JP2008004164A - 半導体記憶装置及びこれを備えた電子機器 - Google Patents

半導体記憶装置及びこれを備えた電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】仮想接地アレイ構造により構成された不揮発性メモリアレイにおいて、プログラム動作時の消費電力を低減する。
【解決手段】仮想接地アレイ構造により構成されたメモリセルアレイ内のメモリセルをプログラムする際、制御部100は、同一のワード線にゲート電極が接続された2つのメモリセルに並列にプログラムを行うように制御する。同一の制御線34s1、34s2、34s3、34s4に各2つのパスゲート35p1、35p5;35p2、35p6;35p3、35p7;35p4、35p8のゲート電極が接続されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、半導体記憶装置及びこれを備えた電子機器に関する。より具体的には、電荷を保持する機能を有する記憶部を備えた電界効果型のトランジスタからなるメモリセルを配列してなる半導体記憶装置及びこの半導体記憶装置を備えた電子機器に関する。
従来から、不揮発性メモリセルを高密度に配置するメモリセルアレイ構造として、仮想接地アレイ構造が提案されている。
この仮想接地アレイ構造の半導体記憶装置においては、隣接するメモリセルのソース・ドレイン領域と電気的に接続されたビット線を互いに共有している。このため、メモリセル列毎に電気的に独立したビット線を有する場合と比較して、ビット線の本数を大幅に削減することができる。したがって、ビット線の配線ピッチが不揮発性メモリセルアレイの面積に大きく影響する場合、仮想接地アレイ構造を採用することによって、大幅な面積削減を達成することが可能となる。
しかしながら、仮想接地アレイ構造を構成するメモリセルアレイにおいては、メモリセルをプログラムする際、プログラム動作時に隣接するメモリセルの記憶部がわずかにプログラムされてしまい、隣接するメモリセルの記憶部の記憶状態が変化するという問題が生じていた。
このようなプログラム動作時に隣接するメモリセルに与える影響を排除する方法として、例えば、特許文献1(特開平3−176895号公報)に示す方法が提案されている。
以下、特許文献1に記載されたプログラムの方法について、図9を用いて説明する。
図9は、仮想接地アレイ構造により構成されたEPROM(消去可能プログラマブルリードオンリーメモリ)回路を示している。
例えば、メモリセル73m5に情報をプログラムする場合、メモリセル73m5の制御ゲートに接続されたワード線71w2に12Vが印加され、ビット線72b6にトランジスタ75s3を介して0Vが印加され、ビット線72b5にトランジスタ75s2を介して7Vが印加される。
また、このとき、隣接するメモリセル73m6、73m4へのプログラムを防止するため、ビット線72b7、72b8、72b9に0V、ビット線72b1、72b2、72b3、72b4に7Vをそれぞれ印加する。
即ち、選択したメモリセル73m5をプログラムする時は、選択されたメモリセル73m5のソース側の全てのビット線72b6、72b7、72b8、72b9が接地され、選択されたメモリセルのドレイン側の全てのビット線72b1、72b2、72b3、72b4、72b5にプログラム電位が印加される。
なお、図示しないが、隣接するビット線間にパスゲートを設け、等電位にする必要のあるビット線間に設けられたパスゲートをオン状態とすることによって、より高精度にビット線間の電位を等しく保って、電位を与える際の時間的なずれなどに起因する誤プログラムを防止することも可能となる。
特開平3−176895号公報
しかしながら、図9に示す方法では、隣接セルへの影響を最小限度に抑制することが可能となるが、仮想接地アレイ構造によって構成されるメモリセルアレイにおいて、メモリアレイの面積を小さくするため、直列に接続するメモリセルの段数が多くなると、プログラム動作に関係しないにもかかわらず、隣接セルの影響を排除するためだけに充放電を行わなければならないビット線の本数が増大し、それに伴って、ビット線の充放電に起因する消費電力が増大するという問題があった。
また、隣接するビット線間でパスゲートを設ける場合において、各パスゲートを制御する制御線は、それぞれ電気的に独立していなければならないが、直列に接続するメモリセルの段数が多くなると、これら電気的に独立した制御線の数も多くなり、半導体記憶装置内において、パスゲートの回路面積が増大するという問題もあった。
そこで、本発明の課題は、直列に接続するメモリセルの数を多くしても、ビット線の充放電に起因する消費電力を低減することができ、しかも、回路面積の増大を従来よりも抑制することが可能な仮想接地アレイ構造の半導体記憶装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の半導体記憶装置は、
それぞれ電界効果型のトランジスタからなる複数のメモリセルがワード線を共有し、かつ、上記メモリセルは、隣接するメモリセルとビット線を共有する仮想接地アレイ構造を有するメモリセルアレイと、
上記ワード線を共有する少なくとも2つのメモリセルを並列してプログラムする制御部と
を備えることを特徴としている。
上記発明によれば、仮想接地アレイ構造により構成されたメモリセルアレイおいて、上記制御部は、ワード線を共有する少なくとも2つのメモリセルを並列してプログラムするから、プログラム動作の際に充放電を行うビット線の本数を少なくすることができて、プログラム動作時にビット線の充放電に起因する消費電力を大幅に低減することができる。
1実施形態の半導体記憶装置は、
複数の制御線と、
それぞれ電界効果型のトランジスタからなる同極性の複数のパスゲートと
を備え、
