JP2793259B2 - 放電灯点灯装置 - Google Patents

放電灯点灯装置

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、インバータの発振周波数を変えることによ
り放電灯を調光点灯する放電灯点灯装置に関するもので
ある。
[従来の技術] 放電灯点灯装置としては、インバータを用いて放電灯
を高周波点灯し、且つインバータの発振周波数を変えて
放電灯を調光点灯するようにしたものがある。ところ
で、このように放電灯を調光点灯する場合には、放電灯
のフィラメントを十分に予熱する必要がある。
従来のインバータを用いた放電灯点灯装置を第5図に
示す。この放電灯点灯装置では、交流電源ACを整流平滑
して直流電源を作成する電源部Iと、電源部Iの出力を
高周波に変換するハーフブリッジ構成のインバータから
なる高周波変換部IIと、高周波変換部IIの高周波出力に
接続された放電灯lを含む負荷回路IVとで構成してあ
る。なお、上記電源部Iと高周波変換部IIとで高周波電
源IIIが構成されている。上記電源部Iはダイオードブ
リッジDBとコンデンサC1とで構成してあり、高周波変換
部IIはトランジスタQ1,Q2、ダイオードD1,D2、コンデン
サC2、トランジスタQ1,Q2を駆動するドライブ回路1、
及びこのドライブ回路1の動作を制御する発振回路2と
で構成してあり、負荷回路IVはチョークコイルL1及びコ
ンデンサC3からなる共振回路と放電灯lで構成してあ
る。
この放電灯点灯装置の高周波電源IIIから供給される
高周波電流は、チョークコイルL1を介して放電灯lに流
れると共に、チョークコイルL1を介して、放電灯lのフ
ィラメントf1、コンデンサC3、フィラメントf2の経路で
流れる。ここで、コンデンサC3を通して流れる電流がフ
ィラメントf1,f2の予熱電流となる。
この放電灯点灯装置において、可変抵抗VR1を調整し
て発振回路2の発振を変化させると、コンデンサC3の両
端電圧は第6図の実線に示すようになる。ここで、放電
灯lが不点灯の状態でのチョークコイルL1とコンデンサ
C3とからなる共振回路の共振周波数f0は、 となる。但し、フィラメントf1,f2の抵抗分は無視して
ある。なお、放電灯lが点灯した場合のコンデンサC3
両端電圧は第6図の破線で示すようになる。
今、第6図に示す周波数f1で放電灯lを定格点灯し、
この周波数よりも高周波電源IIIの動作周波数を高くす
ると、放電灯lは調光状態となる。そして、このように
放電灯lが調光状態になると、放電灯lのインピーダン
スは高くなり、第7図に示すようにコンデンサC3を介し
て流れる予熱電流が多くなってくる。しかし、さらに高
周波出力の周波数を高くして、放電灯lを深い調光状態
にしていくと、第7図に示すようにコンデンサC3を流れ
る電流は減少する。なお、このようにコンデンサC3を流
れる電流が減少するのは、周波数が上がることにより、
チョークコイルL1のインピーダンス(=ZL1=jωL1=j
2πfL1)が増加するためである。このために、調光が
深くなると、フィラメントf1,f2に流れる予熱電流が減
少して、放電灯lを安定に点灯維持することができなく
なるという問題があった。
そこで、上記問題点を解決するために第8図に示す放
電灯点灯装置が提案されている。この放電灯点灯装置に
は、高周波変換部IIの出力に並列にトランスT1を接続
し、このトランスT1の2次出力でフィラメントf1,f2
予熱する予熱回路Vを設けてある。つまり、高周波変換
部IIの出力電圧は矩形波であり、そのピーク値は高周波
変換部IIの動作周波数に関係なく、ほぼ となるため、この予熱回路Vは常時ほぼ一定の予熱電圧
をフィラメントf1,f2に加えることができるのである。
なお、この予熱回路Vからフィラメントf1,f2に加えら
れる予熱電圧の波形は、第9図に示す矩形波となる。
