JP2003346321A - 磁気記録媒体とその製造方法 - Google Patents

磁気記録媒体とその製造方法

Info

Publication number
JP2003346321A
JP2003346321A JP2002149632A JP2002149632A JP2003346321A JP 2003346321 A JP2003346321 A JP 2003346321A JP 2002149632 A JP2002149632 A JP 2002149632A JP 2002149632 A JP2002149632 A JP 2002149632A JP 2003346321 A JP2003346321 A JP 2003346321A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic
layer
protective layer
nonmagnetic
recording medium
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Abandoned
Application number
JP2002149632A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuyuki Nagai
信之 永井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2002149632A priority Critical patent/JP2003346321A/ja
Priority to US10/437,506 priority patent/US6818960B2/en
Publication of JP2003346321A publication Critical patent/JP2003346321A/ja
Abandoned legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/84Processes or apparatus specially adapted for manufacturing record carriers
    • G11B5/8408Processes or apparatus specially adapted for manufacturing record carriers protecting the magnetic layer
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/62Record carriers characterised by the selection of the material
    • G11B5/72Protective coatings, e.g. anti-static or antifriction
    • G11B5/726Two or more protective coatings
    • G11B5/7262Inorganic protective coating
    • G11B5/7264Inorganic carbon protective coating, e.g. graphite, diamond like carbon or doped carbon
    • G11B5/7266Inorganic carbon protective coating, e.g. graphite, diamond like carbon or doped carbon comprising a lubricant over the inorganic carbon coating

