JP2001167592A - 不揮発性半導体記憶装置 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置

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JP2001167592A JP2000295268A JP2000295268A JP2001167592A JP 2001167592 A JP2001167592 A JP 2001167592A JP 2000295268 A JP2000295268 A JP 2000295268A JP 2000295268 A JP2000295268 A JP 2000295268A JP 2001167592 A JP2001167592 A JP 2001167592A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 データ書き込み速度を向上させると共に、デ
ータ保持特性の悪化を防止する。 【解決手段】 不揮発性半導体記憶装置において、第1
のデータ転送線1と複数のデータ選択線6の交点にそれ
ぞれ設けた第1のメモリセルユニット3(a11,a1
2)を有する。第2のデータ転送線2と複数のデータ選
択線6の交点にそれぞれ設けた第2のメモリセルユニッ
ト3(a21,a22)を有する。データ転送線1の一
端に接続された書き込みデータラッチ4を有する。デー
タ転送線1の他端とデータ転送線2の一端との間に挿入
されたデータ転送線スイッチ5とを備えデータ書き込み
時においてスイッチ5を遮断状態しメモリセルユニット
a11,a12を選択するための第1のデータ選択線6
の1つとメモリセルユニットa21,a22を選択する
ための第2のデータ選択線6の1つとを同時に選択す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、不揮発性半導体記
憶装置に係わり、特にプログラム回数が増えてもデータ
保持特性を維持できる不揮発性半導体記憶装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】浮遊ゲートと制御ゲートを有する二層ゲ
ート構造のMOSトランジスタをメモリセルとして用
い、電気的書き替えを可能にした不揮発性半導体メモリ
が提案されている。この半導体メモリは、トンネル電流
によって、浮遊ゲートにチャネルから絶縁膜を介して電
荷を注入して書き込む。また、注入した電荷をデジタル
ビットの情報格納として用い、その電荷量に応じたMO
SFETのコンダクタンス変化を測定し、情報を読み出
すようにしている。
【0003】しかし、この不揮発性半導体メモリの構成
及び書き込み方法では、データを高速に書き込むため電
流密度を増してメモリセルに電荷注入を繰り返すと、前
記絶縁膜が劣化してリーク電流が大きくなり、データ保
持特性が悪化する問題がある。この問題を、図12及び
図13を参照して以下に説明する。
【0004】図12は、従来の不揮発性半導体メモリの
メモリマトリックス及びその周辺の主要部の回路ブロッ
クを示している。
【0005】図12(a)において、符号1,1'はデ
ータ転送線、符号6,6'はデータ選択線を示してお
り、互いに直交する方向に配置している。符号3はメモ
リセルユニットを示し、データ転送線1,1'とデータ
選択線6,6'の交差部にそれぞれ設けている。
【0006】図12(a)では、1つのデータ転送線1
又は1'に4つのメモリセルユニット3が接続され、1
つのデータ選択線6又は6'には2つのメモリセルユニ
ット3が接続されており、2×4のマトリックスとなっ
ている。さらに、データ転送線1,1'の一端には、書
き込みデータを一時保持するラッチ4,4'をそれぞれ
接続している。
【0007】ラッチ4,4'は、メモリセルユニット3
のデータを読み出すためのセンスアンプ回路を通常兼ね
ている。また、ラッチ4,4'には、書き込み及び読み
出しデータを外部回路と接続するデータ線10,10'
とそれぞれ接続している。さらに、ラッチ4,4'は、
データをラッチするためのタイミングを設定する信号線
9に共に接続されている。このとき一つのデータ転送
線、例えばデータ転送線1に接続されたメモリセルユニ
ットa11,a12,a21,a22をメモリブロック
と呼ぶことにする。
【0008】そして、図12(b)に示すように、これ
らの信号線9及びデータ選択線6,6'に適宜タイミン
グ調整を行い信号出力するクロック発生回路11を設け
ている。なお、以下では、通例に従って、データ選択線
6,6'に沿った方向を行と呼び、データ転送線1,1'
に沿った方向を列と呼ぶことにする。
【0009】図12の従来回路において、メモリセルユ
ニットa11とb11にデータを書き込む場合、これら
に接続されたデータ転送線1,1'に書き込みデータに
応じて電位を与える必要がある。このためにデータラッ
チ4,4'の出力電圧を書き込みデータに応じた電圧値
となるように調整する。同時に、書き込みを行うデータ
転送線の電位よりも十分大きな電位差を有するプログラ
ム電圧Vpgm を、データ選択線6に印加する。このとき
メモリセルユニット3内にある記憶素子の前記絶縁膜
(MOSFETのゲート絶縁膜)に電流が流れるのに十
分な高電圧が印加されるように、プログラム電圧Vpgm
を印加する。このときのプログラム電圧Vpgmは、キャ
リア注入に十分な時間であるがパルス状にする。
【0010】この場合、メモリセルユニットa11と同
じデータ転送線1に接続された非選択のメモリセルユニ
ット、例えばメモリセルユニットa21にはメモリセル
ユニットa11のデータが誤って書き込みされないよう
にする必要がある。このため、非選択メモリセルユニッ
トa21に接続されたデータ選択線6の電位は、前記プ
ログラム電圧Vpgm よりもデータ転送線1,1'の電位
に近くする必要がある。従って任意のデータを複数の行
のメモリセルユニットに書き込むことはできない。つま
り、1つのプログラムパルス印加時に書き込める行は1
行である。
【0011】図13に、この不揮発性半導体メモリにつ
いて、複数の行、例えば2つの行についてデータ書き込
みを行うベリファイ動作を含めたフローチャートを示
す。
【0012】第1行のメモリセルユニットa11,b1
1にデータを書き込む手順は、第1行の書き込みデータ
をラッチ4,4'にロードする工程(S1)、プログラ
ムパルスを第1行のメモリセルユニットa11,b11
が接続されたデータ選択線6に印加する工程(S2)、
第1行のデータを読み出し、書き込んだメモリセルユニ
ットのしきい値の判定結果をデータラッチ4,4'に収
納する工程(S3)、第1行の全メモリセルユニットa
11,b11が書き込み終了か判定結果を判別する工程
(S4)、及びS4の判定結果が否の場合プログラムパ
ルス電圧及びパルス幅を再設定する工程(S5)から構
成される。なお、以下では、行のみ異なる同じシーケン
スを、ダッシュを付けて表すことにする。
【0013】従って、複数(例えばn行)行のメモリセ
ルユニットにデータを書き込む場合には、図13のS
1'〜S5'のように前記S1〜S5の手順と同じ手順を
n回時系列で行う必要がある。この場合の全書き込み時
間は、S1,S2,S3,S4の動作に必要な時間をT
S1,TS2,TS3,TS4として、最低でもn×
(TS1+TS2+TS3+TS4)必要となる。よっ
て、行がn倍増えると書き込み時間もn倍に増える。
【0014】ここで、全書き込み時間を短縮するため
に、最も時間がかかるプログラム時間TS2を短縮する
方法がある。しかし不揮発性半導体メモリでは、書き込
みに必要な電荷量を、プログラム時間を短くして書き込
み電流を増やすと、プログラム時間を長くして書き込み
電流を減らすよりも、トンネル絶縁膜の低電界リークが
より増加する問題が生じる(K.Naruke,1988 IEEE Techn
ical Digest IEDM p.424)。
【0015】また、不揮発性半導体メモリでは、ゲート
絶縁膜にシリコン酸化膜を用いると、ストレスリーク電
流がゲート絶縁膜に流れる問題がある。書き込み時に、
FNトンネル電流を流すため10MV/cm以上の大き
な電界ストレスをゲート絶縁膜が受ける。この電界スト
レスを受けることにより、例えば5MV/cm以下の低
電界でリーク電流が流れる。このリーク電流はFNトン
ネル電流で推定される値よりも大きく増大する。これが
ストレスリーク電流である。
【0016】このため、データの消去や書き込みを繰り
返した不揮発性半導体メモリにおいては、電荷保持状態
でも浮遊ゲートと基板間に電荷蓄積による電界が印加さ
れているためにリーク電流が流れ、電荷が消失しやすく
なる。不揮発性半導体メモリでは、少なくとも85℃ま
での温度範囲で、10年間の高温放置状態での情報保持
が要求されているので、電源を与えない状態でも電荷消
失を防ぐ必要があった。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたように、従
来構造の不揮発性半導体メモリでは、複数の行にデータ
を書き込む場合に、データ書き込み時間が大きく増大す
る問題があった。また、データ書き込み速度を上昇させ
るために書き込み電流を増やすと、ストレスリーク電流
が増大し、メモリのデータ保持特性が悪化する問題があ
った。
【0018】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたもので、データ書き込み速度を向上させると共に、
データ保持特性の悪化を防止することのできる不揮発性
半導体記憶装置を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】(構成)上記目的を達成
するために、第1の発明は、第1のデータ転送線と、前
記第1のデータ転送線に接続されたデータの再書き込み
可能な不揮発性半導体メモリからなる複数の第1のメモ
リセルユニットと、前記第1のメモリセルユニットにそ
れぞれ接続された第1のデータ選択線と、第2のデータ
転送線と、前記第2のデータ転送線に接続されたデータ
の再書き込み可能な不揮発性半導体メモリからなる複数
の第2のメモリセルユニットと、前記第2のメモリセル
ユニットにそれぞれ接続された第2のデータ選択線と、
前記第1のデータ転送線に接続されたデータ保持手段
と、前記第1のデータ転送線及び前記第2のデータ転送
線の間に挿入されたスイッチング素子とを具備し、プロ
グラムに際し、前記複数の第1のメモリセルユニットに
接続された第1のデータ選択線の1つと前記複数の第2
のメモリセルユニットに接続された第2のデータ選択線
の1つとが前記スイッチング素子の遮断状態時に同時に
選択されることを特徴とする不揮発性半導体記憶装置を
提供する。
【0020】このとき、前記データ転送線及び前記デー
タ選択線は互いに直交するように配置され、前記データ
転送線に接続された前記メモリセルユニット及び前記ス
イッチング素子からなる1列のメモリブロックが、前記
データ選択線の方向に複数並列に配置されてメモリマト
リックスを構成し、前記データ選択線と平行に配置さ
れ、前記スイッチング素子に対する制御入力を行う制御
線をさらに具備することが好ましい。
【0021】また、前記データ保持手段は、半導体素子
によって形成されたフリップフロップからなることが好
ましい。
【0022】また、前記データ保持手段は、書き込みデ
ータを一時保持する回路を複数有することが好ましい。
【0023】また、前記メモリセルユニットは、少なく
とも1つの電荷蓄積層と制御ゲートとを有する電界効果
トランジスタを含むことが好ましい。
【0024】また、前記電界効果トランジスタは、書き
込み動作にFNトンネル電流を用いることを特徴とする
ことが好ましい。
【0025】また、前記電荷蓄積層はポリシリコン又は
シリコン窒化膜からなることが好ましい。
【0026】また、前記電荷蓄積層はポリシリコン又は
シリコン窒化膜からなることが好ましい。
【0027】また、前記メモリセルユニットは、複数の
不揮発性半導体メモリセルを直列接続したNANDセル
ユニットからなることが好ましい。
【0028】また、前記第2のデータ転送線に接続され
たデータ保持手段をさらに具備し、前記第2のデータ転
送線に接続されたデータ保持手段は前記第1のデータ転
送線に接続されたデータ保持手段よりも構成トランジス
タ数が少ないことが好ましい。
【0029】また、前記第1のデータ転送線に接続され
たデータ保持手段は、センスアンプからなることが好ま
しい。
【0030】第2の発明は、データ転送線と、前記デー
タ転送線に接続されたデータの再書き込み可能な不揮発
性メモリからなる第1及び第2のメモリセルユニット
と、前記第1のメモリセルユニットに接続された第1の
データ選択線と、前記第2のメモリセルユニットに接続
された第2のデータ選択線と、前記データ転送線に接続
されたデータ保持手段と、前記第1のメモリセルユニッ
トに対応して前記第1のメモリセルユニット及び前記デ
ータ転送線との間に挿入された前記第1のスイッチング
素子と、前記第2のメモリセルユニットに対応して前記
第2のメモリセルユニット及び前記データ転送線との間
