JP2003347075A - ランプ点灯装置及びそれを用いたプロジェクタ - Google Patents

ランプ点灯装置及びそれを用いたプロジェクタ

Info

Publication number
JP2003347075A
JP2003347075A JP2002154874A JP2002154874A JP2003347075A JP 2003347075 A JP2003347075 A JP 2003347075A JP 2002154874 A JP2002154874 A JP 2002154874A JP 2002154874 A JP2002154874 A JP 2002154874A JP 2003347075 A JP2003347075 A JP 2003347075A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lamp
voltage
lighting device
inductor
lamp lighting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002154874A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4265732B2 (ja
Inventor
Ritsuo Koga
律生 古賀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Plus Vision Corp
Original Assignee
Plus Vision Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Plus Vision Corp filed Critical Plus Vision Corp
Priority to JP2002154874A priority Critical patent/JP4265732B2/ja
Publication of JP2003347075A publication Critical patent/JP2003347075A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4265732B2 publication Critical patent/JP4265732B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Circuit Arrangements For Discharge Lamps (AREA)
  • Transforming Electric Information Into Light Information (AREA)
  • Projection Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ランプのAC駆動時においてランプ駆動電流
の過渡応答時間を速くしたランプ点灯装置を提供するこ
とを目的とする。 【解決手段】 直流電圧を交流電圧に変換し該交流電圧
により放電ランプ80の駆動を行うAC駆動回路50
と、AC駆動回路50に接続され放電ランプ80の起動
時に放電ランプに高電圧を印加するイグナイタ回路70
とを有する。AC駆動回路50の出力端と放電ランプ8
0との間の電流通路279内に放電ランプ80と直列に
接続される少なくとも1つのインダクターLaに直列に
接続される少なくとも1つの抵抗rを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はランプ点灯装置及び
これを用いたプロジェクタに関し、特に、液晶デバイス
やDMD(Digital Mirror Devic
e)を用いたプロジェクタに用いられる放電ランプの点
灯装置に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶デバイスやDMDを用いて画像を光
学的に投射し表示させるプロジェクタの光源として、キ
セノンランプ、メタルハライドランプ、超高圧水銀ラン
プなどの放電ランプが用いられている。これらの放電ラ
ンプは、そのガスや金属によって分光分布、輝度分布、
配光分布、電気特性等を異にし、プロジェクタの設計仕
様に適したランプが選択される。また、放電ランプの電
極は、ショートアークランプが望ましく、これは非常に
高い放射輝度を発生することによる。
【0003】一般に放電ランプを点灯させるには、
(1)ランプ起動時にランプ電極間に高電圧を印加して
絶縁破壊を起こし放電路を形成するステップ、(2)ラ
ンプの電極間にグロー放電電流を流しアーク放電に移行
させるステップ、(3)アーク放電を安定化させそれを
維持するステップを必要とする。このため、放電ランプ
を点灯させる点灯装置は、放電ランプの起動を行うイグ
ナイタ回路と放電ランプへ安定的に電力を供給する回路
とを含んで構成される。
【0004】図8は従来のプロジェクタに用いられる一
般的なランプ点灯方式の一構成例を示すブロック図であ
る。同図において、ランプ点灯装置は、交流電源210
からの交流電圧を整流・平滑化する整流・平滑化回路2
20、放電ランプ280に安定的な電力を供給する電力
供給回路230、電力供給回路230の電力供給を制御
するPWM制御回路240、放電ランプ280をAC駆
動するAC駆動回路250、各部の制御を行う制御回路
部260、および放電ランプ280の起動(若しくは点
火)を行うためのイグナイタ回路270を含む。
【0005】交流電源210からの交流電圧は整流・平
滑化回路210により直流電圧に変換され、この直流電
圧は、PWM制御回路240の制御により電力供給回路
230において昇圧または降圧される。電力供給回路2
30の出力端はAC駆動回路250に接続され、制御部
260は、PWM制御回路240およびAC駆動回路2
50を制御し、放電ランプ280を起動させかつAC駆
動させる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ランプ点灯装置には次のような課題がある。図9にイグ
ナイタ回路270の一構成例を示す。放電ランプ280
の起動時、PWM制御回路240によって制御された電
