JP2003506444A - チアゾール誘導体の製法 - Google Patents

チアゾール誘導体の製法

Info

Publication number
JP2003506444A
JP2003506444A JP2001515318A JP2001515318A JP2003506444A JP 2003506444 A JP2003506444 A JP 2003506444A JP 2001515318 A JP2001515318 A JP 2001515318A JP 2001515318 A JP2001515318 A JP 2001515318A JP 2003506444 A JP2003506444 A JP 2003506444A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
acid
chloride
formula
following formula
hydroxymethylthiazole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001515318A
Other languages
English (en)
Inventor
コッポラ,ケビン
Original Assignee
シンジェンタ パーティシペーションズ アクチェンゲゼルシャフト
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by シンジェンタ パーティシペーションズ アクチェンゲゼルシャフト filed Critical シンジェンタ パーティシペーションズ アクチェンゲゼルシャフト
Publication of JP2003506444A publication Critical patent/JP2003506444A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D277/00Heterocyclic compounds containing 1,3-thiazole or hydrogenated 1,3-thiazole rings
    • C07D277/02Heterocyclic compounds containing 1,3-thiazole or hydrogenated 1,3-thiazole rings not condensed with other rings
    • C07D277/20Heterocyclic compounds containing 1,3-thiazole or hydrogenated 1,3-thiazole rings not condensed with other rings having two or three double bonds between ring members or between ring members and non-ring members
    • C07D277/32Heterocyclic compounds containing 1,3-thiazole or hydrogenated 1,3-thiazole rings not condensed with other rings having two or three double bonds between ring members or between ring members and non-ring members with hetero atoms or with carbon atoms having three bonds to hetero atoms with at the most one bond to halogen, e.g. ester or nitrile radicals, directly attached to ring carbon atoms
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D277/00Heterocyclic compounds containing 1,3-thiazole or hydrogenated 1,3-thiazole rings
    • C07D277/02Heterocyclic compounds containing 1,3-thiazole or hydrogenated 1,3-thiazole rings not condensed with other rings
    • C07D277/20Heterocyclic compounds containing 1,3-thiazole or hydrogenated 1,3-thiazole rings not condensed with other rings having two or three double bonds between ring members or between ring members and non-ring members
    • C07D277/32Heterocyclic compounds containing 1,3-thiazole or hydrogenated 1,3-thiazole rings not condensed with other rings having two or three double bonds between ring members or between ring members and non-ring members with hetero atoms or with carbon atoms having three bonds to hetero atoms with at the most one bond to halogen, e.g. ester or nitrile radicals, directly attached to ring carbon atoms
    • C07D277/34Oxygen atoms
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D277/00Heterocyclic compounds containing 1,3-thiazole or hydrogenated 1,3-thiazole rings
    • C07D277/02Heterocyclic compounds containing 1,3-thiazole or hydrogenated 1,3-thiazole rings not condensed with other rings
    • C07D277/20Heterocyclic compounds containing 1,3-thiazole or hydrogenated 1,3-thiazole rings not condensed with other rings having two or three double bonds between ring members or between ring members and non-ring members
    • C07D277/32Heterocyclic compounds containing 1,3-thiazole or hydrogenated 1,3-thiazole rings not condensed with other rings having two or three double bonds between ring members or between ring members and non-ring members with hetero atoms or with carbon atoms having three bonds to hetero atoms with at the most one bond to halogen, e.g. ester or nitrile radicals, directly attached to ring carbon atoms
    • C07D277/38Nitrogen atoms
    • C07D277/40Unsubstituted amino or imino radicals
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D277/00Heterocyclic compounds containing 1,3-thiazole or hydrogenated 1,3-thiazole rings
    • C07D277/02Heterocyclic compounds containing 1,3-thiazole or hydrogenated 1,3-thiazole rings not condensed with other rings
    • C07D277/20Heterocyclic compounds containing 1,3-thiazole or hydrogenated 1,3-thiazole rings not condensed with other rings having two or three double bonds between ring members or between ring members and non-ring members
    • C07D277/32Heterocyclic compounds containing 1,3-thiazole or hydrogenated 1,3-thiazole rings not condensed with other rings having two or three double bonds between ring members or between ring members and non-ring members with hetero atoms or with carbon atoms having three bonds to hetero atoms with at the most one bond to halogen, e.g. ester or nitrile radicals, directly attached to ring carbon atoms
    • C07D277/38Nitrogen atoms
    • C07D277/50Nitrogen atoms bound to hetero atoms