ところで、フィラメントf1,f2に加わるストレスを緩
和するためには、始動時にフィラメントf1,f2に加わえ
る予熱電圧を高くすると良いことが知られている。つま
り、始動時に予熱電圧を高くすると、フィラメントf1,f
2の温度が高くなると共に、フィラメントf1,f2に局部的
放電が発生し、これにより放電灯lの始動が容易にな
り、放電灯lの始動時にストレスが加わらないのであ
る。しかしながら、第8図の放電灯点灯装置では第9図
に示すように常時一定の予熱電圧をフィラメントf1,f2
に与えられるようにしてあるため、例えば始動時の放電
灯lへのストレスを低減するために、フィラメントf1,f
2に局部放電が発生する程度に予熱電圧を与えると、点
灯中の予熱電圧が高くなり過ぎて、却って放電灯lの寿
命を短くするという問題が起こる。逆に、点灯中にフィ
ラメントf1,f2に適当な予熱電圧が与えられるようにす
ると、始動時にフィラメントf1,f2に局部放電が発生せ
ず、始動時に放電灯lに加わるストレスが大きくなり、
放電灯lの寿命が短くなる。
そこで、上記点をさらに改良した放電灯点灯装置を第
10図に示す。この放電灯点灯装置は、特願昭61-296697
号で提案されたものである。この放電灯点灯装置は、第
8図の予熱回路VのトランスTの1次側にコンデンサC4
を直列に接続し、予熱回路Vに共振特性を持たせたもの
である。この予熱回路Vの共振周波数は、第11図の一点
鎖線で示すように、高周波変換部IIの最高動作周波数f2
よりも高く(図中のf0′で示す。)設定してある。
この放電灯点灯装置では、高周波変換部IIの動作周波
数が高くなり、放電灯lの調光状態が深くなると、高周
波変換部IIの動作周波数が予熱回路Vの共振周波数f0
に近付き、トランスTの1次巻線とコンデンサC4との直
列回路の両端に発生する電圧が高くなり、フィラメント
f1,f2に印加される予熱電圧が高くなる。つまりは、調
光度が深くなるに従って、予熱量が増加するようにして
ある。
[発明が解決しようとする課題] ところが、上記放電灯点灯装置でも以下のような問題
がある。
高周波変換部IIを最高動作周波数(f2)で動作させた
場合にフィラメントf1,f2に印加される予熱電圧で、フ
ィラメントf1,f2の近傍に局部的放電が発生しないとき
には、始動時の適正な予熱電圧を得るために、高周波変
換部IIの動作周波数をさらに高くし、予熱回路Vの共振
周波数f0′に近付ける必要がある。この場合には、高周
波変換部IIのトランジスタQ1,Q2に流れる予熱回路Vの
進相共振電流が増加し、トランジスタQ1,Q2のストレス
が大きくなる。
最高動作周波数(f2)での予熱電圧でフィラメント
f1,f2の近傍に局部放電が発生するようにした場合、深
い調光状態で上述したように予熱電圧が高すぎ放電灯l
の寿命が短くなり、また放電灯lの管両端の発光が目立
ってしまう。
最高動作周波数f2の付近で放電灯lが不点状態(例え
ば、放電灯lが外される等)となったとき、チョークコ
イルL1とコンデンサC3からなる共振回路は遅相状態であ
り、トランジスタQ1,Q2へのストレスは殆ど問題になら
ないが、予熱回路Vは進相状態にあり、しかも最高動作
周波数f2は予熱回路Vの共振周波数に近いため、トラン
ジスタQ1,Q2へのストレスが大きくなる。
そこで、上記問題が起こらないさらに他の放電灯点灯
装置としては、第12図に示すものがある。この放電灯点
灯装置では、放電灯lのフィラメントf1,f2の非電源側
にスイッチSW1を設け、このスイッチSW1を先行予熱時に
短絡して、フィラメントf1,f2を充分に予熱するように
してある。しかし、スイッチSW1には放電灯lの始動時
に高電圧が印加されるため、このスイッチSW1としては
耐圧の非常に高いものを必要とする。
さらにまた、先行予熱時のみに高い予熱電圧を得る方
法として、第13図に示すように、第10図のトランスT1