力供給回路230は約250ないし370ボルトの電圧
を供給し、この電圧はAC駆動回路250を介してイグ
ナイタ回路270に供給される。AC駆動回路250の
高電位側出力からダイオード271を介してコンデンサ
272に電流が蓄積され、この電圧が一定値を超えると
トリガー素子273が導通し、トランス274の一次側
コイルに電流が流され、これによって二次側コイルに発
生された電流がダイオード275を介してコンデンサ2
76に充電される。コンデンサ276の電圧がバリスタ
277のしきい値を越えると、トランス278の一次側
コイルに電流が流れ、これによって二次側コイルに非常
に高い十数キロボルトの電圧が発生される。そして、放
電ランプ280の端子間に絶縁破壊が生じ、グロー放電
が開始される。
【0007】放電ランプ280の起動(点火)後、電力
供給回路230の出力端はランプ放電初期電圧に降圧さ
れ、その直流電圧はAC駆動回路250によって交流電
圧に変換され、放電ランプ280のAC駆動が行われ
る。AC駆動回路250の出力端と放電ランプ280と
の間の電流通路内には、トランス278の二次側コイル
Laが介在し(あるいは、これ以外にノイズ除去用のイ
ンダクター、共振用インダクターあるいは電力蓄積用の
インダクターが存在することがある)、インダクターL
aの介在により、リンギング、オーバーシュートあるい
はアンダーシュートが生じ、図10に示すようにランプ
駆動電流の過渡応答時間が緩やかとなる。すなわちラン
プ駆動電流の立上りと立下りが緩やかとなり、結果とし
てその立上りと立下がり期間Tdが長くなってしまう。
期間Tdが長くなると、放電ランプの光量に明暗が発生
し、この状態でプロジェクタの光源に使用されると、投
影画像にチラツキが発生したり、またプロジェクタの映
像同期信号H、Vとの関係で、映像にビート等の映像ノ
イズが生じたり、グレースケールにおいてはスムースな
階調等を再現することができないという課題がある。
【0008】特に、単板式DLPを用いたプロジェクタ
において、放電ランプ280のAC駆動のタイミング
は、放電ランプの白色光からR、G、B(又はRGB
W)の波長の光を取り出すタイミングと同期させる必要
がある。つまり、R、G、Bのカラーフィルターを配列
したカラーホイールを回転させ、これに放電ランプから
の白色光を入射させるとき、カラーフィルターの境界に
おいて必ずしもR、G、Bの純粋な波長が得られず混在
した波長が存在するため、この境界部分とランプ駆動電
流の極性を反転させるタイミングとを同期させている。
このため、インダクターによるランプ駆動電流の立上り
や立下りが緩やかでその期間Td時間が長いと、その期
間において有効な光量を得ることができない等不便であ
った。また、ランプのAC駆動周波数をカラーフィルタ
ーの回転と同期させる必要があるため、ランプの最適駆
動周波数に合わせることができなく、ランプ寿命の短命
化やアークのチラツキ等が発生するといった不都合があ
った。
【0009】そこで本発明は上記従来技術の課題を解決
し、ランプのAC駆動時においてランプ駆動電流の過渡
応答時間を速くしたランプ点灯装置を提供することを目
的とする。本発明の他の目的は、ランプ駆動電流の立上
りと立下りを急峻にし、立上りと立下りの期間を映像処
理時間に比較して十分に短くでき、またオーバーシュー
トやリンギング等を軽減することができるようなランプ
点灯装置およびこれを用いたプロジェクタを提供するこ
とである。本発明の他の目的は、映像信号についての画
像処理時間やカラーフィルターの動作と非同期で動作可
能なランプ点灯装置を提供することである。本発明の他
の目的は、ランプの寿命や特性に合った最適周波数でラ
ンプをAC駆動することが可能なランプ点灯装置を提供
することである。本発明に他の目的は、投射映像にチラ
ツキや映像ノイズの発生を抑制したプロジェクタを提供
することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、交流電圧
をランプに印加してランプの交流駆動を行うランプ点灯
装置において、前記ランプの起動時に前記ランプに高電
圧を印加する電圧印加部と、前記ランプの交流駆動時に
前記ランプに交流電圧を印加する電流通路とを含み、前
記電流通路内に少なくとも1つのインダクターとこれに
直列に電気的接続された少なくとも1つの抵抗とが介在
されるものである。
【0011】好ましくは前記少なくとも1つのインダク
ターと前記少なくとも1つの抵抗とを含む電流通路にお
ける過渡応答時の時定数を20マイクロ秒以下にする。
実験的および経験則から20マイクロ秒以下の時定数と
することで、RL直列回路における過渡現象が速く収束
する。つまり、ランプへの駆動電流の立上り・立下りが
速くなり、その期間Tdを小さくすることができる。ま
たこれによって、映像同期信号(H、V)との関係によ
り映像ノイズを無視することができる。
【0012】好ましくは少なくとも1つの抵抗は、前記
インダクターの巻線抵抗値を選択することにより得るよ
うにしてもよい。巻線抵抗値は、おおよそ1オーム以下
に選定されることが望ましい。これは、発熱及び高圧印
加時において抵抗による電力の損失を防ぐためである。
【0013】少なくとも1つのインダクター及び前記少
なくとも1つの抵抗は絶縁性樹脂コンパウンド内に収容
されるようにしてもよい。絶縁性樹脂コンパウンドは、
例えはシリコンコンパウンドである。抵抗は、インダク
ターの巻線抵抗であっても、それに代えて別個に抵抗を
設けてもよい。抵抗値は1オーム以下であることが望ま
しい。抵抗が大きいと、そこを流れる電流による発熱が
生じ、その部分の熱膨張が原因でコンパウンドにクラッ
クが生じてしまうからである。
【0014】第2の発明は、交流電圧をランプに印加し
てランプの交流駆動を行うランプ点灯装置であって、前
記ランプの起動時に前記ランプに高電圧を印加する電圧
印加部と、前記ランプの交流駆動時に前記ランプに交流
電圧を印加する電流通路とを含み、前記電流通路内に少
なくとも1つのインダクターとこれに直列に接続された
少なくとも1つの抵抗とが介在され、前記少なくとも1
つのインダクターが絶縁性樹脂材内に収容され、前記少
なくとも1つの抵抗が前記絶縁性樹脂の外に接続される
外部抵抗を含むものである。
【0015】好ましくは、少なくとも1つの抵抗は前記
