JP2003341554A - 燃料電池自動車の水素排気ダクト - Google Patents

燃料電池自動車の水素排気ダクト

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JP2003341554A
JP2003341554A JP2002157544A JP2002157544A JP2003341554A JP 2003341554 A JP2003341554 A JP 2003341554A JP 2002157544 A JP2002157544 A JP 2002157544A JP 2002157544 A JP2002157544 A JP 2002157544A JP 2003341554 A JP2003341554 A JP 2003341554A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フードの下側に滞留した水素を排出して自然
換気することができ、かつモータルーム内に雨水や洗浄
水が侵入することを防ぐことができる燃料電池自動車の
水素排気ダクトを提供する。 【解決手段】 水素排気ダクト30は、第1室41に第
1室41へガスを導く筒体45を備え、第1仕切り壁3
6の上部に第1ガス排出孔37を開け、第1ガス排出孔
37に重ならぬ様に第2仕切り壁38の上部に第2ガス
排出孔39を開け、第2ガス排出孔39からのガスを外
へ排出する排出部48を第3室43の壁47に開けると
ともに、第2室42及び第3室43の底を第2室42か
ら第3室43へ下降する様に傾斜させた傾斜底51と
し、傾斜底51の左右端から左右の排水樋52,52を
カウルトップ20の排水溝23に臨ませた部材である。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は燃料電池自動車に係
り、特に燃料電池自動車のフード下空間のガス(すなわ
ち、水素)を排出して、フード下空間を自然換気するた
めの燃料電池自動車の水素排気ダクトに関する。 【0002】 【従来の技術】自動車のなかには燃料電池に水素と酸素
(空気)とを供給して電気を発電し、この発電した電気
でモータを駆動して走行する燃料電池自動車がある。こ
の燃料電池自動車のなかには、車体前部のフード下方の
空間(以下、「モータルーム」という)に駆動用のモー
タを配置するとともに、フロアプレート下方に燃料電池
を配置し、この燃料電池からモータルームまで吸気ダク
トを延設したものがある。この吸気ダクトは、モータル
ームから空気を取入れて燃料電池まで導くことにより燃
料電池の換気をおこなうものである。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】この吸気ダクトを備え
た燃料電池自動車によれば、燃料電池による発電を停止
している間に、万が一何らかの原因によって燃料電池か
ら水素がリークした場合には、リークした水素が吸気ダ
クトを通ってモータルーム内に流れることが考えられ
る。モータルーム内に流れた水素の大部分は、例えばフ
ロントフェンダとフードとの間の隙間などから大気中に
流出するが、一部の水素はフードの下側に滞留すること
が懸念される。 【0004】フードの下側に滞留した水素を大気中に排
出する方法として、燃料電池自動車のフードに換気ダク
トを設けることが考えられる。フードに換気ダクトを設
けることにより、換気ダクトでフードの下側に滞留した
水素を自然換気させることが可能になる。しかし、フー
ドに換気ダクトを設けることにより、例えば雨水や洗浄
水が換気ダクトからモータルーム内に侵入して、侵入し
た雨水や洗浄水がモータルーム内に備えたモータ制御装
置などの各種機器類にかかることが考えられる。 【0005】そこで、本発明の目的は、フードの下側に
滞留した水素を排出して自然換気することができ、かつ
モータルーム内に雨水や洗浄水が侵入することを防ぐこ
とができる燃料電池自動車の水素排気ダクトを提供する
ことにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1は、燃料電池自動車のモータルーム内に漏れ
たガスを、車外へ排出させる為に、モータルームを覆う
フードに取付ける水素排気ダクトにおいて、この水素排
気ダクトは、装飾部品を兼ねる蓋部で上部開口を塞ぐと
ともに第1、第2仕切り壁で第1〜第3室に区分けした
