JP3324862B2 - 放電灯点灯制御方式 - Google Patents

放電灯点灯制御方式

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JP3324862B2
JP3324862B2 JP4432294A JP4432294A JP3324862B2 JP 3324862 B2 JP3324862 B2 JP 3324862B2 JP 4432294 A JP4432294 A JP 4432294A JP 4432294 A JP4432294 A JP 4432294A JP 3324862 B2 JP3324862 B2 JP 3324862B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、放電灯点灯制御方式に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、蛍光灯のようにフィラメント
を備えた放電灯では、放電灯が点灯しない程度の電力で
フィラメントを予熱する予熱期間を設け、予熱後に点灯
状態に移行させるようにした放電灯点灯制御方式が知ら
れている。すなわち、予熱期間には、放電灯の電極間の
電位差を放電が開始されない程度に低く設定するととも
にフィラメントに対して予熱電流を通電し、フィラメン
トの予熱後に放電灯の電極間の電位差を引き上げて放電
を開始させることによって、点灯状態への移行を容易に
しているのである。予熱期間は通常は一定時間になるよ
うに設定されている。また、予熱期間の終了後には、点
灯状態への移行が容易になるように、十分に高い始動電
圧を短期間印加して点灯状態に移行させるようになって
いる。
【0003】ところで、この種の放電灯点灯制御方式
を、外部信号に応じて放電灯への供給エネルギを調節し
て放電灯を調光することができる点灯回路において採用
することが考えられる。調光可能な点灯回路としては、
スイッチング素子を備えたインバータ回路を点灯回路と
して用い、共振回路を通して放電灯にエネルギを供給す
る構成を採用するものがあり、スイッチング素子のオン
期間とオフ期間とのデューティ比を調節することで調光
を可能となるように構成したものがある。この構成で
は、スイッチング素子のオン期間とオフ期間とのデュー
ティ比の制御によって共振回路のインピーダンスが変化
し、放電灯への供給エネルギを調節することができるの
である。デューティ比の制御には、たとえば、直流電圧
をデューティ比に変換する電圧−デューティ比変換回路
(以下、変換回路と略称する)を用い、変換回路に入力
する直流電圧を制御すればよい。
【0004】すなわち、上述のような予熱期間を設ける
点灯制御と、外部信号による調光を行なう調光制御とを
可能とするには、図7に示すように、予熱電流の通電と
始動電圧の印加とを制御する電圧信号を発生する予熱制
御回路4aと、外部信号に応じて電圧信号である調光信
号を発生する調光制御回路4bとを設け、予熱制御回路
4aおよび調光制御回路4bから出力される電圧信号の
うちの大きいほうを採用する最大電圧出力回路4dの出
力を上記変換回路への入力とすることが考えられる。い
ま、変換回路への入力電圧が高いほど放電灯への供給電
力が大きくなるように点灯回路を構成しているものとす
れば、予熱制御回路4aでは、予熱期間の時限を行なう
とともに、予熱期間において予熱が可能となる程度の低
電圧を出力し、予熱期間の終了後に始動電圧を短時間だ
けパルス状(以下、始動パルスという)に発生して出力
を停止するのであり、調光制御回路4bでは、外部信号
を電圧信号である調光信号に変換し、予熱期間の終了後
から調光信号を出力するように構成される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、予熱制御回
路4aでは、予熱期間の終了後に始動パルスを1回だけ
発生して放電灯を点灯状態に移行させるから、始動パル
スのエネルギを十分に大きく設定して予熱状態から点灯
状態に確実に移行させることが必要になる。一方、調光
制御が可能である場合に、放電灯から出力される光束を
最低に設定すると予熱時よりも変換回路への入力電圧が
低くなる場合が生じる。すなわち、点灯時の変換回路へ
