JP2003347693A - インタフェース基板及び表示装置 - Google Patents

インタフェース基板及び表示装置

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JP2003347693A
JP2003347693A JP2002150506A JP2002150506A JP2003347693A JP 2003347693 A JP2003347693 A JP 2003347693A JP 2002150506 A JP2002150506 A JP 2002150506A JP 2002150506 A JP2002150506 A JP 2002150506A JP 2003347693 A JP2003347693 A JP 2003347693A
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Japan
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power supply
interface board
signal
ground
supply line
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Application number
JP2002150506A
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English (en)
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Ayako Takagi
亜矢子 高木
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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  • Liquid Crystal (AREA)
  • Printing Elements For Providing Electric Connections Between Printed Circuits (AREA)
  • Structure Of Printed Boards (AREA)
  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 信号線からの放射ノイズを効果的に抑制し、
同時に電源線のインピーダンスも下げてノイズの伝搬を
抑止したインタフェース基板及びこれを備えた表示装置
を提供することを目的とする。 【解決手段】 信号出力体から出力された信号を信号入
力体に伝送するインタフェース基板であって、絶縁体層
(20)と、前記絶縁体層の表面側に略並列に設けられ
た第1及び第2の信号線対(2、3、18、19)と、
前記絶縁体層の前記表面側において、前記第1の信号線
対と前記第2の信号線対との間に設けられた電源線
(1)と、を備えたことを特徴とするインタフェース基
板を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インタフェース基
板及び表示装置に関し、特に、不要放射ノイズの低減対
策を施したインタフェース基板及び表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、パソコンが扱うべきデータ量は、
画像データの高精細化などに対応して大容量化し、ハー
ドウエアの処理能力の向上が望まれている。これに対応
して、CPUのクロック周波数の高速化が進められ、周
辺のICへのバス配線やクロック線、データ線なども高
速化かつ高密度化されているが、その結果として、不要
放射ノイズ、すなわちEMI(Electro-Magnetic Inter
ference)が問題となってきている。
【0003】すなわち、デジタル機器においては、シス
テムのクロック信号やデータ信号の高調波成分が不要放
射ノイズや伝導エミッションの直接的な要因となる。ま
た、このような信号が引き起こす高周波電流が、システ
ム内の導線、プリント基板、筐体などに流れ込んだ場合
には非意図的なアンテナの放射が生じ、これも、不要放
射ノイズの要因となる。これらを根源からなくすこと
が、今後のEMI対策に望まれている。
【0004】高周波電源電流がコモンモードの大きな放
射ノイズを引き起こすことは良く知られている。従っ
て、コモンモードノイズを減らすことが、今後のEMI
対策に望まれている。
【0005】また、LVDS(low voltage differenti
al signal)伝送方式などに代表される差動信号線対
は、互いの信号線から放射される電磁界の位相が180
度ずれていることにより、互いに電磁界をキャンセルす
ることができるため、低EMIを実現する配線として注
目を浴びている。しかし、差動信号線の波形が中心電圧
を軸に完全に対称でなかった場合、コモンモード成分の
電流が発生し、EMIを増大させる。
【0006】一方、フレキシブルプリント基板(flexib
le printed circuit board:FPC基板)のようなイン
タフェース基板において「曲げやすさ」などを確保する
ためには、信号層、グラウンド層の他に電源層を設ける
ことは、基板が厚くなりすぎるので難しい。そこで、電
源も信号線と同様な配線により供給しなければならない
が、電源線にも高周波ノイズが誘起され、大きなコモン
モードノイズが生じる。このため、電源インピーダンス
を下げ、かつ、信号線どうしのクロストークノイズを低
減する配線構造が望まれている。
【0007】図20は、STANDARD PANEL
S WORKING GROUP(「SPWG」と略
す)出版のIndustry Standard Panels 13.3",14.1"and1
5.0" mounting and Top Level Interface Requirements
の5ページに記載されているピンアサインを表す一覧
表である。
【0008】図20を見ると、差動信号線対(Rin0- ,
Rin0+など)同士の間にはグラウンドピン(Vss)がアサ
インされ、電源ピン(VDD)は最も外側の2ピンにアサ
インされている。
【0009】図21は、図20のピンアサインを実現す
るインタフェース基板のレイアウトを表す模式図であ
る。すなわち、このインタフェース基板は、図示しない
送信基板と受信基板との間で、画像表示信号などの伝送
を行うための基板であり、一対のコネクタ8、8の間に
設けられている。
【0010】図21に例示したインタフェース基板の場
合、隣接する差動信号線対(2、3)の間にガードグラ
ウンド(5)を配置することにより、差動信号線どうし
のクロストーク低減を図っている。しかし、電源線
(1)は、第1ピン(No.1)及び第2ピン(No.
