JPH09213090A - 不揮発性半導体記憶装置 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置

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JPH09213090A
JPH09213090A JP2082096A JP2082096A JPH09213090A JP H09213090 A JPH09213090 A JP H09213090A JP 2082096 A JP2082096 A JP 2082096A JP 2082096 A JP2082096 A JP 2082096A JP H09213090 A JPH09213090 A JP H09213090A
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line
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Yasuji Yamagata
保司 山縣
Masakazu Amauchi
正和 天内
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NEC Corp
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NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ドレインディスターブ現象の発生を防止する
際に未書込みメモリセルのしきい値電圧変動を小さく
し、かつ、選択ビット線の電位変動を小さくした不揮発
性半導体記憶装置を提供すること。 【解決手段】 ソース線SL1 ′,SL2 ′,S
3 ′,SL4 ′を各ワード線WL1 ,WL2 ,W
3 ,WL4 に平行に設け、かつ個別的に選択可能にす
る。メモリセルC11にデータを書込む場合、選択ワード
線WL1 の電位を高電圧Vppとし、非選択ワード線WL
2 ,WL3 ,WL4 の各電位をドレインディスターブ防
止電圧たとえば高電圧Vppの中間電圧Vpp/2とする。
また、選択ビット線BL1 の電位をVppより低いVdd
し、非選択ビット線BL2 ,BL3 ,BL4 をオープン
状態とする。さらに、選択ソース線SL1 の電位を接地
電位GNDとし、非選択ソース線SL2 ,SL3 ,SL
4 をオープン状態とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は不揮発性半導体記憶
装置、たとえば、電気的に書込み可能、電気的一括消去
可能な不揮発性半導体記憶装置(フラッシュE2 PRO
M)に関する。
【0002】一般に、不揮発性メモリセルにおいては、
図9に示すごとく、たとえば、P-型シリコン単結晶基
板1001上のフィールド酸化層1002に囲まれた領
域に、N+ 型不純物拡散層としてソース領域1003S
及びドレイン領域1003Dを形成し、これらの領域1
003S、1003D間のチャネル領域上にフローティ
ングゲート1004及びコントロールゲート1005を
形成する。このとき、フローティングゲート1004及
びコントロールゲート1005は絶縁層1006によっ
て電気的に絶縁されている。また、フローティングゲー
ト1004直下の絶縁層は、特に60〜200Åと薄
く、トンネル絶縁層と称される。
【0003】図13の不揮発性メモリセルの動作を図1
4を参照して説明する。
【0004】データの書込みは、図14の(A)に示す
ごとく、ソース領域1003を接地し、ドレイン領域1
003Dに高電圧Vddを印加し、コントロールゲート1
005に高電圧Vppを印加する。なお、電圧Vppはたと
えば約6〜12Vであり、VddはVppより小さく、たと
えば、MOSトランジスタのしきい低電圧分だけ小さ
い。この結果、ドレイン領域1003D近傍でのインパ
クトイオニゼーションによって発生した電子がフローテ
ィングゲート1004に注入することにより書込みが行
われる。
【0005】データの読出しは、図14の(B)に示す
ごとく、ソース領域1003Sを接地し、コントロール
ゲート1005に電圧Vcc(たとえば約5V)を印加す
る。この結果、フローティングゲート1004中の電子
の量に応じてドレイン領域1003Dの電位が変化し、
これにより、読出しが行われる。
【0006】データの消去は、図14の(C)に示すご
とく、ソース領域1003Sに高電圧Vppを印加し、ド
レイン領域1003D及びコントロールゲート1005
を接地する。なお、ドレイン領域1003Dはオープン
状態としてもよい。これにより、電子をフローティング
ゲート104よりソース領域1003Sにトンネル放出
し、これにより、消去が行われる。
【0007】図15は図13の不揮発性メモリセルを用
いた従来のノア型不揮発性半導体記憶装置を示す回路図
であって、4つの線WL1 ,WL2 ,WL3 ,WL4
及びこれらワード線に垂直に4つのビット線BL1 ,B
2 ,BL3 ,BL4 及び4つのソース線SL1 ,SL
2 ,SL3 ,SL4 を設けてある。メモリセルアレイ1
は、ワード線WL1 ,WL2 ,WL3 ,WL4 ,ビット
線BL1 ,BL2 ,BL3 ,BL4 ,ソース線SL1
SL2 ,SL3 ,SL4 の間に設けたメモリセルC11
12,…,C44よりなる。この場合、各メモリセルのソ
ースはソース線SL1 ,SL2 ,SL3 ,SL4 を介し
てソース回路2に共通接続され、ドレインはビット線B
1 ,BL2 ,BL3 ,BL4 の1つに接続され、コン
トロールゲートはワード線WL1 ,WL2 ,WL3 ,W
4 に接続されている。
【0008】消去モード時には、ソース回路2はメモリ
セルC11,C12,…,C44の各ソースに電圧Vppを印加
し、他方、非消去モード時には、ソース回路2はGND
(=0V)をメモリセルC11,C12,…,C44の各ソー
スに電圧Vppを印加する。ソース回路2の詳細について
は後述する。
【0009】行選択回路3は行アドレス信号A1 ,A2
及びこれらの反転信号A1 ′,A2′を受けてワード線
WL1 ,WL2 ,WL3 ,WL4 の1つを選択する。選
択されたワード線の電位は、書込みモード時にVpp、読