に挿入された前記第1のスイッチング素子とを具備し、
プログラムに際し、前記第1のメモリセルユニットに接
続された第1のデータ選択線と前記第2のメモリセルユ
ニットに接続された第2のデータ選択線とが前記第1及
び第2のスイッチング素子の何れか一方が遮断状態時に
同時に選択されることを特徴とする不揮発性半導体記憶
装置を提供する。
【0031】このとき、前記データ転送線及び前記デー
タ選択線は互いに直交するように配置され、前記データ
転送線に接続された前記メモリセルユニットからなる1
列のメモリブロックが、前記データ選択線の方向に複数
並列に配置されてメモリマトリックスを構成し、前記デ
ータ選択線と平行に配置され、前記スイッチング素子に
対する制御入力を行う制御線をさらに具備することが好
ましい。
【0032】また、前記第1のスイッチング素子及び前
記第1のメモリセルユニットを構成する不揮発性メモリ
は同一のウェル上に形成され、前記第2のスイッチング
素子及び前記第2のメモリセルユニットを構成する不揮
発性メモリは同一のウェル上に形成されていることが好
ましい。
【0033】また、前記データ保持手段は、センスアン
プからなることが好ましい。
【0034】また、前記データ保持手段は、半導体素子
によって形成されたフリップフロップからなることが好
ましい。
【0035】また、前記第1及び第2のメモリセルユニ
ットは、少なくとも1つの電荷蓄積層と制御ゲートとを
有する電界効果トランジスタを含むことが好ましい。
【0036】また、前記電界効果トランジスタは、書き
込み動作にFNトンネル電流を用いることが好ましい。
【0037】また、前記電荷蓄積層はポリシリコン又は
シリコン窒化膜からなることが好ましい。
【0038】また、前記メモリセルユニットは、複数の
不揮発性メモリを直列接続したNANDセルユニットか
らなることが好ましい。
【0039】(作用)本発明によれば、二つに分割され
た第1のデータ転送線と第2のデータ転送線との間にス
イッチング素子を挿入し、書き込み時等のプログラム時
においてスイッチング素子を遮断することにより、デー
タ書き込みに際して第1のデータ選択線の1つと第2の
データ選択線の1つとを同時に選択することが可能とな
る。
【0040】従って、複数の行にデータを書き込む場合
に、1メモリセルユニット当たりの書き込み時間を変化
させなくとも、データ書き込み時間を1/2に減少させ
ることができる。データ転送線の分割数が更に多い場
合、データ書き込み時間を最大、1/(データ転送線の
分割数)に減少させることができる。よって、より高速
にデータ書き込みを行うことができ、プログラムパルス
を形成するための消費電力を減少させることができる。
この効果は、不揮発性記憶メモリとして、二層ゲート構
造のEEPROMのように、書き込み速度の遅いデバイ
スにおいて特に有効である。
【0041】また、行の分割数を増やすことにより全デ
ータ書き込み時間を短縮し、1つのメモリセルユニット
当たりの書き込み時間を延ばすことも可能である。これ
により、同じ電荷量を書き込むためのデータ書き込み電
流を減少させることができ、ストレスリーク電流による
不揮発性記憶メモリの劣化や消費電力の増加及びデータ
保持特性の悪化を防ぐことができる。
【0042】また、ストレスリーク電流を減少させるこ
とができるので、不揮発性半導体メモリのゲート絶縁膜
をより薄膜化することができ、書き込み時のプログラム
電圧も減少させることができる。よって、プログラム電
圧を発生させる昇圧回路の面積を縮小でき、かつトラン
ジスタの面積も縮小できるため、よりチップ面積を縮小
させることができる。さらに、プログラム電圧低下に伴
い、消費電力もより減少させることができる。
【0043】また、データ転送線スイッチとしてスイッ
チング素子の代りに、分割した各データ転送線に対して
センスアンプを形成した場合と比較して、トランジスタ
数を減少させることができ、回路面積を減少させること
ができる。
【0044】さらに、スイッチング素子には、電源線を
配線する必要がない構成を用いることができ、メモリマ
トリックス領域に電源配線のための配線層やコンタクト
を必要とせず、従来例と同じ配線層構成で回路を形成す
ることができる。
【0045】さらに、書き込みデータを一時保持する回
路を各センスアンプに複数形成することにより、書き込
み時に外部データバッファからセンスアンプにデータを
随時送る場合と比較して、高速であり、配線も短いので
消費電力を減らすことができる。
【0046】
【発明の実施の形態】以下、本発明の詳細を好ましい実
施形態によって説明する。
【0047】(第1の実施形態)図1は、本発明の第1
の実施形態に係わる不揮発性半導体メモリを示すブロッ
ク図であり、特にメモリマトリックス及びその周辺主要
部の回路構成(a)と、クロック発生回路(b)を示し
ている。
【0048】図1は、データ転送線を直列方向に複数に
分割し、データ転送線の間にデータ転送線スイッチ5,
5'を形成している点が従来と異なっている。図1にお
いて、符号1,1'及び符号2,2'は、データ転送線を
示している。また、例えば、符号6は書き込みを行うデ
ータ選択線を示しており、符号6'は書き込みを行わな
いデータ選択線を示している。これらはデータ転送線
1,1',2,2'と互いに直交する方向に配置されてい
る。
【0049】符号3は、二層ゲート構造の不揮発性半導
体メモリセルからなるメモリセルユニットを示してい
る。このメモリセルユニット3は、データ転送線1,
1',2,2'とデータ選択線6,6'との交点にそれぞ
れ形成されている。メモリセルユニット3の制御入力端
子をデータ選択線6,6'に接続している。メモリセル
ユニット3のデータ入出力端子はデータ転送線1,
1',2,2'に接続されている。
【0050】図1では、1つのデータ転送線1,1',
2,2'にそれぞれ2つのメモリセルユニット3が接続
され、1つのデータ選択線6,6'にはそれぞれ2つの
メモリセルユニット3が接続されている。
【0051】ここで、メモリセルユニット3のうちメモ
リセルユニットa11,a12が第1の発明における第
1のメモリセルユニットであり、メモリセルユニットa
21,a22が第2のメモリセルユニットである。そし
て、第1のメモリセルユニットa11,a12を接続す
るデータ転送線1が第1のデータ転送線であり、第2の
メモリセルユニットa21,a22を接続するデータ転
送線2が第2のデータ転送線である。また、第1のメモ
リセルユニットa11,a12に接続するデータ選択線
6,6'が第1のデータ選択線であり、第2のメモリセ
ルユニットa21,a22を接続するデータ選択線6,
6'が第2のデータ選択線である。また、メモリセルユ
ニットa11,a12,a21,a22でメモリブロッ
クを構成している。このうちメモリセルユニットa1
1,a12、メモリセルユニットa21,a22はそれ
ぞれメモリサブブロックを構成している。同様にメモリ
セルユニットb11,b12,b21,b22でメモリ
ブロックを構成している。このうちメモリセルユニット
b11,b12、メモリセルユニットb21,b22は
それぞれメモリサブブロックを構成している。
【0052】そしてこれらのメモリブロックはデータ選
択線6,6'の延伸している方向に並列に並ぶことで、
メモリマトリックスを構成している。
【0053】本実施形態では、データ転送線1,2,
1',2'にはそれぞれ2つのメモリセルユニット3、デ
ータ選択線6,6'にはそれぞれ2つのメモリセルユニ
ット3を接続する例を示したが、データ転送線及びデー
タ選択線に接続するメモリセルユニットの数は複数であ
ればよく、2n 個(nは正の整数)であることがアドレ
スデコードをする上で望ましい。また、データ転送線の
数とデータ選択線の数は複数であればよく、2n 個(n
は正の整数)であることがアドレスデコードをする上で
望ましい。
【0054】データ転送線1,1'の一端には、書き込
みデータを一時保持する書き込みデータラッチ4,4'
をそれぞれ接続している。ラッチ4,4'は通常、メモ
リセルユニット3のデータを読み出すためのセンスアン
プ回路を兼ねている。また、ラッチ4,4'には、書き
込み及び読み出しデータを外部回路と接続するデータ線
10,10'をそれぞれ接続している。さらに、ラッチ
4,4'には、データをラッチするためのタイミングを
設定する制御信号線9を共に接続している。
【0055】データ転送線1,1'の他端、即ちラッチ
4,4'を形成していない一端には、データ転送線スイ
ッチ5,5'の入出力端子の一方をそれぞれ接続してい
る。データ転送線スイッチ5,5'の入出力端子の他方
には、データ転送線2,2'の一端とそれぞれ接続され
ている。さらに、データ転送線スイッチ5,5'には、
データ転送線1とデータ転送線2との接続と、データ転
送線1'とデータ転送線2'との接続を制御するための制
御信号線8を共に接続している。
【0056】また、上記の各制御信号線8,9及びデー
タ選択線6,6'に適宜タイミング調整を行い信号出力
するためのクロック発生回路11を設けている。この回
路11は、例えば選択されていないデータ選択線6'に
接続したメモリセルユニットa12,b12,a22,
b22に、誤書き込みや誤読み出し及びデータ破壊を防
ぐようにタイミング調整を行う。なお、以下では通例に
従って、データ選択線6,6'に沿った方向を行と呼
び、データ転送線1,1',2,2'に沿った方向を列と
呼ぶことにする。
【0057】本実施形態では、書き込み時に、データ転
送線スイッチ5,5'を遮断状態にすることにより、デ
ータ転送線1,1'の電位とデータ転送線2,2'の電位
とを書き込みデータに従ってそれぞれ独立に与えること
ができる。よって、データ転送線1,1'及びデータ転
送線2,2'に接続されたメモリセルユニット3をデー
タ転送線の分割数分同時に書き込みを行うことができ
る。この場合1つのプログラムパルスによって、例えば
メモリセルユニットa11,b11とメモリセルユニッ
トa21,b21の2つの行におけるメモリセルユニッ
トに同時に書きこみ動作を行うことができる。
【0058】図2に、図1の実施形態の構造で複数の
行、例えば2つの行についてデータ書き込みを行う場合
のタイミング図を示す。図2では、まず簡単のために、
ベリファイ書き込み動作が無い場合を説明する。なお、
以下でトランジスタのon状態とは、トランジスタのし
きい値よりも大きな電圧をゲート電極に加えて、MIS
FETのソース電極とドレイン電極が導通状態になって
いることを示す。また、トランジスタのoff状態と
は、トランジスタのしきい値よりも小さな電圧をゲート
電極に加えて、MISFETのソース電極とドレイン電
極が遮断状態になっていることを示す。
【0059】なお、しきい値としては、ソース電極とド
レイン電極とに流れる電流が、例えば40nA×(チャ
ネル幅)/(ゲート長さ)となる値になった時のゲート
電圧とする。また、本実施形態では、通常のCMOSロ
ジック回路の構成が簡単なため、しきい値が正であるト
ランジスタを例として用いて説明する。特に言及しない
場合には、例えば0.5Vから15Vの範囲のVccと
なる正の電圧を制御電圧として与えた場合に回路がon
状態となり、例えば0Vとなる電圧GNDを制御電圧と
して与えた場合に回路がoff状態になるとする。勿
論、しきい値が負のトランジスタを用いても、ゲート電
圧の可変範囲にしきい値が含まれるようにすればよい。
【0060】図2では、メモリセルユニットa21に
“0"を書き込み、メモリセルユニットb21に“1"を
書き込み、メモリセルユニットa11に“1"を書き込
み、メモリセルユニットb11に“0"を書き込む場合
を示す。従来例では、同じデータ転送線に接続されたメ
モリセルユニットに与えるデータが異なる本パターンデ
ータでは、書き込む場合には最低2回プログラムパルス
を与えなければならず、本実施例よりも2倍の書き込み
時間がかかる。
【0061】なお、以下では、“1"はメモリセルユニ
ット3の浮遊ゲート電極にキャリア、例えば電子を注入
してしきい値を上昇させた状態を示す。また、“0"は
メモリセルユニット3の浮遊ゲート電極にキャリアを注
入せずにしきい値が低下したままの状態を示す。ここ
で、書き込みを行うメモリセルユニットは、既に、例え
ば浮遊ゲートの電荷を引き抜く方法によってデータ消去
されているものとし、“0"状態になっているものとす
る。電圧の反転を適宜用いることにより、“1"及び
“0"の条件を反転することが容易にできる。
【0062】先ず、図2において、外部電流入出力端子
I/O1に電圧Vcc及び外部電流入力端子I/O2に
電圧GNDを与える。それぞれメモリセルユニットa2
1及びメモリセルユニットb21の書き込みデータに相
当する電圧である。ここでは、“0"データに相当する
電圧としてVcc、“1"データに相当する電圧として
GNDとしている。また、図2では、書き込みデータ状
態を実線で、反転した書き込みデータ状態を破線で示し
ている。
【0063】本実施形態では、回路素子が少なく面積を
小さくできるため、制御信号線9の電圧をoff状態、
つまりGNDにした場合にデータをラッチし、Vccと
した場合にデータ入出力線10の電圧がそのままデータ