1次巻線とコンデンサC4との直列回路に可飽和リアクト
ルT3を挿入したものがある。この場合、放電灯lの始動
時に可飽和リアクトルT3の1次側(c−d端)に直流電
流を流す。すると、トランスT1の1次巻線とコンデンサ
C4との間に接続された2次側のインダクタンスが低下
し、トランスT1の1次側に流れる共振電流が増加し、そ
の結果放電灯lのフィラメントf1,f2への予熱電流が増
加する。しかし、この場合にはトランスT1の1次巻線と
可飽和リアクトルT3の2次巻線とコンデンサC4で形成さ
れる直列回路のインダクタンス分が低下し、大きな進相
電流がトランジスタQ1,Q2に流れ、トランジスタQ1,Q2
ストレスが大きくなる問題がある。
つまりは、従来の放電灯点灯装置では先行予熱時にフ
ィラメントf1,f2に印加する予熱電圧を高くした場合、
高周波電源IIIのスイッチング素子及び予熱制御素子に
大きなストレスが加わる問題があった。
本発明は上述の点に鑑みて為されたものであり、その
目的とするところは、先行予熱時にフィラメントに印加
する予熱電圧を高くした場合にも、高周波電源のスイッ
チング素子及び予熱制御素子に大きなストレスが加わら
ない放電灯点灯装置を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するために、本発明は高周波電源の出
力に1次側が並列に接続されたトランスと、トランスの
2つの2次出力に夫々直列に接続されたインダクタンス
分を制御可能なインダクタンス素子と、先行予熱時にイ
ンダクタンス素子のインダクタンス分を小さくすると共
に、点灯時にインダクタンス分を大きくするようにイン
ダクタンス素子を制御する制御手段とで予熱回路を構成
してある。
[作用] 本発明は、上述のように高周波電源の出力に1次側が
並列に接続されたトランスと、トランスの2つの2次出
力に夫々直列に接続されたインダクタンス分を制御可能
なインダクタンス素子と、先行予熱時にインダクタンス
素子のインダクタンス分を小さくすると共に、点灯時に
インダクタンス分を大きくするようにインダクタンス素
子を制御する制御手段とで予熱回路を構成することによ
り、始動時にインダクタンス素子のインダクタンス分を
小さくして、フィラメントに高い予熱電圧を印加するこ
とができるようにし、放電灯の始動特性を高めるように
し、また放電灯の点灯時にはインダクタンス素子のイン
ダクタンス分を大きくして、フィラメントに印加される
予熱電圧を始動時よりも低くすることができるように
し、さらにインダクタンス素子で予熱電圧を制御するこ
とで予熱回路に進相電流が流れないようにして、高周波
電源のスイッチング素子にストレスが加わらないように
し、さらにまた予熱回路の出力を制御して予熱電圧を制
御することにより、放電灯の始動時の高電圧が加わるこ
ともないようにしたものである。
[実施例1] 第1図及び第2図に本発明の一実施例を示す。なお、
第1図に本実施例の負荷回路IV及び予熱回路Vを示し、
第2図に全体構成を示す具体回路を示す。本実施例で
は、第1図に示すように、トランスT1の2次出力に夫々
トランスT4,T5の1次側を直列に接続し、このトランスT
4,T5の2次側にスイッチ手段SW2,SW3を接続してある。
トランスT4,T5はコア最大磁束密度がBmのもので、スイ
ッチ手段SW2,SW3がオンされて2次側に短絡電流が流れ
たときに、コアにコア最大磁束密度Bm以上の磁束が印加
されてコアは飽和し、トランスT4,T5はトランスとして
の機能をなくす。このときには、トランスT4,T5の1次
巻線による電圧降下がなくなり、ほぼトランスT1の2次
側に誘起される電圧がフィラメントf1,f2に印加され
る。逆に、スイッチ手段SW2,SW3をオフしたときには、
トランスT4,T5による電圧降下が生じ、フィラメントf1,
f2にはトランスTの2次電圧よりも低い電圧が印加され