の入力電圧が予熱時よりも低くなるのである。これは、
放電していない状態から放電状態への移行には高い始動
電圧が必要であるが、放電が開始されれば始動電圧より
も低い電圧で放電状態を維持できるからである。
【0006】しかるに、放電灯の出力光束を点灯開始時
から時間の経過とともに徐々に増加させるフェードイン
制御の際には、図8(a)に示すように、時刻t0 の電
源投入後の予熱期間τpにおいて予熱制御回路4aから
出力される電圧信号に対して、時刻t1 で放電灯を始動
した直後では調光制御回路4bから出力される電圧信号
のほうが低くなる場合が生じる。変換回路への入力電圧
が図8(a)のように変化すると、図8(b)に示すよ
うに、予熱期間τpの終了後に始動パルスの印加によっ
て放電灯が点灯し、放電灯の出力光束は始動パルスが印
加されている短時間だけ高くなり、以後は低くなるよう
に変化する。すなわち、フェードイン制御の際に瞬時だ
け明るくなり、その後、暗くなって徐々に明るくなるの
であって、フェードイン制御としては不自然な印象を与
えるという問題があり、また視覚に対する刺激の変化が
大きく目の健康の上からも問題がある。
【0007】本発明は上記問題点の解決を目的とするも
のであり、予熱後に低光束で点灯させる場合でも瞬間的
に高光束になることがなく、不自然な印象を与えずに点
灯状態に移行させることができるようにした放電灯点灯
制御方式を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、フィ
ラメントを備える放電灯への印加電圧を調節することに
より調光可能とした点灯回路を用い、電源投入後にフィ
ラメントを予熱した後に点灯状態に移行させる放電灯点
灯制御方式において、放電灯を予熱する予熱期間の後
に、調光制御時における放電灯の最低光束にほぼ等しい
電圧とこの電圧よりも高い微放電が生じる程度に設定し
たパルス電圧とを交互に放電灯に印加する始動期間を設
け、始動期間の終了時に放電灯を最低光束とするととも
に時間の経過に伴って所望の出力光束まで出力光束を上
昇させる調光用の電圧とパルス電圧との高いほうの電圧
を放電灯に印加することを特徴とする。
【0009】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、放電灯が点灯状態に移行した後にはパルス電圧と調
光用の電圧とのいずれか大きいほうを印加し、放電灯が
点灯状態に移行する前には点灯状態に移行した後よりも
パルス電圧の波高値を高く設定するとともにパルス電圧
を発生する時間間隔を大きく設定したことを特徴とす
【0010】
【作用】請求項1の発明によれば、従来構成のように1
回の始動電圧で放電灯を確実に点灯させるのではなく、
調光制御時における放電灯の最低光束にほぼ等しい電圧
とこの電圧よりも高い微放電が生じる程度に設定したパ
ルス電圧とを交互に放電灯に印加する始動期間を設けた
ことで、放電灯を徐々に点灯状態に移行することにな
り、点灯状態への移行時に低光束に設定されていたとし
ても、瞬間的に高光束になることがないのである。
た、始動期間の終了時に放電灯を最低光束とするととも
に時間の経過に伴って所望の出力光束まで出力光束を上
昇させる調光用の電圧とパルス電圧との高いほうの電圧
を放電灯に印加することにより、予熱期間と始動期間と
の後に点灯状態に移行させるようにし、かつ始動期間の
終了後にはフェードイン制御を行なって所望光束まで出
力光束を引き上げるので、点灯開始時に一旦高光束にな
ってから低光束になるという不自然さが生じないのであ
る。しかも、パルス電圧を繰り返して印加するから、徐
々に点灯状態に移行して点灯状態に確実に移行させるこ
とができる。
【0011】請求項2の発明によれば、放電灯が点灯状
態に移行した後にはパルス電圧と調光用の電圧とのいず
れか大きいほうを印加し、放電灯が点灯状態に移行する
前には点灯状態に移行した後よりもパルス電圧の波高値
を高く設定するとともにパルス電圧を発生する時間間隔
を大きく設定しているから、点灯状態への移行前には高
電圧で微放電によるイオンの発生を促して点灯状態への
移行を容易にし、点灯状態では不要なパルス電圧を小さ
くしてちらつきなどを抑制することができる
【0012】
【実施例】(実施例1) 本実施例では、図1に示すように、点灯回路1としてイ
