JP2003341315A - タイヤの排水性能のシミュレーション方法、シミュレーション装置、及びシミュレーションプログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

タイヤの排水性能のシミュレーション方法、シミュレーション装置、及びシミュレーションプログラムを記録した記録媒体

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JP2003341315A
JP2003341315A JP2002154394A JP2002154394A JP2003341315A JP 2003341315 A JP2003341315 A JP 2003341315A JP 2002154394 A JP2002154394 A JP 2002154394A JP 2002154394 A JP2002154394 A JP 2002154394A JP 2003341315 A JP2003341315 A JP 2003341315A
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fluid
model
tire
drainage
simulation
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JP2002154394A
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Akio Miyori
明男 見寄
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Sumitomo Rubber Industries Ltd
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Sumitomo Rubber Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 計算時間を短縮し設計に役立つ実用的なシミ
ュレーション方法及び装置を提供する。 【解決手段】 排水溝を具えたトレッド面を有するタイ
ヤの排水性能をシミュレーションするタイヤの排水性能
のシミュレーション方法である。前記排水溝と路面とで
囲まれる排水空間と実質的に等しい空間を形成しかつ内
部に流体が流れる排水空間モデル部を含む流体モデル
を、この流体モデルの反力に基づいたトレッド面の変形
を考慮することなく定めるステップS1と、該流体モデ
ルに、少なくとも前記流体が流入する流入部、流体が流
出する流出部及び流体が流出入不能となる流出入禁止部
を定める条件を含む境界条件を設定するステップS2
と、前記境界条件に基づいて前記流体の流動計算を行う
ステップS3と、前記流動計算の結果から必要な情報を
出力するステップS5とを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タイヤの排水性能
のシミュレーション方法、シミュレーション装置、及び
シミュレーションプログラムを記録した記録媒体に関す
る。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】近年、
コンピュータを使用してタイヤの排水性能をシミュレー
ションするシミュレーション方法が種々提案されてい
る。一般に、この種のシミュレーションでは、図16に
誇張して示すように、数値解析によって変形計算が可能
なタイヤモデルaと、数値解析によって流動計算が可能
な流体モデルbとをそれぞれ設定する。そして、流体モ
デルbに対して、タイヤモデルaのトレッド面a1を流
体が浸入できない壁、即ち境界面として条件付け、流体
モデルbの流動計算(流体解析)を行なう。
【0003】また、この流動解析によって得られた流体
の反力は、タイヤモデルaのトレッド面a1に対する外
力として条件付けし、この条件でタイヤモデルaの変形
計算(構造解析)が行われ、トレッド面a1の変形状態
を新たに求める。そして、このような計算を順次交互に
繰り返して行なうことによって、タイヤモデルaと流体
モデルbとの境界面を逐次更新して定常状態を作り出す
ものである。
【0004】上述のようにタイヤモデルaの変形計算
(構造解析)と流体モデルbの流動計算(流体解析)と
において、相互に境界条件を受け渡しさせながら計算を
繰り返し行う処理は、一般に「連成」と称され、それな
りの計算精度をうることができる。しかしながら、この
方法では、莫大な計算資源と計算時間を必要とする。こ
れは、早急な解析結果が要求される現実のタイヤ開発の
上では大きな障害となる。