箱体であり、前記第1室にモータルームから第1室へガ
スを導く筒体を備え、前記第1仕切り壁の上部に第1ガ
ス排出孔を開け、この第1ガス排出孔に重ならぬ様にし
て前記第2仕切り壁の上部に第2ガス排出孔を開け、こ
の第2ガス排出孔からのガスを外へ排出する排出部を第
3室の壁に開けるとともに、前記第2室及び第3室の底
を第2室から第3室へ下降する様に傾斜させた傾斜底と
し、前記第2仕切り壁の下部に排水孔を開け、前記第3
室の傾斜底から排水樋を延ばし、この排水樋の下部を、
カウルトップに設けてある排水溝に臨ませることができ
るように構成したことを特徴とする。 【0007】水素排気ダクトの第1室にモータルームか
ら第1室へガスを導く筒体を備え、第1仕切り壁の上部
に第1ガス排出孔を開けた。さらに、この第1ガス排出
孔に重ならぬ様にして第2仕切り壁の上部に第2ガス排
出孔を開け、この第2ガス排出孔からのガスを外へ排出
する排出部を第3室の壁に開けた。よって、フード下側
のモータルームに滞留したガス(すなわち、水素)を筒
体を介して第1室に導き、第1室内のガスを第1、第2
ガス排出孔を通して排出部から大気中に排出することが
できる。 【0008】一方、第2、第3室の底を傾斜底とし、第
2仕切り壁の下部に排水孔を開け、第3室の傾斜底から
排水樋を延ばし、排水樋の下部をカウルトップの排水溝
に臨ませた。よって、排出部から第2、第3室に侵入し
た雨水や洗浄水を傾斜底で排水樋まで案内し、排水樋か
らカウルトップの排水溝に流すことができる。カウルト
ップの排水溝に流入した雨水や洗浄水は、カウルトップ
の排水溝に備える排水口から流出する。 【0009】加えて、水素排気ダクトの排出部から侵入
した雨水や洗浄水を、通常の車両に備えているカウルト
ップの排水溝を利用して排水口まで導いて、排水口から
排水することができる。このように、通常の車両に備え
ているカウルトップの排水溝を利用して、雨水や洗浄水
を排水することができるので、水素排気ダクトの簡略化
を図ることができる。 【0010】 【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図面に
基づいて以下に説明する。ここで、「前」、「後」、
「左」、「右」は運転者から見た方向に従う。なお、図
面は符号の向きに見るものとする。図1は本発明に係る
水素排気ダクトを備えた燃料電池自動車の斜視図であ
る。燃料電池自動車10は、左右のフロントフェンダ1
1,12の後端上部からそれぞれ左右のフロントピラー
13,14を延ばし、この左右のフロントピラー13,
14間にフロントウインドガラス15を備え、このフロ
ントウインドガラス15の下端部15aにカウルトップ
20を配置し、左右のフロントフェンダ11,12の前
端にフロントバンパ16を備え、これら左右のフロント
フェンダ11,12、カウルトップ20及びフロントバ
ンパ16で形成した空間にフード25を備え、このフー
ド25の後端25a近傍に水素排気ダクト30を備え
る。 【0011】図2は本発明に係る燃料電池自動車の水素
排気ダクトを蓋部を分割した状態で示す斜視図である。
カウルトップ20は、後端部20aをフロントウインド
ガラス15の下端部15aに載置した部材で、後端部2
0a近傍に凸条部21を形成するとともに前端部20b
にシール部材22を取付けることにより排水溝23を設
け、この排水溝23の左右端にそれぞれ排水口24,2
4を開けた部材である。 【0012】シール部材22の上端部22aをフード2
5のインナーパネル27で押圧することにより、カウル
トップ20とインナーパネル27との間の隙間をシール
部材22で塞ぐことができる。これにより、フロントウ
インドガラス15側から排水溝23に侵入した雨水や洗
浄水をシール部材22に沿わせて排水口24,24まで
導き、排水口24,24から排水することができる。 【0013】フード25は、アウタパネル26の裏面側
にインナフレーム27を取り付け、アウタパネル26に
開口26a(図3に示す)を形成するとともに、インナ
フレーム27に貫通孔27a・・・(図3に示す)を形成
したものである。これにより、アウタパネル26の開口
26aに水素排気ダクト30を嵌め込むとともに、筒体
45・・・を貫通孔27a・・・に差し込むことにより、水素
排気ダクト30の底部31(図3も参照)をインナーフ
レーム27に載せることができる。 【0014】この状態で、水素排気ダクト30の左右の
張出部32,32に備えた各取付孔32a,32aをイ
