JP6127567B2 - 放電灯駆動装置、プロジェクター、及び、放電灯駆動方法 - Google Patents

放電灯駆動装置、プロジェクター、及び、放電灯駆動方法 Download PDF

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Description

本発明は、放電灯駆動装置、プロジェクター、及び、放電灯駆動方法に関する。
一般に、プロジェクターの光源としては、超高圧水銀ランプ等の放電灯が使用される。放電灯は、点灯中の電極の劣化や消耗により、電極の先端部の形状が変形することが知られている。電極の形状によっては、先端部の温度が上昇しやすくなり、電極に過負荷がかかり、電極突起の消失等の不具合が生じる可能性がある。電極突起が消失すると、電極間距離の拡大により放電灯の照度不足を招いてしまう。このため、従来、放電灯点灯開始後の初期点灯区間において、定格電力よりも低い一定の電力で放電灯の点灯を維持する低電力点灯区間を設け、電極先端部の過度の温度上昇を抑える方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2012−109267号公報
上記従来の方法のように、放電灯の駆動電力が一定になるよう制御するためには、放電灯に流れる電流と電極間電圧とを共に監視及び制御することが望ましいが、制御が複雑になってしまうという問題があった。
本発明は、上述した従来の技術が有する課題を解消し、簡単な制御により、放電灯の点灯動作を最適化することができる放電灯駆動装置、プロジェクター、及び、放電灯駆動方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、放電灯駆動装置において、放電灯に電力を供給して点灯させる駆動回路と、前記駆動回路により前記放電灯に供給される電力を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、消灯状態の前記放電灯に電力供給を開始した後、前記放電灯の電極間電圧の変化に応じて前記放電灯に流れる電流を変化させることを特徴とする。
この構成によれば、放電灯の電極間電圧の変化に応じて放電灯に流れる電流を変化させるという簡単な制御で、放電灯の点灯動作を最適化することができる。
また本発明は、上記放電灯駆動装置において、前記制御手段は、消灯状態の前記放電灯に電力供給を開始した後、前記放電灯への供給電力を定電力にして点灯させる定常駆動の前の立ち上げ駆動区間において、前記放電灯の電極間電圧の変化に応じて前記放電灯に流れる電流を変化させることを特徴とする。
この構成によれば、簡単な制御で、立ち上げ駆動区間に、放電灯の点灯動作を最適化することができ、定常駆動を開始する際に、電極の温度が所定温度を大きく超えて上昇していることがないように制御することができる。
また本発明は、上記放電灯駆動装置において、前記制御手段は、前記立ち上げ駆動を開始してから単位時間当たりの前記放電灯の電極間電圧の変化を少なくとも一つの閾値と比較した比較結果に基づき、前記放電灯に流れる電流を変化させることを特徴とする。
この構成によれば、単位時間当たりの電圧の変化、つまり、電極の状態に応じて、放電灯に流れる電流を変化させることがき、簡単な制御で、放電灯の点灯動作を最適化することができる。
また本発明は、上記放電灯駆動装置において、前記制御手段は、単位時間当たりの前記放電灯の電極間電圧の変化と前記少なくとも一つの閾値との比較結果に基づき、前記放電灯に流れる電流を低下させることを特徴とする。
この構成によれば、電極の温度が上昇しやすい状態である場合には、立ち上げ駆動区間に、電極の温度が所定の温度を大きく超えないように制御することができ、簡単な制御で、放電灯の点灯動作を最適化することができる。
また本発明は、上記放電灯駆動装置において、前記制御手段は、単位時間当たりの前記放電灯の電極間電圧の変化と前記少なくとも一つの閾値との比較結果に基づき、前記放電灯に流れる電流を増大させることを特徴とする。
この構成によれば、電極が所定の温度まで暖めるまで時間がかかる状態の場合には、立ち上げ駆動区間に電極の温度を所定温度まで暖める制御をする。これにより、放電灯の明るさ上昇を早くする制御を行うことができ、立ち上げ駆動区間に放電灯の点灯動作を最適化することができる。
また本発明は、上記放電灯駆動装置において、前記放電灯の累積点灯時間が所定時間よりも長い場合に、前記放電灯に流れる電流を規定電流より上げない、或いは、上げ幅を小さくすることを特徴とする。
この構成によれば、放電灯の電極の急激な劣化や消耗を抑えることができ、放電灯の長寿命化を図ることができる。
また本発明は、上記放電灯駆動装置において、前記駆動回路から前記放電灯へ供給する電力を定電力にして点灯させる定常駆動時に、前記放電灯の電極間電圧を記憶する記憶手段を備え、前記制御手段は、前記記憶手段に記憶されている前回の定常駆動時の電極間電圧に基づいて、前記放電灯に流れる電流または電流の変化量を制限することを特徴とする。