上記各制御線毎に、少なくとも2つの上記パスゲートのゲート電極が接続されると共に、上記パスゲートは、それぞれ、隣接するビット線間に接続されており、
上記制御部は、プログラムすべき少なくとも2つのメモリセルのそれぞれの両側のビット線間に接続された上記パスゲートをオフにする一方、プログラムすべきでないメモリセルの両側のビット線間に接続された上記パスゲートをオンにするように、上記制御線の電位を制御する。
上記実施形態によれば、上記制御部は、上記制御線の電位を制御して、プログラムすべき少なくとも2つのメモリセルのそれぞれの両側のビット線間に接続された上記パスゲートをオフにする一方、プログラムすべきでないメモリセルの両側のビット線間に接続された上記パスゲートをオンにするから、プログラムすべきで無いメモリセルに接続するビット線間の電位を高精度に等しく保つて、電位を与える際の時間的なずれなどに起因する誤プログラムを防止することができる。
しかも、上記各制御線毎に、少なくとも2つの上記同極性のパスゲートのゲート電極が接続されているから、上記パスゲートの総数に対する制御線の数を低減できて、半導体記憶装置の面積を小さくすることができる。
また、1実施形態では、
上記メモリセルアレイは、m(mは整数、m≧4)段のメモリセルが直列に接続されており、
上記制御部は、k番目のメモリセルと、{n+(k−1)}番目のメモリセルとを並列にプログラムする(ここで、n、kは、整数、1≦k<n<m、かつ、n+(k−1)≦m)。
上記実施形態によれば、k番目(k=1、2、3、・・・、(n−1))のメモリセルと、{n+(k−1)}番目のメモリセルとを、常に、それらの間に、[{n+(k−1)}−k−1]=(n−2)個のメモリセル、つまり、一定の(n−2)個数のメモリセルを挟んで、並列に、かつ、規則的に、プログラムすることができる。したがって、プログラムを系統的に順序立ててでき、制御が容易になる。
また、上記制御部によって、制御線の電位を制御することによって、パスゲートのオンオフを制御すると、充放電するビット線の数のバランスを比較的よくすることができる。
また、1実施形態では、
上記メモリセルアレイは、m(mは整数、m≧4)段のメモリセルが直列に接続されており、
上記制御部は、(n−k)番目のメモリセルと、{n+(k−1)}番目のメモリセルとを並列にプログラムする(ここで、n、kは、整数、1≦k<n<m、かつ、n+(k−1)≦m)。
上記実施形態によれば、(n−k)番目のメモリセルと、{n+(k−1)}番目のメモリセルとを、並列にプログラムする。
このとき、k=1、2、3、・・・、(n−1)として、{n+(k−1)}番目のメモリセルと、(n−k)番目のメモリセルとの間には、[{n+(k−1)}−(n−k)−1]=(2k−2)個のメモリセルが存在することになる。したがって、プログラムを系統的に順序立ててでき、プログラムの制御が容易になる。
また、1実施形態では、
上記メモリセルは、
半導体層上にゲート絶縁膜を介して形成されたゲート電極と、
このゲート電極下に上記ゲート絶縁膜を介して配置されたチャネル領域と、
このチャネル領域の両側に配置されると共に、上記チャネル領域の導電型と逆導電型を有する拡散領域と、
上記ゲート電極の両側に形成されて、電荷または分極を保持する機能を有するメモリ機能体と
を有する。
上記実施形態は、上記メモリセルが、代表的な不揮発性メモリである従来のEPROMやフラッシュメモリと比較して、一般的に論理回路に用いられるトランジスタ素子と構造が類似しているため、メモリセルアレイと論理回路部との混載プロセスが簡易であるという利点を有している。
また、上記メモリセルは、ゲート絶縁膜の薄膜化が容易であるから、微細化が容易であるという利点も有している。
また、1実施形態では、
上記メモリセルは、
半導体層と、
ゲート電極と、
上記半導体層と上記ゲート電極との間に設けた複合ゲート絶縁膜と、
上記ゲート電極下に上記複合ゲート絶縁膜を介して配置されたチャネル領域と、
このチャネル領域の両側に配置されると共に、上記チャネル領域と逆導電型を有する第1及び第2の拡散領域と
を備え、
上記複合ゲート絶縁膜は、
上記ゲート電極と接する第1の絶縁膜と、
上記チャネル領域と接する第3の絶縁膜と、
上記第1の絶縁膜と第3の絶縁膜との間にある第2の絶縁膜と
を含み、
上記第2の絶縁膜は、
上記第1の拡散領域と上記チャネル領域の境界の上方に位置する第1の記憶領域と、
上記第2の拡散領域と上記チャネル領域との境界の上方に位置する第2の記憶領域と
を含む。
上記実施形態によれば、上記メモリセルの第1の記憶領域及び第2の記憶領域がチャネル領域と拡散領域との境界の上方に位置しているので、上記第1及び第2の記憶領域に蓄えられた電荷の多寡による電流差が大きく、かつ、書込み・消去の速度も速いという利点が得られる。
また、上記第1及び第2の記憶領域が形成される第2の絶縁膜の形状がシンプルであるため、第2の絶縁膜、第1及び第2の記憶領域の製造時のばらつき少なくて、その製造時のばらつきに起因するメモリセルの特性のばらつきも少ない。
また、本発明の電子機器は、上述の半導体記憶装置を備えるので、ビット線の充放電に起因する消費電力を低減することができる。
また、本発明の電子機器は、半導体記憶装置の回路面積を小さくできるから、小型、コンパクトであるという利点を有する。
なお、ここで、電子機器とは、携帯電話等の携帯情報端末、携帯オーディオ機器、携帯映像機器は勿論のこと、DVD、テレビ等をも言う。
本発明によれば、仮想接地アレイ構造のメモリセルアレイにおいて、直列に接続するメモリセルの数を多くしても、制御部によって、少なくとも2つもメモリセルを並列にプログラムするので、ビット線の充放電に起因する消費電力を低減することができる。
