JP2003346488A - 半導体記憶装置 - Google Patents

半導体記憶装置

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JP2003346488A
JP2003346488A JP2002149575A JP2002149575A JP2003346488A JP 2003346488 A JP2003346488 A JP 2003346488A JP 2002149575 A JP2002149575 A JP 2002149575A JP 2002149575 A JP2002149575 A JP 2002149575A JP 2003346488 A JP2003346488 A JP 2003346488A
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Tsukasa Oishi
司 大石
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スループットが向上できる半導体記憶装置を
提供する。 【解決手段】 メモリセルアレイ12内の不揮発性メモ
リセルMC1の記憶領域L2と不揮発性メモリセルMC
2の記憶領域L1とに複数のデータを記憶するとき、第
1制御回路200はスイッチ回路SW52をオンさせ、
所定の書込電位VCCWをビット線BL2に出力する。
また、第2制御回路300はスイッチ回路SW61とS
W63とをオンし、各メモリセルに記憶するデータの数
に応じてビット線BL1とBL2とにそれぞれソース電
圧Vgを出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体記憶装置
に関し、さらに詳しくは、各々が2つの記憶領域を有す
る複数のメモリセルを含む半導体記憶装置に関する。
【0002】
【従来の技術】不揮発性半導体記憶装置の中で、フラッ
シュEEPROMの一種であるNROM(Nitride Read
Only Memory)型フラッシュEEPROM(以下、NRO
Mと称する)が注目されている。NROMについては、
米国特許第6011725号にて報告されている。
【0003】図22は、従来の半導体記憶装置のメモリ
セルアレイの構成を示す回路図である。
【0004】図22を参照して、メモリセルアレイは複
数の不揮発性メモリセルMCと、複数のビット線BL
と、複数のワード線WLとを備える。
【0005】複数のワード線WLは行に、複数のビット
線BLは列にそれぞれ配列される。複数の不揮発性メモ
リセルMCの各々はワード線WLとビット線BLとの交
点に対応して配置される。同じ行に配置された複数の不
揮発性メモリセルMCは直列に接続され、そのゲートは
同じワード線WLに接続される。ビット線BLは隣接し
た2つの不揮発性メモリセルMCの接続点を通過するよ
うに配列される。
【0006】不揮発性メモリセルMCは、2つの記憶領
域L1およびL2を有する。図23は図22中の不揮発
性メモリセルの断面図である。
【0007】図23を参照して、不揮発性メモリセルは
半導体基板1と、2つの拡散ビット線(以下、拡散層と
称する)7Aおよび7Bと、酸化膜8および10と、窒
化膜9と、制御ゲート21とを含む。
【0008】2つの拡散層7Aおよび7Bは半導体基板
1の主表面上に所定の間隔を開けて形成される。酸化膜
8は半導体基板1上であって、2つの拡散層の間に形成
される。窒化膜9は酸化膜8上に形成される。酸化膜1
0は窒化膜9上に形成される。制御ゲート21は酸化膜
10上に形成される。
【0009】不揮発性メモリセルは、窒化膜9内の記憶
領域L1およびL2のそれぞれに電子を蓄積できる。す
なわち、NROMは1つのセル内の物理的に異なる2つ
の位置に電子を蓄積することで、各セルごとに2ビット
のデータを記憶できる。
【0010】なお、窒化膜9内部の記憶領域L1および
L2に蓄積された電子は窒化膜9内を自由に移動でき
ず、各記憶領域L1およびL2内にとどまる。窒化膜9
が絶縁膜であるためである。
【0011】以上に示した半導体記憶装置は製造が容易
で価格も安くできる。また、図23の不揮発性メモリセ
ルを適用したメモリセルアレイは、図22に示すよう
に、拡散ビット線とワード線とを直交させた構成とな
る。このとき隣接したメモリセル同士の拡散ビット線は
共通化される。そのため、従来のフラッシュEEPRO
Mと比較してメモリセルアレイの面積を低減することが
できる。
【0012】次に、不揮発性メモリセルMCの各記憶領
域L1,L2に対するデータの書込動作および読出動作
について説明する。
【0013】図24〜図27は不揮発性メモリセル内の
2つの記憶領域に対するデータの書込動作および読出動
作について示した図である。
【0014】図24を参照して、不揮発性メモリセルM
Cのゲートはワード線WLに接続される。また、不揮発
性メモリセルMCはビット線BL0およびBL1に接続
されると仮定する。不揮発性メモリセルMCは図24お
よび図25に示すようにビット線BL0側に記憶領域L
1を有し、図26および図27に示すようにビット線B
L1側に記憶領域L2を有する。
【0015】はじめに記憶領域L1への書込動作につい
て説明する。図24を参照して、記憶領域L1にデータ
を書込する場合は、ビット線BL0の電位は書込電位V
CCWに、ビット線BL1の電位は接地電位GNDに維
持される。その結果、書込電流Ifwはビット線BL0
から不揮発性メモリセルMCを通ってビット線BL1に
流れる。このとき記憶領域L1にデータが書込まれる。
【0016】次に、記憶領域L1のデータの読出動作に
ついて説明する。図25を参照して、記憶領域L1のデ
ータを読出する場合は、ビット線BL0の電位は接地電
位GNDに維持され、ビット線BL1の電位は読出電位
VCCRに維持される。その結果、読出電流Ifrはビ
ット線BL1からビット線BL0へ流れる。このとき記
憶領域L1のデータが読出される。
【0017】以上の示すように、記憶領域L1におい
て、書込動作時に流れる電流方向と読出動作時に流れる
電流方向とは逆になる。
【0018】次に、記憶領域L2への書込動作について
説明する。図26を参照して、記憶領域L2にデータを
書込する場合は、ビット線BL0の電位は接地電位GN
Dに維持され、ビット線BL1の電位は書込電位VCC
Wに維持される。その結果、書込電流Irwはビット線
BL1からビット線BL0へ流れる。このとき記憶領域
L2にデータが書込まれる。
【0019】次に、記憶領域L2のデータの読出動作に
ついて説明する。図27を参照して、記憶領域L2のデ
ータを読出する場合は、ビット線BL0の電位は読出電
位VCCRに維持され、ビット線BL1の電位は接地電
位GNDに維持される。その結果、読出電流Irrはビ
ット線BL0からビット線BL1へ流れる。このとき記
憶領域L2のデータが読出される。
【0020】以上に示すように、記憶領域L2について
も書込動作時に流れる電流方向と読出動作時に流れる電
流方向とは逆になる。さらに、記憶領域L1に書込むと
きと、記憶領域L2に書込むときとでは書込動作時に流
れる電流が逆になる。記憶領域L1のデータを読出すと
きと記憶領域L2のデータを読出すときも同様に、流れ
る電流は逆になる。
【0021】よって、NROMにおける書込動作では、
各ビット線BLの電位制御が重要となる。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】図28は図22のメモ
リセルアレイを有する不揮発性メモリセルの書込動作を
説明するための図である。
【0023】図28を参照して、図中の不揮発性メモリ
セルMC1の記憶領域L1にHレベルのデータを書込む
場合について説明する。
【0024】ワード線WL1が選択され、ビット線BL
1の電位が書込電圧VCCWに維持され、ビット線BL
2の電位が接地電位GNDに維持される。このとき、不
揮発性メモリセルMC1ではビット線BL1に接続され
たノードからビット線BL2に接続されたノードへ書込
電流Ifwが流れる。その結果、記憶領域L1にデータ
が書込まれる。このとき、不揮発性メモリセルMC1に
隣接した不揮発性メモリセルMC0に注目すると、ビッ
ト線BL0の電位がビット線BL1の電位よりも低い電
位であれば、不揮発性メモリセルMC0に不要電流I1
が流れることとなる。不要電流I1は省電力化の妨げと