【0005】現実的な見方をすると、トレッド面の排水
溝のデザインを検討する際、流体が排水溝をどのように
流れていくかという点が最も重視される。かかる観点で
は、流体の反力である水圧に基づいたトレッド面a1の
微小な変形や、浮き上がりであるハイドロプレーニング
現象のシミュレーションは、シミュレーションの中では
オーバクォリティとも考えられる。
【0006】発明者らは、流体からの反力に基づくトレ
ッド面の微小な変形を計算から取り除くこと、即ち、ト
レッド面の排水溝と路面とで囲まれる排水空間と実質的
に等しい外形をなす排水空間モデル部を有しかつ内部に
流体を定義した数値解析が可能な流体モデルを、この流
体モデルの反力に基づいたトレッド面の変形を考慮する
ことなく定めて流動計算を行うことを基本として、比較
的精度が良くかつ計算時間を短縮化しうるタイヤの排水
性能をシミュレーションしうることを見出し本発明を完
成させるに至った。
【0007】以上のように、本発明は、精度の低下を抑
えつつ計算時間を短縮化することによってタイヤ開発に
役立つタイヤの排水性能のシミュレーション方法、シミ
ュレーション装置、及びシミュレーションプログラムを
記録した記録媒体を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のうち請求項1記
載の発明は、トレッド面に排水溝を有するタイヤの排水
性能をシミュレーションするタイヤの排水性能のシミュ
レーション方法であって、前記排水溝と路面とで囲まれ
る排水空間と実質的に等しい形状をなしかつ内部に流体
が流れる排水空間モデル部を含む流体モデルを、この流
体モデルの反力に基づくトレッド面の変形を考慮するこ
となく定めるステップと、該流体モデルに、少なくとも
前記流体が流入する流入部、流体が流出する流出部及び
流体が流出入不能となる流出入禁止部を定める条件を含
む境界条件を設定するステップと、前記境界条件に基づ
いて前記流体の流動計算を行うステップと、前記流動計
算の結果から必要な情報を出力するステップとを含むこ
とを特徴としている。
【0009】また請求項2記載の発明は、前記排水空間
は、前記流体モデルの設定に先立ち、予め計測又は設計
データにより求められてなる請求項1記載のタイヤの排
水性能のシミュレーション方法である。
【0010】また請求項3記載の発明は、前記流体モデ
ルは、移動しない固定部と、移動する移動部とを含むと
ともに、該移動部を移動させることにより該流体モデル
の形状をタイヤの回転に合わせて変動させるステップを
含むことを特徴とする請求項1又は2記載のタイヤの排
水性能のシミュレーション方法である。
【0011】また請求項4記載の発明は、前記移動部
は、排水溝の溝壁面に設けられた凹部及び/又は凸部の
外形に等しい凹部モデル及び/又は凸部モデルからなる
ことを特徴とする請求項3記載のタイヤの排水性能のシ
ミュレーション方法である。
【0012】また請求項5記載の発明は、請求項1ない
し4のいずれかに記載されたタイヤの排水性能のシミュ
レーション方法を実行するためのコンピュータを含むタ
イヤの排水性能のシミュレーション装置である。
【0013】また請求項6記載の発明は、トレッド面に
排水溝を有するタイヤの排水性能をシミュレーションす
るタイヤの排水性能のシミュレーションプログラムを記
録した記録媒体であって、前記排水溝と路面とで囲まれ
る排水空間と実質的に等しい形状をなしかつ内部に流体
が流れる排水空間モデル部を含む流体モデルを、この流
体モデルの反力に基づくトレッド面の変形を考慮するこ
となく定めるステップと、該流体モデルに、少なくとも
前記流体が流入する流入部、流体が流出する流出部及び
流体が流出入不能となる流出入禁止部を定める境界条件
を設定するステップと、前記境界条件に基づいて前記流
体の流動計算を行うステップと、前記流動計算の結果か
ら必要な情報を出力するステップとを含むことを特徴と
するタイヤの排水性能のシミュレーションプログラムを
記録した記録媒体である。
【0014】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の一形態を図面
に基づき説明する。本発明は、例えば図1及びそのA部
拡大斜視図である図2(A)に示すように、排水溝2を
具えたトレッド面3を有するタイヤTの排水性能をシミ
ュレーションするシミュレーション方法及び装置を含
む。
【0015】前記排水溝2は、本実施形態では、タイヤ
周方向に沿ってストレートで連続してのびる直線溝から
なるものを示す。該排水溝2は、左右の溝壁面2A、2
Bと、この溝壁面2A、2Bの下端を継ぐ溝底面2Cと
を具え、トレッド面3から所定の深さで凹設されてい