出しモード時にVccにされる。また、消去モード時(E
R=“1”)には、GNDにされる。行選択回路3の詳
細については後述する。
【0010】ビット線BL1 ,BL2 ,BL3 ,BL4
は列スイッチング回路4のスイッチングトランジスタQ
c1,Qc2,Qc3,Qc4に接続されている。
【0011】列選択回路5は列アドレス信号B1 ,B2
及びこれらの反転信号B1 ′,B2′を受けて列選択線
CL1 ,CL2 ,CL3 ,CL4 の1つを選択する。選
択された列選択線の電位は、書込みモード時にVpp、読
出しモード時にVccにされる。また、消去モード時(E
R=“1”)には、GNDにされる。列選択回路5の詳
細については後述する。
【0012】ビット線BL1 ,BL2 ,BL3 ,BL4
はスイッチングトランジスタQc1,Qc2,Qc3,Qc4
介してライトアンプ6及び電流検出型センスアンプ7に
接続されている。ライトアンプ6の詳細については後述
する。
【0013】制御回路8はライト/リード信号W/R等
を受けて消去モード信号ERをソース回路2、行選択回
路3及び列選択回路5を供給し、また、書込みモード信
号であるプログラム信号PGを電圧発生回路9に供給す
る。
【0014】電圧発生回路9は電圧Vpp/Vccを発生す
る。但し、PG=“1”のとき、 Vpp/Vcc=Vpp であり、PG=“0”のとき、 Vpp/Vcc=Vcc である。電圧Vpp/Vccは行選択回路3及び列選択回路
5に供給される。電圧発生回路9の詳細は後述する。
【0015】図16は図1のソース回路2の詳細な回路
図である。ソース回路2は、電圧Vppを電源とするイン
バータ201、電圧Vccを電源とするインバータ20
2、Pチャネル型エンハンスメントトランジスタ20
3、及びNチャネル型エンハンスメントトランジスタ2
04よりなる。消去モード(ER=“1”)のときに
は、トランジスタ203がオン、トランジスタ204が
オフとなり、この結果、メモリセルC11,C12,…,C
44の各ソースに電位はVppとなる。他方、非消去モード
(ER=“0”)のときには、トランジスタ204がオ
ン、トランジスタ203がオフとなり、この結果、メモ
リセルC11,C12,…,C44の各ソースに電位はGND
となる。
【0016】図17は図15の行選択回路(列選択回路
5も同様)の詳細な回路図である。すなわち、行選択回
路3(列選択回路5)は、ワード線WL1 ,WL2 ,W
3,WL4 (列選択線CL1 ,CL2 ,CL3 ,CL
4 )に対してナンド型論理回路31,32,33,34
を有する。たとえば、ナンド型論理回路31は、アドレ
ス信号A1 ,A2 (B1 ,B2 )を受けるナンド型論理
回路311、電圧Vccを電源とするインバータ312、
電圧Vpp/Vccを電源とするインバータ313及びPチ
ャネル型エンハンスメントトランジスタ314及びNチ
ャネル型エンハンスメントトランジスタ314′よりな
る。また、ナンド回路311は消去モード信号ERの反
転信号をもインバータ300を介して受けている。従っ
て、消去モード時(ER=“1”)には、すべてのナン
ド回路311、321、331、341はディセーブル
となり、この結果、ワード線WL1 ,WL2 ,WL3
WL4 (列選択線CL1 ,CL2 ,CL3 ,CL4 )の
電位はGNDトなる。この場合、ビット線BL1 ,BL
2 ,BL3 ,BL4 はオープン状態となる。他方、書込
みモード時(ER=“0”,PG=“1”)には、ナン
ド回路311,321,331,341の1つの出力が
GNDとなり、つまり、インバータ312,322,3
32,342の1つの出力がハイレベルとなる。この結
果、ワード線WL1 ,WL2 ,WL3 ,WL4 (列選択
線CL1 ,CL2 ,CL3 ,CL4 )の1つの電位がV
pp/Vcc=Vppとなる。また、読出しモード時(ER=
“0”,PG=“0”)にも、ナンド回路311,32
1,331,341の1つの出力がGNDとなり、つま
り、インバータ312,322,332,342の1つ
の出力がハイレベルとなる。この場合は、ワード線WL
1 ,WL2 ,WL3 ,WL4 (列選択線CL1 ,C
2 ,CL3 ,CL4 )の1つの電位がVpp/Vcc=V
ccとなる。
【0017】図18は図15のライトアンプ6の詳細な
回路図である。ライトアンプ6は、プログラム信号PG
及び入力データ信号DIを受けるナンド回路601、電
圧Vccを電源とするインバータ602、電圧Vppを電源
とするインバータ603、Pチャネル型エンハンスメン
トトランジスタ604及びNチャネル型エンハンスメン
トトランジスタ605,606よりなる。従って、PG
=DI=“1”のときのみ、インバータ602の出力は
ハイレベルとなり、従ってトランジスタ605のゲート
電位はVppとなるため、トランジスタ605の出力はV
ppよりトランジスタ605のしきい値電圧分低い電圧よ
りも低い電圧Vddとなり、書込みが行われることにな
る。ここで、Vdd<Vppであり、例えばVdd=0〜6V
である。
【0018】図19は図15の電圧発生回路9の詳細な
回路図である。すなわち、電圧発生回路9は電圧Vpp
に接続されたNチャネル型インハンスメントトランジス
タ901及び電圧Vcc源に接続されたNチャネル型デプ
レッショントランジスタ902を有する。トランジスタ
901はVppより高い電圧を発生するポンプ回路903
によって制御され、他方、トランジスタ902はインバ
ータ904によって制御される。また、ポンプ回路90
3及びインバータ904は共にプログラム信号PGによ
って制御される。従って、PG=“1”のとき、トラン
ジスタ901がオンとなり、この結果、Vpp/Vcc=V
ppとなる。他方、PG=“0”のときに、トランジスタ
902がオンとなり、この結果、Vpp/Vcc=Vccとな
る。
【0019】図15の不揮発性半導体記憶装置において
は、データの書込み時に、非選択メモリセルにおいてい
わゆるドレインディスターブ現象が発生する。たとえ
ば、メモリセルC11にデータを書込む際に非選択メモリ
セルC21,C31,C41にドレインディスターブ現象が発
生する可能性がある。すなわち、メモリセルC11にデー
タを書込む際には、ソース線SL1 の電位はGNDにさ
