JP4644975B2 - 放電灯点灯装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、放電灯点灯装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図7に従来の放電灯点灯装置の概略回路図を示す。交流電源Vsの出力端間にはフィルタ回路Fを介してダイオードブリッジからなる整流器DBが接続され、整流器DBの出力端間には高周波成分を取り除くためのコンデンサC2と並列に昇降圧型のチョッパ回路1が接続され、さらにチョッパ回路1の出力端間にはインバータ回路2が接続され、インバータ回路2の出力端間には放電灯Laを含む負荷回路3が接続されている。
【0003】
このチョッパ回路1は、電界効果トランジスタからなるスイッチング素子Q1とインダクタL1とダイオードD2と平滑コンデンサC3の直列回路が整流器DBの出力端間に接続されるとともにスイッチング素子Q1及びインダクタL1の接続点と整流器DBの低電位側の出力端の間に回生用のダイオードD1が接続されてなる降圧チョッパ回路と、インダクタL1及びダイオードD2の接続点と整流器DBの低電位側の出力端の間に電界効果トランジスタからなるスイッチング素子Q2が接続されてなる昇圧チョッパ回路とで構成される。ここで、スイッチング素子Q1,Q2のスイッチング動作はチョッパ制御部4によって制御され、抵抗R1〜R4からなる抵抗分圧回路で検出される入力電圧、抵抗R11〜R14からなる抵抗分圧回路で検出される出力電圧(平滑コンデンサC3の両端電圧)Vdc、並びに抵抗R9,R10で電圧に変換して検出したスイッチング素子Q2のドレイン電流に基づいて、所望の出力電圧Vdcが得られるようにスイッチング素子Q1,Q2のオンデューティ比やスイッチング周波数が可変される。なお、ノイズ等による誤動作を防止するため、チョッパ制御部4では上記各検出信号に所定の遅れ時間を持たせている。なお、スイッチング素子Q2はチョッパ制御部4から出力される制御信号で直接駆動されるが、スイッチング素子Q1は制御信号をレベルシフトするドライバ回路1aを介して駆動される。
【0004】
インバータ回路2は、平滑コンデンサC3の両端間に2つのスイッチング素子Q3,Q4の直列回路が接続されるとともにローサイドのスイッチング素子Q4の両端に負荷回路3が接続された所謂ハーフブリッジ型であって、インバータ制御部5によりスイッチング素子Q3、Q4が高周波で交互にオン/オフされることでチョッパ回路1の直流出力電圧Vdcを高周波の交流電圧に変換して負荷回路3に供給している。
【0005】
負荷回路3は、放電灯Laのフィラメントの一端同士が予熱用(共振用)のコンデンサC6を介して接続され、一方のフィラメントの他端に共振用のインダクタL2並びに直流カット用のコンデンサC4が接続されてなり、インダクタL2及びコンデンサC6で共振回路が構成されている。
【0006】
而して、インバータ制御部5によりスイッチング素子Q3、Q4のスイッチング周波数(以下、「インバータ周波数」とよぶ)を上記共振回路の共振周波数に近づければ放電灯Laに供給される高周波出力が増大し、共振周波数から遠ざければ高周波出力が減少することになる。
【0007】
また、チョッパ制御部4並びにインバータ制御部5は、調光器6から与えられる調光信号に応じて直流出力電圧Vdc並びにインバータ周波数を変化させて放電灯Laを調光点灯させることができる。
【0008】
次に、この従来装置の予熱から始動、点灯に至るまでの動作を説明する。ここで、図8はチョッパ制御部4に予め設定されている出力電圧Vdcの指令値Sdcを示し、図9はインバータ制御部5に予め設定されているインバータ周波数の指令値Sfを示している。また、図10は平滑コンデンサC3の両端に出力されるチョッパ回路1の直流出力電圧Vdcを示している。
【0009】
まず、放電灯Laを始動する前の先行予熱時には、図8に示すようにチョッパ制御部4が指令値Sdcpに従って直流出力電圧Vdcを点灯時よりも充分に低い電圧Vdcpに制御するとともに、インバータ制御部5が指令値Sfpに従ってインバータ周波数を無負荷共振周波数よりも充分に高い周波数(予熱周波数)に制御して所定の先行予熱期間T1だけ放電灯Laのフィラメントに充分な予熱電流を流す。
【0010】