また、本発明の別の実施形態によれば、同一制御線に複数のパスゲートのゲート電極を接続しているので、パスゲートの数に比べて、制御線の数を少なくして、回路面積を小さくすることができる。
図1Aに本発明の半導体記憶装置に含まれるメモリセルであるメモリ素子の実施形態の断面図を示す。
図1Aに示すメモリ素子は、半導体基板上表面に形成されたP型ウェル領域14上にゲート絶縁膜13を介してゲート電極11が形成されている。ゲート電極11の側面には書換え動作により実際に電荷もしくは分極が保持されるメモリ機能体12a及び12bを有している。上記ゲート電極11の両側であってP型ウェル領域14内に、それぞれソース領域又はドレイン領域として機能するN型の拡散領域15a及び15bが形成されている。上記拡散領域15a及び15bは、オフセット構造を有している。すなわち、上記拡散領域15a及び15bはゲート電極11下の領域には達しておらず、メモリ機能体12a及び12b下のオフセット領域がチャネル領域の一部を構成している。
上記メモリ機能体12a及び12bにおいて電荷もしくは分極を保持する機能を有する保持膜として、シリコン窒化膜や強誘電膜などを用いることができる。なお、メモリ機能体12a及び12bの構成としては、電荷もしくは分極をより長期間保持するため、図示しないが、保持膜の上下がシリコン酸化膜を代表とする絶縁膜で覆われていてもよい。例えば、電荷を保持する機能を有する保持膜としてシリコン窒化膜を用いた場合、メモリ機能体12a及び12bは、シリコン酸化膜−シリコン窒化膜−シリコン酸化膜の三層構造としてもよい。
また、上記メモリ機能体12a及び12bの別の構成例として、ナノメートルサイズの導電体又は半導体からなる微粒子が絶縁膜中に散点状に分布する構造を有していてもよい。
なお、上記メモリ機能体12a及び12bは、上記構成に拘るものではなく、電荷もしくは分極を保持する機能を有していれば、他の構成でも構わない。
以下に、図1Aに示すメモリセルのプログラム(書込み)動作について説明する。なお、ここではメモリ機能体12a及び12b全体が電荷を保持する機能を有する場合について説明する。また、プログラム(書込み)とは、メモリセルがNチャネル型である場合にはメモリ機能体12a、12bに電子を注入することを指す。以後、メモリ素子はNチャネル型であるとして説明する。
上記メモリ機能体12bに電子を注入してプログラムするためには、N型の拡散領域15aをソース電極、N型の拡散領域15bをドレイン電極とする。例えば、拡散領域15a及びP型ウェル領域14に0V、拡散領域15bに+5V、ゲート電極11に+5Vを印加する。
このような電圧条件によれば、反転層が、拡散領域15a(ソース電極)から伸びるが、拡散領域15b(ドレイン電極)に達することなく、ピンチオフ点が発生する。電子は、ピンチオフ点から拡散領域15b(ドレイン電極)まで高電界により加速され、いわゆるホットエレクトロン(高エネルギーの伝導電子)となる。このホットエレクトロンがメモリ機能体12bに注入されることにより書込みが行われる。なお、メモリ機能体12a近傍では、ホットエレクトロンが発生しないため、書込みは行われない。
一方、上記メモリ機能体12aに電子を注入してプログラムするためには、拡散領域15bをソース電極に、拡散領域15aをドレイン電極とする。例えば、拡散領域15b及びP型ウェル領域14に0V、拡散領域15aに+5V、ゲート電極11に+5Vを印加する。
このように、メモリ機能体12bに電子を注入する場合とは、ソース/ドレイン領域を入れ替えることにより、メモリ機能体12aに電子を注入して、プログラムを行うことができる。
次に、消去動作について説明する。
上記メモリ機能体12aに記憶された情報を消去するためには、拡散領域15aに正電圧(例えば、+5V)、P型ウェル領域14に0Vを印加して、拡散領域15aとP型ウェル領域14とのPN接合に逆方向バイアスをかけ、さらにゲート電極11に負電圧(例えば、−5V)を印加する。このとき、PN接合のうちゲート電極11付近では、負電圧が印加されたゲート電極の影響により、特にポテンシャルの勾配が急になる。そのため、バンド間トンネルによりPN接合のP型ウェル領域14側にホットホール(高エネルギーの正孔)が発生する。このホットホールが負の電位をもつゲート電極11方向に引きこまれ、その結果、メモリ機能体12aにホール注入が行われる。このようにして、メモリ機能体12aの消去が行われる。このとき拡散領域15bには0Vを印加すればよい。
メモリ機能体12bに記憶された情報を消去する場合は、上記において拡散領域15aと拡散領域51bとの電位を入れ替えればよい。
上述のようにして記憶された情報を読み出す方法について、次に説明する。
上記メモリ機能体12aに記憶された情報を読み出す場合は、拡散領域15aをソース電極に、拡散領域15bをドレイン電極とし、メモリセルを動作させる。例えば、拡散領域15a及びP型ウェル領域14に0V、拡散領域15bに+1.8V、ゲート電極11に+2Vを印加する。この際、メモリ機能体12aに電子が蓄積していない場合には、ドレイン電流が流れやすい。一方、第1のメモリ機能体12aに電子が蓄積している場合は、メモリ機能体12a近傍で反転層が形成されにくいので、ドレイン電流は流れにくい。したがって、ドレイン電流を検出することにより、メモリ機能体12aの記憶情報を読み出すことができる。このとき、メモリ機能体12bにおける電荷蓄積の有無は、ドレイン近傍がピンチオフしているため、ドレイン電流に大きな影響は与えない。
一方、上記メモリ機能体12bに記憶された情報を読み出す場合、拡散領域15bをソース電極に、拡散領域15aをドレイン電極とし、メモリセルを動作させる。例えば、拡散領域15b及びP型ウェル領域14に0V、拡散領域15aに+1.8V、ゲート電極11に+2Vを印加すればよい。