ンバータ回路を用いるとともに、点灯回路1に設けたス
イッチング素子のオン期間とオフ期間とのデューティ比
を制御することによって放電灯L1 ,L2 への供給エネ
ルギを調節可能とし、また2灯の放電灯L1 ,L2 を点
灯させているが、点灯回路1の構成、放電灯L1 ,L2
への供給エネルギを調節する構成、放電灯L1 ,L2
灯数はこれに限定されるものではなく、本発明の技術思
想は、フィラメントを備えた放電灯を予熱し、かつ調光
する点灯回路1であれば適用可能である。
【0013】本実施例の点灯回路1は、商用交流電源A
CをダイオードブリッジDBおよび平滑コンデンサC3
よりなる電源回路2によって整流平滑した直流電源を電
源とし、エミッタ−コレクタ間が直列接続された一対の
トランジスタQ1 ,Q2 をスイッチング素子として備
え、両トランジスタQ1 ,Q2 の直列回路を平滑コンデ
ンサC3 の両端間に接続している。各トランジスタ
1 ,Q2 のエミッタ−コレクタ間にはそれぞれ還流用
のダイオードD1 ,D2 が逆並列に接続される。また、
トランジスタQ1 のエミッタ−コレクタ間には抵抗R1
が並列接続され、トランジスタQ2 のエミッタ−コレク
タ間には一対の抵抗R2 ,R3 の直列回路が並列接続さ
れる。さらに、トランジスタQ2 のエミッタ−コレクタ
間には、電流トランスCTの1次巻線と負荷回路3との
直列回路が並列接続される。
【0014】負荷回路3は、センタタップを有するチョ
ークコイルCHを有し、チョークコイルCHのセンタタ
ップが点灯回路1に接続され、チョークコイルCHの両
端が放電灯L1 ,L2 に接続される。すなわち、点灯回
路1からの供給電力はチョークコイルCHにより両放電
灯L1 ,L2 に分配される。放電灯L1 ,L2 としては
蛍光灯のように一対のフィラメントf1 ,f2 を有する
ものを用いており、各放電灯L1 ,L2 の一方のフィラ
メントf1 の一端がそれぞれチョークコイルCHに接続
され、他方のフィラメントf2 の一端はそれぞれ直流カ
ット用のコンデンサC1 ,C2 を通して点灯回路1に接
続される。また、両フィラメントf1 ,f2 の他端間に
はコンデンサC4 ,C5 が接続される。
【0015】ところで、点灯回路1のトランジスタQ2
は制御回路4からのベースへの制御信号によってオン・
オフ制御され、トランジスタQ1 は、ベース−エミッタ
間に電流トランスCTの2次巻線と抵抗R4 との直列回
路および抵抗R5 が接続されることにより、電流トラン
スCTの2次巻線の出力電流に応じてオン・オフ制御さ
れるようになっている。制御回路4は、上述した抵抗R
2 ,R3 の接続点の電位をあらかじめ設定した基準電圧
Vref と比較するコンパレータCP1 を備え、コンパレ
ータCP1 の出力端にはダイオードD4 を介してコンパ
レータCP2 の反転入力端を接続してある。コンパレー
タCP1 は、抵抗R2 ,R3 の接続点の電位が基準電圧
Vref を越えると出力をLレベルにする。コンパレータ
CP2 の反転入力端には、直列接続された抵抗R6 とコ
ンデンサC6 との接続点が接続され、この直列回路の両
端には安定化されている制御電源電圧Vddが印加され
る。コンパレータCP1 の出力端はダイオードD3 を介
してトランジスタQ2 のベースにも接続され、またコン
パレータCP2 の出力端は抵抗R7 を介してトランジス
タQ2 のベースに接続される。コンパレータCP2 の非
反転入力端には、電圧−デューティ変換回路(以下、変
換回路と略称する)の出力電圧が印加される。
【0016】上記構成によれば、電源を投入すると抵抗
1 〜R3 の直列回路に電圧が印加されるが、このとき
にコンパレータCP1 の反転入力端に印加される電圧は
基準電圧Vref よりも低く設定されておりコンパレータ
CP1 の出力はHレベルになる。したがって、ダイオー
ドD3 を通してトランジスタQ2 が順バイアスされてト
ランジスタQ2 がオンになり、同時に抵抗R6 を介して
コンデンサC6 が充電される。ここで、後述するように
変換回路は一定の正電圧を出力しているから、抵抗R6
とコンデンサC6 とにより決定される時間が経過するま
ではコンデンサC6 の端子電圧が変換回路の出力電圧よ
りも低く、コンパレータCP2 の出力はHレベルにな