Abstract

(57)【要約】 本発明は、殺虫剤の製造のために有用である知られた化合物である2−クロロ−5−クロロメチルチアゾールの製造のための、中間体チアゾール化合物及び方法に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明の分野 本発明は、殺虫剤の製造のために有用な知られた化合物である2−クロロ−5
−クロロメチル−チアゾールの製造のための、中間体チアゾール化合物、及び方
法に関する。
【0002】 本発明の背景 化合物2−クロロ−5−クロロメチル−チアゾールは、殺虫剤の製造のために
有用な知られた中間体である。ヨーロッパ特許出願第192,060号を参照の
こと。Beck他に付与された米国特許第4,748,243号、及びEP 4
48,913号は、特定のアリル・イソシアネートを塩素と反応させることによ
る2−クロロ−5−クロロメチル−チアゾールの製法について記載している。
【0003】 本発明の要約 驚くべきことに、今般、2−クロロ−5−クロロメチルチアゾールが、2−ク
ロロ−5−ヒドロキシメチルチアゾール、2−ヒドロキシ−5−ヒドロキシメチ
ルチアゾール又は5−ヒドロキシメチルチアゾール−2−ジアゾニウム塩化合物
から都合よく製造されうることが発見された。上記方法は、アリル・イソシアネ
ート試薬及び塩素の使用に伴うコスト及び危険を回避する。さらに、2−クロロ
−5−ヒドロキシメチルチアゾール、及び2−ヒドロキシ−5−ヒドロキシメチ
ルチアゾールが、5−ヒドロキシメチルチアゾール−2−ジアゾニウム中間体を
介して製造されうることが発見された。驚ろくべきことに、2−クロロ−5−ヒ
ドロキシメチルチアゾール、2−ヒドロキシ−5−ヒドロキシメチルチアゾール
又は5−ヒドロキシメチル−チアゾール−2−ジアゾニウム塩は、知られた化合
物である2−アミノ−5−ヒドロキシメチルチアゾールから得られうる。
【0004】 本発明の詳細な説明 本発明の1の態様は、2−クロロ−5−クロロメチルチアゾールの製造のため
に有用である、以下の式:
【0005】
【化13】
【0006】 を有する化合物2−ヒドロキシ−5−ヒドロキシメチル−チアゾール(又はその
酸付加塩)である。
【0007】 塩2−ヒドロキシ−5−ヒドロキシメチルチアゾールも同様に有用な中間体で
あり、そして本明細書中に開示する発明の一部であると理解される。例えば、2
−クロロ−5−ヒドロキシメチルチアゾールと2−ヒドロキシ−5−ヒドロキシ
−メチルチアゾールの塩化水素塩も、2−クロロ−5−クロロメチル−チアゾー
ルの製造のための有用な中間体である。
【0008】 本発明の他の態様は、以下の式:
【0009】
【化14】
【0010】 {式中、A- は、酸HA由来のカウンター・アニオンであり、ここで、HAは、
有機酸又は無機酸である。}により表される5−ヒドロキシメチルチアゾールイ
ル−2−ジアゾニウム塩(又はその酸付加塩)である。無機酸は、例えば、ハロ
ゲン酸、硫酸、硝酸、又はリン酸である。好ましくは、A- は、ハロゲン・アニ
オン、式 -OSO21 {式中、R1 は、C1 −C4 アルキル、フェニル、C7
−C10−アルキル−アリール、又はC5 −C10シクロアルキルである。};又は
-COC−R2 {式中、R2 は、C1 −C4 −ハロ−アルキル又はR1 である
。}である。ジアゾニウム塩は、2−クロロ−5−ヒドロキシメチル−チアゾー
ル、2−ヒドロキシ−5−ヒドロキシメチルチアゾール、及び2−クロロ−5−
クロロメチルチアゾールの製造のために有用である。
【0011】 本発明の他の態様は、2−クロロ−5−クロロメチルチアゾール(又はその酸
付加塩)の製法であって、知られた2−クロロ−5−ヒドロキシメチルチアゾー
ル、又は2−ヒドロキシ−5−ヒドロキシメチルチアゾール又は5−ヒドロキシ
メチルチアゾールイル−2−ジアゾニウム塩を、酸の存在下、塩化物アニオン源
と反応させるステップを含む前記製法である。この塩化物アニオン源は、それに
限定されるものではないが、無機酸、塩化物塩、アシル塩化物、及びスルホニル
塩化物から成る群から選ばれるものであることができる。この塩化物アニオン源
として働く無機酸は、例えば、HCl,SOCl2 ,PCl3 ,POCl3 、又
はPCl5 であることができる。塩化物塩は、例えば、NaCl,KCl,Ca
Cl2 、塩化アンモニウム、又はモノ−、ジ−、トリ−、テトラ−アルキルアン
モニウム塩化であることができる。塩化アシルは、例えば、塩化アセチル又は塩
化ベンゾイル;又は例えば、クロロホルメート又はチオクロロホルメート、例え
ば、エチル・クロロホルメート又はトリクロロホルメートであることができる。
塩化スルホニルは、例えば、塩化メシル又は塩化トシルであることができる。出
発試薬が、塩化水素付加塩であるか又は5−ヒドロキシメチルチアゾールイル−
2−ジアゾニウム・クロリド塩であるとき、その出発試薬それ自体は、塩化物ア
ニオン源としても役立つであろうと理解される。
【0012】 当業者は、反応媒質中の酸の存在が、適当な塩化物アニオン源を2−クロロ−
5−ヒドロキシメチルチアゾール、2−ヒドロキシ−5−ヒドロキシメチルチア
