JP4544718B2 - 放電灯点灯装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、高圧放電灯に放電開始させるための始動パルスを印加する放電灯点灯装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図8は、特開平4−298997号公報に記載された従来の放電ランプ点灯回路を示す図である。
以下、特開平4−298997号公報に記載された文章を引用して図8を説明する。
【0003】
商用交流電源Eには、整流回路1が接続され、この整流回路1の出力側には、平滑用のコンデンサC1、チョッパ用の電界効果トランジスタFET、平滑用のインダクタL1を介して、フルブリッジ型のインバータ回路3が接続されている。
【0004】
このフルブリッジ型のインバータ回路3は、4つのトランジスタQ1,Q2,Q3,Q4がブリッジ状に構成され、トランジスタQ1及びトランジスタQ2の接続点と、トランジスタQ3及びトランジスタQ4の接続点の間には、パルストランスPTの出力巻線PT2及び放電ランプHIDの直列回路が接続されている。また、インダクタL1を介したインバータ回路3には還流用のダイオードD1が接続されており、整流回路1の出力側には駆動回路4が接続され、この駆動回路4にて各トランジスタQ1,Q2,Q3,Q4を制御している。
【0005】
更に、整流回路1には、パルス制御回路6が接続されている。このパルス制御回路6は、電界効果トランジスタFET及びインダクタL1を介して整流回路1の出力端間に抵抗R2及びサイリスタThの直列回路が接続されている。このサイリスタThのゲート、カソード間に抵抗R3が接続され、アノード、カソード間にはコンデンサC6及びパルストランスPTの入力巻線PT1の直列回路が接続されている。そして、トランジスタQ3及びトランジスタQ4の接続点とサイリスタThのゲートとの間には、抵抗R4,R5、コンデンサC7及びダイアックDaが接続されている。そして、この制御回路6は、低電位側のトランジスタQ4の両端電位に応動するようになっている。
【0006】
次に、上記実施例の動作について説明する。
まず、商用交流電源Eの電力は整流回路1で整流され、コンデンサC1及びインダクタL1で平滑されてインバータ回路3に電力が供給される。
なお、チョッパ制御回路2で電界効果トランジスタFETをチョッパ制御して、インバータ回路3への電力を可変制御する。
【0007】
この状態で、トランジスタQ1及びトランジスタQ4のベースにベース電流を供給し、トランジスタQ1及びトランジスタQ4をオンさせて、トランジスタQ1、パルストランスPT、放電ランプHID及びトランジスタQ4の経路で電流を供給し、次に、トランジスタQ1及びトランジスタQ4をオフさせて、トランジスタQ3及びトランジスタQ2のベースにベース電流を供給し、トランジスタQ3及びトランジスタQ2をオンさせて、トランジスタQ3、放電ランプHID、パルストランスPT及びトランジスタQ2の経路で電流を供給し、この動作を約400Hzで行う。
【0008】
そして、図9に示すように、トランジスタQ4がオフの状態では、抵抗R4を介してコンデンサC7を充電し、コンデンサC7の電圧が所定電圧以上になると、ダイアックDaがオンし、サイリスタThをオンしてコンデンサC6の充電電荷をパルストランスPTの入力巻線PT1を介して急速に放電させる。これにより、パルス電圧を発生し、更に、出力巻線PT2にて昇圧して放電ランプHIDにパルスを印加する。これにより、放電ランプHIDにグロー放電を行わせ、効率よくグロー放電からアーク放電に移行させる。
一方、トランジスタQ4がオンの状態では抵抗R4側に電流が流れず、コンデンサC7を充電せず、ダイアックDaがオフ状態で、サイリスタThもオフ状態を保持し、パルストランスPTにパルスを発生させない。
【0009】
放電ランプHIDの点灯後は、ランプ電圧の低下に伴ってトランジスタQ4の両端電圧も低下するからダイアックDaがオンせず、従って、パルスの発生を確実に停止する。この場合、パルス制御回路6を低電位側のトランジスタQ4の両端に接続して、トランジスタQ4の両端電圧は応動するようにしているので、格別な絶縁手段を用いる必要がなく、構成を簡単にできる。