先行予熱期間T1が経過すると、図8に示すようにチョッパ制御部4が指令値Sdcsに従って直流出力電圧Vdcを予熱時よりも充分に高く且つ点灯時よりも低い電圧Vdcsに制御するとともに、インバータ制御部5が指令値Sfsに従ってインバータ周波数を無負荷共振周波数近傍の周波数に制御し、始動するに足る高電圧(始動電圧)を所定の始動期間T2だけ放電灯Laに印加する。
【0011】
そして、始動期間T2が経過して放電灯Laが始動すれば、図8に示すようにチョッパ制御部4が指令値Sdc1に従って直流出力電圧Vdcを始動時よりも若干高い電圧Vdc1に制御するとともに、インバータ制御部5が指令値Sf1に従ってインバータ周波数を無負荷共振周波数よりも充分に低く且つ点灯時の共振周波数近傍の周波数に制御して放電灯Laを安定点灯(定格点灯)させる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来例のような制御動作を行う場合、チョッパ制御部4が制御の安定性を確保するためにある程度の時間遅れ要素を持ってフィードバック制御しているので、指令値の急激な変化に追従できず、図10に示すように直流出力電圧Vdcにリンギングが発生して始動直後の放電灯Laを安定点灯できない虞があった。また、このような不具合を解消するためには上記時間遅れ要素をさらに大きくすればよいが、そうすると指令値Vdcに対する直流出力電圧Vdcの変化に多くの時間を要し、調光信号の変化に迅速に対応できなくなってしまうという問題があった。
【0013】
本発明は上記問題に鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、点灯直後におけるチョッパ回路の直流出力にリンギングが生じるのを防止して安定した点灯状態が得られる放電灯点灯装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、上記目的を達成するために、交流電源と、交流電源を整流する整流器と、整流器の脈流出力をスイッチ要素で断続することにより所望の直流出力に変換するチョッパ回路と、1乃至複数のスイッチング素子をスイッチングすることで直流変換回路の直流出力を交流出力に変換するインバータ回路と、放電灯並びに共振回路を有しインバータ回路から交流出力が供給される負荷回路と、指令値に従ってスイッチ要素のスイッチング動作を制御してチョッパ回路の直流出力レベルを可変するチョッパ制御部と、スイッチング素子のスイッチング周波数を制御してインバータ回路の交流出力を可変するインバータ制御部と、チョッパ制御部並びにインバータ制御部に対して放電灯の調光レベルを指示するための調光信号を発生する調光器と、放電灯の調光始動時にインバータ回路の交流出力にパルス電圧を重畳するパルス電圧重畳部とを備え、チョッパ制御部は、放電灯の始動から点灯に至るまでの期間に指令値を比較的緩やかな傾きで徐々に変化させ、パルス電圧重畳部は、放電灯の調光始動時にチョッパ回路の直流出力の変化に応じてパルス電圧のレベルを徐々に低下させることを特徴とし、従来のように点灯直後におけるチョッパ回路の直流出力にリンギングが生じることが無く、安定した点灯状態が得られる。しかも、始動期間の後半において放電灯に印加される電圧(始動電圧)が必要以上に上昇してしまうことがなく、調光始動を行いながら回路部品にかかるストレスを低減することができる。なお、調光始動とは、定格点灯に至ることなく所望の調光レベルで始動することをいう。
請求項2の発明は、上記目的を達成するために、交流電源と、交流電源を整流する整流器と、整流器の脈流出力をスイッチ要素で断続することにより所望の直流出力に変換するチョッパ回路と、1乃至複数のスイッチング素子をスイッチングすることで直流変換回路の直流出力を交流出力に変換するインバータ回路と、放電灯並びに共振回路を有しインバータ回路から交流出力が供給される負荷回路と、指令値に従ってスイッチ要素のスイッチング動作を制御してチョッパ回路の直流出力レベルを可変するチョッパ制御部と、スイッチング素子のスイッチング周波数を制御してインバータ回路の交流出力を可変するインバータ制御部と、チョッパ制御部並びにインバータ制御部に対して放電灯の調光レベルを指示するための調光信号を発生する調光器と、放電灯の調光始動時にインバータ回路の交流出力にパルス電圧を重畳するパルス電圧重畳部とを備え、チョッパ制御部は、放電灯の始動から点灯に至るまでの期間に指令値を比較的緩やかな傾きで徐々に変化させ、パルス電圧重畳部は、放電灯の調光始動時にチョッパ回路の直流出力の変化に応じてパルス電圧の時間幅を徐々に縮小させることを特徴とし、従来のように点灯直後におけるチョッパ回路の直流出力にリンギングが生じることが無く、安定した点灯状態が得られる。しかも、始動期間に放電灯に電圧(始動電圧)が印加される時間を徐々に短くすることで調光始動時における回路部品へのストレス低減と始動性の改善とが同時に図れる。
