JP2003342405A - ゴム発泡体 - Google Patents

ゴム発泡体

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JP2003342405A
JP2003342405A JP2002337880A JP2002337880A JP2003342405A JP 2003342405 A JP2003342405 A JP 2003342405A JP 2002337880 A JP2002337880 A JP 2002337880A JP 2002337880 A JP2002337880 A JP 2002337880A JP 2003342405 A JP2003342405 A JP 2003342405A
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rubber
ethylene
foam
cross
water absorption
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JP2002337880A
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English (en)
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Sadayuki Nakano
貞之 中野
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Sumitomo Chemical Co Ltd
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Sumitomo Chemical Co Ltd
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  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 エチレン−プロピレン系共重合体ゴムをゴム
成分とし、耐熱性、耐候性及び耐オゾン性に優れ、軽量
でかつ吸水率が小さい特徴を有するため、建築土木、電
気機器、自動車、車輌、船舶、住宅設備機器、レジャー
用品等の分野でシール材、目地材、吸音材、保温材(断
熱材)、緩衝材、ロール材等として、表面平滑性、断面
意匠性、シール性、吸音性、保温性、電気抵抗安定性、
圧縮耐久性、各種性能安定性の良い小形状のゴム発泡体
を提供する。 【解決手段】 少なくとも下記の(A)〜(D)成分を
含有するゴム組成物を発泡・架橋することにより得られ
る密度が0.05〜0.40kg/Lであり、吸水率が
20%以下、断面積が3.0cm以下のゴム発泡体。 (A):エチレン−α−オレフィン系共重合体ゴム (B):充填剤 (C):アゾジカルボンアミド (D):P,P’−オキシビスベンゼンスルホニルヒド
ラジド

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゴム発泡体に関す
るものである。更に詳しくは、本発明は、エチレン−プ
ロピレン系共重合体ゴムをゴム成分とし、耐熱性、耐候
性及び耐オゾン性に優れ、軽量でかつ吸水率が小さい小
形状のゴム発泡体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】建築土木、電気機器、自動車、車輌、船
舶、住宅設備機器、レジャー用品等の分野でシール材、
目地材、吸音材、保温材(断熱材)、緩衝材、ロール材
等として使用されるゴム発泡体には、耐熱性、耐候性及
び耐オゾン性に優れることが要求されるほか、発泡体の
表面平滑性、断面意匠性、シール性、吸音性、保温性、
電気抵抗安定性、圧縮耐久性、各種性能安定性の向上の
為に、吸水率が小さいことが要求される(たとえば、文
献1参照)。エチレン−プロピレン−非共役ジエン共重
合体ゴムに代表されるエチレン−α−オレフィン系共重
合体ゴムは、耐熱性、耐候性及び耐オゾン性に優れるこ