このように、メモリ機能体12aに記憶された情報を読み出す場合とは、ソース/ドレイン領域を入れ替えることにより、メモリ機能体12bに記憶された情報の読出しを行うことができる。
上述のように、ソース電極とドレイン電極を入れ替えることによって1つのメモリセル当り2ビットの記憶及び読出しが可能である。
図1Aに示すメモリセルは、代表的な不揮発性メモリである従来のEPROMやフラッシュメモリと比較して、一般的に論理回路に用いられるトランジスタ素子と構造が類似しているため、メモリ部と論理回路部との混載プロセスが簡易であるという利点を有している。
また、上記ゲート絶縁膜の薄膜化が容易であり、微細化が容易であるという利点も有している。
なお、図1Aに示すメモリセルの回路記号として、図1Bに示す記号を用いる。
本発明の半導体記憶装置に含まれるメモリセルつまりメモリ素子の別の一形態を図2Aに示す。
図2Aに示すメモリ素子は、半導体基板上表面に形成されたP型ウェル領域25上にゲート絶縁膜28を介してゲート電極21が形成されている。ゲート電極21の両側であってP型ウェル領域25内に、それぞれソース領域又はドレイン領域として機能するN型の拡散領域26a及び26bが形成されている。
上記ゲート絶縁膜28は、第1の絶縁膜22、第2の絶縁膜23、第3の絶縁膜24より構成されている。また、上記第2の絶縁膜23は、さらに電荷を保持する領域として、チャネル領域を形成するP型ウェル領域25の部分と、拡散領域26a及び26bとの境界部の上方に記憶領域27a及び27bを有している。
なお、上記第2の絶縁膜23として、電荷を保持する機能を有し、かつ、記憶領域27a及び27bの干渉がほとんど起こらない膜として、シリコン窒化膜などを用いることができる。なお、第2の絶縁膜23は、上記構成に拘るものではなく、電荷を保持する機能を有し、かつ、記憶領域の干渉がほとんど起こらない膜により形成されていればよい。
以下に、図2Aに示すメモリセルのプログラム動作について説明する。
上記記憶領域27bに電子を注入してプログラムするためには、N型の拡散領域26aをソース電極、N型の拡散領域26bをドレイン電極とする。例えば、拡散領域26a及びP型ウェル領域25に0V、拡散領域26bに+4.5V、ゲート電極21に+9Vを印加する。
このような電圧条件によれば、P型ウェル領域25内に形成されたチャネル領域と拡散領域26bとの境界領域において、ホットエレクトロンが発生し、このホットエレクトロンが記憶領域27bに注入されることにより書き込みが行われる。なお、記憶領域27a近傍では、ホットエレクトロンが発生しないため、書込みは行われない。
一方、上記記憶領域27aに電子を注入してプログラムするためには、拡散領域26bをソース電極に、拡散領域26aをドレイン電極とする。例えば、拡散領域26b及びP型ウェル領域25に0V、拡散領域26aに+4.5V、ゲート電極21に+9Vを印加する。
このように、記憶領域27bに電子を注入する場合とは、ソース/ドレイン領域を入れ替えることにより、記憶領域27aに電子を注入して、プログラムを行うことができる。
次に、消去動作について説明する。
上記記憶領域27aに記憶された情報を消去するためには、拡散領域26aに正電圧(例えば、+5.5V)、P型ウェル領域25に0Vを印加して、拡散領域26aとP型ウェル領域25とのPN接合に逆方向バイアスをかけ、さらにゲート電極21に負電圧(例えば、−8V)を印加する。このとき、PN接合のうちゲート電極21付近では、負電圧が印加されたゲート電極の影響により、特にポテンシャルの勾配が急になる。そのため、バンド間トンネルによりPN接合のP型ウェル領域25側にホットホールが発生する。このホットホールが負の電位をもつゲート電極21方向に引きこまれ、その結果、記憶領域27aにホール注入が行われる。このようにして、記憶領域27aの消去が行われる。このとき拡散領域27bには0Vを印加すればよい。
上記記憶領域27bに記憶された情報を消去する場合は、上記において拡散領域26aと拡散領域26bとの電位を入れ替えればよい。
上述のようにして記憶された情報を読み出す方法について、次に説明する。
上記記憶領域27aに記憶された情報を読み出す場合は、拡散領域26aをソース電極に、拡散領域26bをドレイン電極とし、メモリセルを動作させる。例えば、拡散領域26a及びP型ウェル領域25に0V、拡散領域26bに+2.0V、ゲート電極21に+3Vを印加する。この際、記憶領域27aに電子が蓄積していない場合には、ドレイン電流が流れやすい。一方、第1の記憶領域27aに電子が蓄積している場合は、記憶領域27a近傍で反転層が形成されにくいので、ドレイン電流は流れにくい。したがって、ドレイン電流を検出することにより、記憶領域27aの記憶情報を読み出すことができる。このとき、記憶領域27bにおける電荷蓄積の有無は、ドレイン近傍がピンチオフしているため、ドレイン電流に大きな影響は与えない。
上記記憶領域27bに記憶された情報を読み出す場合、拡散領域26bをソース電極に、拡散領域26aをドレイン電極とし、メモリセルを動作させる。例えば、拡散領域26b及びP型ウェル領域25に0V、拡散領域26aに+2V、ゲート電極21に+3Vを印加すればよい。
このように、記憶領域27aに記憶された情報を読み出す場合とは、ソース/ドレイン領域を入れ替えることにより、記憶領域27bに記憶された情報の読出しを行うことができる。
上述のように、ソース電極とドレイン電極を入れ替えることによって1つのメモリセル当り2ビットの記憶及び読出しが可能である。
図2Aに示すメモリセルつまりメモリ素子は、記憶領域27a及び27bがP型ウェル領域25に形成されるチャネル領域と拡散領域26a及び26bとの境界のすぐ上に形成されているため、記憶領域27a及び27bに蓄えられた電荷の多寡よる電流差が大きく、かつ、書込み・消去の速度も速い。