【0010】
このように、特開平4−298997に示す構成のものは、商用電源を全波整流し、後段に供給する高圧放電灯電力を制限する限流回路を配し、更に、高圧放電灯に低周波の矩形波電力を供給するフルブリッジインバータ、高圧放電灯を始動するための高圧パルス発生回路を配置するものである。そして、高圧パルスの発生タイミングは、インバータの低周波信号に同期させている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
高圧放電灯は、外形や封入物組成等により放電開始させるための始動パルスのパルス電圧が異なる。そのため、従来は、例え安定時の定格ランプ電力が同じでも、各放電灯毎に点灯装置が必要であった。
そこで、この発明は、始動パルスのパルス電圧が異なる高圧放電灯に対して共用できる放電灯点灯装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る放電灯点灯装置は、放電灯を点灯させる始動パルスを発生させ、始動パルスを放電灯に印加するパルス発生回路と、
上記パルス発生回路が放電灯へ印加する始動パルスを制御する制御回路と
を備え、
上記制御回路は、予め設定する初期値のパルス電圧の始動パルスを上記放電灯へ印加し、その後、上記初期値のパルス電圧より高いパルス電圧の始動パルスを上記放電灯へ印加する制御を行うことを特徴とする。
【0013】
上記制御回路は、上記パルス電圧を高くすると伴に、上記始動パルスを発生させるパルス発生間隔を短縮する制御を行うことを特徴とする。
【0014】
上記制御回路は、上記放電灯が点灯するまで、上記パルス電圧を徐々に高くする制御を行うことを特徴とする。
【0015】
上記制御回路は、上記パルス電圧が所定の値よりも大きくなったときは、上記始動パルスを上記初期値のパルス電圧に再設定し、再設定した始動パルスを上記放電灯へ印加し、上記放電灯が点灯するまで、上記始動パルスのパルス電圧を徐々に高くすることを繰り返す制御を行うことを特徴とする。
【0016】
上記制御回路は、上記パルス発生間隔を一定とし、徐々に上記パルス電圧を高くする制御を行うことを特徴とする。
【0017】
上記パルス発生回路は、上記始動パルスを発生するパルス発生駆動回路と、
上記パルス電圧の高さを変更するパルス高さ変更回路と
を備えることを特徴とする。
【0018】
上記制御回路は、
上記パルス発生間隔に基づいて、上記始動パルスを発生させるパルス発生回路駆動信号を上記パルス発生駆動回路へ供給するパルス発生間隔制御部と、
上記パルス電圧と上記パルス発生間隔とに基づいて、上記パルス電圧の高さを切り替えるパルス発生電圧切替信号を上記パルス高さ変更回路へ供給するパルス発生電圧切替信号制御部と、
上記パルス発生間隔と上記パルス電圧とを設定し、上記パルス発生間隔制御部と上記パルス発生電圧切替信号制御部とを制御する発生頻度設定部と
を備えることを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1は、この実施の形態に係る高圧放電灯点灯装置100(以下、「点灯装置100」ともいう)を示す図である。
点灯装置100は、商用電源50に接続されて動作する。点灯装置100は、直流変換回路54、インバータ回路55、コンデンサ56、点灯検出回路59、制御回路61、パルス発生回路91を備えている。直流変換回路54は、整流機能を有し、商用電源50から供給される交流を直流に変換する。また、直流変換回路54は、インバータ回路55に供給する電力を制限する。インバータ回路55は、放電灯57に矩形波電力を供給する。インバータ回路55は、一定の周波数で動作し、放電灯57をその周波数に基づいて駆動するものである。放電灯57は、例えば、高輝度放電ランプ等の高圧放電灯である。点灯検出回路59は、直流変換回路54とインバータ回路55の間に設けられている。点灯検出回路59は、放電灯57が点灯したことを検出し、点灯検出信号58を用いて制御回路61に点灯を知らせる回路である。制御回路61は、点灯装置100全体を制御する回路である。制御回路61は、パルス発生電圧切換信号51,52、パルス発生回路駆動信号53を用いてパルス発生回路91を制御する。
