JP2003347435A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JP2003347435A
JP2003347435A JP2002150246A JP2002150246A JP2003347435A JP 2003347435 A JP2003347435 A JP 2003347435A JP 2002150246 A JP2002150246 A JP 2002150246A JP 2002150246 A JP2002150246 A JP 2002150246A JP 2003347435 A JP2003347435 A JP 2003347435A
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啓哲 中西
Masaaki Yoshida
雅昭 吉田
Moriie Iwai
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ソース領域とドレイン領域の間に高電圧を印
加せずに書き替えることができる不揮発性メモリセルを
提供する。 【解決手段】 コントロールゲート領域9a上にシリコ
ン酸化膜11を介して形成されたフローティングゲート
15aの一部はコントロールゲート領域9b上のトンネ
ル酸化膜13b上に延伸している。コントロールゲート
領域9b上にシリコン酸化膜11を介して形成されたフ
ローティングゲート15bの一部はコントロールゲート
領域9a上のトンネル酸化膜13a上に延伸している。
コントロールゲート領域9aに高電圧、コントロールゲ
ート領域9bに低電圧を印加した場合、フローティング
ゲート9aにはコントロールゲート領域9b上に延伸す
る部分からトンネル酸化膜13bを介して電子が注入さ
れ、フローティングゲート9bにはコントロールゲート
領域9a上に延伸する部分からトンネル酸化膜13aを
介して電子が引き抜かれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置及びそ
の製造方法に関し、特に不揮発性メモリを備えた半導体
装置及びその製造方法に関するものである。本明細書に
おいて、第1導電型とはP型又はN型であり、第2導電
型とは第1導電型とは逆導電型のN型又はP型である。
【0002】
【従来の技術】EEPROM(Electrically Erasable
Programmable Random Access Memory)と称される不揮
発性メモリセルの用途として、最も多い用途がメモリデ
バイス用である。メモリデバイスにおいて最も重要な条
件は集積度である。そこで、多数のメモリセルをマトリ
ックス状に配置し、セルの駆動部分であるデコード回路
やセンス回路等を多数のメモリセルで共通にすることに
より、チップ上の面積を少なくして集積度を上げてい
る。
【0003】図7に従来例の不揮発性メモリセルの平面
図を示す。このような不揮発性メモリセルは例えば特開
平6−85275号公報や特表平8−506693号公
報に記載されている。
【0004】P型半導体基板101に、N型拡散層10
3,105,107と、N型拡散層からなるコントロー
ルゲート109が形成されている。N型拡散層103と
105は間隔をもって形成され、N型拡散層105と1
07は間隔をもって形成されている。
【0005】N型拡散層103と105の間の領域を含
むP型半導体基板101上に、N型拡散層103及び1
05と一部重複して、ゲート酸化膜(図示は省略)を介
して、ポリシリコン膜からなるセレクトゲート111が
形成されている。N型拡散層103,105及びセレク
トゲート111はセレクトトランジスタ115を構成す
る。N型拡散層103は、複数の不揮発性メモリセルで
共通の共通ソースライン117に電気的に接続されてい
る。
【0006】N型拡散層105と107の間の領域を含
むP型半導体基板101上及びコントロールゲート10
9上に連続して、シリコン酸化膜(図示は省略)を介し
てポリシリコン膜からなるフローティングゲート113
が形成されている。N型拡散層105及び107付近の
領域ではフローティングゲート113はメモリ用ゲート
酸化膜を介してN型拡散層105及び107と一部重複
して配置されている。N型拡散層105,107及びフ
ローティングゲート113はセンストランジスタ119
を構成する。N型拡散層107は、複数の不揮発性メモ
リセルで共通の共通ビットライン121に電気的に接続
されている。
【0007】N型拡散層105の表面の一部分にトンネ
ル酸化膜123が形成されている。フローティングゲー
ト113の一部分はトンネル酸化膜123上にも形成さ
れている。トンネル酸化膜123はセンストランジスタ
119のゲート酸化膜よりも膜厚が薄く形成されてお
り、トンネル酸化膜123を介してメモリの書込み及び
消去が行なわれる。
【0008】この不揮発性メモリの消去、すなわちフロ
ーティングゲート113への電子の注入を行なう場合、
N型拡散層103を0V(ボルト)、N型拡散層107
を所定の電位Vpp、例えば15Vに設定し、コントロ
ールゲート109とセレクトゲート111に所定の電位
Vpp、例えば15Vを印加することによって行なわれ
る。これにより、セレクトトランジスタ115がオン
し、電子がN型拡散層105からトンネル酸化膜123
を介してフローティングゲート113に注入される。
【0009】この不揮発性メモリの書込み、すなわちフ
ローティングゲート113から電子の引抜きを行なう場
合、コントロールゲート109を0V、N型拡散層10
7をオープンに設定し、N型拡散層103とセレクトゲ
ート111に所定の電位Vppを印加することによって
行なわれる。これにより、セレクトトランジスタ115
