、電子線照射は,例えば、
窒素下のような不活性ガス雰囲気下で実施される。
【0018】 本発明の他の好ましい実施態様においては、少なくとも一個の他の重合体材料
は均一に分岐したエチレン重合体、特に実質上線状のエチレン重合体である。 我々は比較の部分的に水素添加されたブロック重合体よりも実質上高い分子量
であっても、比較のブロック重合体が溶融延伸やどのようなデニールでも溶融紡
糸できないのに対して、意外にも実質上水素添加されたブロック重合体は細いデ
ニール繊維への溶融紡糸を含む溶融延伸をうまく行うことができることを発見し
た。この発見は実質上水素添加されたブロック重合体の低せん断溶融粘度を驚く
べきほど低くするのに寄与すると思われる。通常、高分子量の重合体材料はそれ
に固有の高い溶融粘度(その結果として、乏しい加工性と溶融延伸性)を示すと
予想され、そしてドラマチックに低い粘度を示すことはとても予想できなかった
ことである。
【0019】 本発明の別の驚くべき点は、ブレンドは弾性または強度特性を阻害すると一般
に指摘されている比較対象のブレンド物に比較して本発明のブレンド物は通常の
成分量よりもある特定の成分量で改善された弾性を示すことである。 別の驚くべき点は、本発明の調合システムは、部分的に水素添加されたブロッ
ク重合体の調合システムと比較して高いメルトフローレートで示されるように良
好な加工性を維持しながら有意性のある高い引っ張り強度を示すことである。こ
の予想できない驚きを説明する別の方法は比較対象の調合システムに比較して、
本発明の調合システムは等価の引っ張り強度において有為性のある改善された加
工性を示すことである。
【0020】 “弾性材料”の用語は本発明の新規の組成物を意味するが、“弾性物品”の用
語は付形された要素に関連して用いられる。 用語“弾性”または“弾性的挙動”はここでは、200%歪みおよびそのガラ
ス転移点とその結晶溶融点との間の温度またはその緩和した、未延伸の長さより
少なくとも200%以上延伸し、バイアスした長さまで延伸可能な範囲において
、60%かそれ以下、好ましくは50%かそれ以下そして最も好ましくは25%
かそれ以下(即ち、最も好ましくは87.5%かそれ以上の回復)の永久歪みを
有する材料(例えば、バンド、リボン、ストリップ、テープ、プロフィール(異
形材)、成形体、シート、被覆、フィルム、糸、フィラメント、繊維、、繊維状
ウェブ、そして類似のものを含むラミネートや複合体と同様な布帛)に関して用
いられる。材料が延伸された後でその元の方向に戻らない度合いが永久歪み率で
ある。
【0021】 弾性重合体材料はまた当業者には“エラストマー”および“elastome
ric”として参照され、それらの元の緩和した、未延伸の長さより少なくとも
200%以上延伸し、バイアスした長さまで延伸した時に10%以下の永久歪み
を持つ材料は“高弾性”とみなされる。好ましい弾性付形物品は繊維およびフィ
ルムである。ここで用いられる用語“非弾性またはinelastic”は材料
または物品がここで定義される(即ち、材料または物品は200%歪において6
0以上の永久歪み率を有する)ように弾性でないことを意味する。
【0022】 ここで用いられる用語“ラミネート”はエチレン/酢酸ビニル(EVA)共重
合体に基づくホットメルト接着剤のような接着材料の使用または使用無しでお互
いにくっつけられた物品や要素(またはラミネート形成として起こり得る物品や
要素はしばしば製造工程の中間体である)の2個の異なった構成要素の組み合わ
せを意味する。接着剤が使われない場合は、接合は熱結合技術を使用して為し遂
げられる。その構成要素は典型的にはレイヤー(層)またはプライ(層)であり
、好ましくは少なくとも一個の構成要素は弾性材料を含む。 ここで用いられる“複合体”の用語は物品または要素を提供するための2個ま
たはそれ以上の構成要素または材料、(そのうち少なくとも2個は異なった形態
である)の組み合わせを意味する。
【0023】 吸収材物品はひとつ以上の流体捕捉要素、ひとつ以上の流体分配要素および/
またはひとつ以上の流体貯蔵要素または捕捉/分配層の組み合わせのような種々
の流体処理要素を含むことができる。これらの要素のそれぞれはひとつ以上の補
助成分を含むことができ、それらは均一でもよいし均一でなくてもよく、例えば
、各要素は同じ材料から異なった形態で作ることもできるしまた種々の材料から
作ることもできる。 例えば、そのような要素は層であることができ、必要に応じて補助層を含むこ
とができ、そしてまたは必要に応じ異なった組成、または密度、または厚さを持
つことができる。
【0024】 これらの要素のそれぞれは主に捕捉機能を与えるかまたは流体貯蔵機能を与え
るような特殊な機能を持つことができる。 択一的に、セルロースの綿くずが捕捉、分配そして究極の貯蔵を同時に行うよ
うな非常に早い“セルロースのみの”オムツのように、要素は多機能を持つこと
ができる。 “貯蔵吸収材要素”とは、その機能が主に吸収した流体を究極的に貯蔵する吸
収材の芯の吸収材要素を意味する。
【0025】 本発明の意味での“流体分配要素”は要素がまた他のいくつかの流体処理機能
を有するか否かに拘わらず、流体分配のために設計される要求を満足させる要素
である。 “流体捕捉構成要素”は吸収材芯体部に関し、それは主に吸収材物品に到達す
る時に液体を受け取るように設計されている。 “捕捉分配層または要素”は吸収材物品または要素の構成要素に関し、それは
主に吸収材物品または要素に到達する時に液体を受け取るように機能しそして受
け取った液体を物品または要素の貯蔵構成要素に運搬する。
【0026】 ここで用いられるように、“吸収材芯材料”の用語は吸収材物品の構成要素に
関し、それは主に物品の流体の処理能力があり、このように“流体処理構成要素
”を含む。このように、吸収材芯材料は、例えば、特殊な流体捕捉性能を提供す
るために、或る場合にはトップシートが考慮されるが、典型的には吸収材物品の
トップシートやバックシートを含まない。 吸収材芯体は芯体の“領域”に分割され、そこではそのような“領域”は上記
のように構成要素のひとつ以上の機能を発揮する。このように、捕捉領域は捕捉
構成要素を含むことができ(そしてまたその他の構成要素も含むことができ)、
それは捕捉材料を構成できるところの捕捉構成要件(他に何もない)から構成す
ることができる。または、捕捉/分配領域はともに捕捉構成要素および分配構成
要素からなることができる。
【0027】 ここで用いられるように、“吸収材物品”の用語は人体滲出物を吸収し含有す
る装置に関し、そしてより明確には、人体から発散される種々の滲出物を吸収含
浸するために着用者の体に対してまたは近接して置かれる装置を意味する。ここ
で用いられるように、“人体流体”の用語は限定はしないが尿、月経、膣排出物
、汗および便を含む。 “使い捨て”の用語はここでは洗濯したり、さもなければ回収して元のように
再使用するつもりのない(即ち、それらは使用後は廃棄し、好ましくはリサイク
ルされ、組み立てられるかさもなければ環境上適切な方法で処分される)物品ま
たは要素を説明するために用いられる。
【0028】 ここで用いられるように、“領域”または“ゾーン”の用語は吸収材構成要素
の部分または区域を意味する。それによって、領域または区域は二次元(前/後
ろ)または三次元(たとえそれが層形状であったとしても三次元延伸を有する捕
捉領域のように)であることができる。 ここで用いられるように、“層”の用語は主に次元がX−Y、即ち、その長さ
と幅に沿った吸収材構成要素を意味する。用語の層は必ずしも材料の単層または
シートに限定されないことは理解されるべきである。このように、層はラミネー
トや材料の必須タイプのいくつかのシートやウェブの組み合わせを含むことがで
きる。したがって、“層”の用語は用語“layers(複数の層)”および“
layered(層状の)”を含む。
【0029】 本発明の目的に対して、“上の”の用語は吸収材物品の衣類に近接しているか
吸収材物品のトップシートに典型的に面している層のように吸収材構成要素に関
連しており;逆に、“下の”の用語は吸収材構成要素および典型的にはバックシ
ート面からもっとも離れている吸収材構成要素に関連していることを理解するべ
きである。
【0030】 “超吸収材重合体”はここでは伝統的な意味では流体を吸収しそしてそれゆえ
に膨潤ヒドロゲル(コロイド)を生成する重合性材料を意味する。即ち、超吸収
材重合体はヒドロゲル生成重合性ゲル化剤である。特に、重合性ゲル化剤は実質
上非水溶性で、わずかに架橋していて、部分的に中和されているヒドロゲル生成
重合体材料からなり、それは典型的には重合可能な、不飽和の、酸含有モノマー
から調製され、そしてしばしば重合体部分を他のタイプにグラフト化されそれか
ら、例えば、トリアリルアミンのような薬剤でわずかに架橋される。超吸収材重
合体に関する更なる記載については例えば、USP5,061,259やUSP
4,654,039を参照されたい。超吸収材重合体はここでは頭辞語“SAP
”によって表される。
【0031】 “ジオテクスタイル”の用語はここでは,例えば、雪避けフェンス、根覆い布
帛、または根覆いフィルムのような地面に接触してまたは関連して使用される布
帛要素に関する。 ここで使用される用語“洗浄可能な”とは、便器(公衆または家庭用)に廃棄
され引き続いて接続されている配管にダメージを与えないで洗浄される要素を意
味する。用語“便器”は家庭用トイレや公衆トイレまたは直立した男性専用便器
のような洗浄装置を意味する。洗浄要素の例はWO00/13623、WO99
/52482およびWO99/65985に記載されている。
【0032】 ここで使用される用語“ホモフィル”とは、たとえ重合体自体が層の複合体ま
たはミクロ層をもっていたとしても、単一の重合体領域を持ちそして他の如何な
る明確な重合体領域(2成分繊維のような)も持たない繊維を意味する。 “メルトブロー”の用語は、ここでは伝統的な意味では、溶融した弾性組成物
を細い、通常円形のダイキャピラリーを通して径を減少させるためにフィラメン
トや糸を引き伸ばすように機能する集中した高速ガス流れ(例えば、空気)中に
溶融糸やフィラメントとして押出すことによって製造される繊維を意味する。そ
の後、フィラメントや糸は高速ガス流れによって運ばれそして一般に10ミクロ
ンより小さい平均径のランダム分散した繊維のウェブを形成するために集積表面
に堆積する。
【0033】 “スパンボンド”の用語はここでは伝統的な意味で溶融した弾性組成物を細い
、通常円形の紡糸機のダイキャピラリーを通して押出し次いでフィラメントとし
て押出されたフィラメントの径を急激に減少させ、その後一般に7から30ミク
ロンの間の平均径のランダム分散したスパンボンド繊維のウェブを形成するため
に集積表面に堆積させることによって製造される繊維に関連して用いられる。 ここで用いられそして伝統的な意味での“不織布”の用語はそれぞれの繊維や
糸がランダムに配置され編み込み布帛の場合のように確認できる状態ではない構
造を有するウェブや布帛を意味する。本発明の弾性繊維は発明の弾性不織布繊維
と同様に非弾性材料と弾性不織布との組み合わせを含む組成物構造を提供するた
めに使用することができる。
【0034】 “結合”の用語は分割された押出し機から押出されひとつの繊維を形成するた
めに一緒にメルトブローまたは紡糸される少なくとも二つの重合体から形成され
る繊維を意味する。結合繊維は時々当業者において多成分または2成分繊維とし
て参照される。重合体は通常実質上結合繊維の横断面に沿った一定位置の明確な
領域に配置され結合繊維の長さ方向に沿って連続的に延伸される。結合繊維の配
置は、例えば、鞘/芯配置(ここで一方の重合体が他方の重合体で囲まれている
)、並列配置、パイ配置または海島配置であることができる。結合繊維は、金子
らのUSP5,108,820;StrackらのUSP5,336,552;
PikeらのUSP5,382,400に記載されている。本発明の弾性繊維は
並行配置、例えば、芯または鞘、またはその両方であることができる。
【0035】 ここで用いられる“熱接着”の用語は不織布が製造される際に繊維の溶融(ま
たは軟化)および融解に影響を与えるための繊維の加熱を意味する。熱接着は当
業者に公知の方法と同様にカレンダー接着および通風接着を含む。 “少ないホットメルト接着剤量で熱接着可能な”の表現はAto Findl
ey接着剤HX9275(Ato Findley オランダ B.V.、Ro
osendaal、オランダによって供給される)またはH.B.Fuller
接着剤D875BD1(H.B.Fuller GmbH、I−Oneburg
、ドイツによって供給される)およびWO00/00229に記載されている試
験手順および方法を使用して得られる剥離(ピール)試験結果の比較によるもの
であり、そこでは、熱接着が展開されているところではたとえ接着剤の量が少な
くとも15%以下であっても熱接着を展開しない場合の接着剤と同じ剥離強度が
得られる。
【0036】 ここで用いられる“実質上水素添加されたブロック重合体”の用語は各ビニル
芳香族モノマー単位ブロックが90%(数で)以上の水素添加レベルをもちまた
各共役ジエンモノマー単位ブロックが95%(数で)以上の水素添加レベルをも
つことで特徴づけられるブロック重合体を意味し、そこではビニル芳香族モノマ
ーと共役ジエンモノマーの繰り返し単位ブロックの両方に対して、水素添加が不
飽和部分を飽和部分に転換する。 ここで用いられる“部分水素添加ブロック重合体”の用語は水素添加はされて
いるが、実質上水素添加されたブロック重合体を規定する水素添加レベルに達し
ていないブロック重合体を意味する。
【0037】 ここで用いられる“ブレンド物”の用語は少なくとも一個の実質上水素添加さ
れたブロック重合体と少なくとも一個の重合体材料の混合物または結合物を意味
する。混合物または結合物はメルトブレンド、ドライブレンド(例えば、タンブ
ルブレンド)または溶液混合を含む如何なる公知の技術でも調製できる。 ここで用いられる“調合システム”の用語は少なくとも一個の実質上水素添加
されたブロック重合体と少なくとも一個の低分子量の粘度低下剤との結合物を意
味する。好ましい低分子量の粘度低下剤は、例えば、限定はしないが、オイル(
好ましくはパラフィンオイル)、ワックス(好ましくはパラフィンワックス)、
加工助剤(例えば、ステアリン酸塩やフッソ樹脂)および粘着付与剤(例えば、
炭化水素、樹脂およびテルペン)を含む。
【0038】 ここで用いられる“照射された”または“照射されていない”の用語はキシレ
ン抽出物の割合の測定可能な低下(即ち、不溶性ゲルの増加)があろうとなかろ
うと、少なくとも3メガラド(またはそれと等価)の照射量に晒された弾性組成
物からなる弾性組成物または造形された物品を意味する。即ち、実質的架橋は照
射によっては起こらない。 ここで用いられる“架橋した”および“実質上架橋した”の用語は、ASTM
D−2765に従って測定されるキシレン抽出物(およびゲル量)が70重量
%かそれ以下(即ち、30重量%かそれ以下のゲル量)、好ましくは40重量%
かそれ以下(即ち、60重量%かそれ以下のゲル量)であることを特徴とする弾
性組成物からなる弾性組成物または造形された物品を意味する。
【0039】 ここで用いられる“硬化した”および“実質上硬化した”の用語は弾性組成物
が架橋を誘発する処理に晒されるか暴露されることからなる弾性組成物または造
形された物品を意味する。ここで用いられるように、その用語はグラフト化シラ
ン化合物の使用と関連する。 ここで用いられる“硬化可能な”および“架橋可能な”の用語は弾性組成物ま
たは付形された物品がそのような処理に晒されるか暴露されることによって架橋
を引き起こす添加剤または機能剤を含むが、弾性組成物がまだ架橋されておらず
そして架橋を誘発する処理に晒されていないか暴露されていないことからなる弾
性組成物または付形された物品を意味する。
【0040】 ここで用いられる“照射前添加剤”の用語は弾性組成物の通常の製造や加工の
過程では活性化されないが、通常の製造や加工の温度より実質上高い温度(熱)
または測定可能なゲル化または好ましくは、実質上架橋を引き起こすためのイオ
ン化エネルギー(または両方)の適用によって活性化することができる。 実質上水素添加されたブロック重合体は少なくとも一個の水素添加重合された
ビニル芳香族モノマーの明確なブロックと少なくとも一個の水素添加重合された
共役ジエンモノマーのブロックからなる。好ましい実質上水素添加されたブロッ
ク重合体は(水素添加前に)2個のビニル芳香族モノマー単位ブロックと1個の
共役ジエンモノマー単位ブロックからなるトリブロックである。
【0041】 本発明で使用される好ましい実質上水素添加されたブロック重合体はa)水素
添加前の共役ジエンモノマー単位ブロック対ビニル芳香族モノマー単位ブロック
の重量比が60対40以上であり、b)水素添加前の重量平均分子量(Mw)が
30,000から150,000(好ましくは、例えば、繊維紡糸のような高延
伸に対しては81,000かそれ以下)であって、そこでの各ビニル芳香族モノ
マー単位ブロック(A)が5,000から45,000の重量平均分子量Mw をもちそして各水素添加共役ジエンモノマー単位(B)が12,000から11
0,000の重量平均分子量Mwをもち;そしてc)各ビニル芳香族モノマー
単位ブロックが90%以上の水素添加レベルまで水素添加されまた各共役ジエン
モノマー単位ブロックが95%以上の水素添加レベルまで水素添加されるような
UV−VIS分光計およびプロトンNMR分析を用いて決定される水素添加レベ
ルをもつことで特徴づけられる実質上水素添加されたブロック重合体であること
によって一般に特徴づけられる。
【0042】 正味の実質上水素添加されたブロック重合体はさらに並行板レオメーター(窒
素パージ下1.5mmギャップで25mm径の平板を装備したレオメーターRM
S−800)を用いて決定される0.1rad/sec、190℃における粘度
が1,000,000ポアズ以下、好ましくは750,000ポアズかそれ以下
、より好ましくは500,000ポアズ以下、または同じモノマータイプ、モノ
マー単位数、対称性と重量平均分子量をもつ部分水素添加ブロック重合体の粘度
よりも30%、好ましくは50%、より好ましくは少なくとも80%低く、また
は次式によって定義される粘度を有する事で特徴づけられる。: 0.1rad/secのLn粘度≦(7.08×10-5)(Mw)+7.8
9 ここで、“Ln”は自然対数で“≦”は等しいかそれ以下を意味する。
【0043】 正味の実質上水素添加されたブロック重合体はまた繊維が1,000ミクロン
径で20:1のL/Dをもつダイスが装備されたインストロンキャピラリーレオ
メーターを用い0.43g/min、250℃で紡糸された時に200デニール
に等しいかまたはそれ以下、好ましくは175デニールかそれ以下、より好まし
くは50デニールかそれ以下の延伸性を有することで特徴づけることができる。
“正味”の用語はここでは他の重合性ポリマーとブレンドされていないことを意
味するために用いられる。ビニル芳香族モノマーは典型的には次式のモノマーで
ある:
【0044】
【化1】
【0045】 ここでR’は水素又はアルキル、Arはフェニル、ハロフェニル、アルキルフェ
ニル、アルキルハロフェニル、ナフチル、ピリジニル、またはアントラセニルで
あり、アルキル基はハロ、ニトロ、アミノ、ヒドロキシル、シアノ、カルボニル
、及びカルボキシルのような官能基で単置換又は多重置換されていても良い1か
ら6個の炭素原子を含む。より好ましくはArはフェニル又はアルキルフェニル
でフェニルが最も好ましい。典型的なビニル芳香族モノマーはスチレン、アルフ
ァメチルスチレン、ビニルトルエン特にパラビニルトルエンの全ての単量体、エ
チルスチレン、プロピルスチレン、ブチルスチレン、ビニルビフェニル、ビニル
ナフタレン、ビニルアントラセンの全ての異性体及びこれらの混合物を含む。
【0046】 ブロック共重合体はひとつ以上の特定の重合したビニル芳香族モノマーを含む
ことができる。換言すれば、ブロック共重合体はポリスチレンブロック及びポリ
−アルファーメチルスチレンブロックを含むことができる。水素添加したビニル
芳香族ブロックは共重合体であってもよくその場合、水素添加ビニル芳香族部分
は少なくとも共重合体の50重量%である。 共役ジエンモノマーは2個の共役二重結合を持つモノマーであればなんでも良
い。そのようなモノマーは例えば1,3−ブタジェン、2−メチルー1,3−ブ
タジェン、2−メチル−1,3ペンタジェン、イソプレン及び類似の化合物、そ
してそれらの混合物である。ブロック共重合体はひとつ以上の特定の重合した共
役ジエンモノマーを含むことができる。換言すれば、ブロック共重合体はポリブ
タジェンブロック及びポリイソプレンブロックを含むことができる。
【0047】 共役ジエンポリマーブロックは水素添加工程の後でも非晶質である材料又は水
素添加の後で結晶化可能な材料から調製することができる。水素添加ポリイソプ
レンブロックは非晶質であり、一方水素添加ポリブタジェンブロックはその構造
により非晶質にも結晶質にもなることができる。ポリブタジェンは、水素化で1
−ブテン繰り返し単位の等価物を与える1,2配置又は水素化でエチレン繰り返
し単位の等価物を与える1,4配置のいずれかである。ポリブタジェンブロック
の重量基準で少なくとも概略40重量%の1,2ブタジェン量を有するポリブタ
ジェンブロックは、水素添加によって実質上低いガラス転移温度で非晶質のブロ
ックをもたらす。ポリブタジェンブロックの重量基準で概略40重量%以下の1
,2ブタジェン量を有するポリブタジェンブロックは、水素添加によって実質上
低いガラス転移温度で結晶質のブロックをもたらす。重合体の最終用途によって
は、結晶質のブロック(溶媒抵抗を改善するために)又は非晶質でより柔軟なブ
ロックを内包させることが望ましい。或る用途では、ブロック共重合体はポリブ
タジェンブロックやポリイソプレンブロックのような一個以上の共役ジエンポリ
マーブロックを含むことができる。共役ジエンポリマーブロックはまた共役ジエ
ンの共重合体であり、そこでは共重合体の共役ジエン部分が少なくとも共重合体
の50重量%である。共役ジエンポリマーブロックはまたブタジェンやイソプレ
ンのような一個以上の共役ジエンの共重合体である。
【0048】 その他の重合性ブロックは本発明の水素添加ブロック共重合体に含まれる。 ブロックとはここでは共重合体の構造的又は組成的に異なった重合セグメント
からのミクロ層分離を表す共重合体の重合セグメントとして定義される。ミクロ
層分離はブロック共重合体中で重合セグメントが混じり合わないことにより生ず