【0020】
パルス発生回路91は、電源がオンされた場合に、放電灯57を始動させるための高圧パルスを発生する回路である。パルス発生回路91は、トランス92とパルス発生駆動回路81とパルス高さ変更回路83とコンデンサ95とから構成されている。パルス発生駆動回路81は、サイリスタ82を備える。パルス高さ変更回路83は、ダイオード84と抵抗85,86,87とスイッチ88,89とから構成されている。トランス92には、一次巻線93と二次巻線94がある。直流変換回路54で生成された直流は、ダイオード84と抵抗85,86,87のいずれかを介してコンデンサ95に流れ込み、コンデンサ95に電力が蓄えられる。
【0021】
制御回路61から出力されたパルス発生回路駆動信号53は、サイリスタ82のゲートGに印加される。サイリスタ82のゲートGにパルス発生回路駆動信号53が印加されるとサイリスタ82がオンし、ソースSとドレインDの間に電流が流れる。即ち、サイリスタ82がオンすることにより、コンデンサ95とサイリスタ82と一次巻線93により閉ループが構成され、コンデンサ95に溜められた電力が一次巻線93に流れることになる。一次巻線93に流れた電流により、トランス92の二次巻線94に昇圧された電流が流れる。これにより、パルス電圧が発生し、コンデンサ56と放電灯57と二次巻線94の閉ループにより放電灯57に高圧のパルスが印加される。こうして、放電灯57にグロー放電を行わせる。
【0022】
以上の動作を繰り返し行うことにより、パルス発生回路91により高圧パルスを連続的に発生させ、放電灯57をグロー放電からアーク放電に移行させる。こうして、放電灯57が点灯する。パルス発生回路91のパルス発生頻度は、パルス発生回路駆動信号53の発生頻度による。即ち、制御回路61は、パルス発生回路91のパルス発生駆動回路81のパルス発生頻度を制御している。また、パルス発生回路91のパルス電圧の高さは、パルス発生電圧切換信号51,52によってスイッチ88,89をオン/オフして調節される。即ち、制御回路61は、パルス発生回路91のパルス高さ変更回路83を流れる電流を制御している。
【0023】
次に、図2を用いて制御回路61について説明する。
制御回路61は、リセットスイッチ62、発生頻度設定部63、パルス発生間隔制御部64、印加回数カウンタ65、パルス発生電圧切換信号制御部66とを有している。制御回路61は、その他にも点灯装置100の他の回路を制御する回路を有しているが、ここでは特に図示していない。
発生頻度設定部63は、放電灯57の始動を検出するとともに、パルス発生間隔制御部64、パルス発生電圧切換信号制御部66を制御してパルス印加を制御する。発生頻度設定部63は、放電灯57が点灯した場合に、点灯検出回路59から点灯検出信号58を入力し、始動完了する。また、発生頻度設定部63は、電源がオンになったとき、パルス発生高さ(Vp)とパルス発生間隔(t)とへそれぞれ初期値を設定する。次に、発生頻度設定部63は、パルス電圧を複数印加し、その後、高いパルス電圧を複数印加することを制御する。また、発生頻度設定部63は、パルス電圧が高いときには、パルスを供給するパルス発生間隔を短くするように制御する。
【0024】
パルス発生間隔制御部64は、発生頻度設定部63からパルス発生間隔(t)を入力し、入力したパルス発生間隔(t)に基づいて、パルス発生回路駆動信号53によって複数回パルス電圧を印加する。印加する回数は、予め所定の定められた回数である。パルス発生間隔制御部64は、パルス発生回路駆動信号53によってパルスを発生させる。