とが知られている。しかし、エチレン−α−オレフィン
系共重合体ゴムを配合するゴム組成物を発泡・架橋する
ことにより得られる小形状のゴム発泡体は、通常、吸水
率が大きく、表面肌が荒れることによる外観の低下や各
種性能の低下を招くという問題点がある。
【0003】
【特許文献1】JSR EP技術資料1989年2月発
行(第98〜99頁)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】かかる状況の下、本発
明が解決しようとする課題は、エチレン−プロピレン系
共重合体ゴムをゴム成分とし、耐熱性、耐候性及び耐オ
ゾン性に優れ、軽量でかつ吸水率が小さい特徴を有する
ため、建築土木、電気機器、自動車、車輌、船舶、住宅
設備機器、レジャー用品等の分野でシール材、目地材、
吸音材、保温材(断熱材)、緩衝材、ロール材等とし
て、表面平滑性、断面意匠性、シール性、吸音性、保温
性、電気抵抗安定性、圧縮耐久性、各種性能安定性の良
い小形状のゴム発泡体を提供する点に存する。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明のうち
第一の発明は、少なくとも下記の(A)〜(D)成分を
含有するゴム組成物を発泡・架橋することにより得られ
る密度が0.05〜0.40kg/Lであり、吸水率が
20%以下、断面積が3.0cm以下のゴム発泡体に
係るものである。 (A):エチレン−α−オレフィン系共重合体ゴム (B):充填剤 (C):アゾジカルボンアミド (D):P,P’−オキシビスベンゼンスルホニルヒド
ラジド また、本発明のうち第二の発明は、上記の(C)と
(D)の重量比率が6/1〜4/3である請求項1記載
のゴム発泡体に係るものである。更に、本発明のうち第
三の発明は、密度が0.10〜0.30kg/Lである
請求項1記載のゴム発泡体に係るものである。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の成分(A)であるエチレ
ン−α−オレフィン系共重合体ゴムとは、エチレン−α
−オレフィン共重合体ゴム又はエチレン−α−オレフィ
ン−非共役ジエン共重合体ゴムを意味する。
【0007】α−オレフィンとしては、たとえば、プロ
ピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、4
−メチル−1−ペンテン、1−オクテン、1−デセンな
どがあげられ、なかでもプロピレン及び1−ブテンが好
ましい。
【0008】非共役ジエンにおけるジエンとは、ジエン
の他にトリエン以上のポリエンを含む用語であり、たと
えば、1,4−ヘキサジエン、1,6−オクタジエン、
2−メチル−1,5−ヘキサジエン、6−メチル−1,
5−ヘプタジエン、7−メチル−1,6−オクタジエン
などのような鎖状非共役ジエン;シクロヘキサジエン、
ジシクロペンタジエン、メチルテトラインデン、5−ビ
ニルノルボルネン、5−エチリデン−2−ノルボルネ
ン、6−クロロメチル−5−イソプロペニル−2−ノル
ボルネンのような環状非共役ジエン;2,3−ジイソプ
ロピリデン−5−ノルボルネン、2−エチリデン−3−
イソプロピリデン−5−ノルボルネン、2−プロペニル
−2,2−ノルボルナジエン、1,3,7−オクタトリ
エン、1,4,9−デカトリエンのようなトリエンがあ
げられ、その一種を単独で使用してもよく、又は二種以
上を併用してもよい。なお、5−エチリデン−2−ノル
ボルネン及び/又はジシクロペンタジエンが好ましい。
更に、5−ビニル−2−ノルボルネン、5−(2−プロ
ペニル)−2−ノルボルネン、5−(3−ブテニル)−
2−ノルボルネン、5−(4−ペンテニル)−2−ノル
ボルネン、5−(5−ヘキセニル)−2−ノルボルネ
ン、5−(5−ヘプテニル)−2−ノルボルネン、5−
(7−オクテニル)−2−ノルボルネン、5−メチレン
−2−ノルボルネン、6,10−ジメチル−1,5,9
−ウンデカトリエン、5,9−ジメチル−1,4,8−
デカトリエン、4−エチリデン−8−メチル−1,7−