がオンし、フローティングゲート113に注入されてい
た電子がトンネル効果によってトンネル酸化膜123を
介してN型拡散層105に引き抜かれる。
【0010】この不揮発性メモリセルでは、セル内にセ
レクトトランジスタ115をもち、一本の共通ソースラ
イン117及び1本の共通ビットライン121に複数の
不揮発性メモリセルを接続し、特定のセレクトトランジ
スタ115だけをONさせることにより1つの不揮発性
メモリセルを選択する方法をとっている。これにより、
周辺のデコード回路等は共通ビットライン121あたり
1つ備えていればよいので、面積効率は良くなってい
る。
【0011】しかし、消去時に、N型拡散層103とN
型拡散層105の間及びN型拡散層105とN型拡散層
107の間に高電圧を印可するため、セレクトトランジ
スタ115及びセンストランジスタ119を高電圧トラ
ンジスタにする必要があり、セレクトトランジスタ11
5及びセンストランジスタ119のオン電流が少なくな
るという問題点を抱えていた。
【0012】また、通常セレクトトランジスタ115は
センストランジスタ119と同じNチャンネル型のトラ
ンジスタであるが、消去時においてN型拡散層103と
N型拡散層105の間及びN型拡散層105とN型拡散
層107の間に高電圧を印可した場合、トンネル酸化膜
123にかかる電圧について、セレクトトランジスタ1
15のしきい値電圧分だけ電圧ロスが発生するため、消
去効率を低下させる結果となっていた。
【0013】ところで、EEPROMメモリセルの他の
用途として、集積回路内の回路ブロックの設定や構成を
切り替える目的の部分に使用する場合がある。具体的に
は、メモリデバイス等における欠陥ビットの救済のため
のアドレス切替え回路や、アナログデバイスにおける回
路の条件設定等の切替え回路等である。このような切替
え回路の用途の場合、不揮発性メモリセルはマトリック
ス状に配置せず、1〜2個の不揮発性メモリセルを分離
して配置している。切替え回路として使用する不揮発性
メモリセルは、例えば特開平10−303719号公報
に記載されている。
【0014】切替え回路として使用する不揮発性メモリ
セルの場合、高密度にセルを並べる必要がないので、図
7に示した従来の不揮発性メモリセルのようにセル内に
セレクトトランジスタを設ける必要はない。また、従来
型の不揮発性メモリセルをそのまま切替え回路に使用し
た場合、不揮発性メモリセルの書替え時にソース領域と
ドレイン領域の間に高電圧を印加する必要があるので、
周辺の書込み回路の構成が複雑になる欠点もあった。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の問題点
に鑑みてなされたものであり、ソース領域とドレイン領
域の間に高電圧を印加しなくても書き替えることができ
る不揮発性メモリセルを備えた半導体装置を提供するこ
とを目的とするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる半導体装
置は、第1導電型の半導体基板上に互いに分離して形成
された第2導電型のコントロールゲート領域、ソース領
域及びドレイン領域と、上記ソース領域とドレイン領域
の間のチャンネル領域とはゲート酸化膜を介し、上記半
導体基板及び上記コントロールゲート領域とは絶縁膜を
介して上記チャンネル領域上から上記コントロールゲー
ト領域上に延伸して形成されたフローティングゲートを
備えたセンストランジスタを2個もち、両センストラン
ジスタの上記フローティングゲートの一部は互いに他方
のセンストランジスタの上記コントロールゲート領域上
に延伸して上記コントロールゲート領域とは酸化膜を介
して重なり合い、この酸化膜の少なくとも一部はトンネ
ル酸化膜を構成する不揮発性メモリセルを備えているも
のである。
【0017】本発明の不揮発性メモリセルでは、一方の
コントロールゲート領域と他方のコントロールゲート領
域の間に所定の電圧を印加することにより、一方のフロ
ーティングゲートへの電子の注入又は引抜きと、他方の
フローティングゲートへの電子の引抜き又は注入を同時
に行なうことができる。
【0018】例えば一方のコントロールゲート領域に高
電圧を印加し、他方のコントロールゲート領域に低電圧
を印加した場合、一方のコントロールゲート領域上のフ
ローティングゲートについては他方のコントロールゲー
ト領域上に延伸する部分からトンネル酸化膜を介して電
子が注入されて消去状態になり、他方のコントロールゲ
ート領域上のフローティングゲートについては一方のコ
ントロールゲート領域上に延伸する部分からトンネル酸
化膜を介して電子が引き抜かれて書込み状態になる。
【0019】本発明の不揮発性メモリセルでは、一方の
コントロールゲート領域と他方のコントロールゲート領
域の間に所定の電圧を印加することにより、ソース領域
とドレイン領域の間に高電圧を印加しなくても書き替え
ることができる。さらに、従来の不揮発性メモリセルの
ようにはセレクトトランジスタを設けなくてもよいの
で、両コントロールゲート領域に所定の電圧を直接印加
することができ、セレクトトランジスタに起因する消去
効率の低下をなくすことができる。
【0020】
【発明の実施の形態】通常、トランジスタに高電圧を印
加する場合、拡散層からなるソース領域及びドレイン領
域を高耐圧向けの二重拡散構造にする等の特別な対応が
必要である。この場合、トランジスタのチャンネル長が
長くなり、ソース領域とドレイン領域の間に寄生抵抗が
つくため、トランジスタの能力が低下し、不揮発性メモ
リセルとしてのセル電流(トランジスタのオン電流)が
低下する。
【0021】そこで本発明の半導体装置において、上記
センストランジスタは低耐圧トランジスタであることが
好ましい。本発明を構成する不揮発性メモリセルによれ