転送線1に伝わる例を示す。書き込みデータラッチ4,
4'には、制御信号線9の立ち下がりエッジでデータを
ラッチする回路、例えばエッジトリガ型データラッチ回
路を用いても良い。この場合、外部電流入力端子I/O
1及びI/O2が変化してもデータ転送線の電圧を書き
込みデータの電圧に安定させるのに望ましい。
【0064】先ず、Φ6の電位をVbcとし、データ転
送線スイッチ5,5'を導通状態にする。次に、Φ5の
電圧を上昇させ、外部電流入力端子I/O1及びI/O
2のデータをデータ転送線BLa1及びBLb1に出力
する。この後、Φ5を下降させることでラッチする。こ
の時、データ転送線スイッチ5,5'はon状態になっ
ているので、データ転送線BLa2及びBLb2もそれ
ぞれ、データ転送線BLa1及びBLb1と同電位とな
る。ここで、n型MISFETをデータ転送スイッチ
5,5'として用いた場合、Vbcはデータ転送線BL
a1の最大電圧Vccにn型MISFETのしきい値分
を加えた値以上とするのがデータ転送線BLa2の電位
をVccまで上昇させるのに望ましい。
【0065】次に、データ転送線BLa2及びBLb2
が、書き込み時の所定電位Vcc又はGNDに充放電さ
れるのを待った後、Φ6の電位をGNDとし、データ転
送線スイッチ5,5'を遮断状態にする。この遮断状態
とするタイミング(t1)は、データ転送線BLa1に
BLa2と異なるデータ電圧を伝達する制御信号線9の
タイミング(t2)よりも先立って行われるようにす
る。これにより、データ転送線BLa2及びBLb2は
電気的に浮遊状態となるので、データ転送線スイッチ
5,5'を遮断状態にする前に設定した電圧が保持され
る。
【0066】次に、外部電流入出力端子I/O1にGN
Dを与える。また外部電流出力端子I/O2にVccを
与える。Vcc及びGNDはそれぞれメモリセルユニッ
トa11及びメモリセルユニットb11に書き込みデー
タ“1",“0"に相当する電圧である。
【0067】次に、Φ5の電圧を上昇させ、外部電流出
力端子I/O1及びI/O2のデータ電圧を、データ転
送線BLa1及びBLb1に伝達する。これまでのシー
ケンスによって、データ転送線BLa1,BLa2,B
Lb1,BLb2はそれぞれ、書き込み電圧に相当する
電圧に設定される。
【0068】次に、データ転送線BLa1及びBLb1
が、例えば1nsから1μsの間の時間、書き込み時の
所定電位に充電されるのを待った後、データを書き込む
メモリセルユニット3に接続されたデータ制御線6の電
位を、プログラム電圧Vpgmになるように電圧パルスを
与える。この時、他の書き込みを行わないデータ制御線
6'の電位を選択状態にならないVpassにする。
【0069】ここで、100ms以下の実用的な速度で
書き込み動作を終了するために、プログラム電圧Vpgm
としては、トンネル絶縁膜に10-4A/cm2 以上のF
Nトンネル電流を流すのに十分な電圧が要求される。例
えば、膜厚t[nm]のシリコン酸化膜では、プログラ
ムVpgm はt[V]以上と設定する必要があり、t
[V]から2.2t[V]の範囲にするのが実用的速度
を得るために望ましい。また、Vpassとしては0V以上
でプログラム電圧Vpgm 以下となる電圧とし、Vpassで
はセルに誤書き込みされないよう通常、0.6Vpgm 以
下に設定されるのが望ましい。また、プログラム電圧V
pgm のパルス幅としては、1μsから100msの間と
なるようにするのが実用的速度を得るために望ましい。
【0070】データ書き込みパルス印加が終了した後、
Φ6の電位をVbcとし、データ転送線スイッチ5,
5'を導通状態にする。これは、引き続いて読み出し動
作が行われる場合、メモリセルユニット3のデータを高
速で読み出すことを可能とするためである。
【0071】以上のシーケンスにより、1つのセンスア
ンプ(例えばラッチ4)に接続された複数のメモリセル
ユニット3について、1つのプログラムパルスによって
データを書き込むことができる。
【0072】以上において、メモリセルユニット3が1
ビットの場合を説明した。この場合、例えば、メモリセ
ルユニット3の具体的構造として、単独のEEPROM
メモリセルの制御電極をデータ選択線6,6'に接続
し、ソース・ドレイン電極の一方をデータ転送線1,
2,1',2'に接続した構造が挙げられる。また、その
他の構造としては、例えば図3に示すようなメモリセル
の直並列構造を用いればよい。
【0073】図3(a)は、メモリセルユニット3とし
て、浮遊ゲート電極を有するMOSトランジスタからな
る不揮発性メモリセルM1〜M16を直列に接続し、選
択トランジスタQ1を介してデータ転送線BLに一端を
接続している。また、他の一端は選択トランジスタQ2
を介して Source と記してある共通ソース線に接続して
いる。また、選択トランジスタQ1,Q2は、メモリセ
ルM1〜M16と同一のウェル上に形成している。それ
ぞれのメモリセルM1〜M16は制御電極WL1〜WL
16に接続している。また、選択トランジスタQ1の制
御電極は選択線SL1に、選択トランジスタQ2の制御
電極は選択線SL2に接続されており、いわゆるNAN
D型メモリセルアレイを形成している。
【0074】図3(b)は、メモリセルユニットとし
て、浮遊ゲート電極を有するMOSトランジスタからな
る不揮発性メモリセルM1〜M16を並列に接続し、ソ
ース又はドレイン電極の一端を、選択トランジスタQ1
を介してデータ転送線BLに接続している。また、ソー
ス又はドレイン電極の他の一端は選択トランジスタQ2
を介して Source と記してある共通ソース線に接続され
ている。また、選択トランジスタQ1,Q2は、メモリ
セルM1〜M16と同一のウェル上に形成されている。
それぞれのメモリセルM1〜M16は制御電極WL1〜
WL16に接続している。また、選択トランジスタQ1
の制御電極は選択線SL1に、選択トランジスタQ2の
制御電極は選択線SL2に接続し、いわゆるAND型メ
モリセルアレイを形成している。
【0075】図3(c)は、浮遊ゲート電極を有するM
OSトランジスタからなる不揮発性メモリセルM1〜M
16が2個対として接続され、ソース又はドレイン電極
の一端が選択トランジスタQ1を介してデータ選択線B
Lに接続している。また、ソース又はドレイン電極の他
の一端は source と記してある共通ソース線に接続され
ている。また、選択トランジスタQ1,Q2は、メモリ
セルM1〜M16と同一のウェル上に形成している。そ
れぞれのメモリセルM1〜M16は制御電極WL1〜W
L16に接続している。また、選択トランジスタQ1の
制御電極は選択線SL1に接続されており、いわゆるD
INOR型メモリセルアレイを形成している。
【0076】これらの具体的セル構造について、メモリ
セルM1〜M16の制御電極WL1〜WL16の1つを
データ選択線6,6'に接続すれば、図3の点線内の構
造で図1のメモリセルユニット3を構成できる。また、
制御電極WL1〜WL16の全てをデータ選択線6,
6'に接続すると16ビットのメモリセルユニット3と
なる。
【0077】図14は、図3(a)に示すNAND型メ
モリセルユニットの平面図であり、メモリセルユニット
3を3つ並列した構造を示している。特に、セル構造を
わかりやすくするために、制御ゲート電極27よりも下
の構造のみを示している。
【0078】また、図15(a)、(b)は、図14の
B−B'及びA−A'方向の断面図である。特に図15
(a)は、メモリセルの断面図を示している。
【0079】また、図14に示すようにユニット選択線
SL1,SL2は、データ選択線WL1〜WL16と同
一方向に形成することが、高密度化には望ましい。
【0080】本実施形態では、メモリセルユニットに1
6=2個のメモリセルを接続している例を示したが、
データ転送線及びデータ選択線に接続するメモリセルの
数は複数であればよく、2個(nは正の整数)である
ことがアドレスデコードをする上で望ましい。
【0081】図14、図15(a)及び図15(b)に
おいて、p型シリコン領域23上に、トンネルゲート絶
縁膜25,25SL1,25SL2が形成されている。
トンネルゲート絶縁膜25,25SL1,25SL2
に電荷蓄積層26,26SL ,26SL2が形成され
ている。
【0082】p型シリコン領域23は、例えば、ボロン
不純物濃度が1014cm−3から1019cm−3
間であれば良い。トンネルゲート絶縁膜25,25
SL1,25SL2は、例えば、厚さ3nmから15n
m、シリコン酸化膜又はオキシナイトライド膜であれば
良い。また、電荷蓄積層26,26SL1,26SL2
は、例えば、厚さ10nmから500nm、リン又は砒
素を1018cm−3から1021cm−3添加したポ
リシリコンで形成している。
【0083】この積層構造は、p型シリコン領域23上
にトンネルゲート絶縁膜25、電荷蓄積層26を全面堆
積する。次に、パターニングしてp型シリコン領域23
に達するまで、p型シリコン領域23を例えば0.05
μm〜0.5μmの深さエッチングする。次に、エッチ
ングにより形成された溝に素子分離絶縁膜24を埋め込
むことで形成できる。
【0084】このような方法で形成するとゲート絶縁膜
25及び電荷蓄積層26を段差のない平面に全面形成で
きるので、均一性がよく、特性の揃った膜を形成でき
る。
【0085】電荷蓄積層26上には、ユニット絶縁膜5
0,50SL1,50SL2が形成されている。ユニッ
ト絶縁膜50,50SL1,50SL2は、例えば、厚
さ5nmから30nm、シリコン酸化膜又はオキシナイ
トライド膜、又はシリコン酸化膜/シリコン窒化膜/シ
リコン酸化膜の積層構造からなる。
【0086】ユニット絶縁膜50,50SL1,50
SL2上には、制御電極27を形成している。制御電極
27は、例えばリン、砒素、又はボロンを1018cm
−3〜1021cm−3不純物添加したポリシリコン、
又はWSi(タングステンシリサイド)とポリシリコン
との積層構造、又はNiSi、MoSi、TiSi、C
oSiとポリシリコンのスタック構造からなる。また制
御電極27の厚さは10nmから500nmである。
【0087】なお、p型シリコン領域(半導体領域)2
3は、n型シリコン領域22によってp型半導体基板2
1と独立に電圧印加できるようになっている。こうする
ことによって、消去時の昇圧回路負荷を減らし消費電力
を抑えるためには望ましい。
【0088】本実施形態では、電荷蓄積層26を全面に
堆積した後パターニングして溝を掘り、この溝の中に素
子分離絶縁膜24を埋め込んでいる。したがって溝の深
さを十分に取ることで、電荷蓄積層26とp型シリコン
領域23とを素子分離絶縁膜24で十分に離すことがで
きるので、p型シリコン領域23と素子分離絶縁膜24
との境界で、ゲート電界の集中やしきい値の低下した寄
生トランジスタが生じにくい。
【0089】さらに、電界集中による書込みしきい値の
低下現象、いわゆる、sidewalk現象が生じにくくなるた
め、より信頼性の高いトランジスタを形成することがで
きる。
【0090】次に、図15(b)に示すように、浮遊ゲ
ート電極26の両側には、例えば、厚さ5nmから20
0nm、シリコン窒化膜又はシリコン酸化膜からなる側
壁絶縁膜43を形成している。またp型シリコン領域2
3中の電荷蓄積層26を挟む位置にはソース又はドレイ
ン領域となるn型拡散層28を形成している。ソース又
はドレイン領域28、電荷蓄積層26及び制御電極27
により、電荷蓄積層26に蓄積した電荷量を情報量とす
る浮遊ゲート型EEPROMメモリセルを構成してい
る。ゲート長は、0.01μm以上0.5μm以下であ
れば良い。
【0091】ソース又はドレイン領域28は、例えば、
リンや砒素、アンチモンを表面濃度が1017cm−3
から1021cm−3、深さ10nmから500nmの
n型シリコン領域である。さらに、ソース又はドレイン
領域28は隣接するメモリセル同士共有され、NAND
接続となっている。
【0092】また、選択トランジスタQ1,Q2(図3
(a))の制御電極27SL1,27SL2は、それぞ
れユニット選択線SL1及びSL2に接続している。
【0093】電荷蓄積層26SL1,26SL2のゲー
ト長は、例えば、0.02μm以上1μm以下とするこ
とにより、ユニット選択時と非選択時のオンオフ比を大
きく確保でき、誤書き込みや誤読み出しを防止できる。
【0094】また、制御電極27(SL1)の片側に形
成されたソース又はドレイン電極となるn型拡散層28
は、データ転送線36(BL)とBLコンタクト31
を介して接続している。データ転送線36(BL)
は、例えば、タングステンやタングステンシリサイド、
チタン、チタンナイトライド又はアルミニウムからな
る。データ転送線36(BL)は、隣接するメモリセル
ユニットで接続するように、図14において紙面上下方
向にユニット境界まで形成している。
【0095】制御電極27(SL2)の片側に形成され
たソース又はドレイン電極となるn型拡散層28は、
SLコンタクト31を介してソース線33(Source)
と接続している。このソース線33(Source)は、隣接
するメモリセルユニットで接続されるように図14にお
いて紙面左右方向にユニット境界まで形成されている。