この構成によれば、放電灯の電極の急激な劣化や消耗を抑えることができ、放電灯の長寿命化を図ることができる。
また上記目的を達成するために、本発明は、光源として放電灯を備えるプロジェクターであって、前記放電灯に電力を供給して点灯させる駆動回路と、前記駆動回路により前記放電灯に供給される電力を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、消灯状態の前記放電灯に電力供給を開始した後、前記放電灯の電極間電圧の変化に応じて前記放電灯に流れる電流を変化させることを特徴とする。
この構成によれば、放電灯の電極間電圧の変化に応じて放電灯に流れる電流を変化させるという簡単な制御で、放電灯の点灯動作を最適化することができる。
また上記目的を達成するために、本発明は、放電灯駆動方法において、放電灯に電力を供給して点灯させる駆動回路により前記放電灯に供給される電力を制御し、消灯状態の前記放電灯に電力供給を開始した後、前記放電灯の電極間電圧の変化に応じて前記放電灯に流れる電流を変化させることを特徴とする。
この構成によれば、放電灯の電極間電圧の変化に応じて放電灯に流れる電流を変化させるという簡単な制御で、放電灯の点灯動作を最適化することができる。
本発明によれば、放電灯の電極間電圧の変化に応じて放電灯に流れる電流を変化させるという簡単な制御で、放電灯の点灯動作を最適化することができる。
本発明の実施形態に係るプロジェクターの構成を示す機能ブロック図である。 放電灯駆動装置の回路図である。 放電灯の点灯シーケンスを示すシーケンス図である。 放電灯の点灯シーケンスにおける駆動電力、駆動電圧、駆動電流の状態を示す図表であり、(A)は駆動電力、(B)は駆動電圧、(C)は駆動電流の波形を示す。 放電灯駆動装置の動作を示すフローチャートである。 放電灯駆動装置の動作の変形例を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明を適用した実施形態について説明する。
図1は、実施形態に係るプロジェクター100の機能的構成を示すブロック図である。
プロジェクター100は、不図示の画像供給部、例えばPC(Personal Computer)に画像信号ケーブル等により有線接続されている、或いは、無線LAN等を用いた無線通信により接続されている。プロジェクター100は画像供給部から入力された画像データ104に基づいて、投射面(表示面)としてのスクリーンSCに表示画像を投射する。
プロジェクター100は、画像処理ユニット102と、投射ユニット103と、これらの各部を制御するプロジェクター制御部101と、を備えている。
また、プロジェクター100は、超高圧水銀ランプからなる光源としての放電灯90と、放電灯90の駆動を制御する放電灯駆動装置10と、を備えている。
画像処理ユニット102は、画像データ104に基づいて表示用の画像処理を実行する。画像処理ユニット102は、図示は省略するが、画像データ104が入力される画像入力部、入力された画像データ104を処理する表示制御部、表示制御部の制御に従って画像をフレームメモリーに展開して投射する画像を生成する画像処理部を備えている。
投射ユニット103は、画像処理ユニット102によって画像処理された画像を画像処理ユニット102の制御に従ってスクリーンSCに投射する。投射ユニット103は、図示は省略するが、照明光学系、光変調装置、及び、投射光学系を含む投射部と、光変調装置を駆動する光変調装置駆動部と、投射光学系を駆動する投射光学系駆動部と、を備えている。放電灯90が発した光は、照明光学系により、光変調装置に導かれる。光変調装置は、例えば、RGBの三原色に対応した3枚の液晶パネルからなる。照明光学系からの光はRGBの3色の色光に分離され、各色光は対応する各液晶パネルに入射する。各液晶パネルを通過して変調された色光はクロスダイクロイックプリズム等の合成光学系によって合成され、投射光学系に射出される。投射光学系は、投射する画像の拡大・縮小および焦点の調整を行うズームレンズ、ズームの度合いを調整するズーム調整用モーター、フォーカスの調整を行うフォーカス調整用モーター等を備えている。
投射光学系駆動部は、画像処理ユニット102の制御に従って投射光学系が備える各モーターを駆動する。光変調装置駆動部は、画像処理ユニット102から出力される画像信号に基づいて光変調装置を駆動して描画を行う。
プロジェクター制御部101は、図示しないCPU、不揮発性メモリー、RAM等により構成され、プロジェクター制御部101に接続された不図示の記憶部に記憶されている制御プログラムを読み出して実行し、プロジェクター100の各部を制御する。
図2は、本発明を適用した実施形態に係る放電灯駆動装置10の回路図の一例である。