ンナーフレーム27の取付孔27a,27aに同軸上に
配置することができる。インナーフレーム27の下方か
らインナーフレーム27の取付孔27a,27aにボル
ト33,33をそれぞれを差し込み、差し込んだボルト
33,33を水素排気ダクト30の左右の取付孔32
a,32aにねじ結合することにより、水素排気ダクト
30をインナーフレーム27上に取り付けることができ
る。 【0015】フード25に取り付けた水素排気ダクト3
0は、燃料電池自動車10(図1も参照)のモータルー
ム17(図3も参照)内に漏れたガス(すなわち、水
素)を、車外へ排出させる為に、モータルーム17を覆
うフード25に取付けた箱体の部材である。水素排気ダ
クト30は、箱体の上部開口35を蓋部34で塞ぐとと
もに、箱体を第1、第2仕切り壁36,38で第1〜第
3室41〜43に区分けしたものである。 【0016】蓋部34は、水素排気ダクト30の箱体よ
り一回り大きく形成した略矩形の部材で、フード25の
表面に取付けた際に、外観性を良好に保つための装飾部
品を兼ねている。フード25に水素排気ダクト30を取
り付けた際に、蓋部34の前縁及び左右の縁に沿ったエ
リア34a(ハッチングで示す領域)がシール材44を
介してフード25の表面に当接する(図3も参照)。 【0017】蓋部34の表面は、略中央に稜線34bが
車体幅方向に延びており、稜線34bから前後端に向け
てそれぞれ下り勾配のてーパ面34c,34dを備え
る。なお、この蓋部34は、水素排気ダクト30の箱体
と一体に形成することも可能であり、或いは水素排気ダ
クト30の箱体と別部材とし、箱体に一体に組み付ける
ように構成することも可能である。 【0018】この水素排気ダクト30は、第1室41に
モータルーム17から第1室41へガスを導く筒体45
・・・を備え、第1仕切り壁36の上部に第1ガス排出孔
37・・・を開け、この第1ガス排出孔37・・・に重ならぬ
様にして第2仕切り壁38の上部に第2ガス排出孔39
・・・を開け、この第2ガス排出孔39・・・からのガスを外
へ排出する排出部48(図3も参照)を第3室43の壁
47に形成するとともに、第2室42及び第3室43の
底を第2室42から第3室43へ下降する様に傾斜させ
た傾斜底51とし、第2仕切り壁38の下部に排水孔4
0・・・を開け、傾斜底51の左右端から左右の排水樋5
2,52を延ばし、排水樋52,52の下部52a,5
2aを、カウルトップ20に設けてある排水溝23に臨
ませた部材である。なお、本実施形態では筒体45を4
個備えた例について説明したが、筒体45の個数は任意
に設定することができる。 【0019】図3は図2の3−3線断面図であり、フロ
ントウインドガラス15の下端部15aにカウルトップ
20の後端部20aを載せ、カウルトップ20の前端部
20bにシール部材22を取り付け、このシール部材2
2の上端部22aをフード25のインナーフレーム27
で押圧することにより、インナーフレーム27とカウル
トップ20との間の隙間Sをシール部材22で塞ぎ、さ
らにアウタパネル26の開口26aに水素排気ダクト3
0を嵌め込むとともに、筒体45・・・の下端部45b・・・
をっそれぞれ貫通孔27a・・・に差し込んだ状態を示
す。 【0020】インナーフレーム27とカウルトップ20
との間の隙間Sをシール部材22で塞ぐことにより、フ
ロントウインドガラス15側からカウルトップ20の排
水溝23に侵入した雨水や洗浄水を、排水溝23からモ
ータルーム17内に侵入することを防ぐことができる。 【0021】一方、アウタパネル26の開口26aに水
素排気ダクト30を嵌め込むとともに、筒体45・・・を
それぞれ貫通孔27a・・・に差し込むことにより、水素
排気ダクト30の底部31をシール材46を介してイン
ナーフレーム27上に載せるとともに、蓋部34の前
縁、左右の縁に沿ったエリア34a及び排出部48の下
面48aをシール材44を介してフード25の表面に当
接することができる。 【0022】このように、水素排気ダクト30の底部3
1をシール材46を介してインナーフレーム27上に載
せることで、水素排気ダクト30の底部31とインナー
フレーム27との間の隙間をシール材44で塞ぐことが
できる。また、蓋部34の前縁、左右の縁に沿ったエリ
ア34a及び排出部48の下面48aをシール材44を
介してフード25の表面に当接することで、アウタパネ