2)にしかアサインされていないため、電源の配線幅は
十分広いとはいえず、数オーム(Ω)以下の低い電源イ
ンピーダンスを保つことができない。
【0011】そして、クロックの高周波化につれ、送信
基板および受信基板の電源面に生じている電源ノイズの
周波数も数百MHzの高周波領域に及ぶため、インタフ
ェース基板の電源インピーダンスを十分に低いインピー
ダンスにしなければ、放射ノイズの増大を招く可能性が
高くなる。
【0012】これに対して、特開平7―202358号
公報においては、共振周波数を高くすることにより良好
な信号伝送を図るインタフェース基板が開示されてい
る。
【0013】図22は、特開平7―202358号に記
載されたインタフェース基板の要部平面構造を表す模式
図である。これは、2層構造フレキシブル基板におい
て、絶縁ストリップの上面および下面の接地線パターン
を、図示したように、絶縁材ストリップの幅方向にジグ
ザグに屈曲させた構造を有する。そして、基板の複数箇
所で、これら接地線パターンをX字状に交差させるよう
にし、これら交差部分において上下の接地線をスルーホ
ールによって接続する。こうすることにより、絶縁材ス
トリップの上面および下面の接地線パターンとこれらを
つなぐスルーホールとによって複数の小さなループが形
成される。このため、共振周波数を信号周波数域より高
くすることができ、高速、高品位の信号伝送が可能とな
る。
【0014】しかし、この構造の場合、グラウンドのル
ープが形成されるため、高周波電流がより短い経路に流
れるように考慮されているが、グラウンドが配線で形成
されるため、信号線間のグラウンドのインダクタンスは
増大している。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】近年、クロックの高周
波化が加速され、デジタル信号の周波数も、数百MHz
におよび、配線からの放射ノイズも数百MHzに及ぶよ
うになってきた。また、デジタルICを扱うシステムに
おいて、波形の立ち上がり、立ち下がりの時にIC内に
生じる電源グラウンド間の貫通電流は、ICの電源ピン
に高速の電源ノイズを生じさせる。その電源ノイズが基
板の電源面に流れ込み、電源グラウンド層間に共振を生
じ、放射ノイズの主な原因となっていた。それらの高周
波電流が電源部、グラウンド部内で非意図的に回り込む
ことにより、放射磁界ノイズを増大させる原因になる。
【0016】インタフェース基板として用いられるフレ
キシブルプリント基板のように配線長の長い基板におい
ては、200〜500MHz帯の比較的低周波で共振が
起こるため、40〜80MHzのクロック周波数のシス
テムにおいては、10次以内の高調波成分に含まれるこ
ととなり、放射ノイズが増大する傾向が見られる。
【0017】このため、共振を引き起こさないために、
電源、グラウンド、信号配線の配置に対して総合的な最
適配置が要求される。
【0018】また、基板間を接続するコネクタなどを介
したインタフェース基板の場合、信号線におけるインピ
ーダンスの不連続による反射は大きな放射ノイズを引き
起こす。高周波化している信号線の高調波成分によるノ
イズのうちでも、特に、配線長などに起因した共振によ
る放射ノイズの増大を防ぐ必要がある。また、クロック
周波数の高周波化に伴い、電源ノイズも高周波化するた
め、インタフェース基板のような限られた領域の中で電
源線のインピーダンスを下げることにより、ノイズの伝
播を防ぎ、放射ノイズを下げる必要がある。
【0019】本発明は、かかる課題の認識に基づいてな
されたものであり、その目的は、信号線からの放射ノイ
ズを効果的に抑制し、同時に電源線のインピーダンスも
下げてノイズの伝搬を抑止したインタフェース基板及び
これを備えた表示装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のインタフェース基板は、信号出力体から出
力された信号を信号入力体に伝送するインタフェース基
板であって、絶縁体層と、前記絶縁体層の表面側に略並
列に設けられた第1及び第2の信号線対と、前記絶縁体
層の前記表面側において、前記第1の信号線対と前記第
2の信号線対との間に設けられた電源線と、前記絶縁体
層の前記表面側において前記第1及び第2の信号線対よ
りも外側に設けられた基準電位線と、前記絶縁体層の裏
面側に設けられた基準電位層と、を備えたことを特徴と
する。
【0020】上記構成によれば、電源線のインピーダン
スを下げつつ信号線対同士の間隔を広くして信号線対同
士のクロストークを効果的に抑制し、ノイズの放出を抑
止できる。同時に、信号線や電源線をガードし、これら
から放出される電界を閉じさせてノイズの放出を効果的
に抑止できる。
【0021】また、前記信号出力体に対して接続される
第1の端部と、前記信号入力体に対して接続される第2
の端部のそれぞれにおいて、前記第1の信号線対と前記
電源線との間に設けられた第1の基準電位端子と、前記
第2の信号線対と前記電源線との間に設けられた第2の
基準電位端子と、をさらに備え、前記第1及び第2の基
準電位端子は、前記絶縁体層を貫通する導電体により前
記基準電位層に接続されてなるものとすれば、同相成分
のリターン電流が最短経路で流れるため、インタフェー
ス基板の端部での信号線の不連続を緩和でき、コネクタ
などの接続部における反射を防ぐこどができる。
【0022】またここで、前記第1及び第2の基準電位
端子に近接した部分における前記電源線の幅は、前記第
1及び第2の基準電位端子から離れた部分に比べて狭い
ものとすれば、電源のインピーダンスを効果的に下げ
て、ノイズの放射をさらに抑制できる。
【0023】一方、本発明の表示装置は、上記のいずれ
かのインタフェース基板と、前記インタフェース基板の
一端に接続された前記信号出力体と、前記インタフェー