ば、書替え時にソース領域及びドレイン領域に高電圧を
印加する必要がないので、上記センストランジスタを低
耐圧向けのソース領域及びドレイン領域を備えた低耐圧
トランジスタにすることができる。これにより、不揮発
性メモリセルとしてのセル電流を大きくとることができ
る。
【0022】本発明の半導体装置において、上記ソース
領域及び上記ドレイン領域は上記センストランジスタご
とに設けられており、2組の上記ソース領域及び上記ド
レイン領域は上記半導体基板上に同じ方向に形成されて
いることが好ましい。その結果、2個のセンストランジ
スタにおいて、製造プロセス上のバラツキの影響を受け
にくくすることができ、ペア性を向上させることができ
る。
【0023】本発明の半導体装置において、上記フロー
ティングゲート上に絶縁膜を介して形成され、上記コン
トロールゲート領域と電気的に接続されている導電体を
上記センストランジスタごとに備えていることが好まし
い。その結果、上記導電体を含むコントロールゲート領
域とフローティングゲートのカップリング比を大きくす
ることができ、書込み及び消去の特性を向上させること
ができる。
【0024】本発明を構成する不揮発性メモリセルが適
用される回路の一例として、本発明の上記不揮発性メモ
リセルと、上記不揮発性メモリセルの記憶状態に応じて
出力信号を出力する出力回路からなる切替え回路を挙げ
ることができる。本発明を構成する不揮発性メモリセル
を書替え回路に適用した場合、不揮発性メモリセルの書
替え時にソース領域とドレイン領域の間に高電圧を印加
する必要がないので、周辺の書込み回路の構成を簡単に
することができる。
【0025】本発明を構成する不揮発性メモリセルが適
用される回路の他の例として、入力電圧を分割して分割
電圧を供給するための分割抵抗と、基準電圧を供給する
ための基準電圧発生回路と、上記分割抵抗からの分割電
圧と上記基準電圧発生回路からの基準電圧を比較するた
めの比較回路を備えた電圧検出回路を挙げることができ
る。その電圧検出回路において、上記分割抵抗は、複数
の抵抗値調整用抵抗素子が直列に接続され、上記抵抗値
調整用抵抗素子に対応してトランジスタが並列に接続さ
れており、上記トランジスタごとに上記トランジスタの
オンとオフを切り替えるための上記切替え回路を備えて
いることが好ましい。その結果、切替え回路の制御によ
り上記トランジスタのオンとオフを切り替えることによ
り、分割抵抗の抵抗値を調整することができ、さらに分
割抵抗の抵抗値の再設定を行なうことができる。これに
より、電圧検出回路の出力電圧設定の変更ができる。
【0026】本発明を構成する不揮発性メモリセルが適
用される回路のさらに他の例として、入力電圧の出力を
制御する出力ドライバと、出力電圧を分割して分割電圧
を供給するための分割抵抗と、基準電圧を供給するため
の基準電圧発生回路と、上記分割抵抗からの分割電圧と
上記基準電圧発生回路からの基準電圧を比較し、比較結
果に応じて上記出力ドライバの動作を制御するための比
較回路を備えた定電圧発生回路を挙げることができる。
その定電圧発生回路において、上記分割抵抗は、複数の
抵抗値調整用抵抗素子が直列に接続され、上記抵抗値調
整用抵抗素子に対応してトランジスタが並列に接続され
ており、上記トランジスタごとに上記トランジスタのオ
ンとオフを切り替えるための上記切替え回路を備えてい
ることが好ましい。その結果、切替え回路の制御により
上記トランジスタのオンとオフを切り替えることによ
り、分割抵抗の抵抗値を調整することができ、さらに分
割抵抗の抵抗値の再設定を行なうことができる。これに
より、定電圧発生回路の出力電圧設定の変更ができる。
【0027】
【実施例】図1は半導体装置の実施例の不揮発性メモリ
セル部分を示す図であり、(A)は平面図、(B)は
(A)のA−A位置での断面図、(C)は(A)のB−
B位置での断面図、(D)は(A)のC−C位置での断
面図である。P型半導体基板1の表面に素子分離のため
のフィールド酸化膜3((A)での図示は省略)が例え
ば4500〜7000Å、ここでは5000Åの膜厚で
形成されている。
【0028】フィールド酸化膜3に囲まれたP型半導体
基板1の領域に、N型拡散層からなるドレイン領域5
a,5b、共通ソース領域7、コントロールゲート領域
9a,9bが形成されている。ドレイン領域5aと共通
ソース領域7は間隔をもって形成され、ドレイン領域5
bと共通ソース領域7は間隔をもって形成され、ドレイ
ン領域5a、共通ソース領域7及びドレイン領域5bは
一列に配列されている。
【0029】ドレイン領域5aと共通ソース領域7の間
のP型半導体基板1表面近傍には不純物濃度が調整され
たチャンネル領域1aが形成され、ドレイン領域5bと
共通ソース領域7の間のP型半導体基板1表面近傍には
不純物濃度が調整されたチャンネル領域1bが形成され
ている。ドレイン領域5a,5b及び共通ソース領域7
は二重拡散構造等の高耐圧向けにはされておらず、チャ
ンネル領域1a,1bのチャンネル長は例えば1.0μ
m(マイクロメートル)である。
【0030】コントロールゲート領域9aはドレイン領
域5a,5b、共通ソース領域7と間隔をもって形成さ
れており、コントロールゲート領域9bはドレイン領域
5a,5b、共通ソース領域7に対してコントロールゲ
ート領域9aとは反対側の領域にドレイン領域5a,5
b、共通ソース領域7と間隔をもって形成されている。
【0031】ドレイン領域5a,5b、共通ソース領域
7、コントロールゲート領域9a,9bが形成された領
域を含む、フィールド酸化膜3に囲まれたP型半導体基
板1の表面に例えば80〜110Å、ここでは100Å
のシリコン酸化膜11((A)での図示は省略)が形成
されている。コントロールゲート領域9a,9b表面の
一部の領域にはシリコン酸化膜11よりも薄い膜厚、例