絶縁性樹脂内に内部抵抗を含む。前記外部抵抗の抵抗値
は前記内部抵抗の抵抗値の少なくとも10倍以上である
ことが望ましい。絶縁性樹脂内の抵抗を小さくして樹脂
内での発熱を小さくし、外部抵抗によって時定数を小さ
くし、過渡応答を速くする。
【0016】好ましくは、前記外部抵抗と並列にスイッ
チ手段が接続され、該スイッチ手段は前記交流電圧の周
波数に同期し、前記交流駆動電圧の過渡期間中に前記外
部抵抗に電流を流させるようにしてもよい。つまり、交
流電圧の過渡期間中に抵抗を働かせ、駆動電流の立上り
・立下りを急峻にし、それ以外の期間は抵抗を短絡さ
せ、無駄な損失を抑制する。前記スイッチ手段は、半導
体スイッチング素子を用いることができ、好ましくはG
TOサイリスタを用いることができる。但し、それ以外
にMOSトランジスタやバイポーラトランジスタ等を使
用しても良い。
【0017】前記ランプ点灯装置は、直流電圧を交流電
圧に変換し、該交流電圧を前記イグナイタ回路の前記電
流通路へ供給する駆動回路を有し、前記駆動回路は、直
流電圧を交流電圧に変換するMOSトランジスタを含
み、前記MOSトランジスタが導通するときの抵抗値を
選択することで前記外部抵抗を提供するようにすること
もできる。
【0018】好ましくは、前記外部抵抗は3オーム以下
である。また、少なくとも1つのインダクターは、ラン
プの直列に接続されランプに高電圧を印加させるための
インダクターであってもよい。好ましくは、前記少なく
とも1つのインダクターは、ノイズを除去するためのイ
ンダクター、ランプの駆動時に電力を蓄積可能なインダ
クターあるいは共振用インダクターを用いることができ
る。さらに、少なくとも1つのインダクターは、ランプ
定格電流の約2/3で飽和する飽和インダクターを用い
ることが望ましい。
【0019】第3の発明は、直流電圧を交流電圧に変換
し該交流電圧により放電ランプの駆動を行う駆動回路
と、前記駆動回路に接続され前記放電ランプの起動時に
前記放電ランプに高電圧を印加するイグナイタ回路とを
有するランプ点灯装置において、前記駆動回路の出力端
と前記放電ランプとの間の電流通路内に前記放電ランプ
と直列に接続される少なくとも1つのインダクターに直
列に接続される少なくとも1つの抵抗を設け、前記放電
ランプの交流駆動時における前記少なくとも1つのイン
ダクターと前記少なくとも1つの抵抗によって決められ
る時定数を小さくするものである。
【0020】第4の発明は、ランプと、前記ランプを点
灯させるためのランプ点灯装置と、前記ランプからの光
を少なくともR、G、Bの波長を有する光に分別する分
別手段と、前記分別手段からの光を変調する変調手段
と、前記変調手段によって変調された光を投射する投射
手段とを備えたプロジェクタにおいて、ランプ点灯装置
を以下のように構成する。前記ランプ点灯装置は、直流
電圧を交流電圧に変換し該交流電圧により放電ランプの
駆動を行う駆動回路と、前記駆動回路に接続され前記放
電ランプの起動時に前記放電ランプに高電圧を印加する
イグナイタ回路とを有し、前記イグナイタ回路は、前記
ランプの起動時に前記ランプに高電圧を印加する電圧印
加部と、前記ランプの交流駆動時に前記ランプに交流電
圧を印加する電流通路とを含み、前記電流通路内に少な
くとも1つのインダクターとこれに直列に接続された少
なくとも1つの抵抗とを介在させる。
【0021】ランプ点灯装置におけるAC駆動電流の立
上り・立下りを急峻にすることで、ランプの光量ムラを
抑制し、投影画像のチラツキや映像ノイズを抑制した鮮
明な画像を映し出すことができる。
【0022】好ましくは、前記駆動回路は前記分別手段
と非同期に動作される。好ましくは、前記分別手段は、
少なくともR、G、Bの波長の光を分別可能なカラーフ
ィルターを備え、該カラーフィルターを回転させること
により前記ランプからの光を順次R、G、Bの光に変換
する。また前記変調手段は、ライトバルブを含み、該ラ
イトバルブはDMDである。
【0023】駆動回路を分別手段と非同期とすること
で、駆動回路におけるAC駆動電流の周波数は、カラー
ホイールの回転動作による制約を受けないため、ランプ
の寿命や特性に合った最適周波数を設定することができ
る。
【0024】次に本発明の基本的概念およびその作用に
ついて説明する。図1(a)は、本発明に係るランプ点
灯装置においてAC駆動されるランプに接続された電流
通路にインダクターと抵抗とを含む回路を等価的なRL
直列回路で表したものである。
【0025】RL直列回路1は、電源Eと直列に接続さ
れた抵抗R、インダクターL、及びスイッチSWとを有
する。スイッチSWの共通端子Cを端子T1または端子
T2に切り替えることでRL直列回路に過渡現象が生
じ、これはランプを交流駆動するときの電流通路のイン
ダクター及び抵抗の過渡現象と等価である。
【0026】RL直列回路1においてスイッチSWのコ
モン端子Cが端子T1に接続されると、電源EからR、
Lへ向けて電流iが流れ、その過渡応答は次式により表
される。 (1)式の微分方程式を解くと(2)式となる。 時定数をT=L/R(s)とすると、i=(E/R)×
0.632となる。図1(b)は(2)式の指数曲線を示
し、T=L/Rのとき、電流iが63.2%の大きさに
ある。時定数Tの値が小さいほど、過渡現象が速く収束
することがわかる。言い換えれば、Rを大きくすれば、
T=L/Rが小さくなり過渡応答が速くなる。
【0027】次に、スイッチSWのコモン端子Cを端子
T2に接続すると、上記とは反対方向に電流iが流れ、
そのときの過渡応答は(3)式で表される。 (3)式の微分方程式を解くと(4)式となり、その指
数曲線を図1(c)に示す。上記と同様に時定数T=L
/Rを小さくすることで過渡応答の収束が速くなる。
【0028】本発明では、上記RL直列回路1における
過渡現象あるいは過渡応答をランプ点灯装置に適用す
る。すなわち、本発明に係るランプ点灯装置において、
ランプに交流駆動電流を印加する電流通路内に含まれる
インダクターと直列に抵抗を設けることによって、交流
駆動電流の立上り・立下りを急峻にし、その過渡応答を
速くするものである。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。図2は、本発明の第