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Manufacturing Of Magnetic Record Carriers (AREA)
  • Magnetic Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 スペーシング損失や、耐久性の問題の解決を
図る。 【解決手段】 非磁性支持体1上に、磁性層2が形成さ
れ、この上に、突起部3が厚さ分布によって分散形成さ
れた非磁性保護層4が形成され、その上に潤滑剤層5が
形成されて表面突起13が形成された構成とする。すな
わち、磁性層2に対する防錆等の目的をもって磁性層2
上に形成される非磁性保護層4に突起部3を分散形成す
る。この突起部3を構成する非磁性保護層4は、突起部
3を含めて全体が同一材料によって構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気記録媒体とそ
の製造方法に関し、磁気記録媒体と、更にこの磁気記録
媒体に対して磁気記録または/および再生を行う磁気ヘ
ッドの耐久性および電磁変換特性を高めることができる
ようにし、より高密度磁気記録に適する磁気記録媒体を
提供するものである。
【0002】
【従来の技術】磁気記録媒体の高密度記録化には、高保
磁力化と表面平滑化による周波数特性改善が必要である
が、所望の信号対雑音比(以下C/Nと記す)を確保し
た上で、耐久性をいかに向上できるかに大きな問題があ
る。そのために、従来、種々の改善、アプローチがなさ
れている。例えば、非磁性支持体に高精度のパターンを
形成することで記録媒体表面に高精度の突起を形成する
方法(特開平10−55535号)、磁性層に含まれる
粒子の一部を露出させて微細な突起を形成させる方法
(特許第2512005号)等数多くの提案がなされて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、例えば
非磁性支持体表面に微細突起を形成し、この突起の形成
面上に、磁性層および非磁性保護層を形成して、その表
面すなわち記録媒体表面に、支持体表面の微細突起に基
く微細突起を形成する構成を採る場合、媒体表面の突起
中には磁性層が入り込んだ構成となることから、この突
起が摩耗してくるとこの摩耗部において磁性層が露出し
てくる。このように磁性層が露出すると、この露出部に
おいて磁性層の粒子が剥奪されやすくなり、この部分か
ら磁性層の破壊が生じる。また、微粒子によって突起を
形成する構成による場合は、凝集等が起きやすくなるこ
とから、実際に微細な突起を形成することが難しく、結
果として磁気ヘッドに対するスペーシング損失が大きく
なってしまう。本発明は、磁気記録媒体において、その
スペーシング損失を小さく、耐久性の向上を図り、更
に、この磁気記録媒体に因る磁気ヘッドの耐久性、電磁
変換特性の向上を図ることができる磁気記録媒体を提供
するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明による磁気記録媒
体は、非磁性支持体上に、磁性層が形成され、この上
に、突起部が厚さ分布によって分散形成された非磁性保
護層が形成され、その上に潤滑剤層が形成されて表面突
起が形成された構成とする。すなわち、本発明において
は、磁性層に対する防錆等の目的をもって磁性層上に形
成される非磁性保護層に上述した突起部を形成する。こ
の突起部を構成する非磁性保護層は、磁性層上に直接的
に形成され、その突起部を含めて全体を同一材料によっ
て構成することができる。この非磁性保護層は、第1非
磁性保護層と第2非磁性保護層との積層構造とし、この
積層非磁性保護層のいずれか一方の非磁性保護層を不連
続に分散して形成し、第1および第2非磁性保護層によ
って厚さ分布を有する突起部が分散形成された構成とす
る。あるいは、磁性層上に形成した不連続金属層上に跨
がって非磁性保護層が形成して、厚さ分布によって突起
部を形成し、この突起部を含んで同一材料による非磁性
保護層を構成とすることができる。この場合の不連続金
属層は、磁性層に比し電気伝導度の高い金属によって構
成され、この金属層上に形成された非磁性層が、この金
属層が存在せず磁性層上に直接的に形成された非磁性保
護層の厚さより大に成膜することにより、非磁性保護層
に厚さ分布が形成された構成とする。すなわち、突起部
を不連続金属層上に限定的に形成する。
【0005】また、本発明による磁気記録媒体の製造方
法は、非磁性支持体上に、磁性層を成膜する工程と、こ
の磁性層の成膜工程の後に、突起部が分散形成された非
磁性保護層を形成する工程と、潤滑剤層を成膜する工程
とを有する。
【0006】その突起部が分散形成された非磁性保護層
の成膜工程は、第1非磁性保護層の成膜工程と、第2非
磁性保護層の成膜工程とを有し、いずれか一方、例えば
下層の非磁性保護層を全面的成膜工程とし、他方の例え
ば非磁性保護層をマスク処理によって分散形成する成膜
工程としてこれら第1および第2非磁性層が積層形成さ
れる部分と単一層部分とによって、厚さ分布を有する非
磁性保護層を形成し、その厚さが大なる部分によって突
起部を形成する。
【0007】あるいは、突起部が分散形成された非磁性
保護層の成膜工程が、磁性層上にこの磁性層より電気伝
導度の高い不連続金属層を成膜し、この不連続金属層上
を含んで全面的に非磁性保護層を成膜し、不連続金属層
が存在する部分と、これ存在しない透孔内に露出する磁
性層部分との非磁性保護層の成膜速度の差によって、不
連続金属層上において非磁性保護層の厚さが大なる部分
を形成して厚さ分布を有する非磁性保護層を形成し、そ
の厚さの大なる部分によって突起部を形成する。
【0008】すなわち、本発明による磁気記録媒体は、
従前におけるような磁気記録媒体を構成する非磁性支持
体や、この上に形成される磁性層に突起を形成すること
により記録媒体表面に所要の突起を形成する構成による
ものではなく、磁性層上に形成した非磁性保護膜に突起
部を形成することによって、磁気記録媒体表面に所要の
表面突起が形成された磁気記録媒体構成とする。
【0009】また、本発明による磁気記録媒体の製造方
法にあっては、非磁性支持体上に磁性層を形成する工程
の後に、突起部が分散形成された非磁性保護膜の形成を
行うものである。
【0010】すなわち、本発明による磁気記録媒体およ
び磁気記録媒体の製造方法においては、磁性層自体の構
成、およびその製造工程に関わりがなく突起部が非磁性
保護層に分散形成される構成、および製造方法によるも
のであり、これによって突起部による磁性層の特性への
影響、耐久性の影響を回避する。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明による磁気記録媒体の基本
構成は、図1にその概略断面図を示すように、非磁性支
持体1上に磁性層2が形成され、この上に、厚さ分布を
有し突起部3が分散形成された非磁性保護層4が形成さ
れる。すなわち、非磁性保護層4に、他部に比し大なる
厚さT1 を有する部分が点在して形成されこれら大なる
厚さT1 を有する部分によって突起部3が形成される。
【0012】そして、この非磁性保護層4上に、全面的
に潤滑剤層5が形成される。この構成により媒体表面、
すなわち潤滑剤層5の表面に非磁性保護層4の突起部3
に依存する表面突起13が形成された構成とされる。す
なわち、本発明構成においては、記録媒体の表面突起1
3を形成するための突起部が、磁性層2には形成されな
い構成とされる。そして、この構成による磁気記録媒体
は、通常潤滑剤層5においては、その極性基が、非磁性
保護層4の表面に結合して、非磁性保護層4の表面に沿
って殆ど単分子層状態で形成することができるものであ
り、表面突起13の形状、高さ等は、非磁性保護層4の
表面の突起部3を踏襲した形状、高さ等をもって形成さ
れる。
【0013】次に、本発明による磁気記録媒体の実施の
形態を説明する。しかしながら、本発明による磁気記録
媒体は、この実施の形態に限定されるものではない。 〔第1の実施形態〕この実施形態において、図2に、そ
の一例の概略断面図を示すように、非磁性支持体1の一
主面上に、磁性層2を形成し、この磁性層2上に直接的
に、突起部3が所要の頻度、すなわち分散密度(個/m
2 )をもってコントロールされて分散された非磁性保
護層4が形成された構成とする。
【0014】この非磁性保護層4は、第1および第2非
磁性保護層41および42の積層構造とされる。これら
第1および第2非磁性保護層41および42のいずれか
一方が全面的に形成され、他方が不連続に、例えば点在
パターンに形成される。好ましくは下層、図2の例では
第1非磁性保護層41が全面的に形成され、上層の第2
非磁性保護層42が不連続に形成される。
【0015】このようにして、第1および第2非磁性保