えば90〜100Å、ここでは90Åの膜厚をもつトン
ネル酸化膜が形成されている。コントロールゲート領域
9aにはトンネル酸化膜13aが形成され、コントロー
ルゲート領域9bにはトンネル酸化膜13bが形成され
ている。
【0032】シリコン酸化膜11上及びトンネル酸化膜
13a,13b上に膜厚が例えば2500〜4500
Å、ここでは3500Åのポリシリコン膜からなるフロ
ーティングゲート15a,15bが形成されている。フ
ローティングゲート15aはコントロールゲート領域9
a上に形成されている。フローティングゲート15aの
一部は、ドレイン領域5aと共通ソース領域7の間のチ
ャンネル領域1a上を介して、コントロールゲート領域
9b上のトンネル酸化膜13b上に延伸して形成されて
おり、その部分はプログラムゲートとして働く。フロー
ティングゲート15bはコントロールゲート領域9b上
に形成されている。フローティングゲート15bの一部
は、ドレイン領域5bと共通ソース領域7の間のチャン
ネル領域1b上を介して、コントロールゲート領域9a
上のトンネル酸化膜13a上に延伸して形成されてお
り、その部分はプログラムゲートとして働く。
【0033】チャンネル領域1a、ドレイン領域5a、
共通ソース領域7、チャンネル領域1a上のシリコン酸
化膜11及びそのチャンネル領域1a上のフローティン
グゲート15aはNチャンネル型のセンストランジスタ
17aを構成する。チャンネル領域1b、ドレイン領域
5b、共通ソース領域7、チャンネル領域1b上のシリ
コン酸化膜11及びそのチャンネル領域1b上のフロー
ティングゲート15bはNチャンネル型のセンストラン
ジスタ17bを構成する。
【0034】ドレイン領域5a上にはコンタクト19a
が形成され、ドレイン領域5b上にはコンタクト19b
が形成され、共通ソース領域7上にはコンタクト21が
形成され、コントロールゲート領域9a上にはコンタク
ト23aが形成され、コントロールゲート領域9b上に
はコンタクト23bが形成されている。
【0035】図2は、図1に示した不揮発性メモリセル
を備えた切替え回路とその切替え回路の動作を制御する
ための書込み制御回路を備えた一実施例を示す回路図で
ある。図1及び図2を参照してこの実施例を説明する。
【0036】切替え回路24において、不揮発性メモリ
素子25のコントロールゲート領域9a,9bはコンタ
クト23a,23bを介して書込み制御回路27に電気
的に接続されている。書込み制御回路27には、不揮発
性メモリセル25のフローティングゲート15a,15
bの書込み及び消去時にコントロールゲート領域9a又
は9bに印加するための高電圧電源VPPと、接地電位
GNDに接続されている。
【0037】センストランジスタ17a,17bの共通
ソース領域7はコンタクト21を介して接地電位GND
に接続されている。センストランジスタ17aのドレイ
ン領域5aは接続点29を介してPチャンネル型の読出
し用トランジスタ31のドレインに接続されている。セ
ンストランジスタ17bのドレイン領域5bは接続点3
3を介してPチャンネル型の読出し用トランジスタ35
のドレインに接続されている。
【0038】読出し用トランジスタ31,35のソース
は読出し用電源VCCに接続されている。読出し用トラ
ンジスタ31のゲートは接続点33に接続されている。
読出し用トランジスタ35のゲートは接続点29に接続
されている。接続点33はインバータ37にも接続され
ている。インバータ37の出力(OUT)が切替え回路
の出力である。読出し用トランジスタ31,35及びイ
ンバータ37は、不揮発性メモリセル25の記憶状態に
応じて出力信号を出力する出力回路を構成する。切替え
回路25において、インバータ37の出力が論理値1の
ときをオン状態、論理値0のときをオフ状態とする。
【0039】切替え回路24をオン状態(出力の論理値
が1)にする場合、書込み制御回路27により、例えば
コントロールゲート領域9aに11Vの高電圧、コント
ロールゲート領域9bに0Vを印加する。
【0040】コントロールゲート領域9a上のトンネル
酸化膜13aでは、トンネル現象によりコントロールゲ
ート領域9a上のフローティングゲート15bからコン
トロールゲート領域9aへ電子の引抜きが起こり、フロ
ーティングゲート15b全体が正に帯電する。これによ
り、センストランジスタ17bはしきい値電圧が負の値
のデプリージョントランジスタになる(書込み状態)。
【0041】一方、コントロールゲート領域9b上のト
ンネル酸化膜13bでは、トンネル現象によりコントロ
ールゲート領域9bからコントロールゲート領域9b上
のフローティングゲート15aへ電子の注入が起こり、
フローティングゲート15a全体が負に帯電する。これ
により、センストランジスタ17aは高いしきい値電圧
をもつエンハンスメントトランジスタになる(消去状
態)。
【0042】センストランジスタ17aを消去状態に
し、センストランジスタ17bを書込み状態にした状態
で、書込み制御回路27によりコントロールゲート領域
9a及び9bに例えば2Vの一定電圧にする。このと
き、センストランジスタ17aは高いしきい値電圧をも
っているのでオフ状態になり、センストランジスタ17
bはしきい値電圧が負の値をもっているのでオン状態に
なる。
【0043】センストランジスタ17bのオン状態によ
って接続点33の電圧が0Vの電位レベルすなわち論理
値0になる。これにより、読出し用トランジスタ31は
オン状態になって接続点29の電圧がVCCになり、読
出し用トランジスタ35はオフ状態になる。接続点33
の論理値0はインバータ37により反転され論理値1に
されて出力される。
【0044】切替え回路24をオフ状態(出力の論理値
が0)にする場合、オン状態にする場合とは逆に、書込