放電灯駆動装置10は、電力制御回路(放電灯点灯回路)20、交流変換回路(放電灯点灯回路)30、制御部(制御手段)40、動作検出部60、及び、高圧発生回路70を含み、放電灯90を駆動する。このうち、電力制御回路20と交流変換回路30とを合わせて、放電灯点灯回路(駆動回路)と呼ぶことができる。
放電灯90は、石英ガラス等の透光性材料から形成された放電灯内部に、2つの電極(陰極・陽極)を含み、放電媒体であるガスが封入されている。放電灯駆動装置10は、放電灯90の電極間に交流電流を供給し、2つの電極間でアーク放電を生じさせる。
電力制御回路20は、放電灯90に供給する駆動電力を生成する。本実施の形態においては、電力制御回路20は、直流電源80を入力とし、当該入力電圧を降圧して直流電流Idを出力するダウンチョッパー回路で構成されている。直流電源80は、例えば、商用交流電源に接続される整流回路である。
電力制御回路20は、スイッチ素子21、ダイオード22、コイル23及びコンデンサー24を含んで構成することができる。スイッチ素子21は、例えばトランジスターで構成することができる。本実施の形態においては、スイッチ素子21の一端は直流電源80の正電圧側に接続され、他端はダイオード22のカソード端子及びコイル23の一端に接続されている。また、コイル23の他端にはコンデンサー24の一端が接続され、コンデンサー24の他端はダイオード22のアノード端子及び直流電源80の負電圧側に接続されている。スイッチ素子21の制御端子には制御部40から電流制御信号が入力され、制御部40によりスイッチ素子21のON/OFFが制御される。電流制御信号には、例えばPWM(Pulse Width Modulation)制御信号が用いられてもよい。
制御部40の制御によりスイッチ素子21がONに切り替えられると、コイル23に電流が流れ、コイル23にエネルギーが蓄えられる。その後、スイッチ素子21がOFFに切り替えられると、コイル23に蓄えられたエネルギーがコンデンサー24とダイオード22とを通る経路で放出される。その結果、スイッチ素子21のON時間に応じた直流電流Idが発生する。
交流変換回路30は、電力制御回路20から出力される直流電流Idを入力し、所与のタイミングで極性反転することにより、任意の周波数をもつ放電灯駆動用の駆動電流を生成し、出力する。本実施の形態においては、交流変換回路30はインバーターブリッジ回路(フルブリッジ回路)で構成されている。
交流変換回路30は、例えば、トランジスターなどにより構成される第1のスイッチ素子31、第2のスイッチ素子32、第3のスイッチ素子33、及び第4のスイッチ素子34を含んで構成される。第1のスイッチ素子31及び第2のスイッチ素子32は直接接続され、第3のスイッチ素子33及び第4のスイッチ素子34は直列接続され、これらのスイッチ群が互いに並列接続される。第1のスイッチ素子31〜第4のスイッチ素子34の制御端子には、それぞれ制御部40から周波数制御信号が入力される。これにより、制御部40によって第1のスイッチ素子31〜第4のスイッチ素子34のON/OFFを、スイッチ素子毎に制御可能である。
制御部40の制御により、交流変換回路30は、第1のスイッチ素子31及び第4のスイッチ素子34と、第2のスイッチ素子32及び第3のスイッチ素子33とを交互にON/OFFさせる動作を繰り返す。これにより、交流変換回路30によって、電力制御回路20から出力される直流電流Idの極性が交互に反転され、第1のスイッチ素子31及び第2のスイッチ素子32の共通接続点及び第3スイッチ素子33及び第4のスイッチ素子34の共通接続点から、制御された周波数の交流駆動電流Iが出力される。
すなわち、制御部40の制御により、第1のスイッチ素子31及び第4のスイッチ素子34がONの時には第2のスイッチ素子32及び第3のスイッチ素子33がOFFにされ、第1のスイッチ素子31及び第4のスイッチ素子34がOFFの時には第2のスイッチ素子32及び第3のスイッチ素子33がONにされる。第1のスイッチ素子31及び第4のスイッチ素子34がONの時には、コンデンサー24の一端から第1のスイッチ素子31、放電灯90、第4のスイッチ素子34の順に流れる交流駆動電流Iが発生する。また、第2のスイッチ素子32及び第3のスイッチ素子33がONの時には、コンデンサー24の一端から第3のスイッチ素子33、放電灯90、第2のスイッチ素子32の順に流れる交流駆動電流Iが発生する。
放電灯では、一般的に、陽極の温度が陰極と比べて高くなりやすい。一方の電極の温度が他方の電極と比べて高い状態が続くと、例えば、高温となった側の電極の先端が過剰に溶け、意図しない電極変形が生じ得る。その結果、アーク長が適正値からずれる場合がある。また、低温側となった電極においては、先端の溶融が不十分となって、先端に生じた微少な凹凸が溶けずに残り得る。その結果、アーク位置が安定せずに移動する、いわゆるアークジャンプが生じる場合がある。このような不具合を抑制するために、本実施形態のプロジェクター100は、交流変換回路30により、各電極の極性を繰り返し交替させる交流駆動を行う。