ノナジエン、13−エチル−9−メチル−1,9,12
−ペンタデカトリエン、5,9,13−トリメチル−
1,4,8,12−テトラデカジエン、8,14,16
−トリメチル−1,7,14−ヘキサデカトリエン、4
−エチリデン−12−メチル−1,11−ペンタデカジ
エンを例示することができる。
【0009】本発明の成分(A)であるエチレン−α−
オレフィン系共重合体ゴムの製造方法は、特に限定させ
ずチタン系触媒、バナジウム系触媒またはメタロセン系
触媒など、種々の触媒を用いて製造することができる。
【0010】(A)におけるエチレン/α−オレフィン
の比率(モル比)は、通常1/(0.1〜1)である。
また、非共役ジエンに関してはエチレン/非共役ジエン
の比率(モル比)は、通常1/(0.005〜0.2)
である。
【0011】(A)の121℃におけるムーニー粘度
は、通常5〜200であり、好ましくは20〜180で
ある。ムーニー粘度がこれより低いとコンパウンドのコ
ールドフローや成形機へ連続リボンフィードするための
リボンを作り難くなるといった困難や、押出し成形物の
形状が崩れるといった不良現象を生じる場合があり、こ
れよりムーニー粘度が高い場合には、製造において生産
性が悪化する場合がある。
【0012】本発明の成分(B)は充填剤であり、これ
は強度及び耐候性を高水準に維持するために用いられ
る。充填剤としては、特に制限はなく、通常本分野にお
いて使用されるものを用い得、たとえばカーボンブラッ
ク、シリカ、炭酸カルシウム、クレー、タルク、水酸化
マグネシウム、水酸化アルミニウム、ケイ酸カルシウム
等をあげることができる。
【0013】(A)100重量部あたりの(B)の含有
量は20〜300重量部であることが好ましく、更に好
ましくは40〜200重量部である。(B)が過少であ
るとゴム組成物の加工性が悪くなる場合があり、一方、
(B)が過多であると発泡体の機械的物性が悪くなる場
合がある。
【0014】本発明の成分(C)は、アゾジカルボンア
ミドである。アゾジカルボンアミドとしては、三協化成
社製「セルマイクCE」、「セルマイクC−22」、
「セルマイクC−1」、「セルマイクC−2」、「セル
マイクC−121」、「セルマイク191」や永和化成
社製「ビニホールAC3」などが該当品として使用でき
る。
【0015】(A)100重量部あたりの(C)の使用
量は1〜30重量部であることが好ましく、更に好まし
くは2〜20重量部である。(C)が過少であると発泡
体の発泡倍率が小さくなる場合があり、一方、(C)が
過多であると発泡・架橋時に発泡体の形状が崩れたり、
発泡体が破裂したりする場合がある。
【0016】本発明の成分(D)は、P,P’−オキシ
ビスベンゼンスルホニルヒドラジドである。P,P’−
オキシビスベンゼンスルホニルヒドラジドとしては、三
協化成社製「セルマイクS」、「セルマイクSX」や永
和化成社製「ネオセルボンN1000S」、「ネオセル
ボンN5000」などが該当品として使用できる。
【0017】(A)100重量部あたりの(D)の使用
量は0.1〜10重量部であることが好ましく、更に好
ましくは0.5〜8重量部である。(D)が過少である
と発泡体の発泡倍率が小さくなる場合があり、一方、
(D)が過多であっても発泡体の発泡倍率が小さくなる
場合がある。
【0018】本発明の成分(C)と成分(D)の重量比
率((C)/(D))は6/1〜4/3であることが好
ましい。(C)と(D)の重量比率が6/1を下回ると
発泡体の発泡倍率が小さくなる場合があり、一方、
(C)と(D)の重量比率が4/3を上回っても発泡体
の発泡倍率が小さくなる場合がある。
【0019】本発明のゴム組成物のスコーチタイムは
2.5〜30分であることが好ましい。ここでスコーチ
タイムとは、JIS K6300に準拠した物理量であ
る。通常、ML125℃ スコーチタイムで表される。
スコーチタイムが2.5分より短いと、押出機内でのコ
ンパンドのスコーチが発生し、押出表面肌が悪くなる場
合があり、一方、スコーチタイムが30分より長いと発
泡体の吸水率が大きくなる場合がある。