る。ブロックセグメントの分離は明確なガラス転移温度の存在によって検知する
ことができる。ミクロ層分離とブロック共重合体はPHYSICS TODAY
の1999年2月号32−38頁の“Block Copolymers−De
signer Soft Materials”で広範に議論されている。 好ましい水素添加ブロック重合体は水素添加前の共役ジエンモノマー単位ブロ
ック対ビニル芳香族モノマー単位ブロックの重量比が水素添加共役ジエンと水素
添加ビニル芳香族の重合体ブロックの合計重量基準で典型的には40:60から
95:5、好ましくは65:35から90:10、より好ましくは70:30か
ら85:15である。
【0049】 水素添加前のビニル芳香族モノマー単位ブロックと共役ジエンモノマー単位ブ
ロックの合計重量は典型的には共重合体の合計重量の少なくとも80重量%、好
ましくは少なくとも90、より好ましくは少なくとも95重量%である。より特
徴的には、水素添加ブロック重合体は典型的には水素添加ブロック重合体の合計
重量基準で1から99重量%、一般的には10から、好ましくは15から、より
好ましくは20から、さらに好ましくは25から、そして最も好ましくは30重
量%から90重量%まで、好ましくは85%そして最も好ましくは80%までの
水素添加ビニル芳香族重合体(例えば、ポリビニルシクロヘキサンまたはPVC
Hブロック)を含む。そして、共役ジエン重合体ブロックについては、水素添加
ブロック重合体は典型的にはブロック共重合体の合計重量基準で1から99重量
%、好ましくは10から、より好ましくは15から、そして最も好ましくは20
重量%から90重量%まで、典型的には85%、好ましくは80%、より好まし
くは75%そして最も好ましくは65%までの水素添加共役ジエン重合体ブロッ
クを含む。
【0050】 本発明で使用される実質上水素添加されたブロック重合体は、例えば、限定は
しないが、SBS、SBSBS、SIS、SISIS、そしてSISBS(ここ
でSはポリスチレン、BはポリブタジェンそしてIはポリイソプレンである)の
ようなトリブロック、マルチブロック、テーパーブロック、及びスターブロック
重合体を含むブロック共重合体の水素添加によって製造される。好ましいブロッ
ク重合体はそれぞれの末端にビニル芳香族重合体ブロックからなる少なくとも一
個のブロックセグメント含み、より好ましくはブロック重合体は、例えば、それ
ぞれの末端にビニル芳香族重合体ブロックがあるトリブロックのように対称性が
ある。ブロック重合体は、しかしながら、何個かの追加ブロックを含んでいても
よく、これらのブロックはトリブロック重合体の骨格のどの位置に結合していて
もよい。このように、線状ブロックは、例えば、SBS、SBSB、SBSBS
、そしてSBSBSBを含む。即ち、好ましいブロック重合体は対称性ブロック
重合体およびテーパード線状ブロック重合体を含む。
【0051】 ブロック重合体はまた分岐していてもよく、重合連鎖は重合体の骨格に沿って
どの位置に結合していてもよい。その上、前述のブロック共重合体のブレンド物
は水素添加されたホモ重合体補間物とブロック共重合体のブレンドとしてよく用
いられる。換言すれば、水素添加されたSBSブロック共重合体は水素添加され
たSBSBSブロック共重合体及び/又は水素添加されたポリスチレンホモ重合
体とブレンドすることもできる。ブロック共重合体の製造においては、残余のジ
ブロック共重合体が少量製造されることに注意すべきである。 実質上水素添加されたブロック重合体の重量数平均分子量(Mw)は、水素添
加前の測定ででは、一般的に30,000から、好ましくは45,000から、
より好ましくは55,000からそして最も好ましくは60,000から150
,000まで、典型的には140,000まで、一般的には135,000まで
、好ましくは130,000まで、より好ましくは125,000まで、そして
最も好ましくは12,000までである。しかし好ましくは、繊維の溶融紡糸の
目的で正味で用いられる場合には、水素添加前の重量平均分子量は81,500
かそれ以下、より好ましくは75,000かそれ以下そして最も好ましくは67
,500かそれ以下である。
【0052】 実質上水素添加されたブロック重合体は水素添加前での重量数平均分子量(M
w)が6,000から45,000まで、好ましくは9,000から35,00
0まで、より好ましくは11,000から25,000まで、そして最も好まし
くは12,000から20,000までである。水素添加前での共役ジエンモノ
マー単位ブロックの重量数平均分子量(Mw )は12,000から110,0
00まで、好ましくは27,000から100,000まで、より好ましくは3
3,000から90,000まで、そして最も好ましくは36,000から80
,000までである。しかし好ましくは、特に繊維の溶融紡糸の目的で正味で用
いられる時は、2個の水素添加ビニル芳香族モノマー単位ブロックと1個の共役
ジエンモノマー単位ブロックからなるトリブロックの場合で水素添加前の各ビニ
ル芳香族モノマー単位ブロックの重量平均分子量は15,000かそれ以下、よ
り好ましくは13,000かそれ以下そして最も好ましくは12,000かそれ
以下である。 本発明の水素添加ブロック共重合体のそれぞれ個別のブロックは、それ自身の
特定の分子量を有する。換言すれば、例えば、2個のビニル芳香族重合体ブロッ
クはそれぞれ異なった分子量を持つ。
【0053】 本明細書中で用いられるMpとMnはゲルパーミエーションクロマトグラフィ
ー(GPC)を用いて決定される。実質上水素添加されたブロック重合体の分子
量及び得られる物性はそれぞれのモノマー単位ブロックの分子量に依存する。実
質上水素添加されたブロック重合体の場合、分子量は、異なったモノマー単位セ
グメントに対応する狭い多分散性のホモポリマー標準物質(例えば、ポリスチレ
ンとポリブタジエン標準物質はSBSブロック共重合体用に使用される)とブロ
ック共重合体組成に基づく順応の比較により決定される。また例えば、スチレン
(S)とブタジエン(B)から成るトリブロック共重合体の場合は、共重合体の
分子量は次式から得られる:lnMc=XlnMa+(1−X)lnMb ここでMcは共重合体の分子量であり、Xは共重合体中のSの重量分率であり、
MaはSホモポリマーの検量線に基づく見掛けの分子量でありそしてMbはホモ
ポリマーBの検量線に基づく見掛けの分子量である。この方法はL.H.Tun
gによって、Journal of Applied Polymer Sci
ence,Vol24,953,(1979)に詳細に記載されている。
【0054】 ブロック重合体の製造方法は当業者にとって公知である。典型的には、ブロッ
ク重合体はイオン重合によって製造され、その例としては、Anionic P
olimerization;Principles and Practic
al Applications、エイチ.エル.シーおよびアール.ピー.ク
アーク著、マーセルデッカー社刊、ニューヨーク(1996)に引用されている
。ブロック重合体はsec−ブチルリチウムまたはn−ブチルリチウムのような
カルバニオン開始剤で連続的なモノマー付加によって製造される。重合体はまた
1,2−ジブロモエタン、ジクロロジメチルシラン、又はフェニルベンゾエート
のような二価のカップリング剤でトリブロック原料をカップリングすることによ
って製造される。この方法においては、共役ジエン重合体の小さな連鎖(10個
以下のモノマー繰り返し単位)はビニル芳香族モノマー単位のカップリング末端
とカップリング反応を促進するために反応させることができる。しかしながら、
ビニル芳香族重合体ブロックは典型的にカップリングが難しく、それゆえに、こ
の技術は通常ビニル芳香族重合体末端のカップリングを行わせるために用いられ
る。共役ジエンモノマー単位の短鎖はミクロ層分離が起こらないために明確なブ
ロックを構成しない。
【0055】 種々の陰イオン重合で証明されてきたカップリング剤とその戦略がシーおよび
クアークの著書の12章、307−331頁で説明されている。更に別の方法と
しては、二官能の重合開始剤がブロックシステムの中央から重合を開始させるた
めに用いられ、続いてモノマーが成長する重合体連鎖の両末端に等しく付加して
いく。そのようなニ官能重合開始剤の例は、有機リチウム化合物と処理した1,
3−ビス(1−フェニルエチル)ベンゼンであり、米国特許4,200,718
号、米国特許4,196,154号に記載されている。
【0056】 ブロック重合体を調製した後に、重合体は共役ジエンモノマー単位ブロックと
ビニル芳香族モノマー単位ブロックの両方における不飽和部分を取り除くために
水素添加される。どのような水素添加方法も使用でき、そのような方法は典型的
には、硫酸バリウム担持パラジウム(米国特許5,352,744号)及び珪藻
土担持ニッケル(米国特許3,333,024号)のような無機物質に担持した
金属触媒の使用が含まれる。さらに、Die Macromolekulare
Chemieの1972年160巻291頁に記載されているように、2−エ
チルヘキサノン酸とアルキルリチウムの遷移金属塩の組み合わせから調製される
溶解性の均一系触媒がブロック共重合体を完全に飽和させるのに使用される。
【0057】 水素添加はまた水素と米国特許5,352,744号、米国特許5,612,
422号及び米国特許5,645,253号に記載されているような不均一系触
媒を使用して達成することもできる。これらに記載されている触媒は多孔質シリ
カに担持した金属結晶からなる不均一系触媒である。重合体の水素添加に特に使
用されるシリカ担持触媒の例は、表面積が少なくとも10m/gで平均孔径が
3,000から6,000オングストロームの範囲を持つように合成されたシリ
カである。このシリカはそれからニッケル、コバルト、ロジュウム、ルテニュウ
ム、パラジュウム、白金、その他の周期律表第8属の金属、それらの合金の組み
合わせのような重合体を接触水素添加できるような金属を含浸させる。その他の
不均一系触媒も平均孔径が500から3,000オングストロームであれば使用
できる。
【0058】 本発明で使用される実質上水素添加されたブロック重合体の水素添加レベルは
共役ジエンモノマー単位ブロックについては95%以上でビニル芳香族モノマー
単位ブロックについては90%以上であり、好ましくは共役ジエンモノマー単位
ブロックについては99%以上でビニル芳香族モノマー単位ブロックについては
95%以上であり、より好ましくは共役ジエンモノマー単位ブロックについては
99.9%以上でビニル芳香族モノマー単位ブロックについては99.5%以上
である。 “水素添加レベル”の用語は元の不飽和結合が水素添加によって飽和される割
合を指す。(水素添加された)ビニル芳香族モノマー単位ブロックの水素添加レ
ベルはUV−VIS分光測定法を用いて決定され、一方(水素添加された)ジエ
ン共役モノマー単位ブロックの水素添加レベルはプロトンNMRを用いて決定さ
れる。
【0059】 ブロック重合体の組成(即ち、共役ジエンモノマー単位ブロック対ビニル芳香
族モノマー単位ブロックの割合)はプロトンNMRおよびSantee、Cha
ngおよびMorton著のJournal of Polymer Scie
nce:Polymer Letter Edition,Vol.11,44
9(1973)記載されているような比較積分法を用いて決定することができる
。Varian Inova NMRユニットセットが Hの300MHzで
好便に使用されブロック重合体試料はCDCl (重クロロホルム)の4%溶
液(w/v)で分析される。 個々のブロック長さは重量平均分子量、Mw、およびH NMR組成分析、
そして対称構造(例えば、ポリスチレンブロックで停止されているトリブロック
)を仮定して計算することができる。
【0060】 本発明の実施においては、弾性組成物を含む弾性組成物または物品の硬化、照
射または架橋は、架橋触媒の有無に拘わらず、限定はしないが、電子線照射、β
線照射、X線、ガンマー線照射、制御された温度加熱、コロナ放電、過酸化物、
アリル化合物およびUV照射などの公知の如何なる手段も採用することができる
。電子線照射が実質上水素添加されたブロック重合体や実質上水素添加されたブ
ロック重合体を含む付形物品の架橋のために好ましい技術である。好ましくは、
硬化、照射、架橋またはそれらの組み合わせは、ASTM D−2765に従っ
てキシレンを用いて決定される40重量%かそれ以上、より好ましくは50重量
%かそれ以上最も好ましくは70重量%かそれ以上のゲル化率を与える。
【0061】 好適な電子線照射装置は、Energy Services,Inc.Wil
mington,Mass.からのもので、少なくとも100キロエレクトロン
ボルト(KeV)と5キロワット(Kw)で利用できる。好ましくは、電子は7
0メガラドの量まで使用される。照射源は所望量まで供給する能力のある出力に
おいて150KeVから6メガエレクトロンボルト(MeV)までの範囲で操作
される電子線ジェネレーターであることができる。電子線電圧は、例えば、10
0,000、300,000、1,000,000、2,000,000または
3,000,000または6,000,000またはより高いまたはより低い適
切なレベルに調節することができる。重合体材料を照射するための多くのその他
の装置は当業者に公知である。照射は通常3メガラドから35メガラドの間、好
ましくは8メガラドから30メガラドの間、より好ましくは8メガラドから20
メガラドの間の量で実施される。さらに、照射は高温および低温、例えば、0℃
から60℃、で実施できるが、室温でも好便に実施できる。
【0062】 照射はオンライン(即ち、物品の製造過程)、オフライン(物品、例えば、フ
ィルム、の製造後に製造された物品をほどいたりくるんだりするような)または
糸巻き中(繊維やフィラメントの場合のように)で実施できる。好ましくは、照
射は物品の付形または製造の後で実施される。また、好ましい態様では、照射助
剤が弾性組成物に組み込まれそれから組成物は実質上8から30メガラドで電子
線照射される。 本発明の他の態様においては、照射(好ましくは電子線照射)は不活性ガス雰
囲気で実施される。好ましい雰囲気はヘリウム、アルゴン、または窒素の使用に
よって実施できる。高温適用性の実質上の改善は不活性ガス雰囲気を使用するこ
とによって高温での使用で通常起こる弾性の実質上の劣化なしで得る事ができる
【0063】 架橋は架橋触媒によって促進することができ、この機能を与えるいかなる触媒
も使用できる。好ましい触媒は一般に有機塩基、カルボン酸、および有機チタン
および鉛、コバルト、鉄、ニッケル、亜鉛およびスズの錯体または炭酸塩を含む
有機金属化合物、ジブチルスズジラウレート、ジオクチルスズマレエート、ジブ
チルスズジアセテート、ジブチルスズジオクテート、酢酸第一スズ、第一スズオ
クテート、ナフテン酸鉛、カプロン酸亜鉛、およびナフテン酸コバルトを含む。
カルボン酸スズ、特にジブチルスズジラウレートおよびジオクチルスズマレエー
ト、が本発明に特別に有効である。触媒(または触媒の混合物)は典型的には0
.015と0.035phrの間の触媒量で存在する。
【0064】 代表的な照射助剤は、限定はしないが、トリアリルシアヌレート、トリアリル
イソシアヌレート、ペンタエリスリトール、テトラメタアクリレート、グルタル
アルデハイド、エチレングリコールジメチルアクリレート、ジアリルマレエート
、ジプロパルジルマレエート、ジプロパルジルモノアリルシアヌレート、ジキュ
ミルパーオキサイド、ジターシャリーブチルパーオキサイド、t−ブチルパ−オ
クトエート、メチルエチルケトンパーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−
ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、ラウリルパーオキサイド、t−ブチルパ
ーアセテート、アゾビスイソブチルナイトライドおよびそれらの組み合わせのよ
うなアゾ化合物、有機過酸化物および多機能のビニルまたはアリル化合物を含む
。本発明で使用される好ましい照射助剤はC=C、C=NまたはC=Oのような
多機能(即ち、少なくとも2個の)部分を有する化合物である。
【0065】 少なくとも一個の照射助剤が当業者に公知の如何なる方法によってもエチレン
インターポリマーに導入できる。しかしながら、好ましくは照射助剤はエチレン
インターポリマーのような同じまたは異なったベース樹脂からなるマスターバッ
チ濃縮物として導入される。好ましくは、マスターバッチのための照射助剤濃度
は比較的高く、例えば、濃縮物の合計量基準で25重量%かそれ以上である。 少なくとも一個の照射助剤が効果的な量でエチレン重合体に導入される。好ま
しくは、少なくとも一個の照射助剤導入量は実質上水素添加されたブロック重合
体の合計重量基準で0.001から5重量%、より好ましくは0.005から2
.5重量%そして最も好ましくは0.015から1重量%である。
【0066】 弾性組成物、実質上水素添加されたブロック重合体または弾性組成物の如何な
る成分もその重合体骨格にシランを最初にグラフトしその後シラングラフトした
エチレンインターポリマーを水または空気中の湿気に晒すか暴露することによっ
て架橋させるかまたは硬化させる。好ましくは、シラン硬化した重合体は付形ま
たは製造操作後に水または空気中の湿気に晒される。弾性組成物またはその成分
のシラン架橋のための好ましいシランは下記一般式のシランを含む。
【0067】
【化2】
【0068】 ここで、R’は水素原子またはメチル基;xおよびyは、xが1のときyは1と
いう条件付で0または1;nは1から12の整数、好ましくは1から4、そして
各Rは独立に1から12の炭素原子をもつアルコキシ基(例えば、メトキシ、エ
トキシ、ブトキシ)のような水酸基をもつ有機基、アリ−ルオキシ基(例えば、
フェノキシ)、アラールオキシ基(たとえば、ベンジルオキシ)、1から12の
炭素原子をもつアシロキシ基(例えば、フォルミルオキシ、アセチルオキシ、プ
ロパノイルオキシ)、アミノまたは置換アミノ基(アルキルアミノ、アリ−ルア
ミノ)、または三つのR基のうち一個以上はアルキルではないという条件付きで
包括的に1から6の炭素原子をもつ低級アルキル基である。
【0069】 好ましいシランは実質上水素添加されたブロック重合体または弾性組成物のい
くつかのブレンド成分に、付形または製造操作の前またはその過程で、有機過酸
化物の適当量を使用することによってグラフトされる。しかしながら、好ましく
は、シランは付形または製造操作の前にエチレンインターポリマーブレンド成分
にグラフトされる。ある場合には、硬化または架橋反応はグラフトしたシラン基
と水の間の反応によって次の付形または製造操作を引き起こす。水は大気中から
または水浴または“サウナ”からバルクの重合体に浸透する。架橋が起こる過程
のプロセス段階は一般に“硬化段階”と呼ばれそしてプロセスそれ自体は“硬化
”と呼ばれる。
【0070】 弾性組成物またはそのブレンド成分を効果的にグラフトまたは架橋させる如何
なるシランも本発明に使用することができる。好ましいシランは、ビニル、アリ
ル、イソプロペニル、ブテニル、シクロヘキセニルまたはγ−(メソ)アクリロ
キシアリル基のようなエチレン不飽和ハイドロカルビル基、そして例えば、ハイ
ドロカルビルオキシ、ハイドロカルボニルオキシのような加水分解基、またはハ
イドロカルビルアミノ基を含む不飽和シランを含む。加水分解基の例はメトキシ
、エトキシ、フォルミルオキシ、アセトキシ、プロピオニルオキシ、そしてアル
キルまたはアリールアミノ基を含む。好ましいシランは重合体にグラフトできる
不飽和アルコキシシランである。これらのシランとその調製方法はMeverd
enらのUSP5,266,627にもっと完全に記載されている。ビニルトリ
メトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、γ−(メソ)アクリロキシプロピ
ルトリメトキシシランおよびこれらのシランの混合物が本発明で使用される好ま
しいシラン架橋剤である。もしフィラーが存在するなら、架橋剤はビニルトリエ
トキシシランを含むことが好ましい。
【0071】 本発明で使用されるシラン架橋剤の量は、シランそれ自体、加工条件、グラフ
ト化効率、有機過酸化物の選択、究極の適用、および同様の要件によって広範囲
に変化する。しかしながら、典型的には樹脂100重量部に対して少なくとも0
.5、好ましくは少なくとも0.7重量部(phr)が使用される。好便性と経
済性を考慮すると、通常使用されるシラン架橋剤の最高量には二つの主要な制限
があり、そして典型的にはシラン架橋剤の最高量は5phrを越えず、好ましく
は2phrを越えない。樹脂100当たりの重量部またはphrで使用される“
樹脂”はエチレンインターポリマーを意味する。 シラン架橋剤は、典型的にはラジカル開始剤、例えば、過酸化物およびアゾ化
合物の存在下で通常の方法により、またはイオン照射などによって弾性組成物そ
れ自体または弾性組成物のブレンド成分にグラフトされる。好ましいグラフト方
法はWO95/29197に開示されている。
【0072】 しかし、効率的なシラングラフトのためには、過酸化物開始剤、例えば、ジキ
ュミルパーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオキサイド、t−ブチルベンゾエー
ト、ベンゾイルパーオキサイド、キュメンハイドロパーオキサイド、t−ブチル
パーオクトエート、メチルエチルケトンパーオキサイド、2,5−ジメチル−2
,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、ラウリルパーオキサイド、そして
t−ブチルパーアセテートのような有機開始剤が好ましい。好ましいアゾ化合物
はアゾビスイソブチルナイトライトである。開始剤の量は可変であるが、しかし
典型的には少なくとも0.04、好ましくは少なくとも0.06phrの量で存
在する。典型的には、開始剤は0.15、好ましくは0.1phrを越えない。
シラン架橋剤対開始剤の割合はまた広範に変えることができるが、典型的なシラ
ン架橋剤:開始剤の比は10;1と30:1、好ましくは18:1と24:1の
間である。 シラン架橋剤を弾性組成物またはそのブレンド成分にグラフトするためには如
何なる従来の方法も使用できるが、ひとつの好ましい方法はブスニーダーのよう
な反応押出し機の最初の段階で前二者を開始剤とブレンドする方法である。グラ
フト条件は可変であるが、溶融温度は典型的には160℃と260℃の間、好ま