れ、ビット線BL1 の電位はVdd(Vppより少し小さ
い)とされる。この結果、メモリセルC11と同一ビット
線BL1 及びソース線SL1 に接続された非選択メモリ
セルC21,C31,C41にドレインディスターブ現象が発
生する可能性がある。
【0020】図20の(A)を参照して既書込みメモリ
セルをたとえばC21のドレインディスターブ現象の発生
原理を説明する。この場合、フローティングゲート10
04に電子が蓄積されている。ソース1003S及びコ
ントロールゲート1005にGNDが印加され、ドレイ
ンにVddが印加されているので、ドレイン空乏層X内の
高電界によるウィークアバランシェ効果により電子正孔
対が発生する。従って、矢印X1に示すごとく、正孔の
一部が垂直方向の電界によりトンネル絶縁層の障壁を越
えてフローティングゲート1005中に注入される。こ
の結果、フローティングゲート1005中に蓄積されて
いた電子の量が減少する。また、フローティングゲート
1004とドレイン領域1003Dとの間のトンネル絶
縁層に高電界が印加されるので、矢印X2に示すごと
く、ファウラ・ノートハイムトンネリング効果によりフ
ローティングゲート1004中の電子がドレイン領域1
003Dに放出される。この結果、やはり、フローティ
ングゲート1004中に蓄積されていた電子の量は減少
する。従って、図21に示すごとく、しきい値電圧Vth
(V)は、メモリセルアレイの書込み動作中に各メモリ
セルが受けるドイレンディスターブストレス時間(以
下、単にストレス印加時間)tの経過と共に低下する。
この結果、ストレス印加時間t=t1 のときに、しきい
値電圧Vthは未書込みメモリセルのしきい値電圧と同一
レベルとなり、データが変化することになる。
【0021】図20の(B)を参照して未書込みメモリ
セルたとえばC21のドレインディスターブ現象の発生原
理を説明する。つまり、フローティングゲート1004
中には電子は蓄積されない。この場合、ドレイン領域1
003Dとフローティングゲート1004との間の容量
結合によりフローティングゲート1004の電位が持ち
上がる(参照:特開昭57−150192号公報はこの
持ち上がり現象がビット線電圧を低下させ書込み障害さ
せる原因として普及)。この結果、矢印Y1に示すごと
く、電子がチャネル中を流れ始める。この電子がドレイ
ン空乏層Yの中に飛んでインパクトイオンニゼーション
効果により電子正孔対が発生する。従って、矢印Y2に
示すごとく、正孔の一部が垂直方向の電界によりトンネ
ル絶縁層の障壁を越えてフローティングゲート1004
中に注入される。この結果、フローティングゲート10
04中の電子の量が低下し、図21の未書込みメモリセ
ルの実線に示すごとく、しきい値電圧Vthは低下する。
なお、垂直電界の向きによっては、矢印Y3に示すごと
く、電子の一部がフローティングゲート1004中に注
入されることがある。この場合は、図21の点線に示す
ごとく、しきい値電圧Vthは上昇する。このように、未
書込みメモリセルにおいては、しきい値電圧Vthが低下
してノーマリオン状態となり、メモリセルアレイ1が正
常に動作しなくなる。
【0022】なお、上述のストレス印加時間tは、1メ
モリセル当たりの書込み時間×1ビット線に接続された
メモリセル数によって与えられる。
【0023】上述のドレインディスターブ現象はノア構
成フローティングゲート型不揮発性半導体記憶装置に共
通に発生するが、トンネル絶縁層を有するフラッシュE
2 PROMにおいてはドレイン空乏層に電界集中が著し
いのでドレインディスターブ現象は特に顕著となる。こ
のようなドレインディスターブ現象は、通常、書込み時
のドレイン電圧つまり選択ビット線電圧Vddを十分に低
くすれば回避できるが、近年、メモリセルアレイの高集
積化によるストレス印加時間の増大、メモリセルの微細
化、トンネル絶縁層の薄膜化等によるドレイン空乏層内
電界の増大により選択ビット線電圧Vddの低下のみでは
回避できなくなってきた。
【0024】上述のドレインディスターブ現象をさらに
防止するために、図22に示すごとく、メモリセルC11
を選択して書込む場合、選択ワード線WL1 の電位をV
ppとし、非選択ワード線WL2 ,WL3 ,WL4 の電位
をドレインディスターブ防止電圧たとえば中間電圧Vpp
/2とする(参照:特開昭64−32494号公報、特
開平2−117176号公報)。従って、非選択メモリ
セルC21,C31,C41 のドレイン空乏層内の電界を緩和
し、かつフローティングゲートとドレイン領域との間の
電界を緩和し、これにより、ドレインディスターブ現象
の発生が抑制される。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図22
に示す従来の書込み方法では、未書込みメモリに対して
は完全に有効でない。
【0026】第1に、図24に示すごとく、未書込みメ
モリセルにおいて、たとえば、非選択ワード線の電圧を
g とすれば、Vg =0Vでは、正孔がフローティング
ゲートに注入されてしきい値電圧Vthは低下し、逆に、
g =2Vでは電子がフローティングゲートに注入され
しきい値電圧Vthは上昇する。また、最適条件とされる
g =1Vにおいても、ストレス印加時間tが1sでは
変化しないものの、それ以前及びその後に経時的に、変
動するという課題がある。
【0027】第2に、未書込みメモリセルにおいても、
チャネル電流は流れる。従って、1ビット線当たりのメ
モリセル数が大きい場合には、選択ビット線から非選択
の未書込みメモリセルを介して流れる電流は増大し、選
択ビット線の電位が低下する。この場合、非選択の未書
込みメモリセル数が少ないときにもスナップバック(負
性抵抗発生)状態となってやはり選択ビット線の電位は
低下する。この結果、選択メモリセルへの書込みが困難
となるという課題がある。なお、選択ビット線から非選
択の未書込みメモリセルを介して流れる電流を低減する
ために、図25に示すごとく、ソース線SL1 ,S
2 .SL3 ,SL4 にも中間電圧Vpp/2を印加する
ことも考えられるが、この場合には、書込み速度が低下
するので好ましくない。
【0028】また、特開平5−274894に開示され
ているように、ソース線もブロック毎に分離し非選択ブ
ロックにのみ緩和電圧(中間電圧)を加えるという方法
も考えられる。