制御部40は、電力制御回路20及び交流変換回路30を制御することにより、交流駆動電流Iの電流値及び周波数を制御する。制御部40は、交流変換回路30に対し、交流駆動電流Iの極性反転タイミングを調整することにより周波数を制御する交流変換制御を行う。また、制御部40は、電力制御回路20に対して、電力制御回路20が出力する直流電流Idの電流値を制御する電流制御を行う。
制御部40の構成は、特に限定されるものではないが、本実施の形態においては、制御部40は、システムコントローラー41、電力制御回路コントローラー42及び交流変換回路コントローラー43含んで構成されている。なお、制御部40は、その一部又は全てを半導体集積回路で構成してもよい。
システムコントローラー41は、電力制御回路コントローラー42及び交流変換回路コントローラー43を制御することにより、電力制御回路20及び交流変換回路30を制御する。システムコントローラー41は、後述する放電灯駆動装置10内部に設けた動作検出部60により検出した放電灯駆動電圧及び交流駆動電流Iに基づき、電力制御回路コントローラー42及び交流変換回路コントローラー43を制御してもよい。
システムコントローラー41は記憶部44を含んで構成されている。なお、記憶部44は、システムコントローラー41とは独立に設けてもよい。記憶部44には、詳細については後述するが、放電灯90の立ち上げ駆動区間に放電灯90に流し込む電流値を制御するための情報(単位時間Δtあたりの電圧上昇量Δvの閾値)が格納されている。また、記憶部44には、例えば交流駆動電流Iの電流値、周波数、デューティー比及び波形のうち少なくとも1つに関する情報や放電灯90の仕様に関する情報が格納されていてもよい。
電力制御回路コントローラー42は、システムコントローラー41からの制御信号に基づき、電力制御回路20へ電流制御信号を出力することにより、電力制御回路20を制御する。
交流変換回路コントローラー43は、システムコントローラー41からの制御信号に基づき、交流変換回路30へ交流変換制御信号を出力することにより、交流変換回路30を制御する。
動作検出部60は、例えば放電灯90の放電灯駆動電圧Vdを検出し、駆動電圧情報を出力する電圧検出部や、交流駆動電流Iを検出し、駆動電流情報を出力する電流検出部を含んでもよい。本実施の形態においては、動作検出部60は、第1の抵抗61、第2の抵抗62、第3の抵抗63を含んで構成されている。
電圧検出部は、放電灯90と並列に、互いに直列接続された第1の抵抗61及び第2の抵抗62で分圧した電圧により放電灯駆動電圧(放電灯90の電極間電圧)を検出する。電流検出部は、放電灯90に直列に接続された第3の抵抗63に発生する電圧により交流駆動電流Iを検出している。
高圧発生回路70は、放電灯90の点灯開始時にのみ動作し、放電灯90の点灯開始時に放電灯90の電極間を絶縁破壊して放電路を形成するために必要な高電圧(通常制御動作時よりも高い電圧)を放電灯90の電極間に供給する。本実施の形態においては、高圧発生回路70は、放電灯90と並列に接続されている。
図3は、放電灯90の点灯シーケンスを示すシーケンス図であり、図4は、駆動電力、駆動電圧、駆動電流の波形を概略的に示したグラフである。
消灯状態の放電灯90は、図3及び図4に示すように、絶縁破壊区間、始動区間、立ち上げ駆動区間を経て、定常駆動区間に移行し、定常的に発光する状態となる。
絶縁破壊区間では、高圧発生回路70により放電灯90の電極間に高電圧が供給され、電極間の絶縁破壊をして放電路を形成する。
放電路が形成されると、電極間でグロー放電が生じるグロー放電区間となる。グロー放電により放電灯90の2つの電極が熱電子放出の温度に到達すると、電極間でアーク放電が生じるアーク放電区間となる。アーク放電区間では、グロー放電区間に比べて駆動電圧の実効値が小さく、交流駆動電流の実効値が大きくなる。なお、グロー放電区間とアーク放電区間を合わせて始動区間と呼ぶ。
その後、所定の駆動電力まで供給電力を立ち上げる立ち上げ区間となり、所定の駆動電力に到達した後は定電力駆動される定常動作区間となる。
制御部40は、放電灯90に供給される電流及び電圧を制御することにより、絶縁破壊区間、始動区間、立ち上げ駆動区間、及び定常駆動区間の各区間を実現し、放電灯90を点灯させる。
次に、放電灯駆動装置10の制御の具体例について説明する。
図4は、放電灯駆動装置10により放電灯90を駆動する場合の、放電灯90の点灯シーケンスにおける駆動電力、駆動電圧、駆動電流の状態を示す図表である。詳細には、駆動電力(図4(A))、駆動電圧(図4(B))、駆動電流(図4(C))の波形を概略的に示したグラフであり、横軸は時間を表す。
制御部40は、図4(B)に示すように、放電灯90の点灯後の立ち上げ駆動区間において、所定の単位時間Δt当たりの、放電灯90の駆動電圧の電圧変化Δvを、検出する(B部拡大図参照)。単位時間Δtあたりの電圧変化Δvを検出する区間は電圧変化検出区間と呼ばれ、立ち上げ駆動区間の初めに設けられる。制御部40は、所定の設定電流Isを放電灯90に流し込み、設定電流Isによる単位時間Δtあたりの電圧変化Δvを動作検出部60から入力される放電灯90の駆動電圧に基づいて検出する。