ス基板の他端に接続された前記信号入力体と、を備え、
前記信号出力体が出力する画像表示信号が前記インタフ
ェース基板を介して前記信号入力体に伝送され、画像が
表示されることを特徴とする。
【0024】上記構成によれば、高精細画像信号を高速
で伝送してもノイズの放射を抑制できる表示装置が提供
される。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ、本発明
の実施の形態について詳細に説明する。
【0026】図1は、本発明の実施の形態にかかるイン
タフェース基板の構造を例示する模式図である。すなわ
ち、同図(a)はその要部平面配置図、同図(b)はそ
のA−A’線断面図である。
【0027】また、図2は、本実施形態のインタフェー
ス基板の両端における配線の順序を表す表である。すな
わち、この表は、インタフェース基板の両端に設けるこ
とができるコネクタのピン配置表に対応するものであ
る。
【0028】図1に表したように、本実施形態のインタ
フェース基板は、その両端に設けられたコネクタ8を介
して図示しない送信基板や受信基板などの間を電気的に
接続する。図1に例示した構造は、20ピンタイプのも
のであり、コネクタ8は、20本の接続ピン30を有す
る。但し、本発明のインタフェース基板は、必ずしもコ
ネクタ8を介して送信基板や受信基板などに接続される
必要はなく、これらの基板に対して半田付けなどの手法
により接続してもよい。
【0029】本具体例のインタフェース基板は、図示の
如く、絶縁性部材20の表面側に、マイクロストリップ
ライン構造をもつ2n本の高速差動信号線2、3と、電
位をもった電源線1と、基準電位をもったグラウンド線
(基準電位線)5およびグラウンド端子(基準電位端
子)5Pと、を有し、裏面側には、グラウンド層(基準
電位層)7を有する。
【0030】信号線2、3や、電源線1、グラウンド線
5は、インタフェース基板の一端から他端に亘って連続
的に配線されている。これに対して、グラウンド端子5
Pは、インタフェース基板の表面側においては連続的に
は延在せず、インタフェース基板の端部のみに設けられ
ている。そして、グラウンド端子5Pは、スルーホール
6を介して裏面側のグラウンド層7に接続されている。
これらの配線やグラウンド層7は、誘電体などの絶縁性
部材20により適宜絶縁された状態で保持されている。
【0031】高速差動信号線2、3の間隔は、コネクタ
8の付近からインタフェース基板の長手方向に伸びる際
に、コネクタピン30における間隔よりも互いに接近す
るように設けられている。このように接近させることに
より、ノイズのキャンセル効果が、より大きく得られ
る。
【0032】また、インタフェース基板の両端部におけ
る配線順序、すなわちコネクタ8のピン配置を見ると、
これら高速差動信号線2、3(Rin0-,Rin0+など)の両
側にグラウンド端子5P(Vss)が設けられている。こ
れらのグラウンド端子5Pは、前述したように、裏面側
のグラウンド層7に接続されている。また、最も外側に
位置する差動信号線対2、3のさらに外側には、グラウ
ンド線5が配置されている。
【0033】そして、互いに隣接する高速差動信号線対
2、3同士の間には、2ピンのグラウンド端子5P(Vs
s)にはさまれた1ピン以上の電源ピン(VDD)が配置さ
れている。高速差動信号線対2、3同士の間に設けられ
たこれらの電源ピン(VDD)に接続された電源線1は、
インタフェース基板の端部においては幅狭で、端部から
離れると幅広に形成されている。
【0034】本実施形態によれば、まず、信号線2、3
からの放射ノイズを低減できる。以下、この点について
説明する。
【0035】図3及び図4は、1対の信号線における2
種類の固有モードを表す模式図である。すなわち、図3
は、対となる信号線2、3の奇モード(差動成分)につ
いての配線断面と電気力線を表す模式図である。また、
図4は、対となる信号線2、3の偶モード(同相成分)
の電気力線を表す模式図である。
【0036】図3に表したように、差動信号駆動の場
合、互いに対となる信号線2、3に、180度位相のず
れた同振幅の信号を入力することにより、互いの信号か
ら生じる放射ノイズが遠方からは互いにキャンセルされ
る。対となる信号が電磁界的に引き合うので電磁界も閉
じている。
【0037】これに対して、図4に表したように、同相
信号駆動の場合、互いに対となる信号線2、3に同相同
振幅の信号が入力され、互いの信号から生じる放射ノイ
ズが遠方でもキャンセルされないため、大きな放射ノイ
ズが生じる。これらの同相成分は波形の立ち上がり、立
ち下がりのアンバランスで生じることが多いため、クロ
ック周波数の2倍の周波数で大きくなる。
【0038】また、図3と図4とを比較してわかるよう
に、偶モード(図4)の方が電気力線の広がりが大きく
なっている。このため、このような差動信号線対に隣接
して他の差動信号線対が存在する場合に、これら差動信
号線対同士の間隔が狭くなるとクロストークが増大し、
EMIが増大してしまう。
【0039】図20及び図21に例示したような従来の
インタフェース基板の場合、信号線2、3の両脇にガー
ドグラウンド5が配線されているため、差動信号線対
2、3の電界を閉じる意味では優れている。しかし、比
較的太い電源線1とグラウンド線5Gが外側に配置され
ているため、隣接する差動信号線対2、3同士は比較的
近接した位置にあり、電源線も十分幅広くとることがで
きない。つまり、差動信号線対2、3と、これに隣接す
る他の差動信号線対2、3との間の間隔を十分に広く確
保できず、クロストークが懸念される。
【0040】これに対して、本実施形態によれば、図2
0及び図21に例示したような外側の電源線1をなくす
ことにより、コネクタのピン数で数えると2ピン分、差