る。すなわち、電源の投入からコンデンサC6 の端子電
圧が上昇するまでの一定時間はトランジスタQ2 はオン
状態に保たれる。
【0017】コンデンサC6 の端子電圧が上昇して変換
回路の出力電圧を越えるとトランジスタQ2 はオフにな
るから、抵抗R1 −電流トランスCTの1次巻線−チョ
ークコイルCH−コンデンサC4 ,C5 −コンデンサC
1 ,C2 という経路を通して電流が流れ、電流トランス
CTの2次巻線に誘起された電流によりトランジスタQ
1 のベースに順方向に電流が流れるようになる。すなわ
ち、トランジスタQ1はオン方向に制御され、抵抗R1
に加えてトランジスタQ1 のエミッタ−コレクタ間にも
電流が流れるようになるから、トランジスタQ1 がオン
になる。トランジスタQ1 がオンである期間には、抵抗
2 ,R3 の接続点の電位は、基準電圧Vref よりも高
くなり、コンパレータCP1 の出力がLレベルになるか
らダイオードD3 を通してトランジスタQ2 のベースが
Lレベルになり、結果的にトランジスタQ2 はオフに保
たれる。また、このとき同時にダイオードD4 を通して
コンデンサC6 が放電される。
【0018】その後、電流トランスCTの1次巻線に流
れる電流が飽和すると、トランジスタQ1 へのベース電
流が停止してトランジスタQ1 はオフになる。このと
き、電流トランスCTは蓄積エネルギによりダイオード
2 を通して1次巻線に電流を流し続け放電灯L1 ,L
2 への供給電流が急激に遮断されないようにする。トラ
ンジスタQ1 がオフになれば、抵抗R2 ,R3 の接続点
の電位は低下して基準電圧Vref よりも低くなり、コン
パレータCP1 の出力がHレベルになってトランジスタ
2 がオンになり、コンデンサC6 が再び充電され、コ
ンデンサC6 の端子電圧が変換回路の出力電圧を越える
まではトランジスタQ2 がオンに保たれるのである。次
にトランジスタQ2 がオフになるときには、電流トラン
スCTは蓄積エネルギでダイオードD1 を通して電流を
流し続け放電灯L1 ,L2 への電流が急激に遮断されな
いようにする。
【0019】上述したように、点灯回路1のトランジス
タQ2 のオン期間は、抵抗R6 とコンデンサC6 とによ
る時定数と変換回路の出力電圧との関係で決定され、ト
ランジスタQ2 のオフ期間は負荷回路3の構成や電流ト
ランスCTの容量によってほぼ一定になる。すなわち、
上記構成によって、変換回路の出力電圧を変化させるこ
とによって、スイッチング素子であるトランジスタ
1 ,Q2 のオン期間とオフ期間とのデューティ比を制
御することになり、かつトランジスタQ2 のオン期間の
みが変化するから結果的に周波数を制御することにな
る。負荷回路3はチョークコイルCHやコンデンサ
1 ,C2 によりなる直列共振回路を備え、放電灯
1 ,L2 にはこの直列共振回路を通して給電されるか
ら、トランジスタQ1 ,Q2 のオン期間とオフ期間との
デューティ比を変化させて負荷回路3への供給電力の周
波数を変化させると、放電灯L1 ,L2 への供給電力が
変化することになる。ここにおいて、負荷回路3に与え
る周波数は直列共振回路の共振周波数よりも高く設定し
てあり、変換回路の出力電圧の上昇に伴ってトランジス
タQ2 のオン期間が長くなって負荷回路3に供給する周
波数が直列共振周波数に近づくと、放電灯L1 ,L2
の供給電力が増加するようにしてある。
【0020】しかして、上述のように、変換回路の出力
電圧を制御することで放電灯L1 ,L2 への供給電力を
調節できるのであって、本実施例の変換回路は、一定時
間の予熱期間を設定するとともに予熱期間に予熱用の電
圧信号を出力する予熱制御回路4aと、予熱期間の終了
後に設定した始動期間に始動用の電圧信号を発生する始
動制御回路4cと、外部信号に応じた電圧信号である調
光信号を出力する調光制御回路4bと、予熱制御回路4
a、始動制御回路4c、調光制御回路4bの出力電圧の
うちのもっとも高い電圧を出力する最大電圧出力回路4
dとにより構成してある。最大電圧出力回路4dは、予
熱制御回路4a、始動制御回路4c、調光制御回路4b
の各出力電圧がアノードに印加される3個のダイオード
5 〜D7 を備え、ダイオードD5 〜D7 のカソードを