しくは190℃と230℃の間で開始剤の滞留時間と半減期による。
【0073】 少なくとも一個の実質上水素添加されたブロック重合体に加えて、本発明の弾
性組成物が必要に応じて実質上水素添加されたブロック重合体とその他の重合体
材料とのブレンド物から作られるかまたは含むことができる。実質上水素添加さ
れたブロック重合体とブレンドするための好ましい重合体材料は、限定はしない
が、ポリオレフィン、熱可塑性ポリウレタン、ポリカーボネート、ポリアミド、
ポリエーテル、ポリ/塩化ビニル重合体、ポリ/塩化ビニリデン重合体、ポリエ
ステル、乳酸残基を有する重合体、部分的に水素添加されているか又は水素添加
されていないブロック重合体を含む。実質上水素添加されたブロック重合体とブ
レンドするための好ましい重合体材料は、例えば、限定はしないが、反応性のテ
ーラード液状ポリウレタン、エラストマー状のまたはスルホン化したエチレン/
スチレンインターポリマー、エラストマー状のエチレン/C−C20のα−オ
レフィンインターポリマー、C−C20のα−オレフィン/共役ジエンインタ
ーポリマー、エラストマー状のポリプロピレン重合体、高性能ポリプロピレン重
合体、エラストマー状の熱可塑性ポリウレタン、弾性ポリエステル(例えば、デ
ュポン社の商標名Hytelおよびアクゾー社の商標名Arnitel)、部分
水素添加ブロック重合体、弾性ポリアミド、スチレン/共役ジエンインターポリ
マー、およびメタロセン触媒で合成したエラストマー状の重合体のようなその他
の弾性重合体である。
【0074】 しかし最も好ましいブレンド物は実質上水素添加されたブロック重合体とポリ
オレフィンエラストマーまたはプラストマー、特にシングルサイトメタロセン触
媒系を用いて製造されたポリオレフィンエラストマーまたはプラストマー(例え
ば、実質上線状のエチレンインターポリマーまたは均一に分岐したエチレンイン
ターポリマーのような均一に分岐したエチレン重合体)からなるブレンド物であ
る。実質上水素添加されたブロック重合体とポリオレフィンエラストマーまたは
プラストマーとのブレンド物は意外にもそれぞれ単独の樹脂に比べて相乗効果の
ある加工的/機械的動作特性を示すことが発見されてきた。特に実質上水素添加
されたブロック重合体とポリオレフィンエラストマーまたはプラストマーとのブ
レンド物は、実質上水素添加されたブロック重合体の30重量%以上の添加で驚
くべきことに、破壊における改善された強さと弾性回復を示す。
【0075】 ポリプロピレン重合体とのブレンドもまた好ましく、高速延伸速度と同様に高
延伸レベルで加工可能な布帛を含む繊維の製造のためには、均一に分岐したエチ
レン重合体を含む三成分ブレンドが特に好ましい。例えば、Rexford M
augasらの名前で、代理人証明番号60269で2000年3月27日に出
願された米国特許予備出願は、ここでは“高性能ポリプロピレン重合体”として
参照されているポリプロピレン/エチレン重合体組成物について記載している。 一般的に、ブレンドするのに好ましいポリオレフィンは、例えば、ポリエチレ
ン(エチレンホモポリマー)、ポリスチレン、エチレン/α−オレフィンインタ
ーポリマー、ポリプロピレン(プロピレンホモポリマー)のようなα−オレフィ
ンホモポリマー、ポリプロピレンと少なくとも4個の炭素原子をもつα−オレフ
ィンとのインターポリマーのようなα−オレフィンインターポリマーを含む。
【0076】 代表的なポリオレフィンは、例えば、限定はしないが、実質上線状のエチレン
重合体、均一に分岐した線状エチレン重合体、不均一に分岐した線状エチレン重
合体(線状低密度ポリエチレン(LLDPE)、超々又は超低密度ポリエチレン
(ULDPEまたはVLDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)及び高密度
ポリエチレン(HDPE)を含む)、高圧法低密度ポリエチレン(LDPE)、
エチレン/アクリル酸(EAA)共重合体、エチレン/メタクリル酸(EMAA
)共重合体、エチレン/アクリル酸(EAA)アイオノマー、エチレン/酢ビ(
EVA)共重合体、エチレン/ビニルアルコール(EVOH)共重合体、ポリプ
ロピレンのホモ重合体及び共重合体、エチレン/プロピレン重合体、エチレン/
スチレンインターポリマー、グラフト変性重合体(例えば、LLDPEg−MA
Hのようなマレイン酸グラフトポリエチレン)、エチレンアクリレート共重合体
(例えば、エチレン/エチルアクリレート(EEA)共重合体、エチレン/メチ
ルアクリレート(EMA)、及びエチレン/メタクリル酸メチル(EMMA)共
重合体)、ポリブチレン(PB)、エチレンカーボキサイドインターポリマー(
例えば、エチレン/カーボンモノキサイド(ECO)共重合体、エチレン/アク
リル酸/モノキサイド(EAACO)ターポリマー、エチレン/メタクリル酸メ
チル/モノキサイド(EMAACO)ターポリマー、エチレン/酢ビ/カーボン
モノキサイド(EVACO)ターポリマー及びスチレン/カーボンモノキサイド
(SCO)、塩素化ポリエチレン及びそれらの混合物を含む。
【0077】 上記のように、エチレン/ビニル芳香族インターポリマーは本発明において用
いられる。好ましいエチレン/ビニル芳香族インターポリマーは実質上ランダム
なエチレン/ビニル芳香族インターポリマー、特にエチレン/スチレンインター
ポリマーである。実質上ランダムなエチレン/ビニル芳香族インターポリマーの
代表例は、好ましくは少なくとも20、より好ましくは30かそれ以上、そして
最も好ましくは50重量%かそれ以上のインターポリマー化されたスチレンモノ
マーを含む実質上ランダムなエチレン/スチレンインターポリマーである。
【0078】 実質上ランダムなインターポリマーは重合形態において、i)一個以上のα−
オレフィンモノマーとii)一個以上のビニルまたはビニリデン芳香族モノマー
および/または立体障害の脂肪族または脂環族のビニルまたはビニリデンモノマ
ー、そして必要に応じiii)その他の重合性エチレン不飽和モノマーからなる
。 ここで用いられる“インターポリマー”の用語は少なくとも二つの異なったタ
イプのモノマーを重合してインターポリマーを調製するような重合体を意味する
【0079】 i)一個以上のα−オレフィンモノマーとii)一個以上のビニルまたはビニ
リデン芳香族モノマーおよび/または立体障害の脂肪族または脂環族のビニルま
たはビニリデンモノマー、そして必要に応じiii)その他の重合性エチレン不
飽和モノマーを重合することから生ずる実質上ランダムなインターポリマー中の
“実質上ランダム”の用語はここで用いられるように、該インターポリマーのモ
ノマー分布は、J.C.RandallによるPolymer Sequenc
e Determination,Carbon−13NMR Method,
AcademicPress New York,1977,pp.71−78
に記載されているように、ベルヌーイ統計モデルや一次または二次マルコビアン
統計モデルによって説明することができる。好ましくは、一個以上のα−オレフ
ィンモノマーと一個以上のビニルまたはビニリデン芳香族モノマーそして必要に
応じその他の重合性エチレン不飽和モノマーを重合することから生ずる実質上ラ
ンダムなインターポリマーは3単位以上のビニルまたはビニリデン芳香族モノマ
ー中にビニルまたはビニリデン芳香族モノマー合計量の15%以上は含まない。
より好ましくは、インターポリマーは、アイソタクチシティーまたはシンジオタ
クティシティーのどちらかが高割合であることによっては特徴づけられない。こ
れは実質上ランダムなインターポリマーのカーボン−13 NMR スペクトル
において、メソダイアド配列かラセミダイアド配列のどちらかを表す主鎖メチレ
ンとメチン炭素に対応するピーク面積が主鎖メチレンとメチン炭素の合計ピーク
面積を越えてはならないことを意味する。
【0080】 引き続いて用いられる“実質上ランダムなインターポリマー”の用語は上述の
モノマーから製造される実質上ランダムなインターポリマーを意味する。 実質上ランダムなインターポリマーを調製するのに使用される好ましいα−オ
レフィンモノマーは、例えば、2から20、好ましくは2から12、より好まし
くは2から8の炭素原子からなるα−オレフィンモノマーを含む。好ましいその
ようなモノマーはエチレン、プロピレン、ブテン−1、4−メチル−1−ペンテ
ン、ヘキセン−1およびオクテン−1を含む。最も好ましいものはエチレンまた
はエチレンとC−Cのα−オレフィンである。これらのα−オレフィンは芳
香族部分を含まない。 実質上ランダムなインターポリマーを調製するのに使用できる好ましいビニル
またはビニリデン芳香族モノマーは、例えば、次式1で示されるモノマーである
【0081】
【化3】
【0082】 ここで、Rは水素および炭素数1から4のアルキル基を含むグループから選
ばれるものであり、好ましくは水素またはメチルである;各Rはそれぞれ独立
に水素および炭素数1から4のアルキル基を含むグループから選ばれるものであ
り、好ましくは水素またはメチルである;Arはフェニル基または1から5個の
置換基で置換されているフェニル基であり、ハロ、C−C−アルキル、そし
てC−C−ハロアルキルからなるグループから選択される;そしてnは0か
ら4、好ましくは0から2、最も好ましくは0の値をもつ。特に好ましいそのよ
うなモノマーはスチレンおよび低級アルキル−またはハロゲン−置換されたそれ
らの誘導体である。典型的なモノビニルまたはモノビニリデン芳香族モノマーは
スチレン、ビニルトルエン、アルファメチルスチレン、t−ブチルスチレンまた
はクロロスチレン、またはこれらの化合物のすべての異性体を含む。好ましいモ
ノマーはスチレン、アルファメチルスチレン、低級アルキル−(C−C)ま
たはフェニル環置換されたスチレン誘導体を含み、例えば、オルソ−、メタ−、
そしてパラ−メチルスチレン、環状ハロゲン化スチレン、パラ−ビニルトルエン
またはそれらの混合物を含む。より好ましい芳香族モノビニルモノマーはスチレ
ンである。
【0083】 “立体障害脂肪族または脂環族ビニルまたはビニリデンモノマー”の用語は、
次式に対応する重合可能なビニルまたはビニリデンモノマーを意味する:
【0084】
【化4】
【0085】 ここでAは立体的にバルキー(嵩高い)な炭素数20以上の脂肪族または脂環
族置換基であり、ここで、Rは水素および炭素数1から4のアルキル基を含む
グループから選ばれるものであり、好ましくは水素またはメチルである;各R はそれぞれ独立に水素および炭素数1から4のアルキル基を含むグループから選
ばれるものであり、好ましくは水素またはメチルである;または選択的にR
は一緒に環状系を形成してもよい。 “立体的にバルキー”の用語は、この置換基をもつモノマーは通常標準のチー
グラー−ナッタ重合触媒によっては、エチレン重合と比較できるだけの速度では
付加重合することができないことを意味する。 2から20の炭素原子からなり、プロピレン、ブテン−1、ヘキセン−1およ
びオクテン−1のような線状脂肪族構造をもつα−オレフィンモノマーは立体障
害脂肪族モノマーとはみなされない。好ましい立体障害脂肪族または脂環族ビニ
ルまたはビニリデン化合物はエチレン不飽和をもつ炭素原子の一個は三級または
四級置換されているモノマーである。そのような置換基の例はシクロヘキシル、
シクロヘキセニル、シクロオクテニル、または環状アルキルまたはアリール置換
されたそれらの誘導体、t−ブチルまたはノルボニルのような環状脂環基を含む
。最も好ましい立体障害脂肪族または脂環族ビニルまたはビニリデン化合物はシ
クロヘキサンおよび置換シクロヘキサン、そして5−エチリデン−2−ノルボル
ネンの種々の異性体ビニル環置換誘導体である。特に好ましいのは1−、3−、
そして4−ビニルシクロヘキサンである。
【0086】 実質上ランダムなインターポリマーは少なくとも一個のビニルまたはビニリデ
ン芳香族モノマーおよび/または立体障害脂肪族または脂環族ビニルまたはビニ
リデンモノマーの通常0.5から65、好ましくは1から55、より好ましくは
2から50モル%を含み、そして少なくとも一個の2から20の炭素原子をもつ
脂肪族α−オレフィンの35から99.5%、好ましくは45から99%、より
好ましくは50から98モル%を含む。 その他の必要に応じて用いる重合可能なエチレン不飽和モノマーはノルボルネ
ンおよびC−C10−アルキルまたはC−C10−アリール置換ノルボルネ
ン、例示的にはエチレン/スチレン/ノルボルネンとなる実質上ランダムなイン
ターポリマーのような歪み環オレフィンを含む。
【0087】 最も好ましい実質上ランダムなインターポリマーはエチレンとスチレンのイン
ターポリマーおよびエチレン、スチレンそして少なくとも一個の炭素数3から8
のα−オレフィンとのインターポリマーである。 実質上ランダムなインターポリマーの平均分子量(Mn)は通常5,000以
上、好ましくは20,000から1000,0000、より好ましくは50、0
00から500,000である。実質上ランダムなインターポリマーの示差機械
走査熱量計(DMS)で測定されたガラス転移点(Tg)は好ましくは−40℃
から+35℃、好ましくは0℃から+35℃、最も好ましくは+10℃から+2
5℃である。
【0088】 典型的なグラフト化、水素添加、機能化、またはその他の反応により変性され
た実質上ランダムなインターポリマーは当業者に良く知られている。重合体は機
能性誘導体を提供するために確立された技術でスルホン化または塩素化される。
実質上ランダムなインターポリマーはまた、限定はしないが、パーオキサイド−
、シラン−、サルファー−、照射−、またはアジド−ベースの硬化システムを含
む種々の連鎖拡張反応または架橋反応により変性しても良い。種々の架橋技術の
詳細な説明は、未公開の共に1997年8月27日に出願された米国特許出願番
号08/921,641号および08/921,642号に記載されている。
【0089】 熱、湿気および照射段階の組み合わせを使用する二重硬化システムもまた効果
的に用いられる。二重硬化システムは、K.L.WaltonおよびS.V.K
arandeの名前で1995年9月29日に出願された米国特許出願番号53
6,022に記載されクレームされている。例えば、シラン架橋剤とパーオキサ
イド架橋剤、照射とパーオキサイド架橋剤、またはシラン架橋剤と硫黄含有架橋
剤を用いることが望ましい。 実質上ランダムなインターポリマーはまた、限定はしないがその調製およびそ
れに引き続く前述の方法およびさらに架橋剤のような硫黄を用いるビニル基の加
硫を含む方法による架橋工程におけるターモノマーとしてのジエンの内包を含む
種々の架橋プロセスによって変性される。
【0090】 実質上ランダムなエチレン/ビニル芳香族インターポリマーを製造する方法の
ひとつはJames C.StevensらによるEPA416,815および
Francis J.TimmersによるUSP5,703,187に記載さ
れているような種々の助触媒との組み合わせで一個以上のメタロセンまたは拘束
幾何触媒系の存在下で重合可能なモノマー混合物を重合することを含む。そのよ
うな重合反応の好ましい操作条件は大気圧から3000気圧の圧力および−30
0℃から200℃の温度を含む。それぞれのモノマーの自動重合温度より高い温
度における重合と未反応モノマーの回収はフリーラジカル重合から生ずるホモポ
リマーのある程度の量をもたらす。
【0091】 実質上ランダムなインターポリマー製造のための触媒と方法の好ましい例は1
991年5月20日に出願された米国出願番号702,475(EP514,8
28);USP5,055,438;5,057,475;5,096,867
;5,064,802;5,132,380;5,189,192;5,321
,106;5,347,024;5,350,723;5,374,696;5
,399,635;5,470,993;5,703,187;および5,72
1,185に開示されている。
【0092】 実質上ランダムなエチレン/ビニル芳香族インターポリマーはまた次式で示さ
れる化合物を用いる特開平7−278230に開示されている方法によっても製
造することができる。
【0093】
【化5】
【0094】 ここでCpおよびCpはお互いに独立のシクロペンタジエニル基、インデニ
ル基、フルオレン基、またはこれらの置換基であり、RおよびRはお互いに
独立の水素原子、ハロゲン原子、炭素数1−12の炭化水素基、アルコキシル基
、またはアリールオキシ基であり;Mは第IV族金属、好ましくはZrまたはH
f、最も好ましくはZrであり;そしてRはCpおよびCpを結合するの
に使われるアルキレン基またはシランジイル基である。
【0095】 実質上ランダムなエチレン/ビニル芳香族インターポリマーはまた、John
G.Bradfuteら(W.R.Grace&Co.)のWO95/320
95;R.B.Pannell(Exxon Chemical Patent
,inc)によるWO94/00500;そしてPlastics Techn
ology p.25(1992年9月)に記載されている方法によって調製す
ることもできる。
【0096】 また好ましいのはFrancis J.Timmersらによる1996年9
月4日に出願された米国特許出願番号08/708,869およびWO98/0
9999に記載されている少なくとも一個のα−オレフィン/ビニル芳香族/ビ
ニル芳香族/α−オレフィンテトラドからなる実質上ランダムなエチレン/ビニ
ル芳香族インターポリマーである。これらのインターポリマーはカーボン−13
NMRスペクトルの付加シグナルがピークノイズの3倍のピーク強度をもつ。こ
れらのシグナルは43.7−44.25ppmおよび38.0−38.5ppm
のケミカルシフトの範囲に現われる。特に、主ピークは44.1、43.9、そ
して38.2ppmに観察される。プロトンNMR試験は43.7−44.25
ppmのケミカルシフトの領域のシグナルはメチン炭素であり、そして38.0
−38.5ppmのケミカルシフトの領域のシグナルはメチレン炭素であること
を示す。
【0097】 これらの新しいシグナルは二個の頭から尻尾のビニル芳香族モノマー挿入が先
行しそして少なくとも一個のα−オレフィン挿入がそれに続くシーケンス(例え
ば、エチレン/スチレン/スチレン/エチレンテトラド、そこでは該テトラドの
スチレンモノマー挿入が1,2(頭から尻尾)位に排他的に起こる)によるもの
であると信じられている。スチレン以外のビニル芳香族モノマーおよびエチレン
以外のα−オレフィンを含むそのようなテトラドの場合、エチレン/ビニル芳香
族モノマー/ビニル芳香族モノマー/エチレンテトラドは同様なしかしわずかに
異なったケミカルシフトのカーボン−13 NMRを生ずることは当業者にとっ
てはよく理解されるところである。 これらのインターポリマーは次式で示されるような触媒の存在下、−30℃か
ら250℃の温度で重合を行うことによって得られる。
【0098】
【化6】
【0099】 ここで、各Cpは独立に、おのおのMへの置換シクロペンタジエニル基π−結
合を生起し;EはCまたはSi;Mは第IV族金属、好ましくはZrまたはHf
、最も好ましくはZr;各Rは独立に、おのおのH、30までの、好ましくは1
から20、より好ましくは1から10の炭素またはシリコン原子を含むヒドロカ
ルビル、シラヒドロカルビル、またはヒドロカルビルシリル;各R’は独立に、
H、ハロ、30までの、好ましくは1から20、より好ましくは1から10の炭
素またはシリコン原子を含むヒドロカルビル、ヒドロカルボキシル、シラヒドロ
カルビル、またはヒドロカルビルシリルであり、または二つのR’基は共にC1
−C10のヒドロカルビル置換1,3−ブタジエンであることができ;Mは1ま
たは2;そして必要に応じ、しかし好ましくは活性化触媒の存在下で起こる。 特に、好ましい置換シクロペンタジエニル基は次式で示されるものを含む。
【0100】
【化7】
【0101】 ここで各Rは独立に、おのおのH、30までの、好ましくは1から20、より
好ましくは1から10の炭素またはシリコン原子を含むヒドロカルビル、シラヒ
ドロカルビル、またはヒドロカルビルシリルまたは二つのR基は共にそれらの2
価誘導体を生成する。好ましくは、Rはそれぞれ独立に(適切な全ての異性体を
含む)水素、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ベンジ
ル、フェニルまたはシリルまたは(適切な)二つのそのようなR基はインデニル
、フルオレニル、テトラヒドロインデニル、テトラヒドロフルオレニル、または
オクタヒドロフルオレニルのような縮合環系を形成してお互いに結合しても良い
【0102】 特に好ましい触媒は、例えば、ラセミ−(ジメチルシランジイル)−ビス−(
2−メチル−4−フェニルインデニル)ジルコニウムジクロライド、ラセミ−(
ジメチルシランジイル)−ビス−(2−メチル−4−フェニルインデニル)ジル
コニウム1,4ジフェニル−1,3−ブタジエン、ラセミ−(ジメチルシランジ
イル)−ビス−(2−メチル−4−フェニルインデニル)ジルコニウムジ−C −Cアルキル、ラセミ−(ジメチルシランジイル)−ビス−(2−メチル−4
−フェニルインデニル)ジルコニウムジ−C−Cアルコキサイド、またはそ
れらの組み合わせを含む。
【0103】 また、以下のようなチタニウム−ベースの拘束幾何触媒、[n−(1,1−ジ
メチルエチル)−1,1−ジメチル−1−[(1,2,3,4,5−η)−1,
5,6,7−テトラヒドロ−s−インダセン−1−イル]シランアミナート(2
−)−n]チタニウムジメチル;(1−インデニル)(t−ブチルアミド)ジメ
チル−シランチタニウムジメチル;(3−t−ブチル)(1,2,3,4,5−
η)−1−インデニル)(t−ブチルアミド)ジメチルシランチタニウムジメチ
ル;そして((3−イソ−プロピル)(1,2,3,4,5−η)−1−インデ
ニル)(t−ブチルアミド)ジメチルシランチタニウムジメチル、またはそれら
の組あわせを使用することも可能である。
【0104】 さらに本発明で使用されるインターポリマーの調製方法は文献に記載されてき
た。LongoおよびGrassiの[Makromol.Chem.Vol.
191,p2387から2396(1990)]やD’Annielloらの[
Journal of Applied Polymer Science,V
ol.58,P1701−1706(1995)]はエチレン−スチレン−共重
合体を調製するためにメチルアルミノキサン(MAO)とシクロペンタジエニル
−チタニウムトリクロライド(CpTiCl)ベースの触媒系の使用を報告し
た。XuとLinの(Polymer Preprints Am.Chem.
