JP4080931B2 - タイヤのシミュレーション方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、タイヤが水膜で覆われた路面上を走行する様子をコンピュータを用いてシミュレーションするタイヤのシミュレーション方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、有限要素法といった数値解析法を用いたコンピューターシミュレーションにより、タイヤを濡れた路面上で走行させたときの様子を擬似的に再現することが行われている。そして、このようなコンピュータシミュレーションから、各種の物理量が取得でき、これに基づいてタイヤのウェット性能などを評価することができる。先行する特許文献としては次のものがある。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−14011号公報
【特許文献2】
特許第3133738号公報
【0004】
特許文献1には、例えば図14に示すように、タイヤを数値解析が可能な要素で置き換えたタイヤモデルaを、走行路モデルbで走行させるシミュレーションが記載されている。走行路モデルbは、剛要素からなる路面モデルb1と、その上に定義されかつ内部に仮想流体We(グレーハッチングにて示す)が流れる流体モデルb2と、さらにその上に定義された空間モデルb3とを含んでいる。タイヤモデルaと、走行路モデルbの流体モデルb2とは、図14、図15に示すように、互いに干渉する干渉領域cを持つように配置され、走行速度に見合った境界条件などが定められる。
【0005】
そして、微小時間毎に、タイヤモデルaのトレッド面a1の位置情報が流体モデルb2への境界条件として与えられ、他方、タイヤモデルaには、流体モデルb2から該タイヤモデルaを押し上げる反力が境界条件として与えられる。空間モデルb3は、はじめは何も存在していない領域であるが、シミュレーションによる時間の経過とともにタイヤモデルaとの干渉により流動変形した流体モデルb2の一部(例えば押し出されたものや飛散するものなど)は、この空間モデルb3の中に入り込むことができる。また空間モデルb3は、前記仮想流体Weの解析対象領域を定める。したがって、空間モデルb3を上方に超えて位置する仮想流体はシミュレーションの中で計算が行われない。
【0006】
このようなシミュレーションから、タイヤモデルaと路面モデルb1との間の接地圧の変化などを監視することによって、水膜で覆われた路面を走行するタイヤのハイドロプレーニング性能などを評価しうる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
タイヤモデルaと流体モデルb2とが干渉した際の相互作用をより正確に調べるためには、タイヤモデルaと流体モデルb2とが相互作用を及ぼしている干渉領域c付近について、流体モデルb2の動きをより正確にシミュレーションする必要がある。このためには、図16に示すように、空間モデルb3の厚さhを大きく設定し、流動変形した流体モデルb2の動きをより詳細に調べることが望ましい。例えばタイヤモデルaを固定し、仮想流体Weに流速vaを与えた場合、空間モデルb3の厚さhが小さいと、タイヤモデルaのトレッド面a1と衝突して流動変形した流体モデルb2の一部eが空間モデルb3の厚さの制限によって、シミュレーションから排除されてしまう。
【0008】
他方、空間モデルb3を流体モデルb2の上に均一かつ大きな厚さで設定すると、解析対象となる領域が増し、流体の変形計算に際してメモリやCPU時間等といったコンピュータ資源をより多く消費するため、解析コストを増大させる欠点がある。なお前記干渉領域c付近から離れた領域では、前記空間モデルb3の中に流体モデルb2が進入することは比較的少なく、仮に進入してもタイヤモデル2への運動特性への影響は非常に小さいものと考えられる。
【0009】
