JP2003342743A - 無電解スズメッキ浴 - Google Patents

無電解スズメッキ浴

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JP2003342743A
JP2003342743A JP2002149257A JP2002149257A JP2003342743A JP 2003342743 A JP2003342743 A JP 2003342743A JP 2002149257 A JP2002149257 A JP 2002149257A JP 2002149257 A JP2002149257 A JP 2002149257A JP 2003342743 A JP2003342743 A JP 2003342743A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 有機スルホン酸と可溶性第一スズ塩とチオ尿
素類を基本とする無電解スズメッキ浴において、スズ皮
膜の異常粒子化や過剰析出を有効に防止する。 【解決手段】 有機スルホン酸として、分子内に水酸基
を有する有機スルホン酸のアニオン部分を含み、且つ、
アルカンスルホン酸のアニオン部分を含有せず、水酸基
を有する有機スルホン酸は、アニオン換算で芳香族オキ
シスルホン酸/アルカノールスルホン酸=0〜0.1の
モル比の混合物であり、可溶性第一スズ塩とアルカノー
ルスルホン酸(アニオン換算)とチオ尿素類の単位リット
ル当たりの含有モル量が、Sn2+/アルカノールスルホ
ン酸/チオ尿素類=0.01〜2/1.4〜8/0.6〜
5である。メッキ浴中にアルカンスルホン酸(アニオン
部分)を存在させず、アルカノールスルホン酸か、これ
と少量範囲内の芳香族オキシスルホン酸を含有させ、且
つ、基本の3組成を所定含有モル量(単位リットル当た
り)に調整するため、スズ皮膜の異常粒子や過剰析出の
発生を防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は無電解スズメッキの
有機スルホン酸メッキ浴に関して、有機スルホン酸をア
ルカノールスルホン酸に基本限定しながら、このアルカ
ノールスルホン酸とSn2+とチオ尿素類を所定のモル量
で含有させることにより、スズメッキ皮膜に異常粒子や
過剰析出が発生するのを有効に防止できるものを提供す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、無電解スズの有機スルホン酸浴
は、排水処理の容易性、スズ塩の溶解性などの見地から
多く研究され、報告されている。本出願人も、特開平5
−186878号公報、特開平7−113179号公
報、特開平10−36973号公報、特開平11−61
426号公報、特開平11−256350号公報、特開
平11−343578号公報などで、浴ベースとしての
有機スルホン酸と、可溶性第一スズ塩と、銅製素地との
置換反応を促進するためのチオ尿素類とを基本組成とす
る無電解スズメッキ浴を開示している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、無電解
スズの有機スルホン酸浴を用いた場合、得られるスズメ
ッキ皮膜には析出異常が認められることが少なくないと
いう実情がある。この点を詳述すると、例えば、プリン
ト基板のリードにスズ皮膜を形成すると、スズ皮膜の表
面に微細な異常粒子が群棲して発生したり(図2参照)、
或は、ベースフィルムのポリイミド樹脂上にインナリー
ドをパターン形成したフィルムキャリアなどにスズメッ
キを施すと、インナリードの表面からポリイミド樹脂の
周縁に向けてスズ皮膜が樹氷状に過剰析出し(図3参
照)、これらの異常粒子や過剰析出の発生が短絡や接合
強度低下の原因になるため、電子部品などの信頼性を低
下させてしまう。ちなみに、図4〜5は、異常粒子や過
剰析出の発生がない正常なスズ皮膜を示したものであ
る。
【0004】本発明は、有機スルホン酸と可溶性第一ス
ズ塩とチオ尿素類を基本組成とする無電解スズメッキ浴
において、得られるスズ皮膜に異常粒子や過剰析出が発
生するのを有効に防止することを技術的課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、無電解ス
ズの有機スルホン酸浴において、有機スルホン酸の種類
や含有量を変えてスズ皮膜の析出異常の発生状況を鋭意
観察した結果、浴ベースとなる有機スルホン酸がアルカ
ンスルホン酸の場合とアルカノールスルホン酸とでは、
得られるスズ皮膜上の析出異常の発生度合が大きく異な
り、アルカンスルホン酸のアニオン部分が存在すると、
スズ皮膜が析出異常する頻度が増すが、アルカンスルホ
ン酸をアルカノールスルホン酸で代替すると、スズ皮膜
の析出異常を顕著に回避できることを突き止めた。そこ
で、この知見に基づいて、さらに研究を重ねた結果、こ
のアルカンスルホン酸のアニオン部分が存在しない条件
下で、アルカノールスルホン酸(アニオン換算)とSn2+
とチオ尿素類の含有モル量の割合が所定の範囲内になる
ように選択すると、スズメッキ皮膜の異常粒子や過剰析
出の発生を有効に防止できること、また、フェノールス
ルホン酸などの水酸基を含有する芳香族系有機スルホン