Soc.,Div.Polym.Chem.),Vol.35,p686,68
7[1994])はスチレンとプロピレンのランダム共重合体を与えるためにM
gCl/TiCl/NdCl/Al(iBu)触媒を使用する共重合を
報告してきた。Luらの(Journal of Applied Polym
er Science,Vol.53,P1453−1460(1994)]は
TiCl/NdCl/Al(Et) 触媒を使用するエチレンとスチレン
の共重合を記載している。SernetzとMulhauptの(Macrom
ol.Chem.Phys.,Vol.197,p.1071−1083,19
97)はMeSi(MeCp)(n−t−ブチル)TiCl/メチルアル
ミノキサンチーグラーナッタ触媒を使用するエチレンとスチレンの共重合におけ
る重合条件の影響を記載している。橋かけメタロセン触媒によリ製造されたエチ
レンとスチレンの共重合体は荒井敏明と鈴木の(Polymer Prepri
nts Am.Chem.Soc.,Div.Polym.Chem.),Vo
l.38,p.349,350[1997])および三井東圧化学により出願さ
れたUSP5,652,315に記載されている。
【0105】 また、プロピレン/スチレンおよびブテン/スチレンのようなα−オレフィン
/ビニル芳香族モノマーインターポリマーの製造は三井石油化学から出願された
USP5,224,996またはUSP5,652,315に開示されており、
または電気化学工業のDE19711339A1にも開示されている。さらに、
高アイソタクチシティーではあるがそれゆえに“実質上ランダム”でないTor
u AriaらによるPolymer Preprnts,Vol.39,No
.1,March 1998に開示されているエチレンとスチレンのランダム共
重合体もまた本発明のエチレン重合体として用いることができる。
【0106】 実質上ランダムなインターポリマーを調製する過程で、アタクチックなビニル
芳香族ホモポリマーは高温でのビニル芳香族モノマーのホモ重合により生成する
。ビニル芳香族ホモポリマーの存在は一般に本発明の目的には不利益ではなく許
容できるものである。ビニル芳香族ホモポリマーはもし望むなら、非溶媒で溶液
からインターポリマーかビニル芳香族ホモポリマーかを選択沈殿させる抽出技術
によってインターポリマーから分離される。それにも拘わらず、本発明の目的に
とっては、インターポリマーの合計重量基準で30重量%以下、好ましくは20
重量%以下のビニル芳香族ホモポリマーが存在することは好ましいことである。
【0107】 本発明で使用される好ましいスルホン化エチレン/スチレンインターポリマー
はWO99/20691に記載されている。 本発明で使用される好ましい反応性テイラード液状ポリウレタンはWO99/
16806に記載されている。 本発明で使用される好ましいヒドロキシル機能性ポリウレタンは当業者に知ら
れている。例えば、USP5,275,853およびWO00/1750を参照
されたい。
【0108】 実質上水素添加されたブロック重合体とのブレンドに好適な重合体材料はDS
Cの結晶性が45%重量以下、好ましくは30重量%以下、より好ましくは20
重量%かそれ以下、そして最も好ましくは16%かそれ以下で特徴づけられるポ
リオレフィンエラストマーまたはプラストマーである。 好ましくは、ポリオレフィンエラストマーまたはプラストマーはASTM D
−1238、条件190℃/2.16kgに従って決定されるメルトインデック
ス(I)が5000g/10min以下、好ましくは500g/10min以
下、最も好ましくは50g/10min以下であることで特徴付けられる。
【0109】 また、実質上水素添加されたブロック重合体とのブレンドに好適な重合体材料
は、インストロンテンションメーターを用いて2ミル(0.051mm)で測定
されるときの永久歪み率が23℃で75以下、好ましくは23℃で60かそれ以
下、より好ましくは23℃で30かそれ以下、最も好ましくは23℃および38
℃および200%歪みで15かそれ以下;または好ましくは伸び率が25かそれ
以下、より好ましくは20、最も好ましくは23℃および100%歪みで15で
あることで特徴づけられる。
【0110】 ここで用いられる“重合体”の用語は、同じかまたは異なったタイプのモノマ
ーを重合させて調製される重合体材料を意味する。ここで用いられるように、一
般的な用語“重合体”は“インターポリマー”と同様に“ホモ重合体”、“共重
合体”、“ターポリマー”を包含する。 ここで用いられる“インターポリマー”の用語は少なくとも2個の異なったタ
イプのモノマーを重合して調製される重合体を意味する。ここで用いられるよう
に、一般的な用語“インターポリマー”は“用語“ターポリマー”(通常、三つ
の異なったタイプのモノマーから調製された重合体を表すのに使われる)と同様
に、用語“共重合体”(通常、ニつの異なったモノマーから調製された重合体を
表すのに使われる)も含む。
【0111】 通常の意味でここで使用される用語“均一に分岐したエチレン重合体”とはモ
ノマーが与えられたポリマー分子にランダムに分散し、実質上全ての重合体分子
が同一モル比のエチレンとコモノマーをもつようなエチレンインターポリマーを
意味する。その用語はいわゆる業界でよく知られているチーグラーバナジュウム
、ハフニュウムおよびジルコニュウム触媒系およびメタロセン触媒系例えば、以
下に述べるような拘束幾何形状触媒系のような均一系またはシングルサイト触媒
系を用いて製造されるエチレンインターポリマーを意味する。
【0112】 本発明で使用される均一に分岐したエチレン重合体は10メチル/1000炭
素またはそれ以下の分岐した短鎖の割合が重合体の15wt%以下、好ましくは
10wt%、より好ましくは5wt%以下そして最も好ましくは0wt%である
ものとして説明できる。即ち、重合体が、例えば昇温溶離分別(TREF)技術
や赤外または13C核磁気共鳴(NMR)分析を用いて決定されるように、測定
可能な高密度重合体部分を含まない。 好ましくは、均一に分岐したエチレン重合体は、狭くて本質的に一個の溶融T
REF曲線をもち、そして昇温溶離分別(ここではTREFと略記する)を用い
て決定されるように、本質的に測定できる高密度重合体部分が欠如したものとし
て特徴付けられる。
【0113】 エチレンインターポリマーの組成物分布は、例えば、ワイルド等のJourn
al of Polymer Science、Poly.Phys.1982
年版20巻441頁、または米国特許4,798,081号、米国特許5,00
8,204号、またはエル.ディー.ケーディーの“The Role of
Comonomer Type and Distribution in L
LDPE Product Performance”SPE Regiona
l Technical Conferance、Quaker Square
Hilton,Akron,Ohio,1985年版10月号1−2,107
−119頁に記載されているようにTREFFから読み取り決定される。 インターポリマーの組成物(モノマー)分布はまた米国特許5,292,84
5号、米国特許4,798,081号、米国特許5,089,321号、そして
ジェー.シー.ランダールのRev.Macromol.Chem.Phs.,
C29,pp201−317(1989)に記載された技術にしたがって13
NMR分析を用いて決定することもできる。
【0114】 分析的昇温溶離分別分析(米国特許4,798,081号に記載されているよ
うにここでは“ATREF”と略記する)においては、分析されるフィルムまた
は組成物は適当な熱溶媒(例えば、トリクロロベンゼン)に溶解させそして不活
性担体(ステンレス球)を含むカラム中で温度をゆっくり下げながら結晶化させ
る。カラムは屈折率計と示差粘度計(DV)の両方に装備されている。ATRE
F−DVクロマト曲線はそれから結晶化した重合体試料を溶出溶媒(トリクロロ
ベンゼン)の温度をゆっくり上昇させ、カラムから溶出させることによって描か
れる。ATREF曲線はまたしばしば短鎖分岐分布(SCBD)または組成分布
(CD)曲線とも呼ばれ、それは如何に均一にコモノマー(例えば、オクテン)
が試料に分散するか(溶出温度が低下すればコモノマー量は増加する)の指標を
示す。屈折形は短鎖分布情報を提供し、示差粘度計は平均分子量粘度の評価を提
供する。組成分布とその他の組成情報はまたPolymerChar,Vale
ncia,Spainから市販されているCRYSTAF分別分析パッケージの
ような結晶化分析分別法を用いて決定することもできる。
【0115】 従来のチーグラー重合した不均一に分岐したエチレン重合体(例えば、LLD
PEおよびULDPEまたはVLDPE)は二つまたはそれ以上の融点を持つの
に対し、好ましい均一に分岐したエチレン重合体(特に限定はしないが、実質上
線状エチレン重合体のような)は、示差走査熱量計(DSC)を用いて測定する
と、-30から150℃の間で単一の融解ピークをもつ。 単一な融解ピークは、インジュウム及び脱イオン化した水で検量したDSC計
を用いて決定される。その方法は約5−7mgの試料量を“一次加熱”で180
℃に4分保った後、10℃/minで冷却し30℃で3分保つ、そして10℃/
minで150℃まで加熱する“二次加熱”により温度に対する熱流れ曲線を得
て、これから融解ピークが得られる。重合体の合計融解熱は曲線の面積から計算
される。
【0116】 本発明で使用される均一に分岐したエチレン重合体は実質上線状のエチレン重
合体でも均一に分岐したエチレン重合体でもどちらでも良い。 ここで用いられる用語“線状(linear)”とはエチレン重合体が長鎖分
岐をもたないということを意味する。即ち、バルクな線状エチレン重合体からな
る重合体連鎖は、従来のLLDPEまたはチーグラー重合プロセス(例えば、米
国特許4,076,698号(アンダーソン等))で製造された線状高密度ポリ
エチレン重合体(ときには不均一系重合体と呼ばれる)と同様に長鎖分岐をもた
ない。用語“線状(linear)”は、多数の長鎖分岐を持っていることで当
業者に知られているバルクな高圧法分岐ポリエチレン、エチレン/酢ビ共重合体
、またはエチレン/ビニルアルコール共重合体には当てはまらない。
【0117】 用語“均一に分岐したエチレン重合体”は狭い短鎖分岐分布をもち、長鎖分岐
が存在しないことを指す。そのような“線状”の規則的に分岐したまたは均一な
重合体は米国特許3,645,992号(エルストン)に記載された重合体及び
米国特許5,026,798号(カニッヒ)または米国特許5,055,438
号(カニッヒ)に記載されているようないわゆるシングルサイト触媒を用いバッ
チ反応器で比較的高いエチレン濃度で製造された重合体または米国特許5,06
4,802号(スチーブンス等)または欧州特許0146815号(スチーブン
スチーブンス等)に記載されているような拘束幾何形状触媒を用いバッチ反応器
で比較的高いオレフィン濃度で製造された重合体を含む。
【0118】 典型的には、均一に分岐したエチレン重合体はエチレン/α−オレフィンイン
ターポリマーであり、ここでα−オレフィンは少なくとも一個のC−C20
α−オレフィン(例えば、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、4−メチル
−1−ペンテン、1−ヘキセン、および1−オクテン)であり、そして好ましく
は少なくとも一個のC−C20 α−オレフィンは1−ブテン、1−ヘキセン
または1−オクテンである。最も好ましくは、エチレン/α−オレフィンインタ
ーポリマーがエチレンとC−C20のα−オレフィンとの共重合体であり、特
にエチレン/1−オクテン共重合体、エチレン/1−ブテン共重合体、エチレン
/1−ペンテン共重合体、エチレン/1−ヘキセン共重合体である。
【0119】 本発明で使われる好ましい均一に分岐したエチレン重合体は三井化学(株)か
らタフマー(商標)の名称で、またエクソンケミカル社からEXACT(商標)
及びEXCEED(商標)の名称で市販されている。 ここに用いられているように、用語“実質上線状のエチレン重合体”とは、バ
ルクのエチレン重合体が、平均して全炭素(骨格と分岐両方の炭素を含む)10
00個当たりの長鎖分岐の数が0.01から3個に置換されていることを意味す
る。好ましい重合体は全炭素1000個当たりの長鎖分岐の数が0.01から1
個、より好ましくは全炭素1000個当たりの長鎖分岐の数が0.05から1個
、そして特に好ましくは全炭素1000個当たりの長鎖分岐の数が0.3から1
個の重合体である。
【0120】 ここで使われる用語“骨格(backbone)”とは個々の分子に対応し、
用語“重合体”または“バルクな重合体”は常識的には反応器で生成される重合
体に対応する。“実質上線状のエチレン重合体”となるためには、重合体は少な
くともバルク重合体中の平均長鎖分岐の数が全炭素数1000個当たり少なくと
も平均で0.01から3個となるのに充分な分子を持っていなければならない。 ここで使われる用語“バルク重合体”とは、重合プロセスから重合体分子の混
合物として生成する重合体であって、均一に分岐したエチレン重合体のために長
鎖分岐を持つ分子と同様に長鎖分岐を持たない分子も含むことを意味する。この
ように、“バルク重合体”は重合過程で生成する全ての分子を含む。実質上線状
の重合体にとって、長鎖分岐を持つ全ての分子ではなく、バルク重合体中の平均
長鎖分岐の割合が、以下にまた文献のどこにでも述べられているようにメルトレ
オロジー(すなわち、せん断粘度と溶融破壊(melt fracture)物
性)にプラスサイドに影響するのに充分な量あればよいことが理解できるであろ
う。
【0121】 長鎖分岐(LCB)はここではモノマー中の炭素数より少ない少なくとも一個
の炭素の鎖長として定義され、一方、短鎖分岐(SCB)はここでは、重合体分
子骨格に組み込まれた後のコモノマー残査中にある同じ炭素数の鎖長として定義
される。例えば、実質上線状のエチレン/1−オクテン重合体は少なくとも長さ
で7個の炭素の長鎖分岐のある骨格を持つが、それはまた長さで6個の炭素のみ
の短鎖分岐を持っている。
【0122】 長鎖分岐と短鎖分岐とは13C核磁気共鳴(NMR)分光法を用いて区別する
ことができ、そして測定限界量としては、例えば、エチレンホモ重合体の場合、
ランダール(Rev.Macromol.Phs.,C29(2&3),p28
5−297(1989))の方法を用いて定量することができる。しかしながら
、実際的な問題として、現在の13C核磁気共鳴分光計は約6個の炭素原子を越
える長鎖分岐長を決定することができず、そしてこのこの分析技術は7個の炭素
分岐と70個の炭素分岐の間を区別できない。長鎖分岐は重合体骨格の長さとお
およそ同じ長さであるといえる。
【0123】 13C核磁気共鳴分光計は6個の炭素原子を越える長鎖分岐長を決定すること
ができないが、エチレン/1−オクテンインターポリマーを含むエチレン重合体
中の長鎖分岐の存在を定量化または決定するのに有効な別の知られた方法がある
。例えば、米国特許4,500,648号は長鎖分岐振動数(LCB)が式LC
B=b/Mw(ここで、bは分子当たりの長鎖分岐の重量平均数であり、そして
Mwは重量平均分子量)で表されることを教示している。重量平均分子量と長鎖
分岐特性はそれぞれゲルパーミエイションクロマトグラフィーと固有粘度法で決
定される。
【0124】 エチレン/1−オクテンインターポリマーを含むエチレン重合体中の長鎖分岐
の存在を定量化または決定するのに有効な二つの別の方法は低角度レーザー光散
乱検知器と組み合わせたゲルパーミエイションクロマトグラフィー(GPC−L
ALLS)および示差粘度計と組み合わせたゲルパーミエイションクロマトグラ
フィー(GPC−DV)である。これらの長鎖分岐検知技術の利用法と基本的な
理論は文献でよく裏付けられてきた。例えば、Zimm,G,H.and St
ockmayer,W.H.,J.Chem.Phys.,17,1301(1
949)およびRudin,A.,Modern Method of Pol
ymer Characterization,John Wiley&Son
s,New York(1991)pp.103−112を参照されたい。
【0125】 ダウケミカル社のウィレム デグルートとピー.スチーブ チャムは、199
4年10月4日ミズーリ州セントルイスで開かれた分析化学学会と分光学会(F
ACSS)の合同会議において、GPC−DVが確かに実質上線状のエチレン重
合体中の長鎖分岐の存在を定量化する有効な技術であることを発表した。特に、
デグルートとチャムは、チム−ストックマイヤー式を用いて測定した実質上線状
のエチレンホモ重合体中の長鎖分岐のレべルは13CNMRを用いて測定された
長鎖分岐のレベルと良く相関性があることを見いだした。
【0126】 デグルートとチャムは、オクテンの存在が溶液中のポリエチレンの流体力学的
容積を変化させないこと、そして試料中のオクテンのモル%を知ることによって
分子量増加はオクテンの短鎖分岐によるものであると説明できることを見出した
。1−オクテンの短鎖分岐による分子量増加への寄与を解きほぐすことにより、
デグルートとチャムは、GPC−DVが実質上線状のエチレン/オクテン共重合
体中の長鎖分岐のレベルを定量化するために使用できることを示した。 デグルートとチャムはまた、GPC−DVによって決定されるようにLog(
GPC重量平均分子量)の関数としてのLog(I,メルトインデックス)の
プロットは、実質上線状のエチレン重合体の長鎖分岐の様子(長鎖分岐の量では
ない)が高圧法で高度に分岐した低密度ポリエチレン(LDPE)と類似であり
、またチタニウム錯体やハフニウムおよびバナジウム錯体のような通常の均一系
触媒であるチーグラー系触媒を使用して製造されるエチレン重合体とは明確に区
別されることの例証を示した。
【0127】 実質上線状のエチレン重合体に対して、ガスエクストルージョンレオメトリー
(GER)結果及び/又はメルトフロー、I10/Iによって定量化され、説
明される高められたレオロジー物性が増加することで、長鎖分岐が存在すること
の実験に基づいた効果が証明される。 本発明で使用される実質上線状のエチレン重合体は、さらに米国特許5,27
2,236号、1991年10月15日出願の出願番号07/776,130;
米国特許5,278,272号、1992年9月2日出願の出願番号07/93
9,281;米国特許5,665,800号、1996年10月16日出願の出
願番号08/730,766に定義されている独特の種類の化合物である。
【0128】 実質上線状のエチレン重合体は、上述の及び、例えば、エルストンの米国特許
3,645,992号に記載された均一の分岐エチレン重合体として従来から知
られている重合体の種類とは明らかに異なる。重要な区別としては、実質上線状
のエチレン重合体は、均一に分岐した線状エチレン重合体の場合と同様に、用語
“線状”の従来の観点からは線状重合体骨格を持たない。 実質上線状のエチレン重合体はまた不均一に分岐した伝統的なチーグラー重合
された線状エチレンインターポリマー(例えば、超低密度ポリエチレン、線状低
密度ポリエチレンまたは、例えば、アンダーソン等の米国特許4,076,69
8号に開示された技術を使用して製造された高密度ポリエチレン)のように従来
から知られている重合体の種類とは明らかに異なり、実質上線状のエチレンイン
ターポリマーは均一に分岐した重合体である。さらに、実質上線状のエチレン重
合体はまた実質上線状のエチレン重合体中の不均一に分岐したエチレン重合体の
種類とは異なり、本質的に昇温溶離分別技術を用いて決定される測定可能な高密
度または結晶性の重合体部分が欠如していると特徴付けられる。
【0129】 本発明で使用される実質上線状のエチレンエラストマーおよびプラストマーは (a)メルトフローレーシオ、I10/I≧5.63、 (b)ゲルパーミエーションクロマトグラフィーで決定され、次式:(M/M )≦(I10/I)−4.63で定義される分子量分布、M/M (c)実質上線状のエチレン重合体の表面溶融破壊開始の臨界せん断速度が、線
状エチレン重合体の表面溶融破壊開始の臨界せん断速度の少なくとも50%以上
であるガスエクストルージョンレオロジー(ここで、実質上線状のエチレン重合
体と線状エチレン重合体が同一のまたは複数のコモノマーからなり、線状エチレ
ン重合体が実質上線状のエチレン重合体の10%以内のIおよびM/M
もち、そして実質上線状のエチレン重合体と線状エチレン重合体のそれぞれの臨
界せん断速度がガスエクストルージョンレオメーターを用い同一の融解温度で測
定される) (d)示差走査熱量計(DSC)における−30℃と150℃の間での単一の融
解ピーク、そして (e)0.865g/cm3に等しいかまたはそれ以下の密度 を有することで特徴付けられる。
【0130】 “レオロジー的加工指数(processing index)”(PI)の
ような他のレオロジー特性と同様に溶融破壊に関する臨界せん断速度と臨界せん
断応力の決定はガスエクストルージョンレオメーター(GER)を用いてなされ
る。ガスエクストルージョンレオメーターは、エム.シダ、アール.エヌ.シュ
ロッフ及びエル.ブイ.カンシオ等によるPolymer Engineeri
ng Scienceの1977年17巻11号770頁およびジョン ディア
リー著Rheometers for Molten Plastics(ファ
ン ノストランド ラインホールド社刊)の1982年版97−99頁に記載さ
れている。
【0131】 加工指数(PI)は190℃、窒素圧力2500psig(176kg/cm )で0.0296インチ(752μm)直径、(好ましくは0.0143イン
チ(0.036cm)直径の、例えば、50−100Iのメルトインデックス
又はそれ以上のハイフロー重合体用のダイス(金型))、入口角度180°で2
0:1L/Dのダイスを用いて測定される。GER加工指数は次式:PI=2.
15×10dyne/cm/(1000×せん断速度)からミリポアズ単位
で計算される。ここで、2.15×10dyne/cm(215Mpa)は250
0psi(176kg/cm)、壁におけるせん断速度は次式:32Q’/(
60sec/min)(0.745)(直径×2.54cm/in)で表され
る。 ここで、Q’は押出し速度(g/min)、0.745はポリエチレンの溶融
密度(g/cm)、そして直径はキャピラリーのオリフィス直径(インチ)で
ある。 PIは見掛けせん断応力2.15×10dyne/cm(215Mpa)で測定
された物質の見掛け粘度である。
【0132】 実質上線状のエチレン重合体の場合、PIは実質上線状のエチレン重合体のそ
れぞれ10%以内のI、M/Mおよび密度をもつ従来の線状エチレン重合
体のPIの70%に等しいかそれ以下である。 見掛けせん断速度に対する見掛けせん断応力のプロットは、前に述べたような
ダイスまたはGERを使用し、5250から500psig(369から35k
g/cm)の範囲の窒素圧力下での溶融破壊現象を確認するために用いられる
。ラママーシー著のJournal of Rheology、30(2),3
37−357,1986によれば、或る臨界フローレートを過ぎたところで、観
察される押し出し物の不規則性は広義には二種類:表面溶融破壊と全体の溶融破
壊とに分類される。
【0133】 表面溶融破壊は見かけ上、定常流動条件下で起こり、詳細には鏡のような光沢
の喪失からより厳しい“鮫肌”状態まで変化する。この開示においては、表面溶
融破壊の罹患は、押出し物の表面粗さが40倍拡大でのみ検出されるような押出
し物の光沢の喪失の始まりで特徴付けられる。実質上線状のエチレン重合体の場
合、表面溶融破壊の罹患時の臨界せん断速度はおおよそ同じIとM/M
もつ線状エチレン重合体の表面溶融破壊の罹患時の臨界せん断速度より少なくと
も50%以上である。好ましくは、本発明の実質上線状のエチレン重合体の場合
、表面溶融破壊の罹患時の臨界せん断速度は2.8×10dyne/cm(280
MPa)以上である。
【0134】 全体の溶融破壊は非定常流動条件下で起こり、詳細には標準的(交互に粗くそ
してスムース、らせん状に等)からランダムな歪みまで変化する。市場での許容
性(例えば、ブローフィルム加工において)については表面欠陥はもし防げない
としても最小にすべきである。表面溶融破壊の罹患(OSMF)における臨界せ
ん断速度と全体の溶融破壊の罹患(OGMF)における臨界せん断応力はここで
は表面粗さとGERによって押出された押出し物の形状の変化に基づいて用いら
れる。本発明で使用される実質上線状のエチレン重合体の場合、全体の溶融破壊
の罹患における臨界せん断応力は好ましくは約4×10dyne/cm(400M
pa)以上である。
【0135】 加工指数の決定及びGER溶融破壊決定のためには、実質上線状のエチレン重
合体は無機フィラーなしで、また20ppm以上のアルミニュウム残渣を含まな
い状態で試験される。好ましくは、しかしながら、加工指数と溶融破壊試験のた
めに、実質上線状のエチレン重合体はフェノール、ヒンダードフェノール、亜リ
ン酸塩またはフォスフォナイト、好ましくはフェノール、ヒンダードフェノール
、亜リン酸塩またはフォスフォナイトの組み合わせのような抗酸化剤を含む。
【0136】 分子量と分子量分布はGPCによって決定される。好ましい装置ユニットはウ
ォーターズ社製の、示差屈折計とカラムがポリマーラボラトリー社から提供され
ており孔径10、10、10および10Åの多孔質粒子で充填された三
本の混合多孔質カラムを装備した150℃高温クロマトグラフユニットである。
エチレン重合体の場合、ユニット操作温度は140℃、溶媒は1,2,4−トリ
クロロベンゼンでその試料の0.3重量%溶液が注入のために調整される。逆に
、柔軟な水素添加ブロック共重合体の場合、操作温度は25℃で、テトラヒドロ
フランが溶媒として使用される。好ましい流速は1.0ml/minで、注入量
は典型的には100マイクロリッターである。
【0137】 本発明で使用されるエチレン重合体の場合、重合体骨格に関する分子量の決定
は溶離容積に応じ狭い分子量分布のポリスチレン標準試料(Polymer L
aboratories製の)を用いてなされる。等価のポリエチレン分子量は
ポリエチレンとポリスチレンに対する適切なマーク−ホーウィンク係数(ウイリ
アムスとウォード著のJournal of Polymer Science
、Polymer Letters,1968年第6巻621頁に記載されてい
るように)を使用し次式:MPE=a×(MPSを導くことによって決定さ
れる。 この式で、a=0.4316、b=1.0。重量平均分子量、Mw、は次式: M=(Σw(M に従って通常の方法で計算される。 ここで、wはGPCカラムから溶離する分子量Miと分子の重量分率であり
、Mwを計算するときはi及びj=1、そしてMnを計算するときはj=−1で
ある。
【0138】 本発明で使用される少なくとも均一に分岐したエチレン重合体の場合、Mw/
Mnは好ましくは3.5以下、より好ましくは3.0以下、最も好ましくは2.