また、上記記憶領域27a及び27bが形成される絶縁膜23の形状がシンプルであるから、記憶領域27a及び27bが形成される絶縁膜23の製造ばらつきに起因する素子特性のばらつきも少ない。
なお、図2Aに示すメモリセルの回路記号として、図2Bに示す記号を用いる。
上述の図1A及び図2Aに示すメモリ素子のプログラム・消去・読出しの各動作時に各端子に印加する電圧については、上述の値に拘るものではなく、これ以上でも構わないし、これ以下でも構わない。
以下、本発明の半導体記憶装置に含まれるメモリ素子として、図1A、1Bに示すメモリ素子を用いた場合について説明する。しかしながら、メモリ素子としては、図1A、1Bに示すメモリ素子に拘らず、図2A、2Bに示すメモリ素子を用いてもよい。図1A、1Bにメモリ素子と図2A、2Bに示すメモリ素子とは、書込み・消去・読出しの方法が類似しており、ゲート電極の参照番号11を21に、拡散領域の参照番号15aを26aに、拡散領域の参照番号15bを26bに置き換え、各動作時に印加する電圧を最適化することによって、容易に図1A、1Bに示すメモリ素子を図2A、2Bに示すメモリ素子に置き換えることが可能となる。
なお、図1A及び図2Aに示すメモリ素子に拘らず、本発明は他のメモリ素子を用いても構わない。例えば、図7中の参照番号73m1から73m8に示すフローティングゲートに情報を記憶するEPROMやフラッシュメモリを用いることも可能である。
(実施形態1)
図3は、本発明の半導体記憶装置の実施形態1を示す。
図3に示すように、仮想接地アレイ構造を構成するメモリセル33m1、33m2、33m3、…、33m8は、ワード線31w2を共有しており、各メモリセル33m1、33m2、33m3、…、33m8は、隣接するメモリセルとビット線32b2、32b3、32b4、32b5、32b6、32b7、32b8を共有している。
上記メモリセル33m1、33m2、33m3、…、33m8は、ゲート電極の左側に、メモリ機能体33m1l、33m2l、33m3l、…、33m8lを有し、ゲート電極の右側に、メモリ機能体を33m1r、33m2r、33m3r、…、33m8rを有する。
また、隣接するビット線32b1、32b2、32b3、32b4、32b5、32b6、32b7、32b8、32b9間には、必要に応じて隣接するビット線を短絡させるためのパスゲートとしてのトランジスタ35p1、35p2、35p3、…、35p8が設けられている。上記パスゲートとしてのトランジスタ35p1、35p2、35p3、…、35p8は、それぞれ、メモリセル33m1、33m2、33m3、…、33m8に一対一に対応している。
上記トランジスタ35p1と35p5のゲートは、同一の制御線34s4に接続されている。また、トランジスタ35p2と35p6のゲートは、同一の制御線34s3に接続されており、トランジスタ35p3と35p7のゲートは、同一の制御線34s2に接続されており、トランジスタ35p4と35p8のゲートは、同一の制御線34s1に接続されている。
すなわち、k=1、2、3、・・・、(n−1)として、k番目のメモリセルに対応するトランジスタのゲート電極と、{n+(k−1)}番目のメモリセルに対応するトランジスタのゲート電極とを、同一の制御線に接続している。
また、制御部100は、k番目のメモリセルと{n+(k−1)}番目のメモリセルとを並列にプログラムするときには、それらのメモリセルに対応するパスゲートとしてのトランジスタのゲート電極が接続された制御線を低電位に制御して、上記両トランジスタをオフにして、それ以外のトランジスタをオンに制御するようになっている。
こうすることによって、k番目のメモリセルと、{n+(k−1)}番目のメモリセルとを並列にプログラムするときに、常に、それらの間に、[{n+(k−1)}−k−1]=(n−2)個のメモリセル、つまり、一定の(n−2)個数のメモリセルを挟んで、並列に、かつ、規則的に、プログラムすることができるようにしている。したがって、プログラムを系統的に順序立ててでき、制御が容易になるようにしている。
さらに、このように、上記制御部100によって、制御線の電位を制御することによって、パスゲートとしてのトランジスタのオンオフを制御して、充放電するビット線の数のバランスを比較的よくしている。
また、上記制御部100は、制御線34s1、34s2、34s3、34s4の電位の他に、上記ワード線31w1、31w2、31w3及びビット線32b1、32b2、32b3、32b4、32b5、32b6、32b7、32b8、32b9の電位を後記するように制御して、2つのメモリセルを並列してプログラムすることを可能にしている。
プログラムの方法について、以下に詳細に説明する。
本実施形態1では、上記制御部100によって、プログラム動作時、仮想接地アレイ構造を構成するメモリセル33m1、33m2、33m3、…、33m8の内の2つのメモリセルであって、同一の制御線34s1、34s2、34s3、34s4にゲートが接続された各2つのトランジスタ35p1、35p5;35p2、35p6;35p3、35p7;35p4、35p8に接続されたビット線をそれらのトランジスタと共有する2つのメモリセルに並列にプログラムを行う。
図3では、メモリ機能体33m1rと33m5l;メモリ機能体33m1lと33m5r;メモリ機能体33m2rと33m6l;メモリ機能体33m2lと33m6r;メモリ機能体33m3rと33m7l;メモリ機能体33m3lと35m7r;メモリ機能体33m4rと33m8l;メモリ機能体33m4lと33m8rに対して並列にプログラムすることが可能である。
例えば、メモリ機能体33m1lと33m5rに並列にプログラムする場合、制御部100は、ワード線31w2に5V、ビット線32b1、32b6〜32b9に5V、ビット線32b2〜32b5に0Vをそれぞれ印加する。