なるだけでなく、メモリセルアレイに誤動作を引き起こ
す要因となる可能性もある。よって、NROMにおける
書込動作では、各ビット線BLの電位制御が重要とな
る。
【0025】さらに、NROMに代表される半導体記憶
装置において、従来の技術では、一度に書込むことので
きるメモリセルは1ビットであり、スループットが低い
という問題もあった。
【0026】この発明の目的は、誤動作なく書込むこと
ができる半導体記憶装置を提供することである。また、
この発明の他の目的は、スループットが向上できる半導
体記憶装置を提供することである。
【0027】
【課題を解決するための手段】この発明による半導体記
憶装置は、行方向に配列された複数のワード線と、列方
向に配列された複数のビット線と、複数のメモリセル
と、書込回路とを含む。複数のメモリセルは、各々がデ
ータを記憶する記憶領域を少なくとも1つ有し、行方向
および列方向に配置る。書込回路は、複数のメモリセル
に複数のデータを書込む。行方向に配置された複数のメ
モリセルは直列に接続され、そのゲートはその行方向に
配置されたワード線に接続され、複数のビット線は、複
数のメモリセルに対応して接続され、複数のメモリセル
の各々は、記憶領域に蓄積する電荷量に基づいて3値以
上の複数のデータを記憶する。書込回路は、ビット線選
択回路と、電位供給回路とを含む。ビット線選択回路
は、書込動作の対象となるメモリセルに接続された複数
のビット線を選択する。電位供給回路は、選択された複
数のビット線に、複数のデータの組合せに対応した複数
の所定電位を供給する。電位供給回路は、選択された複
数のビット線のうち、書込動作の対象となるメモリセル
のドレインに接続されたビット線に対しては所定の第1
の電位を供給し、書込動作の対象となるメモリセルのソ
ースに接続されたビット線に対しては複数のデータの組
合せに対応して決定される第2の電位を供給する。
【0028】これにより、この発明による半導体記憶装
置は、書込対象となるメモリセルのソースに書込する複
数のデータの組合せに応答した電位を供給できる。よっ
て、3値以上のデータを1つのメモリセルに記憶させる
ことができる。その結果、スループットが向上する。ま
た、ビット線選択回路が複数のビット線を選択し、電位
供給回路がそのビット線のそれぞれに異なる電位を供給
できる。よって、データの書込読出を行ないたいメモリ
セルに接続されたビット線に所定の電位を供給すること
ができる。また、データの書込読出対象外のメモリセル
に接続されたビット線はフローティング状態となる。よ
って、データの読出書込対象外のメモリセルへの電流の
流出を防止できる。
【0029】好ましくは、ビット線選択回路は、連続し
て配列された複数のメモリセルのうち、書込動作の対象
となる互いに隣接する2つのメモリセルに接続された複
数のビット線を選択し、電位供給回路は、選択された複
数のビット線のうち、書込動作の対象となる互いに隣接
する2つのメモリセルのドレインに接続された1または
2本のビット線に対して第1の電位を供給し、書込動作
の対象となる互いに隣接する2つのメモリセルのソース
に接続された1または2本のビット線に対して複数のデ
ータの組合せに基づいて決定される第2の電位を供給す
る。
【0030】これにより、メモリセルアレイ内で、1回
の書込動作で、隣接した2つメモリセルに複数のデータ
を誤動作なく書込むことができる。よって、スループッ
トが向上する。
【0031】好ましくは、電位供給回路は、第1の電位
を出力する第1電位発生回路と、第2の電位を出力する
第2電位発生回路とを含む。第2電位発生回路は、複数
の電位を発生する複数電位発生回路と、選択回路とを含
む。選択回路は、複数のデータの組合せに応答して、複
数の電位から複数のデータの組合せに対応した電位を第
2の電位として選択する。
【0032】これにより、この発明による半導体記憶装
置は、書込対象となるメモリセルのソースに書込する複
数のデータの組合せに応答した電位を供給できる。よっ
て、3値以上のデータを1つのメモリセルに記憶させる
ことができる。その結果、スループットが向上する。
【0033】この発明による半導体記憶装置は、主表面
を形成する半導体基板と、複数のメモリセルを有するメ
モリセルアレイと、複数のメモリセルのうち、選択され
たメモリセルに対して書込電位を印加する書込回路とを
含む。メモリセルは、第1および第2の導電領域と、チ
ャネル領域と、第1の絶縁膜と、電荷記憶膜と、第2の
絶縁膜と、導電層とを含む。第1および第2の導電領域
は、半導体基板の主表面に形成される。チャネル領域
は、半導体基板の主表面であって、第1の導電領域と第
2の導電領域との間に形成され、書込動作時にチャネル
ホットエレクトロンが発生する。第1の絶縁膜は、半導
体基板の主表面上であって、チャネル領域上に形成され
る。電荷記憶膜は、第1の絶縁膜上に形成され、複数の
記憶領域を有する。第2の絶縁膜は、電荷記憶膜上に形
成される。導電層は、第2の絶縁膜上に形成される。書
込回路は、書込動作時、メモリセルに書込む複数のデー
タの組合せに応答した電位差に、メモリセルの第1の導
電領域と第2の導電領域との間の電位差を設定する。
【0034】これにより、この発明による半導体記憶装
置は、メモリセルの第1の導電領域と第2の導電領域と
の間の電位差に応じた複数のデータを書込むことが可能
となる。よって、スループットが向上する。
【0035】この発明による半導体記憶装置は、主表面
を有する第1導電型の半導体基板と、半導体基板の主表
面に形成され、かつ、その各々が複数の第1の導電領域
の各々の領域内に形成された第1導電型の複数の第2の
導電領域と、各々が複数の第2の導電領域の各々の領域
内に形成された複数のメモリセルアレイとを含む。複数
のメモリセルアレイの各々は、複数のメモリセルを含
む。複数のメモリセルの各々は、半導体基板の主表面に
形成された第3および第4の導電領域と、半導体基板の
主表面であって、第3の導電領域と第4の導電領域との
間に形成され、書込動作時にチャネルホットエレクトロ
ンが発生するチャネル領域と、半導体基板の主表面上で
あって、チャネル領域上に形成される第1の絶縁膜と、
第1の絶縁膜上に形成され、複数の記憶領域を有する電
荷記憶膜と、電荷記憶膜上に形成される第2の絶縁膜
と、第2の絶縁膜上に形成される導電層とを含む。複数
の第1の導電領域と複数の第2の導電領域とには、所定
の電位が供給される。
【0036】その結果、本発明の半導体記憶装置の構造
では、メモリセルアレイブロックごとで消去を行なうこ
とで、半導体基板電位の変化を高速にし、消去時間の短
縮化を図ることができる。
【0037】さらに、複数のメモリセルアレイブロック
を形成することで、拡散ビット線と半導体基板との間の
接合容量を従来の構造より小さくすることができる。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面を参照して詳しく説明する。なお、図中同一ま
たは相当の部分には同一符号を付してその説明は繰り返
さない。
【0039】[実施の形態1]図1〜図3は、本発明の
実施の形態における半導体記憶装置のデータ記憶方法に
ついて説明するための図である。
【0040】図1〜図3は図23に示した不揮発性メモ
リセルの断面図と同じ構成である。なお、図23に示す
酸化膜8と窒化膜9と酸化膜10とは、図1〜図3で
は、それらをまとめてONO(Oxide-Nitride-Oxide)
膜22としている。
【0041】ここで、不揮発性メモリセルの記憶領域L
2にデータを書込む場合について説明する。
【0042】図1を参照して、不揮発性メモリセルの制
御ゲート21は7Vの電圧を印可され、拡散層7Bは5
Vの電圧を印加され、拡散層7Aは0Vの電圧を印加さ
れる。以下、図1〜図3における拡散層7Bをドレイ
ン、拡散層7Aをソースと称する。なお、このとき半導
体基板1には0Vの電圧が印加されている。
【0043】図1〜図3中のドレインからソースへ伸び
る矢印の方向は、電流の流れる向きを示し、その太さは
電流の大きさを示す。
【0044】このとき、半導体基板1と制御ゲート21
との間における第1の電界と、ソースからドレインまで
延在しているチャネルの長手方向に沿った第2の電界と
が発生する。この第2の電界によって、電子がソースか
らチャネルへ引き出され、ドレインへ向けて加速され