【0029】これを模式的に図23に示す。ここではワ
ード線一本分を最小単位ブロックとみなした。メモリセ
ルC11に書込む時、非選択のソース線SL2 ,SL3
SL4 にも中間電圧(Vpp/2)を印加する。
【0030】しかしながら、この方法ではワード線のみ
ならず、ソース線にも2種類以上の異なる電圧を供給す
る手段が必要となり、回路構成の複雑化、ひいては回路
面積の増大を招く。
【0031】従って、本発明の目的は、未書込みメモリ
セルのしきい値電圧変動を小さくし、かつ、選択ビット
線の電位変動を小さくした不揮発性半導体記憶装置を提
供することにある。
【0032】本発明の別の目的は、ソース線にも中間電
圧を印加することなく、すなわち回路構成を複雑化する
ことなく上記目的を実現する手段を提供することにあ
る。
【0033】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めに本発明は、図1に示すごとく、ソース線SL1 ′,
SL2 ′,SL3 ′,SL4 ′を各ワード線WL1 ,W
2 ,WL3 ,WL4に平行に設け、かつ個別的に選択
可能にする。メモリセルC11にデータを書込む場合を想
定する。この場合、選択ワード線WL1 の電位を高電圧
ppとし、非選択ワード線WL2 ,WL3 ,WL4 の各
電位をドレインディスターブ防止電圧たとえば高電圧V
ppの中間電圧Vpp/2とする。また、選択ビット線BL
1 の電位をVppより低いVddとし、非選択ビット線BL
2 ,BL3 ,BL4 をオープン状態とする。さらに、選
択ソース線SL1 ′の電位を接地電位GNDとし、非選
択ソース線SL2 ′,SL3 ′,SL4 ′をオープン状
態とする。
【0034】上述の手段によれば、図1において、非選
択メモリセルC21,C31,C41は選択ビット線BL1
接続されているので、ドレインディスターブ現象の発生
を受ける。しかし、非選択メモリセルC21,C31,C41
のワード線WL2 ,WL3 ,WL4 には中間電圧Vpp
2が印加されている。従って、メモリセルC21が既書込
みメモリセルの場合、ドレイン空乏層内電界が緩和さ
れ、また、フローティングゲートとドレイン領域との間
の電界が緩和され、この結果、ドレインディスターブ現
象が抑制される。その結果、図2の(A)に示すごと
く、非選択ワード線BL1 のドレインディスターブ電圧
が3V越えても、ドレインディスターブ現象の発生は抑
制される。他方、メモリセルC21が未書込みメモリセル
の場合、非選択ソース線SL2 がオープン状態となって
いるので、チャネル電流は抑制され、やはり、ドレイン
ディスターブ現象の発生は図2の(A)に示すごとく抑
制される。
【0035】また、この時非選択セルのソース線に対し
て、単にオープン状態とすればよいのであって特に何ら
かの電圧を供給する必要はない。
【0036】なお、図2の(B)に示すごとく、未書込
みメモリセルでは、ストレス印加時間tが1s程度でも
しきい値電圧Vthは変動しない。また、既書込みメモリ
セルでも、ドレインディスターブ防止電圧Vg を4V程
度にすれば、ドレインディスターブ現象はほぼ完全に抑
制される。これにより、ドレインディスターブ寿命は従
来の1000倍程度向上する。
【0037】すなわち、非選択メモリセルにおいては、
既書込み状態、未書込み状態に関係なく、ドレインディ
スターブ現象は抑制される。
【0038】
【発明の実施の形態】図3は本発明に係る不揮発性半導
体記憶装置の一実施例を示す回路図であって、図1の基
本構成を達成するために、ソース線SL1 ′,S
2 ′,SL3 ′,SL4 ′は各ワード線WL1 ′,W
2 ′,WL3 ′,WL4 ′に平行に設けられている。
また、書込時に非選択ワード線にドレインディスターブ
防止電圧としての中間電圧(ここでは一例としてVpp
2としている)を印加するために、書込みモード時にG
NDの代わりにVpp/2を発生する電圧発生回路10を
設けている。更に、図11のソース回路2の代わりに行
選択回路11を設けてソース線SL1 ′,SL2 ′,S
3 ′,SL4 ′の電位を個別的に制御している。
【0039】始めに、電圧制御回路10及び行選択回路
3′について説明する。
【0040】図4は図3の電圧発生回路10の詳細な回
路図である。すなわち、電圧発生回路10は電圧Vpp
2源に接続されたNチャネル型ハンスメントトランジス
タ101及び電圧Vcc源に接続されたNチャネル型デブ
レッショントランジスタ102を有する。トランジスタ
101はVpp/2より高い電圧を発生するポンプ回路1
03によって制御され、他方、トランジスタ102はイ
ンバータ104によって制御される。また、ポンプ回路
103及びインバータ104は共にプログラム信号PG
によって制御される。従って、PG=“1”のとき、ト
ランジスタ101がオンとなり、この結果、Vpp/2/
GND=Vpp/2となる。他方PG=“0”のときに、
トランジスタ102がオンとなり、この結果、Vpp/2
/GND=GNDとなる。
【0041】図5は図3の行選択回路3′の詳細な回路
図てあって、ナンド型論理回路31′,32′,3
3′,34′よりなる。各ナンド型論理回路31′(3
2′,33′,34′)は、図13のナンド型論理回路
31のNチャネル型トランジスタ314′(324′,
334′,344′)のソース電極が接地されているの
に対し、Nチャネル型トランジスタ314′(32
4′,334′,344′)のソース電極が図3の電圧
発生回路10の出力Vpp/2/GNDに接続されている
点で異なる。従って、消去モード時(ER=“1”)に
は、すべてのナンド回路311,321,331,34
1はディスエーブルとなり、この結果ワード線WL1
WL2 ,WL3 ,WL4 の電位はGNDとなる。
【0042】他方、書込み時(ER=“0”,PG=
“1”)には、インバータ312,322,332,3
42の出力の1つたとえばインバータ312の出力がハ
イレベルとなり、また、ナンド回路311,321,3
31,341の出力の3つたとえばナンド回路321,
331,341の出力がハイレベルとなる。この結果、
トランジスタ314がオンとなり、従って、ワード線W
1 の電位は、 Vpp/Vcc=Vpp となる。また、トランジスタ324′,334′,34