【0015】
請求項3の発明は、請求項1又は2の発明において、チョッパ制御部は、放電灯の始動から点灯に至るまでの期間における指令値の変化の傾きを1[V/ms]近傍としたことを特徴とし、リンギングを確実に防止することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
(実施形態1)
図1に本発明の実施形態1の概略回路図を示す。但し、本実施形態の基本構成は従来例と共通であるから、共通する構成要素には同一の符号を付して説明を省略し、本実施形態の特徴となる構成についてのみ説明する。
【0019】
本実施形態は、従来例に対して予熱期間T1及び始動期間T2の経過時間を計測してチョッパ制御部4並びにインバータ制御部5に指示を送る予熱始動時間計測部7と、予熱始動時間計測部7からの指示に従って始動期間T2における指令値Vdcsを比較的に緩やかな傾斜で徐々に上昇させるようにチョッパ制御部4に指示を出す指令値変化指示部8とが追加されている。
【0020】
予熱始動時間計測部7では、交流電源Vsが投入されると予熱期間T1並びに始動期間T2の経過時間を計測し、計測した経過時間を指示値として出力する。
【0021】
また、指令値変化指示部8は予熱始動時間計測部7から与えられる指示値に基づき、予熱期間T1においては出力電圧Vdcの指令値を一定値Sdcpとするようにチョッパ制御部4に指示を出し、始動期間T2においては図2に示すように出力電圧Vdcの指令値Sdcsを時間経過とともに一定の傾きで上昇させるようにチョッパ制御部4に指示を出す。すなわち、始動期間T2における指令値Sdcsを経過時間tの関数とし、Sdcs(t)=dVdc/dt×t+Sdcpという式で求められる指令値Sdcs(t)で制御するようにチョッパ制御部4に指示を与えるのである。なお、始動期間T2が終了すれば、指令値変化指示部8は出力電圧Vdcの指令値を定格点灯時の一定値Sdc1とするようにチョッパ制御部4に指示を出す。
【0022】
而して始動期間T2においては、図2に示すようにチョッパ制御部4が指令値Sdcs(t)に従って直流出力電圧Vdcを予熱時の値Vdcpから一定の傾きdVdc/dtで徐々に上昇させるように制御(フィードバック制御)するため、従来例のように指令値が急激に変化することが無く、始動期間T2が終了して点灯状態に変わったときにチョッパ回路1の直流出力電圧Vdcにリンギングが生じず、放電灯Laをちらつきのない安定した点灯状態とすることができる。ここで、上記傾きdVdc/dtは、実験によると1[V/ms]程度とすると最もリンギングを確実に防止できることが判っている。
【0023】
なお、予熱始動時間計測部7及び指令値変化指示部8はアナログ回路で構成することも可能であるし、マイクロコンピュータを用いて構成することも可能である。また、チョッパ回路1として2石式の昇降圧チョッパ回路を例示したが、1石式の昇降圧チョッパ回路や昇圧チョッパ回路であっても同様の効果が得られる。
【0024】
(実施形態2)
図3に本発明の実施形態2の概略回路図を示す。但し、本実施形態の基本構成は従来例並びに実施形態1と共通であるから、共通する構成要素には同一の符号を付して説明を省略し、本実施形態の特徴となる構成についてのみ説明する。
【0025】
本実施形態では、インバータ制御部5に指示を与えてインバータ回路2の出力に始動用のパルス電圧を重畳させるパルス電圧重畳部9を備えている。
【0026】
つまり、調光器6から調光下限の調光レベル(例えば、定格時を100%としたときの70%など)を指示する調光信号が出力されている状態で交流電源Vsが投入されると、定格点灯に至ることなくその調光レベルで始動する調光始動が行われるが、この調光始動を行うためには放電灯Laへの印加電圧にパルス電圧を重畳する必要があり、パルス電圧重畳部9からの指示に従ってインバータ制御部5がインバータ周波数をパルス的に変化させることでパルス電圧を重畳させるものである。
【0027】