共通接続するとともに一端が接地された抵抗R8 の他端
に接続した構成を有する。したがって、最大電圧出力回
路4dのダイオードD5 〜D7 のカソードには、予熱制
御回路4a、始動制御回路4c、調光制御回路4bの各
出力電圧のうちもっとも高い電圧が出力されるのであ
り、この電圧をコンパレータCP2 の非反転入力端に印
加するのである。
【0021】予熱制御回路4aの出力電圧は、図2
(a)に示すように、一定の予熱期間τpでは予熱用の
一定電圧e1 に保たれ、予熱期間τpの終了後には上記
電圧e1よりも低い一定電圧e2 に保たれるようになっ
ている。この電圧e2 は、調光制御を行なう際に放電灯
1 ,L2 の出力光束を最低にするときの電圧にほぼ等
しく設定してある。
【0022】始動制御回路4cは、図2(b)に示すよ
うに、予熱期間τpには停止しており、予熱期間τpの
終了後に予熱時の電圧よりも高い電圧e3 を間欠的に短
時間ずつ出力するように構成されている。ここで、始動
制御回路4cの出力電圧はパルス状であるから以下では
パルス電圧と呼ぶ。パルス電圧の波高値e3 は、調光制
御の際に放電灯L1 ,L2 の出力光束を最高にするとき
の電圧よりは低く、出力光束を最低にするときの電圧よ
りは高く設定される。また、パルス電圧の波高値e3
従来の始動パルスの波高値よりも十分に低く設定され
る。さらに、1個のパルス電圧の発生期間は、放電灯L
1 ,L2 がただちに点灯状態に移行しない程度に設定し
てある。すなわち、1個のパルス電圧のエネルギは、放
電灯L1 ,L2 のフィラメントf1 ,f2 の間で微放電
が生じる程度に設定され、かつ微放電により生じたイオ
ンが消滅しない程度の間隔で複数個のパルス電圧を間欠
的に与えることによって、完全な放電状態に移行するこ
とができる程度に設定してある。
【0023】始動制御回路4cからのパルス電圧は予熱
期間τpの終了以後は継続して発生し、図2(c)に示
すように、調光制御回路4bでは予熱期間τpの後に一
定の始動期間τsが経過すると、外部信号により設定さ
れた調光レベルまで引き上げるように出力電圧を徐々に
上昇させるようになっている。図2(c)には調光制御
時の最低光束に対応する電圧e4 と最高光束に対応する
電圧e5 とを示してある。
【0024】上述の構成によって、最大電圧出力回路4
dの出力電圧は、図2(d)のようになる。すなわち、
予熱期間τpでは調光制御時の最低光束に対応する電圧
4よりも高く設定した予熱制御回路4aの出力電圧e
1 のみが出力される。予熱期間τpの終了後には、予熱
制御回路4aの出力電圧は調光制御時の最低光束に対応
する電圧e4 程度に設定された電圧e2 (≒e4 )にな
る。予熱制御回路4aからの出力電圧が電圧e2 になる
と、始動制御回路4cからパルス電圧が印加されるか
ら、予熱期間τpの終了後に調光制御回路4bの出力が
立ち上がり始めるまでの始動期間τsには、パルス電圧
の発生時には電圧e3 になり、それ以外の期間では電圧
2 になる。したがって、始動期間τsでは、放電灯L
1 ,L2 はほとんど点灯しないか、点灯しても平均的に
は調光制御時の最低光束に近い低光束になり、従来のよ
うに1個の始動パルスで点灯状態に移行させる場合に比
較すると、瞬間的な高光束状態を生じさせないようにし
て点灯状態に移行させることができる。始動期間τsが
終了して点灯期間τlに移行すると、調光制御回路4b
の出力電圧と始動制御回路4cの出力電圧との高いほう
が最大電圧出力回路4dから出力される。したがって、
低光束に調光すればパルス電圧が間欠的に出力されるこ
とになり、パルス電圧の周期が長いと放電灯L1 ,L2
の出力光束がちらつくから、パルス電圧は500〜10
00Hzに設定するのが望ましい。
【0025】ところで、上記実施例では、予熱期間τp
の終了後にパルス電圧の印加を開始しているが、予熱期
間τp中であって変換回路から電圧e1 が出力されてい
る期間にパルス電圧の印加を開始してもよく、電源投入
と同時にパルス電圧の印加を開始してもよい。さらに、
調光信号も始動期間τsの終了後ではなく始動期間τs
の開始時から与えるようにしてもよい。
【0026】また、始動制御回路4cから出力されるパ
ルス電圧を、図3(a)に示すように、始動期間τsに
おいて時間の経過とともに上昇させ、その後、パルス電