酸がアルカノールスルホン酸に対して所定の少量範囲内
で浴中に存在しても、この析出異常防止作用を良好に保
持できることを見い出し、本発明を完成した。
【0006】即ち、本発明1は、可溶性第一スズ塩と有
機スルホン酸とチオ尿素類を含有する無電解スズメッキ
浴において、上記有機スルホン酸として、分子内に水酸
基を有する有機スルホン酸のアニオン部分を含み、且
つ、アルカンスルホン酸のアニオン部分を含有せず、分
子内に水酸基を有する有機スルホン酸は、アニオン換算
で芳香族オキシスルホン酸/アルカノールスルホン酸=
0〜0.1のモル比の混合物であり、可溶性第一スズ塩
(Sn2+換算)とアルカノールスルホン酸(アニオン換算)
とチオ尿素類の単位リットル当たりの含有モル量の割合
が、Sn2+/アルカノールスルホン酸/チオ尿素類=
0.01〜2/1.4〜8/0.6〜5であることを特徴
とする無電解スズメッキ浴である。
【0007】本発明2は、上記本発明1において、アル
カノールスルホン酸がC1〜C5アルカノールスルホン酸
であることを特徴とする無電解スズメッキ浴である。
【0008】本発明3は、上記本発明1又は2におい
て、芳香族オキシスルホン酸が、フェノールスルホン
酸、クレゾールスルホン酸、ナフトールスルホン酸、ス
ルホサリチル酸などであることを特徴とする無電解スズ
メッキ浴である。
【0009】本発明4は、上記本発明1〜3のいずれか
において、可溶性第一スズ塩が、ホウフッ化第一スズ、
硫酸第一スズ、酸化第一スズ、塩化第一スズ、ピロリン
酸スズ、スルファミン酸スズ、亜スズ酸塩などの無機系
の可溶性塩、アルカノールスルホン酸第一スズ、スルホ
コハク酸第一スズ、脂肪族カルボン酸第一スズなどの有
機系の可溶性塩であることを特徴とする無電解スズメッ
キ浴である。
【0010】本発明5は、上記本発明1〜4のいずれか
において、さらに、酸化防止剤を含有することを特徴と
する無電解スズメッキ浴である。
【0011】本発明6は、上記本発明1〜3のいずれか
において、さらに、ノニオン系界面活性剤と両性界面活
性剤の少なくとも一種を含有することを特徴とする無電
解スズメッキ浴である。
【0012】本発明7は、上記本発明1において、可溶
性第一スズと、2−ヒドロキシエタンスルホン酸と、チ
オ尿素と、次亜リン酸と、ノニオン系界面活性剤とを含
有することを特徴とする無電解スズメッキ浴である。
【0013】本発明8は、上記本発明7において、ノニ
オン系界面活性剤に代えて、両性界面活性剤を含有する
ことを特徴とする無電解スズメッキ浴である。
【0014】本発明9は、上記本発明7又は8におい
て、2−ヒドロキシエタンスルホン酸及びフェノールス
ルホン酸を、フェノールスルホン酸/2−ヒドロキシエ
タンスルホン酸=0〜0.085の範囲のモル比で含有
することを特徴とする無電解スズメッキ浴である。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明は、可溶性第一スズ塩と有
機スルホン酸とチオ尿素類を基本組成とする無電解スズ
メッキ浴において、下記の(a)〜(c)のすべての条件を
満たす浴である。(a)有機スルホン酸として、分子内に
水酸基を有する有機スルホン酸のアニオン部分を含有
し、且つ、アルカンスルホン酸のアニオン部分を含有し
ない。有機スルホン酸としては、分子内に水酸基を有す
る有機スルホン酸を含有する必要があり、これとは逆
に、アルカンスルホン酸の含有は排除される。従って、
遊離酸としてのアルカンスルホン酸のみならず、アルカ
ンスルホン酸の第一スズ塩も浴中での存在を排除され
る。また、浴中の有機スルホン酸としては、水酸基を有
する有機スルホン酸が必須であるが、この外に、ベンゼ
ンスルホン酸、ナフタレンスルホン酸、スルホコハク酸
などのようなアルカンスルホン酸に属さず、水酸基のな
い有機スルホン酸が存在しても差し支えない。
【0016】(b)分子内に水酸基を有する有機スルホン
酸は、アニオン換算で芳香族オキシスルホン酸/アルカ
ノールスルホン酸=0〜0.1のモル比の混合物であ
る。上記条件(a)に示すように、メッキ浴中には水酸基
を有する有機スルホン酸が存在する必要があるが、この
有機スルホン酸はアルカノールスルホン酸の単用である
か、アルカノールスルホン酸と芳香族オキシスルホン酸
の併用であるかのいずれかであり、芳香族オキシスルホ
ン酸を浴中に添加する場合には、アルカノールスルホン
酸の1/10以下のモル比で使用することが必要であ
る。
【0017】(c)可溶性第一スズ塩(Sn2+換算)とアル
カノールスルホン酸(アニオン換算)とチオ尿素類の単位
リットル当たりの含有モル量が、Sn2+/アルカノール
スルホン酸/チオ尿素類=0.01〜2/1.4〜8/
0.6〜5である。アルカノールスルホン酸のアニオン
換算モル量とは、浴中に存在する遊離酸としてのアルカ
ノールスルホン酸のモル量だけを意味するものではな
く、可溶性第一スズ塩にアルカノールスルホン酸の第一
スズ塩を使用した場合には、そのアルカノールスルホン
酸アニオン部分のモル量を加算したものを意味する。
【0018】本発明の無電解スズメッキ浴は、前述した
ように、可溶性第一スズ塩と、浴ベースとしての有機ス
ルホン酸と、錯化剤としてのチオ尿素類を基本組成とす
る。そこで、上記浴ベースとしての有機スルホン酸を前