る。また一方の溝壁面2Aは、タイヤ半径方向外側部分
をなす緩傾斜面部2aと、そのタイヤ半径方向内方に連
なる急傾斜面部2bとを有し、緩傾斜面部2aには、タ
イヤ軸方向にのびる小深さの凹部2Dがタイヤ周方向に
隔設されている。凹部2DのX−X拡大断面図が図2
(B)に示されている。タイヤの排水性能は、例えばこ
の排水溝2を流れる流体(具体的には水)の速度ベクト
ルの分布や圧力分布などを用いて評価することができ
る。このため、本例ではこの1本の排水溝2の排水性能
をシミュレーションする態様を以下に説明する。
【0016】図3には、このようなシミュレーション方
法を実施するためのシミュレーション装置1を例示す
る。該シミュレーション装置1は、コンピュータ本体1
aと、入力手段としてのキーボード1b、マウス1c
と、出力手段としてのディスプレイ装置1dとを含んで
構成される。コンピュータ本体1aには、図示していな
いが、演算処理装置(CPU)、ROM、作業用メイン
メモリー、磁気ディスクなどの大容量記憶装置、CD−
ROMやフレキシブルディスクなどのドライブ1a1、
1a2を含む記憶装置がある。そして、前記大容量記憶
装置には後述する方法を実行するための処理手順(プロ
グラム)が記憶されている。特に好適にはシミュレーシ
ョン装置1としてEWSが良い。
【0017】図4には、本実施形態のシミュレーション
方法の処理手順の一例を示している。先ず本実施形態で
は、図5〜7に例示するように、流体モデル4を設定す
る(ステップS1)。本例の流体モデル4は、排水空間
モデル部4aと、この排水空間モデル部4aの上流側に
連なる流体導入モデル部4iと、前記排水空間モデル部
4aの下流側に連なる流体排出モデル部4oとから構成
されたものを例示している。
【0018】図8、及びそのF−F拡大断面図である図
9(A)に示すように、路面GLにタイヤTが所定の荷
重で接地した状態では、トレッド面3の排水溝2と路面
GLとで囲まれる接地長さCの排水空間5が形成され
る。前記排水空間モデル部4aは、この排水空間5と実
質的に等しい形状でモデル化される。即ち図6及びその
Y−Y拡大断面図である図9(B)に示すように、排水
空間モデル部4aは、路面GLに相当する底壁部10
と、排水溝2の溝底面2Cに相当する上壁部13と、前
記底壁部10と前記上壁部13との間を継ぎ前記溝壁面
2A、2Bと実質的に同一形状をなす左右の側壁部1
1、12とで囲まれた3次元形状をなしている。なお各
側壁部11、12は、緩傾斜面部11a、12a、急傾
斜面部11b、12bを含む。
【0019】また前記流体導入モデル部4iは、図8に
おいて、排水空間5よりも上流側でかつタイヤ周方向長
さL1の領域の一部ないし全部(本例では一部)をモデ
ル化したものを例示している。同様に流体排出モデル部
4oも、排水空間5よりも下流側かつタイヤ周方向長さ
L1の領域の一部ないし全部(本例では一部)をモデル
化したものを例示している。
【0020】各モデル部4a、4i、4oは、本例では
数値解析法である有限体積法にて取り扱いが可能な要素
としてオイラー要素を用いてモデル化されている。具体
的には各3次元形状を微小な要素で分割する。各要素に
は例えば4ないし6面体といった多面体要素が好適であ
り、各要素の番号や各節点座標などが前記シミュレーシ
ョン装置1の記憶手段に記憶される。
【0021】流体モデル4の内部には、流体(図示省
略)が定義される。該流体は、流体モデル4が形成する
空間内部の全部又は少なくとも一部を満たすことができ
る。流体モデル4に満たされる流体の厚さhは、シミュ
レーションを行う路面GLに溜まった水膜の厚さに応じ
て定めることができる。本実施形態では、水膜を有する
ウエット路面走行時におけるタイヤの排水性能を解析す
るため、流体には「水」が使用され、流体を定義する各
種のパラメータには水の物性値が使用される。
【0022】図16にて示したように、従来の流体モデ
ルbは、先ずタイヤモデルaが走行可能な所定の高さ、
巾、長さを有した直方体形状で定義され、タイヤモデル
aと接触することでそのトレッド面a1の位置に応じて
形状が定められる。また流体モデルbからの反力により
トレッド面a1は時刻t、t+Δt、…などで刻々と変
化するため、流体モデルbの形状も、このトレッド面a
1の変形を考慮に入れた形状へと再構築する必要があ
る。これには非常に多くの計算資源を必要としていた。
【0023】本発明のシミュレーション方法では、従来
とは異なり、流体モデル4の反力に基づくトレッド面3
の変形は、流体モデル4の形状を定める際に考慮しな
い。このため、極端な例ではタイヤモデルを用いること
なく流体のシミュレーションを行うことができる。これ