ところが、始動時にチョッパ回路1の直流出力電圧Vdcを緩やかな傾斜で徐々に上昇させた場合、始動期間T2中にパルス電圧を重畳させるためにインバータ周波数を周期的に変化させていると直流出力電圧Vdcの上昇に伴って放電灯Laへの印加電圧も上昇してしまい、始動期間T2の後半では印加電圧が上昇し過ぎて回路部品に大きなストレスがかかってしまう虞がある。
【0028】
そこで本実施形態では、パルス電圧重畳部9が放電灯Laの調光始動時にチョッパ回路1の直流出力電圧Vdcの変化に応じてパルス電圧のレベルを徐々に低下させるようにインバータ制御部5に指示を与えている。すなわち、図4に示すように始動期間T2におけるインバータ周波数の指令値Sfsが時間の経過とともに直線的に低下し、指令値Sfsに周期的に挿入されるパルス電圧用の指令値Spfが最初は低い値Spf1とし直流出力電圧Vdcの上昇に伴って徐々に高い値Spf2,Spf3となるようにパルス電圧重畳部9からインバータ制御部5に指示を与えている。
【0029】
図5は上述のような制御を行った場合におけるインバータ回路2の出力電圧Voutをその片側(正側)のピーク値レベルだけに着目して模式的に表した図である。この図5に示すように、予熱期間T1ではインバータ周波数が高く且つチョッパ回路1の直流出力電圧Vdcも低いために出力電圧Voutも低くなっているが、始動期間T2に入ると直流出力電圧Vdcが徐々に上昇し、インバータ周波数も徐々に低下するため、出力電圧Voutが徐々に上昇する。その間、パルス電圧Vp1…は所定の周期で出力電圧Voutに重畳するが、直流出力電圧Vdcの上昇に伴ってパルス電圧用の指令値Spfが徐々に高い値に変化するため、パルス電圧Vp1…のレベルが徐々に低下し、パルス電圧Vp1…のピーク値が所定のレベルを超えるのを回避して回路部品に過大なストレスが印加されるのを防ぐことができる。
【0030】
ところで、放電灯Laの調光始動時にチョッパ回路1の直流出力電圧Vdcの変化に応じてパルス電圧のレベルを徐々に低下させる代わりに、放電灯Laの調光始動時にチョッパ回路1の直流出力電圧Vdcの変化に応じてパルス電圧Vp1…の時間幅pt1…を徐々に縮小させるようにパルス電圧重畳部9からインバータ制御部5に指示を与えるようにしてもよい。すなわち、図6に示すように始動期間T2におけるインバータ周波数の指令値Sfsに周期的に挿入されるパルス電圧用の指令値Spfのパルス幅(時間幅)を最初は大きい値pt1とし直流出力電圧Vdcの上昇に伴って徐々に小さい値pt2,pt3,pt4となるようにパルス電圧重畳部9からインバータ制御部5に指示を与えるのである。このような制御を行った場合、始動期間T2の後半にパルス電圧が上昇することになるが、そのときでも印加される時間が非常に短くなるために回路部品にかかるストレスを抑制することができる。しかも、パルス電圧Vp1…のレベルを徐々に低下させる場合に比較して始動性の向上が図れるという利点がある。
【0031】
【発明の効果】
請求項1の発明は、交流電源と、交流電源を整流する整流器と、整流器の脈流出力をスイッチ要素で断続することにより所望の直流出力に変換するチョッパ回路と、1乃至複数のスイッチング素子をスイッチングすることで直流変換回路の直流出力を交流出力に変換するインバータ回路と、放電灯並びに共振回路を有しインバータ回路から交流出力が供給される負荷回路と、指令値に従ってスイッチ要素のスイッチング動作を制御してチョッパ回路の直流出力レベルを可変するチョッパ制御部とを備え、チョッパ制御部は、放電灯の始動から点灯に至るまでの期間に指令値を比較的緩やかな傾きで徐々に変化させるので、従来のように点灯直後におけるチョッパ回路の直流出力にリンギングが生じることが無く、安定した点灯状態が得られるという効果がある。
【0032】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、チョッパ制御部は、放電灯の始動から点灯に至るまでの期間における指令値の変化の傾きを1[V/ms]近傍としたので、リンギングを確実に防止することができるという効果がある。
【0033】