護層41および42が共に存在する部分に、他部の第1
あるいは第2非磁性保護層41あるいは42のいずれか
単層による部分の厚さT2 に比して大なる厚さT1 を有
する部分を形成し、この大なる厚さT1 を有する部分に
よって突起部3が形成された構成とする。第1および第
2非磁性保護層41および42は同一材料によって構成
することによって、突起部3を含んで非磁性保護層4を
全体として同一材料で構成することができる。
【0016】そして、非磁性保護層4上には、潤滑剤層
5が形成される。また、非磁性支持体1の、磁性層2を
有する側とは反対側、すなわち裏面には、バックコート
層6が施される。
【0017】〔第2の実施形態〕この実施形態において
も、図3にその一例の概略断面図を示すように、非磁性
支持体1の一主面上に、金属薄膜による磁性層2と、こ
の磁性層2上に、突起部3が分散形成された非磁性保護
層4と、潤滑剤層5とが順次形成された構成とし、この
ようにすることによって、潤滑剤層5の表面に、非磁性
保護層4の突起部3に依存する表面突起13が形成され
た構成とする。また、非磁性支持体1の裏面には、バッ
クコート層6が施される。しかしながら、この実施形態
においては、図3で示されるように、磁性層2上に、点
在、すなわち島状に分散された不連続金属層7が形成さ
れ、この不連続金属層7上に跨がって非磁性保護層4が
形成される構成による。そして、不連続金属層7上にお
いて、大なる厚さを有し、不連続金属層7が欠除して磁
性層2上に直接的に形成された部分においては小なる厚
さT2 を有する厚さ分布を有する非磁性保護層4が形成
される。そして、大なる厚さを有する部分において厚さ
T1の突起部3を構成する。
【0018】上述した各実施形態において、非磁性支持
体1の表面は、粗さRa(中心平均粗さ)が1nm以下
として、磁性層2の特性に影響を与えない粗さとする。
また、非磁性保護層の厚さ分布は、その厚さの大なる部
分と小なる部分の平均差が、3nm〜20nmとされ
る。非磁性保護層4の、その厚さが小なる部分の平均の
厚さは、1nm〜5nmとする。また、突起部3の平均
頻度は、1000万個/mm2 〜8000万個/mm2
となるように、コントロールされる。
【0019】上述した各実施形態等、本発明による磁気
記録媒体における非磁性保護層4は、硬質カーボン膜に
よって構成することができる。
【0020】本発明による磁気記録媒体における非磁性
支持体1は、フィルム、シート、ディスク、カード、ド
ラム等の何れの形態とすることができる。また、これら
非磁性支持体1は、例えば、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル類、ポ
リエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン類、セ
ルローストリアセテート、セルロースダイアセテート等
のセルロース誘導体、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリ
デン等のビニル系樹脂、ポリカーボネート、ポリイミ
ド、ポリアミド、ポリアミドイミド等のプラスチック、
アルミニウム合金、チタン合金等の軽金属、ガラスやセ
ラミックス等によって構成することができる。
【0021】また、磁性層2は、強磁性金属薄膜によっ
て構成される。この強磁性金属薄膜は、例えば、Fe、
Co、Ni等の金属の他に、CoNi合金、CoPt合
金、CoNiPt合金、FeCo合金、FeNi合金、
FeCoNi合金、FeCoB合金、CoNiFeB合
金、CoCr合金あるいはこれらにCr、Al等の金属
が含有された強磁性金属材料によって構成することがで
きる。特に、CoCr合金を使用した場合には、垂直磁
化膜を形成し得る。この磁性層2を構成する強磁性金属
薄膜は、真空蒸着法、イオンプレーティング法、スパッ
タリング法等の真空薄膜形成技術により、非磁性支持体
1上に、連続膜として形成することができる。
【0022】この磁性層2の成膜を行う真空蒸着法は、
例えば1×10-2Pa、1×10-6Paの真空下で、強
磁性金属材料を抵抗加熱、高周波加熱、電子ビーム加熱
等により蒸発させ、非磁性支持体1上に蒸発金属を堆積
して目的とする磁性層2を形成する。また、一般に高い
抗磁力を有する磁性層2を形成するには、非磁性支持体
1に対して上述した強磁性金属材料を斜めに蒸着する斜
方蒸着が用いられる。更に、より高い抗磁力を得るため
に、酸素雰囲気中で蒸着を行う方法が採られる。
【0023】真空蒸着装置、特に上述した斜方蒸着を行
う真空蒸着装置の一例を、図4の概略構成図を参照して
説明する。この真空蒸着装置は、真空室21内に、円筒
外周面を有する冷却キャン22が、その軸心を中心に、
図示の例では矢印aで示す反時計回転方向に回転するよ
うになされ、その周面を巡って、非磁性支持体1の例え
ば原反となるフィルム状もしくはシート状の非磁性長尺
体23が、その供給ロール24から巻取りロール25へ
と、ガイドローラ26によって案内され、所要のテンシ
ョンが掛けられて円滑に移行するようになされる。真空
室21内は、例えば1×10-3Pa程度の真空にされ、
この真空室21内の冷却キャン22が20℃程度に冷却
される。
【0024】また、真空室21内に、冷却キャン22に
対向するように、強磁性金属薄膜を構成する蒸着源27
が配置される。この蒸着源27は、蒸着材が収容される
容器、例えば坩堝内に上述した強磁性金属材料、例えば
Co等が収容される。また、電子ビーム発生源19が設
けられ、この発生源19から発射された電子ビーム29
が、加速されて、蒸着源27の蒸着材に照射され、この
蒸着材すなわち強磁性金属材料を加熱、蒸発させる。こ
の蒸発金属材を、冷却キャン22の周面に沿って走行す
る非磁性長尺体23上に被着させ、強磁性金属薄膜を成
膜する。
【0025】蒸着源27と冷却キャン22との間には、
防着板30が設けられる。この防着板30には、シャッ
タ31が位置調整可能に設けられ、これによって非磁性
長尺体23に対して所定の角度で斜めに入射する蒸着粒
子のみを通過させる。このようにして、斜め蒸着法によ
って強磁性金属薄膜、すなわち磁性層2を成膜する。
【0026】更に、この強磁性金属薄膜の蒸着に際し、
真空室21に設けた酸素ガス導入口(図示せず)から、
非磁性長尺体23の表面近傍に酸素ガスを供給し、これ
によって強磁性金属薄膜の磁気特性、耐久性および耐候
性の向上が図られるようにすることが好ましい。また、
蒸着源27の加熱は、上述のような電子ビームによる加
熱手段に限られず、その他、あるいはこれと共に、例え
ば抵抗加熱手段、高周波加熱手段、レーザ加熱手段等に
よることができる。
【0027】また、強磁性金属薄膜を、イオンプレーテ
ィング法によって形成する場合、このイオンプレーティ
ングも真空蒸着法の1種であり、この場合においても、
1×10-2Pa、1×10-1Paの不活性ガス雰囲気中
でDCグロー放電、RFグロー放電を起こして、放電中
で磁性金属材料を蒸発させるというものである。
【0028】また、強磁性金属薄膜を、スパッタリング
法によって成膜する場合、1×10 -1Pa、1×10P
aのアルゴンガスを主成分とする雰囲気中でグロー放電
を起こし、これによって生じたアルゴンガスイオンでタ
ーゲット表面の原子を叩き出すというものであり、グロ
ー放電の方法により直流2極、もしくは3極スパッタ
法、高周波スパッタ法、あるいはマグネトロン放電を利
用したマグネトロンスパッタ法等によることができる。
このスパッタリング法を適用する場合においては、例え
ばCr、W、V等の下地膜を形成しておくことが望まし
い。
【0029】尚、上述した強磁性金属薄膜による磁性層
2の成膜における、いずれの方法による場合において
も、非磁性支持体1、例えばその原反の非磁性長尺体2
3上に、予めBi、Sb、Pb、Sn、Ga、In、C
d、Ge、Si、Tl等の下地金属層を被着形成してお
き、その非磁性支持体1の表面に対して垂直方向からの
成膜を行うときは、磁気異方性の配向がなく、面内等方
性に優れた磁性層2を形成することができる。すなわ
ち、この場合は、例えば磁気ディスク等に適用する場合
に好適である。
【0030】また、上述した各実施形態における非磁性
保護層4は、カーボン膜、特に、比較的硬度の高いダイ
ヤモンドライクカーボンによって構成することが好まし
い。この非磁性保護層4は、プラズマCVD(プラズマ
化学的気相成長法:Chemical Vapor Deposition)法等に
より形成することができる。そして、CVD法によって
非磁性保護層4を形成する場合には、例えば、真空容器
中に炭化水素ガス、或いは炭化水素と不活性ガスとの混
合ガスを導入し、10Pa〜100Pa程度の圧力に保
持した状態で、真空容器内に放電させて、炭化水素ガス
のプラズマを発生させることによって、例えば磁性層2