み制御回路27により、例えばコントロールゲート領域
9aに0V、コントロールゲート領域9bに11Vの高
電圧を印加する。これにより、オン状態にする場合とは
逆に、トンネル酸化膜13aを介してコントロールゲー
ト領域9aからフローティングゲート15bへ電子の注
入が起こり、フローティングゲート15bが負に帯電し
てセンストランジスタ17bはエンハンスメントトラン
ジスタになり(消去状態)、トンネル酸化膜13bを介
してフローティングゲート15aからコントロールゲー
ト領域9bへ電子の引抜きが起こり、フローティングゲ
ート15aが正に帯電してセンストランジスタ17aは
デプリージョントランジスタになる(書込み状態)。
【0045】センストランジスタ17aを書込み状態に
し、センストランジスタ17bを消去状態にした状態
で、書込み制御回路27によりコントロールゲート領域
9a及び9bに例えば2Vの一定電圧にする。このと
き、センストランジスタ17aはしきい値電圧が負の値
をもっているのでオン状態になり、センストランジスタ
17bは高いしきい値電圧をもっているのでオフ状態に
なる。
【0046】センストランジスタ17aのオン状態によ
って接続点29の電圧が0Vになる。これにより、読出
し用トランジスタ35はオン状態になって接続点33の
電圧がVCCの電位レベルすなわち論理値1になり、読
出し用トランジスタ31はオフ状態になる。接続点33
の論理値1はインバータ37により反転され論理値0に
されて出力される。
【0047】このように、不揮発性メモリセル24で
は、ソース領域とドレイン領域の間に高電圧を印加しな
くても書き替えることができる。さらに、従来の不揮発
性メモリセルのようにはセレクトトランジスタを設けな
くてもよいので、コントロールゲート領域9a,9bに
所定の電圧を直接印加することができ、セレクトトラン
ジスタに起因する消去効率の低下をなくすことができ
る。
【0048】さらに、この実施例では、ドレイン領域5
a,5b及び共通ソース領域7に高電圧を印加する必要
はないので、ドレイン領域5a,5b及び共通ソース領
域7は二重拡散構造等の高耐圧向けにはされておらず、
チャンネル領域1a,1bのチャンネル長は例えば1.
0μmであり、センストランジスタ17a,17bは低
耐圧トランジスタにより構成されている。これにより、
センストランジスタ17a,17bのオン電流(セル電
流)を大きくとることができる。
【0049】図3は半導体装置の他の実施例の不揮発性
メモリセル部分を示す平面図である。図1と同じ機能を
果たす部分には同じ符号を付し、それらの部分の詳細な
説明は省略する。図1に示した不揮発性メモリセルと異
なる点は、センストランジスタ17aにはドレイン領域
5a及びソース領域7aが設けられており、センストラ
ンジスタ17bにはドレイン領域5b及びソース領域7
bが設けられている点である。ドレイン領域5a及びソ
ース領域7aの組とドレイン領域5b及びソース領域7
bの組はP型半導体基板上に同じ方向に形成されてい
る。
【0050】ドレイン領域5aはコンタクト19aを介
して配線層39aに電気的に接続されており、ドレイン
領域5bはコンタクト19bを介して配線層39bに電
気的に接続されている。ソース領域7aはコンタクト2
1aを介して、ソース領域7bはコンタクト21bを介
して、共通配線層41に電気的に接続されている。
【0051】この実施例では、ソース領域及びドレイン
領域がセンストランジスタ17a,17bごとに設けら
れており、ドレイン領域5a及びソース領域7aの組と
ドレイン領域5b及びソース領域7bの組はP型半導体
基板上に同じ方向に形成されているので、センストラン
ジスタ17a,17bにおいて製造プロセス上のバラツ
キの影響を受けにくくすることができ、ペア性を向上さ
せることができる。
【0052】図4は半導体装置のさらに他の実施例の不
揮発性メモリセル部分を示す図であり、(A)は平面
図、(B)は(A)のA−A位置での断面図、(C)は
(A)のB−B位置での断面図、(D)は(A)のC−
C位置での断面図である。図1と同じ機能を果たす部分
には同じ符号を付し、それらの部分の詳細な説明は省略
する。
【0053】P型半導体基板1の表面にフィールド酸化
膜3が形成され、フィールド酸化膜3に囲まれたP型半
導体基板1の領域に、チャンネル領域1a,1b、ドレ
イン領域5a,5b、共通ソース領域7、コントロール
ゲート領域9a,9bが形成されている。フィールド酸
化膜3に囲まれたP型半導体基板1の表面にシリコン酸
化膜11及びトンネル酸化膜13a,13bが形成され
ている。シリコン酸化膜11上及びトンネル酸化膜13
a,13b上にフローティングゲート15a,15bが
形成され、センストランジスタ17a,17bが形成さ
れている。
【0054】フィールド酸化膜3上、シリコン酸化膜1
1上及びフローティングゲート15a,15b上に絶縁
膜43が形成されている。絶縁膜43は例えば下層側か
ら順にシリコン酸化膜、シリコン窒化膜、シリコン酸化
膜からなる積層膜であり、下層のシリコン酸化膜の膜厚
は100Å、シリコン窒化膜の膜厚は100Å、上層の
シリコン酸化膜の膜厚は30Åである。
【0055】絶縁膜43上に例えば膜厚が1500〜4
000Å、ここでは3500Åのポリシリコン膜からな
る導電体45a,45bが形成されている。導電体45
aはコントロールゲート領域9a上にあるフローティン
グゲート15aを覆って形成されており、コンタクト4
7aを介してコントロールゲート領域9aに電気的に接
続されている。導電体45bはコントロールゲート領域
9b上にあるフローティングゲート15bを覆って形成
されており、コンタクト47bを介してコントロールゲ
ート領域9bに電気的に接続されている。ここでは導電
体としてポリシリコン膜を用いているが、本発明はこれ