5以下であり、そして適切には1.5から2.5の範囲であり、最も適切には1
.8から2.3の範囲である。 実質上線状のエチレン重合体は比較的狭い分子量分布(即ち、Mw/Mn比が
3.5以下)を持つにもかかわらず優れた加工性を有することで知られている。
驚くべきことに、均一および不均一に分岐した線状エチレン重合体と違って、実
質上線状のエチレン重合体のメルトフロー比(I10/I)は本質的には分子
量分布、Mw/Mnに従属して変化する。したがって、特に良好な押出し加工性
が要求される場合は、本発明に使用される好ましいエチレン重合体は均一に分岐
した実質上線状のエチレンインターポリマーである。
【0139】 実質上線状のエチレン重合体を製造するのに使用される好ましい拘束幾何形状
触媒は米国特許出願番号07/545,403(出願日1990.7.3);米
国特許出願番号07/758,654(出願日1991.9.12);米国特許
5,132,380号(出願番号07/758,654);米国特許5,064
,802号(出願番号07/547,728);米国特許5,470,993号
(出願番号08/241,523);米国特許5,453,410号(出願番号
08/108,693);米国特許5,374,696号(出願番号08/08
,003);米国特許5,532,394号(出願番号08/295,768)
;米国特許5,494,874号(出願番号08/294,469);そして米
国特許5,189,192号(出願番号07/647,111)に開示されてい
るような拘束幾何形状触媒を含む。
【0140】 好ましい触媒錯体はまたWO93/08199やこれまで発行されている特許
の教示に従って調製することもできる。更に、米国特許5,026,798号に
教示されているモノシクロペンタジエニル遷移金属オレフィン重合触媒はまた本
発明の重合体を調製するために好適に使用できると信じられている。但し、重合
条件は実質上、米国特許5,272,236号;米国特許5,278,272号
;米国特許5,665,800号に記載された条件に従うべきであり、特に連続
重合が求められる場合には厳密な注意が必要である。そのような重合方法はまた
PCT/US92/08812(1992年10月15日出願)に開示されてい
る。
【0141】 前述の触媒は元素の周期律表第3−10族またはランタニド類の金属及び拘束
を引き起こす部分と置換された非局在化したβ結合部分からなる金属配位錯体(
その錯体は、非局在化し、置換されたπ結合部分の中心と少なくとも一個の残り
の置換基の中心との間の角度がそのような拘束を引き起こす置換基中に欠けてい
る同様なπ結合部分を含む類似の錯体の角度より小さいような金属原子のまわり
に拘束幾何形状をもっている)からなることが説明されており、さらに、一個以
上の非局在化し、置換されたπ結合部分からなるそのような錯体の場合、錯体の
各金属原子に対するそれらのうちただ一個だけが環状、非局在化、置換π結合部
分であることが提案されている。触媒はさらに活性化助触媒からなる。
【0142】 ここで使用される好ましい助触媒は不活性な、安定な、非配位な、イオン形成
化合物と同様に重合状またはオリゴマー状のアルミノキサン、特にメチルアルミ
ノキサンを含む。いわゆる、変性メチルアルミノキサン(MMAO)はまた触媒
として使用するのに好適である。そのような変性メチルアルミノキサンを調製す
る技術は米国特許5,041,584号に開示されている。アルミノキサンはま
た米国特許5,218,071号;米国特許5,086,024号;米国特許5
,041,585号;米国特許5,041,583号;米国特許5,015,7
49号;米国特許4,960,878号;そして米国特許4,544,762号
に開示されているように製造することもできる。
【0143】 変性メチルアルミノキサンを含むアルミノキサンは、重合に使用される場合、
好ましくは(最終の)重合体中に残る触媒残渣が好ましくは0から20ppmの
アルミ、特に0から10ppmのアルミ、そしてより好ましくは0から5ppm
のアルミの範囲となるようにして使用される。バルクの重合体物性(例えば、P
Iまたは溶融破壊)を測定するためには、HCl水溶液が重合体からアルミノキ
サンを抽出するのに使用される。好ましい助触媒は、しかしながら、不活性で、
非配位な、EP520732に記載されているようなボロン化合物である。
【0144】 実質上線状のエチレン重合体は連続(バッチに対比するものとしての)制御重
合プロセスにおいて、少なくとも一つの反応機(例えば、WO93/07187
、WO93/07188、WO93/07189に開示されているような)を使
用して製造されるが、多段反応機を使用して(例えば、米国特許3,914,3
42号に記載されている多段反応機配列を使用して)、望ましい物性を持つイン
ターポリマーを製造するのに充分な重合温度及び圧力で製造される。多段反応機
は直列又は並列で操作されるが、少なくとも一つの反応機には少なくとも一種の
拘束幾何形状触媒が用いられる。
【0145】 実質上線状のエチレン重合体は、EP416815に開示されている方法のよ
うに、拘束幾何形状触媒の存在下で連続溶液、スラリー、または気相重合を使っ
て製造することができる。重合は一般的に等業者に知られているいかなる反応機
システムでなされても良く、限定はしないが、槽型反応機、球状反応機、循環ル
ープリアクターまたはそれらの組み合わせ及び類似の、部分的に又は完全に断熱
的、非断熱的又は両方の組み合わせで操作されるいかなる反応機又は全ての反応
機でなされても良い。好ましくは、連続ループリアクター溶液重合プロセスが本
発明の実質上線状のエチレン重合体を製造するために使用される。
【0146】 一般に、実質上線状のエチレン重合体製造に要求される連続重合は、先行技術
でよく知られたチーグラーナッタまたはカミンスキー−シン系の重合反応条件下
即ち、温度が0から250℃および圧力が大気圧から1000気圧(100MP
a)でなされる。懸濁、溶液、スラリー、気相またはその他のプロセス条件がも
し望むなら採用することができる。 担体は重合において使用しても良いが、好ましくは触媒は均一(即ち、溶液)
状態で使用される。もちろん、活性な触媒系はもし触媒および助触媒成分が直接
重合系に加えられ、適当な溶媒または希釈剤(凝縮したモノマーを含む)が重合
系に用いられるならば、イン−シツを形成する。しかしながら、重合混合物に加
える前に適切な溶媒の分離工程で活性な触媒を形成することは好ましいことであ
る。
【0147】 本発明で使用される実質上線状のエチレン重合体は少なくとも一個のC−C 20 のα−オレフィン及び/又はC−C18のジオレフィンとのエチレンのイ
ンターポリマーである。エチレンとC−C20炭素原子のα−オレフィンとの
共重合体が特に好ましい。上記の用語“インターポリマー”はここでは共重合体
、またはターポリマー、または類似のものを示すために使用され、そこでは少な
くとも一個の他のコモノマーがインターポリマーをつくるためにエチレンまたは
プロピレンと重合する。
【0148】 エチレンと重合させるために有用な好適な不飽和コモノマーは、例えば、エチ
レン不飽和モノマー、共役または非共役ジエン、ポリエン、等々を含む。そのよ
うなコモノマーの例はプロピレン、イソブチレン、1−ブテン、1−ヘキセン、
1−ペンテン、1−ヘプテン、1−オクテン、1−ノネン、1−デセン、および
その類似物のようなC−C20のα−オレフィンを含む。好ましいコノマーは
プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘプテン、および1−オクテンで
あり、1−オクテンが特に好ましい。その他の適切なモノマーはスチレン、ハロ
−またはアルキル置換されたスチレン、ビニルベンゾシクロブタン、1,4−ヘ
キサジエン、およびナフテン類(例えば、シクロペンテン、シクロヘキセンおよ
びシクロオクテン)を含む。
【0149】 ひとつの好ましい態様として、本発明に使用される組成物は少なくとも一個の
水素添加ブロック重合体と少なくとも一個のポリプロピレン重合体からなる。本
発明での使用に好適なポリプロピレン重合体はランダム、ブロック−プロピレン
−エチレン重合体を含み、例えば、モンテルポリオレフィンズやエクソンケミカ
ルカンパニーのような多くの製造業者から得ることができる。エクソンでは、好
適なポリプロピレン重合体がエスコレン(ESCORENE)やアチーブ(AC
HIEVE)の商標名で供給されている。
【0150】 本発明の使用に好適なポリ乳酸(PLA)重合体は文献でよく知られている(
例えば、D.M.Biggらの“Effect of Copolymer R
atio on the Crystallinity and Proper
ties of Polylactic Acid Copolymers”、
ANTEC‘96、pp.2028−2039;WO90/01521;EP0
515203;およびEP0748846参照)。好適なポリ乳酸(PLA)重
合体はカーギルダウによってエコプラ(EcoPLA)の商標名で市販されてい
る。
【0151】 本発明の使用に好適な熱可塑性ポリウレタン重合体は、ダウケミカルカンパニ
ーからペラサン(PELLATHANETM)の商標名で市販されている。 好適なポリオレフィンカーボンモノキサイドインターポリマーは良く知られた
高圧フリーラジカル重合法で製造できる。しかしながら、それらはまた伝統的な
チーグラーナッタ触媒や前述のいわゆる均一触媒系を用いて製造することもでき
る。 エチレンアクリル酸インターポリマーのような好適なフリーラジカルで開始さ
れる高圧法カルボニル含有エチレン重合体は、トムソンとワープルによる米国特
許3,520,861号やマッキニー等による米国特許4,988,781号;
米国特許4、599,392号;米国特許5,384,373号に教示された方
法を含む当業者に知られた如何なる技術によっても製造することができる。
【0152】 本発明の使用に好適なエチレン酢ビインターポリマーは、エクソンケミカルカ
ンパニーやデュポン社を含む多くの供給業者から市販されている。 好適なエチレン/アルキルアクリレートインターポリマーは多くの供給業者か
ら市販されている。好適なエチレン/アクリル酸インターポリマーはダウケミカ
ルカンパニーからプリマコール(PRIMACOR)の商標名で市販されている
。好適なエチレン/メタクリル酸インターポリマーはイー.アイ.デュポン社か
らヌクレール(NUCREL)の商標名で市販されている。
【0153】 塩素化ポリエチレン(CPE)は,特に実質上線状の塩素化エチレン重合体は
、良く知られた技術に従ってポリエチレンを塩素化することによって調製される
。好ましくは、塩素化ポリエチレンは30wt%以上の塩素を含む。本発明で使
用される好適な塩素化ポリエチレンはデュポンダウエラストマー社により商標名
TYRINで市販されている。 添加剤、例えば、チバガイギー社から供給される商標名イルガホス168また
は商標名イルガノックス1010が付形や製造操作の過程の劣化を抑制するため
にまたはグラフトや架橋の度合いをうまく制御する(即ち、過剰のゲル化を防ぐ
)ために弾性組成物やそれらのブレンド物に添加されてもよい。工程添加剤には
,例えば、ステアリン酸カルシウム、水、そしてフッソ樹脂が残留触媒の不活性
化のため、またはさらなる加工性改善のための目的で使用されても良い。
【0154】 ある態様においては、特に81,500以上の分子量において、少なくとも一
個の実質上水素添加されたブロック重合体は溶融延伸性と繊維の紡糸性を改善す
るためにオイル、ワックス、工程助剤、可塑剤、または粘着付与剤またはこれら
の全て(即ち、本発明の調合システム)で調合される。 ここで用いられる“粘着付与剤”の用語は重合体組成物に粘着したり接着した
りするいくつかの組成物や化合物のいずれかを意味する。粘着付与剤の代表的な
種類は脂肪族C5樹脂、ポリテルペン樹脂、ロジンエステル、および水素添加ロ
ジンエステルを含む。採用される粘着付与剤は典型的にはブルークフィールド粘
度計で測定される350゜Fでの粘度が、300以下、好ましくは150以下、
最も好ましくは50センチポアズ以下である。採用される粘着付与剤は典型的に
は50℃以上のガラス転移点を有する。
【0155】 本発明で用いられる好適な脂肪族粘着付与剤はEscorez、Piccot
ac、Mercures、Wintack、Hi−rez、Quintone、
そしてTackirolの商標名で利用できるものを含む。好ましいポリエチレ
ン粘着付与剤はNirez、Piccolyte、Wingtack、そしてZ
onarezの商標名で利用できるものを含む。好ましい水素添加された粘着付
与剤はEscorez、Arkon、そしてClearonの商標名で利用でき
るものを含む。好ましい脂肪族−芳香族混合粘着付与剤はEscorez、Re
galite、Hercures、AR、Imprez、NorsoleneM
、Marukarez、ArkonM、Quintone、等の商標名で利用
できるものを含む。その他の粘着付与剤も実質上水素添加されたブロック重合体
と相溶性があればまた使用できる。
【0156】 粘着付与剤は本発明の調合システムにおいては、70重量%以下、好ましくは
50重量%以下、より好ましくは25重量%以下の量で存在し、そしてある場合
には、10重量%以下の粘着付与剤が使用されてもよい。 “ワックス”の用語は6000以上の数平均分子量をもつパラフィン状または
結晶性重合体を意味する。この範疇に入る代表的な重合体は商標名Polywa
x500、Polywax1500、Polywax2000としてPetro
lite,Inc.(Tulsa,OK)から利用できるエチレンホモポリマー
;および商品番号1230、1236、1240、1245、1246、125
5、1260、そして1262としてCP Hallから利用できるパラフィン
ワックスを含む。商標名Polywax2000は約2000の分子量、約1.
0のMw/Mn、16℃で約0.97g/cm の密度、そして約126℃の
融点をもつ。
【0157】 CP Hall 1246パラフィンワックスはCP Hall(Stow,
OH)から利用できる。CP Hall 1246パラフィンワックスは143
°Fの融点、210°Fでのブルークフィールド粘度4.2cp、そして73°
Fでの比重0.915をもつ。 好ましいワックスは拘束幾何触媒を使用して製造される。そのような重合体は
、エチレンホモポリマーまたはエチレンと例えば、C−C20のα−オレフィ
ン、スチレン、アルキル置換スチレン、テトラフルオロエチレン、ビニルベンゾ
シクロブタン、非共役ジエン、そしてナフテンのようなコモノマーとのインター
ポリマーのどちらかである。従来のワックスと対比して、そのような重合体は、
1.5から2.5、好ましくは1.8から2.2のMw/Mnをもつ。そのよう
な重合体は、Einlaysonらの名前で予備出願60/010403として
1996年1月22日に出願された題名“超低分子量エチレン重合体”の出願に
開示されクレームされている。
【0158】 調合システムでの使用のための好適なワックスは分子量が6000以下、好ま
しくは5000以下で800以上、好ましくは1300以上である。 好適なエチレン重合体ワックスは、即ち、エチレン重合体(従来からのエチレ
ンホモポリマーワックスかまたは拘束幾何触媒により調製されたエチレンホモポ
リマー)またはエチレンとC −C20 のα−オレフィン、非共役ジエン、そ
してナフテンからなるグループから選ばれるコモノマーとのインターポリマーは
、少なくとも0.910g/cm で0.970g/cm を越えない、好ま
しくは0.965g/cm を越えない密度をもつ。
【0159】 “オイル”の用語はその慣例的な観点からは、鉱物油、植物油、動物油、本質
的なまたは食用油として分類されている脂肪、粘性液体、そして揮発性液体を意
味するのに使われている。使われる場合には、オイルはホットメルト接着剤の重
量基準で25以下、好ましくは15以下、そしてより好ましくは10重量%以下
の量で存在する。代表的なオイルは白鉱物油(Witcoから利用できる商標名
Kaydolのような)、そして商標名Shellflex371ナフテン油(
Shell Oil Co.から利用できる)を含む。好ましいオイルは、例え
ば、Witco Chemical Co.より供給されるWitco200プ
ロセスオイルのような白鉱物パラフィンオイルである。
【0160】 弾性組成物はフィラーを入れることもできるし入れないこともできる。もしフ
ィラーを入れるなら、存在するフィラーの量は高温弾性に悪影響を及ぼす量を越
えてはならない。典型的には、存在するフィラーの量はインターポリマーの合計
重量基準で20から80の間、好ましくは50から70重量%(wt%)の間で
ある。代表的なフィラーはカオリン粘土、水酸化マグネシウム、シリカ、炭酸カ
ルシウムを含む。フィラーが存在する好ましい態様においては、フィラーは架橋
反応に干渉する傾向を防止するか遅らせる材料でコートされる。ステアリン酸は
そのようなフィラーコート剤の代表である。本発明の弾性組成物および弾性付形
物品は種々の応用の用途がある。好ましい応用は、例えば、限定はしないが、使
い捨ての衛生製品(例えば、トレーニングズボン、おむつ、吸収性下着、失禁製
品、そして女性の衛生用品);使い捨て衣服(例えば、産業用衣類、カバーオー
ル、ヘッドカバー、下着、ズボン、シャツ、手袋、そして靴下);汚染制御/ク
リーンルーム製品(例えば、手術用ガウンやドレープ、顔面マスク、ヘッドカバ
ー、手術用キャップや帽子、靴カバー、スリッパ、編物衣服、包帯、滅菌ラップ
、ワイパー、実験着、カバーオール、ズボン、エプロン、ジャケット、そしてベ
ッド用品とシーツ)およびスポーツ洋品を含む。
【0161】 種々のホモフィラメント繊維は、ステープル繊維、スパンボンド繊維またはメ
ルトブロー繊維(例えば、USP4,340,563(Appelら)、USP
4,663,220(Winsneskiら)、USP4,668,566(B
raunら)、またはUSP4,322,027(Reba))、およびゲルス
パン繊維(例えば、USP4,413,110(Kaveshら)に開示された
システム)を含む本発明の弾性組成物から作られる。ステープル繊維は溶融紡糸
することができ(即ち、それらは追加の延伸無しで直接最終の繊維径に押出すこ
とができる)、またはそれらはもっと大きい径に紡糸され、引き続いて従来から
の繊維延伸技術を用いて所望の径まで熱または冷延伸することができる。
【0162】 本発明の弾性ステープル繊維はまた、特に本発明の弾性繊維が回りのマトリッ
クス繊維よりも低融点の場合に、接着繊維として使用することができる。接着繊
維の適用においては、接着繊維は典型的には他のマトリックス繊維とブレンドさ
れそしてその構造全体が熱に晒され、そこで接着繊維は溶融しまわりのマトリッ
クス繊維と接着する。ここに開示されている本発明の弾性繊維の使用に利点のあ
る典型的なマトリックス繊維は、限定はしないが、ポリ(エチレンテレフタレー
ト)繊維、木綿繊維、ナイロン繊維、ポリプロピレン繊維、不均一に分岐したポ
リエチレン繊維、線状ポリエチレンホモポリマー繊維およびそれらの組み合わせ
を含む。マトリックス繊維の径は最終用途によって変えることができる。
【0163】 2成分繊維もまた新規の弾性組成物から作ることができる。そのような2成分
繊維は少なくとも繊維のひとつの部分で本発明の弾性繊維を使用することができ
る。例えば、鞘/芯2成分繊維(即ち、鞘が同心円状に芯を取り巻いている繊維
)において、弾性組成物は鞘か芯のどちらかであることができる。本発明の別の
弾性組成物もまた独立に同じ繊維中の鞘および芯として、好ましくは両成分が弾
性で特に鞘成分が芯成分より低融点を有する場合に使用することができる。2成
分繊維の他のタイプは同様に本発明の範囲内であり、並行結合(side−by
−side conjugated)繊維(例えば、繊維が重合体の分離した領
域を持ち、そこで本発明の弾性組成物が少なくとも繊維の表面部分からなる繊維
)のような構造を含む。 繊維に形状に制限はない。例えば、典型的な繊維は円形断面形状であるが、し
かし時には繊維は3裂片(trilobal)形状、または平面(即ち、“リボ
ン”のような)形状のような異なった形状をもつ。
【0164】 本発明の新規の弾性繊維はPET、ナイロン、および木綿のような他の繊維と
弾性布帛を造るために使用される。繊維径は測定されそしてファッションの変化
として報告される。一般に、繊維径はフィラメント当たりのデニールで測定され
る。デニールはその繊維の長さの9000m当たりのグラムとして定義される繊
維用語である。モノフィラメントは一般に15以上、通常30以上のフィラメン
ト当たりのデニールをもつ押出し糸を表す。細いデニール繊維は一般に15また
はそれ以下のデニールをもつ繊維を表す。ミクロデニール(aka micro
fiber)は一般に100ミクロンメーターを越えない径をもつ繊維を表す。
ここに開示される本発明の弾性繊維の場合は、径は繊維の弾性にあまり影響を与
えずに広範囲に変えることができる。しかし、繊維のデニールは最終の物品の能
力に適合するように好ましくは:メルトブローの場合は0.5から30デニール
/フィラメント;スパンボンドの場合は1から30デニール/フィラメント;連
続巻取りフィラメントの場合は1から20,000デニール/フィラメント;に
調節することができる。それにもかかわらず、好ましくは、名目上のデニールは
37以上、より好ましくは55かそれ以上そして最も好ましくは65かそれ以上
である。これらの選択は典型的には耐久性のある衣類は40かそれ以上のデニー
ルの繊維を採用するという事実に帰せられる。
【0165】 ここに開示される本発明の弾性繊維から作られる布帛は織布および不織布の両
方の布帛を含む。不織布は、USP3,485,706(Evans)およびU
SP4,939,016(Radwanskyら)によって開示されているよう
な;ステープル繊維をカーディングおよび熱的に結合することにより;連続的な
繊維を連続操作でスパンボンドすることにより;または繊維を布帛にメルトブロ
ーし引き続き結果として生ずるウエブをカレンダリングまたは熱的に結合させる
ことにより得られるスパンレースの(または流体力学的に絡まりあった)布帛を
含む。これらの種々の不織布製造技術は当業者に良く知られておりまたその開示
は如何なる特定の方法にも限定されない。そのような繊維から作られる他の構造
もまた本発明の範囲に含まれ、例えば、これらの新規の繊維と他の繊維(例えば
、ポリエチレンテレフタレート(PET)または木綿)とのブレンド物も含まれ
る。
【0166】 ここに開示されている本発明の弾性繊維および布帛を使用して作られる布帛物
品は弾性部分をもつ弾性組成物物品(例えば、オムツ)を含む。例えば、弾性部
分は典型的には腰帯部分はオムツがずり落ちるのを防ぎそして足バンド部分は漏
れを防止するようにオムツに仕上げられる(USP4,381,781(Sci
araffa)に示されるように)。 しばしば、弾性部分は快適性と信頼性の
良好な組み合わせのための良好な形状適合性および/または固定性システムを促
進する。ここに開示された本発明の弾性繊維および布帛はまた弾性と呼吸性を組
み合わせる構造を作り出す。例えば、本発明の弾性繊維、布帛またはフィルムま
たは本発明のこれらの全てはMaugansの名前で1998年5月1日に出願
された米国特許予備出願60/083,784に開示されている構造に包含され
る。
【0167】 ここに開示されている本発明の弾性繊維と布帛はUSP2,957,512(
Wade)で開示されている種々の構造で使用することができる。例えば、US
P‘512(即ち、弾性成分)に開示されている構造の層50は本発明の弾性繊
維と布帛で置き換えることができ、特に平面、ひだ付、クレープ、または折り目
つきの弾性材料が弾性構造に作られる。ここでは非弾性繊維、布帛またはその他
の構造として開示されている本発明の弾性繊維と布帛の接着は溶融接着または接
着剤でなされる。ギャザーまたはシャーリングをつけた弾性構造はここに開示さ
れている本発明の弾性繊維または布帛と非弾性成分から非弾性成分(USP‘5
12に開示されているような)を接着に先立ってひだ付けをし、弾性成分を接着
に先立って予備延伸し、または弾性成分を接着後に熱シュリンクさせることによ
り製造できる。
【0168】 ここに開示されている本発明の弾性繊維はまたスパンレース(または流体力学
的に絡まりあった)プロセスで新規の構造を作るために使用できる。例えば、U
SP4,801,482(Goggans)はここに開示されている新規の弾性
繊維/布帛とで作ることができる弾性シート(12)を開示している。ここに開
示されている連続弾性フィラメントはまた迅速な回復力が要求される不織布用途
においても使用することができる。 分子量または架橋の度合いまたは照射またはこれらの全てに適合するここに開
示されている本発明の弾性繊維または布帛は順応性と収縮力を有している。この
ような能力と特性は例えば、USP5,196,000(Clearら)の実施
例に開示されているような同じ衣服において、もし必要なら種々の収縮力を提供
するなどの広範囲な設計柔軟性を可能にする。
【0169】 USP5,037,416(Allenら)は弾性リボン(USP‘416の
19節参照)を使用することによる形状適合性トップシートの利点について説明