上にカーボン膜による非磁性保護層4を形成することが
できる。
【0031】この場合の放電形式としては、外部電極方
式、内部電極方式の何れでも良く、放電周波数について
は、適宜成膜条件等を勘案して決めることができる。ま
た、強磁性金属薄膜が形成された非磁性支持体2側に配
された電極に0〜−3kVの電圧を印加することによ
り、非磁性保護層4の硬度の増大および密着性を向上さ
せることができる。また、非磁性保護層4の成膜に用い
る炭化水素としては、例えば、メタン、エ1ン、プロパ
ン、ブタン、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタ
ン、エチレン、アセチレン、プロペン、ブテン、ペンテ
ン、ベンゼンなどを用いることができる。
【0032】また、この非磁性保護層4を形成する方法
としては、このCVD法の他に、マグネトロンスパッタ
法、イオンビームスパッタ法、イオンビームプレーティ
ング法等の従来公知の薄膜形成方法を用いることができ
る。
【0033】次に、本発明製造方法の実施形態について
説明する。 〔第1の製造方法の実施の形態〕この実施の形態は、前
述した第1の実施形態の磁気記録媒体の製造方法であ
り、その一例を、図5の製造工程図を参照して説明す
る。図5Aに示すように、金属薄膜による磁性層2が形
成された非磁性支持体1例えば上述した非磁性支持体を
構成する原反の非磁性長尺体上に、全面的に例えばカー
ボン膜による第1非磁性保護層41を例えばCVD法に
よって成膜する。この第1非磁性保護層41上に全面的
にフォトレジスト層8を塗布する。
【0034】このフォトレジスト層8に対してパターン
露光および現像を行って、図5Bに示すように、最終的
に上述した突起部3を形成する部分に開口を形成したフ
ォトレジストパターンを形成する。図5Cに示すよう
に、フォトレジスト層8上から全面的に、CVD法等に
より第1非磁性保護層41と同一材料の例えばカーボン
膜を成膜形成する。
【0035】その後、図5Dに示すように、フォトレジ
スト層8を、その溶剤の有機溶剤で溶解して、このフォ
トレジスト層8と共にこのフォトレジスト層8上の第2
非磁性保護層41を選択的に除去、いわゆるリフトオフ
する。このようにすると第2非磁性保護層42が形成さ
れた部分に、第1および第2非磁性保護層41および4
2の積層による大なる厚さT1 を有する部分が点在形成
され、他部が第1非磁性保護層41の単層厚さによる小
なる厚さT2 として形成される。すなわち、厚さ分布に
よる突起部3が形成された非磁性保護層4が形成され
る。そして、この実施形態においては、厚さT1 を有す
る突起部3を含めて全体が同一材料による非磁性保護層
4が形成される。
【0036】次に、この非磁性保護層4上に、潤滑剤層
5を塗布形成する。潤滑剤層5は、パーフルオロカルボ
ン酸、パーフルオロアルキルスルホン酸、パーフルオロ
ポリエーテル等より構成され、溶液塗布法、真空蒸着法
等によって形成する。このようにして、非磁性支持体1
上に磁性層2、非磁性保護層4、潤滑剤層5が形成され
て成る図2で示した磁気記録媒体に対応する構成による
磁気記録媒体が構成される。そして、この磁気記録媒体
においては、その媒体表面すなわち潤滑剤層5の表面
に、突起部3を踏襲した表面突起13が、所要の高さお
よび密度をもって形成された磁気記録媒体が製造され
る。
【0037】非磁性支持体1の裏面には、バックコート
層5を塗布形成する。このバックコート層5は、主とし
て、無機粉末成分と結合剤樹脂とを有機溶媒に混合分散
させたバックコート用塗料を非磁性支持体に塗布するこ
とにより形成される。
【0038】〔第2の製造方法の実施の形態〕この実施
の形態は、前述した図3で説明した第2の実施形態の磁
気記録媒体の製造方法である。この場合、前述した第1
の製造方法の実施形態におけると同様に、金属磁性薄膜
による磁性層2が一主面上に形成された非磁性支持体1
例えば上述した非磁性支持体を構成する原反の非磁性長
尺体が用意され、その磁性層2上に、全面的に磁性層2
に比して電気伝導度が高い金属を例えばスパッタリング
することによって、図3で示したような不連続金属層7
を形成する。
【0039】このスパッタリングは、1×10-1Pa〜
1×10Paのアルゴンガスを主成分とする雰囲気中で
グロー放電を起こし、生じたアルゴンガスイオンでター
ゲット表面の原子を叩き出す、グロー放電の方法により
直流2極、もしくは3極スパッタ法や、高周波スパッタ
法、またはマグネトロン放電を利用したマグネトロンス
パッタ法等によることができる。
【0040】金属層7に用いられる材料としては、Cu
を用いることができるが、特にこれに限定されるもので
はく、スパッタリング法等によって、不連続な成膜を簡
単確実に成膜することができ、かつ磁性層2に比して電
気伝導度が高い各種単一金属もしくは合金を用いること
ができる。
【0041】このようにして形成された不連続金属膜7
上に、図3に示すように、全面的に前述した第1の製造
方法の実施形態と同様に、例えばカーボン膜による非磁
性保護層4をプラズマCVD法によって成膜すると、電
気伝導度が磁性層2に比して高い金属層7上において、
原料イオンの付着が磁性層2に比して大となることか
ら、金属層7上におけるカーボン膜の成膜が大で、此処
において肉厚となる。
【0042】このようにして形成された非磁性保護層4
上に、前述したと同様に潤滑剤層5を形成する。また、
非磁性支持体1の裏面には、前述したと同様にバックコ
ート層6が被着される。
【0043】上述した第1の実施形態による磁気記録媒
体、そして上述した第1の製造方法の実施形態によれ
ば、第1非磁性保護層41と、第2非磁性保護層42の
厚さによって突起部3の高さのコントロールを行うこと
ができ、また、一方の例えば第2磁性保護層42をフォ
トレジストを用いたいわゆるフォトリソグラフィ技術に
よって所要の不連続状態を形成することができることか
ら、高い精度をもってコントロールされた高い突起部を
構成することができる。そして、この突起部3を含んで
非磁性保護層4の全体を同一材料によって構成すること
ができることから、安定した耐久性の高い突起部を構成
することができる。
【0044】上述した第2の実施形態による磁気記録媒
体、そして第2の製造方法の実施形態によれば、不連続
金属層7を形成し、この金属層7上に形成された非磁性
保護層4と、磁性層2に直接的に形成される非磁性保護
層4との厚さの差によって所要の高さを有する突起部3
を形成するものであり、この場合、非磁性保護層の成
膜、例えばプラズマCVDにおける成膜条件の選定によ
って、高い精度をもって突起部3の高さ等のコントロー
ルを行うことができる。そして、この場合においても、
突起部3を含んで非磁性保護層4の全体を同一材料によ
って構成することができることから、安定した耐久性の
高い突起部を構成することができる。
【0045】次に、本発明による磁気記録媒体およびそ
の製造方法を具体的実施例を挙げて比較例と対比して説
明する。 〔実施例1〕この実施例においては、図2で説明した磁
気記録媒体を図5で説明した方法によって作製した。こ
の場合、厚さ6.0μm、表面粗さRa=0.5nmの
ポリエチレンテレフタレートフィルムによる非磁性支持
体1を構成する原反の非磁性長尺体23の一主面上に、
図4で説明した真空蒸着装置を用いて、斜め蒸着法によ
りCoを厚さ150nmに被着して強磁性金属薄膜によ
る磁性層2を成膜した。次に、エチレンとアルゴンの混
合ガスの高周波プラズマにより、電極と、長尺体による
磁気記録媒体を対向電極として、1.5kVの直流電圧
を印加して放電を行い、磁性層2上に、約2nmの厚さ
のカーボン膜による第1の非磁性保護層41を成膜し
た。
【0046】さらに、この保護層4の上に、前述したフ
ォトレジスト層8の塗布、露光、現像により、直径20
nmの透孔が、5000万個/mm2 の密度をもって分
散開口したフォトレジストパターンを形成した。次に、
このフォトレジストパターン上に、CVD等によりカー
ボン膜による第2の非磁性保護層42を堆積成膜した。
その後、パターン化されたフォトレジスト層8を、有機
溶剤で溶解し、このフォトレジスト層8と一体化されて
いる第2磁性保護層42を除去した。このようにして、
残された第2非磁性保護層42による高さ8nmの突起
部3を、頻度(分散密度)5000万個/mm2 に形成
した。すなわち、このようにして、突起部3が、その頻
度および大きさがコントロールされて均一に分散されて
形成された非磁性保護層4を形成する。
【0047】次に、非磁性支持体1すなわち原反の、磁
性層2の形成面とは反対側、すなわち裏面にカーボンお
よびポリウレタン樹脂よりなる膜厚0.5μmのバック
コート層6を形成した。さらに、潤滑剤パーフルオロポ
リエーテルをヘキサン溶媒に溶解したものを、非磁性保
護層4の表面に塗布量が5mg/m2 となるように塗布