4′がオンとなり、従って、ワード線WL2 ,WL′,
WL4 の電位は、 Vpp/2/GND=Vpp/2 となる。
【0043】同様に、読出しモード時(ER=“0”,
PG=“0”)にも、インバータ312,322,33
2,342の出力の1つたとえばインバータ312の出
力がハイレベルとなり、また、ナンド回路311,32
1,331,341の出力の3つたとえばナンド回路3
21,331,341の出力がハイレベルとなる。この
結果、トランジスタ314がオンとなり、従って、ワー
ド線WL1 の電位は、 Vpp/Vcc=Vcc となる。また、トランジスタ324′,334′,34
4′がオンとなり、従って、ワード線WL2 ,WL′,
WL4 の電位は、 Vpp/2/GND=GND となる。
【0044】このように、図3の行選択回路3′は、消
去モード時及び読出しモード時に図11の行選択回路3
と同一の動作を行うが、書込みモード時には、選択ワー
ド線の電位をVppとし、非選択ワード線の電位をVpp
2とする点が異なる。
【0045】次に、行選択回路11について説明する。
【0046】図11は図3の行選択回路11の詳細な回
路図である。
【0047】行選択回路11はソース線SL1 ′,SL
2 ′,SL3 ′,SL4 ′に対して回路111,11
2,113,114を有する。例えば、回路111はア
ドレス信号A1 ,A2 及び信号PGBを受けるノア回路
1111、ノア回路1111の出力信号及び消去モード
信号ERを受けるノア回路1112、信号ERBppを受
けるPチャネル型エンハンスメントトランジスタ111
3、ノア回路1112の出力信号を受けるNチャネル型
エンハンスメントトランジスタ1114からなる。ここ
で、信号PGBはプログラム信号PGを受けるインバー
タ1100の出力信号を、信号ERBppは消去モード信
号ERを受け、Vppを電源とするインバータ1101の
出力信号を表している。
【0048】ノア回路1111,1121,1131,
1141は書込みモード時(PG=“1”,ER=
“0”)のみイネーブル状態となっている。このモード
中トランジスタ1113,1123,1133,114
3はいずれもオフしており、例えばA1 =A2 =“1”
であれば、トランジスタ1114はオンとなり、トラン
ジスタ1124,1134,1144はオフとなる。従
ってソース線SL1 ′のみの電位がGNDとなり、ソー
ス線SL2 ′,SL3 ′,SL4 ′はオープン状態とな
る。
【0049】尚、消去モード(PG=“0”,ER=
“1”)は、トランジスタ1113,1123,113
3,1143はいずれもオンとなり、トランジスタ11
14,1124,1134,1144はいずれもオフと
なるので、従ってソース線SL1 ′,SL2 ′,S
3 ′,SL4 ′の電位はいずれもVppとなり、読出モ
ード時(PG=ER=“0”)は、トランジスタ111
3,1123,1133,1143はいずれもオフとな
り、トランジスタ1114,1124,1134,11
44がいずれもオンとなるので、従ってソース線S
1 ′,SL2 ′,SL3′,SL4 ′の電位はいずれ
もGNDとなる。
【0050】図12の(A)は図3の行選択回路11の
他の例を示す回路図である。すなわち、行選択回路11
はソース線SL1 ′,SL2 ′,SL3 ′,SL4 ′に
対して回路111′,112′,113′,114′を
有する。例えば、回路111′は、信号PGB、及びワ
ード線WL1 の電位を受けるノア回路1111′、ノア
回路1111′の出力信号及び消去モード信号ERを受
けるノア回路1112′、信号ERBppを受けるPチャ
ネル型エンハンスメントトランジスタ1113′、ノア
回路1112′の出力信号を受けるNチャネル型エンハ
ンスメントトランジスタ1114′からなる。この場
合、トランジスタ1113′はソース線SL1 ′とGN
Dの間に接続されており、ノア回路1112′の出力に
よって制御される。つまり、書込みモード時には、選択
ワード線の電位はVppとなり、非選択ワード線の電位は
pp/2となる。従って、ノア回路1111′,112
1′,1131′,1141′のしきい値電圧をVpp
pp/2の間に設定しておく。この結果、選択ワード線
がWL1 であれば、ソース線SL1 ′のみがGNDとな
の、ソース線SL2 ′,SL3 ′,SL4 ′はオープン
状態となる。
【0051】また、図12の(A)におけるノア回路1
111′,1121′,1131′,1141′は図1
2の(B)に示す比較回路によって置換し得る。ここ
で、基準電圧Vref は、 Vpp/2<Vref <Vpp である。
【0052】このように、ソース回路2′及び行選択回
路11により、書込みモード時には、選択ソース線の電
位をGNDとし、非選択ソース線をオープン状態にす
る。なお、上述の実施例においては、ドレインディスタ
ーブ防止電圧として高電圧Vppの中間電圧Vpp/2とし
たが、ロジック駆動電源電圧Vccまたはその他の中間電
圧とすることもできる。また、書込みモード時に非選択
ワード線にドレインディスターブ防止電圧を印加すると
共に非選択ソース線をオープン状態にしているが、非選
択ソース線のみをオープン状態としても不十分であるが
トレインディスターブを防止できる。この場合には、電
圧発生回路10は不要であり、行選択回路3′の代わり
に図11の行選択回路3を用いる。さらに、本発明は、
4×4メモリセル構成以外のメモリセルアレイを有する
不揮発性半導体記憶装置にも適用できることは言うまで
もない。さらにまた、本発明はドレインディスターブ耐
性の弱い60〜200Å厚さのトンネル絶縁層を有する
不揮発性半導体記憶装置に特に有効である。
【0053】本実施例では、第一の実施例に対してメモ
リ容量がビット線方向に4倍となっており、更に4つの
メモリアレイ群1−1,1−2,1−3,1−4に分割
し、各メモリセルアレイ群内のソース線はそれぞれ共通
に接続され、各メモリセルアレイ群の共通ソース線SL
1 ′,SL2 ′,SL3 ′,SL4 ′の電位は行選択回
路11によってそれぞれ個別に制御される。更に書込み
モード時にメモリセルアレイ群を選択するための群選択
回路12が設けられ、群選択回路12の出力信号WBA
1 ,WBA2 ,WBA3 ,WBA4 ,WBB1 ,WBB
