JP4917363B2 - 半導体記憶装置およびそれを備えた電子機器 - Google Patents

半導体記憶装置およびそれを備えた電子機器 Download PDF

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Description

この発明は、半導体記憶装置およびそれを備えた電子機器に関し、より具体的には、電荷または分極を保持する機能を有する記憶部を備えた電界効果トランジスタが配列された半導体記憶装置およびその半導体記憶装置を備えた電子機器に関する。
従来から用いられている不揮発性メモリを配置するための代表的なメモリセルアレイ構造の半導体記憶装置を図6および図7に示す。
図6において、メモリセル63m1、63m2、63m3、…、68m8の各ソース端子は、接地されたソース線64s3に接続され、各ドレイン端子は、それぞれビット線62b1、62b2、62b3、…、62b8に接続されている(例えば、米国特許第5,295,105号明細書(特許文献1)参照)。
図6に示す構造の半導体記憶装置は、ワード線を共有するメモリセルに接続されたビット線がそれぞれ独立しており、書き換えや読出しなどの動作のときに隣接するセルの影響を受けることなく、信頼性の高い半導体記憶装置を提供することが可能である。
しかしながら、図6に示す構造の半導体記憶装置では、ワード線を共有するメモリセルに接続されたビット線がそれぞれ独立しているために、メモリセルアレイを構成するための回路面積が大きくなるという問題点がある。
これに対して、図7に示す構造の半導体記憶装置は、図6に示す構造の半導体記憶装置よりもより高密度にメモリセルを配置することが可能となる(例えば、特開平8−236650号公報(特許文献2)参照)。
図7に示す構造の半導体記憶装置は、仮想接地アレイ構造と呼ばれるメモリ配列構造であって、ワード線を共有するメモリセル73m1、73m2、73m3、…、73m8が、直列に接続されており、隣接するメモリセル間で、ビット線を共有している。
このため、図7に示す構造の半導体記憶装置は、図6に示すような、メモリセル列毎に電気的に独立したビット線を有する場合と比較して、大幅な面積削減を達成することが可能となる。
しかしながら、図7に示す構造の半導体記憶装置では、ワード線を共有する隣接メモリセルとビット線を共有しているため、メモリセルの書き換えを行うときの隣接メモリセルへのディスターブや、メモリセルに記憶された情報を読み出すときの隣接メモリセルへのまわりこみ電流の影響による読み出しマージンの低下などの問題がある。
米国特許第5,295,105号明細書 特開平8−236650号公報
そこで、この発明の課題は、面積を大幅に削減しつつ、信頼性の高い書き換え動作や読み出し動作ができる半導体記憶装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明の半導体記憶装置は、
m(mは4以上の整数)段のメモリセルが直列に接続されたメモリセルアレイを備え、
上記m段のメモリセルの全て、もしくは、一部は、連続する2段毎のメモリセル対に分けられ、
奇数番目の上記メモリセル対の各制御端子は、第1のワード線と電気的に接続され、
偶数番目の上記メモリセル対の各制御端子は、第2のワード線と電気的に接続され
上記メモリセルは、
半導体層上にゲート絶縁膜を介して形成された制御端子としてのゲート電極と、
このゲート電極下に上記ゲート絶縁膜を介して配置されたチャネル領域と、
上記チャネル領域の両側に配置されると共に、上記チャネル領域の導電型と逆導電型を有する第1の拡散領域と第2の拡散領域と
を有し、
上記m段のメモリセルの互いに隣接するメモリセル間の接続は、奇数番目の上記メモリセルの上記第2の拡散領域と、偶数番目の上記メモリセルの上記第1の拡散領域とが電気的に接続され、
上記m段のメモリセルの互いに隣接するメモリセル間の接続点に、2番目からm番目までのビット線が夫々電気的に接続され、1段目の上記メモリセルの上記第1の拡散領域に1番目のビット線が電気的に接続され、m段目の上記メモリセルの上記第2の拡散領域にm+1番目のビット線が電気的に接続され、
上記メモリセル対の一方のメモリセルの上記第1,第2の拡散領域夫々に接続された上記ビット線間に第1の制御トランジスタが夫々電気的に接続され、
上記メモリセル対の他方のメモリセルの上記第1,第2の拡散領域夫々に接続された上記ビット線間に第2の制御トランジスタが電気的に接続され、
上記第1の制御トランジスタのゲート電極が第1の制御線に電気的に接続され、
上記第2の制御トランジスタのゲート電極が第2の制御線に電気的に接続されていることを特徴とする。
上記構成の半導体記憶装置によれば、m(mは4以上の整数)段のメモリセルが直列に接続されたメモリセルアレイにおいて、m段のメモリセルの全て(もしくは一部)を、連続する2段毎のメモリセル対に分けて、奇数番目のメモリセル対の各制御端子を第1のワード線に電気的に接続する一方、偶数番目のメモリセル対の各制御端子を第2のワード線に電気的に接続するすることによって、書き換え動作や読み出し動作を行うメモリセル対に接続された第1,第2のワード線を、隣接するメモリセル対で独立して制御することが可能となる。したがって、隣接するメモリセル間でビット線を共有して面積を大幅に削減しつつ、信頼性の高い書き換え動作や読み出し動作を行うことができる。