動信号線対2、3同士を遠ざけることができる。つま
り、クロストークを低減できる。
【0041】さらに、本実施形態によれば、図1及び図
2に表したように、信号線2、3の両側をガードするた
めの配線として、ガードグラウンドではなく、ガード電
源線1を設けている。コネクタのピン数には限りがある
が、ガードグラウンドのかわりにガード電源を使用する
ことにより、電源ピン数を増やすことができる。その結
果として、電源線のインピーダンスを効果的に下げるこ
ともできる。
【0042】図5は、本実施形態のインタフェース基板
の断面構造を例示する模式図である。同図を参照しつ
つ、隣接する差動信号線対同士のうちの一方の信号線2
と他方の信号線18との間のクロストークについて、さ
らに詳細に説明する。
【0043】ここで、配線としては、信号線2、信号線
3、信号線18、信号線19、信号線3と信号線18と
の間にある電源線1の5つの信号線と、裏面側のグラウ
ンド層7を導体とした。そして、これら導体の断面形状
及び配置関係から、スペクトラルドメイン法により、そ
れぞれの配線間の自己インダクタンスL11、相互イン
ダクタンスL12、自己キャパシタンスC11、相互キ
ャパシタンスC12を求めた。
【0044】また、これら4つのパラメータから近端ク
ロストーク係数Kb、遠端クロストーク係数kfが求め
られる。なお、これらの係数から、近端クロストークで
誘起される電圧Vneと、遠端クロストークで誘起され
る電圧Vfeとを求めることができる。VneとVfe
は、次式により表すことができる。 Vne/V=Kb =(L12/L11−C12/C11)/4 Vfe/V=Kf×Td/Tr×l =−(L12/L11−C12/C11)×Td/Tr
×l/2 ここで、Tdは周期、Trは立ち上がり時間、lは配線
長をそれぞれ表す。
【0045】インタフェース基板の配線幅を110μ
m、配線間距離145μm、誘電体厚65μm、誘電体
をポリイミドとすると、近端クロストーク係数Kb、遠
端クロストーク係数kfは、それぞれ以下の通りであ
る。 近端クロストーク係数Kb 遠端クロストーク係数kf (比較例1): 1.42E−04 8.65E−10 (比較例2): 4.99E−05 3.08E−10 (本発明) : 5.20E−05 3.32E−10 ここで、(比較例1)は、図20及び図21に表したイ
ンタフェース基板、(比較例2)は、図1において電源
線1の代わりにグラウンド線5を配線した構造、(本発
明)は、図1及び図2に表したインタフェース基板、を
それぞれ表す。
【0046】(比較例1)と(本発明)とを比較する
と、本発明のインタフェース基板のクロストーク係数が
半分以下に改善されることがわかる。また、(比較例
1)と(比較例2)とを比較すると、両者ともにガード
グラウンド構造であるため、違いは配線間距離のみとな
り、配線間距離がクロストーク低減に与える効果の度合
いが理解できる。また、(比較例2)と(本発明)とを
比較すると、信号線対の間隔が同じ構造の場合、ガード
電源よりガードグラウンドの方がクロストーク係数が小
さいが、その差は概ね10%以内であることが分かる。
なお、(比較例2)の構造は、電源線が除外されている
ので、電源線の確保という観点からは、現実的には採用
が容易でない。
【0047】この結果から、信号線対2、3同士の距離
が離れるほどクロストーク量は低減するので、先に説明
したとおり、差動信号線対2、3同士の間隔はなるべく
大きくした方がよいことが分かる。
【0048】以上説明したように、本発明においては、
電源線を差動信号線対同士の間に配置することにより、
インタフェース基板の限られた領域内で、電源線を確保
しつつ、差動信号線どうしを最大限遠ざけることができ
るため、クロストークを低減し、EMIを低減するがで
きる。
【0049】次に、本発明において、インタフェース基
板の両端部で、差動信号線対2、3の両側にグラウンド
端子5P(Vss)を設ける点について説明する。
【0050】図6は、本実施形態のインタフェース基板
の端部すなわちコネクタ8の周辺の拡大図である。すな
わち、同図には、1対の信号線2、3とその両脇のグラ
ウンド端子5Pが表されている。
【0051】これらのグラウンド端子5Pは、前述した
ようにスルーホール6を介してインタフェース基板の裏
面側のグラウンド層7と接続されている。そして、本発
明においては、信号線2、3から裏面のグラウンド層7
までの距離が、同一層内に隣接するガード電源線1まで
の距離の約1/5以下になるようにすることが望まし
い。このようにすれば、インタフェース基板において、
信号線2、3は、隣接するガード電源線1よりも、裏面
グラウンドとのカップリングが強くなるため、インタフ
ェース基板内ではインピーダンスの不連続も生じない。
【0052】しかし、シールド付きコネクタのようなE
MI対策を施したコネクタでも、あらかじめ、グラウン
ドピンがアサインされていない場合は、裏面グラウンド
層7はコネクタの外側の金属シェルに接続され、この金
属シェルを介してコネクタの両脇2箇所で接続される相
手の基板のグラウンド面に接続される。このため、コネ
クタ部において信号線2、3の両脇にグラウンド端子5
Pがないと、同相成分のリターン電流は、遠い経路を通
ってインタフェース基板と別基板との間を伝搬すること
となり、放射ノイズを増大させる。
【0053】そこで、図5に表したように、インタフェ
ース基板と接続相手の基板との不連続を小さくするため
に、インタフェース基板の端部において差動信号線2、
3の両脇にグラウンド端子5Pを設け、裏面グラウンド
層7にスルーホール6で接続する。このようにすると、
リターン電流が最短距離で流れるようになり、放射ノイ
ズの増大を抑止できる。
【0054】次に、本実施形態において、インタフェー