している。本発明の弾性繊維はUSP‘416の19節の機能を提供することが
でき、または所望の弾性を提供するために布帛形状で使用することもできる。 超高分子量線状ポリエチレンまたは共重合ポリエチレンを利用する組成物もま
たここに開示される本発明の弾性繊維から利益を受ける。例えば、超高分子量線
状ポリエチレン繊維(例えば、アライドケミカル製の商標名Spectra繊維
)とここに開示される本発明の弾性繊維とのブレンド物はUSP4,584,3
47(Harpellら)に開示されているように、高分子量繊維を溶融するこ
と無しで繊維を接着し、このため高分子量繊維の強度と完全無欠性を維持する。
【0170】 USP4,981,747(Morman)に開示されているように、ここに
開示される本発明の弾性繊維または布帛は可逆的なネッキング材料を含む弾性材
料構造物を形成する弾性シート122の代わりに用いられる。 ここに開示される本発明の弾性繊維はまた、USP4,879,170(Ra
dwanski)の図6の例に開示されているように、溶融ブローされた弾性成
分であることができる。USP‘170は一般に弾性共成形材料と製造方法を説
明している。 弾性パネルはここに開示される本発明の弾性繊維または布帛から作ることがで
き、そして例えば、USP4,940,464(Van Gompel)の構成
要素18、20、14、および/または26のように使用することもできる。こ
こに開示される本発明の弾性繊維または布帛はまたサイドパネル構造物(例えば
、USP‘464の層86)の弾性成分として使用することもできる。
【0171】 弾性組成物はまた弾性フィルム、被覆、シート、ストリップ、テープ、成形体
、プロフィール(異形材)、リボン、バンド、フォーム、布帛、糸、フィラメン
ト、、繊維複合体、または繊維状ウェブに付形したり製造したりすることができ
る。本発明の弾性フィルム、被覆、成形体およびシートは公知の如何なる方法で
も製造でき、ブローバブルプロセス(例えば、インフレーション法、二重バブル
法およびテンタ−フレーム法のような二軸延伸技術と同様な単純バブル法)、キ
ャースト押出し、射出成形プロセス、熱フォームプロセス、押出し被覆プロセス
、異形押出し、およびシート押出しプロセスを含む。単純ブローバブルフィルム
プロセスは,例えば、The Encyclopedia of Chemic
al Technology,Kirk−Othmer,3rd Editio
n,John Wiley & Sons,New York,1981,Vo
l.16,pp416−417およびVol.18,pp191−192に記載
されている。キャースト押出し法は、例えば、Modern Plastics
Mid−October 1989 Encyclopedia Issue
,Vol.66,No.11,pp256−257に記載されている。射出成形
、熱フォーム、押出し被覆、異形押出し、そしてシート押出しプロセスは,例え
ば、Plastics Materials and Process,Sey
mour S.SchwartzおよびSidney H.Goodman,V
an Nostrand Reinhold Company、New Yor
k,1982,pp.527−563,およびpp.596−602に記載され
ている。
【0172】 本発明の弾性ストリップ、テープおよびリボンは直接押出しプロセスを含む公
知の方法または後押出しスリッティング、切断またはスタンピング技術によって
製造される。異形押出しは特にテープ、バンド、そしてリボンの製造に適した主
要な押出しプロセスの例である。 本発明のフィルム、被覆またはシートはまた、開口(apperturing )、細長く切断、微小穴あけ、繊維またはフォームとを混合、フィラーの内包お
よび延伸またはそれらの組み合わせを含む当業者に良く知られている方法によっ
て通気性または“呼吸可能”にすることができる。そのような方法の例は、Cr
owe,Jr.らによるUSP3,156,242、HartwellによるU
SP3,881,489、SissonによるUSP3,989,867そして
BuellによるUSP5,085,654を含む。
【0173】 ここに開示されている本発明の弾性物品を使用して製造される布帛物品はひと
つまたはそれ以上の弾性成分または部分からなる複合布帛物品(例えば、使い捨
て失禁着、トレーニングパンツおよびオムツ、特に引き上げオムツ)を含む。そ
のような使用の本発明の実施例はUSP4,789,699のKiefferら
の教示に従ってなされる。ここに開示されている本発明の弾性物品は、USP4
,861,652におけるLippertらおよび上記に提案されているような
通気性または“呼吸可能な”弾性材料にする技術を用いることによって弾性に呼
吸可能性を組み合わせた布帛複合構造体もまた製造することができる。
【0174】 ここに開示されている本発明の弾性物品はまた、USP2,957,512(
Wade)に記載されている種々の構造で使用することができる。例えば、US
P‘512に記載されている構造の層50(即ち、弾性成分)は新規の弾性材料
と置き換えることができ、特に平面、ひだ付、折り目つきまたはクレープの弾性
材料が弾性または半弾性構造に作られる。非弾性または低弾性材料への新規弾性
材料の接着は熱接着または接着剤を用いてなされる。ギャザーまたはシャーリン
グされた弾性複合材料はここに説明された新しい弾性材料と非弾性成分から接着
に先立ち非弾性成分(USP‘512に記載されているような)にひだを付け、
弾性成分を接着に先立って予備延伸し、または接着後に弾性成分を熱収縮させる
ことによって製造できる。
【0175】 熱収縮後の回復は製造過程における本発明の弾性物品に高度の配向性を与える
ことによって高められる。明確な配向は高ブローアップブローフィルム製造、キ
ャストフィルムの幅だしおよび“二重バブル”または“インフレーション法(t
rapped bubble)”ブローフィルム製造のような種々の公知の技術
を利用することによって為し遂げることができる。 ここに説明されている弾性物品はまた他の新規構造を製造するのに使用できる
。例えば、USP4,801,482(Goggans)はここに説明されてい
る弾性物品を作り出す弾性シート(12)を開示している。
【0176】 ここに説明されている弾性物品はまた呼吸可能な部分または呼吸可能な弾性複
合材料を作るのに使用することができる。例えば、USP5,085,654(
Buell)は呼吸可能な部分45のついたレッグバンド(15)、呼吸可能な
トップシート(26)、呼吸可能な要素(54)、そして呼吸可能なサブ要素(
96)または通気性または非通気性形態でここに開示されている本発明の弾性物
品を作り出すことができるいくつかの組合わせを開示している。 USP5,037,416(Allenら)は弾性リボン(構成要素12)と
弾性バックシート(構成要素16)を使用することによる形状適合性トップシー
トの利点について説明している。ここに説明されている通気性の発明弾性物品は
構成要素12の機能を提供しそしてこの発明の非通気性弾性材料は構成要素16
として機能し、または開示された弾性材料は弾性複合布帛形状で使用することが
できる。
【0177】 USP4,981,747(Morman)に開示されているように、ここに
開示される本発明の弾性繊維または布帛は可逆的なネッキング材料を含む弾性複
合材料を形成するために弾性シート12、122および232の代わりに用いら
れる。 弾性パネル,要素、部分または構成要素はまたここに開示されている本発明の
弾性物品から作ることができ、そしてまた、例えば、USP4,940,464
(Van Gompel)の構成要素18、20、24、および/または26 として用いることができる。ここに開示されている本発明の弾性物品はまた、例
えば、弾性複合サイドパネル(例えば、層)または弾性リボン42および/また
は44として用いることができる。以下の実施例は本発明をさらに説明しそして
明確にするために用意されたものであり、本発明を以下の特定の実施態様に限定
する意図でなされたものではない。
【0178】
【実施例】
種々のブロック重合体の紡糸性を決定するための試験において、いくつかの異
なるブロック重合体が実質上水素添加された。これらのブロック重合体は全て2
個のビニル芳香族モノマー単位ブロックと1個の共役ジエンモノマー単位ブロッ
クとのトリブロックでありそして分子パラメーターを変えることで特徴づけられ
た。 また、この試験に含まれるものはKRATON G 1652(比較例2)で
、シェルケミカル社から供給されるSBSトリブロックである。KRATON製
品は部分的に水素添加されて供給される。即ち、共役ジエンモノマー単位ブロッ
クのみが飽和されそしてビニル芳香族モノマー単位ブロック(2個のポリスチレ
ンブロック)は変化しないでそのままである。この試験では、インストロンキャ
ピラリーレオメーターが可変速度のテイクアップロールに糸を押出し供給するた
めに使用された。レオメーターのダイスは1000ミクロン径でL/Dは20で
ある。融点は250℃−255℃にセットされそして生産速度は、溶融破壊が起
こりその時点で融点が260℃に上昇し生産量が0.14g/minに低下する
まで、0.43g/min.に維持された。この試験の目的は各ブロック重合体
の到達可能な最も小さなデニールを決定することと追加のテストのための試料繊
維を収集することであった。表1は種々のブロック重合体の分子パラメーター、
低せん断並行板粘度および繊維紡糸結果を示す。
【0179】
【表1】
【0180】 実施例1は20の最小デニールを示す優れた繊維紡糸結果を与えた。逆に、比
較例2は不十分な結果を与えた。0.3インチ/min.(7.6mm/min
.)のプランジャー速度(0.43g/min生産速度)で、比較例2は溶融破
壊を起こした。0.1インチ/min.(2.5mm/min.)インストロン
プランジャー速度でダイスから出る糸ははっきり見えそして明確な溶融破壊は起
こさなかった。それにもかかわらず、紡糸ラインをスタートさせる全ての試みは
、たとえ非常に低いテイクアップ速度においても糸切れによって成功しなかった
。事実、繊維はテイクアップ装置にたとえゆっくりとでもスピンラインの中断無
しで引くことはできなかった。このように、250ミクロン以下の繊維は、上述
の繊維紡糸ラインでは比較例2から作ることはできなかった。
【0181】 高分子量の例、比較例5および7は250℃−255℃でそして0.43g/
minの生産速度ではまったく紡糸することができなかった。事実、比較例7は
0.43g/min、0.14g/minそして0.04g/minの生産速度
でさえも厳しい溶融破壊を示した。ダイスから出てくる溶融破壊した糸は手で引
っ張ることで直ちに切断した。これに対して、発明の実施例1(62,820M
wおよび30%ポリスチレン)は同じ条件下(0.43g/minの生産速度)
で20−25デニール繊維の最小値で紡糸された。正味のブロック重合体組成物
を使用する260℃より低い温度での細いデニール繊維の製造の場合、表1は合
計分子量限界は81,500かそれ以下でありそしてトリブロックのビニル芳香
族モノマー単位ブロックの分子量限界は15,000かそれ以下であった。
【0182】 それにもかかわらず、ワックス、ポリオレフィン、可塑剤、粘着付与剤、加工
助剤またはオイルを高分子量の実質上水素添加されたブロック重合体にブレンド
することは繊維の紡糸性または溶融延伸性を与えると考えられている。即ち、調
合組成物は良好な紡糸性および/または溶融延伸性をもつべきと信じられている
。 他の試験では、実施例1と比較例2の低せん断レオロジーがRheometr
ics RMS−800ユニットを使用して測定された。この試験のデータは図
1に示す。驚くべきことに、実施例1は実質的に高い分子量をもつにも拘わらず
、比較例2よりも劇的に低い低せん断粘度を示した。実施例1の劇的に低い低せ
ん断粘度はその優れた紡糸性を説明するものと信じられる。
【0183】 第三の試験では、117デニールでの実施例1の弾性特性がデュポン社から商
標名Lycraで市販されている140デニールのスパンデックス繊維(比較例
8)と比較された。試験は歪みの種々のレベルでの5−サイクル後の永久歪み率
の測定を含む。永久歪み率を決定するために、実施例1と比較例8のゲージ長さ
2インチ(5.1cm)の試料がインストロン表面張力計でテストされた。断面
速度10インチ/min.(25cm/min.)が歪み速度5min−1を与
えるために使用された。各試料は、予め決定された歪み(即ち、100%から5
00%歪まで100%刻みで、各刻みで新しい試料を使用して5回の伸びまで延
伸する)レベルまで延伸し次いで引っ張りと抜重の間で保持時間無しで断面移動
を逆にすることによって荷重を下ろした。同じサイクルの5回繰り返し(引っ張
りと抜重の間で保持時間無しで)後に、各試料は6回荷重された。荷重が0以上
に上がる時点での歪が永久歪として記録される。永久歪は図2を与えるために適
用した歪の関数としてプロットされた。図2は実施例1が5回の変形サイクル後
、特に高い伸び(歪)において優れた弾性回復(低い永久歪)を表すことを示す
【0184】 第四の試験では、実施例1と比較例2の接着温度が測定された。接着温度は次
の方法で決定された。重合体の1in×2in×1/16in(2.5cm×5
.1cm×0.16cm)のプラークが異なった温度のオーブンに15分間置か
れた。接着温度は二つのプラークがお互いに接着した温度として記録された。実
施例1および比較例の接着温度はそれぞれ120℃と105℃であった。高い接
着温度が有利である用途は高い乾燥温度に晒される布帛で用いられる弾性繊維、
自動車内装部品、およびガスケットを含む。 第五の試験では、実施例1と比較例2の最高供給温度が決定された。最高供給
温度は熱機械分析器(Perkin−Elmer TMA7シリーズ)を用いて
決定された。各ブロック重合体試料は1ニュートンの荷重セットで5℃/min
でスキャンされた。TMAプローブが試料に1mm突き刺された点は試料の最高
供給温度として取り扱われた。試験から得られたTMAプローブ突き刺しデータ
は図3に示される。そのデータは実施例1が比較例2より高い熱抵抗(即ち、高
い最高供給温度をもつ)を表すことを示す。
【0185】 他の評価では、ブロック重合体とオイルの調合効果が調べられた。この評価に
おいては、白鉱油(ウィトコケミカル社から市販されているウィトコ200プロ
セスオイル)が比較ブロック重合体2と65,900のMpをもちそして水素添
加前に32%のポリスチレンを含みそしてその共役ジエン単位(ブタジエン)に
ついては100%、ビニル芳香族単位(スチレン)については>99重量%水素
添加された実質上水素添加されたトリブロック重合体(実施例9)とで別々に溶
融混合された。オイルは両方のブロック重合体に12、24および36重量%加
えられそして結果として生ずる正味のブロック重合体それ自身と同様な調合シス
テムは、臨界引っ張り強度、5−kgを使用した200℃のメルトフローレート
、永久歪および応力緩和率を含む種々のパフォーマンス特性をテストした。
【0186】 引っ張り特性(臨界引っ張り強度と伸び率)はASTM D−638に従って
決定された。メルトフローレートはASTM D−1238、条件200℃/5
kgに従って決定された。ショアA値はASTM D−2240に従って決定さ
れた。モヂュラスはASTM D−790に従って決定された。パーセント ヘ
ーズ値はASTM D−1003に従って決定された。応力緩和率と歪データは
インストロン1123表面張力計で決定された。この決定(ASTM D 46
49−87、付録A13に基づく)においては、試料は断面速度1インチ/mi
nで200%伸びまで引っ張られそして応力緩和測定のために30秒間放置され
た。断面はそれから(無荷重で)10in/min.に戻されそして60秒後に
歪が測定された。データは1回および2回の完全サイクルについて収集された。 表2に種々の調合システムと特性試験結果を表示する。
【0187】
【表2】
【0188】 図4は、種々の試料についてのメルトフローレートと臨界引っ張り強度の相関
のプロットであるが、本発明の組成物(実施例9)と本発明の調合システム(実
施例10−12)の場合、驚くべき結果を示す。本発明の組成物と本発明の調合
システムは加工特性に並外れた強度を示す。 別の評価においては、エチレン重合体における実質上水素添加されたブロック重
合体と部分的に水素添加されたブロック重合体のブレンドの効果が調べられた。
表3はこの評価で調べられた種々のブレンド物を表示しそしてブロック重合体重
量%や試料の特性を含めて示す。
【0189】
【表3】
【0190】 エチレン重合体は商標名エンゲージEG8200としてデュポン−ダウエラスト
マー社から市販されている実質上線状のエチレンインターポリマーである。Ly
craはまた比較物質として評価に含まれた。種々のブレンド物と比較試料で5
サイクルでの伸び率や永久歪率を、歪の範囲が100%から500%の代わりに
100%から400%であることを除けば、上述と同様にテストした。この評価
において、140デニールでテストされたLycraの場合以外は、70デニー
ルの繊維がテストに使用された。各試料の70デニール繊維は上述のようなキャ
ピラリーレオメーターを用いて作られた。注目すべきことは、繊維はKrato
nG1652の40重量%では紡糸できないことである。
【0191】 図5−7はこのブレンド物の評価結果を示す。これらの図の結果から計算した
添加物の重量%は、200%−300%歪において、40重量%かそれ以上の実
質上水素添加されたブロック重合体を含むエチレン重合体は驚くべきことに添加
重量%計算から予測されるよりも良好な弾性を示すことを指している。また、4
0重量%かそれ以上における弾性の改善は、低いブレンドレベルまたは部分水素
添加ブロック重合体と等価なブレンドレベルでの結果から予測されるよりも実質
上良好であった。
【0192】
【発明の効果】
本発明は、強度と弾性を維持しながら良好な加工性を有するコストの安い弾性
組成物(およびそれから得られる物品)、また、高温でも良好な弾性を有する弾
性物品の製造方法の用途に有用である。例えば、弾性繊維、弾性布帛、および弾
性フィルムのような弾性形状の物品、ならびに同様のものからなる複合体、特に
少なくとも一個の弾性形状の物品からなる吸収材要素複合体、例えば女性用衛生
ナプキン、失禁パッド、使い捨てオムツ、トレーニングズボン、スポーツ衣類や
家具装飾品のような種々の使い捨ておよび耐久性のある物品を生産するために有
用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の実施例1および比較例2の低せん断レオロジーのプロットであ
る。
【図2】 図2は本発明の実施例1(117デニール)および比較例2(140デニール
)の23℃における5サイクル永久歪み率のプロットである。
【図3】 図3は本発明の実施例1、3、4および比較例2、5、7の熱化学分析(TM
A)プローブ針入度のプロットである。
【図4】 図4は本発明の実施例9−12および比較例2、13−15の200℃/5k
gにおけるメルトフローレート(g/10min)対引っ張り強度(psi)の
プロットである。
【図5】 図5は本発明の実施例9、16−18および比較例20、21の伸び率対永久
歪み率のプロットである。
【図6】 図6は本発明の実施例9、18および比較例20−23の伸び率対永久歪み率
のプロットである。
【図7】 図7は本発明の実施例9、17および比較例20、21、24の伸び率対永久
歪み率のプロットである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A41D 31/00 503 A41D 31/00 503E 4F073 A61F 5/44 A61F 5/44 H 4F074 13/15 C08J 5/00 CEQ 4J002 13/49 7/00 A 4L047 13/511 302 13/514 9/12 13/53 C08L 101/00 A61L 15/60 D04H 3/16 C08J 5/00 CEQ A61F 13/18 303 7/00 307A 302 307G 9/12 310Z C08L 101/00 320 D04H 3/16 A41B 13/02 E F T (31)優先権主張番号 60/203,558 (32)優先日 平成12年5月11日(2000.5.11) (33)優先権主張国 米国(US) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT, AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,C H,CN,CR,CZ,DE,DK,DM,DZ,EE ,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,HR, HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,K R,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV ,MA,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO, NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,S I,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA ,UG,US,UZ,YU,ZA,ZW (72)発明者 チュム,パク−ウィング エス アメリカ合衆国テキサス州 77566 レー ク ジャクソン ジュニパー ストリート 126 (72)発明者 ウオルシュ,レオニー ケイ アメリカ合衆国テキサス州 77006 ヒュ ーストン ハウゾーン ストリート #ビ ー 210 (72)発明者 マウガンス,レックスフォード エイ アメリカ合衆国テキサス州 77566 レー ク ジャクソン ハックルベリー ドライ ブ 211 (72)発明者 ホー,ゾイ エッチ アメリカ合衆国テキサス州 77566 レー ク ジャクソン オーキッド コート 54 (72)発明者 ベンサソン,セリム アメリカ合衆国テキサス州 77030 ヒュ ーストン ナンバー 2 シェリダン ロ ード 2347 (72)発明者 エスノールト,カルビン ピー アメリカ合衆国ルイジアナ州 70816 バ トン ルージュ コロネル アレン コー ト 14776 Fターム(参考) 3B011 AA05 AB11 AB18 AC17 3B029 BB06 BC07 4C003 AA16 AA28 BA06 CA05 CA06 4C098 AA09 CC01 CC18 CE05 CE06 DD06 DD10 DD12 DD13 DD22 DD23 DD24 DD25 DD26 DD28 4F071 AA10 AA12X AA14X AA15X AA20 AA20X AA22X AA47 AA51 AA53 AA55 AA75 AA78 AA81 AF21 AH19 BA01 BA02 BB02 BB05 BB06 BB13 BC01 4F073 AA01 AA05 BA04 BA19 BA20 BB01 CA21 CA42 CA53 EA56 EA62 EA77 4F074 AA13A AA13B AA17A AA24 AA25A AA65B AA66 AA71 AA71B AA76 AA76B AA78 AB01 BA31 CB52 DA36 DA38 DA44 DA45 DA53 4J002 AE03Z AE05X AF02Y BB12X BB15X BB27X BK00Y BP01W BP01X CF10X CH02X CK02X CL07X GB00 GC00 GD02 GD03 GK01 4L047 AB02 AB03 BA21 BA23 CC01 CC04 CC05 DA00 【要約の続き】

Claims (248)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一個の水素添加ブロック重合体および、必要に応
    じ、反応性のテーラード液状ポリウレタン、エラストマー状のまたはスルホン化
    したエチレン/ビニル芳香族インターポリマー、エラストマー状のエチレン/C −C20のα−オレフィンインターポリマー、C−C20のα−オレフィン
    /共役ジエンインターポリマー、エラストマー状のポリプロピレン重合体、高性
    能ポリプロピレン重合体、エラストマー状の熱可塑性ポリウレタン、弾性ポリエ
    ステル、部分水素添加ブロック重合体、弾性ポリアミド、水酸基官能型ポリエー
    テル(またはポリエーテルアミン)、スチレン/共役ジエンインターポリマー、
    およびメタロセン触媒で合成したエラストマー状の重合体又はブレンド物または
    それらの組み合わせからなるグループから選ばれる少なくとも一個の他の重合体
    からなる弾性物品であって、該水素添加ブロック重合体がi)水素添加前の共役
    ジエンモノマー単位対ビニル芳香族モノマー単位の重量比が60対40またはそ
    れ以上であり;ii)水素添加前の重量平均分子量(Mw)が30,000から