に限定されるものではなく、金属材料からなる導電体を
形成してもよい。
【0056】シリコン酸化膜11及び絶縁膜43には、
ドレイン領域5a上にコンタクト19aが形成され、ド
レイン領域5b上にコンタクト19bが形成され、共通
ソース領域7上にコンタクト21が形成され、コントロ
ールゲート領域9a上にコンタクト23aが形成され、
コントロールゲート領域9b上にコンタクト23bが形
成されている。
【0057】この実施例では、フローティングゲート1
5a,15b上に絶縁膜43を介して形成され、コンタ
クト47a,47bを介してコントロールゲート領域9
a,9bと電気的に接続されている導電体45a,45
bを備えているので、導電体45aを含むコントロール
ゲート領域9aとフローティングゲート15a、及び導
電体45bを含むコントロールゲート領域9bとフロー
ティングゲート15bのカップリング比をそれぞれ大き
くすることができ、書込み及び消去の特性を向上させる
ことができる。
【0058】図5は、図2に示した切替え回路と定電圧
発生回路を備えた一実施例を示す回路図である。直流電
源51からの電源を安定して供給すべく、定電圧発生回
路49が設けられている。定電圧発生回路49は、直流
電源51が接続される入力端子(Vbat)53、基準電
圧発生回路(Vref)55、演算増幅器57、出力ドラ
イバを構成するPチャネル型MOSトランジスタ(以
下、PMOSと略記する)59、分割抵抗61,63及
び出力端子(Vout)65を備えている。
【0059】分割抵抗63はR0により構成される。分
割抵抗61は、直列に接続された複数の抵抗値調整用抵
抗素子R1,R2,…Ri−1,Riを備えている。抵
抗値調整用抵抗素子R1,R2,…Ri−1,Riに対
応してトランジスタSW1,SW2,…SWi−1,S
Wiが並列に接続されている。トランジスタSW1,S
W2,…SWi−1,SWiに対応して、トランジスタ
SW1,SW2,…SWi−1,SWiのオンとオフを
切り替えるための複数の切替え回路24が設けられてい
る。複数の切替え回路24の出力は対応するトランジス
タSW1,SW2,…SWi−1,SWiのゲートに接
続されている。
【0060】定電圧発生回路49の演算増幅器57で
は、出力端子がPMOS59のゲート電極に接続され、
反転入力端子に基準電圧発生回路55から基準電圧Vre
fが印加され、非反転入力端子に出力電圧Voutを抵抗6
1と63で分割した電圧が印加され、抵抗61,63の
分割電圧が基準電圧Vrefに等しくなるように制御され
る。
【0061】図6は、図2に示した切替え回路と電圧検
出回路を備えた一実施例を示す回路図である。電圧検出
回路73において、測定すべき端子の電圧(入力電圧V
sens)が入力される入力端子67と接地電位の間に、分
割抵抗61,63及び発振防止用抵抗素子RHが直列に
接続されている。分割抵抗61,63の構成は図5と同
じである。抵抗値調整用抵抗素子R1,R2,…Ri−
1,Riに対応してトランジスタSW1,SW2,…S
Wi−1,SWiが並列に接続され、トランジスタSW
1,SW2,…SWi−1,SWiに対応して複数の切
替え回路24が設けられている。発振防止用抵抗素子R
Hに並列にNチャンネル型の発振防止用トランジスタS
WHが接続されている。発振防止用トランジスタSWH
のゲートは演算増幅器57の出力に接続されている。
【0062】演算増幅器57の反転入力端子は分割抵抗
61と63の間の接続点に接続されている。演算増幅器
57の非反転入力端子に基準電圧発生回路55が接続さ
れ、基準電圧Vrefが印加される。演算増幅器57の出
力はインバータ69及び出力端子(DTout)71を介
して外部に出力される。
【0063】電圧検出回路73において、高電圧検出状
態では発振防止用抵抗素子RHはオフ状態であり、入力
端子67から入力される測定すべき端子の電圧が高く、
分割抵抗61と分割抵抗63及び発振防止用抵抗素子R
Hにより分割された電圧が基準電圧Vrefよりも高いと
きは演算増幅器57の出力が論理値0を維持し、その出
力はインバータ69により反転され論理値1にされて出
力端子71から出力される。このとき演算増幅器57の
反転入力端子に入力される分割電圧は、 {(R0)+(RH)}/{(R1)+・・・・・+(Ri-1)+(Ri)+(R
0)+(RH)・・・・sens) である。
【0064】測定すべき端子の電圧が降下してきて分割
抵抗61と分割抵抗63及び発振防止用抵抗素子RH6
3により分割された電圧が基準電圧Vref以下になると
演算増幅器57の出力が論理値1になり、その出力はイ
ンバータ69により反転され論理値0にされて出力端子
71から出力される。
【0065】演算増幅器57の出力が論理値1になる
と、発振防止用トランジスタSWHがオン状態になり、
分割抵抗63が発振防止用トランジスタSWHを介して
接地電位に接続され、分割抵抗61と63の間の電圧が
低下する。これにより、演算増幅器57の出力は論理値
1を維持し、電圧検出回路73は低電圧検出状態にな
る。このように、発振防止用抵抗素子RH及び発振防止
用トランジスタSWHは入力電圧Vsensが低下してきた
ときに電圧検出回路73の出力の発振を防止する。
【0066】電圧検出回路73の低電圧検出状態におけ
る演算増幅器57の反転入力端子に入力される分割電圧
は、 (R0)/{(R1)+・・・・・+(Ri-1)+(Ri)+(R0)・・・
・sens) である。電圧検出回路73を高電圧検出状態するための
解除電圧は、低電圧検出状態における演算増幅器57の
反転入力端子に入力される分割電圧が基準電圧Vrefよ
りも大きくなる入力電圧Vsensである。
【0067】図5及び図6に示した実施例では、切替え