また、連続する2つのメモリセルを1つの対としたメモリセルアレイにおいて、書き換え動作や読み出し動作を行うとき、同電位とすべき2つのビット線を第1,第2の制御トランジスタを介して確実に同電位とすることが可能であるため、より信頼性の高い半導体記憶装置を提供することができる。
また、一実施形態の半導体記憶装置では、上記第1のワード線と上記制御端子が電気的に接続された上記メモリセルの中の任意のメモリセル、もしくは、上記第2のワード線と上記制御端子が電気的に接続された上記メモリセルの中の任意のメモリセルを、並列してプログラムする制御部を備えた。
上記実施形態によれば、直列に接続されたm段のメモリセルの全て(もしくは一部)を、連続する2段毎のメモリセル対に分けたメモリセルアレイにおいて、隣接するメモリセル対への影響を考慮することなく、任意に並列してプログラム動作を行うことが可能であることから、充放電を行うビット線の本数を大幅に抑制することが可能となり、プログラム動作時のビット線の充放電に伴う消費電力を低減することができる。
また、一実施形態の半導体記憶装置では、上記第1のワード線と上記制御端子が電気的に接続された上記メモリセルの中の任意の複数のメモリセルに記憶された情報、もしくは、上記第2のワード線と上記制御端子が電気的に接続された上記メモリセルの中の任意の複数のメモリセルに記憶された情報を、並列して読み出す制御部を備えた。
上記実施形態によれば、隣接するメモリセル対への影響を考慮することなく、第1のワード線と制御端子が電気的に接続されたメモリセルと第2のワード線と制御端子が電気的に接続されたメモリセルに対して任意に並列して読み出し動作を行うことができ、充放電を行うビット線の本数を大幅に抑制することが可能となり、読み出し動作時のビット線の充放電に伴う消費電力を低減することができる。
また、一実施形態の半導体記憶装置では、
上記メモリセルは、
半導体層上にゲート絶縁膜を介して形成された制御端子としてのゲート電極と、
このゲート電極下に上記ゲート絶縁膜を介して配置されたチャネル領域と、
上記チャネル領域の両側に配置されると共に、上記チャネル領域の導電型と逆導電型を有する拡散領域と、
上記ゲート電極の両側に形成されて、電荷または分極を保持する機能を有するメモリ機能体と
を有する。
上記実施形態によれば、上記メモリセルは、上記メモリセルに記憶された情報の書き換えや読み出しを行うための論理回路に用いられるトランジスタ素子と構造が類似しており、メモリ部と論理回路部との混載プロセスが簡易であることから、製造コストの安価な半導体記憶装置を提供することができる。
また、この発明の電子機器では、上記のいずれか1つの半導体記憶装置を備えたことを特徴とする。
上記構成の電子機器によれば、面積を大幅に削減しつつ、信頼性の高い書き換え動作や読み出し動作を行うことができる半導体記憶装置を備えていることから、小型で信頼性の高い電子機器を提供することができる。
以上より明らかなように、この発明の半導体記憶装置によれば、書き換え動作や読み出し動作を行うメモリセル対に接続された第1,第2のワード線を、隣接するメモリセル対で独立して制御することが可能であることから、信頼性の高い書き換え動作や読み出し動作を行うことができる。
また、この発明の電子機器によれば、小型で信頼性の高い電子機器を実現することができる。
以下、この発明の半導体記憶装置およびそれを備えた電子機器を図示の実施の形態により詳細に説明する。
図1Aにこの発明の半導体記憶装置に用いられるメモリ素子の実施形態の断面図を示す。
図1Aに示すメモリ素子は、半導体基板(図示せず)上表面に形成されたP型ウェル領域14上に、ゲート絶縁膜13を介してゲート電極11が形成されている。上記ゲート電極11の側面には書き換え動作により実際に電荷もしくは分極が保持されるメモリ機能体12aおよび12bを有している。上記ゲート電極11の両側であってP型ウェル領域14内に、それぞれソース領域またはドレイン領域として機能するN型の拡散領域15aおよび15bが形成されている。上記拡散領域15aおよび15bは、オフセット構造を有している。すなわち、上記拡散領域15aおよび15bはゲート電極11下の領域には達しておらず、メモリ機能体12a,12b下のオフセット領域がチャネル領域の一部を構成している。
上記メモリ機能体12a,12bにおいて、電荷もしくは分極を保持する機能を有する膜として、シリコン窒化膜や強誘電膜などを用いることができる。なお、メモリ機能体12a,12bの構成としては、電荷もしくは分極をより長期間保持するため、図示しないが、保持膜の上下がシリコン酸化膜を代表とする絶縁膜で覆われていてもよい。例えば、電荷を保持する機能を有する保持膜としてシリコン窒化膜を用いた場合、メモリ機能体12a,12bは、シリコン酸化膜−シリコン窒化膜−シリコン酸化膜の三層構造としてもよい。
また、上記メモリ機能体12a,12bの別の構成例として、ナノメートルサイズの導電体または半導体からなる微粒子が絶縁膜中に散点状に分布する構造を有していてもよい。
なお、上記メモリ機能体12a,12bは、上記構成に拘るものではなく、電荷もしくは分極を保持する機能を有していれば、他の構成でも構わない。