勿論、n型拡散層28を紙面左右方向にユニット境界
まで形成することにより、ソース線としてもよい。
【0096】BLコンタクト及びSLコンタクトは、例
えば、n型又はp型にドープしたポリシリコンやタング
ステン、タングステンシリサイド、Al、TiN、Ti
などを充填し、導電体領域となっている。ユニット選択
線SL1,SL2及びデータ転送線BLと、トランジス
タとの間は、例えばSiOやSiNからなる層間膜1
00を充填している。データ転送線BL上部には、例え
ばSiO、SiN又はポリイミドからなる絶縁膜保護
層37や、例えば、W、Al又はCuからなる上部配線
を形成する。
【0097】図16は本実施形態の変形例である。これ
は、浮遊型ゲートを用いたNANDメモリセルユニット
を、MONOS型ゲートを用いたNANDメモリセルユ
ニットに変更したものである。
【0098】図16(b)、(c)は、それぞれ図15
(a)、(b)に対応するNMONOS型ゲートを用い
たANDメモリセルユニットのB−B'及びA−A'の断
面図である。なお、平面図は、図14と同一なので省略
する。さらに図16(a)は、B−B'同一方向に沿っ
たユニット選択線27(SL1)の断面図である。
【0099】図16は、電荷蓄積層26を有したMON
OSトランジスタからなる不揮発性メモリセルを直列に
接続し、選択トランジスタQ1を介して一端をデータ転
送線BLに接続している。また、他の一端を、選択トラ
ンジスタQ1を介して共通ソース線SLに接続してい
る。電荷蓄積層26はSiNやSiONからなる。ま
た、選択トランジスタQ1,Q2及びメモリセル(M1
〜M16)(以上図3(a))を同一のウェル上に形成
している。
【0100】図16(a)、(b)、(c)において、
p型シリコン領域23に、トンネルゲート絶縁膜25を
介して、電荷蓄積層26を形成している。p型シリコン
領域23は、例えば、ボロン不純物濃度が1014cm
−3から1019cm−3である。また、トンネルゲー
ト絶縁膜25は、例えば、厚さ1nmから10nm、シ
リコン酸化膜又はオキシナイトライド膜からなる。電荷
蓄積層26は、例えば、厚さ3nmから50nm、Si
N又はSiONからなる。
【0101】電荷蓄積層26上に、絶縁膜50を介し
て、制御電極27を形成している。絶縁膜50は、例え
ば、厚さ2nmから10nm、シリコン酸化膜又はオキ
シナイトライド膜からなる。また、制御電極27は、例
えば、厚さ10nmから500nm、ポリシリコンやW
Si(タングステンシリサイド)とポリシリコンとのス
タック構造又はNiSi,MoSi,TiSi,CoS
iとポリシリコンのスタック構造からなる。
【0102】制御電極27は、図14において、隣接す
るメモリセルユニットで接続するように紙面左右方向に
ユニット境界まで形成している。ユニット選択線SL
1,SL2を形成している。
【0103】なお、p型シリコン領域23は、n型シリ
コン領域22によってp型半導体基板21と独立に電圧
印加できるようになっている。こうすることで消去時の
昇圧回路負荷を減らし消費電力を抑えることができる。
【0104】本変形例でも、電荷蓄積層26を全面に堆
積した後パターニングして溝を掘り、この溝の中に素子
分離絶縁膜24を埋め込んでいる。したがって溝の深さ
を十分に取ることで、電荷蓄積層26とp型シリコン領
域23とを素子分離絶縁膜24で十分に離すことができ
るので、p型シリコン領域23と素子分離絶縁膜24と
の境界で、ゲート電界の集中やしきい値の低下した寄生
トランジスタが生じにくい。
【0105】さらに、電界集中による書込みしきい値の
低下現象、いわゆる、sidewalk現象が生じにくくなるた
め、より信頼性の高いトランジスタを形成することがで
きる。
【0106】また、電荷蓄積層26の両側の位置には、
絶縁膜43を形成している。この絶縁膜43は、厚さ5
nmから200nm、シリコン窒化膜又はシリコン酸化
膜からなる。p型シリコン領域23中の浮遊ゲート26
を挟む位置にはソース又はドレイン領域となるn型拡散
層28を形成している。
【0107】ソース又はドレイン領域28と電荷蓄積層
26、制御電極27により、MONOS型不揮発性EE
PROMメモリセルを形成している。浮遊ゲート26の
ゲート長は、0.01μm以上0.5μmとする。n型
拡散層28は、例えば、リン、砒素又はアンチモンを不
純物として拡散させ、表面濃度が1017cm−3から
1021cm−3、深さ10nmから500nmで形成
する。n型拡散層28はメモリセル同士で直列に接続
し、NAND接続している。
【0108】制御電極27(SL1),27(SL2)
は、ゲート絶縁膜25SL1,25 SL2を介してp型
シリコン領域(p型ウェル)23と対向し、MOSトラ
ンジスタを形成している。ゲート絶縁膜25SL1,2
SL2は、例えば、厚さ3nmから15nm、シリコ
ン酸化膜又はオキシナイトライド膜からなる。
【0109】選択トランジスタの制御電極27SL1,
27SL2のゲート長は、メモリセルの制御電極27
(WL1〜WL16)のゲート長よりも長く、例えば、
0.02μm以上1μm以下とすることにより、ユニッ
ト選択時と非選択時のオンオフ比を大きく確保でき、誤
書き込みや誤読み出しを防止できる。
【0110】また、制御電極27(SL1)の片側に形
成されたソース又はドレイン領域となるn型拡散層28
は、BLコンタクト31を介してデータ転送線36
(BL)と接続している。データ転送線36(BL)
は、例えば、タングステンやタングステンシリサイド、
チタン、チタンナイトライド、又はアルミニウムからな
る。
【0111】また、制御電極27(SL2)の片側に形
成されたソース又はドレイン電極となるn型拡散層28
は、SLコンタクト31を介してソース線SLと接
続している。
【0112】BLコンタクト及びSLコンタクトとして
は、例えば、n型又はp型にドープしたポリシリコンや
タングステン、又はタングステンシリサイド、Al、T
iN、Tiなどを充填し、導電体領域となっている。さ
らに、ソース線SL及びデータ転送線BLと、トランジ
スタとの間は、例えばSiOやSiNからなる層間絶
縁膜28によって絶縁している。
【0113】さらに、データ転送線BL上部には、例え
ばSiO、SiN、又は、ポリイミドからなる絶縁膜
保護層37や、例えば、W、AlやCuからなる上部配
線を形成している。
【0114】本変形例は、第1の実施形態の特徴に加
え、MONOS型メモリセルを用いているため、第1の
実施形態の浮遊ゲート型EEPROMメモリセルよりも
書き込み電圧及び消去電圧を低くすることができ、素子
分離間隔を狭めゲート絶縁膜厚を薄膜化しても耐圧を維
持することができる。よって、高電圧が印加される回路
の面積を小さくでき、よりチップ面積を縮小することが
できる。さらに、第1の実施形態と比較して、電荷蓄積
層26の厚さを20nm以下に小さくでき、よりゲート
形成時のアスペクトを低減できる。よってゲート電極の
加工形状を向上させ、層間絶縁膜100のゲート間の埋
め込みも向上させることができる。そしてより耐圧を向
上させることができる。
【0115】また、電荷蓄積層を形成するためのプロセ
スやスリット作成プロセスが不要であり、よりプロセス
工程を短くすることができる。また、電荷蓄積層26が
絶縁体で、1つ1つの電荷トラップに電荷が捕獲されて
いるので、放射線に対して電荷が抜けにくく強い耐性を
持たせることができる。さらに、電荷蓄積層26の側壁
絶縁膜43が薄膜化しても、電荷蓄積層26に捕獲され
た電荷がすべて抜けてしまうことなく良好な保持特性を
維持できる。
【0116】図17に本発明の別の変形例にかかる不揮
発性メモリの平面図及び断面図を示す。これは、図1
4、図15に示すNANDメモリセルユニットを図3
(b)に示すANDメモリセルユニットに変更したもの
である。なお、図14、図15のNANDメモリセルユ
ニットと同一の部分には、同一符号をつけて詳しい説明
は省略する。
【0117】図17(a)は図3(a)に示すANDメ
モリセルユニット3の平面図、図17(b)、図17
(c)は、図17(a)のB−B'方向断面図、C−C'
方向断面図である。特に、図17(a)では、セル構造
をわかりやすくするために、ゲート電極27よりも下の
構造のみを示している。
【0118】図17(b)、図17(c)において、p
型シリコン領域23上にトンネルゲート絶縁膜25,2
5SL1,25SL2を介して、電荷蓄積層26を形成
している。トンネルゲート絶縁膜25,25SL1,2
5SL2は、例えば、厚さ3nmから15nm、シリコ
ン酸化膜又はオキシナイトライド膜からなる。電荷蓄積
層26は、例えば、厚さ10nmから500nm、リン
または砒素を1018cm−3から1021cm−3
加したポリシリコンからなる。
【0119】また、電荷蓄積層26上に、絶縁膜50が
形成されている。絶縁膜50は、例えば、厚さ5nmか
ら30nm、シリコン酸化膜またはオキシナイトライド
膜、またはシリコン酸化膜/シリコン窒化膜/シリコン
酸化膜からなる。
【0120】この構造は、半導体領域23にゲート絶縁
膜25、電荷蓄積層26を全面堆積する。次に、パター
ニングして半導体領域23に達するまで、例えば0.0
5μm〜0.5μmの深さエッチングし溝を形成する。
この溝を、絶縁膜24で埋め込むことで形成することが
できる。このようにメモリセル部のゲート絶縁膜25お
よび浮遊ゲート26を段差の少ない平面に全面形成でき
るので、より均一性の向上した特性の揃った成膜を行う
ことができる。
【0121】また、メモリセル部の層間絶縁膜46とn
型拡散層28は、トンネル絶縁膜25を形成する前にあ
らかじめトンネル絶縁膜25を形成する部分に例えば、
ポリシリコンによるマスク材を形成し、イオン注入によ
ってn型拡散層を形成後、全面に層間絶縁膜46を堆積
し、CMP(ケミカルメカニカルポリッシング)および
エッチバックによってマスク材を選択的に取り除くこと
で自己整合的に形成することができる。
【0122】層間絶縁膜46上には、制御ゲート27を
形成している。制御ゲート27は、例えば、厚さ10n
mから500nm、ポリシリコン又はWSi(タングス
テンシリサイド)とポリシリコンとのスタック構造又は
CoSiとポリシリコンのスタック構造からなる。この
制御ゲート27は、図17(a)において隣接するメモ
リセルユニットで接続するように紙面左右方向にユニッ
ト境界まで形成しており、データ選択線WL1〜WL1
6およびユニット選択SL1,SL2を形成している。
【0123】なお、p型シリコン領域23は、n型シリ
コン領域22によってp型半導体基板21と独立に電圧
印加できるようになっている。このことによって、消去
時の昇圧回路負荷を減らし消費電力を抑えることができ
る。
【0124】図17(c)に示すように、メモリセルに
相当するC−C'断面において、電荷蓄積層26の下に
は、層間絶縁膜46を挟んでソース又はドレイン電極と
なるn型拡散層28を形成している。層間絶縁層46
は、例えば、厚さ5nmから200nm、シリコン酸化
膜またはオキシナイトライド膜からなる。n型拡散層2
8、電荷蓄積層26および制御ゲート27により、電荷
蓄積層26に蓄積された電荷量を情報量とする浮遊ゲー
ト型EEPROMメモリセルを構成している。ゲート長
は、0.01μm以上0.5μmとする。
【0125】図17(c)のように、層間絶縁膜46は
ソース又はドレイン領域28を覆うように、チャネル上
にも形成される方が、ソース又はドレイン領域28端で
の電界集中による異常書込みを防止するのに望ましい。
ソース又はドレイン領域(n型拡散層)28としては、
例えば、リンや砒素、アンチモンを不純物とし、表面濃
度が1017cm−3から1021cm−3となるよう
に、深さ10nmから500nmの間で形成している。
さらに、n型拡散層28はデータ転送線BL方向に隣接
するメモリセル同士共有し、AND接続を構成してい
る。
【0126】また、選択トランジスタQ1,Q2の制御
電極27(SL1),27(SL2)は、それぞれソー
ス線SL1,SL2に相当するユニット選択線に接続さ
れている。
【0127】図17(a)および図17(b)に示すよ
うに、ユニット選択トランジスタQ1は、ソース又はド
レイン電極28,28dと、ゲート電極27(SL1)
からなるMOSFETである。ユニット選択トランジス
タQ2は、ソース又はドレイン電極28,28と、ゲ
ート電極27(SL2)からなるMOSFETである。
【0128】ゲート電極27(SL1),27(SL
2)のゲート長は、メモリセルゲート電極のゲート長よ
りも長く、例えば、0.02μm以上1μm以下とする
ことにより、ユニット選択時と非選択時のオンオフ比を
大きく確保でき、誤書き込みや誤読み出しを防止でき
る。
【0129】この例では、図3(b)で示すようにAN
Dメモリセルを用いているので、メモリセルユニットの
直列抵抗を小さく一定とすることができ、多値化した場
合のしきい値を安定させるのに向いている。
【0130】次に、データ転送スイッチについて説明す
る。
【0131】図4に、図1で示すデータ転送線スイッチ
5,5'の具体例を示す。図4において、BLa1は書
