JP2001007458A - 差動平衡信号伝送基板 - Google Patents

差動平衡信号伝送基板

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JP2001007458A
JP2001007458A JP17323499A JP17323499A JP2001007458A JP 2001007458 A JP2001007458 A JP 2001007458A JP 17323499 A JP17323499 A JP 17323499A JP 17323499 A JP17323499 A JP 17323499A JP 2001007458 A JP2001007458 A JP 2001007458A
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秀樹 岩城
Yutaka Taguchi
豊 田口
Tetsuyoshi Ogura
哲義 小掠
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 接地用配線や電源用配線と、信号線との物理
的な配置を考慮することにより、クロストークが抑制さ
れると共に、インピーダンスが所定の範囲に制御された
差動平衡信号伝送基板を提供する。 【解決手段】 +線102aおよび−線102bによっ
て構成される差動平衡信号線対同士の間に、接地用配線
103を配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、差動信号を高速に
伝送する素子間を接続する差動平衡信号伝送基板に関す
る。
【0002】
【従来の技術】AV機器間や、パソコンと周辺機器の間
で、静止画または動画や音声等のデータを高速で転送す
る技術の1つに、シリアルインタフェースのIEEE1
394がある。このデータ伝送には、差動平衡信号伝送
方式が用いられる。これは、1つの信号から、非反転信
号と反転信号との2相の信号を発生し、2本の信号線を
用いて伝送する方式である。
【0003】差動平衡信号伝送方式を用いて機器間を接
続する場合は、同軸ケーブルを用いなくても外部からの
コモンモード・ノイズを防ぐことが可能であり、通常、
ツイストペアと呼ばれるケーブルが用いられる。これ
は、2本の線をより合わせることにより信号線にノイズ
が乗りにくなるとともに、伝送線として一定のインピー
ダンスのケーブルとして扱うことができるという利点が
ある。
【0004】従来の差動平衡信号伝送基板は、一般的
に、少なくとも一層の配線層を備え、一つの配線層内に
少なくとも一対のデータ伝送回路(差動平衡信号線対)
を有すると共に、他の配線層に電源用配線や接地用配線
を有する構成であった。
【0005】また、特開平10−303521号公報に
は、液晶ディスプレイとドライバ用LSIとの間のデー
タ転送に、終端抵抗と差動インピーダンスとの整合をと
り、信号の品質低下やノイズの放射を防ぐため、一対の
データ伝送回路(差動平衡信号線対)のうち、一方の電
気信号路と他方の電気信号路とを、複数の配線層におけ
る互いに異なる配線層に、段違いに平行に配置した構成
が開示されている。
【0006】すなわち、図13に示すように、絶縁層2
08の両面に、信号線206と信号線207とが段違い
の平行線として配置され、それらを覆うようにコーティ
ング層209が配置されている。コーティング層209
は、例えばポリイミドで形成される。この構成におい
て、信号線206と信号線207との間隔を、例えば、
水平方向で250μm、厚さ方向で25μmとし、信号
線206・207の幅をそれぞれ200μmとすれば、
信号線206・207の差動インピーダンスを100Ω
近辺にすることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】近年のコンピュータの
高速化に伴い、半導体チップが高速で動作すると、半導
体チップを内蔵するパッケージやそれを実装する回路基
板内に配置された配線中においても、信号を高速で伝送
させる必要がある。このため、半導体パッケージ内の信
号配線や回路基板中の信号配線を、伝送線路として捉え
て設計しなければならない。また、半導体パッケージの
入出力端子の増加により、パッケージ内に配線する信号
線の数が飛躍的に増加している。そのため、配線を高密
度に配置しなければならず、おのずと配線の間隔も狭め
る必要がある。
【0008】しかしながら、高速信号を伝送する信号配
線同士を近接して配置すると、信号配線間に発生する寄
生成分、特に配線間容量(浮遊容量)や相互インダクタ
ンスにより、クロストーク等のノイズが問題となる。
【0009】特に、回路基板中の信号伝送方式として差
動平衡信号伝送方式を採用した場合、コモンモード・ノ
イズの影響を抑制することが可能である反面、差動平衡
信号伝送方式以外の方式と比較して、配線の本数が単純
には2倍となる。これにより、隣接する配線同士をさら
に高密度に配置しなければならず、クロストークなどの
ノイズの問題はさらに深刻となる。
【0010】さらに、IEEE1394の規格を満たす
ためには、2本の信号線間の差動モードインピーダンス
だけでなくコモンモードインピーダンスも所定の範囲に
収まることが必要である。例えば、差動モードインピー
ダンスは(110±6)Ω、コモンモードインピーダン
スは(33±6)Ωと、規定されている。そのため、接
地用配線と信号線との物理的な配置を制御することが必
要となる。
【0011】本発明は、上記の問題に鑑み、接地用配線
や電源用配線と、信号線との物理的な配置を考慮するこ
とにより、クロストークなどのノイズを抑制すると共
に、インピーダンスを所定の範囲に制御することが可能
な差動平衡信号伝送基板を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の第1の差動平衡信号伝送基板は、絶縁体
層と、前記絶縁体層上に設けられた少なくとも一層の配
線層とを備えると共に、第1の信号線の電圧と第2の信
号線の電圧との和が常に一定である差動平衡信号線対を
同一の配線層内に2対以上有し、前記差動平衡信号線対
同士の間に、接地用配線および電源用配線の少なくとも
一方が設けられたことを特徴とする。
【0013】この構成によれば、同一の配線層内で隣接
する差動平衡信号線対同士の間に、接地用配線および電
源用配線の少なくとも一方が設けられたことにより、従
来のように差動平衡信号線対と接地用配線および電源用
配線とが互いに異なる配線層に設けられた構成と比較し
て、設置する接地用配線および電源用配線の本数を少な
くしてもクロストークが小さく抑制された差動平衡信号
伝送基板を提供することが可能となる。
【0014】上記第1の差動平衡信号伝送基板におい
て、差動平衡信号線対同士の間に、接地用配線および電
源用配線の対が設けられたことが好ましい。
【0015】この構成によれば、同一の配線内で隣接す
る差動平衡信号線対同士の間に、接地用配線および電源
用配線の対が設けられたことにより、クロストークが小
さく抑制されると共に、電源と接地との間のインピーダ