1の実施の形態に係るランプ点灯装置の回路を示す図で
ある。第1の実施の形態に係るランプ点灯装置は、いわ
ゆるAC点灯方式であり、交流電源10からの交流電圧
を整流・平滑化する整流・平滑化回路20と、平滑化さ
れた直流電圧を降圧し放電ランプへの電力を供給する電
力供給回路30と、電力供給回路30の電力供給を制御
するPWM制御回路40と、電力供給回路30から供給
される直流電圧を交流電圧に変換しこれによって放電ラ
ンプのAC駆動を行うAC駆動回路50と、各回路を制
御する制御部60と、放電ランプの起動時に高電圧を放
電ランプに印加するイグナイタ回路70と、放電ランプ
80とを含む。好ましくは、ランプ点灯装置は、液晶デ
バイスやDLPデバイスを利用したプロジェクタの光源
部に用いられ、放電ランプには、キセノンランプ、メタ
ルハライドランプ、超高圧水銀ランプなど使用される。
【0030】電力供給回路30は、MOSトランジスタ
31、パルストランス32、ダイオード33、インダク
ター(コイル)34、コンデンサ35等を含む。MOS
トランジスタ31のゲートはパルストランス32の二次
側コイルに接続され、その一次側コイルはPWM制御回
路30のPWM出力信号41に接続される。PWM出力
信号41から出力されるパルス信号に応答してMOSト
ランジスタ21のオン・オフが制御され、直流電圧の降
圧が行われる。インダクター34及びコンデンサ35
は、変圧された直流電圧から脈動する成分を取り除き平
滑化された直流電圧を供給する。
【0031】PWM制御回路40は、コントロールユニ
ット42、電力演算回路43、増幅回路44を含む。コ
ントロールユニット42は、スイッチSW1を閉じるこ
とによって動作を開始し、スイッチSW1は制御部60
からの制御信号61によって制御される。増幅回路44
の入力は、電流検出用の抵抗R1の一端に接続され電力
供給回路30におけるランプ電流を検知し、これを電力
演算回路43へ出力する。また電力演算回路43の他方
の入力には、電源ライン間を抵抗R2、R3で分割して
検出されたランプ電圧が入力される。コントロールユニ
ット42は、電力演算回路43によって演算された電力
情報に基づき放電ランプ80の動作に必要な電力が供給
されるように電力供給回路30を制御する。
【0032】AC駆動回路50は、電力供給回路30に
接続され、直流電圧を交流電圧に変換するためのCMO
SトランジスタQ1、Q2とQ3、Q4とを有する。C
MOSトランジスタQ1、Q2と、CMOSトランジス
タQ3、Q4により一対のCMOSインバータを構成
し、それらのゲート電極は制御部60からの駆動信号6
4を介して相補的に駆動される。従って、トランジスタ
Q1、Q4がオンするときトランジスタQ2、Q3がオ
フであり、反対にトランジスタQ2、Q3がオンすると
き、トランジスタQ1、Q4がオフである。こうして電
力供給回路30からの直流電圧は各インバータによって
交流電圧に変換され、放電ランプ80に印加される。直
流−交流の変換周波数は制御部60からの駆動信号のパ
ルス周波数を可変することによって任意に選択すること
が可能である。
【0033】制御部60は、スイッチSW1のオン、オ
フを制御する制御信号61、コンバータ同期信号63に
基づきAC駆動回路50を駆動制御する駆動信号64と
を出力する。さらに制御部60は各部の動作を制御する
ためのタイマー回路、シーケンス回路等を含む。
【0034】各インバータの出力は、イグナイタ回路7
0に接続される。イグナイタ回路70は、放電ランプ8
0の起動(着火)時に高電圧を発生させるパルストラン
ス274、278およびその他の回路素子を含み、ま
た、放電ランプ80のAC駆動時に交流電流を放電ラン
プ80に供給するための電流通路279を含む。
【0035】本実施の形態では、放電ランプ80に直列
接続されたパルストランス278の二次側インダクター
Laに直列に接続される抵抗rを付加し、放電ランプ8
0のAC駆動時におけるRL直列回路の過渡応答を速く
させる。上述したようにRL直列回路の時定数をT=L
/rとすることで、放電ランプ80に印加される交流駆
動電流の立上がり及び立下りを急峻にすることが可能で
ある。時定数Tは、本発明者による実験的及び経験則か
ら20μ秒以下であることが望ましく、インダクターL
aと抵抗rを適宜選択することで時定数を決定する。
【0036】イグナイタ回路70は、好ましくは絶縁性
の樹脂等(例えばシリコンコンパウンド)によってポッ
テイングされ、外部と電気的に絶縁される。あるいは図
2の破線で示すように、選択的にコイル278を含む部
分をポッテイングして樹脂コンパウンド部分(樹脂ポッ
テイング部分)278aを形成するようにしても良い。
【0037】抵抗rは、絶縁性樹脂材でポッテイングさ
れた部分278a内に挿入することができる。この場
合、インダクターLaと個別に抵抗rを設けることも可
能であるが、インダクターLaの巻線を調整しその巻線
の内部抵抗値から得られる抵抗を抵抗rとしても良い。
抵抗rは、ランプ電流の通電時に発熱し、その発熱量が
大きいと樹脂コンパウンド部分278aに熱的原因によ
ってクラック等を引き起こすおそれがある。このため、
抵抗rは比較的小さな値を選択する必要があり、好まし
くは、通常0.2オーム程度であり、少なくとも1オー
ム以下が望ましい。イグナイタ回路70のその他の構成
は図9のものと基本的に同じである。
【0038】次に、本実施の形態に係るランプ駆動装置
の動作を説明する。放電ランプ80に高電圧が印加され
る前、スイッチSW1は開いた状態にある。交流電源1
0からの交流電圧が整流・平滑化回路20により直流電
圧に変換され、制御部60からの制御信号61によりス
イッチSW1がオンされると、PWM制御回路40から
PWM出力信号41がパルストランス32へ出力され、
これによってMOSトランジスタ31のオン・オフが制
御される。電力供給回路30からは約250−370ボ
ルトの直流電圧が供給され、このときAC駆動回路50
は、制御部60によりトランジスタQ2、Q3をオン状
態にされる。そしてイグナイタ回路70のトランス27
4、278によって10キロ−20キロボルトの高電圧
が発生され、放電ランプ80がグロー放電を開始する。
【0039】電力演算回路43によりランプ動作電圧P