る。電子はチャネルの長手方向に移動している間にエネ
ルギを蓄える。電子はドレイン近傍に達したときに最大
のエネルギを蓄える。このようにして加速された電子を
ホットエレクトロンと称する。ホットエレクトロンはド
レイン近傍でONO膜22内の記憶領域L2に注入され
る。
【0045】よって、この注入される電子の量は、ドレ
イン−ソース電圧に依存する。すなわち、ドレイン−ソ
ース電圧により得られるエネルギに相当する不純物準位
まで電子はトラップされることができる。よって、書込
時間をある一定時間以上長くしても記憶領域中にトラッ
プされる電子量の増加は鈍くなり、飽和特性を示す。
【0046】次に、図2を参照して、図1と比較して、
ソースに印加する電圧を0Vではなく1Vとする。その
他の制御ゲート21,半導体基板1,ドレインに印加す
る電圧は図1と同じとする。
【0047】このとき、図1と比較してドレイン−ソー
ス電圧は減少する。すなわち、ホットエレクトロンに与
えられるエネルギは図1の場合よりも少なくなる。その
結果、図2において記憶領域L2にトラップされる電子
量は、図1のときよりも少なくなる。
【0048】次に、図3を参照して、ソースに印加する
電圧を2Vとする。その他の制御ゲート21,半導体基
板1,ドレインに印加する電圧は図1および図2と同じ
である。
【0049】このとき、図1および図2と比較して、図
3におけるドレイン−ソース電圧はさらに減少する。そ
の結果、図3において記憶領域L2にトラップされる電
子量は、図1および図2のときよりも少なくなる。
【0050】以上に示したように、書込動作時におい
て、不揮発性メモリセルに与えるドレイン−ソース電圧
を調整することで、記憶領域にトラップされる電子量を
調整することができる。図1〜図3における電子のトラ
ップ状態と、さらに、書込まない状態とを含めた4状態
の電子のトラップ状態を発生させることにより、不揮発
性メモリセルは4段階のしきい値を有することとなる。
よって、記憶領域L2においては2ビット分のデータ蓄
積が可能となる。さらに、記憶領域L1においても記憶
領域L2の場合と同様にドレイン−ソース電圧を制御す
ることで、2ビット分のデータを記憶できる。その結
果、ドレイン−ソース間電圧の制御により、各不揮発性
メモリセルにつき4ビット分のデータを蓄積させること
ができる。
【0051】なお、図1〜図3において、トラップされ
る電子量を減少させるとき、ソース電圧を調整したが、
ソース電圧を固定して、ドレイン電圧を下げることで
も、記憶領域L2にトラップされる電子量は減少する。
また、制御ゲート21に印加する電圧を下げることで
も、記憶領域L2にトラップされる電子量は減少する。
【0052】以上の説明では、電子がトラップされる領
域として、ONO膜で説明したが、電子がトラップされ
る領域は、絶縁層とトラップ層とのいかなる組合せでも
よい。また、電子がトラップされる領域は、絶縁層とト
ラップ層とが積層化したものでもよい。積層化した場合
には、上層のトラップ層にトラップされた電子が下層に
抜けにくい特性を有する。
【0053】なお、以降の本実施の形態における説明に
おいては、ソース電圧を調整する方法について説明す
る。
【0054】図4〜図6は、図1〜図3において記憶領
域L2にトラップされたデータの読出方法について説明
するための図である。
【0055】図4は、図1に示した書込動作が終了した
不揮発性メモリセルの読出動作について示す。図4を参
照して、不揮発性メモセルの拡散層7Aには1.5Vの
電圧が印加される。また、拡散層7Bには0Vの電圧が
印加される。制御ゲート21には3Vの電圧が印加さ
れ、半導体基板1には0Vの電圧が印加される。よっ
て、書込動作では、拡散層7Bから拡散層7Aに電流が
流れるのに対し、読出動作では、拡散層7Aから拡散層
7Bに電流が流れる。すなわち、書込動作と読出動作と
では、電流の流れは逆になる。以上の動作により、記憶
領域L2に記憶された電子量をしきい値として検出でき
る。
【0056】図5は、図2に示した書込動作が終了した
不揮発性メモリセルの読出動作について示す。図5も図
4と同様に、拡散層7Aに1.5Vの電圧が印加され、
拡散層7Bに0Vの電圧が印加され、制御ゲート21に
3Vの電圧が印加される。その結果、記憶領域L2に記
憶されたデータの読出動作が行なわれる。
【0057】図6は図3に示した書込動作が終了した不
揮発性メモリセルの読出動作について示す。図6も図4
および図5と同じ電圧の印加により、記憶領域L2に記
憶されたデータを読出す。
【0058】以上に示すように、読出動作では、記憶領
域L2にトラップされた電子量をしきい値として検出す
ることで、多段階にトラップされた電子量を読出すこと
ができる。
【0059】図7〜図9は、図1〜図3において記憶領
域L2にトラップされたデータの消去方法について説明
するための図である。
【0060】図7は図1に示した書込動作が終了した不
揮発性メモリセルの消去動作について、図8は図2に示
した書込動作が終了した不揮発性メモリセルの消去動作
について、図9は図3に示した書込動作が終了した不揮
発性メモリセルの消去動作についてそれぞれ示してい
る。図7〜図9を参照して、消去動作では、図7〜図9
いずれの場合も、制御ゲート21は、たとえば−6Vと
いった負電圧を印可され、半導体基板1は、たとえば4
Vといった正電圧を印加される。また、拡散層7Aおよ
び7Bはいずれもフローティング状態とする。その結
果、記憶領域L2にトラップされた電子は半導体基板1
に引き抜かれる。このように、この発明の実施の形態に
よる半導体記憶装置では、消去動作は不揮発性メモリセ
ルの絶縁膜(ONO膜)にトラップされた電子を引き抜
くことで行なわれるため、オーバーイレーズは起こらな
い。
【0061】以上に示すように、消去動作時において
は、基板方向に電子を引き抜くため、半導体記憶装置
は、消去ビットの単位で半導体基板を独立分離させる構
成となる。具体的には、不揮発性メモリセルがN型シリ
コン上に形成される場合は、N型シリコンをP型シリコ
ンで囲み他の領域と分離させる。また、不揮発性メモリ
セルがP型シリコン上に形成される場合には、P型シリ
コンをN型シリコンで囲み、他の領域と分離させる。
【0062】図10はメモリセルアレイブロックごとに
消去動作が可能な半導体記憶装置の全体構成を示す回路
図である。
【0063】図10を参照して、半導体記憶装置50
は、複数のメモリセルアレイブロックMA1〜MA4
と、複数のロウデコーダRD1〜RD4と、複数のコラ
ムデコーダCD1〜CD4と、複数の分配デコーダDD
1〜DD4と、消去電位発生回路51とを含む。
【0064】複数のメモリセルアレイブロックMA1〜
MA4の各々は、図示しない複数のワード線と複数のビ
ット線と、複数のメモリセルとを含む。ロウデコーダR
D1は、アドレス信号を受け、メモリセルアレイブロッ
クMA1内の行アドレスを指定する。また、コラムデコ
ーダCD1はアドレス信号を受け、メモリセルアレイM
A2内の列アドレスを指定する。同様に、ロウデコーダ
RD2およびコラムデコーダCD2はメモリセルアレイ
ブロックMA2内の行アドレス、列アドレスをそれぞれ
指定する。ロウデコーダRD3およびコラムデコーダC
D3はメモリセルアレイブロックMA3内の行アドレ
ス、列アドレスをそれぞれ指定する。ロウデコーダRD
4およびコラムデコーダCD4はメモリセルアレイブロ
ックMA4内の行アドレス、列アドレスをそれぞれ指定
する。
【0065】消去電位発生回路51は消去動作時に各メ
モリセルアレイブロックMA1〜MA4に消去電位VC
CEを供給する。分配デコーダDD1は消去電位VCC
Eと接地電位GNDとを受け、書込動作時に、接地電位
GNDを信号線DL1を介してメモリセルアレイブロッ
クMA1に供給する。また、分配デコーダDD1は、消
去動作時に、消去電位VCCEを信号線DL1を介して
メモリセルアレイブロックMA1に供給する。分配デコ
ーダDD2〜DD4もそれぞれ信号線DL2〜DL4を
介してメモリセルアレイブロックMA2〜MA4に対
し、分配デコーダDD1と同様の動作を行なう。
【0066】図11は、図10中の線分A−Aでの断面
図である。図10を参照して、p型の半導体基板52の
主表面には、所定の間隔を隔ててnウェル33,37,
41,45が形成されている。半導体基板52の主表面
であって、かつ、nウェル30の領域内にpウェル32