回路24の制御により、トランジスタSW1,SW2,
…SWi−1,SWiのオンとオフを選択して、分割抵
抗61の抵抗値を調整することができる。これにより、
定電圧発生回路53の出力電圧及び電圧検出回路73の
出力電圧について設定電圧を調整することができる。
【0068】従来の定電圧発生回路及び電圧検出回路で
は、トランジスタSW1,SW2,…SWi−1,SW
i及び切り替え回路24に代えて、抵抗値調整用抵抗素
子R1,R2,…Ri−1,Riごとにポリシリコン又
は金属材料からなるヒューズが並列に接続され、ヒュー
ズを切断することにより分割抵抗の抵抗値を調整してい
た。
【0069】図5及び図6に示した実施例では、切替え
回路24の制御により、ヒューズでは困難であった一度
オフ状態にしたスイッチ(トランジスタSW1,SW
2,…SWi−1,SWi)を再度オン状態にすること
ができるので、定電圧発生回路53の出力電圧及び電圧
検出回路73の出力電圧について設定電圧の変更を自由
に行なうことができる。
【0070】さらに、不揮発性メモリセルへの書込みに
より切替え回路24のオン状態又はオフ状態を切り替え
ることができるので、半導体装置をパッケージに収容し
た後でも、定電圧発生回路53の出力電圧及び電圧検出
回路73の出力電圧について設定電圧の調整及び変更を
行なうことができる。
【0071】以上、本発明の実施例を説明したが、本発
明はこれらに限定されるものではなく、特許請求の範囲
に記載された本発明の範囲内で種々の変更が可能であ
る。
【0072】
【発明の効果】請求項1に記載された半導体装置では、
第1導電型の半導体基板上に互いに分離して形成された
第2導電型のコントロールゲート領域、ソース領域及び
ドレイン領域と、ソース領域とドレイン領域の間のチャ
ンネル領域とはゲート酸化膜を介し、半導体基板及びコ
ントロールゲート領域とは絶縁膜を介してチャンネル領
域上からコントロールゲート領域上に延伸して形成され
たフローティングゲートを備えたセンストランジスタを
2個もち、両センストランジスタのフローティングゲー
トの一部は互いに他方のセンストランジスタのコントロ
ールゲート領域上に延伸してコントロールゲート領域と
は酸化膜を介して重なり合い、この酸化膜の少なくとも
一部はトンネル酸化膜を構成する不揮発性メモリセルを
備えているようにしたので、ソース領域とドレイン領域
の間に高電圧を印加しなくても書き替えることができ
る。さらに、従来の不揮発性メモリセルのようにはセレ
クトトランジスタを設けなくてもよいので、両コントロ
ールゲート領域に所定の電圧を直接印加することがで
き、セレクトトランジスタに起因する消去効率の低下を
なくすことができる。
【0073】請求項2に記載された半導体装置では、セ
ンストランジスタは低耐圧トランジスタであるようにし
たので、不揮発性メモリセルとしてのセル電流を大きく
とることができる。
【0074】請求項3に記載された半導体装置では、ソ
ース領域及びドレイン領域はセンストランジスタごとに
設けられており、2組のソース領域及びドレイン領域は
半導体基板上に同じ方向に形成されているようにしたの
で、2個のセンストランジスタにおいて、製造プロセス
上のバラツキの影響を受けにくくすることができ、ペア
性を向上させることができる。
【0075】請求項4に記載された半導体装置では、フ
ローティングゲート上に絶縁膜を介して形成され、コン
トロールゲート領域と電気的に接続されている導電体を
センストランジスタごとに備えているようにしたので、
導電体を含むコントロールゲート領域とフローティング
ゲートのカップリング比を大きくすることができ、書込
み及び消去の特性を向上させることができる。
【0076】請求項5に記載された半導体装置では、不
揮発性メモリセルと、不揮発性メモリセルの記憶状態に
応じて出力信号を出力する出力回路からなる切替え回路
において、不揮発性メモリセルとして本発明を構成する
不揮発性メモリセルを備えているようにしたので、不揮
発性メモリセルの書替え時にソース領域とドレイン領域
の間に高電圧を印加する必要がないので、周辺の書込み
回路の構成を簡単にすることができる。
【0077】請求項6に記載された半導体装置では、電
圧検出回路において、分割抵抗は、複数の抵抗値調整用
抵抗素子が直列に接続され、抵抗値調整用抵抗素子に対
応してトランジスタが並列に接続されており、トランジ
スタごとにトランジスタのオンとオフを切り替えるため
の切替え回路を備えているようにしたので、切替え回路
の制御によりトランジスタのオンとオフを切り替えるこ
とにより、分割抵抗の抵抗値を調整することができ、さ
らに分割抵抗の抵抗値の再設定を行なうことができる。
これにより、電圧検出回路の出力電圧設定の変更ができ
る。
【0078】請求項6に記載された半導体装置では、定
電圧発生回路において、分割抵抗は、複数の抵抗値調整
用抵抗素子が直列に接続され、抵抗値調整用抵抗素子に
対応してトランジスタが並列に接続されており、トラン
ジスタごとにトランジスタのオンとオフを切り替えるた
めの切替え回路を備えているようにしたので、切替え回
路の制御によりトランジスタのオンとオフを切り替える
ことにより、分割抵抗の抵抗値を調整することができ、
さらに分割抵抗の抵抗値の再設定を行なうことができ
る。これにより、定電圧発生回路の出力電圧設定の変更
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】半導体装置の実施例の不揮発性メモリセル部分
を示す図であり、(A)は平面図、(B)は(A)のA
−A位置での断面図、(C)は(A)のB−B位置での
断面図、(D)は(A)のC−C位置での断面図であ
る。
【図2】図1に示した不揮発性メモリセルを備えた切替
え回路とその切替え回路の動作を制御するための書込み