ンスが小さく抑制された差動平衡信号伝送基板を提供す
ることが可能となる。
【0016】上記第1の差動平衡信号伝送基板におい
て、さらに、接地用配線と電源用配線との間隙に、前記
絶縁体層の比誘電率よりも大きな比誘電率の誘電体が充
填されたことが好ましい。
【0017】この構成によれば、接地用配線と電源用配
線との間の対向容量が増加するので、電源と接地との間
のインピーダンスがさらに小さく抑制される。
【0018】上記第1の差動平衡信号伝送基板におい
て、さらに、接地用配線と電源用配線との間隔が、前記
差動平衡信号線対と、前記電源用配線および接地用配線
の対との間隔以下であることが好ましい。
【0019】この構成によれば、接地用配線と電源用配
線との間の対向容量が増加するので、電源系のインピー
ダンスを小さく抑えることができる。
【0020】上記第1の差動平衡信号伝送基板におい
て、同一の差動平衡信号線対における第1の信号線と第
2の信号線との間隙に、前記絶縁体層の比誘電率よりも
大きな比誘電率の誘電体が充填されたことが好ましい。
【0021】この構成によれば、差動平衡信号線対にお
ける第1の信号線と第2の信号線との間のカップリング
が強くなるので、同一配線層内の他の差動平衡信号線対
に対するクロストーク等の影響をさらに抑制することが
できる。
【0022】上記第1の差動平衡信号伝送基板は、絶縁
体層の一方の面側に第1の配線層を備えると共に、前記
絶縁体層の他方の面側に第2の配線層を備え、前記第1
の配線層における前記差動平衡信号線対と、前記第2の
配線層における前記差動平衡信号線対とが平行でないこ
とが好ましい。
【0023】この構成によれば、第1の配線層と第2の
配線層との間で配線方向が平行でないことにより、一方
の配線層におけるリターン電流が他方の配線層に影響を
及ぼすことがないので、インピーダンスを所望の値に決
定することが容易となる。
【0024】さらに、前記第1の配線層における差動平
衡信号線対の第1の信号線と、前記第2の配線層におけ
る差動平衡信号線対の第1の信号線とが、前記絶縁体層
に形成された貫通孔を介して電気的に接続され、前記第
1の配線層における差動平衡信号線対の第2の信号線
と、前記第2の配線層における差動平衡信号線対の第2
の信号線とが、前記絶縁体層に形成された貫通孔を介し
て電気的に接続され、前記貫通孔を介して接続された前
記第1の配線層の差動平衡信号線対と前記第2の配線層
の差動平衡信号線対とにおいて、第1の信号線の配線長
の和が第2の信号線の配線長の和と等しいことが好まし
い。
【0025】この構成によれば、第1の信号線の配線長
と第2の信号線の配線長とが互いに等しいことにより、
信号の伝搬遅延差がなくなるので、信号の受信端でのホ
ールド時間を短くすることが可能となる。これにより、
高速信号を伝送することが可能な差動平衡信号伝送基板
を提供することができる。
【0026】さらに、前記絶縁体層の一方の面側と他方
の面側に形成された前記電源用配線同士および接地用配
線同士を接続する前記貫通孔同士の最長距離が、前記差
動平衡信号線対を伝送する信号の波長の1/4以下であ
ることが好ましい。
【0027】この構成によれば、高周波的に安定した低
インピーダンスの接地層および電源層を形成することが
できるため、差動平衡信号線のインピーダンスを高周波
領域まで一定に保つことが可能となる。これにより、反
射の少ない信号伝送が可能な差動平衡信号伝送基板を提
供することができる。
【0028】また、上記の目的を達成するために、本発
明にかかる第2の差動平衡信号伝送基板は、絶縁体層
と、前記絶縁体層の両面に形成された少なくとも2層の
配線層とを備え、第1の信号線の電圧と第2の信号線の
電圧との和が常に一定である差動平衡信号線対のうち、
前記第1の信号線を前記絶縁体層の一方の面に形成され
た第1の配線層内に有し、前記第2の信号線を前記絶縁
体層の他方の面に形成された第2の配線層内に有すると
共に、前記差動平衡信号線対同士の間に、接地用配線ま
たは電源用配線を備えたことを特徴とする。
【0029】この構成によれば、隣接する差動平衡信号
線対同士の間に、接地用配線および電源用配線の少なく
とも一方が設けられたことにより、従来のように差動平
衡信号線対と接地用配線および電源用配線とが互いに異
なる配線層に設けられた構成と比較して、クロストーク
が小さく抑制された差動平衡信号伝送基板を提供するこ
とが可能となる。
【0030】上記の第2の差動平衡信号伝送基板は、差
動平衡信号線対の第1の信号線と第2の信号線とが、前
記絶縁体層を挟んで対向する位置に配置されたことが好
ましい。
【0031】この構成によれば、差動平衡信号線対の第
1の信号線と第2の信号線とが絶縁体層を挟んで対向す
るように配置されたことにより、信号が伝送される際に
発生する電界のほとんどが絶縁体層中に集中する。これ
により、差動平衡信号伝送基板外へ放射される電磁波が
抑制されるので、放射ノイズを抑制することができる。
【0032】また、信号が伝送される際の電流が、差動
平衡信号線対の第1の信号線と第2の信号線とのそれぞ
れにおいて互いに対向する面に集中して流れるため、差
動平衡信号線対を同一配線層内に隣接して配置した場合
に比べて、電流が流れる断面積が広くなり、抵抗成分が
小さくなる。これにより、信号が伝送される際の減衰が
小さくなるという利点もある。
【0033】さらに、前記第1の配線層に、前記第1の
信号線を挟むように接地用配線および電源用配線の対が
設けられると共に、前記第2の配線層に、前記第2の信
号線を挟むように接地用配線および電源用配線の対が設
けられたことが好ましい。
【0034】この構成によれば、他の差動平衡信号線対
との間のクロストークが抑制されると共に、リターン電
流が、差動平衡信号線対の第1の信号線または第2の信
号線に隣接する接地用配線または電源用配線に流れる。
これにより、ループ断面積が小さくなり、放射ノイズを
抑制することができると共に、外部ノイズの影響も受け
にくくなる。
【0035】さらに、第1の配線層における接地用配線
および前記電源用配線の対と、前記第2の配線層におけ
る接地用配線および電源用配線の対とが、接地用配線と
電源用配線とが前記絶縁体層を挟んで対向するように配
置されたことが好ましい。
【0036】この構成によれば、各配線に流れる電流に
よるリターン電流が、絶縁体層を挟んで対向する位置に
配置された配線に流れるので、各配線に流れる信号に対
するループ面積が小さくなる。これにより、放射ノイズ
を抑制することができる。
【0037】または、前記絶縁体層における前記接地用
配線と前記電源用配線とに挟まれた部分の比誘電率が、
前記絶縁体層における他の部分の比誘電率より大きいこ
とが好ましい。
【0038】この構成によれば、接地用配線と電源用配
線とのカップリングが強まるため、電源と接地との間の
インピーダンスを抑制することができる。
【0039】上記の第2の差動平衡信号伝送基板は、前
記絶縁体層における前記差動平衡信号線対の第1の信号
線と第2の信号線とに挟まれた部分の比誘電率が、前記
絶縁体層における他の部分の比誘電率より大きいことが
好ましい。
【0040】この構成によれば、差動平衡信号線対の第
1の信号線と第2の信号線とのカップリングが強まるた
め、インピーダンスを抑制することができる。また、第
1の信号線と第2の信号線との間の電界が、絶縁体層に
おける比誘電率の高い部分に集中するため、他の差動平
衡信号線対との間のクロストークを抑制することがで
き、放射ノイズも抑制できる。
【0041】また、上記の第2の差動平衡信号伝送基板
は、差動平衡信号線対の第1の信号線と前記第2の信号
線とが前記絶縁体層を挟んで対向しない位置に配置され
た構成であってもよい。
【0042】この構成によれば、例えば、絶縁体層の誘
電率が大きい場合や、差動平衡信号線対の線幅が広い場
合等、前記第1の信号線と前記第2の信号線とが前記絶
縁体層を挟んで対向しない位置に配置することにより、
差動モードインピーダンスを所望の値に制御することが
可能となる。
【0043】さらに、前記第1の配線層に、前記第1の
信号線を挟むように接地用配線および電源用配線の対が
設けられると共に、前記第2の配線層に、前記第2の信
号線を挟むように接地用配線および電源用配線の対が設
けられたことが好ましい。
【0044】この構成によれば、他の差動平衡信号線対
との間のクロストークが抑制されると共に、リターン電
流が、差動平衡信号線対の第1の信号線または第2の信
号線に隣接する接地用配線または電源用配線に流れる。
これにより、ループ断面積が小さくなり、放射ノイズを
抑制することができると共に、外部ノイズの影響も受け
にくくなる。
【0045】なお、上記の第1および第2の差動平衡信
号伝送基板は、前記接地用配線および前記電源用配線の
それぞれの幅が、前記差動平衡信号線対の第1の信号線
および第2の信号線のそれぞれの幅よりも広いことが好
ましい。
【0046】また、上記の第1および第2の差動平衡信
号伝送基板は、差動平衡信号線対の第1の信号線および
第2の信号線のそれぞれと、同一配線層内で前記第1の
信号線および第2の信号線のそれぞれに隣接して形成さ
れた接地用配線または電源用配線との間隔が、前記第1
の信号線および第2の信号線のそれぞれの幅以下である
ことが好ましい。
【0047】また、上記の第1および第2の差動平衡信
号伝送基板は、前記差動平衡信号線対の第1の信号線と
第2の信号線との間隔が、前記第1の信号線および第2
の信号線のそれぞれと、同一配線層内で前記第1の信号
線および第2の信号線のそれぞれに隣接して形成された
接地用配線または電源用配線との間隔よりも大きいこと
が好ましい。
【0048】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を用いて詳細に説明する。
【0049】(実施の形態1)図1は、本発明の実施の
形態1における差動平衡信号伝送基板の構成の概略を示
す断面図である。なお、本実施の形態では、1層の配線
層を備える差動平衡信号伝送基板を例に挙げて本発明を
説明するが、本発明は、2層以上の配線層を備えた差動
平衡信号伝送基板としても同様に実施することができる
ことはいうまでもない。
【0050】本差動平衡信号伝送基板は、図1に示すよ
うに、誘電体層101(絶縁体層)の片面に、隣接して
形成された一対の+線102aおよび−線102bから
なる差動平衡信号線対を有する。また、上記一対の+線
102aおよび−線102bの両側に、接地用配線10
3・103が配置されている。
【0051】つまり、一組の+線102aおよび−線1
02bからなる差動平衡信号線対と、この差動平衡信号
線対に隣接する、他の一組の+線102aおよび−線1
02bからなる差動平衡信号線対との間に、接地用配線
103が形成されている。
【0052】このように、本差動平衡信号伝送基板で
は、差動平衡信号線対と、これに隣接する他の差動平衡
信号線対との間に接地用配線が形成されているため、配
線を高密度に形成しても、クロストークを抑制すること
ができる。
【0053】また、差動平衡信号線対の+線102aと
−線102bとの間隔が、+線102aおよび−線10
2bのそれぞれと接地用配線103との間隔よりも大き
い構成が、コモンモードインピーダンスより作動モード
インピーダンスを大きくすることが可能となるので好ま
しい。
【0054】なお、本発明は上記した実施の形態に限定
されるものではなく、接地用配線103の代わりに電源
用配線を用いても同様の効果が得られる。すなわち、隣
接する差動平衡信号線対同士の間に、接地用配線と電源
用配線とのいずれか一方が配置されていればよく、同様
の効果が得られる。
【0055】(実施の形態2)図2は、本発明の実施の
形態2における差動平衡信号伝送基板の構成の概略を示
す断面図である。なお、本実施の形態では、1層の配線
層を備える差動平衡信号伝送基板を例に挙げて本発明を
説明するが、本発明は、2層以上の配線層を備えた差動
平衡信号伝送基板としても同様に実施することができる
ことはいうまでもない。
【0056】本差動平衡信号伝送基板は、図2に示すよ
うに、誘電体層101の片面に、隣接して形成された一
対の+線102aおよび−線102bからなる差動平衡
信号線対を有する。また、接地用配線103および電源
用配線104からなる一組の配線が、上記一対の+線1
02aおよび−線102bの両側に、それぞれ形成され
ている。図2に示した例では、+線102aの外側に接
地用配線103が配置され、−線102bの外側に電源
用配線104が形成されている。
【0057】つまり、本差動平衡信号伝送基板では、一
対の+線102aおよび−線102bからなる差動平衡
信号線対と、この差動平衡信号線対に隣接する、他の一
対の+線102aおよび−線102bからなる差動平衡
信号線対との間に、一組の接地用配線103および電源
用配線104が形成されている。
【0058】このように、本差動平衡信号伝送基板で
は、差動平衡信号線対と、これに隣接する他の差動平衡
信号線対との間に、接地用配線103および電源用配線
104が形成されているため、配線を高密度に形成して
も、クロストークを抑制することができる。
【0059】しかも、接地用配線103と電源用配線1
04とが必ず隣接していることから、それぞれの配線間
での対向容量があるため、電源と接地との間のインピー
ダンスを低く抑えることが可能となる。
【0060】また、接地用配線103および電源用配線
104は、直流電流が流れるため、信号線(+線102
a、−線102b)よりも配線幅を広くすれば、電源系
配線での電圧の損失を低く抑えることができる。
【0061】また、隣接する接地用配線103と電源用
配線104との間隔を、+線102aと接地用配線10
3との間隔、または−線102bと電源用配線104と
の間隔よりも小さくすれば、接地用配線103と電源用
配線104との間の容量成分が大きくなるため、電源系
のインピーダンスを低くすることが可能である。さら
に、接地用配線103と電源用配線104との間隔を、
+線102aおよび−線102bの幅よりも小さくする
ことによっても、インピーダンスを低くすることが可能
である。
【0062】(実施の形態3)図3は、本発明の第3の
実施の形態における差動平衡信号伝送基板の構成の概略