本発明は、以上のような問題点に鑑み案出なされたもので、空間モデルに、厚さが最も小さい第1の領域と、この第1の領域よりも厚さが大きい第2の領域とを含ませることを基本として、空間モデルに関し、例えば詳細な解析が必要な部分に第2の領域を、詳細な解析が不要な領域に第1の領域をそれぞれ設定することで、コンピュータ資源を有効に活用しつつ精度良くタイヤと水膜との相互作用を究明しうるタイヤのシミュレーション方法を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明のうち請求項1記載の発明は、コンピュータを用いてタイヤが水膜で覆われた路面を走行する様子をシミュレーションするタイヤのシミュレーション方法であって、タイヤを数値解析が可能な有限個の要素で置き換えたタイヤモデルを設定するステップ、内部に前記水を疑似化した仮想流体が定義された流体モデルと、その上に連続して配されかつ変形した前記仮想流体の高さ方向の解析対象領域を定める上面部を有する空間モデルとを有する走行路モデルを設定するステップ、及び予め定めた境界条件に基づいてタイヤモデルと走行路モデルの前記流体モデルとを干渉させて変形シミュレーションを行うステップを含み、前記空間モデルは、前記流体モデルから前記上面部までの垂直方向の厚さが最も小さい第1の領域と、この第1の領域よりも前記厚さが大きい第2の領域とからなるとともに、前記タイヤモデルと前記流体モデルとを、この第2の領域の一部で干渉させることを特徴としている。
【0011】
また請求項2記載の発明は、前記タイヤモデルと前記流体モデルとが干渉する干渉領域の周りに、該干渉領域を取り囲む環状の第2の領域が位置することを特徴とする請求項1記載のタイヤのシミュレーション方法である。
【0012】
また請求項3記載の発明は、前記第2の領域は、厚さが最も大きい最大厚さ部を有し、かつこの最大厚さ部の少なくとも一部は、前記タイヤモデルと前記流体モデルとの干渉領域の前縁部よりも進行方向の前方に位置することを特徴とする請求項1又は2に記載のタイヤのシミュレーション方法である。
【0013】
また請求項4記載の発明は、前記第2の領域は、前記タイヤモデルと前記流体モデルとが干渉する干渉領域を取り囲む領域の少なくとも一部に位置することを特徴とする請求項1記載のタイヤのシミュレーション方法である。
【0014】
また請求項5記載の発明は、前記流体モデル及び前記空間モデルは、タイヤ軸方向に沿った複数の垂直面と、タイヤ進行方向に沿った複数の垂直面と、高さが異なる複数の水平面とで複数の直方体要素に区分されるとともに、前記直方体要素は、タイヤモデルの接地面から高さ方向に離れるに従い、その容積が段階的又は連続的に大となることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のタイヤのシミュレーション方法である。
【0015】
また請求項6記載の発明は、前記直方体要素は、タイヤモデルの赤道面からタイヤ軸方向外側に離れるに従い、その容積が段階的又は連続的に大となることを特徴とする請求項5に記載のタイヤのシミュレーション方法である。
【0016】
また請求項7記載の発明は、前記走行路モデルは、その最大厚さが、タイヤモデルの最大溝深さ又は流体モデルの厚さの大きい方の値よりも大かつ10倍以下であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のタイヤのシミュレーション方法である。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の一形態を図面に基づき説明する。
図1は、本発明のシミュレーション方法を実施するためのコンピュータ装置1を示す。このコンピュータ装置1は、本体1aと、入力手段としてのキーボード1b、マウス1cと、出力手段としてのディスプレイ装置1dとから構成されている。本体1aは、図示していないが、演算処理装置(CPU)、ROM、作業用メモリー、磁気ディスクなどの大容量記憶装置、CD−ROMやフレキシブルディスクの記憶媒体を読み書きしうるドライブ装置1a1、1a2を有する。そして、前記大容量記憶装置には後述するシミュレーション方法を実行するための処理手順(プログラム)が記憶される。