ることになる。従って、フィラメントf1,f2に充分な予
熱電圧を印加して先行予熱を行う必要があるときには、
スイッチ手段SW2,SW3をオンにし、この先行予熱時ほど
に予熱電圧を高くする必要のない点灯時にはスイッチ手
段SW2,SW3をオフすれば良いことになる。
第2図に本実施例の具体回路を示す。この第2図にお
ける発振回路2は、高周波変換部IIの動作周波数を決定
する信号を発生する発振部と、放電灯lを点灯する際に
フィラメントf1,f2を先行予熱する時間を決定するタイ
マ部と、先行予熱の終了後に高周波変換部IIの動作周波
数を一時的に第6図における周波数f1近くに変化させて
放電灯lに始動電圧を印加させる制御部と、上記各部に
電源を供給する電源部とで構成してある。上記発振部は
汎用スイッチングレギュレータ用IC(例えば、μPC49
4)3で構成してあり、このIC3の発振周波数はコンデン
サC15、抵抗R17及び可変抵抗VR1により決定され、可変
抵抗VR1を調整して発振周波数が変化するようになって
いる。また、タイマ部はタイマIC4で構成してあり、こ
のIC4のタイマ時間はコンデンサC9と抵抗R3,R4で決定さ
れ、トランジスタQ3、コンデンサC8及び抵抗R1,R2で構
成されたパルス回路で、交流電源ACの投入時にトリガパ
ルスを作成して、IC4の限時動作を開始させるようにな
っている。ここで、このタイマIC4の限時動作期間にはI
C4の出力(3番ピン)でトランジスタQ6をオンにして可
変抵抗VR1の両端を短絡し、IC3の発振周波数を第6図の
最高動作周波数f2にし、これにより放電灯lに印加され
る電圧が始動電圧以下になるようにし、先行予熱を行う
ようにしてある。さらに、制御部もタイマIC5で構成さ
れ、このIC5により高周波変換部IIの動作周波数を一時
的にf1にする時間は、コンデンサC12と抵抗R10,R11で決
まり、トランジスタQ4,Q5、コンデンサC11、抵抗R7〜R9
からなるパルス回路でIC4のタイムアップ時にIC5をトリ
ガして限時動作を開始させる。このIC5の出力(3番ピ
ン)はトリガパルスの印加後の設定時間だけハイレベル
となる。このとき、IC5の出力に接続されたトランジス
タQ7がオンとなり、トランジスタQ8がオフとなることに
より、可変抵抗VR1の抵抗値を引き上げ、IC3の発振周波
数をf1に下げる。そして、上記IC5の設定時間が経過す
ると、トランジスタQ7がオフとなり、トランジスタQ8
オンとなることにより、可変抵抗VR1の抵抗値を引き下
げ、IC3の発振周波数を可変抵抗VR1で設定した所望の調
光状態が得られる周波数に上げる。さらに、電源部は商
用電源ACをトランスT0で降圧し、ダイオードブリッジDB
0及びコンデンサC7で整流平滑した電圧をツエナダイオ
ードZD1で定電圧化して各部の電源を作成しており、こ
の電源はドライブ回路1にも供給される。
次に、上記発振回路2の出力に応じてトランジスタ
Q1,Q2のスイッチングを制御するドライブ回路1につい
て説明する。このドライブ回路1はIC3の出力(8番ピ
ンと11番ピン)とで夫々トランジスタQ1,Q2のオン,オ
フを制御するようにしてある。そして、IC3の11番ピン
の出力を受けてトランジスタQ1のオン,オフを制御する
ドライブ部を、インバータI1、トランジスタQ9,Q10、ト
ランスT2、ダイオードD3、コンデンサC16、抵抗R23,R24
で構成してある。また、IC3の8番ピンの出力を受けて
トランジスタQ2のオン,オフを制御するドライブ部を、
インバータゲートI2、ダイオードD4、抵抗R25,R26で構
成してある。ここで、トランジスタQ1側にトランスT2
用いてあるのは、トランジスタQ2のソース側の電位が高
周波変換部IIのグランド電位と異なるためである。
この具体回路では、スイッチ手段SW2,SW3としてトラ
ンジスタQ11,Q12を用いてあり、タイマIC4の出力でトラ