ゾール又はいずれかのヒドロキシル溶媒であってその反応媒質中に存在するもの
と反応させることからその場で生成されるということを、理解するであろう。上
記反応媒質中の酸の存在は、有機酸又は無機酸の添加によっても提供されうる。
有機酸は、例えば、ギ酸、酢酸、又は安息香酸であることができる。無機酸は、
例えば、ハロゲン酸、硫酸、硝酸、三酸化硫黄、リン酸又は五酸化リンであるこ
とができる。
【0013】 上記方法は、好ましくは、溶媒の存在下で行われることができる。溶媒は、例
えば、ヘキサン、シクロヘキサン、クロロホルム、塩化メチレン、ジエチル・エ
ーテル、テトラヒドロフラン、トルエン、又は水、又はそれらの混合物であるこ
とができる。水が存在するとき、他の副生成物は、加水分解に因り生成されるこ
とができる。上記方法は、有利には、還流下で行われることもできる。
【0014】 本発明の他の態様は、2−クロロ−5−ヒドロキシメチルチアゾール(又はそ
の酸付加塩)の製法であって、酸の存在下、及び塩化物アニオン源の存在下、2
−アミノ−5−ヒドロキシメチルチアゾール(又はその酸付加塩)を、亜硝酸ア
ルカリ金属と、反応させるステップを含む、前記製法である。上記亜硝酸アルカ
リ金属は、亜硝酸ナトリウム又は亜硝酸カリウムのいずれかであることができる
。塩化物アニオン源の存在は、上記の塩化物アニオン源の添加により得られうる
。上記反応媒質中の酸の存在は、2−クロロ−5−クロロメチルチアゾールの製
造に関して先に討議したものと同様のやり方で達成されることができる。従って
、適当な反応条件(例えば、温度、圧力、濃度、反応時間、等)の下、2−クロ
ロ−5−クロロメチルチアゾールは、中間体2−クロロ−5−ヒドロキシメチル
チアゾールを単離又は精製せずに、2−アミノ−5−ヒドロキシメチルチアゾー
ルから直接製造されうる、と理解される。
【0015】 本発明の他の態様は、2−クロロ−5−ヒドロキシメチルチアゾール(又はそ
の酸付加塩)の製法であって、酸の存在下、5−ヒドロキシメチルチアゾールイ
ル−2−ジアゾニウム塩を塩化物アニオン源と反応させるステップを含む前記製
法である。上記塩化物アニオン源、及び酸の存在に関する反応条件は、先に討議
した2−クロロ−5−クロロメチルチアゾールの製造のために使用したものと同
一又は類似である。5−ヒドロキシ−メチルチアゾールイル−2−ジアゾニウム
塩化物塩(又はその塩化水素塩)が使用されるとき、それは、塩化物アニオン源
としても役立つであろうと理解される。
【0016】 本発明の他の態様は、2−ヒドロキシ−5−ヒドロキシメチルチアゾール(又
はその酸付加塩)の製法であって、水の存在下、2−アミノ−5−ヒドロキシメ
チルチアゾール(又はその酸付加塩)を、亜硝酸アルカリ金属と反応させるステ
ップを含む前記製法である。亜硝酸アルカリ金属は、亜硝酸ナトリウム又は亜硝
酸カリウムのいずれかであることができる。水の存在は、水の添加により得られ
ることができ又は水は、2−アミノ−5−ヒドロキシメチルチアゾールの製造に
関する先の反応ステップから上記反応物に運ばれることができる。従って、酸の
存在下での塩化物アニオン源のさらなる添加が、中間体2−ヒドロキシ−5−ヒ
ドロキシメチルチアゾールをさらに単離又は精製せずに2−アミノ−5−ヒドロ
キシメチルチアゾールから直接に、2−クロロ−5−クロロメチルチアゾールを
製造するために使用されることができる。
【0017】 本発明の他の態様は、5−ヒドロキシメチルチアゾールイル−2−ジアゾニウ
ム塩を水と反応させるステップを含む2−ヒドロキシ−5−ヒドロキシメチルチ
アゾール(又はその酸付加塩)の製法である。
【0018】 本発明の他の態様は、式(I)の5−ヒドロキシ−メチルチアゾールイル−2
−ジアゾニウム塩(又はその酸付加塩)の製法であって、酸の存在下、2−アミ
ノ−5−ヒドロキシメチルチアゾールを、亜硝酸アルカリ金属と反応させるステ
ップを含む前記製法である。上記亜硝酸アルカリ金属は、亜硝酸ナトリウム又は
亜硝酸カリウムのいずれかでありうる。上記反応媒質中の酸の存在は、2−クロ
ロ−5−クロロメチルチアゾールの製造に関して先に討議したものと同様のやり
方で達成されうる。従って、塩化物アニオン源のさらなる添加により、そして他
の適当な反応条件(例えば、温度、圧力、濃度、反応時間等)を用いて、2−ク
ロロ−5−クロロメチルチアゾールは、中間体5−ヒドロキシメチルチアゾール
イル−2−ジアゾニウム塩を単離又は精製せずに、2−アミノ−5−ヒドロキシ
メチルチアゾールから直接製造されうると理解される。5−ヒドロキシ−メチル
チアゾールイル−2−ジアゾニウム塩化物塩(又はその塩化水素塩)は、塩化物
アニオン源としても働きうる。
【0019】 本発明の他の局面は、2−アミノ−5−ヒドロキシチアゾール(又はその付加
塩)を、水性亜硝酸アルカリ金属を用いてジアゾ化する方法から製造される生成
物である。式(I)の5−ヒドロキシメチルチアゾール−2−ジアゾニウム塩又
は差が在る程度までの(上記ジアゾ化方法からの生成物)は両者とも、本明細書
中に開示する発明の特徴である。本明細書中に開示するジアゾニウム塩、及び式
(I)の化合物の製法に関して、本発明の範囲は、そのジアゾニウム塩又はその