制御回路を備えた一実施例を示す回路図である。
【図3】半導体装置の他の実施例の不揮発性メモリセル
部分を示す平面図である。
【図4】半導体装置のさらに他の実施例の不揮発性メモ
リセル部分を示す図であり、(A)は平面図、(B)は
(A)のA−A位置での断面図、(C)は(A)のB−
B位置での断面図、(D)は(A)のC−C位置での断
面図である。
【図5】図2に示した切替え回路と定電圧発生回路を備
えた一実施例を示す回路図である。
【図6】図2に示した切替え回路と電圧検出回路を備え
た一実施例を示す回路図である。
【図7】従来例の不揮発性メモリセルを示す平面図であ
る。
【符号の説明】
1 P型半導体基板 3 フィールド酸化膜 5a,5b ドレイン領域 7 共通ソース領域 9a,9b コントロールゲート領域 11 シリコン酸化膜 13a,13b トンネル酸化膜 15a,15b フローティングゲート 17a,17b センストランジスタ 19a,19b,21 コンタクト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H03K 17/30 (72)発明者 岩井 盛家 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 5B025 AA03 AB01 AC01 AD02 AD04 AD08 AD09 AD13 AE00 5F083 EP02 EP09 EP22 EP30 EP34 EP35 EP42 EP72 ER03 ER07 ER14 ER17 ER21 GA19 GA22 5F101 BA02 BA16 BA24 BA36 BB03 BB06 BB09 BC01 BD24 BE02 BE05 BE07 BG07 5J055 AX11 BX01 CX27 DX02 EY01 EY03 EY21 EZ09 EZ29 EZ51 GX01 GX02 GX07 GX08

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1導電型の半導体基板上に互いに分離
    して形成された第2導電型のコントロールゲート領域、
    ソース領域及びドレイン領域と、前記ソース領域とドレ
    イン領域の間のチャンネル領域とはゲート酸化膜を介
    し、前記半導体基板及び前記コントロールゲート領域と
    は絶縁膜を介して前記チャンネル領域上から前記コント
    ロールゲート領域上に延伸して形成されたフローティン
    グゲートを備えたセンストランジスタを2個もち、両セ
    ンストランジスタの前記フローティングゲートの一部は
    互いに他方のセンストランジスタの前記コントロールゲ
    ート領域上に延伸して前記コントロールゲート領域とは
    酸化膜を介して重なり合い、この酸化膜の少なくとも一
    部はトンネル酸化膜を構成する不揮発性メモリセルを備
    えたことを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記センストランジスタは低耐圧トラン
    ジスタである請求項1に記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記ソース領域及び前記ドレイン領域は
    前記センストランジスタごとに設けられており、2組の
    前記ソース領域及び前記ドレイン領域は前記半導体基板
    上に同じ方向に形成されている請求項1又は2に記載の
    半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記フローティングゲート上に絶縁膜を
    介して形成され、前記コントロールゲート領域と電気的
    に接続されている導電体を前記センストランジスタごと
    に備えている請求項1、2又は3のいずれかに記載の半
    導体装置。
  5. 【請求項5】 請求項1から4のいずれかに記載の前記
    不揮発性メモリセルと、前記不揮発性メモリセルの記憶
    状態に応じて出力信号を出力する出力回路からなる切替
    え回路を備えていることを特徴とする半導体装置。
  6. 【請求項6】 入力電圧を分割して分割電圧を供給する
    ための分割抵抗と、基準電圧を供給するための基準電圧
    発生回路と、前記分割抵抗からの分割電圧と前記基準電
    圧発生回路からの基準電圧を比較するための比較回路を
    備えた電圧検出回路を備えた半導体装置において、 前記分割抵抗は、複数の抵抗値調整用抵抗素子が直列に
    接続され、前記抵抗値調整用抵抗素子に対応してトラン
    ジスタが並列に接続されており、前記トランジスタごと
    に前記トランジスタのオンとオフを切り替えるための請
    求項5に記載の切替え回路を備えていることを特徴とす
    る半導体装置。
  7. 【請求項7】 入力電圧の出力を制御する出力ドライバ
    と、出力電圧を分割して分割電圧を供給するための分割
    抵抗と、基準電圧を供給するための基準電圧発生回路
    と、前記分割抵抗からの分割電圧と前記基準電圧発生回
    路からの基準電圧を比較し、比較結果に応じて前記出力
    ドライバの動作を制御するための比較回路を備えた定電
    圧発生回路を備えた半導体装置において、 前記分割抵抗は、複数の抵抗値調整用抵抗素子が直列に
    接続され、前記抵抗値調整用抵抗素子に対応してトラン
    ジスタが並列に接続されており、前記トランジスタごと
    に前記トランジスタのオンとオフを切り替えるための請
    求項5に記載の切替え回路を備えていることを特徴とす
    る半導体装置。
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