電圧変化検出区間において、単位時間Δtあたりの電圧変化Δvが大きい場合には、電極が急速に暖められていることが考えられる。記憶部44には、実験等により予め設定された単位時間Δtあたりの電圧変化Δvの閾値が記憶されている。そして、単位時間Δtあたりの電圧変化Δvが記憶部44に記憶された閾値より大きい場合には、制御部40は、立ち上げ駆動区間に放電灯90に流し込む電流値を低電流パターンILに設定する。これにより、制御部40は、立ち上げ駆動区間に電極温度が所定の温度を大きく超えることが無いように放電灯の駆動制御を行う。
一方、電圧変化検出区間において、単位時間Δtあたりの電圧変化Δvが小さい場合には、電極を所定の温度まで暖めるまで時間がかかることが考えられる。放電灯は、電極が所定の温度まで暖められるまで、明るさ上昇が継続する。そのため、単位時間Δtあたりの電圧変化Δvが上述した記憶部44に記憶された閾値以下の場合には、制御部40は、立ち上げ駆動区間に放電灯90に流し込む電流値を高電流パターンIHに設定する。これにより、制御部40は、立ち上げ駆動区間に電極の温度を所定温度まで暖め、放電灯90の明るさ上昇を早くする制御を行う。
次に、放電灯駆動装置10の動作について、図5のフローチャートを用いて説明する。放電灯駆動装置10の図示せぬ駆動スイッチがONされると(例えばプロジェクターが起動されると)、制御部40は、高圧発生回路70を制御し、放電灯90の電極間を絶縁破壊する(ステップS1)。次に、制御部40は、始動駆動区間の放電灯90に流し込む電圧、電流を制御する(ステップS2)。なお、始動駆動は、予め設定された所定時間行われ、所定時間が経過すると、立ち上げ駆動が開始される(ステップS3)。制御部40は、立ち上げ駆動区間の初めの電圧変化検出区間において、設定電流Isを放電灯90に単位時間Δtに亘って流し込み、単位時間Δtあたりの電圧変化Δvを検出する(ステップS4)。
制御部40は、検出した単位時間Δtあたりの電圧変化Δvと、記憶部44に予め記憶されている閾値とを比較し、単位時間Δtあたりの電圧変化Δvが閾値を超えているかを判定する(ステップS5)。単位時間Δtあたりの電圧変化Δvが閾値を超えている(閾値より大きい)場合には(ステップS5:Yes)、制御部40は、比較結果に基づいて電流を低めに設定した低電流パターンILに従って、立ち上げ駆動を行う(ステップS6)。一方、単位時間Δtあたりの電圧変化Δvが閾値を超えていない(閾値以下)場合には(ステップS5:No)、制御部40は、比較結果に基づいて電流を高めに設定した高電流パターンIHに従って、立ち上げ駆動を行う(ステップS7)。低電流パターンIL、或いは、高電流パターンIHに従って、立ち上げ駆動を行い、放電灯90の電力が所定の駆動電力に到達すると、制御部40は、定常駆動を開始する(ステップS8)。なお、本実施形態では、低電流パターンILの電流値は、設定電流Is以下の値に設定され、例えば、定常駆動区間における電流値と略同じか若干高めに設定されている。また、高電流パターンIHの電流値は、設定電流Is以上の値に設定され、定常駆動区間における電流値より高い値に設定されている。
なお、本実施形態では、放電灯90に流し込む電流値を、電極間電圧の変化Δvが所定値の閾値を超えている場合には低電流パターンILに設定し、電極間電圧の変化Δvが所定値の閾値以下である場合には、高電流パターンIHに設定する構成とした。この実施形態は、本発明を限定するものではなく、例えば、放電灯90の電極間電圧の変化Δvが複数の閾値と比較され、電圧変化Δvに基づいて、放電灯90に流し込む電流値を複数の電流パターンのいずれかに設定する構成であっても良い。図示は省略するが、例えば、閾値が上下二つあり、放電灯90に流し込む電流値を、電圧変化Δvとこれらの閾値との比較結果に基づいて3つのパターンのいずれかに設定する構成であって良い。そして、電圧変化Δvが上限閾値を超えている場合には、放電灯90に流し込む電流値を電流高めパターンに設定し、電圧変化Δvが上限閾値以下及び下限閾値以上の場合には、放電灯90に流し込む電流値を電流標準パターンに設定し、電圧変化Δvが下限閾値を下回った場合には、放電灯90に流し込む電流値を電流低めパターンに設定する構成であっても良い。この場合、電流高めパターン、電流標準パターン、及び、電流低めパターンの各パターンにおける電流値は、電圧変化検出区間での電極間電圧の変化Δvに基づき、放電灯の点灯動作を最適化することができる所定の値に予め設定されているものである。