パルス発生電圧切換信号制御部66は、発生頻度設定部63からの指示に基づいて、パルス発生電圧切換信号51、パルス発生電圧切換信号52によってスイッチ88,89のオン/オフを制御する。パルス発生電圧切換信号制御部66は、発生頻度設定部63からパルス発生間隔(t)とパルス発生高さ(Vp)とを入力し、入力したパルス発生間隔(t)とパルス発生高さ(Vp)とに基づいて、パルス発生電圧切換信号51、パルス発生電圧切換信号52によってスイッチ88,89のオン/オフを制御するように構成してもよい。即ち、パルス発生電圧切換信号制御部66は、パルス発生電圧切換信号51、パルス発生電圧切換信号52によってパルス発生高さ(Vp)を制御する。
リセットスイッチ62は、印加回数カウンタ65に設定された値をクリアしたり、或いは、所定の値にリセットするスイッチである。リセットスイッチ62は、例えば、ディップスイッチやオン、オフボタン等により実現することができる。
【0025】
図3は、コンデンサ95へ電力が蓄積される様子を時間の経過とともに示した一例である。この実施の形態では、抵抗86と抵抗87とは、同じものであることを前提としている。
d1はスイッチ88,89ともにオンになっている場合、d2はスイッチ88(又はスイッチ89)のみがオンになっている場合、d3は、スイッチ88,89ともにオフになっている場合である。
パルス発生電圧切換信号制御部66は、スイッチ88,89のオン/オフをそれぞれパルス発生電圧切換信号51、パルス発生電圧切換信号52によって調節する。
t1,t2,t3はそれぞれパルス発生間隔を示し、Vc1,Vc2,Vc3はそれぞれt1,t2,t3に対応するコンデンサ電圧を示している。
【0026】
図4は、パルス発生回路91が放電灯57へ印加するパルス発生高さ等の時間的変化を示した図である。「パルス発生高さ」と「パルス電圧」とは、同じものを意味する。
図4は、コンデンサ95に電力が蓄積される信号波形とパルス発生回路駆動信号53の発生タイミングを示している。また、パルス発生回路駆動信号53によって放電灯57へ印加される高圧パルスのパルス発生高さ(Vp)を示している。
【0027】
図4の例では、パルス発生高さ(Vp)は、Vp1<Vp2<Vp3であり、パルス発生間隔(t)は、t1>t2>t3の場合を示している。
また、パルス列A1 とパルス列B1 との間の間欠間隔F1 と、パルス列B1 とパルス列C1 との間の間欠間隔G1 とは、それぞれ任意の時間であって、同じ時間であっても良いし、異なる時間であっても良い。
図4のt1は、図3のt1に相当し、図3のt1と対応づけられるVc1のコンデンサ電圧のときにパルス発生回路駆動信号53がパルス発生間隔制御部64から出力され、パルス発生駆動回路81からパルス発生高さVp1のパルスが放電灯57へ印加される。同様に、t2ではVc2のコンデンサ電圧のときのパルス発生高さVp2、t3ではVc3のコンデンサ電圧のときのパルス発生高さVp3のパルスが放電灯57へ印加される。
このように、コンデンサ電圧(Vc)とパルス発生高さ(Vp)とは比例関係にある。
【0028】
パルス列A1 は、スイッチ88,89ともにオフの場合である。電力は、コンデンサ95へ図3のd3のように蓄積される。パルス列A1 は、パルス発生間隔(t)が図3のt1と一致し、パルス発生高さ(Vp)が図3のVc1に対応するVp1である場合のパルス列を示している。
パルス列B1 は、スイッチ88又はスイッチ89のいずれか一方がオンになっている場合である。電力は、コンデンサ95へ図3のd2のように蓄積される。
パルス列B1 は、パルス発生間隔(t)が図3のt2と一致し、パルス発生高さ(Vp)が図3のVc2に対応するVp2である場合のパルス列を示している。
パルス列C1 は、スイッチ88,89ともにオンになっている場合である。電力は、コンデンサ95へ図3のd1のように蓄積される。パルス列C1 は、パルス発生間隔(t)が図3のt3と一致し、パルス発生高さ(Vp)が図3のVc3に対応するVp3である場合のパルス列を示している。
図4では、パルス列A〜Cの3つのパルス列を例示しているが、更に、別のパルス列があってもよい。
図4に一例として示したように、この点灯装置は徐々にパルス発生高さ(Vp)を高くし、また、パルス発生間隔(t)を短くして放電灯57の始動を行う。