最終生成物を作るために使用される成分の、錯体形成、平衡、反応又は酸−塩基
化学に関する特定の化学理論のいずれにも限定されないと解釈すべきである。本
発明の他の局面は、式(I)の5−ヒドロキシメチルチアゾールイル−2−ジア
ゾニウム塩であって、上記塩が化学的に相互作用してその塩の電荷形態をもたら
しているもの又は他の化学成分と相互作用して他のより安定な化合物又はその酸
付加塩をもたらしているものである。従って、本発明は、適当な成分の実質的に
変更されていない静的組成物、そして化学的に統合された組成物を包含する。“
静的組成物(Static composition)”とは、1)その成分が他の組成成分との組
合せ又は相互作用により実質的に変更されていない成分から成る組成物、又は2
)相対均衡点(a point of relative stasis)まで反応している組成物を意味す
る。“化学的に統合された組成物(Chemically integrated composition)”とは
、いずれかの平衡、錯体(複合体)形成、解離又は(存在する場合)他の化学的
転換であって、式(I)の塩を含有する製品組成物を製造するために使用される
試薬の併合後に、かつ、2−クロロ−5−ヒドロキシメチルチアゾール、2−ク
ロロ−5−クロロメチルチアゾール、及び2−ヒドロキシ−5−ヒドロキシメチ
ルチアゾールの製造のための最終的な使用の前に、生じうるものからもたらされ
る組成物を意味する。それ故、定義による、本発明の“化学的に統合された組成
物”は、最初の創生と最終的な使用の前のいずれかの点で存在する、変化してい
ない“静的組成物”、並びに平衡又は半平衡化された組成物が存在するような状
況を包含する。換言すれば、ジアゾニウム塩に関して、開示される本発明は、化
学的に変化していない構成成分から成る静的組成物に限定されない。
【0020】 本発明の他の態様は、2−アミノ−5−ヒドロキシメチルチアゾール(又はそ
の酸付加塩)の製法であって、好ましくは水性溶媒系内で、エポキシプロパナー
ルをチオウレアと反応させるステップを含む前記製法である。エポキシプロパナ
ールは、知られた化合物であり、そして好ましくは、水性溶媒系内で、例えば、
アクロレインをエポキシ化剤と反応させることにより製造されうる。好適なエポ
キシ化剤である過酸化物は、知られており、そして過酸化水素、アルキルヒドロ
ペルオキシド、ジアルキルペルオキシド、過酸、及び無水過酸を含む。過酸の例
は、過酢酸、及び過安息香酸を含む。
【0021】 本発明の他の局面は、過酸化物との反応、その後の、中間体エポキシプロパナ
ールを単離又は精製せずに行う、チオウレアとの反応による、アクロレインから
の2−アミノ−5−ヒドロキシチアゾールの直接的製造である。この反応は、好
ましくは、水性溶媒条件下で行われる。
【0022】 “付加塩(addition salts)”とは、無機酸又は有機酸との化学的相互作用か
ら得られる本発明の所定化合物の塩(又は複数の塩)を意味する。酸付加塩は、
有機溶媒又は水との付加物でもある。
【0023】 無機酸から得られる酸付加塩の例は、塩化水素、臭化水素、ヨウ化水素、硫酸
塩、硫酸水素塩、リン酸塩、リン酸1水素塩、リン酸2水素塩、硝酸塩、及びチ
オシアネートをも含む。有機酸から得られる酸付加塩の例は、カルボキシレート
、スルホネート、及びホスホネートを含む、カルボン酸から得られる酸付加塩の
例は、ギ酸塩、酢酸塩、プロピオン酸塩、酪酸塩、桂皮酸塩、安息香酸塩、乳酸
塩、シュウ酸塩、マロン酸塩、コハク酸塩、グルタル酸塩、アジピン酸塩、マレ
イン酸塩、フマル酸塩、フタル酸塩、クエン酸塩、酒石酸塩、サリチル酸塩、ニ
コチン酸塩、マンデル酸塩、及びアミノ酸由来の塩を含む。スルホン酸から得ら
れる酸付加塩の例は、アルキル−スルホネート(例えば、メタンスルホネート)
、ベンゼンスルホネート(例えば、p−トルエンスルホネート)、ナフタレンス
ルホネート、及びショウノウスルホネートを含む。ホスホン酸から得られる酸付
加塩の例は、アルキルホスホネート(例えば、メチルホスホネート)、及びベン
ゼンホスホネート(例えば、フェニルホスホネート)を含む。
【0024】 “アルキル”とは、直鎖状又は分枝状であるC1 −C10アルキル基を意味する
。好適なアルキル基の例は、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n
−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、neo−ペンチル
、n−ヘキシル、n−オクチル、及びn−デシルを含む。
【0025】 (以下の)スキームIは、本発明の態様のいくつかの追加説明、及びそれらの
相互関係を提供する。
【0026】
【化15】
【0027】 以下の実施例は、本発明の特定の特徴のいくつかをさらに説明するが、本発明
の範囲を限定することを意図するものではない。特にことわらない限り、本明細
書及びクレームの全体を通じて、温度を摂氏で与える。
【0028】 実施例1 エポキシプロパナールの製造: 800mlの水と118gの30%過酸化水素(1.04モル)の溶液を、8.