【0020】本発明に使用されるエチレン−α−オレフ
ィン系共重合体ゴムには、更に可塑剤、加硫剤、加硫促
進剤、加硫助剤、加工助剤、ポリエチレンやポリプロピ
レン等の樹脂等の各種配合剤が適宜添加配合される。
【0021】本発明で使用される可塑剤としては、たと
えば、プロセスオイル、潤滑油、パラフィン、流動パラ
フィン、石油アスファルト、ワセリン、コールタールピ
ッチなどのヒマシ油、アマニ油、サブ、蜜ロウ、リシノ
ール酸、パルミチン酸、ステアリン酸バリウム、ステア
リン酸カルシウム、ラウリン酸亜鉛、アタクチックポリ
プロピレン、クマロンインデン樹脂等をあげることがで
きる。なかでも、プロセスオイルが好ましく用いられ、
更に好ましくはパラフィン系プロセルオイル、ナフテン
系プロセスオイル、アロマ系プロセスオイルが用いられ
る。
【0022】(A)100重量部あたりの可塑剤の含有
量は20〜300重量部であることが好ましく、更に好
ましくは40〜200重量部である。可塑剤が過少であ
るとゴム組成物の加工性が悪くなる場合があり、一方、
可塑剤が過多であると発泡体の機械的物性が悪くなる場
合がある。
【0023】本発明で使用される加硫剤としては、イオ
ウ、塩化イオウ、ニ塩化イオウ、4,4’−ジチオジモ
ルホリン、モルホリンジスルフィド、アルキルフェノー
ルジスルフィド、テトラメチルチウラムジスルフィド、
ジメチルジチオカルバミン酸セレン、及び、ジクミルペ
ルオキシド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(第三ブチ
ルペルオキシ)ヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−
ジ(ベンゾイルペルオキシ)ヘキサン、2,5−ジメチ
ル−2,5−(第三ブチルペルオキシ)ヘキシン−3、
ジ第三ブチルペルオキシド、ジ第三ブチルオキシ−3,
3,5−トリメチルシクロヘキサン、第三ブチルヒドロ
ペルオキシド等の有機過酸化物をあげることができる。
特に、イオウ、ジクミルペルオキシド、ジ第三ブチルペ
ルオキシド、ジ第三ブチルペルオキシド−3,3,5−
トリメチルシクロヘキサンが好ましい。
【0024】(A)100重量部あたりのイオウの含有
量は0.1〜10重量部であることが好ましく、更に好
ましくは0.3〜3重量部である。また、(A)100
重量部あたりの有機過酸化物の含有量は0.1〜15重
量部であることが好ましく、更に好ましくは0.5〜8
重量部である。
【0025】また、加硫剤とともに必要に応じて加硫促
進剤、加硫助剤が併用される。加硫促進剤としては、N
−シクロヘキシル−2−ベンゾチアゾール−スルフエン
アミド、N−オキシジエチレン−2−ベンゾチアゾール
−スルフエンアミド、N,N−ジイソプロピル−2−ベ
ンゾチアゾールスルフエンアミド、2−メルカプトベン
ゾチアゾール、2−(2,4−ジニトロフエニル)メル
カプトベンゾチアゾール、2−(2,6−ジエチル−4
−モルホリノチオ)ベンゾチアゾール、ジベンゾチアジ
ル−ジスルフイド、ジフエニルグアニジン、トリフエニ
ルグアニジン、ジオルソトリルグアニジン、オルソトリ
ル−バイ−グアナイド、ジフエニルグアニジン−フタレ
ート、アセトアルデヒド−アニリン反応物、ブチルアル
デヒド−アニリン縮合物、ヘキサメチレンテトラミン、
アセトアルデヒドアンモニア、2−メルカプトイミダゾ
リン、チオカルバニリド、ジエチルチオユリア、ジブチ
ルチオユリア、トリメチルチオユリア、ジオルソトリル
チオユリア、テトラメチルチウラムモノスルフイド、テ
トラメチルチウラムジスルフイド、テトラエチルチウラ
ムジスルフイド、テトラブチルチウラムジスルフイド、
ジペンタメチレンチウラムテトラスルフイド、ジメチル
ジチオカルバミン酸亜鉛、ジエチルチオカルバミン酸亜
鉛、ジ−n−ブチルジチオカルバミン酸亜鉛、エチルフ
エニルジチオカルバミン酸亜鉛、ブチルフエニルジチオ
カルバミン酸亜鉛、ジメチルジチオカルバミン酸ナトリ
ウム、ジメチルジチオカルバミン酸セレン、ジエチルジ
チオカルバミン酸テルル、ジブチルキサントゲン酸亜