以下に、図1Aに示すメモリ素子のプログラム(書込み)動作について説明する。なお、ここではメモリ機能体12a,12b全体が電荷を保持する機能を有する場合について説明する。また、プログラム(書込み)とは、メモリ素子がNチャネル型である場合にはメモリ機能体12a,12bに電子を注入することを指す。以後、メモリ素子はNチャネル型であるとして説明する。
上記メモリ機能体12bに電子を注入してプログラムするためには、N型の拡散領域15aをソース電極とし、N型の拡散領域15bをドレイン電極とする。例えば、拡散領域15aおよびP型ウェル領域14に0Vを印加し、拡散領域15bに+5Vを印加し、ゲート電極11に+5Vを印加する。
このような電圧条件によれば、反転層が、拡散領域15a(ソース電極)から伸びるが、拡散領域15b(ドレイン電極)に達することなく、ピンチオフ点が発生する。このピンチオフ点から拡散領域15b(ドレイン電極)までの高電界により電子が加速されて、いわゆるホットエレクトロン(高エネルギーの伝導電子)となる。このホットエレクトロンがメモリ機能体12bに注入されることにより書込みが行われる。なお、メモリ機能体12a近傍では、ホットエレクトロンが発生しないため、書込みは行われない。
一方、上記メモリ機能体12aに電子を注入してプログラムするためには、拡散領域15bをソース電極とし、拡散領域15aをドレイン電極とする。例えば、拡散領域15bおよびP型ウェル領域14に0Vを印加し、拡散領域15aに+5Vを印加し、ゲート電極11に+5Vを印加する。
このように、メモリ機能体12bに電子を注入する場合とソース/ドレイン領域を入れ替えることにより、メモリ機能体12aに電子を注入して、プログラムを行なうことができる。
次に、消去動作について説明する。
上記メモリ機能体12aに記憶された情報を消去するためには、拡散領域15aに正電圧(例えば、+5V)を印加し、P型ウェル領域14に0Vを印加して、拡散領域15aとP型ウェル領域14とのPN接合に逆方向バイアスをかけ、さらにゲート電極11に負電圧(例えば、−5V)を印加する。このとき、PN接合のうちゲート電極11付近では、負電圧が印加されたゲート電極11の影響により、特にポテンシャルの勾配が急になる。そのため、バンド間トンネルによりPN接合のP型ウェル領域14側にホットホール(高エネルギーの正孔)が発生する。このホットホールが負の電位をもつゲート電極11方向に引きこまれ、その結果、メモリ機能体12aにホール注入が行われる。このようにして、メモリ機能体12aの消去が行われる。このとき、拡散領域15bには0Vを印加すればよい。
一方、上記メモリ機能体12bに記憶された情報を消去する場合は、上記において拡散領域15aと拡散領域51bとの電位を入れ替えればよい。
上述のようにして記憶された情報を読み出す方法について、次に説明する。
上記メモリ機能体12aに記憶された情報を読み出す場合は、拡散領域15aをソース電極とし、拡散領域15bをドレイン電極として、メモリ素子を動作させる。例えば、拡散領域15aおよびP型ウェル領域14に0Vを印加し、拡散領域15bに+1.8Vを印加し、ゲート電極11に+2Vを印加する。このとき、メモリ機能体12aに電子が蓄積していない場合には、ドレイン電流が流れやすい。一方、メモリ機能体12aに電子が蓄積している場合は、メモリ機能体12a近傍で反転層が形成されにくいので、ドレイン電流は流れにくい。したがって、ドレイン電流を検出することにより、メモリ機能体12aの記憶情報を読み出すことができる。このとき、メモリ機能体12bにおける電荷蓄積の有無は、ドレイン近傍がピンチオフしているため、ドレイン電流に大きな影響を与えない。
一方、上記メモリ機能体12bに記憶された情報を読み出す場合、拡散領域15bをソース電極とし、拡散領域15aをドレイン電極として、メモリ素子を動作させる。例えば、拡散領域15bおよびP型ウェル領域14に0Vを印加し、拡散領域15aに+1.8Vを印加し、ゲート電極11に+2Vを印加すればよい。
このように、メモリ機能体12aに記憶された情報を読み出す場合とソース/ドレイン領域を入れ替えることにより、メモリ機能体12bに記憶された情報の読み出しを行なうことができる。
上述のように、ソース電極とドレイン電極を入れ替えることによって1つのメモリ素子当り2ビットの記憶および読み出しが可能である。
図1Aに示すメモリ素子は、代表的な不揮発性メモリである従来のEPROM(消去書込み可能な読み出し専用メモリ)やフラッシュメモリと比較して、一般的に論理回路に用いられるトランジスタ素子と構造が類似しており、メモリ部と論理回路部との混載プロセスが簡易であるという利点を有している。
また、上記ゲート絶縁膜の薄膜化が容易であり、微細化が容易であるという利点も有している。
なお、図1Aに示すメモリ素子の回路記号として、図1Bに示す記号を用いる。
図2Aにこの発明の半導体記憶装置に用いられるメモリ素子の別の一形態の断面図を示す。
図2Aに示すメモリ素子は、半導体基板(図示せず)上表面に形成されたP型ウェル領域24上に、ゲート絶縁膜23を介してゲート電極21が形成されている。上記ゲート電極21の側面には書き換え動作により実際に電荷もしくは分極が保持されるメモリ機能体22aと、情報を記憶しないメモリ機能体22bとを有している。上記ゲート電極21の両側であってP型ウェル領域24内に、それぞれソース領域またはドレイン領域として機能するN型の拡散領域25aおよび25bが形成されている。上記拡散領域25aおよび25bは、オフセット構造を有している。すなわち、上記拡散領域25aはゲート電極21下の領域には達しておらず、メモリ機能体22a下のオフセット領域がチャネル領域の一部を構成している。