は計算時間を大幅に短縮化しうる。仮にタイヤモデルを
用いた場合でも、計算工数が減るため解析時間の短縮化
が期待できる。
【0024】流体モデル4の形状は、例えば当初からタ
イヤが路面と接地しているときに形成される前記排水空
間5と等しい排水空間モデル部4aを含めて設定するの
が良い。そして、この流体モデル4の空間の中に所定の
条件(速度、密度、流出入の方向等)で流体を流すシミ
ュレーションにて流体解析を行うことにより、きわめて
簡単にかつタイヤ設計に有効な排水性能を調べることが
できる。
【0025】なお流体モデル4を定めるに際して、考慮
しないのは流体反力に基づいたトレッド面の変形だけで
ある。従って、例えばタイヤTが回転することにより生
じる排水空間Tの形状変動などはシミュレーション上に
取り込むことができる。このような形状変動は、シミュ
レーションに先立ち当初から容易に予想できること、ま
た前記連成の計算に比べれば計算時間が非常に短くて済
むこと等によって、本実施形態のシミュレーション上に
好適に取り込むことができる。また発明者らの種々の実
験の結果、本発明のシミュレーションの精度は、流体の
反力に基づくトレッド面の変形を考慮に入れたシミュレ
ーションに比べて、計算精度の低下が少なく、実質的に
全く問題のないレベルであることが判明している。この
点については後述の実施例により明らかにする。
【0026】前記排水空間5は、流体モデル4の設定に
先立ち、連成以外の種々の方法で予め定めておくことが
できる。例えばタイヤに所定の内圧、荷重を加えた状態
で静的に平面に接地させたときの排水空間を実際に計測
して求める方法や、CAD等を用いて設計したタイヤの
データを用いて計算により求める方法、さらにはタイヤ
を有限個の要素でモデル化したタイヤモデル(図示せ
ず)を所定の条件で平面に接地させてシミュレーション
を行って求める方法を採用することができる。また、例
えば図10(A)、(B)に示すように、無負荷時のタ
イヤの外径Rと、荷重を付加して路面GLに接地させた
ときのタイヤの縦撓み量δとが既知であれば、接地によ
り路面に潜り込む部分Zを取り除き、図10(B)のよ
うに、路面GL相当位置に排水溝2を移動させて便宜的
に排水空間5の形状を定めることもできる。
【0027】また本実施形態の流体モデル4は、複数の
モデル部分に分けて設定され、かつこれらを結合して形
成したものを例示している。流体モデル4の分け方は特
に限定されないが、モデル化の工数を低減しうるよう類
似の立体的に形状をもつ部分でまとめて分割するのが望
ましい。本実施形態では、図5に示したように、排水溝
2の溝容積部分をなす溝容積モデル部20と、それ以外
の部分である非溝容積モデル部21とに分けてモデル化
されたものを示す。前記排水溝2の溝容積部分は、排水
空間モデル部4aでは、排水溝2と路面GLとで囲まれ
る部分とし、流体導入モデル部4i及び流体排出モデル
部4oでは、排水溝2とその溝縁Ea、Eb間を滑らか
に継ぐ仮想のトレッド面VP(図2(A)に示す)とで
囲まれる部分とする。
【0028】このように、流体モデル4を分割しやすい
領域に区分して個々にモデル化することにより、モデル
化作業を能率化し、シミュレーション時間の短縮化にも
役立つ。また比較的計算精度に影響を及ぼしやすい溝容
積モデル部20を構成する要素(メッシュ)を小さく
し、逆に計算精度に影響を及ぼしにくい非溝容積モデル
部21を構成する要素(メッシュ)を大きくすることに
より、さらに効果的に要素化に要する時間や計算時間な
どの短縮化を図りうる。要素の大小は、多面体要素であ
ればその体積で、平面要素であればその面積で比較する
ことができる。ただし、本発明は、このような実施態様
に限定されるものではない。
【0029】次に本実施形態では、流体モデル4に各種
の境界条件を設定する(ステップS2)。設定される境
界条件としては、例えば流体モデル4の内部に満たされ
る流体の厚さh、流速、圧力、密度といった流体に関す
る条件の他、該流体モデル4に、少なくとも前記流体が
流入する流入部I、流体が流出する流出部O及び流体が
流出入不能となる流出入禁止部Nを定める条件が含まれ
うる。
【0030】本実施形態では、図5、図6に示すよう
に、流体導入モデル部4iの側端面4iaだけを流体が
連続して流入しうる流入部Iとし、かつ流体モデル4の
流体排出モデル部4oの側端面4oaだけを流体が外部
に流出可能な流出部Oとして定める。そして、それ以外
の流体モデル4の各外面については、流体を取り囲む壁
として作用する流出入禁止部Nとして定義している。こ
のように境界条件を設定した流体モデル4の中に、所定
の速度を持った流体を流すことによって、排水空間モデ
ル部4aにはその上流側から流体が流れ込みかつその下