さらに、このとき、上記制御部100は、制御線34s4をローレベルにして、トランジスタ35p1、35p5をオフ状態にする一方、制御線34s3、34s2、34s1をハイレベルにして、トランジスタ35p2、35p6;35p3、35p7;35p4、35p8をオン状態にする。このように、制御線34s4を共有するトランジスタ35p1及び35p5をオフ状態、トランジスタ32b2〜32b4及び32b6〜32b8をオン状態とすることによって、電位を与える際の時間的なずれなどに起因する誤プログラムを防止している。
また、メモリ機能体33m1lのみをプログラムし、メモリ機能体33m5rは消去状態のままとする場合は、ワード線31w2に5V、ビット線32b1に5V、ビット線32b2〜32b9に0Vをそれぞれ印加する。
また、メモリ機能体33m5rのみをプログラムし、メモリ機能体35m1lは消去状態のままとする場合は、ワード線31w2に5V、ビット線32b6〜32b9に5V、ビット線32b1〜32b5に0Vをそれぞれ印加する。
図7は、プログラムを行うメモリ機能体及びプログラムデータとビット線32b1、32b2、32b3、…、32b9、及び、制御線34s1、34s2、34s3への印加電圧との対応を示している。
図7中、データ「1」は、消去状態であることを指し、データ「0」は、プログラム状態であることを指す。従って、例えば、メモリ機能体33m11−33m5rに対してデータ「10」をプログラムするとは、メモリ機能体33m11は、プログラムせずに消去状態を保ち、メモリ機能体33m5rのみプログラムすることを指す。
また、ビット線32b1、32b2、32b3、…、32b9への印加電圧について、「H」レベルはプログラムを行うメモリセルのドレイン電極に印加する電圧(本実施形態では5V)、「L」レベルはログラムを行うメモリセルのソース電極に印加する電圧(本実施形態では0V)を指し、制御線34s1、34s2、34s3への印加電圧について、「H」レベルはパスゲートとしてのトランジスタをオン状態とする電圧、「L」レベルはパスゲートとしてのトランジスタをオフ状態とする電圧を指す。
上述のように、仮想接地アレイ構造により構成されたメモリセルアレイ内のメモリセル33m1、33m2、33m3、…、33m8をプログラムする際、上記メモリセルアレイにおいて、ワード線31w1、31w2または31w3を共有する2つのメモリセルを並列にプログラムするので、仮想接地アレイ構造により構成されたメモリセルアレイおいて、プログラム動作の際に充放電を行うビット線32b1、32b2、32b3、32b4、32b5、32b6、32b7、32b8、32b9の本数を1つのメモリセル当たり少なくすることができ、プログラム動作時にビット線の充放電に起因する消費電力を低減することができる。
また、上記各2つのメモリセル33m1、33m5;33m2、33m6;33m3、33m7;33m4、33m8は、それぞれのビット線に接続された各2つのトランジスタ35p1、35p5;35p2、35p6;35p3、35p7;35p4、35p8を有し、上記各2つのパスゲートとしてのトランジスタ35p1、35p5;35p2、35p6;35p3、35p7;35p4、35p8のゲート電極は、同一の制御線34s4、34s3、34s2、34s1にそれぞれ電気的に接続されているので、隣接するビット線間を短絡させるためのトランジスタ35p1、35p5;35p2、35p6;35p3、35p7;35p4、35p8の制御線34s4、34s3、34s2、34s1のための面積を従来よりも小さくすることができ、面積の小さい半導体記憶装置を提供することができる。
なお、上記制御部100は、プログラムの制御の他に、読み出し、消去の制御も行うようにしてもよい。
上述の例では、直列に接続するメモリセルの段数を8段としたが、これに拘るものではなく、これより少なくても構わないし、これより多くても構わない。
図4には、直列に接続するメモリセルの段数を16段とした例を示す。
なお、図4においても図3と同様に、メモリセル53m1、53m2、53m3、…、53m16は、ゲートの左側に位置するメモリ機能体53m1l、53m2l、53m3l、…、53m16lを有し、ゲートの右側に位置するメモリ機能体を53m1r、53m2r、53m3r、…、53m16rを有する。
また、隣接するビット線52b1、52b2、52b3、…、52b17間には、必要に応じて隣接するビット線を短絡させるためのパスゲートとしてのトランジスタ55p1、55p2、55p3、…、55p16が設けられている。上記トランジスタ55p1と55p9のゲートは、同一の制御線54s8に接続されており、トランジスタ55p2と55p10のゲートは、同一の制御線54s7に接続されている。同様に、各2つのトランジスタ55p3、55p11;55p4、55p12;55p5、55p13;55p6、55p14;55p7、55p15;55p8、55p16のゲートは、同一の制御線54s6、54s5、54s4、54s3、54s2、54s1に接続されている。
図4においても、例えば、メモリ機能体53m1lと53m9rに並列にプログラムする場合、図示しないが、図3と同様の制御部によって、ワード線51w2に5V、ビット線52b1、52b10〜52b17に5V、ビット線52b2〜52b9に0Vをそれぞれ印加する。
このとき、制御線54s8を共有するトランジスタ55p1及び55p9をオフ状態、トランジスタ55p2〜55p9及び55p11〜55p16をオン状態とすることによって、電位を与える際の時間的なずれなどに起因する誤プログラムを防止することが可能となる。
また、メモリ機能体53m1lのみをプログラムし、メモリ機能体53m1rは消去状態のままとする場合は、ワード線31w2に5V、ビット線32b1に5V、ビット線32b2〜32b17に0Vをそれぞれ印加する。