請求項3の発明は、請求項1又は2の発明において、スイッチング素子のスイッチング周波数を制御してインバータ回路の交流出力を可変するインバータ制御部と、チョッパ制御部並びにインバータ制御部に対して放電灯の調光レベルを指示するための調光信号を発生する調光器と、放電灯の調光始動時にインバータ回路の交流出力にパルス電圧を重畳するパルス電圧重畳部とを備え、パルス電圧重畳部は、放電灯の調光始動時にチョッパ回路の直流出力の変化に応じてパルス電圧のレベルを徐々に低下させるので、始動期間の後半において放電灯に印加される電圧(始動電圧)が必要以上に上昇してしまうことがなく、調光始動を行いながら回路部品にかかるストレスを低減することができるという効果がある。
【0034】
請求項4の発明は、請求項1又は2の発明において、スイッチング素子のスイッチング周波数を制御してインバータ回路の交流出力を可変するインバータ制御部と、チョッパ制御部並びにインバータ制御部に対して放電灯の調光レベルを指示するための調光信号を発生する調光器と、放電灯の調光始動時にインバータ回路の交流出力にパルス電圧を重畳するパルス電圧重畳部とを備え、パルス電圧重畳部は、放電灯の調光始動時にチョッパ回路の直流出力の変化に応じてパルス電圧の時間幅を徐々に縮小させるので、始動期間に放電灯に電圧(始動電圧)が印加される時間を徐々に短くすることで調光始動時における回路部品へのストレス低減と始動性の改善とが同時に図れるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1を示す概略回路図である。
【図2】同上の動作説明図である。
【図3】実施形態2を示す概略回路図である。
【図4】同上の動作説明図である。
【図5】同上の動作説明図である。
【図6】同上の他の動作説明図である。
【図7】従来例を示す概略回路図である。
【図8】同上の動作説明図である。
【図9】同上の動作説明図である。
【図10】同上の動作説明図である。
【符号の説明】
1 チョッパ回路
2 インバータ回路
3 負荷回路
4 チョッパ制御部
5 インバータ制御部
6 調光器
7 予熱始動時間計測部
8 指令値変化指示部
Claims (3)
- 交流電源と、交流電源を整流する整流器と、整流器の脈流出力をスイッチ要素で断続することにより所望の直流出力に変換するチョッパ回路と、1乃至複数のスイッチング素子をスイッチングすることで直流変換回路の直流出力を交流出力に変換するインバータ回路と、放電灯並びに共振回路を有しインバータ回路から交流出力が供給される負荷回路と、指令値に従ってスイッチ要素のスイッチング動作を制御してチョッパ回路の直流出力レベルを可変するチョッパ制御部と、スイッチング素子のスイッチング周波数を制御してインバータ回路の交流出力を可変するインバータ制御部と、チョッパ制御部並びにインバータ制御部に対して放電灯の調光レベルを指示するための調光信号を発生する調光器と、放電灯の調光始動時にインバータ回路の交流出力にパルス電圧を重畳するパルス電圧重畳部とを備え、チョッパ制御部は、放電灯の始動から点灯に至るまでの期間に指令値を比較的緩やかな傾きで徐々に変化させ、パルス電圧重畳部は、放電灯の調光始動時にチョッパ回路の直流出力の変化に応じてパルス電圧のレベルを徐々に低下させることを特徴とする放電灯点灯装置。
- 交流電源と、交流電源を整流する整流器と、整流器の脈流出力をスイッチ要素で断続することにより所望の直流出力に変換するチョッパ回路と、1乃至複数のスイッチング素子をスイッチングすることで直流変換回路の直流出力を交流出力に変換するインバータ回路と、放電灯並びに共振回路を有しインバータ回路から交流出力が供給される負荷回路と、指令値に従ってスイッチ要素のスイッチング動作を制御してチョッパ回路の直流出力レベルを可変するチョッパ制御部と、スイッチング素子のスイッチング周波数を制御してインバータ回路の交流出力を可変するインバータ制御部と、チョッパ制御部並びにインバータ制御部に対して放電灯の調光レベルを指示するための調光信号を発生する調光器と、放電灯の調光始動時にインバータ回路の交流出力にパルス電圧を重畳するパルス電圧重畳部とを備え、チョッパ制御部は、放電灯の始動から点灯に至るまでの期間に指令値を比較的緩やかな傾きで徐々に変化させ、パルス電圧重畳部は、放電灯の調光始動時にチョッパ回路の直流出力の変化に応じてパルス電圧の時間幅を徐々に縮小させることを特徴とする放電灯点灯装置。
- チョッパ制御部は、放電灯の始動から点灯に至るまでの期間における指令値の変化の傾きを1[V/ms]近傍としたことを特徴とする請求項1又は2記載の放電灯点灯装置。
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