2 ,WBB3 ,WBB4 は行選択回路3″へと入力され
る。また、メモリ容量が増えた分、アドレス信号として
3 ,A3 ′,A4 ,A4 ′が追加されている。
【0054】尚、本実施例では、書込時非選択ワード線
に印加するドレインディスターブ防止電圧としての中間
電圧をVcc/2としており、書込みモード時にVccの代
わりにVcc/2を発生する回路として電圧発生回路13
を設けている。
【0055】始めに、電圧発生回路13について説明す
る。
【0056】図7は、図6の電圧発生回路13の詳細な
回路図であって、プログラム信号PGを受けるPチャネ
ル型エンハンスメントトランジスタ132、インバータ
回路131、インバータ回路131の出力信号を受ける
Pチャネル型エンハンスメントトランジスタ133より
なる。書込みモード時(PG=“1”)、トランジスタ
132がオフ状態、トランジスタ133がオン状態とな
る。従って、電圧発生回路13の出力Vcc/Vcc/2
は、 Vcc/Vcc/2=Vcc/2 となる。一方、書込みモード時以外(PG=“0”)
は、トランジスタ132がオン状態、トランジスタ13
3がオフ状態となる。従って、電圧発生回路13の出力
cc/Vcc/2は、 Vcc/Vcc/2=Vcc となる。
【0057】次に、群選択回路12及び行選択回路3″
について説明する。
【0058】図8は、図6の群選択回路12の詳細な回
路図であって、ナンド型論理回路121,122,12
3,124よりなる。例えば、回路121はアドレス信
号A3 ,A4 を受けるナンド回路1211、ナンド回路
1211の出力信号及びプログラム信号PGを受けるナ
ンド回路1212、Vpp/VCCを電源とするインバータ
回路1213からなる。ナンド回路1212は書込みモ
ード時(PG=“1”)のみイネーブル状態となり、ナ
ンド回路1211,1221,1231,1241の出
力の1つ例えばナンド回路1211の出力がロウレベル
となり、残る3つのナンド回路1221,1231,1
241の出力はともにハイレベルとなる。従って、各群
選択信号はWBA1 =ロウレベル、WBB1 =ハイレベ
ル、WBA2 =WBA3 =WBA4 =ハイレベル、WB
2 =WBB3 =WBB4 =ロウレベルとなり、後述す
る行選択回路3″を制御している。尚、書込みモード時
以外(PG=“0”)は、各群選択信号はWBA1 =W
BA2 =WBA3 =WBA4 =ロウレベル、WBB1
WBB2 =WBB3 =WBB4 =ハイレベルとなる。
【0059】図9は、図6の行選択回路3″の詳細な回
路図であって、4つの行選択回路群3″−1,3″−
2,3″−3,3″−4よりなる。ここで、前述した群
選択回路12の出力信号は、WBA1 及びWBB1 が群
3″−1へ、WBA2 及びWBB2 が群3″−2へ、W
BA3 及びWBB3 が群3″−3へ、WBA4 及びWM
4 が群3″−4へそれぞれ入力されている。また、各
行選択回路群には、アドレス信号A1 ,A1 ′,A2
2 ′,A3 ,A3 ′,A4 ,A4 ′のうち6つの信号
がそれぞれ秩序立てられて入力されている。すなわち、
各行選択回路群の出力信号、例えば群3″−1の場合、
WL11,WL12,WL13,WL14はアドレス信号A1
1 ′,A2 ,A2 ′,A3 ,A4 及び群選択信号WB
1 ,WBB1 によって制御されている。
【0060】図10は、図9の行選択回路群3″−1の
詳細な回路図であって、ナンド型論理回路31″−1,
31″−2,31″−3,31″−4よりなる。例え
ば、ナンド型論理回路31″−1は、アドレス信号
1 ,A2 ,A3 ,A4 を受けるナンド回路311、ナ
ンド回路311の出力信号及び群選択信号WBB1 を受
け、Pチャネル型エンハンスメントトランジスタ312
a,312b及びNチャネル型エンスメントトランジス
タ312c,312dよりなり、Vcc及びVcc/2を電
源とするナンド回路312′、ナンド回路312′の出
力信号を受け、Vpp/Vccを電源とするインバータ回路
313、インバータ回路313の出力信号を受けるPチ
ャネル型エンハンスメントトランジスタ314a、群選
択信号WBA1を受けるPチャネル型エンハンスメント
トランジスタ314b、ナンド回路312′の出力端と
ワード線WL11との間に接続され、ゲート電極がVcc
cc/2に接続されるNチャネル型ディプレーショント
ランジスタ315からなる。
【0061】また、ナンド回路311,321,33
1,341には、消去信号ERの論理反転信号が入力さ
れており、従って、消去モード時(ER=“1”)ナン
ド回路311,321,331,341の出力信号はい
ずれもハイレベルとなり、前述したように群選択信号
は、WBA1 =ロウレベル、WBB1 =ハイレベルとな
っているためワード線WL11,WL12,WL13,WL14
の電位はいずれもGNDとなる。同様に、他の行選択回
路群3″−2,3″−3,3″−4が制御するワード線
WL2i,WL3i,WL4i(ここで、i=1〜4)の電位
もすべてGNDとなる。
【0062】次に、書込みモード時(PG=“1”)に
は、例えばアドレス信号がA1 =A2 =A3 =A4
“1”であれば、ナンド回路311の出力信号がロウレ
ベル、ナンド回路321,331,341の出力信号は
ハイレベルとなり、前述した群選択回路12の動作例よ
り、群選択信号WBA1 ,WBB1 はそれぞれWBA1
=ロウレベル、WBB1 =ハイレベルとなっているの
で、ナンド回路312′の出力電圧はVcc、ナンド回路
322′,332′,342′の出力電圧はGNDとな
る。この結果、トランジスタ314a及び314bがオ
ン状態となり、従ってワード線WL11の電位は、 VPP/VCC=VPP となる。また、トランジスタ324a,334a,34
4aはオフ状態となり、従ってワード線WL12,W
13,WL14の電位は、GNDとなる。
【0063】一方、他の行選択回路群3″−2,3″−
3,3″−4に入力される群選択信号は、前述の群選択
回路12の動作例より、WBA2 =WBA3 =WBA4
=ハイレベル、WBB2 =WBB3 =WBB4 =ロウレ
ベルとなっているので、WBA2 ,WBA3 ,WBA4
を受けるPチャネル型エンハンスメントトランジスタは
すべてオフ、WBB2 ,WBB3 ,WBB4 を受けるP