さらに、メモリ機能体53m9rのみをプログラムし、メモリ機能体53m9lは消去状態のままとする場合は、ワード線31w2に5V、ビット線32b10〜32b17に5V、ビット線32b1〜32b9に0Vをそれぞれ印加する。
(実施形態2)
図5は、本発明の半導体記憶装置の実施形態2を示す。
仮想接地アレイ構造を構成するメモリセル43m1、43m2、43m3、…、43m8は、ワード線41w2を共有しており、各メモリセル43m1、43m2、43m3、…、43m8は、隣接するメモリセルとビット線42b2、42b3、42b4、…、42b8を共有している。
上記メモリセル43m1、43m2、43m3、…、43m8は、それぞれ、ゲート電極の左側に位置するメモリ機能体43m1l、43m2l、43m3l、…、43m8lと、ゲート電極の右側に位置するメモリ機能体を43m1r、43m2r、43m3r、…、43m8rとを有する。
また、隣接する上記ビット線42b1、42b2、42b3、…、42b9間には、必要に応じてビット線42b1、42b2、42b3、…、42b9を短絡させるためのパスゲートとしてのトランジスタ45p1、45p2、45p3、…、45p8が設けられている。
図示しない制御部は、n、kが整数、1≦k<nとして、(n−k)番目のメモリセルと、{n+(k−1)}番目のメモリセルとを並列にプログラムするように、制御を行う。そして、{n+(k−1)}番目のメモリセルと、(n−k)番目のメモリセルとの間には、[{n+(k−1)}−(n−k)−1]=(2k−2)個のメモリセルが存在するようにして、プログラムを系統的に順序立ててでき、プログラムの制御が容易になるようにしている。
プログラムの方法について、以下に説明する。
図5の実施形態2では、メモリ機能体43m1rと43m8l;メモリ機能体43m1lと43m8r;メモリ機能体43m2rと43m7l;メモリ機能体43m2lと43m7r;メモリ機能体43m3rと43m6l;メモリ機能体43m3lと43m6r;メモリ機能体43m4rと43m5l;メモリ機能体43m4lと43m5rに対して並列にプログラムすることが可能である。
例えば、メモリ機能体43m1lと43m8rに並列にプログラムする場合、上記制御部の制御によって、ワード線41w2に5V、ビット線42b1、42b9に5V、ビット線42b2〜42b8に0Vをそれぞれ印加する。
このとき、上記制御部の制御によって、制御線44s4を共有するトランジスタ45p1及び45p8をオフ状態、トランジスタ42b2〜42b7をオン状態とすることによって、電位を与える際の時間的なずれなどに起因する誤プログラムを防止するようにしている。
また、メモリ機能体43m1lのみをプログラムし、メモリ機能体43m8rは消去状態のままとする場合は、上記制御部の制御によって、ワード線31w2に5V、ビット線42b1に5V、ビット線42b2〜32b9に0Vをそれぞれ印加する。
さらに、メモリ機能体43m8rのみをプログラムし、メモリ機能体43m1lは消去状態のままとする場合は、上記制御部の制御によって、ワード線41w2に5V、ビット線42b9に5V、ビット線42b1〜42b8に0Vをそれぞれ印加する。
図8は、プログラムを行うメモリ機能体及びプログラムデータとビット線42b1、42b2、42b3、…、42b9、及び、制御線44s1、44s2、44s3への印加電圧との対応を示している。
図7と同様に、図8中、データ「1」は、消去状態であることを指し、データ「0」は、プログラム状態であることを指す。従って、例えば、メモリ機能体43m11−43m8rに対してデータ「10」をプログラムするとは、メモリ機能体43m11は、プログラムせずに消去状態を保ち、メモリ機能体43m8rのみプログラムすることを指す。
また、ビット線42b1、42b2、42b3、…、42b9への印加電圧について、「H」レベルはプログラムを行うメモリセルのドレイン電極に印加する電圧(本実施形態では5V)、「L」レベルはログラムを行うメモリセルのソース電極に印加する電圧(本実施形態では0V)を指し、制御線44s1、44s2、44s3への印加電圧について、「H」レベルはパスゲートとしてのトランジスタをオン状態とする電圧、「L」レベルはパスゲートとしてのトランジスタをオフ状態とする電圧を指す。
(実施形態3)
上述した実施形態1または2の半導体記憶装置が組み込まれた携帯電子機器の一例である携帯電話を、図6に示す。
この携帯電話は、表示部61、ROM(読出し専用メモリ)62、RAM(ランダムアクセスメモリ)63、制御回路64、アンテナ65、無線回路66、電源回路67、オーディオ回路68、カメラモジュール69、メモリカード70により構成されている。
このうち、ROM62は、図6に示す携帯電話に内蔵されており、不揮発性を有し、かつ、書換え可能であって、制御回路を動作させるためのプログラムデータ、カメラモジュール69において撮影された画像データ、オーディオ回路68で再生させるためのオーディオデータ等のデータが記憶されている。
上記データは、メモリカード70に記憶されてもよい。メモリカード70は、ROM62と同様に、不揮発性を有し、かつ、書換え可能である。メモリカード70は、さらに、着脱可能であって、上記データのバックアップ、他の機器へのデータ転送、ROM62に収めることのできないデータの記憶などの役割を果たす。
ROM62及びメモリカード70は、制御回路64より要求されると、記憶されたデータを制御回路64に送る。また、ROM62及びメモリカード70より読み出されたデータは、必要に応じてRAM63にも転写される。
近年、携帯電話の多機能化に伴い、制御プログラムの容量及び保存するデータ量が飛躍的に増大している。そのため、ROM62及びメモリカード70には、大容量化の要求が高まっている。