が形成されている。同様に、半導体基板52の主表面で
あって、かつ、nウェル37,41,45の領域内にそ
れぞれpウェル36,40,44が形成されている。
【0067】pウェル32は図10中のメモリセルアレ
イブロックMA1の領域に相当する。また、pウェル3
6は図10中のメモリセルアレイブロックMA2の領域
に相当する。pウェル40は図10中のメモリセルアレ
イブロックMA3の領域に相当する。pウェル44は図
10中のメモリセルアレイブロックMA4の領域に相当
する。信号線DL1はpウェル32内の高濃度領域31
とnウェル33内の高濃度領域30にそれぞれ接続され
る。また、信号線DL2はpウェル36内の高濃度領域
35とnウェル37内の高濃度領域34とに接続され
る。信号線DL3はpウェル40内の高濃度領域39と
nウェル41内の高濃度領域38とに接続される。信号
線DL4はnウェル45内の高濃度領域42とpウェル
44内の高濃度領域43とに接続される。なお、半導体
基板52には、接地電位GNDが供給される。
【0068】以上の構成を有する半導体記憶装置の消去
動作について説明する。はじめに、半導体記憶装置50
において、書込読出動作を行なう場合は、分配デコーダ
DD1〜DD4はそれぞれメモリセルアレイブロックM
A1〜MA4に対して接地電位GNDを供給する。その
結果、各メモリセルアレイブロックMA1〜MA4で
は、半導体基板52への電子の引き抜きは起こらない。
【0069】次に、半導体記憶装置50において、メモ
リセルアレイブロック対してのみ消去動作を行なう場
合、分配デコーダDD1はpウェル32およびnウェル
33に対して消去電位発生回路51から出力された消去
電位VCCEを出力する。一方、その他の分配デコーダ
DD2〜DD4は各メモリセルアレイブロックMA2〜
MA4に対して接地電位GNDを供給する。その結果、
メモリセルアレイブロックMA1に相当する領域である
pウェル32およびnウェル33に対してのみ、消去電
位を供給することができる。よって、メモリセルアレイ
ブロックMA1内の複数のメモリセルに対してのみ、消
去動作を行なうことができる。
【0070】同様に、メモリセルアレイブロックMA1
〜MA4の任意のメモリセルアレイブロックを選択し
て、選択したメモリセルアレイブロック内のメモリセル
に対してのみ消去動作を行なうことができる。
【0071】本発明による半導体記憶装置で用いるメモ
リセルは、フローティングゲートを有する不揮発性メモ
リセルと比較して、ゲートと半導体基板との距離が短
い。そのため、従来の半導体記憶装置の構造では、消去
時のゲート−半導体基板間電圧が大きい。よって、従来
の半導体記憶装置では、単独に電変化させると電位変化
に時間がかかり、効率的でない。
【0072】本発明の半導体記憶装置の構造では、メモ
リセルアレイブロックごとで消去を行なうことで、半導
体基板電位の変化を高速にし、消去時間の短縮化を図る
ことができる。
【0073】さらに、複数のメモリセルアレイブロック
を形成することで、拡散ビット線と半導体基板との間の
接合容量を従来の構造より小さくすることができる。
【0074】以上に示した多段階の電子をトラップする
ための回路について、以下説明する。
【0075】図12はこの発明の実施の形態における半
導体記憶装置の構成を示す概略ブロック図である。
【0076】図12を参照して、半導体記憶装置100
は、アドレス信号入力端子2と、データ信号端子3と、
制御信号入力端子4と、アドレス入力バッファ5と、デ
ータ入出力バッファ6と、制御信号バッファ17と、制
御回路18と、書込読出回路220と、ロウデコーダ1
1と、メモリセルアレイ12とを含む。
【0077】アドレス入力バッファ5は、アドレス信号
入力端子2から入力される外部アドレス信号を受け、内
部アドレス信号A0〜Anを出力する。
【0078】データ入出力バッファ6は、データ信号端
子3を介して外部とデータのやり取りを行なう。
【0079】制御信号バッファ17は、制御信号入力端
子4を介して外部制御信号を受け、内部制御信号を出力
する。制御回路18は内部制御信号を受け、メモリセル
アレイ12全体を制御するための各種信号を出力する。
【0080】メモリセルアレイ12は、行に配列される
複数のワード線と、列に配列される複数のビット線と、
行列に配置される複数の不揮発性メモリセルとを含む。
メモリセルアレイ12には、ロウデコーダ11が配置さ
れる。
【0081】ロウデコーダ11はアドレス入力バッファ
5から出力される内部アドレス信号A0〜Anを受け、
ワード線を選択する。
【0082】書込読出回路220は、アドレス信号から
出力される内部アドレス信号A0〜Anとデータ入出力
バッファから出力されるデータ信号DQと、制御回路1
8から出力される制御信号とを受けて、メモリセルアレ
イ12内の複数の不揮発性メモリセルに対して書込動作
を行なう。また、書込読出回路220は、内部アドレス
信号A0〜Anと制御信号とを受けて、メモリセルアレ
イ12内の複数の不揮発性メモリセルに対して読出動作
を行なう。読み出されたデータはデータ入出力バッファ
6およびデータ信号端子3を介して外部へ出力される。
【0083】図13は図12中の書込読出回路による書
込動作の一例を説明するためのブロック図である。
【0084】図13を参照して、書込読出回路220は
第1制御回路200と第2制御回路300と複数の第1
スイッチ回路SW50〜SW54と複数の第2スイッチ
回路SW60〜SW64とを含む。
【0085】第1スイッチ回路SW50〜54は第1制
御回路200に接続される。また、第2スイッチ回路S
W60〜64は第2制御回路300に接続される。
【0086】メモリセルアレイ12は複数のビット線B
L0〜BL4と複数の不揮発性メモリセルMC0〜MC
3とワード線WLを含む。なお、図13では説明を容易
にするため、メモリセルアレイ12の回路構成を簡略化
しており、実際には図22に示すように複数のワード線
と複数のビット線と複数の不揮発性メモリセルとを含
む。
【0087】ビット線BL0は第1スイッチ回路SW5
0と第2スイッチ回路SW60とに接続される。同様
に、ビット線BL1は第1スイッチ回路SW51と第2
スイッチ回路SW61とに接続される。ビット線BL2
は第1スイッチ回路SW52と第2スイッチ回路SW6
2とに接続される。ビット線BL3は第1スイッチ回路
SW53と第2スイッチ回路SW63とに接続される。
ビット線BL4は第1スイッチ回路SW54と第2スイ
ッチ回路SW64とに接続される。
【0088】いま、不揮発性メモリセルMC1の記憶領
域L2にHレベルのデータを、メモリセルMC2の記憶
領域L1にHレベルのデータを書込むとする。このと
き、書込読出回路220内の第1制御回路200はアド
レス信号A0〜Anを受け、第1スイッチ回路SW52
をオンし、ビット線BL2に対して書込電位VCCWの
供給を行なう。また、第2制御回路300は、アドレス
信号A0〜Anとデータ信号DQとを受け、第2スイッ
チ信号SW61とSW63とをオンし、ビット線BL1
とBL3とに対してソース電位Vgを供給する。その結
果、メモリセルMC1とMC2とは書込電位VCCWと
ソース電位Vgの電位差に応答したデータが書込まれ
る。その他のビット線BL0とBL4と第1制御回路お
よび第2制御回路いずれにも接続されないため、フロー
ティング状態となる。その結果、書込電流は流れない。
【0089】図14は図12中の書込読出回路による書
込動作の他の例を説明するためのブロック図である。
【0090】図14を参照して、不揮発性メモリセルM
C1の記憶領域L2にHレベルのデータを、メモリセル
MC2の記憶領域L1にLレベルのデータを書込むとす
る。このとき、書込読出回路220内の第1制御回路2
00はアドレス信号A0〜Anを受け、第1スイッチ回
路SW52をオンする。また、第2制御回路300は、
アドレス信号A0〜Anとデータ信号DQとを受け、第
2スイッチ信号SW61のみをオンし、ビット線BL1
に対してソース電位Vgを供給する。その結果、メモリ
セルMC1にHレベルのデータが書込まれ、MC2には
書込電流が流れない。
【0091】同様に、不揮発性メモリセルMC1の記憶
領域L2にLレベルのデータを、メモリセルMC2の記
憶領域L1にLレベルのデータを書込む場合は、第1制
御回路200の動作は図13および図14とで同じであ