鉛、エチレンチオウレアなどをあげることができる。こ
れら加硫促進剤は(A)100重量部に対して0.1〜
20重量部、好ましくは0.2〜10重量部の割合で使
用される。
【0026】加硫助剤としては酸化マグネシウム、酸化
亜鉛、リサージ、鉛丹、鉛白などの金属酸化物をあげる
ことができるが、酸化亜鉛の使用が好ましい。通常これ
らの加硫助剤は(A)100重量部に対して1〜30重
量部使用される。
【0027】また、有機過酸化物による架橋に際して
は、硫黄、P−キノンジオキシムなどのキノンジオキシ
ム系、ポリエチレングリコールジメタクリレート、ジア
リルフタレート、トリアリルシアヌレート、トリアリル
イソシアヌレート、エチレンジメタクリレート、ジビニ
ルベンゼンなどの架橋助剤を使用してもよい。
【0028】本発明のゴム発泡体は、その密度が0.0
5〜0.40kg/Lであり、好ましくは0.10〜
0.30kg/Lである。密度が過少であると吸音性、
圧縮耐久性において不満足であり、一方、密度が過大で
あるとシール性、保温性、緩衝性において不満足にな
る。
【0029】また、本発明のゴム発泡体は、その吸水率
が20%以下である。吸水率とはASTM D1667
に規定されている物理量であり、発泡体の連続気泡度合
いを示す。吸水率が大きいと連続気泡が多いことを意味
する。吸水率が20%を上回るとシール性や表面平滑性
の点で不満足になる。
【0030】更に、本発明のゴム発泡体は、その断面積
が3.0cm以下である。断面積が3.0cmを上
回ると、上記に記載の密度と吸水率のゴム発泡体を得る
ことが比較的容易である。
【0031】発泡・架橋することにより発泡体を得る具
体的な方法をあげると、次のとおりである。成分(A)
〜(D)、必要に応じて酸化亜鉛、ステアリン酸、ポリ
エチレングリコール、酸化カルシウム、加硫剤、加硫助
剤、老化防止剤、イオウ、加硫促進剤、ポリブテンやロ
ジン等の粘着性物質、ポリエチレンやポリプロピレン等
の樹脂、成分(A)以外のゴムを、バンバリー又はニー
ダー及びロールを用いて混練し、ゴム組成物を得る。次
に、該ゴム組成物を、熱空気中等で100〜280℃、
1〜120時間の条件で発泡・架橋することにより発泡
体を得る。この際の装置としては、オーブン、連続熱空
気加硫装置、マイクロ波加熱装置、ガラスビーズ流動
床、溶融塩槽、熱金型などを用いることができる。
【0032】本発明のゴム発泡体は、たとえば、建築土
木、電気機器、自動車、車輌、船舶、住宅設備機器、レ
ジャー用品等の分野でシール材、目地材、吸音材、保温
材(断熱材)、緩衝材、ロール材として最適に適用され
得る。
【0033】
【実施例】次に、本発明を実施例によって説明する。 実施例1〜3及び比較例1〜5 表1及び表2の配合をスタート温度80℃に調整した1
700mlのバンバリーミキサーを用い、ローター回転
数60rpmで5分間混練した。その後、表3及び表4
の配合を8インチのオープンロールを用いて混練し、架
橋可能なゴム組成物を得た。次に、該ゴム組成物を5m
mφロット状のダイスを装着した45mmφ押出し成形
機を用いて連続押出し成形し、続いて、熱空気加硫装置
を用いて温度250℃で5分間発泡・架橋し、ゴム発泡
体を得た。次に、表5及び表6記載の項目について測定
を行い、その結果を表5及び表6に示した。
【0034】
【表1】
【0035】
【表2】
【0036】(表1及び表2の説明) ・(A)−1:EPDM:エチレン−プロピレン−5−
エチリデン−2−ノルボルネン共重合体ゴム(エチレン
/プロピレンのモル比=1.0/0.55、エチレン/
5−エチリデン−2−ノルボルネンのモル比=1.0/
0.044、121℃におけるムーニー粘度=60) ・(A)−2:EPDM:エチレン−プロピレン−ジシ
クロペンタジエン共重合体ゴム(エチレン/プロピレン
のモル比=1.0/0.31、エチレン/5−エチリデ
ン−2−ノルボルネンのモル比=1.0/0.013、
121℃におけるムーニー粘度=45、100PHR油
展品) ・(B)−1:SRFカーボンブラック ・(B)−2:ハードクレー 可塑剤:出光興産社製「ダイアナPS430」パラフィ