以上説明したように、本発明を適用した実施形態によれば、放電灯90に電力を供給して点灯させる駆動回路20,30と、駆動回路20,30により放電灯90に供給される電力を制御する制御部40と、を備え、制御部40は、消灯状態の放電灯90に電力供給を開始した後、放電灯90の電極間電圧の変化に応じて放電灯90に流れる電流を変化させる。この構成によれば、放電灯90の電極間電圧の変化に応じて放電灯90に流れる電流を変化させるという簡単な制御で、放電灯の点灯動作を最適化することができる。これにより、電極突起消失といった不具合が生じ放電灯90が照度不足になるのを防ぐことができる。また、放電灯90の電極の急激な劣化や消耗を抑えることができ、放電灯90の長寿命化を図ることができる。
また、本発明を適用した実施形態によれば、制御部40は、消灯状態の放電灯90に電力供給を開始した後、放電灯90への供給電力を定電力にして点灯させる定常駆動の前の立ち上げ駆動区間において、放電灯90の電極間電圧の変化に応じて放電灯90に流れる電流を変化させる。この構成によれば、簡単な制御で、立ち上げ駆動区間に、放電灯の点灯動作を最適化することができる。よって、定常駆動を開始する際に、電極の温度が所定温度を大きく超えて上昇していることがない。これにより、所定の駆動電力で放電灯90が駆動される定常駆動時に、電極に過負荷がかけられ電極突起消失といった不具合が生じるのを防ぐことができる。
また、本発明を適用した実施形態によれば、制御部40は、立ち上げ駆動を開始してから単位時間Δtあたりの放電灯90の電極間電圧の変化Δvを少なくとも一つの閾値と比較した比較結果に基づき放電灯90に流れる電流を変化させる。この構成によれば、電極の状態に応じて、放電灯の駆動制御を行うことができる。よって、簡単な制御で、立ち上げ駆動区間に、放電灯90の点灯動作を最適化することができる。
また、本発明を適用した実施形態によれば、制御部40は、単位時間当たりの放電灯90の電極間電圧の変化と少なくとも一つの閾値との比較結果に基づき、放電灯90に流れる電流を低下させる。この構成によれば、電極の状態により、電極の温度が上昇しやすい状態である場合には、立ち上げ駆動区間に、電極の温度が所定の温度を大きく超えないように、放電灯90に流れる電流を低下させる制御をおこなう。これにより、簡単な制御で、立ち上げ駆動区間に、放電灯90の点灯動作を最適化することができる。
また、本発明を適用した実施形態によれば、制御部40は、単位時間当たりの放電灯90の電極間電圧の変化と少なくとも一つの閾値との比較結果に基づき、放電灯90に流れる電流を増大させる。この構成によれば、電極の状態により、電極を所定の温度まで暖めるまで時間がかかる場合には、立ち上げ駆動区間に電極の温度を所定温度まで暖めるべく、放電灯90に流れる電流を増大させる制御をおこなう。これにより、放電灯90の明るさ上昇を早くする制御を行うことができる。よって、簡単な制御で、立ち上げ駆動区間に、放電灯90の点灯動作を最適化することができる。
次に、放電灯駆動装置10の動作の変形例について、図6のフローチャートを用いて説明する。
放電灯駆動装置10の制御部40は、図6に示したように、記憶部44に上書き自在に記憶した放電灯90の累積駆動時間に基づいて、立ち上げ駆動区間に放電灯90に流れる電流を制御する構成であっても良い。
放電灯駆動装置10の不図示の駆動スイッチがONにされると、制御部40は、高圧発生回路70を制御し、放電灯90の電極間を絶縁破壊する(ステップS11)。次に、制御部40は、始動駆動区間の放電灯90に流し込む電圧、電流を制御する(ステップS12)。なお、始動駆動は、予め設定された所定時間行われ、所定時間が経過すると、立ち上げ駆動が開始される(ステップS13)。
立ち上げ駆動が開始されると、制御部40は、記憶部44に上書き可能に記憶された放電灯90の累積駆動時間、或いは、前回放電灯90を定常駆動で点灯していた時の駆動電圧を取得する(ステップS14)。次に、制御部40は、取得した放電灯90の累積駆動時間、或いは、前回定常駆動点灯時の駆動電圧が、予め設定され、記憶部44に記憶された所定の閾値を超えているか否かを判断する(ステップS15)。放電灯90の累積駆動時間、或いは、前回定常駆動点灯時の駆動電圧が、閾値を超えていると判断した場合には(ステップS15:Yes)、制御部40は、続いて、電圧変化Δvを検出する(ステップS16)。詳述すると、制御部40は、所定の値に設定された設定電流Isを放電灯90に単位時間Δtに亘って流し込み、この単位時間Δtあたりの電圧変化Δvを検出する。
次に、制御部40は、検出した単位時間Δtあたりの電圧変化Δvが記憶部44に予め記憶されている閾値を超えているかを判定する(ステップS17)。単位時間Δtあたりの電圧変化Δvが閾値を超えている(閾値より大きい)場合には(ステップS17:Yes)、制御部40は、電流を低めに設定した低電流パターンILに従って、立ち上げ駆動を行う(ステップS19)。一方、単位時間Δtあたりの電圧変化Δvが閾値を超えていない(閾値以下)場合には(ステップS17:No)、制御部40は、放電灯90に流し込む電流値を設定電流Isより上げない、或いは、電流の上げ幅を高電流パターンIHより小さくして、立ち上げ駆動を行う(ステップS18)。