るが、第2制御回路300は全ての第2スイッチ回路S
W60〜SW64をオフとする。その結果、メモリセル
MC1およびMC2には書込電流が流れない。
【0092】なお、図14は、ビット線にスイッチ回路
がそれぞれ2個配置されているが、1個にすることも可
能である。その場合には、制御回路中に書込電位VCC
Wおよびソース電位Vgの供給デコーダを配置する。
【0093】図15は、図12中の書込読出回路により
読出動作の一例を説明するためのブロック図である。
【0094】図15を参照して、不揮発性メモリセルM
C1の記憶領域L2のデータとメモリセルMC2の記憶
領域L1のデータと読出すとする。
【0095】このとき、書込読出回路220内の第1制
御回路200はアドレス信号A0〜Anを受け、第1ス
イッチ回路SW52をオンする。このとき第1制御回路
200は、ビット線BL2に対して接地電位の供給を行
なう。また、第2制御回路300は、アドレス信号A0
〜Anを受け、第2スイッチ信号SW61とSW63と
をオンし、ビット線BL1とBL3とを図示しないセン
スアンプにそれぞれ接続する。その結果、メモリセルM
C1とMC2のデータが読出される。
【0096】図16は図12中の書込読出回路およびメ
モリセルアレイの詳細な構成を示す回路図である。
【0097】図16を参照して、第1制御回路200は
複数の論理ゲート210〜218と、第1電位発生回路
201とを含む。
【0098】論理ゲート210〜213はそれぞれ3つ
の入力端子からアドレス信号A0〜Anを受け、AND
論理演算結果を出力する。論理ゲート214は論理ゲー
ト210の出力信号と論理ゲート210に隣接した図示
しない論理ゲートの出力信号とを受けてAND論理演算
結果を出力する。同様に、論理ゲート215は、論理ゲ
ート210の出力信号と論理ゲート211の出力信号と
を受けて、AND論理演算結果を出力する。論理ゲート
216は論理ゲート211の出力信号と論理ゲート21
2の出力信号とを受け、AND論理演算結果を出力す
る。論理ゲート217は論理ゲート212の出力信号と
論理ゲート213の出力信号とを受け、AND論理演算
結果を出力する。論理ゲート218は論理ゲート213
の出力信号と論理ゲート213に隣接された図示しない
論理ゲートの出力信号とを受け、AND論理演算結果を
出力する。
【0099】第1電位発生回路201はNチャネルMO
SトランジスタQN201とQN202とを含む。トラ
ンジスタQN201は所定の書込電位ノードVCCWと
出力ノードN201との間に接続され、そのゲートには
書込信号WRITEが入力される。また、トランジスタ
QN202は接地ノードGNDと出力ノードN201と
の間に接続され、そのゲートには読出信号READが入
力される。
【0100】第1スイッチ回路SW50〜SW54はN
チャネルMOSトランジスタで構成される。第1スイッ
チ回路SW50はビット線BL0と出力ノードN201
との間に接続され、そのゲートには論理ゲート214の
出力信号が入力される。第1スイッチ回路SW51はビ
ット線BL1と出力ノードN201との間に接続され、
そのゲートには論理ゲート215の出力信号が入力され
る。第1スイッチ回路SW52はビット線BL2と出力
ノードN201との間に接続され、そのゲートには論理
ゲート216の出力信号が入力される。第1スイッチ回
路SW53はビット線BL3と出力ノードN201との
間に接続され、そのゲートには論理ゲート217の出力
信号が入力される。第1スイッチ回路SW54はビット
線BL4と出力ノードN201との間に接続され、その
ゲートには論理ゲート218の出力信号が入力される。
【0101】メモリセルアレイ12は複数のワード線W
Lと複数のビット線BL0〜BL4と複数の不揮発性メ
モリセルアレイMCとを含む。
【0102】第2スイッチ回路SW65〜SW69はそ
れぞれNチャネルMOSトランジスタで構成される。第
2スイッチ回路SW65はビット線BL0とデータ入出
力線/IOとの間に接続される。第2スイッチ回路SW
66はビット線BL1とデータ入出力線/IOとの間に
説明される。第2スイッチ回路SW67はビット線BL
2とデータ入出力線IOとの間に接続される。第2スイ
ッチ回路SW68はビット線BL3とデータ入出力線I
Oとの間に接続される。第2スイッチ回路SW69はビ
ット線BL4とデータ入出力線/IOとの間に接続され
る。
【0103】第2制御回路350は第2電位発生回路4
00とタイマ回路500とNチャネルMOSトランジス
タ76〜85と、論理ゲート311〜329とを含む。
【0104】トランジスタQN76は第2スイッチ回路
SW65のゲートと信号線TBとの間に接続される。ト
ランジスタQN77は第2スイッチ回路SW65のゲー
トと信号線TAとの間に接続される。同様に、トランジ
スタQN78は第2スイッチ回路SW66のゲートと信
号線TBとの間に接続され、トランジスタQN79は第
2スイッチ回路SW66のゲートと信号線TAとの間に
接続される。トランジスタQN80は第2スイッチ回路
SW67のゲートと信号線TBとの間に接続され、トラ
ンジスタQN81は第2スイッチ回路SW67のゲート
と信号線TAとの間に接続される。トランジスタQN8
2は第2スイッチ回路SW68のゲートと信号線TBと
の間に接続され、トランジスタQN83は第2スイッチ
回路SW68のゲートと信号線TAとの間に接続され
る。トランジスタQN84は第2スイッチ回路SW69
のゲートと信号線TBとの間に接続され、トランジスタ
QN85は第2スイッチ回路SW69のゲートと信号線
TAとの間に接続される。
【0105】論理ゲート320は論理ゲート316の出
力信号と論理ゲート311の出力信号とを受け、AND
論理演算結果をトランジスタQN76のゲートに出力す
る。論理ゲート321は論理ゲート316に隣接する図
示しない論理ゲートの出力信号と論理ゲート311の出
力信号とを受け、AND論理演算結果をトランジスタQ
N77に出力する。論理ゲート322は論理ゲート31
7の出力信号と論理ゲート312の出力信号とを受け、
AND論理演算結果をトランジスタQN78のゲートに
出力する。論理ゲート323は論理ゲート316の出力
信号と論理ゲート312の出力信号とを受け、AND論
理演算結果をトランジスタQN79のゲートに出力す
る。論理ゲート324は論理ゲート318の出力信号と
論理ゲート313の出力信号とを受け、AND論理演算
結果をトランジスタQN80のゲートに出力する。論理
ゲート325は論理ゲート317の出力信号と論理ゲー
ト313の出力信号とを受け、AND論理演算結果をト
ランジスタQN81のゲートに出力する。論理ゲート3
26は論理ゲート319の出力信号と論理ゲート314
の出力信号とを受け、AND論理演算結果をトランジス
タQN82のゲートに出力する。論理ゲート327は論
理ゲート318の出力信号と論理ゲート314の出力信
号とを受け、AND論理演算結果をトランジスタQN8
3のゲートに出力する。論理ゲート328は論理ゲート
319に隣接する図示しない論理ゲートの出力信号と論
理ゲート315の出力信号とを受け、AND論理演算結
果をトランジスタQN84のゲートに出力する。論理ゲ
ート329は論理ゲート319の出力信号と論理ゲート
315の出力信号とを受け、AND論理演算結果をトラ
ンジスタQN85のゲートに出力する。
【0106】図17は図16の第2電位発生回路400
の構成を示す回路図である。図17を参照して、第2電
位発生回路400は、NチャネルMOSトランジスタQ
N401〜QN404と、センスアンプ510,402
と復号化回路403と、レベル発生回路120および1
21と、ラッチ回路LT21〜LT24とを含む。
【0107】トランジスタQN403はデータ入出力線
IOとレベル発生回路120との間に接続され、そのゲ
ートは書込信号WRITEを受ける。トランジスタQN
401はデータ入出力線IOとセンスアンプ510との
間に接続され、そのゲートは読出信号READを受け
る。トランジスタQN402はデータ入出力線/IOと
センスアンプ511との間に接続され、そのゲートは読
出信号READを受ける。トランジスタQN404はデ
ータ入出力線/IOとレベル発生回路121との間に接
続され、そのゲートは書込信号WRITEを受ける。
【0108】ラッチ回路LT21〜LT24は、書込動
作時に不揮発性メモリセルの各記憶領域L1またはL2