き込みデータラッチを接続した側のデータ転送線を、B
La2は書き込みデータラッチを接続していない側のデ
ータ転送線を示す。また、Φ6と書いた部分には、図2
で示したタイミングで制御電圧を印加している。
【0132】図4(a)のように、n型MISFET
(Q3)を用いた構造では、電流駆動能力がp型MIS
FETよりも大きく、スイッチ回路面積を非常に小さく
でき、不揮発性メモリセルも通常n型MISFETなの
で、メモリセルとのウェル分離の必要性もない。さら
に、図4(b)のように、p型MISFET(Q3)を
用いた構造でもよい。この場合、ゲート電極には、図2
で説明したΦ6の反転信号/Φ6が入力されればよく、
トランジスタQ3のゲート電極をVcc以上に昇圧する
必要がなく、低電圧駆動に向く。以後、反転信号には、
/を付けて示すことにする。
【0133】また、図4(c)に示す例では、図4
(a)のトランジスタQ3のスイッチに加え、トランジ
スタQ4,Q6からなるダイナミック型メモリセルをデ
ータ転送線BLa2側に形成している。ここで、トラン
ジスタQ6は電荷保持用のキャパシタとして作用し、デ
プレッション型トランジスタによって形成することが容
量を大きくするために望ましい。トランジスタQ6で形
成したキャパシタは、MISFETでなく通常のキャパ
シタで形成してもよく、データ転送線BLa2に接続し
たメモリセルへ書き込む時に、データ転送線BLa2の
電圧変化を小さくするためのものである。トランジスタ
Q4は、トランジスタQ6から形成したキャパシタにデ
ータを書き込むタイミングを制御するためのものであ
る。
【0134】ここで、プレート電圧Vplate としては、
GNDとVccとの間、特にVccとするのが、トラン
ジスタをon状態にし蓄積容量を大きく確保するために
望ましい。トランジスタQ6の容量としては、不揮発性
メモリセルの制御電極と基板間の導通状態での容量をC
cellとし、図3に示したメモリセルユニット3内の不揮
発性メモリセルの並列又は直列数をnとして、データ転
送線の電位を安定させるために、n×Ccellよりも十
分、例えば3倍以上に大きくする必要がある。
【0135】Φ7のタイミングは、前記図2に示してい
るように、Φ5がVccなり、BLa1に書き込み電位
が与えられた後、Vbcの電位が与えられる。Vbcの
電位が与えられた時にデータ転送線スイッチ5は導通状
態であり、センスアンプ及び書き込みデータラッチ4の
出力電位に、トランジスタQ6のキャパシタにVcc又
はGNDの電位を印加する。次に、プログラムパルスを
印加した後に、Φ7をVbcからGNDにする。ここ
で、Φ7は、読み出し状態ではGNDとなるようにし、
データ線の付加容量を減少させ、読み出し信号電圧や、
読み出し速度を向上させる必要がある。
【0136】図4(c)の例では、データ転送線BLa
2の書き込み時の設定電圧が図4(a)よりも安定し、
高周波ノイズはトランジスタQ6のコンデンサによって
Vplate にバイパスされ平滑化されるので、データ選択
線の容量結合によるVpass昇圧時の電位上昇やビット線
のリーク電流による電荷の損失、更にはスイッチングノ
イズなどに対して耐性を持つようになる。
【0137】また、図4(d)に示す例では、図4
(a)のトランジスタQ3のスイッチに加え、n型MI
SFETQ4及びQ5、キャパシタCによって、いわゆ
るアクティブリストア回路がデータ転送線BLa2側に
形成されている。この容量Cはデータ転送線の容量に比
べて十分小さくなることが、Φ8に対するパルス印加に
よって“1"レベルのデータ転送線電圧を変動させない
ためには望ましい。
【0138】Φ8のタイミングは、前記図2に示してい
るように、Φ6がGNDとなり、データ転送線スイッチ
5を遮断状態した後にGNDからVccとなり、プログ
ラムパルスを印加した後にVccからGNDになるよう
にする。ここで、トランジスタQ4のしきい値をVth
とすると、Φ8がGNDの時にBLa2の電位がVcc
−Vthよりも高くなるとトランジスタQ4が遮断状態
となり、トランジスタQ5のゲート電圧はVcc−Vt
hとなる。
【0139】この後、Φ8にVccのパルスが加えられ
ると、トランジスタQ4が遮断状態なので、浮遊状態で
あるトランジスタQ5のゲート電圧はほぼ2Vcc−V
thまで上昇し、トランジスタQ5がオン状態となるの
でデータ転送線BLa2の電位はVccまで充電され
る。一方、Φ8がGNDの時にデータ転送線BLa2の
電位がVcc−Vthよりも低くなり、トランジスタQ
5のしきい値よりも低い電圧になると、トランジスタQ
4は導通状態となるので、Φ8にパルス電圧を与えても
トランジスタQ5のゲート電圧はデータ転送線BLa2
の電圧に固定され、トランジスタQ5は導通状態となら
ない。よって、パルス電圧を与えた前と後の電圧は等し
くなる。
【0140】即ち、このアクティブリストア回路によっ
て、プログラムパルスを与えている間、“0"レベルの
データ転送線BLa2の書き込み電圧をVccという一
定電圧に昇圧することができ、データ転送線の接合リー
クなどによってデータ転送線BLa2の電位が低下して
も、“1"へ誤書き込みするのを防ぐことができる。
【0141】図4(e)は、図4(d)に示した回路を
p型MISFETに置き換えたものである。本回路の動
作は、図4(d)と極性が逆になる点を除いて同様なの
で省略する。本回路では、不揮発性メモリセルへの電子
注入や、プログラム電圧パルスの容量結合によって、デ
ータ転送線BLa2の電位が上昇しても、プログラムパ
ルスを与えている間、“1"レベルのデータ転送線BL
a2の書き込み電圧をGNDという一定電圧に保つこと
ができ、よりトンネル絶縁膜に印加される電界を一定に
し、書き込み電流を一定にすることができる。よって、
ビット線にリーク電流があってもより書き込み速度を揃
え、セル特性によるばらつきを減らして高速に書き込む
ことができる。
【0142】図5に、図1に示した本実施形態のデータ
転送線スイッチ5,5'を挟んだメモリセルユニット3
の上面レイアウト側を示す。メモリセルユニット3とし
ては、図3(a)に示すようなNANDセルユニットを
用いた。本図において、ゲート電極以外の配線層1,
1',2,2'を太い実線で示しており、図を見易くする
ため、メモリセルであるトランジスタM1〜M16とず
らして描いているが、実際はメモリセルM1〜M16の
トランジスタの半導体基板鉛直方向にデータ選択線と直
交して形成している。
【0143】スイッチ5,5'としては、図4(a)の
回路を用いた。図5のように、メモリセルユニットa1
2とメモリセルユニットb12のデータ制御線WL1〜
WL16は、データ転送線に直交する方向に複数個並列
に形成され、共有されている。さらに、メモリセルユニ
ット内の選択トランジスタのゲート制御線SL1〜SL
4も共有され、データ制御線と同一方向に形成されてい
る。このようにすることにより、メモリセルユニットを
全てのデータ転送線とデータ選択線の交点に配置するこ
とができる。
【0144】本実施形態では、スイッチ5,5'に対す
る制御線(Φ6)を共有し、データ制御線WL1〜WL
16と同一方向に稠密に形成している。そこで、データ
転送線スイッチ5,5'を形成するには、ゲート電極配
線とソース・ドレイン拡散層のみの接続を従来例に追加
するだけで配置することができ、電源線への配線層増加
によるプロセスの困難さやコスト上昇の問題がない。ま
た、本セルアレイ部では、従来例に比べ、データ選択線
方向の面積増加がなくレイアウトすることができる。レ
イアウトに対する本特徴は、データ転送線スイッチ5,
5'に、図4(a)、図4(b)、及び図4(c)の構
造を用いた場合に同様に得られる。
【0145】なお、不揮発性メモリを複数含んだメモリ
セルユニットを3として用いる場合には、複数の書き込
むデータ行は、メモリマトリックス内での同一行、例え
ばメモリセルユニットa12のデータ制御線WL1とメ
モリセルユニットa21のデータ制御線WL1を選択す
ることがアドレス選択回路構成を単純化し回路面積を小
さくするために望ましい。従来例でもメモリセルマトリ
ックス内の同一行は並列接続されているので、このよう
に選択することにより、データ選択線に対して新たなデ
コーダを設けることなく、ゲート制御線SL1〜SL4
を制御することによって複数の行の書き込みを行うこと
ができる。
【0146】図6に、本実施形態の書き込みデータラッ
チ4の回路例を示す。4'については、データ転送線B
La1をデータ転送線BLb1に、入出力端子I/O1
を入出力端子I/O2に読み替えれば良いので省略す
る。図6において、Inv1及びInv2はクロスカッ
プリングしたインバータを示しており、これらは2つで
フリップフロップを形成している。これは、書き込みデ
ータや読み出しデータを保持するための一時 記憶ラッ
チとして機能している。
【0147】Inv1の入力は、トランジスタQ7を介
して入出力端子I/O1と接続し、Φ5は入出力端子I
/O1に与えたデータを入出力するタイミングを調整し
ている。さらに、Inv1は、トランジスタQ8を介し
てデータ転送線BLa1に接続し、Φ10は書き込みデ
ータを出力するタイミングを調整している。Inv2の
入力は、読み出しデータをラッチするタイミングを調整
するトランジスタQ10のソース又はドレイン電極に接
続されている。
【0148】また、トランジスタQ10におけるソース
又はドレイン電極の他の一方は、センストランジスタで
あるトランジスタQ9のソース又はドレイン電極に接続
している。さらに、トランジスタQ9におけるソース又
はドレイン電極の他の一方はGNDに接続し、トランジ
スタQ9の入力はデータ転送線BLa1に接続してい
る。また、データ転送線BLa1には、トランジスタQ
11なるp型MOSFETが接続され、メモリセル読み
出し時に、データ転送線BLa1に読み出しのための電
流を供給する電流源となるよう、Φiによってタイミン
グ調整を行う。
【0149】これら回路ブロック4は、書き込みデータ
ラッチ及び読み出しベリファイ動作を行うことができ、
ここまでの構成及び動作については、例えば特開平7−
182886号公報により記載している。この場合、回
路ブロック4に含まれるトランジスタ数は、図6の破線
に囲まれた領域となり、最低9個となる。
【0150】これに対して、図4の例に含まれるデータ
転送線スイッチ5に含まれるトランジスタは最大で3個
であり、以下で説明するダイナミックラッチ回路13,
13'とデータ転送線スイッチ5とのトランジスタの総
数は最大9個となり、センスアンプを含んだ回路ブロッ
ク4のトランジスタの個数以下となる。さらに、図6の
回路では、センストランジスタQ9はしきい値ばらつき
の小さいものを用いる必要があるため、最小設計寸法の
ゲート長及びチャネル幅のトランジスタよりも数倍大き
なゲート長及びチャネル幅を用いる必要がある。よっ
て、図6のセンスアンプ回路ブロック4を複数個用意す
るよりも、図4に示したようなデータ転送線スイッチ5
の回路を用いる方が回路面積を小さく実現できる。
【0151】なお、本実施形態では、図6のデータ書き
込みラッチ4に回路13及び回路13'が新規に形成さ
れている。これら回路は、それぞれベリファイ書き込み
方式に対応して第1行及び第2行の初期書き込みデータ
を保持するための回路である。回路ブロック13におい
て、トランジスタQ13を介してInv1の出力がトラ
ンジスタQ14のゲート電極に接続され、Φs1はIn
v1の出力電圧をトランジスタQ14のゲート電極の容
量に保持するタイミングを調整している。さらに、In
v1の入力は、トランジスタQ14のソース又はドレイ
ン電極に接続している。
【0152】トランジスタQ14におけるソース又はド
レイン電極の他の一方は、トランジスタQ12のソース
又はドレイン電極の一方と接続している。さらに、トラ
ンジスタQ12のソース又はドレイン電極における他の
一方はGNDに接続している。トランジスタQ12のゲ
ート電極は、保持されたデータを出力するタイミングを
調整するΦr1信号に接続されている。ここで、Φs1
がVbcからGNDに低下した場合に、トランジスタQ
14のゲート電極にInv1の出力がラッチされる。こ
のシーケンスを、以後データストアと呼ぶ。
【0153】また、Inv1の入力がVccの場合に、
Φr1がGNDからVccに上昇すると、トランジスタ
Q12及びトランジスタQ14のソース又はドレイン電
極を介して、トランジスタQ14に貯えられたデータの
反転出力がInv1に入力する。よって、ΦiをGND
としBLa1をVccに充電した後に、Φ10にGND
の電位からVbcのパルスを印加し、Inv1の入力ノ
ードをVccに充電し、さらにΦr1にGNDの電位か
らVccのパルスを印加すれば、データストアした時の
Inv1の入力に得た電圧と等しい電圧をInv1の入
力に得る。この動作を以後、データリコールと呼ぶこと
にする。ここで、回路13'は、入力端子Φs1をΦs
2と読み替え、Φr1をΦr2と読み替えれば、13と
回路構成は同じで、動作も同様なので説明は省略する。
【0154】次に、図1の実施形態構造での複数の行、
例えば図2のタイミングチャートで示した2つの行につ
いてデータ書き込みを行う場合の、ベリファイ読み出し