図1Aに示すメモリ素子は、拡散領域15aおよび15bが共にゲート電極11に対してオーバーラップしておらず、オフセット領域を有しているのに対して、図2Aに示すメモリ素子は、拡散領域25aがゲート電極21に対してオーバーラップしておらず、オフセット領域を有しているのに対して、拡散領域25bは、同じ導電型であるが拡散領域25bより低濃度の拡散領域26を有しており、少なくとも拡散領域26は、ゲート電極21に対してオーバーラップしている。
このため、図2Aに示すメモリ素子は、1つのメモリ機能体22aにしか情報を記憶することができない。
したがって、1つのメモリ機能体22aに記憶されるビット数が同じ場合、図2Aに示すメモリ素子は、図1Aに示すメモリ素子よりも記憶密度が低くなる。
しかし、図2Aに示すメモリ素子は、読み出し動作時に流れる電流が、ゲート電極21に対してメモリ機能体22と反対側のメモリ機能体22bの記憶状態に影響されるということは、原理的にない。
したがって、図2Aに示すメモリ素子より構成される半導体記憶装置は、図1Aに示すメモリ素子より構成される半導体記憶装置よりも、高い信頼性を得ることが可能となる。
以下に、図2Aに示すメモリ素子のプログラム(書込み)動作について説明する。
上記メモリ機能体22aに電子を注入してプログラムするためには、N型の拡散領域25bをソース電極とし、N型の拡散領域25aをドレイン電極とする。例えば、拡散領域25bよびP型ウェル領域24に0Vを印加し、拡散領域25aに+5Vを印加し、ゲート電極21に+5Vを印加する。
このような電圧条件によれば、ピンチオフ点から拡散領域25a(ドレイン電極)までの高電界により電子が加速されて、いわゆるホットエレクトロン(高エネルギーの伝導電子)となる。このホットエレクトロンがメモリ機能体22aに注入されることにより書込みが行われる。
一方、情報を記憶しないメモリ機能体22bには、下方に電界を緩和する低濃度の拡散領域26を有しているため、例えば、拡散領域25aおよびP型ウェル領域24に0Vを印加し、拡散領域25bに+5Vを印加し、ゲート電極21に+5Vを印加したとしても、ホットエレクトロンが十分に発生せず、メモリ機能体22bにプログラムはほとんど行われることがない。
したがって、メモリ機能体22bには、原理的に情報を記憶することができない。
次に、消去動作について説明する。
上記メモリ機能体22aに記憶された情報を消去するためには、拡散領域25aに正電圧(例えば、+5V)を印加し、P型ウェル領域24に0Vを印加して、拡散領域25aとP型ウェル領域24とのPN接合に逆方向バイアスをかけ、さらにゲート電極21に負電圧(例えば、−5V)を印加する。
上述のようにして記憶された情報を読み出す方法について、次に説明する。
上記メモリ機能体22aに記憶された情報を読み出す場合は、拡散領域25aをソース電極とし、拡散領域25bをドレイン電極として、メモリ素子を動作させる。例えば、拡散領域25aおよびP型ウェル領域24に0Vを印加し、拡散領域25bに+1.8Vを印加し、ゲート電極11に+2Vを印加する。このとき、メモリ機能体22aに電子が蓄積していない場合には、ドレイン電流が流れやすい。一方、メモリ機能体22aに電子が蓄積している場合は、メモリ機能体22a近傍で反転層が形成されにくいので、ドレイン電流は流れにくい。したがって、ドレイン電流を検出することにより、メモリ機能体22aの記憶情報を読み出すことができる。このとき、メモリ機能体22bにおける電荷蓄積の有無は、ドレイン近傍がピンチオフしているため、ドレイン電流に大きな影響は与えない。
また、情報を読み出す別の方法を、以下に説明する。
上記メモリ機能体22aに記憶された情報を読み出す別の方法として、拡散領域25bをソース電極とし、拡散領域25aをドレイン電極として、メモリ素子を動作させる。例えば、拡散領域25bおよびP型ウェル領域24に0Vを印加し、拡散領域25aに+0.5Vを印加し、ゲート電極21に+2Vを印加する。このように、読み出し動作において、トランジスタの線形領域となる電圧条件で読み出した場合、メモリ機能体22aに電子が蓄積していない場合には、ドレイン電流が流れやすい。一方、メモリ機能体22aに電子が蓄積している場合は、ドレイン電流は流れにくい。したがって、ドレイン電流を検出することにより、メモリ機能体22aの記憶情報を読み出すことができる。
なお、図2Aに示すメモリ素子の回路記号として、図2Bに示す記号を用いる。また、情報を記憶しないメモリ機能体22bは、なくてもよい。
上述の図1Aおよび図2Aに示すメモリ素子のプログラム・消去・読み出しの各動作時に各端子に印加する電圧については、上述の値に拘るものではなく、これ以上でも構わないし、これ以下でも構わない。
〔第1実施形態〕
図3は、この発明の半導体記憶装置の第1実施形態の回路図を示す。この半導体記憶装置では、図1A,図1Bに示すメモリ素子をメモリセルとして用いている。なお、図3では、メモリセルの左側のメモリ機能体を、メモリセルの番号の後に「l」を付けて表し、メモリセルの右側のメモリ機能体を、メモリセルの番号の後に「r」を付けて表している。