流側から排出される状態を作り出すことができる。実際
に回転しているタイヤの排水溝2の中の状態と同じ状態
となる。
【0031】次に本実施形態では、流体の流動計算が行
なわれる(ステップS3)。流体モデル4の流動計算に
は、例えば有限体積法を用い、オイラー方程式、すなわ
ち下記式(1)〜(3)に示される質量保存の方程式、
運動量保存の方程式を用いて計算する。
【0032】
【数1】
【0033】計算手順は例えば一般に知られている流体
計算プログラム(例えば英国Compu-tational Dynamics
社製のアプリケーションソフト「STAR−CD」)な
どを用いて行いうる。
【0034】また本実施形態では、流体モデル4の変動
計算を行うものを例示している(ステップS4)。本発
明では、流体モデル4の形状変化に、該流体モデル4の
反力に基づくトレッド面3の変形は反映しないが、タイ
ヤの回転による排水空間5の形状変化を考慮に入れるこ
とができる。
【0035】本例の排水溝2には、図2に示したよう
に、一方の溝壁面2Aにタイヤ軸方向にのびる凹部2D
がタイヤ周方向に隔設されているため、タイヤが回転す
ると該凹部2Dの位置が変化する。本例ではこの形状変
化を流体モデル4に反映させる。前記流体モデル4は、
例えば図11に示すように、前記溝容積モデル部20
を、凹部2Dを埋めて緩傾斜面部11aを平坦化した排
水溝2の形状でモデル化されかつ座標系に固定されて移
動しない固定部20aと、前記凹部2Dをモデル化しか
つ前記緩傾斜面部11に沿ってタイヤ周方向に移動しう
る移動部20bとにさらに分割して設定したものを例示
している。移動部20bは、図5において矢印S方向へ
移動するため、予め移動量に応じた余分な長さを与えて
いる。なお非溝容積モデル部21も座標系に固定されて
移動しない固定部となる。
【0036】
【表1】
【0037】前記移動部20bは、図11などに拡大し
て示すごとく、緩傾斜面部11aに沿った平面部23
と、この平面部23、23間に形成されかつ凹部2Dを
モデル化した半円筒状をなす凹部モデル24とを一体に
具えている。平面部23は、例えば厚さを有しない平面
要素として定め、該平面部23は、常に固定部20aの
緩傾斜面部25に沿って所定の速度でタイヤ周方向に移
動するように定義づける。
【0038】そして、流体モデル4の変動計算は、流体
モデル4の外形形状を特定し、その各面に流体の流出入
に関する前記境界条件を再設定することにより行われ
る。溝容積モデル部20の緩傾斜面部11aについて
は、凹部モデル24が該緩傾斜面部11aに対して相対
的に移動するため、各時刻において移動部20bの形状
を計算する。これは移動部20bの移動速度と、緩傾斜
面部11aの位置とに基づいて、凹部モデル24の位置
を計算し、これを固定部20aに重ね合わせる。そし
て、移動部20bと固定部20aとを重ね合わせた形状
から、図11(B)に示すように、その最外側面がなす
3次元形状Jを流体モデル4の外形形状として設定す
る。またこの特定した形状に対して、流出入の境界条件
を新たに設定する。流入部I、流出部Oの位置について
は、そのままとし、それ以外の各面を流入禁止部Nとし
て設定する。
【0039】このように、固定部20aを座標系に固定
するとともに、移動部20bを緩傾斜面部25に沿って
タイヤ周方向に移動させることにより、前記流体モデル
4の形状をタイヤTの回転に合わせて変動させることが
できる。またこのような計算は、形状の変動が予め予測
できるため、予期し得ないタイヤモデルの変形を考慮し
た連成に比べると大幅な計算時間の増加を防止できる。
【0040】なお上記実施形態では、移動部20bが排
水溝2の凹部である場合を例に挙げて説明したが、これ
に限定されるものではなく、例えば凸部モデルであって
も良い。また図12に示すように、トレッド面形状に沿
ってタイヤ周方向に移動する横溝モデルを移動部20b
とし、それ以外を固定部20aとして流体モデル4をモ
デル化することもできる。
【0041】次に本実施形態では、計算終了か否かを判
断を行う(ステップS5)。この判断については、シミ
ュレーション開始から例えば予め指定(定義)された時
間が経過しているか否かを調べ、経過していない場合
(ステップS5でN)、ステップS3に戻り、新たに微
小時間増分を加えて再度ステップS3、S4を繰り返
す。また所定の時間が経過している場合(ステップS5
でY)、計算を終える。そして、流体モデル4の計算結
果から、各位置(具体的には要素の節点の位置)におい
て、流体の速度の大きさ、方向及びその向き、圧力など
の情報を取得することができる(ステップS5)。
【0042】本発明のシミュレーションを行った結果と