【0018】
図2は、本発明のシミュレーション方法の処理手順の一例を示す。ステップS1では、タイヤを数値解析が可能な要素で置き換えたタイヤモデルを設定する。前記タイヤには、実在するもの及び設計段階のみで実在しないものの双方が含まれる。また「数値解析が可能」とは、例えば有限要素法、有限体積法、差分法又は境界要素法といった数値解析法によりモデルの変形計算が可能なことを意味する。数値解析法としては、有限要素法や有限体積法が好ましい。
【0019】
図3は、タイヤモデル2の一例を3次元上に視覚化して示す。
タイヤモデル2は、タイヤを有限個の小さな要素2a、2b、2c…で置き換えたものである。各要素2a、2b、2c…は、それぞれ節点座標値、要素形状、材料特性(例えば密度、ヤング率、減衰係数)などが定義され、前記コンピュータ装置1に記憶される。これにより、タイヤモデル2は、コンピュータ装置1で取り扱い可能な数値データを構成する。各要素2a、2b、2c…には、例えば2次元平面としての四辺形要素、3次元要素としては、複雑形状を表現するのに適した4面体ソリッド要素を用いるのが特に好ましい。
【0020】
前記特許文献1のように、タイヤを構成しているゴム部分については主に3次元ソリッド要素が好ましく用いられる。図3の例では、タイヤモデル2は、トレッド面の縦溝、横溝を含んだトレッドパターン形状も忠実に再現される。パターン以外の検討を重点的に行いたい場合、トレッド溝を簡略化ないし省略しても良い。またトレッド面の接地部の圧力やせん断力の分布をより円滑に表現できるように、1要素のタイヤ周方向長さはタイヤモデル2の接地長さの1〜25%となることが望ましい。またトレッド部の断面方向の円弧をより滑らかに表現するために、1要素のタイヤ軸方向の長さは0.8〜20mmとすることが望ましい。なお詳細は、図示していないが、タイヤを構成している内部の複合材、例えばベルトプライやカーカスプライなども必要に応じて前述の特許文献1のようにモデル化しても良い。
【0021】
またタイヤモデル2は、トレッド面の全てにトレッドパターンを再現する必要はない。具体的には、路面と接地する部分ないしその周囲近傍だけにトレッドパターンをモデル化し、それ以外の部分については、パターンを簡略化ないし皆無としてモデル化することができる。これにより、タイヤモデル2の全体としての要素数を減じることができ、計算時間の短縮化が図れる。
【0022】
ステップS2では、走行路モデル3を設定する。
本実施形態の走行路モデル3は、図4に視覚化して示すように、平坦な剛表面からなる路面モデル4と、その上に連続して配されかつ内部に仮想流体We(グレーハッチングにて示す)が定義された流体モデル5と、その上に連続して配されかつ流動変形した前記仮想流体Weの解析対象領域を定める空間モデル6とを含むものが例示される。
【0023】
前記路面モデル4は、道路の表面を数値解析が可能な要素に置き換えたものであり、例えば4角形状の剛表面要素4aが用いられる。この要素4aは外力が作用しても変形することはない。本実施形態の路面モデル4は、その平面を、X−Y−Z座標上のXY平面に沿わせて該座標上に定義される。また路面モデル4は、後述の境界条件により例えばアスファルト路面とほぼ同様の表面摩擦係数が定義される。なお路面モデル4は、平坦なものを示したが、凹凸を有しても良い。
【0024】
流体モデル5は、道路の上に溜まった水膜を数値解析が可能な要素に置き換えたものである。図5に視覚化しかつ取り出して示すように、本例の流体モデル5は、有限体積法にて取り扱いが可能なオイラー要素を用いてモデル化されている。該流体モデル5は、前記路面モデル4の上に接する底面部5aと、該底面部5aの左右の両側から垂直に立ち上がる左右(X軸方向)の側壁部5b、5bと、前記底面部5aの前後(Y軸方向)で垂直に立ち上がる前面部5c、後面部5dと、前記底面部5aと平行な上面部5eとが囲む全体として薄い直方体形状の領域をもっている。なお流体モデル5は、前記座標(X−Y−Z)に固定される。