して潤滑剤層5を形成した。その後、幅8mmになるよ
うにカットし、サンプルテープ(これを試料1とする)
を作製した。
【0048】〔実施例2〕実施例1と同様の構造および
製造方法によって磁気記録媒体を作製したが、この実施
例においては、その突起部3の高さが16nmとなるよ
うに製造したサンプルテープ(これを試料2とする)を
作製した。
【0049】〔実施例3〕実施例1と同様の構造および
製造方法によって磁気記録媒体を作製したが、この実施
例においては、その突起部3の高さが4nmとなるよう
に製造したサンプルテープ(これを試料3とする)を作
製した。
【0050】〔実施例4〕実施例1と同様の構造および
製造方法によって磁気記録媒体を作製したが、この実施
例においては、その突起部3の頻度を1000万個/n
2 になるように製造したサンプルテープ(これを試料
4とする)を作製した。
【0051】〔実施例5〕実施例1と同様の構造および
製造方法によって磁気記録媒体を作製したが、この実施
例においては、その突起部3の頻度を8000万個/n
2 になるように製造したサンプルテープ(これを試料
5とする)を作製した。
【0052】〔比較例1〕厚さ6.0μm、表面粗さR
a=2.0nmのポリエチレンテレフタレートフィルム
による非磁性支持体1を構成する原反の非磁性長尺体の
一主面上に、図3で説明した真空蒸着装置を用いて、斜
め蒸着法によりCoを厚さ150nmに被着して強磁性
金属薄膜による磁性層2を成膜した。次に、エチレンと
アルゴンの混合ガスの高周波プラズマにより、電極と、
長尺原反状の磁気記録媒自身を対向電極として、1.5
kVの直流電圧を印加して放電を行い、磁性層上に、約
10nmの厚さのカーボン膜による突起部を形成する工
程をとらずに、磁性保護層を成膜した。
【0053】次に、非磁性支持体1の原反の、磁性層の
形成面と反対側の面、すなわち裏面に、カーボンおよび
ポリウレタン樹脂よりなる膜厚0.5μmのバックコー
ト層5を形成した。一方、カーボン膜による上述した非
磁性保護層の表面に、潤滑剤のパーフルオロポリエーテ
ルをヘキサン溶媒に溶解した塗料を、塗布量が5mg/
2 となるように塗布して潤滑剤層を形成した。これ
を。幅8nmになるようにカットし、サンプルテープ
(これを試料6とする)を作製した。
【0054】〔比較例2〕非磁性支持体として表面粗度
Raが2nmのポリエチレンテレフタレートフィルムを
用いたほかは、実施例1と同様の構成および方法によっ
てサンプルテープ(これを試料7とする)を作製した。
【0055】〔比較例3〕非磁性保護膜4の突起部3の
高さが24nmになるように成膜したほかは、実施例1
と同様の構成および方法によってサンプルテープ(これ
を試料8とする)を作製した。
【0056】〔比較例4〕非磁性保護膜4の突起部3の
高さが2nmになるように成膜したほかは、実施例1と
同様の構成および方法によってサンプルテープ(これを
試料9とする)を作製した。
【0057】〔比較例5〕非磁性保護膜4の突起部3の
頻度が500万個/mm2 になるように成膜したほか
は、実施例1と同様の構成および方法によってサンプル
テープ(これを試料10とする)を作製した。
【0058】〔比較例6〕非磁性保護膜4の突起部3の
頻度が12000万個/mm2 になるように成膜したほ
かは、実施例1と同様の構成および方法によってサンプ
ルテープ(これを試料11とする)を作製した。
【0059】上述した各実施例および比較例による各磁
気記録媒体(試料1〜試料11)の各構成と、その評価
の結果を、表1に示す。
【0060】
【表1】 この評価は、恒温槽中の環境条件を温度25℃、湿度5
0%RHに制御して、この恒温槽中で各試料1〜11の
サンプルテープを、改造した8ミリテープドライブで1
000回のシャトル走行によって磁気ヘッドに対して2
000回のパス走行を行って、これら試料に摺接させた
磁気ヘッドの磨耗量と再生出力を測定した。
【0061】尚、この場合のヘッド磨耗量は、試料1の
磨耗量を基準(0%)とし、この値からの差をパーセン
トで表して比較した。また、再生出力は、初期の再生出
力と、走行による出力の変化とを測定して示した。初期
の再生出力は、試料1を基準として、これからの差をd
Bで示して比較した。
【0062】また、摩擦に関しては、問題なく1000
回シャトル走行させることができた場合を○、摩擦が大
きいことにより走行不可となった場合、または1000
回シャトル走行前に走行停止になった試料を×とした。
【0063】比較例1(試料6)は、従来の製法による
サンプルテープであるが、実施例1〜5(試料1〜5)
と比べて表面が粗いことと、非磁性保護層が厚いために
初期の出力が小さくなっている。また、ヘッドの磨耗量
も大きい。一方、シャトル走行後の出力も下がってお
り、非磁性層が厚いにも拘わらず走行耐久性は低いもの
となっている。比較例2(試料7)は、非磁性支持体の
粗度が悪いために、形成されたカーボン突起部3以上に
表面が荒れてしまい、比較例1(試料6)と同様の結果
となっている。ただし、レベルダウンの量は、初期の出
力自体が低すぎたためか、変化が無かった。比較例3
(試料8)は、カーボン突起部の高さが高すぎるため磁
気ヘッドに対するスペーシングが大きくなってしまい、
初期の出力が低くなっている。また、ヘッドの磨耗量も
大きくなっている。比較例4(試料9)は、カーボン突
起部の高さが低すぎるため、摩擦が大きく、シャトル後
のレベルダウンが大きい。比較例5(試料10)は、カ
ーボン突起部の頻度が小さすぎるため、摩擦が大きく、
正常に走行させることができなかった。比較例6(試料
11)は、カーボン突起部の頻度が大きすぎるため、ヘ
ッド磨耗が大きくなった。
【0064】次に、図3で説明した磁気記録媒体を、第
2の製造方法の実施形態によって製造する場合の具体的
実施例について、比較例と対比して説明する。 〔実施例6〕まず、6.0μm厚、表面粗さRa=0.
5nmのポリエチレンテレフタレートフィルムによる非
磁性支持体1の原反の一主面に、図4で示した真空蒸着
装置を使用して斜め蒸着法により酸素を少量導入しなが
らCoを被着させ、厚さ50nmの強磁性金属薄膜によ
る磁性層2を成膜した。
【0065】次に、上記強磁性金属薄膜上に、Cuをタ
ーゲットとして、マグネトロンスパッタ法により、Ar
ガス圧2×10-1Pa中で0.5kVの電圧印加によっ
て、極めて薄い例えば厚さ1nm程度の不連続金属薄膜
による不連続金属層7を形成した。次に、この不連続金
属層7上から、プラズマCVDによって非磁性保護層4
を成膜した。
【0066】この非磁性保護層4の成膜は、エチレンと
アルゴンの混合ガスの高周波プラズマにより、電極と、
長尺原反状の磁気記録媒体自身を対向電極として、これ
ら間に直流電圧を、例えば原反に、1.5kVの直流電
圧を印加し、放電を行ってカーボン膜による非磁性保護
膜4を成膜した。
【0067】このようにすると、電気伝導度が高く、カ
ーボンイオンの被着が良好になされる不連続金属層7上
においては、約10nmの大なる厚さT1 ’に、また、
不連続金属層7の透孔部、すなわち欠除部の磁性層2の
露呈部に対しては、約2nmの小なる厚さT2 に形成さ
れ、厚さ分布が生じた非磁性保護層4が成膜される。
【0068】すなわち、不連続金属層7において、突起
部3が形成される。この突起部3の高さは、不連続金属
層7の厚さが非磁性保護層4の大なる厚さT1 ’に比し
充分小であることから、T1 ’−T2 =8nmに形成さ
れる。この突起部3の頻度は、約5000万個/mm2
であった。
【0069】次に、非磁性支持体1すなわち原反の裏面
にカーボンおよびポリウレタン樹脂よりなる膜厚0.5
μmのバックコート層を形成した。さらに、潤滑剤のパ
ーフルオロポリエーテルをヘキサン溶媒に溶解したもの
を、カーボン膜による非磁性保護層4の表面に塗布量が
5mg/m2 となるように塗布して潤滑剤層5を形成し
た。これを幅が8mmになるようにカットし、サンプル
テープ(試料12とする)を作製した。
【0070】〔実施例7〕実施例6と同様の構造および
製造方法によって磁気記録媒体を作製したが、この実施
例においては、その突起部3の高さが16nmとなるよ
うに非磁性保護層4の成膜を行ってサンプルテープ(試
料13とする)を作製した。
【0071】〔実施例8〕実施例6と同様の構造および
製造方法によって磁気記録媒体を作製したが、この実施
例においては、その突起部3の高さが4nmとなるよう
に非磁性保護層4の成膜を行ってサンプルテープ(試料
14とする)を作製した。
【0072】〔実施例9〕実施例6と同様の構造および
製造方法によって磁気記録媒体を作製したが、この実施
例においては、突起部3の頻度が1000万個/mm2
になるように成膜してサンプルテープ(試料15とす
る)を作製した。
【0073】〔実施例10〕実施例6と同様の構造およ