記条件(a)〜(c)に基づいてより詳細に説明すると、ア
ルカンスルホン酸は使用できず、且つ、水酸基を有する
有機スルホン酸を使用する必要がある。水酸基を有する
有機スルホン酸の使用とは、アルカノールスルホン酸の
単用であるか、アルカノールスルホン酸と少量の芳香族
オキシスルホン酸との併用をいう。アルカノールスルホ
ン酸と芳香族オキシスルホン酸を併用する場合には、上
記(b)の条件下で浴に含有させる必要がある。浴ベース
としての上記有機スルホン酸には、無機酸や脂肪族カル
ボン酸などの有機酸を併用しても、或は、スルホコハク
酸、ベンゼンスルホン酸、ナフタレンスルホン酸などの
ようなアルカンスルホン酸には属さない水酸基のない有
機スルホン酸を併用しても良い。脂肪族カルボン酸に
は、乳酸、クエン酸、グルコン酸、リンゴ酸などが挙げ
られ、無機酸には、硫酸、塩酸、ホウフッ化水素酸、ケ
イフッ化水素酸、スルファミン酸などが挙げられる。
【0019】上記アルカンスルホン酸は、化学式Cn
2n+1SO3H(例えば、n=1〜11)で示されるものであ
り、具体的には、メタンスルホン酸、エタンスルホン
酸、1―プロパンスルホン酸、2―プロパンスルホン
酸、1―ブタンスルホン酸、2―ブタンスルホン酸、ペ
ンタンスルホン酸などが挙げられる。
【0020】上記アルカノールスルホン酸は、化学式C
m2m+1-CH(OH)-Cp2p-SO3H(例えば、m=0〜
6、p=1〜5)で示されるものであり、具体的には、2
―ヒドロキシエタン―1―スルホン酸、2―ヒドロキシ
プロパン―1―スルホン酸、2―ヒドロキシブタン―1
―スルホン酸、2―ヒドロキシペンタン―1―スルホン
酸などの外、1―ヒドロキシプロパン―2―スルホン
酸、3―ヒドロキシプロパン―1―スルホン酸、4―ヒ
ドロキシブタン―1―スルホン酸、2―ヒドロキシヘキ
サン―1―スルホン酸などが挙げられる。本発明で使用
するアルカノールスルホン酸としては、本発明2に示す
ように、C1〜C5アルカノールスルホン酸が好ましく、
2−ヒドロキシエタンスルホン酸、2−ヒドロキシプロ
パンスルホン酸、3−ヒドロキシプロパンスルホン酸、
2−ヒドロキシブタンスルホン酸、3−ヒドロキシブタ
ンスルホン酸、4−ヒドロキシブタンスルホン酸などが
より好ましい。
【0021】上記芳香族オキシスルホン酸は、本発明3
に示すように、フェノールスルホン酸、クレゾールスル
ホン酸、ナフトールスルホン酸、スルホサリチル酸など
である。また、水酸基を有さない芳香族スルホン酸は、
1−ナフタレンスルホン酸、2−ナフタレンスルホン
酸、トルエンスルホン酸、キシレンスルホン酸、ニトロ
ベンゼンスルホン酸、スルホ安息香酸、ジフェニルアミ
ン−4−スルホン酸などである。
【0022】上記可溶性第一スズ塩を上記条件(a)〜
(c)に基づいて説明すると、本発明4に示すように、ホ
ウフッ化第一スズ、硫酸第一スズ、酸化第一スズ、塩化
第一スズ、ピロリン酸スズ、スルファミン酸スズ、亜ス
ズ酸塩などの無機系の可溶性塩、アルカノールスルホン
酸第一スズ、芳香族オキシスルホン酸第一スズ塩、スル
ホコハク酸第一スズ、脂肪族カルボン酸第一スズなどの
有機系の可溶性塩などが挙げられる。但し、上記条件
(a)により、有機スルホン酸の第一スズ塩では、アルカ
ンスルホン酸の第一スズ塩は排除される。
【0023】上記チオ尿素類は、素地金属の銅、銅合金
に配位して錯イオンを形成し、銅の電極電位を卑の方向
に変移させて、スズとの化学置換反応を促進するために
含有される。このチオ尿素類には、チオ尿素、或は、
1,3―ジメチルチオ尿素、トリメチルチオ尿素、ジエ
チルチオ尿素(例えば、1,3―ジエチル―2―チオ尿
素)、N,N′―ジイソプロピルチオ尿素、アリルチオ尿
素、アセチルチオ尿素、エチレンチオ尿素、1,3―ジ
フェニルチオ尿素、二酸化チオ尿素、チオセミカルバジ
ドなどのチオ尿素誘導体が挙げられる。当該チオ尿素類
と同様の錯化作用を奏する化合物としては、エチレンジ
アミン四酢酸(EDTA)、エチレンジアミン四酢酸二ナ
トリウム塩(EDTA・2Na)、ヒドロキシエチルエチ
レンジアミン三酢酸(HEDTA)、ジエチレントリアミ
ン五酢酸(DTPA)、トリエチレンテトラミン六酢酸
(TTHA)、エチレンジアミンテトラプロピオン酸、エ
チレンジアミンテトラメチレンリン酸、ジエチレントリ
アミンペンタメチレンリン酸、ニトリロ三酢酸(NT
A)、イミノジ酢酸(IDA)、イミノジプロピオン酸(I
DP)、アミノトリメチレンリン酸、アミノトリメチレ
ンリン酸五ナトリウム塩、ベンジルアミン、2―ナフチ
ルアミン、イソブチルアミン、イソアミルアミン、メチ
レンジアミン、エチレンジアミン、テトラメチレンジア
ミン、ペンタメチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミ
ン、ジエチレントリアミン、テトラエチレンペンタミ
ン、ペンタエチレンヘキサミン、ヘキサエチレンヘプタ
ミン、シンナミルアミン、p―メトキシシンナミルアミ
ンなども有効である。
【0024】本発明の無電解スズメッキ浴において、上
記条件(c)に示すように、可溶性第一スズ塩(Sn2+
算)は0.01〜2モル/L、アルカノールスルホン酸
(アニオン換算)は1.4〜8モル/L、チオ尿素類は0.