3が検出されると、PWM出力信号41によりMOSト
ランジスタ31が制御され、電力供給回路30から降圧
された直流電圧が供給される。放電初期時はランプ動作
電圧が低いためランプが安全に動作できる電流制御を行
い、その後、温度上昇と共にランプ動作電圧が上昇(例
えば65ボルト)した時点で電力(ワット)制御に切り
替える。他方、制御部60は駆動信号64によりAC駆
動回路50のインバータ駆動を開始させ、直流電圧を交
流電圧に変換させる。これによってAC駆動回路50の
出力端から電流通路279を介して放電ランプ80の電
極間に交番電流あるいは交番電圧が印加される。このと
き、トリガー素子273はしきい値電圧を200ボルト
程度としているため、トリガー素子273は動作せず、
AC駆動回路50からの交流電流がトランス274側へ
流れ込むことはない。
【0040】以上のようにインダクターLaに抵抗rを
直列に接続させたことで時定数を小さくし、放電ランプ
80の交流駆動電流の過渡応答を速くすることができ
る。言い換えれば、交流駆動される放電ランプの交流電
流の立上り及び立下りを急峻にし、従来の図10に示す
ような期間Tdを小さくすることができる。
【0041】上記実施の態様は、インダクターLaが電
流通路279に含まれる場合を示したが、インダクター
はこれに限らず電流通路279に含まれる複数のインダ
クターであっても良い。図3は、イグナイタ回路70の
電流通路279内にインダクターLbを接続した例であ
る。インダクターLbは、放電ランプ80のAC駆動時
に電流の戻りを抑制して電力を蓄積し放電ランプ80が
消えにくくさせるものである。この場合にも、時定数T
=(La+Lb)/rを20マイクロ秒以下にすること
が望ましい。図4は、さらにノイズ除去用の一対のイン
ダクターLcをAC駆動回路50の出力端とイグナイタ
回路70の間に設けたものである。図3及び図4に示す
ようなインダクターLb、Lcが電流通路279に含ま
れる回路においても本発明が有効に作用することは言う
までもない。さらに、上記以外のインダクターとして共
振用インダクターや飽和インダクターを含むものであっ
ても良い。
【0042】次に本発明の第2の実施の形態に係るラン
プ点灯装置について説明する。本実施の形態に係るイグ
ナイタ回路70は、図5に示すように、樹脂コンパウン
ド278aの外部に外付けの外部抵抗Rを付加する。樹
脂コンパウンド278a内の抵抗rが大きいと、その発
熱量(W=Ir)が大きくなり、絶縁材でポッテイン
グされたコイルでは放熱の問題や、温度上昇による熱膨
張係数の差から絶縁材にクラックを生じさせ絶縁材を劣
化させるという問題を引き起こす。そこで、本実施の形
態では、樹脂コンパウンド278aの外部に外付けの抵
抗Rを直列に接続する。
【0043】外付けの外部抵抗Rを付加することで、時
定数はT=L/(R+r)となり、より時定数を小さく
することで過渡応答を速くすることができ、その一方で
樹脂コンパウンド278aにおける抵抗の発熱の問題を
回避することができる。なお、内部抵抗rは、巻線の内
部抵抗を用いることができる。あるいは抵抗rを除去し
外部抵抗Rのみを用いるようにすることも可能である。
本実施の形態では、外部抵抗Rを約2オーム、内部抵抗
rを約0.2オームにする。好ましくは外部抵抗の抵抗
値を内部抵抗の抵抗値の少なくとも10倍以上にする。
【0044】本発明の第3の実施の形態に係るイグナイ
タ回路を図6に示す。本実施の形態では、第2の実施の
形態における外付け抵抗Rと並列にスイッチSW2を接
続する。スイッチSW2は、初期点灯時からランプ電流
が安定するまで閉じられ、この間外部抵抗Rをショート
させる。次にランプ電流が安定したら、スイッチSW2
は図7(b)に示すようにランプの交流電圧の立上り及
び立下りの過渡期間に同期して開かれ、その期間だけ外
部抵抗Rに電流を流させ、抵抗Rを作用させる。これに
より、時定数がT=L/(r+R)となり、ランプ電流
の立下りおよび立上りが速くなる。過渡時のみ外部抵抗
Rに電流を流すことで抵抗による発熱量を抑制すること
ができ、定格電力の小さな抵抗を用いることができ、装
置を小型化、安価にすることができる。
【0045】ランプ電圧は、図7(a)に示すように過渡
時に一定期間オフとなる期間Toffを含む。これは、
AC駆動回路50がインバータの貫通電流を防止するた
めにトランジスタQ1ないしQ4をすべて一定期間オフ
にするためである。このため、スイッチSW2がオフす
る期間すなわち外部抵抗Rがオンする期間Tonは、T
offよりも大きくすることの望ましく、少なくとも期
間Toffを含む期間において外部抵抗Rを時定数に寄
与させることができる。
【0046】スイッチSW2は、半導体スイッチング素
子を用いても良く、例えばGTOサイリスタ(ゲート・
ターンオフ・サイリスタ)を用いることが望ましい。制
御部60からの制御パルス信号をGTOサイリスタのゲ
ートに印加し、過渡期間に同期させてサイリスタをオン
・オフさせることができる。あるいは、サイリスタに代
えて他のスイッチング素子(バイポーラトランジスタや
MOSトランジスタ)を用いることも可能である。
【0047】また、図7(a)の波線はランプ電流を示
し、AC駆動に際して電流通路279内に含まれるイン
ダクターのインダクタンスを適切な値にすることで、電
流の立上りおよび立下りを滑らかにし、電流のオーバー
シュート、アンダーシュート、リンギングを抑制するこ
とができる。例えば、インダクターLaやLbの鉄心を
移動させてインダクタンスを調整するようにしても良い
し、あるいはインダクターと並列にスイッチを接続しA
C駆動時のみ作動するインダクターを設けても良い。こ
の場合、好ましくはランプの定格電流の2/3程度で飽
和する飽和インダクターが望ましい。
【0048】図5および図6に示す実施の形態におい
て、電流通路279内にインダクターLbを介在させて
が、必要に応じてインダクターLbを除去することも可
能である。あるいは、図4に示すようなインダクターL
cを単独で用いることもインダクターLbと共に用いる
ことも可能である。
【0049】上記第1ないし第3の実施の形態では、イ
グナイタ回路70に抵抗rあるいは抵抗Rを付加した例
を示したが、これらの抵抗rあるいは抵抗Rは、必ずし
もイグナイタ回路内に配置される必要はない。これらの