ス基板の最も外側に設けられた差動信号線2、3のさら
に外側にグラウンド線5を配置する点について説明す
る。一般に、フレキシブル基板のように曲げやすいイン
タフェース基板を得るためには、その配線を、高周波特
性の許容する限り細くする方がよい。このため、一般
に、コネクタ8の幅と同程度の幅でフレキシブル基板
(インタフェース基板)が形成される。
【0055】その時、フレキシブル基板の最も外側に信
号線2、3、あるいは電源線1が配置されると、裏面グ
ラウンド層7との間に高周波的に電磁界が発生する。こ
の電磁界は、信号線2、3や電源線1が内側にある場合
には、裏面グラウンド層7との間で閉じることができる
が、これらの配線が外側にあると電磁界が空間に放射さ
れる割合が高くなる。
【0056】そこで、本実施形態においては、フレキシ
ブル基板の最も外側の差動配線対2、3の外側にグラウ
ンド線5をおき、信号線2、3、および、電源線1から
の電磁界を閉じるようにする。なお、このグラウンド線
5は、インタフェース基板の上部のカバーに穴(図示せ
ず)をあけ、ガスケット接続等に使用する場合もあるの
で、1mm以上の幅を与えることが望ましい。
【0057】最後に、本実施形態のインタフェース基板
における電源線1からの放射ノイズ低減について説明す
る。
【0058】図7は、図20に例示した如く電源線1を
外側に配置した場合の送信基板TX、受信基板RX、イ
ンタフェース基板IFを含めた電源配線の平面図であ
る。従来方式では、例えば図20のようにコネクタにお
いてピンアサインで2ピンアサインされているので、ピ
ンピッチ(p)の1.8倍程度の電源線幅(W2)とな
る。また、コネクタのピンアサインとしてインタフェー
ス基板の外側の方にまとめてピンが出ている。
【0059】図8は、本実施形態のガード電源線1を設
けた場合の送信基板TX、受信基板RX、インタフェー
ス基板IFを含めた電源配線の平面図である。図2に例
示したようなピンアサインとした場合、ひとつの電源線
1にコネクタピンとして1ピンのみがアサインされてい
るが、電源線1(VDD)がグラウンド端子5P(Vss)に
両脇をはさまれた構造となっている。グラウンド端子5
P(Vss)は、インタフェース基板の表面においては延
在せず、スルーホール6により裏面側のグラウンド層7
に接続されている。このため、差動信号線対2、3同士
の間に設けられた電源ピン(VDD)から伸びる電源線1
の幅は、3ピン分の領域をとることができる。電源線1
の幅としては、およそ2.8倍(W3)の電源線幅を確
保できる。
【0060】図9は、図7に表した配置における電源線
の等価回路を表す模式図である。すなわち、送信基板T
Xの電極パッド部におけるインピーダンスをZp1、コ
ネクタ(主に、フィードスルー部)におけるインピーダ
ンスをZcon、インタフェース基板におけるインピー
ダンスをZf、受信基板RXの電極パッド部におけるイ
ンピーダンスをZp2と表すことができる。
【0061】図9から分かるように、この比較例の場
合、ひとつの電源線(Zf)にコネクタから2ピン分
(Zcon)接続された構造になっている。すなわち、
2つのZconとひとつのZfとが結合されており、イ
ンピーダンスの不連続による損失がデメリットとなりや
すいことが分かる。
【0062】図10は、図8に表した配置における電源
線の等価回路を表す模式図である。本実施形態のインタ
フェース基板の場合、ひとつの電源線1にはコネクタ8
から1ピン分接続されている。つまり、ひとつのZfと
ひとつのZconが結合されており、インピーダンスの
不連続は生じにくい。さらに、本具体例の場合、同様の
電源供給ラインが3本並列に形成されているため、合計
のインピーダンスを下げることができる。
【0063】図11は、本発明及び比較例における電源
ラインのS11パラメータを表すグラフ図である。すな
わち、同図は、図9及び図10に表した等価回路におい
て、送信側のコネクタ部8とインタフェース基板との間
をポート1の観測点とし、受信側のコネクタ部8とイン
タフェース基板との間をポート2とした時のS11を表
す。ここで、S11とは、2ポートのSパラメータにお
いて、ポート1から出てポート1に入る成分、すなわ
ち、反射特性を表すものである。
【0064】電源インピーダンスZは、簡易的に次式で
表すことができる。 Z=120πd/(Wk1/2 ) ここで、dは、電源線1とグラウンド層7との間に設け
られる誘電体の厚み、であり、Wは電源線1の幅、kは
誘電体の比誘電率をそれぞれ表す。
【0065】例えば、d=45μm、k=3.3とする
と、電源インピーダンスZは以下の如くとなる。 W=1mm :Z=13Ω W=2.25mm:Z=5.8Ω W=3.5mm :Z=3.7Ω 図11においては、図7における幅W2を2.25m、
図8におけるW3を3.5mmとした。図11からわか
るように、周波数が高くなるにつれて、反射特性が0d
B(デシベル)よりも小さくなっていく。また、特定の
周波数で、インタフェース基板の配線長による共振現象
により、S11の落ち込みがみられる。S11が落ちこ
む周波数では、反射が小さくなっているため、インタフ
ェース基板を介して電源ノイズが通りやすくなってい
る。S11の落ち込みが大きければ大きいほど電源ノイ
ズが通りやすくなり、インタフェース基板からの放射ノ
イズを大きくすると思われる。
【0066】図11から、1GHz以下の周波数では、
比較例(図7)よりも本発明(図8)のインタフェース
基板のほうが、全般的にS11の落ち込みが小さくなっ
ていることが分かる。つまり、本発明のインタフェース
基板のほうが、比較例のものより電源線からのノイズ放
射を小さくすることができる。
【0067】図12は、本発明において電源線1をN本
とした場合のS11を表すグラフ図である。電源線1の