【0029】
次に、図5を用いて動作を説明する。
印加回数カウンタ65に格納されるカウンタをn、パルス発生高さ(パルス電圧)をVp、パルス発生間隔をtとする。
電源が投入されると、発生頻度設定部63は、n,Vp,t,mへ初期値を設定する(S1)。nはカウンタであり、mはカウンタnの最大値を示す。
初期値は、予め定めた値である。図4の例では、n=1、Vp=Vp1、t=t1である。nは、パルス発生電圧切換信号制御部66へ格納される。
発生頻度設定部63は、パルス発生間隔制御部64へtを出力する。また、発生頻度設定部63は、tとVpに基づいて、オンにするスイッチをパルス発生電圧切換信号制御部66へ指示する。パルス発生電圧切換信号制御部66は、発生頻度設定部63からの指示に基づいて、パルス発生電圧切換信号51、パルス発生電圧切換信号52によってスイッチ88,89のオン/オフを調節し、コンデンサ95に蓄積される電力を制御する。
【0030】
パルス発生間隔制御部64は、発生頻度設定部63の制御に基づいて、tの間隔で所定の回数パルスを印加する(S2)。
発生頻度設定部63は、点灯検出回路59から点灯検出信号58が入力されることを検出すると(S3でYes)始動を完了する。
発生頻度設定部63は、S2のパルス印加によって点灯検出回路59から点灯検出信号58が入力されなかった場合(S3でNo)、次のパルス印加のt、Vpを設定する(S4,S5)。
発生頻度設定部63は、カウンタnが最大値mより小さい場合(S4でNo)、カウンタnをカウントアップし、tを短くし、Vpを高くする。例えば、n=2のとき、t=t2,Vp=Vp2とする。また、n=3のとき、t=t3,Vp=Vp3とする。
パルス発生電圧切換信号制御部66は、発生頻度設定部63の制御に基づいて、スイッチ88、89を設定する。
一方、発生頻度設定部63は、カウンタnが最大値m以上の場合(S4でYes)、カウンタn,t,Vpへそれぞれの初期値を設定する。
【0031】
次に、パルス発生間隔制御部64は、発生頻度設定部63の制御に基づいて、tの間隔で所定の回数パルスを印加する(S2)。
発生頻度設定部63は、高圧放電灯の始動が確認されるまで(S3でYes)上記動作を繰り返す。
図4の例では、パルス列A1 は、カウンタn=1(初期値)、パルス列B1 は、カウンタn=2、パルス列C1 は、カウンタn=3の時のパルス発生高さを示している。また、パルス印加の所定の回数(S2)は5回としている。
【0032】
このようにして、複数のパルスを発生させる始動装置が電源投入後、低いパルス電圧を発生し、ランプが点灯しない場合は、そのパルス電圧を高くするとともに、始動パルスの発生間隔をパルス電圧が高いときの方が短くなるようにする。
【0033】
図3,図4の例では、パルス発生高さ(Vp)を変えるのに、パルス発生間隔(t)とスイッチ88,89のオン/オフとをともに加える場合を示している。
しかしながら、パルス発生間隔(t)のみ変化させてパルス発生高さ(Vp)を変えることも可能であり、スイッチ88,89のオン/オフのみ変化させてパルス発生高さ(Vp)を変えることも可能である。
【0034】
以上のように、この発明に係る高圧放電灯点灯装置は、直流変換回路54で発生した直流電圧をインバータ回路55を介して負荷の放電灯(高圧放電灯)57に交流電力を供給し、この放電灯57に始動パルスを印加するパルス発生回路91とこのパルス発生回路91のこの発生するパルスを制御する制御回路61とを備え、前記制御回路61は、前記放電灯57の始動時に比較的低いパルス電圧を複数印加し、その後、高いパルス電圧を複数印加するとともに、前記パルスの供給間隔をパルス電圧が高いときには短くするようにしたことを特徴とする。
【0035】
また、この発明に係る高圧放電灯点灯装置は、パルス電圧を徐々に高くしたことを特徴とする。
【0036】
また、この発明に係る高圧放電灯点灯装置は、パルス電圧が最も高くなった状態で高圧放電灯が放電しないときは、再び最も低いパルス電圧の発生から繰り返すことを特徴とする。
【0037】
実施の形態2.