抵抗は、AC駆動に際してランプに電流が印加される電
流通路内にあれば、本質的に本発明の作用効果を奏する
ものである。さらに、本実施の形態で用いたイグナイタ
回路70は一つの構成例であり、必ずしもこのような構
成に限定されるものではない。インダクターについても
同様に必ずしもイグナイタ回路内に配置される必要はな
く、ランプに接続された電流通路内にあればよい。
【0050】例えば、AC駆動回路50において直流電
圧を交流電圧に変換するMOSトランジスタQ1、Q3
の導通時のオン抵抗を適切な値に選定することも可能で
ある。例えば、トランジスタQ1、Q3のオン抵抗をr
1とすることで、時定数をT=L/r1とすることも可
能である。あるいは、樹脂コンパウンド278a内の抵
抗rや外部抵抗Rと直列接続させることで、T=L/
(r1+r)、T=L/(r1+R)、あるいはT=L
/(r1+r+R)とすることも可能である。勿論、外
部抵抗RをスイッチSW2と並列接続させてもよい。
【0051】以上のような実施の形態に係るランプ点灯
装置を液晶デバイスやDMD等を用いたプロジェクタの
光源に適用することができる。その場合、次のような効
果が期待できる。
【0052】過渡応答を速くすることでAC駆動回路の
駆動周波数を高周波化することが可能となり、プロジェ
クタのカラーホイールとの同期あるいは他の画像処理信
号の処理時間等との同期を必ずしも取る必要がなくな
る。このため、ランプのフリッカー、アークジャンプ、
電極磨耗、ランプ寿命等を考慮した最適な周波数を用い
てランプ駆動を行うことが可能となる。これによって、
プロジェクタは、ランプの光量のチラツキを抑制し、鮮
明な投射画像を表示することが可能となる。
【0053】以上、本発明の好ましい実施の形態につい
て詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定され
るものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の
要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能であ
る。例えば、AC駆動回路と放電ランプ間の電流通路内
にあるインダクターは、必ずしも上記実施の形態の構成
に限られるものではなく、高電圧発生用インダクターや
ノイズ除去用インダクター以外にも共振回路を構成する
共振用インダクターであっても良く、さらに複数のイン
ダクターがある場合に、それらの一部若しくはすべてを
短絡させたり、可変させたりしても良い。インダクター
を短絡させたり、可変するタイミングは、必ずしもすべ
てのインダクターにおいて同時に行う必要はなく、個別
のタイミングで行っても良い。そのタイミングは制御部
のタイマーにより管理しても良いし、あるいはランプ動
作電圧を検出して行ってもよい。さらに、実施の形態で
は、ノイズ除去のためのインダクターLcを形式的にA
C駆動回路やイグナイタ回路から分離させているが、こ
れはAC駆動回路に含めても良いし、あるいはイグナイ
タ回路に含めても良い。
【0054】
【発明の効果】本発明によれば、ランプ点灯装置におい
てランプの交流駆動時にランプに交流電圧を印加する電
流通路内に少なくとも1つのインダクターとこれに直列
に接続された少なくとも1つの抵抗とを介在させたこと
により、ランプの交流駆動時の過渡応答を速くし、ラン
プ駆動電流の立上りおよび立下りを急峻にすることがで
き、また駆動電流のオーバーシュートやリンギング等を
軽減することができる。これによって、ランプを高周波
化して駆動することが可能となり、ランプ光量のチラツ
キや明暗を抑制することができる。さらに、このような
ランプ点灯装置をプロジェクタに用いることで、鮮明な
チラツキの少ない投射映像を得ることができる。また、
ランプのAC駆動周波数は、例えばカラーフィルターや
映像信号の処理時間と必ずしも同期を取る必要がなくな
り、プロジェクタ用ランプ点灯装置として幅広い用途で
の使用が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の基本的概念を説明する図であ
る。
【図2】図2は本発明の第1の実施の形態に係るランプ
点灯装置の回路構成を示す図である。
【図3】図3は図2のイグナイタ回路の変形例を示す回
路図である。
【図4】図4は第2のイグナイタ回路の変形例を示す回
路図である。
【図5】図5は本発明の第2の実施の形態に係るランプ
点灯装置の回路構成を示す図である。
【図6】図6は本発明の第3の実施の形態に係るランプ
点灯装置の回路構成を示す図である。
【図7】図7は図6に示すランプ点灯装置の動作を説明
する図である。
【図8】図8は従来のランプ点灯装置の一構成例を示す
ブロック図である。
【図9】図9は図8のイグナイタ回路の一構成例を示す
回路図である。
【図10】図10は従来のランプ点灯装置のランプ電流
の動作波形を示す図である。
【符号の説明】
20:整流・平滑化回路、 30:電力供給
回路、40:PWM制御回路、 50:A
C駆動回路、60:制御回路、 7
0:イグナイタ回路、80:放電ランプ、
273、278:トランス 278a:樹脂コンパウンド、 279:電流通
路、La、Lb、Lc:インダクター、 r、R:抵
抗(外部抵抗)
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05B 41/24 H05B 41/24 F H Fターム(参考) 2K103 AA01 AA07 AB10 BA17 BC34 CA60 3K072 AA13 AA15 AC01 AC11 BA05 BB01 BC01 BC04 CA03 CA16 DD04 DD08 DE02 DE04 FA04 FA05 FA06 GA03 GB03 GB18 GC04 HA03 HA05 HA07 3K083 AA03 AA64 AA65 BA04 BA12 BA14 BA22 BA25 BA33 BC16 BC37 BC42 BC48 BD03 BD04 BD13 BD16 BD22 BE27 BE32 CA33 CA34 EA09 5C058 AA06 AA18 AB03 BA09 BA29 BA33 BB25 EA26 EA27 EA51