6〜5モル/Lである。Sn2+が2モル/Lを越えると
スズ皮膜が異常粒子化し、また、スズ皮膜の析出を担保
する見地から0.01モル/L以上が必要である。アル
カノールスルホン酸のアニオン部分が1.4モル/Lよ
り少ないと浴が安定せず、8モル/Lを越えると他の組
成の添加が容易でなくなる。チオ尿素類が0.6モル/
Lより少ないと浴が安定せず、また、チオ尿素類自体を
円滑に溶解させて沈殿させない見地から5モル/L以下
が必要である。
【0025】前述したように、アルカノールスルホン酸
のアニオン部分とは、浴中に存在する遊離酸としてのア
ルカノールスルホン酸だけではなく、可溶性第一スズ塩
にアルカノールスルホン酸の第一スズ塩を使用した場合
には、そのアルカノールスルホン酸のアニオン部分も意
味する。従って、メッキ浴中にアルカノールスルホン酸
の第一スズ塩が添加された場合には、遊離酸としてのア
ルカノールスルホン酸が添加されない場合も、本発明の
対象となる。また、アルカノールスルホン酸は、条件
(a)に示す水酸基を有する有機スルホン酸の最適例であ
るが、上記条件(b)に示すように、このアルカノールス
ルホン酸を単用するだけではなく、アルカノールスルホ
ン酸と芳香族オキシスルホン酸の併用であっても良い。
芳香族オキシスルホン酸を併用する場合には、アルカノ
ールスルホン酸の1/10以下のモル比で添加する必要
がある。
【0026】本発明の無電解スズメッキ浴の好ましい組
成を挙げると、本発明7に示すように、可溶性第一スズ
塩と、2−ヒドロキシエタンスルホン酸と、チオ尿素
と、次亜リン酸と、ノニオン系界面活性剤とを含有する
メッキ浴である。本発明8に示すように、ノニオン系界
面活性剤を両性界面活性剤に代替しても良い。尚、可溶
性第一スズ塩には、2−ヒドロキシエタンスルホン酸な
どのアルカノールスルホン酸の第一スズ塩や、酸化第一
スズなどの無機酸のスズ塩が挙げられる。また、上記条
件(b)から、浴ベースの有機スルホン酸としては、アル
カノールスルホン酸の単用か、芳香族オキシスルホン酸
との併用が必要であるが、この場合、本発明9に示すよ
うに、2−ヒドロキシエタンスルホン酸及びフェノール
スルホン酸を、フェノールスルホン酸/2−ヒドロキシ
エタンスルホン酸=0〜0.085の範囲のモル比で含
有させたものが好適である。
【0027】一方、無電解スズメッキ浴には上記基本成
分以外に、必要に応じて公知の界面活性剤、酸化防止
剤、光沢剤、半光沢剤、pH調整剤、防腐剤などの各種
添加剤を混合できることはいうまでもない。上記界面活
性剤には通常のノニオン系、アニオン系、両性、或はカ
チオン系などの各種界面活性剤が挙げられ、メッキ皮膜
の外観、緻密性、平滑性、密着性などの改善に寄与す
る。上記アニオン系界面活性剤としては、アルキル硫酸
塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリ
オキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩、アル
キルベンゼンスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホ
ン酸塩などが挙げられる。カチオン系界面活性剤として
は、モノ〜トリアルキルアミン塩、ジメチルジアルキル
アンモニウム塩、トリメチルアルキルアンモニウム塩な
どが挙げられる。ノニオン系界面活性剤としては、C1
〜C20アルカノール、フェノール、ナフトール、ビスフ
ェノール類、C1〜C25アルキルフェノール、アリール
アルキルフェノール、C1〜C25アルキルナフトール、
1〜C25アルコキシルリン酸(塩)、ソルビタンエステ
ル、ポリアルキレングリコール、C1〜C22脂肪族アミ
ドなどにエチレンオキシド(EO)及び/又はプロピレン
オキシド(PO)を2〜300モル付加縮合させたものな
どが挙げられる。両性界面活性剤としては、カルボキシ
ベタイン、イミダゾリンベタイン、スルホベタイン、ア
ミノカルボン酸などが挙げられる。
【0028】上記酸化防止剤は、浴中のSn2+の酸化防
止を目的としたもので、次亜リン酸又はその塩、アスコ
ルビン酸又はその塩、ハイドロキノン、カテコール、レ
ゾルシン、フロログルシン、クレゾールスルホン酸又は
その塩、フェノールスルホン酸又はその塩、カテコール
スルホン酸又はその塩、ハイドロキノンスルホン酸又は
その塩、ヒドラジンなどが挙げられる。
【0029】上記光沢剤、或は半光沢剤としては、ベン
ズアルデヒド、o−クロロベンズアルデヒド、2,4,6
−トリクロロベンズアルデヒド、m−クロロベンズアル
デヒド、p−ニトロベンズアルデヒド、p−ヒドロキシ
ベンズアルデヒド、フルフラール、1−ナフトアルデヒ
ド、2−ナフトアルデヒド、2−ヒドロキシ−1−ナフ
トアルデヒド、3−アセナフトアルデヒド、ベンジリデ
ンアセトン、ピリジデンアセトン、フルフリルデンアセ
トン、シンナムアルデヒド、アニスアルデヒド、サリチ
ルアルデヒド、クロトンアルデヒド、アクロレイン、グ
ルタルアルデヒド、パラアルデヒド、バニリンなどの各
種アルデヒド、トリアジン、イミダゾール、インドー
ル、キノリン、2−ビニルピリジン、アニリン、フェナ
ントロリン、ネオクプロイン、ピコリン酸、チオ尿素
類、N―(3―ヒドロキシブチリデン)―p―スルファニ
ル酸、N―ブチリデンスルファニル酸、N―シンナモイ
リデンスルファニル酸、2,4―ジアミノ―6―(2′―
メチルイミダゾリル(1′))エチル―1,3,5―トリア
ジン、2,4―ジアミノ―6―(2′―エチル―4―メチ
ルイミダゾリル(1′))エチル―1,3,5―トリアジ
ン、2,4―ジアミノ―6―(2′―ウンデシルイミダゾ
リル(1′))エチル―1,3,5―トリアジン、サリチル
酸フェニル、或は、ベンゾチアゾール、2―メチルベン
ゾチアゾール、2―アミノベンゾチアゾール、2―アミ
ノ―6―メトキシベンゾチアゾール、2―メチル―5―
クロロベンゾチアゾール、2―ヒドロキシベンゾチアゾ
ール、2―アミノ―6―メチルベンゾチアゾール、2―
クロロベンゾチアゾール、2,5―ジメチルベンゾチア
ゾール、5―ヒドロキシ―2―メチルベンゾチアゾール
等のベンゾチアゾール類などが挙げられる。