【0025】
また個々に見ると、前記流体モデル5は、水平面(X−Y平面)、タイヤ軸方向に沿った垂直面(X−Z平面)及びタイヤ進行方向に沿った垂直面(Y−Z平面)によって、複数個の小さな6面体からなる直方体要素5E1、5E2…に区画されたものが例示されている。各要素5E1、5E2…の各節点座標などは、予めコンピュータ装置1の記憶手段に記憶される。
【0026】
また流体モデル5の中には、仮想流体We(グレーハッチングにて示す)が満たされる。本実施形態の仮想流体Weは、予め定めた境界条件に基づいて流体モデル5の中を流れる。流体モデル5の厚さhwは、例えば道路の上に溜まった水膜の厚さに等しく設定される。また、水膜を有する道路を走行する際の排水性能を解析するため、該仮想流体Weには「水」を疑似化したものが使用される。即ち、その物性値(例えば密度)には、水と実質的に同じ値が採用される。
【0027】
本実施形態の仮想流体Weは、正面部5cから連続して流体モデル5の中に予め定めた速度vaで流入するとともに、後壁部5dから自由に流出するものを示す。両側の側面部5b、5bは、仮想流体Weを出入り不能に拘束するいわゆる壁として定められる。また流体モデル5の底面部5aと上面部5bとは、仮想流体Weが自由に出入り可能に定義されている。ただし底面部5aは、路面モデル4と接するため、事実上、仮想流体Weの出入りを拘束する。同様の構成とするために、路面モデル4を無くすことができる。この場合、流体モデル5の底面部5aは、変形不能でかつ仮想流体Weが出入り不能な壁として定めるのが良い。
【0028】
前記空間モデル6は、初期状態として、内部に何も存在していない空間(void)として定められる。本例の空間モデル6は、図6に分解して示すように、例えば流体モデル5の上面部5eと接する底面部6aと、この底面部6aの左右(X軸方向)の両側から垂直に立ち上がる側面部6b、6bと、前記底面部6aの前後(Y軸方向)で垂直に立ち上がりかつ前記側面部6b、6b間を継ぐ前壁部6c、後壁部6dと、上面部分を形成する上面部6eとが囲む領域を形成している。また内部はもとより前記各面部6aないし6eの全ては、仮想流体Weが出入り自在に定義される。空間モデル6の底面部6aは、流体モデル5の上面部5eと固着され、空間モデル6と流体モデル5とは相対移動しない。
【0029】
タイヤモデル2と干渉して変形した仮想流体Weは、流体モデル5から空間モデル6の中へと移動することができる。空間モデル6の中に存在する仮想流体Weは、シミュレーションにおいて解析の対象となる。具体的には、この空間モデル6の中の仮想流体Weが持つ力、速度といったエネルギ量などが計算される。しかし、空間モデル6の例えば上面部6eからはみ出した仮想流体Weについては、シミュレーションの計算には考慮しない。このように、空間モデル6は、仮想流体Weの解析対象領域を定める。
【0030】
また、空間モデル6は、厚さhvaが最も小さい第1の領域7と、この第1の領域7よりも厚さが大きい第2の領域8とからなる。第2の領域8は、第1の領域7よりも、高さ方向(Z軸方向)に関して、広い解析対象領域を設定できる。従って、このような第2の領域8を、より詳細な解析が必要となる箇所に設定することにより、多くの仮想流体Weを取り込みでき、精度良くシミュレーションを行ないうる。なお空間モデル6の厚さは、流体モデル5の平滑な上面部5eからZ軸方向に沿って測ったものとする。またこれらの各領域7、8の具体的な形状や厚さ、さらには配設位置の説明は後に詳細に述べる。
【0031】
また空間モデル6も、流体モデルと同様に、水平面(X−Y平面)、タイヤ軸方向に沿った垂直面(X−Z平面)及びタイヤ進行方向に沿った垂直面(Y−Z平面)によって、複数個の小さな6面体からなる直方体要素6E1、6E2…に区画されたものが例示されている。各要素6E1、6E2…の各節点座標などは、コンピュータ装置1の記憶手段に記憶される。
【0032】