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電圧をランプに印加してランプの交
    流駆動を行うランプ点灯装置であって、 前記ランプの起動時に前記ランプに高電圧を印加する電
    圧印加部と、前記ランプの交流駆動時に前記ランプに交
    流電圧を印加する電流通路とを含み、前記電流通路内に
    少なくとも1つのインダクターとこれに直列に電気的接
    続された少なくとも1つの抵抗とが介在される、ランプ
    点灯装置。
  2. 【請求項2】 前記少なくとも1つのインダクターと前
    記少なくとも1つの抵抗とを含む電流通路における過渡
    応答時の時定数を20マイクロ秒以下にする、請求項1
    に記載のランプ点灯装置。
  3. 【請求項3】 前記少なくとも1つの抵抗は、前記イン
    ダクターの巻線抵抗値を選択することにより得られる、
    請求項1または2に記載のランプ点灯装置。
  4. 【請求項4】 前記巻線抵抗値は1オーム以下に選定さ
    れる、請求項3に記載のランプ点灯装置。
  5. 【請求項5】 前記少なくとも1つのインダクター及び
    前記少なくとも1つの抵抗は絶縁性樹脂材内に収容され
    る、請求項1ないし4いずれかに記載のランプ点灯装
    置。
  6. 【請求項6】 交流電圧をランプに印加してランプの交
    流駆動を行うランプ点灯装置であって、 前記ランプの起動時に前記ランプに高電圧を印加する電
    圧印加部と、前記ランプの交流駆動時に前記ランプに交
    流電圧を印加する電流通路とを含み、前記電流通路内に
    少なくとも1つのインダクターとこれに直列に電気的接
    続された少なくとも1つの抵抗とが介在され、 前記少なくとも1つのインダクターが絶縁性樹脂材内に
    収容され、前記少なくとも1つの抵抗が前記絶縁性樹脂
    外に接続された外部抵抗を含む、ランプ点灯装置。
  7. 【請求項7】 前記少なくとも1つの抵抗は前記絶縁性
    樹脂内に内部抵抗を含む、請求項6に記載のランプ点灯
    装置。
  8. 【請求項8】 前記外部抵抗の抵抗値は前記内部抵抗の
    抵抗値の少なくとも10倍以上である、請求項7に記載
    のランプ点灯装置。
  9. 【請求項9】 前記外部抵抗と並列にスイッチ手段が接
    続され、該スイッチ手段は前記交流電圧の周波数に同期
    し、前記交流駆動電圧の過渡期間において前記外部抵抗
    を作用させる請求項6ないし8いずれかに記載のランプ
    点灯装置。
  10. 【請求項10】 前記スイッチ手段は、前記ランプの起
    動時には閉じ、外部抵抗を短絡する、請求項9に記載の
    ランプ点灯装置。
  11. 【請求項11】 前記スイッチ手段は、半導体素子を用
    いたスイッチを含む、請求項9または10に記載のラン
    プ点灯装置。
  12. 【請求項12】 前記ランプ点灯装置はイグナイタ回路
    を含み、前記イグナイタ回路は前記電圧印加部およびと
    前記電流通路は、請求項1ないし11いずれかに記載の
    ランプ点灯装置。
  13. 【請求項13】 前記ランプ点灯装置は、直流電圧を交
    流電圧に変換し、該交流電圧を前記イグナイタ回路の前
    記電流通路へ供給する駆動回路を有し、前記駆動回路
    は、直流電圧を交流電圧に変換するMOSトランジスタ
    を含み、前記外部抵抗は前記MOSトランジスタが導通
    するときの選択された抵抗によって与えられる、請求項
    6に記載のランプ点灯装置。
  14. 【請求項14】 前記外部抵抗は3オーム以下である、
    請求項6ないし13いずれかに記載のランプ点灯装置。
  15. 【請求項15】 前記少なくとも1つのインダクターは
    前記ランプに直列に接続され、前記少なくとも1つのイ
    ンダクターは前記ランプに高電圧を印加させるためのイ
    ンダクターである、請求項1ないし14いずれかに記載
    のランプ点灯装置。
  16. 【請求項16】 前記少なくとも1つのインダクター
    は、ノイズを除去するためのインダクターである、請求
    項1ないし14いずれか記載のランプ点灯装置。
  17. 【請求項17】 前記少なくとも1つのインダクター
    は、前記ランプの駆動時に電力を蓄積可能なインダクタ
    ーである、請求項1ないし14いずれか記載のランプ点
    灯装置。
  18. 【請求項18】 前記少なくとも1つのインダクター
    は、共振用インダクターである、請求項1ないし14い
    ずれか記載のランプ点灯装置。
  19. 【請求項19】 前記少なくとも1つのインダクター
    は、前記ランプの定格電流の約2/3で飽和する飽和イ
    ンダクターである、請求項1ないし14いずれか記載の
    ランプ点灯装置。
  20. 【請求項20】 直流電圧を交流電圧に変換し該交流電
    圧により放電ランプの駆動を行う駆動回路と、前記駆動
    回路に接続され前記放電ランプの起動時に前記放電ラン
    プに高電圧を印加するイグナイタ回路とを有するランプ
    点灯装置であって、 前記駆動回路の出力端と前記放電ランプとの間の電流通
    路内に前記放電ランプと直列に接続される少なくとも1
    つのインダクターに直列に接続される少なくとも1つの
    抵抗を設け、前記放電ランプの交流駆動時における前記
    少なくとも1つのインダクターと前記少なくとも1つの
    抵抗によって決められる時定数を小さくする、ランプ点
    灯装置。
  21. 【請求項21】 前記少なくとも1つのインダクター
    は、前記イグナイタ回路に含まれる高電圧を発生させる
    ためのインダクターである、請求項20に記載のランプ
    点灯装置。
  22. 【請求項22】 ランプと、前記ランプを点灯させるた
    めのランプ点灯装置と、前記ランプからの光を少なくと
    もR、G、Bの波長を有する光に分別する分別手段と、
    前記分別手段からの光を変調する変調手段と、前記変調
    手段によって変調された光を投射する投射手段とを備え
    たプロジェクタであって、 前記ランプ点灯装置は、直流電圧を交流電圧に変換し該
    交流電圧により放電ランプの駆動を行う駆動回路と、前
    記駆動回路に接続され前記放電ランプの起動時に前記放
    電ランプに高電圧を印加するイグナイタ回路とを有し、 前記イグナイタ回路は、前記ランプの起動時に前記ラン
    プに高電圧を印加する電圧印加部と、前記ランプの交流
    駆動時に前記ランプに交流電圧を印加する電流通路とを
    含み、前記電流通路内に少なくとも1つのインダクター
    とこれに直列に接続された少なくとも1つの抵抗とを介
    在させる、プロジェクタ。
  23. 【請求項23】 前記駆動回路は前記分別手段と非同期
    に動作される請求項22に記載のプロジェクタ。
  24. 【請求項24】 前記分別手段は、少なくともR、G、
    Bの波長の光を分別可能なカラーフィルターを備え、該
    カラーフィルターを回転させることにより前記ランプか
    らの光を順次R、G、Bの光に変換する請求項22また
    は23に記載のプロジェクタ。
  25. 【請求項25】 前記変調手段は、ライトバルブを含
    み、該ライトバルブはDMDを含む、請求項22ないし
    24いずれか記載のプロジェクタ。
JP2002154874A 2002-05-29 2002-05-29 ランプ点灯装置及びそれを用いたプロジェクタ Expired - Fee Related JP4265732B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002154874A JP4265732B2 (ja) 2002-05-29 2002-05-29 ランプ点灯装置及びそれを用いたプロジェクタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002154874A JP4265732B2 (ja) 2002-05-29 2002-05-29 ランプ点灯装置及びそれを用いたプロジェクタ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003347075A true JP2003347075A (ja) 2003-12-05
JP4265732B2 JP4265732B2 (ja) 2009-05-20