び製造方法によって磁気記録媒体を作製したが、この実
施例においては、突起部3の頻度が8000万個/mm
2 になるように成膜してサンプルテープ(試料16とす
る)を作製した。
【0074】〔比較例7〕厚さ6.0μm、表面粗さR
a=2.0nmのポリエチレンテレフタレートフィルム
による非磁性支持体1の原反の一主面に、前述の図4に
示す真空蒸着装置を使用して斜め蒸着法によりCoを被
着させ、厚さ50nmの強磁性金属薄膜による磁性層2
を成膜した。この強磁性金属薄膜による磁性層2上に、
エチレンとアルゴンの混合ガスの高周波プラズマによ
り、電極と、長尺原反状の磁気記録媒体自身による対向
電極との間に1.5kVの直流電圧を印加し、放電を行
い、磁性層2に約10nmの厚さのカーボン膜による非
磁性保護層4を形成した。
【0075】次に、非磁性支持体1の原反の裏面に、カ
ーボンおよびポリウレタン樹脂よりなる膜厚0.5μm
のバックコート層6を形成した。また、非磁性保護層4
上に、潤滑剤のパーフルオロポリエーテルをヘキサン溶
媒に溶解したものを、塗布量5mg/m2 となるように
塗布して潤滑剤層5を形成した。これを幅が8mmにな
るようにカットし、サンプルテープ(試料17とする)
を作製した。
【0076】〔比較例8〕実施例6と同様の構造および
製造方法によって磁気記録媒体を作製したが、この実施
例においては、非磁性支持体1として表面粗度Raが2
nmのポリエチレンテレフタレートフィルムを用いた。
このようにしてサンプルテープ(試料18とする)を作
製した。
【0077】〔比較例9〕実施例6と同様の構造および
製造方法によって磁気記録媒体を作製したが、この実施
例においては、非磁性層4の突起部3の高さが24nm
になるように成膜した。このようにしてサンプルテープ
(試料19とする)を作製した。
【0078】〔比較例10〕実施例6と同様の構造およ
び製造方法によって磁気記録媒体を作製したが、この実
施例においては、非磁性層4の突起部3の高さが2nm
になるように成膜した。このようにしてサンプルテープ
(試料20とする)を作製した。
【0079】〔比較例11〕実施例6と同様の構造およ
び製造方法によって磁気記録媒体を作製したが、この実
施例においては、突起部3の頻度が500万個/mm2
になるように成膜した。このようにしてサンプルテープ
(試料21とする)を作製した。
【0080】〔比較例12〕実施例6と同様の構造およ
び製造方法によって磁気記録媒体を作製したが、この実
施例においては、突起部3の頻度が12000万個/m
2 になるように成膜した。このようにしてサンプルテ
ープ(試料22とする)を作製した。
【0081】これら実施例6〜実施例10および比較例
17〜比較例22の11種類のサンプルテープ(試料1
2〜22)について、試料1〜11について行った前述
したと同様の方法によってその特性を測定評価した。こ
の測定結果を表2に示す。
【0082】
【表2】
【0083】比較例7の試料17は、従来の製造方法お
よび構造によるものであるが、実施例6〜7の試料12
〜16に比して表面が粗いことと、非磁性保護層4が厚
いことから初期の出力が小さくなっている。また、ヘッ
ドの磨耗量も大きい。一方、シャトル走行後の出力も下
がっている。すなわち、非磁性層が厚くても走行耐久性
は低いものとなっている。比較例8の試料18は、非磁
性支持体1の粗度が悪いために、形成された突起部以上
に媒体表面が荒れてしまい、比較例7の試料17と同様
の結果となっている。また、この場合、レベルダウンの
量は、初期の出力が低すぎたためか変化は無かった。比
較例9の試料19は、突起部3の高さが高すぎたためス
ペーシングが大きくなってしまい、初期の出力が低くな
っている。また、ヘッドの磨耗量も大きくなっている。
比較例10の試料20は、突起部3の高さが低すぎるた
め、摩擦が大きく、シャトル走行後のレベルダウンが大
きい。比較例11の試料21は、突起部3頻度が小さす
ぎるため、摩擦が大きく、正常に走行させることができ
なかった。比較例12の試料22は、突起部3の頻度が
大きすぎたため、ヘッド磨耗が大きくなった。
【0084】上述したように、本発明による磁気記録媒
体においては、非磁性保護層4よって突起部の形成がな
されることから、非磁性支持体1の表面の粗さRaを1
nm以下とすることができ、また、この粗さに選定する
ことによって、磁性層2の特性への影響を回避できるも
のである。
【0085】本発明による磁気記録媒体おいては、非磁
性保護層4の厚さ分布によって突起部3を形成するもの
であるが、この突起部3の高さが、余り低いと耐久性に
劣る。これは、本来、突起部分のみで磁気記録媒体を支
えることで接触面積を小さくして摩擦を低くしているの
に対し、突起が低すぎると、摩耗による突起が小さくな
っり、磁気記録媒体の弾性変形分を吸収できなくなり、
突起以外の部分も接触することになって結果的に摩擦が
上昇し、磁気記録媒体の劣化が低くなることに因る。こ
の下限値は、表1および表2における試料9,20にお
けるように、例えば2nmとなると耐久性に劣る。実験
考察によれば、3nm以上、好ましくは4nm以上とす
ることによって耐久性を満足することができる。また、
この突起部3の高さが余り大きくなると、例えば表1お
よび表2におけるように、その高さが24nmとなる
と、前述したように、磁気ヘッドに対するスペーシング
損失が大きくなることにより再生出力の低下を来す。実
験考察によれば、突起部3の高さは、20nm好ましく
は16nm以下とする。
【0086】また、非磁性保護層4の厚さは、その薄い
部分の厚さが余り薄いと、膜全体が不連続になり、欠陥
が生じるおそれがある。そして、この欠陥部に磁性層が
露出することによって、磁性層が酸化するなど特性劣化
を来すとか、非磁性保護層4が不連続であることから剥
離が生じやすくなるなど信頼性の低下を来す。このよう
な不都合を回避する上で、非磁性保護層4の厚さは、1
nm以上とする。また、この非磁性保護層4の厚さを余
り大きくすると、スペーシング損失が大きくなることか
ら、実験考察により、5nm以下とすることが望まし
い。
【0087】また、突起部3の平均頻度については、こ
れが余り少ないと、磁気記録媒体の弾性変形によって突
起部3以外の部分が磁気ヘッド等の摺接部に接触するこ
とになって接触面積が増大する。すなわち、摩擦が大き
くなり、これにより磁気記録媒体のいわゆる張りつきが
生じ磁気記録媒体の劣化が大となる。この突起部3の平
均頻度は、表1および表2から1000万個/mm2
上であることが望ましい。また、この突起部3の平均頻
度は、余り多くなると、磁気記録媒体表面が荒れた状態
となり、磁気ヘッドを摩耗させる尖鋭な突起部が多くな
るため磁気ヘッドの摩耗が著しくなり、表1および表2
により8000万個/mm2 以下であることが望ましい
ものである。
【0088】
【発明の効果】上述したように、本発明による磁気記録
媒体は、非磁性保護層に厚さ分布を形成して突起部を形
成するものであり、この突起部を含んで非磁性保護層全
体を同一材料によっ構成することから、突起部の剥がれ
が生じにくくなる。また、この磁気記録媒体表面が、磁
気ヘッドとの摺接によってその突起部が摩耗しても、従
来構造におけるような、磁性層がこの突起内に存在しな
いことから、磁性層の破壊が効果的に回避でき、走行性
および耐久性の向上が図られる。
【0089】磁性層の磁性粒子の離脱によって磁気ヘッ
ドの特性劣化、再生出力の低下等を効果的に回避できる
また、本発明製造方法によれば、突起部の高さを、高い
精度をもってコントロールすることができることから、
スペーシング損失が小さく、電磁変換特性に優れた磁気
記録媒体を構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による磁気記録媒体の基本構成を示す概
略断面図である。
【図2】本発明による磁気記録媒体の一実施形態の一例
の概略断面図である。
【図3】本発明による磁気記録媒体の他の一実施形態の
一例の概略断面図である。
【図4】本発明による磁気記録媒体の真空蒸着装置の一
例の概略構成図である。
【図5】A〜Dは、本発明による磁気記録媒体の製造方
法の一例の工程図である。
【符号の説明】
1・・・非磁性支持体、2・・・磁性層、3・・・突起
部、4・・・非磁性保護層、41・・・第1非磁性保護
層、42・・・第2非磁性保護層、5・・・潤滑剤層、
6・・・バックコート層、7・・・不連続金属層、21
・・・真空室、22・・・冷却キャン、23・・・非磁
性長尺体、24・・・供給ロール、25・・・巻取りロ
ール、26・・・ガイドローラ、27・・・蒸着源、2
8・・・電子ビーム発射源、29・・・電子ビーム、3
0・・・防着板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G11B 5/851 G11B 5/851