ステップS4では、タイヤモデル2と走行路モデル3の前記流体モデル5とを干渉させて変形シミュレーションが行われる。変形シミュレーションは、予め定めた境界条件に基づいて行われる。境界条件としては、タイヤモデル2の内圧、タイヤモデル2を路面モデル4へ押し付ける縦荷重、スリップ角又はキャンバー角の1以上が含まれる。また本実施形態では、タイヤモデル2は、その回転軸を座標上に固定されるとともに該回転軸回りに回転可能に条件付けられる。また路面モデル4には、表面摩擦係数と、シミュレーションを行うタイヤモデル2の並進速度に等しい速度ないし加速度とが与えられる。同様に、流体モデル5には、仮想流体Weに、密度と前記並進速度に等しい速度ないし加速度が与えられる。空間モデル6は座標上に固定される。
【0033】
以上から明らかなように、本実施形態では、流体モデル5、空間モデル6を座標上に固定するとともに、路面モデル4をX−Y平面内で、例えばY方向に移動するように条件付けられる。これにより、タイヤモデル2は、路面モデル4との接触により生じる摩擦力で回転が再現される。
【0034】
また「タイヤモデル2と流体モデル5とを干渉させる」とは、各モデルがそれぞれ占めている空間の一部を互いに重ねることを意味する。図7は、タイヤモデル2と流体モデル5とを干渉させた態様の要部拡大斜視図を示す。また図8(A)、(B)は、それを簡略化しかつ正面、側面から見た状態を夫々示す。図において、タイヤモデル2は、キャンバー角及びスリップ角をともに0度として路面モデル4と接触した状態を示している。これにより、タイヤモデル2と流体モデル5とが干渉する干渉領域10が形成される。
【0035】
前記干渉領域10は、図9に略示するように、第2の領域8の全てではなくその一部を占める。このため、第2の領域8は、干渉領域10を取り囲む外周領域の少なくとも一部、本例では環状で隣接して位置する。特に好ましくは、第2の領域8は、干渉領域10の前縁部Fを含む進行方向の前方に位置させる。なお前縁部は、干渉領域10の進行方向の最も前端部分である。
【0036】
また本実施形態の第2の領域8は、干渉領域10よりも長い周方向長さLを有している。また第2の領域8は、図8に示すように、厚さが最も大きい最大厚さ部8aを有している。そして、特に好ましい態様では、この最大厚さ部8aの少なくとも一部は、前記干渉領域10の前縁部Fよりも進行方向の前方に位置させる。
【0037】
図10に略示するように、タイヤが、水膜のある路面を走行すると、前記干渉領域10の前縁部Fよりも進行方向の前方には、多くの水が滞留する水溜まり部Xが発生する。ハイドロプレーニング現象は、この水溜まり部Xの水圧がタイヤの接地圧を超えることによってタイヤを押し上げ、ひいてはコントロールの低下を生じさせる。ハイドロプレーニング現象を精度良く解析するためには、このような水溜まり部Xの物理量を全てシミュレーションの中に取り込むことが必要である。そこで本実施形態では、上述のように、干渉領域10の前縁部Fよりも進行方向の前方に厚さが大きい第2の領域8の少なくとも一部を位置させる。これにより、図11(A)、(B)に示すように、前記水溜まり部Xにおいて、仮想流体Weの解析対象領域を広げ、水溜まり部Xでの流体反力などを精度良く計算しうる。
【0038】
また図8(B)に示すように、第2の領域8は、タイヤモデル2のトレッド面と最も進行方向前側で交わる交わり縁Pを有し、そして前記最大厚さ部8aは、この交わり縁Pを含む水平な面を構成している。さらに最大厚さ部8aは、交わり縁Pからタイヤ周方向の前後に離れるにつれて本実施形態では段階的(例えば2〜4段階)に厚さが減少し、その周囲に位置する第1の領域7に連なる。また図8(A)に示すように、第2の領域8は、タイヤモデル2のタイヤ巾を超える巾寸法Wを有しかつタイヤモデル2のタイヤ赤道面CPから軸方向外側に離れるにつれて本実施形態では段階的(例えば2〜4段階)に厚さが減少し、両側の第1の領域7に連なっている。
【0039】