を示す断面図である。なお、本実施の形態では、1層の
配線層を備える差動平衡信号伝送基板を例に挙げて本発
明を説明するが、本発明は、2層以上の配線層を備えた
差動平衡信号伝送基板としても同様に実施することがで
きることはいうまでもない。
【0063】本差動平衡信号伝送基板は、誘電体層10
1の片面に、隣接して形成された一対の+線102aお
よび−線102bからなる差動平衡信号線対を有する。
また、接地用配線103および電源用配線104からな
る一組の配線が、上記一対の+線102aおよび−線1
02bの両側に、それぞれ形成されている。図3に示し
た例では、+線102aの外側に接地用配線103が配
置され、−線102bの外側に電源用配線104が形成
されている。
【0064】つまり、本差動平衡信号伝送基板では、一
対の+線102aおよび−線102bからなる差動平衡
信号線対と、この差動平衡信号線対に隣接する、他の一
対の+線102aおよび−線102bからなる差動平衡
信号線対との間に、一組の接地用配線103および電源
用配線104が形成されている。
【0065】さらに、接地用配線103、電源用配線1
04、+線102a、および−線102bの各々の間
に、誘電体層101よりも比誘電率の大きい誘電体が充
填されることにより、誘電体層107が形成されてい
る。
【0066】ここで、図4(a)〜(d)を参照しなが
ら、本差動平衡信号伝送基板の製造工程について説明す
る。
【0067】まず、図4(a)に示すように、誘電体層
101の片側全面に、信号配線用導体105を形成した
後、信号配線用導体105上に、レジストパターン10
6を形成する。なお、レジストパターン106は、接地
用配線103、電源用配線104、+線102a、およ
び−線102bを形成すべき部分に形成される。
【0068】そして、図4(b)に示すように、エッチ
ングにより、接地用配線103、電源用配線104、+
線102a、および−線102bを形成する。
【0069】さらに、図4(c)に示すように、接地用
配線103、電源用配線104、+線102a、−線1
02b、およびこれらの配線の上面に残存するレジスト
パターン106のすべてを覆うように、誘電体層107
の材料となる誘電体を塗布する。
【0070】次に、図4(d)に示すように、レジスト
パターン106を除去することにより、本差動平衡信号
伝送基板が完成する。
【0071】このように、配線間に誘電体層107を備
えた構造とすることにより、差動平衡信号配線の+線1
02aと−線102bとの間の容量を向上させることが
できる。これにより、+線102aと−線102bとの
間のカップリングが強くなるため、差動平衡信号配線
と、隣接する他の差動平衡信号配線との間の影響を抑制
でき、クロストークを抑制することができる。しかも、
接地用配線103と電源用配線104との間の容量も向
上するため、電源用配線104と接地用配線103との
間の対向容量が増し、電源と接地との間のインピーダン
スを更に低く抑えることが可能となる。
【0072】(実施の形態4)図5は、本発明の第4の
実施の形態における差動平衡信号伝送基板の構成の概略
を示す断面図である。なお、本実施の形態では、2層の
配線層を備える差動平衡信号伝送基板を例に挙げて本発
明を説明するが、本発明は、2層以外の層数の差動平衡
信号伝送基板としても同様に実施することができること
はいうまでもない。
【0073】本差動平衡信号伝送基板は、図5に示すよ
うに、誘電体層101を挟んで対向するように、差動平
衡信号線対の+線102aおよび−線102bが形成さ
れている。また、誘電体層101の両面において、+線
102aの両側、および−線102bの両側に、接地用
配線103・103が形成されている。
【0074】このように、本差動平衡信号伝送基板で
は、隣接する他の差動平衡信号線対との間に接地用配線
103が形成されているため、配線を高密度に形成して
も、クロストークを抑制することができる。
【0075】しかも、差動平衡信号線対を構成する一対
の+線102aおよび−線102bは、誘電体層101
を挟んで互いに対向するように配置されている。これに
より、信号が伝送される際に発生する電界のほとんどが
誘電体層101中に集中するため、差動平衡信号伝送基
板の外へ放射される電磁波が抑制される。
【0076】また、差動平衡信号線対を構成する一対の
+線102aおよび−線102bが、誘電体層101を
挟んで互いに対向するように配置されたことにより、差
動平衡信号線対中の信号が高周波信号を含む場合、信号
が伝送される際の電流は、+線102aおよび−線10
2bにおける互いに対向する面に集中して流れる。これ
により、実施の形態1〜3で説明した構成のように差動
平衡信号線対の+線102aおよび−線102bを同一
面に隣接して配置した構成に比べて、電流が流れる断面
積が広くなる。この結果、抵抗成分が小さくなり、信号
を伝送する際の減衰が小さくなる。
【0077】さらに、接地用配線103と差動平衡信号
線対の+線102aまたは−線102bとの間隔を、+
線102aと−線102bとの間隔よりも小さくすれ
ば、コモンモードインピーダンスを低くすることができ
る。これにより、信号を送信する半導体素子の出力バッ
ファの負荷を軽減でき、立ち上がり立ち下がり時間の短
い信号を伝送することが可能となる。
【0078】(実施の形態5)図6は、本発明の第5の
実施の形態における差動平衡信号伝送基板の構成の概略
を示す断面図である。なお、本実施の形態では、2層の
配線層を備える差動平衡信号伝送基板を例に挙げて本発
明を説明するが、本発明は、2層以外の層数の差動平衡
信号伝送基板としても同様に実施することができること
はいうまでもない。
【0079】本差動平衡信号伝送基板は、図6に示すよ
うに、誘電体層101を挟んで対向するように、差動平
衡信号線対の+線102aおよび−線102bが形成さ
れている。また、誘電体層101の両面において、+線
102aまたは−線102bを挟むように、接地用配線
103および電源用配線104が形成されている。
【0080】このように、本差動平衡信号伝送基板で
は、隣接する他の差動平衡信号線対との間に接地用配線
103または電源用配線104が形成されているため、
配線を高密度に形成しても、クロストークを抑制するこ
とができる。
【0081】しかも、差動平衡信号線対を構成する一対
の+線102aおよび−線102bは、誘電体層101
を挟んで互いに対向するように配置されている。これに
より、信号が伝送される際に発生する電界のほとんどが
誘電体層101中に集中するため、差動平衡信号伝送基
板の外へ放射される電磁波が抑制される。
【0082】また、差動平衡信号線対を構成する一対の
+線102aおよび−線102bが、誘電体層101を
挟んで互いに対向するように配置されたことにより、差
動平衡信号線対中の信号が高周波信号を含む場合、信号
が伝送される際の電流は、+線102aおよび−線10
2bにおける互いに対向する面に集中して流れる。これ
により、実施の形態1〜3で説明した構成のように差動
平衡信号線対の+線102aおよび−線102bを同一
面に隣接して配置した構成に比べて、電流が流れる断面
積が広くなる。この結果、抵抗成分が小さくなり、信号
を伝送する際の減衰が小さくなる。
【0083】さらに、差動平衡信号線対の+線102a
および−線102bのそれぞれの両側には、接地用配線
103と電源用配線104とが必ず配置されているた
め、信号配線中に流れる信号の負荷を通って信号源に帰
ってくるリターン電流が、必ず、隣接する配線中を流れ
る。これにより、信号配線中を流れる電流と、負荷を通
って信号源に帰るリターン電流が形成するループ断面積
が小さくなり、放射ノイズを抑制することができ、外部
ノイズの影響も受けにくくなる。
【0084】(実施の形態6)図7は、本発明の第6の
実施の形態における差動平衡信号伝送基板の構成の概略
を示す断面図である。なお、本実施の形態では、2層の
配線層を備える差動平衡信号伝送基板を例に挙げて本発
明を説明するが、本発明は、2層以外の層数の差動平衡
信号伝送基板としても同様に実施することができること
はいうまでもない。
【0085】本差動平衡信号伝送基板は、図7に示すよ
うに、誘電体層101を挟んで対向するように、差動平
衡信号線対の+線102aおよび−線102bが形成さ
れている。また、誘電体層101の両面において、+線
102aまたは−線102bを挟むように、接地用配線
103および電源用配線104が形成されている。ま
た、接地用配線103と電源用配線104とは、誘電体
層101を挟んで対向する位置に配置されている。
【0086】このように、本差動平衡信号伝送基板で
は、隣接する他の差動平衡信号線対との間に接地用配線
103または電源用配線104が形成されているため、
配線を高密度に形成しても、クロストークを抑制するこ
とができる。
【0087】しかも、差動平衡信号線対を構成する一対
の+線102aおよび−線102bは、誘電体層101
を挟んで互いに対向するように配置されている。これに
より、信号が伝送される際に発生する電界のほとんどが
誘電体層101中に集中するため、差動平衡信号伝送基
板の外へ放射される電磁波が抑制される。
【0088】また、差動平衡信号線対を構成する一対の
+線102aおよび−線102bが、誘電体層101を
挟んで互いに対向するように配置されたことにより、差
動平衡信号線対中の信号が高周波信号を含む場合、信号
が伝送される際の電流は、+線102aおよび−線10
2bにおける互いに対向する面に集中して流れる。これ
により、実施の形態1〜3で説明した構成のように差動
平衡信号線対の+線102aおよび−線102bを同一
面に隣接して配置した構成に比べて、電流が流れる断面
積が広くなる。この結果、抵抗成分が小さくなり、信号
を伝送する際の減衰が小さくなる。
【0089】さらに、差動平衡信号線対の両側には、必
ず接地用配線103および電源用配線104が配置さ
れ、かつ接地用配線103と電源用配線104とが誘電
体層101を挟んで対向する位置に配置されているの
で、電流が流れる配線の全てにおいて、誘電体層101
を挟んで対向する位置にリターン電流が流れるため、各
配線に流れる信号に対するループ面積が最小となる。従
って、放射ノイズを小さく抑制することができる。
【0090】(実施の形態7)図8は、本発明の第7の
実施の形態における差動平衡信号伝送基板の構成の概略
を示す断面図である。なお、本実施の形態では、2層の
配線層を備える差動平衡信号伝送基板を例に挙げて本発
明を説明するが、本発明は、2層以外の層数の差動平衡
信号伝送基板としても同様に実施することができること
はいうまでもない。
【0091】本差動平衡信号伝送基板は、図8に示すよ
うに、誘電体層101を挟んで対向するように、差動平
衡信号線対の+線102aおよび−線102bが形成さ
れている。また、誘電体層101の両面において、+線
102aまたは−線102bを挟むように、接地用配線
103および電源用配線104が形成されている。ま
た、接地用配線103と電源用配線104とは、誘電体
層101を挟んで対向する位置に配置されている。さら
に、本差動平衡信号伝送基板の誘電体層101は、表面
に配線が形成された領域101aと、表面に配線が形成
されていない領域101bとが、比誘電率が互いに異な
る誘電体によってそれぞれ形成されており、領域101
aの比誘電率の方が、領域101bの比誘電率よりも大
きい。
【0092】ここで、図9(a)〜(d)を参照しなが
ら、本差動平衡信号伝送基板の製造工程について説明す
る。
【0093】まず、図9(a)に示すように、誘電体層
101の両面において、接地用配線103、電源用配線
104、+線102a、および−線102bを形成すべ
き領域以外の領域に、メッキレジスト110を形成す
る。なお、本実施形態の誘電体層101は、光照射によ
って高誘電率化する材料によって形成される。このよう
な材料としては、例えば、ジアゾ系化合物を含む樹脂組
成物を用いることができる。
【0094】次に、メッキレジスト110に吸収され、
かつ誘電体層101を高誘電率化する波長の光を照射す
ることにより、図9(b)に示すように、誘電体層10
1におけるメッキレジスト110が表面に形成されてい
ない領域、すなわち領域101aの誘電体を、高誘電率
化させる。
【0095】その後、誘電体層101の表面におけるメ
ッキレジスト110が形成されていない部分に、銅など
の金属をメッキによって形成することにより、図9
(c)に示すように、接地用配線103、電源用配線1
04、+線102a、および−線102bを形成する。
【0096】最後に、メッキレジスト110を除去する
ことにより、図9(d)に示すように、本差動平衡信号
伝送基板が完成する。
【0097】このように形成された本差動平衡信号伝送
基板は、誘電体層101を挟んで対向する配線間(領域
101a)に、誘電体層101において表面に配線が形
成されない領域101bよりも大きい比誘電率の誘電体
が配置されているため、差動平衡信号線対の+線102
aと−線102bとのカップリングが強まる。これによ
り、誘電体層101を厚くしても、所望のインピーダン
スに制御することが可能である。
【0098】しかも、差動平衡信号線対の+線102a
と−線102bとの間の電界が、誘電体層101におけ
る高誘電率の領域101aに集中するため、領域101
bの電界が弱くなり、隣接する他の差動平衡信号線対と
の影響が抑制される。つまり、差動平衡信号線対を高密
度に形成してもクロストークを抑制することができ、差
動平衡信号伝送基板外への放射ノイズを抑制できる。
【0099】また、同時に、接地用配線103と電源用
配線104とのカップリングも強まるため、電源と接地
との間のインピーダンスが低くなるという利点もある。
【0100】(実施の形態8)図10は、本発明の第8
の実施の形態における差動平衡信号伝送基板の構成の概
略を示す断面図である。なお、本実施の形態では、2層
の配線層を備える差動平衡信号伝送基板を例に挙げて本
発明を説明するが、本発明は、2層以外の層数の差動平
衡信号伝送基板としても同様に実施することができるこ
とはいうまでもない。
【0101】本差動平衡信号伝送基板は、図10に示す