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非磁性支持体上に、磁性層と、突起部が
    厚さ分布によって分散形成された非磁性保護層と、潤滑
    剤層とが順次形成され、 該潤滑剤層の表面に上記非磁性保護層の突起部に依存す
    る表面突起が形成されて成ることを特徴とする磁気記録
    媒体。
  2. 【請求項2】 上記非磁性保護層が、上記磁性層上に直
    接的に形成され、上記突起部を含めて全体が同一材料で
    構成されて成ることを特徴とする請求項1に記載の磁気
    記録媒体。
  3. 【請求項3】 上記非磁性保護層は、第1非磁性保護層
    と、第2非磁性保護層とが積層されて成り、これら第1
    または第2非磁性保護層のいずれかの一方が不連続に形
    成され、他方の非磁性保護層が全面的に形成されて成
    り、 上記第1および第2非磁性層によって、厚さ分布による
    突起部が分散形成された非磁性保護層が構成されて成る
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の磁気記録媒
    体。
  4. 【請求項4】 上記厚さ分布を有する非磁性保護層は、
    上記磁性層上に不連続に形成された上記磁性層に比し電
    気伝導度の高い不連続金属層上に跨がって形成され、該
    不連続金属膜上において厚く成膜されて厚さ分布による
    突起部が形成されて成ることを特徴とする請求項1また
    は2に記載の磁気記録媒体。
  5. 【請求項5】 上記非磁性保護層が、カーボン膜である
    ことを特徴とする請求項1、2、3または4に記載の磁
    気記録媒体。
  6. 【請求項6】 上記非磁性保護層の厚さ分布は、その厚
    さの大なる部分と小なる部分の平均差が、3nm〜20
    nmとされたことを特徴とする請求項1、2、3、4ま
    たは5に記載の磁気記録媒体。
  7. 【請求項7】 上記非磁性保護層の厚さ分布は、その厚
    さが小なる部分の平均の厚さが1nm〜5nmとされた
    ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5または6に
    記載の磁気記録媒体。
  8. 【請求項8】 上記非磁性支持体の表面は、粗さRa
    (中心平均粗さ)が1nm以下とされたことを特徴とす
    る請求項1、2、3、4、5、6または7に記載の磁気
    記録媒体。
  9. 【請求項9】 非磁性支持体上に、磁性層を成膜する工
    程と、該磁性層の成膜工程後に、突起部が厚さ分布によ
    って分散形成された非磁性保護層を形成する工程と、潤
    滑剤層を成膜する工程とを有することを特徴とする磁気
    記録媒体の製造方法。
  10. 【請求項10】 上記突起部が分散形成された非磁性保
    護層の成膜工程が、第1非磁性保護層の成膜工程と、第
    2非磁性保護層の成膜工程とを有し、これら第1または
    第2非磁性保護層いずれかの一方の成膜工程がマスク処
    理によって非磁性保護層を分散形成する成膜工程で、他
    方の成膜工程が全面的成膜工程であり、 上記第1および第2非磁性層によって、厚さ分布による
    突起部が分散形成された非磁性保護層を形成することを
    特徴とする請求項9に記載の磁気記録媒体の製造方法。
  11. 【請求項11】 上記突起部が分散形成された非磁性保
    護層の成膜工程が、上記磁性層上に上記非磁性層に比し
    電気伝導度の高い不連続金属層を形成する工程と、その
    後、該不連続金属層上を含んで全面的に上記非磁性保護
    層を成膜する工程とより成り、 上記不連続金属層を有する部分と該不連続金属層が形成
    されない部分との成膜速度の差により上記不連続金属層
    の形成部上においての上記非磁性保護層の厚さを大とし
    て突起部を構成することを特徴とする請求項9に記載の
    磁気記録媒体の製造方法。
  12. 【請求項12】 上記非磁性保護層の成膜が、CVD
    (化学的気相成長)法によるカーボン膜の成膜によるこ
    とを特徴とする請求項11に記載の磁気記録媒体の製造
    方法。
JP2002149632A 2002-05-23 2002-05-23 磁気記録媒体とその製造方法 Abandoned JP2003346321A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002149632A JP2003346321A (ja) 2002-05-23 2002-05-23 磁気記録媒体とその製造方法
US10/437,506 US6818960B2 (en) 2002-05-23 2003-05-14 Magnetic recording medium and method of fabricating the same