本数を増やすことによって、インタフェース基板での反
射が小さくなることがわかる。これは、接続する相手の
基板において十分に高い周波まで低インピーダンスを維
持できる電源面に接続する個所を増やすことができるか
らである。S11をマイナス3dB以上とするために
は、電源線1の本数Nを2以上とすることがが望まし
い。
【0068】次に、電源線1の幅(あるいは厚み)を大
きくし、電源インピーダンスを小さくすることによる反
射の効果について説明する。
【0069】図13は、本発明のインタフェース基板に
おいて電源線1のインピーダンスによるS11の変化を
表すグラフ図である。すなわち、同図は、電源線1のイ
ンピーダンスを3.7オーム、8オーム、13オームと
した場合のS11を表す。
【0070】図11に例示したような電源線の本数によ
る変化よりは小さいが、図13から、電源線1のインピ
ーダンスが小さいほど、反射量は小さくなることがわか
る。反射量をマイナス3dB以上とするためには、1本
の電源線のインピーダンスを13Ω以下とすることが望
ましい。また、電源線1をインタフェース基板の最も外
側に配置するのではなく、差動信号線対2、3同士の間
のように、インタフェース基板の内部に配置することに
より、放射ノイズをさらに低減することができる。
【0071】図14は、インタフェース基板の端部にお
ける電源ピンの数の効果を表すグラフ図である。すなわ
ち、本発明のインタフェース基板の端部において、1ピ
ンの電源ピンを電源線1に接続した場合(本発明1)
と、2ピンの電源ピンを電源線1に接続した場合(本発
明2)について、S11を表した。電源線1の幅W3を
3.5mmとした場合、インタフェース基板の端部(コ
ネクタ部)での電源のピンアサインを1本から2本に増
やすことにより、概ね200〜500MHzでの反射を
小さくできることが分かる。すなわち、本発明において
は、差動信号線対2、3同士の間に設ける電源ピンのピ
ン数は1本以上とすることが望ましい。
【0072】以上、図1乃至図14に関して説明した特
徴点をまとめると、以下の如くである。
【0073】(1)差動信号線対2、3同士の間に電源
線1を配置する構造を採用することにより、電源線1の
本数を増やすことができる。その結果として、コネクタ
などを介した別基板との接続個所を増やすことができ、
別基板がフレキシブル基板より低インピーダンスの電源
面をもっている場合、系全体の電源インピーダンスを小
さくし、ノイズの伝播を防ぐことができる。
【0074】(2)差動信号線対2、3同士の間にグラ
ウンド端子5P(VDD)を配置すると、インタフェース
基板の端部(コネクタ部)での信号線の不連続を緩和す
ることができ、インタフェース基板の端部での反射を小
さくできる。
【0075】(3)差動信号線対2、3同士の間に、グ
ラウンド端子5P(VDD)にはさまれた電源ピン(Vss)
を配置し、グラウンド端子5Pはインタフェース基板の
表面側では延在させず裏面側のグラウンド層7に接続
し、表面側には電源線1のみを配線することにより、電
源線1の幅を広くすることができ、電源インピーダンス
を小さくし、ノイズの伝播を防ぐことができる。
【0076】(4)差動信号線対2、3同士の間のピッ
チを広くとることにより、差動信号線対2、3同士のク
ロストークを低減することができる。図15は、図21
に表した比較例のピンアサインと図2に表した本発明の
ピンアサインによるインタフェース基板を実装したノー
トPCからの3m法によるEMIの放射特性を表すグラ
フ図である。比較例より、本発明のほうが、200MH
zでの放射ノイズが4[dBμV/m]低減しているこ
とが分かる。同図には、クラスBの規制値レベルも併せ
て表したが、本発明によれば、この規制値を満足してお
り、EMIの低減に効果的であることが分かる。
【0077】図16は、本発明のインタフェース基板の
実施例を表す模式図である。同図については、図1乃至
図15に関して前述したものと同様の要素には同一の符
号を付して詳細な説明は省略する。
【0078】ノートPCなどの各種の表示装置において
は、動作クロックがますます高周波化する傾向を有し、
ガードグラウンド構造が必要となる場合もあると考えら
れる。このような場合、図16に例示したように、ガー
ド電源線1をガードグラウンド線5により挟んだ配線構
造をすればよい。
【0079】図17は、本発明のインタフェース基板の
別の実施例を表す模式図である。同図についても、図1
乃至図16に関して前述したものと同様の要素には同一
の符号を付して詳細な説明は省略する。
【0080】図1及び図2に表した具体例の場合、信号
線の数を2n本とすると、差動信号線対の間にアサイン
される電源線1の本数の合計はn本以上、グラウンド端
子5Pの合計は2n本となる。図1のように、差動信号
線対が4対の場合は、本発明は、図20及び図21に例
示した比較例と比べてほぼ同じコネクタのピン数とな
る。しかし、差動信号線対が8対になると、図20及び
図21に例示比較例のピン配置では25ピン程度である
のに対して、図1及び図2の構造では31ピンが必要で
ある。つまり、インタフェース基板の端部(コネクタ)
でのピン数が増大し、コネクタの自由度が減ってしま
う。
【0081】そこで、図17に例示したように、差動信
号線対2、3を、ある程度等間隔に配置し、それらの間
に、グラウンド端子5Pにはさまれた電源線1を置く場
合と、グラウンド端子5Pを設けずに電源線1のみを置
く場合とを設ける。つまり、グラウンド端子5Pを部分
的に省略する。このようにすれば、インタフェース基板
の端部(コネクタ)でのピン数の増大を防ぐことができ
る。
【0082】この時、クロック信号線のようにデータの
オン(ON)、オフ(OFF)の激しい信号線の両脇に
はグラウンドピンを配置するような構造にするとよい。