チャネル型エンハンスメントトランジスタはすべてオン
しており、従ってワード線WL2i,WL3i,WL4i(こ
こで、i=1〜4)の電位はすべて、 VCC/VCC/2=VCC/2 となる。すなわち、選択群内では、選択されたワード線
の電位がVPP、非選択ワード線の電位がGNDとなり、
非選択群内のワード線電位はすべて中間電圧であるVCC
/2となる。
【0064】次に、行選択回路11について説明する。
【0065】図6の行選択回路11にはアドレス信号A
3 ,A3 ′,A4 ,A4 ′が入力さり、ソース線S
1 ′,SL2 ′,SL3 ′,SL4 ′をそれぞれ個別
に制御している。
【0066】第一の実施例の回路図である図3に対し、
アドレス信号の信号名がA1 ,A1′,A2 ,A2 ′か
らA3 ,A3 ′,A4 ,A4 ′に変えてあるだけで、詳
細な回路図は第一の実施例の図7に従うものとする。従
って、書込みモード時(PG=“1”、ER=“0”)
群選択回路12により選択されたメモリセルアレイ群、
例えば群1−1のソース線SL1 はGNDレベル、非選
択のメモリセルアレイ群例えば群1−2,1−3,1−
4のソース線SL2 ,SL3 ,SL4 はオープ状態とな
る。
【0067】上述した第二の実施例では、行選択回路1
1は、分割されたメモリセルアレイ群毎にソース線の制
御を行なえば良いため、全体の回路面積を減らすことが
できるという利点がある。この方式は、メモリ容量が大
きくなった場合、特に有効である。
【0068】
【発明の効果】本発明は、ドレインディスターブ現象の
発生を防止する際の未書込みメモリセルのしきい値変動
を小さくでき、選択ビット線の電位変動を小さくでき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本構成を説明する回路図である。
【図2】本発明の作用を説明するグラフである。
【図3】本発明に係る不揮発性半導体記憶装置の一実施
例を示す回路図である。
【図4】図3の電圧発生回路10の詳細な回路図であ
る。
【図5】図3の行選択回路3′の詳細な回路図である。
【図6】本発明に係る不揮発性半導体記憶装置の第二の
実施例を示す回路図である。
【図7】図6の電圧発生回路13の詳細な回路図であ
る。
【図8】図6の選択回路12の詳細な回路図である。
【図9】図6の行選択回路の詳細な回路図である。
【図10】図9の行選択回路群の詳細な回路図である。
【図11】図3の行選択回路11の詳細な回路図であ
る。
【図12】図11の他の例を示す回路図である。
【図13】不揮発性メモリセルの一例を示す断面図であ
る。
【図14】図13のメモリセルの動作を説明する断面図
である。
【図15】従来の不揮発性半導体記憶装置を示す回路図
である。
【図16】図15のソース回路の詳細な回路図である。
【図17】図15の行選択回路の詳細な回路図である。
【図18】図15のライトアンプの詳細な回路図であ
る。
【図19】図15の電圧発生回路の詳細な回路図であ
る。
【図20】ドレインディスターブ現象の発生を説明する
断面図である。
【図21】ドレインディスターブ現象によるしきい値電
圧特性を示すグラフである。
【図22】ドレインディスターブ防止のための従来の書
込み方法を説明する回路図である。
【図23】ドレインディスターブ防止のための従来の別
の書込み方法を説明する回路図である。
【図24】課題を説明するしきい値電圧特性を示すグラ
フである。
【図25】ドレインディスターブ防止のための他の従来
の書込み方法を説明する回路図である。
【符号の説明】
1 メモリセルアレイ 1−1,1−2,1−3,1−4 メモリセルアレイ
群 2 ソース回路 3,3′,3″ 行選択回路 4 スイッチング回路 5 列選択回路 6 ライトアンプ 7 センスアンプ 8 制御回路 9,10,13 電圧発生回路 11 行選択回路 12 群選択回路

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のワード線(WL1 ,WL2 ,…)
    と、 該各ワード線に平行な複数のソース線(SL1 ′,SL
    2 ′,…)と、 前記ワード線及び前記ソース線に交叉する複数のビット
    線(BL1 ,BL2 ,…)と、 各々が、前記ワード線の1つ、前記ソース線の1つ及び
    前記ビット線の1つに接続された複数の不揮発性メモリ
    セル(C11,C12,…)と、 書込みモード時に前記ワード線の1つを選択してその電
    位を第1の電圧(Vpp)とし、他のワード線の電位を該
    第1の電圧より小さい第2の電圧とする第1の行選択手
    段(3′)と、 前記書込みモード時に前記ビット線の少なくとも1つ以
    上を選択してその電位を第3の電圧(Vdd)とし、他の
    ビット線をオープン状態または接地電位とする列選択手
    段(4,5,6)と、 前記書込みモード時に前記選択されたワード線に対応す
    るソース線を選択してその電位を第4の電圧(GND)
    とし、他のソース線をオープン状態とする第2の行選択
    手段(11)とを具備する不揮発性半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の電圧は約6〜12Vであり、
    前記第2の電圧は約0.4〜6Vであり、前記第3の電
    圧は約3〜8Vであり、前記第4の電圧は約0Vである
    請求項1に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の行選択手段は、消去モード時
    に前記ワード線のすべての電位を前記第4の電圧とする
    請求項1に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】 前記第2の行選択手段は、前記ワード線
    の1つに接続され、該ワード線の電位と書込みモード信
    号(PG)との論理に応じた出力を送出する論理回路
    (1111′,1112′,…)と、 前記ソース線の1つと前記第4の電圧の電圧源との間に
    接続され、前記論理回路の出力によってオン、オフされ
    るスイッチング素子(1114′,…)とを前記各ソー
    ス線毎に具備する請求項1に記載の不揮発性半導体装