圧を下げて点灯期間τlに移行させるようにしたり、図
3(b)に示すように、始動期間τsでは点灯期間τl
よりもパルス電圧を高く設定し、かつパルス電圧の発生
間隔について始動期間τsよりも点灯期間τlで短くし
たりしてもよい
【0027】
【発明の効果】本発明は、従来構成のように1回の始動
電圧で放電灯を確実に点灯させるのではなく、調光制御
時における放電灯の最低光束にほぼ等しい電圧とこの電
圧よりも高い微放電が生じる程度に設定したパルス電圧
とを交互に放電灯に印加する始動期間を設けたことで、
放電灯を徐々に点灯状態に移行することになり、点灯状
態への移行時に低光束に設定されていたとしても、瞬間
的に高光束になることがないという効果がある。また、
始動期間の終了時に放電灯を最低光束とするとともに時
間の経過に伴って所望の出力光束まで出力光束を上昇さ
せる調光用の電圧とパルス電圧との高いほうの電圧を放
電灯に印加することにより、予熱期間と始動期間との後
に点灯状態に移行させるようにし、かつ始動期間の終了
後にはフェードイン制御を行なって所望光束まで出力光
束を引き上げるので、点灯開始時に一旦高光束になって
から低光束になるという不自然さが生じないという利点
があり、しかも、パルス電圧を繰り返して印加するか
ら、徐々に点灯状態に移行して点灯状態に確実に移行さ
せることができるのである。
【0028】また、放電灯が点灯状態に移行した後には
パルス電圧と調光用の電圧とのいずれか大きいほうを印
加し、放電灯が点灯状態に移行する前には点灯状態に移
行した後よりもパルス電圧の波高値を高く設定するとと
もにパルス電圧を発生する時間間隔を大きく設定すれ
ば、点灯状態への移行前には高電圧で微放電によるイオ
ンの発生を促して点灯状態への移行を容易にし、点灯状
態では不要なパルス電圧を小さくしてちらつきなどを抑
制することができるという利点がある
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1を示す回路図である。
【図2】実施例1の動作説明図である。
【図3】実施例1におけるパルス電圧の他の形態を示す
動作説明図である。
【図4】従来例の要部のブロック図である。
【図5】従来例の動作説明図である。
【符号の説明】
1 点灯回路 2 電源回路 3 負荷回路 4 制御回路 4a 予熱制御回路 4b 調光制御回路 4c 始動制御回路 4d 最大電圧検出回路 5 蛍光灯器具 6 白熱灯器具 7 調光制御装置
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−11596(JP,A) 特開 平3−110791(JP,A) 特開 平3−238796(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H05B 41/392 H05B 41/24

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィラメントを備える放電灯への印加電
    圧を調節することにより調光可能とした点灯回路を用
    い、電源投入後にフィラメントを予熱した後に点灯状態
    に移行させる放電灯点灯制御方式において、放電灯を予
    熱する予熱期間の後に、調光制御時における放電灯の最
    低光束にほぼ等しい電圧とこの電圧よりも高い微放電が
    生じる程度に設定したパルス電圧とを交互に放電灯に印
    加する始動期間を設け、始動期間の終了時に放電灯を最
    低光束とするとともに時間の経過に伴って所望の出力光
    束まで出力光束を上昇させる調光用の電圧とパルス電圧
    との高いほうの電圧を放電灯に印加することを特徴とす
    る放電灯点灯制御方式。
  2. 【請求項2】 放電灯が点灯状態に移行した後にはパル
    ス電圧と調光用の電圧とのいずれか大きいほうを印加
    し、放電灯が点灯状態に移行する前には点灯状態に移行
    した後よりもパルス電圧の波高値を高く設定するととも
    にパルス電圧を発生する時間間隔を大きく設定したこと
    を特徴とする請求項1記載の放電灯点灯制御方式
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