ル26の開口26aを蓋部34で塞ぐことができる。 【0023】この蓋部を車体後方に向けて上り勾配に配
置することで、筒体45・・・から蓋部34の裏面34e
に到達したガスを、蓋部34の裏面34eに沿って好適
に上昇させることができる。第1室41に備えた筒体4
5・・・は、水素排気ダクト30の底部31から下端部4
5a・・・を下方に突出させ、突出した下端部45a・・・を
インナーフレーム27の貫通孔27a・・・に嵌め込むこ
とにより、フード25下方のモータルーム17と第1室
41を連通することができる。 【0024】筒体45・・・の上端部45b・・・は、蓋部3
4の裏面34eに沿って車体後方に向けて上り勾配に形
成されている。これにより、上端部45b・・・のうちの
第1仕切り壁36に臨む部位45c・・・を、第1ガス排
出孔37・・・の底辺37a・・・と略面一にすることができ
る。よって、筒体45・・・の上端部45b・・・から流出し
たガスを蓋部の裏面に沿って流すことにより、第1ガス
排出孔37・・・に効率よく導くことができる。 【0025】また、第1ガス排出孔37・・・に重ならぬ
様にして第2仕切り壁38の上部に第2ガス排出孔39
・・・を開け、第3室43の壁47に排出部48を開ける
ことで、モータルーム17を排出部48に連通すること
ができる。よって、モータルーム17のフード25下に
滞留したガスを筒体45・・・を経て第1室41に導き、
第1室41のガスを第1ガス排出孔37・・・を経て第2
室42に導き、第2室42のガスを第2ガス排出孔39
・・・を経て第3室43に導き、第3室43のガスを排出
部48を経て大気に排気することができる。 【0026】図4は図2の4−4線断面図であり、第2
室42及び第3室43の底を第2室42から第3室43
へ下降する様に傾斜させた傾斜底51とし、第2仕切り
壁38の下部に排水孔40・・・を開け、第3室43の傾
斜底51の左右端からそれぞれ左右の排水樋52,52
(奥側の排水樋52は図2に示す)を延ばし、各排水樋
52,52の下部52a,52a(奥側は図示せず)を
カウルトップ20の排水溝23に臨ませた状態を示す。 【0027】よって、水素排気ダクト30の排出部48
から第2、第3室42,43に侵入した雨水や洗浄水を
傾斜底51で左右の排水樋52,52まで案内し、左右
の排水樋52,52からカウルトップ20の排水溝23
に流すことができる。さらに、カウルトップ20の排水
溝23に流入した雨水や洗浄水を、カウルトップ20の
排水溝23に備える左右の排水口24,24(図2に示
す)から流出することができる。 【0028】このように、排出部48から侵入した雨水
や洗浄水を、通常の車両に備えているカウルトップ20
の排水溝23を利用して排水口24,24から排水する
ことができるので、ガス排気ダクト30を簡単な構成に
することができる。 【0029】図5は図2の5−5線断面図であり、イン
ナーフレーム27の下面27c(すなわち、モータルー
ム17側の面)に、例えば遮音材55をクリップ56・・
・(1個のみ図示する)で止めた状態を示す。クリップ
56の先端56aがインナーフレーム27から上方に突
出するため、水素排気ダクト30の底部31のうちのク
リップ56に相当する部位31a(図2も参照)を、イ
ンナーフレーム27から高さHだけ上方に形成した。こ
れにより、クリップ56の先端56aが水素排気ダクト
30の底部31に干渉することを防止できる。 【0030】次に、水素排気ダクト30でガスを排出し
て自然換気する例を図6に基づいて説明する。図6
(a),(b)は本発明に係る燃料電池自動車の水素排
気ダクトからガスを排出する作用を示す説明図である。
(a)において、燃料電池の発電を停止した状態におい
て、万が一何らかの原因によって燃料電池からガスがリ
ークした場合には、リークしたガスが吸気ダクトを通っ
てモータルーム17内に流入することが考えられる。 【0031】この場合、モータルーム17内に流入した
ガスは、矢印の如く水素排気ダクト30の筒体45・・
・に流入し、筒体45・・・を経て矢印の如く第1室41
に進入する。第1室41のガスは、第1ガス排出孔37
・・・を経て矢印の如く第2室42に進入し、第2室4
2のガスは第2ガス排出孔39・・・を経て矢印の如く
第3室43に進入する。第3室43に進入したガスは、
排出部48を経て矢印の如く大気に流出する。 【0032】(b)において、ガスの流れをさらに詳し
く説明する。筒体45・・・を経て矢印の如く第1室4