に記憶すべきデータ信号DQ1〜DQ4をそれぞれラッ
チする。ラッチ回路LT21はデータ信号DQ1をラッ
チし、ラッチ回路LT22はデータ信号DQ2をラッチ
する。また、ラッチ回路LT23はデータ信号DQ3を
ラッチし、ラッチ回路LT24はデータ信号DQ4をラ
ッチする。レベル発生回路120および121は4種類
の電位を発生できる。なお、その内の1種類はフローテ
ィング電位である。レベル発生回路120はラッチ回路
LT21およびLT21に記憶されたデータ信号DQ1
およびDQ2の組合せに応答した電位を選択してソース
電圧として出力する。同様に、レベル発生回路121は
ラッチ回路LT23およびLT24に記憶されたデータ
信号DQ3およびDQ4の組合せに応答した電位を選択
してソース電圧として出力する。
【0109】復号化回路403は読出動作時に、センス
アンプ510,402から出力された検知結果に基づい
て、4値のデータを出力する。
【0110】図18は図16中のタイマ回路500の構
成を示す回路図である。図18を参照して、タイマ回路
500は複数のラッチ回路LT11〜LT14と、セレ
クタ501,502と、スイッチタイマ503とを含
む。
【0111】ラッチ回路LT11およびLT12はメモ
リセルMCの記憶領域L2に記憶するデータをそれぞれ
記憶する。ラッチ回路LT13およびLT14はメモリ
セルMCの記憶領域L1に記憶するデータをそれぞれ記
憶する。
【0112】スイッチタイマ503はHレベルのパルス
信号であるスイッチ信号SS1と、Lレベルの信号であ
るスイッチ信号SS2とをそれぞれ出力する。セレクタ
501はスイッチタイマ503から出力される2つのス
イッチ信号SSを受け、ラッチ回路LT11およびLT
12にラッチされたデータの組合せに応じたスイッチ信
号SSを信号線TBに出力する。同様にセレクタ502
はスイッチタイマ503から出力される2つのスイッチ
信号SSを受け、ラッチ回路LT13およびLT14に
ラッチされたデータの組合せに応じたスイッチ信号SS
を信号線TAに出力する。
【0113】以上の回路構成を有する不揮発性半導体記
憶装置において、図16中のメモリセルMC1の記憶領
域L2とMC2の記憶領域L1とデータを書込む時の書
込読出回路220の動作について説明する。
【0114】書込信号WRITEがHレベルとなったと
き、アドレス信号A0〜Anにより論理ゲート211の
出力信号と論理ゲート212の出力信号とがともにHレ
ベルになる。その結果、論理ゲート216の出力信号が
Hレベルとなり、第1スイッチ回路SW52はオンされ
る。
【0115】また、アドレス信号A0〜Anにより論理
ゲート317の出力信号と論理ゲート318の出力信号
とがともにHレベルとなる。よって、論理ゲート322
の出力信号と論理ゲート327の出力信号がともにHレ
ベルとなる。その結果、トランジスタQN78とトラン
ジスタQN83とは共にオンされる。
【0116】なお、このときデータ信号線対IOおよび
/IOの電位は以下のように決定される。
【0117】第2電位発生回路400内のレベル発生回
路120は、ラッチ回路LT21およびLT22にラッ
チされたデータ信号DQ1およびDQ2の組合せにより
選択された電圧をソース電圧としてデータ信号線IOに
出力する。
【0118】同じく、レベル発生回路121は、ラッチ
回路LT23およびLT24にラッチされたデータ信号
DQ3およびDQ4の組合せにより選択された電圧をソ
ース電圧としてデータ信号線/IOに出力する。
【0119】一方、第2スイッチ回路SW66は信号線
TBにより伝達されるスイッチ信号SS1がHレベルの
期間中にスイッチをオンし、その結果ビット線BL1の
電位はソース電位を維持する。同様に第2スイッチ回路
SW83は信号線TAにより伝達されるスイッチ信号S
S1がHレベルの期間中にスイッチをオンし、その結果
ビット線BL3の電位はソース電位を維持する。
【0120】その他の第2スイッチ回路65,67,6
9はオフされたままである。よって、ビット線BL2の
電位は書込電位VCCWに維持される。
【0121】よって、不揮発性メモリセルMC1では、
不揮発性メモリセルMC1に接続されたビット線BL1
およびBL2のうち、ビット線BL2が書込電圧(ドレ
イン電圧)VCCWに維持され、ビット線BL1がレベ
ル発生回路120により出力されたソース電圧に維持さ
れる。よって、不揮発性メモリセルMC1内の記憶領域
L2は、ビット線BL2とBL1との間のドレイン−ソ
ース電圧に応じた電子量をトラップする。また、不揮発
性メモリセルMC2では、不揮発性メモリセルMC2に
接続されたビット線BL2およびBL3のうち、ビット
線BL2が先述したようにドレイン電圧に維持され、ビ
ット線BL3がレベル発生回路121により出力された
ソース電圧に維持される。よって、不揮発性メモリセル
MC2内の記憶領域L1は、ビット線BL2とBL3と
の間のドレイン−ソース電圧に応じた電子量をトラップ
する。
【0122】なお、メモリセルMC1をNチャネルMO
Sトランジスタとしているため、電位をトラップするこ
とでしきい値が上昇するが、メモリセルMC1をPチャ
ネルMOSトランジスタとした場合は、ホールをトラッ
プすることでしきい値が上昇する。
【0123】同様に、信号線TAを伝達するスイッチ信
号SSはラッチ回路LT13およびLT14にラッチさ
れたデータの組合せにより決定される。
【0124】以上の動作により、メモリセルMC1の記
憶領域L2およびメモリセルMC2の記憶領域L1にそ
れぞれ2ビットのデータを記憶することができる。
【0125】次にメモリセルMC1の記憶領域L2のデ
ータとメモリセルMC2の記憶領域L1のデータを読出
す動作について説明する。
【0126】読出信号READが活性化した場合、読出
動作においても第1スイッチ回路SW52がオンされ、
その他の第1スイッチ回路SW50,SW51,SW5
3,SW54はオフとなる。また、第1電位発生回路2
01内のトランジスタQN202がオンされ、出力ノー
ドN201の電位は接地電位GNDに維持される。
【0127】また書込動作と同じく、第2スイッチ回路
SW66およびSW68がオンされる。なお、このと
き、図示しない書込電位VCCWノードから書込電位V
CCRが供給され、信号線TAの電位および信号線TB
の電位は共に読出電位VCCRに維持される。
【0128】その結果、ビット線BL1からメモリセル
MC1を通ってビット線BL2へ電流が流れ、メモリセ
ルMC1の記憶領域L2に対して読出動作が行なわれ
る。また、ビット線BL3からメモリセルMC2を通っ
てビット線BL2へ電流が流れ、メモリセルMC2の記
憶領域L1に対して読出動作が行なわれる。
【0129】第2電位発生回路400では、読出信号R
EADが活性化されるため、トランジスタQN501お
よびQN502がオンされる。よって、データ入出力線
IOにセンスアンプ510が接続され、データ入出力線
/IOにセンスアンプ511が接続される。
【0130】よって、センスアンプ510はビット線B
L1からメモリセルMC1に流れる電流を検出し、検出
結果を復号化回路403へ出力する。また、センスアン
プ511はビット線BL3からメモリセルMC2に流れ
る電流を検出し、検出結果を復号化回路403へ出力す
る。復号化回路403はセンスアンプ510から出力さ
れた検出結果を2ビットのデータに復号する。また、セ
ンスアンプ511から出力された検出結果についても2
ビットのデータに復号する。
【0131】以上の動作により、4ビットのデータを同
時に読出すこともできる。本発明の実施の形態における
半導体記憶装置は4ビットのデータの同時書込動作をソ
ース電圧を変化させることで行なうことができる。4ビ
ットのデータの同時読出動作も行なうことができる。よ
って、スループットが向上される。また、4ビットのデ
ータを同時に書込めるように、書込データを用いてビッ
ト線BLの電位を制御するため、書込読出回路をメモリ
セルアレイ外の周辺部に配置できる。よって、メモリセ
ルアレイ内の素子数を削減できる。また、書込時はデー
タ入出力線対IOおよび/IOを利用してビット線の電
位制御を行なう。その結果、メモリセルアレイ内の素子
数が削減できる。
【0132】[実施の形態2]実施の形態1における半
導体記憶装置では、4ビット同時に書込動作を行なった
が、不揮発性メモリセルの2つの記憶領域を用いて3ビ