また流体モデル5及び前記空間モデル6の各直方体要素5E1…、6E1…は、いずれもタイヤモデル2の接地面から高さ方向に離れるに従い、その容積が段階的又は連続的に大となることが望ましい。さらに好ましくは、直方体要素5E1…、6E1…は、タイヤモデル2の赤道面から軸方向外側に離れるに従い、その容積が段階的又は連続的に大となることが望ましい。
【0040】
計算機の資源が許す限り流体モデル5及び空間モデル6の全ての直方体要素5E1…、6E1…を一律に小さな要素でモデル化することは好ましい。要素が小さいほど、シミュレーション精度は向上するためである。しかしながら、この方法では、コンピュータ装置1での計算時間が増大する。このため本実施形態では、図4などに示したように、前記容積が接地面に近い部分ほど連続的ないし段階的に小さくなるように設定している。これにより、コンピュータによる計算時間の増大を抑制しつつ精度の良い計算を可能としうる。
【0041】
また、特に好ましくは、走行路モデル3は、その最大厚さHm(図8(A)に示す)が、タイヤモデル2の最大溝深さ(図示省略)又は流体モデル5の厚さhmの大きい方の値よりも大かつ10倍以下、より好ましくは1.1〜10倍であることが望ましい。これによって、走行路モデル3は、その最大厚さHmを、タイヤモデルの最大溝深さ又は流体モデルの厚さの大きい方の値と関連させて最適化することができ、計算量の大巾な増大を防ぎつつ飛散等する仮想流体Weの取り込みを確実化しうる点で好ましい。
【0042】
変形シミュレーションは、例えば流体モデル5及び空間モデル6を流体部とし、かつタイヤモデル2及び路面モデル4を構造部として連成により行われる。前記流体部には有限体積法が、また前記構造部には有限要素法がそれぞれ用いられる。各部が対象とする方程式は、流体部については、オイラー方程式、すなわち下記式(1)〜(3)に示される質量保存式、運動量保存式、エネルギー保存式が用いられる。また構造部については、下記式(4)で示される運動方程式が用いられる。
【0043】
【数1】
【0044】
【数2】
【0045】
有限要素法の解法には、例えば陽解法が用いられる。陽解法は、上記方程式をクーラン条件を満たす微小時間dt毎に逐次計算することによって時間発展させる。収束計算は行われない。また前記「連成」は、構造部と流体部との干渉のように、境界条件が時々刻々と変化するシミュレーションに好適である。連成は、流体部と構造部とをそれぞれ別々に独立させて計算を行う。そして、それらの計算が終了した後、お互いに必要な境界条件を受け渡すことによって構造部と流体部とを計算上において連結(coupling)する。具体的には、流体部において計算された「トレッド面との境界面における流体モデル5の流体力」が、構造部側へ境界条件として与えられる。構造部側において計算されたタイヤモデル2の位置(トレッド面データ)は、流体側の境界条件として与える。これにより流体モデル5の流体力とタイヤモデル2の位置とを常に整合させながら両者の相互作用が計算できる。これらの処理は前記コンピュータ装置1に記憶された汎用解析プログラム(例えばMSC DYTRAN,LS−DYNA)などを用いて自動計算しうる。
【0046】
そしてこの変形シミュレーションにより、タイヤモデル2から、時間の経過とともに変化する各要素の位置、応力、歪、エネルギーなどを取得できる。そして、例えばタイヤモデル2の路面モデル4と接触している各要素の表面に作用している力を計算し、これを積分することにより任意のタイヤモデル2の走行速度の状態におけるタイヤモデル2の接地力を計算しうる。また流体モデル5において、時間の経過とともに変化する各要素の所定の情報、例えば速度、圧力、密度、エネルギーなどを取得しうる。
【0047】
図12(A)は、本発明の方法のシミュレーションの結果(実施例)を、また図12(B)には、空間モデルが一定の厚さで設定された従来のシミュレーションの結果(従来例)をそれぞれ視覚化して示している。なおタイヤモデル2の最大溝深さ(周方向にのびる縦溝の深さ)は30mmとした。また境界条件は、概ね次の通りに設定した。
タイヤモデルのサイズ:235/45ZR17