1に進入したガスは、蓋部34の裏面34eに到達す
る。ここで、蓋部34を車体後方に向けて上り勾配に配
置することで、蓋部34の裏面34eに到達したガスを
蓋部34の裏面34eに沿って上昇させることができ
る。 【0033】このため、ガスは、蓋部34の裏面34e
近傍に形成した第1ガス排出孔37・・・及び第2ガス排
出孔39・・・を矢印の如く効率よく通過して第3室4
3に進入する。第3室43に進入したガスは、排出部4
8を経て矢印の如く大気に流出する。 【0034】このように、蓋部34を車体後方に向けて
上り勾配に配置して、蓋部34の裏面34e近傍に第1
ガス排出孔37・・・及び第2ガス排出孔39・・・を形成す
ることで、モータルーム17内のガスを排出部48まで
円滑に導くことができ、モータルーム17内のガスを排
出して自然換気することができる。 【0035】次に、水素排気ダクトの排出口から雨水や
洗浄水が侵入する例を図7に基づいて説明する。図7
(a),(b)は本発明に係る燃料電池自動車の水素排
気ダクトに水が侵入した場合の作用を示す説明図であ
る。(a)において、水素排気ダクト30の排出部48
から水素排気ダクト30内に雨水や洗浄水が侵入する場
合、侵入した雨水や洗浄水のうち、矢印の如く侵入し
た雨水や洗浄水は、一部が第3室43の上方を経て第2
仕切り壁38に当たり、第2仕切り壁38で進路が遮ら
れる。よって、第2仕切り壁38に当たった雨水や洗浄
水は第2仕切り壁38に沿って下方に流れる。 【0036】また、矢印の如く侵入した雨水や洗浄水
の残りは、第3室43の壁47に沿って下方に流れる。
第2仕切り壁38に沿って下方に流れた雨水や洗浄水
と、第3室43の壁47に沿って下方に流れた雨水や洗
浄水とは、傾斜底51に沿って左右の排水樋52,52
まで矢印の如く流れ、左右の排水樋52,52からカ
ウルトップ20の排水溝23に流れる。カウルトップ2
0の排水溝23に流入した雨水や洗浄水は、カウルトッ
プ20の排水溝23に沿って左右の排水口24,24ま
で矢印の如く流し、左右の排水口24,24から流出
する。 【0037】(b)において、侵入した雨水や洗浄水の
うち、矢印の如く侵入した雨水や洗浄水は、一部が第
2ガス排出孔39・・・を経て第1仕切り壁36に当た
り、第1仕切り壁36で進路が遮られる。よって、第1
仕切り壁36に当たった雨水や洗浄水は第1仕切り壁3
6に沿って下方に流れる。 【0038】また、矢印の如く侵入した雨水や洗浄水
の残りは、第3室43の壁47に沿って下方に流れる。
第1仕切り壁36に沿って下方に流れた雨水や洗浄水
は、傾斜底51に沿って排水孔40まで流れ、排水孔4
0を経て第3室43の傾斜底51に流れる。 【0039】ここで、第3室43の壁47に沿って下方
に流れた雨水や洗浄水と合流し、傾斜底51に沿って左
右の排水樋52,52(奥側は図示しに)まで流れ、左
右の排水樋52,52からカウルトップ20の排水溝2
3に流れる。カウルトップ20の排水溝23に流入した
雨水や洗浄水は、カウルトップ20の排水溝32に備え
る左右の排水口24,24から流出する。 【0040】このように、第1ガス排出孔37・・・に重
ならぬ様にして第2ガス排出孔39・・・を設けたので、
第1、第2の仕切り壁36,38のうちのいずれか一方
の仕切り壁で、雨水は洗浄水が第1室41に侵入するこ
とを防ぐことができる。これにより、筒体45・・・から
モータルーム17内に雨水や洗浄水が侵入することを阻
止できる。従って、モータルーム17内のモータや各種
機器類18に雨水や洗浄水がかかることを防止すること
ができる。 【0041】以上説明したように、燃料電池自動車10
の水素排気ダクト30によれば、水素排気ダクト30の
排出部48から侵入した雨水や洗浄水を、通常の車両に
備えているカウルトップ20の排水溝23を利用して排
水することができるので、水素排気ダクト30の簡略化
が可能になり、コスト低減を図ることができる。 【0042】なお、前記実施形態では、水素排気ダクト
30をフード25の後端25a近傍に取付けた例につい
て説明したが、これに限らないで、燃料電池自動車10
の形状に対応させてフード25に対する水素排気ダクト
30の取付け位置を適宜選択することができる。 【0043】また、前記実施形態では、筒体45・・・の
下端部45a・・・をインナフレーム27の貫通孔27a
に嵌め込んだ例について説明したが、これに限らない
で、筒体45・・・の下端部45a・・・をインナフレーム2