この実施の形態では、パルス発生間隔を一定にしてパルス発生高さを徐々に高くして高圧放電灯を始動する場合を説明する。
図6は、この実施の形態のパルス発生間隔、t5とコンデンサ電圧、Vc4〜Vc6とを図3と同様のグラフにプロットしたものである。d1〜d3は、図3と同様である。
【0038】
図7は、パルス発生間隔(t)を一定にしてパルス発生高さ(Vp)を徐々に高くして高圧電灯を始動させたときのパルス電圧高さ等の時間的変化を示したものである。パルス発生高さ(Vp)は、コンデンサ電圧Vc1〜Vc3それぞれに対応するVp1〜Vp3を示している。
発生頻度設定部63は、パルス列A2 、パルス列B2 、パルス列C2 それぞれのパルス発生間隔を同一(t5の値)にする。
発生頻度設定部63は、同一のパルス発生間隔で、コンデンサ95へ電力が蓄積するように、パルス発生電圧切換信号制御部66によってパルス高さ変更回路83へパルス発生電圧切換信号51、パルス発生電圧切換信号52を出力して、パルス電圧を調節する。また、図7においても、1回のパルス印加は、5回のパルスを印加している場合を示しているが、これは一例である。
【0039】
実施の形態3.
上記図1では、パルス高さ変更回路83は、85〜87の3つの抵抗と88,89の2つのスイッチを備えている例を示したが、これに限られるわけではない。
図1の例に、更に、抵抗とスイッチの組み合わせを追加しても構わない。パルス発生電圧切換信号制御部66は、パルス発生電圧切換信号51、パルス発生電圧切換信号52に加え、更に、追加した抵抗とスイッチの組み合わせに対応するパルス発生電圧切換信号51を追加し、追加したスイッチのオン/オフを調節すればよい。
また、パルス発生電圧切換信号制御部66がパルス発生電圧切換信号51によってパルス電圧を制御できる構成であれば、この他の構成であっても構わない。
【0040】
また、図4では、3つのパルス列A1 〜C1 を表しているが、一例であり、放電灯57が始動するまで、最大値mのパルス列が発生しうる。また、最大値mになっても、放電灯57が始動しないときは、発生頻度設定部63は、パルス列A1 のパルスを用いてパルスを印加するように制御し、徐々にパルス発生高さ(Vp)を高くすることを指示する。
【0041】
また、図4では、同一のVpと同一のtのパルスの印加を5回実施している例を示しているが、これに限られるわけではない。印加の回数は、予め決められた所定の回数印加する。
更に、印加の方法は、次のような組み合わせであってもよい。例えば、図4のパルス列A1 ,B1 ,C1 、間欠間隔F1 ,G1 ,H1 を用いて説明する。H1 は、図4には明記していないが、C1 の後の間欠間隔とする。A1 +F1 は、パルス列A1 を発生させた後、F1 経過させることを意味する。(A1 +F1 )を50回実行し、次に(B1 +G1 )を50回、次に(C1 +H1 )を50回、というように実行することもできる。この他の組み合わせであっても構わない。
【0042】
更に、パルス高さ変更回路83に備えられる抵抗は、同じ電気抵抗のものであってもよいし、異なる電気抵抗のものであってもよい。
【0043】
【発明の効果】
この発明に係る高圧放電灯点灯装置は、比較的始動電圧の低いランプには、低いパルス電圧で放電開始する機会を与え、始動電圧の高いランプには、高いパルス電圧と発生間隔の短いパルス電圧を印加することができる。
【0044】