0〜8.5のpHに調整し、そして10℃に冷却した。8〜8.5のpHと10〜2
0℃の温度を維持しながら、56g(1.00モル)のアクロレインを滴下する
。上記エポキシ・プロパナールの水性溶液は、それが2−アミノ−5−ヒドロキ
シメチルチアゾールを作るために直接使用されるまで、冷却して保持されなけれ
ばならない。上記生成物は、知られた手順を用いて単離されることもできる。
【0029】 実施例2 2−アミノ−5−ヒドロキシメチルチアゾールの製造: 実施例1からのエポキシ・プロパナール溶液を、0℃に冷却する。激しく撹拌
しながら、76g(1.00モル)のチオウレアを分割して添加した。この添加
が終了した後、水を、ロータリー・エバポレーター上で真空下で除去する。油が
、生成物として単離される(91.3g)。
【0030】 実施例3 5−ヒドロキシメチルチアゾール−2−ジアゾニウム・クロリド塩の製造: 反応容器に、2−アミノ−2−ヒドロキシメチルチアゾール(濃塩化水素酸溶
液中、1.0モル)をチャージする。この溶液を0℃に冷却し、そして亜硝酸ナ
トリウム(濃塩酸溶液中、1.1当量)を、その温度を0℃〜20℃の範囲に維
持しながら、そしてその反応物を激しく撹拌しながら上記反応容器に滴下する。
上記添加が完了した後、反応媒質を、3時間撹拌しながら維持する。次に、過剰
の亜硝酸を、尿素の添加によりクエンチする。生成物5−ヒドロキシメチルチア
ゾール−2−ジアゾニウム塩を、知られた抽出及び溶媒除去手順を用いて単離す
ることができ、又は反応生成物を2−クロロ−5−ヒドロキシメチルチアゾール
、2−ヒドロキシ−5−ヒドロキシメチルチアゾール又は2−クロロ−5−クロ
ロメチルチアゾールを製造するために直接使用することができる。
【0031】 実施例4 2−クロロ−5−ヒドロキシルメチルチアゾールの製造: (約0.6モルのアミノ−ヒドロキシメチルチアゾールを含有する)実施例2
からの水性溶液1リッターを、35mlの濃塩酸と混合して、pH3を達成した。こ
の溶液を0℃に冷却し、そして亜硝酸ナトリウム(30g、0.45モル)を分
割して添加した。さらに15mlの濃塩酸を滴下しながら、この溶液を0℃に維持
した。塩化第1銅(35g)を添加し、そしてその混合物を、1時間で48℃に
加熱した。冷却しながら、この溶液を濾過した。無水酢酸(100g)と尿素(
10g)を添加した。この溶液をブタノールで抽出した。ブタノール抽出により
、2−クロロ−5−ヒドロキシメチルチアゾールを得た。
【0032】 実施例5 2−クロロ−5−クロロメチルチアゾールの製造: 1.00モルバッチの2−アミノ−5−ヒドロキシメチルチアゾールを、実施
例2において記載したように、水中で調製した。この水を、ロータリー・エバポ
レーターによる蒸発により除去し、そして残渣を、500mlの濃HCl中に溶か
した。この溶液を、−5〜5℃間に冷却し、次に1.00モルの亜硝酸ナトリウ
ムを分割して添加した。この反応溶液の温度は、発熱後に11℃まで上昇した。
次に、この溶液を2時間撹拌した。20gの尿素その後、50mlの濃硝酸を添加
した。この溶液を0℃に冷却し、そして8gの銅金属を添加し、そしてその溶液
を一夜撹拌した。この混合物をメチルブチルケトンで3回抽出した。この溶媒を
、ロータリー・エバポレーターによる蒸発により除去して、油を得た(18g)
。これは、GC−MSにより、2−クロロ−5−クロロメチルチアゾールとして
同定された。
【0033】 要約すると、本発明は、殺虫剤の製造のために有用であると知られている中間
体である2−クロロ−5−クロロメチルチアゾールの製造のために有用である新
規中間体を提供する。本発明は、2−クロロ−5−クロロメチルチアゾールを作
るために使用される中間体を製造するための方法をも包含する。上記のクレーム
により定められる本発明の範囲から逸脱せずに、割合、手順、及び材料を変更し
うる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT, AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,BZ,C A,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK,DM ,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH, GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,K E,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS ,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN, MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,RO,R U,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM ,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VN, YU,ZA,ZW