ように、差動平衡信号線対を構成する一対の+線102
aおよび−線102bが、誘電体層101を挟んで段違
いの平行位置に形成されている。また、誘電体層101
の両面において、+線102aまたは−線102bを挟
むように、接地用配線103および電源用配線104が
形成されている。
【0102】なお、差動平衡信号線対を構成する一対の
+線102aおよび−線102bの位置関係は、誘電体
層101の厚さ、誘電体層101の比誘電率、+線10
2aおよび−線102bの線幅、+線102aまたは−
線102bと接地用配線103または電源用配線104
との間隔、接地用配線103および電源用配線104の
線幅、+線102aおよび−線102bと接地用配線1
03および電源用配線104との間隙108の比誘電率
に基づいて決定される。図には間隙108には空気層の
みが存在する例を示したが、実用的にはレジスト層等が
形成される。その場合は、レジスト層等の誘電率により
差動平衡信号線対の位置関係が決定する。
【0103】誘電体層101の誘電率が大きく、差動平
衡信号線対の+線102aおよび−線102bの幅が広
い場合、実施の形態6で説明した構成のように、差動平
衡信号線対を構成する一対の+線102aおよび−線1
02bを、誘電体層101を挟んで対向させて配置する
と、差動モードインピーダンスが低くなりすぎることが
ある。これに対して、本実施形態の構成は、差動平衡信
号線対を構成する一対の+線102aおよび−線102
bを、誘電体層101を挟んで段違いの平行位置に形成
したことにより、差動モードインピーダンスを所望のイ
ンピーダンスに制御することが可能である。
【0104】また、本差動平衡信号伝送基板は、隣接す
る他の差動平衡信号線対との間に、接地用配線103ま
たは電源用配線104が形成されているため、差動平衡
信号線対を高密度に配置しても、クロストークを抑制す
ることができる。さらに、差動平衡信号線対の両側に必
ず接地用配線103および電源用配線104が配置され
ているため、信号配線中に流れる信号の負荷を通って信
号源に帰ってくるリターン電流が、必ず隣接する配線中
を流れる。これにより、ループ断面積が小さくなり、放
射ノイズを抑制することができる。
【0105】(実施の形態9)図11(a)は、本発明
の実施の形態9における差動平衡信号伝送基板の構成の
概略を示す斜視図である。図11(b)は、この差動平
衡信号伝送基板の平面図である。
【0106】なお、本実施の形態では、2層の配線層を
備える差動平衡信号伝送基板を例に挙げて本発明を説明
するが、本発明は、2層以外の層数の差動平衡信号伝送
基板としても同様に実施することができることはいうま
でもない。
【0107】本差動平衡信号伝送基板は、誘電体層(図
示省略)の一方の面に、2組の差動平衡信号線対、すな
わち、一対の+線102a1および−線102b1と、一
対の+線102a2および−線102b2とを有する。ま
た、上記誘電体層の他方の面に、同じく2組の差動平衡
信号線対として、一対の+線102a3および−線10
2b3と、一対の+線102a4および−線102b4
を有する。
【0108】なお、図11(b)から分かるように、+
線102a3、−線102b3、+線102a4、および
−線102b4は、+線102a1、−線102b1、+
線102a2、および−線102b2に対して投影的に直
交する方向に配置されている。また、これらの差動平衡
信号線対の各組の両側には、一方の側に接地用配線10
3が、他方の側に電源用配線104が、差動平衡信号線
対に平行にそれぞれ配置されている。
【0109】差動平衡信号線対の+線102a1は、誘
電体層(図示省略)に形成されたビアホール内に設けら
れた導体109を介して、差動平衡信号線対の+線10
2a 3に接続されている。同様にして、−線102b1
−線102b3、+線102a2と+線102a4、−線
102b2と−線102b4が、ビアホールを介してそれ
ぞれ接続されている。
【0110】なお、図11(b)に示すように、各差動
平衡信号線対における+線と−線との間隔は均一であ
り、+線と−線とは互いに等しい幅で形成されている。
また、例えば、+線102a1が−線102b1よりも長
く、+線102a3が−線102b3よりも短く、+線1
02a1と−線102b3との一部が、誘電体層を介して
重なり合うように配置されたことにより、接続された+
線102a1および+線102a3の配線長と、接続され
た−線102b1および−線102b3の配線長とは互い
に等しい。同様に、接続された+線102a2および+
線102a4の配線長と、接続された−線102b2およ
び−線102b4の配線長とは互いに等しい。
【0111】また、誘電体層(図示せず)の両側にそれ
ぞれ配置された接地用配線103同士も、この誘電体層
に形成されたビアホールを介して接続されている。同様
に、誘電体層(図示せず)の両側にそれぞれ配置された
電源用配線104同士も、この誘電体層に形成されたビ
アホールを介して接続されている。
【0112】なお、差動平衡信号線対の+線と−線との
間隔は、その間隙の比誘電率と、差動平衡信号線対の厚
みと、差動平衡信号線対の差動モードインピーダンスと
により決定される。また、差動平衡信号線対と、接地用
配線または電源用配線との距離は、その間隙の比誘電率
と、差動平衡信号線対、接地用配線、および電源用配線
のそれぞれの厚みと、差動平衡信号線対のコモンモード
インピーダンスとにより決定される。
【0113】差動平衡信号伝送を行う際に、差動平衡信
号の+線と−線の信号線の間で配線長が異なる場合は、
出力端で同時に信号を発信しても受信端では伝送した場
所の違いや経路の違いによる配線長の違いにより信号線
間にスキューと呼ばれる伝搬遅延差が発生する。つま
り、信号の受信端において、差動平衡信号線対の+線お
よび−線の一方に先に信号が伝達してから、+線および
−線の両方に信号が伝達するまでの時間が、データが確
定するまでに要する時間となる。従って、+線および−
線の配線長の違いによる上記の伝搬遅延差が大きいと、
データの確定に時間を要する。
【0114】これに対して、本差動平衡信号伝送基板
は、各差動平衡信号線対の+線の配線長と−線の配線長
とが等しいことにより、+線と−線との間での信号伝搬
遅延差が無い。これにより、信号の受信端でのホールド
時間を短くできるので、高速信号の伝送が可能である。
【0115】また、差動平衡信号線対の+線と−線との
間隔を調整することにより、差動モードインピーダンス
を制御でき、差動平衡信号線対と接地用配線および電源
用配線のそれぞれとの距離を調整することにより、コモ
ンモードインピーダンスを制御できる。これにより、I
EEE1394等のシステムにも適応可能である。
【0116】また、少なくとも2層の配線によって、差
動平衡信号線対のあらゆる配線が可能となるため、配線
層数を少なく抑制することが可能となる。また、隣接す
る他の差動平衡信号線対との間に接地用配線または電源
用配線が配置されているため、他の差動平衡信号線対と
のクロストークを抑制することも可能である。
【0117】さらに、異なる配線層の電源用配線同士お