また、この発明に係る高圧放電灯点灯装置は、パルス電圧高さとパルス発生間隔とを変化させてパルスを印加することにより、高圧放電灯の放電開始を確実にし、異なる種類の放電灯にも共用できる点灯装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係る点灯装置の構成の一例を表す図。
【図2】 制御回路の構成の一例を表す図。
【図3】 実施の形態1のコンデンサへ電力が蓄積される様子の一例を時間の経過とともに示した図。
【図4】 実施の形態1のパルス発生回路が放電灯へ印加するパルス発生高さ等の時間的変化を示した図。
【図5】 制御回路の動作の一例を示すフローチャート図。
【図6】 実施の形態2のコンデンサへ電力が蓄積される様子の一例を時間の経過とともに示した図。
【図7】 実施の形態2のパルス発生回路が放電灯へ印加するパルス発生高さ等の時間的変化を示した図。
【図8】 従来の放電灯点灯装置を示す図。
【図9】 従来のパルスの発生状態を示す波形図。
【符号の説明】
50 商用電源、51,52 パルス発生電圧切換信号、53 パルス発生回路駆動信号、54 直流変換回路、55 インバータ回路、56 コンデンサ、57 放電灯(高圧放電灯)、58 点灯検出信号、59 点灯検出回路、61制御回路、62 リセットスイッチ、63 発生頻度設定部、64 パルス発生間隔制御部、65 印加回数カウンタ、66 パルス発生電圧切換信号制御部、81 パルス発生駆動回路、82 サイリスタ、83 パルス高さ変更回路、84 ダイオード、85,86,87 抵抗、88,89 スイッチ、91 パルス発生回路、92 トランス、93 一次巻線、94 二次巻線、95 コンデンサ、98 電界効果トランジスタ、100 点灯装置。

Claims (3)

  1. 放電灯を点灯させる始動パルスを発生させ、始動パルスを放電灯に印加するパルス発生回路と、
    上記パルス発生回路が放電灯へ印加する始動パルスを制御する制御回路と
    を備え、
    上記制御回路は、予め設定する初期値のパルス電圧の始動パルスを上記放電灯へ印加し、その後、上記初期値のパルス電圧より高いパルス電圧の始動パルスを上記放電灯へ印加する制御を行い、上記制御回路は、上記パルス電圧が所定の値よりも大きくなったときは、上記始動パルスを上記初期値のパルス電圧に再設定し、再設定した始動パルスを上記放電灯へ印加し、上記放電灯が点灯するまで、上記始動パルスのパルス電圧を徐々に高くすることを繰り返す制御を行うことを特徴とする放電灯点灯装置。
  2. 上記パルス発生回路は、上記始動パルスを発生するパルス発生駆動回路と、
    上記パルス電圧の高さを変更するパルス高さ変更回路と
    を備えることを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装置。
  3. 上記制御回路は、
    上記パルス発生間隔に基づいて、上記始動パルスを発生させるパルス発生回路駆動信号を上記パルス発生駆動回路へ供給するパルス発生間隔制御部と、
    上記パルス電圧と上記パルス発生間隔とに基づいて、上記パルス電圧の高さを切り替えるパルス発生電圧切替信号を上記パルス高さ変更回路へ供給するパルス発生電圧切替信号制御部と、
    上記パルス発生間隔と上記パルス電圧とを設定し、上記パルス発生間隔制御部と上記パルス発生電圧切替信号制御部とを制御する発生頻度設定部と
    を備えることを特徴とする請求項記載の放電灯点灯装置。
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