この構成によれば、放電灯90の累積駆動時間が長い場合、或いは、前回定常駆動点灯時の駆動電圧が高い場合には、放電灯90に流し込む電流または電流の変化量を制限する制御を行うことができる。これにより、点灯時に電極に係る負荷が大きい可能性がある場合には、放電灯90に流し込む電流を、放電灯90の電極の急激な劣化や消耗を抑える電流にすることができ、放電灯90の長寿命化を図ることができる。
また、放電灯90の累積駆動時間、或いは、前回定常駆動点灯時の駆動電圧が、閾値を超えていない判断した場合には(ステップS15:No)、制御部40は、続いて、設定電流Isによる単位時間Δtあたりの電圧変化Δvを検出する。次に、制御部40は、検出した単位時間Δtあたりの電圧変化Δvが記憶部44に予め記憶されている閾値を超えているかを判定する(ステップS21)。単位時間Δtあたりの電圧変化Δvが閾値を超えている(閾値より大きい)場合には(ステップS21:Yes)、制御部40は、電流を低めに設定した低電流パターンILに従って、立ち上げ駆動を行う(ステップS19)。一方、単位時間Δtあたりの電圧変化Δvが閾値を超えていない(閾値以下)場合には(ステップS21:No)、制御部40は、電流を高めに設定した高電流パターンIHに従って、立ち上げ駆動を行う(ステップS7)。低電流パターンIL、高電流パターンIH、或いは、電流を上げない又は上げ幅を小さくしたパターンに従って、立ち上げ駆動を行い、放電灯90の電力が所定の駆動電力に到達すると、制御部40は、定常駆動を開始する(ステップS23)。
この変形例によれば、制御部40は、放電灯90の累積点灯時間が所定時間よりも長い場合に、放電灯90に流れる電流または電流の変化量を制限する。この構成によれば、放電灯90の累積駆動時間が長い場合には、放電灯90に流し込む電流または電流の変化量を制限する制御を行うことができる。これにより、累積駆動時間が長く、点灯時に電極に係る負荷が大きい可能性がある場合には、放電灯90に流し込む電流を規定電流より上げないように制限する、或いは、上げ幅を小さくする。よって、放電灯90の電極の急激な劣化や消耗を抑えることができ、放電灯90の長寿命化を図ることができる。
また、上記変形例によれば、駆動回路20,30から放電灯90へ供給する電力を定電力にして点灯させる定常駆動時に、放電灯90の電極間電圧を記憶する記憶部44を備え、制御部40は、記憶部44に記憶されている前回の定常駆動時の放電灯90の電極間電圧に基づいて、放電灯90に流れる電流または電流の変化量を制限する。この構成によれば、前回定常駆動点灯時の駆動電圧が高い場合には、放電灯90に流し込む電流または電流の変化量を制限する制御を行うことができる。これにより、前回定常駆動点灯時の駆動電圧が高く、点灯時に電極に係る負荷が大きい可能性がある場合には、放電灯90に流し込む電流を規定電流より上げない、或いは、上げ幅を小さくする。よって、放電灯90の電極の急激な劣化や消耗を抑えることができ、放電灯90の長寿命化を図ることができる。
なお、上記実施形態は本発明を適用した具体的態様の例に過ぎず、本発明を限定するものではなく、上記実施形態とは異なる態様として本発明を適用することも可能である。
例えば、上記実施形態では、光源が発した光を変調する手段として、光変調装置がRGBの各色に対応した3枚の透過型または反射型の液晶パネルを用いた構成を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、1枚の液晶パネルとカラーホイールを組み合わせた方式、3枚のデジタルミラーデバイス(DMD)を用いた方式、1枚のデジタルミラーデバイスとカラーホイールを組み合わせたDMD方式等により構成してもよい。
また、図1に示したプロジェクター100の各機能部、或いは、図2に示した放電灯駆動装置10の各機能部は、ハードウェアとソフトウェアとの協働により実現される機能的構成を示すものであって、具体的な実装形態は特に制限されない。従って、必ずしも各機能部に個別に対応するハードウェアが実装される必要はなく、一つのプロセッサーがプログラムを実行することで複数の機能部の機能を実現する構成とすることも勿論可能である。また、上記実施形態においてソフトウェアで実現されている機能の一部をハードウェアで実現してもよく、あるいは、ハードウェアで実現されている機能の一部をソフトウェアで実現してもよい。その他、各部の具体的な細部構成についても、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で任意に変更可能である。
10…放電灯駆動装置、20…電力制御回路(駆動回路)、30…交流変換回路(駆動回路)、40…制御部(制御手段)、41…システムコントローラー、42…電力制御回路コントローラー、43…交流変換回路コントローラー、44…記憶部、60…動作検出部、70…高圧発生回路、90…放電灯、100…プロジェクター、101…プロジェクター制御部、102…画像処理ユニット、103…投射ユニット、IH…高電流パターン、IL…低電流パターン、IS…設定電流、SC…スクリーン、Δt…単位時間、Δv…電圧変化。