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 以下の式: 【化1】 を有する化合物又はその酸付加塩。
  2. 【請求項2】 以下の式: 【化2】 {式中、A- は、酸HAに由来するカウンター・アニオンであり、ここで、HA
    は、有機酸又は無機鉱酸である。}により表される5−ヒドロキシチアゾール−
    2−ジアゾニウム塩化合物又はその酸付加塩。
  3. 【請求項3】 以下の式: 【化3】 を有する化合物又はその酸付加塩の製法であって、以下の式: 【化4】 を有する2−クロロ−5−ヒドロキシ−メチルチアゾールを、酸の存在下、塩化
    物アニオン源と反応させるステップを含む、前記製法。
  4. 【請求項4】 前記塩化物アニオン源が、無機酸、塩化物塩、塩化アシル、
    及び塩化スルホニルから成る群から選ばれる、請求項3に記載の製法。
  5. 【請求項5】 前記塩化物アニオン源が、HCl,SOCl2 ,PCl3
    POCl3 ,PCl5 、塩化アセチル、塩化ベンゾイル、塩化メシル、及び塩化
    トシルから成る群から選ばれる、請求項4に記載の製法。
  6. 【請求項6】 前記塩化アニオン源が、塩化トシルである、請求項5に記載
    の製法。
  7. 【請求項7】 前記塩化アニオン源が、塩化水素酸である、請求項5に記載
    の製法。
  8. 【請求項8】 以下の式: 【化5】 を有する化合物又はその酸付加塩の製法であって、 以下の式: 【化6】 を有する2−ヒドロキシ−5−ヒドロキシメチルチアゾールを、酸の存在下、塩
    化物アニオン源と反応させるステップを含む、前記製法。
  9. 【請求項9】 以下の式: 【化7】 を有する化合物又はその酸付加塩の製法であって、以下の式: 【化8】 {式中、A- は、酸HA由来のカウンター・アニオンであり、ここで、HAは有
    機酸又は無機鉱酸である。}により表される5−ヒドロキシメチル−チアゾール
    −ジアゾニウム塩を、酸の存在下、塩化物アニオン源と反応させるステップを含
    む、前記製法。
  10. 【請求項10】 以下の式: 【化9】 {式中、A- は、酸HA由来のカウンター・アニオンであり、ここで、HAは有
    機酸又は無機鉱酸である。}により表される5−ヒドロキシメチルチアゾール−
    ジアゾニウム塩の製法であって、以下の式: 【化10】 を有する化合物又はその酸付加塩を、酸の存在下、亜硝酸アルカリ金属と反応さ
    せるステップを含む、前記製法。
  11. 【請求項11】 以下の式: 【化11】 を有する化合物の製法であって、以下の式: 【化12】 により表される化合物を、チオウレアと反応させるステップを含む、前記製法。
JP2001515318A 1999-08-10 2000-08-08 チアゾール誘導体の製法 Pending JP2003506444A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US09/371,180 US6265553B1 (en) 1999-08-10 1999-08-10 Intermediate thiazoles and process for the preparation of 2-chloro-5-chloromethyl-thiazole
US09/371,180 1999-08-10
PCT/EP2000/007709 WO2001010852A1 (en) 1999-08-10 2000-08-08 Process for the preparation of thiazole derivatives