Family

ID=29771521

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002154874A Expired - Fee Related JP4265732B2 (ja) 2002-05-29 2002-05-29 ランプ点灯装置及びそれを用いたプロジェクタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4265732B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006072196A (ja) * 2004-09-06 2006-03-16 Nec Viewtechnology Ltd プロジェクタ
JP2007200793A (ja) * 2006-01-30 2007-08-09 Mitsubishi Electric Corp 高圧放電灯点灯装置
JP2009004300A (ja) * 2007-06-25 2009-01-08 Mitsubishi Electric Corp 高圧放電灯点灯装置
JP2012063420A (ja) * 2010-09-14 2012-03-29 Canon Inc 画像形成装置及び画像形成方法

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7410454B2 (ja) 2019-12-25 2024-01-10 Agc株式会社 建具、及び建具の製造方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006072196A (ja) * 2004-09-06 2006-03-16 Nec Viewtechnology Ltd プロジェクタ
JP2007200793A (ja) * 2006-01-30 2007-08-09 Mitsubishi Electric Corp 高圧放電灯点灯装置
JP2009004300A (ja) * 2007-06-25 2009-01-08 Mitsubishi Electric Corp 高圧放電灯点灯装置
JP2012063420A (ja) * 2010-09-14 2012-03-29 Canon Inc 画像形成装置及び画像形成方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4265732B2 (ja) 2009-05-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4720828B2 (ja) 無電極放電ランプ用調光自在電子安定器及び照明器具
JPH10270188A (ja) 高圧放電ランプの点灯回路
WO2004103032A1 (ja) 高圧放電灯を点灯する装置および方法
JP4853638B2 (ja) 高圧放電灯点灯装置
JP5239729B2 (ja) 高圧放電灯点灯装置、光源装置及び高圧放電灯の点灯方法
JP4265732B2 (ja) ランプ点灯装置及びそれを用いたプロジェクタ
JP5077593B2 (ja) 放電灯点灯装置、プロジェクター及び放電灯点灯装置の制御方法
JPH06163168A (ja) 放電ランプ点灯装置
JP2003272881A (ja) ランプ点灯装置及びそれを用いたプロジェクタ
JP4544718B2 (ja) 放電灯点灯装置
JP6252121B2 (ja) 放電ランプ点灯装置、放電ランプ点灯方法、及びプロジェクター
JP4969583B2 (ja) 放電灯点灯装置及びプロジェクタ
JP2003282285A (ja) ランプ点灯装置及びそれを用いたプロジェクタ
JP6558018B2 (ja) 放電灯駆動装置、光源装置、プロジェクター、および放電灯駆動方法
JP2006031971A (ja) ランプ点灯装置及びそれを用いたプロジェクタ
JP2009199876A (ja) 放電灯点灯装置及びこの放電灯点灯装置を備える照明器具
JP5737541B2 (ja) プロジェクター及びプロジェクターの光源の点灯方法
JP5534269B2 (ja) プロジェクター及びプロジェクターの光源の点灯方法
JP5574077B2 (ja) 照明装置及びプロジェクター
US20080048578A1 (en) Projector HID lamp ballast having auxiliary resonant circuit
JP6127567B2 (ja) 放電灯駆動装置、プロジェクター、及び、放電灯駆動方法
JP6182863B2 (ja) 放電ランプ点灯装置、放電ランプ点灯方法、及びプロジェクター
JP2004303688A (ja) 放電灯点灯装置
JP2005004980A (ja) 放電ランプ点灯装置
JP2008166219A (ja) 光源駆動装置及びプロジェクタ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050214

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080520

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080716

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081209

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090115

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090210

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090210

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120227

Year of fee payment: 3

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080716

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120227

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120227

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130227

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140227

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees