JPH076889A - 放電灯点灯装置 - Google Patents

放電灯点灯装置

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JPH076889A
JPH076889A JP6084985A JP8498594A JPH076889A JP H076889 A JPH076889 A JP H076889A JP 6084985 A JP6084985 A JP 6084985A JP 8498594 A JP8498594 A JP 8498594A JP H076889 A JPH076889 A JP H076889A
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和吉 佃
Hiroshi Mitsuyasu
啓 光安
Akio Okude
章雄 奥出
Nariyuki Yamauchi
得志 山内
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Abstract

(57)【要約】 【目的】交流電源をチョッパー回路により直流電力に変
換し、インバータ回路により高周波電力に変換して、放
電灯を高周波点灯させるための放電灯点灯装置におい
て、チョッパー回路の昇圧比を大幅に変化させることな
く、低光束調光始動時の光のちらつきという不都合を防
止する。 【構成】交流電源を直流電力に変換するチョッパー回路
1と、直流電力を高周波電力に変換するインバータ回路
2と、インバータ回路2の出力端に接続された放電灯5
を含む負荷回路とを備え、インバータ回路2を先に動作
させて、後からチョッパー回路1を駆動させるように構
成された放電灯点灯装置において、放電灯5の始動に十
分なパルス状電圧を間欠的に印加する手段を付加した。
なお、パルス状電圧は正負非対称であっても良い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インバータ回路を用い
て放電灯を高周波点灯させる放電灯点灯装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、放電灯をインバータ回路により高
周波で点灯させ、且つチョッパー回路によって入力歪を
改善する放電灯点灯装置が知られており、例えば、米国
特許第5,144,195号に開示されている。この点
灯装置においては、始動時にインバータ回路の発振後、
チョッパー回路の起動までの間、放電灯のフィラメント
を予熱し、放電灯の長寿命化を図ると共に、異常時にお
ける二次電圧の低減を図るように構成されている。しか
しながら、放電灯を調光点灯させるものではなく、無
論、調光始動時に生じる閃光を防ぐものでもない。
【0003】これに対し、放電灯を調光点灯する放電灯
点灯装置は、例えば、米国特許第4,392,087号
に開示されている。この点灯装置においては、位相制御
によって調光を実現するような構成が採られている。し
かしながら、安定した点灯状態を維持しつつ調光を実現
することが困難であり、且つ入力歪を抑止するようなチ
ョッパー構成を開示しておらず、また、調光始動時に生
じる閃光を抑制する技術事項も開示していない。
【0004】更に、放電灯の点灯始動時、もしくは無負
荷時の二次電圧の低減を図る構成が、米国特許第4,9
52,849号に開示されている。この放電灯点灯装置
においては、始動時にインバータ回路の発振周波数を徐
々に下げて放電灯を点灯させ、且つ無負荷の場合、周波
数を上げることにより二次電圧を下げる構成が採られて
いる。しかしながら、この米国特許においても、調光始
動時の閃光の抑止構成も含めて調光点灯させる技術思想
を開示してはいない。
【0005】また、米国特許第4,461,980号に
おいては、無負荷時に、インバータ回路を間欠的に発振
させることにより、二次電圧の実効値を低減させる構成
が採られているが、この米国特許も調光始動時の閃光の
抑止構成を含めて調光点灯させる技術思想を開示してい
ない。さらに、米国特許第4,791,338号におい
ては、放電灯の点灯始動時に、二次電圧にパルス電圧を
付与する構成が開示されている。しかしながら、二次電
圧に単にパルス電圧を与えるだけでは依然として調光点
灯の始動時に生じる閃光を確実に抑制することが困難な
問題がある。また、米国特許第5,170,099号に
おいては、調光点灯時に放電灯に対し直流電圧を与える
ことにより、低光束調光であっても放電灯の安定点灯を
企図する構成が採られている。しかしながら、この米国
特許も調光点灯の始動時に生じる閃光を確実に回避する
ことが困難な問題がある。
【0006】図44は従来の放電灯点灯装置(特開平1
−248969号)の回路図である。この回路は、放電
灯を負荷とする放電灯点灯装置において、入力電源部に
チョッパー回路11を用いて入力力率を改善し、その後
段にインバータ回路12を接続して、放電灯15を高周
波点灯させるものである。以下、その回路構成について
説明する。商用電源ACには電源スイッチSWを介して
全波整流器DBの交流入力端が接続されている。全波整
流器DBの直流出力端には、昇圧チョッパー回路11が
接続されている。昇圧チョッパー回路11は、全波整流
器DBの直流出力端に、インダクタL1 とトランジスタ
1 の直列回路を接続し、トランジスタQ1 のコレクタ
・エミッタ間に、ダイオードD1 を介してコンデンサC
1 を並列に接続した構成になっている。このコンデンサ
1 の両端が、昇圧チョッパー回路11の出力端とな
る。昇圧チョッパー回路11の出力端には、インバータ
回路12が接続されている。
【0007】インバータ回路12は、直列に接続された
スイッチング用のトランジスタQ2、Q3 を備え、この
トランジスタQ2 、Q3 の直列回路に入力直流電圧が印
加される。一方のトランジスタQ2 と並列に、カップリ
ング用のコンデンサC3 、放電灯15、インダクタ
2 、電流帰還トランスCTの1次巻線n1 の直列回路
が接続されている。放電灯15のフィラメントf1 、f
2 の電源側端子間には、共振用のコンデンサC4 が並列
に接続され、非電源側端子間には、予熱電流通電用のコ
ンデンサC5 が並列に接続されている。電流帰還トラン
スCTは2つの2次巻線n2 、n3 を有し、一方の2次
巻線n2 はバイアス抵抗R2 を介してトランジスタQ2
のベース・エミッタ間に接続されており、他方の2次巻
線n3 はバイアス抵抗R3 を介してトランジスタQ3
ベース・エミッタ間に接続されている。さらに、インバ
ータ回路12の入力端子間には、抵抗R1 とコンデンサ
2 の直列回路が接続され、抵抗R1 とコンデンサC2
の接続点はダイアックQ4 を介して、トランジスタQ3
のベースに接続されている。これらの抵抗R1 、コンデ
ンサC2 及びダイアックQ4 は、インバータ回路12の
起動回路を構成している。なお、トランジスタQ2 、Q
3 には、ダイオードD2 、D3 が逆並列に接続されてい
るが、これらのダイオードD2 、D3 は必ずしも必要で
はない。スイッチング用のトランジスタQ3 のコレク
タ、エミッタ間には、カップリング用のコンデンサC9
を介して、トランスT3 の1次巻線が接続されている。
トランスT3の2次巻線には整流用のダイオードD6
び限流用の抵抗R8 を介して、平滑用のコンデンサC6
が接続されている。コンデンサC6 の両端に得られる電
圧e0は、制御回路13の駆動用電源10となる。
【0008】以下、図44の回路の動作について説明す
る。電源スイッチSWがオンされると、商用電源ACの
交流電圧が全波整流器DBにより整流され、インダクタ
1及びダイオードD1 を介して、コンデンサC1 に平
滑された直流電圧が得られる。このとき、トランジスタ
1 は不動作状態である。コンデンサC1 の電圧が、イ
ンバータ回路12に供給されると、抵抗R1 を介してコ
ンデンサC2 が充電される。コンデンサC2 の電圧がダ
イアックQ4 のブレークオーバー電圧に達すると、コン
デンサC2 の充電電荷がトランジスタQ3 のベース・エ
ミッタ間を介して放電される。これによりトランジスタ
3 がオンする。以後、電流帰還トランスCTの2次巻
線n2 、n3 から得られる帰還電流によりトランジスタ
2 、Q 3 が交互にオン、オフする。
【0009】このとき、トランジスタQ3 のコレクタ・
エミッタ間には、直流的にスイッチングされる電圧が生
じる。この電圧はカップリング用のコンデンサC9 を介
してトランスT3 の1次巻線に印加される。カップリン
グ用のコンデンサC9 により直流成分がカットされ、ト
ランスT3 の1次巻線には高周波交流成分が流れる。し
たがって、トランスT3 の2次巻線には高周波交流電圧
が得られる。これをダイオードD6 と抵抗R8 及びコン
デンサC6 により整流・平滑することにより、制御回路
13の駆動用電源10を得ることができる。トランスT
3 の1次巻線と2次巻線の巻数比を適切に設定すれば、
電圧規制用のツェナーダイオードを用いなくても、制御
回路13の駆動用電源10に適した直流低電圧e0 を得
ることができる。また、トランスT3 としては、電力損
失の少ないものを用いているので、制御回路13の駆動
用電源10を得るために消費される電力は非常に少な
く、効率が改善されるものである。
【0010】制御回路13が動作すると、昇圧チョッパ
ー回路11におけるトランジスタQ 1 がオン、オフす
る。こうして、昇圧チョッパー回路11が動作し、昇圧
チョッパー回路11からの出力電圧により、インバータ
回路12が高い入力電圧で動作する。定常状態において
は、インダクタL2 とコンデンサC4 及びC5 で構成さ
れるLC共振回路によって高周波の高電圧が放電灯15
の両端に印加され、放電灯15が点灯する。
【0011】以上の動作を、図45のタイムチャートで
説明する。図中、Vc1 はコンデンサC1 の両端電圧、
Vc6 はコンデンサC6 の両端電圧、V5 は放電灯15
の両端電圧である。まず、t1 は電源スイッチSWがオ
ンされた後、インバータ回路12が発振を開始するまで
の期間であり、放電灯15には電圧が印加されていな
い。電源スイッチSWがONされると、全波整流器DB
の整流出力により、インダクタL1 及びダイオードD1
を介してコンデンサC1 が充電され、その両端電圧Vc
1 は商用電源ACのピーク電圧Vpまで上昇する。これ
によって、インバータ回路12の起動回路が動作し、ト
ランジスタQ3 がオンし、以後、電流帰還トランスCT
からの帰還電流により、トランジスタQ2 、Q3 が交互
にオン、オフして、発振が継続するものである。
【0012】次に、t2 は制御回路13の電源電圧Vc
6 が徐々に上昇し、動作電圧e0 に達するまでの期間で
ある。このt2 の期間では、コンデンサC1 の電圧Vc
1 が商用電源ACのピーク電圧Vpに達しているので、
インバータ回路12が発振している。しかしながら、商
用電源ACのピーク電圧Vpは、昇圧された電圧Vdc
に比べて低い電圧であるため、放電灯15に印加される
高周波電圧V5 の振幅は小さくなっている。このとき、
昇圧チョッパー回路11におけるスイッチング用のトラ
ンジスタQ1 に駆動信号を与える制御回路13の駆動用
電源10の電圧Vc6 は低レベルであり、トランジスタ
1 はスイッチングされない。インバータ回路12が発
振を続けることにより、制御回路13の駆動用電源10
の電圧Vc6 は徐々に上昇し、制御回路13の動作電圧
0 に達すると、昇圧チョッパー回路12のトランジス
タQ1 のベースに駆動信号が与えられ、トランジスタQ
1のスイッチング動作が開始する。
【0013】t3 の期間では、昇圧チョッパー回路11
のトランジスタQ1 がスイッチング動作を始め、コンデ
ンサC1 の電圧Vc1 が商用電源ACのピーク電圧Vp
から昇圧された電圧Vdcに達する。コンデンサC1
電圧Vc1 が昇圧された電圧Vdcに達すると、放電灯
15に印加される高周波電圧V5 の振幅は非常に高くな
り、放電灯15は点灯する。t4 の期間は放電灯15が
点灯している期間である。
【0014】以上のように、図44の従来例にあって
は、インバータ回路12が発振を開始してから、昇圧チ
ョッパー回路11が動作を開始するまでの期間t2 にお
いて、放電灯15の両端電圧V5 は振幅の低い高周波電
圧となり、放電灯15は点灯しないが、放電灯15のフ
ィラメントf1 、f2 にはコンデンサC5 の共振電流が
流れているため、フィラメントf1 、f2 は予熱され続
けている。また、t3 の期間では昇圧チョッパー回路1
1が動作して、放電灯15への印加電圧が高い電圧とな
り、放電灯15が点灯するが、このときには、放電灯1
5のフィラメントf1 、f2 は既に十分に予熱されてい
るため、フィラメントf1 、f2 に塗布されている酸化
物被膜の始動時における消耗は少なく、ランプ寿命が改
善されるものである。
【0015】なお、インバータ回路12が発振を開始し
てから、昇圧チョッパー回路11が動作を開始するまで
の期間t2 はコンデンサC6 の充電時定数により自由に
調整できるものであり、必要な予熱時間が得られるよう
に、コンデンサC6 の充電時定数を設定すれば良いもの
である。このように、インバータの動作開始後、昇圧チ
ョッパー回路の動作を開始させるまでに期間t2 を設け
ることにより、放電灯15に十分な先行予熱電流を与え
ることができる。また、先行予熱後、昇圧チョッパー回
路11を動作させ、インバータ回路12へ供給する電圧
をVpからVdcへと高めてやることにより、放電灯1
5へ印加される電圧V5 を放電開始レベルにまで十分上
昇できるものである。
【0016】しかしながら、低光束調光点灯状態で始動
させる場合には、図44の回路においては、昇圧チョッ
パー回路の動作後、放電灯が放電開始した直後には、低
光束にするために昇圧比を低下させる必要があり、特に
低温時においては放電灯が放電を開始するのに必要な始
動電圧が高くなるので、昇圧チョッパー回路は昇圧比を
大幅に変化させなければならない。このような制御を行
う場合には、放電灯が放電開始したことを検出する手段
が必要であったり、放電開始するまでに充分な時間を確
保するタイマーが必要であったり、また、放電開始後、
昇圧比を切り換える手段も必要となり、複雑な制御回路
になってしまう。その他に、上記の方式で低光束調光点
灯状態で始動を行う場合、放電開始時には放電灯に大き
なエネルギーを与えるので、閃光等の光のちらつきが生
じるという不都合が生じる。
【0017】他に、チョッパー回路の昇圧比を変化させ
ることなく、放電灯の放電開始後に低光束調光点灯状態
にする方式として、図46に示すような回路が知られて
いる。本回路では、図45におけるインバータ回路12
のトランジスタQ2 ,Q3 の少なくとも1つの導通区間
(オン区間)を制御回路14で制御することにより、放
電灯15に与えられるエネルギーを制御するものであ
る。この方式においても、チョッパー回路11が動作し
て放電灯15が放電を開始した後に、制御回路14で出
力を下げる、つまり、低光束調光点灯状態に移すために
は、放電灯15が放電を開始したことを検出する手段、
又はタイマー回路が必要となるし、光のちらつきが生じ
るという不都合は同様に生じる。
【0018】また、低光束調光点灯状態で放電灯を始動
するために、特開平4−188188号に示すような方
式がある。この方式によれば、図47に示すように、電
源投入後からインバータ回路に与えられる直流平滑電源
の電圧Vdcを一定に保っておき、予熱区間t1 の後
に、放電灯15が放電を開始するのに必要な電圧よりも
大きな電圧をt2 (非常に短い区間)だけ与えて放電を
開始させ、その直後に、放電灯15への出力を下げて低
光束調光始動させる。この方式では、t2 の区間を設け
ることにより放電の始動を確実にし、低光束調光点灯を
確実に行うことができる。しかしながら、この従来例に
おいては、t2 の区間において放電灯に印加する電圧が
大きいために、放電開始直後に閃光等の光のちらつきを
生じるという不都合が生じてしまう。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述のよう
な点に鑑みてなされたものであり、その目的とするとこ
ろは、交流電源をチョッパー回路により直流電力に変換
し、インバータ回路により高周波電力に変換して、入力
歪を抑制しながら放電灯を高周波点灯させるための放電
灯点灯装置において、チョッパー回路の昇圧比を大幅に
変化させることなく、低光束調光始動時の光のちらつき
という不都合を防止して、調光点灯始動時の閃光を抑止
すると共に、例えば相対照度が1%以下の低光束状態に
おいても安定した調光点灯を実現することにある
【0020】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の放電灯点
灯装置の基本的な回路図であり、図2はその動作波形図
である。電源投入後、t1 の区間では、チョッパー回路
11を停止させておいて、インバータ回路12に与える
直流平滑電源の電圧を商用電源ACのピーク値Vpと
し、放電灯15に印加される電圧V5 の振幅を小さくし
て、放電灯15の放電を開始させることなく、充分な予
熱電流を与える。そして、放電灯15の予熱後、昇圧チ
ョッパー回路11を動作させて、インバータ回路12に
与える直流平滑電源をVpからVdcへと昇圧する。そ
の昇圧比は、放電灯15の点灯しないレベルとする、あ
るいは、昇圧比を大きくしてもインバータ回路11のス
イッチング素子の導通期間を制御して放電灯15に与え
る電圧を放電開始しないレベルに抑えておく。その後、
図2のt3 の区間だけ放電灯15の電圧V5 を増加させ
て、繰り返しパルス状の電圧を放電灯15に印加する。
このパルス状の電圧レベルを徐々に高くして行き、放電
灯15が放電を開始する電圧に達するまで大きくするよ
うに制御するものである。
【0021】
【作用】本発明では、従来例のように、チョッパー回路
11の出力電圧Vc1 を昇圧された電圧Vdcまで上昇
させることによって放電灯15を放電開始させるのでは
なく、パルス状の電圧を放電灯15に印加し、それによ
り、放電灯15を始動点灯させることにより、放電灯1
5に与える電圧の実効値を小さくしながら、ピーク値を
高くできる。このような始動方法を採れば、放電灯15
の低光束調光点灯状態での始動時において、始動後も低
光束の点灯状態を保つことができ、また、パルス状電圧
の大きさを徐々に大きくするので、放電灯の状態によら
ず、適切な出力で始動を開始することができ、閃光のよ
うな光のちらつきを生じることなく、スムーズな低光束
調光点灯状態での始動を容易に実現できる。
【0022】
【実施例】図1は本発明の一実施例の回路図であり、図
2はその動作波形図である。以下、本実施例を説明す
る。いま、電源スイッチSWがオンされると、交流電源
ACの交流電圧が全波整流器DBにより整流され、イン
ダクタL1 及びダイオードD 1 を介してコンデンサC1
により平滑された直流電圧がインバータ回路12に印加
される。このとき、チョッパー回路11のトランジスタ
1 は非導通状態に置かれていて、チョッパー動作は行
われない。ここで、コンデンサC1 の電圧がインバータ
回路12に供給されると、抵抗R1 を介してコンデンサ
2 が充電される。コンデンサC2 の充電電圧がダイア
ックQ4 のブレークオーバー電圧に達すると、コンデン
サC2 の充電電荷がトランジスタQ3 のベース・エミッ
タ間を介して放電され、トランジスタQ3 がオンされ
る。これ以降は電流帰還トランスCTの二次巻線n2
3 からの帰還電流がトランジスタQ2 、Q3 のベース
に各々抵抗R2 、R3 を介して加わり、トランジスタQ
2 、Q3 が交互にオン・オフされる。
【0023】このとき、トランジスタQ3 のコレクタ・
エミッタ間には直流的にスイッチングされるような電圧
が生じる。この電圧はカップリング用のコンデンサC9
を介してトランスT3 の一次巻線に印加される。このカ
ップリング用のコンデンサC 9 により直流成分がカット
されて、トランスT3 の二次巻線に高周波交流成分が流
れる。したがって、トランスT3 の二次巻線では高周波
交流電圧が得られ、この高周波交流電圧がダイオードD
6 、抵抗R8 及びコンデンサC6 によって整流・平滑さ
れて、チョッパー制御回路13の駆動力を得ることがで
きる。トランスT3 の一次巻線、二次巻線の巻線を好適
に選択してチョッパー制御回路13に対し、直流電圧e
0 の如き駆動力を得ることができる。
【0024】前述のチョッパー制御回路13が作動する
と、昇圧チョッパー回路11におけるトランジスタQ1
がオン・オフ動作する。チョッパー回路11の動作に伴
い、相対的に高い出力電圧によってインバータ回路12
が駆動される。このとき定常状態であれば、インダクタ
2 とコンデンサC4 、C5 で構成される共振回路を介
し、予熱用コンデンサC5 が付設された放電灯15に対
して高周波の相対的に高い電圧が印加される。
【0025】一方、上述したパルス状電圧の制御は、具
体的には、インバータ制御回路14にパルス状の電圧V
7 を与えることにより、インバータ回路12のトランジ
スタQ3 のオン期間をパルス状の信号電圧V7 に応じて
変化させ、間欠的に発振を行うことにより実現される。
すなわち、トランジスタQ3 がオンである期間中にトラ
ンジスタQ5 をオンさせることにより、強制的にトラン
ジスタQ3 をオフさせることができ、トランジスタQ3
のオン期間を変化させ得る。これによりトランジスタQ
2 、Q3 のオン期間がアンバランスになると共に、発振
周波数が変化するため、インバータ回路12の出力を広
範囲に変化させることができる。しかして、本実施例で
は相対照度比が0.5%以下の低光束時にあっても閃光
を生じない調光始動が可能となる。なお、上述した実施
例では、インバータ回路が直列的に接続されるハーフブ
リッジ構成を採用したが、一石式インバータ回路あるい
はプッシュプル方式などの他の回路方式であっても良
い。
【0026】図3は本発明の他の実施例の回路図であ
り、図4はその動作波形図である。本実施例では、図4
6に示した従来例の構成にパルス発生回路17を付け加
えたものであり、電源投入後にチョッパー回路11を動
作させないで先行予熱を行い、その後、チョッパー回路
11を動作させて直流平滑電圧Vc1 を昇圧させる。こ
こで、チョッパー回路11の昇圧比を低くするか、ある
いはインバータ回路12のスイッチング素子の導通区間
を短くして、放電灯15に印加される電圧V51を低くし
て放電灯15に供給されるエネルギーを比較的小さくし
ておく。この電圧V51に対してパルス発生回路17によ
りパルス状の電圧V52を加える。放電灯15に印加され
るランプ電圧V5 は、V5 =V51+V52となり、図1の
実施例と同様の効果を達成できる。このとき、放電灯1
5に印加されるパルス状の電圧は、インバータ回路12
の出力に同期させても良いし、同期せずにパルス幅の広
いものとしても良い。また、図3に用いるインバータ回
路12の回路方式も特に限定されない。
【0027】図5は本発明の別の実施例の動作波形図で
ある。上述の図4の実施例では、電源投入後、インバー
タ回路12を動作させて放電灯15を先行予熱させ、そ
の後、チョッパー回路11の動作を開始させた後、パル
ス状電圧の印加を開始させているが、図5の実施例で
は、電源投入後、インバータ回路12を動作させて放電
灯15を先行予熱させた後に、パルス状電圧の印加を始
める。このパルス状電圧によりスムーズな低光束調光始
動を行うことができる。そして、パルス状電圧の大きさ
が安定したところでチョッパー回路11を始動させる。
このようなタイミングでチョッパー回路11を始動させ
ると、放電灯15は放電を開始して、既に安定に点灯可
能な状態であるので、チョッパー回路11は比較的安定
して動作する。また、放電灯15は低光束調光点灯状態
であり、電力を消費しているので、チョッパー回路11
の出力電圧Vc1 が昇圧された電圧Vdcに立ち上がる
ときに生じるオーバーシュート電圧を比較的発生しにく
くなる。なお、図1又は図3の回路によらず、どのよう
な回路構成でも図5に示すように制御することにより、
同様の効果を得ることができる。
【0028】図6は本発明の別の実施例の動作波形図で
ある。図中、Vc1 はコンデンサC 1 の電圧であり、本
実施例では、パルス状電圧の印加と同時にチョッパー回
路11を動作させている。このようなタイミングで回路
動作を行うと、チョッパー回路11の始動時からパルス
状電圧を印加するために、負荷回路に供給するエネルギ
ーが大きくなるので、チョッパー回路11の始動時にチ
ョッパー出力電圧Vc 1 に見られるオーバーシュート電
圧の発生を比較的抑えることができる。また、パルス状
電圧の印加と同時にチョッパー回路11の動作が開始す
るので、放電灯15への印加電圧の実効値は先行予熱
後、滑らかに大きくなっている。したがって、パルス状
電圧の印加による始動性向上だけでなく、基本的な印加
レベルも緩やかに上昇することから図2に示した方式よ
りもさらにスムーズな始動を実現できる。
【0029】図7は本発明の別の実施例の動作波形図で
ある。本実施例では、電源投入後、インバータ回路12
を動作させて放電灯15を先行予熱させた後に、パルス
状電圧を印加し始めて、パルス状電圧のピーク値が徐々
に大きくなって行く途中過程でチョッパー回路11の動
作を開始させる。このようなタイミングで回路動作を行
うと、チョッパー回路11の始動時にはパルス状電圧を
既に印加し始めていることから負荷回路に与えるエネル
ギーは大きくなっているので、チョッパー出力電圧Vc
1 が昇圧された電圧Vdcに立ち上がるときに見られる
オーバーシュート電圧は比較的生じにくくなる。また、
本実施例においては、パルス状電圧が徐々に大きくなる
過程でチョッパー出力電圧Vc1 を大きくして行くの
で、図6の実施例と同様に比較的スムーズな放電始動を
行うことができる。また、パルス状電圧のピーク値と基
本波の電圧との差が大きくなって行くところで、基本波
の振幅を大きくして行くこととなるので、パルス状電圧
のピーク値と基本波の電圧との差が比較的大きくなら
ず、回路のストレスは減少され、また、騒音等の発生を
抑制できる。
【0030】図8は本発明の別の実施例の動作波形図で
ある。本実施例では、電源投入後、インバータ回路12
を動作させて放電灯15を先行予熱させた後、チョッパ
ー回路11を動作させる前にパルス状電圧を印加して行
き、パルス状電圧のピーク値が安定する前にチョッパー
回路11を動作させて、パルス状電圧が安定した後にチ
ョッパー出力電圧Vdcが安定するように制御するもの
である。前記タイミングで回路を動作させれば、図5〜
図7の実施例と同様に、チョッパー出力電圧Vc1 が昇
圧された電圧Vdcに立ち上がるときに生じるオーバー
シュート電圧が比較的生じにくくなる。また、本実施例
では、パルス状電圧のピーク値が最大に近付くところで
チョッパー回路11を動作させるために、このときに実
効値的に放電灯の印加電圧V5 が大きくなる。したがっ
て、低温時等のように、放電を開始しにくい状態におい
ては、パルス状電圧の印加により放電を開始したあたり
で実効値が高くなって行くことになり、低温時等のよう
に、放電灯が始動しにくい場合でも滑らかな点灯始動を
達成することができる。
【0031】本発明におけるパルス状電圧の印加周期は
点灯周期に比べて比較的長く、また、パルス状電圧の幅
は、実効値を下げるために、パルス状電圧の印加周期に
比べて短いことは言うまでもない。さらに、図9に示す
ように、パルス状電圧が放電始動付近でピークを抑える
ような方式であっても、チョッパー回路11の動作のタ
イミングを本実施例と同様に制御すれば、前述と同様の
効果を得ることができる。
【0032】図10は本発明による放電灯点灯装置の他
の実施例の動作波形を示している。本実施例において
は、低光束調光点灯時に、点灯始動時と同様のパルス状
電圧を加えて低光束点灯を安定して維持する構成が採ら
れる。この場合、同図に示す如く、V51の電圧を任意に
変化させることにより、放電灯に印加される電圧の実効
値が変化せしめられ、その結果、低光束まで連続的な調
光が可能になると共に、低光束点灯時にも安定な点灯状
態を維持し得る。
【0033】図11は本発明による放電灯点灯装置の他
の実施例の動作波形を示している。上述の図10の実施
例では、低光束調光点灯時のパルス状電圧と点灯始動時
のパル状電圧が同一であるため、パルスの波高値が高く
なり過ぎて、パルス状電圧印加時に放電灯での消費電力
が増えて、V51の電圧レベルを下げても、ある所定の調
光比以下での低光束調光点灯が不可能になる危惧が残
る。そこで、調光点灯の始動時にはそれに必要とされる
レベルの電圧を印加し、一方、放電灯の点灯後には、低
光束調光点灯時に放電灯の安定点灯を維持するに必要な
最低限のパルス状電圧に、図11に示す如く徐々に変化
させることにより、点灯可能な低光束の範囲を充分に拡
大できる。しかして、本実施例によれば、相対照度比が
0.5%以下の低光束でも閃光の無い調光始動が可能に
なり、且つ相対照度比が0.5%以下の低光束まで連続
的な調光を実現し得る。
【0034】図12は本発明による放電灯点灯装置の他
の実施例の動作波形を示している。本実施例では、調光
点灯時に点灯始動時よりも大きなパルス状電圧を印加す
る構成が採られる。しかして、図12に示すようなパル
ス状電圧を印加した場合、放電灯をある調光比で調光点
灯することが可能になり、且つ調光時のパルス状電圧を
任意に変化させるようにすれば、パルス状電圧に応じて
調光比を変化させることもできる。
【0035】なお、上述の各実施例では点灯始動時並び
に調光点灯時のパルス状電圧は正負対称であるものとし
て図示したが、図13のように正負非対称のパルス状電
圧を印加しても良い。図14には、本発明による放電灯
点灯装置の他の実施例のブロック図が示されている。本
実施例では、上述の図3の実施例に比し、負荷回路に直
流電圧源VaとダイオードD7 との直列回路がパルス発
生回路17に並列に挿入されている。この場合、パルス
発生回路17から直流電圧源Va以上の電圧が印加され
ると、その電圧がダイオードD7 によりクランプされ
て、直流電圧源Vaの電圧以上の電圧が放電灯15には
印加されない構成となる。この場合の動作波形を図15
に示す。このとき、放電灯15に印加される電圧V5
放電灯の点灯始動に必要な電圧で、チョッパー回路11
とパルス発生回路17の動作タイミングは上述の実施例
と同様でよい。また、低光束調光時に印加されるパルス
状電圧は低光束調光点灯に必要な電圧レベルにあれば、
点灯始動時と同様に正負非対称のパルス状電圧を供給し
ても良く、リセット機能を特に持たせて調光点灯時には
正負対称の電圧を印加しても良い。また、Va=0とし
て、図16に示すようなパルス状電圧を放電灯15に対
し一方向からのみ印加しても良い。
【0036】図17及び図18は正負非対称パルス状電
圧を実現するための回路である。ここでは、上述の正負
対称パルス状電圧に対し、インピーダンスZ3 及びZ4
によって決定される電圧Va以上がダイオードD7 によ
りクランプされ、正負非対称パルス状電圧が形成され
る。図19は、図17におけるインピーダンスZ3 及び
4 の一実施例である。抵抗R35,R36及びコンデンサ
14によってクランプ電圧Vaが決定される。図20
は、図17の回路におけるクランプ電圧Vaの波形と、
その時の電圧クランプの様子を示している。同図に示す
ように、クランプ電圧Vaは常に一定の値を持つ必要は
なく、コンデンサC14の充放電によって、その値が時間
軸に対して変化する。したがって、抵抗R35とR36の抵
抗比や、抵抗R36とコンデンサC14の時定数によって、
クランプ電圧Vaの波形は、傾き並びに直流バイアスレ
ベルが異なり、その結果として、生成されるパルス状波
形も異なる。このことは、図17及び図18における、
インピーダンスZ3 及びZ4 の負荷並びにその設計値を
任意に選ぶことにより、パルス状電圧波形の正負電圧比
率を任意に設定できることを意味する。図21〜図24
に、図17におけるインピーダンスZ3 及びZ4 の負荷
組合せの他の実施例を示しており、これらは図23を除
き、図18の回路にも適用できる。なお、正負非対称パ
ルスは、図25に示すように、正側と負側が交互に現れ
る波形でも良いし、また、これが数パルス毎に現れる波
形であっても良い。
【0037】以上のように、放電灯の点灯始動時におい
て放電灯に印加する高周波電圧の基本振幅にパルス状の
電圧を加えることにより、特に低光束調光点灯始動にお
いて放電灯への印加電圧のピーク値を高くできると共
に、実効値を低くすることができ、良好な始動点灯を実
現できた。また、低光束調光点灯時において、点灯維持
のために放電灯に印加する電圧の基本振幅にパルス電圧
を加え、波高値が高く、実効値の低い電圧により、安定
な低光束点灯維持が行える。このような点灯方式を用い
ると、放電灯の光出力を低くするために、パルス電圧の
印加周波数は数百Hzから数kHzとなり、人間の可聴
域の周波数となる。ここで、放電灯の印加電圧の実効値
を下げるために、基本振幅とパルス電圧のピーク値との
差は大きくなり、放電灯のバラストとして用いられるチ
ョークコイルがパルス電圧印加周期で振動し、騒音を発
生してしまうという問題が生じる。商用周波数の交流電
力を高周波電力に変換し、放電灯を高周波点灯するイン
バータ点灯装置においては、可聴域を越えた周波数で回
路を動作させることにより、騒音が出ないということが
1つの長所であるので、上記のような騒音は非常に重要
な問題となる。低光束調光点灯のために出力電圧にパル
ス電圧を印加するような回路方式において、回路素子に
チョークコイルを用いてバラストとして機能させる場合
にチョークコイルから発生する騒音を低減させるために
は、チョークコイルを分割することが考えられる。騒音
の発生は、パルス状電圧のピーク値と基本振幅の差が急
激に変化することにより、磁性体(コア)に磁歪(磁気
歪み)を生じ、その磁気弾性エネルギーによりコアが振
動すること(磁歪振動)によるものである。この磁気弾
性エネルギーは磁化の強さにより変化するので、コアの
磁化を弱めてやれば振動は弱くなり、騒音は減る。とこ
ろが回路定数としてインダクタンス成分は必要であるの
で、磁化を弱めることができない。そこで、チョークコ
イルを複数に分割し、チョークコイル1個あたりに生じ
る磁化を弱めることにより騒音を下げることが可能とな
る。
【0038】図26は本発明の別の実施例の回路図であ
る。インバータ回路12から出力された電圧は、放電灯
15とコンデンサC5 の並列回路にインダクタL1 ,L
2 の直列回路を介して印加されている。放電灯15に直
列接続されたインダクタL1,L2 には、インバータ回
路12から出力される電圧から放電灯15に印加される
電圧V5 を差し引いた電圧が印加される。本実施例で
は、限流要素としてのインダクタンス要素を2つのイン
ダクタL1 ,L2 に分割することにより、インダクタ1
個当たりで発生する磁界の強さを従来の1個のインダク
タのみで構成していた場合に比べて弱めることができ、
騒音を低減できるものである。また、本実施例では、限
流要素としてのインダクタンス要素を2つのインダクタ
1 ,L2に分割したが、さらに複数個(n個)に分割
すれば、インダクタL1 ,L2 の1個当たりで発生する
磁界の強さは1/nとなり、さらに騒音が低減されるこ
とは言うまでもない。
【0039】図27は本発明の別の実施例の回路図であ
る。本実施例においても、限流要素としてのインダクタ
ンス要素を2つのインダクタL1 ,L2 に分割すること
で、本実施例と同様に騒音を低減することができる。こ
のように分割したインダクタL1 ,L2 は図示された挿
入位置によらず、直列に接続すれば何処に配置してもよ
い。さらに、本実施例のように放電灯15を挟む形でイ
ンダクタL1 ,L2 を挿入すれば、放電灯15の両端電
位は安定し、放電灯15により発せられる輻射ノイズが
低減されるという効果を生む。
【0040】図28は本発明の別の実施例の回路図であ
る。以下、その回路構成について説明する。交流電源A
Cは全波整流器DBの交流入力端に接続されている。全
波整流器DBの直流出力端には、平滑用のコンデンサC
1 が接続されている。コンデンサC1 には、トランジス
タQ1 ,Q2 の直列回路が接続されている。各トランジ
スタQ1 ,Q2 には、それぞれダイオードD1 ,D2
逆並列接続されている。トランジスタQ1 の両端には、
カップリング用のコンデンサC3 と限流用のインダクタ
1 ,L2 の直列回路を介して放電灯15の電源側端子
が接続されている。放電灯15の非電源側端子には、共
振用及び予熱電流通電用のコンデンサC 5 が並列接続さ
れている。各トランジスタQ1 ,Q2 の制御電極には、
制御回路からの制御信号が供給されており、トランジス
タQ1 ,Q2 は高周波で交互にオン・オフされると共
に、間欠的に発振強度が変化する。そして、放電灯15
に流れるランプ電流を限流するためのインダクタンス要
素を2つのインダクタL1 ,L2 に分割することで、騒
音を低減することができる。なお、本実施例では、イン
バータ回路に直列インバータ回路を用いているが、イン
バータ回路の回路方式によらず、負荷回路にインダクタ
1 ,L2 をバラストとして用いるものであれば、イン
ダクタンス要素を分割することにより、低光束点灯時の
パルス電圧印加による騒音の発生を低減させることがで
きる。
【0041】図29は本発明による放電灯点灯装置の別
の実施例のブロック図である。この実施例も低光束域ま
での調光を円滑に実現するための構成を備えている。高
周波電源22と直流電力重畳手段24の詳細な構成を図
30に示した。高周波電源22は、交流電源ACを直流
電圧Vdcに変換するチョッパー回路11と、直流電圧
Vdcを高周波に変換するインバータ回路12と、イン
バータ回路12の高周波出力を放電灯15に印加する共
振回路26と、インバータ回路12の高周波出力を利用
して放電灯15のフィラメントを予熱する予熱回路27
と、放電灯15のランプ電圧Vbを検出する検出手段2
8と、検出手段28の出力によりチョッパー回路11を
フィードバック制御する制御手段32とからなる。直流
電力重量手段24は、高周波電源22におけるインバー
タ回路12の高周波出力を利用して直流電圧を発生する
ための直流変換回路29と、直流変換回路29から出力
される直流電圧を放電灯15に供給するインピーダンス
要素30と、ダイオード31との直列回路とからなる。
【0042】この図29と図30の構成では、克服すべ
き問題がある。すなわち、直流電圧Vdc≫ランプ電圧
Vbの場合、インバータ回路12及び共振回路26のイ
ンピーダンスをZ0 としたときの等価回路は、図31に
示すようになり、Vdc=Vz+Vbが成立する。した
がって、直流電圧Vdcがランプ電圧Vbよりも大きく
なればなる程、インピーダンスZ0 による電圧降下Vz
が大になる。このとき、インバータ回路12及び共振回
路26に加わる電圧が大きくなり、その部分で消費され
る電力が大きくなり、回路効率が低下する恐れがある。
また、直流電圧Vdc≪ランプ電圧Vbの場合、図32
に示すようになり、放電灯15で消費される電力(Wb
=Vb×Ib)は放電灯15の明るさが同一であるとす
れば、直流電圧Vdcの値に関係なく実質的に一定であ
る。ここで、放電灯15に同一の電力を供給するには、
直流電圧Vdcが小さいとき入力電流が増大される。ま
た、Vdc<Vbの場合、所望のランプ電圧Vbが得ら
れるように共振を強くして電圧を上昇させる必要があ
り、共振電流が増大して無効電力が増加し、効率が低下
する。このように直流電圧Vdcが大き過ぎても、小さ
過ぎても効率が低下することが理解されよう。
【0043】しかして上述の如く直流電圧Vdcと回路
効率の関係は、ランプ電圧Vbの値により定まる。した
がって、直流電圧Vdcの値をランプ電圧Vbに応じて
設定すれば、回路効率の良好な放電灯点灯装置を提供で
きることになる。さらに、直流電圧Vdcの最適値につ
いて考察する。図33にはランプ電圧Vbが示される
が、ランプ電圧Vbの実効値をVxとすると、このVx
は同図中に点線で示される。ここで、同図に示す如く、
Vdc=2Vxになるように直流電圧Vdcを設定すれ
ば、直流電圧Vdcがランプ電圧Vbに対して大き過ぎ
ることも小さ過ぎることもなく、効率が最良値になる。
しかしながら、実際上は図31の如く、インバータ回路
12と共振回路26とがインピーダンス成分Z0 を持つ
ため、その分を考慮に入れて、Vdc=2Vx+Vzと
なるように設定することが求められ、実際上、直流電圧
Vdcはランプ電圧の実効値Dxの2.0〜2.5倍程
度にすることが好適である。
【0044】また、調光点灯させる場合、図34に示す
ように、ランプ電流Ibに応じてランプ電圧Vbも変化
する。このとき、調光度によっては回路効率が低下する
危惧が残る。すなわち、調光点灯時には全点灯時に比べ
て調光した分、ランプ電力が減少することになり勝ちで
あるが、インバータ回路12等で消費される電力には変
化が少なく、低光束になる程、回路効率が低下する。こ
のとき、直流電圧Vdcの値をランプ電流Ibのピーク
値Vp(実効値)に応じて設定すれば、低光束時にあっ
ても回路効率を良好にできる。即ち、図34に示す如く
ランプ電圧Vbの実効値のピーク値をVpとすれば、V
dc=Vp+Vzになる。実際上、直流電圧Vdcはラ
ンプ電圧Vbの実効値のピーク値Vpの2.0〜2.5
倍程度になるよう設定される。
【0045】再び図30に戻って、本実施例において
は、図34に示すように、ランプ電圧Vbの実効値のピ
ーク値Vpに対し、Vdc=Vp+Vzとするべく、直
流電圧Vdcをフィードバック制御する。例えば、放電
灯(FLR−40)を調光制御する場合、FLR−40
は低温時には調光点灯時のランプ電圧Vbのピーク電圧
が約180Vまで上昇する。ここで、直流電圧Vdc
(=Vp+Vz)の値を360〜450V程度に設定す
れば、回路効率を極めて良好にできる上、広範囲にわた
り連続的な調光を可能にできる。なお、本実施例では、
インバータ回路としてハーフブリッジ型を用いてもよ
く、フルブリッジ型を用いることもできる。一方、一石
インバータ回路を用いる場合、昇圧作用があるから、V
dc=Vp+Vzの式を採用しない。また、チョッパー
回路11には昇圧型が用いられているが、所定の直流電
圧Vdcが得られれば、他の構成のチョッパー回路も採
用できる。
【0046】上述の実効例では、直流電圧Vdcを調光
点灯時のランプ電圧Vbのピーク値Vpによって設定し
ているため、放電灯15の光出力の大きい(ランプ電圧
Vbが小さい)ときには、効率が低下することになる。
したがって、この点を考慮し、ランプ電圧Vbの実効値
Vxを検出する検出手段28により直流電圧Vdcを変
化させ、常にVdc=2.0〜2.5Vxの関係を満た
すようにすれば、低光束領域のみならず全点灯時におい
ても回路効率を上げることができる。直流電圧Vdcと
ランプ電流Ibの関係の一例を図35に示してある。こ
の実施例においては出力光束が変化しても直流電圧Vd
cの値は常に2Vbになっていて、相当の低光束までス
ムーズな調光点灯を実現できる。
【0047】図36は本発明による放電灯点灯装置の他
の実施例の基本的構成を示す。図37を参照してこの動
作を説明するに、いま電源スイッチSWがオンされる
と、制御電源電圧Vccは抵抗R0 を介して立ち上り、
電圧V2 まで上昇する。制御電源電圧Vccが電圧V2
まで上昇した後、電源スイッチSWがオフされると、制
御電源電圧Vccが低下していく。ここで、時刻t5
インバータ回路12が動作を開始した場合、インバータ
回路12よりダイオードD8 を介して制御電源用の電流
が供給され、制御電源Vccは最大値Vtまで上昇す
る。この最大値VtはツェナーダイオードZD2 のツェ
ナー電圧となる。図37では、インバータ回路12の動
作開始を時刻t5 としたが、これよりも前に動作を開始
したときはその開始時点よりダイオードブリッジDBを
介して電流が供給され、制御電源電圧Vccが立ち上が
る。
【0048】また、制御電源電圧Vccが電圧V2 より
も高い期間は、電源スイッチSWはオフ状態を維持す
る。時刻t6 で消灯制御信号が入力されると、インバー
タ回路12は動作を停止し、ダイオードD8 からの電流
が停止し、制御電源電圧Vccはインバータ制御回路1
4の消費により低下し、電圧V1 に達する。電圧V1
達すると、電源スイッチSWは再びオンにされ、これに
より制御電源電圧Vccが上昇し、電圧V2 に達するま
でオンし、電圧V2 になると、電源スイッチSWはオフ
する。これ以降、制御電源電圧Vccは電圧V2 とV1
の間で制御される。ここで、電圧V1 はインバータ制御
回路14の動作が正常に行われる電圧であり、この電圧
1 以上であれば、インバータ回路12は正常に始動す
る。このような制御を行うことにより、待機時の制御電
源電圧Vccを低く制御でき、且つ抵抗R0 での電力損
失を低減し得ることは理解されよう。
【0049】図38には本実施例の具体的な回路が示さ
れており、この回路において交流電源ACはコンデンサ
10,C11とフィルタコイルFTでなるローパスフィル
タ回路を介して全波整流器DBの交流入力端側に接続さ
れる。全波整流器DBの直流出力端子には平滑用コンデ
ンサC1 が並列接続され、コンデンサC1 の両端にはト
ランジスタQ2 ,Q3 の直列回路が接続される。トラン
ジスタQ2 ,Q3 のエミッタには夫々抵抗R10,R11
直列的に接続される。トランジスタQ2 と抵抗R10の直
列回路には、ダイオードD2 が逆並列に接続され、トラ
ンジスタQ3 と抵抗R11の直列回路にはダイオードD3
が逆並列に接続される。トランジスタQ 3 と抵抗R11
の直列回路にはチョークコイルL2 とコンデンサC3
介して放電灯15のフィラメントの電源側端子が接続さ
れている。放電灯15のフィラメントの非電源側端子に
はコンデンサC5 が並列接続され、各トランジスタ
2 ,Q3 のベースには夫々ドライブ回路10A,11
Aを介してインバータ制御回路14の出力が付与されて
いる。
【0050】また、平滑コンデンサC1 の両端には限流
用抵抗R0 とMOSトランジスタQ 0 を介しコンデンサ
6 が接続される。コンデンサC6 の両端には、ツェナ
ダイオードZD2 が並列接続される。平滑コンデンサC
1 の両端には、抵抗R9 を介してコンデンサC12とツェ
ナーダイオードZD1 の並列回路が接続される。コンデ
ンサC12に得られる電位は、MOSトランジスタQ0
ゲートに付与される。チョークコイルL2 の二次巻線L
sの一端はアースされ、他端はダイオードD8を介しコ
ンデンサC8 に接続される。コンデンサC8 はコンデン
サC6 に対し並列接続され、インバータ制御回路14の
電源をなしている。コンデンサC8 の両端には、抵抗R
17を介しツェナーダイオードZD3 が接続されると共
に、抵抗R 14,R15,R16の直列回路が接続される。抵
抗R14とR15との接続点はコンパレータCPの負入力端
子に接続される。抵抗R17とツェナーダイオードZD3
の接続点は、コンパレータCPの正入力端子に接続され
る。コンパレータCPの出力端子は抵抗R35を介してト
ランジスタQ8 のベースに接続されると共に、抵抗R 13
を介しトランジスタQ7 のベースに接続される。トラン
ジスタQ8 は抵抗R16の両端に並列接続され、トランジ
スタQ7 はトランジスタQ6 のベース・エミッタ間に接
続される。トランジスタQ6 のベースは抵抗R12を介し
てコンデンサC 6 ,C8 の電位でプルアップされ得る。
トランジスタQ6 はツェナーダイオードZD1 の両端に
並列接続される。
【0051】この図38の回路の動作を説明するに、コ
ンデンサC6 ,C8 で得られる制御電源電圧Vccは抵
抗R17とツェナーダイオートZD3 との直列回路に印加
されて、ツェナーダイオードZD3 で得られる基準電圧
がコンパレータCPの正入力端子に入力される。また制
御電源電圧Vccは抵抗R14,R15,R16で分圧され、
コンパレータCPの負入力端子に付与される。図37か
ら明らかなように、Vcc<V2 のとき、コンパレータ
CPからはハイレベル信号が出力され、トランジスタQ
7 がオンになり、トランジスタQ6 がオフになると共
に、MOSトランジスタQ0 がオンする。またVcc≧
2 になると、コンパレータCPが反転動作し、コンパ
レータCPの出力がローレベルになり、トランジスタQ
7 がオフに、トランジスタQ6 がオンになり、MOSト
ランジスタQ0 がオフする。制御電圧Vccが低下して
Vcc≦V1 になると、再びコンパレータCPの出力が
ハイレベルになるように、抵抗R14,R15,R16及びツ
エナーダイオードZD3 の回路定数を設定すれば、図3
7に沿って説明した動作が実現される。
【0052】図39は本発明による放電灯点灯装置の他
の実施例の要部回路図である。本実施例では、図38の
実施例に対し、全波整流器DBの出力端子と平滑コンデ
ンサC1 との間に昇圧用のチョッパー回路19が挿入さ
れている。この場合、全波整流器DBの出力端子にはチ
ョークコイルL1 とダイオードD1 との直列回路を介し
平滑用コンデンサC1 が接続される。また、ダイオード
1 とコンデンサC1との直列回路にはMOSトランジ
スタQ1 と抵抗R24との直列回路が接続される。全波整
流器DBの出力電圧は、抵抗R20とR21の直列回路で分
圧され、チョッパー制御回路13に入力される。また、
チョークコイルL1 に流れる電流は、このチョークコイ
ルL1 の二次巻線により検出され、抵抗R22を介しチョ
ッパー制御回路13に入力されている。チョッパー制御
回路13の出力は抵抗R23を介しMOSトランジスタQ
1 のゲートに付与され、MOSトランジスタタQ1 に流
れる電流は抵抗R24により検出される共にチョッパー制
御回路13に入力される。また、平滑コンデンサC1
電圧は抵抗R25,R26により分圧されてチョッパー制御
回路13に入力される。チョッパー制御回路13は平滑
用のコンデンサC1に所定の電圧が得られるように、M
OSトランジスタQ1 がオン・オフ制御される。なお、
図38に示したMOSトランジスタQ0 のドレインは抵
抗R0 を介し、全波整流器DBの高電位側の出力端子に
接続される。
【0053】ここで、チョッパー制御回路13の動作可
能電圧Veと制御電源電圧Vccとの関係を考える。制
御電源電圧Vccがチョッパー制御回路13の動作可能
電圧Veよりも低いときは、チョッパー制御回路13は
動作を停止する。このときチョッパー回路11が昇圧型
の場合、チョッパー回路11が常に作動状態にあれば、
インバータ回路12への入力電圧が常に高くなり、また
チョッパー制御回路13において不要な電力損失がある
が、図38においてV2 <Ve<Vtに設定することが
好適である。このような設定を行うことにより、インバ
ータ回路12の始動後にチョッパー回路の動作が開始さ
れる。一方、インバータ回路12の待機時は、図37に
示す如くV1 <Vcc<V2 であるから、自動的にチョ
ッパー回路11の動作が停止する。
【0054】なお、チョッパー回路11は本実施例では
昇圧型を採用するものとしたが、降圧型あるいは昇降圧
型を用いることもできる。降圧型を用いるときは、チョ
ッパー回路11が常動状態にあっても、インバータ回路
12への入力電圧は高くならないから、V1 >Veに設
定してもよい。上述の構成を採ることにより、インバー
タ回路12の停止時にVcc>V1 の関係にあるから、
チョッパー回路11の動作は継続される。これに伴いイ
ンバータ回路12の再起動時に、インバータ回路12へ
の電圧供給が安定して行われ得る。
【0055】図40は本発明による放電灯点灯装置の他
の実施例の要部である。この実施例では、チョッパー制
御回路13への電力供給をトランジスタQ9 で開閉制御
する構成が採られる。この場合、インバータ制御回路1
4に供給される制御電源電圧Vccが所定の電圧を超え
ると、ツェナーダイオードZD4 を介してトランジスタ
10のベースに電流が流れ、トランジスタQ10がオンと
なり、チョッパー制御回路13に電力が供給される。一
方、制御電源電圧Vccが所定の値以下になると、ツェ
ナーダイオードZD4 がオフになり、トランジスタQ10
もオフとなって、トランジスタQ9 が確実にオフにな
る。したがって、ツェナーダイオードZD 4 のツェナー
電圧を適切に設定することにより、制御電源電圧Vcc
が設定より低いときは、チョッパー制御回路13への電
力供給を確実に停止できる。
【0056】図41は本発明による放電灯点灯装置の他
の実施例である。この場合、昇圧型のチョッパー回路1
1において全波整流器DBの直流出力端子にインダクタ
1とスイッチング素子Q1 が直列に接続され、スイッ
チング素子Q1 の両端にダイオードD1 を介して平滑用
のコンデンサC1 が接続される。このとき、スイッチン
グ素子Q1 が高周波でオン・オフ動作を繰り返すことに
より、インダクタL1の両端に電圧を誘起させ、この電
圧を全波整流器DBの出力電圧に重畳させて、ダイオー
ドD1 を介し平滑コンデンサC1 に充電させる。平滑コ
ンデンサC1 に得られた電圧は抵抗R25,R26により分
圧され、チョッパー制御回路13にフィードバックされ
て、所定の出力電圧が得られるようにスイッチング素子
1 がオン・オフ動作される。例えば、チョッパー回路
の出力電圧は400V前後にされ、且つチョッパー回路
の非動作時には交流電圧を全波整流した電圧がインバー
タ回路12に入力される。すなわち、交流電源が100
Vの場合、インバータ回路の入力電圧が140〜400
Vの広範囲で変化する。このような広範囲で変化する入
力電圧に対し、この電圧を抵抗R31,R32で分圧して得
られる電圧V6 を基準電圧として電圧比較器CPに入力
せしめ、スイッチング素子Q2 ,Q3 の接続点の電圧を
抵抗R29、R30で分圧して得られた電圧V4 と比較す
る。入力電圧を分圧して得られる基準電圧V6 を、図4
2に示す如く、スイッチング素子Q2 がオンしたときの
電圧V41とスイッチング素子Q2 ,Q3 が共にオフした
ときの電圧V42との間になるよう設定する。このような
設定により、入力電圧の変化に対し、電圧比較器CPの
基準電圧V6 が追従動作する。また、スイッチング素子
2 がオンしたとき、及びスイッチング素子Q2 ,Q3
がオフしたときの検出を確実に実現できる。図43はチ
ョッパー回路とインバータ回路の始動時の動作を示して
いる。このように、インバータ回路が先に始動してチョ
ッパー回路が後から始動するような場合に、本実施例の
検出回路を用いれば、インバータ回路の入力電圧にかか
わらず、インバータ回路のスイッチング素子の動作を検
出できる。
【0057】
【発明の効果】請求項1乃至16に記載の発明によれ
ば、交流電源を直流電力に変換する第1のスイッチング
手段と、直流電力を高周波電力に変換する第2のスイッ
チング手段と、第2のスイッチング手段の出力端に接続
された放電灯を含む負荷回路とを備え、第2のスイッチ
ング手段を先に動作させて後から第1のスイッチング手
段を駆動させるように構成された放電灯点灯装置におい
て、放電灯の点灯始動時において放電灯に印加する高周
波電圧の基本振幅にパルス状の電圧を加えるようにした
ので、特に低光束調光点灯始動時において放電灯の印加
電圧のピーク値が高く、且つ実効値を低く抑えることが
でき、良好な点灯始動を実現できるという効果がある。
また、放電灯の印加電圧の実効値を下げるために、高周
波電圧の基本振幅とパルス電圧のピーク値により低光束
調光点灯状態で始動した場合でも、光のちらつきが生じ
ることはない。
【0058】請求項17,18記載の発明によれば、イ
ンバータ回路の発振開始前は主電源から電流制限素子を
介してインバータ制御回路に電源を供給し、インバータ
回路の発振開始後はインバータ回路の発振出力によりイ
ンバータ制御回路に電源を供給するようにした放電灯点
灯装置において、インバータ回路の待機時に主電源から
電流制限素子を介して常に電流を供給するのではなく、
スイッチング素子を開閉することにより断続的に電流制
限素子を介して電流を供給するものであるから、電流制
限素子における消費電力を低減することができ、また、
インバータ回路の起動に最低限必要な電圧は保持してい
るので、再起動を容易に行うことができるという効果が
ある。
【0059】請求項19記載の発明によれば、簡単な構
成で、広範囲の入力電圧に対して、自励他制式ハーフブ
リッジインバータ回路の発振同期信号を得ることができ
る。また、請求項20記載の発明によれば、低光束レベ
ルまで連続的に放電灯を調光点灯するインバータ回路に
入力される直流電圧を、調光時のランプ電圧に合わせて
設定することにより、調光時において安定した電力をイ
ンバータ回路に供給することができ、インバータ回路の
効率を上げることができるという効果がある。さらに、
請求項21記載の発明のように、負荷回路の放電灯に流
れる電流を限流するためのインダクタンス要素を複数個
に分割すれば、可聴音の騒音を低減することができると
いう効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の回路図である。
【図2】本発明の第1実施例の動作波形図である。
【図3】本発明の第2実施例の回路図である。
【図4】本発明の第2実施例の動作波形図である。
【図5】本発明の第3実施例の動作波形図である。
【図6】本発明の第4実施例の動作波形図である。
【図7】本発明の第5実施例の動作波形図である。
【図8】本発明の第6実施例の動作波形図である。
【図9】本発明の第7実施例の動作波形図である。
【図10】本発明の第8実施例の動作波形図である。
【図11】本発明の第9実施例の動作波形図である。
【図12】本発明の第10実施例の動作波形図である。
【図13】本発明の第11実施例の動作波形図である。
【図14】本発明の第12実施例の回路図である。
【図15】本発明の第13実施例の動作波形図である。
【図16】本発明の第14実施例の動作波形図である。
【図17】本発明の第15実施例の回路図である。
【図18】本発明の第16実施例の回路図である。