    150,000であって、そこでの各ビニル芳香族モノマー単位(a)が5,0
    00から45,000の重量平均分子量Mwをもちそして各水素添加共役ジエ
    ンモノマー単位(b)が12,000から110,000の重量平均分子量Mw をもち;そしてiii)各ビニル芳香族モノマー単位ブロックが90%以上の
    水素添加レベルまで水素添加されまた各共役ジエンモノマー単位ブロックが95
    %以上の水素添加レベルまで水素添加されるようなUV−VIS分光計およびプ
    ロトンNMR分析を用いて決定される水素添加レベルをもつことで特徴づけられ
    る実質上水素添加されたブロック重合体であることを特徴とする弾性物品。
  2. 【請求項2】 物品が不織布部分を持つ複合体要素の一成分である、請求項
    1記載の弾性物品。
  3. 【請求項3】 複合体要素がレッグギャザー、脚バンド、サイドパネルまた
    はウェストバンドからなる請求項2記載の弾性物品。
  4. 【請求項4】 レッグギャザー、脚バンド、サイドパネルまたはウェストバ
    ンドが弾性物品からなる請求項3記載の弾性物品。
  5. 【請求項5】 物品がフィルム、シート、被覆、バンド、ストリップ、プロ
    フィール(異形材)、成形体、フォーム、テープ、布帛、糸、フィラメント、リ
    ボン、繊維、繊維複合体、または繊維状ウェブの形態である請求項1記載の弾性
    物品。
  6. 【請求項6】 ストリップまたはリボンが不織布のストリップまたはリボン
    である請求項5記載の弾性物品。
  7. 【請求項7】 繊維がモノフィラメント、2成分または多成分繊維である請
    求項5記載の弾性物品。
  8. 【請求項8】 繊維が表面処理または架橋されたものである請求項5記載の
    弾性物品。
  9. 【請求項9】 表面処理または架橋がX線照射、電子線照射、シラン硬化、
    スルホン化、フッソ化またはコロナ放電を含む請求項8記載の弾性物品。
  10. 【請求項10】 物品が接着可能な請求項1記載の弾性物品。
  11. 【請求項11】 接着可能な物品が繊維複合体である請求項10記載の弾性
    物品。
  12. 【請求項12】 繊維が熱、超音波、電波振動、またはそれらの組み合わせ
    で接着可能である請求項11記載の弾性物品。
  13. 【請求項13】 繊維がホットメルト接着剤を用いて接着される請求項11
    記載の弾性物品。
  14. 【請求項14】 接着性が少なくとも10%以下のホットメルト接着剤量で
    インストロンで測定された接着強さが比較のスパンデックス繊維に比べて等しい
    かまたはより高くなるように改善された請求項13記載の弾性物品。
  15. 【請求項15】 芯/鞘構造の形態である請求項1記載の弾性物品。
  16. 【請求項16】 鞘材料が芯材料より高い軟化点と融点をもつ請求項15記
    載の弾性物品。
  17. 【請求項17】 鞘材料が芯材料より低い軟化点と融点をもつ請求項15記
    載の弾性物品。
  18. 【請求項18】 その構造がホットメルト接着剤無しで熱接着可能である請
    求項17記載の弾性物品。
  19. 【請求項19】 その構造が鞘材料としてのスパンデックスからなる比較構
    造に比べて少ないホットメルト接着剤量で熱接着可能な請求項17記載の弾性物
    品。
  20. 【請求項20】 芯/鞘構造が繊維または繊維の複合体である請求項15記
    載の弾性物品。
  21. 【請求項21】 請求項1記載の弾性物品からなる複合体構造。
  22. 【請求項22】 請求項1記載の弾性物品からなる吸収材要素。
  23. 【請求項23】 その要素が少なくとも一個の捕捉分配層、接着材料または
    接着繊維の複合体、吸収材芯材料、またはトップシート/バックシートからなる
    請求項22記載の吸収材要素。
  24. 【請求項24】 その要素が少なくとも一個の捕捉分配層からなる請求項2
    3記載の吸収材要素。
  25. 【請求項25】 その捕捉分配層がフォーム材料または不織布材料からなる
    請求項24記載の吸収材要素。
  26. 【請求項26】 その捕捉分配層がフォーム材料および不織布材料からなる
    請求項24記載の吸収材要素。
  27. 【請求項27】 そのフォーム材料がガス吹き込みフォームまたは分散(ラ
    テックス)フォームである請求項25および26のいずれかに記載の吸収材要素
  28. 【請求項28】 そのフォーム材料が反応性のテーラード液状ポリウレタン
    、エラストマー状のまたはスルホン化したエチレン/ビニル芳香族インターポリ
    マー、エラストマー状のエチレン/C−C20のα−オレフィンインターポリ
    マー、C−C20のα−オレフィン/共役ジエンインターポリマー、エラスト
    マー状のポリプロピレン重合体、高性能ポリプロピレン重合体、エラストマー状
    の熱可塑性ポリウレタン、弾性ポリエステル、部分水素添加ブロック重合体、弾
    性ポリアミド、水酸基官能型ポリエーテル(またはポリエーテルアミン)、スチ
    レン/共役ジエンインターポリマー、およびメタロセン触媒で合成したエラスト
    マー状の重合体またはそれらの組み合わせのブレンド物からなる請求項27記載
    の吸収材要素。
  29. 【請求項29】 少なくとも一個の捕捉分配層が弾性物品からなる請求項2
    4記載の吸収材要素。
  30. 【請求項30】 フォーム材料が弾性材料からなる請求項27記載の吸収材
    要素。
  31. 【請求項31】 フォーム材料がさらに別の合成重合体を含む請求項28記
    載の吸収材要素。
  32. 【請求項32】 フォーム材料が少なくとも一個の添加物を含む請求項27
    記載の吸収材要素。
  33. 【請求項33】 添加物が繊維の複合体、顔料またはフィラーである請求項
    32記載の吸収材要素。
  34. 【請求項34】 不織布材料がスパンボンドまたはメルトブローで得られた
    ものである請求項25および26のいずれかである吸収材要素。
  35. 【請求項35】 スパンボンド不織布がロフト性能(loftiness)
    を維持するためにカレンダー処理されていない請求項34記載の吸収材要素。
  36. 【請求項36】 スパンボンドまたはメルトブロー不織布が高められたロフ
    ト性能(スパンボンドまたはメルトブローに固有のロフト性能に比較して)を付
    与するために加工されている請求項34記載の吸収材要素。
  37. 【請求項37】 不織布材料が反応性のテーラード液状ポリウレタン、エラ
    ストマー状のまたはスルホン化したエチレン/ビニル芳香族インターポリマー、
    エラストマー状のエチレン/C−C20のα−オレフィンインターポリマー、
    −C20のα−オレフィン/共役ジエンインターポリマー、エラストマー状
    のポリプロピレン重合体、高性能ポリプロピレン重合体、エラストマー状の熱可
    塑性ポリウレタン、弾性ポリエステル、部分水素添加ブロック重合体、弾性ポリ
    アミド、水酸基官能型ポリエーテル(またはポリエーテルアミン)、スチレン/
    共役ジエンインターポリマー、およびメタロセン触媒で合成したエラストマー状
    の重合体またはそれらの組み合わせのブレンド物からなる請求項34記載の吸収
    材要素。
  38. 【請求項38】 不織布材料が弾性材料からなる請求項34記載の吸収材要
    素。
  39. 【請求項39】 不織布材料がステープル繊維からカード法、空気配置法、
    または湿式配置法で得られる構造からなる請求項34記載の吸収材要素。
  40. 【請求項40】 不織布材料がカール状、自己ちぢれ状、2成分、多成分、
    先端3裂片、接着体、多成分要素、ミクロファイバー、キャピラリーまたは中空
    繊維からなる請求項34記載の吸収材要素。
  41. 【請求項41】 不織布材料が表面処理繊維からなる請求項34記載の吸収
    材要素。
  42. 【請求項42】 表面処理がプラズマ、コロナ、スルホン化またはアジド処
    理を含む請求項34記載の吸収材要素。
  43. 【請求項43】 不織布材料が改善された復原性、快適性または形状適合特
    性を有することを特徴とする請求項34記載の吸収材要素。
  44. 【請求項44】 その要素が少なくとも一個の接着材料からなる請求項23
    記載の吸収材要素。
  45. 【請求項45】 接着材料が吸収材の芯において、吸収材要素の捕捉分配層
    、トップシート、またはバックシートである請求項44記載の吸収材要素。
  46. 【請求項46】 接着材料が多成分、2成分、単一成分または多成分要素で
    ある請求項44記載の吸収材要素。
  47. 【請求項47】 接着材料が接着繊維からなる請求項44記載の吸収材要素
  48. 【請求項48】 多成分または2成分系接着構造が芯/鞘、パイ、並列、ま
    たは海島形状からなる請求項46記載の吸収材要素。
  49. 【請求項49】 芯が反応性のテーラード液状ポリウレタン、エラストマー
    状のまたはスルホン化したエチレン/ビニル芳香族インターポリマー、エラスト
    マー状のエチレン/C−C20のα−オレフィンインターポリマー、C−C 20 のα−オレフィン/共役ジエンインターポリマー、エラストマー状のポリプ
    ロピレン重合体、高性能ポリプロピレン重合体、エラストマー状の熱可塑性ポリ
    ウレタン、弾性ポリエステル、部分水素添加ブロック重合体、弾性ポリアミド、
    水酸基官能型ポリエーテル(またはポリエーテルアミン)、スチレン/共役ジエ
    ンインターポリマー、およびメタロセン触媒で合成したエラストマー状の重合体
    またはそれらの組み合わせのブレンド物からなる請求項48記載の吸収材要素。
  50. 【請求項50】 芯が弾性材料からなる請求項49記載の吸収材要素。
  51. 【請求項51】 鞘が熱可塑性エポキシ、ポリアクリル酸エステル、ポリエ
    チレン、エチレン/ビニル芳香族インターポリマー、ポリエチレン/無水マレイ
    ン酸グラフト変性物、エチレンアクリル酸エステルインターポリマー、スチレン
    アクリル酸エステル、ポリウレタン、マレイン酸変性重合体(例えばマレイン酸
    変性ポリプロピレン)からなる請求項48記載の吸収材要素。
  52. 【請求項52】 請求項1記載の弾性材料からなる粉末および分散状態で溶
    液またはラテックスとして使用するのに適した接着材料。
  53. 【請求項53】 吸収材芯材料がフォーム、不織布またはフォーム/繊維複
    合体である請求項23記載の吸収材要素。
  54. 【請求項54】 吸収材芯材料が固有の吸収材重合体を含まない請求項53
    記載の吸収材要素。
  55. 【請求項55】 吸収材芯材料がフォーム材料である請求項53記載の吸収
    材要素。
  56. 【請求項56】 吸収材芯フォーム材料が反応性のテーラード液状ポリウレ
    タン、エラストマー状のまたはスルホン化したエチレン/ビニル芳香族インター
    ポリマー、エラストマー状のエチレン/C−C20のα−オレフィンインター
    ポリマー、C−C20のα−オレフィン/共役ジエンインターポリマー、エラ
    ストマー状のポリプロピレン重合体、高性能ポリプロピレン重合体、エラストマ
    ー状の熱可塑性ポリウレタン、弾性ポリエステル、部分水素添加ブロック重合体
    、弾性ポリアミド、水酸基官能型ポリエーテル(またはポリエーテルアミン)、
    スチレン/共役ジエンインターポリマー、およびメタロセン触媒で合成したエラ
    ストマー状の重合体またはそれらの組み合わせのブレンド物からなる請求項55
    記載の吸収材要素。
  57. 【請求項57】 吸収材芯フォーム材料が弾性材料からなる請求項55記載
    の吸収材要素。
  58. 【請求項58】 吸収材芯フォーム材料が規則的なまたは傾斜セル構造を有
    することを特徴とする請求項55記載の吸収材要素。
  59. 【請求項59】 吸収材芯材料が不織布材料である請求項55記載の吸収材
    要素。
  60. 【請求項60】 吸収材芯不織布材料が反応性のテーラード液状ポリウレタ
    ン、エラストマー状のまたはスルホン化したエチレン/ビニル芳香族インターポ
    リマー、エラストマー状のエチレン/C−C20のα−オレフィンインターポ
    リマー、C−C20のα−オレフィン/共役ジエンインターポリマー、エラス
    トマー状のポリプロピレン重合体、高性能ポリプロピレン重合体、エラストマー
    状の熱可塑性ポリウレタン、弾性ポリエステル、部分水素添加ブロック重合体、
    弾性ポリアミド、水酸基官能型ポリエーテル(またはポリエーテルアミン)、ス
    チレン/共役ジエンインターポリマー、およびメタロセン触媒で合成したエラス
    トマー状の重合体またはそれらの組み合わせのブレンド物からなる請求項59記
    載の吸収材要素。
  61. 【請求項61】 吸収材芯不織布材料が水素添加ブロック重合体からなる請
    求項59記載の吸収材要素。
  62. 【請求項62】 吸収材芯不織布材料が空気配置法、メルトブロー法、また
    はスパンボンド法でつくられている請求項53記載の吸収材要素。
  63. 【請求項63】 吸収材芯材料がメルトブロー/SAP複合体フォーム構造
    からなる請求項53記載の吸収材要素。
  64. 【請求項64】 吸収材芯不織布材料が表面処理繊維を含む請求項59記載
    の吸収材要素。
  65. 【請求項65】 表面処理がスルホン化、プラズマ、X線照射、電子線照射
    、シラン硬化、またはコロナ放電処理からなる請求項62記載の吸収材要素。
  66. 【請求項66】 吸収材芯不織布材料が吸収材繊維からなる請求項59記載
    の吸収材要素。
  67. 【請求項67】 吸収材繊維がスルホン化されたまたは親水性の重合体から
    なる請求項59記載の吸収材要素。
  68. 【請求項68】 吸収材芯不織布材料が空気配置法技術を使用して製造され
    る請求項59記載の吸収材要素。
  69. 【請求項69】 吸収材芯材料が多層からなる請求項23記載の吸収材要素
  70. 【請求項70】 多層が異なった重合体組成からなる請求項69記載の吸収
    材要素。
  71. 【請求項71】 多層が異なった製造方法を使用して提供される請求項70
    記載の吸収材要素。
  72. 【請求項72】 多層の少なくともひとつが別の弾性材料からなる請求項6
    9記載の吸収材要素。
  73. 【請求項73】 多層の少なくともひとつが弾性材料からなる請求項69記
    載の吸収材要素。
  74. 【請求項74】 吸収材芯材料が局在化模様吸収を提供するための吸収材重
    合体のポケットからなる請求項23記載の吸収材要素。
  75. 【請求項75】 吸収材芯材料が捕捉分配層または層およびバックシートを
    強化するように設計されている請求項23記載の吸収材要素。
  76. 【請求項76】 吸収材芯材料が流体活性化特性を有する請求項23記載の
    吸収材要素。
  77. 【請求項77】 吸収材芯材料が活性化された尿である請求項23記載の吸
    収材要素。
  78. 【請求項78】 流体活性化が付形−再付形重合体を使用して得られる請求
    項76記載の吸収材要素。
  79. 【請求項79】 付形−再付形重合体がエチレン/スチレンインターポリマ
    ーである請求項78記載の吸収材要素。
  80. 【請求項80】 吸収材芯材料がロール巻き商品として提供される請求項2
    3記載の吸収材要素。
  81. 【請求項81】 吸収材芯材料が装着者の体に順応して、成形可能である請
    求項23記載の吸収材要素。
  82. 【請求項82】 吸収材芯材料が順応性、成形性を提供するための形成−再
    形成重合体からなる請求項79記載の吸収材要素。
  83. 【請求項83】 付形−再付形重合体がエチレン/スチレンインターポリマ
    ーである請求項82記載の吸収材要素。
  84. 【請求項84】 吸収材芯材料がバックシートの上に直接メルトブローまた
    はスパンボンドされている請求項23記載の吸収材要素。
  85. 【請求項85】 吸収材芯材料が湿るまでおよび周囲温度では薄膜である請
    求項23記載の吸収材要素。
  86. 【請求項86】 吸収材芯材料が湿気に晒されると膨張する請求項85記載
    の吸収材要素。
  87. 【請求項87】 吸収材芯材料が97℃またはそれ以上の温度に晒されると
    膨張する請求項85記載の吸収材要素。
  88. 【請求項88】 吸収材芯材料が接着材料としてのエチレン/スチレンイン
    ターポリマーからなる請求項85記載の吸収材要素。
  89. 【請求項89】 吸収材芯材料が吸収路(wicking)を提供するため
    の多葉形状の繊維からなる請求項23記載の吸収材要素。
  90. 【請求項90】 吸収路が吸収材料の水平に関して垂直である請求項89記
    載の吸収材要素。
  91. 【請求項91】 吸収材芯材料が芯成分の分布に適合する少なくともひとつ
    の熱接着可能な成分からなる請求項23記載の吸収材要素。
  92. 【請求項92】 トップシートまたはバックシートがスパンボンド成形また
    はメルトブロー成形されている請求項23記載の吸収材要素。
  93. 【請求項93】 トップシートまたはバックシートが弾性材料からなる請求
    項92記載の吸収材要素。
  94. 【請求項94】 トップシートまたはバックシートが反応性のテーラード液
    状ポリウレタン、エラストマー状のまたはスルホン化したエチレン/ビニル芳香
    族インターポリマー、エラストマー状のエチレン/C−C20のα−オレフィ
    ンインターポリマー、C−C20のα−オレフィン/共役ジエンインターポリ
    マー、エラストマー状のポリプロピレン重合体、高性能ポリプロピレン重合体、
    エラストマー状の熱可塑性ポリウレタン、弾性ポリエステル、部分水素添加ブロ
    ック重合体、弾性ポリアミド、水酸基官能型ポリエーテル(またはポリエーテル
    アミン)、スチレン/共役ジエンインターポリマー、およびメタロセン触媒で合
    成したエラストマー状の重合体またはそれらの組み合わせのブレンド物からなる
    請求項92記載の吸収材要素。
  95. 【請求項95】 トップシートまたはバックシートがミクロ細孔構造を維持
    しながら延伸性を付与する弾性不織布ミクロ繊維からなる請求項92記載の吸収
    材要素。
  96. 【請求項96】 トップシートまたはバックシートが流体を保持しながら呼
    吸性を付与するフッソ化された表面をもつ請求項92記載の吸収材要素。
  97. 【請求項97】 トップシートまたはバックシートがカード化された構造体
    からなる請求項23記載の吸収材要素。
  98. 【請求項98】 カード化された構造体が少なくともひとつのエチレン/ス
    チレンインターポリマーからなる請求項97記載の吸収材要素。
  99. 【請求項99】 少なくともひとつのエチレン/スチレンインターポリマー
    が硬くカード化されておりそして体温に晒された時に柔らかくなる特性を有する
    請求項98記載の吸収材要素。
  100. 【請求項100】 トップシートまたはバックシートが空気配置または湿式
    配置成形技術を用いて提供される請求項23記載の吸収材要素。
  101. 【請求項101】 トップシートまたはバックシートが低摩擦係数を与える
    被覆からなる請求項23記載の吸収材要素。
  102. 【請求項102】 トップシートからトップシートまたはバックシートから
    バックシートのCOFが3.0又はそれ以下である請求項101記載の吸収材要
    素。
  103. 【請求項103】 トップシートまたはバックシートがけばだったフィルム
    特性を有する請求項23記載の吸収材要素。
  104. 【請求項104】 けばだったフィルム特性が機械的作用およびフィルムの
    突き刺しによって起こる請求項103記載の吸収材要素。
  105. 【請求項105】 フィルムが共押出しフィルムである請求項103記載の
    吸収材要素。
  106. 【請求項106】 トップシートまたはバックシートが不織布材料からなる
    請求項23記載の吸収材要素。
  107. 【請求項107】 不織布材料が後架橋で得られる請求項106記載の吸収
    材要素。
  108. 【請求項108】 後架橋が窒素雰囲気下、電子線照射を用いて達成される
    請求項107記載の吸収材要素。
  109. 【請求項109】 トップシートまたはバックシートが弾性および非弾性繊
    維からなる請求項23記載の吸収材要素。
  110. 【請求項110】 トップシートまたはバックシートが半浸透性である請求
    項23記載の吸収材要素。
  111. 【請求項111】 半浸透性が片側又は片方向に関するものである請求項1
    10記載の吸収材要素。
  112. 【請求項112】 トップシートまたはバックシートが防水性と呼吸性を与
    えるカレンダー処理した弾性フォームからなる請求項23記載の吸収材要素。
  113. 【請求項113】 トップシートまたはバックシートがフォーム、フィルム
    または不織布からなりそして少なくともひとつの他の要素成分と結合している請
    求項23記載の吸収材要素。
  114. 【請求項114】 トップシートが捕捉分配層と結合している請求項113
    記載の吸収材要素。
  115. 【請求項115】 バックシートが捕捉分配層と結合している請求項113
    記載の吸収材要素。
  116. 【請求項116】 トップシートまたはバックシートが改善された快適性を
    与える形成−再形成特性を有することを特徴とする請求項23記載の吸収材要素
  117. 【請求項117】 形成−再形成特性がエチレン/スチレンインターポリマ
    ーの使用により達成される請求項116記載の吸収材要素。
  118. 【請求項118】 トップシートまたはバックシートが熱又は超音波接着可
    能な請求項23記載の吸収材要素。
  119. 【請求項119】 バックシートが湿気−活性化されたインジケーターから
    なる請求項23記載の吸収材要素。
  120. 【請求項120】 インジケーターが蛍光インジケーターである請求項11
    9記載の吸収材要素。
  121. 【請求項121】 トップシートまたはバックシートが本質的に全てフォー
    ムシステムからなる請求項23記載の吸収材要素。
  122. 【請求項122】 フォームシステムが開放傾斜セルを有することを特徴と
    する請求項121記載の吸収材要素。
  123. 【請求項123】 トップシートまたはバックシートがラミネートされたフ
    ォームシステムからなる請求項23記載の吸収材要素。
  124. 【請求項124】 フォームがトップシートの上にラミネートされている請
    求項123記載の吸収材要素。
  125. 【請求項125】 フォームがバックシートの上にラミネートされている請
    求項123記載の吸収材要素。
  126. 【請求項126】 吸収材要素が単一成分ロール巻き製品である請求項23
    記載の吸収材要素。
  127. 【請求項127】 吸収材要素が多層多成分ロール巻き製品である請求項2
    3記載の吸収材要素。
  128. 【請求項128】 吸収材要素が結合したロール巻き製品であって、少なく
    とも捕捉分配層において吸収材芯材料とバックシートが結合している請求項23
    記載の吸収材要素。
  129. 【請求項129】 吸収材要素が浸漬可能なシェルからなる請求項23記載
    の吸収材要素。
  130. 【請求項130】 吸収材要素がSAPをもたない請求項22記載の吸収材
    要素。
  131. 【請求項131】 吸収材要素がさらにスプレーされた芯からなる請求項1
    29記載の吸収材要素。
  132. 【請求項132】 吸収材要素が本質的にフォーム成分からなる請求項22
    記載の吸収材要素。
  133. 【請求項133】 吸収材要素が本質的に開放傾斜セルを有する単一のフォ
    ームである請求項132記載の吸収材要素。
  134. 【請求項134】 吸収材要素が少なくともひとつのフォームラミネートか
    らなる請求項22記載の吸収材要素。
  135. 【請求項135】 吸収材要素が洗浄可能な接着材料からなる請求項22記
    載の吸収材要素。
  136. 【請求項136】 吸収材要素が分解可能な材料からなる請求項23記載の
    吸収材要素。
  137. 【請求項137】 接着材料が分解可能である請求項136記載の吸収材要
    素。
  138. 【請求項138】 吸収材芯材料が分解可能である請求項136記載の吸収
    材要素。
  139. 【請求項139】 分解可能性がエチレン/ビニルアルコール共重合体また