【0030】上記pH調整剤としては、塩酸、硫酸等の
各種の酸、アンモニア水、水酸化カリウム、水酸化ナト
リウム等の各種の塩基などが挙げられるが、ギ酸、酢
酸、プロピオン酸などのモノカルボン酸類、ホウ酸類、
リン酸類、シュウ酸、コハク酸などのジカルボン酸類、
乳酸、酒石酸などのオキシカルボン酸類などが有効であ
る。上記防腐剤としては、ホウ酸、5−クロロ−2−メ
チル−4−イソチアゾリン−3−オン、塩化ベンザルコ
ニウム、フェノール、フェノールポリエトキシレート、
チモール、レゾルシン、イソプロピルアミン、グアヤコ
ールなどが挙げられる。
【0031】無電解スズメッキの条件としては任意であ
るが、浴温は45〜90℃が好ましく、析出速度を増す
見地から50〜70℃がより好ましい。
【0032】
【発明の効果】冒述したように、無電解スズメッキで
は、浴ベースとなる有機スルホン酸がアルカンスルホン
酸の場合とアルカノールスルホン酸とでは、得られるス
ズ皮膜上の析出異常の発生度合が大きく異なり、アルカ
ンスルホン酸のアニオン部分が存在すると、スズ皮膜が
析出異常する頻度が増し、アルカノールスルホン酸で
は、このような析出異常は顕著に解消される。本発明
は、上記知見に基づくもので、無電解メッキ浴中にアル
カンスルホン酸(アニオン部分)を存在させず、アルカノ
ールスルホン酸か、これと少量範囲内の芳香族オキシス
ルホン酸を水酸基を有する有機スルホン酸(アニオン部
分)として添加させ、且つ、可溶性第一スズ塩(Sn2+
算)とアルカノールスルホン酸とチオ尿素類とを単位リ
ットル当たり所定のモル量で添加するため、浴から得ら
れるスズ皮膜に異常粒子が発生したり、過剰析出を起こ
すのを有効に防止して、良好な外観のメッキ皮膜を形成
できる。
【0033】ちなみに、冒述の特開平11−34357
8号公報の実施例5(段落50参照)、或は、特開平10
−36973号公報の実施例11(段落65参照)には、
アルカンスルホン酸(アニオン部分)を含まず、アルカノ
ールスルホン酸及び/又はその第一スズ塩を含む無電解
スズメッキ浴が開示されているが、Sn2+/アルカノー
ルスルホン酸(アニオン換算)/チオ尿素類の単位リット
ル当たりのモル量の比率は、特開平11−343578
号公報では0.25/0.5/2.81、特開平10−3
6973号公報では0.29/1.37/1.48であっ
て、いずれもアルカノールスルホン酸の含有モル量が、
本発明の1.4モル/L以上である条件から外れてい
る。
【0034】
【実施例】以下、本発明の無電解スズメッキ浴の実施
例、当該メッキ浴から得られたスズ皮膜の外観評価試験
例を順次説明する。尚、本発明は下記の実施例、試験例
に拘束されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲
内で任意の変形をなし得ることは勿論である。
【0035】下記の実施例1〜12のうち、実施例1〜
4は同一のアルカノールスルホン酸をベース酸と第一ス
ズ塩に用いてその種類を変化させた例、実施例5〜7は
異なるアルカノールスルホン酸をベース酸と第一スズ塩
に用いてその種類を変化させた例、実施例8はアルカノ
ールスルホン酸に少量範囲内の芳香族オキシスルホン酸
を併用した例、実施例9はチオ尿素類を併用した例、実
施例10はベース酸に2種類のアルカノールスルホン酸
を併用し、これらとは異なる種類のアルカノールスルホ
ン酸の第一スズ塩を使用した例、実施例11はベース酸
にアルカノールスルホン酸と脂肪族カルボン酸を併用し
た例、実施例12はベース酸にアルカノールスルホン酸
と無機酸を併用した例である。また、実施例1〜12で
は、ベース酸にも、第一スズ塩にもアルカンスルホン酸
は含有していない。
【0036】一方、比較例1〜12のうち、比較例1は
アルカンスルホン酸をベース酸と第一スズ塩に使用した
例、比較例2は芳香族オキシスルホン酸をベース酸と第
一スズ塩に使用した例、比較例3は芳香族オキシスルホ
ン酸の第一スズ塩とベース酸としてのアルカンスルホン
酸を使用した例、比較例4はアルカンスルホン酸の第一
スズ塩とベース酸としてのアルカノールスルホン酸を使
用した例、実施例5はアルカノールスルホン酸(アニオ
ン換算)に対して、芳香族オキシスルホン酸(アニオン換
算)を1/10モル比より多く使用した例、比較例6は
アルカンスルホン酸と無機酸を併用した例、比較例7は
芳香族オキシスルホン酸と無機酸を併用した例、比較例
8は水酸基を有しない有機スルホン酸の第一スズ塩と、
ベース酸としてのアルカンスルホン酸及びアルカノール
スルホン酸を使用した例、比較例9はSn2+の含有量が
0.01モル/Lより少ない例、比較例10はSn2+
含有量が2.0モル/Lを越える例、比較例11はアル
カノールスルホン酸(アルカン換算)の含有量が1.4モ
ル/Lより少ない例、比較例12はチオ尿素類の含有量
が0.6モル/Lより少ない例である。尚、比較例群で
は、Sn2+とベース酸とチオ尿素類の含有量(単位リッ
トル当たり)をできる限り統一するようにした。
【0037】《実施例1》下記の組成により無電解スズ
メッキ浴を建浴した。 ・2−ヒドロキシエタン −スルホン酸第一スズ(Sn2+として) :0.15mol/L ・2−ヒドロキシエタンスルホン酸 :1.50mol/L ・チオ尿素 :1.00mol/L ・次亜リン酸 :0.15mol/L ・ポリオキシエチレン −オクチルフェニルエーテル(EO25モル) :3.0g/L 本実施例1の組成を前記条件(a)〜(c)に基づいて説明
すると、アルカンスルホン酸のアニオン部分は存在せ
ず、Sn2+の含有量は0.15mol/L、アルカノー
ルスルホン酸(アニオン換算)は1.50+0.15×2=
1.8mol/L、チオ尿素類は1.00mol/Lであ
って、各成分の単位リットル当たりのモル量の割合は、
Sn2+/アルカノールスルホン酸/チオ尿素類=0.1
5/1.8/1となっている。
【0038】《実施例2》下記の組成により無電解スズ
メッキ浴を建浴した。 ・2−ヒドロキシプロパン −1−スルホン酸第一スズ(Sn2+として) :0.05mol/L ・2−ヒドロキシプロパン−1−スルホン酸 :1.40mol/L ・1,3−ジメチルチオ尿素 :0.60mol/L ・次亜リン酸 :0.50mol/L