して、図13には流体の速度ベクトルを可視化して示し
ている。シミュレーションの条件として、排水溝の深さ
を8mm、流体の厚さを2mmかつ速度80km/Hに設定
した。また排水空間は図10に示した方法で接地長が1
30mmとして設定した。
【0043】図13において、流体の各ベクトルは、排
水溝2の溝中心線を通る断面でのものである。この図か
ら排水空間では、下流側約65%の範囲では速度ベクト
ルがほぼ均一になっていることが分かった。また排水空
間の上流側35%の部分では流体の速度が前記範囲より
も高い。また流体導入モデル部、及び流体排出モデル部
では、流体の詳細な流れを見極めることができた。
【0044】また図14には、流体の流れを可視化して
示している。着色部分は、流体の容積比率が高い部分
(即ち、本例ではメッシュ中に50%以上流体が含まれ
る部分)を示している。なお、着色部分以外にも流体は
存在しており、これは容積比率が小さくしぶき状となっ
ている。この結果も排水溝2の溝中心線を通る断面での
ものである。
【0045】また図15には溝表面における圧力分布図
を示している。この図から明らかなように、排水空間へ
の流入直前では水圧が非常に高くなっているが、排水空
間へ流入した直後は急激に圧力が低下しており、その緩
やかに上昇していることが分かる。また排水空間から流
体が排出された直後は、再び圧力が低下していることも
分かる。
【0046】また、表1には、溝中心線を通る断面かつ
接地前端から20mm、50mm、及び90mmにおける路面
近傍での流速を、本発明による方法と、タイヤの水圧に
基づく変形を考慮して流体モデルの形状を逐次変化させ
たいわゆる連成方式とでそれぞれ計算した結果を示す。
シミュレーション条件は、上記と同じにした。表1から
明らかなように、計算結果の相違は小さいことがわか
る。一方、計算時間の比較では、本発明の方法が著しく
短縮されていることが分かる。
【0047】
【発明の効果】上述したように、請求項1記載の発明で
は、排水溝を具えたトレッド面を有するタイヤの排水性
能をシミュレーションするタイヤの排水性能のシミュレ
ーションを短時間で行うことができる。また流体モデル
の反力に基づくトレッド面の変形を考慮した場合と比べ
て、計算精度についても著しい悪化が見られず、実用上
十分な計算精度を持たせることができる。
【0048】また請求項3記載の発明のように、前記排
水空間モデル部は、移動しない固定部と、移動する移動
部とを含むとともに、該移動部を移動させることにより
前記流体モデルの形状をタイヤの回転に合わせて変動さ
せることもできる。この場合、回転により排水空間が変
動する横溝を有するタイヤなどにおいて、計算精度の悪
化を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】タイヤの部分断面図である。
【図2】(A)は図1のA部拡大斜視図、(B)はその
X−X拡大断面図である。
【図3】シミュレーション装置の一例を示す斜視図であ
る。
【図4】本発明のシミュレーション方法の一実施形態を
示すフローチャートである。
【図5】流体モデルの一例を示す斜視図である。
【図6】その側面図である。
【図7】その部分拡大図である。
【図8】タイヤの接地状態を示す側面図である。
【図9】(A)は図8のF−F断面図、(B)は図6の
Y−Y断面図である。
【図10】(A)、(B)は排水空間を予測する一例を
示す側面図である。
【図11】(A)は、溝容積モデルの移動部と固定部と
を示し、(B)はそれらを結合したときの流体モデルの
外形を示す斜視図である。
【図12】流体モデルの他の実施形態を示す側面図であ
る。
【図13】シミュレーションの結果を示す流体の速度ベ
クトルの分布図である。
【図14】シミュレーションの結果を示す流体の流れを
示す図である。
【図15】シミュレーションの結果を示す流体の圧力分
布図である。
【図16】従来のシミュレーションを説明する正面図で
ある。
【符号の説明】
2 排水溝 2D 凹部 3 トレッド面 4 流体モデル 4a 排水空間モデル部 4i 流体導入モデル部 4o 流体導入モデル部 5 排水空間 20a 固定部 20b 移動部 I 流入部 O 流出部 N 流出入禁止部 T タイヤ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成14年5月29日(2002.5.2
9)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正内容】
【0036】前記移動部20bは、図11などに拡大し
て示すごとく、緩傾斜面部11aに沿った平面部23