【0083】図18は、本発明のインタフェース基板の
さらに別に実施例を表す模式図である。すなわち、同図
(a)はその平面図、同図(b)はそのA−A’線断面
図である。同図についても、図1乃至図17に関して前
述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な
説明は省略する。
【0084】インタフェース基板の最も外側に位置する
グラウンド線5のカバーに穴Hをあけることにより、グ
ラウンドパッドとして金属を露出させる。パソコン、液
晶モニター、PDA(Personal Digital Assistant)、
携帯電話などのように、表示部と、画像信号を伝送する
インタフェース基板と、送信基板(筺体)と、を有する
表示装置においては、送信基板(筺体)のグラウンドと
インタフェース基板のグラウンドとが近接し、大きなコ
モンモードの高周波電流を筐体のグラウンドに誘起し、
EMIを増大させることがある。
【0085】このような場合、インタフェース基板のグ
ラウンドと筐体のグラウンドとをガスケット等により電
気的に接続すると高周波電流の回り込みが小さくなるた
め、EMIが低減する場合がある。本実施例において、
ガスケットを接続する場合、図18に表したようなカバ
ー穴Hによってグラウンド線5の金属面を露出させ、こ
の部分に導電性シールド13を貼り、その導電性シール
ド13と筐体のグラウンドとを接続させることができ
る。このような導電性シールド13としては、例えば、
導電性布などを用いることもできる。
【0086】このようにすると、導電性シールド13
は、信号線に対するシールドの機能だけでなく、電源線
1に対するシールドの機能も持ち、インタフェース基板
の裏面グラウンド層7との間ではさむことにより、電源
線1は、より低インピーダンスとなると同時に高周波の
電界を閉じることができ、ノイズ放出をさらに効果的に
低下させることができる。
【0087】図19は、本発明の表示装置を例示する概
念図である。すなわち、この表示装置は、本体筺体10
9とディスプレイ部筺体108とが、ヒンジ部102に
より結合された、いわゆる「折り畳み型」の表示装置で
ある。このような表示装置としては、具体的には、折り
畳み型のノートPC、液晶モニター、DVDプレイヤ
ー、PDA(Personal Digital Assistant)、携帯電話
などを挙げることができる。
【0088】本体筺体109には、グラウンド導電部材
によるシールド構造が設けられ、この上に適宜、表示信
号を送信する送信基板(図示せず)などが設けられてい
る。そして、この送信基板から送信側コネクタ107を
介して本発明のインタフェース基板103に画像表示信
号などが送出される。
【0089】一方、ディスプレイ部筺体108において
は、ベゼル104と金属板105により機械的な支持と
グラウンドが確保され、表示装置(図示せず)が設けら
れている。表示装置としては、コネクタ106を介して
インタフェース基板103から画像表示信号を受け取
り、所定の画像を表示する。表示装置としては、液晶表
示装置(LCD)、EL表示装置、プラズマ表示装置
(PDP)をはじめとする各種の構造のものを用いるこ
とができる。
【0090】本実施例においては、インタフェース基板
103として、図1乃至図18に関して前述したような
本発明のインタフェース基板を用いることにより、電源
インピーダンスを低減して、電源からの放射を低減し、
かつ、隣接する差動信号線対同士のピッチを大きくする
ことにより、クロストークノイズを低減して、信号線か
らの放射も低減できる。
【0091】ノートPCやその他各種の携帯型の表示装
置のように、薄さを追及する筐体構造においては、イン
タフェース基板からのノイズ放射が筐体グラウンドに干
渉することにより、筐体グラウンド自体がアンテナとな
り、大きな放射ノイズを引き起こすことがある。そのた
め、本実施例の表示装置のように、本発明のインタフェ
ース基板を用いることにより、インタフェース基板から
の放射を低減することは極めて有効である。
【0092】以上、具体例を参照しつつ本発明の実施の
形態について説明した。しかし、本発明は、上述した各
具体例に限定されるものではない。
【0093】例えば、本発明のインタフェース基板にお
ける信号線の本数や、電源線、グラウンド線の幅あるい
は厚みなどについては、当業者が適宜変更したものも本
発明の範囲に包含される。
【0094】また、本発明の表示装置は、液晶ディスプ
レイを用いたものには限定されず、その他、EL(Elec
troLuminescent)ディスプレイ、LED(Light Emitti
ng Diode)ディスプレイ、プラズマディスプレイ、冷陰
極型ディスプレイ、をはじめとした、周波数の高い表示
信号を取り扱うすべての表示装置を包含する。
【0095】さらに、これらインタフェース基板や表示
装置を構成する各要素の構造、形状、材料、寸法などに
関しても、当業者が適宜設計変更したものも、本発明の
特徴を有する限り本発明の範囲に包含される。
【0096】すなわち、本発明は各具体例に限定される
ものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、種々変形
して実施することが可能であり、これらすべては本発明
の範囲に包含される。
【0097】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
高周波の差動信号線対をインタフェース基板内で最大限
に互いに離すことができ、電源線をインタフェース基板
の端部において均等に配置することにより、電源インピ
ーダンスを下げ、電源線の配線長に起因する共振による
反射を小さくすることができ、不要放射ノイズを低減す
るインタフェース基板及びこれを備えた表示装置を提供