Claims (10)

  1. 放電灯に駆動電流を供給して前記放電灯を点灯させる駆動回路と、
    前記駆動回路を制御する制御手段と、
    前記放電灯の電極間電圧を検出する検出部と、を備え、
    前記制御手段は、
    前記放電灯の点灯後であって定常駆動区間前の立ち上げ駆動区間において、前記放電灯の点灯開始から前記立ち上げ駆動区間の前の始動区間において前記放電灯に供給される駆動電流よりも大きい設定電流を供給して、前記検出部により前記電極間電圧を検出し、
    前記立ち上げ駆動区間において、検出された前記電極間電圧に基づく前記電極間電圧の変化量が所定の閾値以下の場合、前記設定電流の電流値以上の第2駆動電流を前記放電灯に供給することを特徴とする放電灯駆動装置。
  2. 請求項に記載の放電灯駆動装置であって、
    前記第2駆動電流は、前記定常駆動区間において前記放電灯に供給される駆動電流の電流値より大きいことを特徴とする放電灯駆動装置。
  3. 請求項またはに記載の放電灯駆動装置であって、
    前記制御手段は、前記電極間電圧の変化量が前記所定の閾値以下であり、かつ前記放電灯の累積点灯時間が所定時間よりも長い場合、前記設定電流の電流値以上であり前記第2駆動電流の電流値よりも小さい第3駆動電流を前記放電灯に供給することを特徴とする放電灯駆動装置。
  4. 請求項またはに記載の放電灯駆動装置であって、
    前記定常駆動区間において前記検出部により検出された電極間電圧を記憶する記憶手段を備え、
    前記制御手段は、前記電極間電圧の変化量が前記所定の閾値以下であり、かつ前記記憶手段に記憶されている前回点灯時の前記定常駆動区間における電極間電圧が所定電圧よりも大きい場合、前記設定電流の電流値以上であり前記第2駆動電流の電流値よりも小さい第3駆動電流を前記放電灯に供給することを特徴とする放電灯駆動装置。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載の放電灯駆動装置であって、
    前記制御手段は、前記電極間電圧の変化量が所定の閾値よりも大きい場合、前記駆動電流を低下させることを特徴とする放電灯駆動装置。
  6. 請求項に記載の放電灯駆動装置であって、
    前記制御手段は、
    前記立ち上げ駆動区間において、前記放電灯の点灯開始から前記立ち上げ駆動区間の前の始動区間において前記放電灯に供給される駆動電流よりも大きい設定電流を供給して、前記検出部により前記電極間電圧を検出し、
    前記電極間電圧の変化量が前記所定の閾値よりも大きい場合、前記設定電流の電流値以下の第1駆動電流を前記放電灯に供給することを特徴とする放電灯駆動装置。
  7. 放電灯に駆動電流を供給して前記放電灯を点灯させる駆動回路と、
    前記駆動回路を制御する制御手段と、
    前記放電灯の電極間電圧を検出する検出部と、を備え、
    前記制御手段は、
    前記放電灯の点灯後であって定常駆動区間前の立ち上げ駆動区間において、前記放電灯の点灯開始から前記立ち上げ駆動区間の前の始動区間において前記放電灯に供給される駆動電流よりも大きい設定電流を供給して、前記検出部により前記電極間電圧を検出し、
    前記立ち上げ駆動区間において、検出された前記電極間電圧に基づく前記電極間電圧の変化量が所定の閾値よりも大きい場合、前記設定電流の電流値以下の第1駆動電流を前記放電灯に供給することを特徴とする放電灯駆動装置。
  8. 請求項6または7に記載の放電灯駆動装置であって、
    前記第1駆動電流は、前記定常駆動区間において前記放電灯に供給される駆動電流の電流値以上であることを特徴とする放電灯駆動装置。
  9. 放電灯と、
    求項1からのいずれかに記載の放電灯駆動装置と、
    前記放電灯からの光を画像信号に基づいて変調する光変調装置と、
    前記光変調装置により変調された光を投射する投射光学系と、を備えることを特徴とするプロジェクター。
  10. 放電灯に駆動電流を供給して前記放電灯を点灯させる放電灯の駆動方法であって、
    前記放電灯の点灯後であって定常駆動区間前の立ち上げ駆動区間において、前記放電灯の点灯開始から前記立ち上げ駆動区間の前の始動区間において前記放電灯に供給される駆動電流よりも大きい設定電流を供給し、前記放電灯の電極間電圧を検出するステップと、
    前記立ち上げ駆動区間において、検出された前記電極間電圧に基づく前記電極間電圧の変化量が所定の閾値以下の場合、前記設定電流の電流値以上の第2駆動電流を前記放電灯に供給するステップと、
    を備えることを特徴とする放電灯駆動方法。
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