ット同時の書込動作も行なうことができる。
【0133】図19はこの発明の実施の形態2における
半導体記憶装置内の書込読出回路およびメモリセルアレ
イの詳細な構成を示す回路図である。
【0134】図19を参照して、図16と比較して、第
2電位発生回路400の代わりに第2電位発生回路60
0が設置されている。またタイマ回路500の代わりに
タイマ回路700が設置されている。
【0135】その他の回路構成については図16と同じ
であるためその説明は繰り返さない。
【0136】図20は図19中の第2電位発生回路60
0の構成を示す回路図である。図20を参照して、第2
電位発生回路600は図17の第2電位発生回路400
と比較して、復号化回路403の代わりに復号化回路6
01を含む。また、新たに、レベル発生回路150と、
スイッチ回路160および161と、スイッチ制御回路
151と、ラッチ回路LT30〜LT32とを含む。
【0137】復号化回路601はセンスアンプ510の
検出結果とセンスアンプ511の検出結果とに応じて、
3ビットのデータを出力する。
【0138】トランジスタQN403はデータ入出力線
IOとスイッチ回路160との間に接続され、そのゲー
トは書込信号WRITEを受ける。トランジスタQN4
04はデータ入出力線/IOとスイッチ回路161との
間に接続され、そのゲートは書込信号WRITEを受け
る。
【0139】レベル発生回路150は信号線VL1とV
L2とにそれぞれ異なる電圧を出力する。スイッチ回路
160および161はともに信号線VL1およびVL2
に接続される。また、スイッチ回路160はスイッチ制
御線SWL1およびSWL2と接続される。スイッチ回
路161はスイッチ制御線SWL3およびSWL4と接
続される。
【0140】ラッチ回路LT50〜LT52は書込動作
時に、不揮発性メモリセルの2つの記憶領域に記憶する
データ信号DQ50〜DQ52をそれぞれラッチする。
【0141】スイッチ制御回路151は書込動作時に、
ラッチ回路LT50〜LT52にラッチされたデータ信
号DQ50〜DQ52の組合せに応じて、スイッチ回路
160および161を制御する。
【0142】スイッチ制御回路151は、データ信号D
Q50とデータ信号DQ51の組合せでスイッチ回路1
60を制御する。具体的には、データ信号DQ50およ
びデータ信号DQ51が共にHレベルであるときは、ス
イッチ回路160は信号線VL1を選択し、トランジス
タQN403と信号線VL1とを接続する。また、デー
タ信号DQ50がLレベルでデータ信号DQ51がHレ
ベルのときは、スイッチ回路160は信号線VL2を選
択し、トランジスタQN403と信号線VL2とを接続
する。また、データ信号DQ51がLレベルのときは、
データ信号DQ50に関わらず、スイッチ回路160は
信号線VL1およびVL2の両方を選択しない。よっ
て、このときはデータ信号線IOはフローティング状態
となる。
【0143】同様に、データ信号DQ52がHレベルで
データ信号DQ51がLレベルのときは、スイッチ回路
161は信号線VL1を選択し、トランジスタQN40
4と信号線VL1とを接続する。また、データ信号DQ
52およびDQ51が共にLレベルのときは、スイッチ
回路161は信号線VL2を選択する。また、データ信
号DQ51がHレベルのときは、データ信号DQ52に
関わらず、スイッチ回路161は信号線VL1およびV
L2の両方を選択しない。よって、このときは、データ
信号線/IOはフローティング状態となる。
【0144】以上の方法により、書込動作時は、2つの
記憶領域に書込まれる3つのデータの組合せにより、信
号線IOおよび/IOに所定の電圧が出力される。すな
わち、書込まれるデータの組合せに応答して、ソース電
圧が決定される。
【0145】その他の回路構成は図17と同じであるた
め、その説明は繰り返さない。図21は図19中のタイ
マ回路700の構成を示す回路図である。
【0146】図21を参照して、タイマ回路700はセ
レクタ701および702と、スイッチタイマ703
と、ラッチ回路LT71〜LT73とを含む。
【0147】ラッチ回路LT71〜LT73は互いに隣
接する2つのメモリセルMCの互いに異なる記憶領域に
記憶するデータをラッチする。たとえば、図19中のメ
モリセルMC1の記憶領域L2とメモリセルMC2の記
憶領域L1とで3つのデータを記憶する場合、ラッチ回
路LT71〜LT73にその3つのデータD50〜D5
2がそれぞれラッチされる。
【0148】スイッチタイマ703は所定期間Hレベル
のパルスとしてのスイッチ信号SS3とLレベルを維持
するスイッチ信号SS4とをそれぞれ出力する。セレク
タ701はスイッチタイマ703から出力される2つの
スイッチ信号SSを受け、ラッチ回路LT71およびL
T72にラッチされたデータの組合せに応じたスイッチ
信号SSを信号線TBに出力する。同様にセレクタ70
2はスイッチタイマ703から出力される2つのスイッ
チ信号SSを受け、ラッチ回路LT72およびLT73
にラッチされたデータの組合せに応じたスイッチ信号S
Sを信号線TAに出力する。
【0149】以上の回路構成を有する書込読出回路の動
作については、実施の形態1と同様であるため、その説
明は繰り返さない。
【0150】本発明の実施の形態における半導体記憶装
置は3ビットのデータの同時書込動作をソース電圧を変
化させることで行なうことができる。また、3ビットの
データの同時読出動作も行なうことができる。よって、
スループットが向上される。また、3ビットのデータを
同時に書込めるように、書込データを用いてビット線B
Lの電位を制御するため、書込読出回路をメモリセルア
レイ外の周辺部に配置できる。よって、メモリセルアレ
イ内の素子数を削減できる。また、書込時はデータ入出
力線対IOおよび/IOを利用してビット線の電位制御
を行なう。その結果、メモリセルアレイ内の素子数が削
減できる。
【0151】今回開示された実施の形態はすべての点で
例示であって制限的なものではないと解釈されるべきで
ある。本発明の範囲は上述した実施の形態ではなく特許
請求の範囲によって定められ、特許請求の範囲と均等の
意味およびその範囲内でのすべての変更が含まれること
を意図するものである。
【0152】
【発明の効果】この発明による半導体記憶装置は各メモ
リセルに対して3ビット以上のデータの同時書込動作を
ソース電圧を変化させることで行なうことができる。よ
って、スループットが向上される。また、3ビット以上
のデータを同時に書込めるように、書込データを用いて
ビット線BLの電位を制御するため、書込読出回路をメ
モリセルアレイ外の周辺部に配置できる。よって、メモ
リセルアレイ内の素子数を削減できる。また、書込時は
データ入出力線対IOおよび/IOを利用してビット線
の電位制御を行なう。その結果、メモリセルアレイ内の
素子数が削減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態における半導体記憶装置
のデータ記憶方法について説明するための図である。
【図2】 本発明の実施の形態における半導体記憶装置
のデータ記憶方法について説明するための他の例の図で
ある。
【図3】 本発明の実施の形態における半導体記憶装置
のデータ記憶方法について説明するための他の例の図で
ある。
【図4】 図1において記憶領域にトラップされたデー
タの読出方法について説明するための図である。
【図5】 図2において記憶領域にトラップされたデー
タの読出方法について説明するための図である。
【図6】 図3において記憶領域にトラップされたデー
タの読出方法について説明するための図である。
【図7】 図1に示した書込動作が終了した不揮発性メ
モリセルの消去動作について説明するための図である。
【図8】 図2に示した書込動作が終了した不揮発性メ
モリセルの消去動作について説明するための図である。
【図9】 図3に示した書込動作が終了した不揮発性メ
モリセルの消去動作について説明するための図である。
【図10】 メモリセルアレイブロックごとに消去動作
が可能な半導体記憶装置の全体構成を示す回路図であ
る。
【図11】 図10中の線分A−Aでの断面図である。
【図12】 この発明の実施の形態における半導体記憶
装置の構成を示す概略ブロック図である。
【図13】 図12中の書込読出回路による書込動作の
一例を説明するためのブロック図である。