することができる。
【0098】その結果として、高精細画像のための表示
信号を高速で伝送した場合にもEMIの放出を抑制でき
るインタフェース基板及び表示装置を実現でき産業上の
メリットは多大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかるインタフェース基
板の構造を例示する模式図である。
【図2】本発明の実施形態のインタフェース基板の両端
における配線の順序を表す表である。
【図3】対となる信号線2、3の奇モード(差動成分)
についての配線断面と電気力線を表す模式図である。
【図4】対となる信号線2、3の偶モード(同相成分)
の電気力線を表す模式図である。
【図5】本発明の実施形態のインタフェース基板の断面
構造を例示する模式図である。
【図6】本発明の実施形態のインタフェース基板の端部
すなわちコネクタ8の周辺の拡大図である。
【図7】図20に例示した如く電源線1を外側に配置し
た場合の送信基板TX、受信基板RX、インタフェース
基板IFを含めた電源配線の平面図である。
【図8】本発明の実施形態のガード電源線1を設けた場
合の送信基板TX、受信基板RX、インタフェース基板
IFを含めた電源配線の平面図である。
【図9】図7に表した配置における電源線の等価回路を
表す模式図である。
【図10】図8に表した配置における電源線の等価回路
を表す模式図である。
【図11】本発明及び比較例における電源ラインのS1
1パラメータを表すグラフ図である。
【図12】本発明において電源線1をN本とした場合の
S11を表すグラフ図である。
【図13】本発明のインタフェース基板において電源線
1のインピーダンスによるS11の変化を表すグラフ図
である。
【図14】インタフェース基板の端部における電源ピン
の数の効果を表すグラフ図である。
【図15】図21に表した比較例のピンアサインと図2
に表した本発明のピンアサインによるインタフェース基
板を実装したノートPCからの3m法によるEMIの放
射特性を表すグラフ図である。
【図16】本発明のインタフェース基板の実施例を表す
模式図である。
【図17】本発明のインタフェース基板の別の実施例を
表す模式図である。
【図18】本発明のインタフェース基板のさらに別に実
施例を表す模式図である。
【図19】本発明の表示装置を例示する概念図である。
【図20】SPWG出版のIndustry Standard Panels 1
3.3",14.1"and15.0" mounting and Top Level Interfac
e Requirements の5ページに記載されているピンアサ
インを表す一覧表である。
【図21】図20のピンアサインを実現するインタフェ
ース基板のレイアウトを表す模式図である。
【図22】特開平7―202358号に記載されたイン
タフェース基板の要部平面構造を表す模式図である。
【符号の説明】
2、3 信号線(信号線対) 5 グラウンド線 5P グラウンド端子 6 スルーホール 7 グラウンド層 8 コネクタ 13 導電性シールド 18、19 信号線 20 絶縁性部材 30 コネクタピン 102 ヒンジ部 103 インタフェース基板 104 ベゼル 105 金属板 106 受信側コネクタ 107 送信側コネクタ 108 ディスプレイ部筺体 109 本体筺体
フロントページの続き Fターム(参考) 2H092 GA40 GA50 NA25 PA06 5E317 AA07 GG11 5E338 AA02 CC01 CC04 CC05 CC06 CD32 EE13 5G435 AA16 BB05 BB06 BB12 EE41 HH12 HH14

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】信号出力体から出力された信号を信号入力
    体に伝送するインタフェース基板であって、 絶縁体層と、 前記絶縁体層の表面側に略並列に設けられた第1及び第
    2の信号線対と、 前記絶縁体層の前記表面側において、前記第1の信号線
    対と前記第2の信号線対との間に設けられた電源線と、 前記絶縁体層の前記表面側において前記第1及び第2の
    信号線対よりも外側に設けられた基準電位線と、 前記絶縁体層の裏面側に設けられた基準電位層と、 を備えたことを特徴とするインタフェース基板。
  2. 【請求項2】前記信号出力体に対して接続される第1の
    端部と、前記信号入力体に対して接続される第2の端部
    のそれぞれにおいて、 前記第1の信号線対と前記電源線との間に設けられた第
    1の基準電位端子と、 前記第2の信号線対と前記電源線との間に設けられた第
    2の基準電位端子と、 をさらに備え、 前記第1及び第2の基準電位端子は、前記絶縁体層を貫
    通する導電体により前記基準電位層に接続されてなるこ
    とを特徴とする請求項1記載のインタフェース基板。
  3. 【請求項3】前記第1及び第2の基準電位端子に近接し
    た部分における前記電源線の幅は、前記第1及び第2の
    基準電位端子から離れた部分に比べて狭いことを特徴と
    する請求項2記載のインタフェース基板。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれか1つに記載のイン
    タフェース基板と、 前記インタフェース基板の一端に接続された前記信号出
    力体と、 前記インタフェース基板の他端に接続された前記信号入
    力体と、 を備え、 前記信号出力体が出力する画像表示信号が前記インタフ
    ェース基板を介して前記信号入力体に伝送され、画像が
    表示されることを特徴とする表示装置。
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