    はポリビニルアルコール共重合体の使用によって達成される請求項136記載の
    吸収材要素。
  140. 【請求項140】 請求項1記載の弾性物品からなる不織布衣類要素。
  141. 【請求項141】 弾性物品がフィルム、シート、被覆、バンド、ストリッ
    プ、プロフィール、成形体、フォーム、テープ、布帛、糸、フィラメント、リボ
    ン、繊維、繊維複合体、または繊維状ウェブの形態である請求項140記載の衣
    類要素。
  142. 【請求項142】 要素がレジャー、スポーツ、産業用、医療又は衛生衣類
    である請求項141記載の衣類要素。
  143. 【請求項143】 衣類要素が手術用ガウンまたは帽子である請求項142
    記載の衣類要素。
  144. 【請求項144】 衣類要素が袖を有しその袖が弾性物品からなる請求項1
    42記載の衣類要素。
  145. 【請求項145】 衣類要素が袖口を有しその袖口が弾性物品からなる請求
    項142記載の衣類要素。
  146. 【請求項146】 衣類要素が腰帯を有しその腰帯が弾性物品からなる請求
    項142記載の衣類要素。
  147. 【請求項147】 衣類要素が開襟を有しその開襟が弾性物品からなる請求
    項142記載の衣類要素。
  148. 【請求項148】 衣類要素が少なくともひとつの集合帯を有しその集合帯
    が弾性物品からなる請求項142記載の衣類要素。
  149. 【請求項149】 衣類要素が帽子またはヘッドカバーである請求項142
    記載の衣類要素。
  150. 【請求項150】 衣類要素が靴、足カバーまたは長靴状のものである請求
    項142記載の衣類要素。
  151. 【請求項151】 要素が手術用カーテン、危険用化学服、非危険用産業用
    衣類要素、使い捨てクリーンルーム衣類要素、ジオテクスタイル、ワイプ、タオ
    ル、織物または個人ケア要素である請求項1記載のの弾性物品からなる不織布要
    素。
  152. 【請求項152】 農業用不織布が農業用不織布要素である請求項151記
    載の不織布要素。
  153. 【請求項153】 ワイプが化粧用ワイプである請求項151記載の不織布
    要素。
  154. 【請求項154】 ワイプが個人の衛生用ワイプである請求項151記載の
    不織布要素。
  155. 【請求項155】 個人用ケア要素がミット(mit)である請求項151
    記載の不織布要素。
  156. 【請求項156】 請求項1記載の弾性物品からなる衣料用アクセサリー要
    素。
  157. 【請求項157】 要素がベルト、靴下、リボン、ヘッドバンド、または帽
    子である請求項156記載のアクセサリー要素。
  158. 【請求項158】 請求項1記載の弾性物品からなる不織布要素。
  159. 【請求項159】 請求項1記載の弾性物品からなるカーペット。
  160. 【請求項160】 繊維が弾性物品からなる請求項159記載のカーペット
  161. 【請求項161】 繊維がバルクで連続的なフィラメントとして存在する請
    求項160記載のカーペット。
  162. 【請求項162】 カーペット裏地が弾性物品からなる請求項159記載の
    カーペット。
  163. 【請求項163】 カーペット裏地が不織布材料からなる請求項162記載
    のカーペット。
  164. 【請求項164】 カーペット裏地が織布材料からなる請求項162記載の
    カーペット。
  165. 【請求項165】 請求項1記載の弾性物品からなるおむつ。
  166. 【請求項166】 請求項1記載の弾性物品からなる失禁パッド。
  167. 【請求項167】 請求項1記載の弾性物品からなる衛生ナプキン。
  168. 【請求項168】 不織布状の繊維形成フォーム形態の請求項1記載の弾性
    物品。
  169. 【請求項169】 フォームがラテックスまたは水溶液分散から作られる請
    求項168記載の弾性物品。
  170. 【請求項170】 請求項1記載の弾性物品からなるヤーン。
  171. 【請求項171】 ヤーンがモノフィラメントからなる請求項170記載の
    ヤーン。
  172. 【請求項172】 ヤーンが被覆されたモノフィラメントからなる請求項1
    70記載のヤーン。
  173. 【請求項173】 ヤーンがマルチフィラメントからなる請求項170記載
    のヤーン。
  174. 【請求項174】 請求項1記載の弾性物品からなる衣類要素。
  175. 【請求項175】 要素が短靴下、靴下類、くつろげる衣類、ブラジャー、
    パンティー、活動着、スポーツウエア、運動着、寝巻き、スカート、ズボン、ブ
    ラウス、作業着、作業ズボン(つなぎ)、ジャンプ用スーツ、アンダースカート
    、下着およびスカートからなるグループから選ばれるものである請求項174記
    載の衣類要素。
  176. 【請求項176】 請求項1記載の弾性物品からなるフォームフィット包装
    材要素。
  177. 【請求項177】 要素が生産用バッグである請求項176記載の包装材要
    素。
  178. 【請求項178】 要素が網状である請求項176記載の包装材要素。
  179. 【請求項179】 請求項1記載の弾性物品からなる室内装飾品または家具
    要素。
  180. 【請求項180】 要素がクッション、アームレスト、まくら、自動車用カ
    ーペット、ヘッドライナー、トランクライナー、自動車用車内装飾品、マットレ
    ス、またはシート、椅子またはソファーのカバーである請求項179記載の室内
    装飾品または家具要素。
  181. 【請求項181】 運動用衣類が運動用ジャージー、エアロビック用シャツ
    、ジム用シャツ、運動用ズボン、またはランニングシャツである請求項175記
    載の衣類要素。
  182. 【請求項182】 請求項1記載の弾性物品からなる織物要素。
  183. 【請求項183】 要素が繊維または繊維複合体と少なくともひとつのポリ
    乳酸重合体からなる請求項182記載の織物要素。
  184. 【請求項184】 繊維または繊維複合体が水素添加ブロック重合体からな
    る請求項183記載の織物要素。
  185. 【請求項185】 繊維がさらにポリ乳酸重合体からなる請求項184記載
    の織物要素。
  186. 【請求項186】 請求項1記載の弾性物品からなる履物要素。
  187. 【請求項187】 要素が靴である請求項186記載の履物要素。
  188. 【請求項188】 要素がスリッパである請求項186記載の履物要素。
  189. 【請求項189】 要素が運動靴またはスニーカーである請求項186記載
    の履物要素。
  190. 【請求項190】 要素がサンダルである請求項186記載の履物要素。
  191. 【請求項191】 ヤーンが二次元または多次元である請求項170記載の
    ヤーン。
  192. 【請求項192】 繊維厚さが0.05μから50ミル(1.27mm)の
    範囲である請求項5記載の弾性物品。
  193. 【請求項193】 繊維厚さが0.1μから24ミル(0.61mm)の範
    囲である請求項192記載の弾性物品。
  194. 【請求項194】 物品が1ミルから12ミル(0.025mmから0.3
    05mm)の範囲の厚さを有する釣り糸である請求項192記載の弾性物品。
  195. 【請求項195】 請求項1記載の弾性物品からなる傷救急要素。
  196. 【請求項196】 要素がガーゼである請求項195記載の傷救急要素。
  197. 【請求項197】 要素が包帯である請求項195記載の傷救急要素。
  198. 【請求項198】 要素が捻挫とくじきを癒すのに好適なラップである請求
    項195記載の傷救急要素。
  199. 【請求項199】 請求項1記載の弾性物品からなるパッド。
  200. 【請求項200】 パッドがフォーム状衣料用肩当てパッドである請求項1
    99記載のパッド。
  201. 【請求項201】 パッドがフォーム状運動用防護パッドである請求項19
    9記載のパッド。
  202. 【請求項202】 衣料用要素が安定材からなる請求項142記載の衣服要
    素。
  203. 【請求項203】 安定材が相互接続部でありそしてその相互接続部が弾性
    物品からなる請求項202記載の衣服要素。
  204. 【請求項204】 実質上水素添加されたブロック重合体がi)水素添加前
    の共役ジエンモノマー単位対ビニル芳香族モノマー単位の重量比が60対40ま
    たはそれ以上であり;ii)水素添加前の重量平均分子量(Mw )が30,0
    00から150,000であって、そこでの各ビニル芳香族モノマー単位(a)
    が5,000から45,000の重量平均分子量Mwをもちそして各水素添加
    共役ジエンモノマー単位(b)が12,000から110,000の重量平均分
    子量Mwをもち;そしてiii)各ビニル芳香族モノマー単位ブロックが90
    %以上の水素添加レベルまで水素添加されまた各共役ジエンモノマー単位ブロッ
    クが95%以上の水素添加レベルまで水素添加されるようなUV−VIS分光計
    およびプロトンNMR分析を用いて決定される水素添加レベルをもつことで特徴
    づけられる請求項1記載の弾性物品。
  205. 【請求項205】 物品が繊維または繊維の複合体であり、そして実質上水
    素添加されたブロック重合体i)水素添加前の共役ジエンモノマー単位対ビニル
    芳香族モノマー単位の重量比が60対40またはそれ以上であり;ii)水素添
    加前の重量平均分子量(Mw)が30,000から150,000であって、そ
    こでの各ビニル芳香族モノマー単位(a)が5,000から45,000の重量
    平均分子量Mwをもちそして各水素添加共役ジエンモノマー単位(b)が12
    ,000から110,000の重量平均分子量Mwをもち;そしてiii)各
    ビニル芳香族モノマー単位ブロックが90%以上の水素添加レベルまで水素添加
    されまた各共役ジエンモノマー単位ブロックが95%以上の水素添加レベルまで
    水素添加されるようなUV−VIS分光計およびプロトンNMR分析を用いて決
    定される水素添加レベルをもつことで特徴づけられる請求項5記載の弾性物品。
  206. 【請求項206】 少なくとも一個の実質上水素添加されたブロック重合体
    と少なくとも一個のその他の重合体材料とのブレンドからなり、実質上水素添加
    されたブロック重合体がi)水素添加前の共役ジエンモノマー単位対ビニル芳香
    族モノマー単位の重量比が60対40またはそれ以上であり;ii)水素添加前
    の重量平均分子量(Mw)が30,000から150,000であって、そこで
    の各ビニル芳香族モノマー単位(a)が5,000から45,000の重量平均
    分子量Mwをもちそして各水素添加共役ジエンモノマー単位(b)が12,0
    00から110,000の重量平均分子量Mwをもち;そしてiii)各ビニ
    ル芳香族モノマー単位ブロックが90%以上の水素添加レベルまで水素添加され
    また各共役ジエンモノマー単位ブロックが95%以上の水素添加レベルまで水素
    添加されるようなUV−VIS分光計およびプロトンNMR分析を用いて決定さ
    れる水素添加レベルをもつことで特徴づけられる請求項1記載の弾性物品。
  207. 【請求項207】 物品が繊維または繊維の複合体であり、少なくとも一個
    の実質上水素添加されたブロック重合体と少なくとも一個のその他の重合体材料
    とのブレンドからなり、そこで実質上水素添加されたブロック重合体がi)水素
    添加前の共役ジエンモノマー単位対ビニル芳香族モノマー単位の重量比が60対
    40またはそれ以上であり;ii)水素添加前の重量平均分子量(Mw)が30
    ,000から150,000であって、そこでの各ビニル芳香族モノマー単位(
    a)が5,000から45,000の重量平均分子量Mwをもちそして各水素
    添加共役ジエンモノマー単位(b)が12,000から110,000の重量平
    均分子量Mwをもち;そしてiii)各ビニル芳香族モノマー単位ブロックが
    90%以上の水素添加レベルまで水素添加されまた各共役ジエンモノマー単位ブ
    ロックが95%以上の水素添加レベルまで水素添加されるようなUV−VIS分
    光計およびプロトンNMR分析を用いて決定される水素添加レベルをもつことで
    特徴づけられる請求項5記載の弾性物品。
  208. 【請求項208】 i)水素添加前の共役ジエンモノマー単位対ビニル芳香
    族モノマー単位の重量比が60対40またはそれ以上であり;ii)水素添加前
    の重量平均分子量(Mw)が30,000から150,000であって、そこで
    の各ビニル芳香族モノマー単位(a)が5,000から45,000の重量平均
    分子量Mwをもちそして各水素添加共役ジエンモノマー単位(b)が12,0
    00から110,000の重量平均分子量Mwをもち;そしてiii)各ビニ
    ル芳香族モノマー単位ブロックが90%以上の水素添加レベルまで水素添加され
    また各共役ジエンモノマー単位ブロックが95%以上の水素添加レベルまで水素
    添加されるようなUV−VIS分光計およびプロトンNMR分析を用いて決定さ
    れる水素添加レベルをもつことで特徴づけられる少なくとも一個の実質上水素添
    加されたブロック重合体を提供することからなる請求項5記載の弾性物品の製造
    方法。
  209. 【請求項209】 物品が繊維溶融紡糸、繊維メルトブロー、フィルムブロ
    ー、カストフィルム、射出成形、引き抜き成形、熱フォーミング、スタンピング
    、フォージング、中空成形、シート押出し、異形押出し、溶媒キャスチング、溶
    媒コーティング、熱ラミネート、カレンダー成形、ロールミル、反応射出成形、
    押出しコーティング、分散コーティング、繊維押出しおよび回転成形からなるグ
    ループから選ばれる技術を使用して製造される請求項208記載の方法。
  210. 【請求項210】 物品が窒素雰囲気下で追加の加熱またはイオン照射また
    は両方を適用する前に放冷されるかまたは0から30℃の間の周囲温度までクエ
    ンチされる請求項208記載の方法。
  211. 【請求項211】 少なくとも一個のその他の重合体材料が均一に分岐した
    エチレン重合体である請求項206記載の弾性物品。
  212. 【請求項212】 均一に分岐したエチレン重合体が均一に分岐した線状エ
    チレン重合体である請求項211記載の弾性物品。
  213. 【請求項213】 均一に分岐した線状エチレン重合体が示差走査熱量計、
    DSCで−30℃と150℃の間に単一の融解ピークを示すことによって特徴づ
    けられる請求項212記載の弾性物品。
  214. 【請求項214】 均一に分岐したエチレン重合体が(a)メルトフローレ
    イシオ、I10/I≧5.63、(b)ゲルパーミエーションクロマトグラフィ
    ーで決定される分子量分布、Mw/Mnが(Mw/Mn)≦(I10/I)−4
    .63で定義され、(c)実質上線状のエチレン重合体の表面溶融破壊の開始点
    における臨界せん断速度が線状エチレン重合体の表面溶融破壊の開始点における
    臨界せん断速度の少なくとも50%以上であり、実質上線状のエチレン重合体と
    線状エチレン重合体が同じ一個のコモノマーまたは複数のコモノマーからなり、
    線状エチレン重合体が実質上線状のエチレン重合体の10%以内のIとMw/
    Mnをもちそして実質上線状のエチレン重合体と線状エチレン重合体のそれぞれ
    の臨界せん断速度がガスエクストルージョン流量計を用い同一の融点で測定され
    たものであり、そして(d)示差走査熱量計、DSCで−30℃と150℃の間
    に単一の融解ピークを示すことで特徴づけられる実質上均一に分岐した線状エチ
    レン重合体である請求項211記載の弾性物品。
  215. 【請求項215】 物品がイオンエネルギーで照射される請求項208記載
    の方法。
  216. 【請求項216】 イオンエネルギーが窒素雰囲気下で電子線源で供給され
    る請求項215記載の方法。
  217. 【請求項217】 実質上水素添加ブロック重合体が少なくとも一個のその
    他の重合体材料とブレンドされる請求項208記載の方法。
  218. 【請求項218】 重合体材料がオレフィン重合体である請求項217記載
    の方法。
  219. 【請求項219】 重合体材料が示差走査熱量計で決定される23℃におけ
    る結晶性が45重量%かそれ以下であるポリオレフィンエラストマーまたはプラ
    ストマーである請求項217記載の方法。
  220. 【請求項220】 ポリオレフィンが20重量%かそれ以下である示差走査
    熱量計で決定される23℃における結晶性を有する請求項219記載の方法。
  221. 【請求項221】 重合体材料がポリプロピレンである請求項217記載の
    方法。
  222. 【請求項222】 ポリプロピレンが非晶性のポリプロピレン重合体である
    請求項221記載の方法。
  223. 【請求項223】 実質上水素添加されたブロック重合体が水素添加の前に
    2個のビニル芳香族モノマー単位と1個の共役ジエンモノマー単位を有するトリ
    ブロックである請求項204および請求項206のいずれかひとつに記載の弾性
    物品。
  224. 【請求項224】 各ビニル芳香族モノマー単位ブロックが15000また
    はそれ以下の重量平均分子量を有する請求項223記載の弾性物品。
  225. 【請求項225】 少なくとも一個のビニル芳香族モノマー単位ブロックが
    スチレンからなる請求項223記載の弾性物品。
  226. 【請求項226】 両方のビニル芳香族モノマー単位ブロックがスチレンか
    らなる請求項223記載の弾性物品。
  227. 【請求項227】 共役ジエンモノマー単位ブロックがブタジェンである請
    求項223記載の弾性物品。
  228. 【請求項228】 フィルム形状の請求項204および請求項206のいず
    れかひとつに記載の弾性物品。
  229. 【請求項229】 繊維または繊維の複合形状の請求項204および請求項
    206のいずれかひとつに記載の弾性物品。
  230. 【請求項230】 成形体形状の請求項204および請求項206のいずれ
    かひとつに記載の弾性物品。
  231. 【請求項231】 熱フォーム形状の請求項204および請求項206のい
    ずれかひとつに記載の弾性物品。
  232. 【請求項232】 成形体形状の請求項204および請求項206のいずれ
    かひとつに記載の弾性物品。
  233. 【請求項233】 請求項204および請求項206のいずれかひとつに記
    載の弾性物品からなる人の衛生用品要素。
  234. 【請求項234】 要素が使い捨てオムツである請求項233に記載の要素
  235. 【請求項235】 請求項204および請求項206のいずれかひとつに記
    載の弾性物品からなるバックシートまたはトップシートからなるオムツ。
  236. 【請求項236】 請求項204および請求項206のいずれかひとつに記
    載の弾性物品からなる屈曲調節要素。
  237. 【請求項237】 (A)i)水素添加前の共役ジエンモノマー単位対ビニ
    ル芳香族モノマー単位の重量比が60対40またはそれ以上であり;ii)水素
    添加前の重量平均分子量(Mw)が30,000から150,000であって、
    そこでの各ビニル芳香族モノマー単位(a)が5,000から45,000の重
    量平均分子量Mwをもちそして各水素添加共役ジエンモノマー単位(b)が1
    2,000から110,000の重量平均分子量Mwをもち;そしてiii)
    各ビニル芳香族モノマー単位ブロックが90%以上の水素添加レベルまで水素添
    加されまた各共役ジエンモノマー単位ブロックが95%以上の水素添加レベルま
    で水素添加されるようなUV−VIS分光計およびプロトンNMR分析を用いて
    決定される水素添加レベルをもつことで特徴づけられる少なくとも一個の実質上
    水素添加されたブロック重合体;そして(B)オイル;そして必要に応じ、(C
    )ゲルパーミエーションクロマトグラフィーで決定される重量平均分子量が10
    000以上であるポリオレフィンの0から60重量%;(D)ワックスの0から
    40重量%;そして(E)粘着付与剤の0から50重量%からなる調合システム
  238. 【請求項238】 請求項237記載の調合システムからなる弾性のフィル
    ム、シート、被覆、バンド、ストリップ、プロフィール、成形体、フォーム、テ
    ープ、布帛、糸、フィラメント、リボン、繊維、または、繊維状ウェブ。
  239. 【請求項239】 i)水素添加前の共役ジエンモノマー単位対ビニル芳香
    族モノマー単位の重量比が60対40またはそれ以上であり;ii)水素添加前
    の重量平均分子量(Mw)が30,000から150,000であって、そこで
    の各ビニル芳香族モノマー単位(a)が5,000から45,000の重量平均
    分子量Mwをもちそして各水素添加共役ジエンモノマー単位(b)が12,0
    00から110,000の重量平均分子量Mwをもち;そしてiii)各ビニ
    ル芳香族モノマー単位ブロックが90%以上の水素添加レベルまで水素添加され
    また各共役ジエンモノマー単位ブロックが95%以上の水素添加レベルまで水素
    添加されるようなUV−VIS分光計およびプロトンNMR分析を用いて決定さ
    れる水素添加レベルをもつことで特徴づけられる少なくとも一個の実質上水素添
    加されたブロック重合体とオイル、ワックス、加工助剤、滑剤および粘着付与剤
    からなるグループから選ばれる少なくとも一個の低分子量粘度低下添加物とから
    なる調合システム。
  240. 【請求項240】 さらに、190℃/2.2kg(ASTM D−123
    8)で2000g/10min以下のメルトインデックスI2を有するエチレン
    重合体からなる請求項239記載の調合システム。
  241. 【請求項241】 i)水素添加前の共役ジエンモノマー単位対ビニル芳香
    族モノマー単位の重量比が60対40またはそれ以上であり;ii)並行板レオ
    メトリーで決定され、0.1rad/secで190℃における粘度が、0.1
    rad/secでの粘度≦(7.08×10−5)(Mw)+7.89の不等式
    で表され;そしてiii)各ビニル芳香族モノマー単位ブロックが90%以上の
    水素添加レベルまで水素添加されまた各共役ジエンモノマー単位ブロックが95
    %以上の水素添加レベルまで水素添加されるようなUV−VIS分光計およびプ
    ロトンNMR分析を用いて決定される水素添加レベルをもつことで特徴づけられ
    る少なくとも一個の実質上水素添加されたブロック重合体からなる弾性物品。
  242. 【請求項242】 i)水素添加前の共役ジエンモノマー単位対ビニル芳香
    族モノマー単位の重量比が60対40またはそれ以上であり;ii)水素添加前
    の重量平均分子量(Mw)が30,000から150,000であって、そこで
    の各ビニル芳香族モノマー単位(a)が5,000から45,000の重量平均
    分子量Mwをもちそして各水素添加共役ジエンモノマー単位(b)が12,0
    00から110,000の重量平均分子量Mwをもち;そしてiii)各ビニ
    ル芳香族モノマー単位ブロックが90%以上の水素添加レベルまで水素添加され
    また各共役ジエンモノマー単位ブロックが95%以上の水素添加レベルまで水素
    添加されるようなUV−VIS分光計およびプロトンNMR分析を用いて決定さ
    れる水素添加レベルをもつことで特徴づけられる少なくとも一個の実質上水素添
    加されたブロック重合体からなる組成物。
  243. 【請求項243】 表面処理または架橋が実質上酸素の存在しない不活性ガ
    ス雰囲気下で実施される請求項8記載の弾性物品。
  244. 【請求項244】 表面処理または架橋が電子線照射からなる請求項8記載
    の弾性物品。
  245. 【請求項245】 電子線照射が実質上酸素の存在しない不活性ガス雰囲気
    下で実施される請求項244記載の弾性物品。
  246. 【請求項246】 電子線照射が窒素雰囲気下で実施される請求項244記
    載の弾性物品。
  247. 【請求項247】 請求項1の弾性物品からなる引上げオムツ。
  248. 【請求項248】 請求項1の弾性物品からなるトレーニングズボン。
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