    置。
  5. 【請求項5】 前記各第2の行選択手段は、 前記ワード線の1つに接続され、該ワード線の電位が前
    記第1の電圧と前記第2の電圧との間の基準電圧以上か
    否かを判別する判別回路と、 前記ソース線の1つと前記第4の電圧の電圧源との間に
    接続され、前記判別回路の出力によってオン、オフされ
    るスイッチング素子(1114′,…)とを前記各ソー
    ス線毎に具備する請求項1に記載の不揮発性半導体記憶
    装置。
  6. 【請求項6】 複数のワード線(WL1 ,WL2 ,…)
    と、 該各ワード線に平行な複数のソース線(SL1 ′,SL
    2 ′,…)と、 前記ワード線及び前記ソース線に交叉する複数のビット
    線(BL1 ,BL2 ,…)と、 各々が、前記ワード線の1つ、前記ソース線の1つ及び
    前記ビット線の1つに接続された複数の不揮発性メモリ
    セル(C11,C12,…)と、 書込みモード時に前記ワード線の1つを選択してその電
    位を第1の電圧(Vpp)とし、他のワード線の電位を該
    第1の電圧より小さい第2の電圧(GND)とする第1
    の行選択手段(3)と、 前記書込みモード時に前記ビット線の少なくとも1つ以
    上を選択してその電位を第3の電圧(Vdd)とし、他の
    ビット線をオープン状態または接地電位とする列選択手
    段(4,5,6)と、 前記書込みモード時に前記選択されたワード線に対応す
    るソース線を選択してその電位を前記第2の電圧(GN
    D)とし、他のソース線をオープン状態とする第2の行
    選択手段(11)とを具備する不揮発性半導体記憶装
    置。
  7. 【請求項7】 前記第1の電圧は約6〜12Vであり、
    前記第2の電圧は約0Vであり、前記第3の電圧は約3
    〜8Vである。請求項6に記載の不揮発性半導体記憶装
    置。
  8. 【請求項8】 前記第1の行選択手段は、消去モード時
    に前記ワード線のすべての電位を前記第2の電圧とする
    請求項6に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  9. 【請求項9】 前記第2の行選択手段は、 前記ワード線の1つに接続され、該ワード線の電位と書
    込みモード信号(PG)との論理に応じた出力を送出す
    る論理回路(1111′,1112′,…)と、 前記ソース線の1つと前記第2の電圧の電圧源との間に
    接続され、前記論理回路の出力によってオン、オフされ
    るスイッチング素子(1114′,…)とを前記各ソー
    ス線毎に具備する請求項6に記載の不揮発性半導体記憶
    装置。
  10. 【請求項10】 前記各第2の行選択手段は、 前記ワード線の1つに接続され、該ワード線の電位が前
    記第1の電圧と前記第2の電圧との間の基準電圧以上か
    否かを判別する判別回路と、 前記ソース線の1つと前記第2の電圧の電圧源との間に
    接続され、前記判別回路の出力によってオン、オフされ
    るスイッチング素子(1114′,…)とを前記各ソー
    ス線毎に具備する請求項6に記載の不揮発性半導体記憶
    装置。
  11. 【請求項11】 コントロールゲート、フローティング
    ゲート、ソース及びドレインを有する不揮発性メモリセ
    ルの複数がアレイ状に配置されてメモリセルアレイが構
    成されており、前記メモリセルアレイ中の前記メモリセ
    ルは行方向に並んで一列を構成するもののコントロール
    ゲートがそれぞれ一本のワード線に接続されており、列
    方向に並んで一列を構成するもののドレインがそれぞれ
    一本のビット線に接続されており、前記メモリセルアレ
    イは複数のブロックに分割され、各々のブロック内の複
    数のメモリセルのソースを共通に接続してブロック毎に
    ソース線を形成し、 前記メモリセルアレイ内のメモリセルの書込時に、該メ
    モリセルを含むブロックでは、ソース線を略アースレベ
    ルとし、該メモリセルの接続するワード線に第一の電圧
    を印加し、該メモリセルを含まないブロックではソース
    線をオープン状態とするととにブロック内全ワード線に
    前記第一の電圧よりも低い第二の電圧を印加する手段を
    具備する不揮発性半導体記憶装置。
  12. 【請求項12】 前記第一の電圧は約5〜12Vであ
    り、前記第2の電圧は0.4〜6Vであることを特徴と
    する請求項11に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  13. 【請求項13】 前記メモリセルアレイ内のメモリセル
    の書込時に該メモリセルを含むブロックでは、該メモリ
    セルの接続していない全てのワード線を略アースレベル
    に設定することを特徴とする請求項11或いは12記載
    の不揮発性半導体記憶装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0902435A3 (en) * 1997-09-11 1999-10-06 Nec Corporation Semiconductor non-volatile programmable memory device preventing non-selected memory cells from disturb during programming operation

Cited By (1)

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EP0902435A3 (en) * 1997-09-11 1999-10-06 Nec Corporation Semiconductor non-volatile programmable memory device preventing non-selected memory cells from disturb during programming operation

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