よび接地用配線同士を接続するために誘電体層中に形成
されたビアホールと、同一誘電体層内で最も近接するビ
アホールとの最長距離を、信号線中を伝送する信号の波
長の1/4とすることで、高周波的に安定した低インピ
ーダンスの接地層および電源層を形成することができ
る。
【0118】これは、次のように説明できる。まず、図
14に示すように、負荷ZLから特性インピーダンスZ0
の伝送線路の長さLだけ離れた点からみた入力インピー
ダンスZinは、 Zin=Z0×(ZLcosβL+jZ0sinβL)/
(Z0cosβL+jZLsinβL) と表せる。βは2π/λで、λは信号の波長である。こ
のとき、負荷ZLのインピーダンスが0で、伝送線路の
長さがλ/4の場合、入力インピーダンスZinは無限大
となる。即ち、本来の接地層からビアで接地用配線を異
なる配線層に形成した場合、ビアからの接地用配線の長
さが信号の波長の1/4となる領域では、本来の接地と
しての機能はなく、完全にオープンとなる。
【0119】従って、異なる配線層に形成された電源用
配線同士および接地用配線同士を接続する隣接したビア
ホール間の最長距離を、信号線中を伝送する信号の波長
の1/4とすることで、差動平衡信号線対のインピーダ
ンスを、高周波領域まで一定に保つことが可能となり、
反射の少ない信号伝送が可能となる。
【0120】なお、上記の説明では、誘電体層の両面に
形成された配線が投影的に直交する構成を例示したが、
本発明はこれに限定されず、第1の方向と第2の方向が
垂直な関係である図面を用いて説明したが、誘電体層の
両面に形成された配線が平行でなければ、同様の効果が
得られる。特に、誘電体層の両面に形成された配線が投
影的になす角が45度または60度である構成において
も、設計がしやすく、LSI間を最短距離で配線するこ
とが可能となるので、好ましい。
【0121】(実施の形態10)図12(a)は、本発
明の実施の形態10における差動平衡信号伝送基板の構
成の概略を示す斜視図である。図12(b)は、この差
動平衡信号伝送基板の平面図である。
【0122】なお、本実施の形態では、2層の配線層を
備える差動平衡信号伝送基板を例に挙げて本発明を説明
するが、本発明は、2層以外の層数の差動平衡信号伝送
基板としても同様に実施することができることはいうま
でもない。
【0123】本差動平衡信号伝送基板は、誘電体層(図
示省略)の一方の面に、2組の差動平衡信号線対、すな
わち、一対の+線102a1および−線102b1と、一
対の+線102a2および−線102b2とを有する。ま
た、上記誘電体層の他方の面に、同じく2組の差動平衡
信号線対として、一対の+線102a3および−線10
2b3と、一対の+線102a4および−線102b4
を有する。
【0124】なお、図12(b)から分かるように、+
線102a3、−線102b3、+線102a4、および
−線102b4は、+線102a1、−線102b1、+
線102a2、および−線102b2に対して投影的に直
交する方向に配置されている。また、これらの差動平衡
信号線対の各組の両側には、接地用配線103および電
源用配線104の対が、差動平衡信号線対に平行に配置
されている。
【0125】差動平衡信号線対の+線102a1は、誘
電体層(図示省略)に形成されたビアホール内に設けら
れた導体109を介して、差動平衡信号線対の+線10
2a 3に接続されている。同様にして、−線102b1
−線102b3、+線102a2と+線102a4、−線
102b2と−線102b4が、ビアホールを介してそれ
ぞれ接続されている。
【0126】また、誘電体層(図示せず)の両側にそれ
ぞれ配置された接地用配線103同士も、この誘電体層
に形成されたビアホールを介して接続されている。同様
に、誘電体層(図示せず)の両側にそれぞれ配置された
電源用配線104同士も、この誘電体層に形成されたビ
アホールを介して接続されている。
【0127】なお、差動平衡信号線対の+線と−線との
距離は、その間隙の比誘電率と、差動平衡信号線対の厚
みと、差動平衡信号線対の差動モードインピーダンスと
により決定される。また、差動平衡信号線対と、接地用
配線または電源用配線との距離は、その間隙の比誘電率
と、差動平衡信号線対、接地用配線、および電源用配線
のそれぞれの厚みと、差動平衡信号線対のコモンモード
インピーダンスとにより決定される。
【0128】このように形成された本差動平衡信号伝送
基板は、+線と−線との間の伝搬遅延差が無く、少なく
とも2層の配線層により、コモンモードインピーダンス
と差動モードインピーダンスとが決定できる、あらゆる
配線を行うことができる。
【0129】また、差動平衡信号線対の両側に、接地用
配線と電源用配線との対が隣接して配置されているた
め、それぞれの配線間に対向容量が存在し、電源と接地
との間のインピーダンスを低く抑えることが可能とな
る。
【0130】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、差動平衡信号線対を高密度に配置してもクロストー
クが抑制され、電源と接地との間のインピーダンスが抑
制された差動平衡信号伝送基板を提供することが可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1にかかる差動平衡信号
伝送基板の概略構成を示す断面図である。
【図2】 本発明の実施の形態2にかかる差動平衡信号
伝送基板の概略構成を示す断面図
【図3】 本発明の実施の形態3にかかる差動平衡信号
伝送基板の概略構成を示す断面図
【図4】 (a)〜(d)は、本発明の実施の形態3に
かかる差動平衡信号伝送基板の製造工程の概略を示す断
面図
【図5】 本発明の実施の形態4にかかる差動平衡信号
伝送基板の概略構成を示す断面図
【図6】 本発明の実施の形態5にかかる差動平衡信号
伝送基板の概略構成を示す断面図
【図7】 本発明の実施の形態6にかかる差動平衡信号
伝送基板の概略構成を示す断面図
【図8】 本発明の実施の形態7にかかる差動平衡信号
伝送基板の概略構成を示す断面図
【図9】 (a)〜(d)は、本発明の実施の形態7に
かかる差動平衡信号伝送基板の製造工程の概略を示す断
面図
【図10】本発明の実施の形態8にかかる差動平衡信号
伝送基板の概略構成を示す断面図
【図11】 (a)は、本発明の実施の形態9にかかる
差動平衡信号伝送基板の概略構成を示す斜視図、(b)
は、この差動平衡信号伝送基板の平面図
【図12】 (a)は、本発明の実施の形態10にかか
る差動平衡信号伝送基板の概略構成を示す斜視図、
(b)は、この差動平衡信号伝送基板の平面図
【図13】 従来の伝送線路基板の一例の概略構成を示
す断面図
【図14】 本発明の実施の形態9にかかる差動平衡信
号伝送基板を用いた場合の効果を説明するための図
【符号の説明】