【0039】《実施例3》下記の組成により無電解スズ
メッキ浴を建浴した。 ・3−ヒドロキシプロパン −1−スルホン酸第一スズ(Sn2+として) :0.35mol/L ・3−ヒドロキシプロパン−1−スルホン酸 :2.50mol/L ・チオ尿素 :2.00mol/L ・ポリオキシエチレン −ドデシルフェニルエーテル(EO8モル) :1.0g/L
【0040】《実施例4》下記の組成により無電解スズ
メッキ浴を建浴した。 ・4−ヒドロキシブタン −1−スルホン酸第一スズ(Sn2+として) :0.25mol/L ・4−ヒドロキシブタン−1−スルホン酸 :3.00mol/L ・1,3−ジエチル−2−チオ尿素 :0.90mol/L ・次亜リン酸 :0.10mol/L ・ジブチル−β−ナフトール −ポリエトキシレート(EO5モル) :8g/L
【0041】《実施例5》下記の組成により無電解スズ
メッキ浴を建浴した。 ・2−ヒドロキシ −エタンスルホン酸第一スズ(Sn2+として) :0.23mol/L ・3−ヒドロキシプロパン−1−スルホン酸 :2.00mol/L ・チオ尿素 :3.00mol/L ・次亜リン酸ナトリウム :0.05mol/L ・ポリオキシエチレン −スチレン化フェニルエーテル(EO5モル) :5g/L
【0042】《実施例6》下記の組成により無電解スズ
メッキ浴を建浴した。 ・2−ヒドロキシプロパン −1−スルホン酸第一スズ(Sn2+として) :0.10mol/L ・3−ヒドロキシプロパン−1−スルホン酸 :1.50mol/L ・N−メチルチオ尿素 :1.00mol/L
【0043】《実施例7》下記の組成により無電解スズ
メッキ浴を建浴した。 ・2−ヒドロキシ −エタンスルホン酸第一スズ(Sn2+として) :0.33mol/L ・4−ヒドロキシブタン−1−スルホン酸 :1.75mol/L ・チオ尿素 :3.50mol/L ・次亜リン酸アンモニウム :0.65mol/L ・オクチルアミンポリエトキシレート(EO10モル) :10g/L
【0044】《実施例8》下記の組成により無電解スズ
メッキ浴を建浴した。 ・2−ヒドロキシ −エタンスルホン酸第一スズ(Sn2+として) :0.50mol/L ・2−ヒドロキシエタンスルホン酸 :1.50mol/L ・p−フェノールスルホン酸 :0.20mol/L ・チオ尿素 :2.60mol/L ・次亜リン酸 :1.00mol/L ・ラウリンジメチルアミノ酢酸ベタイン :15g/L 本実施例8の組成を前記条件(b)に基づいて説明する
と、アルカノールスルホン酸(アニオン換算)の含有量は
1.50+0.50×2=2.50mol/L、フェノー
ルスルホン酸(アニオン換算)は0.20mol/Lであ
って、アルカノールスルホン酸とフェノールスルホン酸
のモル比は、フェノールスルホン酸/アルカノールスル
ホン酸=0.20/2.50=0.08となっている。
【0045】《実施例9》下記の組成により無電解スズ
メッキ浴を建浴した。 ・2−ヒドロキシ −エタンスルホン酸第一スズ(Sn2+として) :0.20mol/L ・2−ヒドロキシエタンスルホン酸 :2.40mol/L ・チオ尿素 :1.50mol/L ・1,3−ジメチルチオ尿素 :0.15mol/L ・次亜リン酸 :0.30mol/L ・ラウリルアルコールポリエトキシレート(EO10モル) :10g/L
【0046】《実施例10》下記の組成により無電解ス
ズメッキ浴を建浴した。 ・2−ヒドロキシエタン −スルホン酸第一スズ(Sn2+として) :0.26mol/L ・2−ヒドロキシプロパン−1−スルホン酸 :1.04mol/L ・3−ヒドロキシプロパン−1−スルホン酸 :2.08mol/L ・チオ尿素 :1.04mol/L ・次亜リン酸 :0.26mol/L ・ステアリン酸アミドプロピルベタイン :10g/L
【0047】《実施例11》下記の組成により無電解ス
ズメッキ浴を建浴した。 ・2−ヒドロキシプロパン −1−スルホン酸第一スズ(Sn2+として) :0.18mol/L ・2−ヒドロキシプロパン−1−スルホン酸 :1.70mol/L ・乳酸 :1.00mol/L ・チオ尿素 :2.30mol/L ・次亜リン酸 :0.20mol/L
【0048】《実施例12》下記の組成により無電解ス
ズメッキ浴を建浴した。 ・2−ヒドロキシエタン −スルホン酸第一スズ(Sn2+として) :0.28mol/L ・2−ヒドロキシエタンスルホン酸 :0.90mol/L ・ホウフッ化水素酸 :0.90mol/L ・チオ尿素 :1.80mol/L ・次亜リン酸 :0.65mol/L ・ポリオキシエチレン −ノニルフェニルエーテル(EO8モル) :15g/L
【0049】《比較例1》下記の組成により無電解スズ
メッキ浴を建浴した。 ・メタンスルホン酸第一スズ(Sn2+として) :0.40mol/L ・メタンスルホン酸 :1.40mol/L ・チオ尿素 :1.50mol/L ・次亜リン酸ナトリウム :0.10mol/L ・α−ナフトールポリエトキシレート(EO15モル) :5.0g/L
【0050】《比較例2》下記の組成により無電解スズ
メッキ浴を建浴した。 ・p−フェノールスルホン酸第一スズ(Sn2+として) :0.40mol/L ・p−フェノールスルホン酸 :1.40mol/L ・チオ尿素 :1.50mol/L ・次亜リン酸ナトリウム :0.10mol/L ・α−ナフトールポリエトキシレート(EO15モル) :5.0g/L
【0051】《比較例3》下記の組成により無電解スズ
メッキ浴を建浴した。 ・p−フェノールスルホン酸第一スズ(Sn2+として) :0.40mol/L ・メタンスルホン酸 :1.40mol/L ・チオ尿素 :1.50mol/L ・次亜リン酸ナトリウム :0.10mol/L ・α−ナフトールポリエトキシレート(EO15モル) :5.0g/L
【0052】《比較例4》下記の組成により無電解スズ
メッキ浴を建浴した。 ・メタンスルホン酸第一スズ(Sn2+として) :0.40mol/L ・2−ヒドロキシプロパン−1−スルホン酸 :1.40mol/L ・チオ尿素 :1.50mol/L ・次亜リン酸ナトリウム :0.10mol/L ・α−ナフトールポリエトキシレート(EO15モル) :5.0g/L