と、この平面部23、23間に形成されかつ凹部2Dを
モデル化した半円筒状をなす凹部モデル24とを一体に
具えている。平面部23は、例えば厚さを有しない平面
要素として定め、該平面部23は、常に固定部20aの
緩傾斜面部25に沿って所定の速度でタイヤ周方向に移
動するように定義づける。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0037
【補正方法】変更
【補正内容】
【0037】そして、流体モデル4の変動計算は、流体
モデル4の外形形状を特定し、その各面に流体の流出入
に関する前記境界条件を再設定することにより行われ
る。溝容積モデル部20の緩傾斜面部11aについて
は、凹部モデル24が該緩傾斜面部11aに対して相対
的に移動するため、各時刻において移動部20bの形状
を計算する。これは移動部20bの移動速度と、緩傾斜
面部11aの位置とに基づいて、凹部モデル24の位置
を計算し、これを固定部20aに重ね合わせる。そし
て、移動部20bと固定部20aとを重ね合わせた形状
から、図11(B)に示すように、その最外側面がなす
3次元形状Jを流体モデル4の外形形状として設定す
る。またこの特定した形状に対して、流出入の境界条件
を新たに設定する。流入部I、流出部Oの位置について
は、そのままとし、それ以外の各面を流入禁止部Nとし
て設定する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】変更
【補正内容】
【0038】このように、固定部20aを座標系に固定
するとともに、移動部20bを緩傾斜面部25に沿って
タイヤ周方向に移動させることにより、前記流体モデル
4の形状をタイヤTの回転に合わせて変動させることが
できる。またこのような計算は、形状の変動が予め予測
できるため、予期し得ないタイヤモデルの変形を考慮し
た連成に比べると大幅な計算時間の増加を防止できる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0039
【補正方法】変更
【補正内容】
【0039】なお上記実施形態では、移動部20bが排
水溝2の凹部である場合を例に挙げて説明したが、これ
に限定されるものではなく、例えば凸部モデルであって
も良い。また図12に示すように、トレッド面形状に沿
ってタイヤ周方向に移動する横溝モデルを移動部20b
とし、それ以外を固定部20aとして流体モデル4をモ
デル化することもできる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0040
【補正方法】変更
【補正内容】
【0040】次に本実施形態では、計算終了か否かを判
断を行う(ステップS5)。この判断については、シミ
ュレーション開始から例えば予め指定(定義)された時
間が経過しているか否かを調べ、経過していない場合
(ステップS5でN)、ステップS3に戻り、新たに微
小時間増分を加えて再度ステップS3、S4を繰り返
す。また所定の時間が経過している場合(ステップS5
でY)、計算を終える。そして、流体モデル4の計算結
果から、各位置(具体的には要素の節点の位置)におい
て、流体の速度の大きさ、方向及びその向き、圧力など
の情報を取得することができる(ステップS5)。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0041
【補正方法】変更
【補正内容】
【0041】本発明のシミュレーションを行った結果と
して、図13には流体の速度ベクトルを可視化して示し
ている。シミュレーションの条件として、排水溝の深さ
を8mm、流体の厚さを2mmかつ速度80km/Hに設定
した。また排水空間は図10に示した方法で接地長が1
30mmとして設定した。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0042
【補正方法】変更
【補正内容】
【0042】図13において、流体の各ベクトルは、排
水溝2の溝中心線を通る断面でのものである。この図か
ら排水空間では、下流側約65%の範囲では速度ベクト
ルがほぼ均一になっていることが分かった。また排水空
間の上流側35%の部分では流体の速度が前記範囲より
も高い。また流体導入モデル部、及び流体排出モデル部
では、流体の詳細な流れを見極めることができた。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0043
【補正方法】変更
【補正内容】
【0043】また図14には、流体の流れを可視化して
示している。着色部分は、流体の容積比率が高い部分
(即ち、本例ではメッシュ中に50%以上流体が含まれ