ンジスタQ11,Q12の導通を制御するようにしてある。タ
イマIC4の出力は上述したように先行予熱期間だけハイ
レベルになり、その後はローレベルとなるので、上述し
たように先行予熱期間はトランジスタQ11,Q12をオンし
て、フィラメントf1,f2を充分に予熱でき、先行予熱期
間後はフィラメントf1,f2に印加される予熱電圧を下げ
ることができる。なお、トランジスタQ11,Q12の代わり
にリレー等を用いても良い。
[実施例2] 第3図に本発明の他の実施例を示す。本実施例では、
トランスT4,T5を第1の実施例と同様に先行予熱期間に
予熱電圧を増加させるために用いると共に、このトラン
スT4,T5の2次出力から放電灯lの着脱状態を検出する
不点状態検出回路に用いたものである。
本実施例では、放電灯lが正常に接続されておれば、
トランスT4,T5の2次側に電圧が誘起され、逆に放電灯
lが外されたり、あるいはフィラメントf1,f2が断線し
たりしたときには、フィラメントf1,f2に予熱電流が流
れなくなり、トランスT4,T5の2次側に電圧が誘起され
なくなる点を利用して、放電灯lの不点状態を検出する
ようにしたものである。なお、本実施例ではトランス
T4,T5の2次側に誘起される電圧を、ダイオードD5,D6
びコンデンサC17,C18で整流平滑し、この整流平滑電圧
をコンパレータCP1,CP2で基準電圧と比較して、放電灯
lの不点状態を検出するようにしてある。なお、コンパ
レータCP1,CP2の基準電圧は電源部の出力電圧を抵抗
R28,R29で分圧して得ている。このコンパレータCP1,CP2
の出力は可変抵抗VR1に並列に接続されたトランジスタQ
13のベースにダイオードD7,D8を介して接続してある。
今、放電灯lが正常に接続されている場合、トランス
T4,T5の2次側に電圧が誘起され、この電圧を整流平滑
した電圧はコンパレータCP1,CP2の基準電圧以上になる
ため、コンパレータCP1,CP2の出力がローレベルとな
り、このときトランジスタQ13はオフであるので、この
不点状態検出回路は放電灯点灯装置の動作に何等関与し
ない。ここで、放電灯lが外されたり、あるいはフィラ
メントf1,f2に断線が生じたりすると、トランスT4,T5
2次側に電圧が誘起されなくなり、従ってコンパレータ
CP1,CP2の出力がハイレベルにある。よって、トランジ
スタQ13がオンとなって、IC3の発振周波数は最高動作周
波数f2に上がる。このため、放電灯lの両端に印加され
る電圧が低下し、且つ高周波変換部IIのトランジスタ
Q1,Q2へのストレスも低下する。
[実施例3] 第4図に本発明のさらに他の実施例を示す。本実施例
では放電灯lのフィラメントf1,f2に並列に夫々コンデ
ンサC19,C20を接続したもので、予熱回路Vの出力を振
動させるようにしたものである。この場合には矩形波と
実効値が同じでも波高値が高くなり、フィラメントf1,f
2にストレスをかけることなく、局部放電を得ることが
できる予熱電圧をかけることができ、上述の実施例より
もさらに広い調光範囲で安定な予熱が行える利点があ
る。さらに、トランスT4,T5の1次側のインダクタンス
分とコンデンサC19,C20とからなる回路のインピーダン
スを調整すれば、ランプ電流位相と予熱電流位相とを変
えることができ、フィラメントf1,f2でのスポット位置
を2つに制御する所謂ダブルスポット効果が得られる。
なお、上述の説明においては高周波変換部IIとしてハ
ーフブリッジ構成のインバータを用いた場合について説
明したが、高周波変換部IIとしてフルブリッジ構成のイ
ンバータ等を用いても同様の効果が期待できる。また、
上述の説明では高周波変換部IIの動作周波数を変化させ
ることにより調光を行う場合のみについて説明したが、
トランジスタQ1,Q2のオンデューティ制御等と複合して
調光を行う場合にも本発明を適用できる。
[発明の効果] 本発明は上述のように、高周波電源の出力に1次側が