101 誘電体層 102a 差動平衡信号線対の+線 102b 差動平衡信号線対の−線 103 接地用配線 104 電源用配線 105 信号配線用導体 106 レジストパターン 109 導体 110 メッキレジスト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小掠 哲義 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5E338 AA01 AA02 AA03 CC01 CC04 CC06 CD13 CD15 EE13 5E346 BB06 BB11 BB12 FF01 HH04

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁体層と、前記絶縁体層上に設けられ
    た少なくとも一層の配線層とを備えると共に、第1の信
    号線の電圧と第2の信号線の電圧との和が常に一定であ
    る差動平衡信号線対を同一の配線層内に2対以上有し、 前記差動平衡信号線対同士の間に、接地用配線および電
    源用配線の少なくとも一方が設けられたことを特徴とす
    る差動平衡信号伝送基板。
  2. 【請求項2】 前記差動平衡信号線対同士の間に、接地
    用配線および電源用配線の対が設けられた請求項1に記
    載の差動平衡信号伝送基板。
  3. 【請求項3】 前記接地用配線と前記電源用配線との間
    隙に、前記絶縁体層の比誘電率よりも大きな比誘電率の
    誘電体が充填された請求項2に記載の差動平衡信号伝送
    基板。
  4. 【請求項4】 前記接地用配線と前記電源用配線との間
    隔が、前記差動平衡信号線対と、前記電源用配線および
    接地用配線の対との間隔以下である請求項2に記載の差
    動平衡信号伝送基板。
  5. 【請求項5】 同一の差動平衡信号線対における第1の
    信号線と第2の信号線との間隙に、前記絶縁体層の比誘
    電率よりも大きな比誘電率の誘電体が充填された請求項
    1に記載の差動平衡信号伝送基板。
  6. 【請求項6】 前記絶縁体層の一方の面側に第1の配線
    層を備えると共に、前記絶縁体層の他方の面側に第2の
    配線層を備え、 前記第1の配線層における前記差動平衡信号線対と、前
    記第2の配線層における前記差動平衡信号線対とが平行
    でない請求項1または2に記載の差動平衡信号伝送基
    板。
  7. 【請求項7】 前記第1の配線層における差動平衡信号
    線対の第1の信号線と、前記第2の配線層における差動
    平衡信号線対の第1の信号線とが、前記絶縁体層に形成
    された貫通孔を介して電気的に接続され、 前記第1の配線層における差動平衡信号線対の第2の信
    号線と、前記第2の配線層における差動平衡信号線対の
    第2の信号線とが、前記絶縁体層に形成された貫通孔を
    介して電気的に接続され、 前記貫通孔を介して接続された前記第1の配線層の差動
    平衡信号線対と前記第2の配線層の差動平衡信号線対と
    において、第1の信号線の配線長の和が第2の信号線の
    配線長の和と等しい請求項6に記載の差動平衡信号伝送
    基板。
  8. 【請求項8】 前記絶縁体層の一方の面側と他方の面側
    に形成された前記電源用配線同士および接地用配線同士
    を接続する前記貫通孔同士の最長距離が、前記差動平衡
    信号線対を伝送する信号の波長の1/4以下である請求
    項6または7に記載の差動平衡信号伝送基板。
  9. 【請求項9】 絶縁体層と、前記絶縁体層の両面に形成
    された少なくとも2層の配線層とを備え、 第1の信号線の電圧と第2の信号線の電圧との和が常に
    一定である差動平衡信号線対のうち、前記第1の信号線
    を前記絶縁体層の一方の面に形成された第1の配線層内
    に有し、前記第2の信号線を前記絶縁体層の他方の面に
    形成された第2の配線層内に有すると共に、 前記差動平衡信号線対同士の間に、接地用配線または電
    源用配線を備えたことを特徴とする差動平衡信号伝送基
    板。
  10. 【請求項10】 前記差動平衡信号線対の第1の信号線
    と第2の信号線とが、前記絶縁体層を挟んで対向する位
    置に配置された請求項9に記載の差動平衡信号伝送基
    板。
  11. 【請求項11】 前記第1の配線層に、前記第1の信号
    線を挟むように接地用配線および電源用配線の対が設け
    られると共に、前記第2の配線層に、前記第2の信号線
    を挟むように接地用配線および電源用配線の対が設けら
    れた請求項10に記載の差動平衡信号伝送基板。
  12. 【請求項12】 前記第1の配線層における接地用配線
    および前記電源用配線の対と、前記第2の配線層におけ
    る接地用配線および電源用配線の対とが、接地用配線と
    電源用配線とが前記絶縁体層を挟んで対向するように配
    置された請求項11に記載の差動平衡信号伝送基板。
  13. 【請求項13】 前記絶縁体層における前記接地用配線
    と前記電源用配線とに挟まれた部分の比誘電率が、前記
    絶縁体層における他の部分の比誘電率より大きい請求項
    12に記載の差動平衡信号伝送基板。
  14. 【請求項14】 前記絶縁体層における前記差動平衡信
    号線対の第1の信号線と第2の信号線とに挟まれた部分
    の比誘電率が、前記絶縁体層における他の部分の比誘電
    率より大きい請求項9に記載の差動平衡信号伝送基板。
  15. 【請求項15】 前記第1の信号線と前記第2の信号線
    とが前記絶縁体層を挟んで対向しない位置に配置された
    請求項9に記載の差動平衡信号伝送基板。
  16. 【請求項16】 前記第1の配線層に、前記第1の信号
    線を挟むように接地用配線および電源用配線の対が設け
    られると共に、前記第2の配線層に、前記第2の信号線
    を挟むように接地用配線および電源用配線の対が設けら
    れた請求項15に記載の差動平衡信号伝送基板。
  17. 【請求項17】 前記接地用配線および前記電源用配線
    のそれぞれの幅が、前記差動平衡信号線対の第1の信号
    線および第2の信号線のそれぞれの幅よりも広い請求項
    1ないし16のいずれか一項に記載の差動平衡信号伝送
    基板。
  18. 【請求項18】 前記差動平衡信号線対の第1の信号線
    および第2の信号線のそれぞれと、同一配線層内で前記
    第1の信号線および第2の信号線のそれぞれに隣接して
    形成された接地用配線または電源用配線との間隔が、前
    記第1の信号線および第2の信号線のそれぞれの幅以下
    である請求項1ないし16のいずれか一項に記載の差動
    平衡信号伝送基板。
  19. 【請求項19】 前記差動平衡信号線対の第1の信号線
    と第2の信号線との間隔が、前記第1の信号線および第
    2の信号線のそれぞれと、同一配線層内で前記第1の信
    号線および第2の信号線のそれぞれに隣接して形成され
    た接地用配線または電源用配線との間隔よりも大きい請
    求項1ないし16のいずれか一項に記載の差動平衡信号
    伝送基板。
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