【図14】 図12中の書込読出回路による書込動作の
他の例を説明するためのブロック図である。
【図15】 図12中の書込読出回路により読出動作の
一例を説明するためのブロック図である。
【図16】 図12中の書込読出回路およびメモリセル
アレイの詳細な構成を示す回路図である。
【図17】 図16の第2電位発生回路400の構成を
示す回路図である。
【図18】 図16中のタイマ回路500の構成を示す
回路図である。
【図19】 この発明の実施の形態2における半導体記
憶装置内の書込読出回路およびメモリセルアレイの詳細
な構成を示す回路図である。
【図20】 図19中の第2電位発生回路600の構成
を示す回路図である。
【図21】 図19中のタイマ回路700の構成を示す
回路図である。
【図22】 従来の不揮発性半導体記憶装置のメモリセ
ルアレイの構成を示す回路図である。
【図23】 図22中の不揮発性メモリセルの断面図で
ある。
【図24】 不揮発性メモリセル内の記憶領域L1に対
するデータの書込動作について示した図である。
【図25】 不揮発性メモリセル内の記憶領域L1に対
するデータの読出動作について示した図である。
【図26】 不揮発性メモリセル内の記憶領域L2に対
するデータの書込動作について示した図である。
【図27】 不揮発性メモリセル内の記憶領域L2に対
するデータの読出動作について示した図である。
【図28】 図22のメモリセルアレイを有する不揮発
性メモリセルの書込動作を説明するための図である。
【符号の説明】
1 半導体基板、2 アドレス信号入力端子、3 デー
タ信号端子、4 制御信号入力端子、5 アドレス入力
バッファ、6 データ入出力バッファ、7A,7B 拡
散層、8,10 酸化膜、9 窒化膜、11 ロウデコ
ーダ、12 メモリセルアレイ、17 制御信号バッフ
ァ、18 制御回路、21 制御ゲート、100 半導
体記憶装置、120,121,150 レベル発生回
路、151スイッチ制御回路、160,161 スイッ
チ回路、200 制御回路、201 第1電位発生回
路、220 書込読出回路、300,350 制御回
路、400,600 第2電位発生回路、403,60
1 復号化回路、500,700 タイマ回路、50
1,502,701,702 セレクタ、503,70
3スイッチタイマ。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 27/115 H01L 27/10 434 29/788 29/78 371 29/792 Fターム(参考) 5B025 AA07 AC04 AD04 AD08 AD09 AE00 AE05 5F083 EP18 EP23 ER02 ER13 ER19 ER22 ER23 ER29 ER30 GA01 GA15 ZA21 5F101 BA45 BB05 BC11 BD10 BE02 BE05 BE07 BF05

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 行方向に配列された複数のワード線と、 列方向に配列された複数のビット線と、 各々がデータを記憶する記憶領域を少なくとも1つ有
    し、行方向および列方向に配置された複数のメモリセル
    と、 前記複数のメモリセルに複数のデータを書込む書込回路
    とを含み、 前記行方向に配置された複数のメモリセルは直列に接続
    され、そのゲートはその行方向に配置されたワード線に
    接続され、 前記複数のビット線は、前記複数のメモリセルに対応し
    て接続され、 前記複数のメモリセルの各々は、前記記憶領域に蓄積す
    る電荷量に基づいて3値以上の複数のデータを記憶し、 前記書込回路は、 書込動作の対象となるメモリセルに接続された複数のビ
    ット線を選択するビット線選択回路と、 前記選択された複数のビット線に、前記複数のデータの
    組合せに対応した複数の所定電位を供給する電位供給回
    路とを含み、 前記電位供給回路は、前記選択された複数のビット線の
    うち、前記書込動作の対象となるメモリセルのドレイン
    に接続されたビット線に対しては所定の第1の電位を供
    給し、前記書込動作の対象となるメモリセルのソースに
    接続されたビット線に対しては前記複数のデータの組合
    せに対応して決定される第2の電位を供給する、半導体
    記憶装置。
  2. 【請求項2】 前記ビット線選択回路は、前記連続して
    配列された複数のメモリセルのうち、書込動作の対象と
    なる互いに隣接する2つのメモリセルに接続された複数
    のビット線を選択し、 前記電位供給回路は、前記選択された複数のビット線の
    うち、前記書込動作の対象となる互いに隣接する2つの
    メモリセルのドレインに接続された1または2本のビッ
    ト線に対して前記第1の電位を供給し、前記書込動作の
    対象となる互いに隣接する2つのメモリセルのソースに
    接続された1または2本のビット線に対して前記複数の
    データの組合せに基づいて決定される前記第2の電位を
    供給する、請求項1に記載の半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】 前記電位供給回路は、 前記第1の電位を出力する第1電位発生回路と、 前記第2の電位を出力する第2電位発生回路とを含み、 前記第2電位発生回路は、 複数の電位を発生する複数電位発生回路と、 前記複数のデータの組合せに応答して、前記複数の電位
    から前記複数のデータの組合せに対応した電位を前記第
    2の電位として選択する選択回路とを含む、請求項1ま
    たは請求項2に記載の半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】 主表面を形成する半導体基板と、 複数のメモリセルを有するメモリセルアレイと、 前記複数のメモリセルのうち、選択されたメモリセルに
    対して書込電位を印加する書込回路とを含み、 前記メモリセルは、 前記半導体基板の主表面に形成された第1および第2の
    導電領域と、 前記半導体基板の主表面であって、前記第1の導電領域
    と前記第2の導電領域との間に形成され、書込動作時に
    チャネルホットエレクトロンが発生するチャネル領域
    と、 前記半導体基板の主表面上であって、前記チャネル領域
    上に形成される第1の絶縁膜と、 前記第1の絶縁膜上に形成され、複数の記憶領域を有す
    る電荷記憶膜と、 前記電荷記憶膜上に形成される第2の絶縁膜と、 前記第2の絶縁膜上に形成される導電層とを含み、 前記書込回路は、書込動作時、前記メモリセルに書込む
    複数のデータの組合せに応答した電位差に、前記メモリ
    セルの前記第1の導電領域と前記第2の導電領域との間
    の電位差を設定する、半導体記憶装置。
  5. 【請求項5】 主表面を有する第1導電型の半導体基板
    と、 前記半導体基板の主表面に所定の間隔を隔てて形成され
    る第2導電型の複数の第1の導電領域と、 前記半導体基板の主表面に形成され、かつ、その各々が
    前記複数の第1の導電領域の各々の領域内に形成された
    前記第1導電型の複数の第2の導電領域と、 各々が前記複数の第2の導電領域の各々の領域内に形成
    された複数のメモリセルアレイとを含み、 前記複数のメモリセルアレイの各々は、複数のメモリセ
    ルを含み、 前記複数のメモリセルの各々は、 前記半導体基板の主表面に形成された第3および第4の
    導電領域と、 前記半導体基板の主表面であって、前記第3の導電領域
    と前記第4の導電領域との間に形成され、書込動作時に
    チャネルホットエレクトロンが発生するチャネル領域
    と、 前記半導体基板の主表面上であって、前記チャネル領域
    上に形成される第1の絶縁膜と、 前記第1の絶縁膜上に形成され、複数の記憶領域を有す
    る電荷記憶膜と、 前記電荷記憶膜上に形成される第2の絶縁膜と、 前記第2の絶縁膜上に形成される導電層とを含み、 前記複数の第1の導電領域と前記複数の第2の導電領域
    とには、所定の電位が供給される、半導体記憶装置。
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