並列に接続されたトランスと、トランスの2つの2次出
力に夫々直列に接続されたインダクタンス分を制御可能
なインダクタンス素子と、先行予熱時にインダクタンス
素子のインダクタンス分を小さくすると共に、点灯時に
インダクタンス分を大きくするようにインダクタンス素
子を制御する制御手段とで予熱回路を構成してあるの
で、始動時にインダクタンス素子のインダクタンス分を
小さくして、フィラメントに高い予熱電圧を印加するこ
とができ、このため放電灯の始動特性を高めることがで
きる。また、放電灯の点灯時にはインダクタンス素子の
インダクタンス分を大きくして、フィラメントに印加さ
れる予熱電圧を始動時よりも低くすることができる。さ
らに、インダクタンス素子で予熱電圧を制御しているの
で、予熱回路に進相電流が流れず、従って高周波電源の
スイッチング素子にストレスが加わらない。さらにま
た、予熱回路の出力を制御して予熱電圧を制御している
ので、放電灯の始動時の高電圧が加わることもない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の負荷回路及び予熱回路を示
す回路図、第2図は同上の具体回路図、第3図は他の実
施例の概略回路図、第4図はさらに他の実施例の概略回
路図、第5図は従来例の回路図、第6図は同上の高周波
変換部の動作周波数に対するコンデンサC3の電圧波形を
示す説明図、第7図はコンデンサC3に流れる電流の高周
波変換部の動作周波数に対する特性図、第8図は他の従
来例の回路図、第9図は同上の予熱回路の出力波形図、
第10図はさらに他の従来例の回路図、第11図は同上の予
熱回路の動作説明図、第12図は別の従来例の概略構成を
示す回路図、第13図はさらに別の従来例の負荷回路及び
予熱回路を示す回路図である。 IIIは高周波変換部、IVは負荷回路、Vは予熱回路、l
は放電灯、T1,T4,T5はトランス、SW2,SW3はスイッチ手
段、L1はチョークコイル、C3はコンデンサ、Q11,Q12
トランジスタ、f1,f2はフィラメントである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−149691(JP,A) 特開 平2−144898(JP,A) 特開 昭59−132594(JP,A) 特開 昭60−208093(JP,A) 特開 昭60−208094(JP,A) 特開 昭61−296694(JP,A) 実開 昭58−59199(JP,U) 実開 平2−49098(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H05B 41/24 - 41/42

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】動作周波数を可変自在な高周波電源と、こ
    の高周波電源の出力に共振して放電灯を始動する共振回
    路を備えた負荷回路と、高周波電源の出力から放電灯の
    フィラメントを予熱する予熱電圧を作成してフィラメン
    トに印加する予熱回路とを備え、上記高周波電源の出力
    に1次側が並列に接続されたトランスと、トランスの2
    つの2次出力に夫々直列に接続されたインダクタンス分
    を制御可能なインダクタンス素子と、先行予熱時にイン
    ダクタンス素子のインダクタンス分を小さくすると共
    に、点灯時にインダクタンス分を大きくするようにイン
    ダクタンス素子を制御する制御手段とで上記予熱回路を
    構成した放電灯点灯装置。
JP13194289A 1989-05-25 1989-05-25 放電灯点灯装置 Expired - Fee Related JP2793259B2 (ja)

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