タイヤモデルの内圧:220kPa
荷重:4.5kN
スリップ角: 0゜
キャンバー角:0゜
静摩擦係数:1.2
動摩擦係数:1.2
流体モデルの厚さ(水膜厚さ):5mm
路面モデルの移動速度:0km/Hから130km/Hに加速
【0048】
また、実施例では空間モデル6は、図4に従って設定し、第2の領域8の最大厚さを30mm、最小厚さを7.5mmとした。第1の領域7の厚さは5mmに設定した。従来例では、空間モデル6を一定の厚さ7.5mmに設定した。各モデルとも直方体要素の区画方法は同一とした。
【0049】
図12から明らかなように、実施例では、水溜まり部において、トレッド面に沿ってより高くまで変形した仮想流体Weがシミュレーションの中に取り込まれているのが確認できる。一方、従来例では、空間モデルの厚さを小さく設定しているため、押し上げられた仮想流体Weの一部は、切り捨てられており、シミュレーションの中に反映されていないことがわかる。計算時間の比較では、従来例を100とする指数表示において、実施例は、105に抑えることができた。なお空間モデルの厚さを30mm(実施例の第2の領域の最大厚さと等しい)で一定とした比較例(図示省略)では、計算時間が指数表示で約300であるため、本発明の方法は、計算時間の著しい増加を防ぐことができる。
【0050】
図13には、本発明の他の実施形態を示している。この形態では、走行路モデル3を座標上に固定し、タイヤモデル2を転動させるものを示す。第2の領域8は周方向に連続して形成され、その両側には第1の領域7が形成される。
【0051】
【発明の効果】
上述したように、請求項1記載の発明では、空間モデルが、厚さが最も小さい第1の領域と、この第1の領域よりも厚さが大きい第2の領域とからなる。このため、第1の領域で計算負荷を減じつつ第2の領域でシミュレーション精度を向上しうる。また、タイヤモデルと流体モデルとを、第2の領域の一部で干渉させることにより、計算精度が必要な干渉領域において仮想流体の解析対象領域を拡大化し、例えば干渉領域から遠い部分に第1の領域を配することによって、より確実にシミュレーション精度の向上と計算負荷の軽減とを両立しうる。
【0052】
また請求項3記載の発明のように、第2の領域は、厚さが最も大きい最大厚さ部を、タイヤモデルと流体モデルとの干渉領域の前縁部を含む進行方向の前方に位置させたときには、水がより多く溜まることによりハイドロプレーニング現象などに強い影響を与える部分をより正確に計算することができ、シミュレーション精度をさらに向上しうる。
【0053】
また請求項4記載の発明のように、第2の領域は、前記干渉領域を取り囲む領域の少なくとも一部に設けることによって、計算負荷の著しい増大を防ぎつつ干渉により高さ方向に飛散ないし押し上げられた仮想流体を第2の領域で取り込むことが可能になる。
【0054】
また請求項5ないし6記載の発明のように、流体モデル及び空間モデルは、タイヤ幅方向に沿った複数の垂直面と、タイヤ進行方向に沿った複数の垂直面と、高さが異なる複数の水平面とで複数の直方体要素に区分されるとともに、前記直方体要素は、タイヤモデルの接地面から高さ方向に離れるに従い、或いはタイヤモデルの赤道面から軸方向外側に離れるに従い、その容積が段階的又は連続的に大となるときには、さらに計算負荷の軽減を図りつつ効率的にシミュレーション精度を向上しうる。
【0055】
また請求項7記載の発明のように、走行路モデルは、その最大厚さを、タイヤモデルの最大溝深さ又は流体モデルの厚さの大きい方の値とい関連して最適化したときには、仮想流体の取り込みを確実化しうる点で好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法を実施するためのコンピュータ装置の斜視図である。
【図2】本実施形態のシミュレーション方法の一例を示すフローチャートである。
【図3】タイヤモデルの全体斜視図である。
【図4】走行路モデルの一例を示す側面図である。
【図5】流体モデルを取り出して示す斜視図である。