る部分)を示している。なお、着色部分以外にも流体は
存在しており、これは容積比率が小さくしぶき状となっ
ている。この結果も排水溝2の溝中心線を通る断面での
ものである。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0044
【補正方法】変更
【補正内容】
【0044】また図15には溝表面における圧力分布図
を示している。この図から明らかなように、排水空間へ
の流入直前では水圧が非常に高くなっているが、排水空
間へ流入した直後は急激に圧力が低下しており、その緩
やかに上昇していることが分かる。また排水空間から流
体が排出された直後は、再び圧力が低下していることも
分かる。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0045
【補正方法】変更
【補正内容】
【0045】また、表1には、溝中心線を通る断面かつ
接地前端から20mm、50mm、及び90mmにおける路面
近傍での流速を、本発明による方法と、タイヤの水圧に
基づく変形を考慮して流体モデルの形状を逐次変化させ
たいわゆる連成方式とでそれぞれ計算した結果を示す。
シミュレーション条件は、上記と同じにした。表1から
明らかなように、計算結果の相違は小さいことがわか
る。一方、計算時間の比較では、本発明の方法が著しく
短縮されていることが分かる。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0046
【補正方法】変更
【補正内容】
【0046】
【表1】

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トレッド面に排水溝を有するタイヤの排水
    性能をシミュレーションするタイヤの排水性能のシミュ
    レーション方法であって、 前記排水溝と路面とで囲まれる排水空間と実質的に等し
    い形状をなしかつ内部に流体が流れる排水空間モデル部
    を含む流体モデルを、この流体モデルの反力に基づくト
    レッド面の変形を考慮することなく定めるステップと、 該流体モデルに、少なくとも前記流体が流入する流入
    部、流体が流出する流出部及び流体が流出入不能となる
    流出入禁止部を定める条件を含む境界条件を設定するス
    テップと、 前記境界条件に基づいて前記流体の流動計算を行うステ
    ップと、 前記流動計算の結果から必要な情報を出力するステップ
    とを含むことを特徴とするタイヤの排水性能のシミュレ
    ーション方法。
  2. 【請求項2】前記排水空間は、前記流体モデルの設定に
    先立ち、予め計測又は設計データにより求められてなる
    請求項1記載のタイヤの排水性能のシミュレーション方
    法。
  3. 【請求項3】前記流体モデルは、移動しない固定部と、
    移動する移動部とを含むとともに、該移動部を移動させ
    ることにより該流体モデルの形状をタイヤの回転に合わ
    せて変動させるステップを含むことを特徴とする請求項
    1又は2記載のタイヤの排水性能のシミュレーション方
    法。
  4. 【請求項4】前記移動部は、排水溝の溝壁面に設けられ
    た凹部及び/又は凸部の外形に等しい凹部モデル及び/
    又は凸部モデルからなることを特徴とする請求項3記載
    のタイヤの排水性能のシミュレーション方法。
  5. 【請求項5】請求項1ないし4のいずれかに記載された
    タイヤの排水性能のシミュレーション方法を実行するた
    めのコンピュータを含むタイヤの排水性能のシミュレー
    ション装置。
  6. 【請求項6】トレッド面に排水溝を有するタイヤの排水
    性能をシミュレーションするタイヤの排水性能のシミュ
    レーションプログラムを記録した記録媒体であって、 前記排水溝と路面とで囲まれる排水空間と実質的に等し
    い形状をなしかつ内部に流体が流れる排水空間モデル部
    を含む流体モデルを、この流体モデルの反力に基づくト
    レッド面の変形を考慮することなく定めるステップと、 該流体モデルに、少なくとも前記流体が流入する流入
    部、流体が流出する流出部及び流体が流出入不能となる
    流出入禁止部を定める境界条件を設定するステップと、 前記境界条件に基づいて前記流体の流動計算を行うステ
    ップと、 前記流動計算の結果から必要な情報を出力するステップ
    とを含むことを特徴とするタイヤの排水性能のシミュレ
    ーションプログラムを記録した記録媒体。
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