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003506444A true JP2003506444A (ja) 2003-02-18

Family

ID=23462834

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001515318A Pending JP2003506444A (ja) 1999-08-10 2000-08-08 チアゾール誘導体の製法

Country Status (19)

Country Link
US (4) US6265553B1 (ja)
EP (1) EP1202979B1 (ja)
JP (1) JP2003506444A (ja)
KR (1) KR20020022796A (ja)
CN (2) CN1169800C (ja)
AR (1) AR030258A1 (ja)
AT (1) ATE294166T1 (ja)
AU (1) AU778367B2 (ja)
BR (1) BR0013235A (ja)
CA (1) CA2380838A1 (ja)
CZ (1) CZ2002483A3 (ja)
DE (1) DE60019763D1 (ja)
ES (1) ES2238029T3 (ja)
HU (1) HUP0202819A3 (ja)
MX (1) MXPA02001246A (ja)
RU (1) RU2002105516A (ja)
TR (2) TR200202474T2 (ja)
WO (1) WO2001010852A1 (ja)
ZA (1) ZA200201110B (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2423188B1 (en) 2003-08-29 2021-03-10 Mitsui Chemicals Agro, Inc. Intermediates in the preparation of agricultural/horticultural insecticides and method for using the same
CN102762544B (zh) * 2010-02-17 2016-03-30 先正达参股股份有限公司 作为杀虫剂的异噁唑啉衍生物
TW201202179A (en) * 2010-02-26 2012-01-16 Sumitomo Chemical Co Process for production of cyclopropanecarboxylic acid ester compound
KR20140062099A (ko) * 2011-09-01 2014-05-22 바이오텔리가 홀딩스 리미티드 곤충병원성 진균들에서 단리된 살충 지질 제제들 및 이들의 용도들
CN106749086B (zh) * 2016-12-27 2019-05-24 江苏振方生物化学有限公司 一种农药中间体2-氯-5-氯甲基噻唑的制备方法
CN111036158A (zh) * 2019-12-28 2020-04-21 邯郸市瑞田农药有限公司 一种2氯-5氯甲基噻唑合成反应系统