【0053】《比較例5》下記の組成により無電解スズ
メッキ浴を建浴した。 ・2−ヒドロキシプロパン −1−スルホン酸第一スズ(Sn2+として) :0.40mol/L ・2−ヒドロキシプロパン−1−スルホン酸 :1.40mol/L ・p−フェノールスルホン酸 :1.00mol/L ・チオ尿素 :1.50mol/L ・次亜リン酸ナトリウム :0.10mol/L ・α−ナフトールポリエトキシレート(EO15モル) :5.0g/L 本比較例5の組成を前記条件(a)〜(c)に基づいて説明
すると、アルカンスルホン酸のアニオン部分は存在しな
いが、アルカノールスルホン酸(アニオン換算)の含有量
は1.40+0.40×2=2.20mol/L、フェノ
ールスルホン酸(アニオン換算)は1.00mol/Lで
あって、アルカノールスルホン酸とフェノールスルホン
酸のモル比は、フェノールスルホン酸/アルカノールス
ルホン酸=1.00/2.20=0.45となっている。
【0054】《比較例6》下記の組成により無電解スズ
メッキ浴を建浴した。 ・メタンスルホン酸第一スズ(Sn2+として) :0.40mol/L ・メタンスルホン酸 :1.00mol/L ・硫酸 :0.40mol/L ・チオ尿素 :1.50mol/L ・次亜リン酸ナトリウム :0.10mol/L ・α−ナフトールポリエトキシレート(EO15モル) :5.0g/L
【0055】《比較例7》下記の組成により無電解スズ
メッキ浴を建浴した。 ・p−フェノールスルホン酸第一スズ(Sn2+として) :0.40mol/L ・p−フェノールスルホン酸 :1.00mol/L ・硫酸 :0.40mol/L ・チオ尿素 :1.50mol/L ・次亜リン酸ナトリウム :0.10mol/L ・α−ナフトールポリエトキシレート(EO15モル) :5.0g/L
【0056】《比較例8》下記の組成により無電解スズ
メッキ浴を建浴した。 ・スルホコハク酸第一スズ(Sn2+として) :0.40mol/L ・メタンスルホン酸 :0.70mol/L ・2−ヒドロキシプロパン−1−スルホン酸 :0.70mol/L ・チオ尿素 :1.50mol/L ・次亜リン酸ナトリウム :0.10mol/L ・α−ナフトールポリエトキシレート(EO15モル) :5.0g/L
【0057】《比較例9》下記の組成により無電解スズ
メッキ浴を建浴した。 ・2−ヒドロキシプロパン −1−スルホン酸第一スズ(Sn2+として) :0.005mol/L ・2−ヒドロキシプロパン−1−スルホン酸 :1.40mol/L ・チオ尿素 :1.50mol/L ・次亜リン酸ナトリウム :0.10mol/L ・α−ナフトールポリエトキシレート(EO15モル) :5.0g/L
【0058】《比較例10》下記の組成により無電解ス
ズメッキ浴を建浴した。 ・2−ヒドロキシプロパン −1−スルホン酸第一スズ(Sn2+として) :2.1mol/L ・2−ヒドロキシプロパン−1−スルホン酸 :0.40mol/L ・チオ尿素 :1.50mol/L ・次亜リン酸ナトリウム :0.10mol/L ・α−ナフトールポリエトキシレート(EO15モル) :5.0g/L
【0059】《比較例11》下記の組成により無電解ス
ズメッキ浴を建浴した。 ・2−ヒドロキシプロパン −1−スルホン酸第一スズ(Sn2+として) :0.35mol/L ・2−ヒドロキシプロパン−1−スルホン酸 :0.60mol/L ・チオ尿素 :1.50mol/L ・次亜リン酸ナトリウム :0.10mol/L ・α−ナフトールポリエトキシレート(EO15モル) :5.0g/L 本比較例11を前記条件(a)〜(c)に基づいて説明する
と、アルカンスルホン酸のアニオン部分は存在しない
が、アルカノールスルホン酸(アニオン換算)の含有量
は、0.60+0.35×2=1.30mol/Lとなっ
ている。
【0060】《比較例12》下記の組成により無電解ス
ズメッキ浴を建浴した。 ・2−ヒドロキシプロパン −1−スルホン酸第一スズ(Sn2+として) :0.40mol/L ・2−ヒドロキシプロパン−1−スルホン酸 :1.40mol/L ・チオ尿素 :0.50mol/L ・次亜リン酸ナトリウム :0.10mol/L ・α−ナフトールポリエトキシレート(EO15モル) :5.0g/L
【0061】《スズメッキ皮膜の外観評価試験例》そこ
で、SLP(電解銅箔の一種)でパターン形成したTAB
のフィルムキャリアを被メッキ物として、このフィルム
キャリアのインナリード上に、上記実施例1〜12及び
比較例1〜12の各無電解スズメッキ浴を用いて、浴温
65℃、メッキ時間5分の条件で無電解メッキを施し
て、得られたスズ皮膜の析出状況を目視観察し、皮膜外
観を評価した。上記皮膜外観は、冒述したように、スズ
皮膜の表面に微細な異常粒子が群棲して発生している
か、或は、スズ皮膜が樹氷状に過剰析出しているかなど
を中心とした析出異常の有無に基づいて評価したため、
その評価基準は次の通りである。 ○ :過剰析出も異常粒子も認められず。 △1:異常粒子が発生した。 △2:過剰析出が発生した。 × :過剰析出と異常粒子が共に発生した。
【0062】図1はその試験結果を示す。実施例1〜1
2から得られたスズ皮膜では、すべて異常粒子や過剰析
出の発生はなく、良好な外観のスズ皮膜が形成できた
(前記図4〜図5は当該スズ皮膜に対応する)が、比較例
1〜8と比較例10では、いずれも過剰析出及び/又は
異常粒子が発生し、スズ皮膜に析出異常が認められたた
め、良好なスズ皮膜は得られなかった。また、比較例1
1〜12では、メッキ浴中のアルカノールスルホン酸の
アニオン部分又はチオ尿素類の含有モル量が適正範囲よ
り少ないため、浴が分解し、比較例9では、第一スズ塩
の含有量が適正範囲より少ないため、皮膜自体が析出し
なかった。以上の点を詳述すると、先ず、実施例と比較
例の対比から、メッキ浴中にアルカンスルホン酸のアニ
オン部分が存在すると、なんらかの析出異常が発生し、
それは、比較例3のように、遊離酸としてアルカンスル
ホン酸を含む場合に限らず、比較例4のように、アルカ