7の貫通孔27aに臨ませるだけで、嵌め込まないよう
に構成することも可能である。 【0044】 【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮
する。請求項1は、水素排気ダクトの第1室にモータル
ームから第1室へガスを導く筒体を備え、第1仕切り壁
の上部に第1ガス排出孔を開け、この第1ガス排出孔に
重ならぬ様にして第2仕切り壁の上部に第2ガス排出孔
を開け、この第2ガス排出孔からのガスを外へ排出する
排出部を第3室の壁に開けた。 【0045】これにより、フード下側のモータルームに
滞留したガスを筒体を介して第1室に導き、第1室内の
ガスを第1、第2ガス排出孔を通して排出部から大気中
に排出することができる。従って、モータルーム内のガ
スを排出部まで円滑に導くことができ、モータルーム1
7内のガスを良好に排出して、モータルーム内を自然換
気することができる。 【0046】一方、第2、第3室の底を傾斜底とし、第
2仕切り壁の下部に排水孔を開け、第3室の傾斜底から
排水樋を延ばし、排水樋の下部をカウルトップの排水溝
に臨ませた。よって、排出部から第2、第3室に侵入し
た雨水や洗浄水を傾斜底で排水樋まで案内し、排水樋か
らカウルトップの排水溝に流すことができる。カウルト
ップの排水溝に流入した雨水や洗浄水は、カウルトップ
の排水溝に備える排水口から流出する。 【0047】これにより、雨水や洗浄水を第1室の筒体
に侵入することを防ぐことができ、筒体からモータルー
ム内に雨水や洗浄水が侵入することを阻止できる。従っ
て、モータルーム内の各種機器類に雨水や洗浄水がかか
ることを防止することができる。 【0048】加えて、水素排気ダクトの排出部から侵入
した雨水や洗浄水を、通常の車両に備えているカウルト
ップの排水溝を利用して排水口まで導いて、排水口から
排水することができる。このように、通常の車両に備え
ているカウルトップの排水溝を利用して、雨水や洗浄水
を排水することができるので、水素排気ダクトの簡略化
が可能になり、コスト低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明に係る水素排気ダクトを備えた燃料電池
自動車の斜視図 【図2】本発明に係る燃料電池自動車の水素排気ダクト
を蓋部を分割した状態で示す斜視図 【図3】図2の3−3線断面図 【図4】図2の4−4線断面図 【図5】図2の5−5線断面図 【図6】本発明に係る燃料電池自動車の水素排気ダクト
から水素を排出する作用を示す説明図 【図7】本発明に係る燃料電池自動車の水素排気ダクト
から水素を排出する作用を示す説明図 【符号の説明】 10…燃料電池自動車、17…モータルーム、20…カ
ウルトップ、23…排水溝、24…排水口、25…フー
ド、30…水素排気ダクト、34…蓋部、35…上部開
口、36…第1仕切り壁、37…第1ガス排出孔、38
…第2仕切り壁、39…第2ガス排出孔、40…排水
孔、41…第1室、42…第2室、43…第3室、45
…筒体、47…第3室の壁、48…排出部、51…傾斜
底、52…排水樋。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 燃料電池自動車のモータルーム内に漏れ
    たガスを、車外へ排出させる為に、モータルームを覆う
    フードに取付ける水素排気ダクトにおいて、 この水素排気ダクトは、装飾部品を兼ねる蓋部で上部開
    口を塞ぐとともに第1、第2仕切り壁で第1〜第3室に
    区分けした箱体であり、前記第1室にモータルームから
    第1室へガスを導く筒体を備え、前記第1仕切り壁の上
    部に第1ガス排出孔を開け、この第1ガス排出孔に重な
    らぬ様にして前記第2仕切り壁の上部に第2ガス排出孔
    を開け、この第2ガス排出孔からのガスを外へ排出する
    排出部を第3室の壁に開けるとともに、前記第2室及び
    第3室の底を第2室から第3室へ下降する様に傾斜させ
    た傾斜底とし、前記第2仕切り壁の下部に排水孔を開
    け、前記第3室の傾斜底から排水樋を延ばし、この排水
    樋の下部を、カウルトップに設けてある排水溝に臨ませ
    ることができるように構成したことを特徴とする燃料電
    池自動車の水素排気ダクト。
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