動作を含めたフローチャートを図7に示す。以後、書き
込みデータラッチ4から遠いセルを第1行、書き込みデ
ータラッチ4から近いセルを第2行とする。ここで、第
1行と第2行とは、データ転送線スイッチ5を挟んで別
のサブブロックに存在するデータ行である。
【0155】まず、データ転送線スイッチ5,5'を導
電状態にした後、第1行の書き込みデータをラッチ4,
4'にロードする(S1)。さらに、第1行のデータを
回路13にデータストアする(S7)。次に、第2行の
書き込みデータをラッチ4,4'にロードする(S
1')。この後、第1行、第2行のデータ転送線の電圧
を設定した後にプログラムパルスを印加する(S2)。
ここまでのタイミングについては、図2に示したタイミ
ングで行えばよく、Φs1,Φs2はBLa1に該当す
るセルの書き込みデータが与えられる期問にVbcのパ
ルスを与えればよい。
【0156】全メモリセルユニット書き込み終了まで第
2行に対してベリファイリードとプログラムパルス再印
加を繰り返す工程は、従来の1行に対するベリファイ書
き込みと同じなので省略する。ここで、プログラムパル
スを再印加する工程S6は、1行に対するプログラムパ
ルス印加であり、従来公知の方法を用いればよい。ま
た、図7のS3工程以降は、データ転送線スイッチ5,
5'を導通状態としたままで良い。
【0157】次に、第1行のデータを回路13からデー
タリコールした後(S8)、第1行に対して第1行の全
メモリセルユニット書き込み終了までベリファイリード
とプログラムパルス再印加する工程を行う。ここで、ベ
リファイリードS3'のシーケンスは、具体的には次の
ようになる。データリコールS8のシーケンスの後に
は、Inv1の入力ノードが、“0"データのセルの場
合Vcc、“1"データのセルの場合GNDとなってい
る。この状態から、Φ10をGNDとし、ラッチとデー
タ転送線BLa1を切り離し、トランジスタQ11をo
ffにしてデータ転送線BLa1をVccに充電する。
この後、トランジスタQ11をoff状態にする。
【0158】次に、SL1〜SL4のうち、ベリファイ
するメモリセルユニットに縦続接続された選択ゲートを
on状態とし、当該メモリセルの制御ゲートにベリファ
イ電圧Vref を印加する。Vref としては、メモリセル
ユニットの“0"状態のしきい値と“1"状態のしきい値
の間の値となるようにし、“1"状態として許容できる
最低設計値とするのが“0"と“1"の状態を分離するの
に望ましい。これにより、“0"状態、又はデータが充
分書き込まれていない“1"状態では、当該メモリセル
のしきい値がVref より低いため、当該メモリセルを通
じて電流がソース線に流れ、データ転送線BLa1の電
位がトランジスタQ9のしきい値以下まで低下する。
【0159】一方、データが充分書き込まれた“1"状
態では、当該メモリセルユニットのしきい値がVref よ
り高いため、当該メモリセルに電流が流れず、データ転
送線BLa1の電位はVccに保持される。この状態
で、Φ9にVccパルスを印加すると、Inv1の入力
ノードが、“0"データセルの場合とデータが充分書き
込まれた“1"データセルの場合ではVcc、データが
充分書き込まれていない“1"データセルの場合GND
となる。ここまでのシーケンスがS3'となる。
【0160】次いで、トランジスタQ7をonにするこ
とによって、Inv1の入力ノードの状態、即ちI/O
1に充分にデータが書き込まれていない場合GNDを、
当該メモリセルが書き込み終了の場合Vccを入出力端
子I/O1に出力することができる。当該メモリセルに
充分にデータが書き込まれていない場合、トランジスタ
Q7をoffにし、トランジスタQ10をonにするこ
とによって、データ転送線BLa1にInv1の入力ノ
ードの状態を転送する。この後、プログラムパルスが当
該メモリセルユニットの制御ゲートに印加されるが、充
分にデータが書き込まれていない場合のみデータ転送線
BLa1の電圧はGNDとなり、それ以外の場合にはV
ccとなっているので、充分にデータが書き込まれてい
ないメモリセルのみ、制御ゲートとデータ転送線BLa
1の電圧差が大きくなり電荷が浮遊ゲート電極に注入さ
れ、ベリファイ書き込み動作を行うことができる。
【0161】図7で示す例では、データ書き込みラッチ
に、従来のセンスアンプ4に加え、第1行のデータを保
持する回路13のみ必要であり、第2行のデータを保持
する回路13'は必要ない。このため、回路面積の増大
を抑えることができる。なお、1つの書き込みデータラ
ッチ4に接続されたデータ転送線を3つ以上の複数n本
に分割した場合には、回路13と同様の回路が(n−
1)個必要となる。これらの接続は、13及び13'の
ようにInv1とInv2の出力に並列接続すればよ
い。
【0162】図8に、図1の実施形態構造での複数行
の、ベリファイ読み出し動作を含めたプログラム動作に
おけるフローチャートの別の例を示す。この例では、図
6のように、第1のデータを保持する回路13と第2行
のデータを保持する回路13'が同時プログラムする行
数個必要であるが、ベリファイ再書き込みの際にも、第
1行と第2行との両方を同時にプログラムすることがで
きる。よって、全プログラム時間を更に短縮することが
できる。
【0163】図8において、まずデータ転送線スイッチ
5,5'を導電状態にした後、第1行の書き込みデータ
をラッチ4,4'にロードする(S1)。さらに、第1
行のデータを回路13にデータストアする(S7)。次
いで、第2行の書き込みデータをラッチ4,4'にロー
ドする(S1')。さらに、第2行のデータを回路13'
にデータストアする(S7')。この後、第1行、第2
行のデータ転送線の電圧を設定した後にプログラムパル
スを印加する(S2)。ここまでのタイミングについて
は、図2に示したタイミングで行えばよい。
【0164】次いで、第1行のデータを回路13からデ
ータリコールした後(S8)、第1行に対してベリファ
イリード(S3)を行い、“1"データで再書き込みが
必要なセルについてGNDを、再書き込みの必要ないセ
ルにはVccを、例えば図1の入出力端子I/O1,デ
ータ転送線BLa2及びBLa1に出力する。この後、
データ転送線スイッチ5,5'をoff状態にし、デー
タ転送線BLa2及びデータ転送線BLb2を、データ
転送線BLa1及びデータ転送線BLb1から切り離
し、浮遊状態とする(S9)。
【0165】次いで、第2行のデータを回路13'から
データリコールした後(S8')、第2行に対してベリ
ファイリード(S3')を行い、“1"データで再書き込
みが必要なセルについてGNDを、再書き込みの必要な
いセルにはVccを、例えば、図1の入出力端子I/O
1,データ転送線BLa1に出力する(S9')。ここ
で、S9のシーケンスの前に、例えば入出力端子I/O
1をVccにプリチャージしておき、S9及びS9'シ
ーケンスによってトランジスタQ7をon状態にすれ
ば、“1"データで再書き込みが必要なセルが1つでも
ある場合には、トランジスタQ7を通じて入出力端子I
/O1の電荷が放電される。よって、S9'終了後に入
出力端子I/O1の電位がVccよりも低下している場
合には、入出力端子I/O1に複数個回路4'が接続さ
れた場合でも、第1行と第2行の全メモリセルユニット
に書き込みを行っていないと判断することができる(S
4)。
【0166】全メモリセルユニットに書き込みを行って
いない場合には、プログラムパルスの電圧及びパルス幅
を再設定し(S5')、再書き込みを行う。図8に示す
例のシーケンスでは、S8のシーケンスによって、In
v1の入力が“1"を書き込むセルはGNDに、“0"を
書き込むセルはVccに再設定する。よって、次のベリ
ファイ読み出し時に、“1"を書き込むセルについて、
プログラム再書き込み数に依らず、常に書き込み終了が
判定する。
【0167】ここで、“1"データで再書き込みが必要
なセルの数は、再書き込み数が増えるに従って減り、セ
ル読み出し電流でソース線に流れる電流による電圧降下
量も再書き込み数が増えるに従って減る。このため本方
法を用いれば、ソース線に流れる電流による電圧降下起
因の“1"状態のしきい値を、よりVref 以上にするこ
とができるため、“1"状態のしきい値の広がりを小さ
くすることができる。
【0168】本実施形態を64MbitのNAND型E
EPROMで面積評価したところ、回路13による面積
増加は1%以下、またデータ転送線スイッチ回路5,
5'による面積増加も1%以下であり、大きな回路面積
増加を伴わない。さらに、データストアとデータリコー
ルにかかる時間はそれぞれ1μsより充分少なく、35
μs程度あるプログラムパルス幅に比べて充分に小さい
時間しかプログラム時間が増加しない。
【0169】なお、本実施形態の図6のダイナミックラ
ッチ回路13は、データを入出力端子I/O1へ読み出
す場合の一時記憶メモリとして用いることもできる。こ
れは、読み出し操作を行った後、例えばΦs1にVbc
パルスを加えることによりトランジスタQ14のゲート
電極に、読み出しデータの反転データを貯える。このデ
ータを入出力端子I/O1に読み出す場合は、データリ
コール操作を行えばよい。このラッチ回路13に読み出
したデータを一時保管し、センスアンプ4では別のメモ
リセルユニットの読み出し操作を始めることができる。
【0170】これに対して従来例では、センスアンプ4
に一時記憶メモリがないので、複数のセンスアンプが形
成されている場合、全てのセンスアンプのデータを外部
記憶に転送してからでないと、次の読み出し操作を開始
することはできなかった。従って本実施形態では、従来
よりも高速に読み出し操作を行うことができる。
【0171】(第2の実施形態)図9は、本発明の第2
の実施形態に係わる不揮発性半導体メモリを示すブロッ
ク図であり、特にメモリセルマトリックス及びその周辺
の主要部の回路構成を示している。
【0172】本実施形態は、第1の実施形態と比較し、
データ転送線を4分割し、例えば4つのメモリセルユニ
ットa11,a21,a31,a41について1つのプ
ログラムパルスで同時書き込みを行う構造を示してい
る。なお、図1と同一の部分には同一符号を付して、そ
の詳しい説明は省略する。
【0173】図9において、BLa1,BLa2,BL
a3,BLa4,BLb1,BLb2,BLb3,BL
b4は、データ転送線を示している。また、例えば、符
号6は書き込みを行うデータ選択線を示しており、符号
6'は書き込みを行わないデータ選択線を示している。
これらのデータ選択線6,6'は、データ転送線と互い
に直交する方向に配置されている。符号3は、不揮発性
メモリセルからなるメモリセルユニットを示し、データ
転送線とデータ選択線との交点に形成されており、メモ
リセルユニット3の制御入力がデータ選択線に、メモリ
セルユニット3のデータ入出力端子はデータ転送線に接
続している。さらに、データ選択線には、データ転送線
BLax(x=1,2,3,4)とデータ転送線BLb
x(x=1,2,3,4)との両方にメモリセルユニッ
トを接続している。
【0174】データ転送線BLa1及びBLb1の一端
には、書き込みデータを一時保持するラッチ4,4'を
それぞれ形成している。ラッチ4,4'は通常メモリセ
ルユニット3のデータを読み出すためのセンスアンプ回
路を兼ねている。さらに、ラッチ4,4'は、書き込み
及び読み出しデータを外部回路と接続するデータ線1
0,10'にそれぞれ接続している。ラッチ4,4'は、
データをラッチするためのタイミングを設定する信号線
9に共に接続している。データ転送線BLa1及びBL
b1のラッチ4,4'が形成されていない一端には、第
1のデータ転送線スイッチ5,5'における入出力端子
の一方をそれぞれ接続している。
【0175】第1のデータ転送線スイッチ5,5'にお
ける入出力端子の他方は、データ転送線BLa2及びB
Lb2の一端とそれぞれ接続している。さらに、データ
転送線BLa2及びBLb2の他の一端は、第2のデー
タ転送線スイッチ5,5'における入出力端子の一方を
それぞれ接続している。第2のデータ転送線スイッチ
5,5'における入出力端子の他方は、データ転送線B
La3及びBLb3の一端とそれぞれ接続している。さ
らに、データ転送線BLa3及びBLb3の他の一端
は、第3のデータ転送線スイッチ5,5'における入出
力端子の一方をそれぞれ接続している。第3のデータ転
送線スイッチ5,5'における入出力端子の他方は、デ
ータ転送線BLa4及びBLb4の一端とそれぞれ接続
している。
【0176】また、第1のデータ転送線スイッチ5,
5'は、列方向に隣接したデータ転送線の接続を制御す
るための信号線8に共に接続している。同様に、第2及
び第3のデータ転送線スイッチ5,5'も、列方向に隣
接したデータ転送線の接続を制御するための信号線8に
共に接続している。これら信号線8は、データ選択線と
同じ方向に配置されることが、配線層数を増やさずセル
面積を縮小するのに望ましい。さらに、これら信号線
8,9及びデータ選択線6,6'に適宜タイミング調整
を行い信号出力するクロック発生回路11を設けてい
る。
【0177】本実施形態では、データ転送線スイッチ5
を遮断状態にすることにより、データ転送線BLa1,
BLa2,BLa3,BLa4の電位を書き込みデータ
に従ってそれぞれ独立に与えることができる。よって、
それぞれのデータ転送線に接続されたメモリセルユニッ
トをデータ転送線分、例えば1つのプログラムパルスに
よって、4行のメモリセルユニットa11,a21,a
31,a41に同時に書きこみ動作を行うことができ
る。
【0178】図10に、図9の実施形態構造での複数の
行、例えば4つの行についてデータ書き込みを行うタイ
ミング図を示す。図10では、メモリセルユニットa1
1に“0"を書き込み、メモリセルユニットa21に
“1"を書き込み、メモリセルユニットa31に“0"を
書き込み、メモリセルユニットa41に“1"を書き込
む場合を示す。ここで、書き込みを行うメモリセルユニ
ットは、既に、例えば浮遊ゲートの電荷を引き抜く方法
によってデータ消去されているものとし、“0"状態に
なっているものとする。また、入出力端子I/O2につ
いても図1と同様に、同様のタイミングで書き込みがで
きることは明らかなので省略する。
【0179】まず、図10において、外部電流入出力端
子I/O1に、メモリセルユニットa41の書き込みデ
ータ“1"に相当する電圧GNDを与える。また、図1
0では、説明した書き込みデータ状態を実線で、説明と
反転した書き込みデータ状態を破線で示している。続い
て、データ転送線スイッチの制御入力Φ14,Φ15,
Φ16をVbcにし、データ転送線BLa1,BLa
2,BLa3,BLa4を導通状態にする。その後、Φ
5の電圧をGNDからVccにし、Φ10をGNDから
Vccにし入出力端子I/O1のデータをデータ転送線
BLa1に出力する。
【0180】本実施形態では、回路素子が少なく面積を
小さくできるため、信号線9の電圧をoff状態、つま
りGNDとにした場合にデータをラッチし、Vccとし
た場合にデータ入出力線10の電圧がそのままデータ転
送線に伝わる場合を示した。書き込みデータラッチ4に
は、信号線9の立ち下がりエッジでデータをラッチする
回路、例えばエッジトリガ型データラッチ回路を用いて
も良く、入出力端子I/O1が変化してもデータ転送線
の電圧を書き込みデータの電圧に安定させるのに望まし
い。この時、データ転送線スイッチは全てon状態にな
っているので、データ転送線BLa2,BLa3,BL
a4はBLa1と同電位となる。
【0181】次に、データ転送線BLa4が、書き込み
時の所定電位Vcc又はGNDに充放電されるのを待っ
た後、Φ16の電位をGNDとし、第3のデータ転送線
スイッチ5を遮断状態にする。この遮断状態とするタイ
ミングは、データ転送線BLa3にデータ転送線BLa
4と異なるデータ電圧を伝達する制御信号9のタイミン
グよりも先立って行われるようにする。これにより、デ
ータ転送線BLa4は電気的に浮遊状態となるので、デ
ータ転送線スイッチ5を遮断状態にする前に設定した電
圧が保持される。
【0182】次に、外部電流入出力端子I/O1に、メ
モリセルユニットa31の書き込みデータ“0"に相当
する電圧Vccを与える。続いて、Φ5の電圧を上昇さ
せ、入出力端子I/O1のデータ電圧を、データ転送線
BLa1,BLa2及びBLa3に伝達する。次に、デ
ータ転送線BLa3が、書き込み時の所定電位Vcc又
はGNDに充放電されるのを待った後、Φ15の電位を
GNDとし、第2のデータ転送線スイッチ5を遮断状態
にする。この遮断状態とするタイミングは、データ転送
線BLa2にBLa3と異なるデータ電圧を伝達する制
御信号9のタイミングよりも先立って行われるようにす
る。これにより、データ転送線BLa3は浮遊状態とな
るので、データ転送線スイッチ5を遮断状態にする前に
設定した電圧が保持される。
【0183】次に、外部電流入出力端子I/O1に、メ
モリセルユニットa21の書き込みデータ“1"に相当
する電圧GNDを与える。続いて、Φ5の電圧を上昇さ
せ、入出力端子I/O1のデータ電圧を、データ転送線
BLa1及びBLa2に伝達する。次に、データ転送線
BLa2が、書き込み時の所定電位Vcc又はGNDに
充放電されるのを待った後、Φ14の電位をGNDと
し、第1のデータ転送線スイッチ5を遮断状態にする。
この遮断状態とするタイミングは、データ転送線BLa
1にデータ転送線BLa2と異なるデータ電圧を伝達す
る制御信号9のタイミングよりも先立って行われるよう
にする。これにより、データ転送線BLa2は電気的に
浮遊状態となるので、データ転送線スイッチ5を遮断状
態にする前に設定した電圧が保持される。
【0184】次に、外部電流入出力端子I/O1に、メ
モリセルユニットa11の書き込みデータ“0"に相当
する電圧Vccを与える。続いて、Φ5の電圧を上昇さ
せ、入出力端子I/O1のデータ電圧をデータ転送線B
La1に伝達する。これまでのシーケンスによって、デ
ータ転送線BLa1,BLa2,BLa3,BLa4は
それぞれ、書き込み電圧に相当する電圧に設定される。
【0185】次に、データ転送線BLa1が、例えば1
nsから1μsの間の時間、書き込み時の所定電位に充
電されるのを待った後、データを書き込むメモリセルユ
ニット3に接続されたデータ制御線6の電位を、プログ
ラム電圧Vpgm になるように電圧パルスを与える。この
時、他の書き込みを行わないデータ制御線6'の電位を
Vpassになるようにする。
【0186】データ書き込みパルス印加が終了した後、
Φ14,Φ15,Φ16の同位をVccとし、データ転
送線スイッチ5を導通状態にする。これは、引き続いて
読み出し動作が行われる場合、メモリセルユニット3の
データを高速で読み出すことを可能とするためである。
【0187】以上のシーケンスにより、1つのセンスア
ンプに接続された複数のメモリセルユニットについて、
1つのプログラムパルスによって4つの行にデータを書
き込むことができる。本実施形態では、4つのメモリサ
ブブロックに対して書き込みが同時に行えるので、第1
の実施形態に比べ、さらに全プログラム時間を短くする
ことができる。また、本実施形態で、プログラムパルス
時間を2倍にすると、1メモリセル当たりの書き込み電
流を1/2にし、全プログラム時間も最大1/2に削減
でき、メモリセルの書き込み電流削減と全プログラム時
間削減の両方を実現することができる。
【0188】(第3の実施形態)図18に本発明の第3
の実施形態における構造を示す。本実施形態は、一つの
データ転送線に接続された複数のメモリセルユニットの
ユニット選択トランジスタを、第1の実施形態のデータ
転送スイッチとし、同一データ転送線に接続された異な
るメモリセルユニットに1つのプログラムパルスで同時
書き込みを行う構造を示している。このとき各メモリセ
ルユニットに、データとなる電荷の蓄積を担わせる。な
お、図1と同一の部分には、同一符号をつけて詳しい説
明は省略する。
【0189】図18は本発明の第3の実施形態にかかる
不揮発性メモリの回路ブロック図である。図18に示す
不揮発性メモリは、図1において、データ転送線間のス
イッチング素子を取り除いた構造となっている。
【0190】さらに、それぞれのメモリセルユニット3
は、選択トランジスタの制御線SL1をそれぞれ接続し
ている。この制御線SL1は、制御線7,7'に共に接
続している。これら制御線7,7'は、データ選択線1
0,10'と同じ方向に配置することが、配線層数を増
やさずセル面積を縮小するのに望ましい。
【0191】さらに、制御線7,7'およびデータ選択
線6,6'に適宜タイミング調整を行い信号出力するク
ロック発生回路11を形成している。ここで例えば、制
御線7'は、書き込み時に選択されないメモリセルユニ
ット3の制御線SL1を、制御線7は書き込み時に選択
されるメモリセルユニット3の制御線SL1を示してい
る。本実施例では、プログラムパルス印加時に、メモリ
セルユニット3の選択トランジスタを遮断状態にするこ
とにより、メモリセルユニット3内にあらかじめ書き込
まれた電位をそのセルユニット3の容量によって、浮遊
状態で保持し、それぞれのユニットで独立に与えること
ができる。よって、それぞれのデータ転送線に接続した
メモリセルユニットをデータ転送線分、例えば、1つの
プログラムパルスによって、2行のメモリセルユニット
a11,a21,b11、b21に同時に書きこみ動作
を行うことができる。
【0192】図19は、図18に示す構造での複数の
行、例えば、4つの行についてデータ書き込みを行うタ
イミング図を示す。ここで、図2と同じタイミングにつ
いては、省略する。
【0193】図19では、メモリセルユニットa21に
“0"を書き込み、メモリセルユニットb21に“1"を
書き込み、メモリセルユニットa11に“1"を書き込
み、メモリセルユニットb11に“0"を書き込む場合
を示す。先ず、外部電流入出力端子I/O1およびI/
O2に、それぞれ、メモリセルユニットa21およびメ
モリセルユニットb21の書き込みデータに相当する電
圧、つまり、それぞれ、Vccと0Vとを与える。ここ
では、“0"データに相当する電圧としてVcc、“1"
データに相当する電圧として0Vとしている。
【0194】また、図19では、書き込みデータ状態を
実線で、反転した書き込みデータ状態を破線で示してい
る。
【0195】回路素子が少なく面積を小さくできるた
め、信号線9の電圧をoff状態、つまり0Vとした場
合に、データをラッチし、Vccとした場合に、データ
入出力線10の電圧がそのままデータ転送線1に伝わる
例を示した。回路4,4'には、信号線9の立ち下がり
エッジでデータをラッチする回路、例えばエッジトリガ
型データラッチ回路を用いても良く、入出力端子I/O
1及びI/O2が変化してもデータ転送線の電圧を書き
込みデータの電圧に安定させるのに望ましい。
【0196】また、Φ21の電位をVccとし、メモリ
セルユニットa21およびメモリセルユニットb21に
含まれる選択ゲートを導通状態にした後、Φ5の電圧を
上昇させ、入出力端子I/O1およびI/O2のデータ
をデータ転送線BLa1およびBLb1に出力する。こ
の後Φ5を下降させることでラッチする。この時、デー
タ転送線スイッチはon状態になっているので、メモリ
セルユニットa21およびメモリセルユニットb21の
チャネル電位はそれぞれ、データ転送線BLa1および
BLb1と同電位となる。
【0197】次に、データ転送線BLa1およびBLb
1が、書き込み時の所定電位VccまたはGNDに充放
電されるのを待った後、Φ21の電位を0Vとし、メモ
リセルユニットa21およびb21に含まれる選択ゲー
トを遮断状態にする。この遮断状態とするタイミング
(t1)は、データ転送線BLa1に異なるデータ電圧を
伝達する制御信号9のタイミング(t2)よりも先立って
行われるようにする。ここで、メモリセルユニットa2
1およびb21のトランジスタのチャネル電位は浮遊状
態となるので、メモリセルユニットa21およびb21
に含まれる選択ゲートを遮断状態にする前に設定した電
圧を保持する。
【0198】次に、Φ20の電位をVccとし、メモリ
セルユニットa11およびb11に含まれる選択ゲート
を導通状態にする。さらに、外部電流入出力端子I/O
1およびI/O2に、それぞれ、メモリセルユニットa
11およびb11の“1",“0"の書き込みデータに相
当する電圧、0VとVccとを与える。
【0199】次に、Φ5の電圧を上昇させ、外部電流出
力端子I/O1およびI/O2のデータ電圧を、データ
転送線BLa1およびBLb1に伝達する。これまでの
シーケンスによって、メモリセルユニットa21,b2
1,a11,b11のチャネル電位にそれぞれ、書き込
み電圧に相当する電圧に設定される。
【0200】これまでのシーケンスで、Φ22の電位を
常に0Vとし、非選択ユニット、例えば、メモリセルユ
ニットa12,b12,a22,b22に含まれる選択
ゲートを遮断状態とし誤書込みを防ぐ。
【0201】この後のデータ書込みパルスを印加するシ
ーケンス以降は、第1の実施形態と同一なので省略す
る。
【0202】本実施形態では、第1の実施形態の特徴に
加え、選択スイッチ回路5,5'を必要とせず、第1の
実施形態よりも回路面積を小さく保つことができる。ま
た、第1の実施例や第2の実施例のように、書き込み時
に必ずしもセンスアンプから最も遠いメモリサブブロッ
クからデータを転送する必要がなく、メモリサブブロッ
クに対して任意の順番でデータを転送することができ
る。よって、書き込みデータのメモリサブブロック間の
順序入れ替え回路や手順が必要なく、より高速で書き込
みシーケンスを行うことができる。
【0203】なお、本発明は上述した各実施形態に限定
されるものではない。第1の実施形態で示したダイナミ
ックデータ保持回路13としては、例えば図11で示す
ような回路を用いることができる。図11(a)は、図
6の回路13のトランジスタQ12とトランジスタQ1
4との接続順序を変えたものである。図6の回路13
は、トランジスタQ14を介しているため、Φr1のス
イッチングノイズがInv1やBLa1に伝わりにく
く、フリップフロップの誤反転を防ぐことができる。一
方、図11(a)では、トランジスタQ14のソース電
極が接地されているので、トランジスタQ14のゲート