この第1実施形態の半導体記憶装置は、図3に示すように、m(mは4以上の整数)段のメモリセル33m1、33m2、33m3、…、33m10が直列に接続されたメモリセルアレイを備えている(図3ではm=10とする)。このメモリセルアレイが複数並列に配置されている。上記メモリセル33m1、33m2、33m3、…、33m10の互いに隣接するメモリセル間の接続は、奇数番目のメモリセル33m1、33m3、…、33m9の第2の拡散領域と、偶数番目のメモリセル33m2、33m4、…、33m10の第1の拡散領域とが電気的に接続されている。
上記メモリセル33m1、33m2、33m3、…、33m10は、連続する2段毎のメモリセル対に分けられている。奇数番目のメモリセル対33m1,33m2、33m5,33m6、33m9,33m10の各制御端子としてのゲート電極に第1のワード線31w21が電気的に接続され、偶数番目のメモリセル対33m3,33m4、33m7,33m8の各制御端子としてのゲート電極に第2のワード線31w22が電気的に接続されている。
上記10段のメモリセル33m1、33m2、33m3、…、33m10の互いに隣接するメモリセル間の接続点に、2番目から10番目までのビット線32b2、32b3、…、32b10が夫々電気的に接続されている。また、1段目のメモリセル33m1の第1の拡散領域33m1lに1番目のビット線32b1が電気的に接続され、10段目のメモリセル33m10の第2の拡散領域33m10rに11番目のビット線32b11が電気的に接続されている。
上記メモリセル対33m1,33m2の一方のメモリセル33m1の第1,第2の拡散領域夫々に接続されたビット線32b1,32b2間に第1の制御トランジスタ35p1が夫々電気的に接続され、メモリセル対33m1,33m2の他方のメモリセル33m2の第1,第2の拡散領域夫々に接続されたビット線32b2,32b3間に第2の制御トランジスタ35p2が電気的に接続されている。
上記メモリセル対33m3,33m4の一方のメモリセル33m3の第1,第2の拡散領域夫々に接続されたビット線32b3,32b4間に第1の制御トランジスタ35p3が夫々電気的に接続され、メモリセル対33m3,33m4の他方のメモリセル33m4の第1,第2の拡散領域夫々に接続されたビット線32b4,32b5間に第2の制御トランジスタ35p4が電気的に接続されている。
上記メモリセル対33m5,33m6の一方のメモリセル33m5の第1,第2の拡散領域夫々に接続されたビット線32b5,32b6間に第1の制御トランジスタ35p5が夫々電気的に接続され、メモリセル対33m5,33m6の他方のメモリセル33m6の第1,第2の拡散領域夫々に接続されたビット線32b6,32b7間に第2の制御トランジスタ35p6が電気的に接続されている。
上記メモリセル対33m7,33m8の一方のメモリセル33m7の第1,第2の拡散領域夫々に接続されたビット線32b7,32b8間に第1の制御トランジスタ35p7が夫々電気的に接続され、メモリセル対33m7,33m8の他方のメモリセル33m8の第1,第2の拡散領域夫々に接続されたビット線32b8,32b9間に第2の制御トランジスタ35p8が電気的に接続されている。
上記メモリセル対33m9,33m10の一方のメモリセル33m9の第1,第2の拡散領域夫々に接続されたビット線32b9,32b10間に第1の制御トランジスタ35p9が夫々電気的に接続され、メモリセル対33m9,33m10の他方のメモリセル33m10の第1,第2の拡散領域夫々に接続されたビット線32b10,32b11間に第2の制御トランジスタ35p10が電気的に接続されている。
上記第1の制御トランジスタ35p1,35p3,35p5,35p7,35p9のゲート電極が第1の制御線34s1に電気的に接続され、第2の制御トランジスタ35p2,35p4,35p6,35p8,35p10のゲート電極が第2の制御線34s2に電気的に接続されている。
上記第1のワード線31w11、31w21、31w31、第2のワード線31w12、31w22、31w32、ビット線32b1〜32b11、第1の制御線34s1、第2の制御線34s2は、制御部30に夫々接続されている。
図3において、メモリセル33m1、33m2、33m3、…、33m10は、それぞれ隣接するメモリセルと2番目〜10番目のビット線32b2、32b3、…、32b10を共有している。
このうち、メモリセル33m1、33m2、33m5、33m6、33m9、33m10のゲート電極は、第1のワード線31w21と、メモリセル33m3、33m4、33m7、33m8のゲート電極は、第2のワード線31w22と、それぞれ電気的に接続されている。
例えば、制御部30によってメモリ機能体33m5rをプログラムする場合を考える。
このとき、第1のワード線31w21には5Vが印加され、メモリセル33m1、33m2、33m5、33m6、33m9、33m10は、オン状態となる。一方、第2のワード線31w22には0Vが印加され、メモリセル33m3、33m4、33m7、33m8は、オフ状態となる。
一方、ビット線32b6および32b7には5Vが印加され、ビット線32b5には0Vが印加されることによって、メモリ機能体33m5rにプログラムを行うことが可能となる。
これに対して、メモリ機能体33m5rに記憶された情報を読み出す場合は、第1のワード線31w21に2Vが印加され、ビット線32b5に1.2Vが印加され、ビット線32b6および32b7に0Vが印加される。
このように、連続する2段毎のメモリセル対に分けられたメモリセルアレイにおいて、書き換え動作や読み出し動作を行うメモリセル対に接続された第1,第2のワード線を、隣接するメモリセル対で独立して制御することによって、隣接するメモリセル対をオフ状態としながら、メモリセルを動作させることが可能となるため、信頼性の高い書き換え動作や読み出し動作を行うことができる。
なお、このとき、ビット線33b6とビット線33b7との間の電位を確実に同電位とするためのトランジスタ35p6を設け、第2の制御線35s2をオン状態とすることが好ましい。
上記構成により、ビット線33b6とビット線33b7との間に電位差が生じて、メモリセル33m6の有するメモリ機能体に誤プログラムされ、信頼性が低下することを防止することが可能となる。
また、これに合わせて、メモリ機能体33m5lに記憶された情報を読み出すとき、メモリセル33m6のメモリ機能体に記憶された情報によらず、安定した読み出し電流を得ることによって、読み出し動作の信頼性を高めることもできる。
この第1実施形態に示す半導体記憶装置では、さらに、2つのメモリセルを1つの対として、各メモリセル対は、隣接するメモリセル対と独立して書き換えや読み出し動作を行うことが可能であるため、ワード線を共有する複数のメモリセル対において、並列して書き換えや読み出し動作を行うことができる。
すなわち、メモリ機能体33m5rにプログラムを行う場合、これと並列して、メモリセル33m1とメモリセル33m2の組の中のいずれか1つのメモリ機能体、および、メモリセル33m9とメモリセル33m10の対の中のいずれか1つのメモリ機能体をプログラムすることが可能である。
また、メモリ機能体33m5rに記憶された情報を読み出す場合、これと並列して、メモリセル33m1とメモリセル33m2の組の中のいずれか1つのメモリ機能体、および、メモリセル33m9とメモリセル33m10の組の中のいずれか1つのメモリ機能体に記憶された情報を読み出すことも可能である。
このように、連続する2段毎のメモリセル対に分けられたメモリセルアレイにおいて、隣接するメモリセル対への影響を考慮することなく、任意に並列して書き換えや読み出し動作を行うことが可能であることから、充放電を行うビット線の本数を大幅に抑制することが可能となり、書き換えや読み出し動作時のビット線の充放電に伴う消費電力を低減することが可能となる。
また、上記第1実施形態でメモリセルとして用いられた図1Aに示すメモリ素子は、論理回路に用いられるトランジスタ素子と構造が類似しており、メモリ部と論理回路部との混載プロセスが簡易であることから、製造コストの安価な半導体記憶装置を提供することが可能となる。
なお、この第1実施形態では、直列に接続された10段のメモリセルの全てを記憶素子として用いたが、必ずしもこれに拘る必要は無く、直列に接続されたメモリセルの一部のみを記憶素子としてもよい。
一般的に、半導体微細加工技術において、規則正しく配列されたパターンを形成する場合、フォトリソグラフィーの技術的制約から、パターンの端部は、加工精度が低下する傾向にある。
したがって、直列に接続されたメモリセルの中、端部をダミーパターンとして、記憶素子として用いない方が、より特性ばらつきの少ないメモリセルアレイを提供することが可能となり、上記メモリセルアレイを用いた半導体記憶装置の歩留りが向上する。
〔第2実施形態〕
図4は、この発明の半導体記憶装置の別の第2実施形態の回路図を示す。この半導体記憶装置では、図2A,図2Bに示すメモリ素子をメモリセルとして用いている。
この第2実施形態の半導体記憶装置は、図4に示すように、m(mは4以上の整数)段のメモリセル43m1、43m2、43m3、…、43m10が直列に接続されたメモリセルアレイを備えている(図4ではm=10とする)。このメモリセルアレイが複数並列に配置されている。
上記メモリセル43m1、43m2、43m3、…、43m10の互いに隣接する奇数番目のメモリセル43m1、43m3、…、43m9の拡散領域と、偶数番目のメモリセル43m2、43m3、…、43m10の拡散領域とが電気的に接続されている。
上記メモリセル43m1、43m2、43m3、…、43m10は、連続する2段毎のメモリセル対に分けられている。奇数番目のメモリセル対43m1,43m2、43m5,43m6、43m9,43m10の各制御端子としてのゲート電極に第1のワード線41w21が電気的に接続され、偶数番目のメモリセル対43m3,43m4、43m7,43m8の各制御端子としてのゲート電極に第2のワード線41w22が電気的に接続されている。
上記メモリセル43m1、43m2、43m3、…、43m10の互いに隣接するメモリセル間の接続点に、2番目から10番目までのビット線42b2、42b3、42b4、…、42b10が夫々電気的に接続されている。また、1段目のメモリセル43m1の2番目のビット線42b2が接続されていない方の拡散領域に、1番目のビット線42b1が電気的に接続されている。さらに、10段目のメモリセル43m10のm番目のビット線42b10が接続されていない方の拡散領域に、11番目のビット線42b11が電気的に接続されている。
そして、上記1番目から11番目のビット線42b1、42b2、42b3、…、42b11のうちの偶数番目のビット線42b2、42b4、…、42b10が接地されている。
上記第1のワード線41w11、41w21、41w31、第2のワード線41w12、41w22、41w32、ビット線42b1〜42b11は、制御部40に夫々接続されている。
上記構成の半導体記憶装置によれば、常に接地された偶数番目のビット線42b2、42b4、…、42b10には、与える電圧を切り替えるための選択トランジスタを設ける必要が無い。したがって、従来よりも面積の小さい半導体記憶装置を提供することができる。
また、図2A,図2Bに示すメモリ素子は、ゲート電極21に対してメモリ機能体22aと反対側の領域のメモリ機能体22bがメモリ機能を有しないため、上記反対側の領域のメモリ機能体22bの記憶状態によって、読み出し電流に大きな変化が生じることがなく、より信頼性の高い読み出し動作を行うことが可能となる。
例えば、メモリ機能体43m6rをプログラムする場合を考える。
このとき、第1のワード線41w21には5Vが印加されて、メモリセル43m1、43m2、43m5、43m6、43m9、43m10は、オン状態となる。一方、第2のワード線41w22には0Vが印加されて、メモリセル43m3、43m4、43m7、43m8は、オフ状態となる。
一方、ビット線42b7に5Vが印加されることによって、メモリ機能体43m6rにプログラムを行うことが可能となる。
これに対して、メモリ機能体43m6rに記憶された情報を読み出す場合は、第1のワード線41w21に2Vが印加され、ビット線42b7に0.5Vが印加され、メモリセル43m6を線形領域で動作させることによって、読み出し動作を行う。
この第2実施形態の場合も同様に、連続する2段毎のメモリセル対に分けられたメモリセルアレイにおいて、書き換え動作や読み出し動作を行うメモリセルに接続された第1,第2のワード線を、隣接するメモリセル対で独立して制御することによって、隣接するメモリセル対をオフ状態としながら、メモリセルを動作させることが可能となるため、信頼性の高い書き換え動作や読み出し動作を行うことができる。
また、上記第2実施形態に示す半導体記憶装置においても、連続する2段毎のメモリセル対に分けられたメモリセルアレイにおいて、各メモリセル対は、隣接するメモリセル対と独立して書き換えや読み出し動作を行うことが可能であるため、ワード線を共有する複数のメモリセル対において、並列して書き換え動作や読み出し動作を行うことが可能である。
また、上記第2実施形態の半導体記憶装置では、プログラム動作と読み出し動作で接地する拡散領域を入れ替えする必要が無く、プログラム動作と読み出し動作で接地する領域を入れ替える場合と比較して、論理回路の段数を低減することが可能となり、従来よりも面積の小さな半導体記憶装置を提供することが可能となる。
なお、常に接地されているビット線42b2、42b4、42b6、42b8、42b10は、メモリセルを構成するメモリ素子の拡散領域からコンタクトを介して電気的に接続された金属配線により形成されていてもよいが、隣接するメモリ素子が拡散領域を共有しており、この拡散領域がビット線2b2、42b4、42b6、42b8、42b10を形成することが、より好ましい。
上記構成の半導体記憶装置によれば、隣接する2つのメモリセルにおいて共有する拡散領域が接地されていることから、従来よりも小さな面積の半導体記憶装置を提供することが可能となる。
また、常に接地されていることから、拡散領域でビット線を形成することによる抵抗・容量の増大が、半導体記憶装置の性能に影響することはない。
〔第3実施形態〕
図5はこの発明の第3実施形態の半導体記憶装置を組み込んだ電子機器の一例としての携帯電話の概略構成図を示す。この第3実施形態では、上述の第1,第2実施形態の半導体記憶装置を用いている。
この携帯電話は、図5に示すように、表示部51、ROM(リード・オンリー・メモリー;読み出し専用メモリ)52、RAM(ランダム・アクセス・メモリー;随時書き込み読み出しメモリ)53、制御回路54、アンテナ55、無線回路56、電源回路57、オーディオ回路58、カメラモジュール59、メモリカード60により構成されている。
このうち、ROM52は、図5に示す携帯電話に内蔵されており、不揮発性を有し、かつ、書き換え可能であって、制御回路を動作させるためのプログラムデータ、カメラモジュール59において撮影された画像データ、オーディオ回路58で再生させるためのオーディオデータ等のデータが記憶されている。
上記データは、メモリカード60に記憶されてもよい。メモリカード60は、ROM52と同様に、不揮発性を有し、かつ、書き換え可能である。メモリカード60は、さらに、着脱可能であって、上記データのバックアップ、他の機器へのデータ転送、ROM52に収めることのできないデータの記憶などの役割を果たす。
上記ROM52およびメモリカード60は、制御回路54より要求されると、記憶されたデータを制御回路64にデータを送る。また、ROM52およびメモリカード60より読み出されたデータは、必要に応じてRAM53にも転写される。