ン系オイル
【0037】
【表3】
【0038】
【表4】
【0039】(表3と表4の説明) ・(C):三協化成社製発泡剤「セルマイクC−1」ア
ゾジカルボンアミド ・(D):永和化成社製発泡剤「ネオセルボンN100
0S」P,P’−オキシビスベンゼンスルホニルヒドラ
ジド DPT:三協化成社製発泡剤「セルマイクA」ジニトロ
ソペンタメチレンテトラミン 酸化カルシウム:井上石灰社製「ベスタPP」 尿素系発泡助剤:三協化成社製「セルトンNP」 ZDBC:バイエル社製加硫促進剤「レノグランZDB
C−80」ジブチルジチオカルバミン酸亜鉛 ZDEC:バイエル社製加硫促進剤「レノグランZDE
C−80」ジエチルジチオカルバミン酸亜鉛 ZDMC:バイエル社製加硫促進剤「レノグランZDM
C−80」ジメチルジチオカルバミン酸亜鉛 DPTT:バイエル社製加硫促進剤「レノグランDPT
T−70」ジペンタメチレンチウラムテトラスルフィド
【0040】
【表5】
【0041】
【表6】
【0042】(表5と表6の説明) 断面積:ゴム発泡体の断面の半径をノギスで測定し、円
の面積を計算し、これを断面積とした。 密度:長さ50mmに切断したゴム発泡体を試験片と
し、空気中の重量と水中に浸漬した場合の浮力からその
容積を求め、重量/容積の値から求めた。 吸水率:長さ50mmに切断したゴム発泡体を試験片と
し、ASTM D1667に準拠して求めた。 表面平滑性:表面を目視にて判定した。 スコーチタイム:JIS K6300に準拠して、ML
125℃にてスコーチタイムを測定した。
【0043】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明によりエチ
レン−プロピレン系共重合体ゴムをゴム成分とし、耐熱
性、耐候性及び耐オゾン性に優れ、軽量でかつ吸水率が
小さい特徴を有するため、建築土木、電気機器、自動
車、車輌、船舶、住宅設備機器、レジャー用品等の分野
でシール材、目地材、吸音材、保温材(断熱材)、緩衝
材、ロール材等として、表面平滑性、断面意匠性、シー
ル性、吸音性、保温性、電気抵抗安定性、圧縮耐久性、
各種性能安定性の良い小形状のゴム発泡体を提供するこ
とができた。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも下記の(A)〜(D)成分を
    含有するゴム組成物を発泡・架橋することにより得られ
    る密度が0.05〜0.40kg/Lであり、吸水率が
    20%以下、断面積が3.0cm以下のゴム発泡体。 (A):エチレン−α−オレフィン系共重合体ゴム (B):充填剤 (C):アゾジカルボンアミド (D):P,P’−オキシビスベンゼンスルホニルヒド
    ラジド
  2. 【請求項2】 (C)/(D)の重量比率が6/1〜4
    /3である請求項1記載のゴム発泡体。
  3. 【請求項3】 ゴム組成物のスコーチタイムが2.5〜
    30分である請求項1記載のゴム発泡体。
  4. 【請求項4】 密度が0.10〜0.30kg/Lであ
    る請求項1記載のゴム発泡体。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007204583A (ja) * 2006-02-01 2007-08-16 Sanwa Kako Co Ltd Epdm系連続気泡体及びその製造方法
KR101777781B1 (ko) * 2016-05-31 2017-09-12 주식회사 휴비스 폴리에스테르 발포 시트를 포함하는 자동차 트렁크용 내장재

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JP2007204583A (ja) * 2006-02-01 2007-08-16 Sanwa Kako Co Ltd Epdm系連続気泡体及びその製造方法
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