また、電源回路67に含まれるバッテリーの持続時間を長くするため、低消費電力化の要求も高まっている。
このため、大容量で、かつ、低消費電力の不揮発性メモリが要求されていた。
上記実施形態1または2の半導体記憶装置をROM62及びメモリカード70に用いている。これによって、上記ROM62及びメモリカード70は、消費電力が従来と比べて低く、かつ、大容量、小型になっている。
特に、半導体記憶装置のメモリセルとして、図1Aに示すメモリ素子を用いることによって、メモリ部と論理回路部の混載プロセスが簡易で安価な半導体記憶装置を得ることができるため、大容量、かつ、低消費電力の携帯電子機器を安価に得ることができる。
本発明の半導体記憶装置におけるメモリセルの断面図である。 上記メモリセルの回路記号である。 本発明の半導体記憶装置におけるメモリセルの断面図である。 上記メモリセルの回路記号である。 本発明の半導体記憶装置の1実施形態の回路図である。 本発明の半導体記憶装置の1実施形態の回路図である。 本発明の半導体記憶装置の1実施形態の回路図である。 本発明の半導体記憶装置を組み込んだ携帯電子機器の概略構成図である。 図3の実施形態におけるプログラムを行うメモリ機能体およびプログラムデータと、ビット線および制御線への印加電圧との対応関係を示す図である。 図5の実施形態におけるプログラムを行うメモリ機能体およびプログラムデータと、ビット線および制御線への印加電圧との対応関係を示す図である。 従来の半導体記憶装置の回路図である。
符号の説明
33m1〜33m8、43m1〜43m8、53m1〜53m16 メモリセル
14、25 P型ウェル領域
13 ゲート絶縁膜
28 複合ゲート絶縁膜
11、21 ゲート電極
15a、15b、26a、26b 拡散領域
12a、12b メモリ機能体
27a、27b 記憶領域
31w1〜31w3、41w1〜41w3、51w1〜51w3 ワード線
32b1〜32b9、42b1〜42b3、52b1〜52b9 ビット線
100 制御部

Claims (7)

  1. それぞれ電界効果型のトランジスタからなる複数のメモリセルがワード線を共有し、かつ、上記メモリセルは、隣接するメモリセルとビット線を共有する仮想接地アレイ構造を有するメモリセルアレイと、
    上記ワード線を共有する少なくとも2つのメモリセルを並列してプログラムする制御部と
    を備えることを特徴とする半導体記憶装置。
  2. 請求項1に記載の半導体記憶装置において、
    複数の制御線と、
    それぞれ電界効果型のトランジスタからなる同極性の複数のパスゲートと
    を備え、
    上記各制御線毎に、少なくとも2つの上記パスゲートのゲート電極が接続されると共に、上記パスゲートは、それぞれ、隣接するビット線間に接続されており、
    上記制御部は、プログラムすべき少なくとも2つのメモリセルのそれぞれの両側のビット線間に接続された上記パスゲートをオフにする一方、プログラムすべきでないメモリセルの両側のビット線間に接続された上記パスゲートをオンにするように、上記制御線の電位を制御することを特徴とする半導体記憶装置。
  3. 請求項1または2に記載の半導体記憶装置において、
    上記メモリセルアレイは、m(mは整数、m≧4)段のメモリセルが直列に接続されており、
    上記制御部は、k番目のメモリセルと、{n+(k−1)}番目のメモリセルとを並列にプログラムする(ここで、n、kは、整数、1≦k<n<m、かつ、n+(k−1)≦≦m)
    ことを特徴とする半導体記憶装置。
  4. 請求項1または2に記載の半導体記憶装置において、
    上記メモリセルアレイは、m(mは整数、m≧4)段のメモリセルが直列に接続されており、
    上記制御部は、(n−k)番目のメモリセルと、{n+(k−1)}番目のメモリセルとを並列にプログラムする(ここで、n、kは、整数、1≦k<n<m、かつ、n+(k−1)≦m)
    ことを特徴とする半導体記憶装置。
  5. 請求項1または2に記載の半導体記憶装置において、
    上記メモリセルは、
    半導体層上にゲート絶縁膜を介して形成されたゲート電極と、
    このゲート電極下に上記ゲート絶縁膜を介して配置されたチャネル領域と、
    このチャネル領域の両側に配置されると共に、上記チャネル領域の導電型と逆導電型を有する拡散領域と、
    上記ゲート電極の両側に形成されて、電荷または分極を保持する機能を有するメモリ機能体と
    を有することを特徴とする半導体記憶装置。
  6. 請求項1または2に記載の半導体記憶装置において、
    上記メモリセルは、
    半導体層と、
    ゲート電極と、
    上記半導体層と上記ゲート電極との間に設けた複合ゲート絶縁膜と、
    上記ゲート電極下に上記複合ゲート絶縁膜を介して配置されたチャネル領域と、
    このチャネル領域の両側に配置されると共に、上記チャネル領域と逆導電型を有する第1及び第2の拡散領域と
    を備え、
    上記複合ゲート絶縁膜は、
    上記ゲート電極と接する第1の絶縁膜と、
    上記チャネル領域と接する第3の絶縁膜と、
    上記第1の絶縁膜と第3の絶縁膜との間にある第2の絶縁膜と
    を含み、
    上記第2の絶縁膜は、
    上記第1の拡散領域と上記チャネル領域の境界の上方に位置する第1の記憶領域と、
    上記第2の拡散領域と上記チャネル領域との境界の上方に位置する第2の記憶領域と
    を含むことを特徴とする半導体記憶装置。
  7. 請求項1または2に記載の半導体記憶装置を備えることを特徴とする電子機器。
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