【図6】空間モデルを取り出して示す斜視図である。
【図7】タイヤモデルと空間路モデルとを干渉させて視覚化した一例を示す部分斜視図である。
【図8】(A)は図7を進行方向前方から見た略図、(B)は側方から見た略図である。
【図9】シミュレーションを視覚化して示す略図である。
【図10】タイヤの走行状態を示す側面図である。
【図11】流体モデルに速度を与えてシミュレーションを行った様子を可視化したもので、(A)は進行方向前方から見た略図、(B)は側方から見た略図である。
【図12】(A)は図9をさらに詳細に可視化した斜視図、(B)は従来の方法のシミュレーションを可視化した斜視図である。
【図13】本発明の他の実施形態を示す斜視図である。
【図14】従来のタイヤのシミュレーションを説明する概略図である。
【図15】(A)は図11を進行方向前方から見た略図、(B)は側方から見た略図である。
【図16】流体モデルに速度を与えて従来のシミュレーションを行った様子を可視化したもので、(A)は進行方向前方から見た略図、(B)は側方から見た略図である。
【符号の説明】
1 コンピュータ装置
2 タイヤモデル
3 走行路モデル
4 路面モデル
5 流体モデル
6 空間モデル
7 第1の領域
8 第2の領域
We 仮想流体
Claims (7)
- コンピュータを用いてタイヤが水膜で覆われた路面を走行する様子をシミュレーションするタイヤのシミュレーション方法であって、
タイヤを数値解析が可能な有限個の要素で置き換えたタイヤモデルを設定するステップ、
内部に前記水を疑似化した仮想流体が定義された流体モデルと、その上に連続して配されかつ変形した前記仮想流体の高さ方向の解析対象領域を定める上面部を有する空間モデルとを有する走行路モデルを設定するステップ、及び
予め定めた境界条件に基づいてタイヤモデルと走行路モデルの前記流体モデルとを干渉させて変形シミュレーションを行うステップを含み、
前記空間モデルは、前記流体モデルから前記上面部までの垂直方向の厚さが最も小さい第1の領域と、この第1の領域よりも前記厚さが大きい第2の領域とからなるとともに、前記タイヤモデルと前記流体モデルとを、この第2の領域の一部で干渉させることを特徴とするタイヤのシミュレーション方法。 - 前記タイヤモデルと前記流体モデルとが干渉する干渉領域の周りに、該干渉領域を取り囲む環状の第2の領域が位置することを特徴とする請求項1記載のタイヤのシミュレーション方法。
- 前記第2の領域は、厚さが最も大きい最大厚さ部を有し、かつこの最大厚さ部の少なくとも一部は、前記タイヤモデルと前記流体モデルとの干渉領域の前縁部よりも進行方向の前方に位置することを特徴とする請求項1又は2に記載のタイヤのシミュレーション方法。
- 前記第2の領域は、前記タイヤモデルと前記流体モデルとが干渉する干渉領域を取り囲む領域の少なくとも一部に位置することを特徴とする請求項1記載のタイヤのシミュレーション方法。
- 前記流体モデル及び前記空間モデルは、タイヤ軸方向に沿った複数の垂直面と、タイヤ進行方向に沿った複数の垂直面と、高さが異なる複数の水平面とで複数の直方体要素に区分されるとともに、
前記直方体要素は、タイヤモデルの接地面から高さ方向に離れるに従い、その容積が段階的又は連続的に大となることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のタイヤのシミュレーション方法。 - 前記直方体要素は、タイヤモデルの赤道面からタイヤ軸方向外側に離れるに従い、その容積が段階的又は連続的に大となることを特徴とする請求項5に記載のタイヤのシミュレーション方法。
- 前記走行路モデルは、その最大厚さが、タイヤモデルの最大溝深さ又は流体モデルの厚さの大きい方の値よりも大かつ10倍以下であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のタイヤのシミュレーション方法。
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