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3631538A1 (de) * 1986-09-17 1988-03-24 Bayer Ag Verfahren zur herstellung von 2-chlor-5-chlormethylthiazol
DE69607293T2 (de) * 1995-11-22 2000-12-14 Kureha Chemical Ind Co Ltd Verfahren zum Ersatz einer primären Aminogruppe durch Chlor und Verwendung dieses Verfahrens zur Herstellung von 2-Chlor-5-Chlormethylthiazol
IL130766A0 (en) * 1997-01-22 2001-01-28 Novartis Ag Process for the preparation of thiazole derivatives
US5773625A (en) * 1997-10-02 1998-06-30 Abbott Laboratories Process for the preparation of disubstituted carbonates
US6407251B1 (en) * 2000-12-28 2002-06-18 Takeda Chemical Industries, Ltd. Process for preparing 2-chloro-5-chloromethylthiazole

Also Published As

Publication number Publication date
HUP0202819A2 (hu) 2002-12-28
CZ2002483A3 (cs) 2002-05-15
US20030055229A1 (en) 2003-03-20
DE60019763D1 (de) 2005-06-02
CA2380838A1 (en) 2001-02-15
CN1626525A (zh) 2005-06-15
ES2238029T3 (es) 2005-08-16
MXPA02001246A (es) 2002-07-22
ZA200201110B (en) 2002-11-27
WO2001010852A1 (en) 2001-02-15
KR20020022796A (ko) 2002-03-27
CN1169800C (zh) 2004-10-06
CN1368966A (zh) 2002-09-11
BR0013235A (pt) 2002-04-23
RU2002105516A (ru) 2003-09-20
AU778367B2 (en) 2004-12-02
US6265553B1 (en) 2001-07-24
TR200200304T2 (tr) 2002-06-21
US6566530B2 (en) 2003-05-20
TR200202474T2 (tr) 2003-01-21
ATE294166T1 (de) 2005-05-15
EP1202979B1 (en) 2005-04-27
US6476230B1 (en) 2002-11-05
AR030258A1 (es) 2003-08-20
AU6836400A (en) 2001-03-05
US20030191321A1 (en) 2003-10-09
EP1202979A1 (en) 2002-05-08
HUP0202819A3 (en) 2004-03-01
US6710182B2 (en) 2004-03-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101109177B1 (ko) 페남 결정 및 그 제조법
JP2003506444A (ja) チアゾール誘導体の製法
US7244865B2 (en) Process for preparing benzhydrylthioacetamide
JP4595056B2 (ja) ニトロイソウレア誘導体の改良された製造方法
JPH027953B2 (ja)
JP2003513983A (ja) 高純度セフポドキシムプロキセチルの製造方法
KR20070116235A (ko) 설파민카복실산 유도체의 제조방법
JP2003506421A (ja) アシル化1,3−ジカルボニル化合物の製法
JP3646224B2 (ja) ベンゾイルアセトニトリル誘導体の製造方法
JP3646225B2 (ja) 芳香族エステル誘導体及びその中間体並びにそれらの製造方法
JP4201511B2 (ja) (z)−2−アミノチアゾール化合物の製造方法
JP2959811B2 (ja) 酸塩化物の製造法
KR890001997B1 (ko) 할로겐화 벤조산 유도체의 제조방법
JP2011500759A (ja) 6−置換−イミダゾ[2,1−b]チアゾール−5−スルホニルハライドの調製方法
JP2007521224A (ja) Rac−ビカルタミドの精製及び単離方法
JP4031156B2 (ja) 2−アミノチアゾール誘導体のz体の優先的製造方法
KR101058135B1 (ko) 세프디니르 합성에 유용한 중간체 및 이를 이용하여세프디니르를 제조하는 방법
JP4059599B2 (ja) (z)−2−アミノチアゾール化合物の酸付加塩の製造方法
JPH1160550A (ja) スルホニルオキシトロポン類の製造方法
JPH0331716B2 (ja)
JP2002069050A (ja) ヒドラゾジカルボンアミドの製造方法
JPS6317055B2 (ja)
JPH05294931A (ja) 新規中間体及び2−クロロ−5−(アミノメチル)ピリジンの製造方法
JPH06271546A (ja) イミダゾリジン誘導体の製造法
KR19990027761A (ko) ο-(카르보알콕시)페닐메탄술포닐 클로라이드 유도체의 제조방법