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002149632A JP2003346321A (ja) 2002-05-23 2002-05-23 磁気記録媒体とその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003346321A true JP2003346321A (ja) 2003-12-05

Family

ID=29545278

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002149632A Abandoned JP2003346321A (ja) 2002-05-23 2002-05-23 磁気記録媒体とその製造方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US6818960B2 (ja)
JP (1) JP2003346321A (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7230795B2 (en) * 2003-03-27 2007-06-12 Tdk Corporation Recording medium having reduced surface roughness
US7538977B2 (en) * 2004-04-30 2009-05-26 Hitachi Global Storage Technologies B.V. Method and apparatus for providing diamagnetic flux focusing in a storage device
US8697432B2 (en) * 2004-07-14 2014-04-15 Zs Genetics, Inc. Systems and methods of analyzing nucleic acid polymers and related components
JP2007087463A (ja) * 2005-09-20 2007-04-05 Toshiba Corp 磁気記録媒体、その製造方法、及び磁気記録再生装置
US11839162B2 (en) 2019-11-22 2023-12-05 Western Digital Technologies, Inc. Magnetoresistive memory device including a plurality of reference layers
WO2021101585A1 (en) * 2019-11-22 2021-05-27 Western Digital Technologies, Inc. Magnetoresistive memory device including a high dielectric constant capping layer and methods of making the same
US11516951B2 (en) * 2020-05-18 2022-11-29 Tdk Corporation Noise suppression sheet

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5773124A (en) * 1993-02-22 1998-06-30 Hitachi, Ltd. Magnetic recording medium comprising a protective layer having specified electrical resistivity and density
KR0148842B1 (ko) * 1993-07-22 1998-10-15 가나이 쯔또무 자기기록매체 및 그의 제조방법과 자기기록 시스템
US5879569A (en) * 1995-07-13 1999-03-09 Hitachi, Ltd. Magnetic disk and method of and apparatus for manufacturing magnetic disk
JPH10134439A (ja) * 1996-10-31 1998-05-22 Sony Corp 光磁気記録媒体の製造方法
JP3112850B2 (ja) * 1997-01-13 2000-11-27 学校法人早稲田大学 Co−Ni−Feを主成分とする軟磁性薄膜,その製造方法,それを用いた磁気ヘッド及び磁気記憶装置
US20040038082A1 (en) * 2002-08-26 2004-02-26 Toshihiro Tsumori Substrate for perpendicular magnetic recording hard disk medium and method for producing the same

Also Published As

Publication number Publication date
US20030218225A1 (en) 2003-11-27
US6818960B2 (en) 2004-11-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2003296918A (ja) 磁気記録媒体及びその製造方法
US5589263A (en) Magnetic recording medium having a ferromagnetic metal thin film, a dry etched layer, a carbonaceous film, and a lubricant film
JP3852476B2 (ja) 磁気記録媒体
JP2003346321A (ja) 磁気記録媒体とその製造方法
JPH0991662A (ja) 磁気記録媒体
JPH08337873A (ja) スパッタ方法
JP2000195035A (ja) 磁気記録媒体およびその製造方法
JP2004055114A (ja) 磁気記録媒体及びその製造方法
JPH07331438A (ja) 金属膜体の製造装置
JP2001143236A (ja) 磁気記録媒体及びその製造方法
JP2004145967A (ja) 磁気記録媒体
JP2002117522A (ja) 金属薄膜型磁気記録媒体
JP2002222512A (ja) 磁気記録媒体
JP2003085742A (ja) 磁気記録媒体の製造方法
JP2002329311A (ja) 磁気記録媒体
JPH1074319A (ja) 磁気記録媒体の製造方法および製造装置
JP2002367135A (ja) 磁気記録媒体およびその製造方法
JPH0820865A (ja) 薄膜形成装置
JPH11144246A (ja) 磁気記録媒体の製造方法
JPH1083918A (ja) 磁気記録媒体
JP2004118890A (ja) テープ状記録媒体及びその製造方法
JP2004335005A (ja) 磁気記録媒体
JPH10106834A (ja) 磁気記録媒体
JP2004310900A (ja) 磁気記録媒体
JP2006028620A (ja) 成膜装置、成膜方法、及びこれらを用いて作製した磁気記録媒体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040419

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20051031

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051108

A762 Written abandonment of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A762

Effective date: 20051228