上記ROM52およびメモリカード60には、プログラムデータなどの重要なデータも保存されており、高い信頼性が求められている。
この発明の半導体記憶装置をROM52またはメモリカード70の少なくとも一方に用いることによって、より信頼性の高い携帯電子機器を得ることが可能となる。
図1Aはこの発明の半導体記憶装置に用いられるメモリ素子の断面図である。 図1Bは上記メモリ素子の回路記号である。 図2Aはこの発明の半導体記憶装置に用いられるメモリ素子の断面図である。 図2Bは上記メモリ素子の回路記号である。 図3はこの発明の第1実施形態の半導体記憶装置の回路図である。 図4はこの発明の第2実施形態の半導体記憶装置の回路図である。 図5はこの発明の第3実施形態の半導体記憶装置を組み込んだ携帯電子機器の概略構成図である。 図6は従来の半導体記憶装置の回路図である。 図7は従来の半導体記憶装置の回路図である。
11,21…ゲート電極
15a,15b,25a,25b…拡散領域
14,24…P型ウェル領域
13,23…ゲート絶縁膜
12a,12b,22a,22b…メモリ機能体
30…制御部
31w11,31w21,31w31…第1のワード線
31w12,31w22,31w32…第2のワード線
33m1〜33m10…メモリセル
33m1l,33m1r,〜33m10l,33m10r…メモリ機能体
32b1〜32b11…ビット線
40…制御部
41w11,41w21,41w31…第1のワード線
41w12,41w22,41w32…第2のワード線
42b1〜42b11…ビット線
43m1〜43m10…メモリセル
43m1l,43m2r,43m3l,〜43m9l,43m10r…メモリ機能体

Claims (5)

  1. m(mは4以上の整数)段のメモリセルが直列に接続されたメモリセルアレイを備え、
    上記m段のメモリセルの全て、もしくは、一部は、連続する2段毎のメモリセル対に分けられ、
    奇数番目の上記メモリセル対の各制御端子は、第1のワード線と電気的に接続され、
    偶数番目の上記メモリセル対の各制御端子は、第2のワード線と電気的に接続され、
    上記メモリセルは、
    半導体層上にゲート絶縁膜を介して形成された制御端子としてのゲート電極と、
    このゲート電極下に上記ゲート絶縁膜を介して配置されたチャネル領域と、
    上記チャネル領域の両側に配置されると共に、上記チャネル領域の導電型と逆導電型を有する第1の拡散領域と第2の拡散領域と
    を有し、
    上記m段のメモリセルの互いに隣接するメモリセル間の接続は、奇数番目の上記メモリセルの上記第2の拡散領域と、偶数番目の上記メモリセルの上記第1の拡散領域とが電気的に接続され、
    上記m段のメモリセルの互いに隣接するメモリセル間の接続点に、2番目からm番目までのビット線が夫々電気的に接続され、1段目の上記メモリセルの上記第1の拡散領域に1番目のビット線が電気的に接続され、m段目の上記メモリセルの上記第2の拡散領域にm+1番目のビット線が電気的に接続され、
    上記メモリセル対の一方のメモリセルの上記第1,第2の拡散領域夫々に接続された上記ビット線間に第1の制御トランジスタが夫々電気的に接続され、
    上記メモリセル対の他方のメモリセルの上記第1,第2の拡散領域夫々に接続された上記ビット線間に第2の制御トランジスタが電気的に接続され、
    上記第1の制御トランジスタのゲート電極が第1の制御線に電気的に接続され、
    上記第2の制御トランジスタのゲート電極が第2の制御線に電気的に接続されていることを特徴とする半導体記憶装置。
  2. 請求項1に記載の半導体記憶装置において、
    上記第1のワード線と上記制御端子が電気的に接続された上記メモリセルの中の任意のメモリセル、もしくは、上記第2のワード線と上記制御端子が電気的に接続された上記メモリセルの中の任意のメモリセルを、並列してプログラムする制御部を備えたことを特徴とする半導体記憶装置。
  3. 請求項1または2に記載の半導体記憶装置において、
    上記第1のワード線と上記制御端子が電気的に接続された上記メモリセルの中の任意の複数のメモリセルに記憶された情報、もしくは、上記第2のワード線と上記制御端子が電気的に接続された上記メモリセルの中の任意の複数のメモリセルに記憶された情報を、並列して読み出す制御部を備えたことを特徴とする半導体記憶装置。
  4. 請求項1から3までのいずれか1つに記載の半導体記憶装置において、
    上記メモリセルは、
    半導体層上にゲート絶縁膜を介して形成された制御端子としてのゲート電極と、
    このゲート電極下に上記ゲート絶縁膜を介して配置されたチャネル領域と、
    上記チャネル領域の両側に配置されると共に、上記チャネル領域の導電型と逆導電型を有する拡散領域と、
    上記ゲート電極の両側に形成されて、電荷または分極を保持する機能を有するメモリ機能体と
    を有することを特徴とする半導体記憶装置。
  5. 請求項1乃至のいずれか1つに記載の半導体記憶装置を備えたことを特徴とする電子機器。
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