【図19】本発明の第17実施例の要部回路図である。
【図20】本発明の第17実施例の動作波形図である。
【図21】本発明の第18実施例の要部回路図である。
【図22】本発明の第19実施例の要部回路図である。
【図23】本発明の第20実施例の要部回路図である。
【図24】本発明の第21実施例の要部回路図である。
【図25】本発明の第22実施例の動作波形図である。
【図26】本発明の第23実施例の回路図である。
【図27】本発明の第24実施例の回路図である。
【図28】本発明の第25実施例の回路図である。
【図29】本発明の第26実施例の基本構成を示すブロ
ック回路図である。
【図30】本発明の第26実施例の具体構成を示すブロ
ック回路図である。
【図31】本発明の第26実施例の動作説明のための第
1の等価回路図である。
【図32】本発明の第26実施例の動作説明のための第
2の等価回路図である。
【図33】本発明の第26実施例の第1の動作説明図で
ある。
【図34】本発明の第26実施例の第2の動作説明図で
ある。
【図35】本発明の第26実施例の第3の動作説明図で
ある。
【図36】本発明の第27実施例の基本構成を示すブロ
ック回路図である。
【図37】本発明の第27実施例の動作説明図である。
【図38】本発明の第27実施例の具体構成を示すブロ
ック回路図である。
【図39】本発明の第27実施例の一変形例の要部構成
を示す回路図である。
【図40】本発明の第28実施例の要部構成を示す回路
図である。
【図41】本発明の第29実施例の具体構成を示す回路
図である。
【図42】本発明の第29実施例の動作説明図である。
【図43】本発明のインバータ回路とチョッパー回路の
動作を示す流れ図である。
【図44】従来例の回路図である。
【図45】従来例の動作波形図である。
【図46】他の従来例の回路図である。
【図47】他の従来例の動作波形図である。
【符号の説明】
11 チョッパー回路 12 インバータ回路 13 チョッパー制御回路 14 インバータ制御回路 15 放電灯
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山内 得志 大阪府門真市大字門真1048番地 松下電工 株式会社内

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電源を直流電力に変換する第1の
    スイッチング手段と、直流電力を高周波電力に変換する
    第2のスイッチング手段と、第2のスイッチング手段の
    出力端に接続された放電灯を含む負荷回路とを備え、第
    2のスイッチング手段を先に動作させて後から第1のス
    イッチング手段を駆動させるように構成された放電灯点
    灯装置において、放電灯の始動に十分なパルス状電圧を
    間欠的に印加する電圧印加手段を付加したことを特徴と
    する放電灯点灯装置。
  2. 【請求項2】 電圧印加手段は第2のスイッチング手
    段のオン・オフ動作後にパルス状電圧を発生させ、パル
    ス状電圧の波高値を上昇させて安定するように構成され
    ていることを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装
    置。
  3. 【請求項3】 第1のスイッチング手段はパルス状電
    圧が発生するときにオン・オフ動作可能とされているこ
    とを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装置。
  4. 【請求項4】 第1のスイッチング手段はパルス状電
    圧の波高値が安定するまでにオン・オフ動作を開始する
    ように構成されていることを特徴とする請求項2記載の
    放電灯点灯装置。
  5. 【請求項5】 第1のスイッチング手段はパルス状電
    圧の波高値が安定する直前にオン・オフ動作を開始する
    ように構成されていることを特徴とする請求項2記載の
    放電灯点灯装置。
  6. 【請求項6】 第1のスイッチング手段はパルス状電
    圧の波高値が安定するときにオン・オフ動作を開始する
    ように構成されていることを特徴とする請求項1記載の
    放電灯点灯装置。
  7. 【請求項7】 第1のスイッチング手段はパルス状電
    圧の波高値が安定した後、オン・オフ動作を開始するよ
    うに構成されていることを特徴とする請求項1記載の放
    電灯点灯装置。
  8. 【請求項8】 第1のスイッチング手段は複数段に直
    流出力電圧を変化可能とされていることを特徴とする請
    求項1記載の放電灯点灯装置。
  9. 【請求項9】 第1のスイッチング手段は調光始動時
    と調光点灯時とで少なくとも2段に直流出力電圧を変化
    可能とされていることを特徴とする請求項8記載の放電
    灯点灯装置。
  10. 【請求項10】 第2のスイッチング手段は放電灯を
    先行予熱可能とされ、第2のスイッチング手段のオン・
    オフ動作時に第1のスイッチング手段がオン・オフ可能
    とされて、電圧印加手段は第1のスイッチング手段の動
    作後、パルス状電圧を発生せしめ、安定点灯まで徐々に
    パルス状電圧の波高値を上昇可能とされ、パルス状電圧
    の波高値が実質的に一定になり、且つ所定の放電灯出力
    となるように直流出力電圧を変化させる手段を備えるこ
    とを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装置。
  11. 【請求項11】 電圧印加手段は調光点灯時には調光
    点灯を維持可能なレベルのパルス状電圧を供給可能であ
    ることを特徴とする請求項10記載の放電灯点灯装置。
  12. 【請求項12】 電圧印加手段は調光点灯時には始動
    時よりも高いパルス状電圧を供給可能とされ、且つ調光
    時にはパルス状電圧を変化可能とされていることを特徴
    とする請求項1記載の放電灯点灯装置。
  13. 【請求項13】 電圧印加手段は正負の極性において
    非対称のパルス状電圧を供給可能であることを特徴とす
    る請求項1記載の放電灯点灯装置。
  14. 【請求項14】 電圧印加手段は正負の極性の少なく
    とも一方の極性の波高値を所定値でクランプ可能である
    ことを特徴とする請求項13記載の放電灯点灯装置。
  15. 【請求項15】 第1のスイッチング手段は昇圧型の
    チョッパー手段であり、第2のスイッチング手段はハー
    フブリッジ型のインバータ手段であることを特徴とする
    請求項1記載の放電灯点灯装置。
  16. 【請求項16】 第2のスイッチング手段はインバー
    タ手段を含み、電圧印加手段がインバータ手段の出力電
    圧を可変とする手段であることを特徴とする請求項1記
    載の放電灯点灯装置。
  17. 【請求項17】 第1のスイッチング手段はチョッパ
    ー手段及びこのチョッパー手段への電力供給をオン・オ
    フするチョッパー制御手段を具備することを特徴とする
    請求項1記載の放電灯点灯装置。
  18. 【請求項18】 所定の2つの電圧値の間で可変の制
    御電源電圧を付与する手段が備えられ、制御電源電圧が
    所定電圧値以上になるとき通電手段が反転動作するよう
    に構成されていることを特徴とする請求項1記載の放電
    灯点灯装置。
  19. 【請求項19】 広範囲にわたる入力電圧に対して、
    第1のスイッチング手段の発振の同期信号を得る手段を
    備えることを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装
    置。
  20. 【請求項20】 ランプ電圧の実効値のピーク値に対
    し、第1のスイッチング手段の出力電圧をフィードバッ
    ク制御する手段を備えることを特徴とする請求項1記載
    の放電灯点灯装置。
  21. 【請求項21】 第2のスイッチング手段には共振用
    インダクタが含まれ、この共振用インダクタが2個以上
    に分割されていることを特徴とする請求項1の放電灯点
    灯装置。
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