電極に貯えられた電荷が減少する。また、Inv1の出
力電圧が減少しても確実にトランジスタQ14をオン状
態にし、Inv1の入力をGNDにすることができる。
【0204】また、図11(b)はトランジスタQ1
5,Q14,Q12を直列接続することにより、Inv
1の入力にΦr1やΦs1のスイッチングノイズを伝わ
りにくくすることができる。さらに、図11(c)は、
図11(a)のn型MOSFET構成をp型MOSFE
Tで構成した例である。この場合、トランジスタQ13
のゲート入力としてはΦs1の反転信号である/Φs1
を、トランジスタQ12のゲート入力としてはΦr1の
反転信号である/Φr1を与える。また、図11(d)
は、図11(c)においてトランジスタQ12とトラン
ジスタQ14との直列関係を入れ替えたものである。
【0205】これら図11(c)(d)はそれぞれ、図
11(a)及び図6の回路13で説明した特徴の他に、
トランジスタQ13のゲート電極を0Vとすることで、
Inv1入力をVccまで上昇させることができる。よ
って、より低電圧電源下で動作させることができる。
【0206】また、スイッチ素子として主にn型MIS
FETを用いたが、これらは、ゲート入力を反転すれ
ば、p型n型を入れ替えてもよい。また、n型MISF
ETでなく、例えばnpnバイポーラトランジスタでも
よいし、pnpバイポーラトランジスタでもよい。バイ
ポーラトランジスタを用いた場合には、ドレイン電極の
代わりにコレクタ電極、ソース電極の代わりにエミッタ
電極、ゲート電極の代わりにベース電極を用い、on状
態にするのに、例えばベース−エミッタ電極間にnpn
トランジスタで正にpn接合の順方向電圧、例えばSi
では0.6V以上、pnpトランジスタで負に順方向電
圧以上印加し、off状態にするにはベース電極を0V
とすればよい。
【0207】本実施形態では、EEPROMからなる不
揮発性半導体素子を例に挙げたが、本発明の構成は複数
のデータ選択線と複数のデータ転送線からなるメモリマ
トリックスで、読み出し速度に対してプログラム速度が
遅い記憶素子に対して有効であることは明らかである。
例えば、分極反転に時間がかかる強誘電体メモリや磁区
反転に時間がかかる強磁性体メモリについても、本発明
が適用できることは言うまでもない。
【0208】その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲
で、様々に変形して実施することができる。
【0209】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、複
数の行にデータを書き込む場合に、1セル当たりの書き
込み時間を変化させないで、データ書き込み時間を最
大、1/(データ転送線の分割数)に減少させることが
できる。よって、より高速にデータ書き込みを行うこと
ができ、プログラムパルスを形成するための消費電力を
減少させることができる。
【0210】また、行の分割数を増やすことにより全デ
ータ書き込み時間を短縮し、1セル当たりの書き込み時
間を延ばすことも可能である。これにより、同じ電荷量
を書き込むためのデータ書き込み電流を減少させること
ができ、ストレスリークによるデバイスの劣化、消費電
力の増加、及びデータ保持特性の悪化を防ぐことができ
る。
【0211】また、ストレスリークを減少させることが
できるので、メモリセルのトンネル絶縁膜をより薄膜化
することができ、書き込み時のプログラム電圧も減少さ
せることができる。よって、プログラム電圧を発生させ
る昇圧回路の面積を縮小でき、かつ耐圧の小さな面積の
小さいトランジスタを用いることができるため、よりチ
ップ面積を縮小することができる。さらに、プログラム
電圧低下に伴い、より消費電力も減少させることができ
る。
【0212】また、データ転送線スイッチの代りに分割
した各データ転送線に対してセンスアンプを形成した場
合と比較して、トランジスタ数を減少させることがで
き、回路面積を減少させることができる。さらに、デー
タ転送線スイッチは、電源線を配線する必要がない構成
を用いることができ、メモリマトリックス領域に電源配
線のための配線層やコンタクトを必要とせず、従来例と
同じ配線層構成で回路を形成することができる。さら
に、書き込みデータを一時保持する回路を各センスアン
プに複数形成しているので、書き込み時に外部データバ
ッファからセンスアンプにデータを随時送る場合と比較
して高速であり、配線も短いので消費電力を減らすこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係わる不揮発性半導体メモリ
の回路構成を示すブロック図。
【図2】第1の実施形態構造で2つの行についてデータ
書き込みを行う場合のタイミング図。
【図3】第1の実施形態に用いたメモリセルユニットの
具体例を示す回路構成図。
【図4】第1の実施形態に用いたデータ転送線スイッチ
の具体例を示す回路構成図。
【図5】図1のデータ転送線スイッチを挟んだメモリセ
ルユニットの上面レイアウト側を示す図。
【図6】第1の実施形態に用いた書き込みデータラッチ
の具体例を示す回路構成図。
【図7】図1の実施形態構造で2つの行についてベリフ
ァイ読み出し動作を含めたプログラム動作を説明するた
めのフローチャート。
【図8】図1の実施形態構造で2つの行についてベリフ
ァイ読み出し動作を含めたプログラム動作の別の例を説
明するためのフローチャート。
【図9】第2の実施形態に係わる不揮発性半導体メモリ
の回路構成を示すブロック図。
【図10】第2の実施形態構造で4つの行についてデー
タ書き込みを行う場合のタイミング図。
【図11】本発明の変形例を説明するためのもので、ダ
イナミックデータ保持回路の別の例を示す回路構成図。
【図12】従来の不揮発性半導体メモリの回路構成を示
すブロック図。
【図13】図12の従来構造で2つの行についてベリフ
ァイ動作を含めたデータ書き込み動作を説明するための
フローチャート。
【図14】本発明の変形例を説明するためのもので、不
揮発性半導体メモリの上面図。
【図15】本発明の変形例を説明するためのもので図1
5(a)は図14のB−B'で切り取った断面図、図1
5(b)は図14のA−A'で切り取った断面図。
【図16】本発明の変形例を示すもので図16(b)、
図16(c)は図15(a)、図15(b)に対応する
NANDメモリセルユニットのB−B'及びA−A'に対
応する断面図、図16(a)はB−B'同一方向に沿っ
たデータ転送線27(SL1)の断面図。
【図17】本発明の変形例を示すもので図17(a)
は、不揮発性半導体メモリの上面図、図17(b)は図
17(a)におけるB−B'の断面図、図17(c)は
図17(a)におけるC−C'の断面図。
【図18】第3の実施形態に係わる不揮発性半導体メモ
リの回路構成を示すブロック図。
【図19】第3の実施形態構造で2つの行についてデー
タ書き込みを行う場合のタイミング図。
【符号の説明】
1,1',2,2'…データ転送線 3…メモリセルユニット 4…センスアンプ及び書き込みデータラッチ 5,5'…データ転送線スイッチ 6,6'…データ選択線 8,9…信号線 10…データ入出力線 11…クロック発生回路 13,13'…ダイナミックラッチ回路
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 29/792

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1のデータ転送線と、 前記第1のデータ転送線に接続されたデータの再書き込
    み可能な不揮発性半導体メモリからなる複数の第1のメ
    モリセルユニットと、 前記第1のメモリセルユニットにそれぞれ接続された第
    1のデータ選択線と、 第2のデータ転送線と、 前記第2のデータ転送線に接続されたデータの再書き込
    み可能な不揮発性半導体メモリからなる複数の第2のメ
    モリセルユニットと、 前記第2のメモリセルユニットにそれぞれ接続された第
    2のデータ選択線と、 前記第1のデータ転送線に接続されたデータ保持手段
    と、 前記第1のデータ転送線及び前記第2のデータ転送線の
    間に挿入されたスイッチング素子とを具備し、 プログラムに際し、前記複数の第1のメモリセルユニッ
    トに接続された第1のデータ選択線の1つと前記複数の
    第2のメモリセルユニットに接続された第2のデータ選
    択線の1つとが前記スイッチング素子の遮断状態時に同
    時に選択されることを特徴とする不揮発性半導体記憶装
    置。
  2. 【請求項2】前記データ転送線及び前記データ選択線は
    互いに直交するように配置され、前記データ転送線に接
    続された前記メモリセルユニット及び前記スイッチング
    素子からなる1列のメモリブロックが、前記データ選択
    線の方向に複数並列に配置されてメモリマトリックスを
    構成し、 前記データ選択線と平行に配置され、前記スイッチング
    素子に対する制御入力を行う制御線をさらに具備するこ
    とを特徴とする請求項1記載の不揮発性半導体記憶装
    置。
  3. 【請求項3】前記データ保持手段は、半導体素子によっ
    て形成されたフリップフロップからなることを特徴とす
    る請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】前記データ保持手段は、書き込みデータを
    一時保持する回路を複数有することを特徴とする請求項
    1記載の不揮発性半導体記憶装置。
  5. 【請求項5】前記メモリセルユニットは、少なくとも1
    つの電荷蓄積層と制御ゲートとを有する電界効果トラン
    ジスタを含むことを特徴とする請求項1記載の不揮発性
    半導体記憶装置。
  6. 【請求項6】前記電界効果トランジスタは、書き込み動
    作にFNトンネル電流を用いることを特徴とする請求項
    5記載の不揮発性半導体記憶装置。
  7. 【請求項7】前記電荷蓄積層はポリシリコン又はシリコ
    ン窒化膜からなることを特徴とする請求項5記載の不揮
    発性半導体記憶装置。
  8. 【請求項8】データ転送線と、 前記データ転送線に接続されたデータの再書き込み可能
    な不揮発性メモリからなる第1及び第2のメモリセルユ
    ニットと、 前記第1のメモリセルユニットに接続された第1のデー
    タ選択線と、 前記第2のメモリセルユニットに接続された第2のデー
    タ選択線と、 前記データ転送線に接続されたデータ保持手段と、 前記第1のメモリセルユニットに対応して前記第1のメ
    モリセルユニット及び前記データ転送線との間に挿入さ
    れた前記第1のスイッチング素子と、 前記第2のメモリセルユニットに対応して前記第2のメ
    モリセルユニット及び前記データ転送線との間に挿入さ
    れた前記第1のスイッチング素子とを具備し、 プログラムに際し、前記第1のメモリセルユニットに接
    続された第1のデータ選択線と前記第2のメモリセルユ
    ニットに接続された第2のデータ選択線とが前記第1及
    び第2のスイッチング素子の何れか一方が遮断状態時に
    同時に選択されることを特徴とする不揮発性半導体記憶
    装置。
  9. 【請求項9】前記データ転送線及び前記データ選択線は
    互いに直交するように配置され、前記データ転送線に接
    続された前記メモリセルユニットからなる1列のメモリ
    ブロックが、前記データ選択線の方向に複数並列に配置
    されてメモリマトリックスを構成し、 前記データ選択線と平行に配置され、前記スイッチング
    素子に対する制御入力を行う制御線をさらに具備するこ
    とを特徴とする請求項8記載の不揮発性半導体記憶装
    置。
  10. 【請求項10】前記第1のスイッチング素子及び前記第
    1のメモリセルユニットを構成する不揮発性メモリは同
    一のウェル上に形成され、前記第2のスイッチング素子
    及び前記第2のメモリセルユニットを構成する不揮発性
    メモリは同一のウェル上に形成されていることを特徴と
    する請求項9記載の不揮発性半導体記憶装置。
  11. 【請求項11】前記データ保持手段は、センスアンプか
    らなることを特徴とする請求項8記載の不揮発性半導体
    記憶装置。
  12. 【請求項12】前記データ保持手段は、半導体素子によ
    って形成されたフリップフロップからなることを特徴と
    する請求項8記載の不揮発性半導体記憶装置。
  13. 【請求項13】前記第1及び第2のメモリセルユニット
    は、少なくとも1つの電荷蓄積層と制御ゲートとを有す
    る電界効果トランジスタを含むことを特徴とする請求項
    8記載の不揮発性半導体記憶装置。
  14. 【請求項14】前記電界効果トランジスタは、書き込み
    動作にFNトンネル電流を用いることを特徴とする請求
    項13記載の不揮発性半導体記憶装置。
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