ンスルホン酸の第一スズ塩を含む場合も同じく析出異常
になることが確認できた。逆に、析出異常を防止するに
は、有機スルホン酸がアルカノールスルホン酸であるこ
とが必要であり、このアルカノールスルホン酸は、実施
例1〜4によると、その種類を問わないことが判る。ま
た、アルカノールスルホン酸は実施例1〜4のように単
用しても、実施例5〜7のように併用しても良く、さら
には、実施例11〜12のようにアルカノールスルホン
酸と他の有機酸又は無機酸を併用しても、析出異常を有
効に防止できることが判る。一方、アルカノールスルホ
ン酸と共にフェノールスルホン酸を併用する場合には、
実施例8のように、アルカノールスルホン酸の1/10
以下のモル比でフェノールスルホン酸を併用した場合に
は析出異常の防止作用を担保できるが、比較例5のよう
に、1/10を越えるモル比で併用した場合には、析出
異常が生じてしまうことが確認できた。さらに、アルカ
ノールスルホン酸をベースとする浴においては、Sn2+
とアルカノールスルホン酸(アニオン換算)とチオ尿素類
の基本組成の単位リットル当たりのモル量が本発明の所
定範囲内にある各実施例では、析出異常を顕著に防止で
き、各臨界値に近い実施例2においても(Sn2+は0.0
5モル/L、アルカノールスルホン酸(アニオン換算)は
1.5モル/L、チオ尿素類は0.6モル/L)、析出異
常の防止に有効であるが、比較例9〜12のように、上
記基本組成が所定範囲から外れると、析出異常が発生す
るか、浴が分解するか、或は、スズ皮膜が析出しないか
のいずれかであり、良好な外観のスズ皮膜は得られない
ことが確認できた。以上のことから、無電解スズの有機
スルホン酸浴にあっては、アルカンスルホン酸を使用す
ると、得られるスズ皮膜に析出異常が発生するが、アル
カノールスルホン酸を使用した場合にはこのような析出
異常を有効に防止できることが判った。また、アルカノ
ールスルホン酸をベースとする浴であっても、スズ皮膜
の析出異常を防止するためには、第一スズ塩とアルカノ
ールスルホン酸(アニオン換算)とチオ尿素類の単位リッ
トル当たりの各モル量を適正範囲内に調整することが必
要であり、また、アルカノールスルホン酸と共にフェノ
ールスルホン酸を併用する際にも、フェノールスルホン
酸を適正な少量範囲内で添加することの必要性が明らか
になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1〜12及び比較例1〜12の各無電解
スズメッキ浴から得られたスズ皮膜の外観評価試験の結
果を示す図表である。
【図2】異常粒子が発生したスズ皮膜を示す電子顕微鏡
写真(倍率1000倍)である。
【図3】過剰析出が発生したスズ皮膜を示す電子顕微鏡
写真(倍率500倍)である。
【図4】異常粒子の発生がない正常なスズ皮膜を示す電
子顕微鏡写真(倍率1000倍)である。
【図5】過剰析出の発生がない正常なスズ皮膜を示す電
子顕微鏡写真(倍率500倍)である。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可溶性第一スズ塩と有機スルホン酸とチ
    オ尿素類を含有する無電解スズメッキ浴において、 上記有機スルホン酸として、分子内に水酸基を有する有
    機スルホン酸のアニオン部分を含み、且つ、アルカンス
    ルホン酸のアニオン部分を含有せず、 分子内に水酸基を有する有機スルホン酸は、アニオン換
    算で芳香族オキシスルホン酸/アルカノールスルホン酸
    =0〜0.1のモル比の混合物であり、 可溶性第一スズ塩(Sn2+換算)とアルカノールスルホン
    酸(アニオン換算)とチオ尿素類の単位リットル当たりの
    含有モル量の割合が、Sn2+/アルカノールスルホン酸
    /チオ尿素類=0.01〜2/1.4〜8/0.6〜5で
    あることを特徴とする無電解スズメッキ浴。
  2. 【請求項2】 アルカノールスルホン酸がC1〜C5アル
    カノールスルホン酸であることを特徴とする請求項1に
    記載の無電解スズメッキ浴。
  3. 【請求項3】 芳香族オキシスルホン酸が、フェノール
    スルホン酸、クレゾールスルホン酸、ナフトールスルホ
    ン酸、スルホサリチル酸などであることを特徴とする請
    求項1又は2に記載の無電解スズメッキ浴。
  4. 【請求項4】 可溶性第一スズ塩が、ホウフッ化第一ス
    ズ、硫酸第一スズ、酸化第一スズ、塩化第一スズ、ピロ
    リン酸スズ、スルファミン酸スズ、亜スズ酸塩などの無
    機系の可溶性塩、アルカノールスルホン酸第一スズ、ス
    ルホコハク酸第一スズ、脂肪族カルボン酸第一スズなど
    の有機系の可溶性塩であることを特徴とする請求項1〜
    3のいずれか1項に記載の無電解スズメッキ浴。
  5. 【請求項5】 さらに、酸化防止剤を含有することを特
    徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の無電解ス
    ズメッキ浴。
  6. 【請求項6】 さらに、ノニオン系界面活性剤と両性界
    面活性剤の少なくとも一種を含有することを特徴とする
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の無電解スズメッキ
    浴。
  7. 【請求項7】 可溶性第一スズと、2−ヒドロキシエタ
    ンスルホン酸と、チオ尿素と、次亜リン酸と、ノニオン
    系界面活性剤とを含有することを特徴とする請求項1に
    記載の無電解スズメッキ浴。
  8. 【請求項8】 ノニオン系界面活性剤に代えて、両性界
    面活性剤を含有することを特徴とする請求項7に記載の
    無電解スズメッキ浴。
  9. 【請求項9】 2−ヒドロキシエタンスルホン酸及びフ
    ェノールスルホン酸を、フェノールスルホン酸/2−ヒ
    ドロキシエタンスルホン酸=0〜0.085の範囲のモ
    ル比で含有することを特徴とする請求項7又は8に記載
    の無電解スズメッキ浴。
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